説明

画像処理装置

【課題】画像処理装置において、第1電子基板が、第2電子基板によって操作状況が検知される通電復帰用の操作部品を含んでいる場合に、その操作部品の良否を、第1電子基板単独でチェックすることができること。
【解決手段】第1電子基板(10)には、第1の操作部品(11)に対する操作を検知する第1の操作検知部(141)と第2の操作部品(18)とが設けられている。第2電子基板(20)には、前記第2の操作部品(18)に対する操作を検知する第2の操作検知部(21)が設けられている。接続回路(19)は、前記第1電子基板(10)において前記第2の操作部品(18)と前記第1の操作検知部(141)とに接続され、前記第2の操作検知部(21)が前記第2の操作部品(18)に接続されていない状況下で、前記第1の操作検知部(141)に前記第2の操作部品(18)に対する操作を検知させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置に関し、特に、通電中に使用される第1の操作部品と通電の復活用の第2の操作部品とが設けられた電子基板における第2の操作部品の良否を、その電子基板単独で検査することができる画像処理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
昨今、プリンタ、複写機、ファクシミリ装置、又はそれらの装置の機能を併せ持つ複合機等の画像処理装置は、省電力化、使いやすさ及びコストダウンについて、益々高い要求が課されている。そして、昨今の画像処理装置は、使いやすさの向上のため、液晶ディスプレイや有機エレクトロルミネッセンスのディスプレイ等のパネルディスプレイを備えることが多い。そのような画像処理装置は、操作キーやタッチパネル等の操作部品への操作に対応した画像やメッセージ等のガイダンス情報を、パネルディスプレイにより出力する。また、昨今の画像処理装置は、ガイダンス情報の音声及びファクシミリ装置からの着信を通知するメロディ等の音響を出力する機能を備える場合もある。
【0003】
一方、昨今の画像処理装置は、機能に応じて区分された複数の電子基板を備え、状況に応じてそれら電子基板各々に対する電力供給を個別に停止することにより、消費電力を抑制する。例えば、特許文献1には、所定の省エネモード設定手段により、一部の電子デバイスに対する電力供給を停止し、他の一部の電子デバイスに対して最低動作電圧を出力することについて示されている。
【0004】
また、特許文献2には、システム本体と液晶ディスプレイを有するパネルサブシステムとを備え、節電モードの際、パネルサブシステムに対する電力供給を停止する複合機が示されている。さらに、特許文献3には、操作パネルのスイッチに対する操作の検知信号を割込信号として、CPUが節電モードからスタンバイモードへ復帰するプリンタについて示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−114319号公報
【特許文献2】特開平11−7343号公報
【特許文献3】特開2003−122536号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、マンマシンインターフェースを構成する操作部品が実装された電子基板は、その操作部品に対する操作を検知する回路に加え、ガイダンス機能等を実現するための高機能な制御回路も実装されている。このようなマンマシンインターフェース用の電子基板は、多くの機能を有するため、不良が発生しやすい。また、複数の電子基板が組み合わされた後に、一部の電子基板の不良が発見された場合、画像処理装置の生産効率が大きく低下する。従って、操作部品が実装された電子基板は、それ単独で、全ての操作部品を含む多くの実装部品の良否チェックが可能な構成を有することが好ましい。
【0007】
一方、省電力化のためには、操作部品が操作されない可能性が高い状況下では、操作部品に対する操作を検知する回路を含む極力多くの部品に対し、電力供給が停止されることが好ましい。以下、操作部品に対する操作を検知する回路のことを操作検知回路と称する。しかしながら、通電が停止された前記操作検知回路は、通電を復帰するための操作を検知できない。そのため、従来の画像処理装置において、マンマシンインターフェース用の電子基板には、通常状態用の操作部品と、通常状態用の操作検知回路と、節電状態で用いられる通電復帰用の操作部品とが設けられる。
【0008】
前記通常状態は、前記通常状態用の操作検知回路を含む当該電子基板に対して電力が供給されている状態である。また、前記節電状態は、前記通常状態用の操作検知回路に対して電力が供給されていない状態である。また、前記通常状態用の操作検知回路は、前記通常状態において、前記通常状態用の操作部品に対する操作を検知する回路である。また、前記通電復帰用の操作部品は、前記節電状態において、前記通常状態への復帰のために、他の電子基板に設けられた通電復帰用の操作検知回路によって操作が検知される操作部品である。
【0009】
以下、図5を参照しつつ、従来の画像処理装置のマンマシンインターフェース用の電子基板における前記通電復帰用の操作部品の接続回路の一例について説明する。図5は、従来の画像処理装置のマンマシンインターフェース用の電子基板における前記通電復帰用の操作部品の接続回路の概略図である。図5において、MMI(Man Machine Interface)基板10、キーマトリクス11、MPU(Micro Processor Unit)141、節電キー18及びCPU(Central Processing Unit)21は、それぞれ前記マンマシンインターフェース用の電子基板、前記通常状態用の操作部品、前記通常状態用の操作検知回路、前記通電復帰用の操作部品及び前記通電復帰用の操作検知回路の一例である。
【0010】
前記MMI基板10に実装された前記MPU141は、前記通常状態において、キーマトリクススキャンにより、前記キーマトリクス11における複数の操作キー各々に対する操作の有無を検知する。また、前記MPU141は、前記節電状態において電力の供給が停止される。一方、前記MMI基板10以外の電子基板20に実装された前記CPU21は、前記節電状態においても電力が供給されている。そして、前記CPU21は、前記節電状態において、前記MMI基板10に実装された前記節電キー18に対する操作の有無を検知する。さらに、前記CPU21は、前記節電状態において前記節電キー18に対する操作を検知したとき、前記MPU141に対する電力供給を復帰させる制御を行う。
【0011】
しかしながら、従来の画像処理装置において、マンマシンインターフェース用の電子基板(10)は、その電子基板内で動作を検知できない前記節電モード用の操作部品(18)を含んでいる。そのため、従来の画像処理装置は、前記通電復帰用の操作部品(18)の良否を、マンマシンインターフェース用の電子基板(10)単独でチェックできないという問題点があった。
【0012】
本発明は、マンマシンインターフェース用の電子基板が、他の電子基板によって操作状況が検知される通電復帰用の操作部品を含んでいる場合に、その操作部品の良否を、マンマシンインターフェース用の電子基板単独でチェックすることができる画像処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記目的を達成するために、本発明に係る画像処理装置は、画像データを処理する装置であり、以下に示される各構成要素を備える。第1の構成要素は、第1の操作部品と該第1の操作部品に対する操作を検知する第1の操作検知部と第2の操作部品とが設けられた第1電子基板である。第2の構成要素は、前記第1の操作検知部に対する電力供給が停止された状況下で前記第2の操作部品に対する操作を検知する第2の操作検知部が設けられた第2電子基板である。第3の構成要素は、前記第1電子基板において前記第2の操作部品と前記第1の操作検知部とに接続され、前記第2の操作検知部が前記第2の操作部品に接続されていない状況下で前記第1の操作検知部に前記第2の操作部品に対する操作を検知させる接続回路である。
【0014】
また、本発明に係る画像処理装置において、前記第1の操作部品は、前記第1の操作検知部に接続された複数の信号出力ライン各々と前記第1の操作検知部に接続された複数の信号入力ライン各々とに接続された複数の操作キーを備えたキーマトリクスであることが考えられる。この場合、前記接続回路は、前記第2の操作部品と前記信号出力ラインと前記信号入力ラインとに接続される。さらに、前記第1の操作検知部は、キーマトリクススキャンにより、前記キーマトリクスにおける前記複数の操作キー及び前記第2の操作部品の各々に対する操作の有無を検知する。
【0015】
より具体的には、前記接続回路が、信号入力端、信号出力端及び制御入力端の各々が前記信号入力ライン、前記信号出力ライン及び前記第2の操作部品の各々に接続されたスリーステートバッファを備えることが考えられる。この場合、前記スリーステートバッファは、前記キーマトリクスにおける複数の操作キーのうちの1つと並列に接続されていることが考えられる。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係る画像処理装置において、前記第2の操作部品は、当該画像処理装置の状態を、前記第1の操作検知部に対する電力供給が停止された節電状態から通常状態へ復帰させるための操作部品(通電復帰用の操作部品)として使用できる。従って、マンマシンインターフェース用の前記第1電子基板が節電状態であるときに、前記第1の操作検知部を含むほぼ全ての部品に対する電力供給を停止することができる。その結果、節電状態における前記第1電子基板の消費電力が、より低く抑えられる。さらに、前記第1電子基板は、前記第1の操作部品及び前記第2の操作部品各々に対する操作を検知できる前記第1の操作検知部を備えている。即ち、前記第1電子基板は、それ単独で、通常状態で使用される前記第1の操作部品と節電状態で使用される前記第2の操作部品との両方の良否をチェックできる構成を有している。その結果、前記第1の電子基板及び前記第2の電子基板が組み合わされた後に、前記第1の電子基板の不良が発見され、画像処理装置の生産効率が大きく低下するという問題点が、解消される。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施形態に係る画像処理装置1のブロック図。
【図2】画像処理装置1のマンマシンインターフェース用の電子基板における節電キーの接続回路の第1例の概略図。
【図3】画像処理装置1のマンマシンインターフェース用の電子基板における節電キーの接続回路の第2例の概略図。
【図4】画像処理装置1のマンマシンインターフェース用の電子基板における節電キーの接続回路の第3例の概略図。
【図5】従来の画像処理装置のマンマシンインターフェース用の電子基板における通電復帰用の操作部品の接続回路の概略図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0019】
まず、図1に示されるブロック図を参照しつつ、本発明の実施形態に係る画像処理装置1について説明する。画像処理装置1は、プリンタ、スキャナ、複写機及びファクシミリ装置として機能する複合機である。図1に示されるように、画像処理装置1は、MMI基板10、メイン基板20、スキャナユニット30、プリンタユニット40、NCU(Network Control Unit)基板50、LANインターフェース基板60、第1電源70、第2電源80及び制御スイッチ71〜73を備えている。また、前記MMI基板10、前記メイン基板20、前記スキャナユニット30が備えるスキャナ制御基板31及び前記プリンタユニット40が備えるプリンタ制御基板41が、バス100により接続されている。
【0020】
前記MMI(Man Machine Interface)基板10は、マンマシンインターフェース用の電子基板である。前記MMI基板10は、キーマトリクス11、パネルディスプレイ12、発光ダイオード(LED)13、MMI制御回路14、音響出力用のアンプ15、ミュート制御用の切替スイッチ16、スピーカ17、節電キー18及び節電キー接続回路19等が設けられた電子基板である。前記キーマトリクス11は、前記第1の操作部品の一例であり、前記MMI制御回路14の通電中に操作されることが想定された操作部品である。前記MMI制御回路14は、後に説明する図2に示されるように、前記キーマトリクス11に対する操作を検知するMPU141を備えている。
【0021】
一方、前記節電キー18は、前記MMI基板10の通電状態を、節電状態から通常状態へ復帰させるための操作部品である。前記MMI基板10の節電状態は、前記キーマトリクス11、前記パネルディスプレイ12及び前記MMI制御回路18の各部品に対する電力供給が停止されている状態である。前記MMI基板10の通常状態は、それら各部品を含む前記MMI基板10上の部品群に対して電力が供給されている状態である。なお、前記節電キー18は、前記第2の操作部品の一例である。また、前記MMI基板10は、前記第1電子基板の一例である。
【0022】
また、前記MMI制御回路14は、前記キーマトリクス11に対する操作に対応した表示情報の映像信号生成し、その映像信号を前記パネルディスプレイ12に出力する。前記表示情報は、例えば、キー操作により選択された機能の情報、キー操作により入力された文字の情報及びキー操作により要求されたガイダンス情報等である。これにより、前記パネルディスプレイ12は、画像及び文字列を含む情報を表示する。前記パネルディスプレイ12は、例えば、液晶パネル及びバックライトからなる液晶ディスプレイ、又は有機エレクトロルミネッセンスのディスプレイである。
【0023】
また、前記MMI制御回路14は、前記キーマトリクス11に対する操作に対応した音響信号を生成し、その音響信号を前記アンプ15に出力する。この音響信号は、例えば、操作キーの操作音、キー操作により要求されたガイダンスの音声及びエラー通知のためのビープ音等である。前記MMI制御回路14は、音響信号を生成して前記アンプ15へ出力する音響信号生成素子を備えている。
【0024】
前記アンプ15は、音響信号を増幅し、増幅後の音響信号を前記スピーカ17へ出力する。このアンプ15には、前記MMI制御回路14及び前記メイン基板20における音響信号生成素子27の各々から出力される音響信号が入力される。そして、前記アンプ15及びこれに接続された前記スピーカ17は、入力された音響信号に対応した音響を出力する。
【0025】
また、前記切替スイッチ16は、前記MMI制御回路14及び前記CPU21から出力されるミュート信号のいずれか一方を選択して前記アンプ15に対して出力する制御スイッチである。前記切替スイッチ16に対する制御信号は、前記メイン基板20に実装されたCPU21から出力される。前記アンプ15は、前記切替スイッチ16を通じて前記ミュート信号が入力されると、前記スピーカ17へ出力される音響信号のボリュームをゼロにする。また、前記発光ダイオード13は、前記MMI基板10の動作の状態を、その点灯の状態によって通知する発光部品である。
【0026】
前記スキャナユニット30は、スキャナ制御基板31、CCD(Charge Coupled Device)ラインセンサ32及びその他の各種のセンサを備えている。そのセンサは、例えば、原稿センサ33及び原稿カバーセンサ34等である。前記CCDラインセンサ32は、原稿を走査することにより、その原稿の画像を1ライン分ずつ読み取るイメージセンサである。前記原稿センサ33は、自動ドキュメントフィーダ(ADF)に原稿がセットされたことを検出するセンサである。また、前記原稿カバーセンサ34は、原稿台を開閉可能に設けられた原稿カバーが、原稿台を覆う閉状態であるか、原稿台を解放する開状態であるかを検出するセンサである。前記スキャナ制御基板31は、前記原稿センサ33及び前記原稿カバーセンサ34の検出結果に基づいて、画像のスキャン処理の中断、エラーメッセージの通知等の制御も行う。なお、エラーメッセージの通知は、前記メイン基板20及び前記MMI基板10を介して行われる。
【0027】
前記スキャナユニット30は、さらに、不図示の駆動機構を備えている。この駆動機構は、前記CCDラインセンサ32を原稿に対して主走査方向に移動させる機構である。前記スキャナ制御基板31は、前記駆動機構を制御することにより、原稿に対する前記CCDラインセンサ32の走査を制御する。前記CCDラインセンサ32により得られる画像データは、前記メイン基板20へ伝送される。また、前記スキャナ制御基板31は、前記原稿センサ33及び前記原稿カバーセンサ34の検出結果に基づいて、前記CCDラインセンサ32の走査の開始や停止を制御する。
【0028】
前記プリンタユニット40は、不図示の画像転写装置、プリンタ制御基板41、及び各種のセンサを備えている。そのセンサは、例えば、搬送路カバーセンサ42,カセットセンサ43及びジャムセンサ44等である。前記画像転写装置は、カセットに収容されたシート材を搬送するローラ、そのシート材にトナー画像を転写する画像転写部、シート材にトナー画像を溶着させる定着装置等を備えている。前記プリンタ制御基板41は、前記画像転写装置を制御するプリンタ制御回路が実装された電子基板である。
【0029】
前記搬送路カバーセンサ42は、シート材の搬送路のカバーの開閉状態を検出するセンサである。また、前記カセットセンサ43は、シート材が収容されるカセットが正常にセットされているか否かを検出するセンサである。また、前記ジャムセンサ44は、シート材の詰まりを検出するセンサである。そして、前記プリンタ制御基板41は、前記搬送路カバーセンサ42、前記カセットセンサ43及び前記ジャムセンサ44の検出結果に基づいて、プリント処理の中断、エラーメッセージの通知等の制御も行う。なお、エラーメッセージの通知は、前記メイン基板20及び前記MMI基板10を介して行われる。
【0030】
前記メイン基板20は、CPU(Central Processing Unit)21、ROM(Read Only Memory)22、SRAM(Static Random Access Memory)23、メモリコントローラ24、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)25、コーデック26、音響信号生成素子27、モデム28及び切替スイッチ29等の部品が実装された電子基板である。前記CPU21は、前記ROM22に記録された制御プログラムを実行することにより、当該画像処理装置1の動作を制御する。前記メモリコントローラ24は、前記CPU21による前記SDRAM25に対するアクセスを仲介するインターフェースである。前記SRAM23は、前記CPU21により更新及び参照されるデータを記憶する。
【0031】
前記モデム28は、前記NCU基板50を通じて外部のファクシミリ装置へ送信するデータの送信信号を変調する処理及び前記NCU基板50基板50により得られる受信信号を復調する処理を行う。さらに、前記モデム28は、公衆回線を通じた外部のファクシミリ装置との通信中に、通信中であることを表す音響信号を出力する。以下、この音響信号のことを、回線の音響信号と称する。
【0032】
また、前記NCU基板50は、公衆回線に接続され、外部のファクシミリ装置との間でやりとりされる発呼信号及びコマンドを送信及び受信することにより、発信及び着信の制御及びダイヤル制御を行う。前記CPU21は、外部のファクシミリ装置との間で、前記NCU基板50及び前記モデム28を通じて、画像データの送信及び受信を行う。
【0033】
LANインターフェース基板60は、前記CPU21と外部の計算機との間のネットワーク通信を制御する電子基板であり、一般にNIC(Network Interface Card)と称される。前記CPU21は、外部の計算機との間で、前記LANインターフェース基板60を通じて、画像データの送信及び受信を行う。
【0034】
前記コーデック26は、前記スキャナユニット30、前記モデム28及び前記LANインターフェース基板60 の各々により得られる画像データを圧縮して前記SDRAM25に記録する処理、及び圧縮された画像データを伸張する処理を行う。
【0035】
前記音響信号生成素子27は、音響信号を生成し、その音響信号を前記アンプ15へ出力する電子部品である。前記音響信号生成素子27は、例えば、ASIC等により構成されている。この音響信号生成素子27により生成される音響信号は、例えば、画像データの処理のエラーを通知する音響信号及び前記NCU基板50により他のファクシミリ装置からの着信を通知するメロディの音響信号等である。ここで、エラーを通知する音響信号は、例えば、前記プリンタユニット40において画像データに基づくプリント処理のエラーを通知する音響信号、及び前記LANインターフェース基板60における画像データの受信処理のエラーを通知する音響信号等である。
【0036】
前記切替スイッチ29は、前記CPU21から出力される制御信号に応じて、前記音響信号生成素子27から出力される音響信号及び前記モデム28から出力される音響信号のうちのいずれか一方を選択するスイッチである。この切替スイッチ29により選択された音響信号は、前記MMI基板10における前記アンプ15へ出力される。
【0037】
以上に示したように、画像処理装置1は、機能に応じて区分された複数の電子基板14、20、31、41、50、60を備えている。そして、前記CPU21は、状況に応じてそれら電子基板各々に対する電力供給を個別に停止することによって省電力制御を行う。前記CPU21は、前記節電キー18に対し、前記MMI基板10に設けられた前記節電キー接続回路19を介して接続されている。そして、前記CPU21は、前記MMI基板10が節電状態及び通常状態の各々であるときに、前記節電キー18に対する操作を検知する。なお、前記メイン基板20及び前記CPU21は、それぞれ前記第2電子基板及び前記第2の操作検知部の一例である。
【0038】
前記省電力制御において、前記CPU21は、前記制御スイッチ71の制御により、前記MMI基板10の通電状態を、前記省電力状態又は前記通常状態のいずれかへ切り替える。同様に、前記CPU21は、前記制御スイッチ72及び前記制御スイッチ73各々の制御により、前記スキャナ制御基板31及び前記プリンタ制御基板41各々に対する電力供給のON/OFFを切り替える。但し、前記MMI基板10においては、前記キーマトリクス11、前記パネルディスプレイ12及び前記MMI制御回路14に対する電力供給ラインと、前記アンプ15及びミュート制御用の前記切替スイッチ16に対する電力供給ラインとが、独立して設けられている。
【0039】
なお、前記制御スイッチ71〜73は、例えば、前記メイン基板20に実装される。或いは、前記制御スイッチ71〜73の各々が、前記MMI基板10、前記スキャナ制御基板31及び前記プリンタ制御基板41の各々に実装されることも考えられる。
【0040】
例えば、前記CPU21は、前記キーマトリクス11及び前記節電キー18に対する操作が、第1の待ち時間(t1)以上継続して検知されない場合に、前記MMI基板10における前記キーマトリクス11,前記パネルディスプレイ12及び前記MMI制御回路14に対する電力供給を停止する。これにより、前記MMI基板10は節電状態となる。その節電状態において、前記アンプ15及び前記切替スイッチ16に対する電力供給は維持される。
【0041】
前記MMI基板10が節電状態であるとき、前記メイン基板20及び前記アンプ15は電力が供給されている。そのため、前記MMI基板10が節電状態である場合でも、前記節電キー接続回路19を介して前記節電キー18に接続された前記CPU21は、前記節電キー18のON/OFFの状態を検知できる。また、前記MMI基板10が節電状態である場合でも、前記メイン基板20は、外部装置からのアクセスに応じて、データ処理及び音響出力処理を行うことが可能である。
【0042】
また、前記CPU21は、前記MMI基板10が節電状態であるときに、前記節電キー18に対する操作を検知すると、前記キーマトリクス11,前記パネルディスプレイ12及び前記MMI制御回路14に対する電力供給を復帰させる。これにより、前記MMI基板10が通常状態となり、前記キーマトリクス11及び前記パネルディスプレイ12が、使用可能な状態となる。
【0043】
また、前記CPU21は、前記スキャナユニット30が動作しない時間が、第2の待ち時間(t2)以上継続した場合に、前記スキャナ制御基板31に対する電力供給を停止する。同様に、前記CPU21は、前記プリンタユニット40が動作しない時間が、第3の待ち時間(t3)以上継続した場合に、前記プリンタ制御基板41に対する電力供給を停止する。前記MMI基板10、前記スキャナ制御基板31及び前記プリンタ制御基板41の各々に対して予め設定された前記第1の待ち時間(t1)、前記第2の待ち時間(t2)及び前記第3の待ち時間(t3)は、前記SRAM23に予め記憶される。
【0044】
一方、前記CPU21は、前記キーマトリクス11に対する操作又は外部装置からのアクセスに応じて、原稿の画像のスキャン処理又はプリント処理が必要となったときに、その処理を実行するために必要な前記スキャナ制御基板31又は前記プリンタ制御基板41に対する電力供給を復帰させる。このように、画像処理装置1は、機能に応じて区分された複数の電子基板14、31、41各々に対する電力供給を、状況に応じて個別に停止することによって省電力制御を行う。
【0045】
また、画像処理装置1は、商用電源に接続されている状況下で、常に電力の供給を続ける前記第1電源70と、前記CPU21の制御により、電力の出力を停止可能な第2電源80と備えている。前記メイン基板20、前記NCU基板50及び前記LANインターフェース基板60は、前記第1電源70から電力が供給される。一方、前記スキャナ制御基板31及び前記プリンタ制御基板41は、前記第2電源80から電力が供給される。なお、図1において、矢印付きの波線は、電力供給ラインを表す。
【0046】
また、前記MMI基板10に実装された部品には、前記第1電源70から電力が供給される部品と、前記第2電源80から電力が供給される部品とが混在する。即ち、前記キーマトリクス11、前記パネルディスプレイ12及び前記MMI制御回路14は、前記第2電源80から電力が供給される。一方、音響出力に関する前記アンプ15及び前記切替スイッチ16は、前記第2電源80から電力が供給される。
【0047】
そして、前記CPU21は、前記第2電源80の出力が不要である場合に、前記第2電源80の電力の出力を停止する。これにより、前記第2電源80の待機中の消費電力を抑制できる。前記第2電源80の出力が不要である場合とは、前記制御スイッチ71〜73により、前記第2電源80から前記MMI基板10、前記スキャナ制御基板31及び前記プリンタ制御基板41への電力供給が停止されている場合である。また、前記CPU21は、前記節電キー18が予め定められた時間以上継続して押し続けられた場合にも、前記第2電源80の電力の出力を停止する。これにより、オペレータは、手動操作により、画像処理装置を最も消費電力の少ない状態へ移行させることができる。
【0048】
(節電キー接続回路の第1例)次に、図2を参照しつつ、前記MMI基板10における前記節電キー接続回路19の第1例について説明する。図2に示される前記節電キー接続回路19は、前記MMI基板10において、前記節電キー18と前記MMI制御回路14が備える前記MPU141と、前記メイン基板20が備える前記CPU21とに接続されている。
【0049】
図2に示されるように、前記キーマトリクス11は、前記MPU141に接続された複数の信号出力ライン各々と、前記MPU141に接続された複数の信号入力ライン各々とに接続された複数の操作キーを備えている。そして、前記MPU141は、キーマトリクススキャンにより、前記キーマトリクス11における複数の操作キー各々に対する操作の状況を検知する。前記キーマトリクススキャンは、前記キーマトリクス11に接続された前記信号出力ライン各々に対して信号を周期的に出力しつつ、前記信号入力ライン各々の信号レベルを検出することにより、前記信号出力ラインごとの操作キーのON/OFF状態を検出する処理である。
【0050】
なお、図2に示される例は、4つの前記信号出力ライン及び4つの前記信号入力ラインに対して16個の操作キーが接続された例であるが、他の構成も考えられる。また、図2に示される例は、前記信号入力ラインが接続される前記MPU141の信号入力ポートは、前記MPU141内で所定電圧にプルアップされるタイプのポートであるが、前記MPU141の外部でプルアップされる構成も考えられる。
【0051】
そして、図2に示される前記操作キー接続回路19は、前記節電キー18と1つの前記信号出力ラインと1つの前記信号入力ラインとに接続されたスリーステートバッファ191を備えている。より具体的には、前記スリーステートバッファ191の信号入力端及び信号出力端は、前記信号入力ライン及び前記信号出力ラインの各々に接続されている。さらに、前記スリーステートバッファ19の制御入力端が、前記CPU21の信号入力ポート及び前記節電キー18に接続されている。前記節電キー18は、第1の接続端が所定の電圧にプルアップされ、第2の接続端が接地されている。そして、前記節電キー18の第1の接続端が、前記スリーステートバッファ19の制御入力端及び前記CPU21に接続されている。なお、図2に示される例は、前記節電キー18に接続される前記CPU21の信号入力ポートは、前記CPU21の外部でプルアップされるタイプのポートであるが、前記CPU21内で所定電圧にプルアップされるタイプのポートが採用されることも考えられる。
【0052】
また、図2に示される前記スリーステートバッファ191は、前記キーマトリクス11における複数の操作キーのうちの1つと並列に接続されている。図2に示される例では、前記スリーステートバッファ191は、前記キーマトリクス11の一部である操作キー11と並列に接続されている。なお、図2に示される前記スリーステートバッファ191は、制御入力端の信号がLowレベルのときにアクティブとなり、制御入力端の信号がHighレベルのときに信号出力端がハイインピーダンスとなる反転タイプである。しかしながら、回路の論理の正負を入れ替えることにより、非反転タイプのスリーステートバッファが採用されることも考えられる。
【0053】
図2に示される第1例においては、前記CPU21の信号入力ポートのレベルが、前記節電キー18に対する操作の有無に応じて変化する。従って、前記メイン基板20に設けられた前記CPU21は、前記MPU141に対する電力供給が停止された状況下でも、前記第節電キー18に対する操作を検知することができる。そのため、前記MMI基板10が節電状態であるときに、前記MPU141を含むほぼ全ての部品に対する電力供給を停止することができる。その結果、節電状態における前記MMI基板10の消費電力が、より低く抑えられる。
【0054】
さらに、図2に示される第1例においては、前記MPU141は、キーマトリクススキャンにより、前記キーマトリクス11における複数の操作キー及び前記節電キー18の各々に対する操作の有無を検知することができる。即ち、図2に示される前記節電キー接続回路19は、前記MMI基板10において、前記節電キー18と前記MPU141とに接続され、前記CPU21が前記節電キー18に接続されていない状況下で前記MPU141に前記節電キー18に対する操作を検知させる回路の一例である。換言すれば、前記MMI基板10は、前記キーマトリクス11及び前記節電キー18の各々に対する操作を検知できる前記MPU141を備えている。従って、前記MMI基板10は、前記キーマトリクス11と、通常状態では前記CPU21によって操作状況が検知される前記節電キー18との両方の良否を、前記MMI基板10単独でチェックできる。
【0055】
より具体的には、前記MPU141は、前記メイン基板20が接続されない状態で、予め前記ROM22に記憶されたテスト用プログラムを実行することにより、前記キーマトリクス11及び前記節電キー18に対する操作状況を検知し、操作されたキーに対応する情報の表示又は音響の出力を行う。その場合、前記キーマトリクス11が備える操作キーの各々が操作されたときに、操作されたキーに対応する情報の表示又は音響の出力が行われれば、前記キーマトリクス11は、前記MMI基板10において正常に実装されている。同様に、前記節電キー18が操作されたときに、前記キーマトリクス11が備える1つの操作キー111に対応する情報の表示又は音響の出力が行われれば、前記節電キー18は前記MMI基板10において正常に実装されている。
【0056】
以上に示したように、前記MMI基板10は、それ単独で、通常状態で使用される前記キーマトリクス11と節電状態で使用される前記節電キー18との両方の良否をチェックできる構成を有している。その結果、前記MMI基板10及び前記メイン基板20が組み合わされた後に、前記MMI基板10の不良が発見され、画像処理装置1の生産効率が大きく低下するという問題点が、解消される。さらに、図2に示される第1例は、前記操作キー接続回路19を設けるために、操作検知部である前記MPU141において信号入力ポートや信号出力ポートを追加することを要しないというメリットを有する。
【0057】
(節電キー接続回路の第2例)次に、図3を参照しつつ、前記MMI基板10における前記節電キー接続回路19の第2例について説明する。図3に示される前記節電キー接続回路19も、前記第1例と同様に、前記MMI基板10において、前記節電キー18と前記MMI制御回路14が備える前記MPU141と、前記メイン基板20が備える前記CPU21とに接続されている。図3に示される第2例は、図2に示された第1例と比較して、前記スリーステートバッファ19と並列に接続される操作キー111が存在しない点のみが異なる。図3において、図2に示される構成要素と同じ構成要素は、同じ参照符号が付されている。以下、図3に示される第2例における前記第1例と異なる点についてのみ説明する。
【0058】
画像処理装置1は、前記第2例が採用された場合も、前記第1例が採用された場合と同様の作用及び効果を有する。但し、図2に示された前記第1例においては、前記MPU141は、前記スリーステートバッファ19と並列接続される前記操作キー11に対する操作と前記節電キー18に対する操作とを識別できない。しかしながら、そのことは、前記スリーステートバッファ19が、前記節電キー18に対して機能及び位置が全く異なる前記操作キー11と並列に接続されていれば、実用的には特に問題とはならない。
【0059】
一方、前記第2例における前記スリーステートバッファ19は、前記キーマトリクス11における操作キーの空き部分に挿入されている。そのため、前記MPU141は、前記スリーステートバッファ19と並列接続される前記操作キー11に対する操作と前記節電キー18に対する操作とを識別できる。これにより、前記キーマトリクス11の中から、前記節電キー18との混同が生じない前記操作キー11を選定するという制約がなくなる。また、図3に示される第2例も、前記操作キー接続回路19を設けるために、操作検知部である前記MPU141において信号入力ポートや信号出力ポートを追加することを要しないというメリットを有する。従って、前記キーマトリクス11において、前記MPU141のキーマトリクススキャンにより検知可能な操作キーの空き部分が存在する場合、図3に示される前記第2例が採用されることが望ましい。
【0060】
以上に示したように、図3に示される前記節電キー接続回路19も、前記MMI基板10において、前記節電キー18と前記MPU141とに接続され、前記CPU21が前記節電キー18に接続されていない状況下で前記MPU141に前記節電キー18に対する操作を検知させる回路の一例である。
【0061】
(節電キー接続回路の第3例)次に、図4を参照しつつ、前記MMI基板10における前記節電キー接続回路19の第3例について説明する。図4に示される前記節電キー接続回路19は、前記MMI基板10において、前記節電キー18と前記MMI制御回路14が備える前記MPU141とに接続されている。即ち、図4に示される前記節電キー接続回路19は、前記第1例及び前記第2例とは異なり、前記キーマトリクス11には接続されていない。図4において、図2に示される構成要素と同じ構成要素は、同じ参照符号が付されている。以下、図4に示される第3例における前記第1例と異なる点についてのみ説明する。
【0062】
前記第3例における前記節電キー接続回路19は、ダイオード192を介して、前記MPU141の信号入力ポートと、前記節電キー18及び前記CPU21の信号入力ポートとを接続する回路である。そのため、前記MPU141は、信号入力ポートの信号レベルにより、前記キーマトリクス11に対する操作と前記節電キー18に対する操作との両方を検知できる。従って、画像処理装置1は、前記第3例が採用された場合も、前記第1例が採用された場合と同様の作用及び効果を有する。なお、前記ダイオード192は、前記MPU141の信号入力ポートへの過電流の流入を防止するために設けられている。その過電流の問題が生じない場合は、前記ダイオード192が省略されることも考えられる。
【0063】
また、前記節電キー接続回路19に接続される前記MPU141の信号入力ポートは、前記キーマトリクス11に接続される信号入力ポートとは異なる。従って、前記第3例における前記MPU141は、前記スリーステートバッファ19と並列接続される前記操作キー11に対する操作と前記節電キー18に対する操作とを識別して検知できる。これにより、前記キーマトリクス11の中から適当な前記操作キー11を選定するという制約がなくなる。但し、図4に示される前記第3例は、前記操作キー接続回路19を設けるために、操作検知部である前記MPU141において信号入力ポートの追加を要する。
【0064】
以上に示したように、図4に示される前記節電キー接続回路19も、前記MMI基板10において、前記節電キー18と前記MPU141とに接続され、前記CPU21が前記節電キー18に接続されていない状況下で前記MPU141に前記節電キー18に対する操作を検知させる回路の一例である。
【0065】
以上に示した実施形態では、前記節電キー18及び前記キーマトリクス11のみが、操作部品として例示されているが、前記画像処理装置1が、それら以外の操作部品を備えることも考えられる。例えば、前記MMI基板10が、通常状態で操作される操作部品として、前記キーマトリクス11以外の操作キーを備えることも考えられる。
【産業上の利用可能性】
【0066】
本発明は、画像処理装置に利用可能である。
【符号の説明】
【0067】
1 画像処理装置
10 MMI基板
11 キーマトリクス
12 パネルディスプレイ
13 発光ダイオード
14 MMI制御回路
15 アンプ
16 切替スイッチ
17 スピーカ
18 節電キー
19 節電キー接続回路
20 メイン基板
21 CPU
22 ROM
23 SRAM
24 メモリコントローラ
25 SDRAM
26 コーデック
27 音響信号生成素子
28 モデム
29 切替スイッチ
30 スキャナユニット
31 スキャナ制御基板
32 ラインセンサ
33 原稿センサ
34 原稿カバーセンサ
40 プリンタユニット
41 プリンタ制御基板
42 搬送路カバーセンサ
43 カセットセンサ
44 ジャムセンサ
50 NCU基板
60 LANインターフェース基板
70 第1電源
71〜73,81 制御スイッチ
80 第2電源
100 バス
191 スリーステートバッファ
192 ダイオード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データを処理する画像処理装置であって、
第1の操作部品と該第1の操作部品に対する操作を検知する第1の操作検知部と第2の操作部品とが設けられた第1電子基板と、
前記第1の操作検知部に対する電力供給が停止された状況下で前記第2の操作部品に対する操作を検知する第2の操作検知部が設けられた第2電子基板と、
前記第1電子基板において前記第2の操作部品と前記第1の操作検知部とに接続され、前記第2の操作検知部が前記第2の操作部品に接続されていない状況下で前記第1の操作検知部に前記第2の操作部品に対する操作を検知させる接続回路と、
を備えることを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記第1の操作部品は、前記第1の操作検知部に接続された複数の信号出力ライン各々と前記第1の操作検知部に接続された複数の信号入力ライン各々とに接続された複数の操作キーを備えたキーマトリクスであり、
前記接続回路は、前記第2の操作部品と前記信号出力ラインと前記信号入力ラインとに接続され、
前記第1の操作検知部は、キーマトリクススキャンにより、前記キーマトリクスにおける前記複数の操作キー及び前記第2の操作部品の各々に対する操作の有無を検知する
請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記接続回路は、信号入力端及び信号出力端の各々が前記信号入力ライン及び前記信号出力ラインの各々に接続され、制御入力端が前記第2の操作検知部及び前記第2の操作部品にされたスリーステートバッファを備える
請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記スリーステートバッファは、前記キーマトリクスにおける複数の操作キーのうちの1つと並列に接続されている
請求項3に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記第1の操作検知部に対する電力供給が停止された状況下で前記第2の操作検知部により前記第2の操作部品に対する操作が検知された場合に、前記第1の操作検知部に対する電力供給を復活させる給電制御部を備えた請求項1から請求項4のいずれかに記載の画像処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−97323(P2011−97323A)
【公開日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−248664(P2009−248664)
【出願日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【出願人】(000006297)村田機械株式会社 (4,916)
【Fターム(参考)】