説明

無線端末の端末ユーザ誘導案内システム

【課題】無線通信の圏外で放送コンテンツを視聴している端末ユーザを無線通信の圏内へ誘導案内する無線端末の端末ユーザ誘導案内システムを提供する。
【解決手段】放送波から、各無線基地局の死活状態が登録された基地局情報を抽出する基地局情報抽出部103と、無線通信の圏外であると、基地局情報に記述されている生存基地局の位置情報および自端末の位置情報に基づいて、端末ユーザを生存基地局の通信エリアまで誘導案内するための誘導案内情報を生成する誘導案内情報生成部106と、誘導案内情報を表示出力する端末ディスプレイ107とを具備した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信不能エリアに位置する端末ユーザを通信可能エリアへ誘導案内する端末ユーザ誘導案内システムに係り、特に、放送コンテンツは視聴できるが無線通信圏外の端末ユーザを、無線通信圏内まで誘導案内する無線端末の端末ユーザ誘導案内システムに関する。
【背景技術】
【0002】
放送波としてワンセグ放送波を受信・視聴でき、かつ3G通信網などの無線通信網を利用して双方向のデータ通信を行える携帯電話やスマートフォンといった無線端末が普及している。このような無線端末を利用して、地震や水害など大規模な災害時に災害情報や安否情報を送受信する通信システムが開発されている。
【0003】
特許文献1には、近隣の無線基地局が災害により通信不能状態に陥っている無線端末に対して、端末ユーザを生存基地局の通信エリアへ移動させるための案内情報を放送波で提供する技術が開示されている。
【0004】
特許文献2には、抽選端末が当選確率を受信して自律的に抽選を実行する抽選システムにおいて、各抽選端末の現在位置が属する通信エリアをその位置属性とし、端末数の多い通信エリアを位置属性とする抽選端末に割り当てる当選比率を、端末数の低い通信エリアを位置属性とする抽選端末に割り当てる当選比率よりも低くすることにより、各通信エリアの端末数を均等化する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−63073号公報
【特許文献2】特願2009−235120号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
データ放送システムでは、通信帯域の制限やコンテンツ変更の自由度などの理由から、トップページのみをデータ放送で報知し、ユーザ端末は、当該トップページに掲載されているWebリンクに3G通信網を経由してアクセスするWeb通信により、より多くの情報、より詳細は情報、を取得することが一般的である。
【0007】
しかしながら、図8に一例を示したように、放送波の受信エリアと無線通信の圏内とは一致しないので、放送波を受信できるエリアであっても3G通信の圏外であると、データ放送のトップページは参照できるものの、当該トップページに記載されているWebリンク先へアクセスすることができず、所望のサービスを得られないことがあった。
【0008】
本発明の目的は、上記した従来技術の課題を解決し、無線通信の圏外で放送コンテンツを視聴している端末ユーザを無線通信の圏内へ誘導案内する無線端末の端末ユーザ誘導案内システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するために、本発明は、放送波の受信部および無線通信のインターフェースを備え、放送波から抽出したデータ放送コンテンツを再生し、当該コンテンツに登録されているリンク先へ無線通信でアクセスすることにより双方向通信を実現する端末ユーザ誘導案内システムにおいて、以下のような手段を講じた点に特徴がある。
【0010】
(1)放送波から無線通信の基地局情報を抽出する手段と、無線通信の圏外であると、前記基地局情報に記述されている生存基地局の位置情報および自端末の位置情報に基づいて、端末ユーザを生存基地局の通信エリアまで誘導案内するための誘導案内情報を生成する手段と、この誘導案内情報を表示出力する手段とを設けた。
【0011】
(2)誘導案内情報を生成する手段は、地図データ上に生存基地局の位置を重畳表示するようにした。
【0012】
(3)少なくとも自端末の向きを検知できるジャイロセンサおよび/または磁気コンパスをさらに具備し、ジャイロセンサおよび/または磁気コンパスにより検知された自端末の向きが生存基地局の方向であると、前記誘導案内情報として生存基地局のシンボルアニメーションを表示出力するようにした。
【0013】
(4)デジタルカメラ機能部をさらに具備し、ジャイロセンサおよび/または磁気コンパスにより検知された自端末の向きが生存基地局の方向であると、前記誘導案内情報として、生存基地局の方向を映し出す撮影画像上に当該生存基地局のシンボルアニメーションを重畳して表示出力するようにした。
【0014】
(5)基地局情報には、複数の通信方式に対応した生存基地局については、その死活状態が通信方式ごとに登録され、誘導案内情報を生成する手段は、自端末が対応している通信方式での通信が可能な基地局を生存基地局と見なして誘導案内情報を生成するようにした。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、以下のような効果が達成される。
【0016】
(1)無線通信の圏外で放送コンテンツを視聴している端末ユーザを無線通信の圏内へ誘導案内することで、当該端末ユーザを無線通信の圏内まで安全かつ容易に移動させることができる。したがって、データ放送による汎用的な情報の取得と、双方向通信による所望の情報へのアクセスとが可能になる。
【0017】
(2)生存基地局の位置が地図データ上に重畳表示されるか、あるいは自端末と生存基地局との相対的な位置関係がマップ表示されるので、端末ユーザを無線通信の圏内まで安全かつ容易に移動させる地図を提供できるようになる。
【0018】
(3)無線端末が生存基地局の方向に向けられると、生存基地局のシンボルアニメーションが表示出力されるので、地図に不慣れな端末ユーザに対しても、自身の移動方向を簡単に認識させられるようになる。
【0019】
(4)生存基地局のシンボルアニメーションが、生存基地局の方向を映し出すデジカメ機能による撮影画像上に重畳して表示出力されるので、地図に不慣れな端末ユーザに対しても、自身の移動方向をより簡単に認識させられるようになる。
【0020】
(5)生存基地局の死活状態が通信方式ごとに登録されるので、自端末の通信方式に対応した生存基地局を簡単に識別できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明に係る端末ユーザ誘導案内システムの構成を示したブロック図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る無線端末の構成を示した機能ブロック図である。
【図3】誘導案内情報の表示例を示した図である。
【図4】本発明に係る無線端末MNの動作を示したフローチャートである。
【図5】ユーザナビゲーションの動作を示したフローチャートである。
【図6】本発明の第2実施形態に係る無線端末の構成を示した機能ブロック図である。
【図7】誘導案内情報の他の表示例を示した図である。
【図8】放送波の受信エリアと無線通信の可能エリアとの関係を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。図1は、本発明に係る端末ユーザ誘導案内システムの構成を模式的に表現したブロック図であり、放送局1は、テレビ映像(ワンセグ)用のコンテンツとデータ通信用のコンテンツとが多重化された放送コンテンツを放送設備5から送信する。
【0023】
無線式の携帯端末MNは、ワンセグ受信機能およびデータ通信機能を備え、放送コンテンツを受信して再生すると共に、通信事業者が管理するいずれかの無線基地局APから3G通信網3を中継して広域のIPネットワーク2に接続することで、通信事業者に固有の双方向通信サービス(電話、電子メール、インターネット接続など)を受けられる。3G通信網3には、各基地局APが正常に動作しているか否かを監視する基地局監視装置4および管理サーバ6が設けられている。
【0024】
図2は、前記無線端末MNの構成を示した機能ブロック図であり、ここでは、本発明の説明に不要な構成は図示が省略されている。
【0025】
放送コンテンツ受信部101は、ワンセグ用のコンテンツとデータ放送用のコンテンツとが多重化された放送コンテンツ、および3G通信網3の各無線基地局APの死活状態およびその位置情報が登録された基地局情報を受信する。ワンセグ用のコンテンツはワンセグ抽出部102により抽出され、データ放送用のコンテンツはデータ放送抽出部103により抽出され、基地局情報はデータ放送抽出部103の基地局情報抽出部103aにより抽出される。符号化/復号部105は、3Gインターフェース111で受信された3G通信の符号化データを復号すると共に、3Gインターフェース111から3G通信網3へ送信するデータを符号化する。
【0026】
ワンセグ視聴制御部104は、ワンセグ用のコンテンツを復号して端末ディスプレイ107に表示出力する。データ放送視聴制御部112は、データ放送用のコンテンツを復号して端末ディスプレイ107に表示出力し、さらに双方向通信用のWebアクセス制御部112aを含む。Webアクセス制御部112aは3G通信制御部112bを含み、3G通信網経由でのWebアクセスを制御する。
【0027】
誘導案内情報生成部106は、前記基地局情報抽出部103aにより抽出された基地局情報(誘導案内情報を生成するスクリプトを含む)に基づいて、端末ユーザを生存基地局の通信エリア内まで誘導するための誘導案内情報を生成する。
【0028】
入力操作部108は各種のキースイッチを備え、端末ユーザの入力操作を受け付ける。測位部109は、無線端末MNの現在位置を測位する。基地局情報記憶部110は、前記受信された基地局情報が一時記憶される。
【0029】
このような構成において、地震等の災害が発生して無線基地局APの一部が破損等の理由で機能不全となると、基地局監視装置4は、無線基地局APごとに死活状態を判定し、生存基地局の住所、緯度および経度といった位置情報を、誘導案内情報を生成するスクリプトと共に基地局情報としてIPネットワーク経由で放送局1へ通知する。放送局1は、前記通知された基地局情報をワンセグ放送やデジタルラジオ放送の放送波に多重化して放送する。
【0030】
一方、無線端末MNでは、端末ユーザがデータ放送によるデータ通信の利用中に、3G通信網経由でのWebアクセスが不能に陥ると、前記データ放送抽出部103およびその基地局情報抽出部103aにより、前記基地局情報(誘導案内情報を生成するスクリプトを含む)が抽出されて基地局情報記憶部110に一時記憶される。
【0031】
誘導案内情報生成部106は、この基地局情報と自端末の位置情報とに基づいて、生存基地局の方位、現在位置からの距離などを誘導案内情報として生成し、これを端末ディスプレイ107に表示出力する。
【0032】
図3は、前記誘導案内情報の表示例を示した図であり、無線端末MNから移動可能な範囲内に生存基地局が見つかると、端末ディスプレイ107には、同図(a)に示したように、端末ユーザの現在位置を示すマーカ11、生存基地局の位置を示すマーカ12、方位13および単位距離14が表示される。端末ユーザは、端末ディスプレイ107に表示される誘導案内を参照することで生存基地局の通信エリア内まで簡単に移動することができ、当該位置で3G通信網経由の通信サービスを受けられるようになる。
【0033】
なお、無線端末MNが自端末の現在位置および生存基地局の位置を包含する地図データを保持または取得できるならば、同図(b)に一例を示したように、無線端末MNの現在位置および生存基地局の位置を地図テンプレートに重畳することで、地図形式の誘導案内情報を生成しても良い。
【0034】
次いで、フローチャートを参照して本発明の一実施形態の動作を詳細に説明する。図4は、前記無線端末MNの動作を示したフローチャートであり、ステップS1において、データ放送の受信アプリケーションが起動されると、ステップS2では、ワンセグ放送の受信が開始され、この放送波に多重化されているデータ放送コンテンツがデータ放送抽出部103により抽出される。ステップS3では、抽出されたデータ放送コンテンツがデータ放送視聴制御部112により復号され、端末ディスプレイ107にデータ放送のトップページが表示される。ステップS4では、当該トップページにWebリンクが含まれているか否かが判定される。
【0035】
Webリンクが含まれていればステップS5へ進み、自端末が3G通信の圏内であるか否かが判定される。ここで、自然災害の影響等で近隣の無線基地局APが使用不能状態に陥るなどして3G通信の圏外と判定されるとステップS6へ進み、端末ユーザを3G通信圏内へ誘導案内するユーザナビゲーションが実施される。
【0036】
図5は、前記ステップS6で実行されるユーザナビゲーションの動作を示したフローチャートであり、ステップS21では、ユーザナビゲーションを開始する旨のメッセージが端末ディスプレイ107に表示される。ステップS22では、前記基地局情報抽出部103aによりデータ放送波から基地局情報が抽出されて基地局情報記憶部110へ一時記憶される。この基地局情報には、ワンセグ受信エリア内に設置されている無線基地局APのうち、生存状態にある基地局の位置情報(住所、緯度および経度)および前記誘導案内情報を生成するためのスクリプトが含まれる。
【0037】
ステップS23では、無線端末MNに実装されている測位部109により現在位置が測位される。ステップS24では、現在位置から最近傍の生存基地局または現在位置から移動可能な範囲内で収容端末数の少ない生存基地局が1ないし複数探索されて誘導案内先に決定される。
【0038】
ステップS25では、前記誘導案内情報生成部106において、前記決定された誘導案内先の生存基地局および自端末MNの現在位置に基づいて、端末ユーザを前記生存基地局の通信可能エリア内まで誘導案内するための情報が作成され、ステップS26において、端末ディスプレイ107に表示される。
【0039】
ステップS27では、3G通信の圏内に到達したか否かが判定される。依然として3G通信の圏外であればステップS23へ戻り、上記の各処理が繰り返される。その後、ステップS27において、3G通信の圏内に到達したと判定されるとステップS28へ進み、Webリンクへのアクセスが可能になった旨のメッセージが端末ディスプレイ107に表示される。
【0040】
図4のフローチャートへ戻り、ステップS7では、3Gインターフェース111により3G通信網3との接続が確立される。ステップS8では、無線端末MNの移動経路や3G通信の受信状況に関するログ情報が、3G通信網経由で管理サーバ6へ送信される。ステップS9では、前記Webアクセス制御部112aおよびその3G通信制御部112bにより、ユーザ操作に応答して所定のWebサイトとの間に通信セッションが確立されて所定のWebサービスが提供される。
【0041】
本実施形態によれば、無線通信の圏外でデータ放送を視聴している端末ユーザを無線通信の圏内へ誘導案内することで、当該端末ユーザを無線通信の圏内まで安全かつ容易に移動させることができる。
【0042】
なお、上記の実施形態では、基地局情報として各無線基地局の死活状態や生存基地局の位置情報が登録され、地図状の誘導案内情報が二次元表示されるものとして説明したが、本発明はこれのみに限定されるものではなく、基地局情報として生存基地局の位置情報と共にAR(拡張現実)アプリケーション用のメタ情報(エアタグ)を登録しておいても良い。このようにすれば、誘導案内情報として、無線端末MNの端末ディスプレイ107に生存基地局の位置を仮想的に表示できるようになる。
【0043】
図6は、本発明の第2実施形態に係るARに対応した無線端末MNの構成を示した機能ブロック図であり、ここでは、本発明の説明に不要な構成は図示が省略されている。本実施形態では、無線端末MNがジャイロセンサ113(および/または磁気コンパス)を備え、前記基地局情報抽出部103aは、生存基地局の位置情報と共にそのAR用のメタ情報を抽出する。
【0044】
このような構成において、前記基地局監視装置4は、各無線基地局APの死活状態を監視し、生存基地局APの位置情報およびメタ情報を基地局情報としてIPネットワーク経由で放送局1へ通知する。放送局1は、前記メタ情報を含む基地局情報を放送波に重畳して放送する。
【0045】
無線端末MNでは、前記基地局情報抽出部103aが、基地局情報として各無線基地局APの死活状態、位置情報およびメタ情報を取得し、前記基地局情報記憶部110へ一時記憶する。前記誘導案内生成部106は、前記と同様に、自端末MNの現在位置と生存基地局の位置情報とに基づいて、端末ユーザを誘導案内する少なくとも一つの生存基地局APを決定する。
【0046】
ここで、前記ユーザナビゲーションが起動されると、前記決定された生存基地局APの位置情報およびメタ情報が前記基地局情報記憶部110から読み出される。そして、無線端末MNが前記生存基地局の方向に向けられ、これがジャイロセンサ113により検知されると、端末ディスプレイ107に前記生存基地局のシンボルが表示される。
【0047】
図7は、本実施形態における誘導案内情報の表示例を示した図であり、ジャイロセンサ113により検知された自端末の向きが生存基地局の方向であると、前記端末ディスプレイ107には、当該方向に生存基地局APが存在していることを示すシンボルアニメーション5が、当該生存基地局APの通信圏内までの距離情報6と共に表示されている。
【0048】
本実施形態によれば、端末ユーザに誘導案内情報を仮想空間上で提供できるので、地図に不慣れな端末ユーザに、自身の移動方向をより簡単に認識させられるようになる。
【0049】
さらに、無線端末MNがデジタルカメラ機能を備えているのであれば、前記ジャイロセンサにより検知された自端末の向きが生存基地局の方向であると、生存基地局の方向を映し出す撮影画像上に当該生存基地局のシンボルアニメーションが重畳して表示出力されるようにしても良い。
【0050】
なお、無線基地局APが複数の通信方式(CDMA2000 1X MC,CDMA2000 1X EV- DO Rev.0、CDMA2000 1x EV-DO Rev.Aなど)に対応し、通信方式の異なる複数種の無線端末MNが存在する環境下では、基地局情報として各無線基地局APの死活状態を通信方式ごとに登録することが望ましい。このようにすれば、各無線端末MNでは、自端末の通信方式に対応した生存基地局までの誘導案内情報を取得できるようになる。
【符号の説明】
【0051】
101…放送コンテンツ受信部,102…ワンセグ抽出部,103…データ放送抽出部,103a…基地局情報抽出部,104…ワンセグ視聴制御部,105…符号化/復号部,106…誘導案内情報生成部,107…端末ディスプレイ,108…入力操作部,109…測位部,110…基地局情報記憶部,111…3Gインターフェース,112…データ放送視聴制御部,112a…Webアクセス制御部,112b…3G通信制御部,113…ジャイロセンサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
放送波の受信部および無線通信のインターフェースを備え、放送波から抽出したデータ放送コンテンツを再生し、当該コンテンツに登録さているリンク先へ無線通信でアクセスすることにより双方向通信を実現する無線端末の端末ユーザ誘導案内システムにおいて、
放送波から無線通信の基地局情報を抽出する手段と、
無線通信の圏外であると、前記基地局情報に記述されている生存基地局の位置情報および自端末の位置情報に基づいて、端末ユーザを生存基地局の通信エリアまで誘導案内するための誘導案内情報を生成する手段と、
前記誘導案内情報を表示出力する手段とを具備したことを特徴とする無線端末の端末ユーザ誘導案内システム。
【請求項2】
前記誘導案内情報を生成する手段は、地図データ上に生存基地局の位置を重畳表示することを特徴とする請求項1に記載の無線端末の端末ユーザ誘導案内システム。
【請求項3】
少なくとも自端末の向きを検知できるジャイロセンサおよび/または磁気コンパスをさらに具備し、
前記ジャイロセンサおよび/または磁気コンパスにより検知された自端末の向きが生存基地局の方向であると、前記誘導案内情報として生存基地局のシンボルアニメーションを表示することを特徴とする請求項1に記載の無線端末の端末ユーザ誘導案内システム。
【請求項4】
デジタルカメラ機能部をさらに具備し、
前記ジャイロセンサおよび/または磁気コンパスにより検知された自端末の向きが生存基地局の方向であると、前記誘導案内情報として、生存基地局の方向を映し出す撮影画像上に当該生存基地局のシンボルアニメーションを重畳表示することを特徴とする請求項3に記載の無線端末の端末ユーザ誘導案内システム。
【請求項5】
前記基地局情報には、複数の通信方式に対応した生存基地局については、その死活状態が通信方式ごとに登録され、
前記誘導案内情報を生成する手段は、自端末が対応している通信方式での通信が可能な基地局を生存基地局と見なして誘導案内情報を生成することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の無線端末の端末ユーザ誘導案内システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−213064(P2012−213064A)
【公開日】平成24年11月1日(2012.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−78022(P2011−78022)
【出願日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【出願人】(000208891)KDDI株式会社 (2,700)
【Fターム(参考)】