説明

減衰機能を備えたダンパスプリング及びダンパ装置

【課題】 減衰機能を備えたダンパスプリングの提供。
【解決手段】 ダンパスプリング1の両端にはアダプタ2,3を配置し、一方のアダプタ3にはダンパスプリングの中心穴に収容されるシリンダー7を形成し、他方のアダプタ2からロッド5を延ばすと共に先端にはピストン6を設け、そして該ピストン6を上記シリンダー7に収容し、シリンダー7内には作動油8を充填すると共に、該シリンダー7には外部と作動油8の出入が出来る小さいオリフィス穴9を形成している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はコイルスプリングにアダプタを組み合わせて減衰機能を備えたダンパスプリング及び該ダンパスプリングを用いて構成するダンパ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
コイルスプリングを押圧・圧縮して力を除去するならば、該コイルスプリングは伸縮を繰返しながら減衰する。該コイルスプリングが使用される用途は無数にあり、基本的には荷重が作用することで圧縮変形し、作用する衝撃を緩和する為に用いられる場合が多い。勿論、その他にも荷重と伸びの比例関係を利用した重量測定装置などに用いる場合もある。
【0003】
ところで、衝撃トルクを緩和する為に使用されるケースとして、トルクコンバータのダンパ装置がある。トルクコンバータは一種の流体継手であって、作動流体を介してポンプインペラの回転をタービンランナへ伝えることが出来、該タービンランナから出力軸へ伝達される。そして、タービンランナの回転速度が所定の領域を超えて高くなると、ピストンが作動してフロントカバーと係合し、その結果、作動流体を媒介とすることなく入力側トルクは出力軸へ直接伝達される。
【0004】
図6は従来のトルクコンバータの断面を示している。同図の(イ)はポンプインペラ、(ロ)はタービンランナ、(ハ)はステータ、そして(ニ)はピストンをそれぞれ示し、これらはトルクコンバータ外殻(ム)内に収容されている。そこでエンジンからの動力を得てフロントカバー(ホ)が回転し、該フロントカバー(ホ)と一体となっているポンプインペラ(イ)が回転し、その結果、作動流体を媒介としてタービンランナ(ロ)が回る。
【0005】
そしてタービンランナ(ロ)のタービンハブ(ヘ)には出力軸(図示なし)が嵌って、タービンランナ(ロ)の回転をトランスミッション(図示なし)へ伝達することが出来る。トルクコンバータは一種の流体継手である為、ポンプインペラ(イ)の回転速度が低い場合には、タービンランナ(ロ)の回転を停止することが出来(車を停止することが出来)、しかしポンプインペラ(イ)の回転速度が高くなるにつれてタービンランナ(ロ)は回り始め、さらに高速になるにつれてタービンランナ(ロ)の速度はポンプインペラ(イ)の回転速度に近づく。しかし作動流体を媒介としているトルクコンバータでは、タービンランナ(ロ)の回転速度はポンプインペラ(イ)と同一速度にはなり得ない。
【0006】
そこで、同図にも示しているようにトルクコンバータ外殻(ム)内にはピストン(ニ)が設けられていて、タービンランナ(ロ)の回転速度が所定の領域を越えた場合には、該ピストン(ニ)が軸方向に移動してフロントカバー(ホ)に係合するように作動する。ピストン外周には摩擦材(ト)が取り付けられている為に、該ピストン(ニ)は滑ることなくフロントカバー(ホ)と同一速度で回転することが出来る。そしてこのピストン(ニ)はタービンランナ(ロ)と連結していて、タービンランナ(ロ)はピストン(ニ)によって直接回されることになり、エンジンからの動力をトランスミッションへ、流体を介することによるロスを伴うことなくほぼ100%の高効率で伝達することが出来る。
【0007】
このように、タービンランナ(ロ)の回転速度が高くなって、ある条件になった時に、ピストン(ニ)はフロントカバー(ホ)に係合するが、しかし係合前は、タービンランナ(ロ)とフロントカバー(ホ)の回転速度は完全に同一ではない為に、ピストン(ニ)がフロントカバー(ホ)に係合することで、速度差に基づく衝撃が発生する。この係合時の衝撃を緩和し、一方では係合後にエンジンのトルク変動を伝えない為にピストン(ニ)とタービンランナ(ロ)との間にはダンパスプリング(チ)、(チ)・・・を備えたダンパ装置(ヌ)が取り付けられている。
【0008】
したがって、タービンランナ(ロ)と共に同一速度で回転しているピストン(ニ)が僅かに速いフロントカバー(ホ)に係合する際、ピストン(ニ)の速度は瞬間的に高くなってタービンランナ(ロ)をより速く回そうとするトルクが作用する。この衝撃的トルクをダンパスプリング(チ)、(チ)・・・が圧縮変形して吸収するように構成されている。ピストン(ニ)はタービンランナ(ロ)のタービンハブ(ヘ)に同軸を成して取り付けられているが、ダンパスプリング(チ)、(チ)・・・の圧縮変形によって上記タービンランナ(ロ)と位相差を生じることが出来る構造となっている。
【0009】
図7は従来のダンパ装置(ヌ)を示す具体例である。このダンパ装置(ヌ)は入力側中央ディスク(リ)の両面側に出力側プレート(ル)と(オ)を配置し、上記ダンパスプリング(チ)、(チ)・・・は出力側プレート(ル)、(オ)に形成しているバネ収容空間(ワ)、(ワ)・・・に収容されている。そして、ダンパスプリング(チ)、(チ)は2本1組と成って入力側中央ディスク(リ)に形成しているバネ押え(ヨ)、(ヨ)間に直列状態で配列し、両ダンパスプリング(チ)、(チ)の間には中間部材(タ)の外周側へ突出しているセパレータ(レ)が介在している。
【0010】
そして、一方の出力側プレート(オ)の内周部(カ)は上記タービンハブ(ヘ)にタービンランナ(ロ)と共にリベット止めされている。従って、ピストン(ニ)がフロントカバー(ホ)に係合する際に発生する衝撃トルクは入力側中央ディスク(リ)へ伝わり、該入力側中央ディスク(リ)に形成しているバネ押え(ヨ)、(ヨ)・・・にてダンパスプリング(チ)、(チ)・・・は圧縮変形する。
【0011】
この場合、ダンパスプリング(チ)、(チ)・・・は2本1組と成ってバネ収容空間(ワ)、(ワ)・・・に収容され、しかも2本のダンパスプリング(チ)、(チ)の間にはセパレータ(レ)が介在していることで、ダンパスプリング(チ)、(チ)の圧縮変形に伴って中間部材(タ)は回転する。その為に、両ダンパスプリング(チ)、(チ)は均等に圧縮変形することが出来る。
【0012】
上記ダンパスプリング(チ)、(チ)・・・を直列状態に配列することで、大きな圧縮変形を実現することが出来る為に大きさ衝撃トルクの緩和が行われ、又比較的小さな衝撃トルクを吸収することも出来る。すなわち、ピストン(ニ)がフロントカバー(ホ)に係合状態にある場合のエンジンのトルク変動が吸収される。しかし、これらダンパスプリング(チ)、(チ)・・・は大きさ衝撃トルクの発生に伴って圧縮変形するが、圧縮変形後は再び伸びて、所定の時間にわたって伸縮動を繰り返す。その為に、タービンハブ(ヘ)の軸穴に嵌る出力軸へはトルク振動となって伝達される。これは、必然的に車両の振動となって現れる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
このように、トルクコンバータを構成するダンパ装置には上記のごとき問題がある。本発明が解決しようとする課題はこの問題点であり、伸縮動をいつまでも繰り返すことなく、直ちに減衰することが出来るダンパスプリング並びに該ダンパスプリングを用いたダンパ装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明に係るダンパスプリングは減衰機能を備えている。その為に、ダンパスプリングの両端にはアダプタが配置され、一方のアダプタにはシリンダーを設け、他方のアダプタにはピストンを設けていて、ピストンはシリンダーに収容されて摺動することが出来る。そして、シリンダー内には作動油が充填されていて、ピストンの摺動に伴って該作動油が流れ、この流れに伴い粘性抵抗を発生し、この粘性抵抗にてダンパスプリングの伸縮振動を減衰する。
【0015】
ここで、シリンダーの底部又はその他の場所に細い(小径の)オリフィス穴を貫通して設け、ピストンの摺動に伴って作動油はオリフィス穴を粘性抵抗を伴って流れ、シリンダー内に出入することが出来るようにしている。ところで、アダプタに設けたシリンダー及びピストンは、ダンパスプリングの伸縮に伴って動作し、シリンダー内に収容されているピストンはダンパスプリングの伸縮と共に摺動することが出来る。
【発明の効果】
【0016】
本発明のダンパスプリングはその両端にアダプタを配置し、このアダプタはスプリングシートとして機能し、ダンパスプリングに偏荷重を作用することなく均等に負荷してダンパスプリングは伸縮することが出来る。そして、一方のアダプタに設けたシリンダーには他方のアダプタに設けたピストンが収容されて、ダンパスプリングの伸縮に伴って摺動することが出来、この際、シリンダーから出入りする作動油の流れに伴う粘性抵抗が発生する。
【0017】
従って、この粘性抵抗によってダンパスプリングの伸縮動は直ちに減衰することが出来る。このダンパスプリングをトルクコンバータのダンパ装置に用いるならば、出力軸に発生するトルク振動を極力抑えることが出来る。又、アダプタのシリンダーはダンパスプリングの軸穴に収容されることで、寸法の変更をすることなく、従来のダンパ装置のダンパスプリングとしてそのまま使用出来る。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明に係る減衰機能を備えたダンパスプリングの実施例。
【図2】本発明の減衰機能を備えたダンパスプリングの図案化。
【図3】本発明の減衰機能を備えたダンパスプリングの「たわみ」と「荷重」の関係を示すグラフ。
【図4】ダンパスプリングを取付けた本発明のダンパ装置。
【図5】ダンパ装置の一部拡大図。
【図6】従来のトルクコンバータ。
【図7】従来のダンパ装置。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1は本発明に係る減衰機能を備えたダンパスプリングを示す実施例であり、同図の1はダンパスプリング、2はアダプタ、3は別のアダプタを表している。ダンパスプリング1は線材4を巻いたコイルスプリングとして形成され、このダンパスプリング1の左端に上記アダプタ2が配置され、右端には上記アダプタ3が配置されている。
【0020】
そこで、上記両アダプタ2,3を押圧するならば、ダンパスプリング1は圧縮変形することが出来る。アダプタ2,3は円盤状を成し、その外径はダンパスプリング1を均等に圧縮することが出来るようにほぼ同じ大きさと成っている。そして、一方のアダプタ2(左側のアダプタ)からロッド5を延ばし、先端にはピストン6を形成し、又他方のアダプタ3(右側のアダプタ)にはシリンダー7を形成している。これらピストン6及びシリンダー7はダンパスプリング1の中心穴に位置し、シリンダー7内にはピストン6が収容されている。
【0021】
そして、シリンダー7内には作動油8が充填されていて、ピストン6がシリンダー7内を軸方向に摺動するならば、作動油8はピストン6に押されてシリンダー7の底に形成しているオリフィス穴9を流れて出入りすることが出来る。図1において、両アダプタ2,3に押圧力が働くならば、ダンパスプリング1は圧縮変形すると共に、ピストン6はシリンダー7内を右方向へ移動する。そして、作動油8はピストン6が右方向へ移動することで該オリフィス穴9を流れて外へ出る。
【0022】
逆に、ピストン6が後退(左方向へ移動)するならば、作動油8は外からオリフィス穴9を流れてシリンダー7に入ることが出来る。ここで、上記オリフィス穴9は内径の小さい穴であり、このオリフィス穴9を作動油8が流れる際に粘性抵抗が発生する。オリフィス穴9を流れる粘性抵抗によって、ダンパスプリング1の伸縮動が減衰するようになる。ここで、該オリフィス穴9の位置はシリンダー7の底に限らず、底部であればよい。そして、ピストン6が嵌るシリンダー7との間には僅かな隙間を残し、ピストン6の摺動に伴って作動油8が該隙間を流れるようにすることも可能である。又は、ロッド5とシリンダー先端に設けている穴との間に隙間を形成して作動油8の出入をさせることも出来る。
【0023】
上記図1に示す減衰機能を備えたダンパスプリング1を図案化したのが図2である。そこで、図2(a)はダンパスプリング1とシリンダー7が並列状態で配置され、ダンパスプリング1の伸縮動をシリンダー7にて減衰させることが出来る。すなわち、シリンダー7はダンパスプリング1の伸縮動に抵抗を与え、直ちに減衰させるように機能する。この抵抗は作動油8の流れに基づく粘性抵抗であり、ダンパスプリング1の伸縮エネルギーは作動油8の流れに基づく粘性抵抗にて吸収される。
【0024】
そして、図2(b)はシリンダー7の他に、アダプタ2,3の弾性変形を考慮した場合を表している。すなわち、ピストン6が摺動してシリンダー7の底に当ることで該アダプタ2,3全体が弾性変形することが出来る。その為に、アダプタ2,3は弾性変形し易いようにその材質は樹脂としている。該樹脂は金属製アダプタ2,3に比較してバネ定数は低くて変形することが出来、その為にダンパスプリング1と共に衝撃エネルギーを吸収することが出来る。
【0025】
図3は減衰機能を備えたダンパスプリングの「たわみ」と「荷重」の関係を表しているグラフである。同グラフから明らかなように、両アダプタ2,3に荷重が作用するならば、ダンパスプリング1は圧縮変形し、撓み量がAまでは該荷重と比例して直線状に増加する。撓み量Aの地点はピストン6がシリンダー7の底に当った場合であり、その後は、荷重が急激に増加する。これはダンパスプリング1の圧縮変形に両アダプタ2,3の弾性変形が加わった状態での「たわみ」と「荷重」の関係である。
【0026】
ところで、本発明に係る減衰機能を備えたダンパスプリング1の用途は色々あり、特に限定するものではないが、その1つとしてトルクコンバータに内蔵されて衝撃トルクを緩和することが出来るダンパ装置に使用されるダンパスプリングとして用いられる。すなわち、前記図7に示すダンパ装置のダンパスプリング(チ)の代わりに図1に示す減衰機能を備えたダンパスプリング1に置き換えることが可能である。
【0027】
図4は本発明に係るダンパ装置を示す実施例であり、図7に相当する。このダンパ装置は入力側中央ディスク14の両面側に出力側プレートを配置し、上記ダンパスプリング1,1・・・は出力側プレートに形成しているバネ収容空間12,12・・・に収容されている。そして、ダンパスプリング1,1・・・は2本1組と成って入力側中央ディスク14に形成しているバネ押え13,13間に直列状態で配列し、両ダンパスプリング1,1の間には中間部材10の外周側へ突出しているセパレータ11が介在している。
【0028】
図5は本発明の減衰機能を備えたダンパスプリング1を用いて構成される上記図4に示すダンパ装置の一部拡大図を示している。ダンパ装置のバネ収容空間に図1に示すダンパスプリング1が収容され、該ダンパスプリング1の両端にはアダプタ2とアダプタ3が配置されて、ダンパスプリング1は両アダプタ2,3を介して押圧される。
【0029】
ここで、直列状態の両ダンパスプリング1,1の伸縮動作に関しては前記図7にて説明したと同じであり、入力側中央ディスク14に設けているバネ押え13によって押圧される。そして、ダンパスプリング1,1は均等に圧縮変形し、同時にピストン6,6はシリンダー7,7に沿って摺動する。そして、シリンダー7に入っている作動油8はシリンダー7,7の底に形成しているオリフィス穴9,9を流れて出入りする。
【0030】
従って、バネ押え13にて押圧されて圧縮変形したダンパスプリング1,1はある程度伸びて復元するが、何時までも伸縮動を繰り返すことはない。すなわち、直ちに減衰することが出来る。このように、本発明ではダンパスプリング1に減衰機能を持たせることで、ダンパ装置の構造は非常に簡単と成り、トルクコンバータの出力軸にトルク振動を伝えず、車両振動を抑制出来る。
【0031】
ところで、ダンパスプリング1に組み付けられるアダプタ2,3は金属製でもよいが、樹脂を使用することで接触部の摩擦抵抗並びに摩耗が軽減される。そして、樹脂製アダプタ2,3は鉄製に比べて柔らかい為、ダンパスプリング1への組付け作業が容易になる。
【符号の説明】
【0032】
1 ダンパスプリング
2 アダプタ
3 アダプタ
4 線材
5 ロッド
6 ピストン
7 シリンダー
8 作動油
9 オリフィス穴
10 中間部材
11 セパレータ
12 バネ収容空間
13 バネ押え
14 入力側中央ディスク


【特許請求の範囲】
【請求項1】
減衰機能を備えたダンパスプリングにおいて、該ダンパスプリングの両端にはアダプタを配置し、一方のアダプタにはダンパスプリングの中心穴に収容されるシリンダーを形成し、他方のアダプタからロッドを延ばすと共に先端にはピストンを設け、そして該ピストンを上記シリンダーに収容し、シリンダー内には作動油を充填すると共に、該シリンダーには外部と作動油の出入が出来る小さいオリフィス穴を形成したことを特徴とする減衰機能を備えたダンパスプリング。
【請求項2】
上記アダプタを樹脂製とした請求項1記載の減衰機能を備えたダンパスプリング。
【請求項3】
トルクコンバータなどの流体継手内に収容され、タービンランナとピストンとを弾性的に連結し、ピストンがフロントカバーに係合する際の衝撃トルクを緩和し、又ピストンがフロントカバーに係合したロックアップ状態においては、エンジンのトルク変動を吸収するダンパ装置において、該ダンパ装置はピストン側バネ押えとタービン側バネ受けの間に複数本のダンパスプリングを配列し、ここで、該ダンパスプリングの両端にはアダプタを配置し、一方のアダプタには該ダンパスプリングの中心穴に収容されるシリンダーを形成し、他方のアダプタからロッドを延ばすと共に先端にはピストンを設け、そして該ピストンを上記シリンダーに収容し、シリンダー内には作動油を充填すると共に、該シリンダーには外部と作動油の出入が出来る小さいオリフィス穴を形成したことを特徴とするダンパ装置。
【請求項4】
プレートとディスクを組み合わせてピストンの動きで作動する入力側クラッチと、該プレートとディスクが互いに係合する際の衝撃トルク及び係合状態でのエンジンのトルク変動を吸収する発進装置のダンパ装置において、該ダンパ装置は入力側バネ押えと出力側バネ受けの間に複数本のダンパスプリングを配列し、ダンパスプリングの両端にはアダプタを配置し、一方のアダプタには該ダンパスプリングの中心穴に収容されるシリンダーを形成し、他方のアダプタからロッドを延ばすと共に先端にはピストンを設け、そして該ピストンを上記シリンダーに収容し、シリンダー内には作動油を充填すると共に、該シリンダーには外部と作動油の出入が出来る小さいオリフィス穴を形成したことを特徴とするダンパ装置。
【請求項5】
上記バネ受けとしてのバネ収容空間内に2本のダンパスプリングを直列して配列し、その間には中間部材の外周に形成したセパレータを介在した請求項3、又は請求項4記載のダンパ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−214600(P2011−214600A)
【公開日】平成23年10月27日(2011.10.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−80824(P2010−80824)
【出願日】平成22年3月31日(2010.3.31)
【出願人】(594079143)アイシン・エィ・ダブリュ工業株式会社 (119)
【Fターム(参考)】