説明

液体供給ポンプ

【目的】利用者が飲料を選択するときにカップを載置する位置に戸惑う煩雑さを回避することが可能な飲料ディスペンサに備える液体供給ポンプを提供することを目的とする。
【構成】BIB10を冷蔵庫9に収容してチューブ11をピンチ25に取り付け、チューブガイド24とローラ23との間に挟んで配設する。利用者により飲料選択ボタン4aが押されると、対応しているピンチ25がチューブ11の押圧を解除し、同時にロータ22を一定方向に回転させ、ローラ23がチューブ11をチューブガイド24の内周壁に押圧して移動しながら扱くので、押された飲料選択ボタン4aに対応している飲料原料がチューブ11の吐出口11aからカップCに吐出され、同時に冷水回路の希釈水が希釈水ノズル26からカップレスト5に載置されているカップCに供給される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体が充填されている液体ケースから引き出されたチューブを介して液体を定量送出させる液体供給ポンプに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、飲料ディスペンサはウーロン茶、ジュースなどの飲料原料(液体)が充填されているBIB(液体ケース)を複数冷蔵庫に収容し、利用者の選択に応じた飲料原料が充填されているBIBに対応させて設けている液体供給ポンプ(以下「チューブ式ポンプ」という)を駆動させて飲料原料をカップに供給し、冷水回路から供給された希釈水とカップ内で混合させて飲料を調整している。BIBは柔軟性のある樹脂製シートで作られた飲料原料入りの袋を箱形ケースに収納したもので、この袋には柔軟性のある樹脂製のチューブの一端が連通され、当該チューブの他端には飲料原料の吐出口が形成されていて、BIBに充填されている飲料原料はチューブ式ポンプが一定方向に回転駆動されると送出されてチューブの吐出口からカップに吐出される。チューブ式ポンプは、円周方向に等間隔に配設されて回動自在に保持された複数のローラを有するロータと、ロータの回転軸と同軸に設けられた内周壁を有するチューブガイドとを備えていて、ローラと内周壁との間に飲料原料が充填されている柔軟性のある樹脂製のチューブを配設してロータを一定方向に回転させることによって複数のローラが順次チューブを内周壁に押圧して移動しながら扱くことでチューブの吐出口からBIBに充填されている飲料原料を定量吐出させてカップに供給する(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図4は、従来のチューブ式ポンプを備えた飲料ディスペンサの外観図である。図4に示すように、飲料ディスペンサ100は、前面に開口を有するディスペンサ本体2と、ディスペンサ本体2の前面開口を開閉可能にする態様で当該ディスペンサ本体2の前面の一側に支承された前扉3とを有し、前扉3の表面には、飲料選択ボタン4aを備えた操作パネル4が配設してある。また、前扉3の内側下方には、シロップタンクに充填されているシロップ飲料を供給する飲料ノズルやBIBに充填されている飲料原料を供給するチューブ式ポンプが配設され、その下方には飲料容器であるカップの置き台になるカップレスト105と、カップレスト105にカップを載置する際のカップ位置決めとしてのカップガイド6と、飛び散った飲料等を集めるドリップトレイ7とが設けられ、高さ調整可能なレベリング調整脚8を備えている。
図5は、飲料ディスペンサ100の前扉3を開けてディスペンサ本体2の前面を示す図である。ディスペンサ本体2は、冷蔵庫9に収容されているBIB(Bag In Box)10に充填されている濃縮された飲料原料を定量送出するチューブ式ポンプ110と、図示しない炭酸ガスボンベから供給される炭酸ガスの圧力でシロップタンクから圧送されたシロップ飲料を通流させる複数のシロップ管路31、およびその管路途中に設けたシロップ電磁弁32、飲料水を冷やした希釈水を通流させる希釈水管路33、その管路途中に設けた希釈水電磁弁34、飲料水に炭酸ガスボンベから供給される炭酸ガスを溶解させた炭酸水を貯留しているカーボネータから供給された炭酸水を通流させる炭酸水管路35、その管路途中に設けた炭酸水電磁弁36とが備えられ、これらのシロップ管路31や希釈水管路33、炭酸水管路35の終端部は飲料ノズル40に接続されている。そして、操作パネル4のBIB10に充填されている飲料原料を選択する飲料選択ボタン4aが押されると、押された飲料選択ボタン4aに対応しているチューブ式ポンプ110が一定方向に回転駆動されてBIB10に充填されている飲料原料がチューブ11の吐出口から吐出され、同時に冷水回路の水ポンプを始動し、かつ冷水弁を開いて、冷水回路の希釈水を希釈水ノズル111からカップレスト105のカップガイド6に合わせて載置してあるカップCに供給される。
【特許文献1】特開平6−48489号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、一台の飲料ディスペンサ100には複数のBIB10其々に対応させて複数のチューブ式ポンプ110が設けられていることから、利用者が飲料選択ボタン4aを押して所望の飲料を選択するときに選択した飲料が何れのチューブ式ポンプ110に配設されているチューブ11の吐出口から吐出されるかを判断する必要があり、カップCをカップトレイ105に載置する際に何れのカップガイド6にあわせて載置すればよいか戸惑う煩雑さがあった。
本発明は、上記実情に鑑みて、利用者が飲料を選択するときにカップを載置する位置に戸惑う煩雑さを回避することが可能な飲料ディスペンサに備える液体供給ポンプを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に係る液体供給ポンプは、円周方向に等間隔に配設されて回動自在に保持された複数のローラを有するローラ保持部と、前記ローラ保持部の回転軸と同軸に設けられた内周壁を有するチューブガイドとを備え、前記ローラと前記内周壁との間に液体が充填されている柔軟性のある樹脂製のチューブを配設し、前記ローラ保持部を一定方向に回転させることによって前記複数のローラが順次前記チューブを前記内周壁に押圧して移動しながら扱くことで液体を定量吐出させる液体供給ポンプにおいて、
前記チューブは、一端が液体を充填した液体ケースに連通されるとともに他端に吐出口が形成され、当該液体ケースから液体を搬送するチューブであり、
前記複数のローラおよび前記チューブガイドに設けた内周壁の横幅を前記チューブを複数並べて押圧して扱くことが可能な寸法として、
前記ローラと前記内周壁との間に複数の前記チューブを配設して前記ローラ保持部を一定方向に回転させることによって前記複数のローラが順次複数の前記チューブを前記内周壁に押圧して移動しながら扱き、前記液体ケースに充填されている液体を前記チューブの吐出口から定量吐出させることを特徴とする。
【0006】
また、本発明の請求項2に係る液体供給ポンプは、上述した請求項1において、前記ローラと前記内周壁との間に配設した複数の前記チューブ其々の上流側にはバルブを備え、複数の前記液体ケースの何れかに充填されている所望の液体を吐出するときには当該所望する液体が充填されている液体ケースに連通している当該チューブに備えられている前記バルブを開放して前記ローラ保持部を一定方向に回転させることによって前記複数のローラが順次当該チューブを前記内周壁に押圧して移動しながら扱き、所望の液体を当該チューブの吐出口から定量吐出させることを特徴とする。
また、本発明の請求項3に係る液体供給ポンプは、円周方向に等間隔に配設されて回動自在に保持された複数のローラを有するローラ保持部と、前記ローラ保持部の回転軸と同軸に設けられた内周壁を有するチューブガイドとを備え、前記ローラと前記内周壁との間に液体が充填されている柔軟性のある樹脂製のチューブを配設し、前記ローラ保持部を一定方向に回転させることによって前記複数のローラが順次前記チューブを前記内周壁に押圧して移動しながら扱くことで液体を定量吐出させる液体供給ポンプにおいて、
前記チューブは、一端が液体を充填した液体ケースに連通されるとともに他端に吐出口が形成され、当該液体ケースから液体を搬送するチューブであり、
前記ローラ保持部は同軸上に複数並列されて其々が個別に一定方向に回転可能に備えられ、前記チューブガイドに設けた内周壁の横幅は当該複数設けられたローラ保持部のローラで押圧されて扱かれるチューブに対応した寸法として、
前記ローラと前記内周壁との間に複数の前記チューブを配設し、複数の前記液体ケースの何れかに充填されている所望の液体を吐出するときには当該所望する液体が充填されている液体ケースに連通している当該チューブを押圧している前記ローラ保持部を一定方向に回転させることによって前記複数のローラが順次当該所望の液体が充填されている当該チューブを前記内周壁に押圧して移動しながら扱き、当該所望の液体を当該チューブの吐出口から定量吐出させることを特徴とする。
【0007】
また、本発明の請求項4に係る液体供給ポンプは、円周方向に等間隔に配設されて回動自在に保持された複数のローラを有するローラ保持部と、前記ローラ保持部の回転軸と同軸に設けられた内周壁を有するチューブガイドとを備え、前記ローラと前記内周壁との間に液体が充填されている柔軟性のある樹脂製のチューブを配設し、前記ローラ保持部を一定方向に回転させることによって前記複数のローラが順次前記チューブを前記内周壁に押圧して移動しながら扱くことで液体を定量吐出させる液体供給ポンプにおいて、
前記チューブは、一端が液体を充填した液体ケースに連通されるとともに他端に吐出口が形成され、当該液体ケースから液体を搬送するチューブであり、
前記複数のローラの横幅は前記チューブを複数並べて押圧して扱くことが可能な寸法とし、前記チューブガイドは前記複数のローラと協働して前記チューブを押圧して扱く扱き位置と、当該扱き位置から離間してチューブの押圧を解除する開放位置との間を移動されることが可能として複数備えられ、
複数の前記液体ケースの何れかに充填されている所望の液体を吐出するときには当該所望する液体が充填されている液体ケースに連通している当該チューブを押圧している当該チューブガイドを前記複数のローラと協働して当該チューブを押圧して扱く扱き位置に移動させて前記ローラ保持部を一定方向に回転させることによって前記複数のローラが順次当該所望の液体が充填されている当該チューブを当該内周壁に押圧して移動しながら扱き、当該所望の液体を当該チューブの吐出口から定量吐出させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、複数のBIBに連通しているチューブの吐出口が1個のカップガイドに位置決めされてカップレストに載置されるカップに対応するので、利用者が飲料を選択するときにカップを載置する位置に戸惑う煩雑さを回避することが可能な飲料ディスペンサに備える液体供給ポンプを提供することが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下に添付図面を参照して、本発明に係る液体供給ポンプの好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、従来と同一構成に関しては同一符号を用いる。また、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
図1は本発明の実施の形態である液体供給ポンプを備えた飲料ディスペンサの外観図である。図1に示すように、飲料ディスペンサ1は、前面に開口を有するディスペンサ本体2と、ディスペンサ本体2の前面開口を開閉可能にする態様で当該ディスペンサ本体2の前面の一側に支承された前扉3とを有し、前扉3の表面には、飲料選択ボタン4aを備えた操作パネル4が配設してある。また、前扉3の内側下方には、シロップ飲料を供給する飲料ノズルや飲料原料を供給するチューブ式ポンプ(液体供給ポンプ)が配設され、その下方には飲料容器であるカップCの置き台になるカップレスト5と、カップレスト5にカップCを載置する際のカップ位置決めとしてのカップガイド6と、飛び散った飲料等を集めるドリップトレイ7とが設けられ、高さ調整可能なレベリング調整脚8を備えている。
図2は、飲料ディスペンサ1の前扉3を開けてディスペンサ本体2の前面を示す図である。ディスペンサ本体2は、冷蔵庫9に収容されているBIB10に充填されている飲料原料を定量扱いてチューブ11の吐出口11a(図3参照)からカップCに吐出するチューブ式ポンプ20、図示しない炭酸ガスボンベから供給される炭酸ガスの圧力でシロップタンクから圧送されたシロップ飲料を通流させる複数のシロップ管路31、およびその管路途中に設けたシロップ電磁弁32、飲料水を冷やした希釈水を通流させる希釈水管路33、その管路途中に設けた希釈水電磁弁34、飲料水に炭酸ガスボンベから供給される炭酸ガスを溶解させた炭酸水を貯留しているカーボネータから供給された炭酸水を通流させる炭酸水管路35、その管路途中に設けた炭酸水電磁弁36が備えられ、これらのシロップ管路31や希釈水管路33、炭酸水管路35の終端部は飲料ノズル40に接続されている。そして、利用者により操作パネル4の飲料選択ボタン4aが押されると、チューブ式ポンプ20が駆動されてBIB10に充填されている飲料原料がチューブ11の吐出口11aから吐出され、同時に冷水回路の水ポンプを始動し、かつ冷水弁を開いて、冷水回路の希釈水を希釈水ノズル26からカップレスト5に載置されたカップCに供給する。または、シロップ電磁弁32と希釈水電磁弁34または炭酸水電磁弁36が開放されると、飲料ノズル40からシロップと希釈水または炭酸水が供給されてカップレスト5に載置されたカップCに流下する。
【0010】
図3は冷蔵庫9に収容しているBIB10に接続しているチューブ11を配設したチューブ式ポンプ20の正面図である。チューブ式ポンプ20は、円周方向に等間隔に配設されて回動自在に保持された複数のローラ23を有するロータ(ローラ保持部)22と、ロータ22の回転軸と同軸に設けられた円弧面の内周壁を有するチューブガイド24と、をポンプ本体21に取り付け、ローラ23およびチューブガイド24の内周壁の横幅はチューブ11を2本並べて押圧して扱くことが可能な寸法としている。また、ロータ22のローラ23とチューブガイド24の内周壁との間に配設した2本のチューブ11の上流側には常時はチューブ11を押圧して飲料原料の流下を停止しておき、開放信号を受けると押圧を解除して飲料原料の流下を許可するピンチ(バルブ)25をチューブ11の其々に備えている。また、チューブ式ポンプ20に配設したチューブ11の吐出口11aに近接させて設けた希釈水ノズル26に冷水回路(図示せず)が接続され、この冷水回路には水ポンプと冷水弁が接続されている。さらに、冷蔵庫9の底板にはチューブ11を通す切欠部が設けられ、チューブ11を通した切欠部はBIBチューブガイド12で閉塞される。このチューブ式ポンプ20に配設したチューブ11の吐出口11aと希釈水ノズル26の下方にはカップCがカップガイド6に位置決めされてカップレスト5に載置される(図2参照)。
【0011】
そして、BIB10を冷蔵庫9に収容してチューブ11をBIBチューブガイド12で閉塞してピンチ25に取り付け、チューブガイド24の内周壁とロータ22のローラ23との間に挟んで配設する。利用者により操作パネル4の飲料選択ボタン4aが押されると、押された飲料選択ボタン4aに対応しているピンチ25がチューブ11の押圧を解除し、同時にロータ22を一定方向に回転させると、ローラ23がチューブ11をチューブガイド24の内周壁に押圧して偏平に変形させて移動しながら扱くので、押された飲料選択ボタン4aに対応しているBIB10に充填されている飲料原料がチューブ11の吐出口11aからカップCに吐出される。同時に冷水回路の水ポンプを始動し、かつ冷水弁を開いて、冷水回路の希釈水を希釈水ノズル26からカップレスト5に載置されているカップCに供給して飲料原料と希釈水とからなる飲料が調整されて利用者に提供される。
このように、複数のBIB10に連通しているチューブ11の吐出口11aが1個のカップガイド6に位置決めされてカップレスト5に載置されるカップCに対応するので、利用者が飲料を選択するときにカップCを載置する位置に戸惑う煩雑さを回避することが可能な飲料ディスペンサ1に備えるチューブ式ポンプ20を提供することが可能になる。
尚、ロータ22を同軸上に複数並列させて其々が個別に一定方向に回転可能に備え、チューブガイド24に設けた内周壁の横幅を当該複数設けたロータ22で押圧して扱くチューブ11に対応させた寸法とし、ロータ22のローラ23とチューブガイド24の内周壁との間に複数のチューブ11を配設し、利用者により操作パネル4の飲料選択ボタン4aが押されると、押された飲料選択ボタン4aに対応しているロータ22を一定方向に回転させることによって、押された飲料選択ボタン4aに対応しているBIB10に充填されている飲料原料をチューブ11の吐出口11aからカップCに定量吐出するようにしてもよい。
【0012】
さらに、ロータ22のローラ23の横幅をチューブ11を複数並べて押圧して扱くことが可能な寸法とし、チューブガイド24をローラ23と協働してチューブ11を押圧して扱く扱き位置と、扱き位置から離間してチューブ11の押圧を解除する開放位置との間を移動されることが可能にして複数備え、ロータ22のローラ23とチューブガイド24の内周壁との間に複数のチューブ11を配設し、利用者により操作パネル4の飲料選択ボタン4aが押されると、押された飲料選択ボタン4aに対応しているチューブ11を押圧しているチューブガイド24をローラ23と協働してチューブ11を押圧して扱く扱き位置に移動させてロータ22を一定方向に回転させることによって、押された飲料選択ボタン4aに対応しているBIB10に充填されている飲料原料をチューブ11の吐出口11aからカップCに定量吐出するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施の形態である液体供給ポンプを備えた飲料ディスペンサの外観図である。
【図2】図1に示した飲料ディスペンサの前扉を開けてディスペンサ本体の前面を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態である液体供給ポンプの正面図である。
【図4】従来の液体供給ポンプを備えた飲料ディスペンサの外観図である。
【図5】図4に示した飲料ディスペンサの前扉を開けてディスペンサ本体の前面を示す図である。
【符号の説明】
【0014】
1 飲料ディスペンサ
2 ディスペンサ本体
3 前扉
4 操作パネル
5 カップレスト
6 カップガイド
9 冷蔵庫
10 BIB
11 チューブ
11a 吐出口
20 チューブ式ポンプ(液体供給ポンプ)
22 ロータ(ローラ保持部)
23 ローラ
24 チューブガイド
25 ピンチ(バルブ)
26 希釈水ノズル
C カップ



【特許請求の範囲】
【請求項1】
円周方向に等間隔に配設されて回動自在に保持された複数のローラを有するローラ保持部と、前記ローラ保持部の回転軸と同軸に設けられた内周壁を有するチューブガイドとを備え、前記ローラと前記内周壁との間に液体が充填されている柔軟性のある樹脂製のチューブを配設し、前記ローラ保持部を一定方向に回転させることによって前記複数のローラが順次前記チューブを前記内周壁に押圧して移動しながら扱くことで液体を定量吐出させる液体供給ポンプにおいて、
前記チューブは、一端が液体を充填した液体ケースに連通されるとともに他端に吐出口が形成され、当該液体ケースから液体を搬送するチューブであり、
前記複数のローラおよび前記チューブガイドに設けた内周壁の横幅を前記チューブを複数並べて押圧して扱くことが可能な寸法として、
前記ローラと前記内周壁との間に複数の前記チューブを配設して前記ローラ保持部を一定方向に回転させることによって前記複数のローラが順次複数の前記チューブを前記内周壁に押圧して移動しながら扱き、前記液体ケースに充填されている液体を前記チューブの吐出口から定量吐出させることを特徴とする液体供給ポンプ。
【請求項2】
前記ローラと前記内周壁との間に配設した複数の前記チューブ其々の上流側にはバルブを備え、複数の前記液体ケースの何れかに充填されている所望の液体を吐出するときには当該所望する液体が充填されている液体ケースに連通している当該チューブに備えられている前記バルブを開放して前記ローラ保持部を一定方向に回転させることによって前記複数のローラが順次当該チューブを前記内周壁に押圧して移動しながら扱き、所望の液体を当該チューブの吐出口から定量吐出させることを特徴とする請求項1に記載の液体供給ポンプ。
【請求項3】
円周方向に等間隔に配設されて回動自在に保持された複数のローラを有するローラ保持部と、前記ローラ保持部の回転軸と同軸に設けられた内周壁を有するチューブガイドとを備え、前記ローラと前記内周壁との間に液体が充填されている柔軟性のある樹脂製のチューブを配設し、前記ローラ保持部を一定方向に回転させることによって前記複数のローラが順次前記チューブを前記内周壁に押圧して移動しながら扱くことで液体を定量吐出させる液体供給ポンプにおいて、
前記チューブは、一端が液体を充填した液体ケースに連通されるとともに他端に吐出口が形成され、当該液体ケースから液体を搬送するチューブであり、
前記ローラ保持部は同軸上に複数並列されて其々が個別に一定方向に回転可能に備えられ、前記チューブガイドに設けた内周壁の横幅は当該複数設けられたローラ保持部のローラで押圧されて扱かれるチューブに対応した寸法として、
前記ローラと前記内周壁との間に複数の前記チューブを配設し、複数の前記液体ケースの何れかに充填されている所望の液体を吐出するときには当該所望する液体が充填されている液体ケースに連通している当該チューブを押圧している前記ローラ保持部を一定方向に回転させることによって前記複数のローラが順次当該所望の液体が充填されている当該チューブを前記内周壁に押圧して移動しながら扱き、当該所望の液体を当該チューブの吐出口から定量吐出させることを特徴とする液体供給ポンプ。
【請求項4】
円周方向に等間隔に配設されて回動自在に保持された複数のローラを有するローラ保持部と、前記ローラ保持部の回転軸と同軸に設けられた内周壁を有するチューブガイドとを備え、前記ローラと前記内周壁との間に液体が充填されている柔軟性のある樹脂製のチューブを配設し、前記ローラ保持部を一定方向に回転させることによって前記複数のローラが順次前記チューブを前記内周壁に押圧して移動しながら扱くことで液体を定量吐出させる液体供給ポンプにおいて、
前記チューブは、一端が液体を充填した液体ケースに連通されるとともに他端に吐出口が形成され、当該液体ケースから液体を搬送するチューブであり、
前記複数のローラの横幅は前記チューブを複数並べて押圧して扱くことが可能な寸法とし、前記チューブガイドは前記複数のローラと協働して前記チューブを押圧して扱く扱き位置と、当該扱き位置から離間してチューブの押圧を解除する開放位置との間を移動されることが可能として複数備えられ、
複数の前記液体ケースの何れかに充填されている所望の液体を吐出するときには当該所望する液体が充填されている液体ケースに連通している当該チューブを押圧している当該チューブガイドを前記複数のローラと協働して当該チューブを押圧して扱く扱き位置に移動させて前記ローラ保持部を一定方向に回転させることによって前記複数のローラが順次当該所望の液体が充填されている当該チューブを当該内周壁に押圧して移動しながら扱き、当該所望の液体を当該チューブの吐出口から定量吐出させることを特徴とする液体供給ポンプ。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−121347(P2009−121347A)
【公開日】平成21年6月4日(2009.6.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−296200(P2007−296200)
【出願日】平成19年11月15日(2007.11.15)
【出願人】(000237710)富士電機リテイルシステムズ株式会社 (1,851)
【Fターム(参考)】