説明

画像形成装置の省エネモード制御方法

【課題】 省エネ効果が高いとともに、操作者の使い勝手を悪化させてしまうことのない画像形成装置の省エネモード制御方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 画像形成処理で使用されるハードウェア資源と画像形成処理を行うプログラムとを有する画像形成装置で省エネモードの制御を行う方法であって、上記画像形成装置が未使用である待機状態に上記画像形成装置を省エネモードに移行させる工程と、操作者の所持するデータキャリアが上記画像形成装置にセットされた場合に上記画像形成装置の少なくとも一部の機能を復帰させる工程とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は画像形成装置の省エネモード制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
コピー機に代表される画像形成装置は常時電源が投入されているものであるため、消費電力の削減に対するニーズが高い。特に、昨今はネットワーク対応のプリンタとしての機能を有するものも多いため、夜間等においても電源を落とすことがなく、消費電力削減のニーズはいっそう高い。
【0003】
このようなことから、従来より、画像形成装置が未使用の待機状態になると省エネモード(パワーセイブモード)に自動的に移行するようにしている。そして、この省エネモードは操作者のキー操作等によって解除される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したように、従来は未使用の待機状態になると省エネモードに自動的に移行し、操作者のキー操作等によって省エネモードが解除されるものであったが、一律に全機能を復帰させるものであったため、省エネの効果が十分でないという問題があった。
【0005】
すなわち、省エネの効果を発揮させるためには、可能な限り長い時間にわたって各部への通電を停止しておくことが望まれるが、操作者のキー操作等によって一律に全機能が復帰してしまう場合には、本来必要でない部分についても通電が開始されてしまい、省エネの効果が十分でない。
【0006】
一方で、省エネをあまりに徹底することは、操作者の使い勝手を悪化させてしまう可能性があり、利用状況にマッチした制御方法が望まれるところである。
【0007】
本発明は上記の従来の問題点に鑑み提案されたものであり、その目的とするところは、省エネ効果が高いとともに、操作者の使い勝手を悪化させてしまうことのない画像形成装置の省エネモード制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するため、本発明にあっては、請求項1に記載されるように、画像形成処理で使用されるハードウェア資源と画像形成処理を行うプログラムとを有する画像形成装置で省エネモードの制御を行う方法であって、上記画像形成装置が未使用である待機状態に上記画像形成装置を省エネモードに移行させる工程と、操作者の所持するデータキャリアが上記画像形成装置にセットされた場合に上記画像形成装置の少なくとも一部の機能を復帰させる工程とを備えるようにしている。
【0009】
また、請求項2に記載されるように、上記データキャリアは上記画像形成装置とオフライン接続されるものとすることができる。
【0010】
また、請求項3に記載されるように、上記データキャリアは上記画像形成装置と無線接続されるものとすることができる。
【0011】
また、請求項4に記載されるように、上記省エネモードにおいてはコマンドおよびネットワーク経由ジョブの受付を行うための一部の機能を稼動状態に維持するようにすることができる。
【0012】
また、請求項5に記載されるように、プリントジョブを受け付けた場合にプリントデータを保存するるようにすることができる。
【0013】
また、請求項6に記載されるように、上記プリントジョブを受け付けた場合に休止状態にあるハードディスク装置を復帰させてプリントデータを保存するようにすることができる。
【0014】
また、請求項7に記載されるように、上記データキャリアが上記画像形成装置にセットされた場合に印刷機能を復帰させて印刷を実行するようにすることができる。
【0015】
また、請求項8に記載されるように、上記印刷機能の復帰時に電荷蓄積部の電荷を放電して印刷機能を急速に立ち上げるようにすることができる。
【0016】
また、請求項9に記載されるように、上記電荷蓄積部は上記画像形成装置の稼動時に充電されるようにすることができる。
【0017】
また、請求項10に記載されるように、上記電荷蓄積部は大容量のコンデンサもしくは二次電池により構成されるものとすることができる。
【0018】
また、請求項11に記載されるように、プリントジョブを受け付けた場合に印刷機能を復帰させて印刷を実行し、印刷された用紙を外部から取り出し不能な状態に格納するようにすることができる。
【0019】
また、請求項12に記載されるように、印刷された用紙を内部スタックに格納するようにすることができる。
【0020】
また、請求項13に記載されるように、上記内部スタックは格納領域である複数のビンを有するようにすることができる。
【0021】
また、請求項14に記載されるように、上記用紙の格納後に再び省エネモードに移行させるようにすることができる。
【0022】
また、請求項15に記載されるように、上記データキャリアが上記画像形成装置にセットされた場合に上記印刷された用紙を取り出し可能にするようにすることができる。
【0023】
また、請求項16に記載されるように、上記データキャリアが上記画像形成装置にセットされた場合に上記内部スタックの機能を復帰させて用紙を取り出し可能にするようにすることができる。
【0024】
また、請求項17に記載されるように、上記印刷機能の復帰時に電荷蓄積部の電荷を放電して印刷機能を急速に立ち上げるようにすることができる。
【0025】
また、請求項18に記載されるように、上記電荷蓄積部は上記画像形成装置の稼動時に充電されるようにすることができる。
【0026】
また、請求項19に記載されるように、上記電荷蓄積部は大容量のコンデンサもしくは二次電池により構成されるものとすることができる。
【0027】
また、請求項20に記載されるように、上記データキャリアが上記画像形成装置にセットされた場合に全機能を復帰させるようにすることができる。
【0028】
また、請求項21に記載されるように、上記データキャリアの格納情報から当該データキャリアを所持する操作者を特定し、当該操作者の利用権限に応じて利用可能な機能のみを復帰させるようにすることができる。
【0029】
また、請求項22〜42に記載されるように、画像形成装置として構成することができる。
【発明の効果】
【0030】
本発明にあっては、操作者の所持するデータキャリアが画像形成装置にセットされることをトリガとして必要最小限の機能を復帰させるため、省エネ効果が高いとともに、操作者の使い勝手を悪化させてしまうことがないという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
以下、本発明の好適な実施形態につき図面を参照して説明する。
【0032】
図1は本発明の一実施形態にかかる画像形成装置の構成図である。図1において、画像形成装置1は、画像形成にかかる全体的な制御を行うシステム制御部2と、操作者とのインタフェースとなる操作部3と、原稿から画像の読み込みを行うスキャナーエンジン4と、用紙への画像の印刷を行うプロッターエンジン5と、印刷が行われた用紙の仕分け、格納等を行うフィニッシャー6とを備え、システム制御部2と操作部3、スキャナーエンジン4、プロッターエンジン5の間はそれぞれ高速シリアルバスによって接続されている。このような構成により、画像形成装置1は、スキャナー、コピー、プリンター等の機能を提供することができる。
【0033】
また、システム制御部2は外部ネットワーク7とネットワーク接続されており、外部ネットワーク7に接続されるスキャナー81、プリンター82、多機能複写機(MFP)83、パーソナルコンピュータ(PC)84、サーバ85、Webサイト86等と通信可能になっている。
【0034】
システム制御部2は、画像データの読み込みから印刷までのデータフローを制御する画像データフロー制御部201と、基本機能の制御を行うシステムコントローラ202と、システムコントローラ202の制御において用いられるデータを格納するRAM203、
ROM204、NVRAM205とを備えている。ここで、NVRAM205は不揮発性メモリである。
【0035】
また、システム制御部2は、画像データ、画像処理プログラム等を格納するHDD206と、ワーク用メモリ207と、画像の回転等の処理を行う画像処理部208と、画像の描画を行う描画部209と、機能拡張を行うためのオプション拡張部210と、スキャナーエンジン4と高速シリアルバスを介して通信を行うための変換部211と、プロッターエンジン5と高速シリアルバスを介して通信を行うための変換部212とを備えている。
【0036】
操作部3は、操作部3内での処理の制御を行うCPU31と、制御において用いられるデータを格納するRAM32、ROM33と、表示用フォントを格納するフォントROM34と、処理状況、処理メニュー等を表示する液晶パネルの如き表示部35と、操作者からのコマンドを受け付けるコマンド入力部36と、操作者の所持するIDカード等として構成された後述するデータキャリアのデータを読み書きするデータキャリアインタフェース部37と、システム制御部2と高速シリアルバスを介して通信を行うための変換部38とを備えている。
【0037】
スキャナーエンジン4は、原稿の画像を撮像する撮像部41と、撮像結果をディジタル値に変換するA/D変換部42と、システム制御部2と高速シリアルバスを介して通信を行うための変換部43とを備えている。
【0038】
プロッターエンジン5は、プロッターエンジン5内での印刷処理の制御を行うプロセスコントローラ51と、制御において用いられるデータを格納するRAM52、ROM53、NVRAM54と、印刷する画像をドラム等に作像する作像部55と、システム制御部2と高速シリアルバスを介して通信を行うための変換部56と、省エネモード等からの復帰時に定着系を急速に暖めて印刷可能とするために蓄積電荷を放出するための電荷蓄積部57とを備えている。なお、電荷蓄積部57は大容量のコンデンサもしくは二次電池等により構成され、プロッターエンジン5への通電時に充電されるようになっている。
【0039】
フィニッシャー6は、印刷された用紙をジョブ単位等に格納する複数のビンを有した内部スタック61と、排出された用紙を保持する排紙トレー62とを備えている。
【0040】
図2は操作者の所持するIDカード等として構成されたデータキャリア9と画像形成装置1の接続方法を示す図である。図2(a)はオフライン接続による方法を示しており、画像形成装置1のデータキャリアインタフェース部37に設けられた挿入部37aにデータキャリア9を挿入することで端子を物理的に接触させ、データキャリア9に格納されたデータを読み出し、あるいはデータキャリア9に対してデータを書き込むことができる。なお、データキャリア9としてはICカード、メモリースティック、SDカード等の各種メモリメディアが使用できる。
【0041】
図2(b)は無線接続による方法を示しており、画像形成装置1のデータキャリアインタフェース部37に設けられたアンテナ37bにデータキャリア9を近づけることで、データキャリア9に格納されたデータを読み出し、あるいはデータキャリア9に対してデータを書き込むことができる。この場合、データキャリア9には無線タグ(RFID)等を用いることができる。
【0042】
図3はデータキャリア9の格納データの例を示す図であり、所有者の個人情報を示す「個人ID」、使用する言語を示す「母語語情報」、頻繁に使用するコピーの設定を示す「コピー操作モード」、頻繁にアクセスするパーソナルコンピュータやサーバ等のアドレス等の情報を示す「参照データ」、使用履歴を示す「履歴」、表示画面上の個人用壁紙や個人用時計の表示等を行わせる「プログラム」等を含んでいる。なお、データキャリア9の格納データはこれらに限定されるものでなく、必要に応じて種々のデータを格納することができる。
【0043】
図4はデータキャリア9による表示言語の設定の概要を示す図であり、図4(a)に示すように母国語情報が日本語であるデータキャリア9が画像形成装置1の操作部3にセットされると、CPU31の制御のもと、データキャリアインタフェース部37がデータキャリア9内のICチップからデータを読み出し、フォントROM34から日本語フォントを取得して表示部35に日本語表示を行わせる。図5(a)は表示部35の表示画面35aにおける日本語表示の例を示すものである。
【0044】
また、図4(b)に示すように母国語情報が英語であるデータキャリア9が画像形成装置1の操作部3にセットされると、CPU31の制御のもと、データキャリアインタフェース部37がデータキャリア9内のICチップからデータを読み出し、フォントROM34から英語フォントを取得して表示部35に英語表示を行わせる。図5(b)は表示部35の表示画面35aにおける英語表示の例を示すものである。なお、フォントROM34に存在しない言語フォントが必要な場合、後述するように他のルートからフォントの取得を行う。
【0045】
図6は上記のデータキャリア9による表示言語の設定の処理を示すフローチャートである。図6において、予めデータキャリア9に母国語情報の登録が行われ(ステップS1)、このデータキャリア9が画像形成装置1にセットされたものとすると、先ず、機器側(画像形成装置1側)ではデータキャリア9から情報の読み出しを行い(ステップS2)、続いて内容の判読を行う(ステップS3)。
【0046】
次いで、判読結果から表示に必要なフォントを把握して対応するフォントの参照を行い(ステップS4)、機器内に存在するか否かを判断する(ステップS5)。ここで、機器内に存在する場合(ステップS5のYes)、続いて操作部3のフォントROM34に存在するか否か判断し(ステップS6)、存在する場合(ステップS6のYes)にはフォントROM34を参照し(ステップS7)、フォントの展開を行い(ステップS10)、操作部3の表示部35にそのフォントによる表示を行う(ステップS11)。
【0047】
また、機器内には存在してもフォントROM34に存在しない場合(ステップS6のNo)には、システム制御部2のHDD206にアクセスして対応するフォントを取得し(ステップS8)、フォントの展開を行い(ステップS10)、操作部3の表示部35にそのフォントによる表示を行う(ステップS11)。
【0048】
一方、機器内に表示に必要なフォントが存在しない場合(ステップS5のNo)には、システム制御部2から外部ネットワーク7を介してサーバ85、Webサイト86等にアクセスして対応するフォントをRAM32にダウンロードし(ステップS9)、フォントの展開を行い(ステップS10)、操作部3の表示部35にそのフォントによる表示を行う(ステップS11)。なお、ダウンロードしたフォントは当該操作者の使用が終了した後に消去される。
【0049】
以上の処理によって、画像形成装置1の利用に際し、操作者の理解しやすい母国語による表示に自動的に設定を行うことができる。
【0050】
図7はデータキャリア9による操作モードの設定の概要を示す図であり、表示言語のみならず、コピー機能等の詳細な設定を含む操作モードの設定を行えるようにしたものである。図7において、データキャリア9が画像形成装置1の操作部3にセットされると、CPU31の制御のもと、データキャリアインタフェース部37がデータキャリア9内のICチップからデータを読み出し、操作モードの情報に従って画像形成装置1の設定を行う。図8は操作モードの設定による操作部3の表示画面35aの例を示す図であり、(a)はフルカラーのコピー機能に対して、画像タイプ(文字/写真)、変倍率、ソート機能、集約印刷、両面印刷等の設定が自動的に行われた状態を示している。また、(b)は大きい文字での表示が指定されていた場合の表示画面35aの例を示している。
【0051】
図9は上記のデータキャリア9による操作モードの設定の処理を示すフローチャートである。図9において、予めデータキャリア9に操作モード情報の登録が行われ(ステップS21)、このデータキャリア9が画像形成装置1にセットされたものとすると、先ず、機器側(画像形成装置1側)ではデータキャリア9から情報の読み出しを行い(ステップS22)、対象モードの判読を行う(ステップS23)。続いて、対象モードが複数であるか否かを判断し(ステップS24)、複数でない場合(ステップS24のNo)はそのまま、複数である場合(ステップS24のYes)には対象モードの選択(ステップS25)を操作者に行わせた後、操作モードで指定されたメカ構成と当該機器のメカ構成とを比較し(ステップS26)、当該機器に対応する機構が存在するか否か判断する(ステップS27)。
【0052】
ここで、当該機器に対応する機構が存在しない場合(ステップS27のNo)には、現在の機器を利用したいか否かを操作者に確認し(ステップS28)、現在の機器を利用したいとの選択がなされた場合(ステップS28のYes)には現在の機器では使用不可能である旨を表示する(ステップS29)。
【0053】
次いで、当該機器に対応する機構が存在する場合(ステップS27のYes)および現在の機器では使用不可能である旨を表示した場合(ステップS29)には、続いて操作モードで指定されたソフト構成と当該機器のソフト構成とを比較し(ステップS30)、当該機器に対応するソフト構成が存在するか否か判断する(ステップS31)。
【0054】
ここで、当該機器に対応するソフト構成が存在する場合(ステップS31のYes)には、続いてシステム制御部2の制御用のROM204に当該機能があるか否かを判断し(ステップS32)、ROM204に当該機能がある場合(ステップS32のYes)にはROM204の当該機能を参照する(ステップS33)。当該機器に対応するソフト構成が存在しない場合(ステップS32のNo)にはシステム制御部2のHDD206から当該機能を参照する(ステップS34)。
【0055】
また、当該機器に対応するソフト構成が存在しない場合(ステップS31のNo)には現在の機器を利用するか否かを操作者に確認し(ステップS35)、現在の機器を利用したいとの選択がなされた場合(ステップS35のYes)にはシステム制御部2から外部ネットワーク7を介してサーバ85、Webサイト86等にアクセスして当該機能に対応する機能モジュールをRAM203にダウンロードする(ステップS36)。現在の機器を利用しないとの選択がなされた場合(ステップS35のNo)には、処理すべき画像データ等がそろった時点で当該機能を有する他の多機能複写機83等に外部ネットワーク7を介して画像データを送信し(ステップS37)、他の機器の機能を借りて処理を行い(ステップS38)、処理結果を受信する(ステップS39)。
【0056】
次いで、システム制御部2の制御用のROM204から当該機能を参照し(ステップS33)、システム制御部2のHDD206から当該機能を参照し(ステップS34)、外部のサーバ85、Webサイト86等から当該機能に対応する機能モジュールをダウンロードし(ステップS36)、もしくは、他の機器から処理結果を受信(ステップS39)した後、対応機能の展開等を行う(ステップS40)。
【0057】
一方、当該機器に対応する機構が存在しない場合(ステップS27のNo)で、現在の機器を利用しないとの選択がなされた場合(ステップS28のNo)には、対応するメカ機能を有する別の多機能複写機83等に外部ネットワーク7を介して接続し(ステップS41)、ソフト機能が適合するか等を判断して必要な設定を行う(ステップS42)。この際の処理の詳細は省略するが、ステップS30〜ステップS40と同様のものとなる。
【0058】
次いで、印刷機能を使用するか否かを判断し(ステップS43)、印刷機能を使用しないスキャナー機能等の場合(ステップS43のNo)には読み取りデータの受信を行い(ステップS44)、印刷機能を使用する場合(ステップS43のYes)には処理用の画像データを送信する(ステップS45)。読み取りデータの受信を行い(ステップS44)、もしくは、処理用の画像データを送信(ステップS45)した後、データキャリア9を挿入等した機器上の表示部35に利用機器の所在を表示する(ステップS46)。
【0059】
そして、対応機能の展開等を行い(ステップS40)、もしくは、利用機器の所在を表示(ステップS46)した後、データキャリア9の操作モードにより指示された機能につき全て処理を完了したか否か判断し(ステップS47)、未完了である場合(ステップS47のNo)にはメカ構成の比較(ステップS26)に戻り、完了した場合(ステップS47のYes)には機器上の表示部35に要求された機能の表示を行う(ステップS48)。
【0060】
以上の処理によって、画像形成装置1の利用に際し、操作者の希望する操作モードに自動的に設定を行い、希望する処理を行うことができる。
【0061】
図10は操作モードの設定に対応した機能モジュールの追加等の概要を示す図である。図10(a)は、データキャリア9が操作部3のデータキャリアインタフェース部37に挿入等されることにより、画像データフロー制御部201、システムコントローラ202を介し、基盤機能に対して、ROM204、NVRAM205、HDD206、サーバ85、Webサイト86、コマンド入力部36から対応する機能モジュールの追加もしくは機能モジュールのモード設定が行われる様子を示している。図10(b)はソフトウェアを階層的に示したものであり、OS、リソース管理モジュール、各種ドライバ等の基盤機能に対し、ROM204から常設機能である画像回転機能が設定され、NVRAM205から前回ジョブ履歴が設定され、サーバ85から印字機能が追加され、HDD206から変倍機能が追加され、Webサイト86から集約機能が追加された状態を示している。
【0062】
図11は上記の機能モジュールの追加等の処理を示すフローチャートである。図11において、データキャリア9の挿入等が行われると(ステップS51)、操作部3のCPU31の制御のもとデータキャリア9からデータを取り出し(ステップS52)、システム制御部2のシステムコントローラ202に転送する(ステップS53)。
【0063】
システムコントローラ202では転送を受けたデータから要求される機能を解析し(ステップS54)、対応するメカ機構が存在するか否か判断する(ステップS55)。存在する場合(ステップS55のYes)はそのまま、存在しない場合(ステップS55のNo)にはメカ機構の不一致の表示部35への表示(ステップS56)を経て、基盤モジュールを立ち上げ(ステップS57)、要求される機能の追加を開始する(ステップS58)。
【0064】
次いで、要求される機能が常設機能であるか否か判断し(ステップS59)、常設機能である場合(ステップS59のYes)にはシステム制御部2のROM204、NVRAM205からロードを行う(ステップS60)。また、常設機能でない場合(ステップS59のNo)には更に機器内部に保留する機能であるか否か判断し(ステップS61)、機器内部に保留する機能である場合(ステップS61のYes)にはシステム制御部2のHDD206からロードを行い(ステップS62)、機器内部に保留する機能でない場合(ステップS61のNo)には外部ネットワーク7を介してサーバ85、Webサイト86等の外部機器よりRAM203にロードを行う(ステップS63)。そして、各ロード(ステップS60、S62、S63)の後、基盤モジュール上に機能を設定し(ステップS64)、操作部3の準備を完了する(ステップS65)。
【0065】
図12は追加された機能モジュールの消去等の概要を示す図である。すなわち、特定の操作者のために追加された機能モジュールは他の操作者に対しては不要である場合が多く、リソースを圧迫することになるとともに、外部から取得した機能モジュールの利用に対して課金を行う場合等にあっては他の操作者に自由に利用させることは不適切であるため、データキャリア9が外されたタイミング(ジョブの進行中はジョブの終了後)で機能モジュールを消去するようにしている。
【0066】
図12(a)は、データキャリア9が操作部3のデータキャリアインタフェース部37から外されることにより、画像データフロー制御部201、システムコントローラ202を介し、基盤機能から、ジョブ履歴のNVRAM205への書き込みと、サーバ85、Webサイト86等からロードした機能モジュールの消去が行われる様子を示している。図12(b)はソフトウェアを階層的に示したものであり、OS、リソース管理モジュール、各種ドライバ等の基盤機能に追加された機能モジュールのうち、サーバ85からロードされた印字機能とWebサイト86からロードされた集約機能とが破線で示すように消去され、ジョブ履歴がNVRAM205に書き込まれる状態を示している。
【0067】
図13は上記の機能モジュールの消去等の処理を示すフローチャートである。図13において、操作部3における操作が終了し(ステップS71)、データキャリア9の取り出しが行われると(ステップS72)、システム制御部2はジョブが完了しているか否かを判断してジョブの完了を待つ(ステップS73)。
【0068】
ジョブが完了した場合(ステップS73のYes)、機器のステータスデータの収納を行い(ステップS74)、履歴情報であるか否かの判別を行い(ステップS75)、履歴情報についてはシステム制御部2のNVRAM205に格納して更新を行う(ステップS76)。また、履歴情報以外については、外部からダウンロードした機能モジュールであるか否かの判断を行い(ステップS77)、外部からRAM203にダウンロードした機能モジュールについては基盤機能から消去を行い(ステップS79)、それ以外の機能モジュールについては基盤機能上に保持する(ステップS78)。そして、これらの処理の後、収納が完了した旨を表示し(ステップS80)、待機状態に入る(ステップS81)。なお、利用した機能に関して料金等を徴収することもでき、その場合はNVRAM205に格納された履歴を利用することができる。
【0069】
図14はデータキャリア9による利用権限のチェックおよび利用制限の処理を示すフローチャートである。図7〜図9に示した例では操作者の利便性を向上させる観点から操作者の希望する操作モードに自動的に設定を行う場合を示したが、ここでは管理上の観点から所定の利用制限を行う場合を示している。図14において、データキャリア9が画像形成装置1にセット(直接接続もしくは無線接続)されたものとすると、データキャリア9から個人ID、履歴を含む格納情報を読み取り(ステップS301)、次いで、画像形成装置1の利用環境条件(利用可能な機能)のチェックを行う(ステップS302)。また、外部のサーバ等より操作者の職位等に応じた利用権限を規定した利用者管理情報(アクセスロール)を読み出し(ステップS303)、利用の対象となる画像形成装置1において利用可能な機能と当該操作者の利用権限に応じた利用可能範囲とを比較し(ステップS304)、利用について制限があるか否かを判断する(ステップS305)。
【0070】
そして、制限がある場合には、制限がある旨を画像形成装置1の表示部35に表示し(ステップS306)、提供する機能に利用制限を設け(ステップS307)、利用可能な機能を設定し(ステップS309)、表示部35に機能表示を行う(ステップS310)。この際、制限により利用できない機能については薄く表示する等により区別する。また、利用について制限がない場合は、全機能を利用可能とし(ステップS308)、利用可能な機能を設定し(ステップS309)、表示部35に機能表示を行う(ステップS310)。
【0071】
図15はデータキャリア9による利用権限のチェックおよび利用制限の他の処理例を示すフローチャートであり、操作者の職位等に応じた利用権限による利用制限に加え、上限コピー枚数等の利用条件による利用制限を付加したものである。図15において、データキャリア9が画像形成装置1にセット(直接接続もしくは無線接続)されたものとすると、データキャリア9から個人ID、履歴を含む格納情報を読み取り(ステップS311)、次いで、画像形成装置1の利用環境条件(利用可能な機能)のチェックを行い(ステップS312)、コピー枚数等の履歴および上限コピー枚数等の利用条件を参照する(ステップS313)。この際、コピー枚数等の履歴はデータキャリア9の格納情報もしくは外部の管理サーバ等から参照し、上限コピー枚数等の利用条件は外部の管理サーバ等から参照する。また、外部のサーバ等より操作者の職位等に応じた利用権限を規定した利用者管理情報(アクセスロール)を読み出し(ステップS314)、利用の対象となる画像形成装置1において利用可能な機能と当該操作者の利用権限に応じた利用可能範囲とを比較し(ステップS315)、利用について制限があるか否かを判断する(ステップS316)。
【0072】
そして、制限がある場合には、更に、コピー枚数等の履歴と上限コピー枚数等の利用条件とを比較して限度を超過しているか否か判断し(ステップS317)、超過している場合には該当する機能が利用不可である旨を画像形成装置1の表示部35に表示し(ステップS318)、利用可能な機能を設定し(ステップS321)、表示部35に機能表示を行う(ステップS322)。この際、制限により利用できない機能については薄く表示する等により区別する。限度を超過していない場合には、利用できる限度(残りコピー可能枚数等)を表示部35に表示し(ステップS319)、利用可能な機能を設定し(ステップS321)、表示部35に機能表示を行う(ステップS312)。また、利用について制限がない場合は、全機能を利用可能とし(ステップS320)、利用可能な機能を設定し(ステップS321)、表示部35に機能表示を行う(ステップS322)。
【0073】
図16はトラブル発生時におけるトラブル対応の処理を示すフローチャートである。図16において、データキャリア9が画像形成装置1にセット(直接接続もしくは無線接続)されたものとすると、データキャリア9から個人ID、履歴を含む格納情報を読み取り(ステップS331)、機能マニュアルの参照履歴を確認する(ステップS332)。そして、画像形成装置1にトラブルが発生していないか否か判断し(ステップS333)、トラブルが発生していない場合は監視を継続する(ステップS334)。
【0074】
画像形成装置1にトラブルが発生した場合には、トラブルのタイプからトラブルシューティングのためのマニュアルの検索を行い(ステップS335)、当該マニュアルにつき当該操作者により過去に参照が行われたか否かを判断する(ステップS336)。過去に参照が行われていない場合には、チュートリアル(実技指導)の必要があるか否かを操作者に確認を求め(ステップS337)、必要があると選択された場合には、チュートリアルの表示を行い(ステップS338)、トラブル修復を実施する(ステップS339)。そして、トラブル対応が完了することにより(ステップS341)、チュートリアルの参照履歴をデータキャリア9に登録する(ステップS342)。
【0075】
一方、過去に参照が行われている場合には、マニュアル参照のためのフローを実施し(ステップS340)、トラブル対応が完了することにより(ステップS341)、マニュアルの参照履歴をデータキャリア9に登録する(ステップS342)。
【0076】
図17は図16におけるマニュアル参照のためのフロー(ステップS340)をより詳細に示したものであり、マニュアルの表示レベルおよび表示/非表示を選択可能にしたものである。図17において、過去に参照が行われているマニュアルを表示し(ステップS351)、表示レベルの変更の必要があるか否かを操作者に確認を求め(ステップS352)、必要があると選択された場合には、表示レベル(詳細レベル/簡易レベル)の指定を行い(ステップS353)、選択された表示レベルでマニュアルを再表示する(ステップS354)。次いで、表示レベルの再変更の必要があるか否かを操作者に確認を求め(ステップS355)、必要があると選択された場合には、表示レベルの指定(ステップS353)に戻る。表示レベルの再変更の必要がない場合には表示を継続し(ステップS356)、トラブル修復の実施を行う(ステップS360)。
【0077】
一方、表示レベルの変更の必要がないと選択された場合には、表示が不要であるか否かを操作者に確認を求め(ステップS357)、表示が不要であると選択された場合にはマニュアルを非表示にし(ステップS358)、そうでない場合には表示を継続し(ステップS359)、トラブル修復の実施を行う(ステップS360)。
【0078】
図18はデータキャリア9へのデータの書き込みの概要を示す図であり、コピー等の操作を終了したタイミングで操作部3のCPU31の制御のもと、データキャリアインタフェース部37からデータキャリア9内のICチップに対してデータの書き込みが行われる。
【0079】
図19は上記のデータキャリア9へのデータの書き込みの処理を示すフローチャートである。図19において、機器(画像形成装置1)でジョブの実施が行われると(ステップS91)、ジョブ履歴の格納を行い(ステップS92)、続いて操作モードの抽出を行う(ステップS93)。
【0080】
次いで、データキャリア9への書き込みを開始し(ステップS94)、操作者に対してデータのリセットを行うか否かを確認し(ステップS95)、リセットではない場合(ステップS95のNo)は続いて操作モード情報の更新であるか否かを確認する(ステップS96)。操作モード情報の更新である場合(ステップS96のYes)には変更のあった項目(差分情報)を更新し(ステップS97)、データキャリア9の履歴を更新し(ステップS100)、データキャリア9に情報登録を行う(ステップS101)。操作モード情報の更新は、既に格納されている操作モード情報に代えて変更後の新たな操作モード情報を登録する場合に利用される。
【0081】
また、操作モード情報の更新でなく新たな操作モード情報の新規作成である場合(ステップS96のNo)には新たな操作モード項目を作成し(ステップS98)、データキャリア9の履歴を更新し(ステップS100)、データキャリア9に情報登録を行う(ステップS101)。操作モード情報の新規作成は、既に格納されている操作モード情報を残したまま、新たな操作モード情報を追加登録する場合に利用される。
【0082】
一方、データのリセットを行う場合(ステップS95のYes)には操作モード情報のリセットを行い(ステップS99)、データキャリア9の履歴を更新し(ステップS100)、データキャリア9に情報登録を行う(ステップS101)。データのリセットは、登録された操作モード情報が増えすぎて管理に困った場合等に利用される。
【0083】
図20はデータキャリア9の編集の概要を示す図であり、図20(a)は画像形成装置1Aの操作部3Aを用いてデータキャリア9の編集を行う場合を示している。この場合、編集したデータキャリア9は他の画像形成装置1Bにおいても使用することができる。
【0084】
図20(b)はパーソナルコンピュータ84から外部ネットワーク7を介し画像形成装置1Aに接続し、画像形成装置1Aの情報を利用してデータキャリア9の編集を行う場合を示している。この場合も編集したデータキャリア9は他の画像形成装置1Bにおいて使用することができる。なお、データキャリア9へのデータの書き込みは、パーソナルコンピュータ84に付属の書込装置によって行うことができるとともに、画像形成装置1Aの操作部を使用して行ってもよい。
【0085】
図20(c)はパーソナルコンピュータ84から外部ネットワーク7を介し画像形成装置の情報を保持したWebサイト86に接続し、その情報を利用してデータキャリア9の編集を行う場合を示している。この場合は、実際に手元に存在しない画像形成装置の機能に基づく操作モードについても編集を行うことができる。
【0086】
図21は図20(a)に示した画像形成装置によるデータキャリアの編集の処理を示すフローチャートである。図21において、先ず、機器Aの保持機能を呼び出し(ステップS111)、その表示部35に機能項目を表示する(ステップS112)。図22(a)は表示画面35aに表示される機能項目の例を示したものである。
【0087】
次いで、ジョブ履歴を参照するか否かを操作者に確認し(ステップS113)、参照する場合(ステップS113のYes)にはジョブ履歴に基づく機能を再現する(ステップS114)。続いて、操作モードをモディファイするか否かを操作者に確認し(ステップS115)、モディファイする場合(ステップS115のYes)には、修正項目を選択させ(ステップS116)、項目の調整範囲を表示する(ステップS117)。図22(b)は表示画面35aに表示される調整範囲の例を示したものである。
【0088】
次いで、表示された調整範囲に修正を行わせ(ステップS118)、機能選択が終了したか否かを判断し(ステップS119)、終了していない場合には修正項目の選択(ステップS116)に戻る。
【0089】
一方、ジョブ履歴を参照しない場合(ステップS113のNo)には、機器内蔵の機能項目を選択させ(ステップS120)、選択項目の調整範囲を表示し(ステップS121)、表示された調整範囲に修正を行わせ(ステップS122)、機能選択が終了したか否かを判断し(ステップS123)、終了していない場合には機能項目の選択(ステップS120)に戻る。
【0090】
そして、操作モードをモディファイしない場合(ステップS115のNo)、もしくは機能選択が終了した場合(ステップS119、S123のYes)には、表示された機能を確定し(ステップS124)、データキャリア9に登録を行う(ステップS125)。
【0091】
図23は図20(b)に示したパーソナルコンピュータから画像形成装置にアクセスすることによるデータキャリアの編集の処理を示すフローチャートである。図23において、先ずパーソナルコンピュータ84より機能設定の実施開始を指示し(ステップS131)、機器Aに搭載機能の開示を要求する(ステップS132)。これにより機器Aから搭載機能項目情報が送信されてくると、これを受信し(ステップS133)、パーソナルコンピュータ84の表示画面上に搭載機能項目を表示する(ステップS134)。図25(a)はパーソナルコンピュータ84の表示画面84aに表示される搭載機能項目の例を示したものである。
【0092】
次いで、機器Aに機能項目の設定範囲情報を要求し(ステップS135)、これにより機器Aから機能項目の設定範囲情報が送信されてくると、これを受信し(ステップS136)、バックグラウンド画面に項目設定範囲を作成する(ステップS137)。
【0093】
次いで、機器A内のジョブ履歴を参照するか否かを操作者に確認し(ステップS138)、参照する場合(ステップS138のYes)にはジョブ履歴に基づく機能をパーソナルコンピュータ84上に再現し(ステップS139)、続いて、操作モードをモディファイするか否かを操作者に確認し(ステップS140)、モディファイする場合(ステップS140のYes)には表示された機能のモディファイを行わせる(ステップS141)。図25(b)はモディファイにあたってパーソナルコンピュータ84の表示画面84aに表示される調整範囲の例を示したものである。
【0094】
一方、ジョブ履歴を参照しない場合(ステップS138のNo)には、画面上から機器の機能を選択させ(ステップS142)、表示された機能のモディファイを行わせる(ステップS143)。
【0095】
そして、操作モードをモディファイしない場合(ステップS140のNo)、もしくはモディファイが行われた場合(ステップS141、S143)には、表示された機能を確定し(ステップS144)、データキャリア9に登録を行う(ステップS145)。
【0096】
図24は図20(c)に示したパーソナルコンピュータからWebサイトにアクセスすることによるデータキャリアの編集の処理を示すフローチャートである。図24において、パーソナルコンピュータ84において仮想機能の設定を開始すると(ステップS151)、パーソナルコンピュータ84からWebサイト86にアクセスし(ステップS152)、Webサイト86から取得した複数の機能群の項目を表示する(ステップS153)。図25(c)はパーソナルコンピュータ84の表示画面84aに表示される複数の機能群の項目の例を示したものである。
【0097】
次いで、パーソナルコンピュータ84において操作者に機能群を選択させ(ステップS154)、選択した機能群の設定項目を画面上に表示する(ステップS155)。続いて、機能項目の調整範囲情報をパーソナルコンピュータ84に格納し(ステップS156)、バックグラウンド画面に項目設定範囲を作成する(ステップS157)。
【0098】
次いで、Webサイト86内の編集履歴を参照するか否かを操作者に確認し(ステップS158)、参照する場合(ステップS158のYes)には編集履歴を画面上に再現し(ステップS159)、続いて、操作モードをモディファイするか否かを操作者に確認し(ステップS160)、モディファイする場合(ステップS160のYes)には表示された機能のモディファイを行わせる(ステップS161)。
【0099】
一方、編集履歴を参照しない場合(ステップS158のNo)には、画面上から機器の機能を選択させ(ステップS162)、表示された機能のモディファイを行わせる(ステップS163)。
【0100】
そして、操作モードをモディファイしない場合(ステップS160のNo)、もしくはモディファイが行われた場合(ステップS161、S163)には、表示された機能を確定し(ステップS164)、Webサイト86上の履歴を更新する(ステップS165)とともに、データキャリア9にモードの登録を行う(ステップS166)。
【0101】
次に、図26はデータキャリア9による省エネモード(パワーセイブモード)の制御の概要を示す図である。すなわち、省エネ効果を発揮するためには可能な限り省エネモードを長く続けることが望ましいが、反面、操作者が必要なときに使用できないのでは使い勝手が悪い。そこで、プリントジョブ等をネットワーク経由で受信した場合には受信データの蓄積等にかかわる最小限の部分のみを立ち上げ、操作者がデータキャリア9を操作部3にセットした時点で省エネモードから復帰するようにしている。また、省エネモードからの復帰を早めるため、電荷蓄積部57の蓄積電荷を放出することで定着系を急速に暖め、素早く印刷可能な状態となるようにしている。
【0102】
図26において、(a)は省エネモードに入っている待機状態を示しており、操作者からのコマンドの受付を行えるようにするとともに、ネットワーク経由でプリントジョブを受け付けられるよう、操作部3とシステム制御部2の画像データフロー制御部201の一部とシステムコントローラ202に通電を行い、その他のHDD206、ワーク用メモリ207、描画部209、プロッターエンジン5等は非通電の状態にある。
【0103】
図26(b)はプリントジョブを受け付けた状態を示しており、(a)の状態に加え、受信データの蓄積を行うためにHDD206に通電を行っている。
【0104】
図26(c)は操作者がデータキャリア9を操作部3のデータキャリアインタフェース部37にセットした状態を示しており、データキャリア9の格納情報から操作者を判別し、既にHDD206に格納してあるプリントジョブを投入した者(データ入力ドライバにおいて取得されるIDにより識別可能)との一致を確認した上で、操作部3からの指令に基づいて非通電の状態にあった各部の通電を開始するとともに、プロッターエンジン5において電荷蓄積部57から蓄積電荷を放出することにより定着系を急速に暖めて素早く印刷可能な状態にし、HDD206に格納してあるプリントジョブに基づいて印刷を実行するようにしている。
【0105】
図27は上記の省エネモードの制御の処理を示すフローチャートである。図27において、機器が待機状態に入ると(ステップS171)、所定時間の経過等によりパワーセイブモードに入る(ステップS172)。この状態では、操作者からのコマンドの受付を行えるようにするとともに、ネットワーク経由でプリントジョブを受け付けられるよう、最小限の部分のみに通電が行われる。
【0106】
次いで、ネットワーク経由でプリントジョブが入力されると(ステップS173)、HDD206の電源を復帰し(ステップS174)、ネットワーク経由で入力されたデータをHDD206に格納する(ステップS175)。
【0107】
その後、操作者がデータキャリア9を操作部3に挿入等すると(ステップS176)、データキャリア9の格納情報から操作者を判別し、既にHDD206に格納してあるプリントジョブを投入した者との一致を確認した上で、全ての部分への電源を復帰し(ステップS177)、プロッターエンジン5において電荷蓄積部57からの蓄積電荷の放出を行い(ステップS178)、プロッターエンジン5を高速に復帰するとともに(ステップS179)、コントローラの全機能を復帰し(ステップS180)、描画部209による描画を開始し(ステップS181)、プロッターエンジン5の作像部55に作像出力を行う(ステップS182)。
【0108】
図28はデータキャリアによる省エネモードの制御の他の例の概要を示す図である。すなわち、この例では省エネモードにおいてプリントジョブを入力した際にいったん全機能を復帰させて印刷を実行し、印刷された用紙をフィニッシャー6の内部スタック61のビンに格納して再び省エネモードに戻し、操作者がデータキャリア9を操作部3にセットした時点で省エネモードから完全に復帰するようにしている。また、省エネモードからの復帰を早めるため、電荷蓄積部57の蓄積電荷を放出することで定着系を急速に暖め、素早く印刷可能な状態となるようにしている。
【0109】
図28において、(a)は省エネモードに入っている待機状態を示しており、操作者からのコマンドの受付を行えるようにするとともに、ネットワーク経由でプリントジョブを受け付けられるよう、操作部3とシステム制御部2の画像データフロー制御部201の一部とシステムコントローラ202に通電を行い、その他のHDD206、ワーク用メモリ207、描画部209、プロッターエンジン5、フィニッシャー6等は非通電の状態にある。
【0110】
図28(b)はネットワーク経由でプリントジョブを受け付けた状態を示しており、非通電の状態にあった各部の通電を開始するとともに、プロッターエンジン5において電荷蓄積部57から蓄積電荷を放出することにより定着系を急速に暖めて素早く印刷可能な状態にする。そして、印刷を実行し、印刷された用紙をフィニッシャー6の内部スタック61のビンに格納し、再び図28(a)の省エネモードに移行するようになっている。
【0111】
図28(c)は操作者がデータキャリア9を操作部3のデータキャリアインタフェース部37にセットした状態を示しており、データキャリア9の格納情報から操作者を判別した上で、操作部3からの指令に基づいて非通電の状態にあった各部の通電を開始し、当該操作者が投入したプリントジョブに基づいて既に印刷されて格納されていた用紙をフィニッシャー6の内部スタック61から排紙トレー62に移動するようにしている。なお、データキャリア9が操作部3にセットされた時点ではフィニッシャー6のみを復帰させ、他の部分は非通電のままにしておくようにしてもよい。また、データキャリア9が操作部3にセットされた時点で印刷可能な状態に完全に復帰させる場合、プロッターエンジン5において電荷蓄積部57から蓄積電荷を放出することにより定着系を急速に暖めて素早く印刷可能な状態にすることができる。
【0112】
図29は上記の省エネモードの制御の処理を示すフローチャートである。図29において、機器が待機状態に入ると(ステップS191)、所定時間の経過等によりパワーセイブモードに入る(ステップS192)。この状態では、操作者からのコマンドの受付を行えるようにするとともに、ネットワーク経由でプリントジョブを受け付けられるよう、最小限の部分のみに通電が行われる。
【0113】
次いで、ネットワーク経由でプリントジョブが入力されると(ステップS193)、全ての部分への電源を復帰し(ステップS194)、プロッターエンジン5において電荷蓄積部57からの蓄積電荷の放出を行い(ステップS195)、プロッターエンジン5を高速に復帰するとともに(ステップS196)、コントローラの全機能を復帰し(ステップS197)、描画部209による描画を開始し(ステップS198)、プロッターエンジン5の作像部55に作像出力を行う(ステップS199)。そして、印刷された用紙をフィニッシャー6の内部スタック61内に格納し(ステップS200)、再びパワーセイブモードに入る(ステップS201)。
【0114】
その後、操作者がデータキャリア9を操作部3に挿入等すると(ステップS202)、データキャリア9の格納情報から操作者を判別した上で、フィニッシャー6を復帰し(ステップS203)、当該操作者が投入したプリントジョブに基づいて既に印刷されて格納されていた用紙を排紙トレー62に移動する(ステップS204)。操作者のプリントジョブに対応した印刷結果だけが取り出し可能となることで文書の秘密が保持される。また、ジョブ単位で取り出しが可能であるため、種々の印刷結果が混在することもない。
【0115】
図30は省エネモードの制御の他の処理例を示すフローチャートであり、操作者の職位等に応じて利用制限がある場合に、必要とされる機能のみを復帰させることで省エネ効果を高めるようにしたものである。図30において、機器が待機状態に入ると(ステップS211)、所定時間の経過等によりパワーセイブモードに入る(ステップS212)。この状態では、操作者からのコマンドの受付を行えるようにするとともに、ネットワーク経由でプリントジョブを受け付けられるよう、最小限の部分のみに通電が行われる。
【0116】
次いで、ネットワーク経由でプリントジョブが入力されると(ステップS213)、HDD206の電源を復帰し(ステップS214)、ネットワーク経由で入力されたデータをHDD206に格納する(ステップS215)。
【0117】
その後、操作者がデータキャリア9を操作部3に挿入等すると(ステップS216)、データキャリア9の格納情報から操作者を判別し、既にHDD206に格納してあるプリントジョブを投入した者との一致を確認するとともに、操作者の職位等に応じた利用制限があるか否か判断する(ステップS217)。そして、IDの確認がされ、利用制限がない場合には、エンジン部およびコントローラ部の全ての部分への電源を復帰し(ステップS218)、描画部209による描画を開始し(ステップS220)、プロッターエンジン5の作像部55に作像出力を行う(ステップS221)。また、IDの確認がされても、利用制限がある場合には、利用可能な機能に関する部分のみの電源を復帰し(ステップS219)、描画(ステップS220)および作像出力(ステップS221)を行う。なお、印刷の権限がない場合には、描画(ステップS220)および作像出力(ステップS221)は行われない。
【0118】
以上、本発明の好適な実施の形態により本発明を説明した。ここでは特定の具体例を示して本発明を説明したが、特許請求の範囲に定義された本発明の広範な趣旨および範囲から逸脱することなく、これら具体例に様々な修正および変更を加えることができることは明らかである。すなわち、具体例の詳細および添付の図面により本発明が限定されるものと解釈してはならない。
【図面の簡単な説明】
【0119】
【図1】本発明の一実施形態にかかる画像形成装置の構成図である。
【図2】データキャリアと画像形成装置の接続方法を示す図である。
【図3】データキャリアの格納データの例を示す図である。
【図4】データキャリアによる表示言語の設定の概要を示す図である。
【図5】表示言語の設定による表示画面の例を示す図である。
【図6】データキャリアによる表示言語の設定の処理を示すフローチャートである。
【図7】データキャリアによる操作モードの設定の概要を示す図である。
【図8】操作モードの設定による表示画面の例を示す図である。
【図9】データキャリアによる操作モードの設定の処理を示すフローチャートである。
【図10】操作モードの設定に対応した機能モジュールの追加等の概要を示す図である。
【図11】機能モジュールの追加等の処理を示すフローチャートである。
【図12】機能モジュールの消去等の概要を示す図である。
【図13】機能モジュールの消去等の処理を示すフローチャートである。
【図14】データキャリアによる利用権限のチェックおよび利用制限の処理を示すフローチャート(その1)である。
【図15】データキャリアによる利用権限のチェックおよび利用制限の処理を示すフローチャート(その2)である。
【図16】トラブル発生時におけるトラブル対応の処理を示すフローチャート(その1)である。
【図17】トラブル発生時におけるトラブル対応の処理を示すフローチャート(その2)である。
【図18】データキャリアへのデータの書き込みの概要を示す図である。
【図19】データキャリアへのデータの書き込みの処理を示すフローチャートである。
【図20】データキャリアの編集の概要を示す図である。
【図21】画像形成装置によるデータキャリアの編集の処理を示すフローチャートである。
【図22】画像形成装置によるデータキャリアの編集時における表示画面の例を示す図である。
【図23】パーソナルコンピュータから画像形成装置にアクセスすることによるデータキャリアの編集の処理を示すフローチャートである。
【図24】パーソナルコンピュータからWebサイトにアクセスすることによるデータキャリアの編集の処理を示すフローチャートである。
【図25】パーソナルコンピュータによるデータキャリアの編集時における表示画面の例を示す図である。
【図26】データキャリアによる省エネモードの制御の概要を示す図(その1)である。
【図27】省エネモードの制御の処理を示すフローチャート(その1)である。
【図28】データキャリアによる省エネモードの制御の概要を示す図(その2)である。
【図29】省エネモードの制御の処理を示すフローチャート(その2)である。
【図30】省エネモードの制御の処理を示すフローチャート(その3)である。
【符号の説明】
【0120】
1 画像形成装置
2 システム制御部
201 画像データフロー制御部
202 システムコントローラ
203 RAM
204 ROM
205 NVRAM
206 HDD
207 ワーク用メモリ
208 画像処理部
209 描画部
210 オプション拡張部
211 変換部
212 変換部
3 操作部
31 CPU
32 RAM
33 ROM
34 フォントROM
35 表示部
35a 表示画面
36 コマンド入力部
37 データキャリアインタフェース部
37a 挿入部
37b アンテナ
38 変換部
4 スキャナーエンジン
41 撮像部
42 A/D変換部
43 変換部
5 プロッターエンジン
51 プロセスコントローラ
52 RAM
53 ROM
54 NVRAM
55 作像部
57 電荷蓄積部
6 フィニッシャー
61 内部スタック
62 排紙トレー
7 外部ネットワーク
81 スキャナー
82 プリンター
83 多機能複写機
84 パーソナルコンピュータ
85 サーバ
86 Webサイト
9 データキャリア

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成処理で使用されるハードウェア資源と画像形成処理を行うプログラムとを有する画像形成装置で省エネモードの制御を行う方法であって、
上記画像形成装置が未使用である待機状態に上記画像形成装置を省エネモードに移行させる工程と、
操作者の所持するデータキャリアが上記画像形成装置にセットされた場合に上記画像形成装置の少なくとも一部の機能を復帰させる工程とを備えたことを特徴とする画像形成装置の省エネモード制御方法。
【請求項2】
上記データキャリアは上記画像形成装置とオフライン接続されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置の省エネモード制御方法。
【請求項3】
上記データキャリアは上記画像形成装置と無線接続されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置の省エネモード制御方法。
【請求項4】
上記省エネモードにおいてはコマンドおよびネットワーク経由ジョブの受付を行うための一部の機能を稼動状態に維持することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像形成装置の省エネモード制御方法。
【請求項5】
プリントジョブを受け付けた場合にプリントデータを保存することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像形成装置の省エネモード制御方法。
【請求項6】
上記プリントジョブを受け付けた場合に休止状態にあるハードディスク装置を復帰させてプリントデータを保存することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置の省エネモード制御方法。
【請求項7】
上記データキャリアが上記画像形成装置にセットされた場合に印刷機能を復帰させて印刷を実行することを特徴とする請求項5または6のいずれか一項に記載の画像形成装置の省エネモード制御方法。
【請求項8】
上記印刷機能の復帰時に電荷蓄積部の電荷を放電して印刷機能を急速に立ち上げることを特徴とする請求項5乃至7のいずれか一項に記載の画像形成装置の省エネモード制御方法。
【請求項9】
上記電荷蓄積部は上記画像形成装置の稼動時に充電されることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置の省エネモード制御方法。
【請求項10】
上記電荷蓄積部は大容量のコンデンサもしくは二次電池により構成されることを特徴とする請求項8または9のいずれか一項に記載の画像形成装置の省エネモード制御方法。
【請求項11】
プリントジョブを受け付けた場合に印刷機能を復帰させて印刷を実行し、印刷された用紙を外部から取り出し不能な状態に格納することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像形成装置の省エネモード制御方法。
【請求項12】
印刷された用紙を内部スタックに格納することを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置の省エネモード制御方法。
【請求項13】
上記内部スタックは格納領域である複数のビンを有することを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置の省エネモード制御方法。
【請求項14】
上記用紙の格納後に再び省エネモードに移行させることを特徴とする請求項11乃至13のいずれか一項に記載の画像形成装置の省エネモード制御方法。
【請求項15】
上記データキャリアが上記画像形成装置にセットされた場合に上記印刷された用紙を取り出し可能にすることを特徴とする請求項11乃至14のいずれか一項に記載の画像形成装置の省エネモード制御方法。
【請求項16】
上記データキャリアが上記画像形成装置にセットされた場合に上記内部スタックの機能を復帰させて用紙を取り出し可能にすることを特徴とする請求項15に記載の画像形成装置の省エネモード制御方法。
【請求項17】
上記印刷機能の復帰時に電荷蓄積部の電荷を放電して印刷機能を急速に立ち上げることを特徴とする請求項11乃至16のいずれか一項に記載の画像形成装置の省エネモード制御方法。
【請求項18】
上記電荷蓄積部は上記画像形成装置の稼動時に充電されることを特徴とする請求項17に記載の画像形成装置の省エネモード制御方法。
【請求項19】
上記電荷蓄積部は大容量のコンデンサもしくは二次電池により構成されることを特徴とする請求項17または18のいずれか一項に記載の画像形成装置の省エネモード制御方法。
【請求項20】
上記データキャリアが上記画像形成装置にセットされた場合に全機能を復帰させることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像形成装置の省エネモード制御方法。
【請求項21】
上記データキャリアの格納情報から当該データキャリアを所持する操作者を特定し、当該操作者の利用権限に応じて利用可能な機能のみを復帰させることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載の画像形成装置の省エネモード制御方法。
【請求項22】
画像形成処理で使用されるハードウェア資源と画像形成処理を行うプログラムとを有する画像形成装置であって、
上記画像形成装置が未使用である待機状態に上記画像形成装置を省エネモードに移行させる手段と、
操作者の所持するデータキャリアが上記画像形成装置にセットされた場合に上記画像形成装置の少なくとも一部の機能を復帰させる手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項23】
上記データキャリアは上記画像形成装置とオフライン接続されることを特徴とする請求項22に記載の画像形成装置。
【請求項24】
上記データキャリアは上記画像形成装置と無線接続されることを特徴とする請求項22に記載の画像形成装置。
【請求項25】
上記省エネモードにおいてはコマンドおよびネットワーク経由ジョブの受付を行うための一部の機能を稼動状態に維持することを特徴とする請求項22乃至24のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項26】
プリントジョブを受け付けた場合にプリントデータを保存することを特徴とする請求項22乃至25のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項27】
上記プリントジョブを受け付けた場合に休止状態にあるハードディスク装置を復帰させてプリントデータを保存することを特徴とする請求項26に記載の画像形成装置。
【請求項28】
上記データキャリアが上記画像形成装置にセットされた場合に印刷機能を復帰させて印刷を実行することを特徴とする請求項26または27のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項29】
上記印刷機能の復帰時に電荷蓄積部の電荷を放電して印刷機能を急速に立ち上げることを特徴とする請求項26乃至28のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項30】
上記電荷蓄積部は上記画像形成装置の稼動時に充電されることを特徴とする請求項29に記載の画像形成装置。
【請求項31】
上記電荷蓄積部は大容量のコンデンサもしくは二次電池により構成されることを特徴とする請求項29または30のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項32】
プリントジョブを受け付けた場合に印刷機能を復帰させて印刷を実行し、印刷された用紙を外部から取り出し不能な状態に格納することを特徴とする請求項22乃至25のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項33】
印刷された用紙を内部スタックに格納することを特徴とする請求項32に記載の画像形成装置。
【請求項34】
上記内部スタックは格納領域である複数のビンを有することを特徴とする請求項33に記載の画像形成装置。
【請求項35】
上記用紙の格納後に再び省エネモードに移行させることを特徴とする請求項32乃至34のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項36】
上記データキャリアが上記画像形成装置にセットされた場合に上記印刷された用紙を取り出し可能にすることを特徴とする請求項32乃至35のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項37】
上記データキャリアが上記画像形成装置にセットされた場合に上記内部スタックの機能を復帰させて用紙を取り出し可能にすることを特徴とする請求項36に記載の画像形成装置。
【請求項38】
上記印刷機能の復帰時に電荷蓄積部の電荷を放電して印刷機能を急速に立ち上げることを特徴とする請求項32乃至37のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項39】
上記電荷蓄積部は上記画像形成装置の稼動時に充電されることを特徴とする請求項38に記載の画像形成装置。
【請求項40】
上記電荷蓄積部は大容量のコンデンサもしくは二次電池により構成されることを特徴とする請求項38または39のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項41】
上記データキャリアが上記画像形成装置にセットされた場合に全機能を復帰させることを特徴とする請求項22乃至25のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項42】
上記データキャリアの格納情報から当該データキャリアを所持する操作者を特定し、当該操作者の利用権限に応じて利用可能な機能のみを復帰させることを特徴とする請求項22乃至31のいずれか一項に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【公開番号】特開2006−5911(P2006−5911A)
【公開日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−135421(P2005−135421)
【出願日】平成17年5月6日(2005.5.6)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】