生物活性fus1ペプチドおよびナノ粒子−ポリペプチド複合体
本発明によって、ナノ粒子と結合している生物活性ポリペプチドを含むナノ粒子−ポリペプチド複合体が提供され、ここで、その生物活性ポリペプチドは、そのタンパク質の細胞内取り込みを容易にする化学的部分の付加によって改変される。ここで、そのポリペプチドは、タンパク質またはペプチドであり得る。いくつかの実施形態において、そのタンパク質またはペプチドのアミノ酸配列は、腫瘍抑制遺伝子産物のアミノ酸配列に由来する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)ナノ粒子と結合している生物活性ポリペプチド、
b)該ナノ粒子、
を含み、該生物活性ポリペプチドが、該ポリペプチドの細胞内取り込みを容易にする化学的部分の付加によって改変される、ナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項2】
前記ポリペプチドは、ペプチドである、請求項1に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項3】
前記ペプチドのアミノ酸配列は、腫瘍抑制遺伝子産物のアミノ酸配列に由来する、請求項2に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項4】
前記腫瘍抑制遺伝子は、表4に列挙される遺伝子、アポトーシス促進遺伝子、または細胞傷害性遺伝子である、請求項3に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項5】
前記生物活性ペプチドは、FUS−1ペプチド、Antennapediaホメオボックス遺伝子(Antp)ペプチド、HIV Tatペプチド、ヘルペスウイルスVP22ペプチド、モデル両親媒性ペプチド、トランスポータンペプチド、SV 40 T抗原ペプチド、またはプロテグリンIペプチドである、請求項1に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項6】
前記生物活性ペプチドは、FUS−1ペプチドである、請求項5に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項7】
前記FUS−1ペプチドは、配列番号1を含む、請求項5に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項8】
前記FUS−1ペプチドは、配列番号1である、請求項5に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項9】
前記生物活性ペプチドは、KLALKLALKALKAALKLA(配列番号2)、RQIKIWFQNRRMKWKK(配列番号3)、GWTLNSAGYLLGKINLKALAALAKKIL(配列番号4)、MGLGLHLLVLAAALQGAWSQPKKKRKV(配列番号5)、GALFLGWLGAAGSTMGAWSQPKKKRKV(配列番号6)、GRKKRRQRRRPPQ(配列番号7)、RGGRLSYSRRRFSTSTGR(配列番号8)またはRRLSYSRRRF(配列番号9)を含む、請求項5に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項10】
前記生物活性ペプチドは、KLALKLALKALKAALKLA(配列番号2)を含む、請求項9に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項11】
前記ペプチドは、腫瘍抑制遺伝子産物のアミノ酸配列の機能性ドメインを含む、請求項3に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項12】
前記ペプチドは、腫瘍抑制遺伝子産物のアミノ酸配列の予想される機能性ドメインを含む、請求項3に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項13】
前記予想される機能性ドメインは、前記腫瘍抑制遺伝子産物のアミノ酸配列のコンピュータ支援配列分析によって同定される、請求項12に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項14】
前記ポリペプチドは、タンパク質である、請求項1に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項15】
前記タンパク質のアミノ酸配列は、腫瘍抑制遺伝子産物のアミノ酸配列に由来する、請求項13に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項16】
前記腫瘍抑制遺伝子は、表4に列挙される遺伝子である、請求項14に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項17】
前記腫瘍抑制遺伝子は、FUS−1である、請求項16に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項18】
前記ナノ粒子は、脂質ベースのナノ粒子、超常磁性ナノ粒子、ナノシェル、半導体ナノ結晶、量子ドット、ポリマーベースのナノ粒子、ケイ素ベースのナノ粒子、シリカベースのナノ粒子、金属ベースのナノ粒子、フラーレンまたはナノチューブである、請求項1に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項19】
前記ナノ粒子は、脂質ベースのナノ粒子である、請求項18に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項20】
前記脂質ベースのナノ粒子は、リポソーム、中性リポソーム、DOPCリポソームまたはDOTAP:コレステロール小胞である、請求項18に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項21】
前記リポソームは、DOPCリポソームである、請求項20に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項22】
前記ナノ粒子は、超常磁性ナノ粒子である、請求項18に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項23】
前記ナノ粒子は、超常磁性ナノ粒子であり、そして前記ナノ粒子−ポリペプチド複合体は、リポソーム内またはDOTAP:コレステロール小胞内にある、請求項18に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項24】
前記リポソームは、DOPCリポソームである、請求項23に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項25】
前記化学的部分は、脂肪酸である、請求項1に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項26】
前記脂肪酸は、C4〜C18脂肪酸である、請求項25に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項27】
前記脂肪酸は、ステアレートまたはミリステートである、請求項25に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項28】
前記化学的部分は、細胞透過性ペプチドである、請求項1に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項29】
前記細胞透過性ペプチドは、HIV Tat、ヘルペスウイルスVP22、Drosophila Antennapediaホメオボックス遺伝子産物に由来する、請求項28に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項30】
前記ナノ粒子と結合している第2の生物活性ポリペプチドをさらに含む、請求項1に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項31】
前記第1の生物活性ポリペプチドおよび前記第2の生物活性ポリペプチドは、生物活性ペプチドであり、該生物活性ペプチドの各々は、異なる腫瘍抑制遺伝子産物に由来するアミノ酸配列を含む、請求項30に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項32】
前記ナノ粒子−ポリペプチド複合体を組織または細胞を標的する標的化部分をさらに含む、請求項1に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項33】
a)ナノ粒子と結合している生物活性ポリペプチド、
b)該ナノ粒子、
を含み、該生物活性ポリペプチドが、ステアレート部分の付加によって改変され、そして該ナノ粒子が、DOTAP:コレステロール小胞、DOPCリポソームまたは超常磁性ナノ粒子である、ナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項34】
a)アミノ酸配列KLRRVHKNLIPQGIVKLDHPR(配列番号1);または
b)その生物学的に活性な改変体;
を含む、単離されたペプチド。
【請求項35】
前記ペプチドは、10アミノ酸残基長〜100アミノ酸残基長である、請求項34に記載のペプチド。
【請求項36】
前記ペプチドは、10アミノ酸残基長〜75アミノ酸残基長である、請求項35に記載のペプチド。
【請求項37】
前記ペプチドは、10アミノ酸残基長〜50アミノ酸残基長である、請求項36に記載のペプチド。
【請求項38】
前記ペプチドは、10アミノ酸残基長〜25アミノ酸残基長である、請求項37に記載のペプチド。
【請求項39】
前記ペプチドは、10アミノ酸残基長である、請求項38に記載のペプチド。
【請求項40】
前記ペプチドは、該ペプチドの細胞内取り込みを容易にする化学的部分の付加によって改変される、請求項34に記載のペプチド。
【請求項41】
前記化学的部分は、脂肪酸である、請求項40に記載のペプチド。
【請求項42】
前記化学的脂肪酸は、C4〜C18脂肪酸である、請求項41に記載のペプチド。
【請求項43】
前記脂肪酸は、ステアレートまたはミリステートである、請求項42に記載のペプチド。
【請求項44】
前記化学的部分は、細胞透過性ペプチドである、請求項40に記載のペプチド。
【請求項45】
前記細胞透過性ペプチドは、HIV Tat、ヘルペスウイルスVP22、またはDrosophila Antennapediaホメオボックス遺伝子産物に由来する、請求項44に記載のペプチド。
【請求項46】
a)請求項34〜45のうちのいずれか1項に記載の生物活性ペプチド、
b)ナノ粒子、
を含む、ナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項47】
前記ナノ粒子は、脂質ベースのナノ粒子、超常磁性ナノ粒子、ナノシェル、半導体ナノ結晶、量子ドット、ポリマーベースのナノ粒子、ケイ素ベースのナノ粒子、シリカベースのナノ粒子、金属ベースのナノ粒子、フラーレンまたはナノチューブである、請求項46に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項48】
前記ナノ粒子は、脂質ベースのナノ粒子である、請求項47に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項49】
前記脂質ベースのナノ粒子は、リポソームまたはDOTAP:コレステロール小胞である、請求項48に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項50】
前記ナノ粒子は、超常磁性ナノ粒子である、請求項47に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項51】
前記ナノ粒子は、超常磁性ナノ粒子であり、そして前記ナノ粒子−ポリペプチド複合体は、リポソーム内またはDOTAP:コレステロール小胞内にある、請求項47に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項52】
a)ナノ粒子と結合しているアミノ酸配列KLRRVHKNLIPQGIVKLDHPR(配列番号1)のペプチド、
b)該ナノ粒子、
を含み、該ペプチドは、ステアレート部分の付加によって改変され、そして該ナノ粒子は、リポソーム、DOTAP:コレステロール小胞、DOPCリポソームまたは超常磁性ナノ粒子である、ナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項53】
疾患を処置する方法であって、被験体に、請求項1〜52のうちのいずれか1項に記載のペプチドまたはナノ粒子−ポリペプチド複合体のうちのいずれか1つを薬学的に受容可能な希釈剤中に含む薬学的組成物を投与する工程を包含する、方法。
【請求項54】
前記疾患が、癌である、請求項53に記載の方法。
【請求項55】
化学療法剤を前記被験体に投与する工程をさらに包含する、請求項53に記載の方法。
【請求項56】
前記化学療法剤は、イマチニブである、請求項55に記載の方法。
【請求項57】
前記癌は、肺癌である、請求項54に記載の方法。
【請求項58】
前記肺癌は、NSCLCである、請求項57に記載の方法。
【請求項59】
放射線を前記被験体に適用する工程をさらに包含する、請求項53に記載の方法。
【請求項60】
第2の生物活性ポリペプチドを前記被験体に投与する工程をさらに包含する、請求項53に記載の方法。
【請求項61】
ポリペプチドを細胞に送達する方法であって、
a)請求項1〜33および請求項46〜52のうちのいずれか1項に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体のうちのいずれか1つを調製する工程;ならびに
b)該細胞と該ナノ粒子−ポリペプチド複合体とを、該細胞による該生物活性ポリペプチドの取り込みを可能にするために十分な条件下で接触させる工程;
を包含する、方法。
【請求項62】
被験体において腫瘍を処置する方法であって、該被験体に、請求項1〜52に記載のペプチドまたはナノ粒子−ポリペプチド複合体のうちのいずれか1つの治療的に有効な量を投与する工程を包含し、該ナノ粒子複合体のポリペプチドが、腫瘍抑制遺伝子産物のアミノ酸配列に基づく、方法。
【請求項63】
前記投与は、腹腔内注射である、請求項62に記載の方法。
【請求項64】
前記腫瘍は、胃腸の腫瘍である、請求項62に記載の方法。
【請求項65】
ナノ粒子−ポリペプチド複合体を作製する方法であって、
a)生物活性ポリペプチドの配列中の1個以上の機能性ドメインを同定する工程;
b)該機能性ドメインのうちの少なくとも1個を含むペプチドを調製する工程;
c)所望の生物学的活性を有するペプチドを選択する工程;および
d)該ペプチドとナノ粒子とを結合させることによってナノ粒子−ポリペプチド複合体を調製する工程;
を包含する、方法。
【請求項66】
前記同定する工程は、コンピュータ支援構造分析を使用する工程を包含する、請求項65に記載の方法。
【請求項67】
前記コンピュータ支援構造分析は、推定上のプロテインキナーゼ相互作用部位、推定上のミリルトイル化部位、PDZクラスIIドメインモチーフまたはAキナーゼアンカータンパク質(AKAP)モチーフの同定をもたらす、請求項66に記載の方法。
【請求項68】
前記ペプチドの細胞内取り込みを容易にする化学的部分を付加することによって該ペプチドを改変する工程をさらに包含する、請求項65に記載の方法。
【請求項69】
前記機能性ドメインは、腫瘍抑制遺伝子のアミノ酸配列の予想される機能性ドメインである、請求項65に記載の方法。
【請求項70】
タンパク質チロシンキナーゼを阻害する方法であって、該キナーゼと、請求項34〜45のうちのいずれか1項に記載のペプチドのうちの1つとを接触させる工程を包含する、方法。
【請求項71】
前記キナーゼは、EGFR、PDGFR、cKit、cAbl、またはErkである、請求項70に記載の方法。
【請求項72】
腫瘍細胞においてアポトーシスを誘導する方法であって、該腫瘍細胞と、請求項34〜45のうちのいずれか1項に記載のペプチドのうちの1つとを接触させる工程を包含する、方法。
【請求項73】
腫瘍細胞においてアポトーシスを誘導する方法であって、該腫瘍細胞と、請求項46〜51のうちのいずれか1項に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体のうちの1つとを接触させる工程を包含する、方法。
【請求項74】
請求項1〜32および請求項46〜51のうちのいずれか1項に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体のうちのいずれか1つを含み、該ナノ粒子が、超常磁性ナノ粒子である、磁気共鳴画像法のための組成物。
【請求項1】
a)ナノ粒子と結合している生物活性ポリペプチド、
b)該ナノ粒子、
を含み、該生物活性ポリペプチドが、該ポリペプチドの細胞内取り込みを容易にする化学的部分の付加によって改変される、ナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項2】
前記ポリペプチドは、ペプチドである、請求項1に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項3】
前記ペプチドのアミノ酸配列は、腫瘍抑制遺伝子産物のアミノ酸配列に由来する、請求項2に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項4】
前記腫瘍抑制遺伝子は、表4に列挙される遺伝子、アポトーシス促進遺伝子、または細胞傷害性遺伝子である、請求項3に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項5】
前記生物活性ペプチドは、FUS−1ペプチド、Antennapediaホメオボックス遺伝子(Antp)ペプチド、HIV Tatペプチド、ヘルペスウイルスVP22ペプチド、モデル両親媒性ペプチド、トランスポータンペプチド、SV 40 T抗原ペプチド、またはプロテグリンIペプチドである、請求項1に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項6】
前記生物活性ペプチドは、FUS−1ペプチドである、請求項5に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項7】
前記FUS−1ペプチドは、配列番号1を含む、請求項5に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項8】
前記FUS−1ペプチドは、配列番号1である、請求項5に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項9】
前記生物活性ペプチドは、KLALKLALKALKAALKLA(配列番号2)、RQIKIWFQNRRMKWKK(配列番号3)、GWTLNSAGYLLGKINLKALAALAKKIL(配列番号4)、MGLGLHLLVLAAALQGAWSQPKKKRKV(配列番号5)、GALFLGWLGAAGSTMGAWSQPKKKRKV(配列番号6)、GRKKRRQRRRPPQ(配列番号7)、RGGRLSYSRRRFSTSTGR(配列番号8)またはRRLSYSRRRF(配列番号9)を含む、請求項5に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項10】
前記生物活性ペプチドは、KLALKLALKALKAALKLA(配列番号2)を含む、請求項9に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項11】
前記ペプチドは、腫瘍抑制遺伝子産物のアミノ酸配列の機能性ドメインを含む、請求項3に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項12】
前記ペプチドは、腫瘍抑制遺伝子産物のアミノ酸配列の予想される機能性ドメインを含む、請求項3に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項13】
前記予想される機能性ドメインは、前記腫瘍抑制遺伝子産物のアミノ酸配列のコンピュータ支援配列分析によって同定される、請求項12に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項14】
前記ポリペプチドは、タンパク質である、請求項1に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項15】
前記タンパク質のアミノ酸配列は、腫瘍抑制遺伝子産物のアミノ酸配列に由来する、請求項13に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項16】
前記腫瘍抑制遺伝子は、表4に列挙される遺伝子である、請求項14に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項17】
前記腫瘍抑制遺伝子は、FUS−1である、請求項16に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項18】
前記ナノ粒子は、脂質ベースのナノ粒子、超常磁性ナノ粒子、ナノシェル、半導体ナノ結晶、量子ドット、ポリマーベースのナノ粒子、ケイ素ベースのナノ粒子、シリカベースのナノ粒子、金属ベースのナノ粒子、フラーレンまたはナノチューブである、請求項1に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項19】
前記ナノ粒子は、脂質ベースのナノ粒子である、請求項18に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項20】
前記脂質ベースのナノ粒子は、リポソーム、中性リポソーム、DOPCリポソームまたはDOTAP:コレステロール小胞である、請求項18に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項21】
前記リポソームは、DOPCリポソームである、請求項20に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項22】
前記ナノ粒子は、超常磁性ナノ粒子である、請求項18に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項23】
前記ナノ粒子は、超常磁性ナノ粒子であり、そして前記ナノ粒子−ポリペプチド複合体は、リポソーム内またはDOTAP:コレステロール小胞内にある、請求項18に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項24】
前記リポソームは、DOPCリポソームである、請求項23に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項25】
前記化学的部分は、脂肪酸である、請求項1に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項26】
前記脂肪酸は、C4〜C18脂肪酸である、請求項25に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項27】
前記脂肪酸は、ステアレートまたはミリステートである、請求項25に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項28】
前記化学的部分は、細胞透過性ペプチドである、請求項1に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項29】
前記細胞透過性ペプチドは、HIV Tat、ヘルペスウイルスVP22、Drosophila Antennapediaホメオボックス遺伝子産物に由来する、請求項28に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項30】
前記ナノ粒子と結合している第2の生物活性ポリペプチドをさらに含む、請求項1に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項31】
前記第1の生物活性ポリペプチドおよび前記第2の生物活性ポリペプチドは、生物活性ペプチドであり、該生物活性ペプチドの各々は、異なる腫瘍抑制遺伝子産物に由来するアミノ酸配列を含む、請求項30に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項32】
前記ナノ粒子−ポリペプチド複合体を組織または細胞を標的する標的化部分をさらに含む、請求項1に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項33】
a)ナノ粒子と結合している生物活性ポリペプチド、
b)該ナノ粒子、
を含み、該生物活性ポリペプチドが、ステアレート部分の付加によって改変され、そして該ナノ粒子が、DOTAP:コレステロール小胞、DOPCリポソームまたは超常磁性ナノ粒子である、ナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項34】
a)アミノ酸配列KLRRVHKNLIPQGIVKLDHPR(配列番号1);または
b)その生物学的に活性な改変体;
を含む、単離されたペプチド。
【請求項35】
前記ペプチドは、10アミノ酸残基長〜100アミノ酸残基長である、請求項34に記載のペプチド。
【請求項36】
前記ペプチドは、10アミノ酸残基長〜75アミノ酸残基長である、請求項35に記載のペプチド。
【請求項37】
前記ペプチドは、10アミノ酸残基長〜50アミノ酸残基長である、請求項36に記載のペプチド。
【請求項38】
前記ペプチドは、10アミノ酸残基長〜25アミノ酸残基長である、請求項37に記載のペプチド。
【請求項39】
前記ペプチドは、10アミノ酸残基長である、請求項38に記載のペプチド。
【請求項40】
前記ペプチドは、該ペプチドの細胞内取り込みを容易にする化学的部分の付加によって改変される、請求項34に記載のペプチド。
【請求項41】
前記化学的部分は、脂肪酸である、請求項40に記載のペプチド。
【請求項42】
前記化学的脂肪酸は、C4〜C18脂肪酸である、請求項41に記載のペプチド。
【請求項43】
前記脂肪酸は、ステアレートまたはミリステートである、請求項42に記載のペプチド。
【請求項44】
前記化学的部分は、細胞透過性ペプチドである、請求項40に記載のペプチド。
【請求項45】
前記細胞透過性ペプチドは、HIV Tat、ヘルペスウイルスVP22、またはDrosophila Antennapediaホメオボックス遺伝子産物に由来する、請求項44に記載のペプチド。
【請求項46】
a)請求項34〜45のうちのいずれか1項に記載の生物活性ペプチド、
b)ナノ粒子、
を含む、ナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項47】
前記ナノ粒子は、脂質ベースのナノ粒子、超常磁性ナノ粒子、ナノシェル、半導体ナノ結晶、量子ドット、ポリマーベースのナノ粒子、ケイ素ベースのナノ粒子、シリカベースのナノ粒子、金属ベースのナノ粒子、フラーレンまたはナノチューブである、請求項46に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項48】
前記ナノ粒子は、脂質ベースのナノ粒子である、請求項47に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項49】
前記脂質ベースのナノ粒子は、リポソームまたはDOTAP:コレステロール小胞である、請求項48に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項50】
前記ナノ粒子は、超常磁性ナノ粒子である、請求項47に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項51】
前記ナノ粒子は、超常磁性ナノ粒子であり、そして前記ナノ粒子−ポリペプチド複合体は、リポソーム内またはDOTAP:コレステロール小胞内にある、請求項47に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項52】
a)ナノ粒子と結合しているアミノ酸配列KLRRVHKNLIPQGIVKLDHPR(配列番号1)のペプチド、
b)該ナノ粒子、
を含み、該ペプチドは、ステアレート部分の付加によって改変され、そして該ナノ粒子は、リポソーム、DOTAP:コレステロール小胞、DOPCリポソームまたは超常磁性ナノ粒子である、ナノ粒子−ポリペプチド複合体。
【請求項53】
疾患を処置する方法であって、被験体に、請求項1〜52のうちのいずれか1項に記載のペプチドまたはナノ粒子−ポリペプチド複合体のうちのいずれか1つを薬学的に受容可能な希釈剤中に含む薬学的組成物を投与する工程を包含する、方法。
【請求項54】
前記疾患が、癌である、請求項53に記載の方法。
【請求項55】
化学療法剤を前記被験体に投与する工程をさらに包含する、請求項53に記載の方法。
【請求項56】
前記化学療法剤は、イマチニブである、請求項55に記載の方法。
【請求項57】
前記癌は、肺癌である、請求項54に記載の方法。
【請求項58】
前記肺癌は、NSCLCである、請求項57に記載の方法。
【請求項59】
放射線を前記被験体に適用する工程をさらに包含する、請求項53に記載の方法。
【請求項60】
第2の生物活性ポリペプチドを前記被験体に投与する工程をさらに包含する、請求項53に記載の方法。
【請求項61】
ポリペプチドを細胞に送達する方法であって、
a)請求項1〜33および請求項46〜52のうちのいずれか1項に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体のうちのいずれか1つを調製する工程;ならびに
b)該細胞と該ナノ粒子−ポリペプチド複合体とを、該細胞による該生物活性ポリペプチドの取り込みを可能にするために十分な条件下で接触させる工程;
を包含する、方法。
【請求項62】
被験体において腫瘍を処置する方法であって、該被験体に、請求項1〜52に記載のペプチドまたはナノ粒子−ポリペプチド複合体のうちのいずれか1つの治療的に有効な量を投与する工程を包含し、該ナノ粒子複合体のポリペプチドが、腫瘍抑制遺伝子産物のアミノ酸配列に基づく、方法。
【請求項63】
前記投与は、腹腔内注射である、請求項62に記載の方法。
【請求項64】
前記腫瘍は、胃腸の腫瘍である、請求項62に記載の方法。
【請求項65】
ナノ粒子−ポリペプチド複合体を作製する方法であって、
a)生物活性ポリペプチドの配列中の1個以上の機能性ドメインを同定する工程;
b)該機能性ドメインのうちの少なくとも1個を含むペプチドを調製する工程;
c)所望の生物学的活性を有するペプチドを選択する工程;および
d)該ペプチドとナノ粒子とを結合させることによってナノ粒子−ポリペプチド複合体を調製する工程;
を包含する、方法。
【請求項66】
前記同定する工程は、コンピュータ支援構造分析を使用する工程を包含する、請求項65に記載の方法。
【請求項67】
前記コンピュータ支援構造分析は、推定上のプロテインキナーゼ相互作用部位、推定上のミリルトイル化部位、PDZクラスIIドメインモチーフまたはAキナーゼアンカータンパク質(AKAP)モチーフの同定をもたらす、請求項66に記載の方法。
【請求項68】
前記ペプチドの細胞内取り込みを容易にする化学的部分を付加することによって該ペプチドを改変する工程をさらに包含する、請求項65に記載の方法。
【請求項69】
前記機能性ドメインは、腫瘍抑制遺伝子のアミノ酸配列の予想される機能性ドメインである、請求項65に記載の方法。
【請求項70】
タンパク質チロシンキナーゼを阻害する方法であって、該キナーゼと、請求項34〜45のうちのいずれか1項に記載のペプチドのうちの1つとを接触させる工程を包含する、方法。
【請求項71】
前記キナーゼは、EGFR、PDGFR、cKit、cAbl、またはErkである、請求項70に記載の方法。
【請求項72】
腫瘍細胞においてアポトーシスを誘導する方法であって、該腫瘍細胞と、請求項34〜45のうちのいずれか1項に記載のペプチドのうちの1つとを接触させる工程を包含する、方法。
【請求項73】
腫瘍細胞においてアポトーシスを誘導する方法であって、該腫瘍細胞と、請求項46〜51のうちのいずれか1項に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体のうちの1つとを接触させる工程を包含する、方法。
【請求項74】
請求項1〜32および請求項46〜51のうちのいずれか1項に記載のナノ粒子−ポリペプチド複合体のうちのいずれか1つを含み、該ナノ粒子が、超常磁性ナノ粒子である、磁気共鳴画像法のための組成物。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【公表番号】特表2009−501237(P2009−501237A)
【公表日】平成21年1月15日(2009.1.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−522762(P2008−522762)
【出願日】平成18年3月14日(2006.3.14)
【国際出願番号】PCT/US2006/009044
【国際公開番号】WO2007/149062
【国際公開日】平成19年12月27日(2007.12.27)
【出願人】(505359366)ボード オブ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティー オブ テキサス システム (6)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年1月15日(2009.1.15)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年3月14日(2006.3.14)
【国際出願番号】PCT/US2006/009044
【国際公開番号】WO2007/149062
【国際公開日】平成19年12月27日(2007.12.27)
【出願人】(505359366)ボード オブ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティー オブ テキサス システム (6)
【Fターム(参考)】
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