画像形成装置、画像形成方法、コンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラム
【課題】 原稿の載置向きが不定となってしまう場合でも、画像の出力向きが揃った画像出力結果を得ることである。
【解決手段】 MFP104のスキャナ部201に載置される無線タグ付き原稿から画像を読み取る際に、リーダ/ライタ部で無線タグ付き原稿から読み取る画像データの一部と、無線タグに記憶されていタグ情報と、原稿状態とに基づいて、コア部206がプリンタ部208で出力する画像データの出力向きを調整制御する構成を特徴とする。
【解決手段】 MFP104のスキャナ部201に載置される無線タグ付き原稿から画像を読み取る際に、リーダ/ライタ部で無線タグ付き原稿から読み取る画像データの一部と、無線タグに記憶されていタグ情報と、原稿状態とに基づいて、コア部206がプリンタ部208で出力する画像データの出力向きを調整制御する構成を特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線タグ付き記録媒体を給紙可能で、読み取られる画像データを回転処理して画像形成可能な画像形成装置、画像形成方法、コンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、複写機は、原稿自動送り装置や自動丁合装置や等のアクセサリを装着することによって作業の効率化を行うことができるように構成されている。
【0003】
また、デジタル複写機においては、原稿画像をデジタル情報として記憶装置に記憶して、種々の画像処理(回転、拡大、縮小、イメージシフト、Nin1)を行ってレイアウト処理したりすることが容易に実現できように構成されている。
【0004】
その際、所定の画像処理により画像を文字部と写真部に像域分離し、文字部の文字を抽出し、辞書データとでパターンマッチングすることにより画像方向を判定していた。
【0005】
また、無線タグ付き用紙を給紙して画像を形成可能な画像形成装置であって、記録媒体には管理情報を記憶したメモリを内蔵する無線タグ ユニットが貼付され、画像形成装置は、記録媒体に貼付された無線タグ ユニットと無線通信を行い、管理情報を読み出すとともに、画像形成処理に伴い更新された管理情報を無線タグ ユニットのメモリに書き込む等の処理を行う特許文献1が既に公開されている。
【特許文献1】特開2005−031153号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
また、リーダ装置から原稿画像を読み取る場合に、全ての原稿が画一的な方向に向いているとは限らず、1枚ごとに、文字の方向や文字列の方向(縦書きや横書きなど)が違うような原稿や、1枚の原稿中に複数の文字列の方向が存在するような原稿も存在する。
【0007】
このような原稿において、複数の文字方向や文字列方向を持った原稿画像を読み取る場合などで画像方向を判定する場合に、原稿向きの認識等による誤認識が発生してしまう事態があった。
【0008】
そして、画像の向きが揃っていない場合にシート後処理を実行すると、綴じ込まれた画像の向きが一致しないものが発生し、丁合が不正となってしまう等の問題点があった。
【0009】
また、Nin1などの縮小レイアウト時に全ての画像方向を合わせて出力する場合に、同一ページでありながら、画像の向きが反転してしまうページが混在してしまうような出力結果となってしまう等の問題点があった。
【0010】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、無線タグ付き原稿から画像を読み取る際に、無線タグ付き原稿から読み取る画像データの一部と、無線タグに記憶されているタグ情報と、原稿上体とに基づいて、読み取られる画像データの出力向きを調整することにより、原稿の載置向きが不定となってしまう場合でも、画像の出力向きが揃った画像出力結果が得られたり、画像形成する際に、検知されている原稿状態等の原稿情報を無線タグに記憶しておくことが可能となる画像形成装置、画像形成方法、コンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成する本発明の画像形成装置は以下に示す構成を備える。
【0012】
読み取り手段により読み取られる画像データに基づいて画像を無線タグ付きの記録媒体に出力可能な画像形成装置であって、前記画像データから所定の画像域情報を切り出す切出し手段と、前記無線タグに対して所定の画像形成情報、前記切出し手段により切り出される所定の画像域情報の書き込み、または前記無線タグに記憶されている所定のタグ情報、前記所定の画像域情報の読み込みを行う無線タグ処理手段と、前記無線タグ付きの記録媒体の原稿読み込み時に、前記切出し手段により切り出される画像データと、前記無線タグ処理手段により前記無線タグから読み出されるタグ情報と、前記原稿状態とに基づいて、原稿向きを判別して給紙される記録媒体に対して出力する画像データの向きを調整する制御手段とを有することを特徴とする。
【0013】
上記目的を達成する本発明の画像形成方法は以下に示す構成を備える。
【0014】
読み取り手段により読み取られる画像データに基づいて画像を無線タグ付きの記録媒体に出力可能な画像形成装置における画像形成方法であって、前記画像データから所定の画像域情報を切り出す切出しステップと、前記無線タグに対して所定の画像形成情報、前記切出しステップにより切り出される所定の画像域情報の書き込み、または前記無線タグに記憶されている所定の画像形成情報、前記所定の画像域情報の読み込みを行う無線タグ処理ステップと、前記無線タグ付きの記録媒体の原稿読み込み時に、前記切出しステップにより切り出される画像データと、前記無線タグ処理ステップにより前記無線タグから読み出されるタグ情報と、前記原稿状態とに基づいて、原稿向きを判別して給紙される記録媒体に対して出力する画像データの向きを調整する制御ステップとを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、原稿読取り方向に対して出力すべき画像が反転するような向きとなって載置される場合であっても、原稿の向きが一定方向に揃っている原稿の画像となるように、画像の向きが揃っている画像出力結果を得ることができる。
【0016】
また、画像出力される記録媒体が無線タグ付きであれば、その原稿の向きを判別するための情報を画像出力時に同時に書き込むことができ、該画像出力された記録媒体を原稿元とする場合に、原稿読み込み時に、原稿向きを判別する情報をスキャナが自在に読み取ることができる。
【0017】
さらに、原稿の向きが不定となるような複数枚の画像データを読み込んで1枚の画像出力するような場合に、全ての画像の向きが揃っている画像出力結果を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
次に本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
【0019】
<システム構成の説明>
〔第1実施形態〕
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
【0020】
図1は、本発明に係る画像形成装置を適用可能な画像処理システムの一例を示す図である。本システムは、ネットワーク101に接続されたコンピュータ102はサーバ、コンピュータ103aと103bはクライアントである。なお、図示されていないがクライアントはこれらのほかにも多数接続されている。以下クライアントを代表してコンピュータ103と表記する。
【0021】
更に、ネットワーク101にはMFP(Multi Function peripheral:マルチファンクション周辺機器)104a、104b,104c,104dが接続されている。104a、104b,104c,104dはフルカラーでスキャン、プリントなどが可能なカラー4ドラムMFPである。
【0022】
105はネットワークに接続された1ドラムカラーレーザビームプリンタ(LBP)である。
【0023】
また、図示していないがネットワーク101上にはMFPを初め、スキャナ、プリンタあるいは、FAXなどのその他の機器も接続されている。
【0024】
ここでコンピュータ103上では、いわゆるDTP(Desk Top Publishing:デスクトップパブリッシング)を実行するアプリケーションソフトウェアを動作させ、各種文書/図形が作成/編集される。コンピュータ103は作成された文書/図形をPDL(Page Description Language:ページ記述言語)に変換し、ネットワーク101を介してMFP104、LBP105に送られてプリントアウトされる。
【0025】
MFP104、LBP105はそれぞれ、コンピュータ102、103とネットワーク101を介して情報交換できる通信手段を有しており、MFP104、LBP105の情報や状態をコンピュータ102、103側に逐次知らせる仕組みとなっている。
【0026】
更に、コンピュータ102、103は、その情報を受けて動作するユーティリティソフトウェアを持っており、MFP104、LBP105はコンピュータ102、103により管理される。
【0027】
〔MFP104の構成〕
次に、図2を用いてMFP104の構成について説明する。
【0028】
図2は、図1に示したMFP104の構成を説明するブロック図である。
【0029】
図2に示すMFP104において、201は画像読み取りを行うスキャナ部である。202は画像データの画像処理行うIP部である。
【0030】
203はファクシミリなどに代表される電話回線を利用した画像の送受信を行うFAX部である。204はネットワークを利用して画像データや装置情報をやり取りするNIC(Network Interface Card)部である。
【0031】
205は前記コンピュータ103から送られてきたページ記述言語(PDL)を画像信号に展開するPDL部である。206はコア部で、MFP104の使い方に応じて画像信号を一時保存したり、経路を決定したりする。
【0032】
208はプリンタ部で、コア部206から出力された画像データを画像形成する。なお、プリンタ部208でプリントアウトされたシートはフィニッシャ部209へ送り込まれ、シートの仕分け処理やシートの仕上げ処理が行われる。
【0033】
210はディスプレイ部で、画像データをプリントせずに画像データの内容を確認したり、プリントする前に画像の様子を確認する(プレビュー)ために用いられる。
【0034】
〔スキャナ部201の構成〕
図3を用いてスキャナ部201の構成を説明する。
【0035】
図3は、図2に示したスキャナ部201の構成を説明する断面図である。
【0036】
図3において、301は原稿台ガラスであり、読み取られるべき原稿302が置かれる。原稿302は、照明ランプ303により照射され、その反射光はミラー304、305、306を経て、レンズ307によりCCD308上に結像される。
【0037】
ミラー304、照明ランプ303を含む第1ミラーユニット310はミラー304は速度vで移動し、ミラー305、306を含む第2ミラーユニット311は速度1/2vで移動することにより、原稿302の全面を走査する。第1ミラーユニット310及び第2ミラーユニット311はモータ309により駆動される。
【0038】
なお、スキャナ部201には、後述する図13に示すように、無線タグ付きの原稿が載置された場合に、該無線タグから情報を読み出したり、情報を書き込んだりするリーダ/ライタ部が所定位置に配置されている。
【0039】
また、スキャナ部201には、ADFやRDFといった原稿給送ユニットを接続して、原稿を所定位置に給送、排紙することができるように構成されている。
【0040】
〔画像処理部202の構成〕
図4を用いてIP部(画像処理部)202について説明する。
【0041】
図4は、図2に示したIP部(画像処理部)202の構成を説明するブロック図である。
【0042】
図4において、入力された光学的信号は、図3に示したCCDセンサ308により電気信号に変換される。このCCDセンサ308は、RGB3ラインのカラーセンサであり、RGBそれぞれの画像信号としてA/Dコンバータ401で、各色信号毎に8bitのデジタル画像信号RO,GO,BOに変換される。その後、シェーディング補正部402で色ごとに、基準白色版の読み取り信号を用いた、シェーディング補正が施される。
【0043】
更に、CCDセンサ308の各色ラインセンサは、相互に所定の距離を隔てて配置されているためラインディレイ調整回路(ライン補間部)403において、副走査方向の空間的ずれが補正される。
【0044】
次に、入力マスキング部404はCCDセンサ308のR,G,Bフィルタの分光特性で決まる読取色空間を、NTSCの標準色空間に変換する部分であり、CCDセンサ308の感度特性/照明ランプのスペクトル特性等の諸特性を考慮した装置固有の定数を用いた3×3のマトリックス演算を行い、入力された(RO,GO,BO)信号を標準的な(R,G,B)信号に変換する。
【0045】
更に、輝度/濃度変換部(LOG変換部)405はルックアップテーブル(LUT)RAMにより、構成され、RGBの輝度信号がC1,M1,Y1の濃度信号になるように変換される。
【0046】
406は出力マスキング/UCR回路図であり、C1,M1,Y1信号を画像形成装置のトナー色であるC,M,Y,K信号に補正して出力する。
【0047】
次に、ガンマ補正部(ガンマ変換部)407にて、トナーの色味諸特性を考慮したルックアップテーブル(LUT)RAMを使って画像出力のためのC,M,Y,Kデータに変換され、空間フィルタ408にて、エッジ強調または、スムージングが施された後、画像信号はコア部206へと送られる。
【0048】
〔NIC部204の構成〕
図5を用いてNIC部204について説明する。
【0049】
図5は、図2に示したNIC部204、PDL部205の構成を説明するブロック図である。
【0050】
図5において、ネットワーク101に対してのインターフェイスの機能を持つのが、このNIC部204であり、例えば10Basa−T/100Base−TXなどのEthernet(登録商標)ケーブルなどを利用して外部からの情報を入手したり、外部へ情報を流す役割を果たす。
【0051】
外部より情報を入手する場合は、まず、トランス部601で電圧変換され、LANコントローラ部602に送られる。LANコントローラ部602は、その内部に第1バッファメモリ(不図示)を持っており、その情報が必要な情報か否かを判断した上で、第2バッファメモリ(不図示)に送った後、PDL部205に信号を流す。
【0052】
次に、外部に情報を提供する場合には、PDL部205より送られてきたデータは、LANコントローラ部602で必要な情報を付加して、トランス部601を経由してネットワーク101に接続される。
【0053】
〔PDL部205の構成〕
次に、図5を用いてPDL部205の構成の説明する。
【0054】
コンピュータ103上で動作するアプリケーションソフトウェアによって作成された画像データは、文書、図形、写真等から構成されており、それぞれは、文字コード、図形コード及び、ラスタ画像データなどによる画像記述の要素の組み合わせから成っている。
【0055】
これが、いわゆるPDL(Page Description Language:ページ記述言語)であり、Adobe社のPostScript(登録商品)言語に代表されるものである。
【0056】
PDL部205では、上記PDLデータからラスタ画像データへの変換処理を行う。
【0057】
まず、NIC部204から送られてきたPDLデータは、CPU部603を経由して一度ハードディスク(HDD)のような大容量メモリ604に格納され、ここで各ジョブ毎に管理、保存される。次に、必要に応じて、CPU部603は、RIP(Raster Image Processing)と呼ばれるラスタ化画像処理を行って、PDLデータをラスタイメージに展開する。展開されたラスタイメージデータは、CMYKの色成分毎DRAMなどの高速アクセス可能なメモリ605にジョブ毎にページ単位で格納され、プリンタ部208の状況に合わせて、再びCPU部603を介して、コア部206へ送られる。
【0058】
リーダ部で読み取られCMYKデータに変換された画像信号を、プリンタ部へすぐに送ることができない場合、ここのメモリ604に一旦記憶されるよう、コア部206で制御される。
【0059】
〔コア部206の構成〕
図6を用いてコア部206について説明する。
【0060】
図6は、図2に示したコア部206の構成を説明するブロック図である。
【0061】
図6において、コア部206のバスセレクタ部701は、MFP104、LBP105の利用における、いわば交通整理の役割を担っている。すなわち、複写機能、ネットワークスキャン、ネットワークプリンタ、ファクシミリ送信/受信、あるいは、ディスプレイ表示などMFP104、LBP105における各種機能に応じてバスの切り替えを行うところである。
【0062】
以下に各機能を実行するためのバスの切り替えのパターン(1)〜(6)を示す。
【0063】
切り替えのパターン(1)は、複写機能で、スキャナ201→コア206→プリンタ208と切り替わる。切り替えのパターン(2)は、ネットワークスキャン機能であって、スキャナ201→コア206→NIC部204と切り替わる。切り替えのパターン(3)は、ネットワークプリンタであって、NIC部204→コア206→プリンタ208と切り替わる。
【0064】
切り替えのパターン(4)は、ファクシミリ送信機能であって、スキャナ201→コア206→FAX部203と切り替わる。
【0065】
切り替えのパターン(5)は、ファクシミリ受信機能:FAX部203→コア206→プリンタ208と切り替わる。切り替えのパターン(6)は、ディスプレイ表示機能であって、スキャナ201又はFAX部203又はNIC部204→コア206→ディスプレイ210と切り替わる。
【0066】
次に、バスセレクタ部701を出た画像データは、圧縮部702、ハードディスク(HDD)などの大容量メモリからなるメモリ部703及び、伸張部704を介してプリンタ部208(PWM部207)又はディスプレイ部210へ送られる。圧縮部702で用いられる圧縮方式は、JPEG、JBIG,ZIPなど一般的なものを用いればよい。なお、圧縮された画像データは、ジョブ毎に管理され、ファイル名、作成者、作成日時、ファイルサイズなどの付加データと一緒に格納される。
【0067】
更に、ジョブの番号とパスワードを設けて、それらも一緒に格納すれば、パーソナルボックス機能をサポートすることができる。これは、データの一時保存や特定の人にしかプリントアウト(HDDからの読み出し)ができない様にするたの機能である。記憶されているジョブのプリントアウトの指示が行われた場合には、パスワードによる認証を行った後にメモリ部703より呼び出し、画像伸張を行ってラスタイメージに戻してプリンタ部207に送ることもできる。
【0068】
〔PWM部207の構成〕
図7、図8によりPWM部207の説明をする。
【0069】
図7は、図2に示したPWM部207の構成を説明する図であり、図2と同一のものには同一の符号を付してある。図8は、図7に示したPWM部207の動作を説明するタイミングチャートである。
【0070】
図7において、コア部206を出たイエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色に色分解された多値画像データは、それぞれのPWM部207を通ってそれぞれ画像形成される。
【0071】
801は三角波発生部で、所定周波数の三角波を発生して、コンパレータ803の反転端子に入力する。802は入力されるデジタル画像信号をアナログ信号に変換するD/Aコンバータ(D/A変換部)である。
【0072】
三角波発生部801からの信号(図8に示す信号a)及びD/Aコンバータ802からの信号(図8の信号b)は、コンパレータ803で大小比較されて、図8の信号cとなってレーザ駆動部804に送られ、CMYKそれぞれが、CMYKそれぞれのレーザ発振器805でレーザビームに変換される。
【0073】
そして、後述する図9に示すポリゴンスキャナ913で、それぞれのレーザビームを走査して、それぞれの後述する図9に示す感光ドラム917、921、925、929に照射される。
【0074】
〔MFP104のプリンタ部208の構成〕
図9は、図2に示したプリンタ部208の構成を説明する断面図であり、例えば4ドラムタイプカラープリンタ部の概要例である。
【0075】
図9において、913はポリゴンミラーであり、4つの半導体レーザ発振器805より発光された4本のレーザ光を受ける。その内の1本はミラー914、915、916をへて感光ドラム917を走査し、次の1本はミラー918、919、920をへて感光ドラム921を走査し、次の1本は922、923、924をへて感光ドラム925を走査し、次の1本はミラー926、927、928をへて感光ドラム929を走査する。
【0076】
一方、930はイエロー(Y)のトナーを供給する現像器であり、レーザ光に従い、感光ドラム917上にイエローのトナー像を形成し、931はマゼンタ(M)のトナーを供給する現像器であり、レーザ光に従い、感光ドラム921上にマゼンタのトナー像を形成し、932はシアン(C)のトナーを供給する現像器であり、レーザ光に従い、感光ドラム925上にシアンのトナー像を形成し、933はブラック(K)のトナーを供給する現像器であり、レーザ光に従い、感光ドラム929上にブラックのトナー像を形成する。
【0077】
以上4色(Y,M,C,K)のトナー像がシートに転写され、フルカラーの出力画像を得ることができる。
【0078】
シートカセット934、935および、手差しトレイ936のいずれかより供給されたシートは、レジストローラ937をへて、転写ベルト938上に吸着され、搬送される。
【0079】
給紙のタイミングと同期がとられて、予め感光ドラム917、921、925、929には各色のトナーが現像されており、シートの搬送とともに、トナーがシートに転写される。
【0080】
各色のトナーが転写されたシートは、分離され、搬送ベルト939により搬送され、定着器940によって、トナーがシートに定着される。定着器940を抜けたシートはフラッパ950によりいったん下方向へ導かれてシートの後端がフラッパ950を抜けた後、スイッチバックさせて排出する。これによりフェイスダウン状態で排出され、先頭頁から順にプリントしたときに正しい順となる。990は無線タグリーダライタで、画像印刷後の無線タグ付き給紙の無線タグに情報を書き込む。なお、詳細は、図13において後述する。
【0081】
なお、4つの感光ドラム917、921、925、929は、距離dをおいて、等間隔に配置されており、搬送ベルト939により、シートは一定速度vで搬送されており、このタイミング同期がなされて、4つの半導体レーザ805は駆動される。
【0082】
なお、無線タグリーダライタ990は、画像形成された無線タグ付きシートが定着器940から排紙される際に、コア部206の制御で、検知している原稿状態、画像データ中の一部のデータであって、圧縮されたデータ等が書き込まれる。
【0083】
そして、このようにして画像出力された無線タグ付きシートは、スキャナ部201に載置された場合に、リーダライタ部1300により図13に示す無線タグ13001〜13009のいずれかから読み出されると、コア部206は、スキャナ部201が読み出す画像データから所定の画像域情報を切り出し、メモリに記憶させる。
【0084】
そして、リーダライタ部1300は、無線タグに対して所定の画像形成情報、前記切出し手段により切り出される所定の画像域情報の書き込み、または前記無線タグに記憶されている所定の画像形成情報、前記所定の画像域情報の読み込みを行う。また、無線タグ付きの記録媒体の原稿読み込み時に、IP部202により切り出される画像データと、無線タグ13001〜13009から読み出されるタグ情報と、原稿状態とに基づいて、コア部206が原稿向きを判別して給紙される記録媒体に対して出力する画像データの向きを調整する。
【0085】
また、コア部206は、IP部202により切り出される画像データと、リーダライタ部1300により前記無線タグから読み出されるタグ情報と、前記原稿状態とに基づくパターンマッチングによる比較結果により原稿の向きを判別する。
【0086】
さらに、リーダライタ部990は、画像データの出力時に、コア部206により判別される原稿向き情報を無線タグ付きの記録媒体にタグ情報として書き込む。
【0087】
さらに、操作部として機能するディスプレイ部210により無線タグ付きの記録媒体が選択された場合に、IP部202により切り出される画像データと、リーダライタ部1300により前記無線タグから読み出されるタグ情報と、前記原稿状態とに基づいて、原稿向きを判別して給紙される記録媒体に対して出力する画像データの向きを調整する。
【0088】
また、IP部202により切り出す画像サイズは、任意に設定可能とする。さらに、前記原稿状態とは、原稿サイズおよび原稿向きである。
【0089】
コア部205は、切り出される画像データの反転パターンと無線タグから読みされる画像データとのパターンマッチングが成立する場合に、読み込む画像データに回転処理を施して画像出力向きを、後述する図17に示すステップ(14)〜(18)等により調整する。
【0090】
〔ディスプレイ部210の構成〕
図10に、ディスプレイ部210を示す。
【0091】
図10は、図2に示したディスプレイ部210の構成を説明するブロック図である。
【0092】
図10において、コア部206より出力された画像信号は、CMYKデータであるため、逆LOG変換部1001でRGBデータに変換する必要がある。次に、出力されるCRTなどのディスプレイ装置1004の色の特性に合わせるためにガンマ変換部1002でルックアップテーブルを使用して出力変換を行う。変換された画像データは、一度メモリ部1003に格納されて、CRTなどのディスプレイ装置1004によって表示させる。
【0093】
ここで、ディスプレイ部210を使用するのは、出力画像を予め確認するプレビュー機能や出力する画像が意図したものと間違いないか検証するプルーフ機能、あるいは、プリントの必要がないかを確認するな場合にプリントシートの無駄を省く為である。
【0094】
〔フィニッシャ部209の構成〕
図11は、図9に示したプリンタ部208に接続可能なフィニッシャ部の構成を説明する断面図である。
【0095】
図11において、プリンタ部208の定着部940を出たシートは、フィニッシャ部209に入る。フィニッシャ部209には、サンプルトレイ1101とスタックトレイ1102ががあり、ジョブの種類や排出されるシートの枚数に応じて切り替えて排出される。
【0096】
ソート方式には2通りあり、複数のビンを有して各ビンに振り分けるビンソート方式と、後述の電子ソート機能とビン(または、トレイ)を奥/手前方向にシフトしてジョブ毎に出力シートを振り分けるシフトソート方式によりソーティングを行うことができる。電子ソート機能は、コレートと呼ばれ、前述のコア部で説明した大容量メモリを持っていれば、このバッファメモリを利用して、バッファリングしたページ順と排出順を変更する、いわゆるコレート機能を用いることで電子ソーティングの機能もサポートできる。
【0097】
次に、グループ機能は、ソーティングがジョブ毎に振り分けるのに対し、ページ毎に仕分けする機能である。
【0098】
更に、スタックトレイ1102に排出する場合には、シートが排出される前のシートをジョブ毎に蓄えておき、排出する直前にステープラ1105にてバインドすることも可能である。このほか、上記2つのトレイに至るまでに、紙をZ字状に折るためのZ折り器1104、ファイル用の2つの(または3つ)の穴開けを行うパンチャ1106があり、ジョブの種類に応じてそれぞれの処理を行う。
【0099】
更に、サドルステッチャ1107は、シートの中央部分を2ヶ所バインドした後に、シートの中央部分をローラにかませることによりシートを半折にし、週刊誌やパンフレットのようなブックレットを作成する処理を行う。
【0100】
サドルステッチャ1107で作成されたシートは、ブックレットトレイ1108に排出される。
【0101】
そのほか、図には記載されていないが、製本のためのグルー(糊付け)によるバインドや、あるいは、バインド後にバインド側と反対側の端面を 揃えるためのカッティングなどを加えることも可能である。
【0102】
また、インサータ1103はトレイ1110にセットされたシートをプリンタを通さずにトレイ1101、1102、1108のいずれかに送るためのものである。これによってフィニッシャ209に送り込まれるシートとシートの間にインサータ1103にセットされたシートをインサート(中差し)することができる。インサータ1103のトレイ1110にはユーザによりフェイスアップの状態でセットされるものとし、ピックアップローラ1111により最上部のシートから順に給送する。
【0103】
従って、インサータ1103からのシートはそのままトレイ1101、1102へ排出することによりフェイスダウン状態で排出される。サドルステッチャ1107へ送るときには、一度パンチャ1106側へ送り込んだ後スイッチバックさせて送り込むことによりフェースの向きを合わせる。
【0104】
〔ネットワークユーティリティソフトウェアの説明〕
コンピュータ102、103上にて動作するユーユーティリティソフトウェアについて説明する。MFP104、LBP105内のネットワークインターフェース部分(NIP部204+PDL部205)にはMIB(Management Information Base)と呼ばれる標準化されたデータベースが構築されており、SNMP(Simple Network Management Protocol)というネットワーク管理プロトコルを介してネットワーク上のコンピュータと通信し、MFP104、MFP105をはじめとして、ネットワーク上につながれたスキャナ、プリンタあるいは、FAXなどの管理が可能になっている。
【0105】
一方、コンピュータ102、103上ではユーティリティと呼ばれるソフトウェアプログラムが動作しており、ネットワークを介して上記SNMPの利用によりMIBを使って必要な情報交換が可能となる。
【0106】
例えば、MFP104、LBP105の装備情報をとしてフィニッシャ209が接続されているか否かを探知したり、ステータス情報をして現在プリントが出きるか否かを探知したり、あるいは、MFP104、LBP105の名前や設置場所などを記入したり変更したり確認したりといった具合に、MIBを使うことによりユーザはネットワークに接続されたMFP104、LBP105の情報をコンピュータ102、103上で確認することができる。また、これらの情報はサーバ102とクライアント103を区別してリードライトに制限を持たせることも可能である。
【0107】
従って、この機能を使うことにより、MFP104、LBP105の装備情報、装置の状態、ネットワークの設定、ジョブの経緯、使用状況の管理、制御などあらゆる情報をユーザはコンピュータ103、102の前で入手することが可能となる。
【0108】
〔LBP105の構成〕
次に、図12を用いてLBP105の構成について説明する。
【0109】
図12は、図1に示したLBP105の構成を説明する概略断面図であり、1ドラムタイプカラープリンタ部の例である。
【0110】
なお、LBP105は、ネットワークを利用して画像データや装置情報をやり取りするNIC(Network Interface Card:ネットワークインターフェイスカード)部分204、コンピュータ103から送られてきたページ記述言語(PDL)を画像信号に展開するPDL部205を有する。
【0111】
なお、NIC部、PDL部、PWM部の構成はMFP104と同様である。
【0112】
図12において、913はポリゴンミラーであり、半導体レーザより発光された1本のレーザ光を受け、ミラー914をへて感光ドラム917を走査して、感光体上に潜像を形成する。感光体上の潜像は反時計回りに回転しながら、色現像器961や黒現像器960に到達する。
【0113】
961,960の現像器は感光体上に潜像として帯電された電荷に応じてトナーをのせる(現像させる)働きをする。画像が白黒の時は、現像器960のみが使用され、カラーの時は、現像器961,960の両方が使用される。
【0114】
次に、感光体917に生成された画像は、時計回りに回転している中間転写体962に転写される。この中間転写体は、白黒の場合は1回転、カラーの場合は4回転して画像生成を中間転写体上に完了する。
【0115】
色現像器961は回転することでイエロー現像器961y、マゼンタ現像器961m、シアン現像器961cのいずれかを感光ドラム917に接するように制御される。
【0116】
まず、イエロートナーを現像,転写するときは色現像器が図10に示す位置にまるまで回転し、感光ドラム917にレーザ露光が行われると同期してドラムが時計方向へ回転し、イエロー現像器961yによってドラム上にイエローのトナー画像が形成される。
【0117】
これと同期して転写ドラム962が半時計回りへ回転し、感光ドラムからイエロートナーが転写される。転写ドラムの周囲の長さはA3サイズ画像が長手方向に形成できるものである。A3サイズの画像形成を行う場合は、A3サイズの原稿を読み取って、その画像信号によって、A3サイズ画像1面分のイエロートナー画像が転写ドラム上に形成される。
【0118】
次に、マゼンタトナーを現像・転写するときは色現像器が半時計方向へ120度回転した後、前記と同様に原稿を読み取って、その画像信号によって、ドラム917にレーザ露光が行われると同期してドラムが時計方向へ回転し、マゼンタの現像器961Mによってドラム上にマゼンタのトナー画像が形成される。これと同期して転写ドラムが半時計回りへ回転し、感光ドラムからマゼンタトナーが転写される。
【0119】
次に同様にシアントナー画像が転写される。次にブラックトナー画像が現像器960によって感光ドラム917に形成され、同様に転写される。
【0120】
一方で、上段カセット970、あるいは下段カセット971からピックアップローラ972あるいはピックアップローラ973で給紙された記録紙が、給紙ローラ974あるいは給紙ローラ975に従って搬送され、搬送ローラ976で更にレジ前まで搬送されていく。
【0121】
そして、前述した中間転写体917への画像形成が終了するタイミングで中間転写体との転写ベルト978の間にくるようなタイミングに制御されている。ここに記録紙が到達したところで、転写ベルトが中間転写体に接して、トナーが記録紙に転写される。記録紙に転写された画像は、定着ローラ979で、熱と加圧により記録紙に定着される。
【0122】
画像が定着された記録紙は、プリンタコントローラによりあらかじめ指定されていたフェイスアップ排紙口980かフェイスダウン排紙口981のいずれかに搬送され、排紙される。以上で、プリンタコントローラから送られてきた画像情報を出力することができる。
【0123】
〔無線タグの説明〕
本発明で使用している無線タグは記録紙に貼り付けることのできる充分微小な形状であるものである。記録紙に貼り付けられた無線タグとリーダライタの配置を図13に示す。
【0124】
図13は、図2に示したリーダ部201に配置される無線タグリーダライタ990と無線タグ付きシートとの対応を説明する図である。
【0125】
図13において、13010は無線タグ付きシートで、所定位置に3×3のマトリクス状に記録媒体貼り付け可能な微小形状の無線タグ13001〜13009が配置されている例である。
【0126】
1300はリーダライタ部で、無線タグのリーダライタ部1011〜1017が無線タグ近傍を通過するように配置されている。
【0127】
そして、操作者がシート13010をMFP104aの画像読み取り部(スキャナ部201)の原稿台に載せ、読み取り動作を行う。
【0128】
MFP104aの読み取り部には、図13に示すように無線タグのリーダライタ1300が設置されている。図示しない原稿台ガラス上に原稿を載せ、原稿台ガラス下をリーダライタ1300が配置されており、図示するように原稿面を走査して、複数のリーダライタ部1011〜1017によって無線タグ13001〜13009のデータを読み取る。また、給紙に無線タグ付き用紙が選択されているときは画像書込み後、定着器940の後段にある無線タグリーダライタ990(図9参照)により無線タグ13001〜13009に情報が書き込まれる。
【0129】
また、給紙に無線タグ付き用紙が選択されているときは画像書込み後、定着器940の後段にある無線タグリーダライタ990により無線タグに情報が書き込まれる。
【0130】
図14は、図13に示した無線タグ13001〜13009とリーダライタ1300との通信制御回路の一例を示すブロック図である。
【0131】
図14において、1201は無線タグ内のアンテナであり、リーダライタ側と信号の送受信を行う。
【0132】
無線タグ13001〜13009がリーダライタ1300からデータを受信する場合は、リーダライタ1300から変調された信号がアンテナ1210、アンテナ1201を介して無線タグ13001〜13009側へ送信される。無線タグ13001〜13009のアンテナ1201に生じた起電力は整流回路1202で整流されレギュレータ1203によって無線タグ内の電源が生成されると同時に変調復調回路1204で復調され記憶素子1205へ復調されたデータが書き込まれる。
【0133】
無線タグ13001〜13009がデータを送信する場合は、リーダライタ部1011〜1017から発生されたキャリアに記憶素子1205から読み出したデータによって変調した信号を乗せて送信する。
【0134】
1212は変調復調回路で、アンテナ1210、変調・キャリア発生回路1211を介して受信される信号を復調する。1213はCPUで、変調復調回路1212で復調されるデータを処理する。
【0135】
なお、無線タグ13001〜13009とリーダライタ1011〜1017とのアンテナ1201,1210との距離が充分に近いときに両者の通信が可能になる。また一度に一対の素子同士のみが通信できるものとしている。
【0136】
この例では、図13で示すリーダライタ1300の搬送方向に対して垂直な方向に7つのアンテナが配置されており、リーダライタの搬送に伴って通信を行うものである。
【0137】
図15は、図13に示した無線タグ13001〜13009の貼り付けられた記録シートと無線タグと通信するための単一リーダライタとの配置を示す図であり、リーダライタ1111を1個として、用紙搬送方向と垂直方向に走査する構成のものである。なお、リーダライタ1111は、図示しないキャリアに配置されて、該キャリアを主・副走査方向に走査することで、記録シート13010の無線タグ13001〜13009と無線通信することで、記憶素子に記憶されている情報を読み出したり、書き込みしたりすることが可能に構成されている。
【0138】
なお、無線タグのリーダライタ1011〜1017は無線タグ近傍を通過するように配置されている。
【0139】
次に、MFP104を用いて、ある原稿をコピーする場合について説明する。
【0140】
1)PC103からの画像データをMFP104がプリンタとして出力の場合における無線タグ13001〜13009へのデータ書き込み処理
PC103で、プリンタドライバを介して、印刷時に給紙に無線タグ付き用紙を選択した場合、MFP104でプリントデータを受け取ると、画像を印字出力する際に紙面上をラスタスキャンし、最初に画像データが現れる位置データと、例えばその場所から32×32画素の画像データを、印字後にプリンタ出力部にある無線タグライタ990のCPUにより画像処理される圧縮データを無線タグ13001〜13009のいずれかに書き込む。
【0141】
また、PC103側のプリンタデータから取得している画像方向、用紙サイズを受け取り、同様に無線タグ13001〜13009に書き込む。
【0142】
2)スキャナ部201からデータ読み込みコピー画像を出力する場合
給紙に無線タグ付き用紙を選択した場合、操作部にスキャナ部201に置く原稿方向を図示し指定することで、一意に原稿向きを決定しても良いし、従来方法のように画像中の文字部を検出して、画像処理部による辞書データとパターンマッチングすることにより画像方向を決定する手段を用いて画像向きを決定しても良い。
【0143】
上記1)と同様にスキャナ部201から読み取られる画像に対応するプリントデータを受け取り、画像を印字出力する際に紙面上をラスタスキャンし、最初に画像データが現れる位置データと、例えばその場所から32×32画素の画像データを、印字後にプリンタ出力部にある無線タグライタ990が備えるCPUが画像処理した圧縮データを無線タグ13001〜13009のいずれかに書き込む。
【0144】
また、PC側のプリンタデータから画像方向、用紙サイズを受け取り、同様に無線タグ13001〜13009のいずれかに書き込む。
【0145】
ここで、紙面上をラスタスキャンしたとき、最初に画像データとは、画像を左上からラスタスキャンしたとき最初にドットのことを意味する。
【0146】
例えば図16に示すような画像の場合、一番左上の四角形がそれに当たる。
【0147】
図16は、本発明に係る画像形成装置における画像データと画像情報書き込み処理を説明する模式図であり、(a)は画像で、(b)は抽出される先頭画像である。
【0148】
図16において、実際に無線タグ13001〜13009のいずれかに記憶されるデータは、画像サイズ及び向き(A4縦)、位置(Yライン−X画素)と図16の(b)に示す画像データである。無線タグ13001〜13009内に記憶する画像データの大きさは任意に変更できるが、本実施形態の例では32×32画素とする。なお、画素サイズは、これに限定されるものではない。
【0149】
スキャナ部201から読み込まれた無線タグ付き用紙の原稿向き判定方法を、図17に示すフローチャートに従い説明する。
【0150】
図17は、本発明に係る画像形成装置におけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートであり、スキャナ部201から読み込まれた無線タグ付き用紙の原稿向き判定処理手順に対応する。なお、(11)〜(20)、(14−1)〜(14−7)は各ステップを示し、各ステップは図2に示したコア部206が図示しないメモリから制御プログラムをワークメモリに読み出して実行することにより実現される。
【0151】
先ず、ステップ(11)で、リーダ(スキャナ部201)から原稿画像の読み込みと同時に、無線タグリーダ(リーダスキャナ部)1300で原稿の無線タグ情報の読み込みを行い、原稿に無線タグがあるかないかを判別し、無線タグがあるとコア部206が判断した場合は、ステップ(12)以降へ進み、無線タグがないと判断した場合、ステップ(20)へ進み通常コピー処理を行い、印刷処理を終了する。
【0152】
一方、ステップ(12)で、スキャナ部201にリーダスキャナ部1300が載置される原稿上の無線タグの情報を読み取り、コア部206が備えるメモリに格納し、ステップ(13)へ進む。
【0153】
そして、ステップ(13)では、ステップ(12)で読み取った無線タグ内の情報が、原稿向き検知に関する情報であるか否かを判断して、原稿向き検知に関する情報であると判断した場合は、ステップ(14)へ進み、原稿向き検知に関する情報でないと判断した場合、ステップ(20)へ進み通常コピー処理を行い、印刷を終了する。
【0154】
図18は、本発明に係る画像形成装置におけるスキャナ部201による画像読み取り処理動作を説明する模式図であり、(A),(C)は原稿の向きがRである場合であり、(A)は画像と原稿の向きが一致する場合であり、(C)は画像の向きと原稿の向きが、原稿の載置向きに対して例えば原稿画像が90度右回転した状態に対応する。
【0155】
また、図18の(B),(D)は原稿の向きが通常方向である場合に対応し、(B)は画像と原稿の向きが原稿の載置向きに対して例えば原稿画像が90度右回転した状態に対応する場合であり、(C)は画像の向きと原稿の向きが、原稿の載置向き一致する状態に対応する。
【0156】
一方、ステップ(14)では、ステップ(12)で読み取った無線タグデータの情報で、画像の向きが縦かどうかを判断し(14−1)、画像の向きが縦向きであると判断した場合は、原稿向きがR方向かを判断して(14−3)、原稿向きがR方向であると判断した場合は、ステップ(12)で読み取った無線タグデータ情報のサイズ向きが例えば、A4縦であり、原稿台に置かれた原稿の方向が、図18の(A)のようにA4R方向である場合であり、この場合は、図18の(A)のように先頭からX画素、上からYラインの画像Aと、下からYライン、後ろからX画素の画像Bの2つの画像を読み取る処理Aを行う(14−4)。なお、2つの画像A,Bを読み取るのは、原稿台に原稿を上下逆さまに置かれても対応できるようにするためである。
【0157】
一方、ステップ(14−3)で、R方向でないと判定した場合は、無線タグデータ情報のサイズ向きがA4縦であり、原稿台に置かれた原稿の方向が図17ののようにA4方向である場合、図18の(B)の2つの位置の画像を読み取る処理Bを行う(14−5)。
【0158】
一方、ステップ(14−1)で、画像向きが横向きであると判断した場合は、原稿向きはR方向かどうかを判断して(14−2)、原稿向きがR方向であると判断した場合は、無線タグデータ情報のサイズ向きがA4横で、原稿台に置かれた原稿の方向が図18の(C)のようにA4R方向である場合、図18の(C)のに示す2つ画像を読み取る処理Cを行う(14−6)。
【0159】
一方、ステップ(14−2)で、R方向でないと判断した場合、原稿台に置かれた原稿の方向が図18の(D)のようにA4方向である場合、図18の(D)のに示す2つ画像を読み取る処理Dを行う(14−7)。
【0160】
なお、読み取る画像サイズは無線タグの画像サイズよりも大きくすべきである。これは原稿台に置いた原稿がずれる可能性やフィーダに送られる原稿が僅かに傾く可能性があるからである。
【0161】
また、処理A〜Dで共通な処理として、パターンマッチングがあり、無線タグ情報の画像データと、画像Aと画像Bを180°回転した画像とをパターンマッチングする(画像Aとマッチングした場合、画像方向はそのままで正しく、画像Bとマッチングしたときは画像を180°回転する必要がある)。
【0162】
これにより、プリントアウト後の画像が出力ビンにどの向きで出力されるか検知し、ステップ(15)へ進む。
【0163】
通常、スキャナ部201の原稿台に原稿が置かれコピーが実行された場合、図19および図20のようにプリントアウトされた用紙向きはリーダにセットされた原稿向きと同じ向きでプリンタ出力部にプリントアウトされる。
【0164】
図19、図20は、本発明に係る画像形成装置における画像出力状態を説明する模式図である。
【0165】
次に、ステップ(15)では、検知した画像向きと予め定めている出力ビンの方向が一致しているかどうか比較し、一致していると判断した場合、ステップ(17)へ進み一致していない場合、ステップ(16)へ進む。
【0166】
そして、ステップ(16)では、図21のようにプリントアウト後の画像方向が、予め定められている出力ビンの画像方向と一致するように画像を回転しステップ(17)進む。
【0167】
そして、ステップ(17)では、コピー時に給紙に無線タグ付き用紙が選択されているかどうかを判断して、無線タグ付き用紙が選択されていると判断した場合、ステップ(18)へ進み,無線タグ付き用紙が選択されていないと判断した場合、ステップ(19)へ進み、無線タグライタでデータの書き込みを行わず、印刷を終了する。
【0168】
一方、ステップ(17)で、コピー時に給紙に無線タグ付き用紙が選択されていると判断した場合は、ステップ(18)で、印字後に無線タグライタ990によりステップ(12)で読み込んだデータと同じデータを無線タグに書き込み印刷を終了する。
【0169】
以上により、ステープル時及び、Nin1などの縮小レイアウト時に全ての画像方向を合わせて出力することが出来る。
【0170】
上記実施形態によれば、予め無線タグに入れられている画像と、コピーして得られた画像でパターンマッチングを行うため、判定ミスなく原稿方向を検知することが出来る。また、通常のコピーフロー中で画像比較を行うため無線タグを読み取ることの出来るMFP104では、ハード的な変更なく機能を追加することが出来る。
【0171】
また、原稿の載置向きが不定となってしまう場合でも、画像の出力向きが揃った画像出力結果を得られたり、画像形成する際に、検知されている原稿状態等の原稿情報を無線タグに記憶しておくことが可能となる。
【0172】
〔第2実施形態〕
上記第1実施形態では、原稿画像を1枚読み取る場合の画像出力例について説明したが、コンピュータ103aと103bからのプリントデータに基づいて、画像データを無線タグ付き用紙に印刷する場合に、上記ステップ(18)を実行することで、その印刷された無線タグ付き用紙をスキャナ部201に載置して、コピー処理を行う場合にも、同様に本発明を適用可能である。
【0173】
〔第3実施形態〕
上記第1実施形態では、原稿画像を1枚読み取る場合の画像出力例について説明したが、複数枚の原稿を読み取り、1枚の画像出力とするような、いわゆるNin1(縮小レイアウト)コピー処理や、Nin1プリント処理する場合にも本発明を適用することで、画像の向きが揃ったNin1コピー処理結果や、Nin1プリント処理結果を得ることができる。
【0174】
これにより、原稿の載置向きが不定となってしまう場合でも、画像の出力向きが揃ったNin1プリントあるいはNin1コピーされた画像出力結果が得られたり、画像形成する際に、検知されている原稿状態等の原稿情報を無線タグに記憶しておくことが可能となる。
【0175】
〔第4実施形態〕
以下、図22に示すメモリマップを参照して本発明に係る画像形成装置で読み取り可能なデータ処理プログラムの構成について説明する。
【0176】
図22は、本発明に係る画像形成装置で読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【0177】
なお、特に図示しないが、記憶媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
【0178】
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、各種プログラムをコンピュータにインストールするためのプログラムや、インストールするプログラムが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
【0179】
本実施形態における図17に示す機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記憶媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記憶媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
【0180】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0181】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0182】
従って、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
【0183】
プログラムを供給するための記憶媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVDなどを用いることができる。
【0184】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0185】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは、圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバやftpサーバ等も本発明の請求項に含まれるものである。
【0186】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0187】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理のまたは全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0188】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理のまたは全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0189】
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0190】
本発明の様々な例と実施形態を示して説明したが、当業者であれば、本発明の趣旨と範囲は、本明細書内の特定の説明に限定されるのではなく、以下の実施態様も含まれることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0191】
【図1】本発明に係る画像形成装置を適用可能な画像処理システムの一例を示す図である。
【図2】図1に示したMFPの構成を説明するブロック図である。
【図3】図2に示したスキャナ部の構成を説明する断面図である。
【図4】図2に示したIP部(画像処理部)の構成を説明するブロック図である。
【図5】図2に示したNIC部、PDL部の構成を説明するブロック図である。
【図6】図2に示したコア部の構成を説明するブロック図である。
【図7】図2に示したPWM部の構成を説明する図である。
【図8】図7に示したPWM部の動作を説明するタイミングチャートである。
【図9】図2に示したプリンタ部の構成を説明する断面図である。
【図10】図2に示したディスプレイ部の構成を説明するブロック図である。
【図11】図9に示したプリンタ部に接続可能なフィニッシャ部の構成を説明する断面図である。
【図12】図1に示したLBPの構成を説明する概略断面図である。
【図13】図2に示したリーダ部に配置される無線タグリーダライタと無線タグ付きシートとの対応を説明する図である。
【図14】図13に示した無線タグとリーダライタとの通信制御回路の一例を示すブロック図である。
【図15】図13に示した無線タグの貼り付けられた記録シートと無線タグと通信するための単一リーダライタとの配置を示す図である。
【図16】本発明に係る画像形成装置における画像データと画像情報書き込み処理を説明する模式図である。
【図17】本発明に係る画像形成装置におけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図18】本発明に係る画像形成装置におけるスキャナ部201による画像読み取り処理動作を説明する模式図である。
【図19】本発明に係る画像形成装置における画像出力状態を説明する模式図である。
【図20】本発明に係る画像形成装置における画像出力状態を説明する模式図である。図である。
【図21】本発明に係る画像形成装置における画像出力状態を説明する模式図である。図である。
【図22】本発明に係る画像形成装置で読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【符号の説明】
【0192】
201 スキャナ部
206 コア部
208 プリンタ部
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線タグ付き記録媒体を給紙可能で、読み取られる画像データを回転処理して画像形成可能な画像形成装置、画像形成方法、コンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、複写機は、原稿自動送り装置や自動丁合装置や等のアクセサリを装着することによって作業の効率化を行うことができるように構成されている。
【0003】
また、デジタル複写機においては、原稿画像をデジタル情報として記憶装置に記憶して、種々の画像処理(回転、拡大、縮小、イメージシフト、Nin1)を行ってレイアウト処理したりすることが容易に実現できように構成されている。
【0004】
その際、所定の画像処理により画像を文字部と写真部に像域分離し、文字部の文字を抽出し、辞書データとでパターンマッチングすることにより画像方向を判定していた。
【0005】
また、無線タグ付き用紙を給紙して画像を形成可能な画像形成装置であって、記録媒体には管理情報を記憶したメモリを内蔵する無線タグ ユニットが貼付され、画像形成装置は、記録媒体に貼付された無線タグ ユニットと無線通信を行い、管理情報を読み出すとともに、画像形成処理に伴い更新された管理情報を無線タグ ユニットのメモリに書き込む等の処理を行う特許文献1が既に公開されている。
【特許文献1】特開2005−031153号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
また、リーダ装置から原稿画像を読み取る場合に、全ての原稿が画一的な方向に向いているとは限らず、1枚ごとに、文字の方向や文字列の方向(縦書きや横書きなど)が違うような原稿や、1枚の原稿中に複数の文字列の方向が存在するような原稿も存在する。
【0007】
このような原稿において、複数の文字方向や文字列方向を持った原稿画像を読み取る場合などで画像方向を判定する場合に、原稿向きの認識等による誤認識が発生してしまう事態があった。
【0008】
そして、画像の向きが揃っていない場合にシート後処理を実行すると、綴じ込まれた画像の向きが一致しないものが発生し、丁合が不正となってしまう等の問題点があった。
【0009】
また、Nin1などの縮小レイアウト時に全ての画像方向を合わせて出力する場合に、同一ページでありながら、画像の向きが反転してしまうページが混在してしまうような出力結果となってしまう等の問題点があった。
【0010】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、無線タグ付き原稿から画像を読み取る際に、無線タグ付き原稿から読み取る画像データの一部と、無線タグに記憶されているタグ情報と、原稿上体とに基づいて、読み取られる画像データの出力向きを調整することにより、原稿の載置向きが不定となってしまう場合でも、画像の出力向きが揃った画像出力結果が得られたり、画像形成する際に、検知されている原稿状態等の原稿情報を無線タグに記憶しておくことが可能となる画像形成装置、画像形成方法、コンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成する本発明の画像形成装置は以下に示す構成を備える。
【0012】
読み取り手段により読み取られる画像データに基づいて画像を無線タグ付きの記録媒体に出力可能な画像形成装置であって、前記画像データから所定の画像域情報を切り出す切出し手段と、前記無線タグに対して所定の画像形成情報、前記切出し手段により切り出される所定の画像域情報の書き込み、または前記無線タグに記憶されている所定のタグ情報、前記所定の画像域情報の読み込みを行う無線タグ処理手段と、前記無線タグ付きの記録媒体の原稿読み込み時に、前記切出し手段により切り出される画像データと、前記無線タグ処理手段により前記無線タグから読み出されるタグ情報と、前記原稿状態とに基づいて、原稿向きを判別して給紙される記録媒体に対して出力する画像データの向きを調整する制御手段とを有することを特徴とする。
【0013】
上記目的を達成する本発明の画像形成方法は以下に示す構成を備える。
【0014】
読み取り手段により読み取られる画像データに基づいて画像を無線タグ付きの記録媒体に出力可能な画像形成装置における画像形成方法であって、前記画像データから所定の画像域情報を切り出す切出しステップと、前記無線タグに対して所定の画像形成情報、前記切出しステップにより切り出される所定の画像域情報の書き込み、または前記無線タグに記憶されている所定の画像形成情報、前記所定の画像域情報の読み込みを行う無線タグ処理ステップと、前記無線タグ付きの記録媒体の原稿読み込み時に、前記切出しステップにより切り出される画像データと、前記無線タグ処理ステップにより前記無線タグから読み出されるタグ情報と、前記原稿状態とに基づいて、原稿向きを判別して給紙される記録媒体に対して出力する画像データの向きを調整する制御ステップとを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、原稿読取り方向に対して出力すべき画像が反転するような向きとなって載置される場合であっても、原稿の向きが一定方向に揃っている原稿の画像となるように、画像の向きが揃っている画像出力結果を得ることができる。
【0016】
また、画像出力される記録媒体が無線タグ付きであれば、その原稿の向きを判別するための情報を画像出力時に同時に書き込むことができ、該画像出力された記録媒体を原稿元とする場合に、原稿読み込み時に、原稿向きを判別する情報をスキャナが自在に読み取ることができる。
【0017】
さらに、原稿の向きが不定となるような複数枚の画像データを読み込んで1枚の画像出力するような場合に、全ての画像の向きが揃っている画像出力結果を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
次に本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
【0019】
<システム構成の説明>
〔第1実施形態〕
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
【0020】
図1は、本発明に係る画像形成装置を適用可能な画像処理システムの一例を示す図である。本システムは、ネットワーク101に接続されたコンピュータ102はサーバ、コンピュータ103aと103bはクライアントである。なお、図示されていないがクライアントはこれらのほかにも多数接続されている。以下クライアントを代表してコンピュータ103と表記する。
【0021】
更に、ネットワーク101にはMFP(Multi Function peripheral:マルチファンクション周辺機器)104a、104b,104c,104dが接続されている。104a、104b,104c,104dはフルカラーでスキャン、プリントなどが可能なカラー4ドラムMFPである。
【0022】
105はネットワークに接続された1ドラムカラーレーザビームプリンタ(LBP)である。
【0023】
また、図示していないがネットワーク101上にはMFPを初め、スキャナ、プリンタあるいは、FAXなどのその他の機器も接続されている。
【0024】
ここでコンピュータ103上では、いわゆるDTP(Desk Top Publishing:デスクトップパブリッシング)を実行するアプリケーションソフトウェアを動作させ、各種文書/図形が作成/編集される。コンピュータ103は作成された文書/図形をPDL(Page Description Language:ページ記述言語)に変換し、ネットワーク101を介してMFP104、LBP105に送られてプリントアウトされる。
【0025】
MFP104、LBP105はそれぞれ、コンピュータ102、103とネットワーク101を介して情報交換できる通信手段を有しており、MFP104、LBP105の情報や状態をコンピュータ102、103側に逐次知らせる仕組みとなっている。
【0026】
更に、コンピュータ102、103は、その情報を受けて動作するユーティリティソフトウェアを持っており、MFP104、LBP105はコンピュータ102、103により管理される。
【0027】
〔MFP104の構成〕
次に、図2を用いてMFP104の構成について説明する。
【0028】
図2は、図1に示したMFP104の構成を説明するブロック図である。
【0029】
図2に示すMFP104において、201は画像読み取りを行うスキャナ部である。202は画像データの画像処理行うIP部である。
【0030】
203はファクシミリなどに代表される電話回線を利用した画像の送受信を行うFAX部である。204はネットワークを利用して画像データや装置情報をやり取りするNIC(Network Interface Card)部である。
【0031】
205は前記コンピュータ103から送られてきたページ記述言語(PDL)を画像信号に展開するPDL部である。206はコア部で、MFP104の使い方に応じて画像信号を一時保存したり、経路を決定したりする。
【0032】
208はプリンタ部で、コア部206から出力された画像データを画像形成する。なお、プリンタ部208でプリントアウトされたシートはフィニッシャ部209へ送り込まれ、シートの仕分け処理やシートの仕上げ処理が行われる。
【0033】
210はディスプレイ部で、画像データをプリントせずに画像データの内容を確認したり、プリントする前に画像の様子を確認する(プレビュー)ために用いられる。
【0034】
〔スキャナ部201の構成〕
図3を用いてスキャナ部201の構成を説明する。
【0035】
図3は、図2に示したスキャナ部201の構成を説明する断面図である。
【0036】
図3において、301は原稿台ガラスであり、読み取られるべき原稿302が置かれる。原稿302は、照明ランプ303により照射され、その反射光はミラー304、305、306を経て、レンズ307によりCCD308上に結像される。
【0037】
ミラー304、照明ランプ303を含む第1ミラーユニット310はミラー304は速度vで移動し、ミラー305、306を含む第2ミラーユニット311は速度1/2vで移動することにより、原稿302の全面を走査する。第1ミラーユニット310及び第2ミラーユニット311はモータ309により駆動される。
【0038】
なお、スキャナ部201には、後述する図13に示すように、無線タグ付きの原稿が載置された場合に、該無線タグから情報を読み出したり、情報を書き込んだりするリーダ/ライタ部が所定位置に配置されている。
【0039】
また、スキャナ部201には、ADFやRDFといった原稿給送ユニットを接続して、原稿を所定位置に給送、排紙することができるように構成されている。
【0040】
〔画像処理部202の構成〕
図4を用いてIP部(画像処理部)202について説明する。
【0041】
図4は、図2に示したIP部(画像処理部)202の構成を説明するブロック図である。
【0042】
図4において、入力された光学的信号は、図3に示したCCDセンサ308により電気信号に変換される。このCCDセンサ308は、RGB3ラインのカラーセンサであり、RGBそれぞれの画像信号としてA/Dコンバータ401で、各色信号毎に8bitのデジタル画像信号RO,GO,BOに変換される。その後、シェーディング補正部402で色ごとに、基準白色版の読み取り信号を用いた、シェーディング補正が施される。
【0043】
更に、CCDセンサ308の各色ラインセンサは、相互に所定の距離を隔てて配置されているためラインディレイ調整回路(ライン補間部)403において、副走査方向の空間的ずれが補正される。
【0044】
次に、入力マスキング部404はCCDセンサ308のR,G,Bフィルタの分光特性で決まる読取色空間を、NTSCの標準色空間に変換する部分であり、CCDセンサ308の感度特性/照明ランプのスペクトル特性等の諸特性を考慮した装置固有の定数を用いた3×3のマトリックス演算を行い、入力された(RO,GO,BO)信号を標準的な(R,G,B)信号に変換する。
【0045】
更に、輝度/濃度変換部(LOG変換部)405はルックアップテーブル(LUT)RAMにより、構成され、RGBの輝度信号がC1,M1,Y1の濃度信号になるように変換される。
【0046】
406は出力マスキング/UCR回路図であり、C1,M1,Y1信号を画像形成装置のトナー色であるC,M,Y,K信号に補正して出力する。
【0047】
次に、ガンマ補正部(ガンマ変換部)407にて、トナーの色味諸特性を考慮したルックアップテーブル(LUT)RAMを使って画像出力のためのC,M,Y,Kデータに変換され、空間フィルタ408にて、エッジ強調または、スムージングが施された後、画像信号はコア部206へと送られる。
【0048】
〔NIC部204の構成〕
図5を用いてNIC部204について説明する。
【0049】
図5は、図2に示したNIC部204、PDL部205の構成を説明するブロック図である。
【0050】
図5において、ネットワーク101に対してのインターフェイスの機能を持つのが、このNIC部204であり、例えば10Basa−T/100Base−TXなどのEthernet(登録商標)ケーブルなどを利用して外部からの情報を入手したり、外部へ情報を流す役割を果たす。
【0051】
外部より情報を入手する場合は、まず、トランス部601で電圧変換され、LANコントローラ部602に送られる。LANコントローラ部602は、その内部に第1バッファメモリ(不図示)を持っており、その情報が必要な情報か否かを判断した上で、第2バッファメモリ(不図示)に送った後、PDL部205に信号を流す。
【0052】
次に、外部に情報を提供する場合には、PDL部205より送られてきたデータは、LANコントローラ部602で必要な情報を付加して、トランス部601を経由してネットワーク101に接続される。
【0053】
〔PDL部205の構成〕
次に、図5を用いてPDL部205の構成の説明する。
【0054】
コンピュータ103上で動作するアプリケーションソフトウェアによって作成された画像データは、文書、図形、写真等から構成されており、それぞれは、文字コード、図形コード及び、ラスタ画像データなどによる画像記述の要素の組み合わせから成っている。
【0055】
これが、いわゆるPDL(Page Description Language:ページ記述言語)であり、Adobe社のPostScript(登録商品)言語に代表されるものである。
【0056】
PDL部205では、上記PDLデータからラスタ画像データへの変換処理を行う。
【0057】
まず、NIC部204から送られてきたPDLデータは、CPU部603を経由して一度ハードディスク(HDD)のような大容量メモリ604に格納され、ここで各ジョブ毎に管理、保存される。次に、必要に応じて、CPU部603は、RIP(Raster Image Processing)と呼ばれるラスタ化画像処理を行って、PDLデータをラスタイメージに展開する。展開されたラスタイメージデータは、CMYKの色成分毎DRAMなどの高速アクセス可能なメモリ605にジョブ毎にページ単位で格納され、プリンタ部208の状況に合わせて、再びCPU部603を介して、コア部206へ送られる。
【0058】
リーダ部で読み取られCMYKデータに変換された画像信号を、プリンタ部へすぐに送ることができない場合、ここのメモリ604に一旦記憶されるよう、コア部206で制御される。
【0059】
〔コア部206の構成〕
図6を用いてコア部206について説明する。
【0060】
図6は、図2に示したコア部206の構成を説明するブロック図である。
【0061】
図6において、コア部206のバスセレクタ部701は、MFP104、LBP105の利用における、いわば交通整理の役割を担っている。すなわち、複写機能、ネットワークスキャン、ネットワークプリンタ、ファクシミリ送信/受信、あるいは、ディスプレイ表示などMFP104、LBP105における各種機能に応じてバスの切り替えを行うところである。
【0062】
以下に各機能を実行するためのバスの切り替えのパターン(1)〜(6)を示す。
【0063】
切り替えのパターン(1)は、複写機能で、スキャナ201→コア206→プリンタ208と切り替わる。切り替えのパターン(2)は、ネットワークスキャン機能であって、スキャナ201→コア206→NIC部204と切り替わる。切り替えのパターン(3)は、ネットワークプリンタであって、NIC部204→コア206→プリンタ208と切り替わる。
【0064】
切り替えのパターン(4)は、ファクシミリ送信機能であって、スキャナ201→コア206→FAX部203と切り替わる。
【0065】
切り替えのパターン(5)は、ファクシミリ受信機能:FAX部203→コア206→プリンタ208と切り替わる。切り替えのパターン(6)は、ディスプレイ表示機能であって、スキャナ201又はFAX部203又はNIC部204→コア206→ディスプレイ210と切り替わる。
【0066】
次に、バスセレクタ部701を出た画像データは、圧縮部702、ハードディスク(HDD)などの大容量メモリからなるメモリ部703及び、伸張部704を介してプリンタ部208(PWM部207)又はディスプレイ部210へ送られる。圧縮部702で用いられる圧縮方式は、JPEG、JBIG,ZIPなど一般的なものを用いればよい。なお、圧縮された画像データは、ジョブ毎に管理され、ファイル名、作成者、作成日時、ファイルサイズなどの付加データと一緒に格納される。
【0067】
更に、ジョブの番号とパスワードを設けて、それらも一緒に格納すれば、パーソナルボックス機能をサポートすることができる。これは、データの一時保存や特定の人にしかプリントアウト(HDDからの読み出し)ができない様にするたの機能である。記憶されているジョブのプリントアウトの指示が行われた場合には、パスワードによる認証を行った後にメモリ部703より呼び出し、画像伸張を行ってラスタイメージに戻してプリンタ部207に送ることもできる。
【0068】
〔PWM部207の構成〕
図7、図8によりPWM部207の説明をする。
【0069】
図7は、図2に示したPWM部207の構成を説明する図であり、図2と同一のものには同一の符号を付してある。図8は、図7に示したPWM部207の動作を説明するタイミングチャートである。
【0070】
図7において、コア部206を出たイエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色に色分解された多値画像データは、それぞれのPWM部207を通ってそれぞれ画像形成される。
【0071】
801は三角波発生部で、所定周波数の三角波を発生して、コンパレータ803の反転端子に入力する。802は入力されるデジタル画像信号をアナログ信号に変換するD/Aコンバータ(D/A変換部)である。
【0072】
三角波発生部801からの信号(図8に示す信号a)及びD/Aコンバータ802からの信号(図8の信号b)は、コンパレータ803で大小比較されて、図8の信号cとなってレーザ駆動部804に送られ、CMYKそれぞれが、CMYKそれぞれのレーザ発振器805でレーザビームに変換される。
【0073】
そして、後述する図9に示すポリゴンスキャナ913で、それぞれのレーザビームを走査して、それぞれの後述する図9に示す感光ドラム917、921、925、929に照射される。
【0074】
〔MFP104のプリンタ部208の構成〕
図9は、図2に示したプリンタ部208の構成を説明する断面図であり、例えば4ドラムタイプカラープリンタ部の概要例である。
【0075】
図9において、913はポリゴンミラーであり、4つの半導体レーザ発振器805より発光された4本のレーザ光を受ける。その内の1本はミラー914、915、916をへて感光ドラム917を走査し、次の1本はミラー918、919、920をへて感光ドラム921を走査し、次の1本は922、923、924をへて感光ドラム925を走査し、次の1本はミラー926、927、928をへて感光ドラム929を走査する。
【0076】
一方、930はイエロー(Y)のトナーを供給する現像器であり、レーザ光に従い、感光ドラム917上にイエローのトナー像を形成し、931はマゼンタ(M)のトナーを供給する現像器であり、レーザ光に従い、感光ドラム921上にマゼンタのトナー像を形成し、932はシアン(C)のトナーを供給する現像器であり、レーザ光に従い、感光ドラム925上にシアンのトナー像を形成し、933はブラック(K)のトナーを供給する現像器であり、レーザ光に従い、感光ドラム929上にブラックのトナー像を形成する。
【0077】
以上4色(Y,M,C,K)のトナー像がシートに転写され、フルカラーの出力画像を得ることができる。
【0078】
シートカセット934、935および、手差しトレイ936のいずれかより供給されたシートは、レジストローラ937をへて、転写ベルト938上に吸着され、搬送される。
【0079】
給紙のタイミングと同期がとられて、予め感光ドラム917、921、925、929には各色のトナーが現像されており、シートの搬送とともに、トナーがシートに転写される。
【0080】
各色のトナーが転写されたシートは、分離され、搬送ベルト939により搬送され、定着器940によって、トナーがシートに定着される。定着器940を抜けたシートはフラッパ950によりいったん下方向へ導かれてシートの後端がフラッパ950を抜けた後、スイッチバックさせて排出する。これによりフェイスダウン状態で排出され、先頭頁から順にプリントしたときに正しい順となる。990は無線タグリーダライタで、画像印刷後の無線タグ付き給紙の無線タグに情報を書き込む。なお、詳細は、図13において後述する。
【0081】
なお、4つの感光ドラム917、921、925、929は、距離dをおいて、等間隔に配置されており、搬送ベルト939により、シートは一定速度vで搬送されており、このタイミング同期がなされて、4つの半導体レーザ805は駆動される。
【0082】
なお、無線タグリーダライタ990は、画像形成された無線タグ付きシートが定着器940から排紙される際に、コア部206の制御で、検知している原稿状態、画像データ中の一部のデータであって、圧縮されたデータ等が書き込まれる。
【0083】
そして、このようにして画像出力された無線タグ付きシートは、スキャナ部201に載置された場合に、リーダライタ部1300により図13に示す無線タグ13001〜13009のいずれかから読み出されると、コア部206は、スキャナ部201が読み出す画像データから所定の画像域情報を切り出し、メモリに記憶させる。
【0084】
そして、リーダライタ部1300は、無線タグに対して所定の画像形成情報、前記切出し手段により切り出される所定の画像域情報の書き込み、または前記無線タグに記憶されている所定の画像形成情報、前記所定の画像域情報の読み込みを行う。また、無線タグ付きの記録媒体の原稿読み込み時に、IP部202により切り出される画像データと、無線タグ13001〜13009から読み出されるタグ情報と、原稿状態とに基づいて、コア部206が原稿向きを判別して給紙される記録媒体に対して出力する画像データの向きを調整する。
【0085】
また、コア部206は、IP部202により切り出される画像データと、リーダライタ部1300により前記無線タグから読み出されるタグ情報と、前記原稿状態とに基づくパターンマッチングによる比較結果により原稿の向きを判別する。
【0086】
さらに、リーダライタ部990は、画像データの出力時に、コア部206により判別される原稿向き情報を無線タグ付きの記録媒体にタグ情報として書き込む。
【0087】
さらに、操作部として機能するディスプレイ部210により無線タグ付きの記録媒体が選択された場合に、IP部202により切り出される画像データと、リーダライタ部1300により前記無線タグから読み出されるタグ情報と、前記原稿状態とに基づいて、原稿向きを判別して給紙される記録媒体に対して出力する画像データの向きを調整する。
【0088】
また、IP部202により切り出す画像サイズは、任意に設定可能とする。さらに、前記原稿状態とは、原稿サイズおよび原稿向きである。
【0089】
コア部205は、切り出される画像データの反転パターンと無線タグから読みされる画像データとのパターンマッチングが成立する場合に、読み込む画像データに回転処理を施して画像出力向きを、後述する図17に示すステップ(14)〜(18)等により調整する。
【0090】
〔ディスプレイ部210の構成〕
図10に、ディスプレイ部210を示す。
【0091】
図10は、図2に示したディスプレイ部210の構成を説明するブロック図である。
【0092】
図10において、コア部206より出力された画像信号は、CMYKデータであるため、逆LOG変換部1001でRGBデータに変換する必要がある。次に、出力されるCRTなどのディスプレイ装置1004の色の特性に合わせるためにガンマ変換部1002でルックアップテーブルを使用して出力変換を行う。変換された画像データは、一度メモリ部1003に格納されて、CRTなどのディスプレイ装置1004によって表示させる。
【0093】
ここで、ディスプレイ部210を使用するのは、出力画像を予め確認するプレビュー機能や出力する画像が意図したものと間違いないか検証するプルーフ機能、あるいは、プリントの必要がないかを確認するな場合にプリントシートの無駄を省く為である。
【0094】
〔フィニッシャ部209の構成〕
図11は、図9に示したプリンタ部208に接続可能なフィニッシャ部の構成を説明する断面図である。
【0095】
図11において、プリンタ部208の定着部940を出たシートは、フィニッシャ部209に入る。フィニッシャ部209には、サンプルトレイ1101とスタックトレイ1102ががあり、ジョブの種類や排出されるシートの枚数に応じて切り替えて排出される。
【0096】
ソート方式には2通りあり、複数のビンを有して各ビンに振り分けるビンソート方式と、後述の電子ソート機能とビン(または、トレイ)を奥/手前方向にシフトしてジョブ毎に出力シートを振り分けるシフトソート方式によりソーティングを行うことができる。電子ソート機能は、コレートと呼ばれ、前述のコア部で説明した大容量メモリを持っていれば、このバッファメモリを利用して、バッファリングしたページ順と排出順を変更する、いわゆるコレート機能を用いることで電子ソーティングの機能もサポートできる。
【0097】
次に、グループ機能は、ソーティングがジョブ毎に振り分けるのに対し、ページ毎に仕分けする機能である。
【0098】
更に、スタックトレイ1102に排出する場合には、シートが排出される前のシートをジョブ毎に蓄えておき、排出する直前にステープラ1105にてバインドすることも可能である。このほか、上記2つのトレイに至るまでに、紙をZ字状に折るためのZ折り器1104、ファイル用の2つの(または3つ)の穴開けを行うパンチャ1106があり、ジョブの種類に応じてそれぞれの処理を行う。
【0099】
更に、サドルステッチャ1107は、シートの中央部分を2ヶ所バインドした後に、シートの中央部分をローラにかませることによりシートを半折にし、週刊誌やパンフレットのようなブックレットを作成する処理を行う。
【0100】
サドルステッチャ1107で作成されたシートは、ブックレットトレイ1108に排出される。
【0101】
そのほか、図には記載されていないが、製本のためのグルー(糊付け)によるバインドや、あるいは、バインド後にバインド側と反対側の端面を 揃えるためのカッティングなどを加えることも可能である。
【0102】
また、インサータ1103はトレイ1110にセットされたシートをプリンタを通さずにトレイ1101、1102、1108のいずれかに送るためのものである。これによってフィニッシャ209に送り込まれるシートとシートの間にインサータ1103にセットされたシートをインサート(中差し)することができる。インサータ1103のトレイ1110にはユーザによりフェイスアップの状態でセットされるものとし、ピックアップローラ1111により最上部のシートから順に給送する。
【0103】
従って、インサータ1103からのシートはそのままトレイ1101、1102へ排出することによりフェイスダウン状態で排出される。サドルステッチャ1107へ送るときには、一度パンチャ1106側へ送り込んだ後スイッチバックさせて送り込むことによりフェースの向きを合わせる。
【0104】
〔ネットワークユーティリティソフトウェアの説明〕
コンピュータ102、103上にて動作するユーユーティリティソフトウェアについて説明する。MFP104、LBP105内のネットワークインターフェース部分(NIP部204+PDL部205)にはMIB(Management Information Base)と呼ばれる標準化されたデータベースが構築されており、SNMP(Simple Network Management Protocol)というネットワーク管理プロトコルを介してネットワーク上のコンピュータと通信し、MFP104、MFP105をはじめとして、ネットワーク上につながれたスキャナ、プリンタあるいは、FAXなどの管理が可能になっている。
【0105】
一方、コンピュータ102、103上ではユーティリティと呼ばれるソフトウェアプログラムが動作しており、ネットワークを介して上記SNMPの利用によりMIBを使って必要な情報交換が可能となる。
【0106】
例えば、MFP104、LBP105の装備情報をとしてフィニッシャ209が接続されているか否かを探知したり、ステータス情報をして現在プリントが出きるか否かを探知したり、あるいは、MFP104、LBP105の名前や設置場所などを記入したり変更したり確認したりといった具合に、MIBを使うことによりユーザはネットワークに接続されたMFP104、LBP105の情報をコンピュータ102、103上で確認することができる。また、これらの情報はサーバ102とクライアント103を区別してリードライトに制限を持たせることも可能である。
【0107】
従って、この機能を使うことにより、MFP104、LBP105の装備情報、装置の状態、ネットワークの設定、ジョブの経緯、使用状況の管理、制御などあらゆる情報をユーザはコンピュータ103、102の前で入手することが可能となる。
【0108】
〔LBP105の構成〕
次に、図12を用いてLBP105の構成について説明する。
【0109】
図12は、図1に示したLBP105の構成を説明する概略断面図であり、1ドラムタイプカラープリンタ部の例である。
【0110】
なお、LBP105は、ネットワークを利用して画像データや装置情報をやり取りするNIC(Network Interface Card:ネットワークインターフェイスカード)部分204、コンピュータ103から送られてきたページ記述言語(PDL)を画像信号に展開するPDL部205を有する。
【0111】
なお、NIC部、PDL部、PWM部の構成はMFP104と同様である。
【0112】
図12において、913はポリゴンミラーであり、半導体レーザより発光された1本のレーザ光を受け、ミラー914をへて感光ドラム917を走査して、感光体上に潜像を形成する。感光体上の潜像は反時計回りに回転しながら、色現像器961や黒現像器960に到達する。
【0113】
961,960の現像器は感光体上に潜像として帯電された電荷に応じてトナーをのせる(現像させる)働きをする。画像が白黒の時は、現像器960のみが使用され、カラーの時は、現像器961,960の両方が使用される。
【0114】
次に、感光体917に生成された画像は、時計回りに回転している中間転写体962に転写される。この中間転写体は、白黒の場合は1回転、カラーの場合は4回転して画像生成を中間転写体上に完了する。
【0115】
色現像器961は回転することでイエロー現像器961y、マゼンタ現像器961m、シアン現像器961cのいずれかを感光ドラム917に接するように制御される。
【0116】
まず、イエロートナーを現像,転写するときは色現像器が図10に示す位置にまるまで回転し、感光ドラム917にレーザ露光が行われると同期してドラムが時計方向へ回転し、イエロー現像器961yによってドラム上にイエローのトナー画像が形成される。
【0117】
これと同期して転写ドラム962が半時計回りへ回転し、感光ドラムからイエロートナーが転写される。転写ドラムの周囲の長さはA3サイズ画像が長手方向に形成できるものである。A3サイズの画像形成を行う場合は、A3サイズの原稿を読み取って、その画像信号によって、A3サイズ画像1面分のイエロートナー画像が転写ドラム上に形成される。
【0118】
次に、マゼンタトナーを現像・転写するときは色現像器が半時計方向へ120度回転した後、前記と同様に原稿を読み取って、その画像信号によって、ドラム917にレーザ露光が行われると同期してドラムが時計方向へ回転し、マゼンタの現像器961Mによってドラム上にマゼンタのトナー画像が形成される。これと同期して転写ドラムが半時計回りへ回転し、感光ドラムからマゼンタトナーが転写される。
【0119】
次に同様にシアントナー画像が転写される。次にブラックトナー画像が現像器960によって感光ドラム917に形成され、同様に転写される。
【0120】
一方で、上段カセット970、あるいは下段カセット971からピックアップローラ972あるいはピックアップローラ973で給紙された記録紙が、給紙ローラ974あるいは給紙ローラ975に従って搬送され、搬送ローラ976で更にレジ前まで搬送されていく。
【0121】
そして、前述した中間転写体917への画像形成が終了するタイミングで中間転写体との転写ベルト978の間にくるようなタイミングに制御されている。ここに記録紙が到達したところで、転写ベルトが中間転写体に接して、トナーが記録紙に転写される。記録紙に転写された画像は、定着ローラ979で、熱と加圧により記録紙に定着される。
【0122】
画像が定着された記録紙は、プリンタコントローラによりあらかじめ指定されていたフェイスアップ排紙口980かフェイスダウン排紙口981のいずれかに搬送され、排紙される。以上で、プリンタコントローラから送られてきた画像情報を出力することができる。
【0123】
〔無線タグの説明〕
本発明で使用している無線タグは記録紙に貼り付けることのできる充分微小な形状であるものである。記録紙に貼り付けられた無線タグとリーダライタの配置を図13に示す。
【0124】
図13は、図2に示したリーダ部201に配置される無線タグリーダライタ990と無線タグ付きシートとの対応を説明する図である。
【0125】
図13において、13010は無線タグ付きシートで、所定位置に3×3のマトリクス状に記録媒体貼り付け可能な微小形状の無線タグ13001〜13009が配置されている例である。
【0126】
1300はリーダライタ部で、無線タグのリーダライタ部1011〜1017が無線タグ近傍を通過するように配置されている。
【0127】
そして、操作者がシート13010をMFP104aの画像読み取り部(スキャナ部201)の原稿台に載せ、読み取り動作を行う。
【0128】
MFP104aの読み取り部には、図13に示すように無線タグのリーダライタ1300が設置されている。図示しない原稿台ガラス上に原稿を載せ、原稿台ガラス下をリーダライタ1300が配置されており、図示するように原稿面を走査して、複数のリーダライタ部1011〜1017によって無線タグ13001〜13009のデータを読み取る。また、給紙に無線タグ付き用紙が選択されているときは画像書込み後、定着器940の後段にある無線タグリーダライタ990(図9参照)により無線タグ13001〜13009に情報が書き込まれる。
【0129】
また、給紙に無線タグ付き用紙が選択されているときは画像書込み後、定着器940の後段にある無線タグリーダライタ990により無線タグに情報が書き込まれる。
【0130】
図14は、図13に示した無線タグ13001〜13009とリーダライタ1300との通信制御回路の一例を示すブロック図である。
【0131】
図14において、1201は無線タグ内のアンテナであり、リーダライタ側と信号の送受信を行う。
【0132】
無線タグ13001〜13009がリーダライタ1300からデータを受信する場合は、リーダライタ1300から変調された信号がアンテナ1210、アンテナ1201を介して無線タグ13001〜13009側へ送信される。無線タグ13001〜13009のアンテナ1201に生じた起電力は整流回路1202で整流されレギュレータ1203によって無線タグ内の電源が生成されると同時に変調復調回路1204で復調され記憶素子1205へ復調されたデータが書き込まれる。
【0133】
無線タグ13001〜13009がデータを送信する場合は、リーダライタ部1011〜1017から発生されたキャリアに記憶素子1205から読み出したデータによって変調した信号を乗せて送信する。
【0134】
1212は変調復調回路で、アンテナ1210、変調・キャリア発生回路1211を介して受信される信号を復調する。1213はCPUで、変調復調回路1212で復調されるデータを処理する。
【0135】
なお、無線タグ13001〜13009とリーダライタ1011〜1017とのアンテナ1201,1210との距離が充分に近いときに両者の通信が可能になる。また一度に一対の素子同士のみが通信できるものとしている。
【0136】
この例では、図13で示すリーダライタ1300の搬送方向に対して垂直な方向に7つのアンテナが配置されており、リーダライタの搬送に伴って通信を行うものである。
【0137】
図15は、図13に示した無線タグ13001〜13009の貼り付けられた記録シートと無線タグと通信するための単一リーダライタとの配置を示す図であり、リーダライタ1111を1個として、用紙搬送方向と垂直方向に走査する構成のものである。なお、リーダライタ1111は、図示しないキャリアに配置されて、該キャリアを主・副走査方向に走査することで、記録シート13010の無線タグ13001〜13009と無線通信することで、記憶素子に記憶されている情報を読み出したり、書き込みしたりすることが可能に構成されている。
【0138】
なお、無線タグのリーダライタ1011〜1017は無線タグ近傍を通過するように配置されている。
【0139】
次に、MFP104を用いて、ある原稿をコピーする場合について説明する。
【0140】
1)PC103からの画像データをMFP104がプリンタとして出力の場合における無線タグ13001〜13009へのデータ書き込み処理
PC103で、プリンタドライバを介して、印刷時に給紙に無線タグ付き用紙を選択した場合、MFP104でプリントデータを受け取ると、画像を印字出力する際に紙面上をラスタスキャンし、最初に画像データが現れる位置データと、例えばその場所から32×32画素の画像データを、印字後にプリンタ出力部にある無線タグライタ990のCPUにより画像処理される圧縮データを無線タグ13001〜13009のいずれかに書き込む。
【0141】
また、PC103側のプリンタデータから取得している画像方向、用紙サイズを受け取り、同様に無線タグ13001〜13009に書き込む。
【0142】
2)スキャナ部201からデータ読み込みコピー画像を出力する場合
給紙に無線タグ付き用紙を選択した場合、操作部にスキャナ部201に置く原稿方向を図示し指定することで、一意に原稿向きを決定しても良いし、従来方法のように画像中の文字部を検出して、画像処理部による辞書データとパターンマッチングすることにより画像方向を決定する手段を用いて画像向きを決定しても良い。
【0143】
上記1)と同様にスキャナ部201から読み取られる画像に対応するプリントデータを受け取り、画像を印字出力する際に紙面上をラスタスキャンし、最初に画像データが現れる位置データと、例えばその場所から32×32画素の画像データを、印字後にプリンタ出力部にある無線タグライタ990が備えるCPUが画像処理した圧縮データを無線タグ13001〜13009のいずれかに書き込む。
【0144】
また、PC側のプリンタデータから画像方向、用紙サイズを受け取り、同様に無線タグ13001〜13009のいずれかに書き込む。
【0145】
ここで、紙面上をラスタスキャンしたとき、最初に画像データとは、画像を左上からラスタスキャンしたとき最初にドットのことを意味する。
【0146】
例えば図16に示すような画像の場合、一番左上の四角形がそれに当たる。
【0147】
図16は、本発明に係る画像形成装置における画像データと画像情報書き込み処理を説明する模式図であり、(a)は画像で、(b)は抽出される先頭画像である。
【0148】
図16において、実際に無線タグ13001〜13009のいずれかに記憶されるデータは、画像サイズ及び向き(A4縦)、位置(Yライン−X画素)と図16の(b)に示す画像データである。無線タグ13001〜13009内に記憶する画像データの大きさは任意に変更できるが、本実施形態の例では32×32画素とする。なお、画素サイズは、これに限定されるものではない。
【0149】
スキャナ部201から読み込まれた無線タグ付き用紙の原稿向き判定方法を、図17に示すフローチャートに従い説明する。
【0150】
図17は、本発明に係る画像形成装置におけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートであり、スキャナ部201から読み込まれた無線タグ付き用紙の原稿向き判定処理手順に対応する。なお、(11)〜(20)、(14−1)〜(14−7)は各ステップを示し、各ステップは図2に示したコア部206が図示しないメモリから制御プログラムをワークメモリに読み出して実行することにより実現される。
【0151】
先ず、ステップ(11)で、リーダ(スキャナ部201)から原稿画像の読み込みと同時に、無線タグリーダ(リーダスキャナ部)1300で原稿の無線タグ情報の読み込みを行い、原稿に無線タグがあるかないかを判別し、無線タグがあるとコア部206が判断した場合は、ステップ(12)以降へ進み、無線タグがないと判断した場合、ステップ(20)へ進み通常コピー処理を行い、印刷処理を終了する。
【0152】
一方、ステップ(12)で、スキャナ部201にリーダスキャナ部1300が載置される原稿上の無線タグの情報を読み取り、コア部206が備えるメモリに格納し、ステップ(13)へ進む。
【0153】
そして、ステップ(13)では、ステップ(12)で読み取った無線タグ内の情報が、原稿向き検知に関する情報であるか否かを判断して、原稿向き検知に関する情報であると判断した場合は、ステップ(14)へ進み、原稿向き検知に関する情報でないと判断した場合、ステップ(20)へ進み通常コピー処理を行い、印刷を終了する。
【0154】
図18は、本発明に係る画像形成装置におけるスキャナ部201による画像読み取り処理動作を説明する模式図であり、(A),(C)は原稿の向きがRである場合であり、(A)は画像と原稿の向きが一致する場合であり、(C)は画像の向きと原稿の向きが、原稿の載置向きに対して例えば原稿画像が90度右回転した状態に対応する。
【0155】
また、図18の(B),(D)は原稿の向きが通常方向である場合に対応し、(B)は画像と原稿の向きが原稿の載置向きに対して例えば原稿画像が90度右回転した状態に対応する場合であり、(C)は画像の向きと原稿の向きが、原稿の載置向き一致する状態に対応する。
【0156】
一方、ステップ(14)では、ステップ(12)で読み取った無線タグデータの情報で、画像の向きが縦かどうかを判断し(14−1)、画像の向きが縦向きであると判断した場合は、原稿向きがR方向かを判断して(14−3)、原稿向きがR方向であると判断した場合は、ステップ(12)で読み取った無線タグデータ情報のサイズ向きが例えば、A4縦であり、原稿台に置かれた原稿の方向が、図18の(A)のようにA4R方向である場合であり、この場合は、図18の(A)のように先頭からX画素、上からYラインの画像Aと、下からYライン、後ろからX画素の画像Bの2つの画像を読み取る処理Aを行う(14−4)。なお、2つの画像A,Bを読み取るのは、原稿台に原稿を上下逆さまに置かれても対応できるようにするためである。
【0157】
一方、ステップ(14−3)で、R方向でないと判定した場合は、無線タグデータ情報のサイズ向きがA4縦であり、原稿台に置かれた原稿の方向が図17ののようにA4方向である場合、図18の(B)の2つの位置の画像を読み取る処理Bを行う(14−5)。
【0158】
一方、ステップ(14−1)で、画像向きが横向きであると判断した場合は、原稿向きはR方向かどうかを判断して(14−2)、原稿向きがR方向であると判断した場合は、無線タグデータ情報のサイズ向きがA4横で、原稿台に置かれた原稿の方向が図18の(C)のようにA4R方向である場合、図18の(C)のに示す2つ画像を読み取る処理Cを行う(14−6)。
【0159】
一方、ステップ(14−2)で、R方向でないと判断した場合、原稿台に置かれた原稿の方向が図18の(D)のようにA4方向である場合、図18の(D)のに示す2つ画像を読み取る処理Dを行う(14−7)。
【0160】
なお、読み取る画像サイズは無線タグの画像サイズよりも大きくすべきである。これは原稿台に置いた原稿がずれる可能性やフィーダに送られる原稿が僅かに傾く可能性があるからである。
【0161】
また、処理A〜Dで共通な処理として、パターンマッチングがあり、無線タグ情報の画像データと、画像Aと画像Bを180°回転した画像とをパターンマッチングする(画像Aとマッチングした場合、画像方向はそのままで正しく、画像Bとマッチングしたときは画像を180°回転する必要がある)。
【0162】
これにより、プリントアウト後の画像が出力ビンにどの向きで出力されるか検知し、ステップ(15)へ進む。
【0163】
通常、スキャナ部201の原稿台に原稿が置かれコピーが実行された場合、図19および図20のようにプリントアウトされた用紙向きはリーダにセットされた原稿向きと同じ向きでプリンタ出力部にプリントアウトされる。
【0164】
図19、図20は、本発明に係る画像形成装置における画像出力状態を説明する模式図である。
【0165】
次に、ステップ(15)では、検知した画像向きと予め定めている出力ビンの方向が一致しているかどうか比較し、一致していると判断した場合、ステップ(17)へ進み一致していない場合、ステップ(16)へ進む。
【0166】
そして、ステップ(16)では、図21のようにプリントアウト後の画像方向が、予め定められている出力ビンの画像方向と一致するように画像を回転しステップ(17)進む。
【0167】
そして、ステップ(17)では、コピー時に給紙に無線タグ付き用紙が選択されているかどうかを判断して、無線タグ付き用紙が選択されていると判断した場合、ステップ(18)へ進み,無線タグ付き用紙が選択されていないと判断した場合、ステップ(19)へ進み、無線タグライタでデータの書き込みを行わず、印刷を終了する。
【0168】
一方、ステップ(17)で、コピー時に給紙に無線タグ付き用紙が選択されていると判断した場合は、ステップ(18)で、印字後に無線タグライタ990によりステップ(12)で読み込んだデータと同じデータを無線タグに書き込み印刷を終了する。
【0169】
以上により、ステープル時及び、Nin1などの縮小レイアウト時に全ての画像方向を合わせて出力することが出来る。
【0170】
上記実施形態によれば、予め無線タグに入れられている画像と、コピーして得られた画像でパターンマッチングを行うため、判定ミスなく原稿方向を検知することが出来る。また、通常のコピーフロー中で画像比較を行うため無線タグを読み取ることの出来るMFP104では、ハード的な変更なく機能を追加することが出来る。
【0171】
また、原稿の載置向きが不定となってしまう場合でも、画像の出力向きが揃った画像出力結果を得られたり、画像形成する際に、検知されている原稿状態等の原稿情報を無線タグに記憶しておくことが可能となる。
【0172】
〔第2実施形態〕
上記第1実施形態では、原稿画像を1枚読み取る場合の画像出力例について説明したが、コンピュータ103aと103bからのプリントデータに基づいて、画像データを無線タグ付き用紙に印刷する場合に、上記ステップ(18)を実行することで、その印刷された無線タグ付き用紙をスキャナ部201に載置して、コピー処理を行う場合にも、同様に本発明を適用可能である。
【0173】
〔第3実施形態〕
上記第1実施形態では、原稿画像を1枚読み取る場合の画像出力例について説明したが、複数枚の原稿を読み取り、1枚の画像出力とするような、いわゆるNin1(縮小レイアウト)コピー処理や、Nin1プリント処理する場合にも本発明を適用することで、画像の向きが揃ったNin1コピー処理結果や、Nin1プリント処理結果を得ることができる。
【0174】
これにより、原稿の載置向きが不定となってしまう場合でも、画像の出力向きが揃ったNin1プリントあるいはNin1コピーされた画像出力結果が得られたり、画像形成する際に、検知されている原稿状態等の原稿情報を無線タグに記憶しておくことが可能となる。
【0175】
〔第4実施形態〕
以下、図22に示すメモリマップを参照して本発明に係る画像形成装置で読み取り可能なデータ処理プログラムの構成について説明する。
【0176】
図22は、本発明に係る画像形成装置で読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【0177】
なお、特に図示しないが、記憶媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
【0178】
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、各種プログラムをコンピュータにインストールするためのプログラムや、インストールするプログラムが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
【0179】
本実施形態における図17に示す機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記憶媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記憶媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
【0180】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0181】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0182】
従って、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
【0183】
プログラムを供給するための記憶媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVDなどを用いることができる。
【0184】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0185】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは、圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバやftpサーバ等も本発明の請求項に含まれるものである。
【0186】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0187】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理のまたは全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0188】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理のまたは全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0189】
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0190】
本発明の様々な例と実施形態を示して説明したが、当業者であれば、本発明の趣旨と範囲は、本明細書内の特定の説明に限定されるのではなく、以下の実施態様も含まれることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0191】
【図1】本発明に係る画像形成装置を適用可能な画像処理システムの一例を示す図である。
【図2】図1に示したMFPの構成を説明するブロック図である。
【図3】図2に示したスキャナ部の構成を説明する断面図である。
【図4】図2に示したIP部(画像処理部)の構成を説明するブロック図である。
【図5】図2に示したNIC部、PDL部の構成を説明するブロック図である。
【図6】図2に示したコア部の構成を説明するブロック図である。
【図7】図2に示したPWM部の構成を説明する図である。
【図8】図7に示したPWM部の動作を説明するタイミングチャートである。
【図9】図2に示したプリンタ部の構成を説明する断面図である。
【図10】図2に示したディスプレイ部の構成を説明するブロック図である。
【図11】図9に示したプリンタ部に接続可能なフィニッシャ部の構成を説明する断面図である。
【図12】図1に示したLBPの構成を説明する概略断面図である。
【図13】図2に示したリーダ部に配置される無線タグリーダライタと無線タグ付きシートとの対応を説明する図である。
【図14】図13に示した無線タグとリーダライタとの通信制御回路の一例を示すブロック図である。
【図15】図13に示した無線タグの貼り付けられた記録シートと無線タグと通信するための単一リーダライタとの配置を示す図である。
【図16】本発明に係る画像形成装置における画像データと画像情報書き込み処理を説明する模式図である。
【図17】本発明に係る画像形成装置におけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図18】本発明に係る画像形成装置におけるスキャナ部201による画像読み取り処理動作を説明する模式図である。
【図19】本発明に係る画像形成装置における画像出力状態を説明する模式図である。
【図20】本発明に係る画像形成装置における画像出力状態を説明する模式図である。図である。
【図21】本発明に係る画像形成装置における画像出力状態を説明する模式図である。図である。
【図22】本発明に係る画像形成装置で読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【符号の説明】
【0192】
201 スキャナ部
206 コア部
208 プリンタ部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
読み取り手段により読み取られる画像データに基づいて画像を無線タグ付きの記録媒体に出力可能な画像形成装置であって、
前記画像データから所定の画像域情報を切り出す切出し手段と、
前記無線タグに対して所定の画像形成情報、前記切出し手段により切り出される所定の画像域情報の書き込み、または前記無線タグに記憶されている所定の画像形成情報、前記所定の画像域情報の読み込みを行う無線タグ処理手段と、
前記無線タグ付きの記録媒体の原稿読み込み時に、前記切出し手段により切り出される画像データと、前記無線タグ処理手段により前記無線タグから読み出されるタグ情報と、前記原稿状態とに基づいて、原稿向きを判別して給紙される記録媒体に対して出力する画像データの向きを調整する制御手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記切出し手段により切り出される画像データと、前記無線タグ処理手段により前記無線タグから読み出されるタグ情報と、前記原稿状態とに基づくパターンマッチングによる比較結果により原稿の向きを判別することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記無線タグ処理手段は、画像データの出力時に、前記制御手段により判別される原稿向き情報を前記無線タグ付きの記録媒体にタグ情報として書き込むことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項4】
無線タグ付きの記録媒体と、通常の記録媒体とを選択する選択手段を有し、
前記制御手段は、前記選択手段により前記無線タグ付きの記録媒体が選択された場合に、前記切出し手段により切り出される画像データと、前記無線タグ処理手段により前記無線タグから読み出されるタグ情報と、前記原稿状態とに基づいて、原稿向きを判別して給紙される記録媒体に対して出力する画像データの向きを調整することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記切出し手段により切り出す画像サイズは、任意に設定可能とすることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記原稿状態とは、原稿サイズおよび原稿向きであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記制御手段は、切り出される画像データの反転パターンと前記無線タグから読みされる画像データとのパターンマッチングが成立する場合に、読み込む画像データに回転処理を施して画像出力向きを調整することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項8】
読み取り手段により読み取られる画像データに基づいて画像を無線タグ付きの記録媒体に出力可能な画像形成装置における画像形成方法であって、
前記画像データから所定の画像域情報を切り出す切出しステップと、
前記無線タグに対して所定の画像形成情報、前記切出しステップにより切り出される所定の画像域情報の書き込み、または前記無線タグに記憶されている所定の画像形成情報、前記所定の画像域情報の読み込みを行う無線タグ処理ステップと、
前記無線タグ付きの記録媒体の原稿読み込み時に、前記切出しステップにより切り出される画像データと、前記無線タグ処理ステップにより前記無線タグから読み出されるタグ情報と、前記原稿状態とに基づいて、原稿向きを判別して給紙される記録媒体に対して出力する画像データの向きを調整する制御ステップと、
を有することを特徴とする画像形成方法。
【請求項9】
前記制御ステップは、前記切出しステップにより切り出される画像データと、前記無線タグ処理ステップにより前記無線タグから読み出されるタグ情報と、前記原稿状態とに基づくパターンマッチングによる比較結果により原稿の向きを判別することを特徴とする請求項8記載の画像形成方法。
【請求項10】
前記無線タグ処理ステップは、画像データの出力時に、前記制御ステップにより判別される原稿向き情報を前記無線タグ付きの記録媒体にタグ情報として書き込むことを特徴とする請求項8記載の画像形成方法。
【請求項11】
無線タグ付きの記録媒体と、通常の記録媒体とを選択する選択ステップを有し、
前記制御ステップは、前記選択ステップにより前記無線タグ付きの記録媒体が選択された場合に、前記切出しステップにより切り出される画像データと、前記無線タグ処理手段により前記無線タグから読み出されるタグ情報と、前記原稿状態とに基づいて、原稿向きを判別して給紙される記録媒体に対して出力する画像データの向きを調整することを特徴とする請求項8記載の画像形成方法。
【請求項12】
前記切出しステップにより切り出す画像サイズは、任意に設定可能とすることを特徴とする請求項8記載の画像形成方法。
【請求項13】
前記原稿状態とは、原稿サイズおよび原稿向きであることを特徴とする請求項8記載の画像形成方法。
【請求項14】
前記制御ステップは、切り出される画像データの反転パターンと前記無線タグから読みされる画像データとのパターンマッチングが成立する場合に、読み込む画像データに回転処理を施して画像出力向きを調整することを特徴とする請求項8記載の画像形成方法。
【請求項15】
請求項8〜14のいずれかに記載の画像形成方法を実行させるためのプログラムを格納したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
【請求項16】
請求項8〜14のいずれかに記載の画像形成方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項1】
読み取り手段により読み取られる画像データに基づいて画像を無線タグ付きの記録媒体に出力可能な画像形成装置であって、
前記画像データから所定の画像域情報を切り出す切出し手段と、
前記無線タグに対して所定の画像形成情報、前記切出し手段により切り出される所定の画像域情報の書き込み、または前記無線タグに記憶されている所定の画像形成情報、前記所定の画像域情報の読み込みを行う無線タグ処理手段と、
前記無線タグ付きの記録媒体の原稿読み込み時に、前記切出し手段により切り出される画像データと、前記無線タグ処理手段により前記無線タグから読み出されるタグ情報と、前記原稿状態とに基づいて、原稿向きを判別して給紙される記録媒体に対して出力する画像データの向きを調整する制御手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記切出し手段により切り出される画像データと、前記無線タグ処理手段により前記無線タグから読み出されるタグ情報と、前記原稿状態とに基づくパターンマッチングによる比較結果により原稿の向きを判別することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記無線タグ処理手段は、画像データの出力時に、前記制御手段により判別される原稿向き情報を前記無線タグ付きの記録媒体にタグ情報として書き込むことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項4】
無線タグ付きの記録媒体と、通常の記録媒体とを選択する選択手段を有し、
前記制御手段は、前記選択手段により前記無線タグ付きの記録媒体が選択された場合に、前記切出し手段により切り出される画像データと、前記無線タグ処理手段により前記無線タグから読み出されるタグ情報と、前記原稿状態とに基づいて、原稿向きを判別して給紙される記録媒体に対して出力する画像データの向きを調整することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記切出し手段により切り出す画像サイズは、任意に設定可能とすることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記原稿状態とは、原稿サイズおよび原稿向きであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記制御手段は、切り出される画像データの反転パターンと前記無線タグから読みされる画像データとのパターンマッチングが成立する場合に、読み込む画像データに回転処理を施して画像出力向きを調整することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項8】
読み取り手段により読み取られる画像データに基づいて画像を無線タグ付きの記録媒体に出力可能な画像形成装置における画像形成方法であって、
前記画像データから所定の画像域情報を切り出す切出しステップと、
前記無線タグに対して所定の画像形成情報、前記切出しステップにより切り出される所定の画像域情報の書き込み、または前記無線タグに記憶されている所定の画像形成情報、前記所定の画像域情報の読み込みを行う無線タグ処理ステップと、
前記無線タグ付きの記録媒体の原稿読み込み時に、前記切出しステップにより切り出される画像データと、前記無線タグ処理ステップにより前記無線タグから読み出されるタグ情報と、前記原稿状態とに基づいて、原稿向きを判別して給紙される記録媒体に対して出力する画像データの向きを調整する制御ステップと、
を有することを特徴とする画像形成方法。
【請求項9】
前記制御ステップは、前記切出しステップにより切り出される画像データと、前記無線タグ処理ステップにより前記無線タグから読み出されるタグ情報と、前記原稿状態とに基づくパターンマッチングによる比較結果により原稿の向きを判別することを特徴とする請求項8記載の画像形成方法。
【請求項10】
前記無線タグ処理ステップは、画像データの出力時に、前記制御ステップにより判別される原稿向き情報を前記無線タグ付きの記録媒体にタグ情報として書き込むことを特徴とする請求項8記載の画像形成方法。
【請求項11】
無線タグ付きの記録媒体と、通常の記録媒体とを選択する選択ステップを有し、
前記制御ステップは、前記選択ステップにより前記無線タグ付きの記録媒体が選択された場合に、前記切出しステップにより切り出される画像データと、前記無線タグ処理手段により前記無線タグから読み出されるタグ情報と、前記原稿状態とに基づいて、原稿向きを判別して給紙される記録媒体に対して出力する画像データの向きを調整することを特徴とする請求項8記載の画像形成方法。
【請求項12】
前記切出しステップにより切り出す画像サイズは、任意に設定可能とすることを特徴とする請求項8記載の画像形成方法。
【請求項13】
前記原稿状態とは、原稿サイズおよび原稿向きであることを特徴とする請求項8記載の画像形成方法。
【請求項14】
前記制御ステップは、切り出される画像データの反転パターンと前記無線タグから読みされる画像データとのパターンマッチングが成立する場合に、読み込む画像データに回転処理を施して画像出力向きを調整することを特徴とする請求項8記載の画像形成方法。
【請求項15】
請求項8〜14のいずれかに記載の画像形成方法を実行させるためのプログラムを格納したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
【請求項16】
請求項8〜14のいずれかに記載の画像形成方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【公開番号】特開2006−313970(P2006−313970A)
【公開日】平成18年11月16日(2006.11.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−135117(P2005−135117)
【出願日】平成17年5月6日(2005.5.6)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年11月16日(2006.11.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年5月6日(2005.5.6)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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