説明

皮膚外用剤

【課題】製剤の経時的な安定性を保持し、使用感の優れた皮膚外用剤の提供。
【解決手段】レチノール又はその誘導体、チオクト酸、ユビデカレノンからなる群から選択される1種または2種以上の易酸化性物質に、脂溶性抗酸化剤、水溶性抗酸化剤、不飽和脂肪酸、アクリル系増粘剤を配合することによって、製剤の経時的な安定性を向上した、使用感の優れた製剤を提供することができる。このため、レチノール又はその誘導体、チオクト酸、ユビデカレノンの作用をその配合量に応じて有効に発揮させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、易酸化性物質、脂溶性抗酸化剤、水溶性抗酸化剤、アクリル系増粘剤、不飽和脂肪酸を含有し、安定性と使用感に優れた皮膚外用剤に関する。
【背景技術】
【0002】
レチノールまたはその誘導体は、主な作用として、抗酸化作用、老化防止作用などが知られており、皮膚角化症等の予防、治療や皮膚老化の防止などに使用されている。チオクト酸は、補酵素として働く生体内物質で、主な作用としては、インスリンの作用を高めて糖代謝を促す作用や抗酸化作用などが知られている。近年、チオクト酸がMAPキナーゼ経路を通じて脂肪細胞化誘発性転写因子を調節することにより脂肪細胞の分化を阻害することが報告されている。ユビデカレノンは、補酵素Qとも呼ばれる脂溶性物質で、生体膜中の電子伝達系の構成成分の一つであり、主な作用として、抗酸化作用、老化防止作用、代謝促進作用などが知られている。
【0003】
しかしながら、これらの成分はいずれも、構造的に極めて不安定であり、酸化されやすく、易酸化性物質として知られる。このような易酸化性物質は、皮膚外用剤に配合すると、光、空気、熱、金属イオン等によって、異性化や酸化分解、加水分解を受け、容易に変質してしまい、有効成分量が低下したり、変色、変臭などの問題が生じやすかった。そのため、易酸化性物質を配合した外用剤は、多量の油分を配合したり、抗酸化剤、アスコルビン酸、ベンゾフェノン誘導体を配合したり、抗酸化剤、エデト酸塩及びベンゾフェノン誘導体を配合することで安定化が図られてきた(特許文献1:登録3192234号公報、特許文献2:特開平6-32713号公報)。しかし、このような外用剤は通常、のびが悪くなり、みずみずしい使用感が損なわれてしまうことが多かった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、レチノール又はその誘導体、チオクト酸、ユビデカレノンからなる群から選択される易酸化性物質を、長期間安定保持する事ができ、使用感の優れた皮膚外用剤を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を行なった結果、レチノール又はその誘導体、チオクト酸、ユビデカレノンからなる群から選択される易酸化性物質と、脂溶性抗酸化剤、水溶性抗酸化剤を含有する皮膚外用剤に、アクリル系増粘剤及び不飽和脂肪酸を含有させることにより、易酸化性物質の安定性を保持しつつ、使用感の優れた皮膚外用剤を見いだした。
【0006】
すなわち、本発明は、以下の(1)〜(4)に示す皮膚外用剤である。
(1)(A)レチノール又はその誘導体、チオクト酸、ユビデカレノンからなる群から選択される1種または2種以上の易酸化性物質、
(B)脂溶性抗酸化剤、
(C)水溶性抗酸化剤、
(D)不飽和脂肪酸またはその塩、並びに
(E)アクリル系増粘剤
を含有する皮膚外用剤。
(2)不飽和脂肪酸が、オレイン酸またはリノール酸からなる群から選択される1種または2種以上であることを特徴とする(1)記載の皮膚外用剤。
(3)アクリル系増粘剤が、アクリル酸ヒドロキシエチル・アクリロイルジメチルタウリンナトリウム共重合体、ポリアクリルアミド、アクリル酸ナトリウム・アクリロイルジメチルタウリン共重合体、ポリアクリル酸アンモニウム、アクリルアミド・アクリロイルジメチルタウリンナトリウム共重合体、アクリルアミド・アクリル酸アンモニウム共重合体からなる群から選択される1種または2種以上であることを特徴とする(1)または(2)記載の皮膚外用剤。
(4)(A)レチノールまたはその誘導体、チオクト酸、ユビデカレノンからなる群から選択される1種又は2種以上の易酸化性物質を、0.001〜0.5重量%、
(B)BHTまたはBHAを、0.01〜5重量%、
(C)アスコルビン酸またはその塩からなる群から選択される1種または2種以上を、0.01〜7重量%、
(D)オレイン酸、リノール酸またはそれらの塩からなる群から選択される1種または2種以上を、0.03〜10重量%、
(E)アクリル酸ヒドロキシエチル・アクリロイルジメチルタウリンナトリウム共重合体またはアクリル酸ナトリウム・アクリロイルジメチルタウリン共重合体を、0.01〜3重量%
を含有する皮膚外用剤。
なお、本明細書中、特に言及しない限り、%は重量%を意味するものとする。
【発明の効果】
【0007】
本発明では、レチノールまたはその誘導体、チオクト酸およびユビデカレノンからなる群から選択される易酸化性物質と、脂溶性抗酸化剤、水溶性抗酸化剤を含有する皮膚外用剤に、アクリル系増粘剤及び不飽和脂肪酸を含有することにより、易酸化性物質の安定性を保持することができる。また、アクリル系増粘剤及び不飽和脂肪酸を含有することにより、使用感の優れた皮膚外用剤を見いだすことができる。このため、長期にわたり、易酸化性物質の作用を有効に発揮することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明は、レチノールまたはその誘導体、チオクト酸およびユビデカレノンからなる群から選択される易酸化性物質、脂溶性抗酸化剤、水溶性抗酸化剤、アクリル系増粘剤及び不飽和脂肪酸を含有する皮膚外用剤である。
【0009】
本発明で用いられるレチノール又はその誘導体、チオクト酸およびユビデカレノンは、医薬品、医薬部外品または化粧品分野において皮膚外用剤の成分として市販されているものを用いることができる。
【0010】
本発明で用いられるレチノール又はその誘導体として、具体的には、レチノールの各種異性体および/またはそのエステル類が例示される。異性体はオールトランス型または1,3シス型が好ましい。さらに詳細には、レチノール、酢酸レチノール、酪酸レチノール、プロピオン酸レチノール、オクチル酸レチノール、ラウリル酸レチノール、パルミチン酸レチノール、オレイン酸レチノール、リノレン酸レチノールなどの脂肪酸エステル、リン酸エステル、燐脂質複合体、一価アルコールとのエーテル、多価アルコールとのエーテルなどが挙げられる。これらのうち、好ましくは、レチノール、レチノールの脂肪酸エステルであり、特に好ましくは、レチノール、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノールである。レチノールまたはその誘導体は一種だけでなく混合物であっても良く、レチノールまたはその誘導体を含有する水産動物の組織から得た脂肪油や抽出液であっても良い。
【0011】
本発明における易酸化性物質の配合量は、皮膚外用剤全体に対して、通常0.001〜2重量%、好ましくは0.001〜1重量%、特に好ましくは0.003〜0.5重量%であれば良い。さらに、詳しくは、本発明におけるレチノール又はその誘導体の配合量は、皮膚外用剤全体に対して、通常0.001〜1重量%、好ましくは0.001〜0.5重量%、特に好ましくは0.003〜0.3重量%であれば良い。チオクト酸は、皮膚外用剤全体に対して、通常0.001〜1重量%、好ましくは0.001〜0.5重量%、特に好ましくは0.003〜0.3重量%であれば良い。ユビデカレノンは、皮膚外用剤全体に対して、通常0.001〜1重量%、好ましくは0.001〜0.5重量%、特に好ましくは0.003〜0.3重量%であれば良い。
【0012】
本発明で用いられる脂溶性抗酸化剤は、医薬品、医薬部外品または化粧品分野において皮膚外用剤の成分として市販されているブチルヒドロキシトルエン(以下、BHTと略する)、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)、トコフェロールおよびその誘導体、ノルジヒドログアヤレチン酸、没食子酸プロピル、油溶性ビタミンC誘導体などを用いることが出来る。本発明で用いるトコフェロールは、α、β、γ、δ―トコフェロールを用いることが出来、さらに、これらのトコフェロールの誘導体を用いることが出来る。BHT、BHA、トコフェロールまたはその誘導体が好ましく、BHT、BHAが特に好ましい。
【0013】
本発明における脂溶性抗酸化剤の配合量は、本発明の効果を奏すれば特に制限されず、皮膚への使用感や効果を考慮して適宜選択して用いることができるが、皮膚外用剤全体に対して、通常、0.001〜10重量%、好ましくは0.01〜5重量%、特に好ましくは0.05〜1重量%であれば良い。
【0014】
本発明で用いられる水溶性抗酸化剤は、医薬品、医薬部外品または化粧品分野において皮膚外用剤の成分として市販されているアスコルビン酸またはその誘導体、エリソルビン酸またその塩、亜硫酸塩、重亜硫酸塩、メタ亜硫酸塩類、抗酸化能力を持つ植物エキス(茶エキス、りんごエキスなど)などを用いることが出来る。
【0015】
本発明における水溶性抗酸化剤の配合量は、本発明の効果を奏すれば特に制限されず、皮膚への使用感や効果を考慮して適宜選択して用いることができるが、皮膚外用剤全体に対して、通常0.001〜10重量%、好ましくは0.01〜7重量%、特に好ましくは0.05〜5重量%であれば良い。
【0016】
本発明で用いられるアスコルビン酸またはその誘導体は、医薬品、医薬部外品または化粧品分野において皮膚外用剤の成分として市販されているものを用いることができ、これらは通常L体のものを指す。本発明で用いられるアスコルビン酸の誘導体には、アスコルビン酸リン酸エステルなどを用いることが出来る。アスコルビン酸またはその誘導体は、薬学上許容される塩としても使用でき、例えば、有機塩基との塩(例えば、トリメチルアミン塩、トリエチルアミン塩、モノエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、ピリジン塩などの第3級アミンとの塩、アルギニンなどの塩基性アンモニウム塩など)、無機塩基との塩(例えば、アンモニウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩、カルシウム塩、マグネシウム塩などのアルカリ土類金属塩、アルミニウム塩など)などが挙げられ、特に好ましい塩は、ナトリウム塩、カリウム塩である。具体的には、アスコルビン酸ナトリウム、アスコルビン酸カリウム、アスコルビン酸モノリン酸エステルナトリウム、アスコルビン酸ジリン酸エステルナトリウム、アスコルビン酸トリリン酸エステルナトリウム等のアスコルビン酸リン酸エステル、アスコルビン酸−2−硫酸エステルナトリウム等が挙げられる。特に、アスコルビン酸ナトリウム、アスコルビン酸カリウムが好ましい。本発明において、アスコルビン酸またはその塩は、1種又は2種以上を組み合わせて使用できる。
【0017】
本発明におけるアスコルビン酸または誘導体の配合量は、本発明の効果を奏すれば特に制限されず、皮膚への使用感や効果を考慮して適宜選択して用いることができるが、皮膚外用剤全体に対して、通常0.001〜2重量%、好ましくは0.003〜1重量%、特に好ましくは0.01〜0.5重量%であれば良い。
【0018】
本発明で用いられる不飽和脂肪酸またはその塩とは、医薬品、医薬部外品または化粧品分野において皮膚外用剤の成分として用いられているパルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、エイコセン酸、エルシン酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸またはそれらの塩などが挙げられる。不飽和脂肪酸の塩としては薬学上許容される塩が挙げられ、例えば、有機塩基との塩(例えば、トリメチルアミン塩、トリエチルアミン塩、モノエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、ピリジン塩などの第3級アミンとの塩、アルギニンなどの塩基性アンモニウム塩など)、無機塩基との塩(例えば、アンモニウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩、カルシウム塩、マグネシウム塩などのアルカリ土類金属塩、アルミニウム塩など)などが挙げられ、特に好ましい塩は、ナトリウム塩、カリウム塩である。具体的には、パルトレイン酸ナトリウム、オレイン酸ナトリウム、オレイン酸カリウム、リノール酸ナトリウム、リノール酸カリウム、リノレン酸ナトリウム、エイコサペンタエン酸ナトリウムなどが挙げられる。特に、オレイン酸、リノール酸、オレイン酸ナトリウム、オレイン酸カリウム、リノール酸ナトリウム、リノール酸カリウム、エイコサペンタエン酸が好ましい。
【0019】
本発明における不飽和脂肪酸またはその塩は、本発明の効果を奏すれば特に制限されず、皮膚への使用感や効果を考慮して適宜選択して用いることができるが、皮膚外用剤全体に対して、通常0.01〜5重量%、好ましくは0.03〜3重量%、特に好ましくは0.05〜1重量%であれば良い。
【0020】
本発明で用いられるアクリル系増粘剤とは、アクリル酸ヒドロキシエチル・アクリロイルジメチルタウリンナトリウム共重合体、ポリアクリルアミド、アクリル酸ナトリウム・アクリロイルジメチルタウリン共重合体、ポリアクリル酸アンモニウム、アクリルアミド・アクリロイルジメチルタウリンナトリウム共重合体、アクリルアミド・アクリル酸アンモニウム共重合体、ポリアクリレート-13、アクリル酸ナトリウム・アクリル酸アルキル・メタクリル酸ナトリウム・メタクリル酸アルキル共重合体、ステアレス-10アリルエーテル・アクリレーツ共重合体などが挙げられる。
【0021】
本発明に用いられるアクリル系増粘剤は、例えば、スクワラン等の油剤や非イオン性界面活性剤及び水と共に混合物としても配合できる。このような混合物として、具体的には、市販品としてアクリル酸ヒドロキシエチル・アクリロイルジメチルタウリンナトリウム共重合体を含有するものとして、SIMULGEL NS(SEPPIC社製)、アクリル酸ナトリウム・アクリロイルジメチルタウリン共重合体を含有するものとして、SIMULGEL EG(SEPPIC社製)やSIMULGEL EPG(SEPPIC社製)、ステアレス-10アリルエーテル・アクリレーツ共重合体を含有するものとして、SALCARE(商標) SC80(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)、アクリル酸ナトリウム・アクリル酸アルキル・メタクリル酸ナトリウム・メタクリル酸アルキル共重合体を含有するSALCARE(商標)SC91(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)、ポリアクリルアミドを含有するSEPIGEL 305等が挙げられる。これらの混合物は、アクリル系ポリマーを含んだW/O型エマルションで、水を加えることにより転相乳化と増粘を同時に行える自己乳化型増粘剤であり、容易に製剤を調製できるため好ましい。
【0022】
本発明におけるアクリル系増粘剤の配合量は、医薬品、医薬部外品または化粧品分野において皮膚外用剤の成分として用いられるものであれば特に制限されず、皮膚への使用感や効果を考慮して適宜選択して用いることができるが、皮膚外用剤全体に対して、通常0.1〜5重量%、好ましくは0.1〜3重量%、特に好ましくは0.2〜2重量%であれば良い。
【0023】
本発明の皮膚外用剤の好適な実施形態としては、各成分を次の配合量で組み合わせるとさらに好ましい。
(A)レチノールまたはその誘導体を、0.001〜0.5重量%、
(B)BHTまたはBHAを、0.01〜5重量%、
(C)アスコルビン酸またはその塩からなる群から選択される1種または2種以上を、0.01〜7重量%
(D)オレイン酸、リノール酸またはそれらの塩からなる群から選択される1種または2種以上を、0.03〜10重量%
(E)アクリル酸ヒドロキシエチル・アクリロイルジメチルタウリンナトリウム共重合体またはアクリル酸ナトリウム・アクリロイルジメチルタウリン共重合体を、0.01〜3重量%、
または、
(A)チオクト酸を、0.001〜0.5重量%、
(B)BHTまたはBHAを、0.01〜5重量%、
(C)アスコルビン酸またはその塩からなる群から選択される1種または2種以上を、0.01〜7重量%
(D)オレイン酸、リノール酸またはそれらの塩からなる群から選択される1種または2種以上を、0.03〜10重量%
(E)アクリル酸ヒドロキシエチル・アクリロイルジメチルタウリンナトリウム共重合体またはアクリル酸ナトリウム・アクリロイルジメチルタウリン共重合体を、0.01〜3重量%、
または、
(A)ユビデカレノンを、0.001〜0.5重量%、
(B)BHTまたはBHAを、0.01〜5重量%、
(C)アスコルビン酸またはその塩からなる群から選択される1種または2種以上を、0.01〜7重量%
(D)オレイン酸、リノール酸またはそれらの塩からなる群から選択される1種または2種以上を、0.03〜10重量%
(E)アクリル酸ヒドロキシエチル・アクリロイルジメチルタウリンナトリウム共重合体またはアクリル酸ナトリウム・アクリロイルジメチルタウリン共重合体を、0.01〜3重量%
【0024】
本発明の皮膚外用剤には、他の有用な作用を付加するため美白成分、抗炎症成分、抗菌成分、細胞賦活化成分、収斂成分、ニキビ改善成分、老化防止成分、コラーゲン等の生体成分合成促進成分、血行促進成分、保湿成分、老化防止成分等の各種成分を1種または2種以上組み合わせて配合することができる。好ましくは美白成分、抗炎症成分、抗菌成分、細胞賦活化成分、収斂成分、老化防止成分または保湿成分の1種または2種以上の成分である。これらの各成分としては、医薬品、医薬部外品、または化粧品分野において皮膚外用剤の成分として従来から使用され、また将来使用されるものであれば特に制限されず、任意のものを適宜選択し使用することができる。
【0025】
例えば、美白成分としては、アルブチン;エラグ酸;フィチン酸;ルシノール;カモミラET;パントテン酸又はその誘導体等のビタミン類等が挙げられる。このうち、好ましいものとしては、パントテン酸又はその誘導体、エラグ酸、フィチン酸を挙げることができる。これらの美白成分は1種または2種以上を用いてもよい。
【0026】
美白作用を有する植物成分を美白成分として用いてもよく、かかる植物成分としては、アロエ、オウゴン、オトギリソウ、海藻、カッコン、クチナシ、クロレラ、コメ、コメハイガ、オリザノール、コメヌカ、シソ、ソウハクヒ、茶、ハマメリス、ボタンピ、トウキ、キササゲ、ゲンチアナ、セージ、チョウジ、カンゾウ等の植物に由来する成分が挙げられる。これらの植物成分を本発明の皮膚外用剤に用いる場合、植物成分の形態は特に制限されないが、通常は植物エキス(植物抽出物)や精油などの態様で使用することができる。
【0027】
上記美白成分を用いる場合、本発明の皮膚外用剤に配合する割合は、好ましくは0.0003〜10重量%であり、より好ましくは0.01〜5重量%である。美白成分として美白作用のある植物成分を用いる場合は、目的に応じて1種もしくは2種以上を任意に組み合わせて使用することができる。上記植物成分を美白成分として用いる場合、本発明の皮膚外用剤への配合割合は、エキスや精油などの抽出物換算で、通常0.00001〜20重量%、好ましくは0.0001〜15重量%、より好ましくは0.001〜10重量%である。
【0028】
抗炎症成分としては、アラントイン、カラミン、グリチルリチン酸又はその誘導体、グリチルレチン酸又はその誘導体、酸化亜鉛、グアイアズレン、塩酸ピリドキシン、メントール、カンフル、テレピン油、インドメタシン、サリチル酸又はその誘導体等が挙げられる。好ましくはアラントイン、グリチルリチン酸又はその誘導体、グリチルレチン酸又はその誘導体、グアイアズレン、メントールである。
【0029】
上記抗炎症成分を用いる場合、本発明の皮膚外用剤に配合する割合は、好ましくは0.0003〜10重量%であり、より好ましくは0.01〜5重量%である。
【0030】
抗菌成分としては、クロルヘキシジン、サリチル酸、塩化ベンザルコニウム、アクリノール、エタノール、塩化ベンゼトニウム、クレゾール、グルコン酸及びその誘導体、ポピドンヨード、ヨウ化カリウム、ヨウ素、イソプロピルメチルフェノール、トリクロカルバン、トリクロサン、感光素101号、感光素201号、パラベン、フェノキシエタノール、1,2-ペンタンジオール、塩酸アルキルジアミノグリシン等が挙げられる。好ましくは、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、グルコン酸及びその誘導体、イソプロピルメチルフェノール、トリクロカルバン、トリクロサン、感光素101号、感光素201号、パラベン、フェノキシエタノール、1,2-ペンタンジオール、塩酸アルキルジアミノグリシン等が挙げられる。さらに好ましくは、塩化ベンザルコニウム、グルコン酸及びその誘導体、塩化ベンゼトニウム、イソプロピルメチルフェノール、パラベンである。
【0031】
上記抗菌成分を用いる場合、本発明の皮膚外用剤に配合する割合は、好ましくは0.0003〜10重量%であり、より好ましくは0.01〜5重量%である。
【0032】
細胞賦活化成分としては、γ-アミノ酪酸、ε-アミノカプロン酸などのアミノ酸類:レチノール、チアミン、リボフラビン、塩酸ピリドキシン、パントテン酸類などのビタミン類:グリコール酸、乳酸などのα-ヒドロキシ酸類:タンニン、フラボノイド、サポニン、アラントイン、感光素301号などが挙げられる。好ましくは、γ-アミノ酪酸、ε-アミノプロン酸などのアミノ酸類:チアミン、リボフラビン、塩酸ピリドキシン、パントテン酸類などのビタミン類である。
【0033】
上記細胞賦活化成分を用いる場合、本発明の皮膚外用剤に配合する割合は、好ましくは0.0003〜10重量%であり、より好ましくは0.01〜5重量%である。
【0034】
収斂成分としては、ミョウバン、クロロヒドロキシアルミニウム、塩化アルミニウム、アラントインアルミニウム塩、硫酸亜鉛、硫酸アルミニウムカリウム等の金属塩;タンニン酸、クエン酸、乳酸、コハク酸などの有機酸を挙げることができる。好ましくは、ミョウバン、クロロヒドロキシアルミニウム、塩化アルミニウム、アラントインアルミニウム塩、硫酸アルミニウムカリウム、タンニン酸である。
【0035】
収斂成分を用いる場合、その本発明の皮膚外用剤に配合する割合は、通常0.0003〜10重量%、好ましくは0.01〜5重量%、より好ましくは0.01〜5重量%である。
【0036】
老化防止成分としては、パンガミン酸、カイネチン、ウルソール酸、ウコンエキス、スフィンゴシン誘導体、ケイ素、ケイ酸、N−メチル−L−セリン、メバロノラクトン等が挙げられる。好ましくは、カイネチンである。
【0037】
上記老化防止成分を用いる場合、本発明の皮膚外用剤に配合する割合は、好ましくは0.0003〜10重量%であり、より好ましくは0.01〜5重量%である。
【0038】
保湿成分としては、アラニン、セリン、ロイシン、イソロイシン、スレオニン、グリシン、プロリン、ヒドロキシプロリン、グルコサミン、テアニンなどのアミノ酸及びその誘導体;コラーゲン、コラーゲンペプチド、ゼラチン等のペプチド;グリセリン、1,3-ブチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコールなどの多価アルコール;ソルビトールなどの糖アルコール;レシチン、水素添加レシチン等のリン脂質;ヒアルロン酸、ヘパリン、コンドロイチン等のムコ多糖;乳酸、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、尿素などのNMF由来成分のほか、ポリグルタミン酸などがあげられる。好ましいものは、アラニン、セリン、グリシン、プロリン、ヒドロキシプロリン、グルコサミン、テアニン、コラーゲン、コラーゲンペプチド、グリセリン、1,3-ブチレングリコール、水素添加レシチン、ヒアルロン酸、ヘパリン、コンドロイチン、乳酸、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ポリグルタミン酸である。
【0039】
保湿成分を用いる場合、本発明の皮膚外用剤に配合する割合としては、通常0.1〜25重量%、好ましくは0.5〜20重量%、より好ましくは0.5〜15重量%を挙げることができる。
【0040】
本発明の皮膚外用剤は、上記各成分に加えて、さらに界面活性剤、可溶化成分、油脂類、糖類または経皮吸収促進成分を配合することもできる。特に界面活性剤、可溶化成分または油脂類を配合することによって、製剤中におけるレチノール又はその誘導体、チオクト酸、ユビデカレノンの安定性及び製剤の使用感をより向上させることができる。
【0041】
ここで用いられる界面活性剤としては、ポリオキシエチレン(以下、POEと言う)−オクチルドデシルアルコールやPOE−2−デシルテトラデシルアルコール等のPOE−分岐アルキルエーテル;POE−オレイルアルコールエーテルやPOE−セチルアルコールエーテル等のPOE−アルキルエーテル;ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノイソステアレート及びソルビタンモノラウレート等のソルビタンエステル;POE−ソルビタンモノオレエート、POE−ソルビタンモノイソステアレート、及びPOE−ソルビタンモノラウレート等のPOE−ソルビタンエステル;グリセリンモノオレエート、グリセリンモノステアレート、及びグリセリンモノミリステート等のグリセリン脂肪酸エステル;POE−グリセリンモノオレエート、POE−グリセリンモノステアレート、及びPOE−グリセリンモノミリステート等のPOE−グリセリン脂肪酸エステル;POE−ジヒドロコレステロールエステル、POE−硬化ヒマシ油、及びPOE−硬化ヒマシ油イソステアレート等のPOE−硬化ヒマシ油脂肪酸エステル;POE−オクチルフェニルエーテル等のPOE−アルキルアリールエーテル;モノイソステアリルグリセリルエーテルやモノミリスチルグリセリルエーテル等のグリセリンアルキルエーテル;POE−モノステアリルグリセリルエーテル、POE−モノミリスチルグリセリルエーテル等のPOE−グリセリンアルキルエーテル;ジグリセリルモノステアレート、デカグリセリルデカステアレート、デカグリセリルデカイソステアレート、及びジグリセリルジイソステアレート等のポリグリセリン脂肪酸エステル等の各種非イオン界面活性剤:あるいはレシチン、水素添加レシチン、サポニン、サーファクチンナトリウム、コレステロール、胆汁酸などの天然由来の界面活性剤等を例示することができる。これらの界面活性剤は、1種単独で使用してもまた2種以上を任意に組み合わせて使用してもよい。
【0042】
界面活性剤を使用する場合、本発明の皮膚外用剤への配合割合としては、皮膚や粘膜に影響を与えず且つ本発明の効果を妨げないことを限度として特に制限されず、本発明の皮膚外用剤中に0.01〜30重量%の割合で含まれるような範囲で適宜選択して使用することができる。本発明の皮膚外用剤中の有効成分の安定性や皮膚使用感等の観点からは、好ましくは0.1〜20重量%、より好ましくは0.1〜10重量%の範囲を挙げることができる。
【0043】
油脂類としては、医薬品、医薬部外品または化粧品分野において外用剤の成分として用いられるものであれば特に限定されない。例えば、中鎖脂肪酸トリグリセリド等の合成油脂;大豆油、米油、菜種油、綿実油、ゴマ油、ヒマシ油、オリーブ油、カカオ油、椿油、パーム油、アマ油、シソ油、シア油、サル油、ヤシ油、木ロウ、ホホバ油、グレープシード油、ヒマワリ油、サフラワー油、メドフォーム油及びアボガド油等の植物油脂;ミンク油、卵黄油、牛脂、乳脂、及び豚脂等の動物油脂;ミツロウ、鯨ロウ、ラノリン、カルナウバロウ、キャンデリラロウ等のロウ類;流動パラフィン、スクワレン、スクワラン、マイクロクリスタリンワックス、セレシンワックス、パラフィンワックス、ワセリン等の炭化水素類;ラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、ベヘニン酸等の天然及び合成脂肪酸;セタノール、ステアリルアルコール、ヘキシルデカノール、オクチルデカノール、ラウリルアルコール等の天然及び合成高級アルコール;ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、オレイン酸オクチルドデシル、コレステロールオレート等のエステルやエーテル類;シリコーン油等が挙げられる。これらの油脂類は、1種単独で使用しても、または2種以上を任意に組み合わせて用いてもよい。
【0044】
これらの油脂類を使用する場合、本発明の皮膚外用剤への配合割合としては、皮膚や粘膜に影響を与えず且つ本発明の効果を妨げないことを限度として特に制限されず、本発明の皮膚外用剤中に0.01〜70重量%の割合で含まれるような範囲で適宜選択して使用することができるが、本発明の皮膚外用剤、または水10重量%以下を含有する皮膚外用剤中の有効成分の安定性や皮膚使用感等の観点から、好ましくは0.1〜60重量%、より好ましくは0.1〜50重量%の範囲を挙げることができる。
【0045】
糖類としては、医薬品、医薬部外品または化粧品分野において外用剤の成分として用いられるものであれば特に限定されない。例えば、単糖類(例えば、グルコース、ガラクトース、マンノース、リボース、アラビノース、キシロース、デオキシリボース、フルクトース、リブロース、リキソースなど)、二糖類(例えば、蔗糖、トレハロース、ラクトース、マルトース、セロビオースなど)、オリゴ糖類(例えば、ラクツロース、ラフィノース、プルランなど)、セルロース又はその誘導体(例えば、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロース、ニトロセルロースなど)、高分子糖類[例えば、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、デルマタン、ヘパラン、ヘパリン、ケラタン又はそれらの塩(例えば、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、デルマタン硫酸、ヘパラン硫酸、ケラタン硫酸などの薬学上又は生理的に許容される塩など)、キサンタンガム、ジュランガムなど]、及び糖アルコール類(例えば、マンニトール、キシリトール、エリスリトール、ペンタエリスリトール、マルチトール、ソルビトール、ポリデキストロースなど)その他、キシロース、イノシトール、デキストリン及びその誘導体、ハチミツ、黒砂糖抽出物等が挙げられる。これらの糖類は、1種単独で使用しても、または2種以上を任意に組み合わせて用いてもよい。
【0046】
本発明の皮膚外用剤には、外観安定性や粘度等の品質を損なわず、また本発明の効果を損なわない量的及び質的範囲内で、必要に応じて医薬品、医薬部外品または化粧品分野において外用剤の成分として一般的に用いられる各種の成分、例えば、アミノ酸、刺激軽減剤、増粘剤、防腐剤、紫外線防御剤、着色剤、分散剤、pH調整剤、香料等を配合することができる。なお、これらの成分は1種単独で、または2種以上を任意に配合することができる。
【0047】
本発明の皮膚外用剤は、レチノール又はその誘導体、チオクト酸、ユビデカレノンから選択される易酸化性物質、水溶性抗酸化剤、脂溶性抗酸化剤、不飽和脂肪酸、アクリル系増粘剤を配合し、さらに必要に応じて、上記の任意成分やその他の溶媒や通常使用される外用剤の基剤等を配合することによって、ペースト状、ムース状、ジェル状、乳液状、クリーム状、シート状(基材担持)などの各種所望の形態に調製することができる。これらは当業界の通常の方法にて製造することができる。中でも好ましくは、ジェル状、乳液状であり、特に好ましくは液状、乳液状である。
【0048】
本発明の皮膚外用剤は、通常pH3〜9の液性を備えていればよいが、易酸化性物質の安定性、皮膚や粘膜に対する低刺激性及び皮膚使用感という観点から、好ましくはpH3.5〜9、より好ましくはpH4〜9の領域であることが望ましい。
【0049】
本発明の皮膚外用剤は、化粧品、外用医薬品または外用医薬部外品の分野に属する各種外用組成物とする。皮膚への作用効果から、外皮に適用される製品に使用される基礎化粧料、にきび治療剤、美白剤、抗シワ剤が好ましく、基礎化粧料、美白化粧料、抗シワ用化粧料が特に好ましい。
【0050】
本発明の皮膚外用剤は、用途などに応じて1日あたり1回から数回に分けて、公知あるいは慣用されている用法・用量にて使用することができる。
【0051】
また、本発明は、皮膚外用剤の安定化方法をも包含する。本発明の方法において、レチノールまたはその誘導体、チオクト酸、およびユビデカレノンの安定性は、不飽和脂肪酸及びアクリル系増粘剤を配合することにより達成できる。
【実施例】
【0052】
以下に本発明を実施例及び試験例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例等に限定されるものではない。
【0053】
試験例1 レチノール、チオクト酸、ユビデカレノンの製剤評価
表1に記載の処方(重量%)に従って、レチノールに処方成分を加え常法により、クリームを調製し、下記の試験を行った。結果を表1に示す。
<熱安定性試験>
乳剤をアルミラミネート製チューブに充填し、40℃で保存し、3ヶ月間後にレチノールの残存量を液体クロマトグラフを用いて測定し、製造時の含有量を100%として、残存率を求めた。
<使用感の評価>
10名の女性被験者を対象に、下記の項目について、調製直後の各製剤を顔面に塗布した時の使用感(塗布時の延び、べとつき感、保湿感)について、3:非常に良い、2:良い、1:普通、0:悪いの4段階評価で評価した。評点の平均値を表1に示す。
【0054】

【0055】
表1から、本発明の実施例1は、レチノールの熱安定性が高い製剤であると共に、使用時の延びが良く、ベたつきがなくさっぱりとした感触で、しかも保湿感の高く、使用感が優れた製剤であった。一方、オレイン酸やリノール酸など不飽和脂肪酸及びアクリル系粘稠剤を含有しない比較例3では、レチノールの残存量は60%であり、しかも使用感も劣っていた。
このように、本発明の皮膚外用剤は、易酸化性物質を製剤中で安定して含有し、しかも使用感の優れた製剤であることがわかった。
【0056】
以下に製剤実施例を挙げる。なお、以下の実施例中の配合量は、特に単位の記載のないものについてはすべて重量%を表す。易酸化性物質としてはレチノール、パルミチン酸レチノール、チオクト酸、ユビデカレノンを使用し、上記の方法に従い製剤を調製し、上記の試験を行った。レチノール、パルミチン酸レチノール、チオクト酸、ユビデカレノンの残存率を易酸化性物質の残存率として表した。結果を表2に示す。
【0057】

【0058】
実施例2〜5の皮膚外用剤において、レチノール、パルミチン酸レチノール、チオクト酸、ユビデカレノンの残存率は85〜99%と良好であった。また、製造時の使用感も優れていた。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)レチノール又はその誘導体、チオクト酸、ユビデカレノンからなる群から選択される1種または2種以上の易酸化性物質、
(B)脂溶性抗酸化剤、
(C)水溶性抗酸化剤、
(D)不飽和脂肪酸またはその塩、並びに
(E)アクリル系増粘剤
を含有する皮膚外用剤。
【請求項2】
不飽和脂肪酸が、オレイン酸またはリノール酸からなる群から選択される1種または2種以上であることを特徴とする請求項1記載の皮膚外用剤。
【請求項3】
アクリル系増粘剤が、アクリル酸ヒドロキシエチル・アクリロイルジメチルタウリンナトリウム共重合体、ポリアクリルアミド、アクリル酸ナトリウム・アクリロイルジメチルタウリン共重合体、ポリアクリル酸アンモニウム、アクリルアミド・アクリロイルジメチルタウリンナトリウム共重合体、アクリルアミド・アクリル酸アンモニウム共重合体からなる群から選択される1種または2種以上であることを特徴とする請求項1または2記載の皮膚外用剤。
【請求項4】
(A)レチノールまたはその誘導体、チオクト酸、ユビデカレノンからなる群から選択される1種又は2種以上の易酸化性物質を、0.001〜0.5重量%、
(B)BHTまたはBHAを、0.01〜5重量%、
(C)アスコルビン酸またはその塩からなる群から選択される1種または2種以上を、0.01〜7重量%、
(D)オレイン酸、リノール酸またはそれらの塩からなる群から選択される1種または2種以上を、0.03〜10重量%、
(E)アクリル酸ヒドロキシエチル・アクリロイルジメチルタウリンナトリウム共重合体またはアクリル酸ナトリウム・アクリロイルジメチルタウリン共重合体を、0.01〜3重量%
を含有する皮膚外用剤。

【公開番号】特開2006−342098(P2006−342098A)
【公開日】平成18年12月21日(2006.12.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−168923(P2005−168923)
【出願日】平成17年6月8日(2005.6.8)
【出願人】(000115991)ロート製薬株式会社 (366)
【Fターム(参考)】