説明

画像形成装置

【課題】ベルト上の異物を清掃することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【解決手段】画像形成装置(カラーレーザプリンタ1)は、開口部2Aが形成された装置本体2と、一列に配列された複数の感光体(感光ドラム61A)を有するとともに、装置本体2に対して複数の感光体の配列方向に移動可能に設けられることで開口部2Aから引き出し可能な感光体ユニット42と、複数の感光体に対向して配置されるベルト(搬送ベルト43C)とを備える。感光体ユニット42には、ベルトと摺接する清掃部材80が設けられ、当該清掃部材80が、複数の感光体のうち感光体ユニット42の引き出し方向の最上流側の感光体よりも上流側に配置されるとともに、感光体ユニット42が装置本体2内の装着位置に位置する際にベルトから離れた位置に配置される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、装置本体に対して移動可能な感光体ユニットと、感光体ユニットに対向するベルトとを備えた画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、一列に配列された複数の感光体を有し、かつ、複数の感光体の配列方向に移動可能な感光体ユニットと、複数の感光体に対向して配置されるベルトとを備えた画像形成装置が知られている(特許文献1参照)。この技術では、装置本体に形成された開口部から感光体ユニットを外部に引き出し可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−46251号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来技術では、感光体ユニットを引き出す際に、複数の感光体上に付着した紙粉やトナーなどの異物がベルト上に落ちて付着してしまうといった問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、ベルト上の異物を清掃することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決する本発明は、開口部が形成された装置本体と、一列に配列された複数の感光体を有するとともに、前記装置本体に対して前記複数の感光体の配列方向に移動可能に設けられることで前記開口部から引き出し可能な感光体ユニットと、前記複数の感光体に対向して配置されるベルトとを備えた画像形成装置であって、前記感光体ユニットには、前記ベルトと摺接する清掃部材が設けられ、当該清掃部材が、前記複数の感光体のうち前記感光体ユニットの引き出し方向の最上流側の感光体よりも上流側に配置されるとともに、前記感光体ユニットが前記装置本体内の装着位置に位置する際に前記ベルトから離れた位置に配置されていることを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、感光体ユニットを開口部から引き出す際に感光体からベルト上に異物が落ちた場合であっても、新たな感光体ユニット(もしくはメンテナンスした後の感光体ユニット)を装置本体に装着する際に清掃部材でベルトを清掃できる。また、装置本体内の装着位置に感光体ユニットが位置する際には清掃部材がベルトから離間するので、印字制御時に清掃部材で保持している異物がベルトとの摺接により再度ベルト上に載るのを防止することができるとともに、清掃部材との摺接によってベルトの回転が阻害されるのを防止できる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ベルト上の異物を清掃することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の実施形態に係るカラーレーザプリンタの全体構成を示す断面図である。
【図2】感光体ユニットを中央で切った断面図(a)と、左右方向外側から見た側面図(b)である。
【図3】清掃部材が接触位置に位置した状態を示す斜視図(a)と、離間位置に位置した状態を示す斜視図(b)である。
【図4】清掃部材と搬送ベルトの用紙幅方向の大きさの関係を示す図である。
【図5】装置本体に設けられる各当接部材とガイドレールを示す斜視図である。
【図6】感光体ユニットの装着時に清掃部材が搬送ベルトに摺接している状態を示す断面図である。
【図7】清掃部材が第1当接部材に当接した状態を示す断面図である。
【図8】清掃部材が離間位置に退避した状態を示す断面図である。
【図9】感光体ユニットを引き出す際に、清掃部材が第2当接部材に当接した状態を示す断面図である。
【図10】清掃部材が接触位置に復帰した状態を示す断面図である。
【図11】感光体ユニットが取り外された装置本体内を示す断面図である。
【図12】感光体ユニットを引き出した状態のまま、1つの現像カートリッジのみを取り外した状態を示す断面図である。
【図13】感光体ユニットが装置本体から最大に引き出された状態を示す断面図である。
【図14】感光体ユニットの装着時に、清掃部材が係合部材に係合して揺動し始めた状態を示す断面図である。
【図15】清掃部材が接触位置に維持されている状態を示す断面図である。
【図16】清掃部材と係合部材を示す拡大図(a)と、離間位置に位置する清掃部材を後方から見た図(b)と、接触位置に位置する清掃部材を後方から見た図(c)である。
【図17】清掃部材が係合部材から外れる直前の状態を示す断面図である。
【図18】清掃部材が係合部材から外れて離間位置に揺動した状態を示す断面図である。
【図19】感光体ユニットの引き出し時に、清掃部材が係合部材に当接した状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。以下の説明においては、まず、図1により一実施形態に係る画像形成装置の一例としてのカラーレーザプリンタの全体構成を簡単に説明し、その後、本発明の特徴部分について詳細に説明する。
【0011】
なお、以下の説明では、カラーレーザプリンタの使用時におけるユーザを基準にした方向で説明する。すなわち、図1においては、右側を「前側(手前側)」と称し、左側を「後側(奥側)」と称し、紙面垂直方向のうち奥側を「右側」と称し、紙面垂直方向のうち手前側を「左側」と称する。また、紙面に向かって上下方向を「上下方向」とする。また、断面図については、図面の見易さを考慮して、特に必要な箇所にのみハッチングを施すこととする。
【0012】
<カラーレーザプリンタの全体構成>
図1に示すように、カラーレーザプリンタ1は、装置本体2内に用紙Pを供給する給紙部30と、この給紙部30から給紙された用紙P上に画像を形成する画像形成部40と、画像が形成された用紙Pを装置本体2から排出する排紙部50とを備えている。
【0013】
給紙部30は、装置本体2に着脱自在に装着される給紙トレイ31と、給紙トレイ31から用紙Pを画像形成部40へ搬送する用紙供給機構32とを備えている。
【0014】
画像形成部40は、スキャナ部41、感光体ユニット42、転写部43および定着部44を備えている。
【0015】
スキャナ部41は、図示しないレーザ発光部、ポリゴンミラー、レンズおよび反射鏡を備えている。スキャナ部41では、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色に対応したレーザ光を、後述する感光体の一例としての感光ドラム61Aに照射する。
【0016】
感光体ユニット42は、スキャナ部41と転写部43の間(搬送ベルト43Cの上方)に配置されており、前後方向(用紙Pの搬送方向)に沿って配列される4つ(複数)のプロセスカートリッジ60と、各プロセスカートリッジ60を着脱可能に支持するドロワ70とを備えている。
【0017】
プロセスカートリッジ60は、下部に配置されたドラムカートリッジ61と、ドラムカートリッジ61に上方から着脱可能に連結される現像カートリッジ62とを備えている。
【0018】
ドラムカートリッジ61は、感光ドラム61Aや、図示しない帯電器等を備えている。そして、複数のドラムカートリッジ61が前後方向に配列されることで、各感光ドラム61Aが前後方向に一列に配列されるようになっている。
【0019】
現像カートリッジ62は、現像ローラ62Aや、図示しない供給ローラやトナー収容室等を備えている。現像カートリッジ62のトナー収容室内には、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色の非磁性一成分のトナー(図示省略)が収容されている。
【0020】
ドロワ70は、複数のプロセスカートリッジ60を着脱可能に保持する本体フレーム71と、本体フレーム71の前面に回動可能に取り付けられる略コ字状の取っ手部72とを備えている。また、装置本体2の前側には、ドロワ70を外部に引出可能な大きさで形成される開口部2Aと、この開口部2Aを開閉するフロントカバー2Bとが設けられている。そして、ドロワ70は、装置本体2に対して前後方向(感光ドラム61Aの配列方向)に移動可能に設けられることで、装置本体2の開口部2Aから外部に引き出し可能となっている。
【0021】
以上のように構成される感光体ユニット42では、感光ドラム61Aの表面が、帯電器により一様に正帯電された後、スキャナ部41からのレーザ光の高速走査により露光される。これにより、露光された部分の電位が下がって、画像データに基づく静電潜像が形成される。
【0022】
現像カートリッジ62内のトナーは、供給ローラおよび現像ローラ62Aによって、感光ドラム61Aの静電潜像に供給される。そして、トナーは、感光ドラム61Aの表面上で選択的に担持されることによって可視像化され、これによって反転現像によりトナー像が形成される。
【0023】
転写部43は、駆動ローラ43A、従動ローラ43B、ベルトの一例としての搬送ベルト43Cおよび4つ(複数)の転写ローラ43Dを備えている。
【0024】
搬送ベルト43Cは、複数の感光ドラム61Aに対向して配置されている。この搬送ベルト43Cは、駆動ローラ43Aの回転駆動により、従動ローラ43Bとともに回転駆動される。そして、この搬送ベルト43Cの内側には、各感光ドラム61Aとの間で搬送ベルト43Cを挟み込む転写ローラ43Dが配置されている。転写ローラ43Dには、図示しない高圧基板から転写バイアスが印加される。
【0025】
そして、このような転写部43では、搬送ベルト43Cによって搬送される用紙Pが感光ドラム61Aと転写ローラ43D間に供給されると、感光ドラム61A上のトナー像が用紙Pに転写される。
【0026】
定着部44は、加熱ローラ44Aおよび加圧ローラ44Bを備えている。この定着部44では、加熱ローラ44Aと加圧ローラ44Bとの間で用紙Pを挟持しつつ送り出すことで、用紙P上のトナー像を熱定着させる。
【0027】
排紙部50は、複数の搬送ローラ(符号省略)を有しており、定着部44から排出された用紙Pを、上方の排紙トレイ53へ搬送する。
【0028】
<感光体ユニット周りの詳細構造>
以下に、本発明の特徴部分である感光体ユニット42周りの詳細構造、すなわち搬送ベルト43Cを清掃するための構造について説明する。
【0029】
図2(a),(b)に示すように、ドロワ70は、複数のプロセスカートリッジ60を前後左右で取り囲む矩形の枠状に形成されており、主に、左右に配置される側板70Aと、前後に配置されて各側板70Aを支持する支持板70Bとを備えて構成されている。そして、側板70Aの後側下部(詳しくは後側の支持板70Bの下側)には、清掃部材80が設けられている。
【0030】
清掃部材80は、搬送ベルト43Cと摺接することで、搬送ベルト43C上に付着した紙粉やトナーを除去(清掃)する部材であり、左右に延びる板状の基部81と、基部81の下端に設けられるブラシ状の摺接部82とを備えている。
【0031】
基部81は、図3(a),(b)に示すように、ドロワ70の左右の側板70Aに回動可能に支持される回動軸部83を一体に有しており、この回動軸部83を中心にして揺動可能となっている。すなわち、清掃部材80(詳しくは摺接部82)は、搬送ベルト43Cに接触可能な接触位置(図3(a)参照)と、搬送ベルト43Cから上斜め後方に離れた離間位置(図3(b)、図1参照)とに移動可能となるように、ドロワ70に対して可動となっている。
【0032】
回動軸部83は、側板70Aから左右方向外側に突出するように設けられており、側板70Aから外側へ突出した回動軸部83の先端部には、当該先端部から板状の基部81と直交する方向に延びる作用片84が一体に固定されている。具体的に、作用片84は、摺接部82が接触位置に位置するときには先端を後方に向けて倒れた姿勢(略水平方向に沿った姿勢)となり、摺接部82が離間位置に位置するときには先端を上方に向けて起立した姿勢(略上下方向に沿った姿勢)となっている。
【0033】
また、側板70Aの内面には、基部81の前面81Aおよび後面81Bに当接することで、揺動する清掃部材80を前述した接触位置や離間位置に規制する2つの規制部材74が内側へ突出するように設けられている。各規制部材74は、接触位置に位置する清掃部材80の基部81を前後に挟み込むことが可能な位置であって、かつ、離間位置に位置する清掃部材80の基部81を上下に挟み込むことが可能な位置に配置されている。
【0034】
具体的には、一方の規制部材74Aは、清掃部材80が接触位置まで揺動してきたときに基部81の前面81Aの下部に当接する第1当接面A1と、清掃部材80が離間位置まで揺動してきたときに基部81の前面81Aの上部に当接する第2当接面A2とを備えている。また、他方の規制部材74Bは、清掃部材80が接触位置まで揺動してきたときに基部81の後面81Bの上部に当接する第1当接面B1と、清掃部材80が離間位置まで揺動してきたときに基部81の後面81Bの下部に当接する第2当接面B2とを備えている。
【0035】
また、一方の規制部材74Aの前斜め上部(上下方向における各規制部材74の間)には、基部81の左右方向外側の面に形成された凹部81Cと係合することで、清掃部材80を離間位置に維持させる第1係合突起75が設けられている。また、他方の規制部材74Bの前斜め上部(前後方向における各規制部材74の間)には、基部81の凹部81Cと係合することで、清掃部材80を接触位置に維持させる第2係合突起76が設けられている。なお、前述した凹部81Cと第1係合突起75は、「離間位置維持手段」に相当する。
【0036】
図2(a)に示すように、摺接部82は、接触位置において、側板70Aの下端から所定距離L1だけ離れた位置に配置されている。これに対し、感光ドラム61Aは、側板70Aの下端から所定距離L1よりも大きな距離L2だけ離れた位置に配置されている。これにより、感光体ユニット42を床や机の上などの載置面F上に置いた場合であっても、摺接部82と感光ドラム61Aが載置面Fに接触しないので、載置面Fがトナー等で汚れることが抑制されている。また、側板70Aの下端に対して摺接部82よりも感光ドラム61Aが離れた位置に配置されているので、後述するように感光体ユニット42の装着時において、感光ドラム61Aを搬送ベルト43Cに摺接させずに、摺接部82のみを搬送ベルト43Cに摺接させることが可能となっている。
【0037】
また、図4に示すように、摺接部82は、搬送ベルト43Cの左右方向(用紙幅方向)の幅よりも大きく形成されている。これにより、摺接部82で搬送ベルト43Cの全体を良好に清掃することが可能となっている。なお、摺接部82の幅は、本実施形態に限定されず、少なくとも感光ドラム61Aの印字幅PBよりも大きく形成されていればよい。
【0038】
ここで、「感光ドラム61Aの印字幅」とは、感光ドラム61Aから用紙Pに転写されるトナー像の最大幅(搬送方向に直交する方向の長さ)を意味している。このように摺接部82の幅を印字幅PB以上とすることで、搬送ベルト43Cのうちトナーが付着する可能性が高い部位を良好に清掃することが可能となる。
【0039】
また、図5に示すように、装置本体2には、第1当接部材91と、第2当接部材92と、ガイドレール93が設けられている。
【0040】
第1当接部材91は、左右方向に延びる板状の部材であり、図6および図7に示すように、清掃位置に位置する清掃部材80の基部81の上部(回動軸部83よりも上方の部位)と前後方向から見て重なる位置に配置されている。詳しくは、第1当接部材91は、後述するガイドレール93(詳しくは第1支持面93A)に感光体ユニット42が支持された状態における清掃部材80の基部81の上部と前後方向で当接可能な位置に配置されている。
【0041】
そのため、図6,7の順で示すように、感光体ユニット42を装着位置に向けて押し込んでいくと、清掃部材80の基部81の上部が第1当接部材91に当接して、図8に示すように清掃部材80が離間位置に揺動するようになっている。すなわち、本実施形態では、第1当接部材91と、揺動可能となる清掃部材80の基部81とによって、装着位置付近で清掃部材80を接触位置から離間位置に退避させる退避手段が構成されている。
【0042】
そして、この揺動の際、清掃部材80(詳しくは摺接部82)が、接触位置から、当該接触位置よりも後側(引き出し方向の上流側)に位置する離間位置に向けて揺動することで、搬送ベルト43C上の異物を後方に掃き出すようになっている。すなわち、清掃部材80は、第1当接部材91と当接する際には、その摺接部82が搬送ベルト43C上に接触した状態に維持されるように構成されており、これにより、搬送ベルト43C上に付着したトナー等の異物を後方に掃き出すことが可能となっている。
【0043】
そして、後方に掃き出されたトナー等の異物は、搬送ベルト43Cの後側下部に配置される容器状の回収部材100内に回収されるようになっている。
【0044】
詳しくは、回収部材100は、装着位置に位置する清掃部材80の下方(詳しくは、感光体ユニット42が図1の装着位置に位置するときに離間位置に位置している清掃部材80の摺接部82の下方)に配置されている。そのため、離間位置に位置した清掃部材80の摺接部82から時間の経過に伴って異物が落ちたとしても、その異物を回収部材100で良好に受けることが可能となっている。
【0045】
また、図5に示すように、第1当接部材91の左右両側には、ドロワ70の左右の側板70Aおよび作用片84との干渉を防止するための逃げ部91Aが形成されている。
【0046】
第2当接部材92は、装置本体2の左右の側壁21の開口部2A(図8参照)側に1つずつ設けられており、ドロワ70の左右の側板70Aの外側に配置される清掃部材80の作用片84と前後方向で当接可能となっている。詳しくは、図9に示すように、第2当接部材92は、凹部81Cと第1係合突起75(図3参照)によって離間位置に維持された清掃部材80の作用片84の上部(回動軸部83よりも上方の部位)と前後方向から見て重なる位置に配置されている。詳しくは、第2当接部材92は、後述するガイドレール93(詳しくは第1支持面93A)にドロワ70が支持された状態における作用片84の上部と前後方向で当接可能な位置に配置されている。
【0047】
そのため、図8,9の順で示すように、感光体ユニット42を装着位置から引き出していくと、清掃部材80の作用片84の上部が第2当接部材92に当接することで、図10に示すように清掃部材80が元の接触位置に復帰(揺動)するようになっている。すなわち、本実施形態では、第2当接部材92と、揺動する作用片84とによって、清掃部材80を離間位置から接触位置に復帰させる復帰手段が構成されている。
【0048】
図5に示すように、ガイドレール93は、装置本体2の左右の側壁21に設けられており、主に、第1支持面93Aと、第1支持面93Aから一段下がった位置に形成される第2支持面93Bとを備えている。
【0049】
第1支持面93Aは、図11に示すように、開口部2Aの近傍から搬送ベルト43Cの後端部付近の位置まで延びるように、前後方向に沿って形成されている。そして、この第1支持面93Aの高さ方向の位置は、図6に示すように、感光体ユニット42の装着時に第1支持面93Aでドロワ70を支持している状態において、清掃位置に位置する清掃部材80の摺接部82が搬送ベルト43Cに摺接し、かつ、各感光ドラム61Aが搬送ベルト43Cに接触しないような位置に設定されている。
【0050】
そのため、感光体ユニット42の装着時に、各感光ドラム61Aが搬送ベルト43Cと摺接することで各感光ドラム61Aが汚れるのを防止することが可能となっている。
【0051】
なお、図2(b)に示すように、ドロワ70の左右の側板70Aの上端部には、左右方向外側に突出するフランジ部77が設けられるとともに、フランジ部77の後側には一対の車輪78が設けられている。そして、フランジ部77の下面は、第1支持面93Aおよび第2支持面93Bに対応するように段差状に形成されている。
【0052】
そのため、図6,7に示すように、感光体ユニット42の装着時においては左右各一対の車輪78が第1支持面93A上を転がることで感光体ユニット42がスムーズに移動するようになっている。そして、左右各一対の車輪78が一段下がった第2支持面93Bに入り込むことで、フランジ部77が各支持面93A,93Bで支持され、感光体ユニット42が装着位置で保持されるようになっている(図1参照)。
【0053】
また、図11に示すように、第1支持面93Aの前端部には、上方に突出する抜け止め部94が設けられるとともに、第1支持面93Aの前端部の上方には、抜け止め部94に向けてコイルバネ95によって常時付勢される揺動アーム96が設けられている。そして、図12に示すように、揺動アーム96の先端には、ドロワ70の後側上部に形成された係合凹部70Cに係合することで、ドロワ70の前後の移動を規制する規制突起96Aが形成されている。
【0054】
これにより、単に感光体ユニット42を前方に引き出すだけでは、車輪78が抜け止め部94に引っ掛かるとともに揺動アーム96の規制突起96Aが係合凹部70Cに係合することで、感光体ユニット42が装置本体2から外れないようになっている。そのため、装置本体2の開口部2Aから感光体ユニット42を引き出した状態において、ドロワ70内のプロセスカートリッジ60(例えば図に示すように現像カートリッジ62)を交換可能となっている。
【0055】
また、車輪78や規制突起96Aが抜け止め部94や係合凹部70Cに引っ掛かった状態において、ユーザがドロワ70をコイルバネ95の付勢力に抗して上方に持ち上げると、感光体ユニット42を装置本体2から外すことが可能となっている。
【0056】
以上によれば、本実施形態において以下のような効果を得ることができる。
感光体ユニット42を開口部2Aから引き出す際に感光ドラム61Aから搬送ベルト43C上に異物が落ちた場合であっても、新たな感光体ユニット42(もしくは清掃部材80をメンテナンスした後の感光体ユニット42)を装置本体2に装着する際に清掃部材80で搬送ベルト43Cを清掃することができる。また、装置本体2内の装着位置に感光体ユニット42が位置する際には清掃部材80が搬送ベルト43Cから離間するので、印字制御時に清掃部材80で保持している異物が搬送ベルト43Cとの摺接により再度搬送ベルト43C上に載るのを防止することができるとともに、清掃部材80との摺接によって搬送ベルト43Cの回転が阻害されるのを防止できる。
【0057】
装着位置付近で清掃部材80が接触位置から離間位置に退避するので、搬送ベルト43Cで用紙Pを搬送する際に、用紙Pが清掃部材80に当接して詰まってしまうのを防止することができる。
【0058】
感光体ユニット42を装着位置から引き出す際には、凹部81Cと第1係合突起75によって清掃部材80が離間位置に維持されるので、感光体ユニット42の引き出し時に、清掃部材80に付着したトナーが搬送ベルト43Cに擦り付けられて、搬送ベルト43Cが汚れるのを防止することができる。特に、感光体ユニット42の一部の現像カートリッジ62を交換すべく、感光体ユニット42を中途半端な位置まで引き出した場合に、清掃部材80で掻き集められたトナーが搬送ベルト43Cの一箇所に溜まるのを防止できる。
【0059】
感光体ユニット42を装置本体2から取り外した場合には、第2当接部材92によって清掃部材80が接触位置に復帰されるので、清掃部材80の位置を動かすことなく清掃部材80の摺接部82に付いたトナーを除去するだけで、感光体ユニット42を再装着する際に、再び清掃部材80で搬送ベルト43Cを清掃することができる。
【0060】
摺接部82の幅を印字幅PB以上としたので、搬送ベルト43Cのうちトナーが付着する可能性が高い部位を良好に清掃することができる。
【0061】
清掃部材80が、感光体ユニット42に揺動可能に設けられ、搬送ベルト43C上の異物を後方に掃き出すように構成されているので、搬送ベルト43C上をより良好に清掃することができる。
【0062】
装着位置に位置する清掃部材80の下方に回収部材100を設けたので、清掃部材80で保持した異物が装着位置で落ちた場合であっても、回収部材100で確保することができる。また、清掃部材80の接触位置から離間位置への揺動によって、搬送ベルト43C上の異物を後方に掃き出した際にも、掃き出した異物を回収部材100によって回収することができる。
【0063】
なお、本発明は前記実施形態に限定されることなく、以下に例示するように様々な形態で利用できる。
前記実施形態では、清掃部材80を、装着位置付近に位置する第1当接部材91と、開口部2A付近に位置する第2当接部材92とに当接させることで、接触位置と離間位置とに揺動させるようにしたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図13に示すように、清掃部材180を付勢手段の一例としてのコイルバネ85(図16参照)によって離間位置に付勢しておき、感光体ユニット142の装着時などに、装置本体2に設けた係合部材910に係合させることで、図14,15に示すように接触位置に揺動させるように構成してもよい。
【0064】
以下に、この形態を詳細に説明することとする。なお、以下の説明において、前記実施形態と略同様の構成については、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0065】
図16(a)に示すように、清掃部材180は、前記実施形態と略同様の基部81および摺接部82を備える他、前記実施形態とは異なる回動軸部183を備えている。
【0066】
回動軸部183は、図16(b)に示すように、ドロワ70の側板70Aから左右方向外側に突出するとともに、この突出した先端部から基部81と直交する方向(詳しくは、離間位置において略水平な姿勢となっている基部81に対して下方)に延びるように折り曲げられた延出部183Aが形成されている。また、延出部183Aの先端部からは、左右方向外側に延びるように折り曲げられた当接部183Bが形成されている。
【0067】
そして、この当接部183Bは、図13〜図15に示すように、感光体ユニット142の装着時において、装置本体2に設けた係合部材910(詳しくは、揺動係合部912)に係合すると、この係合部材910によって前斜め上方に揺動されるようになっている。これにより、清掃部材180(詳しくは摺接部82)が離間位置から接触位置に揺動するようになっている。
【0068】
また、図16(a)〜(c)に示すように、側板70Aの内面には、基部81の前面81Aおよび後面81Bに当接することで、揺動する清掃部材80を前述した接触位置(図16(c)の位置)や離間位置(図16(b)に示す位置)に規制する2つの規制ピン174が内側へ突出するように設けられている。なお、この規制ピン174は、前記実施形態における規制部材74と形状が異なるだけで、その機能や配置は前記実施形態と略同様となっている。
【0069】
また、この形態では、前記実施形態のような凹部81Cや各係合突起75,76は設けられておらず、その代わりに、基部81は、当該基部81と側板70Aとの間に設けられたコイルバネ85によって常時離間位置(上方の規制ピン174)に付勢されることで離間位置に維持されるようになっている。これにより、感光体ユニット142を装置本体2から取り外した場合には、コイルバネ85によって清掃部材180が上方の離間位置に位置するようになっているので、取り外した感光体ユニット142を机などの載置面に置いた際に、清掃部材180で机等を汚すことを確実に防止することが可能となっている。
【0070】
また、図13に示すように、装置本体2には、感光体ユニット142を装置本体2に装着する際に、清掃部材180と係合することで清掃部材180をコイルバネ85の付勢力に抗して接触位置に移動させる係合部材910が設けられている。係合部材910は、搬送ベルト43Cの上面に沿うように前後方向に延びる前後方向延在部911と、前後方向延在部911の前端から前斜め下方に延びる揺動係合部912とを備えている。
【0071】
揺動係合部912は、図16(a)に示すように、前後方向延在部911の前端部(もしくは装置本体2の側壁21)に揺動可能に設けられており、図の実線で示す位置から時計回り(後方および下方)に揺動しないように図示せぬ規制部材により規制されることで、図の2点鎖線で示すように反時計回り(前方および上方)にのみ揺動可能となっている。そして、この揺動係合部912と前後方向延在部911との間には、揺動係合部912を下方に引っ張るように付勢して前記規制部材に接触させるトーションバネ913が設けられている。
【0072】
なお、当接部183Bは、接触位置においては前後方向延在部911の上方(上面に載った位置)に位置し、離間位置においては前後方向延在部911よりも下方であって、揺動係合部912と前後方向から見て重なる位置に位置するようになっている。
【0073】
以上により、図13〜図15に示すように、感光体ユニット142を装置本体2に装着する際には、清掃部材180の当接部183Bが揺動係合部912に前側から当接する。この際、揺動係合部912が後方には動かないので、当接部183Bが上方に揺動されて、清掃部材180が確実に接触位置まで揺動する。
【0074】
これにより、装置本体2から感光体ユニット142を取り外した際において、机などの載置面から遠ざかるように離間位置に付勢されていた清掃部材180を、装着時に確実に接触位置に揺動させることができるので、搬送ベルト43Cを確実に清掃することが可能となっている。
【0075】
そして、接触位置まで揺動した清掃部材180は、その当接部183Bが前後方向延在部911によって支持されることで、搬送ベルト43Cを抜けるまでの間、接触位置に維持されるので、清掃部材180によって搬送ベルト43Cを良好に清掃することが可能となっている。また、図17,18の順で示すように、感光体ユニット142が装着位置付近まで移動して、当接部183Bが前後方向延在部911の後端から外れた場合には、コイルバネ85の付勢力によって清掃部材180が接触位置から離間位置に揺動する。
【0076】
すなわち、この形態では、コイルバネ85と、規制ピン174によって、退避手段が構成されている。
【0077】
この際、コイルバネ85による強い力によって清掃部材180が揺動するので、清掃部材180の摺接部82が搬送ベルト43Cに強く摺接し、搬送ベルト43C上の異物を後方の回収部材100へ確実に掃き出すことができる。さらに、装着位置から感光体ユニット142を引き出す際には、当接部183Bが前後方向延在部911とは係合せずに前後方向延在部911の下方を通ることで、清掃部材180はコイルバネ85の付勢力によって離間位置に維持されたまま揺動係合部912付近まで移動する。
【0078】
すなわち、この形態では、コイルバネ85と、規制ピン174によって、離間位置維持手段が構成されている。
【0079】
そして、図19に示すように、当接部183Bが揺動係合部912に後側から当接する。この際、揺動係合部912は、図16(a)に2点鎖線で示すように、当接部183Bによってトーションバネ913の付勢力に抗して前方に押されて揺動する。これにより、清掃部材180は、離間位置に維持されたまま、装置本体2から取り外される。そのため、前述したような清掃部材180で机等を汚すことを防止する効果を確実に発揮できる。
【0080】
前記実施形態では、ドロワ70を装置本体2から完全に外れるように構成したが、本発明はこれに限定されず、ドロワを、装置本体の開口部から引き出すことはできるが、工具などを用いない限り装置本体からは外れないように構成してもよい。この場合であっても、例えば図12に示す形態のように、ドロワ70を最大に引き出したときに、清掃部材80が離間位置から接触位置に切り替わっているように構成すれば、その後、ドロワ70を押し戻すときに清掃部材80で搬送ベルト43Cを良好に清掃できる。また、図13に示す形態のように、ドロワ70を最大に引き出したときに、当接部183Bが揺動係合部912から前方に抜け、かつ、揺動係合部912が初期位置に復帰していれば、その後、ドロワ70を押し戻すときに揺動係合部912と当接部183Bとの係合により清掃部材180を離間位置から接触位置に切り替えて搬送ベルト43Cを良好に清掃できる。
【0081】
前記実施形態では、ドロワ70に対してドラムカートリッジ61を着脱可能にしたが、本発明はこれに限定されず、ドロワにドラムカートリッジを固定してもよい。
【0082】
前記実施形態では、ベルトとして用紙Pを搬送する搬送ベルト43Cを採用したが、本発明はこれに限定されず、例えば感光体からトナー像が転写される中間転写ベルトを採用してもよい。
【0083】
前記実施形態では、清掃部材(摺接部82)としてブラシ状のものを採用したが、本発明はこれに限定されず、例えば可撓性を有するフィルムやスポンジなどを採用してもよい。
【0084】
前記実施形態では、清掃部材を感光体ユニットに対して可動としたが、本発明はこれに限定されず、清掃部材を感光体ユニットに固定してもよい。この場合であっても、清掃部材を感光体ユニットの後端(引き出し方向の最上流側の感光体よりも上流側)に固定すれば、清掃部材をベルトの面の延長線上に沿ってベルトから離すことができる。
【0085】
前記実施形態では、清掃部材を感光体ユニットに揺動可能に設けたが、本発明はこれに限定されず、例えば感光体ユニットに対して上下(少なくともベルトの面直方向)に清掃部材が移動可能となるように設けてもよい。この場合、例えば装置本体に楔状のカム部材を設け、このカム部材の傾斜面と清掃部材に形成した傾斜面とを係合させることで、清掃部材を上下に進退させることができる。
【0086】
前記実施形態では、付勢部材としてコイルバネ85を採用したが、本発明はこれに限定されず、例えば板バネや線バネなどを採用してもよい。
【0087】
前記実施形態では、回収部材100を装置本体2に設けたが、本発明はこれに限定されず、回収部材を感光体ユニットに設けてもよい。
【0088】
前記実施形態では、装置本体内に押し込まれていく感光体ユニットが装着位置に位置する前に、清掃部材が接触位置から離間位置に揺動するように構成したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、装着位置では清掃部材が接触位置に位置し、装着位置から感光体ユニットを引き出す際に、清掃部材が接触位置から離間位置に揺動するように構成されていてもよい。
【0089】
前記実施形態では、カラーレーザプリンタ1に本発明を適用したが、本発明はこれに限定されず、その他の画像形成装置、例えば複写機や複合機などに本発明を適用してもよい。
前記実施形態では、感光体として感光ドラム61Aを採用したが、本発明はこれに限定されず、例えばベルト状の感光体を採用してもよい。
【符号の説明】
【0090】
1 カラーレーザプリンタ
2 装置本体
2A 開口部
42 感光体ユニット
43C 搬送ベルト
61A 感光ドラム
70 ドロワ
80 清掃部材
81 基部
82 摺接部
83 回動軸部
84 作用片
91 第1当接部材
92 第2当接部材
93 ガイドレール
100 回収部材


【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口部が形成された装置本体と、
一列に配列された複数の感光体を有するとともに、前記装置本体に対して前記複数の感光体の配列方向に移動可能に設けられることで前記開口部から引き出し可能な感光体ユニットと、
前記複数の感光体に対向して配置されるベルトとを備えた画像形成装置であって、
前記感光体ユニットには、
前記ベルトと摺接する清掃部材が設けられ、
当該清掃部材が、前記複数の感光体のうち前記感光体ユニットの引き出し方向の最上流側の感光体よりも上流側に配置されるとともに、前記感光体ユニットが前記装置本体内の装着位置に位置する際に前記ベルトから離れた位置に配置されていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記清掃部材は、前記ベルトに接触可能な接触位置と、前記ベルトから少なくとも面直方向に離れた離間位置とに移動可能となるように、前記感光体ユニットに対して可動であり、
前記清掃部材および前記装置本体には、
前記装着位置付近で当該清掃部材を前記接触位置から前記離間位置に退避させる退避手段とが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記感光体ユニットを前記装着位置から前記引き出し方向に移動させる際に、前記清掃部材を前記離間位置に維持させる離間位置維持手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記清掃部材および前記装置本体の前記開口部側には、
前記清掃部材を前記離間位置から前記接触位置に復帰させる復帰手段が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記清掃部材は、前記感光体の印字幅よりも大きく形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記清掃部材は、前記感光体ユニットに揺動可能に設けられ、前記感光体ユニットの前記装置本体への装着時において前記接触位置よりも前記引き出し方向の上流側に位置する前記離間位置に向けて揺動することで、前記ベルト上の異物を前記上流側に掃き出すように構成されていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記感光体ユニットは
前記ベルトの上方に配置されるとともに、前記装置本体から取り外された場合に前記清掃部材が前記離間位置に位置するように前記清掃部材を前記離間位置に向けて付勢する付勢部材を備え、
前記装置本体には、
前記感光体ユニットを前記装置本体に装着する際に、前記清掃部材と係合することで前記清掃部材を前記付勢部材の付勢力に抗して前記接触位置に移動させる係合部材が設けられていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記装着位置に位置する前記清掃部材の下方には、当該清掃部材から落ちる異物を受けるための回収部材が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2011−186200(P2011−186200A)
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−51606(P2010−51606)
【出願日】平成22年3月9日(2010.3.9)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】