説明

画像データの送信方法

【課題】通信回線の帯域を最大限活かした画像データの送信をしながら送信バッファに滞留する画像データ量を最小限に抑える。
【解決手段】画像データの送信元装置では、画像バッファ3Cの画像データを分割して送信バッファ3Aに転送し、この送信バッファに転送された画像データが該送信バッファからインタフェース6と通信カード8を経由して送信先装置に向けて送信処理されるまでの時間から該通信回線での送信速度を計測し、送信バッファへの転送データ量を増加させながら送信速度の計測を繰り返し、送信バッファへの転送データ量に対する送信速度が変化しなくなるまで転送データ量を増やす。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信端末間または通信端末とホストコンピュータ間で種々の回線を経由して画像データを送信する通信システムに係り、特に回線の通信速度に合わせて画像データを送信する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
通信端末とホストステーションの間の画像データ送信などには、種々の回線(例えば、PHS,FOMA、衛星携帯電話、MCA無線、シリアル、イーサネット(登録商標))を経由して伝送できる通信システムを構築し、伝送ルートの変更も可能としている。
【0003】
基本的な送信処理は、その概念図を図3に示すように、送信側のCPUが送信しようとする画像データ(n−1〜n−6)を順次作成し(S1)、これらを通信プロトコルの持つ送信バッファに順次転送し(S2)、通信プロトコルでは通信デバイスの持つバッファにデータを転送し(S3)、通信デバイスが回線上にデータを送り出し、このデータを相手装置側で受信する(S4)。
【0004】
このような送受信処理で、例えば、静止画を連続的に送信する場合、画像データは一定の容量(バイト数)ではないものの、その画像サイズ(縦×横画素数)に依存して、ある範囲のデータ量となる。これを定期的に送ることにより、擬似的な動画とすることができる。この用途は、監視カメラのような使い方がされることが多く、リアルタイム性が求められる。
【0005】
図3に示す送受信処理で画像データを連続的に送信する場合、送信する画像(n−1〜n−6)のうち、最初の画像(n−6)から順番に送信バッファに送られ、送信バッファから通信機バッファに転送されて回線に送出される。この時、多くのの場合、回線の種類による通信速度の限界が画像更新のボトルネックとなる。
【0006】
例えば、遠隔画像監視では、伝送される画像を見てカメラ制御を行う場合、画像監視者は伝送された画像によりカメラ制御を開始し終了する。しかし、実際の制御開始、終了は画像の遅延量分だけ遅れていることになり、遅延量が多くなればレスポンスが悪い感じとなり、短い時間のカメラ制御などは困難となる。データ欠損に関しても、画像データの一部が欠損すれば画像再生に乱れが生じ、長期に渡りデータ欠損が起きれば、オンラインの監視システムでは重大な問題となる。
【0007】
回線の種類による通信速度の制限に対し、リアルタイム性を確保しようとする通信方式として、ループ状に構成した伝送路に複数のノード装置を設置し、この伝送路には予め設定したタイムスロットで区切られたデータフレーム構造を有し、単位タイムスロットにはノード装置の情報を割り当て、データフレームを順次ノード装置が受信及び送信するデータ通信伝送システムとし、単位タイムスロットを必要に応じて一つの端末に対し複数割り当てるシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2001−186518号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献1の通信方式では送信データを分割して別のデータフレームで伝送するもので、個々のデータフレームの伝送については図3と同じ処理になり、回線の種類による通信速度の限界が画像更新のボトルネックとなる。
【0010】
回線効率の最も良くなる状態は常にデータを送り続ける状態であるから、通信速度より多くのデータを常に送り続けることにより、最大の更新速度が得られるようになる。
【0011】
しかしながら、この状態は、常に「送信バッファへの送信量>回線への送信量」となるため、送信バッファや通信バッファが一杯の状態となるために、受信側ではこのバッファ量分の遅延がいつでも生じてしまうことになる。つまり、図3では画像n−4〜n−6の分が遅延してしまうことになる。
【0012】
よって、回線の違いにより、遅延が大きくなったり小さくなったりし、リアルタイム性の失われた画像が受信されることになるといった問題がある。
【0013】
本発明の目的は、通信回線の帯域を最大限活かした画像データの送信をしながら送信バッファに滞留する画像データ量を最小限に抑えることができる画像データの送信方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明は、前記の課題を解決するため、画像データの送信元装置では画像データを分割して送信バッファに転送し、この送信バッファに転送された画像データが該送信バッファから通信回線で接続された送信先装置に向けて送信処理されるまでの時間から該通信回線での送信速度を計測し、送信バッファへの転送データ量を増加させながら送信速度の計測を繰り返し、送信バッファへの転送データ量に対する送信速度が変化しなくなるまで転送データ量を増やすようにしたもので、以下の方法を特徴とする。
【0015】
(1)画像データの送信元装置と送信先装置の間を通信回線で接続し、送信元装置は画像データを送信バッファに転送し、この送信バッファに転送された画像データを送信先装置に送信する画像データの送信方法において、
前記送信元装置は、
画像データから分割した部分画像データを前記送信バッファに転送する処理と、
前記送信バッファに転送された部分画像データが該送信バッファから通信回線で接続された前記送信先装置に向けて送信処理されるまでの時間から該通信回線での送信速度を計測する処理と、
前記送信バッファに転送する部分画像データの転送データ量を増加させながら前記送信速度の計測を繰り返し、該送信バッファへの転送データ量に対する送信速度が変化しなくなるまで該転送データ量を増やす処理と、
によって画像データを送信することを特徴とする。
【0016】
(2)前記送信元装置は、同じ転送データ量で前記送信速度の計測を複数回行い、その平均値を送信速度とすることを特徴とする。
【0017】
(3)前記送信元装置は、前記転送データ量を最初は大まかに増加させ、通信速度が変化しなくなってから細かく増加させることを特徴とする。
【0018】
(4)前記送信元装置は、前記転送データ量を増加させ、増加前の計測値と増加後の計測値の差が一定の値以上の場合にのみ転送データ量を増やすことを特徴とする。
【0019】
(5)前記送信元装置は、前記送信バッファの現在のデータ量を監視し、このデータ量が一定量以下となったときに次の画像データを予め定めた量だけ送信バッファに転送することを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
以上のとおり、本発明によれば、画像データの送信元装置では画像データを分割して送信バッファに転送し、この送信バッファに転送された画像データが該送信バッファから通信回線で接続された送信先装置に向けて送信処理されるまでの時間から該通信回線での送信速度を計測し、送信バッファへの転送データ量を増加させながら送信速度の計測を繰り返し、送信バッファへの転送データ量に対する送信速度が変化しなくなるまで転送データ量を増やすようにしたため、通信回線の帯域を最大限活かした画像データの送信をしながら送信バッファに滞留する画像データ量を最小限に抑えることができる。
【0021】
具体的には、
(1)通信帯域を最大限活かしながら、バッファに滞留することによる遅延を最小限に抑えることができるため、最大の画像更新速度と、最小の遅延量を両立することができる。
【0022】
(2)通信回線の種類が変化して通信帯域が変化しても最適な通信状態を得ることができる。
【0023】
(3)閾値の設定により簡易な方法で送信データ量の増減ができ、より最適なデータ転送レートを得ることができる。
【0024】
(4)回線の状態に応じてリアルタイムに通信効率と遅延を調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の実施形態を示す通信端末の構成図。
【図2】画像データの連続的な送信処理の例。
【図3】画像データの基本的な送信処理手順。
【発明を実施するための形態】
【0026】
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態を示す通信端末の構成図である。コンピュータ構成にされる通信端末の演算装置(CPU)1は、主にプログラムを格納するROM2と、プログラムの実行領域およびプログラムがデータ処理用バッファとして使用するRAM3と、VIDEO入力回路4と、I/Oインタフェース5と、通信カードとのI/FとなるPCMCIAインタフェース6がバス接続される。VIDEO入力装置4にはビデオカメラ7が接続される。また、PCMCIAインタフェース6には通信カード8が接続され、通信カード8によって公衆回線網などを経由して相手側との間で画像データを送信または受信する。
【0027】
例えば、ビデオカメラ7で撮影した画像情報は、VIDEO入力回路4を経由してRAM3に取り込まれ、PCMCIAインタフェース6を経由してFOMA、PHS、またはシリアル通信カード8によって、公衆回線網または各種通信装置に送られる構成を取る。
【0028】
各通信処理において使用される画像データのバッファは、CPU1がROM2に内蔵されたプログラムによってRAM上3に領域を割り当て、図中に示すように、送信バッファ3A、受信バッファ3B、画像バッファ3C等として使用される。また、通信カード8には伝送路を介して送受信する画像データの送信バッファ8Aと受信バッファ8Bを内蔵する。
【0029】
CPU1は、画像データを連続的に送信するとき、図2に示す以下の処理を実行する。
【0030】
(S11)ビデオカメラ7で撮影した画像データをVIDEO入力回路4を経由して取り込む。
【0031】
(S12)取り込んだ画像データをRAM3上の画像バッファ3Cに保存する。
【0032】
(S13)画像バッファ3Cから一定量のデータ(部分画像データ)を取り出し、TCP/IP等の通信プロトコルが管理する送信バッファ3Aに転送する。
【0033】
(S14)通信プロトコルは、送信バッファ3Aの部分画像データを送信バッファ8Aに転送する。この送信バッファ8Aの部分画像データは、公衆回線網等を通して送信先の通信機内の受信バッファへ伝送される。
【0034】
以上までの画像データの送信処理(S11〜S14)は、画像データを一定のサイズに分割して送信バッファに送信する。すなわち、CPU1により取り込まれた画像データはRAM3内の画像バッファ3Cに一旦格納される。この格納された画像データは、例えば送信ブロックサイズ毎に分割され、時系列的に古いものから順番に送信バッファ3Aに転送される。この時、送信処理は、例えばTCP/IP等のプログラムで構成された通信プロトコルをCPUが実行することで実現する。その際、通信プロトコルは、プロトコル用の送信バッファ3AをRAM3上に確保し、その中に送られてきたデータを順番に通信カード8(送信装置)の送信バッファ8Aに転送する処理を行ってデータを送信する。
【0035】
ここで、画像データを一定のサイズに分割して送信バッファに転送する際のサイズについて説明する。
【0036】
例えば、送信装置には、FOMA,PHS、衛星電話等の通信機を用いて送信する場合、図2中に示すように、送信ブロックサイズが大きければ、送信バッファ3Aに大きなデータが格納されるため、通信処理や伝送帯域の変動やゆらぎがあっても、その変動時間に対し送信時間が長いため通信速度が平均化され、変動の影響を受けにくく効率の良い送信(通信帯域を最大限に使って送信)することができる。
【0037】
このため、送信バッファを画像データのサイズに対して十分大きくとれば、送信処理はデータを送信する処理に専念することができ、送信帯域を有効に活かすことができるため、通信効率が増加し、画像更新速度を高めることができる。しかし、送信バッファサイズに依存する大きなデータ量を常時持つことになるため、過去の画像をより多くバッファに保有することになり、最終的にはバッファサイズ分の遅延が生じ、リアルタイム性が失われていく。
【0038】
逆に、送信バッファサイズを画像データのサイズに対して十分小さくすれば遅延は小さくなっていくので、リアルタイム性は確保されるが、送信処理回数が増えることによるオーバヘッド処理量が増え、帯域を有効に使うことができず、結果として画像更新速度が低下することになる。
【0039】
このように、使用する通信媒体によって変化する通信速度(帯域)によってバッファに送り込むデータ量を適切に調整することができないと、画像更新速度または遅延によるリアルタイム性の喪失の問題が生じる。
【0040】
そこで、本実施形態では、部分画像データが送信バッファ3Aから送信バッファ8Aに転送されてから相手側装置に送信されるまでの時間を計測する機能を設け、送信バッファ8Aへの送信データ量を1倍、2倍、3倍と変化させることにより、そのデータ量に対する通信時間から送信速度を求め、その送信速度が変化しなくなるまで送信データ量を増やしていくことにより、通信回線の帯域を最大限活かしながら送信バッファ8Aに滞留するデータ量を最小限に抑える送信方法とする。
【0041】
上記の通信速度の計測手順を具体的に説明する。
【0042】
(1)送信バッファに転送するデータ量を一定量αに調整する、最初はこの値αは任意に定めた値とする。
【0043】
(2)まず、タイマAをスタートして、通信プロトコルが持っている送信バッファにαを送信する。タイマAはクリアしたカウンターを一定時間毎にカウントアップすることで容易に実現できる。
【0044】
(3)通信プロトコルは送信バッファからデータを取り出し、通信機バッファに送信する。
【0045】
(4)送信データは通信機の通信帯域に応じて順次送信され、送信バッファのデータ量はその分減少していく。この時、送信バッファのデータ量はレジスタにて管理される。
【0046】
(5)プログラムは、送信バッファのデータ量をレジスタを読み出すことにより監視し、全て送信し終わったら、タイマAの値を読み込む。この値をt1とする。
【0047】
(6)これを繰り返すことにより次の式により、送信速度kを算出することができる。k(1)=α/t1
(7)次に例えば送信バッファヘの送信データ量を2倍の2αだけ送った時のタイマAの値がt2と計測されたときの送信速度は、k(2)=2×α/t2で計算される。
【0048】
(8)ここで、k(2)<k(1)であればデータ通信帯域に余裕があることを示す。
【0049】
(9)これを繰り返し、データ量を増やしても送信速度が増加しなくなったところが回線の送信速度の上限になる。
【0050】
こうすることによって、常に通信バッファにはデータが入っており通信回線の帯域を最大限活かした画像データの送信ができ、しかも送信バッファに滞留する画像データ量を最小限に抑えて遅延を最小に抑えることができる。
【0051】
(実施形態2)
本実施形態では、同じ転送データ量で上記の送信速度kを求める回数を複数回行い、その平均値を送信速度とすることにより、通信速度の変化によるバラツキに対応する。
【0052】
例えば同じ送信データ量での計算を3回繰り返すことにより、通信速度の経時的変化による影響の小さい送信速度を得ることができるようになる。
【0053】
(実施形態3)
本実施形態では、上記の送信速度kを求める際の送信データ量の変化を整数倍(2倍など)とするのではなく、1.2倍等の少数部分を持つ変化量にすることにより調整範囲を細かくすることができ、より精度の高い通信速度を求めることができる。これにより、最短の遅延と更新時間を得ることのできる送信データ量を設定することができる。
【0054】
(実施形態4)
実施形態3ではきめ細かい調整が可能となるが、調整完了までにデータ量の変更回数が多くなるため調整時間が長くなる。
【0055】
この不都合を解消するため、本実施形態では、最初は実施形態1のような大きな変化量で調整し、変化がなくなったところで、その1回前のデータ量を基準に、実施形態3のように小さい増加量とするように細かい調整を行う。これにより短い調整時間を得ることができる。
【0056】
(実施形態5)
本実施形態では、上記の送信速度kの比k(n)/k(n−1)が一定の値以上の場合にのみ転送データ量を増やすようにし、調整のために費やす演算量を少なくする。
【0057】
例えば、{k(2)/k(1)}>1.2とし、閾値以下の変化は無視することによりバラツキによる調整回数を少なくすることができる。
【0058】
(実施形態6)
本実施形態では、送信バッファの現在のデータ量を読み出すことにより監視し、一定量(例えばαの20%)以下となったら、次の画像データを予め定めた量(例えばα)だけ送信バッファに転送するようにする。これを繰り返すことにより、送信バッファは常にデータが存在するためデータの無い時間帯が存在せず、帯域を有効に使うことができる。
【0059】
例えば、送信データ量αが20%を切る度にタイマAの値をtとし、タイマAをリスタートする。これを通信中常時繰り返し、タイマの前回値taと今回値tbを比較し、ta>tbの時は帯域が広くなったと判断しαの値を大きくし、ta<tbの時は帯域が狭くなったと判断しαの値を小さくすることにより、回線の帯域の変化に合わせて常に最適な送信データ量を選択することができる。
【符号の説明】
【0060】
1 CPU
2 ROM
3 RAM
4 VIDEO入力回路
5 IOインタフェース
6 PCMCIAインタフェース
7 ビデオカメラ
8 通信カード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データの送信元装置と送信先装置の間を通信回線で接続し、送信元装置は画像データを送信バッファに転送し、この送信バッファに転送された画像データを送信先装置に送信する画像データの送信方法において、
前記送信元装置は、
画像データから分割した部分画像データを前記送信バッファに転送する処理と、
前記送信バッファに転送された部分画像データが該送信バッファから通信回線で接続された前記送信先装置に向けて送信処理されるまでの時間から該通信回線での送信速度を計測する処理と、
前記送信バッファに転送する部分画像データの転送データ量を増加させながら前記送信速度の計測を繰り返し、該送信バッファへの転送データ量に対する送信速度が変化しなくなるまで該転送データ量を増やす処理と、
によって画像データを送信することを特徴とする画像データの送信方法。
【請求項2】
前記送信元装置は、同じ転送データ量で前記送信速度の計測を複数回行い、その平均値を送信速度とすることを特徴とする請求項1に記載の画像データの送信方法。
【請求項3】
前記送信元装置は、前記転送データ量を最初は大まかに増加させ、通信速度が変化しなくなってから細かく増加させることを特徴とする請求項1に記載の画像データの送信方法。
【請求項4】
前記送信元装置は、前記転送データ量を増加させ、増加前の計測値と増加後の計測値の差が一定の値以上の場合にのみ転送データ量を増やすことを特徴とする請求項1に記載の画像データの送信方法。
【請求項5】
前記送信元装置は、前記送信バッファの現在のデータ量を監視し、このデータ量が一定量以下となったときに次の画像データを予め定めた量だけ送信バッファに転送することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像データの送信方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−171470(P2010−171470A)
【公開日】平成22年8月5日(2010.8.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−9428(P2009−9428)
【出願日】平成21年1月20日(2009.1.20)
【出願人】(000006105)株式会社明電舎 (1,739)
【Fターム(参考)】