説明

栄養補充のための組成物および方法

【課題】予防的栄養補充と治療的栄養補充の両方に対する組成物、およびその組成物を用いる方法を提供する。
【解決手段】飲み込むことができたり、噛んで食べることができたり、または溶解することが可能で、かつ種々のビタミン類およびミネラル類を含む、特定の態様では、ビタミンB6、ビタミンB9、ビタミンB12、カルシウム、ビタミンD3、マグネシウム、およびホウ素を含む栄養補充するための組成物を調製した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲み込むことができたり、噛んで食べることができたり、または溶解することが可能な種々のビタミン類およびミネラル類を含む組成物、並びに心臓血管疾患、結腸直腸癌、および/または骨粗鬆症の発生またはネガティブ作用を抑制、治療、および/または緩和する目的で栄養補充するための組成物および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
心臓血管疾患は米国で、男性においても女性においても死亡原因の第一位を維持し続けている。心疾患に関する統計(Statistics Related to Heart Disease)は、www. health. uab. edu/show. asp?durki=39661(最後に見たのは2004年5月22日)で入手できる。結腸直腸癌は米国内の癌による死亡原因の第二位を占めており、毎年約55,000人もの人の命が奪われている。結腸直腸癌のデータ表(Colorectal Cancer FactSheet)は、www. fdhn. org/html/education/colorectal/facts. html(最後に見たのは2004年5月22日)で入手できる。骨粗鬆症、即ち骨質量と骨密度の減少も、主要な健康上の関心事である。見積もりでは現在2800万人のアメリカ人が骨粗鬆症の何らかの症状をかかえており、これらの人のうちの80%以上が女性である。NIH Consensus Development Panel, J. AMER. MED. ASSOC. 785-95 (2001)。栄養学研究の最近の進展は、食事と運動と医療によるケアを調整するための添加物として特定のビタミン類やミネラル類を入れた栄養補助組成物が、これらの疾患の発生またはネガティブ作用を抑制したり、治療したり、および/または緩和したりすることの助けとなりうることを示唆している。
【0003】
栄養は健やかな健康を維持するのに重要な役割を果たしており、栄養補助組成物は栄養不足や疾患に対抗して保護を行う賦活的な役割を果たしている。例えば最近の研究では、ビタミン類やミネラル類が心臓血管疾患、結腸直腸癌、および骨粗鬆症の発生もしくはネガティブ作用を抑制、治療、および/または緩和するための助けとなることが示された。ある種のビタミン類やミネラル類を用いた補助がこれらの疾患の開始を抑えて保護するのに対して、他のビタミン類やミネラル類はこれらのある種のビタミン類やミネラル類の利点を阻害してしまうことがわかっている。特定すると、例えばビタミンB6、B9およびB12のようなB-複合ビタミン類、カルシウム、ビタミンD3、マグネシウム、およびホウ素は、心臓血管疾患、結腸直腸癌および骨粗鬆症の発生もしくはネガティブ作用を抑制、治療および/または緩和するように機能する生理学的機構で統合的な役割を果たしている。ビタミンA、ビタミンK、および鉄のようなビタミン類およびミネラル類を用いた補充成分は、B-複合ビタミン類、カルシウム、ビタミンD3、マグネシウムおよびホウ素の利点を阻害する可能性がある。このように栄養補助組成物を作ったり選択したりする際には、個々の患者や人々の集団の生理的要求性とリスク、さらに種々のビタミン類およびミネラル類の間の相互作用を理解することが必須である。
【0004】
さらに、患者によっては飲み込むことのできる服用形態を好む場合もあるが、50%の人にとっては錠剤を丸ごと飲み込むことが困難であると見積もられているSeager, 50 J. PHARM. PHARMACOL. 375-82 (1998)。これらの問題が、服用計画を用いた場合の受け入れ性をわずかにしてしまう可能性があり、あるいは受け入れ性がないのと同等にしてしまう可能性あり、そのため抑制治療効果に対して良くない影響を与えることになってしまう。同上文献。噛んで食べたり溶解できたりする組成物によってビタミン類およびミネラル類を投与すれば、その組成物を丸ごと飲み込む必要がないため、この問題を解決できる。
【特許文献1】米国特許明細書第5,215,754号
【特許文献2】米国特許明細書第4,374,082号
【特許文献3】米国特許明細書第6,495,177号
【特許文献4】米国特許明細書第5,965,162号
【非特許文献1】Seager, 50 J. PHARM. PHARMACOL. 375-82 (1998)
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【非特許文献24】NIH Consensus Development Panel, J. AMER. MED. ASSOC. 785-95 (2001)
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【非特許文献31】ホウ素およびその化合物の健康作用に対する第2回国際シンポジウムの会報(Proceedings of the 2nd International Symposium on the Health Effects of Boron and its Compounds), 66 Biol. trace Elem. Res. 1-473 (1998)
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【非特許文献41】Weigel & Narvaez, 12 Controlled Clinical Trials 378-94 (1991)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、予防的栄養補充と治療的栄養補充の両方に対する組成物、およびその組成物を用いる方法を提供する。特定すると本発明は、心臓血管疾患、結腸直腸癌、および骨粗鬆症の発生もしくはネガティブ作用を抑制、治療および/または緩和するビタミン類およびミネラル類を含む。本発明はまた、含まれるビタミン類およびミネラル類の持つ良い効果を阻害することがわかっているビタミン類およびミネラル類を排除して配合されるとよいであろう。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の組成物は、個々の患者の好みに応じて飲み込むことのできる形態、噛んで食べることのできる形態、または溶解できる形態にすることができる。服用形態を選択すれば、投与の容易性と服用計画の承諾性が高まる。
【0007】
本発明の一態様では、ビタミンB6、ビタミンB9、およびビタミンB12のようなB−複合ビタミン類、カルシウム、ビタミンD3、マグネシウム、並びにホウ素の一種またはそれ以上を含むことができる。
【0008】
本発明の別の態様では前記B-複合ビタミン類は、ピリドキシン塩酸塩の形態のビタミンB6、葉酸の形態のビタミンB9、および/もしくはシアノコバラミンの形態のビタミンB12のうちの一種またはそれ以上を含むことができる。別の態様では本発明の組成物および方法は、フォラシン、メタフォリン、葉酸塩、または6(S)-テトラヒドロ葉酸、5-メチル-(6S)-テトラヒドロ葉酸、5-ホルミル-(6S)-テトラヒドロ葉酸、5-ホルミル-(6S)-テトラヒドロ葉酸、10-ホルミル-(6R)-テトラヒドロ葉酸、5,10-メチレン-(6R)-テトラヒドロ葉酸、5,10-メテニル-(6R)-テトラヒドロ葉酸、および5-ホルムイミノ-(6S)-テトラヒドロ葉酸、もしくはそれらのポリグルタミル誘導体類などの葉酸塩の天然の異性体類の形態のビタミンB9を含むことができる。
【0009】
本発明の別の態様では、組成物はピリドキシン塩酸塩の形態のビタミンB6、葉酸の形態のビタミンB9、シアノコバラミンの形態のビタミンB12、カルシウム炭酸塩の形態のカルシウム、コレカルシフェロールの形態のビタミンD3、酸化マグネシウムの形態のマグネシウム、および/またはホウ素アミノ酸キレートの形態のホウ素のうちの一種またはそれ以上を含むことができる。
【0010】
本発明のもう一つの態様では、組成物は付加的なビタミンA、付加的なビタミンK、付加的な鉄、および付加的なラクトースの一種またはそれ以上を実質的に含まないものもできる。
【0011】
別の態様では本発明の組成物は、付加的なベータカロテンを実質的に含まなくてもよいし、付加的なアルファカロテンを実質的に含まなくてもよいし、付加的なルテインを実質的に含まなくてもよいし、付加的なリコペンを実質的に含まなくてもよいし、付加的なゼアキサンチンを実質的に含めなくてもよいし、付加的なビタミンB1を実質的に含まなくてもよいし、付加的なビタミンB2を実質的に含まなくてもよいし、付加的なビタミンB3を実質的に含まなくてもよいし、付加的なビタミンB4を実質的に含まなくてもよいし、付加的なビタミンB5を実質的に含まなくてもよいし、付加的なビタミンB6を実質的に含まなくてもよいし、付加的なビタミンB7を実質的に含まなくてもよいし、付加的なビタミンB8を実質的に含まなくてもよいし、付加的なビタミンB9を実質的に含まなくてもよいし、付加的なビタミンB10を実質的に含めなくてもよいし、付加的なビタミンB11を実質的に含まなくてもよいし、付加的なビタミンB12を実質的に含まなくてもよいし、付加的なビタミンCを実質的に含まなくてもよいし、付加的なビタミンD3を実質的に含まなくてもよいし、付加的なビタミンEを実質的に含まなくてもよいし、付加的なカルシウムを実質的に含まなくてもよいし、付加的なクロミウムを実質的に含まなくてもよいし、付加的な銅を実質的に含まなくてもよいし、付加的なマグネシウムを実質的に含まなくてもよいし、付加的なマンガンを実質的に含まなくてもよいし、付加的なセレニウムを実質的に含まなくてもよいし、付加的な亜鉛を実質的に含まなくてもよいし、付加的なホウ素を実質的に含まなくてもよいし、付加的な無臭ニンニクを実質的に含まなくてもよいし、付加的なコエンザイムQ-10を実質的に含まなくてもよいし、付加的な1-カルニチンを実質的に含まなくてもよいし、付加的なグレープ種子抽出物を実質的に含まなくてもよいし、付加的な緑茶抽出物を実質的に含まなくてもよいし、付加的なケルセチンを実質的に含まなくてもよいし、付加的なサンザシベリー(hawthorne berry) を実質的に含まなくてもよいし、および/または付加的なアルファリポ酸を実質的に含まなくてもよいであろう。
【0012】
別の態様では本発明の組成物は、薬学的に許容される担体である、例えば結着剤、希釈剤、潤滑剤、滑剤、着色剤、乳化剤、分散剤、デンプン、水、オイル類、アルコール類、保存料、および糖類の一種またはそれ以上を含むことができる。
【0013】
本発明の別の態様では組成物は、甘味料である例えばスクロース、フルクトース、高フルクトースコーンシロップ、デキストロース、サッカリンナトリウム、マルトデキストリン、アスパルテーム、カリウムアセスルフェーム(potassium acesulfame)、ネオヘスペリジンジヒドロチャルコーン(neohesperidin dihydrochalcone)、スクラロース、モノアンモニウムグリシルヒジネート(monoammonium glycyrrhizinate)、およびそれらの混合物の一種またはそれ以上を含んでいてもよい。
【0014】
本発明の別の態様では組成物は、風味料である例えばアニスオイル、シナモンオイル、ペパーミントオイル、ヒメコウジのオイル、クローブオイル、ベイオイル、アニスオイル、ユーカリオイル、タイムオイル、シーダー葉オイル、ナツメグのオイル、セージのオイル、ビターアーモンドのオイル、肉桂オイル、レモンオイル、オレンジオイル、ライムオイル、グレープフルーツオイル、グレープオイル、アップルエッセンス、洋なしエッセンス、ピーチエッセンス、ベリーエッセンス、野生ベリーエッセンス、ナツメヤシエッセンス、ブルーベリーエッセンス、キウィエッセンス、ストロベリーエッセンス、ラズベリーエッセンス、チェリーエッセンス、プラムエッセンス、パイナップルエッセンス、アプリコットエッセンス、天然の混合ベリー風味料、クエン酸、リンゴ酸、バニラ、バニリン、ココア、チョコレート、およびメントールの一種またはそれ以上を含むことができる。
【0015】
本発明の別の態様では組成物は、ジメチルポリシロキサンの形態でアルキルポリシロキサンを含んでいてもよい。
【0016】
本発明の別の態様においては組成物は、フルクトース、チョコレート、プラスドン、イソプロピルアルコール、アカシアガム、天然のチョコレート風味料、ステアリン酸、二酸化ケイ素、およびステアリン酸マグネシウムを含む噛んで食べることのできるチョコレートの形態にすることができる。
【0017】
別の態様では本発明の組成物は、約5 mgから約15 mgのビタミンB6と、約1 mgから約3 mgの葉酸と、約12μgから約38μgのビタミンB12と、約250 mgから約750 mgのカルシウムと、約100 IUから約300 IUのビタミンD3と、約25 mgから約75 mgのマグネシウムと、約0.5 mgから約2 mgのホウ素のうちの一種またはそれ以上を含むとよい。
【0018】
別の態様では本発明の組成物は、約8 mgから約12 mgのビタミンB6と、約1 mgから約2.2 mgの葉酸と、約20μgから約30μgのビタミンB12と、約400 mgから約600 mgのカルシウムと、約160 IUから約240 IUのビタミンD3と、約40 mgから約60 mgのマグネシウムと、約0.5 mgから約1.5 mgのホウ素のうちの一種またはそれ以上を含んでいてもよい。
【0019】
別の態様では本発明の組成物は、約9 mgから約11 mgのビタミンB6と、約1.5 mgから約1.75 mgの葉酸と、約22μgから約28μgのビタミンB12と、約450 mgから約550 mgのカルシウムと、約180 IUから約220 IUのビタミンD3と、約45 mgから約55 mgのマグネシウムと、約0.8 mgから約1.2 mgのホウ素のうちの一種またはそれ以上を含むことができる。
【0020】
別の態様では本発明の組成物は、約10 mgのビタミンB6と、約1.6 mgの葉酸と、約25μgのビタミンB12と、約500 mgのカルシウムと、約200 IUのビタミンD3と、約50 mgのマグネシウムと、約1 mgのホウ素のうちの一種またはそれ以上を含むことができる。
【0021】
本発明の別の態様では組成物は、心臓血管疾患、結腸直腸癌、および骨粗鬆症の発生もしくはネガティブ作用を抑制、治療および/または緩和するために患者に投与される。
【0022】
本発明にはまた、心臓血管疾患、結腸直腸癌、および骨粗鬆症の発生もしくはネガティブ作用を抑制、治療および/または緩和するための予防的手段として患者に本発明の組成物を投与する方法が含まれる。
【0023】
本発明の一態様においてこの方法は、B-複合ビタミン類、カルシウム、ビタミンD3、マグネシウム、およびホウ素を含む組成物を用いられるであろう。
【0024】
本発明の別の態様ではこの方法は、飲み込むことのできる形態、噛んで食べることのできる形態、または溶解できる形態にして組成物を用いることができる。
【0025】
本発明の一態様においてはその方法は、ピリドキシン塩酸塩の形態のビタミンB6、葉酸の形態のビタミンB9、および/またはシアノコバラミンの形態のビタミンB12を含む組成物を用いることができる。本発明の別の態様ではビタミンB9は、フォラシン、メタフォリン、葉酸塩、または6(S)-テトラヒドロ葉酸、5-メチル-(6S)-テトラヒドロ葉酸、5-ホルミル-(6S)-テトラヒドロ葉酸、5-ホルミル-(6S)-テトラヒドロ葉酸、10-ホルミル-(6R)-テトラヒドロ葉酸、5,10-メチレン-(6R)-テトラヒドロ葉酸、5,10-メテニル-(6R)-テトラヒドロ葉酸、および5-ホルムイミノ-(6S)-テトラヒドロ葉酸、もしくはそれらのポリグルタミル誘導体類などの葉酸塩の天然の異性体類のうちの一種またはそれ以上の形態にすることができる。
【0026】
本発明の別の態様ではその方法、ピリドキシン塩酸塩の形態のビタミンB6、葉酸の形態のビタミンB9、シアノコバラミンの形態のビタミンB12、カルシウム炭酸塩の形態のカルシウム、コレカルシフェロールの形態のビタミンD3、酸化マグネシウムの形態のマグネシウム、およびホウ素アミノ酸キレートの形態のホウ素のうちの一種またはそれ以上を含む組成物を用いることができる。
【0027】
本発明のもう一つの態様ではその方法は、付加的なビタミンA、付加的なビタミンK、付加的な鉄、および付加的なラクトースの一種またはそれ以上を実質的に含まない組成物を用いることができる。
【0028】
別の態様では本発明の方法は、付加的なベータカロテンを実質的に含まなくてもよいし、付加的なアルファカロテンを実質的に含まなくてもよいし、付加的なルテインを実質的に含まなくてもよいし、付加的なリコペンを実質的に含まなくてもよいし、付加的なゼアキサンチンを実質的に含まなくてもよいし、付加的なビタミンB1を実質的に含まなくてもよいし、付加的なビタミンB2を実質的に含まなくてもよいし、付加的なビタミンB3を実質的に含まなくてもよいし、付加的なビタミンB4を実質的に含まなくてもよいし、付加的なビタミンB5を実質的に含まなくてもよいし、付加的なビタミンB6を実質的に含まなくてもよいし、付加的なビタミンB7を実質的に含まなくてもよいし、付加的なビタミンB8を実質的に含まなくてもよいし、付加的なビタミンB9を実質的に含まなくてもよいし、付加的なビタミンB10を実質的に含まなくてもよいし、付加的なビタミンB11を実質的に含まなくてもよいし、付加的なビタミンB12を実質的に含まなくてもよいし、付加的なビタミンCを実質的に含まなくてもよいし、付加的なビタミンD3を実質的に含まなくてもよいし、付加的なビタミンEを実質的に含まなくてもよいし、付加的なカルシウムを実質的に含まなくてもよいし、付加的なクロミウムを実質的に含まなくてもよいし、付加的な銅を実質的に含まなくてもよいし、付加的なマグネシウムを実質的に含まなくてもよいし、付加的なマンガンを実質的に含まなくてもよいし、付加的なセレニウムを実質的に含まなくてもよいし、付加的な亜鉛を実質的に含まなくてもよいし、付加的なホウ素を実質的に含まなくてもよいし、付加的な無臭ニンニクを実質的に含まなくてもよいし、付加的なコエンザイムQ-10を実質的に含まなくてもよいし、付加的な1-カルニチンを実質的に含まなくてもよいし、付加的なグレープ種子抽出物を実質的に含まなくてもよいし、付加的な緑茶抽出物を実質的に含まなくてもよいし、付加的なケルセチンを実質的に含まなくてもよいし、付加的なサンザシベリー(hawthorne berry) を実質的に含まなくてもよいし、および/または付加的なアルファリポ酸を実質的に含まなくてもよい組成物を用いることができる。
【0029】
本発明の別の態様ではその方法は、薬学的に許容される担体である、例えば結着剤、希釈剤、潤滑剤、滑剤、着色剤、乳化剤、分散剤、デンプン、水、オイル類、アルコール類、保存料、および糖類の一種またはそれ以上を含む組成物を用いることができる。
【0030】
本発明の別の態様では組成物は、甘味料である例えばスクロース、フルクトース、高フルクトースコーンシロップ、デキストロース、サッカリンナトリウム、マルトデキストリン、アスパルテーム、カリウムアセスルフェーム(potassium acesulfame)、ネオヘスペリジンジヒドロチャルコーン(neohesperidin dihydrochalcone)、スクラロース、モノアンモニウムグリシルヒジネート(monoammonium glycyrrhizinate)、およびそれらの混合物の一種またはそれ以上を含む組成物を用いることができる。
【0031】
本発明の別の態様ではその方法は、風味料である例えばアニスオイル、シナモンオイル、ペパーミントオイル、ヒメコウジのオイル、クローブオイル、ベイオイル、アニスオイル、ユーカリオイル、タイムオイル、シーダー葉オイル、ナツメグのオイル、セージのオイル、ビターアーモンドのオイル、肉桂オイル、レモンオイル、オレンジオイル、ライムオイル、グレープフルーツオイル、グレープオイル、アップルエッセンス、洋なしエッセンス、ピーチエッセンス、ベリーエッセンス、野生ベリーエッセンス、ナツメヤシエッセンス、ブルーベリーエッセンス、キウィエッセンス、ストロベリーエッセンス、ラズベリーエッセンス、チェリーエッセンス、プラムエッセンス、パイナップルエッセンス、アプリコットエッセンス、天然の混合ベリー風味料、クエン酸、リンゴ酸、バニラ、バニリン、ココア、チョコレート、およびメントールの一種またはそれ以上を含む組成物を用いることができる。
【0032】
本発明の別の態様ではその方法は、ジメチルポリシロキサンの形態でアルキルポリシロキサンを含む組成物を用いることができる。
【0033】
本発明の別の態様においてはその方法は、フルクトース、チョコレート、プラスドン、イソプロピルアルコール、アカシアガム、天然のチョコレート風味料、ステアリン酸、二酸化ケイ素、およびステアリン酸マグネシウムを含む噛んで食べることのできるチョコレートの形態にした組成物を用いることができる。
【0034】
別の態様ではその方法は、約5 mgから約15 mgのビタミンB6と、約1 mgから約3 mgの葉酸と、約12μgから約38μgのビタミンB12と、約250 mgから約750 mgのカルシウムと、約100 IUから約300 IUのビタミンD3と、約25 mgから約75 mgのマグネシウムと、約0.5 mgから約2 mgのホウ素のうちの一種またはそれ以上を含む組成物を用いることができる。
【0035】
本発明の別の態様ではその方法は、約8 mgから約12 mgのビタミンB6と、約1 mgから約2.2 mgの葉酸と、約20μgから約30μgのビタミンB12と、約400 mgから約600 mgのカルシウムと、約160 IUから約240 IUのビタミンD3と、約40 mgから約60 mgのマグネシウムと、約0.5 mgから約1.5 mgのホウ素のうちの一種またはそれ以上を含む組成物を用いることができる。
【0036】
本発明の別の態様ではその方法は、約9 mgから約11 mgのビタミンB6と、約1.5 mgから約1.75 mgの葉酸と、約22μgから約28μgのビタミンB12と、約450 mgから約550 mgのカルシウムと、約180 IUから約220 IUのビタミンD3と、約45 mgから約55 mgのマグネシウムと、約0.8 mgから約1.2 mgのホウ素のうちの一種またはそれ以上を含む組成物を用いることができる。
【0037】
本発明の別の態様ではその方法は、約10 mgのビタミンB6と、約1.6 mgの葉酸と、約25μgのビタミンB12と、約500 mgのカルシウムと、約200 IUのビタミンD3と、約50 mgのマグネシウムと、約1 mgのホウ素のうちの一種またはそれ以上を含む組成物を用いることができる。
【0038】
本発明の他の目的、特徴、および利点は、以下の詳細な説明から明らかとなろう。この詳細な説明および特定の実施例は、本発明の特定の態様を示したものであるが、それは単なる例示としてのみ提供されている。したがって本発明はまた、本発明の精神および範囲の中でなされる、この詳細な説明から当業者にとっては明白となるであろうさまざまな変更および修飾を含む。
【発明を実施するための最良の形態】
【0039】
本発明はここに記載されている特定の方法論、プロトコール、フィラー、および賦形剤などに限定されず、それらは変更可能であると解釈される。またここで用いられている用語は、特定の態様のみを説明する目的で用いられているのであって、本発明の範囲を制限する意図はないことも理解すべきである。この明細書中、また添付した請求の範囲において用いられている場合、単数形の「a」、「an」、および「the」は、その文脈で明らかに別記して指示しない限り複数表示も含まれる。このように例えば「ビタミン」に関しては、一種またはそれより多くのビタミンを指示しており、さらに当業者らに既知のそれらの等価物が含まれる。
【0040】
別記して定義しない限りここで用いられている全ての技術用語および科学用語は、この発明が属する技術分野に従事する人によって通常理解されているのと同じ意味を持っている。特定の方法、装置、および材料が記載されているが、ここに記載されているのと同じであるか、等価であるような方法および材料が、本発明を実施したり、またはテストしたりする際に用いることができる。
【0041】
ここで用いられているような「対象」という用語は、いくつか、および全ての生物からなり、それには「患者」という用語が含まれる。「対象」は、人を指す場合もあるし、何らかの他の動物を指す場合もある。
【0042】
ここで用いられている「薬学的に許容される」という語句は、安全な医学的判断の範囲内に含まれていて、過剰な毒性、刺激性、アレルギー反応、または他の問題や合併症がなく、相応な効果/リスク比で釣り合っていて、人や動物の組織と接触させて用いるのに適した化合物、材料、組成物、および/または服用形態のことを言う。
【0043】
「飲み込むことのできる形態」という語句は、口に入れた場合に容易に溶解せず、そして噛まずに、また苦痛もなく丸ごと飲み込むことができる組成物のことを言う。そのような組成物は一態様においては、とがった端部がなくて滑らかであり、均一で実質的に気泡のない外部皮膜を備えた形状をしているであろう。
【0044】
「噛んで食べることができる形態」という語句は、経口投与した後で口内で噛める比較的柔らかい組成物のことを言い、それは好まれる味と口当たりを備えていて、すばやく小さくかみ砕かれ、そして噛んだ後で溶解し始めることによって溶液として実質的に飲むことができるようになる。
【0045】
「溶解可能な形態」という語句は、口に入れる溶液に溶解する組成物のことを言う。そのような組成物は一態様においては、噛まなくても水に入れると約60秒以内、またはそれより速く溶解できる。
【0046】
「口当たり」という用語は、栄養補助組成物を噛んだり飲み込んだりする場合に人が経験する心地よさという、非−味−関連観点のことを言う。口当たりの観点には、例えば限定するわけではないが、組成物の硬さやもろさが含まれるし、その組成物がよく噛む必要があるか、砂のようであるか、油状であるか、クリーム状であるか、水のようであるか、ねばねばしているか、簡単に溶けるか、渋みがあるか、発泡性であるかなど、また大きさ、形、さらに組成物の形態(錠剤、粉末剤、ゲル剤など)が含まれる。
【0047】
より簡単に述べると、心臓血管疾患は合衆国の大人の死亡原因の第一位である。結腸直腸癌は合衆国の癌による死亡原因の第二位を占めており、毎年約55,000人もの人の命が奪われている。さらに見積もりでは現在2800万人のアメリカ人が骨粗鬆症の何らかの症状をかかえている。栄養学研究の最近の進展は、食事と運動と医療によるケアを調整するための添加物としてある種のビタミン類やミネラル類を入れた栄養補助組成物が、これらの疾患の発生またはネガティブ作用を抑制したり、治療したり、および/または緩和したりすることの助けとなりうることを示唆している。
【0048】
本発明の組成物および方法は、ビタミンおよびミネラルの組み合わせを用いることによって健康を最良にするための手段を提供し、それは特に、心臓血管疾患、結腸直腸癌、および骨粗鬆症の発生またはネガティブ作用を抑制したり、治療したり、および/または緩和したりすることを目的としている。本発明の組成物および方法は、人や他の生物などの対象物に投与するとよく、即ち向けるとよい。本発明に含ませることのできる添加ビタミン類およびミネラル類には、例えばビタミンB6、B9および/またはB12のようなB-複合ビタミン類、カルシウム、ビタミンD3、マグネシウム、およびホウ素が含まれ、心臓血管疾患、結腸直腸癌および/または骨粗鬆症の発生もしくはネガティブ作用を抑制、治療および/または緩和する際に特定の役割を果たしている。特定の態様では、これらの化合物の良い効果を阻害してしまうビタミン類およびミネラル類として、ビタミンA、ビタミンK、鉄、およびラクトースが挙げられ、それらは本発明の組成物および方法からな特定して排除されるであろう。さらに別の特定の態様では、他の付加的なビタミン類および/またはミネラル類が排除されうる。例えば本発明の組成物および方法は、付加的なベータカロテンを実質的に含まなくてもよいし、付加的なアルファカロテンを実質的に含まなくてもよいし、付加的なルテインを実質的に含まなくてもよいし、付加的なリコペンを実質的に含まなくてもよいし、付加的なゼアキサンチンを実質的に含まなくてもよいし、付加的なビタミンB1を実質的に含まなくてもよいし、付加的なビタミンB2を実質的に含まなくてもよいし、付加的なビタミンB3を実質的に含まなくてもよいし、付加的なビタミンB4を実質的に含まなくてもよいし、付加的なビタミンB5を実質的に含まなくてもよいし、付加的なビタミンB6を実質的に含まなくてもよいし、付加的なビタミンB7を実質的に含まなくてもよいし、付加的なビタミンB8を実質的に含まなくてもよいし、付加的なビタミンB9を実質的に含まなくてもよいし、付加的なビタミンB10を実質的に含まなくてもよいし、付加的なビタミンB11を実質的に含まなくてもよいし、付加的なビタミンB12を実質的に含まなくてもよいし、付加的なビタミンCを実質的に含まなくてもよいし、付加的なビタミンD3を実質的に含まなくてもよいし、付加的なビタミンEを実質的に含まなくてもよいし、付加的なカルシウムを実質的に含まなくてもよいし、付加的なクロミウムを実質的に含まなくてもよいし、付加的な銅を実質的に含まなくてもよいし、付加的なマグネシウムを実質的に含まなくてもよいし、付加的なマンガンを実質的に含まなくてもよいし、付加的なセレニウムを実質的に含まなくてもよいし、付加的な亜鉛を実質的に含まなくてもよいし、付加的なホウ素を実質的に含まなくてもよいし、付加的な無臭ニンニクを実質的に含まなくてもよいし、付加的なコエンザイムQ-10を実質的に含まなくてもよいし、付加的な1-カルニチンを実質的に含まなくてもよいし、付加的なグレープ種子抽出物を実質的に含まなくてもよいし、付加的な緑茶抽出物を実質的に含まなくてもよいし、付加的なケルセチンを実質的に含まなくてもよいし、付加的なサンザシベリー(hawthorne berry) を実質的に含まなくてもよいし、および/または付加的なアルファリポ酸を実質的に含まなくてもよいであろう。
【0049】
B-複合ビタミン類は一般に、体内に蓄積されない水溶性栄養素である。これらのビタミンは体内でさまざまな役割を行っている。それらは、心臓血管疾患と結腸直腸癌の発生またはネガティブな作用を抑制したり、治療したり、および/または緩和したりする際に役割を果たすことから、本発明の組成物および方法に含まれる。本発明で用いることのできるB−複合ビタミン類には、ビタミンB6、ビタミンB9、およびビタミンB12のうちの一種またはそれ以上が含まれる。
【0050】
B-複合ビタミン類は、代謝の際にそれらが関与することとホモシステインが分解することにより、心臓血管疾患の発生またはネガティブ作用を抑制したり、治療したり、および/または緩和したりする助けとなる。ホモシステインは、アミノ酸であるメチオニンが代謝することによって生成する中間産物である。ホモシステインのレベルの上昇は、心臓血管疾患のリスクの増加と相関関係がある。Maxwell, Suppl 1 Basic Res. Cardiol. 165-71 (2003)。ホモシステインのレベルが上昇すると、この代謝産物が、血栓症などの内皮の機能を傷害し、酸化体によるストレスを増加させることによるような多数の心身に有害な作用を血管系に与えるため、心臓血管疾患のリスクの増加を引き起こす可能性がある。Schlaich, 153 (2) Atheroscler, 383-89 (2000)、Hanratty, 85 (3) Heart 326-30 (2001)。この中間産物を効率的に分解することは血管系に起こるこれらの有害作用を回避するために必須であり、そこでホモシステインの代謝分解経路には、ビタミンB6、B9およびB12が必要とされる。したがってこれらのビタミンのレベルを最適化すればホモシステインの効率的崩壊が促進されるため、心臓−保護作用がもたらされる。Haynes, 16 (5) Cardiovasc. Drugs Ther. 391-9 (2002)。
【0051】
ビタミンB9はまた、心臓血管疾患に対して保護を行うホモシステインの分解におけるその役割以外にも付加的な生理学的作用を持っている。Bailey, 133 (6) J. Nutr. 1961S-68S (2003)、Doshi, 41 (11) Clin. Chem. Lab. Med. 1505-12 (2003)、Haynes,同上文献。例えばビタミンB9は、健康を促進する、内皮−誘導化合物の一酸化窒素(NO)のレベルと機能を改善する。Das, 19 (7-8) Nutr. 686-92 (2003)。ビタミンB9からは、一酸化窒素合成酵素の活性を高め、内因性のテトラヒドロビオプテリンを刺激するとともに、細胞内の過酸化物の発生を阻害することによってこの効果が得られる。これらの作用の全てはNOの半減期を長くし、そのため心臓保護効果が高まる。Lucock, 71 Mol. Genet. Metab. 121-38 (2000)。
【0052】
その心臓保護効果とは別に、ビタミンB9を補充すると結果的に葉酸塩の状態が改善され、選択された組織にある癌−最も顕著なのは結腸直腸にある癌の発生リスクも減らすことができる。Bailey, 同上文献、Young-In, 57 Nutr. Reviews 314-24 (1999)、Giovanucci, 129 Ann. Intern. Med. 517-24 (1998)。ビタミンB9が補充されると、それがヌクレオチドの合成で中心的な役割を持っている結果、結腸直腸癌や他の癌を抑えて保護できる。特定して言うと葉酸は、チミジル酸およびプリンヌクレオチドなどの核酸前駆体を形成する際に鍵となる役割を果たしている。これらの前駆体の形成が減少すると、デオキシリボ核酸(DNA)のメチル化、生合成、および安定性に関連する代謝経路に影響が現れる。これらの代謝経路の不安定性は結果的に異常なDNA合成と修復を引き起こし、そのため重要な腫瘍抑制遺伝子や癌原遺伝子の発現を変えることによって発ガン性が高まる。Sergioら, 3 Nature Rev. Canc. 601-14 (2003)、Lucock, 同上文献。ビタミンB9を補充することによって核酸前駆体の適正レベルを確保することは、これらの癌−促進効果の発生またはネガティブ作用を抑制、治療、および/または緩和することになる。
【0053】
B-複合ビタミン類のB6、B9およびB12を用いる栄養補充は、心臓血管疾患および結腸直腸癌の発生もしくはネガティブ作用を抑制、治療および/または緩和する助けとなりうる。特定の態様では本発明の組成物および方法は、ピリドキシン塩酸塩の形態のビタミンB6を含んでいる場合があるし、または用いられる場合がある。別の特定の態様では本発明の組成物および方法は、約5 mgから約15 mgのビタミンB6を含んでいる。他の特定の態様では本発明の組成物および方法は、約8 mgから約12 mgの範囲内の量のビタミンB6を含むであろう。別の特定の態様では本発明の組成物および方法は、約9 mgから約11 mgの範囲内の量のビタミンB6を含むであろう。もう一つの特定の態様においては、本発明の組成物および方法は約10 mgの量のビタミンB6を含んでいるであろう。
【0054】
本発明の組成物および方法は、ビタミンB9を含んでいてもよい。特定の態様ではビタミンB9は葉酸の形態で含まれるであろう。別の特定の態様ではビタミンB9は、約1 mgから約3 mgの範囲内の量で含まれるであろう。別の特定の態様ではビタミンB9は約1 mgから約2.2 mgの範囲内の量で含まれるであろう。別の特定の態様では、ビタミンB9は約1.5 mgから約1.75 mgの範囲内の量で含まれるであろう。別の態様ではビタミンB9は約1.6 mgの量で含まれるであろう。本発明の他の態様では、ビタミンB9はフォラシン、メタフォリン、葉酸塩、およびそれらの天然の異性体の形態の一種またはそれ以上で含まれる可能性もある。
【0055】
ビタミンB12も本発明の組成物および方法に含まれる可能性がある。一態様ではビタミンB12はシアノコバラミンの形態で含まれていてもよい。本発明の別の特定の態様ではビタミンB12は約12μgから約38μgの範囲内の量で含まれるであろう。本発明の別の特定の態様ではビタミンB12は約20μgから約30μgの範囲内の量で含まれるであろう。本発明の別の特定の態様では、ビタミンB12は約22μgから約28μgの範囲内の量で含まれるであろう。本発明のもう一つの態様では、ビタミンB12は約25μgの量で含まれるであろう。
【0056】
骨格系は、生きている組織からなる常に再生しているマトリックスである。それは、骨芽細胞および破骨細胞と言われる特定の骨細胞のグループによって調整される破壊と再建、即ち再生として知られている行程を行う。骨芽細胞はコラーゲンを合成することによって骨の実質を形成し、これに対して破骨細胞はいわゆる再吸収行程で酸と酵素を分泌する能力があるため骨を破壊する。この一定の変化に伴って再生行程に障害が起こるリスクが生じ、変質性疾患の骨粗鬆症に、即ち簡単に言うと骨の実質と密度の消失に至る。このような障害は、骨の健康にとって必須の栄養素、最も顕著なのはカルシウムの不当な消費によって結果的に起こり、悪化するらしい。したがってカルシウムを補充することは、骨粗鬆症の予防的効果もあるし治療的効果もあることが示された。NIHコンセンサスデベロップメントパネル(NIH Consensus Development Panel) 同上文献、Shileら, 健康と病気における現代の栄養(Modern Nutrition in Health and Disease 141-55)(9th ed. 1999)、O'Brien, 56 Nutr. Rev. 148-50 (1998)、Dowson-Hughesら, 328 N. Engl. J. Med. 670-76 (1997)、Reidら, 328 N. Engl. J. Med. 460-64 (1993)。
【0057】
カルシウムは骨および歯に99%が蓄えられている、人体で最も豊富なミネラルである。骨および歯以外にある残りの全身性のカルシウムは全体のほんの1%にすぎず、微妙なバランスを保っていて、それは重要な生理学的機能に関与している。これらの作用には、血圧調節、筋肉収縮、神経伝達、および血液凝固が含まれる。Shilsらの141-55に。最近の研究はまた、サプリメントのカルシウムが結腸直腸癌のリスクを減少させうる可能性を解明している。Weingartenら, 1Cochrane Fatabase Syst Rev. CD003548 (2004)、Grauら, 95 (23) J. Natl. Canc. Inst. 1765-71 (2003)、Sergioら, 同上文献、Baronら, 340 N. Eng. J. Med. 101-7 (1997)。この抑制的役割に関する二つの代表的な理論には、結腸細胞の増殖を刺激する可能性のある胆汁と脂肪酸を沈殿させるカルシウムの能力が含まれる。第2の仮定は、細胞外のカルシウム−感受性受容体に対するカルシウムの効果であって、それは結果的に結腸癌細胞の増殖阻害を伴う。Bonnerら, 13 (12) Oncol. Res. 551-59 (2003)、Kalleyら, 24癌細胞の検出と抑制(24Cancer and Prevention)127-36 (2000)。カルシウムの抑制性特徴は、遺伝、生活スタイル、または大腸ポリープの医学的履歴により二次的に起こる結腸直腸癌の高リスクで最も利点が現れる。
【0058】
骨粗鬆症および結腸直腸癌の発生またはネガティブ作用を抑制したり、治療したり、および/または緩和したりする能力がそれにあるため、本発明の組成物および方法では、キレート型、または非−キレート型になっているようなカルシウムを含んでいるとよい。特定の態様ではカルシウムは、カルシウム炭酸塩の形態で含むことができる。別の特定の態様ではカルシウムは、約250 mgから約750 mgの範囲内の量で含まれるであろう。別の特定の態様ではカルシウムは、約400 mgから約600 mgの範囲内の量で含まれるであろう。別の特定の態様ではカルシウムは、約450 mgから約550 mgの範囲内の量で含まれる可能性がある。もう一つの特定の態様では、カルシウムは約500 mgの量で含むであろう。
【0059】
ビタミンDは、多数の組織的機能で必要とされるプロ−ホルモン作用を持つ必須の栄養素である。ビタミンDは特に、骨粗鬆症および結腸直腸癌の発生またはネガティブ作用を抑制したり、治療したり、および/または緩和したりする際に役目を果たすことから、本発明の組成物および方法に含まれる。Grau, 同上文献、DeLucaら, 56 Nutr. Rev. S4-S10 (1998)。
【0060】
ビタミンDは健康な骨を維持するのに重要な脂溶性物質である。NIH Consensus Development Panel, 同上文献。ビタミンDの供給源には、食事や補助食品からの供給源があるし、それだけでなく皮膚において日光からの紫外線−B(UV-B)照射を利用して光化学反応を起こすことで7-デヒドロコレステロールから合成される場合もある。ビタミンDの(UV-B)供給は、特定の人たちのグループ、即ち顕著なのは外へ出られない年配の人、また日光が不十分な地方に住んでいる人には、より不完全になりやすい。
【0061】
ビタミンDは、全身性のカルシウム恒常性を調節することによって骨の健康に対して前向きに作用する。ビタミンDは胃腸管からのカルシウムとリン酸の吸収を増加させるとともに、骨組織へのカルシウムの再吸収性を高め、さらに上皮小体に調節的に作用する。DeLucaら, 同上文献。これらの機能は、カルシウム代謝と利用が最適になるように手助けする。ビタミンDの欠乏症だけだと骨の石灰化の不足や、見方を変えると結果的に骨軟化症(骨の軟化)を伴う消失を生じさせてしまう可能性があるが、研究は、カルシウム補充剤と組み合わせたビタミンDは、骨粗鬆症に対して抑制的かつ治療的な効果を有していることを示している。Shilsら, 同上文献、O'Brien, 同上文献、Dowson-Hughesら, 同上文献。
【0062】
ビタミンDはまた、結腸直腸癌に関しても抑制作用を持つ可能性がある。提案されている抑制機構は、カルシウムの身体における全体的利用性が系統的に向上することにある可能性があるし、または独立した別個の活性に二次的に起こる可能性がある。Holt, 11 (1) Canc. Epidemiol. Biomarkers Prev. 113-19 (2002)。これらの別の関数には結腸癌の増殖の用量依存性阻害が挙げられ、こうして増殖は微分に転換される。ビタミンDはまた、正常の結腸組織でも悪性の結腸組織でも酸性のDNA損傷に対して保護をする点で恩恵があることが示された。Kally, 40 (8) Food Chem. Toxicol. 1191-96 (2002)。
【0063】
特定の態様では本発明の新規な組成物および方法は、ビタミンD3を含んでいるか利用しているであろう。特定の態様においてビタミンD3は、コレカルシフェロールの形態になっている可能性がある。別の特定の態様では本発明の組成物および方法は、約100 IUから約300 IUの範囲内の量でビタミンD3を含むであろう。別の特定の態様では本発明の組成物および方法は、約160 IUから約240 IUの範囲内の量でビタミンD3を含むであろう。別の特定の態様では本発明の組成物および方法は、約180 IUから約220 IUの範囲内の量でビタミンD3を含むであろう。別の特定の態様では本発明の組成物および方法は、約200 IUという量でビタミンD3を含むであろう。
【0064】
マグネシウムも体内でさまざまな役割を果たしている。マグネシウムは特定すると、心臓血管疾患および骨粗鬆症の発生またはネガティブ作用を抑制したり、治療したり、および/または緩和したりする際に役割があるために本発明の組成物および方法に含まれる。
【0065】
マグネシウムの欠乏は、心臓の筋肉におけるカルシウムおよびカリウムチャンネルの重要な調節物質としての役割が部分的にあるために、心臓血管疾患および高血圧に関連するようである。特定するとマグネシウムは、神経と筋肉膜の電気化学的電位を維持することや、神経筋接合部の伝達にとって重要であり、とりわけ心臓では重要である。Iseri, 108 Am. Heart J. 188-93 (1984)。この場合、驚くようなことではないが、マグネシウムの欠乏は心臓血管疾患と高血圧につながる。Agusら, 17 Crit. Care Clin. 175-87 (2001)。実際に経口のマグネシウム治療を行えば、心臓疾患の患者の内皮機能を改善できる。Scechterら, 102 Circulation 2353-58 (2000)。
【0066】
マグネシウムは骨の石灰化でも鍵となる役割を果たす。Dimaら, 83 (8) J. Endocrin. Met. 2742-48 (1998)。それは、骨を形成する骨芽細胞を活性化する際、また上皮小体ホルモンに対する骨組織の感受性を高める際に必須である。マグネシウムはまた、ビタミンDを最適に利用させる場合にも鍵となる役割を果たす。Shilsら, 同上文献。したがって研究は、補充マグネシウムを摂取した閉経後の女性において骨密度が増加することを証明した。
【0067】
本発明の新規な組成物および方法では、キレートまたは非−キレートの形態でマグネシウム含んでいたり、使用したりできる。特定の態様ではマグネシウムは、酸化マグネシウムの形態で本発明の組成物および方法に含まれていてもよい。本発明の別の態様ではマグネシウムは、約25 mgから約75 mgの範囲内の量で含まれるであろう。本発明の別の態様ではマグネシウムは、約40 mgから約60 mgの範囲内の量で含まれるであろう。本発明の別の態様ではマグネシウムは、約45 mgから約55 mgの範囲内の量で含まれるであろう。本発明の別の特定の態様ではマグネシウムは、約50 mgの量で含まれるであろう。
【0068】
ホウ素は、カルシウム、ビタミンD、およびマグネシウムを最適利用させるのに必至な少量の栄養素である。研究では、補充したホウ素が、ビタミンD代謝物である25-ヒドロキシコレカルシフェロールのレベルを増加させることが示されている。またホウ素を入れることによってカルシウムとマグネシウムのどちらも消失するのを抑えることができることがわかっており、そのため閉経後の女性における骨の脱石灰化が減少する。ホウ素およびその化合物の健康作用に対する第2回国際シンポジウムの会報(Proceedings of the 2nd International Symposium on the Health Effects of Boron and its Compounds), 66 Biol. trace Elem. Res. 1-473 (1998)、Nielsonら, 1FASEB J. 394-97 (1987)。特定の態様では本発明の新規な組成物および方法は、ホウ素を含んでいたり用いたりできる。本発明のある態様ではホウ素は、ホウ素アミノ酸キレートの形態で含まれている場合がある。別の態様ではホウ素は、約0.5 mgから約2 mgの範囲内の量で含まれるであろう。別の態様においてはホウ素は、約0.5 mgから約1.5 mgの範囲内の量で含まれるであろう。別の態様ではホウ素は、約0.8 mgから約1.2 mgの範囲内の量で含まれるであろう。別の態様においてはホウ素は、約1 mgという量で含まれるであろう。
【0069】
本発明の組成物および方法は、含まれるビタミン類と、キレート型または非−キレート型のいずれかの形態でまさに記載されているミネラルとの組み合わせを含んでいたり、用いたりできる。活性成分は数多くの商業的供給元から入手できるし、またその幾つかの活性型やそれらの塩は当業者に既知である。したがって本発明の組成物および方法は、ここに記載されているビタミンまたはミネラル成分の特定の形態を含むことや利用することに限定されない。
【0070】
栄養作用は健康科学を絶えず発展させている。栄養素と疾患の抑制が相互関連する研究上の発見は、幾つかの栄養素を用いた補充が特定の人々の健康上の要求とは逆効果になる可能性があることを証明する発見とほぼ同程度に多くなっている。
【0071】
ビタミンA(レチノール)の活性型の血清レベルの上昇は、骨の健康に結果的に悪い影響を与えることになる骨の脆さが高まることと相関している。レチノールは骨の再生、過剰な取り込みに関与しているが、長期間の補充で起こる可能性があるように骨の脱石灰化に関連している。Michaelsonら, 348 (4) N. Eng. J. Med. 287-94 (2003)、Feskanichら, 287 (1) JAMA 47-54 (2002)。特定の態様においては本発明の組成物および方法は、付加的なビタミンAは含まないであろう。
【0072】
鉄は数多くの機能を持つ必須の栄養素であるが、それに酸化性ストレスのための触媒としての役割があることから多くの人々の間では広範囲スペクトルの補充は綿密な調査を行って行われている。Dayら, 107 (20) Circulation 2601-06 (2003)。酸化反応は、顕著なのは低密度リポタンパク(LDL)コレステロールは、心臓血管疾患のリスクの増加と強く相関している。De Valkら, 159 Arch. Int. Med. 1542-48 (1999)。したがって鉄の補充は、特定の診断状態でのみ指示される。特定の態様における本発明の組成物および方法には、付加的な鉄は含まれないであろう。
【0073】
ビタミンK、即ちフィロキノンは骨の健康を維持する行程で役割を果たしているが、それはまた、凝血因子の合成の際にも主要な役割を果たしている。凝血に関するこの微妙なバランスは、心臓血管疾患を患う患者で、または心臓血管疾患のリスクが高い患者では時として意図的に変えられる。ビタミンKの取り込みが増加すると、この目的で用いられる特定の薬物の効力を変えることができる。さらに人体は天然に存在する腸内細菌からビタミンKを産生するため、この栄養素の欠乏症はまれである。これらのファクターから広範囲スペクトルのビタミンKを補充することは思わしいものではない。Kurnikら, 37 (11) Ann. Pharmacother. 1603-06 (2003)、Shearer, 345 Lancet 229-34 (1995)。特定の態様においては本発明の組成物および方法は、付加的なビタミンKを含まないであろう。
【0074】
ラクトースはミルクや日常的な製品に主に含まれるジサッカライド、即ち糖である。ラクトース耐性、即ちこの化合物を適切に消化吸収する能力のない場合はかなり一般的である。この不耐症のために、ラクトース−含有食品を消化すると、腹部膨満、腹痛、および下痢のような不快な副作用が起こる。ミルクや日常的な製品はカルシウムとラクトースの両方の主要な供給源であるため、ラクトース不耐症の人はカルシウムの取り込みが不十分になる傾向が大きく、そのため骨粗鬆症になりやすい。DiStefanoら, 122 (7) Gastroenterol. 1793-99 (2002)。特定の態様においては本発明の組成物および方法は、付加的なラクトースを含まないであろう。
【0075】
本発明の特定の態様は、飲み込むことの可能な組成物を含むことができる。飲み込むことのできる組成物は当業者に周知であって、口に入れた時に容易に溶解せず、噛んだりしないで不快になることなく丸ごと飲み込むことができるものである。本発明の特定の態様では飲み込むことのできる組成物はとがった端部のない形状であって、滑らかで均一、そして実質的に気泡の出ない外皮膜を施した形状であるとよい。
【0076】
本発明の飲み込むことのできる組成物を調製するためには、活性成分のそれぞれを簡単な調合技術に従って適当な担体と完全に混合して合わせるとよい。本発明の飲み込むことのできる組成物の特定の態様では、組成物の表面がポリマーフィルムで皮膜を施されているとよい。そのようなフィルム皮膜は幾つかの恩恵のある効果がある。第1番目としては、口の内側表面に組成物がくっつくのを減らすことで、患者がその組成物を飲み込む能力を高めることができる。第2番目としては、そのフィルムがある種の薬物の不快な味を覆い隠す手助けとなれることである。第3番目としてはそのフィルム皮膜は、本発明の組成物が大気に触れて崩壊しないように保護することができる。本発明の飲み込むことのできる組成物を調製する際に用いることのできるポリマーフィルムとしては、例えばポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコールおよびアセテートのようなビニルポリマー類、例えばメチルおよびエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、並びにヒドロキシプロピルメチルセルロースのようなセルロース誘導体、アクリレート類およびメタクリレート類、例えばビニル−マレイン酸およびスチレン−マレイン酸タイプのようなコポリマー類、さらに例えばゼイン、ゼラチン、シェラックおよびアカシアのような天然のゴム類および樹脂類が挙げられる。飲み込むことのできる化合物に適した薬学的担体および配合剤は、当業者によく知られている。一般的には例えばWade & Waller, Handbook of Pharmaceutical Excipients (2nd ed. 1994)参照。
【0077】
本発明の特定の態様では組成物は、噛んで食べることのできる組成物からなっていてもよい。噛んで食べることのできる組成物は口に合う味と口当たりを持っている組成物であって、わりと柔らかく、すばやく小さな欠片に割れ、そして噛んだ後でそれらが溶液として実質的に飲み込まれるように溶解し始める。
【0078】
噛んで食べることのできる組成物を作るためには、まさに記載された効果を達成させるためにある種の成分を含有させるべきである。例えば噛んで食べることのできる組成物は、好ましい風味と口当たりを作り出し、かつ比較的柔らかくて口の中で溶解できるような成分を含むべきである。以下の記述には、これらの特徴を達成する助けとなれるような成分が記載されている。
【0079】
噛んで食べることのできる組成物は好ましくは喜ばれる、即ち口に合う風味を備えている。口に合う風味料は甘味料および/または風味料を入れることによって得ることができるであろう。本発明の組成物に入れることのできる甘味料としては、例として挙げるのであって限定するわけではないが、スクロース、フルクトース、高フルクトースコーンシロップ、デキストロース、サッカリンナトリウム、マルトデキストリン、アスパルテーム、カリウムアセスルフェーム(potassium acesulfame)、ネオヘスペリジンジヒドロチャルコーン(neohesperidin dihydrochalcone)、スクラロース、モノアンモニウムグリシルヒジネート(monoammonium glycyrrhizinate)、および当業者に既知の他のものが含まれる。ここで用いられる場合の「風味料」という用語は、薬学的調製物に好ましい風味や、時ににおいを与えるために用いられる天然または合成の化合物を意味する。本発明で用いることのできる風味料には、例として挙げるのであって限定するわけではないが、天然および合成の風味オイル、風味香料、植物、葉、花、および果実からの抽出物、並びにそれらの組み合わせが含まれる。そのような風味料には、例として挙げるのであって限定するわけではないが、アニスオイル、シナモンオイル、バニラ、バニリン、ココア、チョコレート、天然のチョコレートフレーバー、メントール、グレープ、ペパーミントオイル、ヒメコウジのオイル、クローブオイル、ベイオイル、アニスオイル、ユーカリオイル、タイムオイル、シーダー葉オイル、ナツメグのオイル、セージのオイル、ビターアーモンドのオイル、肉桂オイルと、レモンオイル、オレンジオイル、ライムオイル、グレープフルーツオイルのようなシトラスオイルと、グレープオイル、アップルエッセンス、洋なしエッセンス、ピーチエッセンス、ベリーエッセンス、野生ベリーエッセンス、ナツメヤシエッセンス、ブルーベリーエッセンス、キウィエッセンス、ストロベリーエッセンス、ラズベリーエッセンス、チェリーエッセンス、プラムエッセンス、パイナップルエッセンス、およびアプリコットエッセンスを含むフルーツエッセンスとが含まれる。これらの全ての風味料は商業的に入手できる。本発明の特定の態様では用いることのできる風味料には、天然のベリー抽出物および天然の混合ベリー風味料、それと同じくクエン酸およびリンゴ酸が含まれる。用いる風味料の量は、望ましい味の特徴などの数多くの因子に依存するであろう。必ずと言うわけではないが、これらの甘味料および/または風味料の一種またはそれ以上も本発明の飲み込むことのできる組成物に入れることができる。
【0080】
口に合う風味料を用いることに加え、噛んで食べることのできる組成物も好ましい口当たりを持たなくてはならない。種々の成分を口当たりを高めるために本発明の組成物に入れることができる。
【0081】
本発明の噛んで食べることのできる組成物には、白糖、コーンシロップ、ソルビトール(溶液)、マルチトール(シロップ)、オリゴサッカライド、イソマルトオリゴサッカライド、スクロース、フルクトース、グルコース、リカシン、キシリトール、ラクチトール、エリスリトール、マンニトール、イソマルトース、デキストロース、ポリデキストロース、デキストリン、圧搾した蜂蜜、圧搾した糖蜜、およびそれらの混合物のような糖類を口当たりと味の良さを高めるために加えるとよい。さらに例として挙げるのであって限定するわけではないが、ゼラチン、寒天、アラビアガム、グアーガム、およびカラギーナンのようなフォンダンまたはガム類を、その組成物が食べやすいように添加することもできる。脂肪性の材料を口当たりと味の良さを改善するために入れることも可能である。本発明に入れることのできる脂肪性の材料には、例として挙げるのであって限定するわけではないが、植物性油(ヤシ油、ヤシ硬化油、トウモロコシ胚芽硬化油、ヒマシ硬化油、綿実油、オリーブ油、ピーナッツ油、ヤシのオレイン油、およびヤシのステアリン油など)、動物性油(精製油、および溶融温度が30から42℃の範囲の精製ラードなど)、カカオ脂、マーガリン、バター、およびショートニングが含まれる。
【0082】
アルキルポリシロキサン類(さまざまな範囲の分子量を持ち、かつさまざまな別個の置換パターンを持って販売されている、商業的に入手できるポリマー類)も、ここに記載されている噛んで食べることのできる栄養補助用組成物の肌理、口当たり、またはその両方を良くするために本発明で用いることができる。「肌理を良くすること」とは、アルキルポリシロキサンが、噛んで食べることのできるサプリメントの硬さ、砕けやすさ、および食べやすさのうちの一つまたはそれ以上を、ポリシロキサンを用いない同じ調製剤に比較して改善させることを意味する。「口当たりを改善すること」とは、アルキルポリシロキサンが、口の中で一旦液状になった場合にそのサプリメントのざらざらした肌理をポリシロキサンを用いない同じ調整剤に比較して減少させることを意味する。
【0083】
アルキルポリシロキサン類は一般に、シリコンおよび酸素−含有ポリマー骨格を含んでいて、その骨格のシリコン原子に一個またはそれ以上のアルキル基を結合している。それらのグレードによってはさらにシリカゲルを含んでいるとよい。アルキルポリシロキサン類は一般に粘性オイルである。本発明の飲むことができたり、噛んで食べることができたり、あるいは溶解させることのできる組成物で用いることの可能な代表的アルキルポリシロキサン類には、例を挙げるのであって限定するわけではないが、モノアルキルまたはジアルキルポリシロキサンが挙げられ、そこでのアルキル基は、フェニル基で任意に置換されたC1-C6−アルキル基からそれぞれの発生部位で独立して選択されている。用いることのできる特定のアルキルポリシロキサンはジメチルポリシロキサン(一般にはシメチコンと言われる)である。さらに特定すると、シメチコンGSと設計された顆粒状のシメチコン調整剤を用いることもできる。シメチコンGSとは、30%のシメチコンUSPを含む調整剤である。シメチコンUSPは、約90.5重量%以下にはならない(CH3)3--Si{OSi(CH3)2}CH3を、約4.0重量%から約7.0重量%のSiO2と混合して含んでいる。
【0084】
従来の噛んで食べることのできる組成物で現れる硬さを抑制し、かつ食べると活性成分が乳濁液か懸濁液に容易に変わるように、本発明の組成物はさらに、例を挙げるのであって限定するわけではないが、例えばグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタンモノステアレート、スクロース脂肪酸エステル、レシチン、およびそれらの混合物のような乳化剤を含んでいてもよい。特定の態様ではこのような乳化剤の一種またはそれ以上は、投与される組成物の重量あたり、約0.01%から約5.0%の量で存在させることができる。乳化剤の量が前記の範囲よりも少なかったり多かったりすると乳化作用がうまくゆかず、あるいはワックス値が高くなるであろう。
【0085】
噛んで食べることのできる組成物は、噛んだ後ですぐに口の中で割れて溶解し始めなくてはならず、それによってその組成物は溶液として実質的に飲み込むことができるようになる。噛んで食べることのできる組成物の溶解プロフィールは、すばやく水に溶けるフィラーや賦形剤を含有させることによって高めることができる。すばやく水に溶解するフィラーおよび賦形剤は好ましくは、唾液で湿らせると約60秒以内に溶ける。実際にうまく水に溶ける賦形剤が本発明の組成物に含まれると、それらは噛んで食べることのできる組成物の形態ではなくむしろ可溶性になると考えられる。本発明とともに利用するのに適したすばやく水に溶けるフィラーの例としては、例を挙げるのであって限定するわけではないが、サッカライド類、アミノ酸類などが挙げられる。特定の態様においてはサッカライドは、モノ−、ジ−、またはオリゴサッカライドであろう。本発明の組成物に添加することのできるサッカライド類の例には、例として挙げるのであって限定するわけではないが、ソルビトール、グルコース、デキストロース、フルクトース、マルトース、およびキシリトール(全てモノサッカライド)や、スクロース、グルコース、ガラクトース、およびマンニトール(全てジサッカライド)が挙げられる。他の好適なサッカライドはオリゴサッカライドである。オリゴサッカライドの例は、デキストレートおよびマルトデキストリンである。本発明とともに用いることのできる他の水溶性賦形剤としては、例として挙げるのであって限定するわけではないが、アラニン、アルギニン、アスパラギン酸、アスパラギン、システイン、グルタミン酸、グルタミン、グリシン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、プロリン、セリン、スレオニン、トリプトファン、チロシン、およびバリンのようなアミノ酸が挙げられる。
【0086】
崩壊剤も溶解を容易にするために本発明の組成物に入れることができる。透水性およびウィック剤を含む崩壊剤は組成物に水または唾液を吸い上げる能力があって、それはその組成物の外側からだけではなく、内側からも溶解を促進する。そのような崩壊剤、即ち本発明で用いることのできる透水性および/またはウィック剤には、例として挙げるのであって限定するわけではないが、トウモロコシデンプン、ポテトデンプン、それらのプレ−ゼラチン化および修飾されたデンプンのようなデンプン類、Ac-ジ-ソールのようなセルロース剤、モントモリロナイトクレイ、架橋PVP、甘味料、ベントナイト、ミクロクリスタリンセルロース、クロスカルメロースナトリウム、アルギネート類、ナトリウムデンプングリコレート、寒天、グアー、イナゴマメ、カラヤ、ペクチン、アラビック、キサンタンおよびトラガカントのようなゴム類、コロイド状シリカ、沈殿性シリカ、マルトデキストリン類、ベータ−シクロデキストリン類のような水性溶媒に対して高い親和性を持つシリカ、カルボポールのようなポリマー、並びにヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、およびヒドロキシプロピルメチルセルロースのようなセルロース剤が含まれる。
【0087】
最後に組成物の溶解性は、用いる成分の粒子の大きさを相当に小さいものにすることによって容易化できる。
【0088】
上述したものに加えて何らかの適当なフィラーおよび賦形剤を、ここに記述された目的と一致しさえすれば、本発明の飲み込むことができたり、噛んで食べることができたり、および/または溶解することができたりする組成物を調製する際に利用するとよい。例えば結着剤は、顆粒化する際に粉末粒子の癒着を生じさせるために利用できる物質である。本発明で利用するのに適したそのような化合物には、例を挙げるのであって限定するわけではないが、アカシア、圧縮糖、ゼラチン、スクロース、およびその誘導体、マルトデキストリン、例えばエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、およびメチルセルロースのようなセルロースポリマー類、例えば可溶性アクリレートアンモニオメタクリレートコポリマー、ポリアクリレート、またはポリメタクリルコポリマーのようなアクリルポリマー類、ポビドン類、コポビドン類、ポリビニルアルコール類、アルギン酸、アルギン酸ナトリウム、デンプン、プレゼラチンスターチ、グアーガム、ポリエチレングリコール、および当業者に既知の他の化合物が挙げられる。
【0089】
希釈剤も、本発明の組成物の顆粒化作用を高めるためにその組成物に入れることができる。希釈剤には、例として挙げるのであって限定するわけではないが、ミクロクリスタリンセルロース、スクロース、リン酸二カルシウム、スターチ類、および13個以下の炭素原子を持つポリオール類であって、例えばマンニトール、キシリトール、ソルビトール、マルチトール、およびグリシンのような薬学的に許容されるアミノ酸類、並びにそれらの混合物が含まれる。
【0090】
潤滑剤は、組成物を圧縮する際に摩擦を減少させるために組成物の配合剤に入れて用いられる物質である。本発明で用いることのできる潤滑剤としては、例として挙げるのであって限定するわけではないが、ステアリン酸、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、タルク、ミネラルおよび植物油、安息香酸、ポリ(エチレングリコール)、グリセリルベヘネート、ステアリルフマレート、並びに当業者に既知の他の化合物が挙げられる。
【0091】
滑剤は、製造過程で粉末を混合する際の流動性を改善し、組成物の重量の変位を小さくする。本発明で用いることのできる滑剤には、例として挙げるのであって限定するわけではないが、二酸化ケイ素、コロイド状または発煙性シリカ、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸、コーンスターチ、タルク、および当業者に既知の他の化合物が含まれる。
【0092】
着色剤も本発明の栄養補助組成物に含むことができる。ここで用いた場合の「着色剤」という用語は、薬学的製剤に色を付けるために用いられる化合物を含む。そのような化合物には、例として挙げるのであって限定するわけではないが、FD&C Red No.3、FD&C Red No.20、FD&C Yellow No.6、FD&C Blue No.2、D&C Green No.5、FD&C Orange No.5、D&C Res No.8、カラメル、および酸化鉄、レッド、および当業者に既知の他の化合物が挙げられる。着色剤はまた、顔料、色素、濃淡剤、二酸化チタン、例えばグレープの皮抽出物、ビートの赤色粉末、ベータカロテン、アナットー、カルミン、ターメリック、パプリカのような天然の着色剤、および当業者に既知の他の着色剤を含むことができる。ここに記載された栄養補充組成物では着色料は必要でないと認められる。
【0093】
望ましいのであれば、組成物は標準的な方法によって糖衣を施したり、腸溶皮膜を施したりできる。投与ユニットの形態は個々に包んだり、紙片上で多数のユニットとしてパッケージに入れたり、またはある大きさの容器に入れたりすることができ、制限はない。
【0094】
本発明の飲み込むことができたり、噛んで食べることができたり、または溶解できたりする組成物は、製薬分野で既知の簡便な方法や材料を用いて調製できる。例えば米国特許明細書第5,215,754号、および第4,374,082号は飲み込むことのできる組成物を調製する方法に関連している。米国特許明細書第6,495,177号は、口当たりを改良した噛んで食べることのできる栄養サプリメントを調製するための方法に関連している。米国特許明細書第5,965,162号は、特に噛んだ場合に口の中ですばやく崩壊する、食べられるマルチ−ビタミンユニットを調製するための組成物および方法に関連している。さらに、ここに記載されている全ての薬学的担体および配合剤は当業者に周知であり、特定の例でとりうる比率を決定することは、一般的に当業者の能力の範囲内でできるであろう。本発明の賦形剤のどれかに関する詳細は、Wade&Waller, 同上文献の中に見つけることができる。全ての活性成分、フィラー、および賦形剤は、例えばAldrich Chemical Co.、FMC Corp、Bayer、BASF、Alexi Fres、Witco、Mallinckrodt、Rhodia、ISPのような会社、およびその他の会社から商業的に入手できる。
【0095】
本発明の他の目的、特徴および利点は、以下の特定の実施例から明らかになるであろう。特定の実施例は本発明の態様を示しているのであるが、例示のためにのみ提供されている。したがって本発明はまた、この詳細な説明から当業者に明らかになるであろう、本発明の精神および範囲の中で加えられるさまざまな変化および修飾を包含している。本発明はさらに、以下の非−限定的実施例によって例示されるであろう。
【0096】
さらに詳述しなくても、当業者は前述した説明を用いて完全な程度に本発明を利用できると考えられる。以下の実施例は例示のためだけのものであり、どのような様式にもその開示の残りの部分に制限を与えはしない。
【実施例1】
【0097】
以下の配合の組成物は噛んで食べることのできる形態で調製された。
【0098】
(表1)
ビタミンB6(ピリドキシン塩酸塩) 10 mg
ビタミンB9(葉酸) 1.6 mg
ビタミンB12(シアノコバラミン) 25μg
ビタミンD(コレカルシフェロール) 200 IU
カルシウム(炭酸カルシウム) 500 mg
マグネシウム(酸化マグネシウム) 50 mg
ホウ素(ホウ素アミノ酸キレート) 1 mg
【実施例2】
【0099】
患者を治療する場合の本発明にかかる組成物の効果を評価するための研究がなされている。その研究の目的は、その組成物を口から取り込むと結果的に、投与した組成物に含まれる特定のビタミン類およびミネラル類に関する栄養状態が改善されることになるかどうかを決定することにある。
【0100】
二重盲検式のプラセボコントロールを用いた研究は、6ヶ月の期間を経て行われる。全部で120人の年齢30−45才の被検者がその研究のために選ばれる。それぞれの被検者の栄養状態について最初の評価が行われる。ビタミンB6はラジオエンザイム検定法、即ち血清をアポ酵素のチロシン−デカルボキシラーゼとともにインキュベートし、C14標識したチロシンがその酵素反応、即ちHClで停止できるような酵素反応を開始させるために添加される検定法によって測定が行われる。続いて遊離のC14標識されたCO2を、KOHを含浸させた濾紙によって吸収させる。測定されたC14活性はB6濃度に正比例する。ビタミンB12および葉酸塩は、精製済みの内因子と精製済みの葉酸塩結合タンパク質を用いる定量的放射検定法によって測定される。ビタミンDは、感度が1.5 ng/mlで、イントラアッセイとインターアッセイの変化係数がそれぞれ9-13%と8-11%であるような抽出二重−抗体ラジオイムノアッセイ(DiaSorin, Inc., Stillwater, MN)を用いて測定する。カルシウムとマグネシウムは光スペクトル分析法を用いて測定する。ホウ素は、最終濃度が50μg/lで内部標準が10Bの誘導結合プラズマ質量分析法を用いて測定する。
【0101】
120人の被検者を30人の被検者からなる4つの別個のグループに分ける。男性からなる第1グループと、女性からなる第2グループでは、各被験者に実施例1に記載された組成物の一投与形態を一日に二回投与する。男性からなる第3グループと女性からなる第4グループでは、各被験者に一投与量のプラセボを一日に二回投与する。そうして投与形態の投与は12時間ごとに行われる。この評価を行っている間、各被験者は他の栄養補給は何も採らない。
【0102】
各被験者の栄養状態の評価は、6ヶ月間の間、一月毎の間隔で上述した方法を用いて行われる。このデータは重回帰分析法とスタンダードt−テストを用いて評価される。それぞれの分析法では、結果変数のベースライン値は共変数としてそのモデルに組み込まれている。共変する相互作用効果による処理は、Weigel & Narvaez, 12 Controlled Clinical Trials 378-94 (1991)によって概略が記載された方法によってテストされる。重要な相互作用効果がないのであれば、相互作用という用語はそのモデルから除去される。誤差変数の正規性と同次性についての回帰モデル仮定条件は、予測した値に対する誤差のプロットを検分することによって評価される。経時的に開始する効果の検出は、1、2、3、4、5、および6ヶ月で重要な治療効果が現れることを調べることによって連続的に行われ、経過の早い時点で進行した場合にのみ、重要な効果は各期間の終わりに確認される。それぞれのグループにおいてベースラインからの変化は、対t-テストを用いて評価される。さらに変化の分析は、全てのベースラインの測定値とグループ間の同質性を評価するための測定可能な被検者の特徴に基づいて行われる。全ての統計的手法はStatistical Analysis System(SAS Institute Inc. Cary, NC)を用いて行われる。0.05というアルファレベルは全ての統計テストで用いられる。
【0103】
測定した全てのビタミンおよびミネラルの量についての栄養状態に関する統計で有意な改善は、研究が完了した時点でコントロールを越えた処置被検者において観察される。そのためこの研究により、本発明の組成物を経口投与することが患者の栄養状態を改善するのに有効であることが確認できる。
【0104】
本発明の特定の態様が記載されてはいるが、他の更なる修飾および変形を本発明の精神を逸脱することなく行うことができる。すべての更なる別の修飾および変形は、請求の範囲に列挙した本発明の範囲内で行なわれて含まれる。上記で引用したすべての刊行物の開示は、それぞれが個別に参照文献として組み入れられたかのように、それらの記載全体がその同じ範囲に参照として明らかに組み入れられる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
B−複合ビタミン類、カルシウム、ビタミンD3、マグネシウム、およびホウ素を含む組成物。
【請求項2】
前記組成物は飲み込むことのできる形態である、請求項1記載の組成物。
【請求項3】
前記組成物は噛んで食べることのできる形態である、請求項記載1の組成物。
【請求項4】
前記組成物は溶解可能な形態である、請求項1記載の組成物。
【請求項5】
前記B-複合ビタミン類は、ビタミンB6、ビタミンB9、およびビタミンB12からなるグループより選択される一種またはそれ以上のビタミン類を含む、請求項1記載の組成物。
【請求項6】
前記ビタミンB6はピリドキシンを含む、請求項5記載の組成物。
【請求項7】
前記B9は葉酸を含む、請求項5記載の組成物。
【請求項8】
前記ビタミンB9はフォラシンを含む、請求項5記載の組成物。
【請求項9】
前記ビタミンB9はメタフォリンである、請求項5記載の組成物。
【請求項10】
前記ビタミンB9は葉酸塩である、請求項5記載の組成物。
【請求項11】
前記ビタミンB9は、6(S)-テトラヒドロ葉酸、5-メチル-(6S)-テトラヒドロ葉酸、5-ホルミル-(6S)-テトラヒドロ葉酸、5-ホルミル-(6S)-テトラヒドロ葉酸、10-ホルミル-(6R)-テトラヒドロ葉酸、5,10-メチレン-(6R)-テトラヒドロ葉酸、5,10-メテニル-(6R)-テトラヒドロ葉酸、および5-ホルムイミノ-(6S)-テトラヒドロ葉酸またはそれらのポリグルタミル誘導体類からなるグループの一種またはそれ以上から選択される葉酸塩の天然の異性体類を含む、請求項5記載の組成物。
【請求項12】
前記ビタミンB12はシアノコバラミンを含む、請求項5記載の組成物。
【請求項13】
前記カルシウムはカルシウム炭酸塩を含む、請求項1記載の組成物。
【請求項14】
前記ビタミンD3はコレカルシフェロールを含む、請求項1記載の組成物。
【請求項15】
前記マグネシウムは酸化マグネシウムを含む、請求項1記載の組成物。
【請求項16】
前記ホウ素は、ホウ素アミノ酸キレートを含む、請求項1記載の組成物。
【請求項17】
前記組成物は、付加的なビタミンA、付加的なビタミンK、付加的な鉄、および付加的なラクトースの一種またはそれ以上を実質的に含まない、請求項1記載の組成物。
【請求項18】
前記組成物が付加的なビタミンAを実質的に含まない、請求項17記載の組成物。
【請求項19】
前記組成物が付加的なビタミンKを実質的に含まない、請求項17記載の組成物。
【請求項20】
前記組成物が付加的な鉄を実質的に含まない、請求項17記載の組成物。
【請求項21】
前記組成物が付加的なラクトースを実質的に含まない、請求項17記載の組成物。
【請求項22】
さらに薬学的に許容される担体を含む、請求項1記載の組成物。
【請求項23】
前記薬学的に許容される担体が、結着剤、希釈剤、潤滑剤、滑剤、着色剤、乳化剤、分散剤、デンプン、水、オイル類、アルコール類、保存料、および糖類の一種またはそれ以上からなるグループから選択される、請求項22記載の組成物。
【請求項24】
さらに甘味料を含む、請求項1記載の組成物。
【請求項25】
前記甘味料が、スクロース、フルクトース、高フルクトースコーンシロップ、デキストロース、サッカリンナトリウム、マルトデキストリン、アスパルテーム、カリウムアセスルフェーム(potassium acesulfame)、ネオヘスペリジンジヒドロチャルコーン(neohesperidin dihydrochalcone)、スクラロース、モノアンモニウムグリシルヒジネート(monoammonium glycyrrhizinate)、およびそれらの混合物からなるグループの一種またはそれ以上から選択される一種またはそれ以上を含む、請求項24記載の組成物。
【請求項26】
さらに風味料を含む、請求項1記載の組成物。
【請求項27】
前記風味料が、天然の風味オイル、合成の風味オイル、シトラスオイル、フルーツエッセンス、植物からの抽出物、葉からの抽出物、花からの抽出物、果実からの抽出物、合成風味料、およびそれらの組み合わせからなるグループの一種またはそれ以上から選択される、請求項26記載の組成物。
【請求項28】
前記風味料が、アニスオイル、シナモンオイル、ペパーミントオイル、ヒメコウジのオイル、クローブオイル、ベイオイル、アニスオイル、ユーカリオイル、タイムオイル、シーダー葉オイル、ナツメグのオイル、セージのオイル、ビターアーモンドのオイル、肉桂オイル、レモンオイル、オレンジオイル、ライムオイル、グレープフルーツオイル、グレープオイル、およびそれらの組み合わせからなるグループの一種またはそれ以上から選択される、請求項26記載の組成物。
【請求項29】
前記風味料が、アップルエッセンス、洋なしエッセンス、ピーチエッセンス、ベリーエッセンス、野生ベリーエッセンス、ナツメヤシエッセンス、ブルーベリーエッセンス、キウィエッセンス、ストロベリーエッセンス、ラズベリーエッセンス、チェリーエッセンス、プラムエッセンス、パイナップルエッセンス、およびアプリコットエッセンスからなるグループの一種またはそれ以上から選択される、請求項26記載の組成物。
【請求項30】
前記風味料は、天然の混合ベリー風味料、クエン酸、リンゴ酸、バニラ、バニリン、ココア、チョコレート、およびメントールからなるグループの一種またはそれ以上から選択される、請求項26記載の組成物。
【請求項31】
前記組成物はさらに、組成物の約0.05重量パーセントから約1重量パーセント以下の量でアルキルポリシロキサンを含む、請求項1記載の組成物。
【請求項32】
前記アルキルポリシロキサンはジメチルポリシロキサンの形態である、請求項31記載の組成物。
【請求項33】
前記組成物は噛んで食べることのできるチョコレート形態である、請求項3記載の組成物。
【請求項34】
フルクトース、チョコレート、プラスドン、イソプロピルアルコール、アカシアガム、天然のチョコレート風味料、ステアリン酸、二酸化ケイ素、およびステアリン酸マグネシウムからなるグループより選択される一種またはそれ以上をさらに含む、請求項33記載の組成物。
【請求項35】
前記ビタミンB6は約5 mgから約15 mgの範囲内で含まれる、請求項5記載の組成物。
【請求項36】
前記ビタミンB9は約1 mgから約3 mgの範囲内で含まれる、請求項5記載の組成物。
【請求項37】
前記ビタミンB12は約12μgから約38μgの範囲内で含まれる、請求項5記載の組成物。
【請求項38】
前記カルシウムは約250 mgから約750 mgの範囲内で含まれる、請求項1記載の組成物。
【請求項39】
前記ビタミンD3は約100 IUから約300 IUの範囲内で含まれる、請求項1記載の組成物。
【請求項40】
前記マグネシウムは約25 mgから約75 mgの範囲内で含まれる、請求項1記載の組成物。
【請求項41】
前記ホウ素は約0.5 mgから約2 mgの範囲内で含まれる、請求項1記載の組成物。
【請求項42】
前記組成物は、約5 mgから約15 mgのビタミンB6と、約1 mgから約3 mgのビタミンB9と、約12μgから約38μgのビタミンB12と、約250 mgから約750 mgのカルシウムと、約100 IUから約300 IUのビタミンD3と、約25 mgから約75 mgのマグネシウムと、約0.5 mgから約2 mgのホウ素とを含む、請求項5記載の組成物。
【請求項43】
前記組成物は、約8 mgから約12 mgのビタミンB6と、約1 mgから約2.2 mgのビタミンB9と、約20μgから約30μgのビタミンB12と、約400 mgから約600 mgのカルシウムと、約160 IUから約240 IUのビタミンD3と、約40 mgから約60 mgのマグネシウムと、約0.5 mgから約1.5 mgのホウ素とを含む、請求項5記載の組成物。
【請求項44】
前記組成物は、約9 mgから約11 mgのビタミンB6と、約1.5 mgから約1.75 mgのビタミンB9と、約22μgから約28μgのビタミンB12と、約450 mgから約550 mgのカルシウムと、約180 IUから約220 IUのビタミンD3と、約45 mgから約55 mgのマグネシウムと、約0.8 mgから約1.2 mgのホウ素とを含む、請求項5記載の組成物。
【請求項45】
前記ビタミンB6は約10 mgの量で含まれる、請求項44記載の組成物。
【請求項46】
前記ビタミンB9は約1.6 mgの量で含まれる、請求項44記載の組成物。
【請求項47】
前記ビタミンB12は約25μgの量で含まれる、請求項44記載の組成物。
【請求項48】
前記カルシウムは約500 mgの量で含まれる、請求項1記載の組成物。
【請求項49】
前記ビタミンD3は200 IUの量で含まれる、請求項1記載の組成物。
【請求項50】
前記マグネシウムは約50 mgの量で含まれる、請求項1記載の組成物。
【請求項51】
前記ホウ素は約1 mgの量で含まれる、請求項1記載の組成物。
【請求項52】
前記ビタミンB6は約10 mgの量で含まれ、前記ビタミンB9は約1.6 mgの量で含まれ、前記ビタミンB12は約25μgの量で含まれ、前記カルシウムは約500 mgの量で含まれ、前記ビタミンD3は約200 IUの量で含まれ、前記マグネシウムは約50 mgの量で含まれ、そして前記ホウ素は約1 mgの量で含まれる、請求項5記載の組成物。
【請求項53】
前記組成物は患者に投与される、請求項1記載の組成物。
【請求項54】
前記組成物は、心臓血管疾患の発生もしくはネガティブ作用を抑制、治療および/または緩和するために前記患者に投与される、請求項53記載の組成物。
【請求項55】
前記組成物は、結腸直腸癌の発生もしくはネガティブ作用を抑制、治療および/または緩和するために前記患者に投与される、請求項53記載の組成物。
【請求項56】
前記組成物は、骨粗鬆症の発生もしくはネガティブ作用を抑制、治療および/または緩和するために前記患者に投与される、請求項53記載の組成物。
【請求項57】
B-複合ビタミン類、カルシウム、ビタミンD3、マグネシウム、およびホウ素を含む組成物を投与する行程を含む方法。
【請求項58】
前記組成物は飲み込むことのできる形態である、請求項57記載の方法。
【請求項59】
前記組成物は噛んで食べることのできる形態である、請求項57記載の方法。
【請求項60】
前記組成物は溶解可能な形態である、請求項57記載の方法。
【請求項61】
前記B-複合ビタミン類は、ビタミンB6、ビタミンB9、およびビタミンB12からなるグループより選択される一種またはそれ以上のビタミン類を含む、請求項57記載の方法。
【請求項62】
前記ビタミンB6はピリドキシンを含む、請求項61記載の方法。
【請求項63】
前記B9は葉酸を含む、請求項61記載の方法。
【請求項64】
前記ビタミンB9はフォラシンを含む、請求湖61記載の方法。
【請求項65】
前記ビタミンB9はメタフォリンである、請求項61記載の方法。
【請求項66】
前記ビタミンB9は葉酸塩である、請求項61記載の方法。
【請求項67】
前記ビタミンB9は、6(S)-テトラヒドロ葉酸、5-メチル-(6S)-テトラヒドロ葉酸、5-ホルミル-(6S)-テトラヒドロ葉酸、5-ホルミル-(6S)-テトラヒドロ葉酸、10-ホルミル-(6R)-テトラヒドロ葉酸、5,10-メチレン-(6R)-テトラヒドロ葉酸、5,10-メテニル-(6R)-テトラヒドロ葉酸、および5-ホルムイミノ-(6S)-テトラヒドロ葉酸またはそれらのポリグルタミル誘導体類からなるグループの一種またはそれ以上から選択される葉酸塩の天然の異性体類を含む、請求項61記載の方法。
【請求項68】
前記ビタミンB12はシアノコバラミンを含む、請求項61記載の方法。
【請求項69】
前記カルシウムはカルシウム炭酸塩を含む、請求項57記載の方法。
【請求項70】
前記ビタミンD3はコレカルシフェロールを含む、請求項57記載の方法。
【請求項71】
前記マグネシウムは酸化マグネシウムを含む、請求項57記載の方法。
【請求項72】
前記ホウ素は、ホウ素アミノ酸キレートを含む、請求項57記載の方法。
【請求項73】
前記組成物は、付加的なビタミンA、付加的なビタミンK、付加的な鉄、および付加的なラクトースの一種またはそれ以上を実質的に含まない、請求項57記載の方法。
【請求項74】
前記組成物が付加的なビタミンAを実質的に含まない、請求項73記載の方法。
【請求項75】
前記組成物が付加的なビタミンKを実質的に含まない、請求項73記載の方法。
【請求項76】
前記組成物が付加的な鉄を実質的に含まない、請求項73記載の方法。
【請求項77】
前記組成物が付加的なラクトースを実質的に含まない、請求項73記載の方法。
【請求項78】
さらに薬学的に許容される担体を含む、請求項57記載の方法。
【請求項79】
前記薬学的に許容される担体が、結着剤、希釈剤、潤滑剤、滑剤、着色剤、乳化剤、分散剤、デンプン、水、オイル類、アルコール類、保存料、および糖類の一種またはそれ以上からなるグループから選択される、請求項78記載の方法。
【請求項80】
さらに甘味料を含む、請求項57記載の方法。
【請求項81】
前記甘味料が、スクロース、フルクトース、高フルクトースコーンシロップ、デキストロース、サッカリンナトリウム、マルトデキストリン、アスパルテーム、カリウムアセスルフェーム(potassium acesulfame)、ネオヘスペリジンジヒドロチャルコーン(neohesperidin dihydrochalcone)、スクラロース、モノアンモニウムグリシルヒジネート(monoammonium glycyrrhizinate)、およびそれらの混合物からなるグループの一種またはそれ以上から選択される、請求項80記載の方法。
【請求項82】
さらに風味料を含む、請求項57記載の方法。
【請求項83】
前記風味料が、天然の風味オイル、合成の風味オイル、シトラスオイル、フルーツエッセンス、植物からの抽出物、葉からの抽出物、花からの抽出物、果実からの抽出物、合成風味料、およびそれらの組み合わせからなるグループの一種またはそれ以上から選択される、請求項82記載の方法。
【請求項84】
前記風味料が、アニスオイル、シナモンオイル、ペパーミントオイル、ヒメコウジのオイル、クローブオイル、ベイオイル、アニスオイル、ユーカリオイル、タイムオイル、シーダー葉オイル、ナツメグのオイル、セージのオイル、ビターアーモンドのオイル、肉桂オイル、レモンオイル、オレンジオイル、ライムオイル、グレープフルーツオイル、グレープオイル、およびそれらの組み合わせからなるグループの一種またはそれ以上から選択される、請求項82記載の方法。
【請求項85】
前記風味料が、アップルエッセンス、洋なしエッセンス、ピーチエッセンス、ベリーエッセンス、野生ベリーエッセンス、ナツメヤシエッセンス、ブルーベリーエッセンス、キウィエッセンス、ストロベリーエッセンス、ラズベリーエッセンス、チェリーエッセンス、プラムエッセンス、パイナップルエッセンス、およびアプリコットエッセンスからなるグループの一種またはそれ以上から選択される、請求項82記載の方法。
【請求項86】
前記風味料は、天然の混合ベリー風味料、クエン酸、リンゴ酸、バニラ、バニリン、ココア、チョコレート、およびメントールからなるグループの一種またはそれ以上から選択される、請求項82記載の方法。
【請求項87】
前記組成物はさらに、組成物の約0.05重量パーセントから約1重量パーセント以下の量でアルキルポリシロキサンを含む、請求項57記載の方法。
【請求項88】
前記アルキルポリシロキサンはジメチルポリシロキサンの形態である、請求項87記載の方法。
【請求項89】
前記組成物は噛んで食べることのできるチョコレート形態である、請求項59記載の方法。
【請求項90】
フルクトース、チョコレート、プラスドン、イソプロピルアルコール、アカシアガム、天然のチョコレート風味料、ステアリン酸、二酸化ケイ素、およびステアリン酸マグネシウムからなるグループより選択される一種またはそれ以上の成分をさらに含む、請求項89記載の方法。
【請求項91】
前記ビタミンB6は約5 mgから約15 mgの範囲内で含まれる、請求項61記載の方法。
【請求項92】
前記ビタミンB9は約1 mgから約3 mgの範囲内で含まれる、請求項61記載の方法。
【請求項93】
前記ビタミンB12は約12μgから約38μgの範囲内で含まれる、請求項61記載の方法。
【請求項94】
前記カルシウムは約250 mgから約750 mgの範囲内で含まれる、請求項57記載の方法。
【請求項95】
前記ビタミンD3は約100 IUから約300 IUの範囲内で含まれる、請求項57記載の方法。
【請求項96】
前記マグネシウムは約25 mgから約75 mgの範囲内で含まれる、請求項57記載の方法。
【請求項97】
前記ホウ素は約0.5 mgから約2 mgの範囲内で含まれる、請求項61記載の方法。
【請求項98】
前記組成物は、約5 mgから約15 mgのビタミンB6と、約1 mgから約3 mgのビタミンB9と、約12μgから約38μgのビタミンB12と、約250 mgから約750 mgのカルシウムと、約100 IUから約300 IUのビタミンD3と、約25 mgから約75 mgのマグネシウムと、約0.5 mgから約2 mgのホウ素とを含む、請求項61記載の方法。
【請求項99】
前記組成物は、約8 mgから約12 mgのビタミンB6と、約1 mgから約2 mgのビタミンB9と、約20μgから約30μgのビタミンB12と、約400 mgから約600 mgのカルシウムと、約160 IUから約240 IUのビタミンD3と、約40 mgから約60 mgのマグネシウムと、約0.5 mgから約1.5 mgのホウ素とを含む、請求項61記載の方法。
【請求項100】
前記組成物は、約9 mgから約11 mgのビタミンB6と、約1.5 mgから約1.75 mgのビタミンB9と、約22μgから約28μgのビタミンB12と、約450 mgから約550 mgのカルシウムと、約180 IUから約220 IUのビタミンD3と、約45 mgから約55 mgのマグネシウムと、約0.8 mgから約1.2 mgのホウ素とを含む、請求項61記載の方法。
【請求項101】
前記ビタミンB6は約10 mgの量で含まれる、請求項100記載の方法。
【請求項102】
前記ビタミンB9は約1.6 mgの量で含まれる、請求項100記載の方法。
【請求項103】
前記ビタミンB12は約25μgの量で含まれる、請求項100記載の方法。
【請求項104】
前記カルシウムは約500 mgの量で含まれる、請求項57記載の方法。
【請求項105】
前記ビタミンD3は200 IUの量で含まれる、請求項57記載の方法。
【請求項106】
前記マグネシウムは約50 mgの量で含まれる、請求項57記載の方法。
【請求項107】
前記ホウ素は約1 mgの量で含まれる、請求項57記載の方法。
【請求項108】
前記ビタミンB6は約10 mgの量で含まれ、前記ビタミンB9は約1.6 mgの量で含まれ、前記ビタミンB12は約25μgの量で含まれ、前記カルシウムは約500 mgの量で含まれ、前記ビタミンD3は約200 IUの量で含まれ、前記マグネシウムは約50 mgの量で含まれ、そして前記ホウ素は約1 mgの量で含まれる、請求項61記載の方法。
【請求項109】
前記組成物は患者に投与される、請求項57記載の方法。
【請求項110】
前記組成物は、心疾患の発生もしくはネガティブ作用を抑制、治療および/または緩和するために前記患者に投与される、請求項109記載の方法。
【請求項111】
前記組成物は、結腸直腸癌の発生もしくはネガティブ作用を抑制、治療および/または緩和するために前記患者に投与される、請求項109記載の方法。
【請求項112】
前記組成物は、骨粗鬆症の発生もしくはネガティブ作用を抑制、治療および/または緩和するために前記患者に投与される、請求項109記載の方法。

【公表番号】特表2008−508305(P2008−508305A)
【公表日】平成20年3月21日(2008.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−523824(P2007−523824)
【出願日】平成17年7月28日(2005.7.28)
【国際出願番号】PCT/US2005/026861
【国際公開番号】WO2006/015154
【国際公開日】平成18年2月9日(2006.2.9)
【出願人】(507028158)エベレット ラボラトリーズ,インク. (1)
【Fターム(参考)】