説明

画像印刷装置、コンピュータ及び画像配信システム

【課題】 本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、画像印刷装置が取得した画像を低コストかつ容易に、携帯端末のような外部機器へ配信することができる画像配信システム、該画像配信システムの構成要素である画像印刷装置及びコンピュータを提供する。
【解決手段】 画像印刷装置1は、カメラ21が撮影して取得した画像をコード情報に変換する変換手段として機能するコンピュータ装置41と、変換したコード情報の出力を行なう出力手段であるダブレットディスプレイ31(又はプリンタ43)とを備える。携帯端末3は、出力されたコード情報をカメラ93で撮影して、撮影したコード画像をサーバ装置2へ送信する。サーバ装置2は、携帯端末3から送信されたコード画像を受信する通信部84と、受信したコード画像を元の画像に復元する復元手段として機能するCPU81とを備え、復元された画像を携帯端末3へ通信部84から送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像印刷装置、コンピュータ及び画像配信システムに関し、特に、低コストかつ容易に携帯端末のような外部機器へ画像を配信することができる画像印刷装置、コンピュータ及び画像配信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ゲームセンター等において、被写体を撮影し、撮影した画像をユーザが落書きなどの編集を行って、シール状の印刷媒体に出力する画像印刷装置が普及している。このような画像印刷装置の主たる利用者である女子中高生は、携帯電話の所持率が高く、画像印刷装置で撮影した画像を、自己の携帯電話の待ち受け画面として表示したり、友人に送ったりしたいという要望がある。
【0003】
そこで、上述した要望に応えるため、画像印刷装置にて利用者のメールアドレスを受け付け、画像印刷装置から所定のサーバ装置へ撮影した画像を送信し、サーバ装置から受け付けたメールアドレスへ画像を配信する画像配信システムが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
また、利用者の携帯電話と通信ケーブルで接続し、接続ケーブルを介して携帯電話に画像を送出する画像印刷装置が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
【特許文献1】特開2001−309108号公報
【特許文献2】特開2001−298717号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しなしながら、特許文献1に開示された技術においては、画像をサーバ装置へ送信するための通信手段を画像印刷装置毎に設ける必要がある。また、画像印刷装置とサーバ装置との通信コストが嵩むという問題がある。
【0006】
また、画像印刷装置は、繁華街、ゲームセンター、建物内、地下街などの比較的小規模の店舗に設置することが一般的であり、店舗によっては通信電波状態が悪い場所もあることから、通信手段が無線型の通信方式である場合、画像を安定的に利用者の携帯端末へ送信することができず、利用者の不満を招くという問題がある。
【0007】
さらに、通信手段が電話回線などの有線型の通信方式である場合、一度配線すると店舗内でのレイアウト変更が困難になるため、店舗運営者にとって好ましいものではない。
【0008】
一方、特許文献2に開示された技術においては、利用者の携帯端末を画像印刷装置に接続する煩わしさがあり、さらに、利用者は、携帯端末を接続することによって、携帯端末が壊れたり、携帯端末に蓄積されている情報が漏洩されるのではないか等の不安を感じていた。
【0009】
また、赤外線又はブルートゥースなどの無線方式の場合、送受信状態を確立するまでの手順が複雑であることから、主な利用者である女子中高生に慣れない操作を強いることになり不快感を感じさせてしまうという問題があった。さらに、上述と同様、情報漏洩という不安は解消されることはない。
【0010】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、画像印刷装置が、取得した画像をコード情報に変換し、変換したコード情報の出力を行ない、サーバ装置としてのコンピュータが、出力されたコード情報を撮影した画像(コード画像)を受信し、受信したコード画像を元の画像に復元し、復元した画像を、コード画像を送信してきた発信元に送信する構成とすることにより、取得した画像を、低コストかつ容易に、コード画像を送信してきた発信元(例えば携帯端末のような外部機器)へ配信することができる画像配信システム、該画像配信システムの構成要素である画像印刷装置及びコンピュータの提供を目的とする。
【0011】
また本発明は、取得した画像と付加画像とを合成した画像をコード情報に変換する構成とすることにより、取得した画像から、オリジナリティ性の高い画像を生成することができる画像印刷装置の提供を目的とする。
【0012】
また本発明は、情報量を縮小した画像をコード情報に変換する構成とすることにより、コード情報への変換にかかる時間を短縮することができ、処理負荷を軽減できる画像印刷装置の提供を目的とする。
【0013】
また本発明は、画像を複数のコード情報に分割して変換する構成とすることにより、分割されたそれぞれのコード情報を、比較的大きなサイズで出力することができるため、解像度の低いカメラでコード情報を取り込んだ場合であっても、サーバ装置としてのコンピュータが、コード情報を元の画像に確実に復元することができる画像印刷装置の提供を目的とする。
【0014】
また本発明は、変換された複数のコード情報を一覧で出力する構成とすることにより、出力されたコード情報を1回撮影するだけですべてのコード情報をカメラ付の携帯端末などに取り込ませることができる画像印刷装置の提供を目的とする。
【0015】
また本発明は、コード情報が幾何学的模様を呈しており、コード情報の周囲に、該周囲の内側の領域がコード情報であることを識別するコード識別部を備える構成とすることにより、コード情報に含まれるコード領域の抽出が容易になり、コード情報を元の画像に確実に復元することができる画像印刷装置の提供を目的とする。
【0016】
また本発明は、所定の画像を変換したテストコード情報を提示する提示手段を備える構成とすることにより、利用者は、コード撮影の練習ができ、さらに練習で撮影した画像が正常に復元できるか否かの検証を行なうことが可能となり、コード撮影の失敗を防ぐことができる画像印刷装置の提供を目的とする。
【0017】
また本発明は、コード情報を、複数の異なる大きさで出力する構成とすることにより、携帯端末に付随するカメラに好適なサイズ及び解像度のコード情報を選択して撮影し、携帯端末にコード情報を確実に取り込むことができる画像印刷装置の提供を目的とする。
【0018】
また本発明は、印刷媒体の裏面にコード情報を出力する構成とすることにより、印刷媒体の印刷スペースを有効利用することができる画像印刷装置の提供を目的とする。
【0019】
また本発明は、復元した画像を編集する構成とすることにより、復元した画像から、オリジナリティ性の高い画像を生成し、コード画像を送信してきた発信元へ配信することができるコンピュータの提供を目的とする。
【0020】
また本発明は、受信したコード画像から復元に必要なコード領域を抽出する構成とすることにより、コード情報からの復元にかかる時間を短縮することができるとともに、復元時のコードエラーを軽減することができるコンピュータの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0021】
本発明に係る画像印刷装置は、画像を取得する取得手段と、該取得手段で取得された画像を印刷媒体に印刷する画像印刷装置において、画像をコード情報に変換する変換手段と、該変換手段が変換したコード情報の出力を行なう出力手段とを備えることを特徴とする。
【0022】
本発明に係る画像印刷装置は、上述した発明において、前記画像を表示して付加画像の入力を受け付ける受付手段と、該受付手段で受け付けた付加画像を前記画像に合成する合成手段とをさらに備え、前記変換手段は、前記合成手段が合成した画像をコード情報に変換するようにしてあることを特徴とする。
【0023】
本発明に係る画像印刷装置は、上述した各発明において、前記画像の情報量を縮小する縮小手段をさらに備え、前記変換手段は、前記縮小手段が縮小した画像をコード情報に変換するようにしてあることを特徴とする。
【0024】
本発明に係る画像印刷装置は、上述した各発明において、前記変換手段は、前記画像を複数のコード情報に分割して変換するようにしてあることを特徴とする。
【0025】
本発明に係る画像印刷装置は、上述した発明において、前記出力手段は、前記変換手段によって変換された複数のコード情報を一覧で出力するようにしてあることを特徴とする。
【0026】
本発明に係る画像印刷装置は、上述した各発明において、前記コード情報は、幾何学的模様を呈しており、前記コード情報の周囲に、該周囲の内側の領域がコード情報であることを識別するコード識別部を備えることを特徴とする。
【0027】
本発明に係る画像印刷装置は、上述した各発明において、所定の画像を前記変換手段にて変換したテストコード情報を提示する提示手段をさらに備えることを特徴とする。
【0028】
本発明に係る画像印刷装置は、上述した各発明において、前記出力手段は、前記コード情報を、複数の異なる大きさで出力するようにしてあることを特徴とする装置。
【0029】
本発明に係る画像印刷装置は、上述した各発明において、前記出力手段は、前記印刷媒体の裏面にコード情報を出力するようにしてあることを特徴とする。
【0030】
本発明に係るコンピュータは、上述した各発明に係る画像印刷装置により出力されたコード情報を撮影した画像を受信する受信手段と、該受信手段で受信した画像を元の画像に復元する復元手段と、該復元手段で復元された画像を、前記コード情報を撮影した画像の発信元に送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
【0031】
本発明に係るコンピュータは、上述した発明において、前記復元手段で復元された画像を編集する編集手段をさらに備えることを特徴とする。
【0032】
本発明に係るコンピュータは、上述した各発明において、前記コード情報を撮影した画像からコード領域を抽出する抽出手段をさらに備えることを特徴とする。
【0033】
本発明に係る画像配信システムは、画像を取得する取得手段、該取得手段で取得された画像をコード情報に変換する変換手段、及び該変換手段で変換されたコード情報を出力する出力手段を備える画像印刷装置と、前記出力手段が出力したコード情報を撮影した画像を受信する受信手段、該受信手段で受信した画像を元の画像に復元する復元手段、及び該復元手段で復元された画像を、前記コード情報を撮影した画像の発信元に送信する送信手段を備えるコンピュータとを有することを特徴とする。
【0034】
本発明にあっては、取得した画像をコード情報に変換し、変換したコード情報の出力を行なう。コード情報の出力とは、コード情報の表示を行なったり、コード情報の印刷を行なったりすることである。これにより、出力されたコード情報を、例えば利用者の所持する携帯電話のような携帯端末に備わるカメラで撮影する。携帯端末にコード情報を復元する機能を持たせておけば、カメラで撮影したコード情報を復元して、元の画像を取得することが可能となる。このように、画像印刷装置に通信手段を備えなくても、取得した画像を、携帯端末側へ移動させることができ、画像印刷装置の製造コストが減少するとともに、通信コストが不要となる。また、通信手段が不要であるため、通信状態の影響によって画像の送信が不安定になる虞はなく、かつ、店舗内での装置のレイアウト変更などの従来の問題も解決され、店舗運営者への負担も軽減される。さらに、接続ケーブルで接続する必要がないため、携帯端末の故障や情報漏洩などの利用者の不安を解消することができる。特に、変換したコード情報を印刷するようにした場合、手元にコード情報が残るので、装置の利用後などに落ち着いて何度でもコード情報を撮影でき、撮影の失敗を防止することができる。これにより、画像を確実に利用者に提供することができる。さらに、友人などにコード情報が印刷された印刷媒体を提示し、画像を提供することが可能となる。
【0035】
本発明にあっては、取得した画像を表示して付加画像の入力を受け付け、受け付けた付加画像を画像に合成し、合成した画像をコード情報に変換する。取得した画像と付加画像とを合成した合成画像を利用者に提供することが可能となり、利用者の満足感が高まる。
【0036】
本発明にあっては、画像の情報量(データ量)を縮小することにより、コード情報の変換にかかる時間を短縮することができ、画像印刷装置の処理負荷を軽減できる。さらに、コード情報に含まれる情報量が少なくて足りるため、比較的小さな情報量しか表現できないコードを利用することが可能となる。画像印刷装置にて提供する印刷媒体は、画像の品質を高めるために、高解像度のサイズ(例えば2048×1536など)で撮影されるが、利用者が所持する携帯端末に表示する際には、それほど高い解像度が求められるものではない(例えば320×240など)ので、取得した画像の情報量を縮小するようにしても問題ない。
【0037】
本発明にあっては、画像を複数のコード情報に分割することにより、1つのコードに含まれる情報量が少なくて足りるため、比較的小さな情報量しか表現できないコードを利用することが可能となる。また、分割することにより、分割されたそれぞれのコード情報を、比較的大きなサイズで出力することができるため、解像度の低いカメラでコード情報を取り込んだ場合であっても、コード情報を元の画像に確実に復元することができる。
【0038】
本発明にあっては、変換手段によって変換された複数のコード情報を一覧で出力することにより、一覧で出力されたコードを1回撮影するだけですべてのコード情報を取り込むことができ、何度も撮影を繰り返す手間が省けるために効率的である。
【0039】
本発明にあっては、コード情報の周囲に、該周囲の内側の領域がコード情報であることを識別するコード識別部を備えることにより、コード情報に含まれるコード領域の抽出が容易になり、コード情報を元の画像に確実に復元することができる。
【0040】
本発明にあっては、所定の画像を変換したテストコード情報を提示することにより、利用者は、コード撮影の練習ができ、さらに練習で撮影した画像が正常に復元できるか否かの検証を行なうことが可能となり、コード撮影の失敗を防ぐことができて効率的である。
【0041】
本発明にあっては、利用者が所持する携帯端末に付随するカメラの性能は機種によって異なるため、複数の異なる大きさでコード情報を出力することにより、利用者が携帯端末に好適なサイズ及び解像度のコード画像を選択して撮影し、携帯端末にコード画像を確実に取り込むことができる。
【0042】
本発明にあっては、印刷媒体の裏面にコード情報を出力することにより、印刷媒体の印刷スペースを有効利用することができる。つまり、印刷媒体の表面に取得した画像に係る画像を印刷し、裏面にコード画像を印刷することにより、表面に印刷される画像の印刷スペースが減少することはない。また、印刷媒体上の画像毎に友人同士で切り分けた時に、コード画像が分断されるので、プライバシーを確保することができる。
【0043】
本発明にあっては、コード情報を撮影したコード画像を受信し、受信したテスト画像を元の画像に復元する。携帯端末にコード情報を復元する機能がない場合であっても、サーバ装置としてのコンピュータでコード情報を元の画像に復元することができる。この場合、利用者の携帯端末には、コード情報を復元する機能が不要であることから、携帯端末のメモリなどの負担を軽減することができる。そして、復元された画像を、コード画像を送信してきた発信元に送信する。これにより、利用者は出力されたコード情報を撮影して、撮影したコード画像をコンピュータに送信する。例えば、コンピュータを特定する電子メールアドレスに、コード画像を添付した電子メールを送信すれば、一般的な画像メールを送信する手順と同様であることから、女子中高生にも簡単に操作でき、受け入れられ易い。さらに、画像をコード画像に変換する変換手段を画像印刷装置に、コード画像を元の画像に復元する復元手段をコンピュータに設けることにより、各手段に不具合がある場合、変換又は復元の性能品質を向上させたい場合、利用者に負担をかけず、各手段を更新することができ、画像配信の品質の向上を図ることが容易となる。
【0044】
本発明にあっては、復元された画像に、例えば、色調補正、画素数、解像度、色数などの加工、装飾画像の合成などの編集を行なうことにより、画質に優れた、携帯端末に最適な、又は面白みのある画像を利用者に提供することが可能となる。
【0045】
本発明にあっては、復元に必要なコード領域を抽出することにより、復元処理を軽減でき、復元時のコードエラーを軽減することが可能となる。
【発明の効果】
【0046】
本発明によれば、画像印刷装置が、取得した画像をコード情報に変換し、変換したコード情報の出力を行ない、サーバ装置としてのコンピュータが、出力されたコード情報を撮影したコード画像を受信し、受信したコード画像を元の画像に復元し、復元した画像を、コード画像を送信してきた発信元に送信する構成としたので、取得した画像を、低コストかつ容易に、コード画像を送信してきた発信元(例えば携帯端末のような外部機器)へ配信することができる。
【0047】
本発明によれば、取得した画像と付加画像とを合成した画像をコード情報に変換する構成としたので、取得した画像にオリジナリティをつけた画像を生成することができる。
【0048】
本発明によれば、情報量を縮小した画像をコード情報に変換する構成とすることにより、コード情報への変換にかかる時間を短縮することができ、処理負荷を軽減できる。
【0049】
本発明によれば、画像を複数のコード情報に分割して変換する構成としたので、分割されたそれぞれのコード情報を、比較的大きなサイズで出力することができるため、解像度の低いカメラでコード情報を取り込んだ場合であっても、サーバ装置としてのコンピュータがコード情報を元の画像に確実に復元することができる。
【0050】
本発明によれば、変換された複数のコード情報を一覧で出力する構成としたので、出力されたコード情報を1回撮影するだけですべてのコード情報をカメラ付の携帯端末などに取り込ませることができる。
【0051】
本発明によれば、コード情報が幾何学的模様を呈しており、コード情報の周囲に、該周囲の内側の領域がコード情報であることを識別するコード識別部を備える構成としたので、コード情報に含まれるコード領域の抽出が容易になり、コード情報を元の画像に確実に復元することができる。
【0052】
本発明によれば、所定の画像を変換したテストコード情報を提示する提示手段を備える構成としたので、利用者は、コード撮影の練習ができ、さらに練習で撮影した画像が正常に復元できるか否かの検証を行なうことが可能となり、コード撮影の失敗を防ぐことができる。
【0053】
本発明によれば、コード情報を、複数の異なる大きさで出力する構成としたので、携帯端末に付随するカメラに好適なサイズ及び解像度のコード情報を選択して撮影し、携帯端末にコード情報を確実に取り込むことができる。
【0054】
本発明によれば、印刷媒体の裏面にコード情報を出力する構成としたので、印刷媒体の印刷スペースを有効利用することができる。
【0055】
本発明によれば、復元した画像を編集する構成としたので、復元した画像にオリジナリティをつけた画像を、コード画像を送信してきた発信元へ配信することができる。
【0056】
本発明によれば、受信したコード画像から復元に必要なコード領域を抽出する構成としたので、コード情報からの復元にかかる時間を短縮することができるとともに、復元時のコードエラーを軽減することができる等、優れた効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0057】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
【0058】
(実施の形態1)
[画像印刷装置の外観]
図1は本発明に係る画像印刷装置の外観の一例を示す斜視図である。
本発明に係る画像印刷装置1は、コンピュータ装置(41)、制御部(42)及びプリンタ(43)などの各種機器(詳細は後述する)が収められた筐体10を備えている。筐体10の正面が撮影操作を行なう撮影空間をなし、側面が編集操作を行なう編集空間をなす。被写体である利用者は、撮影空間に入り、筐体10の正面に相対する向きで撮影を行なう。そして、利用者は、編集空間に移動し、筐体10の側面に相対する向きで、撮影された画像の編集を行なう。画像の編集とは、例えば、いわゆる「お絵描き」,「落書き」と呼ばれる編集を行なって、スタンプ画像又はテキストなどで構成される付加画像(以下、編集画像という)を、撮影した画像と合成する処理のことである。
【0059】
まず、筐体10の正面側に形成される撮影空間について説明する。
撮影空間は、筐体10と、パネル及びフレーム材と、背景部11とから構成される。
背景部11には、色又は柄の異なる複数の背景カーテンが配設されており、使用者が背景カーテンを適宜選択し、背景の色調を変更できるようになっている。図1においては、利用者が撮影空間内への出入りが容易になるように、撮影空間の一側面が開放されているが、利用者のプライバシーを保護するため、また外部光を遮断するため、撮影空間を外部と隔絶するサイドカーテンが備えられていてもよい。背景カーテンは、巻き上げ式のロールカーテン等であり、利用者が後述するタッチパネルディスプレイ(24)を操作することによって、モータにより駆動されて自動的にセットされる。もちろん、利用者の手動操作によりセットされてもよい。
【0060】
筐体10の正面には、カメラ21と、ライブモニタ22と、撮影側スピーカ23a,23bと、タッチパネルディスプレイ24と、コイン投入口25と、コイン排出口26と、フロントドア27とが備えられている。
カメラ21は、被写体である利用者を撮影して動画像(以下、映像)及び静止画像(以下、単に画像ということがある)を生成する。ライブモニタ22は、カメラ21にて撮像された映像をリアルタイムで表示する。撮影側スピーカ23a,23bは、BGM及び操作方法の説明などを音声で出力する。タッチパネルディスプレイ24は、デモンストレーション画像(以下、デモ画像)及び撮影の操作手順などを表示するとともに、各種の入力を利用者から受け付ける。フロントドア27は、筐体10の内側に収納された各種機器のメンテナンス及び交換を容易にするための開閉扉である。また、カメラ21の周囲には、蛍光灯及びフラッシュが内蔵された照明ボックス28a,28b,28cが備えられている。
【0061】
次に、筐体10の側面側に形成される編集空間について説明する。
撮影空間は、筐体10と、フレーム材と、サイドカーテン12とから構成される。
筐体10の側面には、撮影された画像を表示するとともに、利用者による編集を受け付ける複数の画面からなるタブレットディスプレイ31と、利用者からの編集の入力を行なうための複数のタッチペン32L,32Rと、利用者に対してBGM及び操作方法の説明などを音声で出力する編集側スピーカ23cとが備えられている。
【0062】
また、筐体10の側面には、プリント取出口33が備えられ、プリント取出口33付近には、印刷中ランプ34とエラーランプ35とが備えられる。印刷中ランプ34が点灯又は点滅することによって、画像が印刷中であることが利用者に通知され、エラーランプ35が点灯又は点滅することによって、用紙切れ、インク切れ、用紙詰り、メカニカルエラーなどのエラーが発生していることが通知される。なお、筐体10には、筐体の内部の熱を外部へ放出するための通気ファンが備えられていることが好ましい。
【0063】
[画像印刷装置の機能構成]
図2は本発明に係る画像印刷装置の構成の一例を示すブロック図である。
本実施の形態に係る画像印刷装置1はコンピュータ装置41を備えている。コンピュータ装置41は、カメラ21、ライブモニタ22、タッチパネルディスプレイ24、タブレットディスプレイ31、プリンタ43及び制御部42などと接続されている。
【0064】
また、画像印刷装置1は、外部電源(商用交流電源など)から電力の供給を入断する電源スイッチ51と、画像印刷装置1の各種機器へ電力を供給する電源制御部52とを備えており、電源制御部52は、外部から入力される電圧を各種機器に必要な電圧に変換するとともに、安定して各種機器へ電力を供給するための制御を行なう。
【0065】
さらに、電源制御部52とコンピュータ装置41との間には、無停電電源装置(以下、UPS(Uninterrupted Power Supply)という)53が設けられている。UPS53は、外部電源からの電力供給が停電などによって突発的に切断された場合においても、内蔵しているバッテリにより電力をコンピュータ装置41へ安定的に供給する。つまり、外部電源が停電により切断された場合、しばらくはUPS53が電源をバックアップし、コンピュータ装置41に停電信号を送信する。その間に、コンピュータ装置41はコンピュータプログラム(以下、プログラムという)の終了の手続きを行ない、プログラムを正常終了させる。従って、外部電源が切断された場合であっても、プログラムが異常終了することがなくなるため、故障などの不具合の発生を防止できる。なお、電源を必要とする各種機器へ、UPS53から電力が供給されるようにしてもよい。
【0066】
コンピュータ装置41は、CPU41a、メモリ41b及び記憶部41cなどで構成されており、記憶部41cには、画像印刷装置1の動作に必要な種々のプログラム及び各種データが格納されている。具体的には、上述した各種機器を動作させるためのプログラム、プログラムの実行に必要なグラフィックデータ及び音声データ、並びに、カメラ21が撮影した画像、編集画像及びその他の各種画像、また、カメラ21、プリンタ43、タブレットディスプレイ31などの周辺機器を制御するデバイスドライバが記憶されている。CPU41aは、記憶部41cに格納されたプログラムに従って種々の機能を実行する。特に、CPU41aは、各種機器と連携して又は単独で本発明における各種の手段(変換手段、合成手段、縮小手段など)として機能する。また、メモリ41bは、CPU41aによるプログラムの実行時に発生する一時的なデータを記憶する作業領域として利用される。
【0067】
電源スイッチ51が押下されて画像印刷装置1に電力が供給されると、コンピュータ装置41は、上述したプログラムを起動して、カメラ21、ライブモニタ22、タッチパネルディスプレイ24、タブレットディスプレイ31、プリンタ43を制御する。例えば、コンピュータ装置41は、カメラ21の撮影タイミングの制御、及びカメラ21の設定項目(例えばシャッタスピード、絞り値、露出補正、ホワイトバランスなど)の変更を指示する。
【0068】
カメラ21は、広く利用されているデジタルカメラであり、被写体である利用者をリアルタイムに撮影し、撮影した映像はライブモニタ22にリアルタイムで表示される。また、カメラ21は、利用者がシャッタボタン(不図示)を押下した場合に、被写体である利用者の静止画像(以下、撮影画像という)を撮影して、記憶部41cに記憶する。
【0069】
コンピュータ装置41は、記憶部41cに記憶された撮影画像を読み出してタブレットディスプレイ31に表示するとともに、撮影画像と編集プレイにより受け付けた「お絵描き」,「落書き」などの編集画像とを合成する合成手段として機能し、合成した合成画像を記憶部41cに記憶する。
【0070】
また、コンピュータ装置41は、画像のサイズを縮小する、画像の周囲又は不要な部分を切り取る、画像を符号圧縮する、画像の色数を減らして圧縮する、画像の画質を低下させて圧縮するなど、画像の情報量を縮小する縮小手段として機能し、画像を好適なサイズに縮小する。
【0071】
さらに、コンピュータ装置41は、画像をコード情報に変換する変換手段として機能し、変換したコード情報を出力する。具体的には、コード情報に係る画像(コード画像)をタブレットディスプレイ31に表示したり、プリンタ43に出力したりする。
【0072】
プリンタ43は、画像(上述した撮影画像、合成画像、コード画像など)を紙、シール、金属又はプラスチックなどの印刷媒体44に印刷するための機器であって、昇華型プリンタ、サーモオートクローム方式(光定着型直接感熱印刷方式)等のプリンタが一般的に用いられる。以下、プリンタ43によって画像がシールに印刷されるものとして説明を行なうが、印刷媒体44はシールに限定されず、上述したような他の印刷媒体であってもよい。
【0073】
また、コンピュータ装置41は、プログラムの実行、並びに、タッチパネルディスプレイ24及びタブレットディスプレイ31で受け付けた利用者の入力に基づいて、制御部42に対して制御信号(指示コマンドなど)を送信する。
【0074】
制御部42は、コンピュータ装置41及び電源制御部52の他に、フラッシュ制御部61、撮影側スピーカ23a,23b,編集側スピーカ23c、サービスパネル62、コイン制御部63、印刷中ランプ34、エラーランプ35、及び背景部11と接続されおり、コンピュータ装置41から送信された制御信号に基づいて、接続されている各種機器を制御する。
【0075】
フラッシュ制御部61は、カメラ21及びフラッシュ71に接続され、カメラ21のシャッタタイミングに応じた同期信号を受け付け、同期信号に同期してフラッシュ71を発光させる。また、フラッシュ制御部61はフラッシュ71の発光強度の設定を行なう。また、本例のように、フラッシュ71が複数ある場合には、発光させるフラッシュ71を選択するようにしてもよい。さらに、蛍光灯72を制御部42に接続し、制御部42が蛍光灯72の照度などを設定するようにしてもよい。
【0076】
撮影側スピーカ23a,23b、編集側スピーカ23cは、制御部42を介して、コンピュータ装置41から送信された制御信号を受け付け、それぞれ画像印刷装置1の撮影プレイ、編集プレイにおける操作などの案内及びBGMなどを出力する。
【0077】
サービスパネル62は、投入されたコインの枚数をカウントするコインカウンタ、印刷されたプリントの枚数をカウントするプリントカウンタ、撮影側スピーカ23a,23b、編集側スピーカ23cから出力する音声のボリュームを調整する音量調整つまみ、テストモードを行なうためのテストボタン、及びコインを投入しなくても装置が利用できるようにするためのサービスボタン等を備えるパネルであって、画像印刷装置1の設置者(店舗運営者)が各種設定やメンテナンスの操作を行なう際に用いられる。
【0078】
コイン制御部63は、コイン投入口25に投入されたコインの正当性を検出し、コインが投入された場合、コインが投入されたことを示す通知信号を制御部42へ送信する。また、制御部42は、コンピュータ装置41から受信した制御信号に従って、コイン制御部63に対して制御信号を送信する。コイン制御部63は、制御部42からの制御信号に基づいて、コイン投入口25をブロックしてコインの投入を防止したり、投入されたコインをコイン排出口26に排出するようにして、コインの投入を受け付けないようにして、例えば、プレイ中にコインが投入されるのを防止することができる。
【0079】
プリンタ43は、用紙切れなどの各状態をコンピュータ装置41に通知し、コンピュータ装置41は、各状態に応じた制御信号を制御部42へ送信することによって、制御部42が制御信号を受信して印刷中ランプ34及びエラーランプ35の点灯及び点滅を制御する。
【0080】
また、制御部42はコンピュータ装置41から、タッチパネルディスプレイ24に対して利用者が所望の背景を選択する入力操作に従った指示信号を受信し、指示信号に従って背景部11の背景カーテン(ロールスクリーン)を駆動するモータの動作を制御する。このようにモータの動作を制御することによって、利用者が選択した背景カーテンが自動的にセットされる。
【0081】
なお、コンピュータ装置41に接続される構成要素は上述した形態に限定されず、機能又は位置毎に分かれていてもよい。さらに、コンピュータ装置41は本実施形態のように1台で構成されていなくてもよく、撮影処理用及び編集処理用のように、2台以上で構成されてもよい。また、画像印刷装置の形態は、図1及び図2に示される具体例に限定されるものではない。すなわち、図示されない他の機能が備えられていてもよいし、図示されている機能の必ずしもすべてが備えられていなくても構わない。例えば、プリンタ43は画像印刷装置本体に含まれていなくてもよく、その場合、画像印刷装置は、LAN等の専用回線や無線通信等を介して印刷制御信号をプリンタ43に出力すればよい。
【0082】
[画像印刷装置の処理]
図3は本発明に係る画像印刷装置の動作フローの概要を示すフローチャートである。
本実施の形態では、撮影画像と編集画像とを合成した合成画像を変換手段を用いてコード情報に変換(コード化)し、変換したコード情報を出力する。具体的には、コード情報に係る画像(コード画像)をタブレットディスプレイ31に表示したり、プリンタ43に出力したりする。そして、利用者が所持する携帯端末に付随しているカメラで、出力されたコード画像を撮影することによって、コード画像を携帯端末に取り込む。コード化とは、合成画像をバーコード、QRコード(R)のような二次元コードなどに変換する処理のことであり、データ、画像などの情報を保持することができるコードであればよい。もちろん、画像の情報量に応じて、好適なコードを適宜選択することが好ましい。また、コード画像は、携帯端末に付随するカメラで情報を確実に識別できるように、QRコード(R)のような幾何学的模様を呈していることが好ましい。もちろん、コード画像は、モノクロのような単彩画であっても、複数の色からなる色彩画であってもよく、画像の情報量に応じて適宜選択する。
【0083】
画像印刷装置1における処理は、まず撮影処理が行なわれ、次いで編集処理が行なわれる。電源スイッチ51がオンされると、各種機器に電力が供給され、コンピュータ装置41は、記憶部41cに格納されたプログラムを読み出し、読み出したプログラムに従って各種機能を実行する。コンピュータ装置41は、まず、各種機器が正常に接続されているか否かのチェック(初期チェック)を行ない、初期化が必要な機器に対しては初期化を行なう。
【0084】
画像印刷装置1は、撮影空間において、利用者に画像印刷装置の利用を促すデモ画像をタッチパネルディスプレイ24に表示するとともに、デモ画像に対応した音声を撮影側スピーカ23a,23bから出力する(ステップS1)。また、画像印刷装置1は、編集空間において、編集操作を待機させるための待機画像又は撮影からプレイを開始するように案内する画像をタブレットディスプレイ31に表示するとともに、対応した音声を編集側スピーカ23cから出力するようにしておく。
【0085】
デモ画像が表示されている状態では、画像印刷装置1は、利用者が画像印刷装置を利用するための対価であるコインの投入を監視しており(ステップS2)、コインが投入されない場合は(S2:NO)、デモ画像の表示を継続する。なお、デモ画像の表示中に、サービスパネル62のテストボタンが押下され場合、画像印刷装置1のメンテナンスを行なうためのテストモードが起動される。
【0086】
S2にてコインが投入された場合(S2:YES)、画像印刷装置1は撮影処理を開始する(ステップS3)。複数の撮影コースが用意されている場合は、撮影処理の前に、撮影コースの選択を利用者から受け付けるようにする。まず、カメラ21が撮影した映像をライブモニタ22にリアルタイムで表示する。これにより、利用者は、ライブモニタ22に表示される映像を見ながら、好みの表情やポーズをとることができる。なお、カメラ21が取得した映像をそのままライブモニタ22に表示してもよいが、取得した映像に左右反転処理を行なって、左右反転処理した映像をライブモニタ22に表示することが好ましい。映像を左右反転処理した場合、利用者の姿が、鏡に写す方向と同じ方向でライブモニタ22に表示されるため、利用者は好みの表情やポーズをとることが容易になる。
【0087】
そして、利用者は、タッチパネルディスプレイ24に表示される画像、撮影側スピーカ23a,23bから出力される音声などの撮影案内に従って順次、画像の撮影を行なう。画像印刷装置1は、利用者がシャッタボタンを押下することにより撮影信号をカメラ21へ送信し、カメラ21がその撮影信号に同期してシャッタを切ることで画像が取り込まれる。撮影された画像(撮影画像)は、コンピュータ装置41の記憶部41cに一時的に記憶される。撮影画像に対しては、一般に、輪郭強調及びノイズ抑制等のフィルタリング処理、並びに色処理などの画像処理が行なわれる。
【0088】
画像印刷装置1は、撮影が終了したか否かを判定する(ステップS4)。本例では、複数回の撮影を利用者が行なえるようになっており、S4にて、利用者によって所定回数の撮影が終了したか否かを判定する。撮影が終了していない場合(S4:NO)、S3に移行して撮影処理を継続する。一方、撮影が終了した場合(S4:YES)、一連の撮影処理により撮影された撮影画像をタッチパネルディスプレイ24に一覧表示し、利用者が編集を行ないたい撮影画像(以下、編集対象画像という)の選択を受け付ける(ステップS5)。なお、撮影処理の開始時から所定の時間が経過した場合に、自動的に撮影を終了するようにしてもよい。
【0089】
そして、テストコードに係る画像(以下、テストコード画像という)をタッチパネルディスプレイ24に表示し(ステップS6)、利用者所持の携帯端末でテスト画像が読み取れるか否かのテストを行なう。そして、テストコード画像をタッチパネルディスプレイ24に表示してから所定時間が経過すると次の処理へ移行する。
【0090】
本実施の形態のように、撮影空間と編集空間とが位置的に異なる場合、利用者が撮影空間で撮影を終了したとしても、別の利用者(先利用者)が編集空間で編集作業を行なっている虞があり、撮影の終了と編集の開始との間に待ち時間が発生する。そこで、S5にて選択された編集対象画像を編集に使用できるように準備している間、又は先利用者が編集空間で編集を行なっている間に、利用者の携帯端末に付随するカメラでテストコード画像を撮影し、コード画像の復元が可能か否かを検証する。
【0091】
図4はテストコード画像が表示された表示画面を示す図である。表示画面の左側にはテストコード画像101が、右側にはテストコード画像101に係るテスト画像100が表示される。テストコード画像101は、テストパターン画像、商品ロゴ画像、サンプル画像などのテスト画像100を予めコード画像に変換したものであり、コンピュータ装置41の記憶部41cなどに記憶されている。「携帯電話のカメラで下のコードを撮影してabc@xxx.jpに送ってね。右の写真が返ってきたらOKだよ」とタッチパネルディスプレイ24に表示し、テストコード画像101の送信先の電子メールアドレスを案内して送信を促す。表示する制限時間を設け、利用者にわかりやすいように、タッチパネルディスプレイ24の画面上に残り時間120を表示し、カウントダウンを行なう。
【0092】
利用者は、所持する携帯端末に付随のカメラを用いてテストコード画像101を撮影し、撮影したテストコード画像101を電子メールに添付し、表示された電子メールアドレスに送信する。電子メールの受信先(後述するサーバ装置)は、受信した電子メールに添付されたテストコード画像101を復元し、復元した画像(ここではテスト画像100)を、電子メールを送信した携帯端末に返信する。テストコード画像101は、テスト画像100をコード化したものであるから、テスト画像100が利用者の携帯端末に表示されれば、コード画像の復元が可能であることになる。電子メールに添付されたテストコード画像101を復元できなかった場合には、テストコード画像101が復元できなかった旨の通知メール(エラーメール)を携帯端末に返信する。
【0093】
なお、テストコード画像101を表示するタイミングは、上述のタイミングに限定されるものではない。画像印刷装置1における利用者の一連のプレイの待ち時間に行なうことが、待ち時間の退屈さを紛らわすのに効果的である。例えば、撮影に使用するフラッシュ71の充電時間、撮影画像に対する画像処理の処理時間など、時間のかかる処理が行なわれている時間に、テストコード画像101を表示することで、待ち時間の退屈さを利用者に感じさせないようにすることができる。
【0094】
具体的には、編集空間で使用される表示手段であるタブレットディスプレイ31、又はそれとは別にプリント取出口33の上部に別の表示手段を設け、編集終了後にそれらの表示手段にテストコード画像101を表示する。このようにすれば、印刷が完了するまでの待ち時間の退屈さを解消することができる。
【0095】
また、画像印刷装置1の外部にテストコード画像101が表示された表示手段、又は画像印刷装置1の外面などにテストコード画像101が印刷された印刷物を配置して、テストコード情報を利用者に提示するようにすれば、利用開始前の待ち時間を有効活用できる。
【0096】
このように、テストコード画像101の表示又は印刷を行なうことで、利用者はテストコード画像101を用いてコード画像の撮影の練習ができ、さらに練習で撮影したテストコード画像101が正常に復元できるか否かの検証を行なうことが可能となり、本番でのコード画像の撮影が失敗する割合を抑制できる。
【0097】
そして、S6のテストコード画像101の表示が終了した場合、利用者に対して編集空間へ移動するように促す案内をタッチパネルディスプレイ24に表示する。利用者は、案内に従って編集空間へ移動して、編集プレイを行なう。また、撮影空間側ではS1へ戻り、デモ画像を再表示して次の利用者のプレイに待機する。
【0098】
画像印刷装置1は、編集対象画像をタブレットディスプレイ31に表示し、編集対象画像に対して、タッチペン32L,32Rによるスタンプやペンなどの編集画像の入力を受け付け、編集処理を行なう(ステップS7)。受け付けた編集画像と編集対象画像とは合成されて合成画像が生成される。
【0099】
利用者は、編集制限時間内は、図5に示すような編集画面において編集プレイを行なうことができる。編集画面は複数の画面で構成され、複数の利用者がそれぞれ専用のタッチペン32L,32Rで同時に編集することができるようになっている。もちろん、編集画面は単数で構成されていてもよい。編集制限時間は利用者にわかりやすいように、タブレットディスプレイ31の編集画面上に残り時間121を表示し、カウントダウンを行なう(以下同様)。
【0100】
画像印刷装置1は、編集処理が終了したか否かを監視する。編集処理は、編集制限時間に達した(残り時間=“0”)か、又は画面に表示された「おしまい」ボタン(図5参照)がタッチされることで強制的に終了する。編集処理が終了した場合、コード表示処理(詳細は後述する)を行なう(ステップS8)。
【0101】
次に、印刷レイアウトの選択を行なう印刷レイアウト選択画面をタブレットディスプレイ31に表示し、利用者が所望する印刷レイアウトの選択を受け付ける(ステップS9)。そして、合成画像をコード化したコード画像を印刷媒体44に印刷するか否かを選択する印刷選択画面をタブレットディスプレイ31に表示し、コード画像を印刷媒体44に印刷するか否かの選択を受け付ける(ステップS10)。
【0102】
利用者がコード画像を印刷媒体44に印刷すると選択した場合(S10:YES)、コードを含む印刷画像を、利用者が選択したレイアウトで生成する(ステップS11)。印刷画像は、編集対象画像と落書き画像(落書き入力画像)とを合成した合成画像を、S9にて選択されたレイアウトで配列したものである。もちろん、印刷画像は、編集対象画像であってもよいし、編集対象画像及び合成画像の両方であってもよい(以下同様)。
【0103】
一方、利用者がコード画像を印刷媒体44に印刷しないと選択した場合(S10:NO)、コードを含まない印刷画像、つまり合成画像のみを、利用者が選択したレイアウトで生成する(ステップS12)。
【0104】
そして、S11又はS12で生成された印刷画像に係る印刷データをプリンタ43に送信して印刷処理を開始する(ステップS13)。そして、印刷媒体44に印刷してプリント取出口33へ排出する(ステップS14)。
【0105】
このように、コード画像が印刷された印刷媒体44を利用者に提供することにより、タブレットディスプレイ31やタッチパネルディスプレイ24などの表示手段に表示されたコード画像の撮影に失敗した場合でも、手元にコード画像が印刷された印刷媒体44が残るので、利用者は、プレイ後などに落ち着いてコード画像を撮影できる。これにより、安定的に画像を利用者に提供することができる。また、画像印刷装置1では一緒に撮影しなかった友人などにコード画像が印刷された印刷媒体44を提示し、画像を提供することが可能となる。
【0106】
図6は合成画像とコード画像とが印刷された印刷媒体の一例を示す図である。
同図は印刷媒体44の表面側を示しており、合成画像が配置された領域110の外側(ここでは右側)にコード画像102a,102bが印刷される。利用者が所持する携帯端末に付随するカメラの性能は機種によって異なるため、複数の大きさのコード画像102a,102bを印刷するようにして、利用者が携帯端末に好適なサイズ及び解像度のコード画像102a,102bのいずれかを選択して撮影し、携帯端末にコード画像を確実に取り込むことができる。
【0107】
図7は合成画像とコード画像とが印刷された印刷媒体の他の一例を示す図である。
同図(a)は印刷媒体44の表面側を示し、同図(b)は印刷媒体44の裏面側を示す。印刷媒体44の裏面に一つの画像に対応する複数のコード画像103a,103b,…を印刷する(詳細は後述する)。これにより、印刷媒体44の印刷スペースを有効利用することができる。つまり、印刷媒体44の表面に合成画像を印刷し、裏面にコード画像103a,103b,…を印刷することにより、合成画像が配置された表面の領域110が減少することはない。また、印刷媒体44上の合成画像毎に友人同士で切り分けた時に、コード画像103a,103b,…が分断されるので、プライバシーを確保することができる。
【0108】
S14の処理を終えると、タブレットディスプレイ31に待機画像を再表示する。また、利用者をプリンタ43の前に誘導する音声(例えば、「シールは左から出るよ」)を編集側スピーカ23cから出力して、編集プレイが終了した利用者をプリント取出口33へ誘導することができる。もちろん、利用者をプリント取出口33の前方に誘導するように、タブレットディスプレイ31に、例えば、「シールは左から出るよ!」などの表示を行なうようにしてもよい。
【0109】
なお、本実施の形態における画像印刷装置1は撮影空間と編集空間とが別になっているが、同一の空間において行なわれてもよい。また、複数の撮影空間及び/又は複数の編集空間を備えた画像印刷装置であってもよい。
【0110】
[コード表示処理]
次に、上述したコード表示処理の概要について説明する。図8は本発明に係る画像印刷装置のコード表示処理の概要を示すフローチャートである。
【0111】
まず、画像印刷装置1は、図9に示すように、合成画像の一覧をタブレットディスプレイ31に表示し、利用者に変換対象画像の選択をさせる(ステップS101)。このとき、撮影画像が、変換対象画像としての選択肢に含まれていてもよい。画像印刷装置1は、利用者によって合成画像が選択されたか否かを判定する(ステップS102)。合成画像が選択されていない場合(S102:NO)、画像印刷装置1は、合成画像が選択されたか否かの判定を繰り返し、合成画像が選択された場合(S102:YES)、選択された合成画像を、コード変換を行なう変換対象画像として受け付ける(ステップS103)。
【0112】
そして、S103にて受け付けた変換対象画像の情報量を縮小する縮小処理を行なう(ステップS104)。変換対象画像の縮小とは、合成画像の画像サイズを利用者の携帯端末の画面に表示するのに好適なサイズに縮小することを意味し、縮小処理によって情報量を縮小することができる。例えば、画像サイズを縮小する、画像の周囲又は不要な部分を切り取る、画像を符号圧縮する、画像の色数を減らして圧縮する、画像の画質を低下させて圧縮するなどを含む趣旨である。
【0113】
そして、変換対象画像をコード画像に変換する変換処理を行ない(ステップS105)、変換したコード画像をタブレットディスプレイ31に表示する(ステップS106)。そして、コード画像の表示から所定時間が経過したか否かを判定し(ステップS107)、所定時間が経過したと判定した場合には(S107:YES)、コード表示処理を終了する。
【0114】
このように、変換対象画像の情報量を縮小することにより、変換手段による変換に要する時間を短縮することができ、画像印刷装置1の処理負荷を軽減できる。さらに、情報量が縮小されることから、比較的小さな情報量しか表現できないコードを利用することが可能となる。
【0115】
また、利用者が所持する携帯端末の画面サイズは様々であるため、利用者が画像サイズを選択できるように、コード画像を複数の画像サイズにすることが好ましく、例えば、図10に示すように、複数の画像サイズの画像をタブレットディスプレイ31に表示して、利用者が所望の画像サイズの画像を選択するようにする。
【0116】
図11はコード画像が表示された表示画面を示す図である。
図11に示すように、大きさの異なるコード画像104a,104b,104cをタブレットディスプレイ31に表示する。また、表示したコード画像104a,104b,104cのうちのいずれか1つを携帯端末で撮影してもらうように、「下のコードのどれか1枚を撮影してabc@xxx.jpに送ってね」とタブレットディスプレイ31に表示する。このようにして、利用者に、画面に表示されたコード画像104a,104b,104cのうちのいずれか1つを携帯端末のカメラで撮影させて、撮影したコード画像を、表示された電子メールアドレス宛てへ送信するよう促す。携帯端末毎にカメラの解像度及び画角などの性能が異なるため、コード画像の撮影に必要な撮影距離は携帯端末毎に異なる。このため、どのような機種の携帯端末でも確実に撮影できるように複数の大きさのコード画像104a,104b,104cを一覧表示する。
【0117】
また、複数の異なる大きさのコード画像104a,104b,104cを一覧表示することで、利用者はコード画像の大きさを見比べ、最適な大きさのコード画像を撮影することができるため好ましいが、異なる大きさのコードを順次表示していくような形態でもよい。もちろん、携帯端末の機種の入力を受け付け、受け付けた携帯端末の撮影に好適な大きさ及び解像度のコードを表示するようにしてもよい。
【0118】
このような構成の画像印刷装置1は、表示手段に表示されたコード画像、又は印刷手段で印刷されたコード画像を、利用者の所持する携帯電話に備わるカメラ及びコード復元機能を利用して、撮影に係る画像(撮影画像,合成画像)を取得することが可能となり、画像印刷装置に通信手段を備えなくても、撮影に係る画像を利用者の携帯端末に残せるので、画像印刷装置の製造コストを抑えることが可能となる。
【0119】
また、画像印刷装置1には、通信手段が不要であることから、通信状態の影響や、店舗での装置のレイアウト変更などの問題も解決され、利用者の携帯端末に画像を提供することが可能となり、通信コストなどの店舗運営者の負担も軽減される。さらに、接続ケーブルで接続する必要がないため、携帯端末の故障や情報漏洩などの利用者の不安を解消することができる。
【0120】
[実施の形態1の変形例]
図12は本発明に係る画像印刷装置の他の動作フローの概要を示すフローチャートである。
図3のフローチャートでは、コード表示処理を編集終了後に行なっていたが、本変形例においては、印刷開始後に行なう。ステップS21からステップS27までは、図3のステップS1からステップS7までと同様であり、その詳細な説明は省略する。
【0121】
S27の編集処理が終了すると、印刷レイアウトの選択を行なう印刷レイアウト選択画面をタブレットディスプレイ31に表示し、利用者が所望する印刷レイアウトを受け付ける(ステップS28)。そして、受け付けたレイアウトで配列した合成画像に係る印刷データをプリンタ43に送信して印刷処理を開始する(ステップS29)。
【0122】
印刷処理を開始したら、図8のフローチャートで説明したコード表示処理を行ない、利用者の所持する携帯端末に画像を出力するためのコード提供を行なう(ステップS30)。そして、上述のレイアウトで印刷媒体44への印刷が完了したらプリント取出口33へ排出する(ステップS31)。
【0123】
このようにして、印刷の待ち時間の退屈を防ぐことができる。さらに、利用者の携帯端末へ簡易に画像を送信することができるため、お得感を増すことができる。
【0124】
(実施の形態2)
上述した画像印刷装置1を利用して画像を配信するサーバ装置としての本発明に係るコンピュータ及び画像配信システムについて説明する。
図13は本発明に係る画像配信システムの構成の一例を示すブロック図である。
【0125】
本発明に係る画像配信システムは、画像印刷装置1、サーバ装置2及び携帯端末3を備え、サーバ装置2と携帯端末3とがインターネット、公衆回線網、LANなどのネットワークNを介して接続されている。
【0126】
サーバ装置2は、サーバ装置の制御を行なうCPU81と、装置を動作させるためのプログラム及び各種データなどを記憶する記憶部82と、プログラムの一時的な作業領域となるメモリ83と、ネットワークNへの通信接続を行なうための通信部84とを備える。CPU81は、記憶部82に記憶されているプログラムに従って各部の動作を制御する制御手段として機能する。記憶部82はデータ処理を行なうためのデータ処理プログラム、OSなどの制御プログラムをはじめとするデータを記憶する記憶手段として機能する。通信部84はネットワークNを介して携帯端末3との通信を行なう通信手段として機能する。
【0127】
サーバ装置2の主たる機能としては、CPU81が記憶部82に記憶されたプログラムを実行することによって行なわれるコード画像を元の画像に復元する復元機能と、復元した画像の補正、加工及び合成を行なう編集機能とがある。さらに、通信部84を通じて携帯端末3からの電子メールを受信する受信機能と、携帯端末3へ電子メールを送信する送信機能とがある。
【0128】
携帯端末3は、携帯電話、PDAなどであり、携帯端末の制御を行なう制御部91と、メッセージや認証情報等を入力し得る入力部92と、被写体を撮影するカメラ93と、ネットワークNを介してサーバ装置2との通信を可能とする通信部94と、情報を記憶するための記憶部95と、画像を表示する表示部96とを備える。記憶部95には、携帯端末3の動作に必要な種々のプログラム及び各種データが格納されている。また、画像印刷装置1のタブレットディスプレイ31に表示されたコード画像(テストコード画像を含む)、プリンタ43によって印刷媒体44に印刷されたコード画像(テストコード画像を含む)を、利用者がカメラ93で撮影した場合、撮影したコード画像が記憶部95に記憶される。
【0129】
次いで、上述した電子メールアドレス宛てとする電子メールの作成を入力部92により受け付け、制御部91は記憶部95に記憶されたコード画像を添付した電子メールを作成し、通信部94によりネットワークNを介してサーバ装置2へ送信する。サーバ装置2は、携帯端末3が送信した電子メールを受信し、受信した電子メールに添付されているコード画像を元の画像に復元して携帯端末3に送信する(詳細は後述する)。送信する形態は、電子メールであり、復元した画像を電子メールに添付することにより、復元した画像を携帯端末3に送信することができる。
【0130】
そして、携帯端末3は、通信部94にて、サーバ装置2から送信された電子メールを受信して、受信した電子メールに添付された画像を表示部96に表示する。また、添付された画像を記憶部95に適宜記憶するようにしてもよい。上述した携帯端末3の処理手順は、記憶部95にプログラムとして記憶されており、制御部91がプログラムを読み出すことによって、上述した各部と連携して又は単独で機能するようになされている。なお、画像印刷装置1は、実施の形態1で説明したものと同様であるので、その詳細な説明を省略するとともに、その要部の構成のみを示す。
【0131】
図14は本発明の実施の形態2に係るサーバ装置の動作フローの概要を示すフローチャートである。
画像印刷装置1のコード表示処理において表示されたコード画像は、所定のメールアドレス(abc@xxx.jp)宛てに送信するように利用者に案内しているが、利用者が上述のコード画像を携帯端末3で撮影し、撮影したコード画像を上述の所定のメールアドレス宛に送信すると、サーバ装置2に送信される。
【0132】
まず、サーバ装置2は、コード画像が添付された電子メール(以下、画像メールという)を通信部84で受信したか否かを監視する(ステップS201)。画像メールを受信したと判定した場合(S201:YES)、受信した画像メールの発信元(ここでは携帯端末3)の電子メールアドレスを記憶部82に記憶する(ステップS202)。そして、サーバ装置2は、受信した画像メールに添付されたコード画像を元の画像に復元する(ステップS203)。
【0133】
そして、サーバ装置2は、コード画像が正常に復元されたか否かを判定する(ステップS204)。正常に復元されなかった場合(S204:NO)、サーバ装置2は、コード画像が正常に復元されなかった旨(エラー)の案内を示す電子メールを、S202で記憶された電子メールアドレス宛て、すなわち発信元に送信し(ステップS205)、ステップS201へ移行する。一方、正常に復元された場合(S204:YES)、サーバ装置2は、復元された画像を編集手段を用いて編集する(ステップS206)。そして、サーバ装置2は、S206で編集(補正、加工及び合成)された画像を、S202で記憶された電子メールアドレス宛て、すなわち発信元に送信し(ステップS207)、ステップS201へ移行する。
【0134】
サーバ装置2が行なう編集機能は、画質向上を目的に画像の色調を補正する補正機能、利用者の携帯端末に最適な状態で表示するために画像の画素数、解像度、色数などを加工する加工機能、及び画像を他の画像と合成する合成機能のうちの少なくとも1つを含む趣旨である。このような編集を行なうことにより、利用者の携帯端末に最適な画質の画像を提供することが可能となる。
【0135】
上述したように、サーバ装置2が、受信したコード画像から元の画像に復元することにより、復元する機能を備えない携帯端末へ画像を提供することが可能となる。加えて、利用者の携帯端末には、コード情報を復元する機能が不要であることから、復元するためのアプリケーションが必要な場合であっても、携帯端末にアプリケーションを取り込む必要がなく、携帯端末のメモリなどの負担を軽減することができる。
【0136】
また、利用者はコード画像を撮影して、撮影したコード画像を、指示された電子メールアドレスに送信するだけでよく、一般的な画像メールを送信する手順と同様であることから、女子中高生にも簡単に操作でき、受け入れられ易い。
【0137】
さらに、撮影に係る画像(撮影画像,合成画像)をコード画像に変換する変換手段を画像印刷装置1に、コード画像を元の画像に復元する復元手段をサーバ装置2に設けることにより、各手段に不具合がある場合、変換又は復元の性能品質を向上させたい場合、利用者に負担をかけず、各手段を更新することができ、画像配信の品質の向上を図ることが容易となる。
【0138】
(実施の形態3)
上述した各実施の形態では、1つの画像が1つのコード画像に変換される形態について示したが、1つの画像から複数のコード画像に分割されて変換されるような場合であってもよい。この場合、複数のコード画像は復元の際に連結され、元の画像に復元される。
【0139】
例えば、2次元コードであるQRコード(R)は、符号化データを最大16個のQRコード(R)に分割して記憶し、分割したQRコード(R)を連結して元のデータに復元することができる。このようにQRコード(R)を分割することによって、画像が比較的大きなサイズであっても、コード化することができる。
【0140】
図15は分割されたコード画像が表示された表示画面を示す図である。
図15に示すように、1つの画像が4つのコード画像105a,105b,105c,105dに分割されて変換され、4つのコード画像105a,105b,105c,105dをタブレットディスプレイ31に表示する。また、表示したすべてのコード画像105a,105b,105c,105dを携帯端末3で撮影してもらうように、「下のコードが全部おさまるように撮影をしてね!」とタブレットディスプレイ31に表示する。このようにすることで、一覧で表示(印刷)された4つのコード画像を1回撮影するだけで済み、何度も撮影を繰り返す手間が省けるために効率的であり、利用者の手間を軽減することができる。
【0141】
このように、画像を複数のコード画像に分割することにより、コード画像で表現できる情報量が少ないコードを利用することが可能となる。つまり、画像の情報量をコードの情報量で除算した商に1を加えた数のコード画像に分割すれば、情報量が少ないコードを利用して、画像のコード化及びデコード化を行なうことができる。また、分割されたそれぞれのコード画像を比較的大きな画面サイズで表示したり、印刷媒体44に出力したりすることができるため、解像度の低いカメラでコード画像を確実に撮影して取り込むことができるので、復元時のコードエラーを軽減することができる。
【0142】
図16は本発明に係る実施の形態3に係るサーバ装置の動作フローの概要を示すフローチャートである。
画像印刷装置のコード表示処理において表示されたコード画像は、利用者の携帯端末で撮影され、所定のメールアドレス(abc@xxx.jp)宛てに送信するように利用者に案内しているが(図15参照)、利用者が上述のコード画像を、上述のメールアドレス宛に送信すると、サーバ装置2に送信される。
【0143】
まず、サーバ装置2は、画像メールを通信部84で受信したか否かを監視する(ステップS301)。画像メールを受信したと判定すると(S301:YES)、受信した画像メールの発信元の電子メールアドレスを記憶部82に記憶する(ステップS302)。そして、サーバ装置2は、受信した画像メールに添付されたコード画像に含まれているコードを抽出するコード抽出処理を行なう(ステップS303)。コード抽出処理の詳細については後述する。
【0144】
そして、サーバ装置2は、コード抽出に成功したか否かを判定する(ステップS304)。コード抽出に失敗したと判定された場合(S304:NO)、サーバ装置2は、コード抽出に失敗した旨(エラー)の案内を示す電子メールを、S302にて記憶された電子メールアドレス宛て、すなわち発信元に送信し(ステップS305)、ステップS301へ移行する。一方、コード抽出に成功したと判定された場合(S304:YES)、サーバ装置2は、コード画像を順番に復元する(ステップS306)。
【0145】
そして、サーバ装置2は、コード画像が正常に復元されたか否かを判定する(ステップS307)。正常に復元されなかった場合(S307:NO)、サーバ装置2は、S305へ移行して、コード画像が正常に復元されなかった旨(エラー)の案内を示す電子メールを、S302にて記憶された電子メールアドレス宛てに、すなわち発信元に送信する。一方、正常に復元された場合(S307:YES)、サーバ装置2は、復元を行なったコード画像が、分割された複数のコード画像の中の最終のコード画像であるか否かを判定する(ステップS308)。
【0146】
S308にて復元を行なったコード画像が最終のコード画像でないと判定された場合(S308:NO)、サーバ装置2は、S306へ移行して、次のコード画像を復元する。一方、S308にて復元を行なったコード画像が最終のコード画像であると判定された場合(S308:YES)、サーバ装置2は、復元された画像を編集手段を用いて編集する(ステップS309)。そして、サーバ装置2は、S309で編集(補正、加工及び合成)された画像を、S302にて記憶された電子メールアドレス宛て、すなわち発信元に送信し(ステップS310)、ステップS301へ移行する。
【0147】
なお、QRコード(R)のように、画像が複数のコード画像で構成されるときは、上述のように1つ1つのコード画像毎に復元していかなくてはならない。1つ1つのコード画像を復元してから、並び替えを行なって連結してもよいが、復元前から分割番号がわかるようにし、分割番号順に復元することが効率的である。つまり、図15に示すように、各コード画像105a,105b,105c,105dの周囲を矩形状に囲繞したコード識別部を設ける。
【0148】
例えば、コード画像の周囲を分割番号毎に異なる色で矩形状に囲繞する。具体的には分割番号1のコード画像の周囲を赤色で囲繞する。同様に、分割番号2は青色、分割番号3は黄色、分割番号4は緑色、分割番号5は紫色、分割番号6は橙色など、分割番号に応じて予め定めた色でコード画像の周囲を囲繞する。
【0149】
QRコード(R)などの場合は、白色及び黒色の配列によって情報を識別するため、コードに含まれない白色及び黒色以外の色で囲繞することが、コード抽出及び復元時における識別率を向上するのに効果的である。また、各コード画像を区別できるものであれば、模様や柄など、色以外であってもよい。
【0150】
このようにして、コード画像に含まれるコード領域を容易に抽出でき、さらに分割番号順に抽出することが可能となるため、復元後に並び替える必要がなく、効率的に元の画像に復元することができる。また、復元後に分割番号順に並び替えて連結する場合は、コード画像に含まれるコード領域を分割番号と関係なく抽出すればよいので、各コード画像を同一色、同一模様、又は同一柄などで囲繞して、コード画像に含まれるコード領域を抽出できる程度であればよい。
【0151】
また、各コード画像のコード領域を抽出できるのであれば、コード画像の周囲を矩形状に囲繞しなくても、例えばコの字状で囲む、4隅をマークするなどの方法でコード識別部を設けてもよい。さらに、コード画像に含まれる各コードに、分割番号以外の情報を、色、模様、又は柄などで付加してもよい。
【0152】
このように、1の画像に複数のコード画像が含まれる場合、各コード画像に分割番号などの情報を付加させておくことにより、コードを復元する前にコードに含まれる情報を識別することができ、抽出及び復元を効率的に行なうことが可能となる。
【0153】
1つの画像に複数のコード画像が含まれる場合、そのままの状態では、コード画像の復元が困難又は不可能であるため、画像からそれぞれのコード画像を抽出する処理が必要となる。以下、1つの画像に分割番号1及び分割番号2の2つのコード画像が含まれ、それぞれのコード画像の周囲に分割番号を色で区別するコード識別部を含む場合のコード抽出処理について説明する。
【0154】
図17及び図18はコード抽出処理の概要を示すフローチャートである。
画像には、図19に示すように、分割番号1のコード画像(図中Aで示す矩形部分)と分割番号2のコード画像(図中Bで示す矩形部分)とが含まれているものとする。なお、破線はブロック単位毎の領域を表す。1ブロックの大きさは、例えば、縦方向及び横方向とも所定の画素数(例えば8画素×8画素)とする。また、画像の右方向をXの正方向とし、下方向をYの正方向とし、画像の左上隅のブロック座標を(0,0)とする。画像の大きさは、X方向にM個のブロック、Y方向にN個のブロックとし、画像の右端、下端の端数の画素は考えないものとする。
【0155】
まず、サーバ装置2は、分割番号1のコード画像Aの境界部分を検出するために、ブロック単位毎で走査して、コード画像の境界部分を検索する(ステップS401)。具体的には、図19の矢印で示すように、ブロック座標(0,0)からX方向に走査を開始し、Mブロック分の走査が終了すれば、Y座標を1インクリメントし、ブロック座標(1,0)からブロック座標(1,M)にかけて走査を行なう。このような走査をY座標がNブロックとなるまで繰り返す。
【0156】
そして、サーバ装置2は、走査したブロックがコード画像の境界部分のブロック(以下、境界ブロックという)か否かを判定する(ステップS402)。例えば、走査したブロックが所定の画素数の色(コード識別部)を含むか否かに基づいて判定し、ブロックが所定の画素数の色を含まない場合は、走査したブロックが境界ブロックではないと判定する。
【0157】
走査したブロックが境界ブロックでないと判定された場合(S402:NO)、サーバ装置2は、S401へ移行し、ブロックを1つ走査して境界ブロックの検索を続行する。一方、走査したブロックが境界ブロックであると判定された場合(S402:YES)、サーバ装置2は、走査したブロックを基準ブロックに設定する(ステップS403)。このように、基準ブロックが検出された場合は、上述の走査を終了する。一方、フローチャートには示していないが、すべて(M×N個)のブロックを検索しても、境界ブロックが検出されなかった場合は、抽出エラーとしてコード抽出処理を終了する。
【0158】
基準ブロックとは、図20に示すように、コード画像を構成するブロックのうち、Y座標が最も小さく、その最も小さいY座標をもつブロックのうちのX座標が最も小さいブロックである。また、基準ブロックの左上隅の位置座標(XL1,YL1)と右下隅の位置座標(XR1,YR1)とを保持する。
【0159】
そして、サーバ装置2は、基準ブロックを中心ブロックに設定し(ステップS404)、中心ブロックの周囲8方向のブロックを順に走査する(ステップS405)。具体的には、時計回りに、図21(a)に示すように、基準ブロックの上方のブロックから、例えば時計回りに、基準ブロックに隣り合うブロックを順に走査する。そして、サーバ装置2は、走査した周囲8方向のブロックに、境界ブロックが存在するか否かを判定する(ステップS406)。
【0160】
走査した周囲8方向のブロックに、境界ブロックが存在しないと判定された場合(S406:NO)、サーバ装置2は、抽出エラーとして(ステップS407)、コード抽出処理を終了する。
【0161】
一方、走査した周囲8方向のブロックに、境界ブロックが存在すると判定された場合(S406:YES)、サーバ装置2は、境界ブロックをマークする(ステップS408)。また、左上隅の位置座標(XL2,YL2)と右下隅の位置座標(XR2,YR2)とを保持する。ここで、基準ブロックの周囲8方向のブロックのうち、複数のブロックが境界ブロックである場合がある(ここでは、ブロックとブロック)ので、最初に境界ブロックであると判定されたブロック(ここでは、ブロック)を、S408にてマークするブロックとする(以下同様)。
【0162】
そして、サーバ装置2は、マークしたブロックが基準ブロックと隣接するブロックであるか否かを判定する(ステップS409)。マークしたブロックが基準ブロックと隣接するブロックでないと判定された場合(S409:NO)、サーバ装置2は、マークしたブロックを中心ブロックに設定し(ステップS410)、S405へ移行して同様の検索を繰り返す。ただし、2回目以降の検索においては、すでにマークされたブロック(基準ブロックを含む)は検索の対象にしないものとする。具体的には、図21(b)に示すように、マークしたブロックを中心とする周囲8方向の検索を行なう場合、左上のブロックは、基準ブロックであることから、左上のブロックは検索対象外とする。
【0163】
一方、マークしたブロックが基準ブロックと隣接するブロックであると判定された場合(S409:YES)、すなわち図21(c)に示すように、基準ブロックと隣接するブロックに戻った場合、サーバ装置2は、検索を終了し、図22に示すように、マークしたブロックに基づいてコード画像の抽出を行なう(ステップS411)。
【0164】
マークしたブロック(基準ブロックを含む)がn個である場合、マークしたブロックの左上隅の位置座標は、それぞれ(XL1,YL1),(XL2,YL2),…,(XLn,YLn)であり、右下隅の位置座標は、それぞれ(XR1,YR1),(XR2,YR2),…,(XRn,YRn)である。
【0165】
まず、左上隅の位置座標のX座標XL1,XL2,…,XLnの中から最小値XLminを、Y座標YL1,YL2,…,YLnの中から最小値YLminを算出する。次に、右下隅の位置座標のX座標XR1,XR2,…,XRnの中から最大値XRmaxを、Y座標YR1,YR2,…,YRnの中から最大値YRmaxを算出する。そして、位置座標(XLmin,YLmin)と位置座標(XRmax,YRmax)とを結ぶ直線を対角線とする矩形領域(図22にて一点鎖線で示す)をコード画像から抽出して、抽出した領域内の画像をコード画像として更新(記憶)する。
【0166】
そして、サーバ装置2は、すべてのコード画像の抽出が終了したか否かを判定し(ステップS412)、すべてのコード画像の抽出が終了していないと判定された場合(S412:NO)、S401へ移行し、次の分割番号のコード画像を抽出する。一方、すべてのコード画像の抽出が終了したと判定された場合(S412:YES)、サーバ装置2は、コード抽出処理を終了する。つまり、分割数が2の場合、分割番号1のコード画像Aの抽出が終了すれば、同様に、分割番号2のコード画像Bを抽出し、分割番号2のコード画像Bの抽出が終了した場合にコード抽出処理を終了し、処理をメインフローへ戻す。
【0167】
このように、コード画像の周囲に分割番号を表すコード識別部を設けることにより、分割番号順に抽出することが可能となる。また、コード識別部の検索を行なうことで、コード画像が傾いた状態で画像に含まれる場合であっても、コード画像を画像から確実に抽出することが可能となる。したがって、コード画像の復元時に必要なコード領域だけを抽出することになって、復元処理の処理負担を軽減でき、復元時のコードエラーを軽減することが可能となる
【0168】
なお、各実施の形態で示される処理は、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの記録部にプログラムを記録させた場合について説明したが、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM、ROM、RAM及びメモリカードなどのコンピュータにて読取り可能な記録媒体に記録させて、プログラム製品として提供することもでき、提供されるプログラム製品は、ハードディスクなどの記憶部にインストールされて実行される。また、電気通信回線や衛星通信回線等のネットワークを通じて、プログラム製品を提供することもできる。提供されるプログラム製品は、ハードディスク等の記憶部にインストールされて実行される。なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。
【0169】
また、上述した各実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上述の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0170】
【図1】本発明に係る画像印刷装置の外観の一例を示す斜視図である。
【図2】本発明に係る画像印刷装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図3】本発明に係る画像印刷装置の動作フローの概要を示すフローチャートである。
【図4】テストコード画像が表示された表示画面を示す図である。
【図5】編集画面を示す図である。
【図6】合成画像とコード画像とが印刷された印刷媒体の一例を示す図である。
【図7】合成画像とコード画像とが印刷された印刷媒体の他の一例を示す図である。
【図8】本発明に係る画像印刷装置のコード表示処理の概要を示すフローチャートである。
【図9】変換対象画像を選択する選択画面を示す図である。
【図10】複数の画像サイズのコード画像が表示された表示画面を示す図である。
【図11】コード画像が表示された表示画面を示す図である。
【図12】本発明に係る画像印刷装置の他の動作フローの概要を示すフローチャートである。
【図13】本発明に係る画像配信システムの構成の一例を示すブロック図である。
【図14】本発明の実施の形態2に係るサーバ装置の動作フローの概要を示すフローチャートである。
【図15】分割されたコード画像が表示された表示画面を示す図である。
【図16】本発明に係る実施の形態3に係るサーバ装置の動作フローの概要を示すフローチャートである。
【図17】コード抽出処理の概要を示すフローチャートである。
【図18】コード抽出処理の概要を示すフローチャートである。
【図19】コード抽出処理を説明するための図である。
【図20】コード抽出処理を説明するための図である。
【図21】コード抽出処理を説明するための図である。
【図22】コード抽出処理を説明するための図である。
【符号の説明】
【0171】
1 画像印刷装置
2 サーバ装置
3 携帯端末
21 カメラ
22 ライブモニタ
24 タッチパネルディスプレイ
31 タブレットディスプレイ
32L,32R タッチペン
41 コンピュータ装置
41a CPU
41b メモリ
41c 記憶部
42 制御部
43 プリンタ
44 印刷媒体
81 CPU
82 記憶部
83 メモリ
84 通信部
91 制御部
92 入力部
93 カメラ
94 通信部
95 記憶部
96 表示部
N ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を取得する取得手段と、該取得手段で取得された画像を印刷媒体に印刷する画像印刷装置において、
画像をコード情報に変換する変換手段と、
該変換手段が変換したコード情報の出力を行なう出力手段と
を備えることを特徴とする画像印刷装置。
【請求項2】
前記画像を表示して付加画像の入力を受け付ける受付手段と、
該受付手段で受け付けた付加画像を前記画像に合成する合成手段とをさらに備え、
前記変換手段は、前記合成手段が合成した画像をコード情報に変換するようにしてあること
を特徴とする請求項1に記載の画像印刷装置。
【請求項3】
前記画像の情報量を縮小する縮小手段をさらに備え、
前記変換手段は、前記縮小手段が縮小した画像をコード情報に変換するようにしてあること
を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像印刷装置。
【請求項4】
前記変換手段は、
前記画像を複数のコード情報に分割して変換するようにしてあること
を特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の画像印刷装置。
【請求項5】
前記出力手段は、
前記変換手段によって変換された複数のコード情報を一覧で出力するようにしてあること
を特徴とする請求項4に記載の画像印刷装置。
【請求項6】
前記コード情報は、幾何学的模様を呈しており、
前記コード情報の周囲に、該周囲の内側の領域がコード情報であることを識別するコード識別部を備えること
を特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の画像印刷装置。
【請求項7】
所定の画像を前記変換手段にて変換したテストコード情報を提示する提示手段をさらに備えること
を特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の画像印刷装置。
【請求項8】
前記出力手段は、
前記コード情報を、複数の異なる大きさで出力するようにしてあること
を特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の画像印刷装置。
【請求項9】
前記出力手段は、
前記印刷媒体の裏面にコード情報を出力するようにしてあること
を特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の画像印刷装置。
【請求項10】
請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の画像印刷装置により出力されたコード情報を撮影した画像を受信する受信手段と、
該受信手段で受信した画像を元の画像に復元する復元手段と、
該復元手段で復元された画像を、前記コード情報を撮影した画像の発信元に送信する送信手段と
を備えることを特徴とするコンピュータ。
【請求項11】
前記復元手段で復元された画像を編集する編集手段をさらに備えること
を特徴とする請求項10に記載のコンピュータ。
【請求項12】
前記コード情報を撮影した画像からコード領域を抽出する抽出手段をさらに備えること
を特徴とする請求項10又は請求項11に記載のコンピュータ。
【請求項13】
画像を取得する取得手段、該取得手段で取得された画像をコード情報に変換する変換手段、及び該変換手段で変換されたコード情報を出力する出力手段を備える画像印刷装置と、
前記出力手段が出力したコード情報を撮影した画像を受信する受信手段、該受信手段で受信した画像を元の画像に復元する復元手段、及び該復元手段で復元された画像を、前記コード情報を撮影した画像の発信元に送信する送信手段を備えるコンピュータとを有すること
を特徴とする画像配信システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2006−42216(P2006−42216A)
【公開日】平成18年2月9日(2006.2.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−222650(P2004−222650)
【出願日】平成16年7月29日(2004.7.29)
【出願人】(591237685)株式会社メイクソフトウェア (137)
【Fターム(参考)】