説明

活性成分のための逆相マイクロカプセル、簡素化されたそれらの製造方法並びに組み合わせ配合物WDG−CS、ZC、EC−SCおよびCX

本発明は、逆相マイクロカプセル化による、農芸用化学薬品が引き合いに出されるが制限的な特徴としてではない、水溶性もしくは水分散性化合物のマイクロカプセルおよびマイクロカプセル化の方法、並びに農業に適する配合物においてそれらを他の油溶性もしくは油分散性化合物と、極小マイクロカプセル(好ましくは、<5〜10μm)および粒子サイズの非常に均一な分布およびその配合物の全体的に良好な性能を生じる産業的に実行可能な方法で組み合わせる方法に関する。さらに、この逆相マイクロカプセルの複数の組合せが開示され、外油−もしくはその代わりに水−相が2つのタイプのマイクロカプセル:水のコア−およびそこに溶解もしくは分散する活性物質−を有するもの並びに油のコア−およびそこに溶解もしくは分散する活性物質− を有するものを含むカプセル混合懸濁液(CX)を創出するための、正常相マイクロカプセルとの組合せが特に周知である。逆相マイクロカプセルとの水分散性顆粒(WDG)およびエマルジョン濃厚物(EC)および懸濁液濃厚物(SC)の組合せも首尾良く実施され、油溶性物質の水溶性マイクロカプセル化活性成分との組合せの新しい概念を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、真のマイクロカプセルにおけるマイクロカプセル化の分野、特には、水溶性活性成分のマイクロカプセル化の分野にある。ここでは農産物の配合の分野にも取り組む。
【背景技術】
【0002】
本発明は、水相が生物学的に活性な成分と共にコアの内側にあるマイクロカプセル、簡素化されたマイクロカプセル化の方法および混合配合物(カプセル懸濁液に油中懸濁液を加えた、カプセル懸濁液に懸濁液濃厚物等を加えた)およびそれらの使用に関する。さらに、カプセル混合懸濁液(配合物の国際分類の新しい2文字コードに合わせてCXと提唱される)と呼ばれる有用な農業用配合物であって、i)水もしくは油連続外相、ii)油溶性活性成分を有する油性コアを含むマイクロカプセルおよびiii)水溶性活性成分を有する水性コアを含むマイクロカプセル、iv)適切な共配合成分(coformulants)、特には、表面活性化合物を含むことを特徴とする農業用配合物を初めて本明細書中で十分に説明する。
【0003】
本発明の統一概念は、水溶性(もしくは分散性)物質−活性成分もしくはa.i.−の逆相マイクロカプセル化である。
【0004】
マイクロカプセル化の技術は多くの分野において周知である。本発明者らにとって特別に関心のある分野の1つが農芸化学(農業において農業従事者の利点を改善するのに用いられる任意のタイプの化学化合物であって、除草剤、殺真菌剤、殺虫剤、ネズミ取り、セミオケミカル、殺ウイルス剤、モルスクイサイド(molusquicide)等が含まれる)である。しかし、化粧品、医学、薬剤学のような分野は同じマイクロカプセルおよび方法の恩恵を受けることができる。単純化のため、本発明者らは農業用途に焦点を合わせる。
【0005】
本明細書中で言うa.i.とは、それが生物学的な技術的効果を達成する限り、その任意の形態である。伝統的に、a.i.(要するに、a.i.、「a.i.」という用語の使用は、文脈によって単数であることが明白に理解されない限り、複数で用いられる)は、除草剤、殺虫剤、誘引剤等の活性を有する分子(もしくは分子の部分)について言う。例えば、除草剤組成物において、a.i.は除草活性を有する分子であり;化粧用調製品において、配合物の一部であり、かつマイクロカプセルの内部にある殺真菌剤は、そのような配合物が主として抗真菌効果を有することを目的とするのではないかもしれないが(おそらくは、抗皺効果に用いられる)、a.i.である。a.i.は、その上、除草性組成物における薬害軽減剤もしくは浸透剤(例えば、「fop」除草剤用の脂肪アルコールエトキシレート)または殺真菌剤もしくは除草剤の浸透剤エンハンサー(例えば、N−オクチル−2−ピロリドン)または相乗性化合物(例えば、除草剤「主要」a.i.と相乗的に作用する光合成阻害剤;その上、ピレスロイド型の殺虫剤の場合の共力剤(例えば、ピペロニルブトキシド))と考えることもできる。換言すると、それ自体もしくは他の化合物の組み合わせのいずれかで、任意のタイプの生物学的活性を有する任意のものが本発明においてa.i.と理解されるべきである。a.i.ではないものは、例えば、それらがa.i.の生物学的効果に有意の影響を及ぼさない限り、粘土、緩衝剤、表面活性化合物であり、配合物中に技術的補助物質として(例えば、スプレータンク内での安定かつ完全な分散性の)使用可能な配合物を達成する目的等で存在する。
【0006】
農芸化学分野における大多数の公知(真の−マトリックスカプセル化によって製造される真ではない「マイクロカプセル」のものとは反対に、連続相からa.i.を物理的に分ける壁を有するものとされる)マイクロカプセルはそれらのコア(不連続相)内に水不溶性相を有し、それはマイクロカプセルの内容物が油性で、非極性で、水に実質的に不溶性であるとされ、それらのマイクロカプセルが水(連続相)に分散する。コアの内部は固体であっても分散した物質であってもよい。従来技術の大部分は油性a.i.がマイクロカプセルの内部にあるマイクロカプセルを開示する。本発明者らはそれを正常マイクロカプセル化もしくは正常相マイクロカプセル化(簡単に言うとNPμ)と呼ぶ。
【0007】
しかし、連続媒体が油性であり、かつコアが水溶性a.i.と共に水を含むマイクロカプセルの形成することに関しては多くの制限が存在する。これは、通常、逆相マイクロカプセル化(簡単にRPμ)と呼ばれる。RPμを扱うが幾分異なる解決法として、米国特許第6531160号(本発明の目的にはそぐわない反応性壁形成性物質)、米国特許第6534094号(本発明者らは風化条件に強い壁を必要とするため、本発明者らが取り組む問題には望ましくない生分解性ポリマー)もしくは米国特許第6572894号(同様に生分解性壁)である。
【0008】
従来技術はRPμを上回るNPμ特許および科学論文の圧倒的な存在を示す。技術の現状は如何にしてRPμを製造するかの非常に限られた方法しか提示しない。油溶性イソシアネートもしくは尿素/メラミンホルムアルデヒド樹脂の使用がNPμを実施する従来の方法である。従来技術において、RPμを達成するには、選択された壁形成性物質がそのプロセスの開始時に水相−もしくは少なくともそれらの一部−になければならず、したがって、これらの水溶性壁形成性物質(例えば、ヒドロキシル基が自由に反応するポリオール)の反応性による幾らかのa.i.の望ましくない分解につながり、壁形成性物質の完全な反応が困難となり、本発明において得られるものよりも大きく、かつ一層不均一な、30〜100μmのマイクロカプセルにつながる(実施例10、CEIを参照)。
【0009】
RPμを製造した後に、それらのマイクロカプセルの機能的に使用可能な形態を得るために、それらのマイクロカプセルを適切な共配合成分と混合しなければならない(例えば、分散剤、湿潤剤、皮膚UV保護剤...の添加)。通常、NPμマイクロカプセルは水相中で配合し(例えば、農業用のカプセル懸濁液)、もしくは乾燥プロセスの後に水分散性顆粒を得る。したがって、RPμ法のための異なる共配合成分および「第2の」配合法の必要性が、特には、非常に特殊な化学物質(NPμもしくはRPμ用の共配合成分)の利用可能性が制限される小企業に対して、各種手配の問題を引き起こし得る。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明において取り組む問題の1つは、同じ商業的配合物中にNPμおよびRPμを得ることである。これまでこの特定の特徴(水および油溶性a.i.の二重益カプセル化)を有する市販の製品は1つとしてないことに留意されたい。
【0011】
マイクロカプセル化を実施するときに(最も重要な問題ではないとしても)解決しようとする主要な問題の1つは正しい壁形成性物質を選択することであり、これは、それらが:
−同じ初期水相中に存在することによって、もしくは選択されたa.i.の方向へのその反応性の欠如によって、a.i.もしくは共配合成分と反応することがなく、
−制御された方法で重合し、
−重合した後に未反応化合物もしくは毒性化合物を残すことがなく、
−a.i.の望ましい制御放出を可能にするのに適切な厚み、多孔性および疎水性を有するポリマーを形成し、
−マイクロカプセルのサイズが、正確に機能するために十分に小さいことを可能にし、
−サイズの分布が均一である、
ためである。
【0012】
これは、本発明において、壁形成性物質の目的に適した選択によって達成される。本発明による壁形成性物質の選択は上述したすべての必要性を維持する正当な理由によって行われており、さらに、まして普通でない逆相マイクロカプセル化用に適切なものである。本発明者らの選択された壁形成性物質はそのような必要性を可能にするだけではなく、また、PVPポリマーを使用しないで高負荷でのa.i.のマイクロカプセル化、その上、粒子サイズ分布を非常に均一しそして非カプセル化物質を非常に少量にすることを可能にする。グリコールウリル樹脂の使用は、ヒト毒性学の観点から、従来技術の(高い毒性プロフィールおよび揮発性を有する)モノマーイソシアネートの使用を前にして、その方法を危険性が非常に低いものにする。グリコールウリル樹脂の使用は、その上、カプセルをより弾性にし、かつ製造およびその後(例えば、充てん機)の最中の応力による破壊に対してより耐性にする。
【0013】
本発明が取り組む問題は、本発明を他の問題をも解決するものとして配合することもできるものの、RPμ法に暗に存在する幾つかのものである。
【0014】
第1の問題は、小さく均一な粒子サイズおよび適切な多孔性を備えるマイクロカプセルを有するRPμの、信頼の置ける簡潔で有効な方法を見出すことである。取り組む他の問題は、当然のおよび経済的理由から、配合プラント用の異なるタイプの原料の必要性を最小にまで減少させるような方法で、RPμ製品を農業用に配合する方法を簡素化することを可能にすることである。その上、本発明者らは、望ましくない副反応によるそのプロセスの最中の(もしくは保存の最中でさえ)a.i.の分解を回避もしくは最小まで減少させる必要性にも取り組む。その上、本発明者らは、同じ配合物中での不安定な水溶性および/もしくは油溶性a.i.の組み合わせをも求める。最終的に油溶性a.i.が乾燥配合物中に組み込まれる、RPμによって製造されるマイクロカプセルの乾燥し、安定で、かつ機能的な配合物を得ることも本発明者らの目標の内の1つである。2つのタイプのマイクロカプセルが組み合わされる完全に機能的な農業用配合物(CX)を本明細書中に初めて提示する。組み合わせたカプセル懸濁液(すなわち、NPμおよびRPμ)を含む商業製品は存在しない。従来技術は、水相をコア中に、もしくは、常にその代わりに、油相をコア中に含むマイクロカプセルの配合物の開示を可能にすることを示すが、水性コアおよび油性コアを有する2つのタイプのマイクロカプセルを同時に含む配合物の開示を可能にすることは未だに示したことがない。この必要性が、最初のマイクロカプセル化法が出現し、(新しい分子の探索における投資を減少させる)農産業において新しい配合物を開発しようとする試みが増加した後、40年を上回る間解決されていないことは非常に驚くべきことである。配合およびマイクロカプセル化の分野の特許が近年増加し、油溶性および水溶性a.i.を2つの異なる技術でマイクロカプセル化して最終生成物を組み合わせるこの問題に取り組む特許がないという事実の点で、本発明が配合の分野において前進する大きな一歩を提供することは争う余地がないことである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明はこれらの問題を以下の方法で解決する:
−決めた壁形成性物質、共配合成分−ここに開示されるものは、機能性が同じであり(例えば、同じHLBおよび溶解度特性を有する)そして好ましくは分子構造が同様である限り、類似のものと交換可能であり得−並びに形成される溶液マイクロカプセルの選択比、反応の条件および処理(配合)の使用を伴うRPμの新しい方法を提供する。
−RPμの方法を同じ共配合物が配合の工程において用いられる(異なるタイプの完成配合物に同じ共配合物)ような方法で簡素化する。本発明者らはこの解決策をより良好に理解するのに実施例1を参照するが、ここではRPμカプセル懸濁液(CS)配合物が組み合わせCS−EC配合物(カプセル懸濁液+エマルジョン濃厚物)と同じ共配合成分で配合される。
−マイクロカプセルのサイズのシャープな分布を伴うRPμの非常に信頼の置ける方法を、現在までRPμに必須であると考えられる従来技術の共配合成分(例えば、ポリビニルピロリドン−PVP−のタイプのポリマー)を使用することを必要としないで、および最初に調製される水相に何ら壁形成性物質を添加しないで、油溶性壁形成性物質を選択し、かつ、少なくとも乳化工程まで、いかなる(存在し得る)水溶性壁形成性物質の接触をも回避して水溶性成分の接触を最小限まで減少させる(攪拌下での不連続間隔での秒もしくは分)ことによって得る。
−既に上で想定される方法で、RPμによって水溶性(もしくは分散性)a.i.をマイクロカプセル化し、かつ油溶性成分を連続油相に分散もしくは溶解させた後、NPμと混合する。
−唯一のa.i.としての水溶性a.i.;およびその上、水溶性a.i.と油溶性a.i.との組み合わせの両者を含み、後者がマイクロカプセルの外側にある、形成されたマイクロカプセルを乾燥させる。本発明者らのRPμが噴霧乾燥に対して応力耐性であるかどうかを予め評価することはできない。
−NPμを含む他の配合物を組み込むことができるような方法でRPμを配合し、農芸化学の配合分野における完全に新しいアプローチを提供する−配合物CXのタイプには国際コード(例えば、FAOもしくはBCPCによって用いられるもの)すら存在しない−。
【0016】
引用される問題の観点で従来技術をより詳しく考察する。
【0017】
米国特許第3464926号および米国特許第3577515号(Van de Gaerら、Pennwalt Corporation)はマイクロカプセル化の分野における先駆的発明である。米国特許第3464926号の図1および2並びにそれらの説明に示されるように、その方法は反応体を搬送するのにフローおよび産業的に煩雑な経路を用いる非常に複雑なものであり、今日では実施するのに経済的に非常に高価である。さらに、その特許は「正常」相、すなわち、水中油に殺虫剤(ジアジノンおよびマラチオン)をマイクロカプセル化することだけに言及しており、油溶性殺虫剤がマイクロカプセルの内部に留まる。
【0018】
RPμは、米国特許第3577515号、実施例15において、石油エーテル、四塩化炭素、タルク、テトラエチレンペントアミン、水酸化カルシウム、水および二量体酸塩化物を用いて記述されており、壁は二量体酸塩化物とテトラエチレンペントアミンとの反応によって形成される。この(反応体、形成されるマイクロカプセルおよび方法)方法は本発明において説明されるものとは幾分異なり、本発明においては、例えば、反応させて壁を形成するのに酸塩化物(非常に反応性であり、a.i.を分解するものと思われる)を用いない。油中水マイクロカプセル化の場合、いかなる農芸化学用途へのRPμの使用の言及も、そのようなマイクロカプセルの分野での最終用途において良好な実績を上げるのに推奨されるサイズもしくは放出速度特性のいずれも、示唆されていない。
【0019】
本発明者らは、ポリ尿素壁を形成して水溶性化合物をマイクロカプセル化するのに水相においてポリオール[実施例2、3、4、6、7、8、9および10]もしくはポリアミン[実施例1および5]を必ず用いる、最も近い従来技術米国特許第4524783号に記載されるものとは反対に、本発明によるRPμを達成するのに水相において何らアミンもしくは何らアルコールもしくは何らさらなる化合物を使用することも必要ではないことを観測している。水相中に壁形成性物質を含めることは、最終的に、a.i.との望ましくない副反応を引き起こす(この事実は化学における当業者には明らかであり、これに関してさらなる情報を提供することはしない)。本発明はこの問題を、a.i.を水相中に「隔離する」ことで解決する。本発明によると、マイクロカプセル化は、水溶性化合物(a.i.)および水のみを含む水相で行うことができる。水相中の任意の追加化合物を除去するこの抑制的(surpressive)な可能性はマイクロカプセル化する水溶性化合物の安定性に有利であり、それは分解の反応もしくは任意の種類の干渉が、水溶性a.i.を相中に「隔離」し、残りの化合物のすべてが他の相(油相)に残されることによって回避されるからである。
【0020】
本発明において取り組む問題の1つは、マイクロカプセル化する水溶性a.i.と相互作用し得る壁形成性物質を含まない水相を(それが必要であるならば)提供するからである。上で引用されるすべての従来技術は油相に存在するべき壁形成性物質の一部を用い、米国特許第4,534,783号は、塩化アジピル(実施例4において)、もしくは実施例3においては1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、もしくは実施例5においてはアミン等と反応させるのにジオールを水相中で用いる。米国第6113935号は壁形成性物質を水相中で用いる;表1(実施例2ないし8)において、水相中のプレポリマー壁形成性物質はWS−351−380であり、実施例1においては尿素/ホルムアルデヒドさえそうである。
【0021】
米国特許第6359031号(Lykkeら)は、(カルボキシ基による)非保護ポリマーが油相中に分散するのを回避するため、カルボキシ官能性ポリマーを用いてアミン官能性反応性モノマーと会合させることによってRPμ法を実施する−本発明者らが取り組む望ましくない副反応が壁形成性物質の反応性によるものであることに留意されたい−。この解決法は、水溶性ポリマーをカルボキシ基で官能化する経費(これは商業的資源の欠如もしくは提示されるポリマーの高価格を暗示する)により、実施するのが非常に煩雑である。この解決法は、酵素についてそこに記載されるもののような高価格最終マイクロカプセルには適するが、そのような解決法は、今日現在、農芸化学の分野における産業用途には実施不可能である。さらに、RPμを達成するためのポリマーの極度に複雑な修飾は、本発明と比較したとき、本発明において提示される容易な解決法をより抑制的な発明性のあるものとする。その上、これらのカルボキシ保護ポリマー(カルボキシ基または還元されたアルデヒド/ケトンもしくはアルコール)が水溶性a.i.と反応する可能性も存在する。
【0022】
2000年に発行された米国第6113935号(RodsonおよびScher、Zeneca Ltd.)は、依然として、反応性壁形成性物質を含む水相を提供するマイクロカプセル化に取り組んでいる。このアプローチは、マイクロカプセル化する生成物間でのいかなる副反応をも回避するため、本発明においては優先的に回避され、油溶性壁形成性物質のみを用いての逆相マイクロカプセル化がここで初めて可能となる。水相中での尿素もしくはメラミンホルムアルデヒドポリマーの存在は、米国第6113935 A1号、第5欄において以下のように十分に説明されるように、壁形成反応の最後までの完了をより困難なものとする:「ポリマー壁がより堅くなるにつれて、[水溶性]プレポリマー上の活性基間の接触はますますより困難となる」。この化学的シナリオは本発明者らの場合においては完全に逆転する。壁形成性物質が油相中にあるので、壁の厚みの増加が残りの物質の自己重合を妨げることにならない。米国特許6113935号において重合反応が「自己終結性」であると言われるとき、それは完全に反応する壁形成性物質の完全な利用可能性によるのではなく(残りの毒性未反応壁形成性物質を最終配合物中に有するのは望ましいものではない)、むしろ壁厚の増加により壁形成性物質の完全な反応が不可能であることによるものである。したがって、米国第6113935号においては、「反応は自己終結性であり、一般に完了まで進行することを可能にする」と言われるが、但し、この完了が水溶性プレポリマーの活性基が実際に完全に反応することが困難であることによることを説明する前述の文章に照らして、このことが解釈されるということが条件となる。本発明者らのマイクロカプセル化法においては、油相中に壁形成性物質が存在することによって、壁形成性物質のまったく完全な反応の(「完了」もしくは「終了」が壁厚によってもたらされる限界を上回って反応させることが利用不可能であることによる、米国第6113935号との相異による)おかげで確かに反応の完了がある。その上に、米国第6113935号の系は、本発明において提供される解決法のように、農芸化学用配合物を製造するための(例えば、本発明者らの実施例1からの調整混合物(Adjustemt Mixture)AおよびBの)同じ方法/成分を用い、それらを後に組み合わせ配合で容易に変換することができる解決法を提供していない。RPμをNPμと共に配合することに関するヒントは提供されていない。
【0023】
専門文献がとりわけ技術の現状の保証された知識の源であることは科学的な観点から認められなければならないが、これは、それらが同業者による論評の対象となる刊行物であり、筆者の信望のある科学的な正確さは生きており、これが科学者および技術者が公正に「信頼された」情報源を得る方法であるためである。本発明者らは、「Chemistry of Crop Protection」(Edited by Voss and Ramos, from the recognized Publisher Wiley-VCH, ISBN 3-527-30540-8)という書籍に、本発明の発明者らによって提示される解決法が当業者の任意の期待に反することを見出す;すなわち、壁形成性物質のみを油相において用いる本発明者らの提案は、認められているマイクロカプセル化の専門家George B.Beestman−幾つかのRPμおよび方法のうちの1つの発明者、米国特許第4534783号−により、その書籍の第273頁:「逆相W/O(油中水)エマルジョンを調製するには、エマルジョン段階の最中に分散した水滴中に残存することになるモノマーを選択するのに留意を払わなければならない。モノマーが懸濁した液滴から連続相に拡散する場合、重合はエマルジョン全体にわたって発生し、意図するように界面では生じない。マイクロカプセルは形成されないであろう」において可能な限り無視される。彼は、同じ段落で後に、アミンが関与するプロセスにおいてはマイクロカプセルが製造されていないであろうと主張する。この分野において標準参考文献として用いられる、比較的新しい書籍(2003年編集)は水相中に何ら化合物を用いないで乳化プロセスを開始するヒントを何らもたらさず、乳化が開始された後に触媒を提供することはほとんどなく(本発明者らの場合、最終的に、循環アゾ化合物)、むしろ提案される解決策からかけ離れた教示をする。入手可能な最も近い従来技術が提示される本発明者らの解決法とはかけ離れた教示をする(Beestmanは水溶性農薬についてのRPμを示す)著者の特許であることを考えるとき、本明細書において示されるこの発明性を考慮に入れなければならない。Beestmanの同じ章において、現場重合が挙げられているが、この時はこのタイプの重合を用いてはRPμの可能性のある形成についての言及はなされていない(実際、RPμを実施する特許文献において想定される唯一の方法は、壁形成性物質を水相中のみ、もしくは油および水相の両者のいずれかにおいて用いるものであって、本発明においてその好ましい実施態様で取り組まれる油相においてのみではない)。
【0024】
本発明によると、水相が壁形成性物質を含まないことのみに取り組むのではなく、むしろ、本発明者らの目的においては他の成分のさらなる添加もしくは配合物タイプの変換−例えば、カプセル懸濁液(CS)からCSに懸濁液濃厚物(SC)を加えたものへの−のための逆相マイクロカプセルの製造の簡素化された方法を提供することに留意されたい。好ましい実施態様の1つが、油相中に壁形成性物質を配置するという意味で、技術の現状を凌ぐ非常に驚くべきことであることを本発明者らは見出しているが、本発明の他の利点が達成される限り(例えば、組み合わせられたRPμおよびNPμ(CX配合物))、当業者が伝統的なRPμで油相中の壁形成性物質を用いて本発明の他の特徴を用いることを妨げるものはない。次に、本発明の開示は、また、壁形成性物質を両相に有する実施態様も、魅力に欠ける代替ではあるが可能性のあるものとして、包含する。この場合、水相に存在する任意の物質がa.i.および(初期)水相の他の成分に関して不活性であることが必要である。「不活性」という用語は本発明において十分に定義され、かつ明瞭である:水溶性壁形成性物質は、水の存在下で、および本明細書中で説明される方法の水相調製品において用いられるものと同じ割合で、水相中に存在する選択された水溶性a.i.と反応してはならない。
【0025】
これらの注記は、本発明が、水溶性もしくは分散性a.i.をマイクロカプセル化する改善された方法を見出すことの主要な問題並びに当然の必要性の促進および形成されたマイクロカプセルの組合せの部分的な問題を解決することを強調することを必要とする。これらの部分的な問題の各々は、新しいRPμ応用の共通の発明概念を有する、独立に用いることができるそれ自体の解決法を有する。同じことが上述した他の部分的な問題に適用される。
【0026】
本発明は−農芸化学におけるその応用を分離するとき−単一の配合物において、少なくともマイクロカプセル化された水溶性農薬(好ましくは、グリホセートおよび/もしくはスルホセートおよび/もしくはグルホシネート)がそのマイクロカプセルの外部もしくは正常相マイクロカプセル中の油溶性殺虫剤(好ましくは、スルホニル尿素および/もしくはスルホンアミド)と、すべてのa.i.が安定なままであるような方法で組み合わされた組合せ、並びに、任意に、得られる組み合わせを乾燥させてRPμおよびNPμカプセル化(非カプセル化も)スルホニル尿素を含む水分散性顆粒を得ることを含む。スルホンアミドの周知の不安定性並びにグリホセート、スルホセートおよびグルホシネートの広範な使用により、スルホニル尿素を含む幾つかの好ましい実施態様が生じる。驚くべきことに、本発明者らは、本明細書中に開示される水溶性除草剤をマイクロカプセル化する方法を油相中にスルホニル尿素を添加することで、最初のマイクロカプセル化水溶性農薬もしくは引き続き添加される油溶性物質の機能性を何ら損なわずに、継続できることを実現している。したがって、本発明は、同じ方法を使用して、RPμ水溶性農薬(例えば、グリホセート)かもしくは、所望であれば、RPμ水溶性農薬に油溶性農薬(フリーもしくはNPマイクロカプセル化)を加えるかのいずれかを提供する。
【0027】
NPμの技術の現状の方法は油性農薬をマイクロカプセルのコアに含む乾燥マイクロカプセルを有することを可能にすることに留意しなければならない。これらのマイクロカプセルは、マイクロカプセル化された水溶性成分を含むがマイクロカプセル化された油溶性成分をも含む配合物が最終的に得られるような方法で、RPμ配合物の連続相に添加(分散)させることができる。そのような水分乾燥マイクロカプセルの油中の分散は、ナトリウムアルキルナフタレンスルホネート、クレゾールホルムアルデヒド縮合生成物、EO/POブロックコポリマーもしくは脂肪酸メチルタウライドの金属塩のタイプの分散剤を用いて行うことができる。良好な分散性および懸濁性のための湿潤剤として、本発明者らは、イソトリデシルアルコールエトキシレート、ナトリウムラウリルスルフェートおよびアルキルスルホスクシネートの金属塩、例えば、ナトリウムジオクチルスルホスクシネートのような金属塩を提案する。
【0028】
原理的に、任意の水溶性の安定な小有機分子(例えば、農薬、多くの医薬、アルカロイド、オリゴペプチド)を本発明者らのRPμに提起することができ、かつその上に、任意の油溶性の安定な小有機分子(例えば、農薬、多くの医薬)を油外相に添加できることは自明性の問題である。
【0029】
どの農薬が本発明の範囲に含まれないのか、すなわち、たとえどのような理由であっても本発明に従って用いることができないものも当業者の一般知識の問題である:例えば、無機水もしくは油不溶性肥料は、それを水もしくは油相に分散する合理的な手法がない場合に、本発明の範囲には入り得ない;本発明において明示する温度での熱分解によって分解する任意のa.i.も同じである。すなわち、本発明者らは、本発明者らの方法に明らかに提示することができないものを除いて、本発明がa.i.のすべての範囲において実現可能であるであることを主張する。a.i.の選択については、当業者に過度の負担を与えず、むしろ、マイクロカプセル化および化学の領域における彼/彼女の通常の知識のみである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
水溶性化合物(もしくは水溶性化合物の混合物)が溶解する水相並びに壁形成性物質(ポリマー、プレポリマー、オリゴマーもしくはモノマー)、触媒、分散剤および共配合成分が有機溶媒中に溶解する油相を有する、水溶性化合物のマイクロカプセル化が実施される。
【0031】
水相
本発明によると、マイクロカプセル化は、水溶性化合物および水のみを含む水相で行うことができる。エマルジョン工程を行う前に、水相中の任意の余分な化合物を除去することは、マイクロカプセル化する水溶性化合物を安定化させるために有利であるが、これは、分解の反応もしくは任意の種類の干渉が、水溶性a.i.を相に「隔離し」、残りの化合物のすべてを油相中に残すことによって回避されるからである。水溶性壁形成性物質を用いることも、本発明において取り組む他の問題が解決される限りにおいて、および水溶性壁形成性物質がa.i.と反応しないという条件の下で、可能である。
【0032】
油相
溶媒:a.i.(単一のa.i.であろうと油溶性a.i.の組み合わせであろうと)を溶解することが可能である任意の溶媒を、それがa.i.にうちて不活性である限り、用いることができる。通常の溶媒は、植物もしくは鉱物油、脂肪族を含む、Solvesso(登録商標)100、150もしくは200、Marcol(登録商標)、Isopar(登録商標)のタイプの芳香族、パラフィン性もしくは脂肪族炭化水素、芳香族である炭化水素およびそれらの混合物、等である。より揮発性の溶媒、例えば、低級アルコール(例えば、ブタノール、ヘキサノール、オクタノール)、シクロヘキサノン、ガンマ−ブチロラクトン、N−アルキルラクタム、N,N−ジメチルアルキル−アミドもしくは−アミンおよび、一般には、農芸化学製品において用いられる任意の溶媒を用いることもできる。好ましいものは以下の通りである:
壁形成性物質:壁形成性物質として、本発明者らは、以下の2つの群の少なくとも一方から(好ましくは両者から)選択される組み合わせを選択する:
a)イソシアネート、好ましくは、脂肪族イソシアネート、好ましくは、TMXDI、Cythane(登録商標)3174[CYTEC]、最後に、および/もしくは芳香族イソシアネートの群から選択されるもの(好ましくは、TDI、MDIから選択されるもの)。本発明に用いられるイソシアネートの省略名は当業者に良く知られており、特許文献においては一般的である。
b)グリコールウリル樹脂、好ましくは、Cymel(登録商標)1170、Cymel(登録商標)1171、Powderlink(登録商標)1174、Cymel 1172(CYTEC Industriesから)。
【0033】
好ましい組み合わせは、a)群からのTMXDIおよびCythane(登録商標)3174をb)群からのCymel 1170と一緒に、TMXDI対Cythane(登録商標)3174の重量%で表す比10:1ないし1:10;好ましくは、15:1ないしa)群対b)群の重量%で表す比15:1ないし2:1で選択することである。
【0034】
触媒:重合反応を触媒することが可能な任意の触媒を用いることができる。ジアルキルスズ脂肪酸、特には、ジブチルスズラウレートが好ましい。また、環状(ジ−もしくはトリ−もしくはテトラ−シクロ)(モノ−、ジ−、トリ−、テトラ−)アザ触媒、好ましくは、{1,8−}ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン[省略して、DBU]も用いられる。アザシクロ触媒は、初期油相もしくはプロセスの最中に形成されるエマルジョン油中水溶液(乳化の開始直後に油中に溶解して導入することが、反応のより良好な制御が達成されるので、本発明者らの好ましい解決策である)のいずれかに属してよい。この方法で、それが水および油相の界面で壁形成性物質と反応する(および優先的に局在化する)。DBUは、油溶媒中の溶液として、好ましくは重量%で5〜50%で、用いるのが好ましい。水溶性であり、かつ最終配合物について機能的に興味のあり得る任意の共配合成分を初期水相に添加することができる(例えば、選択された油相についての親和性が低い水分散されたa.i.のための分散剤)。グリコールウリル樹脂を用いるときに反応を速めるために、本発明者らはそれが必要ではないことを秘かに観測しているが、プロトン移動触媒のタイプ(好ましくは、p−トルエンスルホン酸および誘導体のタイプ)の触媒が推奨される。グリコールウリルは、これらの推奨されるスルホン酸を必要としないで、混合ポリ尿素−グリコールウリル壁に組み込まれる。
【0035】
共配合成分:水相を可能な限り「純粋」に得るため、共配合成分は、好ましくは、油溶性であって油相中に存在する。しかし、不凍剤(例えば、プロピレン−もしくはジエチレン−もしくはポリプロピレン−グリコール)、pH調整剤、酸化防止剤、UV−保護剤等の場合になり得るように、不活性共配合成分を所望に応じて水相に添加することができる。好ましくは、油相中で、Atlox(登録商標)4914、Atlox(登録商標)LP−6もしくは/およびLP−1のタイプの表面活性剤および分散剤並びに、挙げたものと同様の機能性を有する、カタログ(例えば、Clariant、ICI、Rodhia表面活性剤/分散剤カタログ)に容易に見出すことができる任意の従来の表面活性剤が用いられることになる。良好なマイクロカプセル化を達成するため、他の共配合成分は本発明者らの方法において必要としない。しかし、最終配合物の良好な性能に必要となり得る任意のさらなる共配合成分(例えば、湿潤剤、結合剤、他の分散剤等)をこの油もしくは水相に、または、好ましくは、この方法の最後に添加することができる。
【0036】
乳化−マイクロカプセル化工程
ひとたび油および水相の両者が得られたら、実験室条件での乳化工程を、Ultraturrax L4を用いて30〜95℃で2〜20分間行うことができる。乳化の最初の1分の後に、アゾ触媒をゆっくり添加する。この段階で、マイクロカプセルの壁の構造は既に開始され、かつ部分的に終結している。そのエマルジョンを、マイクロカプセルを硬化させるため、40〜80℃で30〜240分間穏やかに攪拌しながら(例えば、アンカースターラー)放置する。本発明者らは、既に、水溶性化合物のマイクロカプセル化配合物を有する。
【0037】
配合工程
最終生成物が農芸化学用配合物である場合、その生成物が水に乳化可能になるように、さらなる成分を添加する必要がある。この目的で、Atlox(登録商標)G−5000、分散剤LFH(登録商標)、Atlox(登録商標)MBA 13/8、Attagel(登録商標)50(好ましくは、溶液中に10〜90重量%)のタイプの化合物および、最後に、さらなる溶媒を用いることができる。
【0038】
この段階で、本発明者らは既に、農業従事者が即時使用可能な(水槽中での乳化および噴霧)十分に機能的な農芸化学用配合物を有する。
【0039】
出願人は、上記した方法を用いるときに、他の油溶性農薬とのさらなる組み合わせが秘かに容易であるように、この方法を発明した。
【0040】
上で得られる配合物から、それを−液体である場合−純粋形態の油溶性a.i(もしくはa.i.の混合物)にただ添加するかもしくは、好ましくは、上記の油連続相を構成するものと同じ溶媒に溶解することができる。
【0041】
この方法は、生産業者に(逆相の、すなわち、油を連続相として有する)カプセル懸濁液配合物をカプセル懸濁液とエマルジョン濃厚物との混合物を容易に変換させるることを可能にする。
【0042】
本発明者らは、「水相中でマイクロカプセル化された」物質に、予め粉砕され、かつ共配合成分(主として均一性のための分散剤)の助けを借りて油中で安定化している水溶性物質の(例えば、乳化による)油懸濁液を(連続相として)加えることができる、すなわち、油中懸濁液+カプセル懸濁液配合物を秘かに見出した。
【0043】
マイクロカプセル内部の水相は、そのような水相中に分散する水不溶性a.i.に共配合成分を加えて含有してその懸濁液を安定化することができる。これらは、当業者が当分野における一般知識で再現することができる、本発明の変種である。水溶性化合物を粉砕されている(マイクロカプセル内部の水中に分散する)水不溶性化合物と混合する場合に必要なことは、それらが化学的に不相容性でないことである。油分散されたa.i.を添加する場合に、上で説明される方法は、油分散されたa.i.がマイクロカプセルの内部に移動する方法が存在しないので、直接的に有用である。初期水相に水分散されたa.i.が添加される場合に、乳化プロセスの最中に(マイクロカプセルの内部に存在させことを意図する)水不溶性a.i.が油相に移動しないように留意を払わなければならない:このため、水に不溶であり、かつ、同時に、選択された溶媒(油相)に不溶である(容易に可溶ではない)化合物のみを本発明に従って組み込むことができる。組み込まない場合には、本発明者らは外油相に多量に移動することがわかった。水中での良好な分散を求めるこれらの場合に、より良好なアプローチは水不溶性a.i.がやはり可溶ではない油相を探すことである。これは、a.i.が低分子量溶媒には可溶性であるが(例えば、シクロヘキサノンにおけるa.i.としてのテブコナゾール)、ナフサ溶媒には実質的に不溶性である(例えば、Solvesso 100におけるテブコナゾール)場合であり得る。この場合、テブコナゾールは粉砕して水相に懸濁させることができ(テブコナゾールの窒素原子は水への親和性を示す)、かつSolvesso 100に優先的に移動することはなく、これより、水溶性a.i.および水不溶性a.i.の両方のマイクロカプセル化が可能となる。粉砕された水不溶性a.i.のこの移動を回避するのに最良である油相の選択は、油相溶媒の選択に基づく日常業務の作業である。
【0044】
本発明によって得ることができる、可能性のある配合物を以下のスキームに示す:
−水溶性である活性成分:ai−ws1、ai−ws2、ai−ws3等。
−油溶性である活性成分:ai−os1、ai−os2、ai−os3等。
−RPμ:逆相マイクロカプセル(コア中に水および水溶性a.i.)。
−NPμ:正常相マイクロカプセル(コア中に油および油溶性a.i.)。
−SC:粉砕されて水中に分散された、油溶性a.i.の水中懸濁液濃厚物。
−AM−SC:RPμをSCに乳化して(または逆も同じ)RPμ−SC(=ZC)を形成するのに適する調整混合物。
−AM−WDG:水分配性顆粒を創出するのに適する調整混合物。
−AM−EC:油中でRPμと混合した後にai−ws1およびai−os1の両者を有するRPμのECを生成する、ai−os1がエマルジョン濃厚物の形態である調整混合物。
−AM−NP:NPμ配合物を油中RPμに乳化するのに適する、NPμに添加される調整混合物。
−AM−NPX:RPμ配合物を水中NPμに乳化するのに適する調整混合物。
−CX:組み合わせカプセル懸濁液、すなわち、同じ配合物中のRPμ[ai−ws1を含む]およびNPμ[ai−os1を含む]の組み合わせ。
−CXw:連続相が水であるCX。
−CXo:連続相が油であるCX。
−DRPμ:(例えば、油中RPμの噴霧乾燥後の)乾燥逆相マイクロカプセル。
−AM−DRP:RPμを乾燥(例えば、噴霧乾燥)させてRPμマイクロカプセルの流動配合物(DRPμ)にするのに適する調整混合物。
−AM−NRP:NPμを乾燥(例えば、噴霧乾燥)させてNPμマイクロカプセルの流動配合物(DNPμ)にするのに適する調整混合物。
【0045】
a.油中に分散する、コア中にai−ws1を有するRPμ
b.RPμ+AM−WDG→(噴霧乾燥)[押出が等価のプロセス]→as−ws1を有するRPμのWDG
c.RPμ+SC+AM−SC→(噴霧乾燥)→ai−ws1およびai−os1を有するRPμのWDG
d.RPμ+AM−EC→ai−ws1を有するRPμと一緒のai−os1を有するRPμ−EC
e.1)RPμ+AM−NP→(RPμが存在する油へのNPμ配合物の添加)→ai−ws1およびai−os−2を含み、両a.i.がマイクロカプセル化される水性連続相中のCXw→(噴霧乾燥)→WDG−CXw
2)NPμ−AM−NPX→(NPμが存在する水へのRPμ配合物の添加)→ai−ws1およびai−os−2を含み、両a.i.がマイクロカプセル化される油性連続相中のCXo→(噴霧乾燥)→WDG−CXo
f.RPμ+AM−DRP→(乾燥)→DRPμ+NPμ→CXw
g.NPμ+AM−DNP→(乾燥)→DNPμ+RPμ→CXo
CX配合物を達成するため、これらの例において、好ましい表面活性剤を加える:それらは、NPμと混合させようとするRPμ(その逆も同じ)が組み合わせようとする配合物において1〜50%、好ましくは5〜25%、より好ましくは10〜20%の量であることを満たさなければならない。RPμは、7〜14、好ましくは8〜14、より好ましくは9〜13のHLBを有する、高HLBのNPμ表面活性剤に混合することが必要である。NPμは、1〜7、好ましくは1〜5、より好ましくは2〜5のHLBを有する、低HLBのRPμ表面活性剤に混入することが必要である。第1の選択として、本発明の再現を試みる当業者は提案される表面活性剤を実施例の項において設定される濃度で試みるべきである。これらの試行に失敗するとき、表面活性剤の濃度に関して10%の増加を試験し、次いで類似のHLBを有する2もしくは3種の類似の(しかし、異なる分子式を有する)表面活性剤を選択する。この2つの小試験が失敗する場合、HLBが増加もしくは減少した(それぞれ、RPμをNPμに混合するためのものおよびNPμをRPμに混合するためのもの)表面活性剤(好ましくは、同じ式を有するがエトキシル化/プロポキシル化モルの数が変化している)を試みる。これらの推奨に従う、これらの基本的な的かつ必要な調整は少なくとも25の異なるa.i.の組み合わせおよびa.iの濃度で機能することが本発明者らによって立証されており、したがって、この方法は既存の農薬の請求される範囲のすべてにおいて機能し得るものと認められる。これらの試行のすべてにおいて、NPμ用の第1選択溶媒はナフサ型のものであり、第2選択としてはパラフィン油、第3選択としては(好ましくは、水素化もしくは部分的に水素化された)植物油である。原則として、表面活性剤および溶媒および壁形成物質からの最小の逸脱が実行可能な配合物を実行することができるために好ましい。
【0046】
CX配合物(もしくは、RPμを含む、本発明において挙げたすべての他の可能性)から水分散性顆粒を得るために、本発明者らは、最良の手順が、(類推により、押出法における)各々のバッチについて乾燥させるための、特には、噴霧乾燥するための通例の補助を伴う、油を吸収するためのマトリックスを提供することであるが分かった。このRPμもしくはCX含有配合物の乾燥工程を実施するのに最も好ましい方法は、噴霧チャンバーに吸収剤またはカオリン、粘土もしくは炭水化物(デンプン、カルボキシメチルセルロース、シクロデキストリン;および誘導体等)のタイプの吸収剤を加えて、噴霧乾燥することによるものである。再び、例からの逸脱が小さいほど、期待される結果はより良好になる。
【0047】
本発明者らは、油の水への乳化を実施するのに適切な乳化剤のほとんどを、最終CX配合物におけるカプセル懸濁液の安定性を何ら妨害しないで、用いることができることを秘かに見出した。したがって、本発明者らは、カタログ、例えば、インターネット(www.uniquema.com)で入手可能なUniquemaカタログおよびハードコピーcp/e/9−99/−/eur/02/1k(補助剤)もしくはcp/e/9−99/−/eur/03/1k(配合添加物)に広範囲に説明される、水中油形エマルジョンの形成に適するそれらの表面活性剤をここに含める。これは、挙げた製品がカプセルを含む油を少しも乳化するためのものではなく、むしろ水中の油を乳化するだけであるので、明白に自明ではない。そこには、RPμ配合物を高HLB表面活性剤を含むNPμ中に(もしくはその逆に、NPμを低HLB表面活性剤を含むNPμ中に)乳化するときに、カプセル懸濁液が安定であることは述べられていない。実際、本発明者らは、本発明者らの発明において、従来の表面活性剤を用いてRPμおよびNPμを混合する(または逆も同じ)ときのマイクロカプセルの安定性が初めて示されていると信じる。
【0048】
明瞭にするために、特許請求の範囲の記載に関連する発明を詳細に論じることにする(印が付けられた各々の段落は指摘される請求項番号について言及する)。
【0049】
§1 本発明は、水溶性もしくは分散性化合物、好ましくは、農薬を制御放出するためのマイクロカプセルであって、下記群i)もしくはii)のうちの少なくとも1つから選択される油溶性物質、より好ましくは各々の群のうちの少なくとも1つ、最も好ましくは各々の群のうちの1つの現場反応にあるポリマー壁を有し:
i)少なくともグリコールウリル樹脂、好ましくは、テトラ−ブトキシル化グリコールウリル樹脂、
ii)少なくともイソシアネート、好ましくは、脂肪族ポリイソシアネート樹脂、
並びに、両タイプから選択されるとき、ii)対i)の比が最大で20:1で少なくとも1:2であり、マイクロカプセルの平均サイズが0.1μmないし25μm、好ましくは、1ないし5μmであり、マイクロカプセルのサイズパーセンタイル90が、水中の分散液において、任意にMastersizer(商標)型の、レーザー回折装置で測定するときに、最大で100μm、好ましくは、50μmであることを特徴とする、マイクロカプセルを提供する。
【0050】
壁を形成する「油溶性」物質という用語が密接に関連する:これは、本特許請求の範囲において、壁形成性物質が油相中に存在し、かつマイクロカプセル化を実施するときに油相中にのみ存在することを意味する。しかし、この技術的特徴は最終マイクロカプセルにおいても反映され(壁が油溶性ポリマーによってのみ形成されるので)、したがって、本発明者らは請求項を、必ずしもプロダクト・バイ・プロセスクレームとしてではなく、生成物それ自体に向ける。
【0051】
RPμにおける従来技術は、壁形成性物質が、(米国特許第6113935、請求項1a)におけるように)水相上に配置されるメラミン−ホルムアルデヒドもしくは尿素−ホルムアルデヒド樹脂から選択されなければならず、または(米国特許第4534783号におけるように)形成されるポリマーがポリアミド、ポリ尿素、ポリウレタン、ポリスルホンアミド、ポリエステルもしくはポリカーボネートであり、ここで、壁形成性物質は(少なくともそれらの幾らかは必ず)、また、水相中に配置されることを示す。逆相マイクロカプセル化のためのグリコールウリル−ポリ尿素ポリマーを形成することは新しく、従来技術を上回る利点をもたらす。米国特許第4534783号の実施例10の再現では、74μmの平均粒子サイズおよび398μmのパーセンタイル90を有するマイクロカプセルが生じる。ポリ尿素壁に基づいてより小さいマイクロカプセルを達成しようとするさらなる試みでは、実際により小さいマイクロカプセルが導かれたが、IPA塩の一部が油相中で結晶化した(約13%)。米国第6113935号の実施例2および8の再現では、それぞれ289μmおよび310μmの平均径を有し、1512μmのパーセンタイル90を有する、非常に大きなマイクロカプセル(実際には、マイクロカプセルの名称はもはや適用できない)が導かれる。それぞれの化合物の作用点に付着することができる小さなマイクロカプセル(例えば、良好に機能するマイクロカプセル内部の殺真菌剤もしくは除草剤は真菌もしくは葉への良好な付着を可能にするサイズであり、これはそのサイズに直接依存する)の必要性が存在し、さらに、いつかの化粧品用途では、より小さなマイクロカプセルが、混合操作もしくは高圧均質化プロセスにさえにもよる、ずっと良好な耐応力性を有することは明らかである。より小さいサイズのマイクロカプセルの他の利点は、それらの放出が、より小さい球によってより広い表面がもたらされることにより、より高速になることである(速い放出を回避しようと望む場合には、本発明者らの発明は、総重量と比べて壁形成性物質の割合を高めることで解決し、そうすることで、壁が厚みを増して放出は弱まるが、より小さな外径は有する)。
【0052】
さらにより重要なことはマイクロカプセルの均一性である(マイクロカプセルの最大の可能性が平均に非常に近く、すなわち、際だったレプトカートな(leptocurtic)ガウス分布であり、換言すると、マイクロカプセルのカウント対サイズを示すピークが可能な限りシャープである(添付される粒子サイズ測定を参照))。この均一性も信頼のおける機能性を有する生成物を得るための基礎である。正常相マイクロカプセル(NPμ)の分野においてはこれらの問題のうちの幾つかは解決されているが、これらの必要性につながるRPμの特別な特徴は現在まで解決されていない。何が本発明の複数の利点のうちの1つなのかを明らかにするため、好ましいサイズは平均で0.1ないし25μmでなければならず、均一でシャープな分布、本発明者らが50μm未満であることを推奨するパーセンタイル90を有していなければならない。乳化剤の量を減少させ、かつ乳化工程の最中の剪断応力を低下させることにより、本発明者らはより大きなマイクロカプセルを得ることは当然である。
【0053】
マイクロカプセル化しようとする物質は単一の化合物であっても化合物の組合せであってもよい:例えば、除草剤配合物においてはダイコートおよびパラコート;喘息に対する医薬配合物においてはカフェインおよびテオフィリンおよびテオブロミン。
【0054】
マイクロカプセル化する化合物は水溶性もしくは水分散性でなければならず、通常、選択された化合物の溶解度限界を下回る濃度で用いられる。しかし、それらの化合物はその溶解度限界を上回っていてもよい(したがって、一部が可溶化し、一部が沈殿する)。そのような実施態様の必要条件は、水への溶解度限界を上回って用いられる化合物、特には、固体部分が商業用の一般水分散剤を使用することによって水中に完全に分散することである。これは、水相に水溶性分散剤を添加し、水相(もしくは水相のアリコート)を従来のフライス盤で望ましい粒子サイズに粉砕することによって達成することができる日常業務的作業である。
【0055】
本発明が実行可能になる他の必要条件は、選択された油相におけるこの固体化合物の溶解度が非常に低いか、もしくは少なくとも水への溶解度よりも低いことである。例えば、アシフルオルフェン−ナトリウム(水への溶解度、約60g/L)はマイクロカプセルのコア中に100g/Lで配合することができ、溶解度限界に達することにより固体形態になる40g/Lは可溶性でないか、もしくは油相に幾らか可溶性であるはずである。したがって、溶解度が約6g/Lである、油相のマトリックスとしてヘキサンもしくはイソオクタノールさえも選択することができる。選択された初期水相および用いられる水分散剤のため、水に分散されたアシフルオルフェン−ナトリウムは、マイクロカプルセルが形成される前には、水相に留まって油相には移動しない傾向になる。a.i.は水に不溶性であってそこに分散するが、同時に、油相に不溶性である−もしくは少なくとも水への溶解度よりも低い−ことが考えられる。本発明者らは、この文献において、各々の場合において言及する相に関して溶解度が1g/L未満であるときに、「不溶性」もしくは「実質的に不溶性」のものと呼ぶことにする。例えば、殺真菌剤テブコナゾール(水に不溶性)を水中で粉砕した後、非極性溶媒を油相の「マトリックス」(すなわち、油相の大部分の化合物、幾つかの非極性溶媒が用いられるとき、考慮するこれらは一緒にしてマトリックスとなるる)として用いることができるが、但し、テブコナゾールもまた、そのような油相に不溶であるということを条件とする。例として、テブコナゾールの溶解度が0.1g/L未満であるヘキサンを選択することができる。
【0056】
アシフルオルフェン−ナトリウムおよびテブコナゾールの両方のマイクロカプセル化は機能することが示されている(それぞれ、9および11μmの平均径の均一マイクロカプセル並びに、それぞれ、HPLC−UVおよびGC−FID分析による油相中のa.i.の無視し得る存在)。
【0057】
グリコールウリル樹脂を用いるさらなる利点は、それらが、化学構造により、従来の尿素およびメラミン樹脂よりも反応性がずっと低く、したがって、産業的なサイズで実施するときに、反応のより良好な制御が可能となることである。
【0058】
本発明者らは以下も特許請求する:
§2 マイクロカプセルが:
i)グリコールウリル樹脂、好ましくは、テトラ−ブトキシル化グリコールウリル樹脂、
ii)TMXDIと組み合わされた脂肪族ポリイソシアネート樹脂、好ましくは、Cythane(登録商標)3714型のもの
の反応にあるポリマー壁を有し、
その重合反応において、少なくとも以下の群の1つもしくは2つ
i)多環式アゾ化合物、好ましくは、[ジ−、トリ−もしくはテトラ−]シクロ[モノ−、ジ−、トリ−もしくはテトラ−]アザ触媒、好ましくは、ジアザビシクロ触媒、より好ましくは、{1,8−}ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン、
ii)非窒素化触媒、好ましくは、ジアルキルスズ脂肪酸エステル、より好ましくは、ジブチルスズラウレート、
から選択される触媒が用いられる、マイクロカプセル。
【0059】
この場合、本発明者らが採用する好ましい解決法が何であるのかを、すなわち、該壁形成性物質の組合せおよび壁が、挙げた触媒の助けを借りて形成されること(したがって、マイクロカプセルもそれによって特徴付けられる)を指摘したい。さらに、触媒i)の選択が有利であるが、これは、そのような触媒を乳化が開始された直後に添加した場合に、その触媒が壁形成反応を行い得ることを本発明者らが秘かに注目しているためである。さらに、本発明の別の驚くべき効果である、これら2つのタイプの触媒を組み合わせることを見出したことが本発明者らの最良の解決法であるが、これは、一方のタイプの1種の触媒を用いることが従来技術であり、本発明者らが任意に提案するような2種の触媒ではないためである。この反応はジブチルスズラウレートのみを用いることによって等しく達成されるが、マイクロカプセルのサイズは約10%増加する。触媒の構造の自明な変形も本発明者らの発明において機能し(例えば、ジブチルスズステアレート、トリアザ触媒、三環式触媒等)、いずれの場合においても、どの触媒がその反応を十分に行うことができないのかを無視する基本的な化学合成知識の問題である。
【0060】
§3 本発明を農薬の分野に適用するとき、マイクロカプセル化するのに好ましい化合物は以下のリストから選択される:任意の水溶性形態、任意の異性体もしくは立体化学組成の;アシフルオルフェン−ナトリウム、アンモニウムスルファメート、アスラム−ナトリウム、塩酸アビグリシン、重炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、ビラナホス−ナトリウム、ビスピリバク−ナトリウム、ボラクス、ブロモキシニルヘプタノエート、sec−ブチルアミン、塩酸カルタプ、塩化クロルメコート、クロロ酢酸ナトリウム、クロフェンセト−カリウム、クロピラリド−オラミン、硫酸銅、2,4−D−ジメチルアンモニウム、2,4−D−ナトリウム、ダラポン−ナトリウム、2,4−DB−ナトリウム、ジカンバ、ジクロルプロプ−カリウム、ジケグラク−ナトリウム、ジノテルブ−ジオラミン、二臭化ジコート、二塩化ジコート、硫酸第一鉄、フルカルバゾン−ナトリウム、フルプロパネート−ナトリウム、ホルムアルデヒド、塩酸ホルメタネート、ホサミン−アンモニウム、ホセチル−アルミニウム、ホスチアゼート、ジベレリン酸、グルホシネート−アンモニウム、グリホセート−イソプロピルアンモニウム、グリホセート−トリメシウム、グリホセート−ナトリウム、グリホセート−アンモニウム、グリホセート、グアザチンアセテート、GY−81、ヘキサジノン、8−ヒドロキシキノリンスルフェート、ヒメキサゾール、イマザリルスルフェート、イマザピル、イマザキン−アンモニウム、イミノオクタジントリアセテート、ヨードスルフロン−メチル−ナトリウム、イオキシニル−ナトリウム、イオキシニル、塩酸カスガマイシン水和物、マレイン酸ヒドラジド、マレイン酸ヒドラジドカリウム塩、MCPA−ナトリウム、MCPA−ナトリウム、塩酸メピコート、塩化第二水銀、メソスルフロン−メチル、メソトリオン、メタラキシル、メタラキシル−M、メタム−ナトリウム、メタミドホス、メトミル、メトアルデヒド、ナプタラム−ナトリウム、ニコチン、ナトリウム o−ニトロフェノレート、ナトリウム p−ニトロフェノレート、ナトリウム 5−ニトログアイアコレート、二臭化パラコート、二塩化パラコート、ナトリウムペンタクロロフェノキシド、ナトリウム 2−フェニルフェノキシド、フロキシン、ピクロラム−トリイソプロパノールアンモニウム、ピクロラム−カリウム、塩酸プロパモカルブ、プロポキシカルバゾン−ナトリウム、ピリチオバク−ナトリウム、ストレプトマイシンセスキスルフェート、ストリクニン、2,3,6−TBA、トリクロロ酢酸、TCA−ナトリウム、チオシクラム水素オキシレート、トリフロキシスルフロン−ナトリウム、バリダマイシン、塩酸クロロジメホルム、塩化クロロホニウム、デヒドロ酢酸、塩化2−メトキシエチル水銀、ナタマイシン、シアン化カリウム、塩酸プロチオカルブ、フッ化ナトリウム、ナトリウムヘキサフルオロシリケート、TEPP。
【0061】
本発明に従ってマイクロカプセル化できるのは、この水溶性成分だけでなく:水溶性であり、かつ壁形成性物質と容易には反応しない化粧品および医薬a.i.をマイクロカプセル化することができる。
【0062】
これらの化合物(活性成分)の幾つかは水に僅かに可溶性であるが、この溶解度は本発明の目的から許容し得るものであり、これは、この低い溶解度が生物活性、とりわけ非常に少ない用量で高活性なそれらの農薬に十分なものになり得るからである。しかし、より多い用量および分散を必要としない点で、本発明の使用をより容易にするのは、重量%で少なくとも10%の水への溶解度を有するそれらの化合物である。このリストが最も一般的な形態のa.i.の最も一般的な化学名を提案することは理解されるべきである。このリストおよび本文献に挙げらているすべての他のa.i.(例えば、油溶性a.i.)について、挙げらている化合物の塩もしくはメチル誘導体もしくは脱メチル化誘導体が明白に含まれる(例えば、グリホセートにはグリホセート−アンモニウム、グリホセート−イソプロピルアンモニウム、グリホセートトリメシウム等が含まれる)ことは自明である。重要なことは、上述した代表的な化合物によって表される分子の生物学的に活性な部分が誘導体中に存在することである。これには異性体および立体異性体および異なる結晶形態も含まれる。その塩が水に可溶性であり、かつ遊離(例えば、酸)形態が水に不溶性であるとき、請求項3でのマイクロカプセル化の目的から、本発明者らは水溶性形態のみに言及する。
【0063】
§4 本発明は、農芸化学分野に分類されない活性成分、薬物もしくは医薬、胞子もしくは花粉を含む任意の生理学的状態の生体もしくは死亡生物、例えば、マイコプラズマ、真菌、細菌、ウイルス、ウイロイド、プリオン、酵母、植物もしくは遺伝物質、細胞、幹細胞、異種移植用の細胞、アミノ酸、核酸、DNA、RNA、タンパク質、アミノ酸、ワクチンもしくは給餌の目的に向けられる化合物のようなものにも同様に適する。本発明者らの方法において必要な温度および剪断応力を除いて、挙げた目的に用いることを妨げる特別な特徴は本発明には存在しない。当業者は本発明に用途がない場合;例えば、マイクロカプセルの硬化に必要な温度である、40℃で変性してその生物学的活性を喪失する両方の熱感受性細胞もしくはタンパク質のマイクロカプセル化についてケースバイケースで決定することができる。
【0064】
当業者は、また、選択されたイソシアネートもしくはグリコールウリル化合物が生物活性成分の分解を生じ、したがって、本発明を用いることができない場合を決定することもできる。いずれにしても、これはケースバイケースで決定することである。医薬および生物工学および化学分野において、上述した物質を配合する必要性が増大している。現在まで、そのような物質のマイクロカプセル化は、主としてコアセルべーションによる、まったく異なる方法によって行われきたが、これは逆相マイクロカプセルを得る際の固有の困難性のためである。本発明者らは、本発明者らのマイクロカプセルによってこの問題の解決にアプローチする公表文献を知らない、本発明者らの方法を用いないでこの問題の解決にアプローチする公表文献はより少なく、そして従来技術は、水相中の壁形成性物質を用いて現場で真の(すなわち、スポンジ型マイクロカプセルではない)マイクロカプセル化を系統的に回避することによって、本発明者らの解決法とはかけ離れた教示をする、アプローチするいかなる公文献をも承知してはいない。この請求項に関する最も近い従来技術はWO 89/04170であり得るが、それらは球状の「真の」マイクロカプセルを生じないで、むしろ、ウイルスもしくは細菌胞子が包括される非晶質および非均一有機マトリックスを生じる。本発明者らの実験では、5〜50μmのカプセルの減少した請求されるサイズは、壁が水および(本発明者らの発明において生じるような)水懸濁物質を完全に閉じ込める現場反応によっては直接得ることができず、むしろ、マトリックス(スポンジ型カプセル)の噴霧乾燥によって得ることができることが示される。すなわち、噴霧乾燥によってのみ、そのような小サイズのマトリックスカプセル化物質に到達することができる(これは、実施例11のみが噴霧乾燥後の(平均)粒子サイズを示すWO 89/04170と一致する。他方、その発明の壁形成性物質(Eudragit、ポリアクリレート等)は本発明において用いられるものとははるかに異なる)。
【0065】
§5 これまで説明されたマイクロカプセルは乾燥もしくは流動性形態で用いることができる。この実施態様を実施する非常に容易な方法は、高揮発性の溶媒(例えば、オクタン)中でマイクロカプセル化し、カプセル化した後に、好ましくは真空下で、簡単に加熱することによって溶媒を蒸発させることである。これを行おうとする場合、蒸発工程に先立ち、油相が抗凝集剤および、任意の専門書籍において入手可能な、配合物の流動性を容易にすることができる当業者に公知の共配合成分(例えば、粘土、アルミノシリケート等)を含むことが好都合である。乾燥マイクロカプセル(溶剤の存在しない)を得る別の方法は、濾過もしくは遠心の技術の現状の単一操作を行うことである。
【0066】
さらなる油溶性化合物、より具体的には、油溶性活性成分が油相中の懸濁液の形態であることも可能である。そうすることで、乾燥工程もしくは濾過(もしくは限外濾過)工程が流動性マイクロカプセルおよび油溶性成分の混合物を固体形態にさせることになる。この混合物を使用可能とするのに、流動性を容易にするための任意の技術の方法の現状の方法を用いることができる。この請求項に含まれる特定の実施態様はマイクロカプセルの溶液から出発して水分散性顆粒を形成することである。正常相マイクロカプセルの噴霧乾燥の公知の方法をこの目的に用いることができる。従来技術が、逆相マイクロカプセルを含む農業用水分散性顆粒の必要性(問題に取り組んでいない)かまたはそれらを得る方法のいずれをもまったく記載していないことに留意しなければならない。水溶性農薬の制御放出は、正常マイクロカプセルについて既に主張されるすべてと同じ、その利点を有することは明らかである。。
【0067】
RPμから水分散性顆粒を得ることには、油および水相の異なる状況がWDGを得るための共配合成分を如何にして選択しなければならないかに極めて影響を及ぼす(この場合、主として油溶性)ので、発明性がある。秘かに、伝統的な水の蒸発に代わる溶媒の蒸発が水分散性顆粒の形態である請求項1のマイクロカプセルの可能性な使用に影響を及ぼさないことを本発明者らは見出した。
【0068】
§6 請求項1のマイクロカプセルを、原則的にそれらは外相および連続相としての油相と共に得られるが、乾燥させた後、水性媒体(任意に、他の親水性溶媒、例えば、医薬用途にはエタノールを含む)に必要な表面活性化合物の助けを借りて再度再分散させることができる。この配合物を得る方法は、例えば:1)生じるマイクロカプセルの油中分散液を請求される方法に従って噴霧乾燥もしくは蒸発させ、2)このマイクロカプセルを、必要な共配合成分を含む、少なくとも表面活性化合物を含む水媒体に再分散させることである。この表面活性化合物は、例えば、水中15%のアラビアゴムおよびダイズレシチンの混合物であり得、マイクロカプセルの濃度は20%(重量%)である。
【0069】
Dispersing Agent LFHおよび、その上任意に、Atlox G−5000のようなさらなる分散剤が推奨される。そうすることで、水マイクロカプセル化化合物を水中に分散させ、これらはこの種類の配合物が有する(農業における)環境上の利点または、請求項1によるマイクロカプセルの配合物において有機溶媒を回避する直接の結果である、化粧品および医薬における他の利点を有する。
【0070】
§7 本発明は、必要な表面活性化合物の助けを借りて外油相によって囲まれるマイクロカプセルを有する解決法を提供する。以下で説明される方法がマイクロカプセルを囲む(含む)油相を提供するとしても、この油相を別の油相で「置換する」ことが、マイクロカプセルを−溶媒から−濾過/乾燥させ、それらを他の溶媒に再分散させることによって可能である。これは、その方法の必要性により、マイクロカプセルの望ましい最終配合物がマイクロカプセル化反応を行うことができない油相を有しなければならないときに、その最良の重要性を獲得する。例えば、液体アミン誘導体を最終配合物における連続相としての有機非極性溶媒として有したいならば、目的に沿って選択される壁形成性物質の性質により(アミン基はイソシアネートと直ちに反応する)、これを本発明において説明される方法によって直接得ることはできない。したがって、この連続油相の「2工程」変化が必要となる。
【0071】
§8 水相並びに水溶性および/もしくは水分散性化合物を中に含む望ましいマイクロカプセルに到達するために提案される方法は、以下の工程にある:
1)マイクロカプセル化しようとする少なくとも1種類の化合物−活性成分−、好ましくは、少なくとも1種類の水溶性もしくは分散性化合物、好ましくは、農薬、任意に、少なくとも1種類の水溶性表面活性成分;任意に、水溶性表面活性剤、酸化防止剤、UV−保護剤、催吐剤、粘土;活性成分を水中に完全に、もしくは部分的に分散させようとする場合には、最終的にそれを(それら)を水相のアリコートに混練してそのような成分を分散させる水分散剤を含む水相を提供し、ただし、任意の固体a.i.が水相に存在する場合には、水相への親和性は油相2)への親和性よりも高くなければならず、
2)水に実質的に不溶性の、少なくとも非極性溶媒、好ましくは、ナフサ溶媒または脂肪族もしくは芳香族石油蒸留物、植物もしくは鉱物油;グリコールウリル樹脂、好ましくは、完全にブトキシル化されたグリコールウリル樹脂、脂肪族イソシアネート樹脂、好ましくは、Cymel(登録商標)3741の化学タイプのものおよび、好ましくは、TMXDIと組み合わされたものの群から選択される壁形成性物質;並びに、好ましくは、少なくとも1種類の油溶性表面活性成分、並びにジブチルスズラウレート型の触媒および、任意に(しかし、工程3において触媒が添加されない場合には必ず)、プロトン移動触媒を含む油相を提供し、
3)水相を油相に、40ないし60℃の温度で乳化し、この工程は水滴上への壁形成性物質の現場重合反応を開始させる、任意に(しかし、工程2において触媒が添加されない場合には必ず)、重合反応が既に開始されているときに油溶性触媒−好ましくは、DBUもしくは任意の類似のアザポリシクロ触媒−を、水相を油相に加えて約5〜30分した後に添加し、
4)マイクロカプセルの硬化のため、温度を60〜100℃に上昇させ、
5)得られる油中のマイクロカプセルの分散液に、油に可溶性もしくは分散性のさらなる共配合成分、表面活性共配合成分、任意に、粘土、アルミノシリケート、粘土調整剤、酸化防止剤、UV−保護剤、湿潤剤、香料、催吐剤を添加し;任意に、この添加は、これらの共配合成分を同じ非極性溶媒に予め溶解して行う。
【0072】
それが1種類もしくは数種類の化合物をマイクロカプセル化できることを意味する。
【0073】
本発明者らが「化合物」に言及するとき、はマイクロカプセル化配合物のa.i.に言及する。
【0074】
化学的に不相容性のa.i.、共配合成分、溶媒、壁形成性物質の組合せは本発明の範囲から除外される。これは、熟練化学者がそれらの化合物の化学的特徴に基づいて容易にわかることであり、疑わしい場合には、簡単な試行錯誤工程で本発明を決めたa.iと共配合成分との組合せに適用できるかどうかが明らかになる。
【0075】
この方法を反映する請求項において、活性成分[a.i.]とは、マイクロカプセルの内部にあることを意味する。
【0076】
工程1)において:
a)a.i.が用いられる濃度で完全に水溶性である、
b)a.i.は水溶性であるが、水相における濃度が溶解度限界を上回り、それでa.i.の一部が沈殿する、
c)a.i.が水に不溶である、
と言う可能性が考慮される。
【0077】
b)およびc)の場合に、本発明が実行可能であるためには、そのようなa.i.は水相に分散することができなければならない。そのために、分散剤の卸業者の一般的なカタログが各々のa.i.の正しい分散剤を選択するのに十分な情報を提供する。そのa.i.を含む水中で、決定された粒子サイズ、好ましくは、100μm未満に到達するまで微粉砕工程を行うことも可能であり、この前工程は、好ましくは、配合化学者に一般的な知識に従って選択される分散剤の助けを借りて行われる。
【0078】
乳化工程の最中に固体粒子が水相から「追い出される」ことがないように、a.i.が工程2)のために選択される油相に同時に不溶性であり、もしくは、少なくとも、かつより重要なことには、そのような油相への親和性が水相のものよりも低いことが必要である。当業者ならば、このような固体粒子がそれに可溶性でない正しい油相を選択することになることは自明である。この情報は、通例、a.i.の物質データシートまたはその製品に関する一般情報もしくはカタログまたはPesticide Manual(BCPC、ISBN 1−901396−34−7)、Merck Index等に提供されている。そのような文献において、どの溶媒中でa.i.が不溶性であるかを見ることができる。そのようなカタログ/刊行物において提供される情報からは逸脱する、共配合物が選択されたa.i.の溶解度に劇的な変化を引き起こすことを予期することはない。幾つかの場合においては、少量のa.i.を2つの相の間に(例えば、250mLの分離ロートにおいて)分配する試行錯誤試験並びに、次に、固体粒子が存在する傾向にある場所および振盪下での解離挙動を視覚化する必要がある。極めて正確な結果のためには、各々の相の通常のGCもしくはHPLCクロマトグラフィー分析が溶解度を定量するのに十分である。
【0079】
本発明者らの発明に従って用いることができる水相用に何百もの可能な共配合成分が存在する。しかし、それらの選択は明白である。UV−不安定性水溶性化合物はUV−保護剤の存在を必要とし、第1選択として水溶性である共配合成分が常に選択される。容易に酸化し得る医薬a.i.は(おそらくは)酸化防止剤、例えば、アスコルビン酸の存在を必要とする。微生物学的分解性化合物を含む配合物は水溶性微生物学的薬剤(例えば、ニパジン、ニパソール)の存在を必要とすることがある。毒性の高いa.i.は催吐剤と共にマイクロカプセル化するのに好都合であり得る(例えば、ジコートもしくはパラコートの場合は催吐剤の使用が合理的である)。
【0080】
2)の油相は実質的に(一般には、重量%で>50%)、水と非混和性と言われる、非極性溶媒を含む。油相の選択は、一般には、以下の観点で行われる:
−各々の目的で認可された溶媒(例えば、農業用配合物では、非極性溶媒は農薬について認可された溶媒の対応リストから選択しなければならない;医薬配合物では、それぞれに認可された溶媒等)。
【0081】
−マイクロカプセル化しようとするa.i.および、最終的には、第2a.i.(例えば、相乗作用性ネズミ取り)の水への溶解度(例えば、a.i.は選択された非極性溶媒に可溶性でないか、もしくは可溶性が非常に低くなければならず、通常、水への溶解度よりも低い溶解度を有する)。
【0082】
−マイクロカプセル化工程用適していること(例えば、イソシアネートもしくはグリコールウリル樹脂と反応性ではない)。
【0083】
−油相中に入れてマイクロカプセル化された水相および油相の両方にa.i.を有する配合物を形成しようとする、油溶性a.i.の溶解度(上述したのと同じ選択基準、すなわち、カタログ、ハンドブック、MSDS等が適用される)。
【0084】
本発明者らは適切な非極性溶媒を選択するのに一般情報源を参照する:例えば、農業領域において本発明を適用する場合には、この領域用の認可非極性(有機)溶媒のリスト。
【0085】
壁形成性物質に言及するこの請求項8における特徴は既に上で論じられている。本発明者らは、逆相状態のマイクロカプセルを形成するためにグリコールウリル樹脂を適用することが開示されたことが少しも無く、RPμの分野におけるTMXDIの目的に沿った選択も開示されていないことを主張する。この化合物はNPμにおいて非常によく知られているが、それをRPμに適用することは報告されていないか、もしくは、少なくとも、RPμにおいてそれを用いて得られる、他のイソシアネートを上回る良好な結果は報告されていない。従来技術の信念に対する本発明者らの解決法である、RPμ用の壁形成性物質が水相中に存在しなければならないことが述べられている点で、上述した一般知識書籍に注目するする価値がある。
【0086】
工程3)は新しいかつ秘かな特徴を有する乳化にあり、この特徴は、本発明を再現するのに最良の形態で、非窒素化プロトン移動触媒並びに、水溶液に添加されるが−特有の特徴−乳化および重合反応が開始された後にのみ、添加されるポリシクロ−ポリアザ触媒の両方を用いる。これは、それ自体の反応に先立つ、水相におけるいずれの副反応をも回避する。従来技術は触媒が水相中にその一部として存在することを常に示し、水溶性触媒の添加を反応器それ自体で行うことができることはどこにも示唆されていない。その上に、本発明者らは如何にこのシクロアザ触媒がRPμに非常に適するかを示す。この触媒型がNPμで作動するならば、それがRPμにおいて作動するであろうということは、直接の結論ではまったくなく、本発明者らがそれを行うときそれを加えることはより少ない。
【0087】
一旦マイクロカプセルが形成されると−工程4)−、温度を上昇させることによって硬化(壁の硬化および固定化)を行う。熱的にラベル(thermally label)なそれらのa.i.については、70℃の好ましい温度で1時間よりも、数時間(例えば、6時間)の間の一層長い硬化期間(例えば、45〜55℃で)が好ましい。
【0088】
工程5)は、マイクロカプセル化が行われるまさにその反応器で「即時使用可能な」配合物を達成する任意工程である。添加する共配合成分の量およびタイプはその配合物の最終用途および使用領域(化粧品、農業、機能性食品等)に強く依存することになる。水相について上述した共配合成分を選択するためのものと同じ一般感覚および情報源がここで適用される。好ましくは、この工程で添加される共配合成分は油溶性である限り、特定の量の2)において用いられるある量の非極性溶媒を取り、次いで、共配合成分を高剪断応力によって高速に混合し、次いでこの部分を全体に添加することが、より良好であることが時折ある(この方法で、共配合成分の混合においてマイクロカプセルが破壊されることがない)。時間が制限的でない場合には、共配合成分をまさに穏やかなアンカー型攪拌(例えば、10〜40rpm)によって添加することができる。
【0089】
本発明者らの発明に適する表面活性化合物である共配合成分は以下から選択することができる:
−分散剤
トリスチリルフェノールエトキシレート、リン酸化トリスチリルフェノールエトキシレートのTEA、EO/POブロックコポリマー、リン酸化されたナトリウム脂肪酸メチルタウライド、ナトリウムアルキルナフタレンスルホネート、ナトリウム縮合ナフタレンスルホネート、PO/EOの重合生成物、ナトリウム塩のクレゾールホルムアルデヒド縮合生成物のナトリウム塩。
−湿潤剤
イソトリデシルアルコールエトキシレート、ナトリウムアルキルナフタレンスルホネート、ナトリウムラウリルスルフェート、ナトリウム脂肪酸メチルタウライド、ナトリウムジオクチルスルホスクシネート。
−消泡剤
シリコーン系消泡剤、フッ素化消泡剤。
【0090】
共配合成分の利用可能性に関して、本発明者らは、本発明の特定の実施態様において用いることができる商業製品の選択されたリスト(Uniquema、ICI)を提示する:
Atplus 124 アルコールアルコキシレート配合物
Atplus LSA9103 アルコキシル化直鎖合成アルコール
Atplus 261
アトキシル化(athoxylated)アルコール配合物
Lubrol 17A17 POE−(17)−オレイルアルコール
Synperonic 91/8
POE−(8)−合成一級C9/C11アルコール
Synperonic A2
POE−(2)−合成一級C13/C15アルコール
Atplus 121 溶媒中のアルキルアリールスルホネート
Atplus 469 アルキル多糖配合物
Atplus APS b9101 分岐アルキル多糖
Atplus 505 脂肪アミンエトキシレート
Atlas G−3780A POE−(20)−脂肪アミンエトキシレート
Synprolam 35X15 POE−(15)−C13−C15合成アミン
Atlox 3300B イソプロピルアルキルアリールスルホネート
Atlox 4838B
エチルヘキサノール中のカルシウムアルキルアリールスルホネート
Atlox 5405B
アニオン性および非イオン性表面活性剤の混合物
Synperonic T/304
アルコキシル化エチレンジアミン(Mw1650)
Tween 20 POE−(20)−ソルビタンモノラウレート
Tween 85 POE−(20)−ソルビタントリオレエート
Atlas G−1087 POEソルビトールオレエート
SCS 2662 メチルオレエート/表面活性剤(83/17)
SCS 2941 メチル化ナタネ油/表面活性剤(83/17)
Atplus 411F 鉱物油/表面活性剤
Atplus MBA 1303 一分岐脂肪アルコールアルコキシレート
Atplus MBA 13/10 POE(10)一分岐脂肪アルコール
Atlox 4914 修飾ポリエステル
Atlox 4885 ソルビタントリオレエート
Atplus UCL 1003 尿素上のAtplus 13/15
SCS 6076 MBA 植物油/表面活性剤(83/17)
Atlox 3387BM
アニオン性および非アニオン性表面活性剤の配合物
Atlox 3400B
アニオン性および非アニオン性表面活性剤の混合物
Atlox 3404FB
カルシウムアルキルアリールスルホネート、非イオン性配合物
Atlox 4852B
POEエーテルを有するアルキルアリールスルホネート(NPEを含む)
Synperonic PE/F108
エトキシル化ポリプロピレンオキシド(Mw14000)
Atlox 1285 POE−(54)−ヒマシ油
Atlox CSO 5650 POEヒマシ油
Atlas G−1300 POE−(200)−ヒマシ油
Sunaptol CA350 POE−(35)−ヒマシ油
Ukanil 2507 POE−(32)−ヒマシ油
Atlox 8916TF
混合脂肪および樹脂酸のPOE−ソルビタンエステル
Tween 80 POE−(20)−ソルビタンモノオレエート
Atlox 1045A POEソルビトールオレエートラウレート
Atlas G−1049 POEソルビトールセプタイソステアレート
Arlatone T
POE−(40)−ソルビトールセプタオレエート
Atlace 186
グリセロールモノおよびジオレエート並びにプロピレングリコール
Atlox 4848
POEアルキル(C12/C13)メチルエーテル
Atlox 4849 POEノニルフェノールメチルエーテル
Atlox MBA 1306 一分岐脂肪アルコールアルコキシレート
Atlox MBA 13/8 POE−(8)−一分岐脂肪アルコール
PEG 200 ポリエチレン
Atlox 4912 非イオン性ブロックコポリマー
Atlox 4913 アクリルコポリマー溶液
Atlox LP1 ポリマー分散剤(disperant)
Atlox LP6 高沸点石油画分中のポリマー分散剤
Hypermer B261 非イオン性ブロックコポリマー
SCS 4447 分岐カルボン酸コポリマー部分エステル
SCS 4477
ポリマー分散剤(以前の商標:Atlox LP5)
Span 80 ソルビタンモノオレエート
Atplus 300F ソルビタンエステル配合物(NPEを含む)
Atplus 309F
ソルビタンエステル配合物(Atplus 300FのNPE非含有版)
壁形成性物質として第1選択のグリコールウリルは以下のものである(CYTEC Ind.):
高アルキル化ブチル化グリコールウリル(Cymel 1170)
高アルキル化混合アルコールグリコールウリル(Cymel 1171)
高アルキル化メチル化グリコールウリル(Powderlink 1174)
非アルキル化グリコールウリル(Cymel 1172)。
【0091】
グリホセート、スルホセートもしくはグルホシネート配合物用の特に興味深い添加物は、それらの生物学的活性に関して、Atplus 258、Altplus 411F、Atlox 70145、SCS 2397である。
【0092】
このリストの妥当性は完全な農業的機能性配合物を達成することであることに留意されたい。この長いリストは、マイクロカプセルおよび方法のいずれもが1もしくは他の共配合成分の使用によって著しく影響を受けるため、当業者を混乱させるために示されるものではない:影響を受けるものはその分野における最終的な性能である。RPμを含む配合物の各々のタイプに、および本発明者らの発明を適用することができる各々の活性成分に、完全な配合物を提供することは現実的ではないため、明瞭性のため、および発明を可能にするため、本発明者らは機能し得る共配合成分の限られてはいるが包括的なリストを提供する。
【0093】
本発明は油相に用いられる溶媒に関して様々な可能性を提示するが、専門科学論文もしくは世界的な参考ハンドブックでさえ異なる溶媒中のa.i.の溶解度を記載しており、したがって、どれが油相に最も適する溶媒なのかの疑問に対する揺るぎない解答を提示する(直接ではない場合、その解決法を指摘する)ため、これらは選択の問題を表すものではない。
【0094】
§9 述べた方法において、水中に分散する化合物もしくは表面活性剤が存在していてもよいが、それらが、請求項8の工程2)において選択される、決定された油相への親和性を有していない、すなわち、油相に実質的に不溶であるという条件の下でのことである。
【0095】
§10〜§14 請求項10〜14の支援は既に示されている記載中のどこかに存在している。
【0096】
§15 より限定された方法は、マイクロカプセルを含む配合組成物の製造方法であって、少なくとも1種類の水溶性もしくは水分散性生物学的活性化合物を、少なくとも1種類のグリコールウリル樹脂および1種類のイソシアネート樹脂、並びに任意に、TMXDIの反応で製造される壁内にカプセル化するものであり:
1)マイクロカプセル化しようとする少なくとも1種類の化合物、好ましくは、少なくとも1種類の水溶性農薬、任意に、少なくとも水溶性表面活性成分を含む水相を提供し、
2)少なくとも実質的に水に不溶性の非極性溶媒、グリコールウリル樹脂、好ましくは、完全にブトキシル化されたグリコールウリル樹脂、脂肪族イソシアネート樹脂、好ましくは、化学タイプCymel(登録商標)3741のものおよび、好ましくは、TMXDIと組み合わされたものの群から選択される壁形成性物質;並びに少なくとも油溶性表面活性成分、好ましくは、LP−6および/もしくはAtlox(登録商標)4914型のもの並びに、任意に(しかし、工程3において触媒が添加されない場合には必ず)、非窒素化水素移動触媒を含む油相を提供し、
3)水相を油相に、40ないし60℃の温度で乳化し、この工程は水滴上への壁形成性物質の現場重合反応を開始させ、任意に(しかし、工程2において触媒が添加されない場合には必ず)、重合反応が既に開始されているときにDBU型の油溶性アザ触媒を、水相を油相に加えて約5〜30分した後に添加し、
4)マイクロカプセルの硬化のため、温度を60〜100℃に上昇させる、
ことを含む方法である。
【0097】
機能的に許容し得る農業用配合物を形成するのに必要な共配合成分、好ましくは、少なくとも2種類の表面活性物質、任意に、少なくともアルミノシリケート系物質もしくはそれと同じ機能性を提供する物質を添加し、これらの共配合成分のすべては、任意に、有機非極性溶媒中、最も好ましくは、工程2)の油相中に存在する。
【0098】
§17 RPμが存在する任意の油相中に含めようとするのに好ましいスルホニル尿素は:アミドスルフルロン、ベンスルフロン−メチル、クロリムロン、クロルスルフロン、シノスルフロン、シクロスルファムロン、エタメトスルフロン−メチル、エトキシスルフロン、フラザスルフロン、フルピルスルフロン−メチル、フォラムスルフロン、ハロスルフロン−メチル、イマゾスルフロン、ヨードスルフロン−メチル、メソスルフロン、メトスルフロン−メチル、ニコスルフロン、オキサスルフロン、プリミスルフロン−メチル、プロスルフロン、ピラゾスルフロン−メチル、リムスルフロン、スルホスルフロン、チフェンスルフロン−メチル、トリアスルフロン、トリベヌロン−メチル、トリフロキシスルフロン、トリフルスルフロン−メチル、トリトスルフロンであり、これらの分子の任意の誘導体も、任意に、それらのアルキル誘導体、脱アルキル化誘導体および/もしくは塩もこの請求項に含まれることに留意されたい。これは典型的な変形:チフェンスルフロン−エチル⇔チフェンスルフロン等を参照する。スルホニル尿素が塩形態であり、かつ望ましい油溶媒中での溶解度がその分野における生物学的効果に到達するのに十分ではないとき、そのようなスルホニル尿素誘導体は水相に添加してRPμ中にマイクロカプセル化することが好ましい。
【0099】
§18 SCをRPμのCSと混合する方法は実施例7において説明される。本発明者らは請求項8もしくは15による配合農薬組成物をも請求し、ここでは、水溶性もしくは水分散性マイクロカプセル化農薬から離れて、油相に分散された少なくとも水溶性化合物もしくは油溶性化合物が提供され、これは、好ましくは、そのような化合物を分離された油相のアリコート−しかしマイクロカプセルは含まない−に混練し、次いで混練された化合物をこのアリコートと共にマイクロカプセル化画分に混合することによるものである。
【0100】
§19〜20 本発明によるCS、CX、WDG、ZC、CS−EC、OD(油分散液)型の配合農薬組成物は、グリホセート、グルホシネート、グルホシネート、パラコート、ジコート、クロルメコート、2,4−D−任意の形態の、好ましくは、塩形態の−の群から選択される少なくとも水溶性マイクロカプセル化農薬を有することができ、油相はジフルフェニカンもしくは少なくともアリオキシフェノキシプロピオネート、好ましくは、キザロホプ−P−エチルもしくはプロパキザホプ−エチルもしくはフェノキサプロプ−P−エチルを含む。請求される型[CS、CX、WDG、ZC、CS−EC、OD]のスルホニル尿素の配合物も、RPμが存在する限り、特に好ましく、このうち、ニコスルフロンが非常に興味深く、NPμにマイクロカプセル化され、かつスルホセートと組み合わされるCXとして体現されるとき、現行の商業的配合物よりも加水分解に対して少なくとも20%安定であることが立証される。
【0101】
§21 「コート」除草剤、好ましくは、塩化もしくは臭化パラコート、ジコート、クロルメコートから選択されるものは、マイクロカプセル化がその高い毒性に対する解答を提示する限り、スルホニル尿素もしくはスルホンアミド除草剤を含む油相との組合せで、本発明の目的である。
【0102】
§22 グルホシネートおよびラクトフェンは、本発明者らの温室試験(結果は示さず)において相乗的に作用することが立証される非常に有効な組合せである。
【0103】
§23 請求項1もしくは2による、マイクロカプセルを含む水分散性顆粒のタイプの配合農薬組成物は、この固体流動性組成物が農業従事者に非常に好ましいものであり、溶媒の輸送経費を減少させるため、非常に興味深いものである。このタイプの配合物の図を図3に示す。
【0104】
§24 請求項1もしくは2による、マイクロカプセルを含むZC型(懸濁液濃厚物に加えてカプセル懸濁液)の配合農薬組成物を図4に示す。
【0105】
§25 請求項1もしくは2による、マイクロカプセルを含む、エマルジョン濃厚物に加えてカプセル懸濁液の組合せからなる配合農薬組成物は、極めて交換可能な調整混合物でのその調製の容易さのため、好ましい実施態様の1つである(実施例1を参照)。
【0106】
§26〜35 本発明は:
a)少なくとも水溶性活性成分が存在する水性コアを含む逆相マイクロカプセル、
b)少なくとも油溶性活性成分が存在する油性コアを含む正常相マイクロカプセル、
を含むことを特徴とする農薬配合物の開示を可能にすることを初めて提供し、それがここに初めて記載される。本発明の目的が農業において水溶性農薬を用いる新しい方法を見出すことであるため、本発明者らはこの請求項を請求項1に明白に示されるRPμもしくは方法8に限定することはしない。むしろ、この革命的なタイプの配合物は、そのサイズおよび性能が許容し得るものである限り、任意の種類のRPμと共に−現在もしくは将来−用いることができる。もちろん、この配合物の好ましい実施態様は、本発明者らのRPμが用いられ、かつその上、NPμ壁が実施例5におけるように混合ポリ尿素−グリコールウリル壁で創出されるものである。混合マイクロカプセルの配合物は、連続相として水、油、WDG、SC−RPμ−NPμ、EC−RPμ−NPμ、RPμ−NPμを油分散液の形態で有するもの−本明細書中で、油分散液中にはさらなる活性成分が存在する−であり、もしくは同様に、油中にさらなる活性成分が存在するエマルジョン濃厚物としてである。
【0107】
§35 混合NPμ+RPμは異なるクラスの農薬を組み合わせるのに特に適し、すなわち、a.i.を組み合わせることで異なる生物学的効果が得られ、好ましくは:殺真菌剤+除草剤、殺真菌剤+殺虫剤、殺虫剤+除草剤、殺虫剤+植物成長調節剤、殺虫剤+セミオケミカルの組合せであり、ただし、請求項26a)およびb)による2つの異なるマイクロカプセルが存在する場合、各々のタイプのマイクロカプセルは生物学的に活性の異なる物質(駆除しようとする標的生体の点で)を含む。
【0108】
本発明の特定の実施態様は以下のものである:
油もしくは水相に分散されたグリホセートイソプロピルアンモニウムを含む逆相マイクロカプセル;油もしくは水相に分散されたグリホセートイソプロピルアンモニウムトリメシウムを含む逆相マイクロカプセル:油もしくは水相に分散されたグリホセートアンモニウムを含む逆相マイクロカプセル:油もしくは水相に分散されたスルホセートアンモニウムを含む逆相マイクロカプセル;油もしくは水相に分散されたグルホシネートアンモニウムを含む逆相マイクロカプセル;油もしくは水相に分散された2,4−Dを含む逆相マイクロカプセル;油もしくは水相に分散されたMCPP−ナトリウムを含む逆相マイクロカプセル;油もしくは水相に分散されたMCPA−ナトリウムを含む逆相マイクロカプセル;油もしくは水相に分散された臭化(もしくは臭化)ジコートを含む逆相マイクロカプセル;油もしくは水相に分散された塩化(もしくは臭化)パラコートを含む逆相マイクロカプセル;ニコスルフロンを含む油相と組み合わされたグリホセートを含む逆相マイクロカプセル;油分散液もしくはそのような油分散液の噴霧乾燥後の水分散性顆粒(WDG)の両者としてのもの;チフェンスルフロン−メチルを含む油相と組み合わされているグリホセートを含む逆相マイクロカプセル;油分散液もしくはそのような油分散液の噴霧乾燥後の水分散性顆粒(WDG)の両者としてのもの;メトスルフロン−メチルを含む油相と組み合わされているグリホセートを含む逆相マイクロカプセル;油分散液もしくはそのような油分散液の噴霧乾燥後の水分散性顆粒(WDG)の両者としてのもの;リムスルフロンを含む油相と組み合わされているグリホセートを含む逆相マイクロカプセル;油分散液もしくはそのような油分散液の噴霧乾燥後の水分散性顆粒(WDG)の両者としてのもの;トリベヌロン−メチルを含む油相と組み合わされているグリホセートを含む逆相マイクロカプセル;油分散液もしくはそのような油分散液の噴霧乾燥後の水分散性顆粒(WDG)の両者としてのもの;フォラムスルフロンを含む油相と組み合わされているグリホセートを含む逆相マイクロカプセル;油分散液もしくはそのような油分散液の噴霧乾燥後の水分散性顆粒(WDG)の両者としてのもの;ヨードスルフロンを含む油相と組み合わされているグリホセートを含む逆相マイクロカプセル;油分散液もしくはそのような油分散液の噴霧乾燥後の水分散性顆粒(WDG)の両者としてのもの;クロルスルフロンを含む油相と組み合わされているグリホセートを含む逆相マイクロカプセル;油分散液もしくはそのような油分散液の噴霧乾燥後の水分散性顆粒(WDG)の両者としてのもの;クロリムロンもしくはメソスルフロンを含む油相と組み合わされているグリホセートを含む逆相マイクロカプセル;油分散液もしくはそのような油分散液の噴霧乾燥後の水分散性顆粒(WDG)の両者としてのもの;トリフルスルフロンを含む油相と組み合わされているグリホセートを含む逆相マイクロカプセル;油分散液もしくはそのような油分散液の噴霧乾燥後の水分散性顆粒(WDG)の両者としてのもの;キザロホプ−P−エチルを含む油相と組み合わされているグリホセートを含む逆相マイクロカプセル;油分散液もしくはそのような油分散液の噴霧乾燥後の水分散性顆粒(WDG)の両者としてのもの;プロパキザホプ−エチルを含む油相と組み合わされているグリホセートを含む逆相マイクロカプセル;油分散液もしくはそのような油分散液の噴霧乾燥後の水分散性顆粒(WDG)の両者としてのもの;フェノキサプロプを含む油相と組み合わされているグリホセートを含む逆相マイクロカプセル;油分散液もしくはそのような油分散液の噴霧乾燥後の水分散性顆粒(WDG)の両者としてのもの;ニコスルフロンを含む油相と組み合わされているグルホシネートおよび/もしくはスルホセートを含む逆相マイクロカプセル;チフェンスルフロン−メチルを含む油相と組み合わされているグルホシネートおよび/もしくはスルホセートを含む逆相マイクロカプセル;メトスルフロン−メチルを含む油相と組み合わされているグルホシネートおよび/もしくはスルホセートを含む逆相マイクロカプセル;リムスルフロンを含む油相と組み合わされているグルホシネートおよび/もしくはスルホセートを含む逆相マイクロカプセル;トリベヌロン−メチルを含む油相と組み合わされているグルホシネートおよび/もしくはスルホセートを含む逆相マイクロカプセル;トリフルスルフロンを含む油相と組み合わされているグルホシネートおよび/もしくはスルホセートを含む逆相マイクロカプセル;ジフルフェニカンを含む油相と組み合わされているグリホセートイソプロピルアンモニウムを含む逆相マイクロカプセル;ラクトフェンを含む油相と組み合わされているグリホセートイソプロピルアンモニウム(もしくはグルホシネートアンモニウムもしくはスルホセートアンモニウム)を含む逆相マイクロカプセル;フルフェナセトを含む油相と組み合わされているグリホセートイソプロピルアンモニウム(もしくはグルホシネートアンモニウムもしくはスルホセートアンモニウム)を含む逆相マイクロカプセル;フルロキシピル−メチルを含む油相と組み合わされているグリホセートイソプロピルアンモニウム(もしくはグルホシネートアンモニウムもしくはスルホセートアンモニウム)を含む逆相マイクロカプセル;イソキサフルトールを含む油相と組み合わされているグリホセートイソプロピルアンモニウムもしくはグルホシネートアンモニウムもしくはスルホセートアンモニウムを含む逆相マイクロカプセル;デルタメトリンを含む油相と組み合わされているグリホセートイソプロピルアンモニウムもしくはグルホシネートアンモニウムもしくはスルホセートアンモニウムを含む逆相マイクロカプセル(雑草および昆虫の駆除用);ラムダ−シハロトリンを含む油相と組み合わされているグリホセートイソプロピルアンモニウムもしくはグルホシネートアンモニウムもしくはスルホセートアンモニウムを含む逆相マイクロカプセル(雑草および昆虫の駆除用);アルファ−シペルメトリンを含む油相と組み合わされているグリホセートイソプロピルアンモニウムもしくはグルホシネートアンモニウムもしくはスルホセートアンモニウムを含む逆相マイクロカプセル(雑草および昆虫の駆除用);ガンマ−シハロトリンを含む油相と組み合わされているグリホセートイソプロピルアンモニウムもしくはグルホシネートアンモニウムもしくはスルホセートアンモニウムを含む逆相マイクロカプセル(雑草および昆虫の駆除用);イミダクロプリドを含む油相と組み合わされているグリホセートイソプロピルアンモニウムもしくはグルホシネートアンモニウムもしくはスルホセートアンモニウムを含む逆相マイクロカプセル(雑草および昆虫の駆除用);スピロジクロフェンを含む油相と組み合わされているグリホセートイソプロピルアンモニウムもしくはグルホシネートアンモニウムもしくはスルホセートアンモニウムを含む逆相マイクロカプセル(雑草およびダニの駆除用);テブコナゾールを含む油相と組み合わされているグリホセートイソプロピルアンモニウムもしくはグルホシネートアンモニウムもしくはスルホセートアンモニウムを含む逆相マイクロカプセル(雑草および真菌の駆除用);ホセチル−Alを含む油相と組み合わされているグリホセートイソプロピルアンモニウムもしくはグルホシネートアンモニウムもしくはスルホセートアンモニウムを含む逆相マイクロカプセル(雑草および真菌の駆除用);トリフロキシストロビンを含む油相と組み合わされているグリホセートイソプロピルアンモニウムもしくはグルホシネートアンモニウムもしくはスルホセートアンモニウムを含む逆相マイクロカプセル(雑草および真菌の駆除用);トリベヌロン−メチルを(油もしくは水連続層のいずれかに)含む正常相マイクロカプセルと組み合わされているグリホセートイソプロピルアンモニウムを含む逆相マイクロカプセル;トリアジメノールを(油もしくは水連続層のいずれかに)含む正常相マイクロカプセルと組み合わされているグリホセートイソプロピルアンモニウムを含む逆相マイクロカプセル;クロマゾンを(油もしくは水連続層のいずれかに)含む正常相マイクロカプセルと組み合わされているグリホセートイソプロピルアンモニウムを含む逆相マイクロカプセル;フルロクロリドンを(油もしくは水連続層のいずれかに)含む正常相マイクロカプセルと組み合わされているグルホシネートアンモニウムを含む逆相マイクロカプセル;グリホセート、グルホシネート、スルホセート、パラコート、ジコート、クロルメコートもしくは2,4−Dを含む逆相マイクロカプセルおよび:スルホニル尿素、「ホプ」除草剤−例えば、キザロホプ−P−エチル、フェノキサプロプ、プロパキザホプ −、クロマゾン、トリアゾール殺真菌剤、−例えば、プロピコナゾール、テブコナゾール、トリアジメノール−、ピレトロイド、フルロクロリドン、ラクトフェン、ジフルフェニカン、フルフェナセト、アゾキシストロビン、スピノサド、トリメドルレ、ベンゾイル尿素−例えば、ヘキサフルムロン、ノバルロン、トリフルムロン、ルフェヌロン−、幼若ホルモン、キチン合成阻害剤−例えば、シロマジン−、セミオケミカル、メタザクロル、ブタクロル、アラクロル、有機リン酸塩、ホスホチオネート、塩素化もしくはフッ素化持続性殺虫剤−例えば、DDT、666−を含む正常相マイクロカプセルの混合物;すべて、この分野において適用されるときにヘクタールあたりのa.i.の推奨される値を生じる(配合物それ自体および噴霧タンクの両者における)濃度、好ましくは、技術の現状の、そのようなa.i.を含む非マイクロカプセル化もしくはマイクロカプセル化商業製品において用いられるものと同じ濃度である。
【0109】
読者は、水溶性a.i.の特定の塩形態の変化が無関係であることを直ちに認識するであろう:例えば、グリホセートイソプロピルアンモニウムの使用は−溶解度特性が途方もなく変化することがなく−例えば、40%の水への最大溶解度に対しては1%の溶解度までの変化−、かつ濃度が遊離グリホセート酸形態の同じ含有率に合致するように調整される限り−グリホセートアンモニウムまたは他の任意の塩もしくは誘導体によって容易に置き換えることができる。これは他の油溶性a.i.にも同様に適用され、例えば:キザロホプ−P−エチルはキザロホプ−エチル(ラセミ混合物)によって容易に置き換えることができ、メトスルフロン−メチルはメトスルフロンによって置き換えることができ、プロパキザホプ−エチルはプロパキザホプによって置き換えることができる等である。そのような元素変化を妨げるものは本発明には存在しない。
【0110】
これらの配合物はすべて実現されているが、簡素化の理由から、それらのうちの幾つかの配合物の完全な詳細が開示される。しかし、提供される例で、言及されるすべての配合物が完全に可能な開示として暗に開示され、なぜならば当業者が行う必要があることが活性成分における内容物をあるものから別のものに置き換えることだけであるためである。
【0111】
以下の例は、この方法の容易さ並びに請求される配合物によって達成される安定性および性能に関する驚くべき結果と共に、本発明が如何に容易に体現されるのかを示す。すべての例において、および本文献のいかなる場所においても、パーセンテージは重量パーセントを指す。
【実施例】
【0112】
実施例1
そのイソプロピルアミン塩形態である水溶性除草剤グリホセート(略して、G−IPA)のカプセル懸濁液配合を以下のように行った(その上、後に、水不溶性除草剤ジフルフェニカンとの混合配合も)。
【0113】
以下に従い、G−IPAを含む水相および油相を作製し、別々の容器において50℃で暖めた:

成分 部
水相
水中60%のG−IPA溶液 53

油相
TMXDI 5
Cythane(登録商標)3174 0.5
Cymel(登録商標)1170 0.1
Atlox(登録商標)4914 3
Atlox(登録商標)LP−6 3
Solvesso(登録商標)200 34. 1
ガンマ−ブチロラクトン溶液中のジブチルスズラウレート(1%) 1
【0114】
2)水相を、Ultraturrax L4ミキサーで10分間の連続攪拌の下、徐々に、しかし連続的に、1分の間に油相に移す(注ぐ)。
【0115】
3)上述した10分が終わる前、および油相への水相の添加の終了後、{1,8−}ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン[略して、DBU]のSolvesso 200中(10%)の溶液をその乳化溶液に添加する−合計パーセンテージを0.15%上回って−(好ましくは、乳化開始の1分後、すなわち、水相の完全な添加の後)。
【0116】
4)10分間の後、反応容器を60℃で、(アンカー型攪拌機を用いて25rpmで)穏やかに攪拌しながら、2時間放置する(マイクロカプセルの硬化)。この硬化期間の後、濃縮グリホセートCS配合物[略して、C.G.−CS]が得られる。この時点で、1.8μmのメジアンサイズを有するマイクロカプセルが得られる。油相
5)この時点で、Glyphosate CS 250g/L配合物を得ることを選択することができ[ポイント5.1)]、もしくはそれらのマイクロカプセルを、エマルジョン濃厚物(EC)の形態である、他の活性成分を含有する油相と、混合配合物グリホセート200g/L CSおよびジフルフェニカン80g/LECのように、組み合わせることができる[ポイント5.2)]。
【0117】
5.1)この時点で、硬化の後には、配合物は、その配合物を即時使用可能な農芸化学用配合物として使用する目的では完全にマイクロカプセル化され、かつ安定であるが、調整混合物A[略して、A.F.−A]をポイント4)から得られるカプセル懸濁液[C.G.−CS]に20/80のA.F.−A/C.G.−CS比で添加する。
【0118】
成分 部(20%までを構成する)
調整混合物A
Atlox(登録商標)G−5000 0.13
分散剤LFH 10.00
Atlox MBA 13/8
3.50
Attagel 50 Solvesso(登録商標)200中20%の溶液)
2.00
Solvesso(登録商標)200 4.37
A.F.−AをC.G.−CSと混合した後、250g/Lのグリホセートの即時使用可能なカプセル懸濁液が得られる。
【0119】
その物理化学的特性は、最終生成物について、レーザーMastersizer装置による決定でメジアン粒子サイズが9.5μmであり、tau10での粘度nuが248.0cPおよびtauの降伏応力がガンマ=0で2.47Paであり、密度が1.1242g/Lであり、並びに導電率が0.001Sであることを示す(水相がマイクロカプセル内部に有効に保持されていることを意味する)。
【0120】
5.2)その代わりに、グリホセートCSおよびジフルフェニカンEC(エマルジョン濃厚物)を含む相乗作用性除草剤混合物を得るため、C.G.−CSを以下の調整混合物B[A.F.−B]{A.F.−Aを用いる代わりに}と混合することができる:
成分 部
調整混合物B
Atlox(登録商標)G−5000 0.13
分散剤LFH 10.00
Atlox MBA 13/8 3.50
Attagel 50(20%溶液) 2.00
Solvesso(登録商標)200 13.20
ジフルフェニカン 8.06
【0121】
A.F.−BをC.G.−CSと37:63の比で混合した後、200g/Lのグリホセートの即時使用可能なカプセル懸濁液および80g/Lのジフルフェニカンのエマルジョン濃厚物が得られる。その物理化学的特性は、最終生成物について、レーザーMastersizer装置による決定でメジアン粒子サイズが14.3μmであり、tau10での粘度nuが40.9cPおよびtauの降伏応力がガンマ=0で1.38Paであり、密度が1.0971g/Lであり、並びに導電率が検出限界を下回ることを示す(水相がマイクロカプセル内部に有効に保持されていることを意味する)。
【0122】
保存安定性試験
両配合物に加速熱安定性試験(54℃で2週間)を施した。これら2つの配合物で、マイクロカプセルからの水の放出を示したものはなく、水/油分離もしくはエマルジョンのいずれもなかった。これらのマイクロカプセルの顕微鏡観測は完全な一体性を示した。その上、非カプセル化物質−水溶性a.i.−の存在は0.1%未満であった。グリホセートおよびジフルフェニカンの化学的分解は統計的に有意ではなかった(配合物5.1)および5.2)の両者の新鮮なサンプルは、エージングしたサンプルと比較して、スチューデントt−検定において差を示すことがなく、同じa.i.の濃度の純粋な分析用標準溶液とでも同じであった)。これらの試験は、優良試験所基準(Good Laboratory Practice)条件の下、HPLCおよび分析の標準法で行った。
【0123】
実施例2
グリホセートアンモニウム+ECハロフルフロンのRPμ高負荷配合物
スルホニル尿素除草剤ハロスルフロンを伴うグリホセートアンモニウムの高負荷配合物(E2.1)を本発明に従って調製し、他の2つの従来技術のマイクロカプセル化法と比較した。
【0124】
組成物は実施例1と同一であるが:
−水相において:グリホセートイソプロピルアンモニウムをグリホセートアンモニウムによって置き換え、その含有率を65部に増加させ(残りの油相は元の部を保持する)、
−油相において:ジフルフェニカンの含有量をハロフルフロンによって完全に置き換え、A.F.−A/C.G.−CSの比は、22.5/77.5の代わりに、いまや10/90である。
【0125】
この配合物は、54℃で2週間、完全に安定なマイクロカプセルを示し(平均径=1.5μm)、グリホセートの分解は0.05%であり、ハロスルフロンの分解は5.12%であった。ハロスルフロン油濃厚物(E2.2)は4.82%の分解を示し、これは、この方法もしくはこの混合配合物によるハロスルフロンの分解の増加がないことを意味する。
【0126】
実施例3
2,4−DナトリウムおよびラクトフェンのRPμ+EC混合配合物
2,4−DナトリウムのRPμ(E3.1)に加えてラクトフェン(E3.2)の配合物を作製し、2,4−Dナトリウムのマイクロカプセルおよび可溶化ラクトフェンを含む乳化性濃厚物を得た。この組成物は、実施例1において説明されるものに従い、グリホセートを2,4−D(水中20%)によって置換し、ジフルフェニカンをラクトフェンによって置換した(E3.3)。形成された2,4−D+ラクトフェン配合物のエマルジョン濃厚物を作製するため、50:10:40の比の20モルエトキシル化ヒマシ油:カルシウムドデシルベンゼンスルホネート乳化剤(Calsogen CA):Genapol LAにある調整混合物AM−ECを用いた。このAM−EC(200g)をE3.3に添加した。このCS−EC配合物(E3.4)を5%の配合物の濃度で水に乳化したところ、30分では油およびクリームの分離は示されず、2時間で1mlのクリームが示された。
【0127】
実施例4
スルホセートアンモニウムのWDG−RPμマイクロカプセル
実施例E1.1による配合物を、グリホセートの代わりにスルホセートアンモニウム(水中20%)をa.i.として用いて作製した。マイクロカプセル化の最後に、10%(形成されたE1.1の総重量に対して)のナトリウムジオクチルスルホスクシネート湿潤剤および、その上、1%のナトリウムクレゾールホルムアルデヒド縮合分散剤を添加した。この量に、48%のシクロデキストリン、2%のArbocel(商標)、25%CMC(カルボキシメチルセルロース)および25%デキストリンにある、噴霧乾燥法を可能にするための調整混合物AM−DRPμを用いた。この混合物の1000gの30%(300g)を、油をそのような物質に吸着させるため、噴霧チャンバーに直接加えた。さらなるAM−DRPμの添加は必要に応じて行った(この方法においては1バッチのみが作製され、吸着性物質のさらなる添加は必要ないが、産業規模では、既に流動性のマイクロカプセルの回収で、噴霧乾燥技術における当業者が同様の方法に対して行う従来の方法での、AM−DRPμのさらなる添加が必要となり得る)。50℃の生成物温度での噴霧乾燥の後、スルホセートアンモニウムの分散性マイクロカプセルの流動性粉末が得られた(水分散性顆粒)。250μmの篩で決定される湿潤篩分け残留物は0.85%であり、85%の分散性および92%の懸濁性を有していた。
【0128】
実施例5
フルロクロリドンおよびアシフルオルフェン−ナトリウムのCS2(混合配合物RPμおよびNPμ)
NPμ(E5.1)フルロクロリドンの配合物は以下の配合に従って作製した:

有機相:
Solvesso(商標)150中のフルロクロリドン(50%) 500
ベンゼン、1,3−ビス(1−イソシアネート−1−メチルエチル)−ジイソシアネート(TMXDI) 10
ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート(PMDI) 18
ジブチルスズラウレート 0.03
テトラエトキシメチルアセチレンカルバミド 4
ガンマ−ブチロラクトン 3
水相:
水(他の溶液から独立して添加) 232
キサンタンガムの10%水溶液 20
PVP−30の20%水溶液 10
アラビアゴムの35%水溶液 50
LignoGAT(商標) 40
Antimussol(商標)4459 0.25
クエン酸 0.14
Reax(商標)85A 0.25
【0129】
LignoGAT(商標)の組成は以下の通りである:
【0130】
【表1】

アシフルオルフェンナトリウムの配合RPμ(E5.2)は、水中66%のグリホセートアンモニウムを水中44%のアシフルオルフェンナトリウムによって置換して、実施例1のように行った。本明細書中で、両タイプの配合物の混合工程において、以下を考慮しなければならない:
−E5.2の水相への完成したE5.1の油相の添加はHLB7〜14、好ましくは、9〜10を有する乳化剤の存在を必要とし、もしくは、少なくとも、乳化剤の合計HLBが9〜10の値の等しいことを必要とする。これは、この例においては、64モルエトキシル化ヒマシ油を、E5.2の総重量の10%で、E5.2の水相に添加することで行う。
【0131】
−乳化は、好ましくは、水中油でなされ、すなわち、RPμをNPμに添加した。40:60のRPμのNPμに対する比をこの例において用いた。乳化は、E5.2において得られたRPμを、E5.1に加えて高HLB(7を上回る)を有する言及される表面活性剤に、アンカー型攪拌機(約100〜1000rmp)での連続攪拌下で、添加することで行う。−これは、攪拌機の構成および速度がマイクロカプセルに損傷を与えないことを必要とする−。
【0132】
−この方法で本発明者らはRPμ+NPμを有しているが、貯蔵安定性の問題を回避するため、幾らかの粘度調整剤を水相に添加することが推奨される。この例において、本発明者らは1:1のKeltrolおよびPangelの混合物を総重量の3%の総量で粘度調整剤添加の瞬間まで用いる。
【0133】
最終的に、本発明者らは、アシフルオルフェンナトリウムが水のコア中にマイクロカプセル化され、かつフルロクロリドンが油のコア中にマイクロカプセル化され、両タイプのマイクロカプセルがそれらを取り巻く水の連続相を有する、CX−w配合物(RPμおよびNPμの組合せカプセル懸濁液)を初めて得ている。
【0134】
組み合わせられたマイクロカプセルの平均サイズをレーザーMastersizer(商標)で測定したところ、結果は2.9μmおよび5.3μmのパーセンタイル90であった。これは非常に大きな均一性の程度および、さらに、従来技術のRPμを上回る非常に小さいサイズを表す。乳化特性をFAO規格に従って試験したところ、30分および2時間後に油分離は示されず、24時間後に完全な再乳化が示された。この配合物は、40℃で2週間後に、いかなる相分離も示さなかった。いずれのa.i.の分解も検出することができなかった(検出/解析誤差の限界を下回る)。非カプセル化物質は、アシフルオルフェンナトリウムで0.5%未満、フルロクロリドンで0.01%未満であった。図4において、得られる最終配合物の顕微鏡写真を示す。RPμが僅かに大きく、それらをNPμと区別することができるが、前者は赤みがかったコアを有し、NPμは緑がかった無色である。
【0135】
NPμおよびRPμの壁形成性物質が化学的に同じ性質のものであり(グリコールウリル+イソシアネート)、それが配合プラントにおける当然のな取り扱い操作を容易にする驚くべき結果であることを理解することができる。
【0136】
さらなる処理
混合マイクロカプセルのWDGを得るため、生じるCX−wの配合物を処理した。1kgの生じるCX−wに、50%のシクロデキストリン、25%セピオライロおよび25%CMC(カルボキシメチルセルロース)にある、噴霧乾燥法を可能にするための調整混合物AM−DRPμを用い、油をそのような物質に吸着させるため、この混合物の1000gの30%(300g)を噴霧チャンバーに直接加えた。さらなるAM−DRPμの添加は必要に応じて行った(この方法においては1バッチのみが作製され、吸着性物質のさらなる添加は必要なかったが、産業規模では、既に流動性のマイクロカプセルの回収で、噴霧乾燥技術における当業者が同様の方法に対して行う従来の方法での、AM−DRPμのさらなる添加が必要となり得る)。63℃の生成物温度での噴霧乾燥の後、分散性マイクロカプセルの流動性粉末、すなわち、CXマイクロカプセルのWDGが得られた。
【0137】
実施例6
イオキシニルナトリウムおよびメトスルフロン−メチルのCX配合物(混合NPμおよびRPμ)
RPμ型のマイクロカプセル(E6.1)を以下の配合および実施1における方法に従って行った:
E6.1 部
水相
メチルセロソルブ中60%のイオキシニルナトリウム 15
水 20
油相
TDI 1.5
Cymel(登録商標)1172 0.9
Atlox(登録商標)4914 3
Atlox(登録商標)LP−1 3
Solvesso(登録商標)200 41.4
ガンマ−ブチロラクトン溶液中のジブチルスズオレエート(1%) 1
NPμ型のマイクロカプセルは、実施例5におけるものに従うが、フルロクロリドンをメトスルフロン−メチルで置換して行った。
【0138】
実施例6の相異のため、NPμをRPμに添加した。このため、表面活性剤のHLBの必要性を、今回は1〜6、好ましくは、約2〜3(いずれの場合においても7未満)の範囲に逆転させながら上述したように進行させる必要がある。表面活性剤の10%の存在で良好なエマルジョンの生成に十分である。Atlox(登録商標)LP−6をこの例において12%で乳化前に用いる。
【0139】
外油相用の任意の粘度調整剤が推奨されるものの、今回は、Solvessoの粘度の増加のため、エマルジョンは粘度調整剤の添加なしでも安定であった。
【0140】
最終的に、本発明者らは、イオキシニルナトリウムが水のコアにマイクロカプセル化され、かつメトスルフロンが油のコアにマイクロカプセル化され、両者のタイプのマイクロカプセルがそれらを取り巻く水の連続相を有するCX−o配合物(RPμおよびNPμの組合せカプセル懸濁液)を初めて得ている。
【0141】
この配合物の最良の利点は、2週間、54℃で分解が3.1%のみであるスルホニル尿素メトスルフロン−メチルの、本発明者らの研究室において同じ時間および温度条件で10%から34%までの範囲が観測されている、それを含む商業製品と比較しての、分解に対する高い感受性である。さらに、実施例1の調整混合物B(ジフルフェニカンをメトスルフロン−メチルで置換)に従い、かつ全油懸濁液に対して5%の尿素を添加したメトスルフロン−メチルの油懸濁液は、2週間、54℃で45%の分解を示した。これは、メトスルフロン−メチルの分解がそれをマイクロカプセル化することによってほぼ完全に阻害され、したがって、本発明では、水溶性農薬を、水相もしくは油相でさえ分解する傾向にある、不安定なスルホニル尿素と組み合わせる方法が提供されることを疑う余地なく示す。これらの極小マイクロカプセル(1.1μm平均径)の空間の狭まりがスルホニル尿素の反応性を制限し、分解していない元のスルホニル尿素との平衡に釣り合う任意の副生物の蓄積が本発明を任意のスルホニル尿素に極めて有用なものとするが、これは、メトスルフロン−メチルで見られる分解の阻害がトリベヌロン−メチルで等しく観測されており(結果および方法は示さず)、この保護効果を化学構造が極めて類似するすべてのスルホニル尿素に拡張できないと考えることが合理的ではないためである。さらに、トリベヌロン−メチルの実験を実施例6におけるように水相への乳化で行った(すなわち、CX−wが得られる)が、これは、マイクロカプセルの外側での油もしくは水相の存在がマイクロカプセル内部で生じることと無関係であることを意味する(必然的に)。非カプセル化物質は0.1%未満であった。乳化特性をFAO規格に従って試験したところ、30分および2時間後に示される油分離はなく、完全な再乳化が24時間後に示された。この配合物は、40℃で2週間後でも、いかなる相分離も示さなかった。
【0142】
実施例7
真菌および細菌の攻撃に対する、RPμ中の塩酸オキシテトラサイクリンのカプセル懸濁液および混練テブコナゾールのZC(=CS+SC)配合物
実施例1によるRPμ(逆相状態のカプセル懸濁液、CS)を、グリホセート−IPAの60%溶液を(必要に応じて)クエン酸でpH5に調製した10%の塩酸オキシテトラサイクリン溶液で置き換えて作製した−E7.1−。
【0143】
テブコナゾールの懸濁液濃厚物を以下の製法で行い、通例の粉砕プロセスを、ガラスビーズを粉砕機構として備えるDynoMill装置で行った。
SCテブコナゾールE7.2の製法:
[重量%]
テブコナゾール 20
Marcol 82 15.00
プロピレングリコール 9.00
Sapogenate T 80 4.00
PAE 147 1.00
Pangel 0.18
Celvol 205 0.75
アスコルビン酸 0.01
Germall II 0.04
Keltrol 0.18
Atlas G 5000 1.00
Atlox 4913 3.32
分散剤LFH 1.00
Antimussol 0.50
PVP 15溶液 1.99
水 42
合計 100.00
このSCテブコナゾールE7.2に対して、連続相油中のZC配合物を達成するため、54モルエトキシル化ヒマシ油:Soprophor 461;Tween 20(10:80:10の比)にある乳化剤E7.3の混合物を調製した。
【0144】
この乳化剤混合物を80部のSCあたり20部で混合し、E7.4を得た。最後に、アンカー攪拌(100rpm)の下で50部のE7.4を50部のE7.1と混合することによって所望のZC配合物を得た。非カプセル化物質は0.1%未満であった。
【0145】
実施例8
選択された壁形成性物質によるトリフルオキシスルフロンナトリウムのRPμの粒子サイズ
成分(%) E8.1 E8.2 E8.3 E8.4 E8.5
水相
トリフルオキシスルフロンナトリウム(10%)
油相
TDI
HMDI
TMDI
TMXDI
Cythane 3174
Cymel 1170
Cymel 1171
Powderlink 1174
Cymel 1172
DBTl(solvesso中1%)
DBU(Solvesso 200中10%)
p−トルエンスルホン酸
Atlox 4914
Atlox LP−6
Solvesso 200
平均粒子サイズ(μm)
パーセンタイル90
これらの一連の試験において、マイクロカプセルのサイズにおける壁形成性物質の効果を調べた。
【0146】
最良の結果(より小径で最も均一なマイクロカプセル)がE8.1によって得られ、他のすべての試験の結果とはかけ離れていた。
【0147】
直径が小さいほど放出が速く、農業従事者は可能な限り速やかに駆除結果を得ることを望むため、これはほとんどの除草剤にとって非常に望ましい。しかし、より大きなサイズは特定の条件においてより興味深いものであり得、これは、これが一般により長期の作用をもたらすためである。
【0148】
農業用のマイクロカプセルの最も一般的で最も理解される特徴(小粒子サイズ)には、グリコールウリル樹脂を含むものがより良好な結果を示す。これらのうち、イソシアネートTMXDIと組み合わされたものがサイズの最も均一かつシャープな分布をもたらす。
【0149】
実施例9
異なる壁形成性物質およびマイクロカプセル化のための成分の位置を有するRPμの配合物
【0150】
【表2】

平均粒子サイズ:5.9μm
54℃で2週間後の油/水相の分離:なし
非カプセル化a.i.:4.7%
【0151】
【表3】

【0152】
【表4】

平均粒子サイズ:18.1μm
54℃で2週間後の油/水相の分離:なし
非カプセル化a.i.:3.9%
【0153】
【表5】

平均粒子サイズ:8.4μm
54℃で2週間後の油/水相の分離:なし
非カプセル化a.i.:検出限界(0.01%)未満
これらすべての配合物において、本発明者らは、水相をa.i.以外のすべての成分が存在しない状態に保持することなく、新しい製法で好都合のマイクロカプセルを得ている。本発明者らはこれをグリホセートイソプロピルアンモニウム塩および2,4−D ナトリウムで行うことができるが、それは、そのa.i.と反応する、水相に添加される成分が存在しないためである。本発明の好ましい実施態様は水相を活性成分(1種類上)のためだけに保持するものであるが、これは、壁形成性物質を水相に添加したときに本発明の他の利点を用いることができることを意味するものではない(この場合、まったく同じ実施例1の調整混合物Aが完全に安定なマイクロカプセルの配合物を得るのに用いられている、道理にかなった利点)。
【0154】
実施例10
チフェンスルフロン−メチルおよびグリホセートアンモニウムを含むRPμの水分散性顆粒
実施例5による配合物(水系)を、フルロクロリドンをチフェンスルフロン−メチルで、およびアシフルオルフェンナトリウムをグリホセートアンモニウムで置換して作製した(E10.1)。このプロセスの最後に、噴霧乾燥法を可能にするため、10%(形成されたE10.1の総重量に対して)のナトリウムジオクチルスルホスクシネート湿潤剤および、その上、1%のナトリウムステアリン酸メチルタウリド分散剤を添加した。この量に対して、48%のシクロデキストリン、2%のArbocel(商標)、25%CMC(カルボキシメチルセルロース)および25%デキストリンにある、噴霧乾燥法を可能にするための調整混合物AM−DRPμを用いた。この混合物の1000gの30%(300g)を噴霧チャンバーに直接加えた後、生成物を噴霧乾燥し、図3に示されるようなWDGを得た。
【0155】
実施例11
一連の失敗した試験が以下の配合によって表される。得られるマイクロカプセル化生成物は、均一に分布した粒子サイズの最小限の必要条件を満足しないか、もしくは安定性に劣っていた(54℃で4日後の水からの油の分離)。ほとんどの場合において、これらの壁形成性物質の組合せは非常に高速の反応を制御不能な方法で生じた。
【0156】
【表6】

CEIにおいて、10%の非カプセル化グリホセートイソプロピルアンモニウムが見出された。さらに、ホルムアルデヒドの残部が0.008%で検出可能であり、これは、水溶性樹脂が完全に反応できなかったか、もしくは、少なくとも、毒性ホルムアルデヒドの完全な消費が達成されなかったことを意味する。
【0157】
本発明の実施例1〜10のすべてにおいてホルムアルデヒドの存在を試験したところ、イソシアネートのいかなる残留存在も(誘導体化およびHPLC−UV分析により)(検出限界0.0001%)検出することができず、ホルムアルデヒド(検出限界0.001%)も検出できなかった。
【図面の簡単な説明】
【0158】
【図1】RPμ中の塩酸オキシテトラサイクリンおよび混練されたテブコナゾールの配合物カプセル懸濁液の粒子サイズの分布を示す。
【図2】ジフルフェニカンおよびRPμグリホセートの配合物の典型的な粘度図を示す。
【図3】RPμの水分散性顆粒を示す。
【図4】CX配合物(RPμ+NPμ配合物)のマイクロカプセルを示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水溶性もしくは分散性化合物、好ましくは、農薬を制御放出するためのマイクロカプセルであって、下記群i)もしくはii)のうちの少なくとも1つから選択される油溶性物質、より好ましくは各々の群のうちの少なくとも1つ、最も好ましくは各々の群のうちの1つの現場反応にあるポリマー壁を有し:
i)少なくともグリコールウリル樹脂、好ましくは、テトラ−ブトキシル化グリコールウリル樹脂、
ii)少なくともイソシアネート、好ましくは、脂肪族ポリイソシアネート樹脂、
並びに、両タイプから選択されるとき、ii)対i)の比が最大で20:1で少なくとも1:2であり、マイクロカプセルの平均サイズが0.1μmないし25μm、好ましくは、1ないし5μmであり、マイクロカプセルのサイズパーセンタイル90が、水中の分散液において、任意にMastersizer型の、レーザー回折装置で測定するときに、最大で100μm、好ましくは、50μmであることを特徴とするマイクロカプセル。
【請求項2】
マイクロカプセルが:
i)グリコールウリル樹脂、好ましくは、テトラ−ブトキシル化グリコールウリル樹脂、
ii)TMXDIと組み合わされた脂肪族ポリイソシアネート樹脂、好ましくは、Cythane(登録商標)3714型のもの
の反応にあるポリマー壁を有し、
その重合反応において、少なくとも以下の群の1つもしくは2つ
a)多環式アゾ化合物、好ましくは、[ジ−、トリ−もしくはテトラ−]シクロ[モノ−、ジ−、トリ−もしくはテトラ−]アザ触媒、好ましくは、ジアザビシクロ触媒、より好ましくは、{1,8−}ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン、
b)非窒素化触媒、好ましくは、ジアルキルスズ脂肪酸エステル、より好ましくは、ジブチルスズラウレート、
から選択される触媒が用いられ、
好ましくは、各々の群からの一種の触媒、最も好ましくは、{1,8−}ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン[=DBU](0.5ないし10%)とジブチルスズラウレート(0.01ないし5%)との組合せが用いられ、
ただし、コア水相中のカプセル化化合物の濃度が(各々の)カプセル化化合物の20℃での水への溶解度限界を下回り、
マイクロカプセルの平均サイズが0.1μmないし25μmであり、マイクロカプセルのサイズパーセンタイル90が、水中での分散状態で、任意にMastersizer(商標)型の、レーザー回折装置で測定するとき、最大で50μmである、請求項1に記載のマイクロカプセル。
【請求項3】
少なくとも水溶性化合物が下記リスト:アシフルオルフェン−ナトリウム、アンモニウムスルファメート、アスラム−ナトリウム、塩酸アビグリシン、重炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、ビラナホス−ナトリウム、ビスピリバク−ナトリウム、ボラクス、ブロモキシニルヘプタノエート、sec−ブチルアミン、塩酸カルタプ、塩化クロルメコート、クロロ酢酸ナトリウム、クロフェンセト−カリウム、クロピラリド−オラミン、硫酸銅、2,4−D−ジメチルアンモニウム、2,4−D−ナトリウム、ダラポン−ナトリウム、2,4−DB−ナトリウム、ジカンバ、ジクロルプロプ−カリウム、ジケグラク−ナトリウム、ジノテルブ−ジオラミン、二臭化ジコート、二塩化ジコート、硫酸第一鉄、フルカルバゾン−ナトリウム、フルプロパネート−ナトリウム、ホルムアルデヒド、塩酸ホルメタネート、ホサミン−アンモニウム、ホセチル−アルミニウム、ホスチアゼート、ジベレリン酸、グルホシネート−アンモニウム、グリホセート−イソプロピルアンモニウム、グリホセート−トリメシウム、グリホセート−ナトリウム、グリホセート−アンモニウム、グリホセート、グアザチンアセテート、GY−81、ヘキサジノン、8−ヒドロキシキノリンスルフェート、ヒメキサゾール、イマザリルスルフェート、イマザピル、イマザキン−アンモニウム、イミノオクタジントリアセテート、ヨードスルフロン−メチル−ナトリウム、イオキシニル−ナトリウム、イオキシニル、塩酸カスガマイシン水和物、マレイン酸ヒドラジド、マレイン酸ヒドラジドカリウム塩、MCPA−ナトリウム、MCPA−ナトリウム、塩酸メピコート、塩化第二水銀、メソスルフロン−メチル、メソトリオン、メタラキシル、メタラキシル−M、メタム−ナトリウム、メタミドホス、メトミル、メトアルデヒド、ナプタラム−ナトリウム、ニコチン、ナトリウム o−ニトロフェノレート、ナトリウム p−ニトロフェノレート、ナトリウム 5−ニトログアイアコレート、二臭化パラコート、二塩化パラコート、ナトリウムペンタクロロフェノキシド、ナトリウム 2−フェニルフェノキシド、フロキシン、ピクロラム−トリイソプロパノールアンモニウム、ピクロラム−カリウム、塩酸プロパモカルブ、プロポキシカルバゾン−ナトリウム、ピリチオバク−ナトリウム、ストレプトマイシンセスキスルフェート、ストリクニン、2,3,6−TBA、トリクロロ酢酸、TCA−ナトリウム、チオシクラム水素オキシレート、トリフロキシスルフロン−ナトリウム、バリダマイシン、塩酸クロロジメホルム、塩化クロロホニウム、デヒドロ酢酸、塩化2−メトキシエチル水銀、ナタマイシン、シアン化カリウム、塩酸プロチオカルブ、フッ化ナトリウム、ナトリウムヘキサフルオロシリケートから選択され;任意の異性体もしくは立体化学組成での、組み合わされた、もしくは組み合わされていない、それらすべての任意の水溶性形態を含む、請求項1に記載のマイクロカプセル。
【請求項4】
コア水相中でマイクロカプセル化される化合物が、以下の群:薬物もしくは医薬、胞子もしくは花粉を含む任意の生理学的状態にある生体もしくは死亡生物、例えば、マイコプラズマ、真菌、細菌、細胞、幹細胞、異種移植用の細胞、ウイルス、ウイロイド、プリオン、酵母、植物もしくは遺伝物質、アミノ酸、タンパク質、核酸、DNA、RNA、ワクチンもしくは給餌の目的に向けられる化合物から選択される水溶性化合物−ただし、コア水相中で限界濃度に到達するために飽和によってそれらが沈殿することはない−もしくは水中で分散性の化合物である、請求項1、2もしくは3に記載のマイクロカプセル。
【請求項5】
乾燥もしくは流動性形態であり、任意に、乾燥もしくは流動性形態でも存在するさらなる油溶性農薬と組み合わされている、請求項1、2もしくは3に記載のマイクロカプセル。
【請求項6】
必要な表面活性化合物、好ましくはアラビアゴム、ポリビニルアルコール、ヒマシ油エトキシレート/プロポキシレート、ジ−もしくはトリ−スチリルフェノールエトキシレート/プロポキシレート、脂肪酸アルコールエトキシレート、ソルビタンエステルから選択されるものの助けを借りてさらに分散され、かつ外部水相によって囲まれることを特徴とする、請求項5に記載のマイクロカプセル。
【請求項7】
必要な表面活性化合物、好ましくはヒマシ油エトキシレート/プロポキシレート、ジ−もしくはトリ−スチリルフェノールエトキシレート/プロポキシレート、脂肪酸アルコールエトキシレート、ソルビタンエステルから選択されるものの助けを借りてさらに分散され、かつ外部油相によって取り囲まれることで水中で乳化可能な配合物を作製することを特徴とする、請求項6に記載のマイクロカプセル。
【請求項8】
水相およびその中の水溶性化合物をポリマー壁内に含むマイクロカプセルの製造方法であって:
1)マイクロカプセル化しようとする少なくとも1種類の化合物、好ましくは、少なくとも1種類の水溶性農薬、任意に、少なくとも水溶性表面活性成分および、任意に、水溶性表面活性化合物、酸化防止剤、UV−保護剤、催吐剤、粘土を含む水相を提供し、
2)水に実質的に不溶性の、少なくとも非極性溶媒、好ましくは、ナフサ溶媒または脂肪族もしくは芳香族石油留出物、植物もしくは鉱物油;下記の群:グリコールウリル樹脂、好ましくは、完全にブトキシル化されたグリコールウリル樹脂、脂肪族イソシアネート樹脂、好ましくは、Cymel(登録商標)3741の化学タイプのものおよび、好ましくは、TMXDIと組み合わされたものから選択される壁形成性物質;並びに、好ましくは、少なくとも1種類の油溶性表面活性成分、並びにジブチルスズラウレート型の触媒および、任意に、プロトン移動触媒(しかし、工程3において触媒が添加されない場合には必ずプロトン移動触媒)を含む油相を提供し、任意に、工程3ではなくこの工程でDBU型のアザポリシクロ触媒を添加し、
3)水相を油相に、40ないし60℃の温度で乳化し、この工程は水滴上への壁形成性物質の現場重合反応を開始させ、任意に(しかし、工程2において触媒が添加されない場合には必ず)、重合反応が既に開始されているときに油溶性触媒−好ましくは、DBUもしくは任意の類似のアザポリシクロ触媒−を、水相を油相に添加して約5〜30分した後に、添加し、
4)マイクロカプセルを硬化させるために、温度を60〜100℃に上昇させ、
5)最後に、得られる油中のマイクロカプセルの分散液に、油に可溶性もしくは分散性のさらなる共配合成分、表面活性共配合成分、任意に、粘土、アルミノシリケート、粘土調整剤、酸化防止剤、UV−保護剤、湿潤剤、香料、催吐剤、消泡剤を添加し;任意に、この添加は、これらの共配合成分を同じ非極性溶媒のアリコートに予め溶解して行う、
ことを含む、水相およびその中の水溶性化合物をポリマー壁内に含むマイクロカプセルの製造方法。
【請求項9】
工程1)の水相中に、水に分散した活性成分もしくは表面活性剤が存在し、ただし、それらは工程2)において選択された、決めた油相への親和性を有しておらず、すなわち、油相において実質的に不溶性である、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
マイクロカプセル化しようとする少なくとも1種類の化合物が任意の生物学的存在、成分について生物学的に活性であり、ただし、そのような化合物が、方法において存在する任意の化合物もしくは化合物の混合物との反応により、または方法の条件、特には、温度分解および壁形成性物質との反応性により、それらの生物学的活性を喪失することがない、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
マイクロカプセル化しようとする少なくとも1種類の化合物が農芸化学的に活性の成分である、請求項8に記載の方法。
【請求項12】
マイクロカプセル化しようとする少なくとも1種類の化合物が、化粧品的、製薬的、医薬的、栄養補助食品的、生物工学的に得られる活性成分である、請求項8に記載の方法。
【請求項13】
生物学的に活性の農薬−最大で各々の化合物の水への溶解度での最高濃度である−が以下の群:アセフェート、アセトアミプリド、アシフルオルフェン−ナトリウム、アクロレイン、アルジカルブ、アロキシジム、アミカルバゾン、アミドスルフロン、アミトロール、アンモニウムスルファメート、アスラム、アスラム−ナトリウム、アビグリシン、塩酸アビグリシン、アジムスルフロン、ベンスルフロン−メチル、ベンタゾン、重炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、ビラナホス、ビラナホス−ナトリウム、ビスピリバク−ナトリウム、ブラスチシジン−S、ボラクス、ブロモキシニルヘプタノエート、ブロノポル、ブトカルボキシム、ブトキシカルボキシム、sec−ブチルアミン、カルベタミド、塩酸カルタプ、クロラロース、塩化クロルメコート、クロロ酢酸ナトリウム、クロルスルフロン、シノスルフロン、クロフェンセト−カリウム、クロピラリド−オラミン、クロピラリド、硫酸銅、シアンアミド、シロマジン、2,4−D−ジメチルアンモニウム、2,4−D−ナトリウム、2,4−D、2,4−D−トロラミン、ダラポン−ナトリウム、ダミノジド、ダゾメト、2,4−DB−ナトリウム、デメトン−S−メチル、ジカンバ、ジクロルミド、ジクロルプロプ−カリウム、ジクロルプロプ、ジクロルボス、ジクロホプ、ジクロトホス、ジシクラニル、ジフェンゾコートメチルスルフェート、ジフルフェンゾピル、ジケグラク−ナトリウム、ジメチピン、ジメトエート、ジノテフラン、ジノテルブ−ジオラミン、二臭化ジコート、DNOC、エンドタール、エテホン、エトキシスルフロン、二臭化エチレン、フェノキサニル、フェノキサプロプ−P、硫酸第一鉄、フロニカミド、フロラスラム、フルカルバゾン−ナトリウム、フルプロパネート−ナトリウム、フルロキシピル、ホメサフェン、フォラムスルフロン、ホルムアルデヒド、塩酸ホルメタネート、ホサミン−アンモニウム、ホセチル−アルミニウム、ホスチアゼート、ジベレリン酸、グルホシネート−アンモニウム、グリホセート−イソプロピルアンモニウム、グリホセート−トリメシウム、グリホセート−ナトリウム、グリホセート−アンモニウム、グリホセート、グアザチンアセテート、GY−81、ヘキサジノン、シアン化水素、8−ヒドロキシキノリンスルフェート、ヒメキサゾール、イマザリルスルフェート、イマザモクス、イマザピル、イマザキン−アンモニウム、イミノオクタジントリアセテート、ヨードスルフロン−メチル−ナトリウム、イオキシニル−ナトリウム、イオキシニル、塩酸カスガマイシン水和物、マレイン酸ヒドラジド、マレイン酸ヒドラジドカリウム塩、MCPA−ナトリウム、MCPA−ナトリウム、塩化メピコート、塩化第二水銀、メソスルフロン−メチル、メソトリオン、メタラキシル、メタラキシル−M、メタム−ナトリウム、メタミドホス、メトミル、メチルアルソン酸、DSMA、MSMA、臭化メチル、ヨウ化メチル、メチルイソチオシアネート、メトスラム、メトスルフロン−メチル、メビンホス、モノクロトホス、ナバム、ナプタラム−ナトリウム、ニコチン、ニテンピラム、ナトリウム o−ニトロフェノレート、ナトリウム p−ニトロフェノレート、ナトリウム 5−ニトログアイアコレート、オキサジキシル、オキサミル、オキサスルフロン、オキシデメトン−メチル、二塩化パラコート、ナトリウムペンタクロロフェノキシド、フェニル水銀アセテート、ナトリウム 2−フェニルフェノキシド、ホスファミドン、ホスフィン、ホスホン酸、ピクロラム−トリイソプロパノールアンモニウム、ピクロラム−カリウム、ピリミカルブ、ポリオキソリム、ポリオキシンB、プリミスルフロン−メチル、塩酸プロパモカルブ、プロパモカルブ、プロポキシカルバゾン−ナトリウム、プロスルフロン、ピリチオバク−ナトリウム、ピロキロン、キンメラク、リムスルフロン、サバジラ、セトキシジム、塩素酸ナトリウム、スピロキサミン、ストレプトマイシンセスキスルフェート、ストリクニン、スルフェントラゾン、2,3,6−TBA、トリクロロ酢酸、TCA−ナトリウム、チアメトキサム、チフェンスルフロンーメチル、チオシクラム水素オキシレート、チオファノクス、トラルコキシジム、トリアスルフロン、トリクロルホン、トリクロピル、トリフロキシスルフロン−ナトリウム、トリフルミゾール、トリフルスルフロン−メチル、トリメドルレ、トリメタカルブ、トリネキサパク−エチル、トリネキサパク、バリダマイシン、バミドチオン、ワルファリン、アクリロニトリル、アルドキシカルブ、アリドクロル、アムプロピルホス、アナバシン、酸化亜ヒ酸、ブチダゾール、クロロジメホルム、塩酸クロロジメホルム、塩化クロロホニウム、クリミジン、シクロヘキシミド、デヒドロ酢酸、デメフィオン、デメフィオン−O、デメフィオン−S、デメトン−S−メチルスルホン、ジメホクス、ジオキサカルブ、ジスル、ジスル−ナトリウム、DKA−24、ドラゾキソロン、EI 1642、エタセラシル、エチジムロン、エチジムロン、エチルヘキサンジオール、フェナミノスルフ、フェヌロン、フェヌロン−TCA、フルオチウロン、ホスチエタン、グリホシン、グリホシン、2−ヒドラジノエタノール、イソラン、LS830556、塩化2−メトキシエチル水銀、MG 191、ナタマイシン、ニチアジン、ホスホラン、シアン化カリウム、プロチオカルブ、塩酸プロチオカルブ、スクラダン、フッ化ナトリウム、ナトリウムヘキサフルオロシリケート、TEPPから選択される、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
油相が、適切な溶媒、好ましくは、ブチロラクトンで予め希釈されて組み込まれている、ジブチルスズ触媒を含む、請求項8に記載の方法。
【請求項15】
少なくとも水溶性もしくは水分散性生物学的活性化合物を、少なくともグリコールウリル樹脂およびイソシアネート樹脂、並びに任意に、TMXDIの反応で製造される壁内にカプセル化する、マイクロカプセルを含む配合組成物を製造するための方法であって:
5)マイクロカプセル化しようとする少なくとも1種類の化合物、好ましくは、少なくとも1種類の水溶性農薬、任意に、少なくとも水溶性表面活性成分を含む水相を提供し、
6)少なくとも、実質的に水に不溶性の非極性溶媒、下記の群:グリコールウリル樹脂、好ましくは、完全にブトキシル化されたグリコールウリル樹脂、脂肪族イソシアネート樹脂、好ましくは、化学タイプCymel(登録商標)3741のものおよび、好ましくは、TMXDIと組み合わされたものから選択される壁形成性物質;並びに少なくとも油溶性表面活性成分、好ましくは、LP−6および/もしくはAtlox(登録商標)4914型のもの並びに、任意に(しかし、工程3において触媒が添加されない場合には必ず)、非窒素化プロトン移動触媒を含む油相を提供し、
7)水相を油相に、40ないし60℃の温度で乳化し、この工程は水滴上への壁形成性物質の現場重合反応を開始させ、任意に(しかし、工程2において触媒が添加されない場合には必ず)、重合反応が既に開始されているときにDBU型の油溶性アザ触媒を、水相を油相に添加して約5〜30分した後に、添加し、
8)マイクロカプセルの硬化させるために、温度を60〜100℃に上昇させ、
9)機能的に許容し得る農業用配合物を形成するのに必要な共配合成分、好ましくは、少なくとも2種類の表面活性物質、任意に、少なくともアルミノシリケートをベースにした物質もしくはそれと同じ機能性を提供する物質を添加し、これらの共配合成分のすべては、任意に、有機非極性溶媒中、最も好ましくは、工程2)の油相中に存在するものと同じ非極性溶媒中にある、
ことを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項16】
請求項15の工程5)において、水分散性顆粒配合物を形成するのに必要な結合剤および共配合成分、好ましくは、下記の群:トリスチリルフェノールエトキシレート、リン酸化トリスチリルフェノールエトキシレートのTEA、EO/POブロックコポリマー、ナトリウム脂肪酸メチルタウリド、ナトリウムアルキルナフタレンスルホネート、クレゾールホルムアルデヒド縮合体のナトリウム塩、脂肪アルコールエトキシレート、ナトリウムラウリルスルフェート、ナトリウムジオクチルスルホスクシネート、デンプン、デキストリン、シクロデキストリン、粘土、アルミノシリケートから選択されるものを任意に添加して、請求項15に従って製造される、配合組成物。
【請求項17】
油相が、下記の群:アミドスルフルロン、ベンスルフロン−メチル、クロリムロン、クロルスルフロン、シノスルフロン、シクロスルファムロン、エタメトスルフロン−メチル、エトキシスルフロン、フラザスルフロン、フルピルスルフロン−メチル、フォラムスルフロン、ハロスルフロン−メチル、イマゾスルフロン、ヨードスルフロン−メチル、メソスルフロン、メトスルフロン−メチル、ニコスルフロン、オキサスルフロン、プリミスルフロン−メチル、プロスルフロン、ピラゾスルフロン−メチル、リムスルフロン、スルホスルフロン、チフェンスルフロン−メチル、トリアスルフロン、トリベヌロン−メチル、トリフロキシスルフロン、トリフルスルフロン−メチル、トリトスルフロンから選択される少なくとも1種類の化合物を含み、これらの分子の任意の誘導体、任意に、それらのアルキル誘導体、脱アルキル化誘導体および/もしくは油溶性塩もまたこの請求項に含まれることに留意し、または代わりに、その群の一種より多くのスルホニル尿素が存在するということを条件とし、水溶性塩が請求項1に記載の、もしくは請求項8の方法に記載の、マイクロカプセルにマイクロカプセル化される、請求項8もしくは15に記載のマイクロカプセルの配合農薬組成物。
【請求項18】
存在する水溶性もしくは水分散性マイクロカプセル化農薬を別として、少なくとも化合物が油相に、好ましくは、そのような化合物を分離された油相のアリコート−しかし、マイクロカプセルを含まない−に混練し、次いで混練された化合物をこのアリコートと一緒に混合することによって分散されてマイクロカプセル化画分になる、請求項8もしくは15に記載の配合農薬組成物。
【請求項19】
CS、CX、WDG、ZC、CS−EC、OD(油分散液)型の配合農芸化学組成物であって、少なくとも水溶性マイクロカプセル化農薬が、下記の群:−任意の形態の、好ましくは、塩形態の両方−グリホセート、グルホシネート、グルホシネート、パラコート、ジコート、クロルメコート、2,4−Dから選択され、油相がジフルフェニカンもしくは少なくともアリオキシフェノキシプロピオネート、好ましくは、キザロホプ−P−エチルもしくはプロパキザホプ−エチルもしくはフェノキサプロプ−P−エチルを含む、請求項8もしくは15に記載の配合農薬組成物。
【請求項20】
マイクロカプセル化農薬が−任意の形態の、任意に、塩形態の両方−グリホセートおよび/もしくはグルホシネートおよび/もしくはスルホセートであり、油相がニコスルフロンを含む、請求項8もしくは15もしくは17に記載の配合農薬組成物。
【請求項21】
マイクロカプセル化農薬が、任意の形態の、任意に、ハロゲン化物形態の、より好ましくは、臭化物もしくは塩化物の、少なくとも「コート」除草剤、好ましくは、パラコート、ジコート、クロルメコートから選択されるものであり、油相がスルホニル尿素もしくはスルホンアミド除草剤を含む、請求項8もしくは15もしくは17に記載の配合農薬組成物。
【請求項22】
マイクロカプセル化農薬が−任意の形態の、好ましくは、塩形態の両方−グリホセートおよび/もしくはグルホシネートおよび/もしくはスルホセートであり、油相がラクトフェンを含む、請求項8もしくは15もしくは17に記載の配合農薬組成物。
【請求項23】
請求項1に記載のマイクロカプセルを含む、水分散性顆粒のタイプの配合農薬組成物。
【請求項24】
請求項1に記載のマイクロカプセルを含む、ZC型(懸濁液濃厚物にカプセル懸濁液を加えた)の配合農薬組成物。
【請求項25】
請求項1に記載のマイクロカプセルを含む、エマルジョン濃厚物にカプセル懸濁液を加えた組み合わせからなる配合農薬組成物。
【請求項26】
a)少なくとも水溶性活性成分が存在する水性コアを含む逆相マイクロカプセル(RPμ)、
b)少なくとも油溶性活性成分が存在する油性コアを含む正常相マイクロカプセル(NPμ)
を含むことを特徴とする、農薬配合物。
【請求項27】
マイクロカプセルa)が請求項1に記載のものであることを特徴とする、請求項26に記載の農薬配合物。
【請求項28】
マイクロカプセルb)がイソシアネートとグリコールウリル壁形成性物質との反応によって製造される混合ポリマー壁を有することを特徴とする、請求項27に記載の農薬配合物。
【請求項29】
懸濁されたマイクロカプセルa)およびb)を中に有する水系配合物の形態であることを特徴とする、請求項26に記載の農薬配合物。
【請求項30】
懸濁されたマイクロカプセルa)およびb)を中に有する油系配合物の形態であることを特徴とする、請求項26に記載の農薬配合物。
【請求項31】
水分散性顆粒の形態であることを特徴とする、請求項26に記載の農薬配合物。
【請求項32】
混合マイクロカプセルCX a)およびb)の懸濁液濃厚物およびカプセル懸濁液の形態であることを特徴とする、請求項26に記載の農薬配合物。
【請求項33】
混合マイクロカプセルCX a)およびb)のエマルジョン濃厚物およびカプセル懸濁液の形態であることを特徴とする、請求項26に記載の農薬配合物。
【請求項34】
混合マイクロカプセルCX a)およびb)の油分散液濃厚物およびカプセル懸濁液の形態であることを特徴とする、請求項26に記載の農薬配合物。
【請求項35】
a.i.が異なる生物学的効果を有するように組み合わせられており、好ましくは:殺真菌剤+除草剤、殺真菌剤+殺虫剤、殺虫剤+除草剤、殺虫剤+植物成長調節剤、殺虫剤+セミオケミカルの組合せであり、ただし、請求項26a)およびb)に記載の2つの異なるマイクロカプセルが存在する場合に、各々のタイプのマイクロカプセルは生物学的に活性である異なる物質(駆除しようとする標的生体の点で)を含むことを特徴とする、請求項26に記載の、もしくは請求項15に従って製造される、農薬配合物。
【請求項36】
マイクロカプセルを含む農薬配合物の製造方法であって:
1)マイクロカプセルRPμの油系懸濁液を入手し、
2)マイクロカプセルNPμの水系懸濁液を入手し、
および代わりに:
i)RPμを含む懸濁液をNPμに、7〜14、好ましくは8〜14、より好ましくは9〜13のHLB値を有する、表面活性剤もしくは、より好ましくは、表面活性剤の混合物を(NPμ配合物の総重量に対して1〜50%、好ましくは5〜25%、より好ましくは10〜20%で)用いて乳化し、または
ii)NPμを含む懸濁液をRPμに、1〜7、好ましくは1〜5、より好ましくは2〜5のHLB値を有する、表面活性剤もしくは、より好ましくは、表面活性剤の混合物を(NPμ配合物の総重量に対して1〜50%、好ましくは5〜25%、より好ましくは10〜20%で)用いて乳化する、
ことにある、請求項26に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2009−531366(P2009−531366A)
【公表日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−501955(P2009−501955)
【出願日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【国際出願番号】PCT/EP2007/002809
【国際公開番号】WO2007/112933
【国際公開日】平成19年10月11日(2007.10.11)
【出願人】(508291722)ゲーアーテー・マイクロエンカプセレイション・アクチエンゲゼルシャフト (2)
【Fターム(参考)】