説明

皮膚疾患の治療及び/または予防剤

【課題】4-アミノキノリン誘導体を有効成分として含有する皮膚疾患の治療薬の提供。
【解決手段】式(I)


[式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7及びR8は、同一または異なって、水素原子、置換基を有していてもよい低級アルキル、C(=O)R9(式中、R9は水素原子、置換基を有していてもよい低級アルキル等を表す)、NR10R11(式中、R10及びR11は、同一または異なって、水素原子、低級アルキル等を表すか、またはR10とR11が隣接する窒素原子と一緒になって置換基を有していてもよい含窒素複素環基を形成する)、OR12(式中、R12は水素原子、低級アルキル等を表す)等を表す]で表される4-アミノキノリン誘導体の提供。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)
【化1】

{式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7及びR8は、同一または異なって、水素原子、ハロゲン、ニトロ、シアノ、置換基を有していてもよい低級アルキル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよい低級アルケニル、置換基を有していてもよい低級アルキニル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよい脂肪族複素環基、置換基を有していてもよい芳香族複素環基、置換基を有していてもよい低級アルキルチオ、置換基を有していてもよい低級アルケニルチオ、置換基を有していてもよい低級アルキニルチオ、置換基を有していてもよい低級アルキルスルファニル、置換基を有していてもよい低級アルキルスルホニル、置換基を有していてもよいアリールスルホニル、置換基を有していてもよい芳香族複素環スルホニル、C(=O)R9[式中、R9は水素原子、アミノ、ヒドロキシ、置換基を有していてもよい低級アルキル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよい低級アルケニル、置換基を有していてもよい低級アルキニル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよい芳香族複素環基、置換基を有していてもよい脂肪族複素環基、置換基を有していてもよいN-モノ低級アルキルアミノ、置換基を有していてもよいN,N’-ジ低級アルキルアミノまたはOR12a(式中、R12aは置換基を有していてもよい低級アルキル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよい低級アルケニル、置換基を有していてもよい低級アルキニル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよい芳香族複素環基または置換基を有していてもよい脂肪族複素環基を表す)を表す]、NR10R11[式中、R10及びR11は、同一または異なって、水素原子、置換基を有していてもよい低級アルキル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよい低級アルケニル、置換基を有していてもよい低級アルキニル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよい脂肪族複素環基、置換基を有していてもよい芳香族複素環基、C(=O)R9a(式中、R9aは前記R9と同義である)、置換基を有していてもよい低級アルキルスルホニルを表すか、またはR10とR11が隣接する窒素原子と一緒になって置換基を有していてもよい含窒素複素環基を形成する]またはOR12[式中、R12は水素原子、置換基を有していてもよい低級アルキル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよい低級アルケニル、置換基を有していてもよい低級アルキニル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよい芳香族複素環基、置換基を有していてもよい脂肪族複素環基、C(=O)R9b(式中、R9bは前記R9と同義である)を表す]を表し、R3とR4は隣接する窒素原子と一緒になって置換基を有していてもよい含窒素複素環基を形成してもよい}で表される4-アミノキノリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する皮膚疾患の治療及び/または予防剤。
【請求項2】
式(IA)
【化2】

{式中、R1A、R3A、R4A、R5A、R6A、R7A及びR8Aはそれぞれ前記R1、R3、R4、R5、R6、R7及びR8と同義であり、
R13A及びR14Aは、同一または異なって、置換基を有していてもよい低級アルキル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよい低級アルケニル、置換基を有していてもよい低級アルキニル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよい脂肪族複素環基、置換基を有していてもよい芳香族複素環基、置換基を有していてもよい低級アルキルスルホニル、C(=O)R9A[式中、R9Aは置換基を有していてもよい低級アルキル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよい脂肪族複素環基、置換基を有していてもよい芳香族複素環基またはOR12A(式中、R12Aは置換基を有していてもよい低級アルキル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよい芳香族複素環基または置換基を有していてもよい脂肪族複素環基を表す)を表す]を表すか、またはR13AとR14Aが隣接する窒素原子と一緒になって置換基を有していてもよい含窒素複素環基を形成する}で表される4-アミノキノリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項3】
R1Aが水素原子である請求項2記載の4-アミノキノリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項4】
R3Aが水素原子であり、R4Aが置換基を有していてもよい低級アルキルまたは置換基を有していてもよいシクロアルキルである請求項2または3記載の4-アミノキノリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項5】
R3Aが水素原子であり、R4Aが置換基を有していてもよいアリールまたは置換基を有していてもよい芳香族複素環カルボニルである請求項2または3記載の4-アミノキノリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項6】
R3AとR4Aが一緒になって置換基を有していてもよい含窒素複素環基を形成する請求項2または3記載の4-アミノキノリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項7】
R5A、R6A及びR7Aがそれぞれ水素原子または置換基を有していてもよい低級アルキルである請求項2〜6のいずれかに記載の4-アミノキノリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項8】
R5A、R6A及びR7Aが水素原子である請求項2〜6のいずれかに記載の4-アミノキノリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項9】
R8Aがカルボキシ、置換基を有していてもよい低級アルキル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよい低級アルケニル、置換基を有していてもよい低級アルカノイル、置換基を有していてもよい脂肪族複素環基または置換基を有していてもよい芳香族複素環基である請求項2〜8のいずれかに記載の4-アミノキノリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項10】
R8AがOR15A(式中、R15Aは水素原子、低級アルキル、低級アルカノイル、アリールで置換された低級アルケニルカルボニルまたはアロイルを表す)で置換された低級アルキルである請求項2〜8のいずれかに記載の4-アミノキノリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項11】
R8Aが置換基を有していてもよいアリールで置換された低級アルキルまたは置換基を有していてもよいアリールで置換された低級アルケニルである請求項2〜8のいずれかに記載の4-アミノキノリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項12】
R8Aが置換基を有していてもよいN-モノ低級アルキルアミノカルボニルまたは置換基を有していてもよいN,N’-ジ低級アルキルアミノカルボニルである請求項2〜8のいずれかに記載の4-アミノキノリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項13】
R13Aが水素原子であり、R14aが置換基を有していてもよい低級アルキルである請求項2〜12のいずれかに記載の4-アミノキノリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項14】
R13AとR14Aが隣接する窒素原子と一緒になって置換基を有していてもよい含窒素複素環基を形成する請求項2〜12のいずれかに記載の4-アミノキノリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項15】
式(IB)
【化3】

[式中、R1B、R3B、R4B、R5B、R6B、R7B及びR8Bはそれぞれ前記R1、R3、R4、R5、R6、R7及びR8と同義であり、
mは0〜3の整数を表し、
nは0〜3の整数を表し、
Xは、単結合、酸素原子、硫黄原子、CH2またはNHを表し、
R16B及びR17Bは環の任意の位置に結合する側鎖で、同一または異なって、ハロゲン、ニトロ、シアノ、カルボキシ、カルバモイル、置換基を有していてもよい低級アルキル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよい低級アルケニル、置換基を有していてもよい低級アルキニル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよい脂肪族複素環基、置換基を有していてもよい芳香族複素環基、置換基を有していてもよい低級アルキルチオ、置換基を有していてもよい低級アルキルスルファニル、置換基を有していてもよい低級アルキルスルホニル、C(=O)R9B(式中、R9Bは前記R9Aと同義である)、OR12B(式中、R12Bは水素原子、置換基を有していてもよい低級アルキル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよい低級アルカノイル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよい脂肪族複素環基または置換基を有していてもよい芳香族複素環基を表す)を表す。なお、XがCH2であり、R16B及びR17Bの両方がXと結合する場合、R16B及びR17Bが隣接する炭素原子と一緒になって置換基を有していてもよいシクロアルキルまたは置換基を有していてもよい脂肪族複素環基を形成してもよい]で表される4-アミノキノリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項16】
mが1である請求項15記載の4-アミノキノリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項17】
nが1である請求項15または16記載の4-アミノキノリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項18】
R1Bが水素原子である請求項15〜17のいずれかに記載の4-アミノキノリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項19】
R3Bが水素原子であり、R4Bが置換基を有していてもよい低級アルキルまたは置換基を有していてもよいシクロアルキルである請求項15〜18のいずれかに記載の4-アミノキノリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項20】
R3Bが水素原子であり、R4Bが置換基を有していてもよいアリールまたは置換基を有していてもよい芳香族複素環カルボニルである請求項15〜18のいずれかに記載の4-アミノキノリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項21】
R3BとR4Bが隣接する窒素原子と一緒になって置換基を有していてもよい含窒素複素環基を形成する請求項15〜18のいずれかに記載の4-アミノキノリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項22】
R5B、R6B及びR7Bがそれぞれ水素原子または置換基を有していてもよい低級アルキルである請求項15〜21のいずれかに記載の4-アミノキノリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項23】
R5B、R6B及びR7Bが水素原子である請求項15〜21のいずれかに記載の4-アミノキノリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項24】
R8Bがカルボキシ、置換基を有していてもよい低級アルキル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよい低級アルケニル、置換基を有していてもよい低級アルカノイル、置換基を有していてもよい脂肪族複素環基または置換基を有していてもよい芳香族複素環基である請求項15〜23のいずれかに記載の4-アミノキノリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項25】
R8BがOR15B(式中、R15Bは前記R15Aと同義である)で置換された低級アルキルである請求項15〜23のいずれかに記載の4-アミノキノリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項26】
R8Bが置換基を有していてもよいアリールで置換された低級アルキルまたは置換基を有していてもよいアリールで置換された低級アルケニルである請求項15〜23のいずれかに記載の4-アミノキノリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項27】
R8Bが置換基を有していてもよいN-モノ低級アルキルアミノカルボニルまたは置換基を有していてもよいN,N’-ジ低級アルキルアミノカルボニルである請求項15〜23のいずれかに記載の4-アミノキノリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項28】
キノリン骨格の3位の側鎖が
【化4】

(式中、R16Bは前記と同義である)である請求項15〜27のいずれかに記載の4-アミノキノリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項29】
R16Bが置換基を有していてもよい低級アルキル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよい芳香族複素環基または置換基を有していてもよい芳香族複素環カルボニルである請求項28記載の4-アミノキノリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項30】
キノリン骨格の3位の側鎖が
【化5】

(式中、R16Bは前記と同義であり、R18Bは水素原子、ヒドロキシ、シアノまたは置換基を有していてもよい低級アルカノイルを表す)である請求項15〜27のいずれかに記載の4-アミノキノリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項31】
R16Bが置換基を有していてもよいアリールである請求項30記載の4-アミノキノリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項32】
請求項2〜31のいずれかに記載の4-アミノキノリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する医薬。
【請求項33】
請求項2〜31のいずれかに記載の4-アミノキノリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する皮膚疾患の治療及び/または予防剤。
【請求項34】
皮膚疾患が尋常性座瘡、薬疹、接触性皮膚炎、毒蛾皮膚炎、花粉症皮膚炎、蕁麻疹、乾癬、アトピー性皮膚炎、カンジダ皮膚炎、脂漏性皮膚炎、湿疹、スティーブンス・ジョンソン症候群、中毒性表皮壊死症、多形紅斑、結節性紅斑、環状肉芽腫、バラ色粃糠疹、酒さ、扁平苔癬、毛孔性苔癬(毛孔性角化症)、光線過敏症、日光皮膚炎、汗疹、単純疱疹、カポジー水痘様発疹症、伝染性膿痂疹、ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群、丹毒、伝染性紅斑、エリテマトーテス、ケロイド、ヘイリーヘイリー病、疥癬、線状皮膚炎から選ばれる請求項33記載の皮膚疾患の治療及び/または予防剤。
【請求項35】
請求項2〜31のいずれかに記載の4-アミノキノリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する皮膚炎の治療及び/または予防剤。
【請求項36】
請求項2〜31のいずれかに記載の4-アミノキノリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する接触性皮膚炎またはアトピー性皮膚炎の治療及び/または予防剤。

【公開番号】特開2008−214323(P2008−214323A)
【公開日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−58210(P2007−58210)
【出願日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【出願人】(000001029)協和醗酵工業株式会社 (276)
【Fターム(参考)】