説明

画像形成装置及びその制御方法

【課題】トナーカートリッジの認証によってトナーカートリッジの不正使用を防止するための画像形成装置を提供する。
【解決手段】第1認証情報を提供するためのメモリと、第2認証情報を提供するための認証キー回路とを含むトナーカートリッジと;前記第1認証情報と前記第2認証情報が一致するかを判断し、前記第1認証情報と前記第2認証情報が一致するときにトナーカートリッジを認証する制御装置と;を含んで画像形成装置を構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置及びその制御方法に関するもので、特に、トナーカートリッジの認証によってトナーカートリッジの不正使用を防止するための画像形成装置及びその制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
本発明と関連した公知の文献としては、特許文献1乃至5がある。
【0003】
一般的に、画像形成装置(プリンタ、スキャナ、ファクシミリ装置、複写機、多機能周辺機器など)は、複数個の消耗品(トーナーカートリッジなど)を使用する印刷機能を備えている。各消耗品は、使用量によって限定された寿命のために、所定期間の間使用された後で取り替えられる必要がある。
【0004】
通常、画質向上や消耗品の寿命管理を達成するために、半導体メモリであるCRUM(Customer Replacement Unit Memory)が消耗品に装着される。一例としてトナーカートリッジを使用すると、CRUMには、カートリッジのシリアル番号、カートリッジ供給者、トナーの残量、トナーの状態が保存される。
【0005】
印刷作業によって印刷される印刷媒体のシート数が増加することで、消耗されるトナーの量が増加する。その結果、トナーカートリッジに残っているトナーの量が変化するようになる。したがって、制御装置は、CRUMに保存された情報を読み出し、印刷作業によって変化したトナーの残量に対する情報をCRUMに保存する動作を行う。
【0006】
【特許文献1】特開2001−356654号公報
【特許文献2】特開2000−326518号公報
【特許文献3】特開2002−331728号公報
【特許文献4】特開2006−195284号公報
【特許文献5】特開2001−084135号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、一般的に、既存の画像形成装置は、着脱可能なトナーカートリッジを使用している。そのため、トナーカートリッジに付着されたCRUMの情報に不正な損傷が容易に発生し、その結果、トナーカートリッジの誤用が可能になる。例えば、印刷動作時にトナーカートリッジをさらに使用するために、消耗されたトナーカートリッジに不良トナーが充填される可能性がある。このような不正使用のために、印刷品質が低下し、画像形成装置の故障が起きる。さらに、CRUMに保存された情報の信頼性が低下するという問題点がある。
【0008】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、トナーカートリッジの認証によってトナーカートリッジの不正使用を防止することが可能な、新規かつ改良された画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、第1認証情報を提供するためのメモリと、第2認証情報を提供するための認証キー回路とを含むトナーカートリッジと;前記第1認証情報と前記第2認証情報が一致するかを判断し、前記第1認証情報と前記第2認証情報が一致するときにトナーカートリッジを認証する制御装置(例えば、中央処理装置)とを含む画像形成装置が提供される。
【0010】
前記トナーカートリッジは、カートリッジフレーム及びカバーをさらに含み、前記カートリッジフレームはカバーに接合され、前記認証キー回路は前記カートリッジフレームの接合面に設置されることとしてもよい。
【0011】
前記認証キー回路は、前記第2認証情報を提供するための複数の出力ターミナルと、前記複数の出力ターミナルにそれぞれ連結された複数の電気導線とを含むこととしてもよい。
【0012】
前記複数の出力ターミナルは、前記第2認証情報として認証キー信号を前記制御装置に印加し、前記各認証キー信号は、前記各電気導線が電源電圧に連結されているかに対応するレベルを有することとしてもよい。
【0013】
前記制御装置は、前記トナーカートリッジの不正使用を防止するために、前記第1認証情報及び前記第2認証情報のうち一つを破損することとしてもよい。
【0014】
前記画像形成装置は、前記トナーカートリッジに少なくとも二つの異なる電圧を供給する電圧可変部をさらに含むこととしてもよい。
【0015】
前記電圧可変部は、認証情報破損モードであるときに前記トナーカートリッジに第1電圧を供給し、正常モードであるときに前記トナーカートリッジに前記第1電圧より小さい第2電圧を供給することとしてもよい。
【0016】
前記電圧可変部は、前記制御装置の制御によって動作する複数のスイッチを含むこととしてもよい。
【0017】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、画像形成装置に付着されたトナーカートリッジから第1認証情報及び第2認証情報を獲得し、前記第1認証情報と前記第2認証情報とが一致するかを判断し、前記第1認証情報と前記第2認証情報とが一致するときに印刷動作を行い、前記第1認証情報と前記第2認証情報とが異なるときに印刷動作を行わない画像形成装置の制御方法が提供される。
【0018】
前記第1認証情報は、前記トナーカートリッジのメモリ(例えば、CRUM)から提供され、前記第2認証情報は、前記トナーカートリッジの認証キー回路から提供されることとしてもよい。
【0019】
前記第1認証情報または前記第2認証情報を破損するために、認証情報破損モードであるときに前記認証キー回路に第1電圧を印加し、正常モードであるときに前記第1電圧より小さい第2電圧を印加することとしてもよい。
【0020】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、第1認証情報及び第2認証情報を提供するために付着された消耗品を有する画像形成装置において、前記第1認証情報と前記第2認証情報とが一致するかを判断し、前記第1認証情報と前記第2認証情報とが一致するときに前記消耗品を認証する制御装置を含む画像形成装置が提供される。
【0021】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、画像形成装置に付着され、画像形成装置によって認証される消耗品において、第1認証情報を提供するためのメモリと;第2認証情報を提供するための認証キー回路と;を含み、前記消耗品は、前記第1認証情報と前記第2認証情報とが一致するときに認証される消耗品が提供される。
【発明の効果】
【0022】
以上説明したように本発明によれば、比較された認証情報が互いに一致する場合に印刷作業を行い、比較された認証情報が互いに異なる場合に印刷作業を行わないことで、トナーカートリッジの不正使用を防止することができる。さらに、トナーカートリッジを再び使用しようとする場合、トナーカートリッジの製造社で、カートリッジフレーム内の認証キー回路の認証情報を新しく設定し、新しく設定された認証情報に対応する認証情報をCRUMに保存することで、使用者が許可状態でトナーカートリッジを再び使用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。以下、本発明の実施形態に係る画像形成装置及びその制御方法を説明する。
【0024】
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置100及びその本体に装着されるトナーカートリッジ200を示した斜視図である。図1に示すように、消耗品であるトナーカートリッジ200は、画像形成装置100の本体に着脱可能に装着されている。トナーカートリッジ200は、トナーを収容するカートリッジフレーム202と、このカートリッジフレーム202を覆うカバー201とを含む。カバー201にはCRUM210が設置される。
【0025】
画像形成装置100の本体にトナーカートリッジ200を装着すると、CRUM210が、画像形成装置100の本体に設置された接点部(図示せず)と接触するようになり、この接点部を通して、CRUM210は、画像形成装置100の制御装置(中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)など)と交信することができる。本実施形態の他の側面によると、CRUM210は、一つ以上の無線接続またはCRUM210と接点部との間のインターフェースを通して制御装置に接続することができる。さらに、CRUM210は、トナーカートリッジ200のフレーム202内に装着されることができる。
【0026】
図2は、本発明の一実施形態に係るトナーカートリッジに含まれた下部ケースの接着面に設置された認証キー回路204を説明するための概略図である。図2に示すように、カートリッジフレーム202にカバー201を接合し、これらを一体に結合する方式でトナーカートリッジ200を製作する場合、カートリッジフレーム202の接合面203の所定部分に認証キー回路204が設置される。認証キー回路204の電気的絶縁を提供するために、認証キー回路204が設置される接合面203に絶縁部材が設けられるか、接合面203が絶縁材質によって形成される。
【0027】
認証キー回路204は、複数の認証キー信号を出力する複数の出力ターミナルP1,P2,P3,P4,P5をそれぞれ含む。さらに、認証キー回路204は、所定の電圧レベルを有する電源電圧Vccを受けるターミナルを含む。出力ターミナルP1,P2,P3,P4,P5は、電源電圧Vccとの連結可否によって異なる認証キー信号を出力する。
【0028】
図示したように、出力ターミナルP1,P2,P3,P4,P5の一部(すなわち、出力ターミナルP1,P4,P5)が電源電圧Vccに電気的に連結され、残りの出力ターミナルP2,P3は電源電圧Vccから遮断されている。したがって、電源電圧Vccに電気的に連結された出力ターミナルP1,P4,P5から出力される認証キー信号が、電源電圧Vccから遮断された出力ターミナルP2,P3から出力される認証キー信号と異なるレベルを有する場合、出力ターミナルP1,P2,P3,P4,P5によって、例えば<1,0,0,1,1>という認証情報が提供される。
【0029】
CPUによって受けた認証情報が上述した認証情報と異なる場合、CPUは、トナーカートリッジの損傷のために認証キー回路が損傷状態にあると認識するか、または、トナーの消耗によってこれ以上トナーが最良品質でないトナーカートリッジへの不良トナー充填を防止するために、認証キーが意図的な破損状態にあると認識する。
【0030】
出力ターミナルP1,P2,P3,P4,P5から出力される認証キー信号のレベルと出力順序は、トナーカートリッジの製造社によって設定される。例えば、レベルと出力順序は、トナーカートリッジのシリアル番号に対応している。さらに、出力ターミナルの個数は、図2に示した5個より多いか少ない。
【0031】
図3は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置100のブロック図である。図3に示すように、画像形成装置100は、トナーカートリッジ200のカートリッジフレーム202とカバー201に電気的に接続される。CPU110の他に、画像形成装置100は、電圧可変部120、印刷シートカウンター130、トナー残量算出部140及び表示部150を含む。
【0032】
印刷シートカウンター130は、印刷媒体の印刷シートの数をカウントし、カウントされた値をCPU110に送る。トナー残量算出部140は、カウントされた印刷シートの数に基づいてトナーの残量を算出し、算出された値をCPU110に送る。CPU110は、カウントされた印刷シートの数と算出されたトナーの残量に対する情報をカバー201に設けられたCRUM210に保存し、保存された情報を周期的にアップデートする。電圧可変部120は、運転モードによって認証キー回路204に所定の電圧レベルを有する電源電圧Vccを提供する。このとき、電圧可変部120は、CPU110の制御によって電源電圧Vccのレベルを変更することができる。例えば、CPU110は、電圧可変部120が、正常モードである場合に低レベルの電圧を提供し、完全にトナーが消耗された状態のトナーカートリッジの不正使用を防止するために、認証キーが意図的に破損される高電圧印加モードである場合に高レベルの電圧を提供するように制御する。
【0033】
CPU110は、カートリッジフレーム202に設けられた認証キー回路204の出力ターミナルP1,P2,P3,P4,P5からそれぞれ出力される認証キー信号を受ける。その後、CPU110は、各出力ターミナルから入力される認証キー信号のレベルに対応する認証情報をCRUM210に保存された認証情報と比較する。トナーカートリッジの製造社によってCRUM210に保存された認証情報は、認証キー回路204の各出力ターミナルと電源電圧Vccとの間の連結可否に対応している。
【0034】
認証キー信号のレベルに対応する認証情報とCRUM210から読んだ認証情報とが一致すると、CPU110は、所望の印刷作業が行われるようにする。すなわち、図4に示すように、認証キー回路から出力される認証情報とCRUM210に保存された認証情報とが同一であると、CPU110は、最良品質を有するトナーカートリッジ(例えば、認証されたトナーカートリッジ)が使用されていると認識する。この場合、CPU110は、所望の印刷動作が行われるようにする。その反面、出力された認証情報と保存された認証情報とが異なると、CPU110は印刷動作を行わない。
【0035】
上述したように、電圧可変部120は、CPU110の制御によって認証キー回路204に提供される電圧のレベルを変更することができる。図5は、本発明の一実施形態に係る電圧可変部120を示した回路図である。図5に示すように、電圧可変部120は、第1スイッチ121及び第2スイッチ122を含む。第1スイッチ121は、低レベルの電圧Vcc1を認証キー回路204に印加し、第2スイッチ122は、高レベルの電圧Vcc2を認証キー回路204に印加する。ここで、高レベルの電圧Vcc2は、出力ターミナルにそれぞれ連結された電気導線を断線可能な程度に設定される。第1及び第2スイッチ121,122のうち何れか一つがオン状態であると、残りの一つがオフ状態になるように、
第1及び第2スイッチ121,122が交互にターンオン/オフになる。認証キー回路204に高レベルの電圧Vcc2が印加されると、高レベルの電圧Vcc2に連結された全ての電気導線が断線する。その結果、出力ターミナルP1,P2,P3,P4,P5から出力される認証キー信号のレベルにそれぞれ対応する認証情報が同一になり、例えば<0,0,0,0,0>という認証情報が提供される。さらに、画像形成装置100は、画像形成装置100に含まれる各種の電気部品に異なるレベルの電圧を供給するための電圧供給回路を備えており、この電圧供給回路は、低レベルの電圧Vcc1と高レベルの電圧Vcc2の全てを認証キー回路204に供給する。
【0036】
以下、本実施形態に係る画像形成装置の制御方法を説明する。図6は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の制御方法を説明するフローチャートである。図6に示すように、画像形成装置100に電源が供給されると、初期化が行われる(動作300)。例えば、図5に示すように、初期化の間(動作300)、CPU110は、第1スイッチ121をターンオンにし、第2スイッチ122をターンオフにする。その結果、電圧可変部120は、低レベルの電圧Vcc1を認証キー回路204に提供する。
【0037】
CPU110は、トナーカートリッジ200が画像形成装置100に付着されたかを判断する(動作302)。例えば、トナーカートリッジ200の付着状態は、機械的なスイッチ(図示せず)の作動状態によって判断される。トナーカートリッジ200が付着状態でないと判断される場合(動作302で「いいえ」)、CPU110は、使用者にトナーカートリッジ200の未付着を知らせるために表示部150を通してメッセージを表示する(動作304)。その後、CPU110は、トナーカートリッジ200が付着状態であるかを反復的に判断する(動作306)。
【0038】
トナーカートリッジ200が付着状態であると判断される場合(動作302で「はい」または306で「はい」)、CPU110は、カートリッジフレーム202の接合面203に設置された認証キー回路204から認証キーを読めるかを判断する。すなわち、CPU110は、認証キー回路204から認証キー信号の入力があるかを判断する(動作308)。
【0039】
認証キーを読めないと判断される場合(動作308で「いいえ」)、CPU110は、表示部150を通して認証拒否メッセージを表示する(動作310)。一方、認証キーを読めると判断される場合(動作308で「はい」)、CPU110は、読まれた認証キー信号のレベルに対応する認証情報を認識する(動作312)。その後、CPU110は、CRUM210に保存された認証情報を読み(動作314)、読まれた認証情報と認証キーに対応する認証情報とが一致するかを判断する(動作316)。比較された認証情報が互いに異なると判断される場合(動作316で「はい」)、CPU110は動作306に戻る。一方、比較された認証情報が互いに一致すると判断される場合(動作316)、CPU110は、記録媒体上に画像を印刷する動作を行う(動作318)。
【0040】
その後、CPU110は、トナー残量算出部140によって算出されたトナー残量に基づいてトナー残量があるかを判断する(動作320)。トナー残量がないと判断される場合(動作320で「はい」)、CPU110は、
認証キー回路204が動作不可能になるように制御する(動作322)。例えば、図5に示すように、CPU110は、第1スイッチ121をターンオフにし、第2スイッチ122をターンオンにする。その結果、電圧可変部120は、高レベルの電圧Vcc2を認証キー回路204に提供し、この高レベルの電圧Vcc2によって、出力ターミナルP1,P2,P3,P4,P5に連結された全ての電気導線が損傷される(動作322)。その後、CPU110は、段階306に戻って上述した動作を行う。一方、電気導線の損傷状態では、出力ターミナルから出力される認証キー信号のレベルが同一であるので、結果として得られた認証情報は、CRUM210に保存された認証情報と異なる。その結果、認証失敗が生じるので、未承認の使用者または未認証方式によってトナーカートリッジが使用されることを防止することができる。
【0041】
トナー残量があると判断される場合(動作320で「いいえ」)、CPU110は、印刷動作が終了されるべきかを判断し(動作324)、印刷動作が継続的に行われるべきと判断される場合(動作324で「いいえ」)、CPU110は動作318に戻る。一方、印刷動作が終了されるべきである場合(動作324で「はい」)、CPU110は印刷動作を終了する。
【0042】
本実施形態は、コンピュータ可読記録媒体上のコンピュータ可読コードとして具体化される。さらに、本実施形態を達成するためのコード及びコードセグメントは、本実施形態の属する技術に熟練したプログラマーによって容易に解釈される。コンピュータ可読記録媒体は、以後にコンピュータシステムまたはコンピュータコード処理装置によって読まれるデータを保存可能なデータ保存装置である。コンピュータ可読記録媒体の例は、ROM(read−only memory)、RAM(random−access memory)、CD―ROMs、磁気テープ、フロッピー(登録商標)ディスク、光データ保存装置を含む。さらに、コンピュータ可読記録媒体は、コンピュータ可読コードが分散方法で保存または実行されるように、ネットワーク結合されたコンピュータシステムを通して分散される。さらに、本実施形態は、搬送波内に具体化されたデータ信号として実現され、コンピュータによって読み込み可能で、インターネットを通して伝送可能なプログラムを含む。
【0043】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像形成装置及びその本体に装着されるトナーカートリッジを示した斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るトナーカートリッジに含まれた下部ケースの接着面に設置された認証キー回路を説明するための概略図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る画像形成装置のブロック図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る認証キー回路から出力されるビット情報とCRUMに保存された認証情報とが一致する場合を説明するための表である。
【図5】本発明の一実施形態に係る電圧可変部を示した回路図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る画像形成装置の制御方法を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0045】
100 画像形成装置
120 電圧可変部
130 印刷シートカウンター
140 トナー残量算出部
150 表示部
200 トナーカートリッジ
204 認証キー回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1認証情報を提供するためのメモリと、第2認証情報を提供するための認証キー回路とを含むトナーカートリッジと;
前記第1認証情報と前記第2認証情報が一致するかを判断し、前記第1認証情報と前記第2認証情報が一致するときにトナーカートリッジを認証する制御装置と;
を含む画像形成装置。
【請求項2】
前記トナーカートリッジは、
カートリッジフレーム及びカバーをさらに含み、前記カートリッジフレームはカバーに接合され、前記認証キー回路は前記カートリッジフレームの接合面に設置されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記認証キー回路は、
前記第2認証情報を提供するための複数の出力ターミナルと、
前記複数の出力ターミナルにそれぞれ連結された複数の電気導線と、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記複数の出力ターミナルは、
前記第2認証情報として認証キー信号を前記制御装置に印加し、
前記各認証キー信号は、
前記各電気導線が電源電圧に連結されているかに対応するレベルを有することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記制御装置は、
前記トナーカートリッジの不正使用を防止するために前記第2認証情報を破損することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
不正使用防止モードであるときに複数の電気導線を破損することで前記第2認証情報を破損するために、前記認証キー回路に第1電圧を供給し、正常動作モードであるときに複数の出力ターミナルが前記認証キー信号をそれぞれ印加するように、前記認証キー回路に前記第1電圧より小さい第2電圧を供給する電圧可変部をさらに含むことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記制御装置は、
前記トナーカートリッジの不正使用を防止するために、前記第1認証情報及び前記第2認証情報のうち一つを破損することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記制御装置は、
所定量以下のトナーが前記トナーカートリッジに収容されるとき、前記第1認証情報及び前記第2認証情報のうち一つを破損することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記トナーカートリッジに少なくとも二つの異なる電圧を供給する電圧可変部をさらに含むことを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記電圧可変部は、
認証情報破損モードであるときに前記トナーカートリッジに第1電圧を供給し、正常モードであるときに前記トナーカートリッジに前記第1電圧より小さい第2電圧を供給することを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記電圧可変部は、
前記制御装置の制御によって動作する複数のスイッチを含むことを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
【請求項12】
画像形成装置に付着されたトナーカートリッジから第1認証情報及び第2認証情報を獲得し、
前記第1認証情報と前記第2認証情報とが一致するかを判断し、
前記第1認証情報と前記第2認証情報とが一致するときに印刷動作を行い、前記第1認証情報と前記第2認証情報とが異なるときに印刷動作を行わないことを含むことを特徴とする画像形成装置の制御方法。
【請求項13】
前記トナーカートリッジが前記画像形成装置に付着されたかを判断することをさらに含むことを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置の制御方法。
【請求項14】
前記第1認証情報は、
前記トナーカートリッジのメモリから提供され、前記第2認証情報は、前記トナーカートリッジの認証キー回路から提供されることを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置の制御方法。
【請求項15】
前記第1認証情報または前記第2認証情報を破損するために、認証情報破損モードであるときに前記認証キー回路に第1電圧を印加し、正常モードであるときに前記第1電圧より小さい第2電圧を印加することをさらに含むことを特徴とする請求項14に記載の画像形成装置の制御方法。
【請求項16】
第1認証情報及び第2認証情報を提供するために付着された消耗品を有する画像形成装置において、
前記第1認証情報と前記第2認証情報とが一致するかを判断し、前記第1認証情報と前記第2認証情報とが一致するときに前記消耗品を認証する制御装置を含むことを特徴とする画像形成装置。
【請求項17】
認証情報破損モードであるときに前記消耗品に第1電圧を供給し、正常モードであるときに前記消耗品に前記第1電圧より小さい第2電圧を供給する電圧可変部をさらに含むことを特徴とする請求項16に記載の画像形成装置。
【請求項18】
画像形成装置に付着され、画像形成装置によって認証される消耗品において、
第1認証情報を提供するためのメモリと;
第2認証情報を提供するための認証キー回路と;を含み、
前記消耗品は、
前記第1認証情報と前記第2認証情報とが一致するときに認証されることを特徴とする消耗品。
【請求項19】
前記認証キー回路は、
前記第2認証情報を提供するための複数の出力ターミナルと、前記複数の出力ターミナルにそれぞれ連結された複数の電気導線と、を含むことを特徴とする請求項18に記載の消耗品。
【請求項20】
前記複数の出力ターミナルは、
前記第2認証情報として前記画像形成装置に認証キー信号をそれぞれ印加し、前記各認証キー信号は、前記各電気導線が電源電圧に連結されているかに対応するレベルを有することを特徴とする請求項19に記載の消耗品。
【請求項21】
前記消耗品はトナーカートリッジであることを特徴とする請求項19に記載の消耗品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−163208(P2009−163208A)
【公開日】平成21年7月23日(2009.7.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−204270(P2008−204270)
【出願日】平成20年8月7日(2008.8.7)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】SAMSUNG ELECTRONICS CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】416,Maetan−dong,Yeongtong−gu,Suwon−si,Gyeonggi−do 442−742(KR)
【Fターム(参考)】