説明

板材幅測定システム及び板材幅測定方法

【課題】スリッターラインにおける鋼板のスリット本数等を変更しても、切断された鋼板の幅寸法を高精度且つ迅速に自動測定することができる鋼板幅測定システムを提供する。
【解決手段】本システム1は、支持柱3a,3bの間に架設されるステージ4と、CCDカメラ11及びセンサ12を有する第1移動ユニット10と、ステージに沿って移動ユニットを移動させる移動手段(ボールネジ機構5)と、移動手段に駆動指令を出力して移動ユニットを移動させると共に、センサにより鋼板の切断端が検出されたときに移動ユニットを停止させる駆動停止指令出力手段と、移動ユニットの移動距離を計測する移動距離計測手段と、CCDカメラに撮影指令を出力してCCDカメラで鋼板の切断端を含む平面像を撮影させる撮影指令出力手段と、移動距離計測手段による計測結果及びCCDカメラによる撮影結果に基づいて、鋼板の幅寸法を演算する幅寸法演算手段と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、板材幅測定システム及び板材幅測定方法に関し、更に詳しくは、スリッターラインにおける板材、特に鋼板のスリット本数、スリット幅等を変更する場合であっても、複数条に切断された板材の幅寸法を高精度且つ迅速に自動測定することができる板材幅測定システム及び板材幅測定方法に関する。
本板材幅測定システム及び板材幅測定方法は、板材である鋼板、銅板及びアルミ板等の金属板、樹脂板、樹脂シート、樹脂フィルム及び木板等の板材、シート材及びフィルムの幅測定に用いることができる。
【背景技術】
【0002】
従来より、スリッターラインでは、納入先の希望サイズに応じて、コイルから巻き出される鋼板を複数条に切断している。そして、品質保証のためにスリッターラインでは検査が行われている。この検査方式としては、通常、作業者によりノギス、メジャー等を用いて切断後の各鋼板の幅寸法が測定され、その後所定の規定書類に幅寸法が書き込まれる。
しかし、作業者による測定では、測定の作業時間にロスが発生している。また、ノギス、メジャー等による測定のため、測定値に個人差が出てくる。更に、測定に人が介在するため、書き取り誤りや測定誤りが発生する可能性がある。更に、鋼板の切断端は鋭い刃物状となっているため、作業者がこの切断端に触れて怪我したり巻き込まれたりする恐れがあり安全性に問題がある。
【0003】
そこで、上記課題を解決する従来の板材幅測定システムとして、複数条に切断された鋼板の幅寸法を自動測定するものが提案されている(例えば、特許文献1及び2を参照)。
上記特許文献1には、2条に切断された鋼板の分割部の上方にカメラを固定配置してなるものが開示されている。
また、上記特許文献2には、多数条に切断された鋼板の分割部の上方に、多数のレーザ光の投光部を固定配置してなるものが開示されている。
しかし、上記特許文献1及び2では、カメラや投光部を固定的に配置しているため、スリッターラインにおける鋼板のスリット本数、スリット幅等を変更する場合には、この変更に容易且つ迅速に対応できない。
【0004】
【特許文献1】特開平8−14834号公報
【特許文献2】特開2000−346619号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、スリッターラインにおける鋼板のスリット本数、スリット幅等を変更する場合であっても、複数条に切断された板材の幅寸法を高精度且つ迅速に自動測定することができる板材幅測定システム及び板材幅測定方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、以下の通りである。
1.複数条に切断された板材の幅寸法を測定する板材幅測定システムであって、
一対の支持柱と、該一対の支持柱の間に架設され且つ複数条の前記板材の上方又は下方で該板材の幅方向に沿って延びるステージと、前記ステージに沿って移動自在に支持され、且つ、前記板材の平面像を撮影可能なCCDカメラ及び該板材の切断端を検出可能なセンサを有する第1移動ユニットと、前記ステージに沿って前記第1移動ユニットを移動させる移動手段と、前記移動手段に駆動指令を出力して前記第1移動ユニットを移動させると共に、前記センサにより前記板材の切断端が検出されたときに前記移動手段に停止指令を出力して該第1移動ユニットを停止させる第1駆動停止指令出力手段と、前記移動手段による前記第1移動ユニットの移動距離を計測する移動距離計測手段と、前記第1駆動停止指令出力手段により前記第1移動ユニットが停止されたときに前記CCDカメラに撮影指令を出力して該CCDカメラで前記板材の切断端を含む平面像を撮影させる撮影指令出力手段と、前記移動距離計測手段による計測結果及び前記CCDカメラによる撮影結果に基づいて、前記板材の幅寸法を演算する幅寸法演算手段と、を備えることを特徴とする板材幅測定システム。
2.前記幅寸法演算手段による演算結果を記憶する演算結果記憶手段と、前記幅寸法演算手段による演算結果を表示する演算結果表示手段と、を更に備える上記1.記載の板材幅測定システム。
3.複数条の前記板材の幅寸法の設定値を記憶する設定値記憶手段と、前記幅寸法演算手段による演算値が前記設定値記憶手段による設定値を超えたか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により前記演算値が前記設定値を超えた場合に異常を報知する異常報知手段と、を更に備える上記1.又は上記2.に記載の板材幅測定システム。
4.前記一対の支持柱の間に架設され、且つ、複数条の前記板材の上方又は下方の前記ステージと反対側で該板材の幅方向に沿って延びるバックライトを更に備える上記1.乃至上記3.のいずれかに記載の板材幅測定システム。
5.前記板材は鋼板である上記1.乃至上記4.のいずれか一項に記載の板材幅測定システム。
6.複数条に切断された板材の幅寸法を測定する板材幅測定システムであって、一対の支持柱と、該一対の支持柱の間に架設され且つ複数条の前記板材の上方又は下方で該板材の幅方向に沿って延びるステージと、前記ステージに沿って移動自在に支持され、且つ、前記板材の平面像を撮影可能なCCDカメラを有する第2移動ユニットと、前記ステージに沿って前記第2移動ユニットを移動させる移動手段と、前記移動手段に駆動指令を出力して前記第2移動ユニットを前記ステージの一端側に移動させると共に、該第2移動ユニットが所定距離を移動する毎に前記CCDカメラに撮影指令を出力して該CCDカメラで前記板材の平面像を撮影させ、次いで、得られた該平面像中に該板材の切断端が検出されたときに該切断端の位置を記憶する位置記憶手段と、前記一端側に移動した前記移動手段に駆動指令を出力して前記第2移動ユニットを前記ステージの他端側に移動させると共に、前記第2移動ユニットが前記位置記憶手段で記憶した前記切断端の位置に到達したときに前記移動手段に停止指令を出力して該第2移動ユニットを停止させる第2駆動停止指令出力手段と、前記移動手段による前記第2移動ユニットの移動距離を計測する移動距離計測手段と、前記第2駆動停止指令出力手段により前記第2移動ユニットが停止されたときに前記CCDカメラに撮影指令を出力して該CCDカメラで前記板材の切断端を含む平面像を撮影させる撮影指令出力手段と、前記移動距離計測手段による計測結果及び前記CCDカメラによる撮影結果に基づいて、前記板材の幅寸法を演算する幅寸法演算手段と、を備えることを特徴とする板材幅測定システム。
7.前記幅寸法演算手段による演算結果を記憶する演算結果記憶手段と、前記幅寸法演算手段による演算結果を表示する演算結果表示手段と、を更に備える上記6.記載の板材幅測定システム。
8.前記位置記憶手段は、前記第2移動ユニットを一時停止させた後に前記CCDカメラに撮影指令を出力し、前記CCDカメラによる撮影が完了した後に該第2移動ユニットの移動を再開させる上記6.又は上記7.に記載の板材幅測定システム。
9.複数条の前記板材の幅寸法の設定値を記憶する設定値記憶手段と、前記幅寸法演算手段による演算値が前記設定値記憶手段による設定値を超えたか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により前記演算値が前記設定値を超えた場合に異常を報知する異常報知手段と、を更に備える上記6.乃至上記8.のいずれかに記載の板材幅測定システム。
10.前記一対の支持柱の間に架設され、且つ、複数条の前記板材の上方又は下方の前記ステージと反対側で該板材の幅方向に沿って延びるバックライトを更に備える上記6.乃至上記9.のいずれかに記載の板材幅測定システム。
11.前記板材は鋼板である上記6.乃至上記10.のいずれか一項に記載の板材幅測定システム。
12.上記1.乃至上記5.のいずれかに記載の板材測定システムを用いる板材測定方法であって、前記ステージに沿って前記第1移動ユニットを移動させて該第1移動ユニットの移動距離を計測する工程と、前記センサにより前記板材の切断端が検出されたときに該第1移動ユニットの移動を停止させて前記CCDカメラで前記板材の切断端を含む平面像を撮影する工程と、前記第1移動ユニットの移動距離の計測結果及び前記CCDカメラによる撮影結果に基づいて前記板材の幅寸法を演算する工程と、を備えることを特徴とする板材幅測定方法。
13.上記6.乃至上記11.のいずれかに記載の板材測定システムを用いる板材測定方法であって、前記ステージに沿って前記第2移動ユニットを一端側に移動させて該第2移動ユニットの移動距離を計測する工程と、前記CCDカメラで前記板材の平面像を撮影して、該平面像から前記板材の切断端位置を取得して記憶する工程と、前記ステージに沿って前記第2移動ユニットを前記一端側から他端側に移動させて該第2移動ユニットの移動距離を計測する工程と、前記記憶した切断端位置で前記第2移動ユニットの移動を停止させて前記CCDカメラで前記板材の切断端を含む平面像を撮影する工程と、前記第2移動ユニットの移動距離の計測結果及び前記CCDカメラによって撮影して得られた該板材の切断端を含む該平面像に基づいて前記板材の幅寸法を演算する工程と、を備えることを特徴とする板材幅測定方法。
【発明の効果】
【0007】
本発明の板材幅測定システムによると、第1駆動停止指令出力手段によって、移動手段が駆動されて第1移動ユニットがステージに沿って移動されると共に、センサにより板材の切断端が検出されたときに移動手段が駆動停止されて第1移動ユニットの移動が停止される。そして、移動距離計測手段によって、その第1移動ユニットの移動距離が計測され、撮影指令出力手段によって、第1移動ユニットが停止されたときにCCDカメラに撮影指令が出力されてCCDカメラで板材の切断端を含む平面像が撮影され、幅寸法演算手段によって、移動距離計測手段による計測結果及びCCDカメラによる撮影結果に基づいて板材の幅寸法が演算される。
これにより、スリッターラインにおける板材のスリット本数、スリット幅等を変更する場合であっても、複数条に切断された板材の幅寸法を高精度且つ迅速に自動測定することができる。その結果、従来のように作業者が板材の幅測定をするものに比べて、測定作業時間を大幅に短縮でき、測定値に個人差が出てくることがなく、更に書き取り誤りや測定誤りの発生を防止でき、更に板材の切断端による怪我や巻き込まれの恐れがなく安全に板材の幅測定を実施できる。
【0008】
また、演算結果記憶手段と演算結果表示手段とを更に備える場合は、幅寸法演算手段による演算結果を記憶及び表示することができる。
更に、設定値記憶手段と判定手段と異常報知手段とを更に備える場合は、設定値記憶手段によって、複数条の板材の幅寸法の設定値が予め記憶され、判定手段によって、幅寸法演算手段による演算値が設定値記憶手段による設定値を超えたか否かが判定され、異常報知手段によって、判定手段により演算値が設定値を超えた場合に異常が報知される。
また、前記一対の支持柱の間に架設され、且つ、複数条の前記板材の上方又は下方のうちの前記ガイド体と反対側で該板材の幅方向に沿って延びるバックライトを更に備える場合は、CCDカメラで板材の切断端を含むより正確な平面像を撮影できる。
【0009】
本発明の位置記憶手段を備える板材幅測定システムによると、第2駆動停止指令出力手段によって、移動手段が駆動されて第2移動ユニットがステージに沿って一端側へ移動されると共に、CCDカメラに撮影指令が出力されてCCDカメラで板材の平面像が撮影され、板材の切断端を検出及び位置記憶を行う。また、移動手段が駆動されて第2移動ユニットがステージに沿って他端側へ移動され、記憶した各板材の切断端上で停止される。撮影指令出力手段によって、第2移動ユニットが停止されたときにCCDカメラに撮影指令が出力されてCCDカメラで板材の切断端を含む平面像が撮影され、幅寸法演算手段によって、移動距離計測手段による計測結果及びCCDカメラによる撮影結果に基づいて板材の幅寸法が演算される。
これにより、前記板材幅測定システムと同様に、スリッターラインにおける板材のスリット本数、スリット幅等を変更する場合であっても、複数条に切断された板材の幅寸法を高精度且つ迅速に自動測定することができる。その結果、従来のように作業者が板材の幅測定をするものに比べて、測定作業時間を大幅に短縮でき、測定値に個人差が出てくることがなく、更に書き取り誤りや測定誤りの発生を防止でき、更に板材の切断端による怪我や巻き込まれの恐れがなく安全に板材の幅測定を実施できる。
また、位置記憶手段によって予め板材の切断端のおおよその位置を求め、その後、撮影指令出力手段によってCCDカメラの中心部分で改めて板材の切断端を含む平面像を求めて、その位置を算出することによって、高精度な板材幅の測定を行うことができる。
【0010】
また、演算結果記憶手段と演算結果表示手段とを更に備える場合は、幅寸法演算手段による演算結果を記憶及び表示することができる。
更に、位置記憶手段がCCDカメラによる撮影をする際に第2移動ユニットを一時停止させることによって、より精密な撮影を行うことができ、より正確な板材の幅測定を実施できる。
また、設定値記憶手段と判定手段と異常報知手段とを更に備える場合は、設定値記憶手段によって、複数条の板材の幅寸法の設定値が予め記憶され、判定手段によって、幅寸法演算手段による演算値が設定値記憶手段による設定値を超えたか否かが判定され、異常報知手段によって、判定手段により演算値が設定値を超えた場合に異常が報知される。
また、前記一対の支持柱の間に架設され、且つ、複数条の前記板材の上方又は下方のうちの前記ガイド体と反対側で該板材の幅方向に沿って延びるバックライトを更に備える場合は、CCDカメラで板材の切断端を含むより正確な平面像を撮影できる。
【0011】
本発明の板材幅測定方法によると、第1移動ユニットがステージに沿って移動されてその移動距離が計測され、センサにより板材の切断端が検出されたときに第1移動ユニットの移動が停止されてCCDカメラで板材の切断端を含む平面像が撮影され、第1移動ユニットの移動距離の計測結果及びCCDカメラによる撮影結果に基づいて板材の幅寸法が演算される。
これにより、スリッターラインにおける板材のスリット本数、スリット幅等を変更する場合であっても、複数条に切断された板材の幅寸法を高精度且つ迅速に自動測定することができる。その結果、従来のように作業者が板材の幅測定をするものに比べて、測定作業時間を大幅に短縮でき、測定値に個人差が出てくることがなく、更に書き取り誤りや測定誤りの発生を防止でき、更に板材の切断端による怪我や巻き込まれの恐れがなく安全に板材の幅測定を実施できる。
【0012】
本発明の位置記憶手段を備える板材幅測定方法によると、第2移動ユニットがステージに沿って一端側に移動されてその移動距離が計測され、CCDカメラにより板材の切断端が検出された毎にその位置を記憶する。また、第2移動ユニットがステージに沿って他端側に移動される際に、記憶した各位置毎に第2移動ユニットの移動が停止されてCCDカメラで板材の切断端を含む平面像が撮影され、第2移動ユニットの移動距離の計測結果及びCCDカメラによる撮影結果に基づいて板材の幅寸法が演算される。
これにより、前記板材幅測定方法と同様にスリッターラインにおける板材のスリット本数、スリット幅等を変更する場合であっても、複数条に切断された板材の幅寸法を高精度且つ迅速に自動測定することができる。その結果、従来のように作業者が板材の幅測定をするものに比べて、測定作業時間を大幅に短縮でき、測定値に個人差が出てくることがなく、更に書き取り誤りや測定誤りの発生を防止でき、更に板材の切断端による怪我や巻き込まれの恐れがなく安全に板材の幅測定を実施できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明の板材幅測定システム及び板材幅測定方法について、以下詳細に説明する。
本発明の板材幅測定システム及び板材幅測定方法は、任意の板材、シート材及びフィルムの幅測定に用いることができ、例えば鋼板、銅板及びアルミ板等の金属板、樹脂板、樹脂シート、樹脂フィルム及び木板等を例示することができる。これらのうち、鋼板の幅測定に対して好適に用いることができる。鋼板は重量物であって人手では取り扱いにくいためである。
【0014】
1.板材幅測定システム
本実施形態1に係る板材幅測定システムは、複数条に切断された板材の幅寸法を測定する板材幅測定システムであって、以下に述べる一対の支持柱、ステージ、第1移動ユニット、移動手段、第1駆動停止指令出力手段、移動距離計測手段、撮影指令出力手段及び幅寸法演算手段を備えている。
また、本実施形態2に係る板材幅測定システムは、以下に述べる一対の支持柱、ステージ、第2移動ユニット、移動手段、位置記憶手段、第2駆動停止指令出力手段、移動距離計測手段、撮影指令出力手段及び幅寸法演算手段を備えている。
上記各板材幅測定システムは、例えば、後述のバックライトを更に備えることができる。
【0015】
上記「一対の支持柱」の形状、大きさ、間隔等は特に問わない。この一対の支持柱は、通常、スリッターラインのスリッタ部の下流側に設けられる。また、柱に限定されることはなく、ステージを架設することができるものであれば壁面や他の構造体等を支持注として用いることができる。
【0016】
上記「ステージ」は、一対の支持柱の間に架設され且つ複数条の板材の上方又は下方で該板材の幅方向に沿って延びる限り、その形状、大きさ、構造等は特に問わない。
【0017】
上記「第1移動ユニット」は、上記ステージに沿って移動自在に支持され、且つ、板材の平面像を撮影可能なCCDカメラ及び板材の切断端を検出可能なセンサを有する限り、その構造、移動形態等は特に問わない。また、CCDと同等の解像度及び応答性を備えるカメラであればCCDカメラとして用いることができる。
上記センサは、例えば、レーザセンサであることができる。これにより、板材の切断端をより高精度に検出できる。
上記「第2移動ユニット」は、第1移動ユニットと同様に、上記ステージに沿って移動自在に支持され、且つ、板材の平面像を撮影可能なCCDカメラを有する限り、その構造、移動形態等は特に問わない。
【0018】
上記「移動手段」は、上記ステージに沿って第1移動ユニット及び第2移動ユニット(両移動ユニットと略す)を移動させる限り、その構造、駆動形態等は特に問わない。
上記移動手段としては、例えば、ボールネジ機構、リニアモータ機構等を挙げることができる。
上記「位置記憶手段」は、第2移動ユニットをステージの一端側から他端側に移動させる際に、板材の切断端のおおよその位置を求めてその位置を記憶する手段である。CCDカメラで撮影した平面像の精度は、光学系に用いられているレンズの収差により、像の中心部分が最も精度が高い。このため、位置記憶手段によって予め板材の切断端のおおよその位置を求め、その後、撮影指令出力手段によってCCDカメラの中心部分で改めて板材の切断端を含む平面像を求めて、その位置を算出することによって、高精度な板材幅の測定を行うことができる。
また、位置記憶手段は、全ての板材の切断端を撮影し、その位置を記憶するまで繰り返して行われる。
更に、位置記憶手段は、第2移動ユニットを停止させた状態でCCDカメラによる撮影を行ってもよいし、第2移動ユニットを停止することなくCCDカメラによる撮影を行ってもよい。また、第2移動ユニットを停止させる場合、その停止する条件は任意に選択することができ、例えば、CCDカメラによる撮影が可能な幅毎とすることができる。
【0019】
上記「第1駆動停止指令出力手段」は、上記移動手段に駆動指令を出力して第1移動ユニットをステージの一端側から他端側に向かって移動させると共に、センサにより板材の切断端が検出されたときに移動手段に停止指令を出力して第1移動ユニットを停止させる限り、その構造、停止形態等は特に問わない。また、第1移動ユニットを停止させる位置は、CCDカメラの中心部分が、センサにより検出された板材の切断端の直上になる位置が好ましい。CCDカメラで撮影した平面像の精度は、光学系に用いられているレンズの収差により、像の中心部分が最も精度が高いからである。
上記「第2駆動停止指令出力手段」は、上記移動手段に駆動指令を出力して第2移動ユニットをステージの他端側から一端側に向かって移動させると共に、位置記憶手段により記憶された板材の切断端上に第2移動ユニットを停止させる限り、その構造、停止形態等は特に問わない。また、第2移動ユニットを停止させる位置は、CCDカメラの中心部分が、センサにより検出された板材の切断端の直上になる位置が好ましい。CCDカメラで撮影した平面像の精度は、光学系に用いられているレンズの収差により、像の中心部分が最も精度が高いからである。
【0020】
上記「移動距離計測手段」は、上記移動手段による両移動ユニットの移動距離を計測する限り、その構造、計測形態等は特に問わない。
上記「撮影指令出力手段」は、上記第1駆動停止指令出力手段及び上記第2駆動停止指令出力手段(以下、両駆動停止指令出力手段と略す)により両移動ユニットが停止されたときに上記CCDカメラに撮影指令を出力してCCDカメラで板材の切断端を含む平面像を撮影させる限り、その構造、出力形態等は特に問わない。
【0021】
上記「幅寸法演算手段」は、上記移動距離計測手段による計測結果及び上記CCDカメラによる撮影結果に基づいて板材の幅寸法を演算する限り、その構造、演算形態等は特に問わない。
ここで、上記CCDカメラの撮影結果による各板材の両切断端及びCCDカメラの撮影中心位置の間の距離と、上記移動距離計測手段による各板材に対する両移動ユニットの移動距離とから板材の幅寸法が算出される。
【0022】
上記「バックライト」は、上記一対の支持柱の間に架設され、且つ、複数条の板材の上方又は下方のステージと反対側で板材の幅方向に沿って延びる限り、その構造、個数等は特に問わない。
上記バックライトは、例えば、蛍光灯であることができる。尚、CCDカメラのバックライトは、両移動ユニットに設けてもよいし、ステージ及び支持柱等に設けてもよい。更に、十分な光量がある場合は、バックライトを設けずに用いてもよい。
【0023】
上記実施形態1、2に係る各板材幅測定システムは、例えば、以下に述べる演算結果記憶手段及び演算結果表示手段を更に備えることができる。
上記「演算結果記憶手段」は、上記幅寸法演算手段による演算結果を記憶する限り、その構造、記憶形態等は特に問わない。
上記「演算結果表示手段」は、上記幅寸法演算手段による演算結果を表示する限り、その構造、表示形態等は特に問わない。この表示形態としては、例えば、表示モニタ上での表示、プリンタによる表示等を挙げることができる。
【0024】
上記実施形態1、2に係る各板材幅測定システムは、例えば、以下に述べる設定値記憶手段、判定手段及び異常報知手段を更に備えることができる。
上記「設定値記憶手段」は、複数条の板材の幅寸法の設定値(設定範囲)を予め記憶する限り、その構造、記憶形態等は特に問わない。
上記「判定手段」は、上記幅寸法演算手段による演算値が設定値記憶手段による設定値を超えたか否かを判定する限り、その構造、判定形態等は特に問わない。
上記「異常報知手段」は、上記判定手段により演算値が設定値を超えた場合に異常を報知する限り、その構造、報知形態等は特に問わない。
【0025】
上記実施形態1、2に係る各板材幅測定システムは、例えば、以下に述べるサーバコンピュータ及び履歴情報送信手段を更に備えることができる(図7参照)。
上記サーバコンピュータは、上述の幅寸法演算手段による演算結果の履歴情報を蓄積するデータベースを有する限り、その構造、機能等は特に問わない。
上記履歴情報送信手段は、上記サーバコンピュータにネットワーク(例えば、インターネット等)を介して接続される端末からの履歴情報参照要求に基づいてデータベースに蓄積された履歴情報を端末に送信する限り、その構造、送信形態等は特に問わない。
【0026】
上記実施形態1に係る板材幅測定システムは、例えば、以下に述べるセンサ入力回数記憶手段及び判定手段を更に備えることができる。
上記「センサ入力回数記憶手段」は、板材の切断本数に応じた上記センサからの入力回数の設定値を予め記憶する限り、その構造、記憶形態等は特に問わない。
上記「判定手段」は、上記センサからの入力回数が上記センサ入力回数記憶手段による設定値と一致するか否かを判定する限り、その構造、判定形態等は特に問わない。
上記第1駆動停止指令出力手段は、上記判定手段によりセンサ入力回数が設定値未満であると判定されたときに上記移動手段に駆動指令を出力して第1移動ユニットをステージに沿って一端側から他端側へ向かって再移動させる一方、上記判定手段によりセンサ入力回数が設定値と一致したと判定されたときに上記移動手段に駆動指令を出力して第1移動ユニットをステージに沿って他端側から一端側に向かって戻り移動させる。
このように移動させることによって、全ての板材の幅を求め、且つ余分な第1移動ユニットを抑制することができ、測定時間の短縮を図ることができる。
【0027】
上記実施形態2に係る板材幅測定システムは、例えば、以下に述べる切断端検出回数記憶手段及び判定手段を更に備えることができる。
上記「切断端検出回数記憶手段」は、板材の切断本数に応じた上記位置記憶手段により板材の切断端が検出される回数の設定値を予め記憶する限り、その構造、記憶形態等は特に問わない。
上記「判定手段」は、上記位置記憶手段により板材の切断端が検出された回数が上記切断端検出回数記憶手段による設定値と一致するか否かを判定する限り、その構造、判定形態等は特に問わない。
上記位置記憶手段は、上記判定手段により検出回数が設定値未満であると判定されたときに上記移動手段に駆動指令を出力して第2移動ユニットをステージに沿って一端側から他端側へ向かって再移動させる一方、上記判定手段により検出回数が設定値と一致したと判定されたときに上記移動手段に駆動指令を出力して第1移動ユニットをステージに沿って他端側から一端側に向かって戻り移動させる。
このように移動させることによって、全ての板材の幅を求め、且つ余分な第2移動ユニットを抑制することができ、測定時間の短縮を図ることができる。
【0028】
2.板材幅測定方法
本実施形態1に係る板材幅測定方法は、上記実施形態に係る板材測定システムを用いる板材測定方法であって、前記ステージに沿って前記第1移動ユニットを移動させて該第1移動ユニットの移動距離を計測する工程と、前記センサにより前記板材の切断端が検出されたときに該第1移動ユニットの移動を停止させて前記CCDカメラで前記板材の切断端を含む平面像を撮影する工程と、前記第1移動ユニットの移動距離の計測結果及び前記CCDカメラによる撮影結果に基づいて前記板材の幅寸法を演算する工程と、を備えることを特徴とする。
【0029】
また、本実施形態2に係る板材幅測定方法は、上記実施形態に係る板材測定システムを用いる板材測定方法であって、前記ステージに沿って前記第1移動ユニットを移動させて該第1移動ユニットの移動距離を計測する工程と、前記センサにより前記板材の切断端が検出されたときに該第1移動ユニットの移動を停止させて前記CCDカメラで前記板材の切断端を含む平面像を撮影する工程と、前記第1移動ユニットの移動距離の計測結果及び前記CCDカメラによる撮影結果に基づいて前記板材の幅寸法を演算する工程と、を備えることを特徴とする。
【実施例】
【0030】
以下、図面を用いて実施例により本発明を具体的に説明する。
1.実施例1
(1)板材幅測定システムの構成
本実施例1に係る板材幅測定システム1は、図1に示すように、スリッターライン2の張力調整部2cの下流側において板材である鋼板Pの幅方向の両横方に配設される一対の支持柱3a,3bを備えている。この一対の支持柱3a,3bの間には、図2及び3に示すように、鋼板Pの上方で鋼板Pの幅方向に沿って延びる長尺状のステージ4が架設されている。このステージ4には、ボールネジ機構5(本発明に係る「移動手段」として例示する。)が設けられている。このボールネジ機構5は、駆動モータ6と、この駆動モータ6によって回転駆動されるネジ軸7と、このネジ軸7に螺合されるスライド部8とからなっている。このスライド部8は、ステージ4に沿って設けられるガイド部9によってステージ4に沿って移動自在に案内されている。また、このスライド部8は、第1移動ユニット10に一体的に設けられている。この第1移動ユニット10は、鋼板Pの平面像を撮影可能なCCDカメラ11及び鋼板Pの切断端を検出可能なレーザセンサであるセンサ12を有している。また、上記一対の支持柱3a,3bの間には、鋼板Pに向かって上方に照射光を照射する蛍光灯13(本発明に係る「バックライト」として例示する。)が架設されている。
【0031】
尚、上記スリッターライン2は、アンコイラ部2aでコイルから巻き出される鋼板がスリッタ部2bで複数条(例えば、5条)の鋼板Pに切断され、その切断後の各鋼板Pがリコイラ部2dでコイルとして巻き戻されるようになっている。
【0032】
上記板材幅測定システム1は、図4に示すように、CPU、ROM及びRAM等からなる制御手段15を備えている。この制御手段15は、上記駆動モータ6、CCDカメラ11及びセンサ12に接続されている。また、この制御手段15は、異常報知ライト16、表示モニタ17及びプリンタ18に接続されている。更に、この制御手段15は、複数条の鋼板Pの幅寸法の設定値(設定範囲)を予め記憶すると共に、複数条の鋼板Pの幅寸法の後述の演算値を記憶し、更に鋼板Pの切断本数(例えば、5本)に応じたセンサ12からの入力回数の設定値(例えば、10回)を記憶する記憶手段19を備えている。
ここで、上記記憶手段19によって、本発明に係る「設定値記憶手段」「演算結果記憶手段」及び「センサ入力回数記憶手段」が構成されている。
【0033】
上記制御手段15は、図6に示すように、駆動モータ6を駆動して第1移動ユニット10を移動させると共に、センサ12からの鋼板Pの切断端の検出信号の入力に基づいて駆動モータ6を駆動停止させて第1移動ユニット10を停止させるようになっている(ステップS1及びS4;本発明に係る「第1駆動停止指令出力手段」として例示する。)。また、この制御手段15は、第1移動ユニット10の移動距離を計測するようになっている(ステップS2;本発明に係る「移動距離計測手段」として例示する。)。また、この制御手段15は、センサ12からの鋼板Pの切断端の検出信号の入力に基づいてCCDカメラ11に撮影指令を出力するようになっている(ステップS5;本発明に係る「撮影指令出力手段」として例示する。)。このCCDカメラ11の撮影データは制御手段15に入力される。
【0034】
また、上記制御手段15は、センサ12からの入力回数が設定値と一致したか否かを判定するようになっている(ステップS6)。また、この制御手段15は、センサ12からの入力回数が設定値未満のときに第1移動ユニット10をステージ4に沿って一端側から他端側に向かって再移動させる(ステップS6のNO判定によるステップS1)。一方、センサ12からの入力回数が設定値と一致したときに第1移動ユニット10をステージ4に沿って他端側から一端側に向かって戻り移動させるようになっている(ステップS6のYES判定によるステップS7)。
【0035】
また、上記制御手段15は、第1移動ユニット10の移動距離及びCCDカメラ11の撮影結果に基づいて切断後の各鋼板Pの幅寸法を演算するようになっている(ステップS8;本発明に係る「幅寸法演算手段」として例示する。)。また、この制御手段15は、上記演算値が記憶手段19に記憶された設定値を超えたか否かを判定するようになっている(ステップS9;本発明に係る「判定手段」として例示する。)。また、この制御手段15は、上記演算値が記憶手段19に記憶された設定値を超えた場合に上記異常報知ライト16を点灯等させて異常を報知するようになっている(ステップS10;本発明に係る「異常報知手段」として例示する。)。更に、この制御手段15は、上記演算値を上記表示モニタ17やプリンタ18で表示するようになっている(ステップS11;本発明に係る「演算値表示手段」として例示する。)。
【0036】
(2)板材幅測定システムの作用
次に、上記板材幅測定システム1の作用について説明する。
先ず、駆動モータ6の駆動により第1移動ユニット10がステージ4の一端側から他端側に向かって移動される(ステップS1)。このとき、第1移動ユニット10の移動距離が計測される(ステップS2)。次に、センサ12からの鋼板Pの切断端の検出信号の入力の有無が判断され(ステップS3)、センサ12からの検出信号が入力された場合に駆動モータ6が停止されて第1移動ユニット10が停止される(ステップS4)。次いで、CCDカメラ11に撮影指令が出力されてCCDカメラ11で鋼板Pの切断端を含む平面像が撮影され(ステップS5)、その撮影データが制御手段15に送信される。その後、センサ12からの入力回数が設定値と一致するか否かが判定される(ステップS6)。この判定の結果、センサ12からの入力回数が設定値未満の場合には第1移動ユニット10はステージ4に沿って一端側から他端側に向かって再移動される(ステップS6のNO判定によるステップS1〜S5の繰り返し)。一方、センサ12からの入力回数が設定値と一致した場合には第1移動ユニット10はステージ4に沿って他端側から一端側に向かって戻り移動される(ステップS6のYES判定によるステップS7)。
【0037】
次に、第1移動ユニット10の移動距離及びCCDカメラ11の撮影結果(撮影データ)に基づいて切断後の各鋼板Pの幅寸法が演算される(ステップS8)。ここで、図5に示すように、各鋼板Pの撮影結果による各鋼板Pの両方の切断端及びCCDカメラ11の撮影中心位置の間の距離a,bと、その鋼板Pに対する第1移動ユニット10の移動距離cとから鋼板の幅寸法(a+b+c)が演算されることとなる。
【0038】
次いで、上記演算値が各鋼板Pの幅寸法の設定値を超えたか否かが判定される(ステップS9)。その判定の結果、上記演算値が設定値を超えた場合に異常報知ライト16を点灯等させて異常が報知される(ステップS9のYES判定によるステップS10)。その後、上記演算値が表示モニタ17やプリンタ18で表示される(ステップS11)。
【0039】
(3)実施例1の効果
本実施例1では、第1移動ユニット10をステージ4に沿って移動させると共に、センサ12により鋼板Pの切断端が検出されたときに第1移動ユニット10の移動を停止してCCDカメラ11で鋼板Pの切断端を含む平面像を撮影し、その第1移動ユニット10の移動距離及びCCDカメラ11による撮影結果に基づいて鋼板Pの幅寸法を演算し、その演算結果を記憶及び表示するようにしたので、スリッターライン2における鋼板Pのスリット本数、スリット幅等を変更する場合であっても、複数条に切断された鋼板Pの幅寸法を高精度且つ迅速に自動測定することができる。その結果、従来のように作業者が鋼板の幅測定をするものに比べて、測定作業時間を大幅に短縮でき、測定値に個人差が出てくることがなく、更に書き取り誤りや測定誤りの発生を防止でき、更に鋼板の切断端による怪我や巻き込まれの恐れがなく安全に鋼板の幅測定を実施できる。具体的には、従来の作業者による測定では、1コイルあたりの測定時間も測定のための段取りまで含めると1分程度かかっていたが、本実施例1のシステムによると1コイルあたりの測定時間を測定のための段取りまで含めて30秒以内とすることができた。
【0040】
また、本実施例1では、上記演算値が各鋼板Pの幅寸法の設定値を超えた場合に異常報知ライト16を点灯等するようにしたので、作業者が異常をより確実に認識できる。
また、本実施例1では、一対の支持柱3a,3bの間に鋼板Pの下方で鋼板Pの幅方向に沿って延びる蛍光灯13を架設したので、CCDカメラ11で鋼板Pの切断端を含むより正確な平面像を撮影できる。
【0041】
2.実施例2
(1)板材幅測定システムの構成
本実施例2に係る板材幅測定システム1’は、移動ユニットがステージの一端側に移動する際に板材である鋼板の切断端のおおよその位置を求め、次いで他端側に移動する際に鋼板の切断端の正確な位置を求める板材幅測定システムであり、実施例1と同様に図1に示すように、スリッターライン2の張力調整部2cの下流側において鋼板Pの幅方向の両横方に配設される一対の支持柱3a,3bを備えている。この一対の支持柱3a,3bの間には、図8及び3に示すように、鋼板Pの上方で鋼板Pの幅方向に沿って延びる長尺状のステージ4が架設されている。このステージ4には、ボールネジ機構5(本発明に係る「移動手段」として例示する。)が設けられている。このボールネジ機構5は、駆動モータ6と、この駆動モータ6によって回転駆動されるネジ軸7と、このネジ軸7に螺合されるスライド部8とからなっている。このスライド部8は、ステージ4に沿って設けられるガイド部9によってステージ4に沿って移動自在に案内されている。また、このスライド部8は、第2移動ユニット20に一体的に設けられている。この第2移動ユニット20は、鋼板Pの平面像を撮影可能なCCDカメラ11を有している。
また、上記一対の支持柱3a,3bの間には、鋼板Pに向かって上方に照射光を照射する蛍光灯13(本発明に係る「バックライト」として例示する。)が架設されている。
【0042】
上記板材幅測定システム1’は、図4に示すように、CPU、ROM及びRAM等からなる制御手段15を備えている。この制御手段15は、上記駆動モータ6、CCDカメラ11及びセンサ12に接続されている。また、この制御手段15は、異常報知ライト16、表示モニタ17及びプリンタ18に接続されている。更に、この制御手段15は、複数条の鋼板Pの幅寸法の設定値(設定範囲)を予め記憶すると共に、複数条の鋼板Pの幅寸法の後述の演算値を記憶し、更に鋼板Pの切断本数(例えば、5本)に応じた切断端の検出回数の設定値(例えば、10回)を記憶する記憶手段19を備えている。
ここで、上記記憶手段19によって、本発明に係る「位置記憶手段」、「設定値記憶手段」「演算結果記憶手段」及び「切断端検出回数記憶手段」が構成されている。
【0043】
上記制御手段15は、図9に示すように、駆動モータ6を駆動して第2移動ユニット20を一端側に移動させると共に、CCDカメラ11による撮影が可能な幅毎に駆動モータ6を駆動停止させて第2移動ユニット20を一時停止させるようになっている(ステップS1乃至S4;本発明に係る「位置記憶手段」として例示する。)。また、一時停止したときにCCDカメラ11による撮影を行い、このCCDカメラ11の撮影データは制御手段15に入力される。更に、撮影データに鋼板Pの切断端が含まれているかどうかを調べ、検出されたときはその位置を記憶する(ステップS6)。
また、この制御手段15は、第2移動ユニット20の移動距離を計測するようになっており(ステップS2;本発明に係る「移動距離計測手段」として例示する。)、鋼板Pの切断端が検出されたときの第2移動ユニット20の位置として利用される。
また、上記制御手段15は、鋼板Pの切断端が検出された回数が設定値と一致したか否かを判定するようになっている(ステップS7)。また、この制御手段15は、鋼板Pの切断端が検出された回数が設定値未満のときに第2移動ユニット20をステージ4に沿って一端側から他端側に向かって再移動させる(ステップS7のNO判定によるステップS1)。一方、鋼板Pの切断端が検出された回数が設定値と一致したときに第2移動ユニット20をステージ4に沿って他端側から一端側に向かって戻り移動させるようになっている(ステップS7のYES判定によるステップS8)。
【0044】
更に、この制御手段15は、他端側に移動する第2移動ユニット20の移動距離を計測するようになっている(ステップS9;本発明に係る「移動距離計測手段」として例示する。)。また、この制御手段15は、計測された第2移動ユニット20の移動距離を元に、CCDカメラ11の中心が上記記憶した鋼板Pの切断端の位置の真上に位置するように、第2移動ユニット20を停止させ(ステップS10、S11)、その後、CCDカメラ11に撮影指令を出力するようになっている(ステップS12;本発明に係る「撮影指令出力手段」として例示する。)。このCCDカメラ11の撮影データは制御手段15に入力される。
【0045】
また、上記制御手段15は、第2移動ユニット20の移動距離がステージ4の他端側であるか否かを判定するようになっている(ステップS13)。更に、この制御手段15は、第2移動ユニット20の移動距離がステージ4の他端側ではない場合は第2移動ユニット20をステージ4に沿って一端側から他端側に向かって再移動させる(ステップS13のNO判定によるステップS8、ステップS14)。
【0046】
また、上記制御手段15は、第2移動ユニット20の移動距離及びCCDカメラ11の撮影結果に基づいて切断後の各鋼板Pの幅寸法を演算するようになっている(ステップS15;本発明に係る「幅寸法演算手段」として例示する。)。また、この制御手段15は、上記演算値が記憶手段19に記憶された設定値を超えたか否かを判定するようになっている(ステップS16;本発明に係る「判定手段」として例示する。)。また、この制御手段15は、上記演算値が記憶手段19に記憶された設定値を超えた場合に上記異常報知ライト16を点灯等させて異常を報知するようになっている(ステップS17;本発明に係る「異常報知手段」として例示する。)。更に、この制御手段15は、上記演算値を上記表示モニタ17やプリンタ18で表示するようになっている(ステップS18;本発明に係る「演算値表示手段」として例示する。)。
【0047】
(2)板材幅測定システムの作用
次に、上記板材幅測定システム1’の作用について説明する。
先ず、駆動モータ6の駆動により第2移動ユニット20がステージ4の一端側から他端側に向かって移動される(ステップS1)。このとき、第2移動ユニット20の移動距離が計測される(ステップS2)。次に、この移動距離が一定距離、つまりCCDカメラ11の撮影幅となったときに(ステップS3)、第2移動ユニット20が停止される(ステップS4)。
次いで、CCDカメラ11に撮影指令が出力されてCCDカメラ11で鋼板Pの平面像が撮影され(ステップS5)、その撮影データが制御手段15に送信される。その後、制御手段15により撮影データの解析を行い、その結果鋼板Pの切断端を検出した場合は、その位置が記憶される(ステップS6)。記憶される位置は、上記移動距離と、上記撮影データ内の切断端の位置との和となる。尚、ここで検出された鋼板Pの切断端は、必ずしもCCDカメラ11の略中心でないため、略中心で求めたときよりも大きな誤差が含まれる。
次いで、切断端の検出回数が設定値と一致するか否かが判定される(ステップS7)。この判定の結果、検出回数が設定値未満の場合には第2移動ユニット20はステージ4に沿って一端側から他端側に向かって再移動される(ステップS7のNO判定によるステップS1〜S6の繰り返し)。
【0048】
検出回数が設定値と一致した場合には第2移動ユニット20はステージ4に沿って他端側から一端側に向かって戻り移動される(ステップS7のYES判定によるステップS8)。このとき、第2移動ユニット20の移動距離が計測される(ステップS9)。そして、計測された移動距離を元にしてCCDカメラ11の中心が上記記憶した鋼板Pの切断端の位置の真上に位置するまで移動を継続する(ステップS10のNO判定によるステップS8〜S9の繰り返し)。また、CCDカメラ11の中心が上記記憶した鋼板Pの切断端の位置の真上に位置する場合は移動を停止させる(ステップS10のYES判定によるステップS11)。
次いで、CCDカメラ11に撮影指令が出力されてCCDカメラ11で鋼板Pの切断端が略中心となる平面像が撮影され(ステップS12)、その撮影データが制御手段15に送信される。その後、撮影された回数が設定値と一致するか否かが判定される(ステップS13)。この判定の結果、撮影された回数が設定値未満の場合には第2移動ユニット20はステージ4に沿って一端側から他端側に向かって再移動される(ステップS13のNO判定によるステップS8〜S12の繰り返し)。一方、撮影された回数が設定値と一致した場合には第2移動ユニット20はステージ4に沿って他端側から一端側に向かって戻り移動される(ステップS13のYES判定によるステップS14)。
【0049】
次に、第2移動ユニット20の移動距離及びCCDカメラ11の撮影結果(撮影データ)に基づいて切断後の各鋼板Pの幅寸法が演算される(ステップS15)。ここで、図5に示すように、各鋼板Pの撮影結果による各鋼板Pの両方の切断端及びCCDカメラ11の撮影中心位置の間の距離a,bと、その鋼板Pに対する第2移動ユニット20の移動距離cとから鋼板の幅寸法(a+b+c)が演算されることとなる。
【0050】
次いで、上記演算値が各鋼板Pの幅寸法の設定値を超えたか否かが判定される(ステップS16)。その判定の結果、上記演算値が設定値を超えた場合に異常報知ライト16を点灯等させて異常が報知される(ステップS16のYES判定によるステップS17)。その後、上記演算値が表示モニタ17やプリンタ18で表示される(ステップS18)。
【0051】
(3)実施例2の効果
本実施例2では、第2移動ユニット20をステージ4に沿って一端側に移動させるときに、CCDカメラ11で鋼板Pの平面像を撮影しておおよその切断端の位置を求め、第2移動ユニット20をステージ4に沿って他端側に移動させるときに、CCDカメラ11の位置を求めたおおよその切断端の位置に合わせて、第2移動ユニット20の移動を停止してCCDカメラ11で鋼板Pの切断端を含む平面像を撮影し、より正確な切断端の位置を求めて、その第2移動ユニット20の移動距離及びCCDカメラ11による撮影結果に基づいて鋼板Pの幅寸法を演算し、その演算結果を記憶及び表示するようにしたので、スリッターライン2における鋼板Pのスリット本数、スリット幅等を変更する場合であっても、複数条に切断された鋼板Pの幅寸法を高精度且つ迅速に自動測定することができる。
その結果、従来のように作業者が鋼板の幅測定をするものに比べて、測定作業時間を大幅に短縮でき、測定値に個人差が出てくることがなく、更に書き取り誤りや測定誤りの発生を防止でき、更に鋼板の切断端による怪我や巻き込まれの恐れがなく安全に鋼板の幅測定を実施できる。具体的には、従来の作業者による測定では、1コイルあたりの測定時間も測定のための段取りまで含めると1分程度かかっていたが、本実施例1のシステムによると1コイルあたりの測定時間を測定のための段取りまで含めて30秒以内とすることができた。更に、実施例1ではCCDカメラ11の中心が略切断端に位置するように第1移動ユニット10を停止させるためのレーザセンサが必要であるが、本実施例2は必要としない。
【0052】
また、本実施例2では、上記演算値が各鋼板Pの幅寸法の設定値を超えた場合に異常報知ライト16を点灯等するようにしたので、作業者が異常をより確実に認識できる。
また、本実施例2では、一対の支持柱3a,3bの間に鋼板Pの下方で鋼板Pの幅方向に沿って延びる蛍光灯13を架設したので、CCDカメラ11で鋼板Pの切断端を含むより正確な平面像を撮影できる。
【0053】
尚、本発明においては、上記実施例に限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施例とすることができる。即ち、上記実施例において、スリッターラインの生産管理を行うホストコンピュータに接続してデータ管理や遠隔操作等の制御を行うようにしてもよい。
また、上記各実施例1、2では、移動駆動手段としてボールネジ機構5を例示したが、これに限定されず、例えば、リニアモータ機構としてもよい。
【0054】
また、上記各実施例1、2における板材幅測定システム1、2において、サーバコンピュータ及び履歴情報送信手段を更に備えることができる。具体的には、図7に示すように、上記サーバコンピュータは、上記制御手段15で演算された鋼板幅寸法の演算値を受信すると(ステップSP1のYES判定)、その演算値を履歴情報としてデータベースに蓄積する(ステップSP2)。また、ネットワークを介して接続される端末からの履歴情報参照要求があると(ステップSP3のYES判定)、その参照要求に基づいてデータベースに蓄積された履歴情報を適宜加工して端末に送信する(ステップSP4;履歴情報送信手段として例示する。)。これにより、ユーザは端末を介して鋼板幅寸法の履歴情報を容易且つ迅速に取得することができる。
【産業上の利用可能性】
【0055】
スリッターラインで切断される複数条の鋼板の幅寸法を測定する技術として広く利用される。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本実施例に係るスリッターラインを説明するための説明図である。
【図2】本実施例1に係る板材幅測定システムの斜視図である。
【図3】上記板材幅測定システムの縦断面である。
【図4】本実施例に係る制御手段のブロック図である。
【図5】鋼板幅測定の作用を説明するための説明図である。
【図6】本実施例1の鋼板幅測定の作用を説明するためのフローチャート図である。
【図7】その他の形態の板材幅測定システムを説明するためのフローチャート図である。
【図8】本実施例2に係る板材幅測定システムの斜視図である。
【図9】本実施例2の鋼板幅測定の作用を説明するためのフローチャート図である。
【符号の説明】
【0057】
1、1’;板材幅測定システム、4;ステージ、5;ボールネジ機構、10;第1移動ユニット、11;CCDカメラ、12;センサ、13;蛍光灯、15;制御手段、19;記憶手段、20;第2移動ユニット、P;鋼板。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数条に切断された板材の幅寸法を測定する板材幅測定システムであって、
一対の支持柱と、
該一対の支持柱の間に架設され且つ複数条の前記板材の上方又は下方で該板材の幅方向に沿って延びるステージと、
前記ステージに沿って移動自在に支持され、且つ、前記板材の平面像を撮影可能なCCDカメラ及び該板材の切断端を検出可能なセンサを有する第1移動ユニットと、
前記ステージに沿って前記第1移動ユニットを移動させる移動手段と、
前記移動手段に駆動指令を出力して前記第1移動ユニットを移動させると共に、前記センサにより前記板材の切断端が検出されたときに前記移動手段に停止指令を出力して該第1移動ユニットを停止させる第1駆動停止指令出力手段と、
前記移動手段による前記第1移動ユニットの移動距離を計測する移動距離計測手段と、
前記第1駆動停止指令出力手段により前記第1移動ユニットが停止されたときに前記CCDカメラに撮影指令を出力して該CCDカメラで前記板材の切断端を含む平面像を撮影させる撮影指令出力手段と、
前記移動距離計測手段による計測結果及び前記CCDカメラによる撮影結果に基づいて、前記板材の幅寸法を演算する幅寸法演算手段と、を備えることを特徴とする板材幅測定システム。
【請求項2】
前記幅寸法演算手段による演算結果を記憶する演算結果記憶手段と、前記幅寸法演算手段による演算結果を表示する演算結果表示手段と、を更に備える請求項1記載の板材幅測定システム。
【請求項3】
複数条の前記板材の幅寸法の設定値を記憶する設定値記憶手段と、前記幅寸法演算手段による演算値が前記設定値記憶手段による設定値を超えたか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により前記演算値が前記設定値を超えた場合に異常を報知する異常報知手段と、を更に備える請求項1又は2に記載の板材幅測定システム。
【請求項4】
前記一対の支持柱の間に架設され、且つ、複数条の前記板材の上方又は下方の前記ステージと反対側で該板材の幅方向に沿って延びるバックライトを更に備える請求項1乃至3のいずれか一項に記載の板材幅測定システム。
【請求項5】
前記板材は鋼板である請求項1乃至4のいずれか一項に記載の板材幅測定システム。
【請求項6】
複数条に切断された板材の幅寸法を測定する板材幅測定システムであって、
一対の支持柱と、
該一対の支持柱の間に架設され且つ複数条の前記板材の上方又は下方で該板材の幅方向に沿って延びるステージと、
前記ステージに沿って移動自在に支持され、且つ、前記板材の平面像を撮影可能なCCDカメラを有する第2移動ユニットと、
前記ステージに沿って前記第2移動ユニットを移動させる移動手段と、
前記移動手段に駆動指令を出力して前記第2移動ユニットを前記ステージの一端側に移動させると共に、該第2移動ユニットが所定距離を移動する毎に前記CCDカメラに撮影指令を出力して該CCDカメラで前記板材の平面像を撮影させ、次いで、得られた該平面像中に該板材の切断端が検出されたときに該切断端の位置を記憶する位置記憶手段と、
前記一端側に移動した前記移動手段に駆動指令を出力して前記第2移動ユニットを前記ステージの他端側に移動させると共に、前記第2移動ユニットが前記位置記憶手段で記憶した前記切断端の位置に到達したときに前記移動手段に停止指令を出力して該第2移動ユニットを停止させる第2駆動停止指令出力手段と、
前記移動手段による前記第2移動ユニットの移動距離を計測する移動距離計測手段と、
前記第2駆動停止指令出力手段により前記第2移動ユニットが停止されたときに前記CCDカメラに撮影指令を出力して該CCDカメラで前記板材の切断端を含む平面像を撮影させる撮影指令出力手段と、
前記移動距離計測手段による計測結果及び前記CCDカメラによる撮影結果に基づいて、前記板材の幅寸法を演算する幅寸法演算手段と、を備えることを特徴とする板材幅測定システム。
【請求項7】
前記幅寸法演算手段による演算結果を記憶する演算結果記憶手段と、前記幅寸法演算手段による演算結果を表示する演算結果表示手段と、を更に備える請求項6記載の板材幅測定システム。
【請求項8】
前記位置記憶手段は、前記第2移動ユニットを一時停止させた後に前記CCDカメラに撮影指令を出力し、前記CCDカメラによる撮影が完了した後に該第2移動ユニットの移動を再開させる請求項6又は7に記載の板材幅測定システム。
【請求項9】
複数条の前記板材の幅寸法の設定値を記憶する設定値記憶手段と、前記幅寸法演算手段による演算値が前記設定値記憶手段による設定値を超えたか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により前記演算値が前記設定値を超えた場合に異常を報知する異常報知手段と、を更に備える請求項6乃至8のいずれか一項に記載の板材幅測定システム。
【請求項10】
前記一対の支持柱の間に架設され、且つ、複数条の前記板材の上方又は下方の前記ステージと反対側で該板材の幅方向に沿って延びるバックライトを更に備える請求項6乃至9のいずれか一項に記載の板材幅測定システム。
【請求項11】
前記板材は鋼板である請求項6乃至10のいずれか一項に記載の板材幅測定システム。
【請求項12】
請求項1乃至5のいずれか一項に記載の板材測定システムを用いる板材測定方法であって、
前記ステージに沿って前記第1移動ユニットを移動させて該第1移動ユニットの移動距離を計測する工程と、
前記センサにより前記板材の切断端が検出されたときに該第1移動ユニットの移動を停止させて前記CCDカメラで前記板材の切断端を含む平面像を撮影する工程と、
前記第1移動ユニットの移動距離の計測結果及び前記CCDカメラによる撮影結果に基づいて前記板材の幅寸法を演算する工程と、を備えることを特徴とする板材幅測定方法。
【請求項13】
請求項6乃至11のいずれか一項に記載の板材測定システムを用いる板材測定方法であって、
前記ステージに沿って前記第2移動ユニットを一端側に移動させて該第2移動ユニットの移動距離を計測する工程と、
前記CCDカメラで前記板材の平面像を撮影して、該平面像から前記板材の切断端位置を取得して記憶する工程と、
前記ステージに沿って前記第2移動ユニットを前記一端側から他端側に移動させて該第2移動ユニットの移動距離を計測する工程と、
前記記憶した切断端位置で前記第2移動ユニットの移動を停止させて前記CCDカメラで前記板材の切断端を含む平面像を撮影する工程と、
前記第2移動ユニットの移動距離の計測結果及び前記CCDカメラによって撮影して得られた該板材の切断端を含む該平面像に基づいて前記板材の幅寸法を演算する工程と、を備えることを特徴とする板材幅測定方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−3080(P2008−3080A)
【公開日】平成20年1月10日(2008.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−137236(P2007−137236)
【出願日】平成19年5月23日(2007.5.23)
【出願人】(594052674)豊田スチールセンター株式会社 (14)
【Fターム(参考)】