説明

画像表示装置

【課題】低コスト化および小型化を図りつつ、高品位な画像を表示することができる画像表示装置を提供すること。
【解決手段】本発明の画像表示装置30は、スクリーン41が、蛍光材料を含んで構成された蛍光領域411と、蛍光材料を実質的に含まずに構成された非蛍光領域412を備え、蛍光領域411が平面視にて分散して多数設けられ、非蛍光領域412が蛍光領域411同士の間を埋めるように設けられ、可視光が非蛍光領域412に投影されて発色するとともに、励起光が蛍光領域411に投影されて前記可視光とは異なる色で蛍光により発色して、画像情報に応じた画像をスクリーン41上に表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、レーザ光を強度変調しながら主走査方向(水平方向)および副走査方向(垂直方向)に走査することによりスクリーン上に画像を表示する画像表示装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
このような画像表示装置としては、特許文献1に開示されているように、フルカラーの画像を表示するものが提案されている。
【0003】
フルカラーの画像は、赤色、青色、および緑色の3原色の発色させて表示するが、特許文献1では、3原色のうちの2色のレーザ光をそれぞれスクリーンに照射してスクリーン上に当該2色をそれぞれ散乱により発色させるとともに、スクリーン上に一様に塗布された蛍光体に紫外色レーザを照射することで、この蛍光体を励起して蛍光により3原色のうちの残りの1色を発色させる。
このように蛍光体を用いてフルカラー画像を表示することにより、用いる光源の小型化を図ることができ、その結果、画像表示装置の小型化等を図ることができる。
【0004】
しかしながら、特許文献1にかかる画像表示装置は、スクリーン上に蛍光体が一様に塗布されているため、蛍光体上には紫外色レーザだけでなく3原色のうちの2色の光も照射され、当該2色の光の強度がスクリーン上にて蛍光体によって減衰してしまう。そのため、当該2色の光の利用効率が悪く、画像のコントラストや明度などの品位の低下を招いたり、高強度の光源を要して低コスト化や小型化を十分に図れなかったりするという問題がある。
【0005】
【特許文献1】特開2003−287802号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、低コスト化および小型化を図りつつ、高品位な画像を表示することができる画像表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明の画像表示装置は、蛍光材料を含んで構成された蛍光領域を備えたスクリーンと、
前記蛍光材料を励起し得る励起光を出射する第1の光源と、可視光を出射する少なくとも1つの第2の光源と、画像情報に応じて前記第1の光源および前記第2の光源をそれぞれ駆動させる駆動手段と、前記第1の光源および前記第2の光源のそれぞれからの光を前記スクリーン上を主走査方向およびこれと交わる副走査方向にそれぞれ走査する走査手段とを備えた光照射手段とを有し、
前記スクリーンは、前記蛍光領域に加えて、前記蛍光材料を実質的に含まずに構成された非蛍光領域を備え、前記蛍光領域および前記非蛍光領域のうちの一方の領域が平面視にて分散して多数設けられ、他方の領域が前記一方の領域同士の間を埋めるように設けられ、
前記第2の光源から出射された前記可視光が前記非蛍光領域に投影されて拡散発色するとともに、前記第1の光源からの出射された前記励起光が前記蛍光領域に投影されて前記可視光とは異なる色で蛍光により発色して、前記画像情報に応じた画像を前記スクリーン上に表示させることを特徴とする。
【0008】
これにより、第2の光源から出射された可視光が非蛍光領域に投影されて発光するので、第2の光源から出射された可視光の減衰を抑えて利用効率を向上させることができる。そのため、第2の光源として比較的発光強度の低いものを用いても、画像のコントラストや明度などが優れた画像を表示することができる。すなわち、第2の光源の低コスト化を図りつつ、高品位な画像を表示することができる。
【0009】
本発明の画像表示装置では、前記蛍光領域が平面視にて分散して多数設けられ、前記非蛍光領域が前記蛍光領域同士の間を埋めるように設けられていることが好ましい。
これにより、各種成膜法を用いて、蛍光領域を比較的簡単に形成することができる。
本発明の画像表示装置では、前記各蛍光領域は、ドット状をなし、前記多数の蛍光領域は、平面視にて規則的に配置されていることが好ましい。
これにより、各蛍光領域のドット径が比較的大きい場合でも、可視光による発色と蛍光による発色とを均一に生じさせて、高品位な画像を表示することができる。
【0010】
本発明の画像表示装置では、前記各蛍光領域は、ドット状をなし、前記多数の蛍光領域は、平面視にて不規則的に配置されていることが好ましい。
これにより、比較的簡単かつ確実に、干渉縞の発生を防止して、高品位な画像を表示することができる。
本発明の画像表示装置では、前記ドット状をなす各蛍光領域の直径は、前記スクリーン上における前記可視光および前記励起光のスポット径よりも小さいことが好ましい。
これにより、可視光と励起光とを合成してスクリーン上の同一領域に同時に照射しても、蛍光領域に励起光を照射するとともに、非蛍光領域に可視光を照射することができる。
【0011】
本発明の画像表示装置では、前記多数の蛍光領域は、前記スクリーン上における前記可視光および前記励起光のうちの少なくとも前記励起光のスポット内に2つ以上の前記蛍光領域が含まれるように配置されていることが好ましい。
これにより、スクリーンに対する可視光および励起光の照射位置に高精度を要しなくても、高品位な画像を表示させることができる。
【0012】
本発明の画像表示装置では、前記多数の蛍光領域は、前記スクリーン上における前記可視光および前記励起光のうちの前記励起光のスポット内に1つの前記蛍光領域が含まれるように配置されていることが好ましい。
これにより、可視光により発光する領域の面積と、蛍光により発光する面積との比を一定に保って、高品位な画像を表示させることができる。
本発明の画像表示装置では、前記各蛍光領域は、直線的な帯状をなし、前記多数の蛍光領域は、互いに略等間隔を隔てて平行となるように設けられていることが好ましい。
これにより、可視光による発色と蛍光による発色とを均一に生じさせて、高品位な画像を表示することができる。
【0013】
本発明の画像表示装置では、前記帯状の各蛍光領域は、前記主走査方向に対し平行となるように設けられていることが好ましい。
これにより、可視光により発光する領域の面積と、蛍光により発光する面積との比を一定に保ちつつ可視光および励起光を主走査して、高品位な画像を表示させることができる。
【0014】
本発明の画像表示装置では、前記帯状の各蛍光領域は、前記副走査方向に対し平行となるように設けられていることが好ましい。
これにより、副走査方向におけるスクリーンに対する可視光および励起光の照射位置に高精度を要しなくても、高品位な画像を表示させることができる。
本発明の画像表示装置では、前記帯状をなす各蛍光領域の幅は、前記スクリーン上における前記可視光および前記励起光のスポット径よりも小さいことが好ましい。
これにより、可視光と励起光とを合成してスクリーン上の同一領域に同時に照射しても、蛍光領域に励起光を照射するとともに、非蛍光領域に可視光を照射することができる。
【0015】
本発明の画像表示装置では、前記光照射手段は、前記第2の光源として、赤色、緑色、および青色のうちの2色の光をそれぞれ出射する2つの光源を備え、前記蛍光領域は、前記第2の光源からの前記励起光が照射されることにより、赤色、緑色、および青色のうちの前記2色以外の色に発色するように構成されていることが好ましい。
これにより、フルカラーの画像を表示させることができる。
【0016】
本発明の画像表示装置では、前記光照射手段は、前記第2の光源として、赤色および青色の光をそれぞれ出射する2つの光源を備え、前記蛍光領域は、前記第2の光源からの励起光が照射されることにより、緑色に発色するように構成されていることが好ましい。
これにより、第1の光源および第2の光源をそれぞれ半導体レーザで構成して、画像表示装置の小型化および低コスト化を図りつつ、フルカラーの画像を表示させることができる。現段階では緑色の光を出射する半導体レーザの有効な実現方法がないため、このような場合、本発明を適用することによる効果が顕著となる。
【0017】
本発明の画像表示装置では、前記光照射手段は、前記第1の光源から出射された前記励起光と前記第2の光源から出射された前記可視光とを合成して前記スクリーン上の同一領域に同時に照射するように構成されていることが好ましい。
これにより、走査手段が1つの光を走査すればよいため、走査手段の構成を簡単化することができ、その結果、画像表示装置の小型化および低コスト化を図ることができる。
【0018】
本発明の画像表示装置では、前記スクリーンに対し、前記光照射手段からの光が照射される側とは反対側には、前記励起光の波長帯域の光を前記スクリーン方向に向け反射する励起光波長帯域反射体が設けられていることが好ましい。
これにより、蛍光材料の励起に寄与せずにスクリーンを透過した励起光をスクリーン(蛍光領域)に帰還させて蛍光材料の励起を促すことができる。その結果、励起光による蛍光材料の見かけの発光効率(励起光から蛍光への変換効率)を向上させ、蛍光による発色の不足を簡単かつ確実に防止し、高品位な画像を表示させることができる。さらに、不要な励起光の漏洩を防止できることから、励起光が可視光である場合にも、色バランスを崩すことなく高品位な画像を表示させることができる。
【0019】
本発明の画像表示装置では、前記スクリーンに対し、前記光照射手段からの光が照射される側には、前記可視光および前記励起光のそれぞれの透過を許容しつつ、前記蛍光の波長帯域の全域または一部の光を反射する蛍光波長帯域反射体が設けられていることが好ましい。
これにより、蛍光材料(スクリーン)によって入射側へ散乱してしまう蛍光を出射側へ向けることができるため、出射する蛍光の光量(蛍光の利用効率)を高めて、高輝度かつ高品位な画像を表示させることができる。さらに、蛍光波長帯域反射体が波長選択性を有する場合には、色純度をより高めることができ、高輝度かつ高品位な画像を表示させることができる。
【0020】
本発明の画像表示装置では、前記スクリーンに対し、前記光照射手段からの光が照射される側には、前記励起光を前記蛍光領域に集光するマイクロレンズアレイが設けられていることが好ましい。
これにより、励起光の利用効率を向上させ、蛍光による発色の不足を簡単かつ確実に防止し、高輝度かつ高品位な画像を表示させることができる。
本発明の画像表示装置では、前記第1の光源は、レーザ光源であることが好ましい。
これにより、光学系の構成を簡単化して、画像表示装置の小型化および低コスト化を図ることができる。
【0021】
本発明の画像表示装置では、前記スクリーンは、立体的な凹凸形状をなす部分を有することが好ましい。
これにより、立体的な画像を表示することで、画像の有する表現力を意外性や迫力などがある豊かなものとすることができる。
本発明の画像表示装置では、前記スクリーンは、進退可能であることが好ましい。
これにより、表現の多様性を高めることができる。
本発明の画像表示装置では、前記立体的な凹凸形状は、動的に変化するように構成されていることが好ましい。
これにより、表現の多様性を高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明の画像表示装置の好適な実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
<第1実施形態>
まず、本発明の画像表示装置の第1実施形態を説明する。
図1は、本発明にかかる画像表示装置の第1実施形態として、本発明を適用したスロットマシンの外観を示す斜視図である。
なお、以下、本発明の画像表示装置をスロットマシンに適用した例を説明するが、本発明の画像表示装置は、画像を表示する部分を有するものであれば、特に限定されず、種々の装置に適用可能である。
【0023】
このスロットマシン10は、箱状をなす筐体11を有し、筐体11の前面上部のパネル面11aにおける中央部には、表示窓12が設けられ、筐体11の前面中部の操作卓11b上には、スタートレバー14a、ベットボタン14b、およびコイン投入口14cがそれぞれ設けられている。また、筐体11の前面下部のパネル面11cにおける上部には、3つのストップボタン16が設けられている。
【0024】
また、筐体11内には、表示窓12に対向するように3つの回胴リール21、22、23が設けられ、この3つの回胴リール21、22、23の周面に形成されたパターンを筐体11の外部から表示窓12越に観察し得るようになっている。また、筐体11内には、表示窓12の下部付近に、上下方向に進退可能な第1スクリーン41(以下、単に「スクリーン41」とも言う)が設けられ、表示窓12の上部付近に、上下方向に進退可能な第2スクリーン42(以下、単に「スクリーン42」とも言う)が設けられている。これらのスクリーン41、42は、後述する画像表示装置30の一部を構成するものであり、筐体11の内側から光が照射されて画像が投射される。なお、画像表示装置30については、後に詳述する。
【0025】
各回胴リール21、22、23は、コイン投入口14cにコインが投入された後に、遊技者によってベットボタン14bが押されスタートレバー14aが操作されると、個別に回転を開始する。そして、遊技者によって各ストップボタン16が押されると、回胴リール21、22、23のうち対応するリールの回転が停止する。すべての回胴リール21、22、23の回転が停止した状態でこれらの周面に表示されたパターンが特定組の配列である場合、当たりとなって対応するコインの払い出しが行われる。この際、遊技の進行状況に応じて、表示窓12内にスクリーン41、42が現れて、これらのスクリーン41、42に遊技の進行に対応する表示、例えば当たり演出、予告演出、前兆演出等を含む各種表示が行われる。スクリーン41、42における具体的な表示としては、例えばチェリー等の特定図柄が現れた場合に、チャンス目であることを表示すること等が含まれる。
【0026】
図2は、図1に示すスロットマシンに備えられた画像表示装置を説明するための縦断面図である。
前述したように表示窓12に対向して配置された各回胴リール21、22、23は、回転駆動装置であるモータ25に駆動されて水平な軸線まわりに個別に回転する。
このような回胴リール21、22、23の周辺には、本発明にかかる画像表示装置30が配置されている。
この画像表示装置30は、直描型のプロジェクタであり、スクリーン装置40と、プロジェクタ本体50と、導光光学系60と、表示制御装置80とを備えている。
【0027】
プロジェクタ本体50は、後に詳述するように、2つのレーザ光L1、L2を出射するように構成されている。レーザ光L1は、プロジェクタ本体50から回胴リール21、22、23の下側を通るように出射され、第1スクリーン41に直接入射して第1スクリーン41上で走査される。一方、レーザ光L2は、プロジェクタ本体50から回胴リール21、22、23の後側を通るように出射され、導光光学系60を介して第2スクリーン42に入射して第2スクリーン42上で走査される。
【0028】
スクリーン装置40は、前述したように表示窓12付近に設けられた第1スクリーン41および第2スクリーン42と、第1スクリーン41を進退させる第1昇降装置44と、第2スクリーン42を進退させる第2昇降装置45とを備える。ここで、両昇降装置44、45は、各スクリーン41、42を必要に応じて、移動(進退)させる装置として機能する。
【0029】
図3は、図2に示す画像表示装置に備えられたスクリーンを説明するための図であって、(a)は、画像を表示していないときにおける第1スクリーン41の平面図、(b)は、(a)に示す第1スクリーン41の断面図、(c)は、画像を表示しているときにおける第1スクリーン41の一例を示す平面図である。
第1スクリーン41は、略長帯状をなし、その長手方向での中央部には、立体形状をなす立体部41aが設けられている。この立体部41aは、正面側に突出する立体的な凹凸形状を有する。なお、本実施形態では立体部41aが正面側のみに突出する凸部として形成されている例を示したが、立体部41aは、後方のみに突出(凹没)する凹部として形成されていてもよく、前後に突出する凹凸部として形成されていてもよい。
【0030】
第1スクリーン41には、前述したように、図2に示すプロジェクタ本体50から出射されるレーザ光L1が入射する。このレーザ光L1は、立体部41aを含む第1スクリーン41上の略全域で主走査方向およびこれに交わる副走査方向に走査される。これにより、例えば当たり演出、予告演出、前兆演出等に対応させて、立体部41aに例えば顔の突起を模した表情EIを描画(表示)することができる(図3(c)参照)。
【0031】
なお、上記の説明では、第1スクリーン41上のほぼ全体に描画(画像表示)することを前提として説明したが、プロジェクタ本体50は、高い自由度でレーザ光L1による描画範囲を設定することができるので、例えば図3(c)に示す第1〜第3領域A1〜A3のいずれかだけ描画を行うことができ、あるいは、これら領域A1〜A3を切り替えて描画を行うことができる。
【0032】
この第1スクリーン41は、蛍光材料を含んで構成された蛍光領域を備えるものであり、後述するように可視光を散乱して発色させるとともに、励起光により蛍光領域を励起し蛍光により発色させて画像を表示し得るように構成されている。なお、第1スクリーン41については、後に詳述する。
また、第2スクリーン42(図2参照)も、前述した第1スクリーン41と同様の構造を有し、プロジェクタ本体50から出射されるレーザ光L2の走査によって、第2スクリーン42内の適所において、例えば当たり演出、予告演出、前兆演出等に対応させて変化する立体画像等を表示することができる。
【0033】
第1昇降装置44は、表示制御装置80の制御下で第1スクリーン41を昇降させることができ、第1スクリーン41を上昇させて表示窓12の下部に露出させた表示位置(実線)と、第1スクリーン41を降下させて表示窓12の下方に退避させた非表示位置(点線)との間で進退させることができる。つまり、第1スクリーン41に表示を行わせない場合、第1スクリーン41を非表示位置に移動させて隠し、一方、第1スクリーン41に表示を行わせる場合、第1スクリーン41を表示位置に移動させて表示窓12越しに観察可能な状態とする。さらに、立体部の移動によって生じる画像の歪みをも含めて遊戯の進行に付随した表示演出として意外性、迫力を増すものとすることができる。
【0034】
第2昇降装置45も、表示制御装置80の制御下で第2スクリーン42を昇降させることができ、第2スクリーン42を降下させて表示窓12の上部に露出させた表示位置(実線)と、第2スクリーン42を上昇させて表示窓12の上方に退避させた非表示位置(点線)との間で進退させることができる。つまり、第2スクリーン42に表示を行わせない場合、第2スクリーン42を退避位置に移動させて隠し、一方、第2スクリーン42に表示を行わせる場合、第2スクリーン42を表示位置に移動させて表示窓12越しに観察可能な状態とする。
プロジェクタ本体50は、回胴リール21、22、23の下方に配置されており、スクリーン41、42に対して直接または間接にレーザ光L1、L2を照射する。
【0035】
図4は、図2に示す画像表示装置に備えられた光照射手段の概略構成を示す模式図である。
プロジェクタ本体50は、変調された細径の光束を略平行光として出射する光源装置51と、光源装置51からの光束を走査する光走査部(走査手段)53と、光源装置51および光走査部53を入力信号に応じて動作させる駆動装置(駆動手段)55とを備える。
【0036】
光源装置51は、各色のレーザ光源(光源)51r、51b、51vと、各レーザ光源51r、51b、51vに対応して設けられた3つのコリメータレンズ52a1、52a2、52a3と、ミラー52cと、ダイクロイックミラー52v、52bとを備える。
レーザ光源51vは、蛍光材料を励起し得る励起光である青紫色のレーザ光VV(以下、単に「励起光」とも言う)を出射するもの(第1の光源)である。レーザ光源51rは、可視光である赤色のレーザ光RR(以下、単に「可視光」とも言う)を出射するもの(第2の光源)である。レーザ光源51bは、可視光である青色のレーザ光BB(以下、単に「可視光」とも言う)を出射するもの(第2の光源)である。各色のレーザ光RR、BB、VVは、駆動装置55から送信される駆動信号に対応して変調され、コリメート光学素子であるコリメータレンズ52a1、52a2、52a3によって平行化されて細いビームとされる。
【0037】
ダイクロイックミラー52vは、青紫色レーザ光VVを反射する特性を有し、また、ダイクロイックミラー52bは、青色レーザ光BBを反射する特性を有する。
ミラー52cで反射したレーザ光RRと、ダイクロイックミラー52vで反射したレーザ光VVと、ダイクロイックミラー52bで反射したレーザ光BBとは、合成されて1つのレーザ光LLとなる。
すなわち、レーザ光VVとレーザ光RRとレーザ光BBとを合成してスクリーン41、42上のそれぞれの同一領域に同時に照射する。これにより、光走査部53が1つの光を走査すればよいため、光走査部53の構成を簡単化することができ、その結果、画像表示装置30の小型化および低コスト化を図ることができる。
【0038】
なお、前述した光源装置51において、コリメータレンズ52a1、52a2、52a3に代えてコリメータミラーを用いることができ、この場合も、平行光束の細いビームを形成することができる。また、各色のレーザ光源51r、51b、51vのそれぞれ出射されるレーザ光が平行光束である場合、コリメータレンズ52a1、52a2、52a3を省略することができる。さらに、レーザ光源51r、51b、51vについては、同様の光束を発生する発光ダイオード等の光源に置き換えることができる。
このようにレーザ光源51r、51b、51vがそれぞれレーザ光源であると、光学系の構成を簡単化して、画像表示装置30の小型化および低コスト化を図ることができる。
【0039】
光走査部53は、レーザ光源51r、51b、51vのそれぞれからの光をスクリーン41、42上を主走査方向およびこれと交わる副走査方向にそれぞれ走査するものであり、ミラー53a、53bと、アクチュエータ53d、53eとを備える。
ミラー53aは、回転軸AX1まわりに回転可能に設けられ、ミラー53bは、回転軸AX2まわりに回転可能に設けられている。アクチュエータ53dは、駆動装置55からの駆動信号に従って動作し、ミラー53aを回転軸AX1まわりに適宜回動させ、アクチュエータ53eは、駆動装置55からの駆動信号に従って動作し、ミラー53bを回転軸AX2まわりに適宜回動させる。これにより、ミラー53aの回動によって回転軸AX1に垂直な方向に主走査するとともに、ミラー53bの回動によって回転軸AX2に垂直な方向に副走査することができる。その結果、ミラー53a、53bを経たレーザ光LLを、レーザ光L1、L2として2次元的に所望の領域を走査して、スクリーン41、42上の任意の位置に直接描画することができる。
【0040】
光走査部53としては、例えば、2軸のガルバノミラーや半導体基板上に薄膜作製プロセスによりアクチュエータが一体的に形成されたMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)素子等を用いることができる。
駆動装置55は、図示を省略する制御装置から送信される電気的信号(画像情報)に応じて、光源装置51および光走査部53をそれぞれ駆動させるものである。そして、駆動装置55は、光源装置51と光走査部53とを同期させながら、光源装置51および光走査部53の動作を制御して、レーザ光LLの強度、投射位置、照射タイミング等の調整を行う。
【0041】
図5は、図4に示す光照射手段(プロジェクタ本体50)による光走査を説明するための図である。なお、図5では、スクリーン41における投影画像を模式的に示している。
プロジェクタ本体50から出射されたレーザ光L1(図4参照)は、まず、スクリーン41の画像表示領域DDの最上段左端からX方向正の向き(図5にて右方向)に軌跡TR1に沿って走査される。この際、図4のレーザ光源51r、51b、51vのそれぞれの出力が制御され、X方向に並ぶ画素PE1がスポット状のレーザ光L1によって必要な輝度で照明(投影)される。
【0042】
次に、画像表示領域DDの右端に達したレーザ光L1は、Y方向負の向き(図5にて下方)に1画素分シフトした後、X方向負の向き(図5にて左方向)に軌跡TR2に沿って走査される。この際、図4のレーザ光源51r、51b、51vのそれぞれの出力が制御され、X方向に並ぶ画素PE2がスポット状のレーザ光L1によって必要な輝度で照明(投影)される。
【0043】
再び、画像表示領域DDの右端に達したレーザ光L1は、Y方向負の向きに1画素分シフトした後、X方向正の向きに軌跡TR3に沿って走査される。この際、図4のレーザ光源51r、51b、51vのそれぞれの出力が制御され、X方向に並ぶ画素PE3がスポット状のレーザ光L1によって必要な輝度で照明される。以下、前述したような動作を繰り返すことによって、レーザ光L1が画像表示領域DDの全域で走査される。
【0044】
なお、図5では、平面的な部分に描画を行う場合を図示しているが、前述した立体部41aについても同様の描画が可能である。ただし、立体部41aについては、図5に示す画素PE1、PE2、…が曲面に投影されるので、必要に応じて予め歪を補正した画像を投射することもできる。この目的のためには、後述する表示制御装置80に画像処理回路や記憶装置を設けて高速の演算処理や多量の画像の記憶を行わせる。これにより、座標変換等の画像処理によって投射歪を予め除去することができ、あるいは、立体部41aによって投射歪みが相殺される画像を予め記憶することができるので、立体部41aに歪みのない画像を投射することができる。
【0045】
導光光学系60(図2参照)は、レーザ光L2の光路上に配置される介在ミラーであり、プロジェクタ本体50から出射されたレーザ光L2を第2スクリーン42に向け反射する。ここで、導光光学系60の反射面は、単なる球面に限らず任意形状の曲面(非球面)で形成することができ、また、プロジェクタ本体50から出射される光束が第2スクリーン42の投影領域に適切に入射するように構成されている。また、プロジェクタ本体50から出射される光束は前述したように極めて細いビームであるので、第2スクリーン42に描かれる画像をボケや歪みのないものとすることができる。
【0046】
図6は、図2に示す画像表示装置の制御系の概略構成を示すブロック図である。
この表示制御装置80は、遊技制御回路90からの制御信号に基づいて動作する回路装置であり、表示制御回路81と、画像処理回路82と、記憶装置84とを備えている。
表示制御回路81は、遊技制御回路90からの制御信号に基づいて、画像表示装置30の全体的な動作を統括する。具体的には、表示制御回路81は、遊技制御回路90からの制御信号に基づいて、プロジェクタ本体50の動作タイミングや表示内容を決定するとともに、昇降装置44、45の駆動を制御する。
画像処理回路82は、表示制御回路81の制御下で、遊技制御回路からの指令に基づいて駆動装置55を適宜動作させ、プロジェクタ本体50に必要な描画を行わせる。記憶装置84は、プロジェクタ本体50によってスクリーン41、42に投射すべき画像のソースとして絵柄、キャラクタ等の画像情報を記憶する。
【0047】
以上説明したスロットマシン10では、光走査部53が、光源装置51からのレーザ光L1、L2をスクリーン41、42上で走査させるので、スクリーン41、42上に任意の画像を高品位で描写することができ、このような画像によって遊技の進行に際しての演出を多様で趣向を凝らしたものにできる。なお、光走査部53によるレーザ光L1、L2の走査によってスクリーン41、42上に描画を行う場合、スクリーン41、42の配置等を含めて画像の表示位置や表示領域を自在に変更することができ、表現の多様性を高めることができる。さらに、立体部41aにも3次元的な描画を行って3次元画像を表示させることができるので、遊技の進行に付随する表示演出を意外性、迫力等のある豊かなものにすることができる。
【0048】
ここで、第1スクリーン41を詳細に説明する。なお、第2スクリーン42については、第1スクリーン41と同様であるため、その説明を省略する。
図7は、図2に示す画像表示装置に備えられたスクリーンの拡大平面図、図8は、図7中におけるA−A線断面図である。
第1スクリーン41は、図7に示すように、平面視にて多数分散して設けられ、蛍光材料を含んで構成された複数の蛍光領域411と、これら蛍光領域411同士の間を埋めるように設けられ、前記蛍光材料を実質的に含まずに構成された非蛍光領域412とを備える。
【0049】
このような構成を第1スクリーン41が有することで、第2の光源であるレーザ光源51r、51bから出射された可視光が非蛍光領域412に投影されて発色するとともに、第1の光源であるレーザ光源51vからの出射された励起光が蛍光領域411に投影されて前記可視光とは異なる色で蛍光により発色して、画像を第1スクリーン41上に表示させる。より具体的には、レーザ光RR、BBにより非蛍光領域412にて赤色R、青色Bを発色させるとともに、励起光VVにより蛍光領域411にて蛍光による緑色Gを発色させて、フルカラーの画像を第1スクリーン41上に表示させる。
【0050】
これにより、第2の光源であるレーザ光源51r、51bから出射された可視光が非蛍光領域412に投影されて発光するので、当該可視光の減衰を抑えて利用効率を向上させることができる。そのため、レーザ光源51r、51bとして比較的発光強度の低いものを用いても、画像のコントラストや明度などが優れた画像を表示することができる。すなわち、レーザ光源51r、51bの低コスト化を図りつつ、高品位な画像を表示することができる。
【0051】
以下、第1スクリーン41をより具体的に説明する。
第1スクリーン41は、図8に示すように、スクリーン本体413を有し、そのスクリーン本体413のレーザ光L1の入射側の面上に、多数の蛍光領域411が互いに間隔を隔てて設けられ、これら蛍光領域411同士の間の領域が非蛍光領域412を構成する。
そして、スクリーン本体413のレーザ光L1の入射側には、第1の光透過層414、蛍光波長帯域反射体(蛍光反射層)415、第2の光透過層416、およびマイクロレンズアレイ417がこの順で順次積層されている。一方、スクリーン本体413のレーザ光L1の出射側には、励起光波長帯域反射体(励起光反射層)418が設けられている。
スクリーン本体413は、光を拡散し得る拡散体で構成され、レーザ光L1に含まれる波長成分のうちレーザ光RR、BBに対応する波長成分の光や、蛍光領域411で生じた蛍光を拡散することで、画像を表示する機能を有する。
【0052】
図7に示すように、各蛍光領域411は、平面視にてドット状(円形)をなし、多数の蛍光領域411は、互いに間隔を隔てて、格子状(正方格子状)に配列されている。
なお、各蛍光領域411の平面視形状は、前述したものに限定されず、例えば、3角形、4角形などの多角形や、楕円形などであってもよい。
このような蛍光領域411に含まれる蛍光材料としては、前述した励起光であるレーザ光VVにより励起され、緑色の蛍光を発するものであれば、特に限定されず、各種蛍光材料を用いることができるが、レーザ光源51r、51bからのレーザ光によって励起されず、かつ、レーザ光源51vからのレーザ光による発光効率が高いもの、例えばZnS;Cu,Alなどが好適に用いられる。
【0053】
また、緑色に発光する蛍光材料としては、例えば、9,10−ビス[(9−エチル−3−カルバゾール)−ビニレニル]−アントラセン、ポリ(9,9−ジヘキシル−2,7−ビニレンフルオレニレン)、ポリ[(9,9−ジオクチルフルオレン−2,7−ジイル)−コ−(1,4−ジフェニレン−ビニレン−2−メトキシ−5−{2−エチルヘキシルオキシ}ベンゼン)]、ポリ[(9,9−ジオクチル−2,7−ジビニレンフルオレニレン)−オルト−コ−(2−メトキシ−5−(2−エトキシルヘキシルオキシ)−1,4−フェニレン)]等が挙げられ、これらのうち1種を単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることもできる。
【0054】
このように各蛍光領域411がレーザ光源51vからの励起光の照射により緑色に発色するように構成されていると、レーザ光源51r、51b、51vをそれぞれ半導体レーザで構成して、画像表示装置30の小型化および低コスト化を図りつつ、フルカラーの画像を表示させることができる。現段階では緑色の光を出射する半導体レーザの有効な実現方法がないため、このような場合、本発明を適用することによる効果が顕著となる。
なお、本実施形態では、蛍光により緑色を発光させるが、蛍光により赤色を発光させたり、蛍光により青色を発光させることも可能である。
【0055】
赤色に発光する蛍光材料としては、例えば、トリス(1−フェニルイソキノリン) イリジウム(III)、ポリ[2,5−ビス(3、7−ジメチルオクチロキシ)−1,4−フェニレンビニレン]、ポリ[2−メトキシ−5−(2’−エチルヘキシルオキシ)−1,4−(1−シアノビニレン)フェニレン]、ポリ[2−メトキシ−5−(3,7−ジメチルオクチルオキシ)−1,4−フェニレンビニレン]等が挙げられ、これらのうち1種を単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることもできる。
【0056】
また、青色に発光する蛍光材料としては、例えば、4,4’−ビス(9−エチル−3−カルバゾビニレン)−1,1’−ビフェニル、ポリ[(9.9−ジオクチルフルオレン−2,7−ジイル)−コ−(2,5−ジメトキシベンゼン−1,4−ジイル)]、ポリ[(9,9−ジヘキシルオキシフルオレン−2,7−ジイル)−オルト−コ−(2−メトキシ−5−{2−エトキシヘキシルオキシ}フェニレン−1,4−ジイル)]、ポリ[(9,9−ジオクチルフルオレン−2,7−ジイル)−コ−(エチルニルベンゼン)]等が挙げられ、これらのうち1種を単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることもできる。
【0057】
前述したように多数分散して設けられたドット状の蛍光領域411は、各種成膜法を用いて、比較的簡単に形成することができる。特に、このような多数の蛍光領域411の形成には、インクジェット法が好適に用いられる。インクジェット法を用いて蛍光領域411を形成する場合、前述したような蛍光材料を溶媒に溶解または分散媒に分散させた液体を用いる。また、多数の蛍光領域411の形成予定部位を除くスクリーン本体413上の部分に撥液処理を施し、前述したような液体を各種塗布法により塗布することによっても、多数の蛍光領域411を形成することができる。
また、多数の蛍光領域411は平面視にて規則的に配置されているため、各蛍光領域411のドット径が比較的大きい場合でも、可視光による発色と蛍光による発色とを均一に生じさせて、高品位な画像を表示することができる。
【0058】
本実施形態では、各蛍光領域411の直径はスクリーン41上におけるレーザ光L1のスポット径よりも小さい。また、多数の蛍光領域411は、スクリーン41上におけるレーザ光(可視光および励起光)のスポット内(すなわち1画素内)に約6つの蛍光領域411が含まれるように配置されている。
このように各蛍光領域411の直径がスクリーン41上におけるレーザ光L1スポット径よりも小さいため、可視光と励起光とを合成してスクリーン41上の同一領域に同時に照射しても、蛍光領域411に励起光を照射するとともに、非蛍光領域412に可視光を照射することができる。
特に、スクリーン41上におけるレーザ光L1のスポット内に2つ以上の蛍光領域411が含まれるように配置されているため、スクリーン41に対する可視光および励起光の照射位置に高精度を要しなくても、高品位な画像を表示させることができる。
【0059】
第1の光透過層414は、前述した蛍光領域411同士の間を埋めるとともに、各蛍光領域411を覆うように設けられている。このような第1の光透過層414は、例えばガラスや樹脂で構成され、赤色、青色、緑色、および青紫色の各波長の光を透過するように構成されている。そして、第1の光透過層414のうち蛍光領域411同士の間の部分が、前述した蛍光材料を実質的に含まないで構成された非蛍光領域412を構成する。
【0060】
また、第1の光透過層414は、各蛍光領域411と、後述する蛍光波長帯域反射体415やマイクロレンズアレイ417との間の距離を最適な距離に保つスペーサとしての機能も有する。
なお、第1の光透過層414は、省略することができる。この場合、蛍光領域411同士の間に空隙を形成してもよいし、後述する入射側の層(蛍光波長帯域反射体415)を蛍光領域411同士の間でスクリーン本体413に密着させてもよい。
【0061】
蛍光波長帯域反射体415は、スクリーン41に対しレーザ光L1の入射側に設けられ、レーザ光L1中のレーザ光RR、BB、VVのそれぞれの透過を許容しつつ、蛍光領域411で生じた蛍光の波長帯域の全域または一部の光を反射する機能を有する。これにより、スクリーン41によって入射側へ散乱してしまう蛍光の向きを本来の出射側へ変更することができるため、出射する蛍光の光量(蛍光の利用効率)を高めて、高輝度かつ高品位な画像を表示させることができる。さらに、蛍光波長帯域反射体が波長選択性を有する場合には、色純度をより高めることができ、高輝度かつ高品位な画像を表示させることができる。
このような蛍光波長帯域反射体415は、前述したような機能を有するものであれば、特に限定されないが、例えば、誘電体多層膜などで構成することができる。
なお、蛍光波長帯域反射体415は、省略することができる。
【0062】
第2の光透過層416は、後述するマイクロレンズアレイ417と蛍光波長帯域反射体415との間の隙間を埋めるように形成され、マイクロレンズアレイ417を支持する機能を有する。このような第2の光透過層416は、前述した第1の光透過層414と同様、例えばガラスや樹脂で構成され、赤色、青色、緑色、および青紫色の各波長の光を透過するように構成されている。
また、第2の光透過層416は、各蛍光領域411と、後述するマイクロレンズアレイ417との間の距離を最適な距離に保つスペーサとしての機能も有する。
なお、第2の光透過層416は、省略することができる。
【0063】
マイクロレンズアレイ417は、図7に示すように、平面視にて、各蛍光領域411に対応するように格子状に配置された多数のマイクロレンズ417aを有する。本実施形態では、各マイクロレンズ417aは、平面視にて、その中心が対応する蛍光領域411の中心と一致するように配置されている。
このような各マイクロレンズ417aは、対応する各蛍光領域411に励起光を集光する。これにより、励起光の利用効率を向上させ、蛍光による発色の不足を簡単かつ確実に防止し、高品位な画像を表示させることができる。
【0064】
一方、スクリーン41に対しレーザ光L1の入射側と反対側(観察側)に設けられた励起光波長帯域反射体418は、励起光の波長帯域の光をスクリーン41(より具体的には蛍光領域411)に向け反射する機能を有する。これにより、蛍光材料の励起に寄与せずにスクリーン41を透過した励起光をスクリーン41(蛍光領域411)に帰還させて蛍光材料の励起を促すことができる。その結果、励起光による蛍光材料の見かけの発光効率(励起光から蛍光への変換効率)を向上させ、蛍光による発色の不足を簡単かつ確実に防止し、高品位な画像を表示させることができる。さらに、不要な励起光が漏洩を防止できることから、励起光が可視光である場合にも、色バランスを崩すことなく高品位な画像を表示させることができる。
【0065】
以上説明したような画像表示装置30によれば、第2の光源であるレーザ光源51r、51bから出射された可視光が非蛍光領域412に投影されて発光するので、当該可視光の減衰を抑えて利用効率を向上させることができる。そのため、レーザ光源51r、51bとして比較的発光強度の低いものを用いても、画像のコントラストや明度などが優れた画像を表示することができる。すなわち、レーザ光源51r、51bの低コスト化(ひいては画像表示装置30の低コスト化)を図りつつ、高品位な画像を表示することができる。
【0066】
<第2実施形態>
次に、本発明の画像表示装置の第2実施形態を説明する。
図9は、本発明の第2実施形態にかかる画像表示装置に備えられたスクリーンの拡大平面図である。
以下、第2実施形態の画像表示装置について、前述した第1実施形態の画像表示装置との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
【0067】
第2実施形態の画像表示装置は、図9に示すように、蛍光領域と非蛍光領域とマイクロレンズとのそれぞれの配置が異なるとともに、レーザ光(可視光および励起光)のスポット径が異なる以外は、第1実施形態の画像表示装置30とほぼ同様である。
第2実施形態の画像表示装置では、図9に示すように、平面視にて、蛍光材料を含んで構成された多数の蛍光領域411Aが千鳥状(千鳥格子状)に配置されるとともに、蛍光材料を実質的に含まずに構成された非蛍光領域412Aが蛍光領域411A同士の間を埋めるように設けられたスクリーン41Aを備えている。ここで、多数のマイクロレンズ417aも、多数の蛍光領域411Aに対応して平面視にて千鳥状(千鳥格子状)に配置されている。
【0068】
このように多数の蛍光領域411Aを規則的に配置することによっても、前述した第1の実施形態と同様に、各蛍光領域411Aのドット径が比較的大きい場合でも、可視光による発色と蛍光による発色とを均一に生じさせて、高品位な画像を表示することができる。その上、多数の蛍光領域411Aを千鳥状(千鳥格子状)に配置することで、蛍光領域411A同士の間隔を均一化して、非蛍光領域412Aでの発色を均一化することができる。そのため、各蛍光領域411Aのドット径が比較的大きい場合でも、極めて高品位な画像を表示することができる。
また、本実施形態では、多数の蛍光領域411Aが、スクリーン41上におけるレーザ光L1のスポット内に1つの蛍光領域411Aが含まれるように配置されている。これにより、可視光により発光する領域の面積と、蛍光により発光する面積との比を一定に保って、高品位な画像を表示させることができる。
【0069】
<第3実施形態>
次に、本発明の画像表示装置の第3実施形態を説明する。
図10は、本発明の第3実施形態にかかる画像表示装置に備えられたスクリーンの拡大平面図である。
以下、第3実施形態の画像表示装置について、前述した第1実施形態の画像表示装置との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
【0070】
第3実施形態の画像表示装置では、図10に示すように、蛍光領域および非蛍光領域のそれぞれの配置が異なるとともに、マイクロレンズを省略した以外は、第1実施形態の画像表示装置30とほぼ同様である。
第3実施形態の画像表示装置では、図10に示すように、平面視にて、蛍光材料を含んで構成された多数の蛍光領域411Bが不規則的に配置されるとともに、蛍光材料を実質的に含まずに構成された非蛍光領域412Bが蛍光領域411B同士の間を埋めるように設けられたスクリーン41Bを備えている。
このように多数の蛍光領域411Bを平面視にてランダムに設けることより、比較的簡単かつ確実に、干渉縞(モアレ)の発生を防止して、高品位な画像を表示することができる。
【0071】
<第4実施形態>
次に、本発明の画像表示装置の第4実施形態を説明する。
図11は、本発明の第4実施形態にかかる画像表示装置に備えられたスクリーンの拡大平面図である。
以下、第4実施形態の画像表示装置について、前述した第1実施形態の画像表示装置との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
【0072】
第4実施形態の画像表示装置は、図11に示すように、蛍光領域および非蛍光領域の形状(配置)が異なる以外は、第1実施形態の画像表示装置30とほぼ同様である。
第4実施形態の画像表示装置では、図11に示すように、平面視にて、蛍光材料を含んで構成された直線的な帯状をなす多数の蛍光領域411Cが互いに略等間隔を隔てて平行となるように配置されているとともに、蛍光材料を実質的に含まずに構成された非蛍光領域412Cが蛍光領域411C同士の間を埋めるように設けられたスクリーン41Cを備えている。ここで、多数のマイクロレンズ417aは、平面視にて、各蛍光領域411Cに沿うように配置されている。
【0073】
このようなスクリーン41Cによれば、前述したような帯状の蛍光領域411Cを設けることにより、可視光による発色と蛍光による発色とを均一に生じさせて、高品位な画像を表示することができる。
特に、帯状の各蛍光領域411Cは、主走査方向(図11に示すX方向)に対し平行となるように設けられている。これにより、可視光により発光する領域の面積と、蛍光により発光する面積との比を一定に保ちつつ可視光および励起光を主走査して、高品位な画像を表示させることができる。
このような帯状をなす各蛍光領域411Cの幅は、スクリーン41C上における可視光および励起光のスポット径よりも小さい。これにより、可視光と励起光とを合成してスクリーン41C上の同一領域に同時に照射しても、蛍光領域411Cに励起光を照射するとともに、非蛍光領域412Cに可視光を照射することができる。
【0074】
<第5実施形態>
次に、本発明の画像表示装置の第5実施形態を説明する。
図12は、本発明の第5実施形態にかかる画像表示装置に備えられたスクリーンの拡大平面図である。
以下、第5実施形態の画像表示装置について、前述した第1実施形態の画像表示装置との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
【0075】
第5実施形態の画像表示装置は、図12に示すように、蛍光領域および非蛍光領域のそれぞれの形状(配置)が異なる以外は、第1実施形態の画像表示装置30とほぼ同様である。
第5実施形態の画像表示装置では、図12に示すように、平面視にて、蛍光材料を含んで構成された直線的な帯状をなす多数の蛍光領域411Dが互いに略等間隔を隔てて平行となるように配置されているとともに、蛍光材料を実質的に含まずに構成された非蛍光領域412Dが蛍光領域411D同士の間を埋めるように設けられたスクリーン41Dを備えている。ここで、多数のマイクロレンズ417aは、平面視にて、各蛍光領域411Dに沿うように配置されている。
特に、帯状の各蛍光領域411Dは、副走査方向(図12に示すY方向)に対し平行となるように設けられている。これにより、副走査方向におけるスクリーン41Dに対する可視光および励起光の照射位置に高精度を要しなくても、高品位な画像を表示させることができる。
【0076】
<第6実施形態>
次に、本発明の画像表示装置の第6実施形態を説明する。
図13は、本発明の第6実施形態にかかる画像表示装置に備えられたスクリーンの拡大平面図である。
以下、第6実施形態の画像表示装置について、前述した第1実施形態の画像表示装置との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
【0077】
第6実施形態の画像表示装置は、図13に示すように、蛍光領域および非蛍光領域のそれぞれの形状(配置)が異なるとともに、マイクロレンズアレイに代えてレンチキュラレンズを用いた以外は、第1実施形態の画像表示装置30とほぼ同様である。また、第6実施形態の画像表示装置は、マイクロレンズアレイに代えてレンチキュラレンズを用いた以外は、第4実施形態の画像表示装置とほぼ同様である。
【0078】
第6実施形態の画像表示装置では、図13に示すように、平面視にて、帯状の各蛍光領域411Cに沿うように直線的な帯状をなす多数のシリンドリカルレンズ419aが配列されたレンチキュラレンズ419が設けられている。
このように帯状の各蛍光領域411Cを用いた場合において、前述したようなシリンドリカルレンズ419aを用いることにより、各蛍光領域411Cを有効利用して蛍光を発光させることができる。その結果、高品位な画像を表示することができる。
【0079】
以上、本発明の画像表示装置について、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、本発明の画像表示装置では、各部の構成は、同様の機能を発揮する任意の構成のものに置換することができ、また、任意の構成を付加することもできる。
また、本発明の画像表示装置は、前述した各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
【0080】
また、前述した第1〜3実施形態では、ドット状の蛍光領域が分散して多数設けられ、非蛍光領域が蛍光領域同士の間を埋めるように設けられているが、ドット状の非蛍光領域が分散して多数設けられ、蛍光領域が非蛍光領域同士の間を埋めるように設けられていてもよい。
また、前述した実施形態では、赤色および青色を光源からの光の色により発色させるとともに、緑色を蛍光により発色させてフルカラーの画像を表示するものについて説明したが、これに限定されず、赤色、緑色、および青色のうちの2色を光源からの光の色で発色させるとともに、赤色、緑色、および青色のうちの前記2色以外の色を蛍光により発色させるものであれば、本発明を適用することができる。
【0081】
また、フルカラーの画像を表示するに際し、前述した実施形態では赤色、青色、および緑色の3色のみを用いたが、これらの色に加えて、シアンなどの他の色を用いてより色域の広いカラーの画像を表示することもできる。
また、前述した実施形態ではフルカラーの画像を表示するものについて説明したが、少なくとも2色の色を用いて画像を表示するものであれば、本発明を適用することができる。
【0082】
また、前述した実施形態では、本発明の画像表示装置をスロットマシンに組み込んだ例を説明したが、本発明の画像表示装置は例えばパチンコ遊戯機のようなスロットマシン以外の他の遊技機に組み込むことも可能である。
また、本発明の画像表示装置は、単独でディスプレイとして用いることも可能である。
特に看板等の表示装置として非常に好ましい特性を有している。
【図面の簡単な説明】
【0083】
【図1】本発明にかかる画像表示装置の第1実施形態として、本発明を適用したスロットマシンの外観を示す斜視図である。
【図2】図1に示すスロットマシンに備えられた画像表示装置を説明するための縦断面図である。
【図3】図2に示す画像表示装置に備えられたスクリーンを説明するための図であって、(a)は、画像を表示していないときにおける第1スクリーンの平面図、(b)は、(a)に示す第1スクリーンの断面図、(c)は、画像を表示しているときにおける第1スクリーンの一例を示す平面図である。
【図4】図2に示す画像表示装置に備えられた光照射手段の概略構成を示す模式図ある。
【図5】図4に示す光照射手段による光走査を説明するための図である。
【図6】図2に示す画像表示装置の制御系の概略構成を示すブロック図である。
【図7】図2に示す画像表示装置に備えられたスクリーンの拡大平面図である。
【図8】図7中におけるA−A線断面図である。
【図9】本発明の第2実施形態にかかるスクリーンの拡大平面図である。
【図10】本発明の第3実施形態にかかるスクリーンの拡大平面図である。
【図11】本発明の第4実施形態にかかるスクリーンの拡大平面図である。
【図12】本発明の第5実施形態にかかるスクリーンの拡大平面図である。
【図13】本発明の第6実施形態にかかるスクリーンの拡大平面図である。
【符号の説明】
【0084】
10…スロットマシン、 11…筐体、 11a、11c…パネル面、 11b…操作卓、 12…表示窓、 14a…スタートレバー、 14b…ベットボタン、 14c…コイン投入口、 16…ストップボタン、 21、22、23…回胴リール、 25…モータ、 30…画像表示装置、 40…スクリーン装置、 41…第1スクリーン、 41A〜41D…スクリーン、 411、411A〜411D…蛍光領域、 412…非蛍光領域、 412A〜412D…非蛍光領域、 413…スクリーン本体、 414…第1の光透過層、 415…蛍光波長帯域反射体、 416…第2の光透過層、 417…マイクロレンズアレイ、 417a…マイクロレンズ、 418…励起光波長帯域反射体、 419…レンチキュラレンズ、 419a…シリンドリカルレンズ、 42…第2スクリーン、 41a…立体部、 44…第1昇降装置、 45…第2昇降装置、 50…プロジェクタ本体、 51…光源装置、 51r、51v、51b…レーザ光源、 52a1、52a2、52a3…コリメータレンズ、 52c…ミラー 52v、52b…ダイクロイックミラー、 53…光走査部、 53a、53b…ミラー、 53d、53e…アクチュエータ、 55…駆動装置、 60…導光光学系、 80…表示制御装置、 81…表示制御回路、 82…画像処理回路、 84…記憶装置、 90…遊技制御回路、 A1…第1領域、 A2…第2領域、 A3…第3領域、 AX1、AX2…回転軸、 EI…表情、 DD…画像表示領域、 BB…青色レーザ光、 VV…青紫色レーザ光、 RR…赤色レーザ光、 L1、L2…レーザ光、 LL…レーザ光 PE1、PE2、PE3…画素、 TR1、TR2、TR3…軌跡

【特許請求の範囲】
【請求項1】
蛍光材料を含んで構成された蛍光領域を備えたスクリーンと、
前記蛍光材料を励起し得る励起光を出射する第1の光源と、可視光を出射する少なくとも1つの第2の光源と、画像情報に応じて前記第1の光源および前記第2の光源をそれぞれ駆動させる駆動手段と、前記第1の光源および前記第2の光源のそれぞれからの光を前記スクリーン上を主走査方向およびこれと交わる副走査方向にそれぞれ走査する走査手段とを備えた光照射手段とを有し、
前記スクリーンは、前記蛍光領域に加えて、前記蛍光材料を実質的に含まずに構成された非蛍光領域を備え、前記蛍光領域および前記非蛍光領域のうちの一方の領域が平面視にて分散して多数設けられ、他方の領域が前記一方の領域同士の間を埋めるように設けられ、
前記第2の光源から出射された前記可視光が前記非蛍光領域に投影されて拡散発色するとともに、前記第1の光源からの出射された前記励起光が前記蛍光領域に投影されて前記可視光とは異なる色で蛍光により発色して、前記画像情報に応じた画像を前記スクリーン上に表示させることを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
前記蛍光領域が平面視にて分散して多数設けられ、前記非蛍光領域が前記蛍光領域同士の間を埋めるように設けられている請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項3】
前記各蛍光領域は、ドット状をなし、前記多数の蛍光領域は、平面視にて規則的に配置されている請求項2に記載の画像表示装置。
【請求項4】
前記各蛍光領域は、ドット状をなし、前記多数の蛍光領域は、平面視にて不規則的に配置されている請求項2に記載の画像表示装置。
【請求項5】
前記ドット状をなす各蛍光領域の直径は、前記スクリーン上における前記可視光および前記励起光のスポット径よりも小さい請求項3または4に記載の画像表示装置。
【請求項6】
前記多数の蛍光領域は、前記スクリーン上における前記可視光および前記励起光のうちの少なくとも前記励起光のスポット内に2つ以上の前記蛍光領域が含まれるように配置されている請求項5に記載の画像表示装置。
【請求項7】
前記多数の蛍光領域は、前記スクリーン上における前記可視光および前記励起光のうちの前記励起光のスポット内に1つの前記蛍光領域が含まれるように配置されている請求項5に記載の画像表示装置。
【請求項8】
前記各蛍光領域は、直線的な帯状をなし、前記多数の蛍光領域は、互いに略等間隔を隔てて平行となるように設けられている請求項2に記載の画像表示装置。
【請求項9】
前記帯状の各蛍光領域は、前記主走査方向に対し平行となるように設けられている請求項8に記載の画像表示装置。
【請求項10】
前記帯状の各蛍光領域は、前記副走査方向に対し平行となるように設けられている請求項8に記載の画像表示装置。
【請求項11】
前記帯状をなす各蛍光領域の幅は、前記スクリーン上における前記可視光および前記励起光のスポット径よりも小さい請求項8ないし10のいずれかに記載の画像表示装置。
【請求項12】
前記光照射手段は、前記第2の光源として、赤色、緑色、および青色のうちの2色の光をそれぞれ出射する2つの光源を備え、前記蛍光領域は、前記第2の光源からの前記励起光が照射されることにより、赤色、緑色、および青色のうちの前記2色以外の色に発色するように構成されている請求項1ないし11のいずれかに記載の画像表示装置。
【請求項13】
前記光照射手段は、前記第2の光源として、赤色および青色の光をそれぞれ出射する2つの光源を備え、前記蛍光領域は、前記第2の光源からの励起光が照射されることにより、緑色に発色するように構成されている請求項12に記載の画像表示装置。
【請求項14】
前記光照射手段は、前記第1の光源から出射された前記励起光と前記第2の光源から出射された前記可視光とを合成して前記スクリーン上の同一領域に同時に照射するように構成されている請求項1ないし13のいずれかに記載の画像表示装置。
【請求項15】
前記スクリーンに対し、前記光照射手段からの光が照射される側とは反対側には、前記励起光の波長帯域の光を前記スクリーン方向に向け反射する励起光波長帯域反射体が設けられている請求項1ないし14のいずれかに記載の画像表示装置。
【請求項16】
前記スクリーンに対し、前記光照射手段からの光が照射される側には、前記可視光および前記励起光のそれぞれの透過を許容しつつ、前記蛍光の波長帯域の全域または一部の光を反射する蛍光波長帯域反射体が設けられている請求項1ないし15のいずれかに記載の画像表示装置。
【請求項17】
前記スクリーンに対し、前記光照射手段からの光が照射される側には、前記励起光を前記蛍光領域に集光するマイクロレンズアレイが設けられている請求項1ないし16のいずれかに記載の画像表示装置。
【請求項18】
前記第1の光源は、レーザ光源である請求項1ないし17のいずれかに記載の画像表示装置。
【請求項19】
前記スクリーンは、立体的な凹凸形状をなす部分を有する請求項18に記載の画像表示装置。
【請求項20】
前記スクリーンは、進退可能である請求項19に記載の画像表示装置。
【請求項21】
前記立体的な凹凸形状は、動的に変化するように構成されている請求項19または20に記載の画像表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2009−42425(P2009−42425A)
【公開日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−206205(P2007−206205)
【出願日】平成19年8月8日(2007.8.8)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】