説明

監視システム、サーバ、無線端末、プログラムおよび監視方法

【課題】誤報や優先度の低い通報を適正に判別できる監視システムが無い。
【解決手段】本発明の監視システムは、検出対象の状態を検出して検出対象を監視するため、検出対象の状態を検出する状態検出手段と、状態検出手段で検出した検出対象の状態に応じた、判定条件を記憶する判定条件記憶手段と、判定条件記憶手段に記録される判定条件に基づき、検出対象の状態を判定する判定手段と、を備えることとした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、検出対象の状態を検出して、その状態等を監視する監視システム、監視方法及び監視に用いるサーバ、無線端末、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
昨今、無線技術を用いて、検出対象を検出し、位置を監視する監視システムがある。また、検出対象に合わせて、最適化を行なった監視システムがある。
【0003】
前記最適化を行なった監視システムとしては、特許文献1ないし特許文献2が挙げられる。
【0004】
特許文献1には、製鉄所等の危険が及ぶ可能性の高いエリアで作業する作業者に携帯型無線端末(携帯機)を所持させ、異常時に前記携帯型無線端末の位置情報を収集することで、作業者の位置を検出可能とする監視システム(構内携帯機位置表示装置)が開示されている。また、携帯型無線端末には、携帯型無線端末の傾きを検出するセンサ(転倒検知部)が設けられ、作業者の転倒を検出可能としている。
【0005】
特許文献2には、病院で用いられる監視システム(リスクマネジメントシステム)が開示されている。当該監視システムでは、医師、看護師、患者に携帯型無線端末(IDマウスペンダント)を所持させ、異常時や確認時等に前記携帯型無線端末のIDを利用して、動線管理や位置の確認を可能としている。
【0006】
【特許文献1】特許第3074237号公報
【特許文献2】特開2002−312471号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、検出対象に合わせた監視システムの最適化には、改善の余地がある。
【0008】
例えば、例示した様な監視システムでは、携帯型無線端末から送信されてくる情報の信憑性または優先度を判断できない。
【0009】
具体的には、検出対象の所持する携帯型無線端末が検出値によって、監視システムが即座に反応する為、誤報や優先順位の低い通報が絶えない。これは、携帯型無線端末の警報(通知)の度に、連携するシステムや人員が動作することとなっており、誤報の場合には無駄な動作を行なうこととなる。また、誤報が連続する場合には、警報(通報、通知)に対する動作自体の優先順位が下げられて運用される。即ち、警報の確認の後、人員による確認動作が行なわれた後に、各種動作が行なわれることと成る。更には、日夜動作する監視システム等では、警報を確認する人員のリソースも多大となり、また、誤報の確認動作も大きな負担となる。また、監視対象(検出対象)から多数の警報が通知される場合など、人員は、警報の処理について経験にたよって優先順位を割り当て、処理を行なっている。
【0010】
特許文献1ないし2を用いて説明すれば、特許文献1に記載された監視システムでは、携帯型無線端末の現在位置と転倒状態を示す情報を受信すると共に電子画面上に表示可能であるものの、携帯型無線端末が傾斜した場合には、即座に監視システムに通知される。これは、作業等で腹這いになっても通報され、携帯型無線端末を机上に置く行為でも通報される。これら誤報が多数通報される監視システムでは、往々として警報が無視(優先順位の低下)される。
【0011】
また、特許文献2に記載の監視システムでは、患者等の呼出し(ナースコール)を通知された場合、監視する人員もしくは患者の担当員の経験やその場の判断で、対応が決められる。一般に、大病院ではナースコールが同時的に多数通知される現状がある。更には、重篤患者の様に、携帯型無線端末の保持が当該患者に対して負担となる場合がある。
【0012】
即ち、病院などの検出対象が転倒状態(横になった状態)で待機することが多いところでは、監視システムは、検出される転倒状態を示す検出値の信憑性を判断できない。これは、多くの通報が誤報であり、また、優先度の低い通報であるからである。
【0013】
また、重篤患者や、薬品、アンプル、爆発物、毒物、測定機器などでは、検出対象に直接無線端末を所持又は固定すること難しく、確実な検出対象の監視が難しい。
【0014】
本発明の目的は、無線端末から送信されてくる情報の信憑性及び優先度を判断できる監視システムの提供にある。
【0015】
本発明の別の目的は、検出対象の状態を確実に検出可能な監視システムの提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明の監視システムは、検出対象の状態を検出して、検出対象を監視する監視システムにおいて、前記検出対象の状態を検出する状態検出手段と、前記状態検出手段で検出した前記検出対象の状態に応じた、判定条件を記憶する判定条件記憶手段と、前記判定条件記憶手段に記録される判定条件に基づき、前記検出対象の状態を判定する判定手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、無線端末から送信されてくる情報の信憑性及び優先度を判断できる監視システムを提供できる。
【0018】
また、本発明によれば、検出対象の状態を確実に検出可能な監視システムを提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本発明の実施の一形態を図1ないし図2に基づいて説明する。
【0020】
図1は、実施の一形態の監視システムを示す機能ブロック図である。
【0021】
図1を参照すると、監視システム1は、プログラム制御により動作する監視サーバ100と、状態検出手段としての位置入力手段200と、傾倒状態入力手段300と、監視端末400とから構成されている。
【0022】
監視サーバ100は、各種情報処理を行う制御部、情報を一時記憶するRAM、基本制御プログラムが格納されているROM、使用者によって情報を入力される入力部、データ等を出力する出力部、記憶装置としてHDD、ネットワークを介しインターネット等との通信を行うためのネットワーク制御部等がバスによって接続されている。監視サーバ100は、制御部やRAM、HDD等のハードウェア資源と、HDD等に記録されるプログラムを用い、判定条件記憶手段101、通知判定手段102、通知手段103として実現させる。尚、HDDには、OS(Operating System)を始め、判定プログラムなどの様々なプログラムやデータが格納されている。制御部は、OSや判定プログラムの指示に基づいて動作し、HDD又はRAMを判定条件記憶手段101として機能させ、また、通知判定手段102として機能し、ネットワーク制御部を通知手段103として機能させる。HDDには、判定条件記憶手段101として、警報を送信する条件と、実行内容、とからなる判定条件が記憶される。尚、判定条件はどの様な形式で記録されても良い。例えば、CSV形式などのファイルとして記録されても良いし、他のプログラムに予め組み込まれていても良い。通知条件を監視サーバ100の制御部が識別可能であればそれで良い。
【0023】
位置入力手段200は、検出対象(監視対象)の位置を検出して、位置情報として、位置を検知した検出対象の検出対象識別子、その検出対象が存在する/存在した位置の位置識別子、その位置に出現した/消失したことを示す出現フラグ等を収集し、監視サーバ100に通知する。位置入力手段200の物理的構成は、どの様なものでも良く、検出対象の位置情報を検出できれば特に限定は無い。尚、検出対象とは、監視システムを用いて監視するモノであって、例示すれば、人である医師や看護師、患者、作業員であり、また物であれば、薬品やアンプル、爆発物、毒物、測定機器などである。
【0024】
傾倒状態入力手段300は、検出対象(監視対象)の傾倒状態を検出して、傾倒状態情報として、傾倒状態の変化を検知した検出対象の検出対象識別子、その検出対象の傾倒状態などを監視サーバ100に通知する。傾倒状態入力手段300の物理的構成は、どの様なものでも良く、検出対象の傾倒状態を検出できれば特に限定は無い。
【0025】
ここで、傾倒状態情報とは、検出対象の傾き、傾いてからの時間、傾くことに要した時間などである。
【0026】
監視端末400は、一般的な情報処理端末であって、監視サーバ100から通知される通知情報に基づいて、監視を行なう人員(監視者、管理者)に、画像、音声、音響、振動などの何れか又はその組み合わせによって、警報を通知する。物理的構成としては、パソコンやモニター、スピーカ、携帯アラーム、携帯電話やなどの携帯端末などを用いればよい。
【0027】
このような構成において、実施の一形態の監視システム1は、無線端末から送信されてくる情報の信憑性及び優先度を判断できる。
【0028】
次に、本発明の第1の実施の一形態の監視システム1の動作について説明する。
【0029】
位置入力手段200は、検出対象の検出対象識別子、位置識別子、出現フラグ等の情報を、位置情報として監視サーバ100に通知(送信)する。
【0030】
傾倒状態入力手段300は、検出対象の検出対象識別子、傾倒状態などの情報を、傾倒状態情報として監視サーバ100に通知(送信)する。
【0031】
監視サーバ100は、位置情報、もしくは、傾倒状態情報が通知された場合、通知判定手段102に基づいて、判定条件記憶手段101に記憶されている条件を走査(検索)し、通知された検出対象が条件を満たしているかどうか判定する。条件を満たしている場合、実行内容に記述された動作を実施する。
【0032】
通報する場合、監視サーバ100は、通知判定手段102に基づいて、通知手段103に通知内容を送信し、監視端末400に通報する。
【0033】
監視端末400は、監視サーバ100より受信した通報の内容をディスプレイ等に表示したり音響を鳴らしたりして、監視員に伝達する。
【0034】
次に、図1及び図2のフローチャートを参照して監視システム1の全体動作について説明する。
【0035】
図2は、実施の一形態の監視システムの動作を示すフローチャートである。
【0036】
監視サーバ100の制御部は、位置情報入力手段200からの位置情報、もしくは、傾倒状態入力手段300からの傾倒状態情報が入力されたか、通知判定手段102に従い、検出する(ステップA1)。
【0037】
制御部は、通知判定手段102に基づき、判定条件記憶手段103を走査し、条件を満たす通知条件を抽出する(ステップA2)。
【0038】
制御部は、条件を満たす通知条件がある場合には次ステップに進み、無い場合には終了(待ち受け状態に戻る)する(ステップA3)。
【0039】
制御部は、通知条件の実行内容を実行し終了する(ステップA4)。
【0040】
このようにして、本実施の一形態では、検出対象(監視対象)の位置に応じて通知するか否かを決定するように構成されているため、検出対象が転倒していても問題ない場合の転倒を誤報としたり、優先順位を下げたりする処理が可能となる。
【0041】
次に、本発明の第2の実施の一形態を図3及び図4に基づいて説明する。
【0042】
図3は、第2の実施の一形態の監視システム2を示す機能ブロック図である。
【0043】
第2の実施の一形態は、第1の実施の一形態の監視システム1と異なり、通知判定手段102を通知判定手段104により置き換え、さらに衝撃入力手段500を追加した構成となる。尚、第1の実施の一形態と同一部分には同一符号を付与し、説明を省略する。
【0044】
図3を参照すると、監視システム2は、プログラム制御により動作する監視サーバ100bと、位置入力手段200と、傾倒状態入力手段300と、監視端末400、衝撃入力手段500とから構成されている。また、監視サーバ100bは、制御部やRAM、HDD等のハードウェア資源と、HDD等に記録されるプログラムを用い、判定条件記憶手段101、通知手段103、通知判定手段104として実現させる。
【0045】
衝撃入力手段500は、検出対象(監視対象)が受けた衝撃を検出して、衝撃情報として、衝撃を検知した検出対象の検出対象識別子、受けた衝撃値、その他衝撃方向などを監視サーバ100に通知する。衝撃入力手段500の物理的構成は、どの様なものでも良く、検出対象の受ける衝撃を検出できれば特に限定は無い。
【0046】
このような構成において、第2の実施の一形態の監視システム2は、無線端末から送信されてくる情報の信憑性及び優先度を判断できる。
【0047】
次に、第2の実施の一形態の監視システム2の動作について説明する。
【0048】
衝撃入力手段500は、検出した検出対象の検出対象識別子、検出対象が受けた衝撃などの情報を、衝撃情報として監視サーバ100に通知(送信)する。
【0049】
監視サーバ100bは、位置情報、傾倒状態情報、衝撃情報が通知された場合、通知判定手段104に基づいて、判定条件記憶手段101に記憶されている条件を走査(検索)し、通知された検出対象が条件を満たしているかどうか判定する。条件を満たしている場合、実行内容に記述された動作を実施する。
【0050】
通報する場合、監視サーバ100bは、通知判定手段104に基づいて、通知手段103に通知内容を送信し、監視端末400に通報する。
【0051】
監視端末400は、監視サーバ100bより受信した通報の内容をディスプレイ等に表示したり音響を鳴らしたりして、監視員に伝達する。
【0052】
次に、図3及び図4のフローチャートを参照して監視システム2の全体動作について説明する。
【0053】
図4は、第2の実施の一形態の監視システム2の動作を示すフローチャートである。
【0054】
監視サーバ100bの制御部は、位置情報入力手段200からの位置情報、傾倒状態入力手段300からの傾倒状態情報、衝撃入力手段500からの衝撃情報が通知(入力)されたか、通知判定手段104に従い、検出する(ステップB1)。
【0055】
制御部は、通知判定手段104に基づき、判定条件記憶手段101を走査し、条件を満たす通知条件を抽出する(ステップB2)。
【0056】
制御部は、条件を満たす通知条件がある場合には次ステップに進み、無い場合には終了(待ち受け状態に戻る)する(ステップB3)。
【0057】
制御部は、通知条件の実行内容を実行し終了する(ステップB4)。
【0058】
このようにして、本実施の一形態では、検出対象(監視対象)の位置及び傾倒状態に加えて、監視対象が受けた衝撃に応じて通知するか否かを決定するように構成されているため、検出対象が転倒していても問題ない位置でも、衝撃を受けた場合には、転倒状態を誤報とせずに、優先順位を上げて処理ことが可能となる。
【0059】
次に、本発明の第3の実施の一形態を図5及び図6に基づいて説明する。
【0060】
図5は、第3の実施の一形態の監視システム3を示す機能ブロック図である。
【0061】
第3の実施の一形態は、第1の実施の一形態の監視システム1と異なり、通知判定手段102を通知判定手段105により置き換え、さらに搭載状態入力手段600を追加した構成となる。尚、第1の実施の一形態等と同一部分には同一符号を付与し、説明を省略する。
【0062】
図5を参照すると、監視システム3は、プログラム制御により動作する監視サーバ100cと、位置入力手段200と、傾倒状態入力手段300と、監視端末400、搭載状態入力手段600とから構成されている。また、監視サーバ100cは、制御部やRAM、HDD等のハードウェア資源と、HDD等に記録されるプログラムを用い、判定条件記憶手段101、通知手段103、通知判定手段105として実現させる。
【0063】
搭載状態入力手段600は、検出対象(監視対象)を検出して、搭載情報として、検出対象を搭載する搭載対象の搭載対象識別子と、搭載対象に搭載された/搭載されなくなった検出対象の検出対象識別子と、検出対象が搭載されたか否かを示す搭載フラグなどを監視サーバ100に通知する。搭載状態入力手段600の物理的構成は、どの様なものでも良く、搭載対象に検出対象を搭載したか否かなどを検出できれば特に限定は無い。搭載状態入力手段600の物理的構成を例示すれば、電子タグ(ICタグ)と電子タグリーダ(ICタグリーダ)の組み合わせ、バーコードとバーコードリーダの組み合わせなどである。
【0064】
尚、搭載対象を例示すれば、検出対象が人である場合には、自動車、車椅子、ストレッチャー、ベッド、手術台などであり、検出対象が物であれば、台車、搬送台、運搬車などである。
【0065】
このような構成において、第3の実施の一形態の監視システム3は、検出対象の状態を検出可能とできると共に、無線端末から送信されてくる情報の信憑性及び優先度を判断できる。
【0066】
次に、第2の実施の一形態の監視システム2の動作について説明する。
【0067】
搭載状態入力手段600は、検出対象を搭載する搭載対象の搭載対象識別子、検出対象識別子、搭載フラグなどの情報を、搭載情報として監視サーバ100に通知(送信)する。
【0068】
監視サーバ100cは、位置情報、傾倒状態情報、搭載情報が通知された場合、通知判定手段105に基づいて、判定条件記憶手段101に記憶されている条件を走査(検索)し、通知された検出対象が条件を満たしているかどうか判定する。条件を満たしている場合、実行内容に記述された動作を実施する。
【0069】
通報する場合、監視サーバ100cは、通知判定手段105に基づいて、通知手段103に通知内容を送信し、監視端末400に通報する。
【0070】
監視端末400は、監視サーバ100より受信した通報の内容をディスプレイ等に表示したり音響を鳴らしたりして、監視員に伝達する。
【0071】
次に、図5及び図6のフローチャートを参照して監視システム3の全体動作について説明する。
【0072】
図6は、第3の実施の一形態の監視システム3の動作を示すフローチャートである。
【0073】
監視サーバ100cの制御部は、位置情報入力手段200からの位置情報、傾倒状態入力手段300からの傾倒状態情報、搭載状態入力手段600からの搭載情報が通知(入力)されたか、通知判定手段105に従い、検出する(ステップC1)。
【0074】
制御部は、通知判定手段105に基づき、判定条件記憶手段101を走査し、条件を満たす通知条件を抽出する(ステップC2)。
【0075】
制御部は、条件を満たす通知条件がある場合には次ステップに進み、無い場合には終了(待ち受け状態に戻る)する(ステップC3)。
【0076】
制御部は、通知条件の実行内容を実行し終了する(ステップC4)。
【0077】
このようにして、本実施の一形態では、検出対象(監視対象)の位置及び傾倒状態に加えて、搭載状態に応じて通知するか否かを決定するように構成されているため、監視対象が搭載対象に搭載され検出対象が転倒していても問題ない場合でも、転倒状態を誤報とせずに、また、優先順位を下げて処理ことが可能となる。
【0078】
次に、本発明の第4の実施の一形態を図7ないし図8に基づいて説明する。
【0079】
図7は、第4の実施の一形態の監視システム4を示す機能ブロック図である。
【0080】
第4の実施の一形態は、第3の実施の一形態の監視システム3と異なり、
位置入力手段200を位置入力手段700に置き換え、さらに、位置合成手段106を追加した構成となる。尚、第1ないし第3の実施の一形態等と同一部分には同一符号を付与し、説明を省略する。
【0081】
図7を参照すると、監視システム4は、プログラム制御により動作する監視サーバ100dと、傾倒状態入力手段300と、監視端末400、搭載状態入力手段600、位置入力手段700とから構成されている。また、監視サーバ100dは、制御部やRAM、HDD等のハードウェア資源と、HDD等に記録される位置合成プログラムなどのプログラムを用い、判定条件記憶手段101、通知手段103、通知判定手段105、位置合成手段106として実現させる。位置入力手段700は、検出対象(監視対象)の位置もしくは、搭載対象の位置の情報等を、位置情報として監視サーバ100に通知する。搭載対象の位置の情報とは、位置を検知した搭載対象の搭載対象識別子、その搭載対象が存在する/存在した位置の位置識別子、その位置に出現した/消失したことを示す出現フラグなどの情報である。位置入力手段700の物理的構成は、どの様なものでも良く、検出対象及び搭載対象の位置情報を検出できれば特に限定は無い。
【0082】
位置合成手段106は、位置合成プログラムに従い、制御部を動作させることによって実現される。位置合成手段106は、搭載対象の位置、もしくは、搭載状態を入力すると、監視対象が搭載対象に搭載されている場合に、搭載対象の位置を監視対象の位置として合成し、通知判定手段105に通知する。
【0083】
このような構成において、第4の実施の一形態の監視システム4は、検出対象の状態を検出可能とできると共に、無線端末から送信されてくる情報の信憑性及び優先度を判断できる。
【0084】
次に、第4の実施の一形態の監視システム4の動作について説明する。
【0085】
位置入力手段700は、検出した検出対象または搭載対象の検出対象識別子、搭載対象識別子、搭載状態などの情報を、位置情報として監視サーバ100に通知(送信)する。
【0086】
監視サーバ100dは、位置情報、傾倒状態情報、搭載情報が通知された場合、通知判定手段105、位置合成手段106に基づいて、判定条件記憶手段101に記憶されている条件を走査(検索)し、通知された検出対象が条件を満たしているかどうか判定する。条件を満たしている場合、実行内容に記述された動作を実施する。
【0087】
通報する場合、監視サーバ100bは、通知判定手段105に基づいて、通知手段103に通知内容を送信し、監視端末400に通報する。
【0088】
監視端末400は、監視サーバ100dより受信した通報の内容をディスプレイ等に表示したり音響を鳴らしたりして、監視員に伝達する。
【0089】
次に、図7ないし図9を参照して監視システム4の全体動作について説明する。
【0090】
図8は、第4の実施の一形態の監視システム4の位置合成動作を示すフローチャートである。
【0091】
監視サーバ100bの制御部は、位置情報入力手段700から位置情報、傾倒状態入力手段300からの傾倒状態情報、搭載状態入力手段600から搭載情報が通知(入力)されたか、通知判定手段105及び位置合成手段106に従い、検出する(ステップD1)。
【0092】
制御部は、位置合成手段106に基づき、監視対象が搭載対象に搭載されているかどうかを判定し、搭載されていると判定した場合には、次ステップに進み、されていないと判定した場合には、終了(図9へ進む)する(ステップD2)。
【0093】
制御部は、位置合成手段106に基づいて、通知判定手段105に搭載対象の位置を検出対象の位置として通知し、終了(図9へ進む)する(ステップD3)。これは、搭載対象の位置情報を検出対象の位置情報として通知することで、位置を合成したこととなる。
【0094】
図9は、第4の実施の一形態の監視システム4の動作を示すフローチャートである。
【0095】
監視サーバ100dの制御部は、位置合成手段106から位置情報、傾倒状態入力手段300からの傾倒状態情報、搭載状態入力手段600から搭載情報が通知(入力)されたか、通知判定手段105に従い、検出する(ステップE1)。
【0096】
制御部は、通知判定手段105に基づき、判定条件記憶手段101を走査し、条件を満たす通知条件を抽出する(ステップE2)。
【0097】
制御部は、条件を満たす通知条件がある場合には次ステップに進み、無い場合には終了(待ち受け状態に戻る)する(ステップE3)。
【0098】
制御部は、通知条件の実行内容を実行し終了する(ステップE4)。
【0099】
このようにして、本実施の一形態では、検出対象(監視対象)の位置及び傾倒状態に加えて、搭載状態に応じて搭載状態に応じて、検出対象の位置を搭載対象の位置から合成可能とできるため、検出対象自体の位置を簡易なICタグや簡易な無線端末のみで検出対象の位置の監視可能とすると共に、検出対象の転倒状態等を誤報とせずに、また、優先順位を下げて処理ことが可能となる。
【実施例】
【0100】
次に、図10ないし図20を用いて、具体的な実施例を用いて本発明を説明する。本実施例は、病院内で患者の位置や、傾倒状態を検出可能とし、更に、警報等の誤報を少なくすることを可能とする。
【0101】
図10は、実施例の構成を示すブロック図である。図10を参照すると、本実施例の監視システム10は、無線端末1100と、位置通知端末1201、1202と、アクセスポイント1300と、LAN(Local Area Network: LAN)1400と、監視サーバ1500と、監視端末1600とから構成される。
【0102】
無線端末1100は、傾倒状態入力手段としての傾倒検知手段1101と、位置入力手段としての位置検知手段1102と、送信手段1103とを含む。
【0103】
無線端末1100としては、携帯電話や携帯無線端末を用いればよい。尚、無線端末1100の傾倒検知手段1101はどのようなセンサ類を用いても良い。センサ類を例示すれば、加速度センサや傾斜検出センサ、水平センサ、又はこれらの組み合わせである。加速度センサを用いる場合には、特に10G程度までの低い加速度を計測する加速度センサが望ましい。また、2軸、3軸の加速度センサが望ましい。
【0104】
監視サーバ1500は、受信手段1501と、無線端末添付対象記憶手段1502と、通知判定手段102と、判定条件記憶手段101と、通知手段103とを含む。
【0105】
位置検知手段1201、1202は、位置識別子の送信機能を有し、定期的に発信する。
【0106】
アクセスポイント1300は、無線端末1100をLAN1400に接続する。
【0107】
LAN1400は、アクセスポイント1300、監視サーバ1500、監視端末1600間を通信可能に接続する。
【0108】
これらの手段はそれぞれ概略つぎのように動作する。
【0109】
無線端末1100は、傾倒検知手段1101を用いて、無線端末1100の傾倒状態を検知し、送信手段1103に送る。
【0110】
無線端末1100の位置検知手段1102は、位置通知端末1202から通知された位置識別子を受信し通知手段1103に送る。
【0111】
通知手段1103は、傾倒検知手段1101から通知された傾倒状態、もしくは、位置検知手段1102から通知された位置識別子と、無線端末識別子とをアクセスポイント1300、LAN1400を経由して監視サーバ1500に通知する。
【0112】
監視サーバ1500は、受信手段1501を用いて、無線端末1100から通知された情報を受信すると、受信情報から無線端末識別子を抽出し、無線端末添付対象記憶手段1502に提供し、無線端末1100が添付された検出対象の検出対象識別子を得る。さらに、受信した情報から傾倒情報、もしくは、位置識別子などを抽出し、検出対象識別子と合わせて、通知判定手段102に通知する。
【0113】
無線端末添付対象記憶手段1502は、無線端末識別子と、その無線端末によって添付された検出対象の検出対象識別子とを組にして記憶する。無線端末識別子が与えられると、該当する検出対象識別子を返却する。
【0114】
判定条件記憶手段101は、条件と、実行内容、とからなる通知条件を記憶する。
【0115】
通知判定手段102は、位置情報、もしくは、傾倒状態情報が通知されると、判定条件記憶手段101が記憶している条件を走査し、通知された検出対象が条件を満たしているかどうか判定する。条件を満たしている場合、実行内容に記述された動作を行う。通知する場合、通知判定手段102は通知手段103に通知内容を通知する。
【0116】
通知手段103は、通知判定手段102より通知された通知内容を、監視端末400に通知する。
【0117】
監視端末400は、監視サーバ1500より通知された通知内容を、ディスプレイ等に表示したりする。
【0118】
図11は、検出対象を示す図である。検出対象1000は、無線端末1100を首や手、足、腰等にはめるなどして携帯する。
【0119】
図12は、位置通知端末の配置例を示す図である。
【0120】
病院内の各病室と廊下とに位置通知端末を配備する。位置通知端末1201から1211までは、それぞれ位置識別子として、病室Aから病室H、および、廊下Aから廊下Cまでを定期的に通知する。このように、配置することで、無線端末1100は、何処に居ても現在位置を検出できる。
【0121】
図13、図14、図15、図16、図17、図18及び図19は、判定条件記憶手段101に記録される通知条件を例示する図である。
【0122】
図13には3つの通知条件が示されている。番号1は、検出対象が病室Aにいる場合、検出対象の位置だけを通知することを示し、傾倒状態が入力されても通知は行わない。同様に番号2は病室Bにいる場合、位置だけを通知することを示す。番号3は、検出対象が病室Aにも病室Bにもいない場合は、検出対象の位置、および、傾倒状態を通知することを示す。
【0123】
即ち、判定条件によって、検出対象の位置情報に基づき、判定基準(判定条件)を変化させることが可能となる。また、判定条件によって、検出対象の位置情報又は検出対象の検出対象識別子に基づき、判定後に実行する実行内容を変化させることが可能となる。同じく、判定条件によって、検出対象の位置情報又は前記検出対象の検出対象識別子に基づき、判定後に通知又は記録する内容を変化させることが可能となる。
【0124】
図14には優先度を用いた3つの通知条件が示されている。通知判定手段102は、優先度の高い順に条件を検査していき、条件を満たしている場合に実行内容を実行して終了する。図14に示した例では、番号1、2、3の順に条件が検査される。もし検出対象が病室Aにいる場合、番号1の条件が満たされる。もし検出対象が病室Bにいる場合、番号2の条件が満たされる。もし検出対象が病室Aにも病室Bにもいない場合、番号3の条件が満たされる。なお、同じ優先度の条件が複数存在した場合には、それぞれの実行内容を全て実行してもよい。
【0125】
即ち、判定条件によって、判定する優先度が規定され、当該優先度が高い順に判定することが可能となる。
【0126】
図15には、位置タイプを用いた2つの通知条件が示されている。図16に位置タイプの定義、つまり、どの位置識別子が、どの位置タイプに属するかを示す。通知判定手段102は位置タイプの定義を参照し、検出対象のいる位置がどの位置タイプに属するかを得る。さらに、通知条件を参照し、検出対象の位置タイプに応じた条件を満たしているか検査し、満たしている場合、実行内容を実行する。もし検出対象が病室A、もしくは、病室Bにいる場合、その位置タイプは病室、になるので、番号1の実行内容である『検出対象の位置を通知する』が実行される。
【0127】
即ち、判定条件によって、検出対象の位置情報に基づき、予め定められた所定エリア毎に判定条件(位置タイプ)を定め、当該判定条件に従い判定することが可能となる。
【0128】
図17には、優先度と位置タイプを用いた3つの通知条件が示されている。通知判定手段102は位置タイプの定義を参照し、検出対象のいる位置タイプを得た上で、優先度の高い順に条件を検査していく。もし検出対象が立ち入り禁止位置タイプにいる場合、番号1の条件が満たされ、通知判定手段102は、検出対象の位置に加えて、警報(通報、警告)を通知するよう通知手段103に要求する。
【0129】
図18には、優先度と位置タイプを用いた3つの通知条件が示されている。通知判定手段102は位置タイプの定義を参照し、検出対象のいる位置タイプを得た上で、優先度の高い順に条件を検査していく。番号1では、検出対象が手術室位置タイプにいる場合は、手術予定から手術対象者を取得し、検出対象と合致しているかどうかを通知する。
【0130】
図19に手術予定の例を示す。手術予定は、手術対象者識別子、手術室識別子、手術開始予定時刻、手術終了予定時刻、とからなる。通知判定手段102は、手術予定から手術室識別子をキーとして手術対象識別子を取得し、検出対象識別子と比較し、合致しているかどうかの結果を通知するよう、通知手段103に要求する。
【0131】
尚、図10において監視サーバ1500内に配置されている無線端末添付対象記憶手段1502を、図20に示すように、無線端末1100内に配置してもよい。その場合、通知手段1103は、無線端末識別子を無線端末添付対象記憶手段1502に提供し、その無線端末が添付された検出対象の検出対象識別子得た上で、無線端末識別子ではなく検出対象識別子を、アクセスポイント1300、および、LAN1400を経由して、監視サーバ1500に通知する。
【0132】
次に、図21ないし図23を用いて、別の実施例を示し、本発明を説明する。
【0133】
図21は、第2の実施例の構成を示すブロック図である。
【0134】
第2の実施例の監視システム20は、第1の実施例の監視システム10と異なり、監視サーバに設けられる通知判定手段102を通知判定手段104により置き換え、さらに、無線端末に設けられる送信判定手段1103を送信判定手段1104により置き換え、さらに衝撃検知手段1105を追加した構成となる。尚、第1の実施例と同一部分には同一符号を付与し、説明を省略する。
【0135】
これらの手段はそれぞれ概略つぎのように動作する。
【0136】
無線端末1100は、衝撃検知手段1105を用いて、無線端末1100bが受けた衝撃を検知し、送信手段1104に通知する。尚、衝撃検知手段1105はどのようなセンサ類を用いても良い。センサ類を例示すれば、加速度センサや衝撃センサ、落下センサ、又はこれらの組み合わせである。加速度センサを用いる場合には、特に8G以上の高い加速度を計測する加速度センサが望ましい。
【0137】
無線端末1100は、通知手段1104を用い、傾倒検知手段1101から通知された傾倒状態、位置検知手段1102から通知された位置識別子、および衝撃検知手段1105から通知された衝撃情報と、無線端末識別子とをアクセスポイント1300、LAN1400を経由して監視サーバ1500bに通知する。
【0138】
監視サーバ1500bは、通知判定手段104に基づき、位置情報、傾倒状態、もしくは、衝撃情報が通知されると、判定条件記憶手段101が記憶している条件を走査し、通知された検出対象が条件を満たしているかどうか判定する。条件を満たしている場合、実行内容に記述された動作を行う。通知する場合、通知判定手段104は通知手段103に通知内容を通知する。
【0139】
図22、図23は、第2の実施例における判定条件記憶手段101に記憶される通知条件の一例を示す図である。
【0140】
図22には2つの通知条件が示されている。番号1は、衝撃検知手段1105が8G以上の衝撃を検知した場合に、検出対象の位置、傾倒状態、および、衝撃を通知することを示す。同様に、番号2は、衝撃が8G未満の場合、通知しない(転倒でないと判断)ことを示している。
【0141】
図23には優先度を用いた6つの通知条件が示されている。通知判定手段104は、優先度の高い順に条件を検査していき、条件を満たしている場合に実行内容を実行して終了する。図23に示した例では、番号1、番号2、番号3、番号4、番号5、番号6の順に条件が検査される。もし検出対象が10G以上の衝撃を受けた場合、検出対象がどの位置にいたとしても、番号1の条件が満たされる。もし検出対象が衝撃を受けておらず、かつ、病室Aにおらず、かつ、病室Bにいる場合、番号5の条件が満たされる。もし検出対象が衝撃を受けておらず、かつ、病室Aにも病室Bにもいない場合、番号6の条件が満たされる。なお、同じ優先度の条件が複数存在した場合には、それぞれの実行内容を全て実行してもよい。
【0142】
次に、図24ないし図30を用いて、更に別の実施例を示し、本発明を説明する。
【0143】
図24は、第3の実施例の構成を示すブロック図である。
【0144】
第3の実施例の監視システム30は、第1の実施例の監視システム10と異なり、監視サーバに設けられる通知判定手段102を通知判定手段105により置き換え、受信手段1501を受信手段1503によって置き換え、更に電子タグ添付対象記憶手段1504を追加した構成となる。また、電子タグ(ICタグ)1701、1702、電子タグリーダ(ICタグリーダ)1800をシステムの構成として追加する。尚、第1の実施例等と同一部分には同一符号を付与し、説明を省略する。
【0145】
電子タグ1701、1702は電子タグリーダ1800からの電波を受信すると、電子タグ識別子を応答する。尚、電子タグはどの様なものでも良く、電子タグ電子タグ識別子を取得可能であればそれで良い。
【0146】
電子タグリーダ1800は、応答受信手段1801と、搭載状態判定手段1802と、送信手段1803とから構成される。
【0147】
応答受信手段1801は、定期的に電波を発信し、電子タグからの応答である電子タグ識別子を受信できるか識別する。
【0148】
搭載状態判定手段1802は、電子タグリーダの使用者によって、積み込みモード、もしくは、積み下ろしモードを選択可能とし、検出した電子タグの電子タグ識別子を含む搭載状態情報を生成する。
【0149】
送信手段1803は、搭載状態判定手段1802で生成される搭載状態情報を含む、様々な情報を、アクセスポイント1300等を介して送信可能をする。
【0150】
これらの手段はそれぞれ概略つぎのように動作する。
【0151】
搭載状態判定手段1802には、電子タグリーダ1800起動後に、電子タグリーダ1800の使用者によって、積み込みモード、もしくは、積み下ろしモードが指定される。応答受信手段1801は定期的に電波を発信し、電子タグからの応答である電子タグ識別子を受信する。応答受信手段1801が電子タグ識別子を受信すると、搭載状態判定手段1802に出現した電子タグ識別子を通知する。搭載状態判定手段1802に、2つの電子タグが順次出現したことが通知されると、出現した第1の電子タグ識別子、第2の電子タグ識別子、および、積み込みモード/積み下ろしモードを含む搭載状態情報を作成し、通知手段1803に通知を要求する。通知手段1803は、その搭載状態情報を、アクセスポイント1300、LAN1400を経由して、監視サーバ1500cに通知する。
【0152】
監視サーバ1500cは、受信手段1503から、無線端末1100から通知された情報を受信すると、受信情報から無線端末識別子を抽出し、無線端末添付対象記憶手段1502に提供し、無線端末が添付されている検出対象の検出対象識別子を得る。さらに、監視サーバ1500cは、受信情報から傾倒情報、もしくは、位置識別子を抽出し、検出対象識別子として、通知判定手段104に通知する。また、電子タグリーダ1800から通知された情報を受信すると、受信情報から出現した第1の電子タグ識別子、第2の電子タグ識別子を抽出し、電子タグ添付対象記憶手段1504に提供し、検出対象識別子、および、搭載対象識別子とを得る。さらに、受信情報からモード種別を抽出し、搭載状態情報として、通知判定手段104に通知する。
【0153】
監視サーバ1500cは、電子タグ添付対象記憶手段1504を用いて、電子タグ識別子と、その電子タグの添付対象が検出対象か搭載対象かを示す種別と、その電子タグが添付された検出対象、もしくは、搭載対象の識別子とを組にして記憶する。電子タグ識別子が与えられると、その電子タグの添付対象が検出対象か搭載対象かを示す種別と、その電子タグが添付された検出対象、もしくは、搭載対象の識別子とを返却する。
【0154】
通知判定手段105は、位置情報、傾倒状態、もしくは、搭載情報が通知されると、判定条件記憶手段101が記憶している条件を走査し、通知された検出対象が条件を満たしているかどうか判定する。条件を満たしている場合、実行内容に記述された動作を行う。通知する場合、通知判定手段105は通知手段103に通知内容を通知する。
【0155】
図25は、第3の実施例の構成の配置例を示す図である。
【0156】
検出対象1000は、無線端末1100を首や手、足、腰等にはめるなどして携帯すると共に、検出対象1000は、電子タグ1701を携帯する。電子タグ1701はリストバンド型や指輪型等に加工され、検出対象1000の負担にならない形状で携帯されることが望ましい。
【0157】
搭載対象1900は、検出対象が人である場合は、ストレッチャーや車椅子などであって、電子タグを読取り可能な位置に電子タグ1702を添付する。
【0158】
作業者2000は、電子タグリーダ1800を積み込みモードに設定した後、電子タグ1701、および、1702を順次読むことで、検出対象1000を搭載対象1900に積み込んだことを搭載状態情報として監視サーバ1500cに通知できる。また、作業者2000は、電子タグリーダ1800を積み下ろしモードに設定した後、電子タグ1701、および、1702を順次読むことで、検出対象1000を搭載対象1900から積み下ろしたことを搭載状態情報として監視サーバ1500cに通知できる。
【0159】
図26、図27、図28、図29、及び図30は、第3の実施例における判定条件記憶手段101に記録される通知条件を例示する図である。
【0160】
図26には3つの通知条件が示されている。番号1は、検出対象がストレッチャーAに搭載されている場合、検出対象の位置だけを通知することを示し、傾倒状態が入力されても通知は行わない。同様に番号2は、ストレッチャーBに搭載されている場合、位置だけを通知することを示す。番号3は、検出対象がストレッチャーAにもストレッチャーBにも搭載されていない場合は、検出対象の位置、および、傾倒状態を通知することを示す。
【0161】
図27には優先度を用いた5つの通知条件が示されている。通知判定手段105は、優先度の高い順に条件を検査していき、条件を満たしている場合に実行内容を実行して終了する。図27に示した例では、番号1、番号2、番号3、番号4、番号5の順に条件が検査される。もし検出対象がストレッチャーAにいる場合、番号1の条件が満たされる。もし検出対象がストレッチャーAに搭載されておらず、かつ、病室Aにおらず、かつ、病室Bにいる場合、番号4の条件が満たされる。もし検出対象がストレッチャーAまたは車椅子Bにも搭載されておらず、かつ、病室Aにも病室Bにもいない場合、番号5の条件が満たされる。なお、同じ優先度の条件が複数存在した場合には、それぞれの実行内容を全て実行してもよい。
【0162】
図28には、搭載タイプを用いた2つの通知条件が示されている。図29に搭載タイプの定義、つまり、どの搭載対象が、どの搭載タイプに属するかを示す。通知判定手段105は搭載タイプの定義を参照し、搭載対象がどの搭載タイプに属するかを得る。さらに、通知条件を参照し、搭載対象の搭載タイプに応じた条件を満たしているか検査し、満たしている場合、実行内容を実行する。検出対象がストレッチャーA、ストレッチャーB、車椅子、もしくは、電動車椅子に搭載されて場合、搭載対象の搭載タイプはストレッチャーになるので、番号1の実行内容、検出対象の位置を通知する、が実行される。
【0163】
図30には、優先度と搭載タイプを用いた3つの通知条件が示されている。通知判定手段105は搭載タイプの定義を参照し、検出対象が搭載されている搭載対象の搭載タイプを得た上で、優先度の高い順に条件を検査していく。番号1では、検出対象が手術台搭載タイプに搭載されている場合は、手術予定から手術対象者を取得し、検出対象と合致しているかどうかを通知する。
【0164】
図25に示した以外に、電子タグや電子タグリーダを配備してもよい。
【0165】
図31、図32は、第3の実施例の別の構成の配置例を示す図である。
【0166】
図31の構成例は、図25の構成例と異なり、電子タグリーダ1800が搭載対象1900に設置されている。検出対象1000が搭載対象1900に搭載されたときに、電子タグリーダ1800が、検出対象1000が携帯している電子タグ1701の出現を検知することにより、検出対象1000が搭載対象1900に搭載されたことを、搭載状態情報として監視サーバに通知できる。また、電子タグリーダ1800が、電子タグ1701の消失を検知することにより、検出対象1000が搭載対象1900から積み下ろされたことを、搭載状態情報として監視サーバ1500に通知できる。
【0167】
図32の構成例は、図31の構成例と異なり、検出対象1000が電子タグリーダ1800を携帯している。検出対象1000が搭載対象1900に搭載されたときに、電子タグリーダ1800が、搭載対象1900に設置されている電子タグ1701の出現を検知することにより、検出対象1000が搭載対象1900に積み込まれたことを、搭載状態情報として監視サーバに通知できる。また、電子タグリーダ1800が、電子タグ1701の消失を検知することにより、検出対象1000が搭載対象1900から積み下ろされたことを、搭載状態情報として監視サーバ1500に通知できる。
【0168】
なお、図24において監視サーバ1500c内に実現される電子タグ添付対象記憶手段1504に記録されている、電子タグの添付対象が検出対象か搭載対象かを示す種別と、その電子タグが添付された検出対象、もしくは、搭載対象の識別子との組(組合わせ情報)を、電子タグ1701、1702に記録しても良い。この場合、応答受信手段1801は、電子タグ識別子を受信すると、出現を検知した電子タグに対して電子タグの添付対象種別と、添付対象の識別子とを問合せ、入手し、電子タグ識別子の代わりに搭載対象判定手段1802に通知する。
【0169】
図33は、第3の実施例の別の構成を示すブロック図である。図24において監視サーバ1500c内に実現される電子タグ添付対象記憶手段1504を、電子タグリーダ1800内に配置してもよい。その場合、応答受信手段1801は、電子タグ識別子を受信すると、電子タグ添付対象記憶手段1504に電子タグの識別子を提供し、電子タグの添付対象種別と、添付対象の識別子とを入手し、電子タグ識別子の代わりに搭載対象判定手段1802に通知する。
【0170】
次に、図34ないし図36を用いて、更に別の実施例を示し、本発明を説明する。
【0171】
図34は、第4の実施例の構成を示すブロック図である。
【0172】
第4の実施例の監視システム40は、第3の実施例の監視システム30と異なり、監視サーバに設けられる通知判定手段102を通知判定手段105により置き換え、受信手段1503を受信手段1505によって置き換え、無線端末添付対象記憶手段1502を無線端末添付対象記憶手段1506によって置き換える。更に、位置合成手段106を追加した構成となる。尚、第3の実施例等と同一部分には同一符号を付与し、説明を省略する。
【0173】
これらの手段はそれぞれ概略つぎのように動作する。
【0174】
監視サーバ1500eは、位置合成手段106を用い、搭載対象の位置、もしくは、搭載状態を入力すると、検出対象が搭載対象に搭載されている場合に、搭載対象の位置を検出対象の位置として合成し、通知判定手段105に通知する。
【0175】
監視サーバ1500eの受信手段1505は、無線端末1100から通知された情報を受信すると、受信情報から無線端末識別子を抽出し、無線端末添付対象記憶手段1506に提供し、無線端末が添付されている搭載対象の搭載対象識別子を得る。さらに、受信情報から位置識別子を抽出し、検出対象識別子と合わせて位置合成手段106に通知する。また、電子タグリーダ1800から通知された情報を受信すると、受信情報から出現した第1の電子タグ識別子、第2の電子タグ識別子を抽出し、電子タグ添付対象記憶手段1504に提供し、検出対象識別子、および、搭載対象識別子とを得る。さらに、受信情報からモード種別を抽出し、搭載状態情報として、位置合成手段106に通知する。
【0176】
無線端末添付対象記憶手段1506は、無線端末識別子と、その無線端末が添付された搭載対象の搭載対象識別子とを組にして記憶する。無線端末識別子が与えられると、該当する搭載対象識別子を返却する。
【0177】
図35は、第4の実施例の構成の配置例を示す図である。
【0178】
図35に示す様に、検出対象1000は、電子タグ1701を首や手、足、腰等にはめるなどして携帯する。電子タグ1701はリストバンド型や指輪型等に加工され、検出対象1000の負担にならない形状で携帯されることが望ましい。
【0179】
搭載対象1900には、電子タグ1702、および、無線端末1100を添付する。
【0180】
作業者2000は、電子タグリーダ1800を積み込みモードに設定した後、電子タグ1701、および、1702を順次読むことで、検出対象1000を搭載対象1900に搭載したことを搭載状態情報として監視サーバ1500eに通知できる。また、作業者2000は、電子タグリーダ1800を積み下ろしモードに設定した後、電子タグ1701、および、1702を順次読むことで、検出対象1000を搭載対象1900から積み下ろしたことを搭載状態情報として監視サーバ1500eに通知できる。
【0181】
図36は、第4の実施例の別の構成の配置例を示す図である。
【0182】
図36の構成例は、図35の構成例と異なり、電子タグリーダ1800が搭載対象1900に設置されている。検出対象1000が搭載対象1900に搭載されたときに、電子タグリーダ1800が、検出対象1000が携帯している電子タグ1701の出現を検知することにより、検出対象1000が搭載対象1900に積み込まれたことを、搭載状態情報として監視サーバ1500eに通知できる。また、電子タグリーダ1800が、電子タグ1701の消失を検知することにより、検出対象1000が搭載対象1900から積み下ろされたことを、搭載状態情報として監視サーバ1500eに通知できる。
【0183】
上記説明のように、本発明の監視システムによれば、無線端末から送信されてくる情報の信憑性及び優先度を判断できる。また、検出対象の状態を精度良くに検出可能とできる。
【0184】
尚、各種手段は、例示したものに限定するわけではない。各種手段は、ハードウェアとソフトウェアの何れを用いて実現しても良く、手段を実現できればどの様なものでも良い。
【0185】
また、本発明の具体的な構成は前述の実施例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の変更があってもこの発明に含まれる。例えば、検出対象を患者として搭載対象を自宅と病院間を移動するタクシーとした場合には、位置入力手段としてタクシーのGPSを用い、搭載対象入力手段としてタクシーに備えられた認証装置を用い、傾倒状態入力手段と衝撃入力手段として、患者が所持する傾倒状態と衝撃を検知可能とする無線端末を用いれば、監視システムは、タクシーの通信機器を介して、帰宅途中の患者の強い衝撃や傾倒状態を監視できる。また、タクシーの乗車中に通常受ける加速度や軽度の衝撃は、判定条件によって適切に処理される為、誤報として処理されて、監視システムの信憑性が向上する。また、患者が受ける衝撃の強さによって、優先度を向上させれば、優先度を判断できる。
【産業上の利用可能性】
【0186】
本発明は、無線端末や電子タグを用いて、検出対象を監視するシステムであれば、どの様な監視システムでも適応できる。また、検出対象を物品とすれば、搬送中に加わる傾斜や衝撃の状態を監視するトレーサビリティーに利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0187】
【図1】実施の一形態の監視システムを示す機能ブロック図である。
【図2】実施の一形態の監視システムの動作を示すフローチャートである。
【図3】第2の実施の一形態の監視システム2を示す機能ブロック図である。
【図4】第2の実施の一形態の監視システム2の動作を示すフローチャートである。
【図5】第3の実施の一形態の監視システム3を示す機能ブロック図である。
【図6】第3の実施の一形態の監視システム3の動作を示すフローチャートである。
【図7】第4の実施の一形態の監視システム4を示す機能ブロック図である。
【図8】第4の実施の一形態の監視システム4の位置合成動作を示すフローチャートである。
【図9】第4の実施の一形態の監視システム4の動作を示すフローチャートである。
【図10】実施例の構成を示すブロック図である。
【図11】検出対象を示す図である。
【図12】位置通知端末の配置例を示す図である。
【図13】実施例における通知条件の一例を示す図である。
【図14】実施例における通知条件の一例を示す図である。
【図15】実施例における通知条件の一例を示す図である。
【図16】実施例における通知条件の一例を示す図である。
【図17】実施例における通知条件の一例を示す図である。
【図18】実施例における通知条件の一例を示す図である。
【図19】実施例における通知条件の一例を示す図である。
【図20】実施例の別の構成を示すブロック図である。
【図21】第2の実施例の構成を示すブロック図である。
【図22】第2の実施例における通知条件の一例を示す図である。
【図23】第2の実施例における通知条件の一例を示す図である。
【図24】第3の実施例の構成を示すブロック図である。
【図25】第3の実施例の構成の配置例を示す図である。
【図26】第3の実施例における通知条件の一例を示す図である。
【図27】第3の実施例における通知条件の一例を示す図である。
【図28】第3の実施例における通知条件の一例を示す図である。
【図29】第3の実施例における通知条件の一例を示す図である。
【図30】第3の実施例における通知条件の一例を示す図である。
【図31】第3の実施例の別の構成の配置例を示す図である。
【図32】第3の実施例の別の構成の配置例を示す図である。
【図33】第3の実施例の別の構成を示すブロック図である。
【図34】第4の実施例の構成を示すブロック図である。
【図35】第4の実施例の構成の配置例を示す図である。
【図36】第4の実施例の別の構成の配置例を示す図である。
【符号の説明】
【0188】
1 監視システム
2 監視システム(第2の実施の一形態)
3 監視システム(第3の実施の一形態)
4 監視システム(第4の実施の一形態)
100 監視サーバ
100b 監視サーバ
100c 監視サーバ
100d 監視サーバ
101 判定条件記憶手段
102 通知判定手段
103 通知手段
104 通知判定手段
105 通知判定手段
106 位置合成手段
200 位置入力手段
300 傾倒状態入力手段
400 監視端末
500 衝撃入力手段
600 搭載状態入力手段
700 位置入力手段
1000 検出対象
1100 無線端末
1101 傾倒検知手段
1102 位置検知手段
1103 送信手段
1104 送信手段
1105 衝撃検知手段
1201、1202、1203、1204、1205、1206、1207、1208、1209、1210、1211 位置通知端末
1300 アクセスポイント
1400 LAN(Local Area Network)
1500 監視サーバ
1501 受信手段
1502 無線端末添付対象記憶手段
1503 受信手段
1504 電子タグ添付対象記憶手段
1505 受信手段
1600 監視端末
1701、1702 電子タグ
1800 電子タグリーダ
1801 応答受信手段
1802 搭載状態判定手段
1803 送信手段
1900 搭載対象
2000 作業者

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線端末を用いて検出対象の状態を検出し、検出対象を監視する監視システムにおいて、
前記検出対象の状態を検出する状態検出手段と、
前記状態検出手段で検出した前記検出対象の状態に応じた、判定条件を記憶する判定条件記憶手段と、
前記判定条件記憶手段に記録される判定条件に基づき、前記状態検出手段で検出された前記検出対象の状態を判定処理する判定手段と、
を備えることを特徴とする監視システム。
【請求項2】
前記状態検出手段は、
前記検出対象の位置を検出する位置入力手段と、
前記検出対象の傾倒状態を検出する傾倒状態入力手段と、
前記検出対象が受けた衝撃を検出する衝撃入力手段と、
前記検出対象を搭載可能とする搭載対象と前記検出対象との搭載関係である搭載状態を検出する搭載状態入力手段と
の2手段以上の組み合わせであることを特徴とする請求項1記載の監視システム。
【請求項3】
前記搭載対象の位置、及び、搭載状態を検出した場合に、前記搭載対象の位置を検出対象の位置として、位置情報を合成する位置合成手段を備えることを特徴とする請求項2記載の監視システム。
【請求項4】
前記判定条件記憶手段に記録される判定条件は、前記検出対象の位置情報に基づき、判定基準(判定条件)を変化させることを特徴とする請求項2ないし3の何れか一記載の監視システム。
【請求項5】
前記判定条件記憶手段に記録される判定条件は、前記検出対象の位置情報又は前記検出対象の検出対象識別子に基づき、判定後に実行する実行内容を変化させることを特徴とする請求項2ないし4の何れか一記載の監視システム。
【請求項6】
前記判定条件記憶手段に記録される判定条件は、前記検出対象の位置情報又は前記検出対象の検出対象識別子に基づき、判定後に通知又は記録する内容を変化させることを特徴とする請求項2ないし5の何れか一記載の監視システム。
【請求項7】
前記判定条件記憶手段に記録される判定条件には、判定する優先度が規定され、当該優先度が高い順に判定されることを特徴とする請求項2ないし6の何れか一記載の監視システム。
【請求項8】
前記判定条件記憶手段に記録される判定条件は、前記検出対象の位置情報に基づき、予め定められた所定エリア毎に判定条件(位置タイプ)を定め、当該判定条件に従い判定されることを特徴とする請求項2ないし7の何れか一記載の監視システム。
【請求項9】
前記傾倒状態入力手段は、加速度センサ、傾斜検出センサ又は水平センサの何れか又は組み合わせであることを特徴とする請求項2ないし8の何れか一記載の監視システム。
【請求項10】
前記衝撃入力手段は、加速度センサ、衝撃センサ、落下センサの何れか又は組み合わせであることを特徴とする請求項2ないし9の何れか一記載の監視システム。
【請求項11】
前記搭載状態入力手段は、電子タグ(ICタグ)と電子タグリーダ(ICタグリーダ)との組合せ、バーコードとバーコードリーダとの組み合わせ、の何れか又は組み合わせであることを特徴とする請求項2ないし10の何れか一記載の監視システム。
【請求項12】
前記搭載対象は、自動車、車椅子、ストレッチャー、台車、搬送台、運搬車の何れかであることを特徴とする請求項2ないし11の何れか一記載の監視システム。
【請求項13】
前記検出対象は、人、薬品、アンプル、爆発物、毒物、測定機器の何れかであることを特徴とする請求項1ないし12の何れか一記載の監視システム。
【請求項14】
前記状態検出手段は、携帯型無線端末、電子タグ(ICタグ)を用いて実現することを特徴とする請求項1ないし13の何れか一記載の監視システム。
【請求項15】
前記判定手段の判定結果に従い、電子画面に表示する画像、音響、音声、振動の何れか、又はその組み合わせによって、人員に通知する通知手段を備えることを特徴とする請求項1ないし14の何れか一記載の監視システム。
【請求項16】
検出対象の状態を無線で通知する状態検出手段を用いて、前記検出対象を監視する監視システムで用いられるサーバであって、
前記状態検出手段で検出した前記検出対象の状態に応じた、判定条件を記憶する判定条件記憶手段と、
前記判定条件記憶手段に記録される判定条件に基づき、前記検出対象の状態を判定する判定手段と、
を備えることを特徴とするサーバ。
【請求項17】
前記判定手段で判定する前記検出対象の状態は、
前記検出対象の位置、前記検出対象の傾倒状態、前記検出対象が受けた衝撃、前記検出対象を搭載可能とする搭載対象と前記検出対象との搭載関係である搭載状態の2つ以上の組み合わせであることを特徴とする請求項16記載のサーバ。
【請求項18】
前記搭載対象の位置、及び、搭載状態を検出した場合に、前記搭載対象の位置を検出対象の位置として、位置情報を合成する位置合成手段を備えることを特徴とする請求項17記載のサーバ。
【請求項19】
前記判定条件記憶手段に記録される判定条件は、
前記検出対象の位置情報に基づき判定基準(判定条件)を変化させる、
前記検出対象の位置情報又は前記検出対象の検出対象識別子に基づき、判定後に実行する実行内容を変化させる、
前記検出対象の位置情報又は前記検出対象の検出対象識別子に基づき、判定後に通知又は記録する内容を変化させる、
前記検出対象の位置情報に基づき、予め定められた所定エリア毎に判定条件(位置タイプ)を定め、当該判定条件に従い判定される
判定する優先度が規定され、当該優先度が高い順に判定される、
ことの何れか又は組み合わせであることを特徴とする請求項17または18に記載のサーバ。
【請求項20】
前記検出対象は、人、薬品、アンプル、爆発物、毒物、測定機器の何れかであることを特徴とする請求項16ないし19の何れか一記載のサーバ。
【請求項21】
前記判定手段の判定結果に従い、電子画面に表示する画像、音響、音声、振動の何れか、又はその組み合わせによって、人員に通知する通知手段を備えることを特徴とする請求項16ないし20の何れか一記載のサーバ。
【請求項22】
請求項16ないし21の何れか一記載のサーバに対して、
検出対象の状態を無線で通知する状態検出手段を有する無線端末。
【請求項23】
請求項22に記載の無線端末であって、
前記状態検出手段は、前記検出対象の位置、前記検出対象の傾倒状態、前記検出対象が受けた衝撃、前記検出対象を搭載可能とする搭載対象と前記検出対象との搭載関係である搭載状態の組み合わせ、の何れか又は組み合わせを送信することを特徴とする無線端末。
【請求項24】
検出対象の状態を無線で通知する状態検出手段を用いて、前記検出対象を監視する監視システムで用いられるプログラムであって、
前記検出対象を監視するサーバの制御部を
前記状態検出手段で検出した前記検出対象の状態に応じた、判定条件を記憶する判定条件記憶手段と、
前記判定条件記憶手段に記録される判定条件に基づき、前記検出対象の状態を判定する判定手段と
して機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項25】
前記制御部を、前記搭載対象の位置、及び、搭載状態を検出した場合に、前記搭載対象の位置を検出対象の位置として、位置情報を合成する位置合成手段として機能させることを特徴とする請求項24記載のプログラム。
【請求項26】
前記判定手段の判定結果に従い、電子画面に表示する画像、音響、音声、振動の何れか、又はその組み合わせによって、人員に通知する通知手段を備えることを特徴とする請求項24又は25に記載のプログラム。
【請求項27】
無線端末を用いて検出対象の状態を検出して、サーバで検出対象を監視する監視方法であって、
前記検出対象の状態を検出する状態検出するステップと、
所定の記憶手段に記録された判定条件に従い、前記状態検出手段で検出した前記検出対象の状態に応じて判定するステップと、
を備えることを特徴とする監視方法。
【請求項28】
更に、前記検出対象を搭載可能とする搭載対象と前記検出対象との搭載関係である搭載状態を検出するステップと、
前記搭載対象の位置、及び、搭載状態を検出した場合に、前記搭載対象の位置を検出対象の位置として、位置情報を合成するステップと、
を備えることを特徴とする請求項27記載の監視方法。
【請求項29】
前記判定手段の判定結果に従い、電子画面に表示する画像、音響、音声、振動の何れか、又はその組み合わせによって、人員に通知するステップを備えることを特徴とする請求項27又は28に記載の監視方法。
【請求項30】
前記検出対象の状態に応じて判定するステップは、
前記検出対象の位置情報に基づき判定基準(判定条件)を変化させる、
前記検出対象の位置情報又は前記検出対象の検出対象識別子に基づき、判定後に実行する実行内容を変化させる、
前記検出対象の位置情報又は前記検出対象の検出対象識別子に基づき、判定後に通知又は記録する内容を変化させる、
前記検出対象の位置情報に基づき、予め定められた所定エリア毎に判定条件(位置タイプ)を定め、当該判定条件に従い判定される
判定する優先度が規定され、当該優先度が高い順に判定される、
ことの何れか又は組み合わせによって判定されることを特徴とする請求項27ないし29の何れか一記載の監視方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【公開番号】特開2009−176026(P2009−176026A)
【公開日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−13770(P2008−13770)
【出願日】平成20年1月24日(2008.1.24)
【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)平成19年度 総務省「電子タグ高度利活用技術の研究開発」委託研究、産業技術力強化法19条の適応を受ける特許出願
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【出願人】(504409543)国立大学法人秋田大学 (210)
【Fターム(参考)】