説明

画像形成装置

【課題】 所定のトレイ上に載置される窓付き記録材の載置状態にかかわらず、窓付き記録材の適切な位置に確実に画像を形成することが可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】 機器制御部8は、センサからの検出信号に基づいて窓付き封筒の搬送方向の長さ及び窓部の位置を検出する。HD12には窓付き封筒のサイズ、窓位置及び使用方向等の窓付き封筒の使用状態を示す封筒パターンが予め記憶されており、機器制御部8は、検出した窓付き封筒の搬送方向の長さ及び窓部位置に対応する封筒パターンをHD12から読み出し、読み出した封筒パターンに一致させるために窓付き封筒の表裏反転が必要であるか、所定の画像処理が必要であるかを判断する。機器制御部8は、必要に応じて窓付き封筒を表裏反転させた上で印字部6bへ転送すると共に、必要に応じて画像処理を行なった画像データをメモリ6aから印字部6bへ転送して印字処理を実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、取得した画像データに基づいて記録材上に画像を形成する画像形成装置に関する。具体的には、市販されている窓付き封筒のような窓付き記録材への画像の形成が可能な画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
文書作成装置(ワードプロセッサ)が普及しており、ワードプロセッサを用いて文書の作成処理が盛んに行なわれている。また、ワードプロセッサに接続され、ワードプロセッサで作成された文書を印刷するためのプリンタが使用されている。このようなプリンタは、葉書及び封筒のような定型用紙に対して適切な箇所に適切な内容の文字を印刷できるように構成されている(例えば、特許文献1及び2参照)。
【0003】
また、このようなプリンタは、ユーザに対して用紙の印字面及びプリントヘッド部の関係が分かるような単純な構造をなしており、ユーザは、ワードプロセッサで作成した文書を印刷する場合、印刷対象の用紙をプリンタのプラテン部分までセットすることにより印刷可能な状態とし、その後、予め入力された情報を指定して印刷開始の指示を行なう。これにより、用紙の所定箇所に所定内容を印字することができる。
【0004】
一方、近年では、ワードプロセッサがパーソナルコンピュータに置き換わり、ワードプロセッサ単体ではなくパーソナルコンピュータにインストールされる多彩なアプリケーションソフトのひとつとしてワードプロセッサ機能を利用するようになっている。また、ネットワークを介して複数のパーソナルコンピュータ及び複数のプリンタを接続し、ハードウェア資源であるプリンタを複数のユーザ間で共有するシステムが構築されて利用されている。
【0005】
ネットワークに接続されるプリンタは、レーザープリンタ、インクジェットプリンタ、LEDラインプリンタ等と様々な種類があり、それぞれのプリンタは、印刷速度も異なれば、用紙の搬送機構等の内部構造も異なっている。従って、ユーザは、自身の使用目的に合致するプリンタを選択し、選択したプリンタの所定のトレイ上に用紙をセットし、その後、パーソナルコンピュータのアプリケーションソフトを用いて、予め作成してある文書を指定して印刷開始の指示を行なう。これにより、用紙の所定箇所に所定内容を印字することができる。
【特許文献1】特開昭64−9744号公報
【特許文献2】特開平1−161524号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、1つのパーソナルコンピュータから複数のプリンタを利用できる環境において、ユーザは、各プリンタの取り扱い方法を正確に把握しておく必要がある。具体的には、例えば窓付き封筒に印刷を行なう場合、窓を有する面を上になるように所定のトレイ上に載置すればよいか、下になるように載置すればよいか等の使用方法が各プリンタによって異なるため、各ユーザは、自身が載置した用紙の載置状態が正しいのか否かを不安に感じながらプリンタを使用することとなる。
【0007】
また、載置状態を誤った場合にはミスプリントとなるが、葉書、封筒等の定型用紙に対するミスプリントは損失が大きく、普通紙へ画像形成を行なう場合と比較してユーザの負担がより大きくなるという問題を有している。
【0008】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、窓付き記録材の搬送状態に応じた処理を行なった上で画像形成を行なうことにより、所定のトレイ上に載置される窓付き記録材の向き及び窓位置等の載置状態にかかわらず、窓付き記録材の適切な位置に確実に画像を形成することが可能な画像形成装置を提供することにある。
【0009】
本発明の他の目的は、窓付き記録材の搬送状態を検出するための処理時間、及び検出した搬送状態に応じて画像データに行なう画像処理のための処理時間を確保することにより、ミスプリントの発生を低減し、窓付き記録材の適切な位置に確実に画像を形成することが可能な画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る画像形成装置は、受け付けた画像データに基づいて記録材上に画像を形成する形成手段を備える画像形成装置において、窓付き記録材を前記形成手段へ搬送する搬送部と、該搬送部が搬送する窓付き記録材の搬送方向の長さ及び窓位置を検出する検出手段と、該検出手段が検出した搬送方向の長さ及び窓位置に応じて前記画像データに画像処理を行なう処理手段とを備え、前記形成手段は、前記処理手段が画像処理を行なった画像データに基づいて前記窓付き記録材上に画像を形成するように構成してあることを特徴とする。
【0011】
本発明によれば、受け付けた画像データに基づいて記録材上に画像を形成する画像形成装置が、窓付き記録材を搬送する際に、該窓付き記録材の搬送方向の長さ及び窓位置を検出し、検出した搬送方向の長さ及び窓位置に応じて前記画像データに画像処理を行ない、画像処理を行なった画像データに基づいて前記窓付き記録材上に画像を形成する。よって、前記窓付き記録材の搬送方向の長さ及び窓位置に基づいて窓付き記録材の搬送状態を検出することが可能となり、この搬送状態に応じた画像処理を行なうことにより、窓付き記録材の適切な位置に画像を形成することが可能となる。
【0012】
本発明に係る画像形成装置は、前記窓付き記録材は窓付き封筒であり、前記検出手段は、窓付き封筒の表裏面の窓位置を検出するように構成してあり、前記搬送部は、前記検出手段が検出した窓位置に応じて前記窓付き封筒を表裏反転させるように構成してあることを特徴とする。
【0013】
本発明によれば、窓付き記録材である窓付き封筒を搬送する際に、該窓付き封筒の搬送方向の長さと共に表裏面それぞれの窓位置を検出し、検出した窓位置に応じて前記窓付き封筒を表裏反転させる。よって、窓付き封筒の表裏面の向きを含む搬送状態を検出することが可能となり、必要に応じて窓付き封筒を表裏反転させることにより、窓付き封筒の適切な位置に画像を確実に形成することが可能となる。
【0014】
本発明に係る画像形成装置は、前記検出手段は、窓付き記録材の窓部及び記録材本体部へ光を照射する光源と、前記窓部及び記録材本体部からの反射光を取得する受光部とを備え、該受光部が取得した反射光の前記窓部及び記録材本体部からの反射率に基づいて、前記窓付き記録材の搬送方向の長さ及び窓位置を検出するように構成してあることを特徴とする。
【0015】
本発明によれば、窓付き記録材の窓部及び記録材本体部へ光を照射する光源と、前記窓部及び記録材本体部からの反射光を取得する受光部とを備え、該受光部が取得した反射光の前記窓部及び記録材本体部からの反射率に基づいて、前記窓付き記録材の搬送方向の長さ及び窓位置を検出する。よって、市販されている窓付き封筒の窓部の材質及び封筒自体の材質に対する反射率の差に基づいて、窓付き封筒の窓位置を精度よく検出することが可能となる。
【0016】
本発明に係る画像形成装置は、窓付き記録材のサイズ、窓位置及び使用方向を示す記録材情報を記憶する記憶手段を備え、前記処理手段は、前記検出手段が検出した搬送方向の長さ及び窓位置を、前記記憶手段に記憶してある記録材情報に一致させるような画像処理を前記画像データに行なう構成としてあることを特徴とする。
【0017】
本発明によれば、窓付き記録材のサイズ、窓位置及び使用方向を示す記録材情報を記憶手段に記憶しておき、検出した窓付き記録材の搬送方向の長さ及び窓位置を、前記記録材情報に一致させるような画像処理を前記画像データに行なう。よって、予め登録しておいた窓付き記録材の窓位置及び使用方向に応じた位置に画像を形成することが可能となる。
【0018】
本発明に係る画像形成装置は、前記検出手段が検出した搬送方向の長さ及び窓位置を前記記憶手段に記憶させる記憶処理手段を備えることを特徴とする。
【0019】
本発明によれば、窓付き記録材から検出した搬送方向の長さ及び窓位置を前記記録手段に記憶させることができるので、定型の窓付き封筒に限られず、ユーザが独自に作成した窓付き記録材を使用する際にも、予め登録しておいた位置に画像を形成することが可能となる。
【0020】
本発明に係る画像形成装置は、前記記憶処理手段は、前記記憶手段に記憶してある搬送方向の長さ及び窓位置を消去するように構成してあることを特徴とする。
【0021】
本発明によれば、前記記憶手段に記憶してある搬送方向の長さ及び窓位置を消去することができるので、ユーザの使用頻度により不要な情報を消去することにより、前記記憶手段における記憶領域を削減することが可能となる。
【0022】
本発明に係る画像形成装置は、前記検出手段は、前記搬送部が搬送する記録材の前記形成手段への搬送位置から、前記記録材の搬送方向の長さよりも長い間隔を隔てた位置に設けられていることを特徴とする。
【0023】
本発明によれば、窓付き記録材を搬送する際に該窓付き記録材の搬送方向の長さ及び窓位置を検出する検出手段を、画像を形成する形成手段への前記窓付き記録材の搬送位置から、前記窓付き記録材の搬送方向の長さよりも長い間隔を隔てた位置に設けてある。これにより、窓付き記録材の搬送状態を検出するための処理時間、及び検出した搬送状態に応じて画像データに行なう画像処理のための処理時間を確保し、ミスプリントの発生を低減させることが可能となる。
【0024】
本発明に係る画像形成装置は、前記検出手段は、窓付き記録材の搬送方向の長さを検出する長さ検出手段と、窓付き記録材の窓位置を検出する窓位置検出手段とを備え、前記長さ検出手段が、前記搬送部が搬送する記録材の前記形成手段への搬送位置から前記窓位置検出手段までの間隔よりも長い間隔を前記搬送位置から隔てて設けられていることを特徴とする。
【0025】
本発明によれば、窓付き記録材の搬送方向の長さを検出する長さ検出手段と、窓付き記録材の窓位置を検出する窓位置検出手段とを備え、前記長さ検出手段を、画像を形成する形成手段への前記窓付き記録材の搬送位置から前記窓位置検出手段までの間隔よりも長い間隔を前記搬送位置から隔てて設けてある。これにより、窓付き記録材の搬送方向の長さをより早期に検出することが可能となり、搬送方向の長さの検出完了をトリガーとして窓位置を検出した場合には、窓付き記録材の搬送状態を検出するための制御が容易となると共に、窓付き記録材の搬送状態を精度よく検出することが可能となる。
【0026】
本発明に係る画像形成装置は、前記搬送部は、搬送する窓付き記録材の搬送方向に交差する方向の位置を規制する規制部を備え、前記検出手段は、前記規制部の位置に応じた位置で窓付き記録材の搬送方向の長さ及び窓位置を検出するように構成してあることを特徴とする。
【0027】
本発明によれば、窓付き記録材の搬送方向に交差する方向の位置を規制する規制部を備え、該規制部の位置に応じた位置で窓付き記録材の搬送方向の長さ及び窓位置を検出するので、窓付き記録材の搬送方向に交差する方向の幅に応じて検出箇所を適切に変更することが可能となり、窓付き記録材の搬送状態の検出精度を向上させることが可能となる。
【0028】
本発明に係る画像形成装置は、前記検出手段が窓付き記録材の窓位置を検出できない場合、前記処理手段及び形成手段による処理の実行を制限する手段を備えることを特徴とする。
【0029】
本発明によれば、窓付き記録材の窓位置を検出できない場合、各種処理の実行を制限することにより、誤ってセットされた記録材への画像形成を禁止し、ミスプリントの発生を防止することが可能となる。
【0030】
本発明に係る画像形成装置は、前記検出手段が窓付き記録材の窓位置を検出できない場合、画像を形成せずに前記窓付き記録材を排出する手段を備えることを特徴とする。
【0031】
本発明によれば、窓付き記録材の窓位置を検出できない場合、画像を形成せずに前記窓付き記録材を排出することにより、誤った記録材がセットされたことを外部へ報知することが可能となる。
【発明の効果】
【0032】
本発明の画像形成装置では、窓付き記録材を搬送する際に、該窓付き記録材の搬送方向の長さ及び窓位置を検出することにより、前記窓付き記録材の搬送状態を検出することができる。また、検出した搬送状態に応じた画像処理を行なった上で前記窓付き記録材上に画像を形成することにより、窓付き記録材の適切な位置に画像を形成することができる。これにより、ユーザは窓付き記録材の向き及び窓位置を意識することなく所定のトレイ上に載置すればよく、操作性を向上させることができると共にミスプリントを防止することができる。
【0033】
本発明の画像形成装置では、窓付き記録材である窓付き封筒を搬送する際に、該窓付き封筒の搬送方向の長さと共に表裏面それぞれの窓位置を検出することにより、画像を形成すべき面が適切な方向であるか否かを含む搬送状態を検出することができる。また、検出した窓位置に応じて前記窓付き封筒を表裏反転させることにより、窓付き封筒の適切な位置に画像を確実に形成することができる。これにより、ユーザは窓付き記録材の表裏面の方向も意識することなく所定のトレイ上に載置すればよく、操作性を向上させることができると共にミスプリントを確実に防止することができる。
【0034】
本発明の画像形成装置では、窓付き記録材の窓部及び記録材本体部へ光を照射し、前記窓部及び記録材本体部からの反射光を取得する。取得した反射光の前記窓部及び記録材本体部からの反射率に基づいて、前記窓付き記録材の搬送方向の長さ及び窓位置を検出することにより、窓付き記録材の窓位置を精度よく検出することができる。これにより、窓付き記録材の搬送状態を精度よく検出することができる。
【0035】
本発明の画像形成装置では、窓付き記録材のサイズ、窓位置及び使用方向を示す記録材情報を記憶手段に記憶しておき、検出した窓付き記録材の搬送方向の長さ及び窓位置を、前記記録材情報に一致させるような画像処理を前記画像データに行なう。よって、予め登録しておいた窓付き記録材の窓位置及び使用方向に応じた位置に適切に画像を形成することができる。
【0036】
本発明の画像形成装置では、窓付き記録材から検出した搬送方向の長さ及び窓位置を前記記録手段に記憶させることができるので、定型の窓付き封筒に限られず、ユーザが独自に作成した窓付き記録材を使用する際にも、予め登録しておいた位置に画像を形成することができ、汎用性の向上を図ることができる。
【0037】
本発明の画像形成装置では、前記記憶手段に記憶してある搬送方向の長さ及び窓位置を消去することができるので、ユーザの使用頻度により不要な情報を消去することにより、前記記憶手段における記憶領域を削減することができ、より汎用性を向上させることができる。
【0038】
本発明の画像形成装置では、窓付き記録材を搬送する際に該窓付き記録材の搬送方向の長さ及び窓位置を検出する検出手段を、画像を形成する形成手段への前記窓付き記録材の搬送位置から、前記窓付き記録材の搬送方向の長さよりも長い間隔を隔てた位置に設けてある。これにより、窓付き記録材の搬送状態を検出するための処理時間、及び検出した搬送状態に応じて画像データに行なう画像処理のための処理時間を確保することができ、ミスプリントの発生を低減させることができる。
【0039】
本発明の画像形成装置では、窓付き記録材の搬送方向の長さを検出する長さ検出手段と、窓付き記録材の窓位置を検出する窓位置検出手段とを備え、前記長さ検出手段を、画像を形成する形成手段への前記窓付き記録材の搬送位置から前記窓位置検出手段までの間隔よりも長い間隔を前記搬送位置から隔てて設けてある。これにより、窓付き記録材の搬送方向の長さをより早期に検出することができ、搬送方向の長さの検出完了をトリガーとして窓位置を検出した場合には、窓付き記録材の搬送状態を検出するための制御が容易となると共に、窓付き記録材の搬送状態を精度よく検出することができる。
【0040】
本発明の画像形成装置では、窓付き記録材の搬送方向に交差する方向の位置を規制する規制部を備え、該規制部の位置に応じた位置で窓付き記録材の搬送方向の長さ及び窓位置を検出する。これにより、窓付き記録材の搬送方向に交差する方向の幅に応じて検出箇所を適切に変更することができ、窓付き記録材の搬送状態の検出精度を向上させることができる。
【0041】
本発明の画像形成装置では、窓付き記録材の窓位置を検出できない場合、以降の各種処理の実行を制限することにより、誤ってセットされた記録材への画像形成を禁止し、ミスプリントの発生を防止することができる。また、セットされた記録材が窓付き記録材ではないことをユーザに通知した場合には、誤った記録材への画像形成を行なっても良いか否かの確認をとることもできる。
【0042】
本発明の画像形成装置では、窓付き記録材の窓位置を検出できない場合、画像を形成せずに前記窓付き記録材を排出することにより、誤った記録材がセットされたことを外部へ報知することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0043】
以下に、本発明に係る画像形成装置を、デジタル複合機に適用した実施形態を示す図面に基づいて詳述する。図1は本実施形態に係るデジタル複合機の機能構成例を示すブロック図である。なお、本実施形態のデジタル複合機1は、原稿の画像を読み取るスキャナ機能、読み取った画像に基づいてコピー用紙、OHPフィルム等の記録材(以下、単に用紙と称する)上に画像を形成するコピー機能、外部から送信されてきたプリントデータを受信して用紙上に画像を形成するプリンタ機能、入力された画像データを一時的に保存するファイリング機能、画像データを外部へ送信するイメージ送信機能等を有している。
【0044】
デジタル複合機1は、画像読み取り部2、操作パネル4、画像形成部6、機器制御部8、外部と通信を行なうためのインタフェースである通信部10、不揮発性の記憶装置としてのハードディスク(以下、HDという)12、管理部14等を主要構成要素として備えている。
【0045】
管理部14は、機器制御部8に接続されており、機器制御部8が実行する制御プログラムを格納したROM、及び、操作パネル4にて設定された設定情報及びデジタル複合機1の各構成部の動作に関する設定情報等を記憶するためのRAM等からなる。但し、フラッシュメモリ,EEPROM等の書換え可能な不揮発性の記憶媒体であってもよい。
【0046】
操作パネル4は、機器制御部8に接続されており、ユーザによる操作指示を受け付ける入力部4aと、ユーザに対して通知すべき情報を表示する表示部4bとを備えている。入力部4aは、ユーザによる操作指示を受け付けるための各種の操作キーを備えており、機能の切替操作、各機能における設定値の入力、処理の実行開始指示等を受け付ける。表示部4bは、液晶ディスプレイを備えており、デジタル複合機1の動作状況、入力部4aを通じて入力された各種の設定値、ユーザに対して通知すべき情報等を表示する。また、表示部4bの一部には各種の選択操作を受付けるように構成したタッチパネル方式のソフトウェアボタンが配置される。
【0047】
画像読み取り部2は、画像形成部6に接続されており、例えばCCD(Charge Coupled Device)ラインセンサ2a(図1においてはCCDと省略)等のような光学的な画像読み取り機構によって原稿の画像を読み取る。画像読み取り部2が原稿から読み取った画像データは、機器制御部8の制御によって、例えばRAM等の揮発性の記憶装置であるメモリ6aに順次記憶され、ページ単位(原稿1枚単位)でHD12に記憶される。また、画像読み取り部2が読み取った原稿の枚数(ページ数)は管理部14に記憶される。
【0048】
通信部10は、機器制御部8に接続されると共に、通信回線としてのインターネット又はLAN(Local Area Network)等のネットワークNWを介してパーソナルコンピュータ等の外部装置PC1,PC2と接続されており、外部装置PC1,PC2との間でデータ通信を行ない、例えば画像データを送受信する。また通信部10は、図示しないがモデム及びNCU(Network Control Unit)を備えており、ファクシミリ通信も可能に構成されている。モデムはNCUを介して公衆電話交換網PSTNと接続されている。NCUはアナログの公衆電話交換網PSTNとの回線の閉結及び開放の回線制御動作を行なうハードウェアであり、必要に応じてモデムを公衆電話交換網PSTNと接続する。
【0049】
画像形成部6は、画像読み取り部2にて取得した画像データ及び通信部10にて受信したプリントデータから展開される画像データ等を一時的に記憶するメモリ6a、メモリ6aに記憶してある画像データに基づく画像を用紙上に形成する形成手段である印字部(LSU:Laser Scanning Unit )6bを備えている。なお、本実施形態では印字部6bはLSU(レーザ走査ユニット)で構成してあるが、インクジェット方式等のプリンタ装置であってもよい。なお、メモリ6aに記憶してある画像データは、機器制御部8からの指示により目的に応じた転送先へ転送される。具体的には、ファイリング機能により画像データを保存する場合にはHD12に転送され、印字処理を行なう場合には印字部6bへ転送される。
【0050】
機器制御部8は、各種の演算処理を実行するCPU、制御プログラムを格納しているROM、CPUの演算中に生成されるデータを一時的に保持するRAM等により構成されている。機器制御部8のCPUは、ROMに格納してある制御プログラムをRAMにロードして実行することにより、操作パネル4、画像形成部6、通信部10、HD12、管理部14等のハードウェア各部の動作を制御する。
【0051】
また機器制御部8は、操作パネル4の入力部4aの各キーの操作によってユーザが入力した指示又は情報に従って、前記ハードウェア各部を制御して装置全体を本発明の画像形成装置として機能させると共に、表示部4bにデジタル複合機1の状態に関する情報及びユーザに通知すべき情報等を出力する。更に機器制御部8は、画像読み取り部2からの画像データの入力制御及び通信部10を介しての外部からの画像データの入力制御、入力された画像データのメモリ6a及びHD12への入出力制御、画像形成部6又は通信部10からの画像データの出力制御等を行なう。
【0052】
HD12は、機器制御部8及び画像形成部6に接続されており、画像読み取り部2又は通信部10から入力されて画像形成部6により画像形成されるべき画像データ、及び、通信部10を介してファクシミリ通信又はデータ通信により外部へ送信されるべき画像データを記憶する。なお、本実施形態では、画像データを保存する記憶装置としてHD12を備えたデジタル複合機1について説明しているが、これに限られず、デジタル複合機1本体から取り外された場合及び電源が遮断された場合であってもそれ以前に記憶していた画像データを保持できる不揮発性のメモリ、バックアップ機能を有するメモリ、磁気記憶媒体を用いたその他の記憶媒体等を備えている場合にも同様に適用することができる。
【0053】
以下に、上述した構成のデジタル複合機1を複写機、プリンタ、ネットワークスキャナ及びファクシミリ装置として用いた場合のハードウェア各部の動作について説明する。まず、デジタル複合機1を複写機として利用する場合、機器制御部8は、画像読み取り部2で原稿から順次読み取られる画像データをメモリ6aに一旦記憶させ、1ページ分の画像データの読み取りが完了した場合、HD12に記憶させる。なお、複数枚(複数ページ)の原稿を画像読み取り部2で読み取る場合には、機器制御部8は、同様の読み取り及び記憶の処理を原稿の枚数(ページ数)分だけ反復させる。
【0054】
その後、機器制御部8は、HD12に記憶された画像データを順次読み出してメモリ6aに一旦記憶させた上で印字部6bへ転送し、操作パネル4の操作により予め設定されている濃度、用紙の大きさ等の情報に基づいて印字処理を行なう。また、HD12に記憶されている画像データを複数枚(複数ページ)印字する場合には、機器制御部8は、同様の読み出し及び印字処理を画像形成される原稿枚数分だけ反復させる。
【0055】
次に、デジタル複合機1をプリンタとして利用する場合、機器制御部8は、通信部10を介してネットワークNWに接続された外部装置PC1,PC2から受信した画像データをメモリ6aに一旦記憶させた上でHD12に記憶させる。また、機器制御部8は、HD12に記憶された画像データを順次読み出してメモリ6aに一旦記憶させた上で印字部6bへ転送し、操作パネル4の操作により予め設定されている濃度、用紙の大きさ等の情報に基づいて印字処理を行なう。
【0056】
また、デジタル複合機1をネットワークスキャナとして利用する場合、機器制御部8は、画像読み取り部2で原稿から順次読み取られる画像データをメモリ6aに一旦記憶させ、1ページ分の画像データの読み取りが完了した場合、HD12に記憶させる。また、機器制御部8は、HD12に記憶された画像データを順次読み出してメモリ6aに一旦記憶させた上で通信部10へ転送し、操作パネル4の操作により予め設定されている送信先とのネットワークNWを介した通信を確立させた上で前記送信先へ送信する。
【0057】
更に、デジタル複合機1をファクシミリ装置として利用してファクシミリ送信を行なう場合、機器制御部8は、画像読み取り部2で原稿から読み取った画像データ又は通信部10を介して外部から受信した画像データをメモリ6aに一旦記憶させた上でHD12に記憶させる。また、機器制御部8は、HD12に記憶した画像データを順次読み出してメモリ6aに一旦記憶させた上で通信部10へ転送し、操作パネル4から設定された送信先のファクシミリ装置との公衆電話交換網PSTNを介した接続を確立させた上で前記送信先へ送信する。
【0058】
また、デジタル複合機1によってファクシミリ受信を行なう場合、通信部10を介して公衆電話交換網PSTNに接続された外部のファクシミリ装置から受信した画像データをメモリ6aに一旦記憶させた上でHD12に記憶させる。また、機器制御部8は、HD12に記憶された画像データを順次読み出してメモリ6aに一旦記憶させた上で印字部6bへ転送し、操作パネル4の操作により予め設定されている濃度、用紙の大きさ等の情報に基づいて印字処理を行なう。
【0059】
以下に、本実施形態のデジタル複合機1の内部構成について具体的に説明する。図2は本実施形態に係るデジタル複合機1の内部構成例を示す断面図である。デジタル複合機1は、最上段に原稿読み取り部2及び操作パネル4(図2においては省略)が設けられており、その下側に印字部6b及び給紙部(搬送部)5が配置されている。
【0060】
画像読み取り部2は、原稿をフェイスダウンの状態で載置する原稿載置台20と、原稿載置台20に開閉自在に取り付けられた原稿押圧カバー21とを備えている。画像読み取り部2は、原稿押圧カバー21を開けて原稿を原稿載置台20上に載置した後、原稿押圧カバー21を閉じて原稿載置台20上に原稿が静止した状態で画像データの読み取りを行なう。なお、原稿押圧カバー21にADF(Automatic Document Feeder) 方式のスキャナを備えて、原稿を自動的に搬送して読み取るように構成することもできる。
【0061】
原稿載置台20の下側には、原稿載置台20の所定位置にセットされた原稿の画像を読み取るために、CCDラインセンサ2aを備える画像読み取り機構が配置されている。画像読み取り機構は、原稿の下面に記録された画像を読み取るために、原稿載置台20の下面に沿って平行に往復移動する光源ユニット22及びミラーユニット23、更に結像レンズ24及びCCDラインセンサ2a等を備えている。
【0062】
光源ユニット22は、露光ランプ22a及びミラー22bを備えており、露光ランプ22aから照射される読み取り用の照明光を原稿載置台20の適宜の読み取り位置に集光させる。また、光源ユニット22は、原稿載置台20に対して反射面を45°に設置したミラー22bによって原稿からの反射光の光路を90°変更し、ミラーユニット23へ導くように構成されている。
【0063】
ミラーユニット23は、光源ユニット22のミラー22bによって光路を90°変更された光の光路を更に180°変更するために、反射面が相互に直交するように配置された一対のミラーを備えている。ミラーユニット23によって光路を変更された光は結像レンズ24の作用によりCCDラインセンサ2aに結像される。CCDラインセンサ2aは、入力された光をその光量に応じたアナログ電気信号に変換して出力する。
【0064】
更に、CCDラインセンサ2aから出力されたアナログ電気信号は、図示しないAD変換器によりデジタル信号に変換され、原稿を読み取る際の光源の配光特性、CCDラインセンサ2aの感度ムラ等の補正が施されて画像データとして生成される。また、生成された画像データは画像形成部6のメモリ6aへ出力されて記憶される。
【0065】
印字部6bは、回転駆動される感光体ドラム63、感光体ドラム63を所定の電位に帯電させる帯電器65、画像データに応じてレーザ光を発して帯電した感光体ドラム63上に静電潜像を書き込むレーザービームスキャナユニット61、感光体ドラム63上に形成された静電潜像にトナーを供給して現像する現像器62、感光体ドラム63上に形成されたトナー像を用紙上に転写する転写器66、感光体ドラム63上に残留するトナーを除去するクリーニングユニット64等からなる電子写真方式のプロセス部を備えており、このプロセス部に用紙を搬送することによって画像形成を行なう。
【0066】
レーザービームスキャナユニット61は、画像データに応じて変調されたドット光を発する半導体レーザ素子、半導体レーザ素子からのレーザ光を主走査方向に偏向させるための偏向装置、偏向装置により偏向されたレーザ光を感光体ドラム63表面に結像させるためのfθレンズ等を備えている。また、レーザービームスキャナユニット61には、メモリ6aに記憶された画像データが画素信号単位で入力される。
【0067】
給紙部5は印字部6bの上述したようなプロセス部の上流側に配設されており、記録用紙又はOHP(Over Head Projector )フィルム等の記録材(用紙)を収容する給紙カセット51,52,53を備えている。給紙カセット51,52,53は、それぞれに積層された用紙の先端近傍に呼び込みローラ51a,52a,53aを有しており、各呼び込みローラ51a,52a,53aにより1枚ずつ分離された用紙が搬送路50へ取り込まれる。
【0068】
また、給紙部5は、デジタル複合機1の右側面に手差しトレイ54を備えており、給紙カセット51,52,53にセットできない用紙、例えばのし紙、厚紙、葉書、封筒又は窓付き封筒(窓付き記録材)等がセットされる。手差しトレイ54にも、積層された用紙を1枚ずつ分離給送するための呼び込みローラ54aが設けられている。呼び込みローラ51a,52a,53a,54aのそれぞれにより1枚ずつ分離された用紙は、搬送路50の適宜箇所に設けられた複数の搬送ローラによって搬送され、印字部6b内部へ取り込まれる。
【0069】
搬送路50を通じて搬送されてきた用紙は、転写器66の上流位置に設けられたレジストローラ55によって一旦保持される。レジストローラ55は、感光体ドラム63上のトナー像の先端と、搬送する用紙の画像形成領域の先端との位置合わせを行なった後、所定のタイミングで回転を開始して感光体ドラム63の回転に合せてプロセス部へ用紙を搬送する。感光体ドラム63の対向位置まで搬送された用紙には、転写器66により感光体ドラム63上に形成されたトナー像が転写される。
【0070】
転写器66でトナー像が転写された用紙は、搬送ベルト56により定着器67へ搬送される。定着器67は、ヒートローラ及び加圧ローラを備えており、これら2つのローラによりトナー像が転写された用紙を挟んで回転させ、ヒートローラの熱によりトナー像を用紙上に加熱定着させる。定着器67でトナー像が定着された用紙は、切り替えゲート57まで搬送され、切り替えゲート57で2方向に切り替えられてスイッチバック搬送路58又は排出ローラ59へ搬送される。排出ローラ59へ搬送された用紙は、排出ローラ59によりデジタル複合機1の左側面に取り付けられている排出トレイ60,60上に排出される。
【0071】
スイッチバック搬送路58は両面印刷を行なう場合に用いる搬送路である。切り替えゲート57からスイッチバック搬送路58に取り込まれた用紙は、スイッチバックローラ58aまで搬送され、スイッチバックローラ58aにより一旦把持された後、逆方向に回転駆動されたスイッチバックローラ58aによって表裏反転され、搬送路58bを経て搬送路50へ搬送される。スイッチバック搬送路58によって表裏反転された用紙は、再びレジストローラ55まで搬送され、印字部6bにおいて用紙の裏面側への画像形成が行なわれる。
【0072】
ここで、本実施形態のデジタル複合機1は、一般に市販されている窓付き封筒への画像の形成も可能である。なお、窓付き封筒に画像を形成する場合、ユーザは、操作パネル4の入力部4aを適切に操作して画像形成を行なう用紙として窓付き封筒を選択し、窓付き封筒を給紙カセット51,52,53ではなく手差しトレイ54に載置させる。なお、手差しトレイ54上の窓付き封筒の載置面の方向及び向き等はこだわらない。何故なら、本実施形態のデジタル複合機1は、手差しトレイ54に載置された窓付き封筒の向き等を検出し、必要に応じて窓付き封筒の表裏反転処理及び画像データへの画像処理を行なうように構成されているからである。
【0073】
図3は窓付き封筒の構成を説明するための模式図である。図3(a),(b),(c)にそれぞれ示す窓付き封筒は、例えば長形3号の封筒の所定箇所にそれぞれ所定形状の窓部がくりぬかれており、各窓部には透明シートが貼り付けられている。具体的には、図3(a)に示す窓付き封筒は45mm×80mmの窓部を有しており、図3(b)に示す窓付き封筒は45mm×90mmの窓部を有しており、図3(c)に示す窓付き封筒は55mm×90mmの窓部を有している。このような窓付き封筒を用いることにより、封筒内部に挿入された用紙に記載された宛名及び差出人名等の情報を封筒の外側からでも見ることができる。
【0074】
図4は手差しトレイ54の周辺の構成を示す模式図である。手差しトレイ54上には、載置される用紙70の搬送方向に交差する方向の位置を規制する可動式のガイド部材(規制部)71,71が設けられている。これにより、手差しトレイ54上に載置された用紙70が呼び込みローラ54a(図4においては省略)により搬送路50へ取り込まれる際に、搬送方向に対して傾いた状態で搬送されるのを防止することができる。
【0075】
また、手差しトレイ54と呼び込みローラ54aとの間に、5つの光反射型のセンサ72a,72b,72c,72d,73が設けられている。これらのセンサ72a,72b,72c,72d,73はそれぞれ、手差しトレイ54に載置されて搬送路50へと搬送される用紙70に対して光を照射する発光部(光源)と、発光部が照射した光の用紙70からの反射光を取得する受光部とを有している。また、センサ72a,72b,73は搬送される用紙70の上面(図4の窓付き封筒70においては窓部70aを有する側の面)に光を照射するように配置されており、センサ72c,72dは搬送される用紙70の下面に光を照射するように配置されている。
【0076】
なお、センサ72a,72b,72c,72dは、ガイド部材71,71の移動に従って移動するように構成されており、手差しトレイ54に載置される用紙70の幅に応じて走査する位置が変更される。これにより、手差しトレイ54に載置される用紙70の幅にかかわらず、センサ72a,72b,72c,72dのいずれかが適切に窓部70aを走査することができる。また、センサ72a,72b,72c,72d,73は、デジタル複合機1が窓付き封筒70に対して画像形成を行なう場合に所定の処理を行なえばよく、例えばユーザが操作パネル4の入力部4aを操作して画像形成を行なう用紙として窓付き封筒70を選択した場合に動作するように構成されている。
【0077】
センサ72a,72b,72c,72d,73は機器制御部8にそれぞれ接続されており、それぞれの受光部が取得した反射光に応じた検出信号を機器制御部8へ出力する。図5はセンサ72a,72b,72c,72d,73から出力された検出信号の例を示す模式図である。なお、図5(a)は、白抜き矢符で示す搬送方向に搬送される窓付き封筒70の上面側に設けられたセンサ72a,72b,73からの検出信号を示しており、図5(b)は白抜き矢符で示す搬送方向に搬送される窓付き封筒70の下面側に設けられたセンサ72c,72dからの検出信号をそれぞれ示しており、図中の破線は各センサ72a,72b,72c,72d,73の走査軌跡を示している。
【0078】
図5(a)に示すように、センサ73は、発光部による光の照射位置を用紙70が通過している間、所定信号を出力し続ける。これにより機器制御部8は、センサ73から所定信号を取得し続けた時間に基づいて用紙70の搬送方向の長さを検出する長さ検出手段として動作する。具体的には、機器制御部8は、センサ73から所定信号を取得した時間と、呼び込みローラ54aによって搬送路50へ搬送される用紙70の搬送速度とに基づいて用紙70の搬送方向の長さを検出することができる。
【0079】
なお、センサ73から所定信号を取得する時間と各時間に応じた長さとを対応付けたテーブルを予め用意しておくことにより、テーブルの参照処理によって容易に用紙70の長さを特定することができる。また、センサ73は、光反射型のものに限られず、例えばアクチュエータ付きセンサ、又は縮小光学系及びカラーCCDを組み合わせたセンサ等を用いることもできる。
【0080】
また、窓付き封筒70の本体部の紙材と窓部70aの透明シートとは、照射された光の反射率が異なるため、機器制御部8は、センサ72a,72b,72c,72dからの検出信号に基づいて、窓付き封筒70に対する窓部70aの位置を検出する窓位置検出手段として動作することができる。なお、窓付き封筒70の窓部70aの位置を検出するためには、図5(a)に示すように窓部70aを走査するセンサ72bを設ける必要があり、複数のセンサを設けた場合にはより精度よく窓部70aの位置を検出することができる。また、窓付き封筒70の上下面を走査するように複数のセンサを設けることによって窓付き封筒70の上下面それぞれの窓部70aを検出することができる。
【0081】
また、窓部70aに貼り付けられる透明シートの素材と各素材からの反射光に応じた検出信号とを対応付けたテーブルを予め用意しておくことにより、窓付き封筒70における窓部70aの位置だけでなく、窓部70aに貼り付けられた透明シートの素材及び透明度等も特定することができる。更に、センサ72a,72b,72c,72dは、光反射型のものに限られず、例えば縮小光学系及びカラーCCDを組み合わせたセンサ等を用いることもできる。
【0082】
ここで、デジタル複合機1のHD(記憶手段)12には、窓付き封筒70のサイズ、窓位置及び使用方向等の使用状態を示す封筒パターン(記録材情報)が記憶されている。そして、機器制御部8は、上述したようにセンサ72a,72b,72c,72d,73からの検出信号に基づいて検出した処理対象の窓付き封筒70の搬送方向の長さ及び窓部70aの位置を、HD12に記憶してある封筒パターンに一致させるような画像処理を行なう処理手段として動作する。
【0083】
具体的には、機器制御部8は、必要に応じて、窓付き封筒70に画像形成を行なうべくメモリ6aに記憶された画像データに対して画像処理を実行すると共に、給紙部5のスイッチバック搬送路58を介して窓付き封筒70を表裏反転させる。以下に、手差しトレイ54上に載置された窓付き封筒70の載置状態に応じて機器制御部8が行なう処理について説明する。なお、以下では、図4で示した窓付き封筒70の載置状態が適切な載置状態である場合を例に説明する。
【0084】
図6は手差しトレイ54上への窓付き封筒70の載置状態の例を示す模式図である。図中白抜き矢符は窓付き封筒70の搬送方向を示しており、手差しトレイ54上に載置された窓付き封筒70を上から見た図をそれぞれ示している。図6(a)に示す状態で窓付き封筒70が搬送される場合、機器制御部8は、通常の印字処理を実行し、メモリ6aに記憶された画像データを印字部6bへ転送すると共に、手差しトレイ54に載置された窓付き封筒70を印字部6bへ搬送する。
【0085】
図6(b)に示すように、図6(a)に示す窓付き封筒70を180°回転させた状態で窓付き封筒70が搬送される場合、機器制御部8は、メモリ6aに記憶された画像データに対して180°回転させる画像処理を行なった後に印字部6bへ転送すると共に、手差しトレイ54に載置された窓付き封筒70をそのままの状態で印字部6bへ搬送する。また、図6(c)に示す状態で窓付き封筒70が搬送される場合、機器制御部8は、メモリ6aに記憶された画像データを印字部6bへ転送すると共に、手差しトレイ54に載置された窓付き封筒70を一旦スイッチバック搬送路58を介して表裏反転させた後に印字部6bへ搬送する。
【0086】
図6(d)に示す状態で窓付き封筒70が搬送される場合、機器制御部8は、メモリ6aに記憶された画像データに対して180°回転させる画像処理を行なった後に印字部6bへ転送すると共に、手差しトレイ54に載置された窓付き封筒70を一旦スイッチバック搬送路58を介して表裏反転させた後に印字部6bへ搬送する。また、図6(e)に示す状態で窓付き封筒70が搬送される場合、機器制御部8は、メモリ6aに記憶された画像データに対して反時計回りに90°回転させる画像処理を行なった後に印字部6bへ転送すると共に、手差しトレイ54に載置された窓付き封筒70をそのままの状態で印字部6bへ搬送する。
【0087】
図6(f)に示す状態で窓付き封筒70が搬送される場合、機器制御部8は、メモリ6aに記憶された画像データに対して時計回りに90°回転させる画像処理を行なった後に印字部6bへ転送すると共に、手差しトレイ54に載置された窓付き封筒70をそのままの状態で印字部6bへ搬送する。また、図6(g)に示す状態で窓付き封筒70が搬送される場合、機器制御部8は、メモリ6aに記憶された画像データに対して時計回りに90°回転させる画像処理を行なった後に印字部6bへ転送すると共に、手差しトレイ54に載置された窓付き封筒70を一旦スイッチバック搬送路58を介して表裏反転させた後に印字部6bへ搬送する。
【0088】
図6(h)に示す状態で窓付き封筒70が搬送される場合、機器制御部8は、メモリ6aに記憶された画像データに対して反時計回りに90°回転させる画像処理を行なった後に印字部6bへ転送すると共に、手差しトレイ54に載置された窓付き封筒70を一旦スイッチバック搬送路58を介して表裏反転させた後に印字部6bへ搬送する。このように、センサ72a,72b,72c,72d,73からの検出信号に基づいて特定された窓付き封筒70の搬送向き及び窓部70aの位置に従って適切な処理を行なうことによって、窓付き封筒70が手差しトレイ54上にどのような状態で載置された場合であっても、窓付き封筒70の適切な箇所に画像を形成することができる。
【0089】
また、窓付き封筒70は、種々のサイズにわたって市販されており、更にユーザの用途及び目的に応じて作成されて使用されている。従って、センサ72a,72b,72c,72d,73からの検出信号に基づいて特定された窓付き封筒70のサイズに応じて、画像形成を行なう画像データに拡大処理又は縮小処理を行なうようにしてもよい。サイズの小さい窓付き封筒70は、サイズの大きい窓付き封筒70よりも画像の形成可能な領域が狭いので、画像データの一部又は全部を縮小して形成することにより、確実に画像を形成してミスプリントを防止することができる。また、サイズの大きい窓付き封筒70に画像を形成する場合に、画像データの一部又は全部を拡大することにより、より見易い画像を形成することができる。
【0090】
更に、本発明は、窓部が複数あるような特殊な窓付き封筒70に対しても適用することができる。なお、デジタル複合機1によって特殊な窓付き封筒70に画像を形成する場合、予め窓付き封筒70の搬送方向の長さ、窓位置及び使用方向を示す封筒パターンをHD12に登録しておく。具体的には、機器制御部8は、画像形成対象の窓付き封筒70を一旦給紙部5によって搬送路50上を搬送させると共にセンサ72a,72b,72c,72d,73によって窓付き封筒70を走査させる。そして、機器制御部8は、センサ72a,72b,72c,72d,73からの検出信号に基づいて検出した特殊な窓付き封筒70の搬送方向の長さ及び窓位置をHD12に記憶する記憶処理手段として動作する。
【0091】
これにより、登録してある封筒パターンに従った適切な位置に画像を形成することができ、汎用性をより向上させることができる。なお、新規な封筒パターンをHD12に登録する際には、登録する封筒パターンの名称、登録情報等を操作パネル4から入力することにより、各封筒パターンを容易に識別することができる。また、このような入力処理は、通信部10を介して接続される外部装置PC1,PC2から行なうことも可能である。
【0092】
また、機器制御部8は、操作パネル4を介したユーザからの指示によって、HD12に一旦登録された封筒パターンを消去することができる。これにより、ユーザの使用頻度により不要な情報を消去することができるので、汎用性が向上し、また、HD12のメモリ領域を確保することができる。
【0093】
ここで、本実施形態のデジタル複合機1は、ユーザによって操作パネル4の入力部4aから画像形成を行なう用紙として窓付き封筒70が選択されているにもかかわらず、センサ72a,72b,72c,72d,73からの検出信号に基づいて機器制御部8が窓部70aの位置を検出できなかった場合、以降の処理を制限するように構成されている。具体的には、機器制御部8は、画像形成部6による印字処理を行なわせず、「窓付き封筒の窓の有無を検出できません。印字処理の実行を中止します。」等のメッセージを操作パネル4の表示部4bに表示させる。なお、ネットワークNWを介して当該印字処理を要求した外部装置へこのメッセージを送信し、外部装置の表示部に表示させるようにしてもよい。
【0094】
また、機器制御部8は、手差しトレイ54に載置された窓付き封筒70の給紙部5による搬送処理のみを実行し、画像形成部6による印字処理を行なわず、白紙の窓付き封筒70を排出トレイ60へ排出する。このように、窓付き封筒70への画像処理の実行中に、手差しトレイ54上にセットされた用紙が窓付き封筒70ではないと検出された場合に画像処理を中断することにより、ミスプリントの発生を抑制することができる。また、窓付き封筒70への印刷処理が失敗したことをユーザに早期に通知することができる。
【0095】
以下に、上述した構成のデジタル複合機1による窓付き封筒70への画像形成処理について説明する。図7は本実施形態のデジタル複合機1による画像形成処理の手順を示すフローチャートである。なお、以下の処理は、機器制御部8に内蔵されたROM及び管理部14に記憶してある制御プログラムに従って機器制御部8が上述したようなハードウェア各部を制御することにより実行される。
【0096】
ユーザは、外部装置PC1で編集したドキュメントをデジタル複合機1を用いて窓付き封筒70へ印刷する場合、手差しトレイ54上に窓付き封筒70をセットし、外部装置PC1から窓付き封筒70への画像形成処理の実行を指示する。なお、ユーザは、手差しトレイ54上に窓付き封筒70をセットする際、窓付き封筒70の向き等を考慮する必要はない。
【0097】
機器制御部8は、ネットワークNWを介して画像形成処理の実行指示を受信した場合、形成対象の画像データをメモリ6aに一旦記憶させ(S1)、手差しトレイ54上にセットされた窓付き封筒70の搬送を給紙部5に開始させる(S2)。給紙部5による搬送処理の開始と共にセンサ72a,72b,72c,72d,73による走査処理が開始され、機器制御部8は、センサ72a,72b,72c,72d,73からの検出信号に基づいて、窓付き封筒70の搬送方向の長さ及び窓部70aの位置を検出する(S3)。
【0098】
機器制御部8は、ステップS3で窓付き封筒70の窓部70aを検出できたか否かを判断しており(S4)、検出できた場合(S4:YES)、検出した窓付き封筒70の搬送方向の長さ及び窓部70aの位置に対応する封筒パターンが、HD12に記憶してあるか否かを判断する(S5)。ここで、機器制御部8は、対応する封筒パターンが有ると判断した場合(S5:YES)、検出した窓付き封筒70の搬送方向の長さ及び窓部70aの位置を前記封筒パターンに一致させるために、窓付き封筒70の表裏反転が必要であるか否かを判断し(S6)、必要であれば(S6:YES)、給紙部5のスイッチバック搬送路58を介して窓付き封筒70を表裏反転させる(S7)。なお、必要なければ(S6:NO)、機器制御部8はステップS7の処理をスキップする。
【0099】
また、機器制御部8は、検出した窓付き封筒70の搬送方向の長さ及び窓部70aの位置を前記封筒パターンに一致させるために、メモリ6aに記憶してある画像データに画像処理を行なう必要があるか否かを判断し(S8)、必要であれば(S8:YES)、対応する画像処理を実行する(S9)。具体的には、メモリ6aに記憶してある画像データに対して、時計回りに90°、180°又は反時計回りに90°等の画像処理を実行する。また、画像処理の実行が必要なければ(S8:NO)、機器制御部8はステップS9の処理をスキップする。
【0100】
上述したように、機器制御部8は、ステップS7で必要に応じて表裏反転された窓付き封筒70を印字部6bへ搬送すると共に、ステップS9で必要に応じて画像処理が行なわれた画像データをメモリ6aから印字部6bへ転送し、印字処理を実行する(S10)。これにより、載置方向等を考慮せずに手差しトレイ54上に載置された窓付き封筒70の適切な箇所に適切な画像データに基づく画像を形成することができる。
【0101】
一方、ステップS4で窓付き封筒70の窓部70aを検出できないと判断した場合(S4:NO)、又はステップS5で対応する封筒パターンが無いと判断した場合(S5:NO)、機器制御部8は、以降の処理、即ち印字処理を中断する(S11)。また、機器制御部8は、印字処理を中断した旨を示すメッセージを表示部4bに表示させることによってユーザに通知し(S12)、手差しトレイ54上にセットされた窓付き封筒70に印字処理を行なわずにそのまま排出トレイ60へ搬出する(S13)。これにより、窓付き封筒70への画像形成処理が失敗した場合に、ユーザへその旨を通知することができる。
【0102】
上述した実施形態では、手差しトレイ54上に載置されて搬送される用紙(窓付き封筒70)の搬送方向の長さを検出するためのセンサ73と、窓付き封筒70の窓部70aの位置を検出するためのセンサ72a,72b,72c,72dとを、図4に示す箇所に配置したが、これに制限されるものではない。図8は手差しトレイ54から感光体ドラム63までの構成における変形例を示す模式図であり、図2の一部を拡大して示している。図8に示すように、センサ72a,72b,72c,72d,73は、呼び込みローラ54aよりもデジタル複合機1本体の内部に設けられていてもよく、外部に設けられていてもよく、必要に応じて適宜変更することができる。
【0103】
なお、図8(a)〜(c)に示すように、センサ72a,72b,72c,72d,73は、手差しトレイ54上の窓付き封筒70(図8においては省略)を感光体ドラム63へ搬送するレジストローラ55よりも上流に設けられ、レジストローラ55から窓付き封筒70の搬送方向の長さをLとし、レジストローラ55からセンサ72a,72b,72c,72dまでの距離をSとし、レジストローラ55からセンサ73までの距離をQとした場合に、L<S且つL<Qとなる位置に配置する必要がある。これにより、レジストローラ55へ搬送されていく窓付き封筒70の搬送方向の長さ及び窓部70aの位置を検出するための処理時間を確保することができ、ミスプリントの発生を低減させることができる。
【0104】
更に、L<S<Qとした場合には、窓付き封筒70の搬送方向の長さをより早期に検出することができ、また、搬送方向の長さの検出完了をトリガーとして窓位置を検出した場合には、窓付き封筒70の搬送状態を検出するための制御が容易となると共に、窓付き記録材の搬送状態を精度よく検出することができる。従って、上述した条件を満足していれば、手差しトレイ54からレジストローラ55までの間のいずれの箇所にセンサ72a,72b,72c,72d,73を配置してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0105】
【図1】本実施形態のデジタル複合機の機能構成例を示すブロック図である。
【図2】本実施形態に係るデジタル複合機の内部構成例を示す断面図である。
【図3】窓付き封筒の構成を説明するための模式図である。
【図4】手差しトレイの周辺の構成を示す模式図である。
【図5】センサからの検出信号の例を示す模式図である。
【図6】手差しトレイ上への窓付き封筒の載置状態の例を示す模式図である。
【図7】本実施形態のデジタル複合機による画像形成処理の手順を示すフローチャートである。
【図8】手差しトレイから感光体ドラムまでの構成における変形例を示す模式図である。
【符号の説明】
【0106】
1 デジタル複合機(画像形成装置)
2 画像読み取り部
4 操作パネル
5 給紙部(搬送部)
6 画像形成部
6a メモリ
6b 印字部(形成手段)
8 機器制御部(処理手段、記憶処理手段、長さ検出手段、窓位置検出手段)
10 通信部
12 HD(記憶手段)
14 管理部
71 ガイド部材(規制部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
受け付けた画像データに基づいて記録材上に画像を形成する形成手段を備える画像形成装置において、
窓付き記録材を前記形成手段へ搬送する搬送部と、
該搬送部が搬送する窓付き記録材の搬送方向の長さ及び窓位置を検出する検出手段と、
該検出手段が検出した搬送方向の長さ及び窓位置に応じて前記画像データに画像処理を行なう処理手段とを備え、
前記形成手段は、前記処理手段が画像処理を行なった画像データに基づいて前記窓付き記録材上に画像を形成するように構成してあることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記窓付き記録材は窓付き封筒であり、
前記検出手段は、窓付き封筒の表裏面の窓位置を検出するように構成してあり、
前記搬送部は、前記検出手段が検出した窓位置に応じて前記窓付き封筒を表裏反転させるように構成してあることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記検出手段は、窓付き記録材の窓部及び記録材本体部へ光を照射する光源と、前記窓部及び記録材本体部からの反射光を取得する受光部とを備え、該受光部が取得した反射光の前記窓部及び記録材本体部からの反射率に基づいて、前記窓付き記録材の搬送方向の長さ及び窓位置を検出するように構成してあることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
窓付き記録材のサイズ、窓位置及び使用方向を示す記録材情報を記憶する記憶手段を備え、
前記処理手段は、前記検出手段が検出した搬送方向の長さ及び窓位置を、前記記憶手段に記憶してある記録材情報に一致させるような画像処理を前記画像データに行なう構成としてあることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかひとつに記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記検出手段が検出した搬送方向の長さ及び窓位置を前記記憶手段に記憶させる記憶処理手段を備えることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記記憶処理手段は、前記記憶手段に記憶してある搬送方向の長さ及び窓位置を消去するように構成してあることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記検出手段は、前記搬送部が搬送する記録材の前記形成手段への搬送位置から、前記記録材の搬送方向の長さよりも長い間隔を隔てた位置に設けられていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかひとつに記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記検出手段は、
窓付き記録材の搬送方向の長さを検出する長さ検出手段と、
窓付き記録材の窓位置を検出する窓位置検出手段とを備え、
前記長さ検出手段が、前記搬送部が搬送する記録材の前記形成手段への搬送位置から前記窓位置検出手段までの間隔よりも長い間隔を前記搬送位置から隔てて設けられていることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記搬送部は、搬送する窓付き記録材の搬送方向に交差する方向の位置を規制する規制部を備え、
前記検出手段は、前記規制部の位置に応じた位置で窓付き記録材の搬送方向の長さ及び窓位置を検出するように構成してあることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかひとつに記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記検出手段が窓付き記録材の窓位置を検出できない場合、前記処理手段及び形成手段による処理の実行を制限する手段を備えることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかひとつに記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記検出手段が窓付き記録材の窓位置を検出できない場合、画像を形成せずに前記窓付き記録材を排出する手段を備えることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかひとつに記載の画像形成装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2006−239896(P2006−239896A)
【公開日】平成18年9月14日(2006.9.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−54946(P2005−54946)
【出願日】平成17年2月28日(2005.2.28)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】