説明

歯車及び画像形成装置

【課題】従来よりも強度を強くすることができる歯車と、このような歯車を有する画像形成装置とを提供する。
【解決手段】画像形成装置は、感光体と、感光体に駆動を伝達に用いられる斜歯歯車からなるギア200とを有し、ギア200は、外周面204に所定の捻れ角で複数の歯206が形成されたリム202と、少なくとも一部分がリム202内に配置され、中心軸を中心に回転可能に支持されるハブ230と、リム202とハブ230とを連結する捻れリブ250とを有し、捻れリブ250は歯206と捻れ角が同じである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、歯車及び画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、外周に歯形を設けたリムと、そのリムと同軸なハブとの間を一様な厚さの側壁で接続した成形歯車において、両端がそれぞれ上記リムと上記ハブとに接続され、上記歯形の歯谷とハブの軸心とを結ぶ線に沿って放射状に配置されたリブを上記側壁と一体に設けたことを特徴とする成形歯車が開示されている。また、特許文献2には、モールドで成形され、軸受部と歯部との間が肉抜きされた歯車において、前記軸受部から半径方向へ延び前記歯部の歯底を支持するリブが、歯部の噛み合い領域の外側に配置されていることを特徴とする歯車が開示されている。
【0003】
【特許文献1】特開平10−122337号公報
【特許文献2】特開平10−246312号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、従来よりも強度を強くすることができる歯車と、このような歯車を有する画像形成装置とを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1の特徴とするところは、外周面に所定の捻れ角で複数の歯が形成された円筒部と、少なくとも一部分が前記円筒部内に配置され、中心軸に支持される支持部と、前記円筒部と前記支持部とを連結し、前記複数の歯と捻れ角が同じである捻れ連結部と、を有する歯車にある。
【0006】
好適には、前記捻れ連結部は、前記中心軸側から前記円筒部側への延長線が、互いに隣り合う前記複数の歯の間を通るように配置されている。
【0007】
また、好適には、前記歯車は、前記円筒部と前記支持部とを連結し、前記中心軸と略垂直な垂直連結部をさらに有し、前記垂直連結部は、前記円筒部の内周面であって、前記複数の歯の有効歯幅を外れた位置に相当する位置で、前記円筒部と連結している。
【0008】
また、好適には、前記歯車は樹脂からなり、射出成形により製造される。
【0009】
本発明の第2の特徴とするところは、画像形成に際して回転する回転体と、前記回転体への駆動伝達に用いられる歯車と、を有し、前記歯車は、外周面に所定の捻れ角で複数の歯が形成された円筒部と、少なくとも一部分が前記円筒部内に配置され、中心軸に支持される支持部と、前記円筒部と前記支持部とを連結し、前記複数の歯と捻れ角が同じである捻れ連結部と、を有する画像形成装置にある。
【0010】
本発明の第3の特徴とするところは、画像形成に際して回転する回転体と、前記回転体に連結された第1の歯車と、前記第1の歯車と噛み合い、前記第1の歯車に駆動を伝達する第2の歯車と、を有し、前記第1の歯車及び前記第2の歯車は斜歯歯車からなり、前記第1の歯車及び前記第2の歯車の少なくともいずれか一方は、外周面に所定の捻れ角で複数の歯が形成された円筒部と、少なくとも一部分が前記円筒部内に配置され、中心軸に支持される支持部と、前記円筒部と前記支持部とを連結し、前記複数の歯と捻れ角が同じである捻れ連結部と、を有し、前記第1の歯車に形成された歯と前記第2の歯車に形成された歯とは、捻れ角が同じであり、捻れ方向が異なる画像形成装置にある。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、従来よりも強度を強くすることができる歯車と、このような歯車を有する画像形成装置とを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
次に本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1には、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置10が示されている。
画像形成装置10は、画像形成装置本体12を有し、画像形成装置本体12の上部が排出部16として用いられ、画像形成装置本体12内に、画像形成部14と、画像形成部14に用紙を供給する用紙供給部50が装着されているとともに、画像形成装置本体12内に用紙が搬送される用紙搬送路18が形成されている。また、画像形成装置本体12内には、後述する感光体20に駆動を伝達するために用いられる駆動伝達装置100が設けられている。
【0013】
画像形成部14は電子写真方式のもので、像保持体として用いられるとともに、画像形成に際して回転する回転体として用いられるドラム形状の感光体20と、感光体20を一様に帯電する帯電装置22と、帯電装置22により帯電された感光体20に光により潜像を書き込む光書き込み装置24と、光書き込み装置24により形成された潜像を現像剤により現像し、可視化する現像装置26と、現像装置26により可視化された現像剤像を用紙に転写する例えば転写ロールからなる転写装置28と、感光体20に残存する現像剤をクリーニングするクリーニング装置30と、転写装置28により転写された用紙上の現像剤像を用紙に定着させる定着装置32とを有する。画像形成部14を構成する部材のうち、感光体20、帯電装置22、現像装置26及びクリーニング装置30は、像形成構造体34として一体化されていて、例えば、画像形成装置本体12の前側(図1における右側)から画像形成装置本体12内に着脱することができるようになっている。
【0014】
感光体20は、像形成構造体34の筐体である像形成構造体本体36に対して回転可能に支持されている。感光体20は、像形成構造体本体36で支持することに替えて、画像形成装置本体12の一部をなす本体フレーム13(図2参照)等で支持しても良い。
【0015】
用紙供給部50は、用紙収納容器52と、ピックアップロール54と、送り出しロール56と、捌きロール58とを有する。
用紙収納容器52には、記録媒体として用いられる用紙が積載された状態で収納されていて、用紙収納容器52は、画像形成装置本体12の例えば前側に引き出し可能、又は画像形成装置本体12の例えば前側から画像形成装置本体12内に着脱可能であって、画像形成装置本体12から引き出したり、取り外したりした状態で用紙を補給することができるようになっている。
【0016】
ピックアップロール54は、用紙収納容器52の積載された用紙のうち最上部に位置する用紙をピックアップするために用いられる。送り出しロール56は、ピックアップロール54によってピックアップされた用紙を用紙搬送方向における下流側に向けて送り出すために用いられる。また、捌きロール58は、ピックアップロール54側から用紙が重なった状態で供給された場合に、重なった状態の用紙を捌いて分離する機能を有する。
【0017】
また、画像形成装置本体12内には、用紙搬送路18に沿って、用紙搬送方向における上流側から順に、先述の用紙供給部50、レジストロール40、先述の転写装置28、先述の定着装置32、及び排出ロール42が設けられている。レジストロール40は、用紙供給部50から送り出された用紙を、画像形成部14で画像形成がなされるタイミングに合わせて、感光体20と転写装置28との接触部に供給するために用いられる。排出ロール42は、定着装置32で現像剤像の定着がなされた用紙を、排出部16に排出するために用いられる。
【0018】
以上のように構成された画像形成装置10では、感光体20が帯電装置22により一様に帯電され、帯電された感光体20に、画像信号に基づいて光書き込み装置24から発せられた光が照射されて潜像が形成され、この潜像が現像装置26の現像剤により現像されて現像剤像が形成される。一方、用紙収納容器52に積載された用紙がレジストロール40へと送り出され、送り出された用紙が、レジストロール40によって画像形成部14でなされる画像形成と同期するように転写装置28と感光体20との間に供給され、供給された用紙に転写装置28により現像剤像が転写される。転写された現像剤像は定着装置32によって用紙に定着され、現像剤像が定着された用紙は、排出ロール42によって排出部16に排出される。
【0019】
図2には、感光体20及び駆動伝達装置100が示されている。
感光体20は、先述のように像形成構造体本体36に回転することができるように支持されている。また、感光体20には、像形成構造体本体36の外側に設けられ、駆動伝達装置100を構成する複数のギアの中の1つであるギアG5が装着されている。ギアG5は、第1の歯車として用いられていて、斜歯歯車(ヘリカルギア)からなり、樹脂製であり射出成形によって製造される。
【0020】
駆動伝達装置100は、駆動源として用いられるモータ150からの駆動を、感光体20に伝達するために用いられ、先述のギアG5と併せて、ギアG1、ギアG2、ギアG3、ギアG4、及びギア200を有する。ギアG1は、モータ150の回転軸に装着されていて、例えば平歯車からなり、モータ150が回転をすることで回転する。ギアG2は、画像形成装置本体12の一部をなす本体フレーム13に回転可能に支持されて、例えば平歯車からなり、ギアG1と噛み合っていて、ギアG1からの駆動伝達を受けて回転する。
【0021】
ギアG3は、ギアG2と一体成形されていて、例えば平歯車からなり、ギアG2よりも小径のギアであり、ギアG2と一体として本体フレーム13に回転することができるように支持されている。このため、ギアG2が回転すると、ギアG3は、ギアG2と一体として回転する。ギアG4は、例えば金属からなる軸102に固定されていて、軸102を用いて本体フレーム13に回転可能に支持されているとともに、ギアG3に噛み合っている。このため、ギアG4は、ギアG3からの駆動伝達を受けて回転する。
【0022】
ギア200は、歯車として用いられているとともに、第2の歯車として用いられていて、軸102に固定されている。また、ギア200は、ギアG5に噛み合っている。このため、ギア200は、ギアG4と一体として回転し、ギアG5を介して感光体20に回転駆動を伝達する。
【0023】
図3乃至図6には、ギア200が示されている。
ギア200は、樹脂からなり、射出成形によって製造される。ギア200に用いられる樹脂としては、例えば、一般熱可塑性樹脂であるポリアセタール(POM)を用いることができる。また、ポリアセタール(POM)に替えて、ポリアミド(PA)、ポリカーボネート(PC)、ポリフェニレンサルファイド(PPS) 、ポリフタルアミド(PPA)等の樹脂を、ギア200の成形用の樹脂として用いても良い。これらの樹脂の射出成形における冷却工程での収縮率は0.1%〜3.0%程度である。このように、ギア200の成形に用いられる樹脂は射出成形における冷却工程時に収縮する。そして、この収縮は、ギア200の各部に均一に生じるのではなく、ギア200の各部分ごとに異なる。このため、ギア200に、周囲の部分よりも収縮が大きく、例えば、凹みが生じる等の不良が生じる部分ができる虞がある。この不良は、一般にヒケと称され、ヒケが、ギア200の歯の部分に生じると、駆動伝達の精度が低下してしまうとの問題が生じる。
【0024】
ギア200は、リム202と、ハブ230と、捻れリブ250とを有する。リム202は、円筒部として用いられていて、リム202の外周面204には、複数の歯206が所定の捻れ角θ1で形成されている。
【0025】
ハブ230は、支持部として用いられていて、少なくとも一部分がリム202の中空部208内に配置されていて、中心軸104(図2参照)を中心に回転可能に、軸102(図2参照)を介して、本体フレーム13(図2参照)に支持されている。すなわち、ハブ230には、例えば、正13角形等の断面形状を有する貫通孔232が形成されていて、貫通孔232に、貫通孔232と略同じ断面形状を有する軸102(図2参照)が、公差がしまり嵌めとなるように挿入されている。
【0026】
捻れリブ250は、捻れ連結部として用いられていて、リム202とハブ230とを連結しており、例えば板状の形状を有する。ギア200には、少なくとも1つの捻れリブ250が設けられ、この実施形態では、ギア200は6個の捻れリブ250を有している。6個のリブは、中心軸104を中心に放射状に略等角度に配置されていて、中心軸104と垂直な面上において互いに隣り合う捻れリブ250が中心軸104に対してなす角度が60度となっている。
【0027】
また、捻れリブ250は、所定の捻れ角θ2を有するように配置されており、捻れリブ250の捻れ角θ2は、歯206の捻れ角であるθ1と同じである。このため、図5に示すように、中心軸104からの放射方向において、歯206の一部分だけが捻れリブ250と重なって配置される状態になることがなく、捻れリブ250と歯206との中心軸104からの放射方向における重なりは均一となる。
【0028】
また、捻れリブ250は、それぞれが、リム202の内周面210であって、リム202の外周面における複数の歯206がいずれもが形成されていない位置に相当する位置で、リム202に連結している。すなわち、捻れリブ250は、中心軸104側からリム202側への延長線が、互いに隣り合う歯206の間を通るように配置されている。このため、射出成形による成形時に、リム202の外周面204にヒケが生じたとしても、外周面204の表面に形成された歯206に生じるヒケを抑制することができる。
【0029】
すなわち、射出成形によるヒケは周囲の部分よりも肉厚の部分に生じやすいため、リム202の外周面204においては、捻れリブ250が内周面210に連結された位置に相当する位置である互いに隣り合う歯206の間に位置でヒケが生じやすくなる一方で、歯206の部分には、ヒケが生じにくくなる。
【0030】
上述のように、ギアG5とギア200とはともに斜歯歯車であり、互いに噛み合っている。そして、ギアG5に形成された歯と、ギア200に形成された歯206とは捻れ角が同じであり、捻れ方向が異なっている。
【0031】
図7及び図8には、本発明の第2の実施形態に係るギア200が示されている。
先述の第1の実施形態に係るギア200は、リム202とハブ230とを有し、リム202とハブ230とが捻れリブ250によって連結されていた。これに対して、この第2の実施形態に係るギア200は、リム202とハブ230とが、捻れリブ250と併せて、垂直リブ270を用いて連結されている。
【0032】
垂直リブ270は、リム202とハブ230とを連結する垂直連結部として用いられていて、略平面形状を有し、中心軸104に対して略垂直となるように配置されている、また、垂直リブ270は、リム202の内周面210であって、中心軸104の方向において複数の歯206の有効歯幅Wを外れた位置に相当する位置でリム202に連結している。ここで、歯206の有効歯幅とは、ギア200が、例えばギアG5等の他のギアと噛み合った際に、他のギアに形成された歯と接触する領域をいう。また、垂直リブ270と歯206の有効歯幅Wとは、中心軸104の方向において、所定の間隔Lを有するように配置することが望ましく、この第2の実施形態では、Lが3mmに設定されている。
【0033】
以上のように垂直リブ270を設けることで、垂直リブ270を設けない場合と比較して、ギア200の強度が増す。また、垂直リブ270を設けた部分は、周囲の他の部分よりも肉厚になるため、歯206の垂直リブ270を設けた位置に相当する部分に、ヒケが生じやすくなるものの、垂直リブ270は、リム202の内周面210であって、複数の歯206の有効歯幅Wの位置を外した位置に相当する位置でリム202に連結しているため、歯206の有効歯幅W内の位置には、ヒケが生じにくい。尚、第1の実施形態との同一部分については、説明を省略する。
【0034】
以上で説明をした第1の実施形態、及び第2の実施形態では、斜歯ギアであるギア200が、リム202とハブ230とを接続する捻れリブであって、捻れ角がリムに形成された歯と同じである捻れリブ250を有していた。これに対して、ギア200に替えて、又はギア200と併せて、斜歯ギアからなるギアG5が、リムとハブとを接続する捻れリブであって、捻れ角がリムに形成された歯と同じである捻れリブを有するようにしても良い。
【0035】
また、第1の実施形態、及び第2の実施形態において、互いに噛み合うギアであるギアG1及びギアG2の双方を斜歯ギアとし、ギアG1及びギアG2の少なくともいずれか一方を、リムとハブとを接続する捻れリブであって、捻れ角がリムに形成された歯と同じである捻れリブを有するようにしても良い。また、第1の実施形態、及び第2の実施形態において、互いに噛み合うギアであるギアG3及びギアG4の双方を斜歯ギアとし、ギアG3及びギアG4の少なくともいずれか一方を、リムとハブとを接続する捻れリブであって、捻れ角がリムに形成された歯と同じである捻れリブを有するようにしても良い。
【0036】
図9には、比較例に係るギア200が示されている。
先述の第1の実施形態に係るギア200、及び第2の実施形態に係るギア200は、リム202とハブ230とを連結する捻れリブ250を有し、捻れリブ250の捻れ角θ2は、歯206の捻れ角θ1と同じであった。これに対して、この変形例に係るギア200は、水平リブ260を有し、水平リブ260によってリム202とハブ230とが連結されている。
【0037】
水平リブ260は、中心軸104と水平なリブである。このため、斜歯である歯206には、水平リブ260に交差する位置P1と、水平リブ260に交差しない位置P2とが生じる。ここで、位置P1は水平リブ260の位置に設けられているため、位置P2と比較して肉厚になる。このため、位置P1は、位置P2と比較してヒケが生じやすく、例えば、位置P1だけに引けが生じると、歯206の歯筋に形状誤差が生じ、駆動伝達が良好になされなくなる。
【産業上の利用可能性】
【0038】
以上述べたように、本発明は、歯車と、歯車を有する例えば複写機、ファクシミリ装置、コピー機等の画像形成装置等に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置を示す左側面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置が有する駆動伝達機構を示し、図1におけるA−A線断面を示す断面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る歯車を示す斜視図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る歯車を示し、図3におけるB−B線断面を示す斜視図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る歯車を示す正面図である。
【図6】本発明の第1の実施形態に係る歯車を示し、図4におけるC−C線断面を示す断面図である。
【図7】本発明の第2の実施形態に係る歯車を示す正面図である。
【図8】本発明の比較例に係る歯車を示す正面図である。
【図9】本発明の比較例に係る歯車を示し、図8におけるD−D線断面を示す断面図である。
【符号の説明】
【0040】
10 画像形成装置
20 感光体
100 駆動伝達装置
102 軸
104 中心軸
150 モータ
200 ギア
202 リム
204 外周面
206 歯
210 内周面
230 ハブ
250 捻れリブ
260 水平リブ
270 垂直リブ
G5 ギア
θ1 捻れ角
θ2 捻れ角

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外周面に所定の捻れ角で複数の歯が形成された円筒部と、
少なくとも一部分が前記円筒部内に配置され、中心軸に支持される支持部と、
前記円筒部と前記支持部とを連結し、前記複数の歯と捻れ角が同じである捻れ連結部と、
を有する歯車。
【請求項2】
前記捻れ連結部は、前記中心軸側から前記円筒部側への延長線が、互いに隣り合う前記複数の歯の間を通るように配置されている請求項1記載の歯車。
【請求項3】
前記円筒部と前記支持部とを連結し、前記中心軸と略垂直な垂直連結部をさらに有し、
前記垂直連結部は、前記円筒部の内周面であって、前記複数の歯の有効歯幅を外れた位置に相当する位置で、前記円筒部と連結している請求項1又は2記載の歯車。
【請求項4】
樹脂からなり、射出成形により製造される請求項1乃至3いずれか記載の歯車。
【請求項5】
画像形成に際して回転する回転体と、
前記回転体への駆動伝達に用いられる歯車と、
を有し、
前記歯車は、
外周面に所定の捻れ角で複数の歯が形成された円筒部と、
少なくとも一部分が前記円筒部内に配置され、中心軸に支持される支持部と、
前記円筒部と前記支持部とを連結し、前記複数の歯と捻れ角が同じである捻れ連結部と、
を有する画像形成装置。
【請求項6】
画像形成に際して回転する回転体と、
前記回転体に連結された第1の歯車と、
前記第1の歯車と噛み合い、前記第1の歯車に駆動を伝達する第2の歯車と、
を有し、
前記第1の歯車及び前記第2の歯車は斜歯歯車からなり、
前記第1の歯車及び前記第2の歯車の少なくともいずれか一方は、
外周面に所定の捻れ角で複数の歯が形成された円筒部と、
少なくとも一部分が前記円筒部内に配置され、中心軸に支持される支持部と、
前記円筒部と前記支持部とを連結し、前記複数の歯と捻れ角が同じである捻れ連結部と、
を有し、
前記第1の歯車に形成された歯と前記第2の歯車に形成された歯とは、捻れ角が同じであり、捻れ方向が異なる画像形成装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2009−299802(P2009−299802A)
【公開日】平成21年12月24日(2009.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−155483(P2008−155483)
【出願日】平成20年6月13日(2008.6.13)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】