説明

殺菌洗浄剤組成物

【課題】殺菌即効性が高く、保存安定性にも優れる殺菌洗浄剤組成物を提供する。
【解決手段】(A)炭素数4〜12のアルキル基又はアルケニル基を有するグリセリルエーテル、
(B)非イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤及び両性界面活性剤からなる群より選ばれる1種以上、並びに、
(C)トリクロロカルバニリド
を含有する殺菌洗浄剤組成物であって、(A)成分と(B)成分の重量比(A)/(B)が0.25〜4である殺菌洗浄剤組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、殺菌洗浄剤組成物に関し、特に身体用殺菌洗浄剤組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
殺菌洗浄剤は、洗浄している時間で十分な殺菌洗浄効果が得られるように、殺菌即効性があることが好ましい。しかしながら、高い殺菌即効性と洗浄性をあわせ持つ、殺菌洗浄剤組成物を得ることは困難である。
特許文献1には、陰イオン性界面活性剤とグリセリルエーテルと殺菌剤からなる殺菌洗浄剤が開示されている。しかしながら、開示された界面活性剤とグリセリルエーテルの比率においては、高い殺菌即効性を得ることはできない。特許文献2には、界面活性剤と炭素数16〜30のグリセリルエーテルとトリクロカルバンを含む安定な局所組成物が開示されている。しかしながら、この組成はリーブオン化粧品用であり、殺菌洗浄剤組成物を得ることはできない。特許文献3にアルキルポリグリコシドとグリセリルエーテルからなる洗浄剤組成物が開示されている。しかしながら、この洗浄剤組成物に一般的に用いられる殺菌剤であるトリクロサンやイソプロピルメチルフェノールを添加しても、高い殺菌即効性を得ることはできない。
また、従来のトリクロロカルバニリドを含有する殺菌洗浄剤組成物は、十分な保存安定性を有するものは無かった。
【特許文献1】特開2001−131592号公報
【特許文献2】特表11−508560号公報
【特許文献3】特開平4−292697号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従って、本発明の目的は、殺菌即効性と保存安定性に優れた殺菌洗浄剤組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、(A)炭素数4〜12のアルキル基又はアルケニル基を有するグリセリルエーテル〔以下(A)成分ともいう〕、
(B)非イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤及び両性界面活性剤からなる群より選ばれる1種以上〔以下(B)成分ともいう〕、並びに、
(C)トリクロロカルバニリド〔以下(C)成分ともいう〕
を含有する殺菌洗浄剤組成物であって、(A)成分と(B)成分の重量比(A)/(B)が0.25〜4である殺菌洗浄剤組成物を提供するものである。
【0005】
また、本発明は(A)炭素数4〜12のアルキル基又はアルケニル基を有するグリセリルエーテル、
(B)非イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤及び両性界面活性剤からなる群より選ばれる1種以上、並びに、
(C)トリクロロカルバニリド、
を含有する殺菌洗浄剤組成物の製造方法であって、(C)成分をあらかじめ(A)成分に溶解させてから(B)成分を含む組成物に配合する殺菌洗浄剤組成物の製造方法を提供するものである。
【0006】
更に、本発明は、前記殺菌洗浄剤組成物の製造方法により得られた殺菌洗浄剤組成物であって、(A)成分と(B)成分の重量比(A)/(B)が0.25〜4である殺菌洗浄剤組成物を提供するものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明の殺菌洗浄剤組成物は、殺菌即効性が高く、保存安定性にも優れるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明で用いられる(A)成分のグリセリルエ−テルは、炭素数4〜12のアルキル又はアルケニル基を有するアルキルグリセリルエーテル又はアルケニルグリセリルエーテルであるが、皮膚に対する刺激性の点で炭素数8〜12の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を有するアルキル体が好ましい。アルキル基としては例えば、n−ブチル、イソブチル、n−ヘキシル、イソヘキシル、n−オクチル基、2−エチルヘキシル基、n−ノニル基、n−デシル基、イソデシル基、n−ウンデシル基、n−ドデシル基が挙げられ、より好ましくは、炭素数8から10の分岐したアルキル基で、具体的には2−エチルヘキシル基、イソデシル基が挙げられる。
【0009】
(A)成分のグリセリルエ−テルは1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。(A)成分のグリセリルエ−テルの含有量は、殺菌即効性と保存安定性の観点から殺菌洗浄剤組成物中に、好ましくは1〜20重量%、より好ましくは2〜10重量%、更に好ましくは3〜7重量%の範囲が望ましい。
【0010】
(B)成分は、通常洗浄剤用として用いられる非イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤及び両性界面活性剤からなる群より選ばれる1種以上である。なお、本発明では、(B)成分の非イオン性界面活性剤からは(A)成分の炭素数4〜12のアルキル基又はアルケニル基を有するグリセリルエーテルは除かれる。
【0011】
(B)成分の非イオン性界面活性剤としては、アルキルポリグリコシド、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、脂肪酸ポリオキシエチレンエステル、脂肪酸ソルビタンエステル、 脂肪酸ポリオキシエチレンソルビタンエステル、脂肪酸ショ糖エステル、脂肪酸ジエタノールアミド、脂肪酸モノグリセリド、 脂肪酸プロピレングリコールエステルなどが挙げられる。中でも、殺菌即効性と保存安定性の観点から、アルキルポリグリコシド、脂肪酸ショ糖エステル、脂肪酸モノグリセリドが好ましい。
陰イオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボキシレート、脂肪酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、モノアルキルリン酸塩、 N-アシル-N-メチルタウリン塩 、アシルイセチオン酸塩、N-アシルザルコシン塩、 アルケニルコハク酸塩、アルキルポリオキシエチレンエーテル硫酸塩、アシルグルタミン酸塩、アシルアルギン酸塩、アシルグリシン塩、メチルタウリン塩、アシルスルホコハク酸モノエステル塩などが挙げられる。この内安全性の観点から、アルキルポリオキシエチレンエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボキシレート及びN脂肪酸アシルグルタミン酸塩が好ましい。
両性界面活性剤としては、アミドプロピルベタイン、アルキルジメチルアミンオキシド、 アルキルスルホベタイン、アルキルヒドロキスルホベタイン、アルキルカルボキシベタイン、アルキルイミダゾリニウムベタイン、フォスファチジルコリンなどが挙げられ、1種でも、2種以上を組み合わせてもよい。中でも、安全性の観点から、アルキルヒドロキシスルホベタイン、アルキルジメチルアミンオキシド及びアルキルカルボキシベタインが好ましい。
(B)成分としては、殺菌即効性、皮膚刺激性の点から、アルキルポリグリコシド、脂肪酸モノグリセリド、アルキルポリオキシエチレンエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボキシレート、アシルグルタミン酸塩、アルキルヒドロキシスルホベタイン、アルキルジメチルアミンオキシドからなる群より選ばれる1種又は2種以上を組み合わせて用いることがより好ましい。
(B)成分の含有量は、殺菌即効性の点で、殺菌洗浄剤組成物中、1〜20重量%が好ましい。更に好ましくは3〜15重量%、より更に好ましくは5〜10重量%である。
【0012】
(C)成分であるトリクロロカルバニリド〔別名:3,4,4’−トリクロロカルバニド又は、N−(4−クロロフェニル)−N’−(3,4−ジクロロフェニル)尿素 〕は、商品名「プリベントールSBマイクロナイズド」として LANXESS Deutschland GmbH社より市販されている。(C)成分の含有量としては、殺菌即効性の観点から、殺菌洗浄剤組成物中、0.01〜1重量%であることが好ましく、更に、0.05〜0.5重量%であることが好ましい。
【0013】
本発明は更に、(D)トリクロサン、イソプロピルメチルフェノール、クロロキシレノール、ベンザルコニウム塩及びベンゼトニウム塩からなる群より選ばれる1種以上〔以下(D)成分ともいう〕を含有することにより、殺菌即効性をさらに強くし、殺菌スペクトルも広くすることができる。
(D)成分はトリクロサン(別名:2,4,4’−トリクロロ−2’−ヒドロキシ−ジフェニルエーテル)、イソプロピルメチルフェノール〔別名:3−メチル−4−(1−メチルエチル)フェノール〕、クロロキシレノール(別名:4−クロロー3,5−キシレノール)、塩化ベンザルコニウム〔別名:アルキル(C12−16)ベンジルジメチルアンモニウムクロリド〕、セチルリン酸化ベンザルコニウム、及び塩化ベンゼトニウム[別名:ベンジルジメチル[2−[2−〔4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノキシ〕エトキシ]エチル]アンモニウムクロリド]からなる群より選ばれる1種以上であり、2種以上を組合せて用いてもよい。(D)成分として好ましいものとしては、皮膚刺激性の低さという点で、トリクロサン、イソプロピルメチルフェノール及びセチルリン酸化ベンザルコニウムから選ばれる1種以上が挙げられる。
(D)成分の含有量は、殺菌即効性の点から、殺菌洗浄剤組成物中、0.05〜3重量%、更に0.1〜2重量%が好ましい。
【0014】
本発明の殺菌洗浄剤組成物中の(A)成分と(B)成分の重量比は、(A)/(B)=0.25〜4であることが重要である。0.25未満であると、トリクロロカルバニドの溶解性が悪く、殺菌即効性が低下し、4を超えると保存安定性が悪くなることがある。さらに、殺菌即効性と安定性の点で、(A)/(B)は0.4〜2.5であることが好ましく、更に好ましくは0.5〜2.4である。
本発明の殺菌洗浄剤組成物は、水を媒体とすることが好ましい。
【0015】
本発明は、上記(A)、(B)及び(C)成分を含有する殺菌洗浄剤組成物の製造方法であって、(C)成分をあらかじめ(A)成分に溶解させてから(B)成分を含む組成物に配合する殺菌洗浄剤組成物の製造方法をも提供するものである。
(C)成分は、水溶性が非常に低いため、単純な(A)成分、(B)成分及び(C)成分の混合では、均一に溶解した組成物を得ることが困難である。(C)成分が均一に溶解していないと、保存安定性が悪く、殺菌即効性も得られない。本発明の製造方法では予め(C)成分を(A)成分に溶解させることにより、(B)成分を含む組成物に容易に配合することができる。溶解性の観点から、(C)成分を溶解する温度は40℃以上であることが好ましく、60℃〜80℃であることがより好ましい。(D)成分は、(C)成分とともに(A)成分に溶解させてもよく、(B)成分を含む組成物中に加えておいてもよく、(D)成分以外の組成物を配合した後に最後に加えることもできる。
(C)成分の(A)成分溶解物を、(B)成分を含む組成物に配合する場合の(B)成分を含む組成物の温度は40℃以上に加温することが好ましい。
【0016】
殺菌即効性を得るためには、(C)成分と(A)成分と(B)成分の界面活性剤の比率が重要である。(C)成分の配合量に比較して、(A)成分と(B)成分の配合量が一定量を超え多い場合、(C)成分が界面活性剤ミセル中に取り込まれるために、殺菌即効性は低下する。逆に、(C)成分の配合量が一定量を超え多いと、(C)成分の沈殿が生じ、保存安定性が低下する。
従って、殺菌即効性と保存安定性の観点から、(C)成分と、(A)成分と(B)成分の合計との重量比率〔(A)+(B)〕/(C)は20〜300であることが好ましく、より好ましくは、30〜200、より更に好ましくは、50〜160である。
【0017】
また、同様に殺菌即効性を得るためには、(C)成分と(A)成分の比率が重要である。(C)成分の配合量に比較して、(A)成分が一定量を超え多い場合、(C)成分が界面活性剤ミセル中に取り込まれるために、殺菌即効性は低下する。逆に、(C)成分の配合量が一定量を超え多いと、配合時に(C)成分を(A)成分に溶解させることができないため、保存安定性が低下する。
従って、殺菌即効性と保存安定性の観点から、(C)成分と(A)成分の重量比率(A)/(C)は、10〜200であることが望ましい。10以上であれば、(C)成分の溶解性が良く、200以下であれば、殺菌即効性に優れる。更に、殺菌即効性の点で、20〜100であることが好ましく、より好ましくは。30〜80である。
【0018】
更に、本発明の液体洗浄剤組成物は、通常の身体用液体洗浄剤組成物に用いられる成分、例えばエタノ−ル、イソプロパノ−ル、n−プロパノ−ル等の低級アルコ−ル類、グリセリン、ソルビトール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール等の多価アルコール;グアーガムなどの植物由来の多糖類、キサンタンガムなどの微生物由来の多糖類、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロースなどのセルロース類、分子内にポリオキシエチレン鎖を有するエステルあるいはエーテル系化合物、アクリル酸重合体あるいはアクリル酸/メタクリル酸エステル共重合体などのカルボキシビニルポリマー類などの増粘剤; カチオン化セルロースなどのカチオンポリマー、シリコーン化合物及びその誘導体などのコンディショニング成分、エチレングリコールジステアレート等のパール化剤; 染料、顔料等の着色剤; 酢酸、クエン酸、リンゴ酸、乳酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、有機アミン類などのpH調整剤; 塩化ナトリウム、硫酸ナトリウムなどの無機塩類; 植物エキス類; 防腐剤; キレート剤; ビタミン剤; 抗炎症剤; 抗ふけ剤; 香料; 紫外線吸収剤; 酸化防止剤などを、本発明の効果を損なわない範囲で配合することが可能である。
本発明の組成物の性状は、液状、クリーム状、ゲル状のいずれであってもよい。
殺菌洗浄剤組成物は、ポンプ容器、フォーマー容器等、通常用いられるディスペンサーにいれて使用することができる。
【0019】
本発明の殺菌洗浄剤組成物は身体殺菌洗浄用又は手指殺菌洗浄用として用いることができる。
【実施例】
【0020】
以下実施例を挙げて更に詳細に説明する。尚、以下の実施例において各成分の配合量は有効分を基準として示した。
【0021】
実施例1〜11及び比較例1〜9
【0022】
表1に示す組成の殺菌洗浄剤組成物を以下に示す方法で製造し、保存安定性と黄色ブドウ球菌及び大腸菌に対する殺菌即効性を以下に示す方法で評価した。その結果を表1に示す。
<製造方法>
【0023】
予め(C)成分を60℃に加温した(A)成分に溶解させた後、60℃に加温した(B)成分(D)成分及びその他の成分の組成物中に攪拌しながら、加えることにより製造した。
【0024】
<安定性試験方法と評価基準>
製造した洗浄剤組成物を100mLガラス製密閉容器に入れ室温で保存した。1ヶ月後目視観察により下記基準で評価した。
◎:透明。
○:わずかに白濁を生じるが沈殿は生じない。
△:微量の沈殿を生じる。
×:結晶析出又は、分離が生じる。
【0025】
<殺菌試験方法と評価基準>
供試菌として、大腸菌(Escherichia coli NBRC3972)、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus NBRC12732)を用いた。
予め、SCD培地〔日本製薬(株)製〕にて前培養し、生菌数が約1089CFU/mLになるように滅菌精製水に懸濁させた菌液を用いた。0.1mLの菌液を、滅菌水で3倍の濃度に希釈した殺菌洗浄剤組成物10mLに接種させた。 一定時間(15秒、30秒、1分)毎に、一白金耳をとり、生育用液体培地に接種し、30℃で48時間培養した後、菌の生育の有無を観察した。殺菌試験の判定は、以下の基準で評価した。
【0026】
◎: 15秒で生育がみられないもの
○: 30秒で生育がみられないもの
△: 1分で生育がみられないもの
×: 1分でも生育がみられるもの
【0027】
【表1】

【0028】
実施例12 (ハンドソ−プ)
以下に示す組成のハンドソ−プを、トリクロロカルバニリドを60℃に加温した2−エチルヘキシルグリセリルエーテルに溶解させた後、60℃に加温したそれ以外の成分に攪拌しながら、加えることにより製造した。得られたハンドソ−プは安定性に優れ、大腸菌、黄色ブドウ球菌に対する殺菌力が良好であった。
【0029】
(成分) (重量%)
2−エチルヘキシルグリセリルエーテル1) 6.0
デシルグルコシド2) 6.0
トリクロロカルバニリド3) 0.07
トリクロサン4) 0.3
セチルリン酸化ベンザルコニウム5) 1.0
ジプロピレングリコール6) 5.0
精製水 バランス
合計 100
1)〔花王(株)製〕
2)商品名:マイドール10〔花王(株)製〕
3)別名:3,4,4’−トリクロロカルバニド、商品名:プリベントールSB 〔LANXESS Deutschland GmbH製〕
4)別名:2,4,4’−トリクロロー2’−ヒドロキシージフェニルエーテル、商品名:イルガサンDP−300 〔チバスペシャルティケミカルズ(株)製〕
5)商品名:サニゾールP(48重量%水溶液) 〔花王(株)製〕
6)商品名:アデカDPG−RF 〔旭電化工業(株)製〕
【0030】
実施例13 (ボディシャンプ−)
以下に示す組成のボディシャンプ−を、トリクロロカルバニリドを60℃に加温した2−エチルヘキシルグリセリルエーテルに溶解させた後、60℃に加温したそれ以外の成分に攪拌しながら、加えることにより製造した。得られたボディシャンプ−は安定性に優れ、抗菌力が高く、パネラーの評価により優れた消臭効果が認められた。
【0031】
(成分) (重量%)
2−エチルヘキシルグリセリルエーテル1) 4.0
デシルグルコシド2) 7.0
ラウリルヒドロキシスルホベタイン3) 2.0
トリクロロカルバニリド4) 0.1
イソプロピルメチルフェノール5) 0.3
セチルリン酸化ベンザルコニウム6) 1.0
グリセリン7) 5.0
ソルビトール8) 5.0
ユーカリエキス9) 0.1
ヒドロキシエチルセルロース10) 0.2
エチレンジアン四酢酸二ナトリウム11) 0.3
香料 0.1
精製水 バランス
合計 100
【0032】
1)〔花王(株)製〕
2)商品名:マイドール10〔花王(株)製〕
3)商品名:アンヒトール20HD 〔花王(株)製〕
4)別名:3,4,4’−トリクロロカルバニド、商品名:プリベントールSB 〔LANXESS Deutschland GmbH製〕
5)別名:3−メチル−4−(1−メチルエチル)フェノール、〔大阪化成(株)製〕
6)商品名:サニゾールP(48重量%水溶液) 〔花王(株)製〕
7)商品名:化粧品用濃グリセリン〔花王(株)製〕
8)商品名:ソルビットW−70(70重量%水溶液)〔東亜化成工業(株)製〕
9)商品名:ファルコレックスユーカリエキスB〔一丸ファルコス(株)製〕
10)商品名:ダイセルHEC SE−200〔ダイセル化学工業(株)製〕
11)商品名:クレワットN〔ナガセケムテック(株)製〕

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)炭素数4〜12のアルキル基又はアルケニル基を有するグリセリルエーテル、
(B)非イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤及び両性界面活性剤からなる群より選ばれる1種以上、並びに、
(C)トリクロロカルバニリド
を含有する殺菌洗浄剤組成物であって、(A)成分と(B)成分の重量比(A)/(B)が0.25〜4である殺菌洗浄剤組成物。
【請求項2】
更に、(D)トリクロサン、イソプロピルメチルフェノール、クロロキシレノール、ベンザルコニウム塩及びベンゼトニウム塩からなる群より選ばれる1種以上を含有する請求項1記載の殺菌洗浄剤組成物。
【請求項3】
(C)成分と(A)成分の重量比(A)/(C)が10〜200である請求項1又は2記載の殺菌洗浄剤組成物
【請求項4】
(A)炭素数4〜12のアルキル基又はアルケニル基を有するグリセリルエーテル、
(B)非イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤及び両性界面活性剤からなる群より選ばれる1種以上、並びに、
(C)トリクロロカルバニリド、
を含有する殺菌洗浄剤組成物の製造方法であって、(C)成分をあらかじめ(A)成分に溶解させてから(B)成分を含む組成物に配合する殺菌洗浄剤組成物の製造方法。
【請求項5】
請求項4記載の殺菌洗浄剤組成物の製造方法により得られた殺菌洗浄剤組成物であって、(A)成分と(B)成分の重量比(A)/(B)が0.25〜4である殺菌洗浄剤組成物。

【公開番号】特開2008−260822(P2008−260822A)
【公開日】平成20年10月30日(2008.10.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−103678(P2007−103678)
【出願日】平成19年4月11日(2007.4.11)
【出願人】(000000918)花王株式会社 (8,290)
【Fターム(参考)】