説明

画像形成装置、その制御方法およびその制御プログラム

【課題】ユーザーが後処理の設定をする際に、ユーザーの利便性を向上させることが可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置は、タッチ操作の入力を受け付け可能な表示部122と、画像を読み取る画像読取部17と、読取画像データのプレビュー画面を表示する表示制御部114と、タッチ操作の操作態様に応じて後処理種別を特定する種別特定部110と、タッチ操作の操作領域に応じて後処理位置を特定する位置特定部108と、特定された後処理種別と、特定された後処理位置とからなる後処理が可能か否かを判断する判断部112と、後処理が可能なときに読取画像データを回転させずに画像処理し、後処理が可能でないときに後処理が可能なように読取画像データを回転させて画像処理する画像処理部116と、画像処理された画像をシートに形成し、後処理を行なう後処理部にシートを出力する画像形成部18とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プレビュー画面上で後処理の設定を可能とする画像形成装置、その制御方法およびその制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、プリンタや複写機等の画像形成装置において、原稿画像を読み取った画像データを画像形成前にプレビュー表示し、その表示をユーザーが確認した後に画像形成を行なうものがある。また、プレビュー画面において、複数の原稿を読み取った画像データにおいて、ユーザーが視覚的な操作により画像形成後の仕上がり状態を設定できるものがある。
【0003】
たとえば、特開2006−247873号公報(特許文献1)には、複数の原稿を読み取った画像データのプレビュー画面においてユーザーのタッチ操作により画像形成後の用紙の見開き状態を設定する方式が開示されている。
【0004】
一方、画像形成装置から排出される記録済みの用紙を受け入れ、所定の後処理を実行する後処理装置を備えた画像形成装置がある。後処理とは、たとえば、画像形成を行なう用紙にステープル針処理、パンチ(丸穴開け)処理、紙折り処理などの仕上げ処理を実行することをいう。当該画像形成装置では、画像データを画像形成させる際に、ユーザーの設定に応じて上記の様々な仕上げ処理が可能となる。後処理設定をする際に、ボタンなどにより設定するものもあるが、この場合、後処理後の仕上がり状態をイメージすることが容易ではない。従って、ユーザーの視覚的な操作による後処理設定と当該設定された後処理後の仕上がり状態とを確認できるように、画像データのプレビュー表示画面上においてユーザーが後処理を設定でき、かつ、その設定された後処理の仕上がり状態をプレビュー表示させるようにしたものがある。
【0005】
たとえば、特開2007−280369号公報(特許文献2)には、プレビュー画面上にステープル処理を実行することが可能な処理位置が表示され、当該処理位置をユーザーが選択することによって、ステープル処理の設定を可能とする方式が開示されている。
【0006】
たとえば、特開2010−041063号公報(特許文献3)には、プレビュー画面上の領域と後処理設定とを予め関連付けておくことで、ユーザーのタッチ操作した領域によってパンチやステープル等の後処理の設定を可能とする方式が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2006−247873号公報
【特許文献2】特開2007−280369号公報
【特許文献3】特開2010−041063号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記に開示された技術によると、設定可能な後処理の位置が決まっているため、ユーザーが天地方向を間違えて原稿をセットして画像を読み取った場合、原稿をセットし直して再度画像の読取を行なうか、またはユーザー自身で画像の回転処理を行なってから、後処理設定を行なう必要があった。
【0009】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであって、ユーザーが後処理の設定をする際に、ユーザーの利便性を向上させることが可能な画像形成装置、その制御方法およびその制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明のある局面に従うと、画像形成装置は、タッチ操作の入力を受け付け可能な表示部と、画像を読み取るための画像読取部と、画像読取部により読取られた読取画像データのプレビュー画面を表示部に表示するための表示制御部と、表示部へのユーザーによるタッチ操作の操作態様に応じて、後処理種別を特定するための種別特定部と、表示部へのユーザーによるタッチ操作の操作領域に応じて、後処理位置を特定するための位置特定部と、種別特定部により特定された後処理種別と、位置特定部により特定された後処理位置とからなる後処理が可能か否かを判断する判断部と、後処理が可能であるとの判断部の判断に応じて、読取画像データを回転させずに画像処理し、後処理が可能でないとの判断部の判断に応じて、後処理が可能なように読取画像データを回転させて画像処理する画像処理部と、画像処理部により画像処理された画像をシートに形成し、シートに対して後処理を行なう後処理部にシートを出力する画像形成部とを備える。
【0011】
好ましくは、表示制御部は、後処理が可能であるとの判断部の判断に応じて、画像形成されたシートに対する後処理を反映させた後処理後プレビュー画面を表示部に表示させる。
【0012】
好ましくは、種別特定部による後処理種別の特定および、位置特定部による後処理位置の特定は、ユーザーからの表示部のプレビュー画面の表示領域内におけるタッチ操作に対応して反映される。
【0013】
好ましくは、種別特定部は、表示部へのユーザーによる所定の操作態様である第1のタッチ操作に応じて後処理種別を特定し、位置特定部は第1のタッチ操作とは異なる第2のタッチ操作の操作領域に応じて後処理位置を特定する。
【0014】
好ましくは、位置特定部は、ユーザーから所定の操作態様でタッチ操作された操作領域に応じて後処理位置を特定できないときに、タッチ操作とは別のタッチ操作があった場合、別のタッチ操作の操作領域に応じて、後処理位置を特定する。
【0015】
好ましくは、種別特定部は、読取画像の印刷プレビュー表示領域におけるユーザーからのタッチ操作の操作態様がZ文字のタッチ操作入力であった場合、後処理種別をZ折り処理と判断する。
【0016】
好ましくは、種別特定部は、読取画像の印刷プレビュー表示領域におけるユーザーからのタッチ操作の操作態様がP文字のタッチ操作入力であった場合、後処理種別をパンチ処理と判断する。
【0017】
好ましくは、種別特定部は、読取画像の印刷プレビュー表示領域におけるユーザーからのタッチ操作の操作態様がS文字のタッチ操作入力であった場合、後処理種別をステープル処理と判断する。
【0018】
本発明の他の局面に従うと、タッチ操作の入力を受け付け可能な表示手段を備えた画像形成装置の制御方法を提供する。画像形成装置の制御方法は、画像を読取るステップと、読取るステップにより読取られた読取画像データのプレビュー画面を表示手段に表示するステップと、表示手段へのユーザーによるタッチ操作の操作態様に応じて、後処理種別を特定するステップと、表示手段へのユーザーによるタッチ操作の操作領域に応じて、後処理位置を特定するステップと、後処理種別を特定するステップにより特定された後処理種別と、後処理位置を特定するステップにより特定された後処理位置とからなる後処理が可能な否かを判断するステップと、後処理が可能であるとの判断するステップの判断に応じて、読取画像データを回転させずに画像処理し、後処理が可能でないとの判断するステップの判断に応じて、後処理が可能なように読取画像データを回転させて画像処理するステップと、画像処理するステップにより画像処理された画像をシートに形成し、シートに対して後処理を行なう後処理部にシートを出力するステップとを含む。
【0019】
本発明の他の局面に従うと、タッチ操作の入力を受け付け可能な表示手段を備えた画像形成装置のコンピューターに実行させる制御プログラムを提供する。画像形成装置の制御プログラムは、画像を読取るステップと、読取るステップにより読取られた読取画像データのプレビュー画面を表示手段に表示するステップと、表示手段へのユーザーによるタッチ操作の操作態様に応じて、後処理種別を特定するステップと、表示手段へのユーザーによるタッチ操作の操作領域に応じて、後処理位置を特定するステップと、後処理種別を特定するステップにより特定された後処理種別と、後処理位置を特定するステップにより特定された後処理位置とからなる後処理が可能な否かを判断するステップと、後処理が可能であるとの判断するステップの判断に応じて、読取画像データを回転させずに画像処理し、後処理が可能でないとの判断するステップの判断に応じて、後処理が可能なように読取画像データを回転させて画像処理するステップと、画像処理するステップにより画像処理された画像をシートに形成し、シートに対して後処理を行なう後処理部にシートを出力するステップとを備える処理を実行させる。
【発明の効果】
【0020】
以上のように、本発明によれば、ユーザーが後処理の設定をする際に、ユーザーの利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の実施の形態に従う画像形成装置と後処理装置とを含む画像形成システムの概略構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態に従う画像形成装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態に従う操作パネルの外観の一例を示した図である。
【図4】本発明の実施の形態に従う画像形成システムの機能構成を示す模式図である。
【図5】本発明の実施の形態に従う画像形成装置において実行される処理手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態に従う後処理装置において実行されるフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態に従う後処理装置において通紙方向に対して可能な後処理位置の一例を示した図である。
【図8】ディスプレイに表示されるプレビュー画面に予め関連付けられている後処理位置を特定する領域を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態1に従う画像形成装置の後処理種別を特定するための描画パターンの初期設定手順のフローチャートである。
【図10】ディスプレイに表示された後処理種別選択画面の一例を示した図である。
【図11】図10においてパンチ処理を選択した場合にディスプレイに表示される描画パターン入力画面の一例を示した図である。
【図12】ディスプレイへの描画パターン入力の一例を示した図である。
【図13】本発明の実施の形態1に従う画像形成装置の後処理設定手順を示すフローチャートである。
【図14】印刷プレビュー画面においてP文字状のパターンが描画された場合の後処理後プレビュー画面を示す図である。
【図15】印刷プレビュー画面においてS文字状のパターンが描画された場合の後処理後プレビュー画面を示す図である。
【図16】印刷プレビュー画面においてZ折り処理のパターンを描画した場合の後処理後プレビュー画面を示す図である。
【図17】印刷プレビュー画面(縦置き原稿)においてP文字状のパターンを描画した場合の後処理プレビュー画面を示す図である。
【図18】実施の形態2におけるプレビュー画面上でのタッチ操作の一例である。
【図19】本発明の実施の形態2に従う画像形成装置の後処理位置の特定方式を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての同一部分については、その詳細な説明は繰り返さない。
【0023】
<用語>
以下では、本明細書において、「後処理位置」とは、後処理装置が搬送されてきたシートに対して後処理が実行されるシート内での位置を意味する。また、「後処理種別」とは、後処理装置が当該シートに対して実行される後処理の種類を意味する。本明細書においては、後処理の種類は、パンチ処理、ステープル処理およびZ折り処理(Z字状の3つ折り)として説明する。また、「後処理種別」は、たとえば、中折りなどを含んでいてもよい。
【0024】
<全体構成>
まず、本発明の実施の形態に係る画像形成システム1の全体構成について説明する。画像形成装置は、たとえば、複数の原稿を順次搬送するための原稿搬送機能や自動で両面コピーを行うための再搬送機能などを有するディジタル複合機である。
【0025】
図1は、本発明の実施の形態に従う画像形成装置100と後処理装置300とを含む画像形成システム1の概略構成を示す図である。
【0026】
図1を参照して、画像形成システム1は、主に、用紙等のシートS上に画像を形成する画像形成装置100と、画像が形成されたシートSへの、パンチ処理、ステープル針処理およびZ折り処理、などの後処理を行なう後処理装置300とによって構成される。
【0027】
画像形成装置100は、コピー動作やスキャン動作における原稿の自動連続搬送を実行する原稿自動送り装置(ADF:Auto Document Feeder)16と、ADF16により搬送された原稿の画像を読み取る画像読取部17と、画像読取部17によって読み取られた画像の画像データまたは予め記憶された画像データに基づきシートS上に画像を形成する画像形成部18とを含む。画像形成部18は、画像形成装置100の動作を全体的に制御する制御部102を含む。
【0028】
また、画像形成装置100の前面には、画像形成装置に対して各種操作を行なうための操作パネル15が設けられている。この操作パネル15には、後述するように、画像形成装置の状態や操作画面などを表示するとともに、ユーザー操作を受け付ける。
【0029】
後処理装置300は、後処理装置300の動作を全体的に制御する制御部302と、後処理部310とを含み、後処理部310にはシートSに対してパンチ処理を行なうパンチ処理部312と、ステープル処理を行なうステープル処理部314と、Z折り処理を行なうZ折り処理部316とを含んでいる。
【0030】
<ハードウェア構成>
次に、画像形成装置100のハードウェア構成について説明する。
【0031】
図2は、本発明の実施の形態に従う画像形成装置100のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0032】
図2を参照して、画像形成装置100は、CPU(Central Processing Unit)10と、ROM(Read Only Memory)11と、RAM(Random Access Memory)12と、HDD(Hard Disk Drive)13と、通信インターフェース14と、外部機器I/F19と、上述した操作パネル15と、ADF16と、画像読取部17と、画像形成部18とを含む。
【0033】
CPU10は、マイクロプロセッサ(Microprocessor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(Digital Signal Processor)およびその他の演算機能を有する回路のいずれであってもよい。
【0034】
CPU10は、後述するROM11に予め格納されているプログラムを読み出し、プログラムを順次実行することによって、画像形成装置100の各部を制御する。より詳細には、CPU10は、当該プログラムを実行することによって、後述する画像形成装置100の処理を実現する。
【0035】
ROM11は、CPU10で実行されるプログラムを予め格納する。RAM12は、CPU10のプログラム部分の実行に必要なデータや画像データを一時的に記憶する。HDD13は、比較的大容量のデータを不揮発的に格納することができ、たとえば、後述する画像読取部17が画像を読み取ることによって取得した画像データなどを複数格納する。
【0036】
通信インターフェース14は、後処理装置300と情報の通信を行なう。たとえば、CPU10は、後述する操作パネル15に基づいてユーザーによって設定された、後処理の位置情報、後処理の種別情報(ステープル処理、パンチ処理、Z折り処理の有無およびそれらの種類ならびに枚数等)および部数情報等を含むジョブを通信インターフェース14を通じて後処理装置300へ送信する。
【0037】
外部機器I/F19は、外部機器と接続するために設けられ、例えば、着脱自在な不揮発性の記憶媒体であるフラッシュメモリとの接続や光学ドライブとの接続を実現する。外部機器I/F19を介して、フラッシュメモリやCD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)およびDVD−ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)などの光学ディスクに記憶されたデータなどを遣り取りする。
【0038】
操作パネル15は、タッチパネルを有しており、シートSに実行する後処理の種類の設定、その他の様々な機能の操作設定を行ない、また設定された機能の確認や種々の警告等を表示可能に構成されている。
【0039】
図3は、本発明の実施の形態に従う操作パネル15の外観の一例を示した図である。
操作パネル15は、ディスプレイ50と、コピー枚数等を設定するテンキー54と、ディスプレイ50の一部に読取画像のプレビュー画面52の表示を行なうプレビュー画面表示ボタン56と、コピー/スキャン等の処理の実行モードを変更するモード変更ボタン58と、コピー/スキャン等の処理の実行を指示するスタートボタン60と、描画パターンの設定モードである種別設定ボタン62とを含む。なお、プレビュー画面52は、原稿がスキャンされることで自動的に表示されてもよい。その他に、処理の実行の停止を指示するストップキー、各種設定条件を初期化するリセットキー等が含まれていてもよい。また、ディスプレイ50上にはタッチパネルが設けられており、ディスプレイ50上において所定の操作が可能である。
【0040】
後処理装置300は、全体として後述するような処理を提供できればよく、そのハードウェア構成については公知のものを採用することができる。従って、ここでは詳細な説明は行なわない。
【0041】
<機能構成>
次に、本発明の実施に形態に従う画像形成システム1の機能構成について説明する。
【0042】
図4は、本発明の実施の形態に従う画像形成システム1の機能構成を示す模式図である。
【0043】
図4を参照して、画像形成装置100は、その機能構成として、制御部102と、設定部106と、位置特定部108と、種別特定部110と、判断部112と、表示制御部114と、画像処理部116と、操作部118と、記憶部120と、表示部122とを含む。そして、上述したように、画像形成装置100は、通信インターフェース14と、画像読取部17と、画像形成部18とを含む。
【0044】
制御部102と、設定部106と、位置特定部108と、種別特定部110と、判断部112と、表示制御部114と、画像処理部116とは、CPU10がROM11やRAM12やHDD13に予め格納されていたプログラムを読み出して実行することにより実現されるものである。ただし、これらの各部は専用のハードウェア回路によって実現されてもよい。
【0045】
以下、画像形成装置100が有する機能ブロックの各々について詳述する。
制御部102は、画像形成装置100の各部の動作を制御する。
【0046】
設定部106は、所定のパターン描画と後処理種別とを関連付けて、後述する記憶部120に記憶する。たとえば、設定部106は、Z折り処理に対応するパターン描画設定画面において、制御部102が操作部118を介してユーザーからZ文字状のパターン描画を受け付けると、当該Z文字状のパターン描画とZ折り処理とを関連付けて記憶部120に記憶する。
【0047】
位置特定部108は、ユーザーからプレビュー画面上においてタッチ操作された位置に応じて、後処理位置を特定する。たとえば、位置特定部108は、プレビュー画面上の右領域がタッチ操作された場合、後処理位置は右側であると特定する。
【0048】
種別特定部110は、ユーザーからプレビュー画面上においてタッチ操作された描画パターンに応じて、後処理種別を特定する。たとえば、種別特定部110は、プレビュー画面上においてP文字状のパターンがタッチ操作された場合、後処理種別はパンチ処理であると特定する。
【0049】
判断部112は、位置特定部108によって特定された後処理位置と種別特定部110によって特定された後処理種別とに応じて特定された後処理をすることが可能か否かを判断する。たとえば、A3サイズの横置き(短辺側が左右、長辺側が上下)の場合、左右方向にZ折り処理を実行することはできるが、上下方向にZ折り処理を実行することはできないと判断する。
【0050】
画像処理部116は、画像読取部17によって読み取られた画像に基づいて画像データを生成する。また、当該画像データを後述する記憶部120に一時的に記憶する。
【0051】
表示制御部114は、表示部122に各種情報や画像データのプレビュー表示をするように制御する。たとえば、画像処理部116により生成された画像データを表示部122にプレビュー表示したりする。
【0052】
操作部118は、ユーザーから各種の指示を受け付ける。たとえば、操作部118は、ユーザーからの操作に応じて、コピー/スキャナーの設定、後処理の種類の設定、その他の様々な機能の設定を行なう。
【0053】
記憶部120は、上述したROM11や、RAM12や、HDD13などの不揮発性メモリーなどによって実現される。画像処理部116によって生成された画像データ、後処理設定情報、各種処理の実行プログラムなどを記憶する。
【0054】
これに対して、後処理装置300は、制御部302と、通信インターフェース304と、記憶部306と、後処理部310とを含む。また、後処理部310には、パンチ処理部312と、ステープル処理部314と、Z折り処理部316とを含む。
【0055】
制御部302は、後処理装置300の各部の動作を制御する。制御部302の各部の動作制御は、後処理装置300に含まれるCPUがROMに予め格納されている各種プログラムを実行することによって達成される。
【0056】
通信インターフェース304は、画像形成装置100と情報の通信を行なう。たとえば、画像形成装置100から送信された後処理の種別情報、部数情報等を含むジョブを受信する。
【0057】
記憶部306は、ROMやRAMを含み、CPUが実行するプログラムを格納したり、CPUがプログラムを実行するために必要なデータを一時的に記憶したりする。
【0058】
通信インターフェース304が受信した情報に基づいて、パンチ処理部312は、シートSにパンチ処理を施し、ステープル処理部314は、シートSにステープル処理を施し、Z折り処理部316は、シートSにZ折り処理を実行する。
【0059】
<システム動作概要>
本発明の実施の形態に従う画像形成システム1における動作概要について説明する。
【0060】
まず、画像形成装置100において実行される動作について説明する。
図5は、本発明の実施の形態に従う画像形成装置100において実行される処理手順を示すフローチャートである。
【0061】
図5を参照して、まずADF18に原稿がセットされ、制御部102が操作部118を介してユーザーからのスキャナー処理に対する指示を受け付ける(ステップS102)。具体的には、操作パネル15においてユーザーはモード変更ボタン58によりスキャンモードを選択してスタートボタンを押下する。
【0062】
次に、画像読取部17は、ADF18から自動搬送された原稿の画像を読み取り、当該読取画像が画像処理部116によって画像データとして生成され、当該画像データが記憶部120に記憶される(ステップS104)。
【0063】
次に、制御部102が、操作部118を介してユーザーからプレビュー画面表示についての入力を受け付けると、表示制御部114は表示部122にプレビュー画面を表示をするように制御する(ステップS106)。具体的には、ユーザーがプレビュー画面表示ボタン56を押下すると、ディスプレイ50の一部にプレビュー画面52が表示される。
【0064】
次に、制御部102は、操作部118を介してユーザーから後処理設定の要求を受け付けたか否かを判断する(ステップS108)。制御部102が、後処理設定を受け付けたと判断すると(ステップS108においてYESである場合)、所定の後処理設定を行なう(ステップS110)。後処理設定方式についての詳細は後述する。次に、通信インターフェース14は、設定された後処理設定情報を後処理装置300に送信する(ステップS112)。
【0065】
次に、制御部102が、操作部118を介してユーザーから印刷開始要求を受け付けたか否かを判断する(ステップS114)。制御部102が、印刷開始要求を受け付けていないと判断すると(ステップS114においてNO)、ステップS114からの処理を繰り返す。一方、制御部102が、印刷開始要求を受け付けたと判断すると(ステップS114においてYES)、印刷が開始され(ステップS116)、画像形成部18がシートSに画像が形成し、所定の後処理を行なう後処理装置300にシートSが出力され、処理を終了する。
【0066】
一方、S108の処理において、制御部102が後処理設定を受け付けていないと判断すると(ステップS108においてNOである場合)、ステップS114からの処理が実行される。
【0067】
次に、後処理装置300において実行される動作について説明する。
図6は、本発明の実施の形態に従う後処理装置300において実行されるフローチャートである。
【0068】
図6を参照して、まず画像形成装置100によって画像形成されたシートSは後処理装置300に搬送される(ステップS150)。制御部302は、通信インターフェース304を介して画像形成装置100から後処理設定情報を受信しているか否かを判断する(ステップS152)。制御部302は、後処理設定情報を受信していないと判断すると(ステップS152においてNO)、そのままシートSを排紙して(ステップS156)、処理を終了する。
【0069】
一方、制御部302が、後処理設定情報を受信していると判断すると(ステップS152においてYES)、後処理部310は当該受信した後処理設定情報に基づいて後処理を実行する(ステップS154)。たとえば、後処理設定情報がパンチ処理であればパンチ処理部312がシートSに対してパンチ処理を実行する。同様に、後処理設定情報がステープル処理であればステープル処理部314がシートSに対してステープル処理を実行し、後処理設定情報がZ折り処理であればZ折り処理部316がシートSに対してZ折り処理を実行する。
【0070】
次に、後処理されたシートSは排紙され(ステップS156)、処理を終了する。
<通紙方向に対する後処理位置>
次に、後処理装置300において、通紙方向に対して後処理することが可能な後処理位置について説明する。
【0071】
図7は、本発明の実施の形態に従う後処理装置300において通紙方向に対して可能な後処理位置の一例を示した図である。以下では、説明のため、紙面に対して上方向を「上」、下方向を「下」、左方向を「左」、右方向を「右」と記載する。また、本発明の実施の形態に従う後処理装置300による後処理は、シートSが短辺側から通紙されるときに後処理が可能であるとする。
【0072】
図7を参照して、たとえば、シートSがA3サイズの横置きであり、通紙方向が左方の場合(右側から左側にシートSが通紙されるとき)には、シートSの上側もしくは左側へのパンチ処理が可能である。同様にステープル処理の場合もシートSの上側もしくは左側へのステープル処理が可能である。また、Z折り処理の場合は、シートSの右側から左側に折る処理をすることが可能である。なお、原稿サイズがA3以外の用紙(たとえば、A4、B4、B5など)であってもよい。
【0073】
<実施の形態1>
実施の形態1として、ユーザーからのディスプレイ50への所定のタッチ操作に応じて、後処理が設定される例について説明する。
【0074】
(後処理の特定方式)
シートSのどの位置に後処理を実行するのかを特定するための後処理位置の特定方式と、どの後処理(パンチ処理、ステープル処理、Z折り処理)を実行するのかを特定する後処理種別の特定方式について説明する。
【0075】
まず、本発明の実施の形態1に従う画像形成装置100で設定される後処理位置の特定方式について説明する。
【0076】
図8は、ディスプレイ50に表示されるプレビュー画面52に予め関連付けられている後処理位置を特定する領域を示す図である。
【0077】
図8を参照して、図5のステップS106の処理で表示されるプレビュー画面52には、予めA〜Dの領域と関連付けられた後処理位置情報が記憶部120に記憶されている。たとえば、ユーザーから領域Aに対してパンチ処理またはステープル処理を実行させるタッチ操作があった場合、シートSの上側への後処理(パンチ処理またはステープル処理)であると特定される。同様にBの領域であればシートSの下側への後処理であると特定され、Cの領域であればシートSの左側への後処理であると特定される。Dの領域であればシートSの右側への後処理であると特定される。
【0078】
一方、ユーザーから領域Aに対してZ折り処理を実行させるタッチ操作があった場合、シートSの上側へのZ折り処理(シートSを下側から上側へ折る処理)と特定される。言い換えると、プレビュー画面の上方向を通紙方向としたZ折り処理と特定される。同様にBの領域であれば、シートSの下側へのZ折り処理(シートSを上側から下側へ折る処理)であると特定される。言い換えると、プレビュー画面の下方向を通紙方向としたZ折り処理と特定される。Cの領域であればシートSの左側へのZ折り処理(シートSを右側から左側へ折る処理)であると特定される。言い換えると、プレビュー画面の左方向を通紙方向としたZ折り処理と特定される。Dの領域であればシートSの右側へのZ折り処理(シートSを左側から右側へ折る処理)であると特定される。言い換えると、プレビュー画面の右方向を通紙方向としたZ折り処理と特定される。
【0079】
ただし、図7で説明したようにシートSの通紙方向に対して後処理装置300が可能な後処理位置は制限される。詳細は後述するが、読取画像に対する後処理位置では後処理ができない場合には、読取画像を回転させた画像に対して後処理がなされ、読取画像を回転させても後処理ができない場合にはエラー警告がなされる。
【0080】
次に、本発明の実施の形態1に従う画像形成装置100の後処理種別の特定方式について説明する。
【0081】
図9は、本発明の実施の形態1に従う画像形成装置100の後処理種別を特定するための描画パターンの初期設定手順のフローチャートを示す図である。
【0082】
まず、制御部102が、操作部118を介してユーザーから後処理種別を特定する描画パターンを設定する種別設定モードへの移行指示を受け付けると(ステップS202)、表示制御部114は表示部122に後処理種別の選択画面を表示するように制御する(ステップS204)。具体的には、ユーザーは種別設定ボタン62を押下すると、ディスプレイ50に後処理種別選択画面が表示される。
【0083】
図10は、ディスプレイ50に表示された後処理種別選択画面の一例を示した図である。
【0084】
再び図9を参照して、制御部102が、操作部118を介してユーザーから後処理種別(パンチ処理、ステープル処理、Z折り処理)の選択を受け付けると(ステップS206)、表示制御部114は表示部122に後処理種別に対応した描画パターン入力画面を表示するように制御する(ステップS208)。具体的には、ユーザーはタッチ操作によりパンチ処理、ステープル処理またはZ折り処理を選択すると、選択した後処理に対応した描画パターン入力画面がディスプレイ50に表示される。
【0085】
図11は、図10においてパンチ処理を選択した場合にディスプレイ50に表示される描画パターン入力画面の一例を示した図である。
【0086】
再び図9を参照して、制御部102が、操作部118を介してユーザーから描画パターン入力を受け付けると(ステップS210)、設定部106は事前に選択された後処理種別と入力された描画パターンとを関連付けて記憶部120に記憶する(ステップS212)。
【0087】
図12は、ディスプレイ50への描画パターン入力の一例を示した図である。
図12(a)は、パンチ処理を特定するタッチ操作の一例として、タッチ位置がその位置からP文字状を描くように連続して移動し、その後離す操作を表わしている。
【0088】
図12(b)は、ステープル処理を特定するタッチ操作の一例として、タッチ位置がその位置からS文字状を描くように連続して移動し、その後離す操作を表わしている。
【0089】
図12(c)は、Z折り処理を特定するタッチ操作の一例として、タッチ位置がその位置からZ文字状を描くように連続して移動し、その後離す操作を表わしている。
【0090】
図12(a)を参照して、後処理種別選択画面でパンチ処理が選択された後に、P文字状の描画パターンが入力されると、設定部106は、パンチ処理とP文字状の描画パターンとを関連付けて設定する。同様に、図12(b)を参照して、ステープル処理の選択後にS文字状のパターン描画が入力されると、設定部106は、ステープル処理とS文字状の描画パターンとを関連付けて設定する。図12(c)を参照して、Z折り処理の選択後にZ文字状の描画パターンが入力されると、設定部106は、Z折り処理とZ文字状の描画パターンとを関連付けて設定する。なお、後処理種別を特定するための上記描画パターンはユーザーが任意に定めることができるものであり、これらの例に限定されない。
【0091】
再び図9を参照して、制御部102は、操作部118を介してユーザーから他の後処理種別の描画パターン設定についての要求があったか否かを判断する(ステップS214)。制御部102は、他に描画パターン設定の入力があると判断すると(ステップS214においてYES)、ステップS204からの処理を繰り返す。一方、制御部102は、他に描画パターン設定の入力がないと判断すると(ステップS214においてNO)、処理を終了する。
【0092】
なお、上記ではユーザーが後処理種別に対応する描画パターンを設定して記憶させておくことで、当該描画パターンにより後処理種別を選択することができるとしたが、予めデフォルトで後処理種別に対応する描画パターンが設定されていてもよい。
【0093】
(後処理設定手順)
次に、本発明の実施の形態1に従う後処理設定(図5のステップS110)の詳細について説明する。
【0094】
図13は、本発明の実施の形態1に従う画像形成装置100の後処理設定手順を示すフローチャートである。
【0095】
まず、表示部122に印刷プレビュー画面が表示されている状態で(ステップS302)、制御部102が操作部118を介してユーザーから後処理を設定するための描画パターンを受付ける(ステップS304)。
【0096】
次に、位置特定部108は、プレビュー画面上にタッチ操作された領域情報から、予め領域情報と関連付けられて記憶部120に記憶されている後処理位置を特定する(ステップS306)。また、同時に当該操作信号により種別特定部110は、プレビュー画面上にタッチ操作された描画パターン情報から、予め描画パターン情報と関連付けて記憶部120に記憶されている後処理種別を特定する(ステップS308)。
【0097】
次に、判断部112は、位置特定部108により特定された後処理位置と種別特定部110により特定された後処理種別とからなる後処理を特定し、当該後処理が実行可能か否かを判断する(ステップS310)。判断部112による判断方式についての詳細は後述する。
【0098】
判断部112が後処理が実行可能であると判断すると(ステップS310においてYES)、表示制御部114は表示部122に後処理が実行された後の後処理後プレビュー画面を表示するように制御する(ステップS316)。
【0099】
一方、判断部112が後処理が実行可能でないと判断すると(ステップS310においてNO)、さらに読取画像を回転することで後処理が実行可能であるか否かを判断する(ステップS312)。判断部112が読取画像を回転しても後処理が実行可能ではないと判断すると(ステップS312においてNOである場合)、表示制御部114は表示部122にエラー警告を表示するように制御し(ステップS318)、ステップS304からの処理を繰り返す。
【0100】
一方、判断部112が、画像データを回転することで後処理が実行可能であると判断すると(ステップS312においてYES)、画像処理部116は読取画像を回転させて(ステップS314)、表示制御部114は表示部122に読取画像を回転させた画像に後処理が実行された後の後処理後プレビュー画面を表示するように制御する(ステップS316)。
【0101】
次に、制御部102が操作部118を介してユーザーから後処理設定完了の要求を受付けると、後処理設定を完了して(ステップS320)、処理を終了する。
【0102】
なお、上記においてステップS306とS308とは順序を入れ替えて処理が行なわれてもよい。
【0103】
ここで、主として判断部112が後処理が実行可能か否かを判断する方式について、ステップS310〜S316における処理の具体的に例を挙げて説明する。
【0104】
まず、プレビュー画面においてP文字状のパターンが描画された場合について説明する。
【0105】
図14は、印刷プレビュー画面においてP文字状のパターンが描画された場合の後処理後プレビュー画面を示す図である。
【0106】
図14を参照して、画面1000は、横置きA3サイズの原稿の読取画像の印刷プレビュー画面を示しており(図13のステップS302に対応)、画面1002A〜1002Dは、それぞれ画面1000に対して図8で説明したA〜Dの領域にP文字状のパターン描画を行なった場合の画面を示している(ステップS304に対応)。また、画面1004A〜1004Dは、それぞれ画面1002A〜1002Dに対応する後処理後のプレビュー画面を示している(ステップS316に対応)。なお、図8で説明したように、本発明の実施の形態に従う後処理装置300による後処理は短辺側から通紙されるときに後処理が可能である。ここでは読取画像に対して左方向が通紙方向であるとする。
【0107】
画面1002Aでは、プレビュー画面上のAの領域にP文字状のパターンが描画されていることから、領域Aの位置情報から位置特定部108はシートSの上側への後処理と特定し(ステップS306に対応)、P文字状のパターン情報から種別特定部110は後処理種別がパンチ処理であると特定する(ステップS308に対応)。判断部112は、当該特定された後処理の位置情報および種別情報から、後処理がシートSの上側へのパンチ処理であると判断し、図7で説明した通紙方向と後処理可能位置との関係を考慮して、当該後処理が実行可能か否かを判断する(ステップS310に対応)。ここで、通紙方向が左方向であり、かつ後処理位置がシートSの上側であることから、判断部112は、画面1002Aにて実行された描画パターンにより特定された後処理は後処理可能であると判断する(ステップS310においてYESに対応)。したがって、後処理後プレビュー画面には、読取画像を転写したシートSの上側にパンチ処理が実行されたイメージ画像である画面1004Aが表示される(ステップS316に対応)。
【0108】
画面1002Bでは、プレビュー画面上のBの領域にP文字状のパターンが描画されていることから、後処理はシートSの下側へのパンチ処理であると特定される。この場合、判断部112は、通紙方向が左方向でありかつ後処理位置が下側であることを考慮して、当該特定された後処理は実行不可であると判断する(ステップS310においてNOに対応)。したがって、判断部112は、読取画像を回転した画像が転写されたシートSへの後処理が可能か否かを判断する(ステップS312に対応)。ここで、読取画像が転写されたシートSの下側にパンチ処理することは、読取画像を180°回転させた画像が転写されたシートSの上側でパンチ処理を実行することと同じである。つまり、判断部112は読取画像を回転することで所望の位置へのパンチ処理が可能であると判断する(ステップS312においてYESに対応)。したがって、後処理後プレビュー画面には、読取画像を180°回転させた画像を転写したシートSの上側にパンチ処理が実行されたイメージ画像である画面1004Bが表示される(ステップS316に対応)。
【0109】
画面1002Cでは、プレビュー画面上のCの領域にP文字状のパターンが描画されていることから、後処理はシートSの左側へのパンチ処理であると特定される。判断部112は、通紙方向が左方向でありかつ後処理位置が左側であることを考慮して、パンチ処理が実行可能であると判断するため(ステップS310においてYESに対応)、後処理後プレビュー画面には、読取画像の左側にパンチ処理が実行された画面1004Cが表示される(ステップS316に対応)。
【0110】
画面1002Dでは、プレビュー画面上のDの領域にP文字状のパターンが描画されていることから、後処理はシートSの右側へのパンチ処理であると特定される。この場合、判断部112は通紙方向が左方向でありかつ後処理位置が右側であることを考慮して、当該特定された後処理が実行不可であると判断する(ステップS310においてNOに対応)。しかし、判断部112は、読取画像を180°回転することで所望の位置にパンチ処理を実行することが可能と判断するため(ステップS312においてYESに対応)、読取画像を180°回転させた画像を転写したシートSの左側にパンチ処理が実行されたイメージ画像である画面1004Dが表示される(ステップS316に対応)。
【0111】
次に、プレビュー画面においてS文字状のパターンが描画された場合について説明する。
【0112】
図15は、印刷プレビュー画面においてS文字状のパターンが描画された場合の後処理後プレビュー画面を示す図である。
【0113】
図15を参照して、画面1100は、横置きA3サイズの原稿の読取画像のプレビュー画面を示しており(図13のステップS302に対応)、画面1102A〜1102Dは、画面1100に対して図8で説明したA〜Dの領域にS文字状のパターン描画を行なった場合の画面を示している(ステップS304に対応)。また、画面1104A〜1104Dは、それぞれ画面1102A〜1102Dに対応する後処理後のプレビュー画面を示している(ステップS316に対応)。
【0114】
ここで、図15の画面1102A〜1102Dは、図14の画面1002A〜1002DのP文字状の描画パターンがS文字状の描画パターンに置き換わったものに対応し、画面1104A〜1104Dは、画面1004A〜1004Dのパンチ処理がステープル処理に置き換わったものに対応する。つまり、ステープル処理の場合は、図14で説明したパンチ処理の場合と同様の判断方式であるため、その詳細な説明は繰り返さない。
【0115】
次に、後処理がZ折り処理である場合の判断方式について説明する。
図16は、印刷プレビュー画面においてZ折り処理のパターンを描画した場合の後処理後プレビュー画面を示す図である。
【0116】
図16を参照して、画面1200は、横置きA3サイズの原稿の読取画像の印刷プレビュー画面を示しており(ステップS302に対応)、画面1202A〜1202Dは、画面1200に対して図8で説明したA〜Dの領域にZ文字状のパターン描画を行なった場合の画面を示している(ステップS304に対応)。また、画面1204A〜1204Dは、それぞれ画面1202A〜1202Dに対応する後処理後のプレビュー画面を示している(ステップS316に対応)。
【0117】
画面1202Aでは、プレビュー画面上のAの領域にZ文字状のパターンが描画されていることから、領域Aの情報から位置特定部108はシートSの上側への後処理と特定し(ステップS306に対応)、Z文字状のパターン情報から種別特定部110はZ折り処理と特定する(ステップS308に対応)。判断部112は、当該特定された後処理の位置および種別から、後処理がシートSの上側へのZ折り処理(シートSを下側から上側へ折る処理)と判断し、図7で説明した通紙方向と後処理可能位置との関係を考慮して、当該後処理が実行不可であると判断する(ステップS310においてNOに対応)。さらに、読取画像を回転させても当該後処理を実行することはできないため、判断部112は読取画像を回転することでもZ折り処理はできないと判断する(ステップS312においてNOに対応)。したがって、エラー警告が表示されている画面1204Aが表示される(ステップS318に対応)。
【0118】
画面1202Bでは、プレビュー画面上のBの領域にZ文字状のパターンが描画されていることから、後処理はシートSの下側へのZ折り処理(シートSを上側から下側へ折る処理)であると特定される。この場合、判断部112は、通紙方向と後処理可能位置との関係を考慮して、当該特定された後処理は実行不可であると判断し(ステップS310においてNOに対応)、読取画像の回転によってもZ折り処理はできないと判断する(ステップS312においてNOに対応)。したがって、後処理後プレビュー画面には、エラー警告が表示されている画面1204Bが表示される(ステップS318に対応)。
【0119】
画面1202Cでは、プレビュー画面上のCの領域にZ文字状のパターンが描画されていることから、後処理はシートSの左側へのZ折り処理(シートSを右側から左側へ折る処理)と特定される。この場合、判断部112は、通紙方向と後処理可能位置の関係を考慮して、当該特定された後処理は実行可能であると判断するため(ステップS310においてYESに対応)、後処理後プレビュー画面には、読取画像を転写したシートSの左側へのZ折り処理が実行されたイメージ画像である画面1204Cが表示される(ステップS316に対応)。
【0120】
画面1202Dでは、プレビュー画面上のDの領域にZ文字状のパターンが描画されていることから、後処理はシートSの右側へのZ折り処理(シートSを左側から右側へ折る処理)と特定される。この場合、判断部112は、通紙方向と後処理可能位置の関係を考慮して、当該特定された後処理は実行不可であると判断する(ステップS310においてNOに対応)。ここで、読取画像を転写したシートSの右側へのZ折り処理を実行することは、読取画像を180°回転させた画像を転写したシートSの左側へのZ折り処理を実行することと同じである。つまり、判断部112は画像回転によりシートSの所望の位置にZ折り処理を実行することが可能であると判断する(ステップS312においてYESに対応)。したがって、後処理後プレビュー画面には、読取画像を180°回転させた画像を転写したシートSの左側へのZ折り処理が実行された画面1204Dが表示される(ステップS316に対応)。
【0121】
次に、原稿を縦置き(短辺側が紙面に対して上下方向)で読取を行った場合について説明する。
【0122】
図17は、印刷プレビュー画面(縦置き原稿)においてP文字状のパターンを描画した場合の後処理プレビュー画面を示す図である。
【0123】
図17を参照して、画面1300は、縦置きA3サイズの原稿の読取画像の印刷プレビュー画面を示しており(ステップS302に対応)、画面1302A〜1302Dは、画面1300に対して図8で説明したA〜Dの領域にP文字状のパターン描画を行なった場合の画面を示している(ステップS304に対応)。また、画面1304A〜1304Dは、それぞれ画面1302A〜1302Dに対応する後処理後のプレビュー画面を示している(ステップS316に対応)。ここでは読取画像に対して左方向が通紙方向であるとする。
【0124】
画面1302Aでは、プレビュー画面上のAの領域にP文字状のパターンが描画されていることから、後処理はシートSの上側へのパンチ処理と特定される(ステップS306、S308に対応)。この場合、判断部112は、通紙方向と後処理可能位置の関係を考慮して、当該特定された後処理が実行可能か否かを判断する(ステップS310に対応)。ここで、後処理装置300は、上述したように短辺側から通紙されるときに後処理が可能である。つまり、通紙方向が左方向の場合には、縦置きの読取画像のまま長辺側から通紙して後処理をすることはできない。ここで、当該読取画像が転写されたシートSの上側へのパンチ処理を実行することは、当該読取画像を90°左回転させた画像が転写されたシートSの左側へのパンチ処理を実行することと同じである。したがって、判断部112は読取画像を回転することで所望の位置へのパンチ処理を実行することが可能であると判断する(ステップS312においてYESに対応)。したがって、後処理後プレビュー画面には、読取画像を90°左回転させた画像が転写されたシートSの左側へのパンチ処理が実行された画面1304Aが表示される(ステップS316に対応)。
【0125】
以下、同様に画面1302Bでは、後処理はシートSの下側へのパンチ処理と特定され、読取画像を90°右回転させた画像が転写されたシートSの左側へのパンチ処理が実行された画面1304Bが表示される。画面1302Cでは、後処理はシートSの左側へのパンチ処理と特定され、読取画像を90°右回転させた画像が転写されたシートSの上側へのパンチ処理が実行された画面1304Cが表示される。画面1302Dでは、後処理はシートSの右側へのパンチ処理と特定され、読取画像を90°左回転させた画像が転写されたシートSの上側へのパンチ処理が実行された画面1304Dが表示される。
【0126】
以上から、ユーザーがプレビュー画面上における視覚的な操作によって、シートSに対する後処理を実行することが可能となる。つまり、ユーザーは、原稿をセットするときに原稿の向きや縦置きや横置きなどを意識することなく、セットした原稿が読取られた画像に対して視覚的に操作を行なう(所望の位置に所望のパターンを描画)ことによって、シートSに所望の後処理が実行される。したがって、ユーザーは原稿を再度セットし直す必要もないし、またユーザー自身で読取画像を回転させる必要もない。さらに、後処理位置を間違えたパンチ処理やステープル処理、また折り目方向を間違えたZ折りを行なう可能性を低減することができる。また、通紙方向に対して後処理位置が制限される後処理装置300であっても、読取画像を適宜回転することで所定の位置に後処理を実行することができる。したがって、ユーザーが後処理の設定をする際に、ユーザーの利便性を向上させることができる。なお、上記では、原稿サイズをA3として説明したが、原稿の大きさはこれに限られず、たとえばA4、B4、B5などであってもよい。
【0127】
<実施の形態2>
次に、実施の形態2として、ユーザーからの実施の形態1とは異なるディスプレイ50への所定のタッチ操作に応じて、後処理が設定される例について説明する。
【0128】
(後処理の特定方式)
実施の形態1では、所定のパターンが描画された領域に対して後処理位置および後処理種別を特定した。一方、実施の形態2においては、所定のパターンによる後処理種別(パンチ処理、ステープル処理、Z折り処理)を特定する特定方式については同様であるが、所定のパターンが描画された領域とは異なる領域において、一定時間連続でタッチ操作がなされている場合には、所定のパターンが描画された領域ではなく、当該一定時間連続でタッチ操作された領域を後処理位置として特定する。したがって、ここでは、後処理種別(パンチ、ステープル、Z折り)の特定方式に関しては実施の形態1と同様であるため、詳細な説明は繰り返さない。
【0129】
図18は、実施の形態2におけるプレビュー画面上でのタッチ操作の一例である。
図18を参照して、たとえば、(1)では右手で領域Aに一定時間タッチ操作をしている状態で、左手でP文字状のパターン描画を領域Cで行なうことを意味している。同様に、(2)では右手で領域Dに一定時間タッチ操作をしている状態で、左手でP文字状のパターン描画を領域Cで行なうことを意味しており、(3)では右手で領域Bに一定時間タッチ操作をしている状態で、左手でP文字状のパターン描画を領域Cで行なうことを意味している。
【0130】
このとき、(1)の場合には右手で一定時間タッチ操作をしている領域Aを後処理位置として特定し、後処理種別はパンチ処理であると特定する。つまり、後処置位置および後処理種別の設定方式は、実施の形態1における図14で説明した画面1002Aでの設定方式に対応する。同様に、(2)の場合には領域Dを後処理位置として特定するため、画面1002Dでの設定方式に対応し、(3)の場合には領域Bを後処理位置として特定するため、画面1002Bでの設定方式に対応する。
【0131】
図19は、本発明の実施の形態2に従う画像形成装置100の後処理位置の特定方式を示すフローチャートである。
【0132】
まず、表示部122に印刷プレビュー画面が表示されている状態で(ステップS402)、制御部102が操作部118を介してユーザーからプレビュー画面において、一定時間同じ領域にタッチ操作があったか否かを判断する(ステップS404)。制御部102は、一定時間タッチ操作があったと判断すると(ステップS404においてYES)、位置特定部108は、当該タッチ操作されている領域を後処理位置として特定する(ステップS406)。一方、一定時間同じ領域にタッチ操作がないと判断すると(ステップS404においてNO)、ステップS404の状態を維持する。
【0133】
その後の処理は、実施の形態1における図13のステップS308以降の処理と同じ処理であるため詳細な説明は繰り返さない。
【0134】
また、変形例として、実施の形態1と実施の形態2における後処理位置特定方式とを組み合わせた例も考えられる。実施の形態1においては、後処理種別を特定するための描画パターンが描かれた領域を後処理位置として特定したが、たとえば当該描画パターンがAとBの領域を跨っておりいずれの領域にも位置するなどで、後処理位置が特定できないこともあり得る。この場合、上述したようにユーザーから所定の操作態様でタッチ操作された操作領域からは後処理位置が特定できないときは、当該タッチ操作とは別に一定時間タッチ操作された操作領域に応じて後処理位置として特定してもよい。
【0135】
以上から、ユーザーはまず後処理位置をタッチ操作して特定した後に、所定のパターンを描画することにより後処理設定をすることが可能である。また、操作パネルが小さくプレビュー画面の限られた領域に描画パターンを描くことが困難である場合に、まず後処理位置をタッチして特定できるため、プレビュー画面の表示領域内の位置を意識することなく所定の描画パターンを描くことができる。したがって、ユーザーが後処理の設定をする際に、ユーザーの利便性を向上させることができる。
【0136】
<その他の実施の形態>
上記では、後処理装置300は画像形成装置100と独立している例について説明したが、後処理装置300と同様の機能を有する後処理部が画像形成装置100に内蔵されていてもよい。
【0137】
上述のフローで説明したような制御を実行させるプログラムは、コンピューターに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM、ROM、RAMおよびメモリカードなどの一時的でないコンピューター読取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピューターに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、ネットワークを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。
【0138】
なお、プログラムは、コンピューターのオペレーティングシステム(OS)の一部として提供されるプログラムモジュールのうち、必要なモジュールを所定の配列で所定のタイミングで呼出して処理を実行させるものであってもよい。その場合、プログラム自体には上記モジュールが含まれずOSと協働して処理が実行される。このようなモジュールを含まないプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
【0139】
また、本発明にかかるプログラムは他のプログラムの一部に組込まれて提供されるものであってもよい。その場合にも、プログラム自体には上記他のプログラムに含まれるモジュールが含まれず、他のプログラムと協働して処理が実行される。このような他のプログラムに組込まれたプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
【0140】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0141】
1 画像形成システム、10 CPU、11 ROM、12 RAM、13 HDD、14,304 通信インターフェース、15 操作パネル、16 ADF、17 画像読取部、18 画像形成部、19 外部機器I/F、50 ディスプレイ、52 プレビュー画面、54 テンキー、56 プレビュー画面表示ボタン、58 モード変更ボタン、60 スタートボタン、62 種別設定ボタン、100 画像形成装置、102,302 制御部、106 設定部、108 位置特定部、110 種別特定部、112 判断部、114 表示制御部、116 画像処理部、118 操作部、120,306 記憶部、122 表示部、300 後処理装置、310 後処理部、312 パンチ処理部、314 ステープル処理部、316 Z折り処理部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
タッチ操作の入力を受け付け可能な表示部と、
画像を読み取るための画像読取部と、
前記画像読取部により読取られた読取画像データのプレビュー画面を前記表示部に表示するための表示制御部と、
前記表示部へのユーザーによるタッチ操作の操作態様に応じて、後処理種別を特定するための種別特定部と、
前記表示部へのユーザーによる前記タッチ操作の操作領域に応じて、後処理位置を特定するための位置特定部と、
前記種別特定部により特定された前記後処理種別と、前記位置特定部により特定された前記後処理位置とからなる後処理が可能か否かを判断する判断部と、
前記後処理が可能であるとの前記判断部の判断に応じて、前記読取画像データを回転させずに画像処理し、前記後処理が可能でないとの前記判断部の判断に応じて、後処理が可能なように前記読取画像データを回転させて画像処理する画像処理部と、
前記画像処理部により画像処理された画像をシートに形成し、前記シートに対して前記後処理を行なう後処理部に前記シートを出力する画像形成部とを備えた、画像形成装置。
【請求項2】
前記表示制御部は、前記後処理が可能であるとの前記判断部の判断に応じて、前記画像形成されたシートに対する前記後処理を反映させた後処理後プレビュー画面を前記表示部に表示させる、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記種別特定部による前記後処理種別の特定および、前記位置特定部による後処理位置の特定は、ユーザーからの前記表示部のプレビュー画面の表示領域内におけるタッチ操作に対応して反映される、請求項1または2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記種別特定部は、前記表示部へのユーザーによる所定の操作態様である第1のタッチ操作に応じて前記後処理種別を特定し、前記位置特定部は前記第1のタッチ操作とは異なる第2のタッチ操作の操作領域に応じて前記後処理位置を特定する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記位置特定部は、ユーザーから所定の前記操作態様でタッチ操作された操作領域に応じて前記後処理位置を特定できないときに、前記タッチ操作とは別のタッチ操作があった場合、前記別のタッチ操作の操作領域に応じて、前記後処理位置を特定する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記種別特定部は、前記読取画像の印刷プレビュー表示領域におけるユーザーからの前記タッチ操作の操作態様がZ文字のタッチ操作入力であった場合、後処理種別をZ折り処理と判断する請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記種別特定部は、前記読取画像の印刷プレビュー表示領域におけるユーザーからの前記タッチ操作の操作態様がP文字のタッチ操作入力であった場合、後処理種別をパンチ処理と判断する請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記種別特定部は、前記読取画像の印刷プレビュー表示領域におけるユーザーからの前記タッチ操作の操作態様がS文字のタッチ操作入力であった場合、後処理種別をステープル処理と判断する請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項9】
タッチ操作の入力を受け付け可能な表示手段を備えた画像形成装置の制御方法であって、
画像を読取るステップと、
前記読取るステップにより読取られた読取画像データのプレビュー画面を前記表示手段に表示するステップと、
前記表示手段へのユーザーによるタッチ操作の操作態様に応じて、後処理種別を特定するステップと、
前記表示手段へのユーザーによる前記タッチ操作の操作領域に応じて、後処理位置を特定するステップと、
前記後処理種別を特定するステップにより特定された前記後処理種別と、前記後処理位置を特定するステップにより特定された前記後処理位置とからなる後処理が可能な否かを判断するステップと、
前記後処理が可能であるとの前記判断するステップの判断に応じて、前記読取画像データを回転させずに画像処理し、前記後処理が可能でないとの前記判断するステップの判断に応じて、後処理が可能なように前記読取画像データを回転させて画像処理するステップと、
前記画像処理するステップにより画像処理された画像をシートに形成し、前記シートに対して前記後処理を行なう後処理部に前記シートを出力するステップとを含む、画像形成装置の制御方法。
【請求項10】
タッチ操作の入力を受け付け可能な表示手段を備えた画像形成装置のコンピューターに実行させる制御プログラムであって、
画像を読取るステップと、
前記読取るステップにより読取られた読取画像データのプレビュー画面を前記表示手段に表示するステップと、
前記表示手段へのユーザーによるタッチ操作の操作態様に応じて、後処理種別を特定するステップと、
前記表示手段へのユーザーによる前記タッチ操作の操作領域に応じて、後処理位置を特定するステップと、
前記後処理種別を特定するステップにより特定された前記後処理種別と、前記後処理位置を特定するステップにより特定された前記後処理位置とからなる後処理が可能な否かを判断するステップと、
前記後処理が可能であるとの前記判断するステップの判断に応じて、前記読取画像データを回転させずに画像処理し、前記後処理が可能でないとの前記判断するステップの判断に応じて、後処理が可能なように前記読取画像データを回転させて画像処理するステップと、
前記画像処理するステップにより画像処理された画像をシートに形成し、前記シートに対して前記後処理を行なう後処理部に前記シートを出力するステップとを備える処理を実行させる、画像形成装置の制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2013−25178(P2013−25178A)
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−160905(P2011−160905)
【出願日】平成23年7月22日(2011.7.22)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】