説明

画像形成装置、及びカートリッジ

【課題】潜像が形成される画像担持体1又は画像担持体に形成された潜像を現像剤で現像する現像手段3の少なくとも1つを有するカートリッジPを装置本体100Aに取り外し可能に装着して、記録媒体Sに画像を形成する画像形成装置において、カートリッジの交換性の向上と装置本体の小型化を両立させることを目的とる。
【解決手段】カートリッジを装置本体の外側に移動させるための引き出し位置と、カートリッジを装置本体の内側に移動させるための内側位置と、を取り得る移動部材35と、カートリッジに外装ケース4からの突出量が変化可能に取り付けられたハンドル部53と、移動部材が引き出し位置から内側位置へ移動される動作で突出量を減少させる方向にハンドル部を移動させる、及び、移動部材が内側位置から引き出し位置へ移動される動作で突出量を増加させる方向にハンドル部を移動させるための揺動部材55・81と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カートリッジを着脱可能であって、記録媒体に画像を形成するための画像形成装置に関する。また、画像形成装置の装置本体に対して取り外し可能に装着されるカートリッジに関する。
【0002】
画像形成形装置には、例えば、電子写真方式・静電記録方式・磁気記録方式等の複写機、プリンタ(レーザービームプリンタ、LEDプリンタ等)、ファクシミリ装置、ワードプロセッサ等が含まれる。
【0003】
また、カートリッジは、潜像が形成される画像担持体(像担持体)又は画像担持体に形成された潜像を現像剤で現像する現像手段の少なくとも1つを有し、記録媒体に画像を形成するための画像形成形装置の装置本体に着脱可能なものである。カートリッジは、ユーザー(使用者)自身によって装置本体に対する着脱を行うことができる。そのため、装置本体のメンテナンスを容易に行うことができる。
【0004】
画像担持体は、現像剤で現像される潜像(静電荷潜像・電位潜像・抵抗潜像・磁気潜像等)が形成される部材である。電子写真プロセスにおける電子写真感光体、静電記録プロセスにおける静電記録誘電体、磁気記録プロセスにおける磁気記録磁性体等が挙げられる。
【背景技術】
【0005】
画像形成装置には、装置本体に対して移動可能な移動部材に複数個のカートリッジを支持させる構成がある(特許文献1)。この構成によれば、前記移動部材を装置本体に挿入することにより、複数のカートリッジを装置本体内に同時に挿入することができる。また、前記移動部材を装置本体から引き出すことで、必要なカートリッジについて移動部材に対する新旧交換を容易に行うことができる。カートリッジの交換性に関して、特許文献1の図2のように、カートリッジのケース上にユーザーに掴ませる固定のハンドル部を設けることで、ユーザーがカートリッジを交換し易くしている。
【特許文献1】特開2007−178482号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、カートリッジのケース上に固定のハンドル部を設ける構成では、カートリッジの交換性の向上と装置本体の小型の両立が難しかった。
【0007】
つまり、ユーザーがカートリッジを交換し易くするには、ハンドル部を大きくすることが望ましいが、これは装置本体の高さが高くなり、小型化が成り立たない。また、最近、画像形成装置の上部にイメージスキャナを搭載した複合機の需要が高い。すなわち、ベースとなる画像形成装置本体の高さは低くすることが要求されている。
【0008】
本発明は、このような従来技術の課題に鑑みてなされたものであり、カートリッジの交換性の向上と画像形成装置本体の小型化を両立させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するための本発明に係る画像形成装置の代表的な構成は、潜像が形成される画像担持体又は画像担持体に形成された潜像を現像剤で現像する現像手段の少なくとも1つを有するカートリッジを画像形成装置の装置本体に取り外し可能に装着して、記録媒体に画像を形成する画像形成装置において、前記カートリッジを支持して、前記装置本体の外側に引き出されて前記カートリッジを前記装置本体の外側に移動させるための引き出し位置と、前記カートリッジを前記装置本体の内側に移動させるための内側位置と、を取り得る移動部材と、前記カートリッジにカートリッジの外装ケースからの突出量が変化可能に取り付けられたハンドル部と、前記カートリッジを支持した前記移動部材が前記引き出し位置から前記内側位置へ移動される動作で前記突出量を減少させる方向に前記ハンドル部を移動させる、及び、前記カートリッジを支持した前記移動部材が前記内側位置から前記引き出し位置へ移動される動作で前記突出量を増加させる方向に前記ハンドル部を移動させるためのハンドル部揺動部材と、を有することを特徴とする。
【0010】
また、上記目的を達成するための本発明に係るカートリッジの代表的な構成は、カートリッジを取り外し可能に装着して、記録媒体に画像を形成する画像形成装置であって、前記カートリッジを支持して、画像形成装置の装置本体の外側に引き出されて前記カートリッジを前記装置本体の外側に移動させるための引き出し位置と、前記カートリッジを前記装置本体の内側に移動させるための内側位置と、を取り得る移動部材を有する画像形成装置の前記移動部材に着脱するカートリッジであって、1)潜像が形成される画像担持体又は画像担持体に形成された潜像を現像剤で現像する現像手段の少なくとも1つと、2)カートリッジの外装ケースからの突出量が変化可能にカートリッジに取り付けられたハンドル部と、を有し、ハンドル部揺動部材により、前記カートリッジを支持した前記移動部材が前記引き出し位置から前記内側位置へ移動される動作で前記突出量を減少させる方向に前記ハンドル部が移動され、及び、前記カートリッジを支持した前記移動部材が前記内側位置から前記引き出し位置へ移動される動作で前記突出量を増加させる方向に前記ハンドル部が移動されることを特徴とするカートリッジ。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、カートリッジの交換性の向上と画像形成装置本体の小型化を両立させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
[実施例1]
(画像形成装置例の全体的な概略構成)
本実施例の画像形成装置は、カートリッジが着脱可能な電子写真画像形成装置である。この画像形成装置の全体的な概略構成について図1・図2を用いて説明する。
【0013】
図1は本実施例の画像形成装置100の外観斜視図、図2は縦断右側面図である。この画像形成装置は、電子写真プロセスを用いた、4色フルカラーのレーザープリンタである。即ち、パソコン・イメージリーダ・相手方ファクシミリ装置等の外部ホスト装置300から画像形成装置の制御回路部200に入力する電気的な画像信号に基づいて記録媒体(例えば、用紙、OHPシート、ラベル等)Sに対する画像形成を実行する。制御回路部(制御手段:CPU)200はホスト装置300や操作部(不図示)との間で各種の電気的情報の授受をすると共に、画像形成装置の画像形成動作を所定の制御プログラムや参照テーブルに従って統括的に制御する。
【0014】
以下の説明において、画像形成装置100に関して、前側(正面側)とは、開閉部材としてのドア31を配設した側である。後側とは、それとは反対側である。前後方向とは、画像形成装置100の後側から前側に向かう方向(前方向)と、その逆の方向(後方向)である。左右とは、画像形成装置100を前側から見て左または右である。左右方向とは、右から左に向かう方向(左方向)と、その逆の方向(右方向)である。装置本体100Aとは、カートリッジ以外の画像形成装置構成部分である。
【0015】
装置本体100A内には、後側から前側にかけて、第1から第4の4つのカートリッジPY・PM・PC・PKが水平方向に並べられて配設(インライン構成、タンデム型)されている。各カートリッジは、収容させたトナーの色が異なるだけで、互いに同様の構成のものである。本実施例の各カートリッジは、現像剤で現像される潜像が形成される画像担持体としてのドラム型の電子写真感光体(以下、ドラムと記す)1を有する。また、このドラム1に作用するプロセス手段としての帯電器(帯電手段)2及び現像器(現像手段)3を有する。そして、上記のドラム1、帯電器2、現像器3をカートリッジの外装ケース(カートリッジ枠体)4内に一体的に組み付けたプロセスカートリッジである。帯電器2は接触帯電ローラである。現像器3は、ドラム1に形成された潜像を現像するために現像剤(トナー)を担持する現像剤担持体(現像剤供給部材)としての現像ローラ3aと、現像剤を収容する収納部と、を有する。
【0016】
第1のカートリッジPYは、現像器3にイエロー(Y)のトナーを収容しており、ドラム1の表面にY色トナー像(現像剤像)を形成する。第2のカートリッジPMは、現像器3にマゼンタ(M)のトナーを収容しており、ドラム1の表面にM色トナー像を形成する。第3のカートリッジPCは、現像器3にシアン(C)のトナーを収容しており、ドラム1の表面にC色トナー像を形成する。第4のカートリッジPKは、現像器3にブラック(K)のトナーを収容しており、ドラム1の表面にK色トナー像を形成する。
【0017】
カートリッジPY・PM・PC・PKの上方部には、露光装置としてのレーザースキャナユニット11が配設されている。このスキャナユニット11は、外部ホスト装置300から制御回路部200に入力する各色の画像情報に対応して変調したレーザー光Lを出力する。そのレーザー光LがカートリッジPの外装ケース4の上面に設けた露光窓5を通って各カートリッジ内に進入する。これにより、ドラム1の表面にレーザー走査露光がなされる。
【0018】
装置本体100Aは、中間転写ベルトユニット12を有する。このユニット12は、カートリッジP(PY・PM・PC・PK)の下方に配置されている。このユニット12はエンドレスベルト13を有する。このベルト13は、記録媒体(以下、用紙と記す)Sに画像を形成するために、各カートリッジPのドラム1と接触する中間転写体(中間転写ベルト)である。このベルト13は、誘電体製で可撓性を有する。そして、ベルト13の内側には、ベルト13を張設して循環移動させる駆動ローラ14・ターンローラ15・テンションローラ16が設けられている。駆動ローラ14とテンションローラ16は装置本体100A内の後側に配設されている。ターンローラ15は装置本体100A内の前側に配設されている。各カートリッジPのドラム1の下面はベルト13の上行側ベルト部分の上面に接している。ベルト13の内側には、4個の1次転写ローラ17が配設されている。この1次転写ローラ17は、ベルト13の上行側ベルト部分を介して各カートリッジのドラム1に対向している。駆動ローラ14は、ベルト13を介して2次転写ローラ22と対向している。
【0019】
ユニット12の下方には、給紙ユニット18が配設されている。この給紙ユニット18は、給紙カセット19、給紙ローラ20、分離ローラ(リタードローラ)21を有する。給紙カセット19は装置本体100Aの前側から出し入れ自由である(フロントローデング)。
【0020】
装置本体100A内の後側の上部には、定着装置23と、排紙ローラ対24が配設されている。装置本体100Aの上面に排紙部25が設けられている。定着装置23は、定着フィルムアセンブリ23aと加圧ローラ23bを有する。排紙ローラ対24は排紙ローラ24aと排紙コロ24bを有する。
【0021】
装置本体100A内の転写接触位置(潜像形成位置)に位置している各カートリッジPは、押圧部材(不図示)により押圧されて所定の位置決め部に固定されている。ここで、転写接触位置とは、ドラム1とベルト13が接触している位置であり、ドラム1に潜像形成が可能な位置のことを指す。この転写接触位置では、そのカートリッジPの駆動入力部6(図6の(b))に対して装置本体100Aの駆動出力部(不図示)が結合している。駆動出力部から駆動入力部6への駆動力によりドラム1と現像ローラ3aが回転駆動される。更に、そのカートリッジPの電気接点7・8(図6の(b))に対して装置本体100Aの給電系統(不図示)が導通化している。電気接点7は帯電バイアス印加用の電気接点である。電気接点8は現像バイアス印加用の電気接点である。
【0022】
フルカラー画像を形成するための動作は次のとおりである。第1〜第4の各カートリッジPのドラム1が矢印の反時計方向に所定の速度で回転駆動される。ベルト13も矢印の時計方向(ドラム回転に順方向)にドラム1の速度に対応した速度で回転駆動される。スキャナユニット11も駆動される。この駆動に同期して、各カートリッジPにおいてそれぞれ所定のタイミングで帯電ローラ2がドラム1の表面を所定の極性・電位に一様に帯電する。スキャナユニット11は各ドラム1の表面を各色の画像信号に応じて変調されたレーザー光Lで走査露光する。これにより、各ドラム1の表面に対応色の画像信号に応じた静電潜像が形成される。この静電潜像が現像器3により現像剤像(トナー像)として現像される。各1次転写ローラ17には所定の制御タイミングにて所定の1次転写バイアスが印加される。
【0023】
上記のような電子写真画像形成プロセス動作により、第1のカートリッジPYのドラム1にはフルカラー画像のイエロー成分に対応するY色トナー像が形成され、そのトナー像がベルト13上に1次転写バイアスと1次転写圧により1次転写される。
【0024】
第2のカートリッジPMのドラム1にはフルカラー画像のマゼンタ成分に対応するM色トナー像が形成され、そのトナー像が、ベルト13上にすでに転写されているY色トナー像に重畳されて1次転写バイアスと1次転写圧により1次転写される。
【0025】
第3のカートリッジPCのドラム1にはフルカラー画像のシアン成分に対応するC色トナー像が形成され、そのトナー像が、ベルト13上にすでに転写されているY色+M色トナー像に重畳されて1次転写バイアスと1次転写圧により1次転写される。
【0026】
第4のカートリッジPCのドラム1にはフルカラー画像のブラック成分に対応するK色トナー像が形成され、そのトナー像が、ベルト13上にすでに転写されているY色+M色+C色トナー像に重畳されて1次転写バイアスと1次転写圧により1次転写される。
【0027】
かくして、ベルト13上にY色+M色+C色+K色の4色フルカラーの未定着の合成トナー画像が形成される。
【0028】
本実施例においては、各カートリッジPにおいて、ベルト13に対する1次転写後のドラム1の表面に残留した転写残りトナーは現像器3により現像同時クリーニングされる。
【0029】
一方、所定のタイミングで給紙ローラ20が駆動される。そして、給紙ローラ20と分離ローラ21との協働で、給紙カセット19上に積載されている用紙Sが1枚ずつ分離して給送される。これによって、用紙Sが2次転写ローラ22とベルト13とのニップ部(2次転写ニップ部)に導入される。2次転写ローラ22には所定の制御タイミングにて所定の2次転写バイアスが印加される。これにより、用紙Sが該ニップ部を挟持搬送されていく過程でベルト13上の4色重畳のトナー像が用紙Sの面に順次に2次転写バイアスと2次転写圧により一括2次転写される。
【0030】
用紙Sはベルト13の面から分離されて定着装置23へ導入され、定着ニップ部で加熱・加圧される。これにより、各色トナー像の混色及び用紙への定着がなされる。そして用紙Sは、定着装置23を出て、フルカラー画像形成物として排紙ローラ対24で排紙部25上に排出される。
【0031】
用紙分離後のベルト13の表面に残留した2次転写残トナーはクリーニング手段(不図示)にて除去される。
【0032】
(カートリッジ交換方式)
第1〜第4の各カートリッジP(PY・PM・PC・PK)は、画像形成に使用されるにつれて、それぞれ、現像器3に収容されている現像剤(トナー)が消費される。そして、カートリッジを購入したユーザーにとって満足できる品質の画像を形成することが出来なくなる程度まで現像剤が消費された際に、新しいカートリッジと交換される。
【0033】
そこで、例えば、個々のカートリッジPの現像剤残量を検知する手段(不図示)を具備させて、制御回路部200において、検知残量値を、予め設定したカートリッジ寿命予告や寿命警告のための閾値と比較させる。そして、検知残量値が閾値よりも少ない残量値となったカートリッジについては、表示部(不図示)に、そのカートリッジについての寿命予告あるいは寿命警告を表示させる。これによりユーザーに、交換用のカートリッジの準備を促す、あるいはカートリッジの交換を促して、出力画像の品質を維持するようにしている。
【0034】
本実施例におけるカートリッジPの交換は、カートリッジPを引き出し式の移動部材としてのカートリッジトレイ35に乗せ、フロントアクセスにより交換する方式である。これにより、ユーザビリティが向上する。
【0035】
装置本体100Aの前側には、装置本体100Aの内側へカートリッジを押し込む、又は、装置本体100Aからカートリッジを引き出す際に、トレイ35(カートリッジP)が通過する開口部30が設けられている。装置本体100Aの前側には、回動可能なドア31が配設されている。このドア31は、開口部30を閉鎖する位置と開放する位置とを取り得る開閉部材である。
【0036】
本実施例においては、ドア31の下辺側の左右部に、ヒンジとしての横軸32が設けられている。このドア31は、この横軸32を中心として、装置本体100Aに対して回動可能である。すなわち、ドア31は、横軸32を中心に立て起こすように回動して、図1・図2のように、装置本体100Aの開口部30を閉じることができる。また、横軸32を中心に装置本体100Aの前側に倒すように回動して、図3のように、開口部30を開くことができる。31aはドア31を開閉するためにドアに設けられた把持部(指掛け部)である。
【0037】
装置本体100Aの骨格となるメインフレーム80(図5)の左フレーム80Lの内側と右フレーム80Rの内側に左右一対のレール部材34(34L・34R:34Lは不図示)が配設されている。左右のレール部材34はそれぞれが対向して設けられている。このレール部材34は、装置本体100Aの前後方向を長手方向としている。そして、このレール部材34の間には、枠型部材である移動部材としてのカートリッジトレイ(以下、トレイと記す)35が設けられている。このトレイ35は、前後方向に水平にスライド可能にレール部材34に保持されている。このトレイ35はカートリッジPを支持している。即ち、トレイ35は、複数のカートリッジP(PY・PM・PC・PK)がそれぞれ取り外し可能に装着される装着部を有する。
【0038】
そして、ドア31が開くのに連動して、連動機構(不図示)を介してレール部材34が前方及び上方に所定量移動する。即ち、レール部材34が、第一の位置から第二の位置へ移動する。ここで、第一の位置とは、トレイ35(カートリッジP)を図2の転写接触位置に位置させるためのレール部材34の位置であり、第二の位置とは、トレイ35を押し込み位置(図3)と引き出し位置(図4)との間で移動させるためのレール部材34の位置である。この押し込み位置とは、トレイ35がレール部材34に設けられたストッパ部34Sに突き当って受け止められるまで装置本体100Aの内側に押し込まれた位置(内側位置)である(図3)。また、引き出し位置とは、トレイ35が装置本体100Aの外側に引き出された位置であり、カートリッジPを前記装着部に取り外し可能に装着出来る位置である(図4・図5)。ここで、トレイ35の移動方向は、カートリッジが有するドラム1の軸線方向(カートリッジの長手方向)に対して直交している。そして、レール部材34が第一の位置(図2)から第二の位置(図3)に移動することにより、レール部材34の前部が、開口部30から前方へ所定量突出する。
【0039】
また、レール部材34が第一の位置から第二の位置へ移動するのに連動して、各カートリッジPの駆動入力部6に対する装置本体100A側の駆動出力部の結合が解除される(駆動解除)。更に、各カートリッジを位置決め固定している押圧部材の押圧が解除される(押圧解除)。更に、各カートリッジの電気接点7・8に対する装置本体側の給電系統の導通が解除される(給電解除)。更に、トレイ35の位置決め固定手段(不図示)による位置決め固定が解除される。
【0040】
上記のように、レール部材34が第一の位置から第二の位置に移動した際には、レール部材34と一緒にトレイ35及び各カートリッジPも上方へ移動して、ドラム1がベルト13から離隔する(図3)。即ち、トレイ35が、ドラム1とベルト13とを接触させる転写接触位置(図2)から、ドラム1とベルト13とを離隔させる転写離隔位置(=押し込み位置)(図3)へ移動する。
【0041】
次に、トレイ35の前面側に具備させてある把持部(指掛け部)35aを掴んでトレイ35をレール部材34に沿って移動させて装置本体100Aの内側から外側に十分に引き出す。これにより、トレイ35に保持されている4つのカートリッジPの全体が、開口部30を通過して装置本体100Aの外側に引き出される(図4・図5)。即ち、トレイ35が押し込み位置(図3)から引き出し位置(図4・図5)へ移動する。そして、全カートリッジPの上面が開放される。トレイ35は、所定量引き出されると、ストッパ部(不図示)によりそれ以上の引き出し移動が阻止される。また、トレイ35は、引き出し位置まで水平に引き出されている状態がレール部材34により保たれる。このトレイ35の引き出し移動においては、各カートリッジのドラム1とベルト13と離隔しているので両者間での擦れは生じない。
【0042】
ここで、図5は、便宜上、画像形成装置の装置本体100Aの骨格となるメインフレーム80と、カートリッジが収納されていて、引き出し位置に移動されている状態のトレイ35と、の斜視図であり、画像形成装置の他の構成部品は省略してある。
【0043】
トレイ35は、個々のカートリッジPを真上に取り出し可能に支持している。そこで、図4の2点鎖線示のように、交換すべき使用済みのカートリッジPを、トレイ35から上方に持ち上げて外す。この場合、後述するように、カートリッジPの外装ケース4の上面には、カートリッジを交換する際にユーザーが掴むハンドル部53(図5)が外装ケース4の内側から外側に突出した状態で露出している。そこで、ユーザーはそのハンドル部53を掴んでカートリッジPを持ち上げることにより、カートリッジPをトレイ35の装着部から真上に取り出す。そして、新しいカートリッジPを同じくハンドル部53を掴んで持ち、トレイ35の上方からトレイ35の装着部に載せて装着する。そして、トレイ35を引き出し位置(図4・図5)から押し込み位置(図3)に移動させる。その後に、ドア31を閉じる。ドア31を閉じるのに連動して、連動機構を介してレール部材34は第二の位置(図3)から第一の位置(図2)に移動して、トレイ35は押し込み位置から転写接触位置に移動する。このレール部材34の移動に連動して、各カートリッジPは押圧部材により押圧されて所定の位置決め部に固定される。その結果、各カートリッジPのドラム1の下面がベルト13の所定の位置に接触する。更に、そのカートリッジPの駆動入力部6に対して装置本体側の駆動出力部が結合する。更に、そのカートリッジPの電気接点7・8に対して装置本体100A側の給電系統が導通化する。更に、トレイ35の位置決め固定手段による位置決め固定がなされる。
【0044】
まとめると、トレイ35は、カートリッジPを装置本体100Aの外側において着脱出来るように引き出された引き出し位置を取り得る。また、トレイ35は、カートリッジPを装置本体100Aの内側に押し込んだ押し込み位置を取り得る。また、トレイ35は、ドラム1をベルト13に接触させる転写接触位置を取り得る。
【0045】
また、左右のレール部材34(34L・34R)は、トレイ35を支持する支持部材(トレイ保持部材)である。レール部材34は、トレイ35を転写接触位置に位置させるための第一の位置と、トレイ35を引き出し位置と押し込み位置との間で移動させるための第二の位置と、を取り得る。
【0046】
(カートリッジ)
図6はカートリッジPの外観斜視図であり、(a)は非駆動側から見た斜視図、(b)は駆動側から見た斜視図である。
【0047】
カートリッジPは、ドラム1の軸線方向を左右方向とし、この左右方向を長手とする横長箱型のアセンブリである。ドラム1はカートリッジの外装ケース4の右側面部と左側面部に配設した軸受部51・52に回転可能に支持されている。右軸受部51には駆動入力部6としてのカップリング嵌合部が設けられている。また、外装ケース4の右側面部には電気接点7・8が設けられている。外装ケース4の上面には左右方向を長手とする露光窓5が設けられている。カートリッジPにおいて、駆動入力部6が設けられた右側面部が駆動側であり、その反対側の左側面部が非駆動側である。
【0048】
次に、ハンドル部53について説明する。図7の(a)は図6の(a)の(a)−(a)矢視断面図、図7の(b)は同じく図6の(a)の(b)−(b)矢視断面図である。
【0049】
54は外装ケース4の長手方向を長手とする角棒材である。ハンドル部53はこの角棒材54の長手方向中央部に上向きに設けられている。また、角棒材54の左右両端部には、それぞれ、ハンドル部53と同じく上向きで対称形状を有する被押圧部材(収納部材:カートリッジ側のハンドル部揺動部材)としての突起部55(55L・55R)が設けられている。突起部55の高さはハンドル部53の高さよりも高くされている。上記の角棒材54、ハンドル部53、突起部55は例えば樹脂製の一体成形品にすることができる。
【0050】
また、外装ケース4の上面には、長手方向中央部にハンドル部対応穴部56が設けられている。また、外装ケース4の上面の長手方向左右端部にはそれぞれ突起部対応穴部57(57L・57R)が設けられている。
【0051】
上記の角棒材54は外装ケース4の内側において、ハンドル部53と突起部55をそれぞれ穴部56と穴部57に対応位置させて、上下方向にスライド移動可能に組み込まれている。そして、角棒材54の左右両端部の下面と外装ケース4に設けられた固定のばね受け座58(58L・58R)との間にはそれぞれ付勢部材(カートリッジ側のハンドル部揺動部材)としてのコイルばね59(59L・59R)が縮設されている。付勢部材59は角棒材54を介してハンドル部53と突起部55を外装ケース4から突出させる方向に弾性的に移動付勢する。
【0052】
この構成において、角棒材54は、自由状態において、左右両端部側のストッパ部60(60L・60R)が外装ケース上面の裏側に突き当って受け止められるまで付勢部材59の突っ張り力で持ち上げ移動される。この状態において、ハンドル部53が穴部56から外装ケース4の外側に十分に突出している。即ち、カートリッジを交換する際にユーザーが掴むハンドル部53が外装ケース4の上面に内側から外側に十分に突出して露出している。また、左右の突起部55が穴部57から外装ケース4の上面に内側から外側に十分に突出して露出している。
【0053】
そして、左右の突起部55が付勢部材59の付勢力(弾性)に抗して押し下げられると、角棒材54が外装ケース内を下方に移動する。これに伴って、ハンドル部53が下降移動して、外装ケース4の上面からケース内に沈み込む。図8の(a)は、左右の突起部55が付勢部材59の付勢力に抗して押し下げられて、ハンドル部53が外装ケース4の上面からケース内に沈み込んだ状態を示している。(b)は(a)の(b)−(b)矢視断面図、(c)は同じく(a)の(c)−(c)矢視断面図である。
【0054】
即ち、ハンドル部53はカートリッジPにカートリッジの外装ケース4からの突出量が変化可能に取り付けられている。
【0055】
次に、本実施例のカートリッジPを収納したトレイ35を図4・図5の引き出し位置から図3の押し込み位置(内側位置)に移動させて装置本体100Aに挿入する際のカートリッジPのハンドル23の動作について説明する。
【0056】
トレイ35が引き出し位置に位置している状態においては、各カートリッジPの左右の突起部55は自由状態にある。そのため、各カートリッジPのハンドル23は、図5のように、外装ケース4の内側から外側に突出した状態で露出している。即ち、ハンドル部53は外装ケース4からの突出量を増加させる方向に付勢部材59により移動されている。これにより、ユーザーはそのハンドル23を掴んでカートリッジPを持ち上げることにより、カートリッジPをトレイ35の装着部から真上に取り出すことができる。また、新しいカートリッジPを同じくハンドル部53を掴んで持ち、トレイ35の上方からトレイ35の装着部に載せて装着することができる。
【0057】
一方、装置本体100Aのメインフレーム80の左フレーム80Lの内側と右フレーム80Rの内側には、左右一対の移動手段(装置本体側のハンドル部揺動部材)としての押圧部材81(81L・81R)がそれぞれ対向して固定して設けられている。この押圧部材81は、装置本体100Aの前後方向を長手方向としている。即ち、カートリッジPを支持したトレイ35が装置本体100Aの開口部30から押し込み位置へ至る移動経路に沿って前後方向に長い部材である。そして、この押圧部材81(81L・81R)はその下面がその下を通るカートリッジPの左右の突起部55と接触して突起部55を付勢部材59の付勢力に抗して押し下げる押し下げカムである。
【0058】
カートリッジPを収納したトレイ35を図4・図5の引き出し位置から図3の押し込み位置に移動させていく過程において、まず、最初に第1のカートリッジPYの左右の突起部55が押圧部材81に接触して押圧され、押圧部材81の下面側に潜り込む(図9)。これにより、左右の突起部55が付勢部材59の付勢力に抗して押し下げられる。そして、このカートリッジPYのハンドル部53が、図8のように、突起部55の押し下げに連動して、外装ケース4の上面からケース内に沈み込む。即ち、ハンドル部53の外装ケース4からの突出量が減少する。引き続くトレイ35の押し込み位置への移動に伴い、第2のカートリッジPM、第3のカートリッジPC、第4のカートリッジPKの順番で順次にそれらのカートリッジの左右の突起部55が押圧部材81によって付勢部材59の付勢力に抗して押し下げられる。即ち、各カートリッジのハンドル部53が外装ケース4の上面からケース内に沈み込む。そして、トレイ35が押し込み位置へ移動した状態(図3)においては、全てのカートリッジP(PY・PM・PC・PK)のハンドル部53が外装ケース4の上面からケース内に沈み込んでいる状態になっている。即ち、カートリッジPを支持したトレイ35が引き出し位置から押し込み位置へ移動される動作で、ハンドル部53がハンドル部揺動部材である突起部55・付勢部材59・押圧部材81により外装ケース4からの突出量を減少する方向に移動する。
【0059】
図10は、トレイ35を挿入完了した後の、メインフレーム80、押圧部材81、露光装置11、カートリッジPKを前方から見た図である。dはカートリッジPKとその直上の露光装置11との距離であり、ハンドル部53がカートリッジの外装ケース4の上面からケース内に沈み込むことで、直上の露光装置7と干渉しないことを達成している。
【0060】
また、逆に、トレイ35が装置本体100Aの押し込み位置(図3)から引き出し位置(図4・図5)に移動される過程においては、まず、最初に第4のカートリッジPKの左右の突起部55が押圧部材81の下面を通り抜ける。これにより、左右の突起部55の押圧が解除されて自由状態になる。そして、角棒材54が左右両端部側のストッパ部60が外装ケース上面の裏側に突き当って受け止められるまで付勢部材59の突っ張り力で持ち上げ移動される。この角棒材54の持ち上げ移動に連動して、左右の突起部55と、ハンドル部53が外装ケース4の上面から外側に十分に突出する。即ち、ハンドル部53の突出量が増える。引き続くトレイ35の引き出し位置への移動に伴い、第3のカートリッジPC、第2のカートリッジPM、第1のカートリッジPYの順番で順次にそれらのカートリッジの左右の突起部55が押圧部材81の下面を通り抜ける。そして、トレイ35が引き出し位置へ移動した状態(図4・図5)においては、全てのカートリッジP(PY・PM・PC・PK)のハンドル部53が外装ケース4の上面から外側に十分に突出した状態になる。即ち、カートリッジPを支持したトレイ35が押し込み位置から引き出し位置へ移動される動作で、ハンドル部53がハンドル部揺動部材である突起部55・付勢部材59・押圧部材81により外装ケース4からの突出量を増加する方向に移動する。
【0061】
以上説明したように本実施例では、カートリッジPのハンドル部53を連動させる被押圧部である左右の突起部55が押圧部材81によって押し下げられることで、トレイ35の挿入完了後にハンドル部53がカートリッジ内へ沈み込み。つまり、図10で示す距離dを最小に設定することが可能であり、画像形成装置の高さを低くすることが可能となる。また、トレイ35を引き出す場合、押圧部材81による左右の突起部55の押圧が解除されるので、ハンドル部53が上方へ持ち上がる。つまり、ユーザーがカートリッジを交換するのに十分なハンドル部を提供することが可能となる。
【0062】
即ち、トレイ35を装置本体100Aから引き出した時は、ハンドル部53がカートリッジの外装ケース4の外へ飛び出す。そして、トレイ35を装置本体100Aへ挿入する時は、ハンドル部35がカートリッジ内へ収納することが可能となる。これにより、カートリッジPの交換性の向上と画像形成装置本体の小型化に対応可能となる。装置本体100Aの高さを低くすることが可能であるので、最近、需要の高い画像形成装置の上方に原稿読み取り部を設けた複合機への展開も容易になる。
【0063】
[実施例2]
次に第2の実施例を図11を用いて説明する。画像形成装置の構成に関しては、実施例1のそれと共通なので、ここではその説明は省略する。
【0064】
本実施例のポイントは、カートリッジPにおいて、被押圧部材である左右の突起部55と、付勢部材59と、ばね受け座58と、をドラム1の回転軸線を通る鉛直線H上(ドラム1の略直上(直上も含む)に位置させてあることである。この構成により、付勢部材59で発生する力Fの向きが、ドラム1と1次転写ローラ17で形成する1次転写ニップ部T(TY・TM・TC・TK)にほぼ向かうことになる。つまり、この力Fが、ドラム1が1次転写ローラ17から受ける1次転写圧によるカートリッジPの浮きを押さえる働きをする。
【0065】
本実施例では、実施例1と同様に、図10で示す距離dを最小に設定することが可能であり、画像形成装置の高さを低くすることが可能である。
【0066】
また、実施例1と同様、ユーザーがカートリッジを交換するのに十分なハンドル部を提供することが可能となる。
【0067】
また、付勢部材59で発生する力Fを、1次転写圧によるカートリッジの浮きを押さえる働きに利用することが可能となる。つまり、所定の1次転写圧を維持することが可能となり、安定した画像形成が可能となる。即ち、被押圧部材55と付勢部材59で発生する力の方向が、ドラム1の略直上に位置するので、安定した転写圧を維持することが可能となり、安定した画像形成が可能となる。
【0068】
[実施例3]
次に第3の実施例を図12・図13を用いて説明する。本実施例の画像形成装置とカートリッジの構成は基本的には実施例2と同様であるので、ここではその説明は省略する。
【0069】
本実施例のポイントは、被押圧部材である左右の突起部55の先端部を回転体55aとしたことである。本実施例の回転体55aの材質は摺動性と耐久性に優れたPOMを使用している。回転体55aは、下方に位置する付勢部材59からカートリッジの外側へ向かう力を受けているので、トレイ35を装置本体100Aに出し入れする際、回転体55aは押圧部材81に接触することになる。また、回転体55aは、回転自在であるため、トレイ35を装置本体100Aに出し入れする際、トレイ35の移動方向に沿って押圧部材81の下面を滑らかに回転移動することが可能となり、その結果、トレイ35の操作性が向上する。
【0070】
本実施例では、実施例1・2と同様に、図10で示す距離dを最小に設定することが可能であり、画像形成装置の高さを低くすることが可能である。
【0071】
また、実施例1・2と同様に、ユーザーがカートリッジを交換するのに十分なハンドル部を提供することが可能となる。
【0072】
また、施例1・2と同様に、付勢部材59で発生する力を、1次転写圧によるカートリッジの浮きを押さえる働きに利用することが可能となる。つまり、所定の1次転写圧を維持することが可能となり、安定した画像形成が可能となる。
【0073】
また、被押圧部材である左右の突起部55の先端部が回転体55aであるため、トレイ35を出し入れする際、押圧部材81の下面を滑らかに回転移動できる。つまり、トレイ35は、複数のカートリッジに設けてある複数の回転体55aを介して、出し入れする際の操作性が向上する。即ち、また、突起部55の先端が回転体55aであるので、この回転体が押圧部材上を転がることが可能となり、トレイ36の出し入れる際の操作性が向上する。
【0074】
ここで、各実施例においては、カートリッジPは、画像担持体1と、これに作用するプロセス手段としての帯電手段2と現像手段3とを一体的にカートリッジ化したプロセストリッジであるが、このカートリッジに限られるものではない。即ち、カートリッジPは、潜像が形成される画像担持体又は画像担持体に形成された潜像を現像剤で現像する現像手段の少なくとも1つを有し、記録媒体に画像を形成するための画像形成形装置の装置本体に着脱可能なものであればよい。従って、カートリッジは、少なくとも現像手段を有し画像形成形装置の装置本体に着脱可能としたものであってもよい。また、カートリッジは、少なくとも画像担持体、若しくは画像担持体と該画像担持体に作用するプロセス手段とを一体的にカートリッジ化して、画像形成形装置の装置本体に着脱可能なものである。前記プロセス手段は、例えば、帯電手段、現像手段、クリーニング手段の少なくとも1つである画像担持体は、現像剤で現像される潜像が形成される部材である。実施例のように、電子写真プロセスにおける電子写真感光体の他、静電記録プロセスにおける静電記録誘電体、磁気記録プロセスにおける磁気記録磁性体等が挙げられる。
【0075】
移動部材としてのトレイ35は、実施例においては、その移動方向において、4つのカートリッジ(PY・PM・PC・PK)を並べて支持するものを示したけれども、トレイ35に支持させるカートリッジは1つにした画像形成装置構成であってもよい。また、トレイ35に、2つ或いは3つ、若しくは5つ以上の複数のカートリッジを並べて支持可能である画像形成装置構成であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0076】
【図1】実施例1における画像形成装置の外観斜視図
【図2】図1の画像形成装置の縦断右側面図
【図3】前面ドアを開いた状態の画像形成装置の縦断右側面図
【図4】カートリッジトレイを引き出し位置に移動させた状態の画像形成装置の部分図
【図5】カートリッジトレイを引き出し位置に移動させた状態の画像形成装置メインフレームの外観斜視図
【図6】(a)はプロセスカートリッジを非駆動側から見た外観斜視図、(b)は駆動側から見た外観斜視
【図7】(a)は図6の(a)の(a)−(a)矢視断面図、(b)は同じく図6の(a)の(b)−(b)矢視断面図
【図8】(a)はハンドル部がカートリッジ内へ沈み込んでいる状態のカートリッジの外観斜視図、(b)は(a)の(b)−(b)矢視断面図、(c)は同じく(a)の(c)−(c)矢視断面図
【図9】カートリッジトレイの挿入移動時におけるカートリッジハンドルの動作説明図
【図10】カートリッジと露光装置の位置を示す図
【図11】実施例2のカートリッジ構成の説明図
【図12】実施例3のカートリッジを支持させたカートリッジトレイを引き出し位置に移動させた状態の画像形成装置メインフレームの外観斜視図
【図13】カートリッジトレイの挿入途中或いは引き出し途中の状態図
【符号の説明】
【0077】
100・・画像形成装置、100A・・装置本体、P(PY・PM・PC・PK)・・カートリッジ、1・・画像担持体、3・・現像手段、4・・カートリッジの外装ケース、35・・移動部材(カートリッジトレイ)、53・・ハンドル部、55・・被押圧部材(ハンドル部揺動部材)、55a・・回転体、59・・付勢部材、81・・押圧部材(ハンドル部揺動部材)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
潜像が形成される画像担持体又は画像担持体に形成された潜像を現像剤で現像する現像手段の少なくとも1つを有するカートリッジを画像形成装置の装置本体に取り外し可能に装着して、記録媒体に画像を形成する画像形成装置において、
前記カートリッジを支持して、前記装置本体の外側に引き出されて前記カートリッジを前記装置本体の外側に移動させるための引き出し位置と、前記カートリッジを前記装置本体の内側に移動させるための内側位置と、を取り得る移動部材と、
前記カートリッジにカートリッジの外装ケースからの突出量が変化可能に取り付けられたハンドル部と、
前記カートリッジを支持した前記移動部材が前記引き出し位置から前記内側位置へ移動される動作で前記突出量を減少させる方向に前記ハンドル部を移動させる、及び、前記カートリッジを支持した前記移動部材が前記内側位置から前記引き出し位置へ移動される動作で前記突出量を増加させる方向に前記ハンドル部を移動させるためのハンドル部揺動部材と、
を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記ハンドル部揺動部材は、前記カートリッジに設けられていて、前記ハンドル部を前記外装ケースから突出させる方向に弾性的に移動付勢する付勢部材と、前記装置本体に設けられていて、前記ハンドル部と一体の被押圧部材を前記付勢部材の付勢力に抗して押圧する押圧部材であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記カートリッジはドラム型の画像担持体を有し、前記被押圧部材と前記付勢部材は前記画像担持体の略直上に位置することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記被押圧部材の前記押圧部材から押圧を受ける先端は回転体であることを特徴とする請求項2又は3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記移動部材は、その移動方向において、複数の前記カートリッジを並べて支持可能であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項6】
カートリッジを取り外し可能に装着して、記録媒体に画像を形成する画像形成装置であって、前記カートリッジを支持して、画像形成装置の装置本体の外側に引き出されて前記カートリッジを前記装置本体の外側に移動させるための引き出し位置と、前記カートリッジを前記装置本体の内側に移動させるための内側位置と、を取り得る移動部材を有する画像形成装置の前記移動部材に着脱するカートリッジであって、
1)潜像が形成される画像担持体又は画像担持体に形成された潜像を現像剤で現像する現像手段の少なくとも1つと、
2)カートリッジの外装ケースからの突出量が変化可能にカートリッジに取り付けられたハンドル部と、
を有し、ハンドル部揺動部材により、前記カートリッジを支持した前記移動部材が前記引き出し位置から前記内側位置へ移動される動作で前記突出量を減少させる方向に前記ハンドル部が移動され、及び、前記カートリッジを支持した前記移動部材が前記内側位置から前記引き出し位置へ移動される動作で前記突出量を増加させる方向に前記ハンドル部が移動されることを特徴とするカートリッジ。
【請求項7】
前記ハンドル部揺動部材は、前記カートリッジに設けられていて、前記ハンドル部を前記外装ケースから突出させる方向に弾性的に移動付勢する付勢部材と、前記装置本体に設けられていて、前記ハンドル部と一体の被押圧部材を前記付勢部材の付勢力に抗して押圧する押圧部材であることを特徴とする請求項6に記載のカートリッジ。
【請求項8】
前記カートリッジはドラム型の画像担持体を有し、前記被押圧部材と前記付勢部材は前記画像担持体の略直上に位置することを特徴とする請求項7に記載のカートリッジ。
【請求項9】
前記被押圧部材の前記押圧部材から押圧を受ける先端は回転体であることを特徴とする請求項7又は8に記載のカートリッジ。

【図3】
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【図6】
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【図9】
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【図12】
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【図1】
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【図2】
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【図4】
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【図5】
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【図7】
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【図8】
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【図10】
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【図11】
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【図13】
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【公開番号】特開2010−72308(P2010−72308A)
【公開日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−239272(P2008−239272)
【出願日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】