説明

監視制御装置及び監視システム

【課題】地震発生地域に配置される映像装置を時間と労力をかけずに特定して、地震発生時における映像を監視者がリアルタイムで視認可能な監視制御装置を提供することを課題とする。
【解決手段】監視制御装置20において、緊急災害速報を受信する災害情報受信手段21と、映像装置が配置されている地域の映像装置配置地域情報を格納する記憶手段22と、映像装置配置地域情報から災害推定地域情報に対応する映像装置を特定する特定手段23と、特定映像装置に対し、監視カメラが撮像する映像を監視制御装置に配信することを要求する映像配信要求手段24と、監視対象の映像を受信する映像受信手段27と、監視対象の映像を表示装置に表示させる表示装置制御手段28とを備えたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、監視制御装置及び監視システムに関し、特に、緊急災害速報に連動して必要とする映像を取得可能な監視制御装置及び監視システムである。
【背景技術】
【0002】
従来技術において、ATM等を監視及び保守管理する監視システムは、ATM等の監視対象物を被写体として映像を撮像する監視カメラを備える映像装置と、その映像装置と通信回線を介して接続し、撮像された映像を収集する監視制御装置と、その収集された映像を表示する表示装置とを備えて構成されている。
そして、地震等の緊急時において、監視者が、地震が発生した地域における監視対象物の映像を表示装置に表示させて、監視対象物の地震発生直後の状況を視認することにより、監視対象物の状況の確認をして、ATM等の監視及び保守管理を行っている。
【特許文献1】特開2000−261786号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来の監視システムによれば、地震発生情報を監視者が入手してから、その地震発生情報から地震発生地域を確認して、その地震発生地域に配置された映像装置を特定する必要があり、その映像装置を特定する作業に多大な時間と労力を費やしてしまうという問題があった。
【0004】
また、前記したように映像装置を特定する作業は時間がかかるため、映像装置に表示される映像は、地震発生後の映像であって、地震発生時の映像を監視者がリアルタイムで視認できないという問題もあった。
【0005】
そこで、本発明は、前記問題に鑑み、地震等の災害発生地域に配置される映像装置を時間と労力をかけずに特定して、災害発生時における監視対象物の映像を監視者がリアルタイムで視認可能な監視制御装置及び監視システムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、本発明における監視装置は、監視対象物を撮像する監視カメラを備えた複数の映像装置と通信回線を介して接続され、前記複数の映像装置の何れかから配信される映像を表示装置に表示させる監視制御装置であって、前記通信回線を介して災害推定地域情報を含む緊急災害速報を受信する災害情報受信手段と、前記映像装置が配置されている地域の映像装置配置地域情報を格納する記憶手段と、前記記憶手段に格納される前記映像装置配置地域情報から前記災害推定地域情報に対応する前記映像装置を特定する特定手段と、前記特定手段によって特定された特定映像装置に対し、前記監視カメラが撮像する前記監視対象物の映像を前記監視制御装置に配信することを要求する映像配信要求手段と、前記特定映像装置から配信された前記監視対象物の映像を受信する映像受信手段と、前記映像受信手段により受信した前記監視対象物の映像を前記表示装置に表示させる表示装置制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の監視装置において、前記特定手段によって特定された前記特定映像装置に対し、前記監視カメラが撮像するコマ数をアップすることを要求するコマ数アップ要求手段を有することを特徴とする。
【0008】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の監視装置において、前記特定手段によって特定された前記特定映像装置に対し、前記監視カメラの撮像範囲を変更することを要求するズーム要求手段を特徴とする。
【0009】
また、請求項4に記載の発明に係る監視システムは、監視対象物を撮像する監視カメラを備えた複数の映像装置と、前記複数の映像装置と通信回線を介して接続し、前記複数の映像装置から配信される映像を収集する監視制御装置と、前記監視制御装置から転送される映像を表示する表示装置とを含む監視システムであって、前記監視制御装置は、前記通信回線を介して災害推定地域情報を含む緊急災害速報を受信する災害情報受信手段と、前記映像装置が配置されている地域の映像装置配置地域情報を格納する記憶手段と、前記記憶手段に格納される前記映像装置配置地域情報から前記災害推定地域情報に対応する前記映像装置を特定する特定手段と、前記特定手段によって特定された特定映像装置に対し、前記監視カメラが撮像する前記監視対象物の映像を前記監視制御装置に配信することを要求する映像配信要求手段と、前記特定映像装置から配信された前記監視対象物の映像を受信する映像受信手段と、前記映像受信手段により受信した前記監視対象物の映像を前記表示装置に転送して、前記監視対象物の映像を表示させる表示装置制御手段と、を備え、前記映像装置は、前記映像配信要求手段による配信要求をうけて、前記監視カメラが撮像する映像を前記監視制御装置に送信する映像送信手段を備え、前記表示装置は、前記監視制御装置から転送される前記監視対象物の映像を表示する表示手段を備えることを特徴とする。
【0010】
また、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の監視システムにおいて、前記監視対象物は、ATM又は窓口カウンターであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、地震等の災害発生地域に配置される映像装置を時間と労力をかけずに特定して、災害発生時における映像を監視者がリアルタイムで視認可能な監視制御装置及び監視システムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
次に、本発明の実施形態につき、図面を参照して詳細に説明する。尚、図1は、実施形態における監視システムを示す図であり、図2は、実施形態における監視制御装置の内部構成を表す構成図であり、図3は、監視システムを構成する監視制御装置等のタイムチャートを示す図である。
なお、災害とは地震又は津波又は大雨又は大雪又は火山噴火等を指すが、以下に記載の本発明の実施形態では、地震について説明する。
【0013】
(監視システム1)
監視システム1は、遠隔地に複数ある監視対象物をそれぞれ撮像し、その撮像した映像を集中的に一箇所に集めて視認することにより、監視対象物を一括的に監視及び保守管理するシステムである。そして、実施形態における監視システム1は、図1に示すように、各監視施設A、B・・・に設置される映像装置10a、10b・・・と、その映像装置10a、10b・・・と通信回線100を介して接続し、映像を収集する監視制御装置20と、その監視制御装置20と接続し、監視制御装置20から転送される映像を表示する表示装置30とを備えている。また、通信回線100は、データなどを伝送する通信網をいい、例えば、インターネット等があげられる。
【0014】
(映像装置10)
映像装置10a、10b・・・は、後記する監視カメラ11a、11b・・・を備えており、監視対象物であるATM12a、12b・・・が設置されている監視施設A、B・・・毎に設置されている。
そして、映像装置10a、10b・・・は、監視制御装置20から送信される映像送信要求信号(後記で説明)を受け、監視カメラ11a、11b・・・が撮像した映像データを監視制御装置20に送信を行う映像送信手段を備える。
また、映像装置10a、10b・・・は、監視制御装置20から送信されるコマ数アップ要求信号(後記で説明)とズーム要求信号(後記で説明)を受けて、その監視カメラ11a、11b・・・が撮像するコマ数のアップや撮像範囲の変更(ズーム)を行うように、監視カメラ11a、11b・・・に要求信号の送信を行う。
【0015】
(監視カメラ11)
監視カメラ11a、11b・・・は、監視対象物であるATM12a、12b・・・の近傍に配置されて、ATM12a、12b・・・の撮像を行う。また、監視カメラ11a、11b・・・が撮像する映像は、コマ送りで撮影した映像であって、監視カメラ11a、11b・・・は、その撮像した映像を映像データとして映像装置10に送信する。
また、その監視カメラ11a、11b・・・は、映像装置10a、10b・・・の制御信号により、監視カメラ11a、11b・・・の撮像するコマ数のアップや撮像範囲の変更(ズーム)する機構を備えている。
尚、図1に図示される監視カメラは、一つの映像装置に対して一つの映像カメラが設けられているが、これに限定されるものでなく、一つの映像装置に対して複数の監視カメラを備えてもよい。
【0016】
(監視制御装置20)
実施形態における監視制御装置20は、監視対象物であるATM12a、12b・・・から遠隔地にある監視センタに配置されて、遠隔地にある複数の映像装置10a、10b・・・の制御を行い、各映像装置10a、10b・・・から映像を収集する装置である。
そして、監視制御装置20は、図2に示すように、地震情報受信手段21と、記憶手段22と、特定手段23と、映像配信要求手段24と、コマ数アップ要求手段25と、ズーム要求手段26と、映像受信手段27と、表示装置制御手段28とを備えて構成されている。
尚、特定手段23と映像配信要求手段24とコマ数アップ要求手段25とズーム要求手段26と表示装置制御手段28の各機能は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read-Only Memory)、プログラム等によって実現される。
【0017】
(地震情報受信手段21)
地震情報受信手段21は、緊急地震速報13に含まれる地震推定地域情報14を取得するために、通信回線100を通じて気象庁が配信する緊急地震速報13を受信する手段であり、通信インタフェース(通信I/F)によって構成され、通信回線100により規定される通信プロトコルに従い通信を行う。
ここで、緊急地震速報13とは、地震の初期微動を震源に近い地震計でとらえた観測データを解析し、主要動の到達が推定される地域情報やその主要動到達時刻等の情報をいう。一般に気象庁が配信する「緊急地震速報」には、「高度利用者向け緊急地震速報」と「一般向け緊急地震速報」の二種類があるが、「高度利用者向け緊急地震速報」には、地震発生が推定される地域に関する情報を含んでいないため、本願に係る緊急地震速報13とは、「一般向け緊急地震速報」を指す。また、気象庁が発信する「一般向け緊急地震速報」に含まれる「地震による揺れが推定される地域名」が本願に係る地震推定地域情報14を指す。
【0018】
(記憶手段22)
記憶手段22は、HDDにより構成され、映像装置10a、10b・・・のそれぞれが配置された地域である映像装置配置地域情報15を映像装置10a、10b・・・の特定情報と関連付けて格納している。具体的に映像装置配置地域情報15は、映像装置が配置される住所、例えば、都道府県と市町村をいうが、これに限定されるものではない。例えば、気象庁で配信される「一般向け緊急地震速報」に含まれる「地震による揺れが推定される地域名」は、都道府県を3〜4分割した範囲を一単位として発表するため、その分割した範囲におけるどの範囲に属するかについての情報であっても良い。
【0019】
(特定手段23)
特定手段23は、地震発生が推定される地域に配置される映像装置を特定する。
具体的には、記憶手段22に格納される映像装置配置地域情報15における映像装置が配置された地域の中に、地震情報受信手段21が受信した緊急地震速報13に含まれる地震推定地域情報14から導出される地震発生が推定される地域に該当する地域があるか否かの選定を行い、その選定結果から地震発生が推定される地域に配置されている映像装置を特定する。
【0020】
(映像配信要求手段24)
映像配信要求手段24は、特定手段23によって特定された特定映像装置16に対し、その特定映像装置16が制御する監視カメラ11が撮像する映像を監視制御装置20に送信することを要求する手段であり、具体的には、通信回線100を介して特定映像装置16に対し、監視カメラ11が撮像する映像配信を指示する映像送信要求信号を生成し、その映像送信要求信号を送信する。また、配信を要求される映像は、監視カメラ11が現在撮像している映像である。
【0021】
(コマ数アップ要求手段25)
コマ数アップ要求手段25は、特定映像装置16に対し、その特定映像装置が制御する監視カメラ11が撮像するコマ数をアップすることを要求する手段である。具体的には、通信回線100を介して監視カメラ11を制御する特定映像装置16に対して、撮像する映像のコマ数をアップすることを指示するコマ数アップ要求信号を生成し、そのコマ数アップ要求信号を送信する。
【0022】
(ズーム要求手段26)
ズーム要求手段26は、特定映像装置16に対し、その特定映像装置が制御する監視カメラ11が撮像する範囲を変更(ズーム)することを要求する手段であり、具体的には、通信回線100を介して監視カメラ11を制御する特定映像装置16に対し、撮像する範囲の変更(ズーム)を指示するズーム要求信号を生成し、そのズーム要求信号を送信する。ズームアップすることでATMや窓口カウンターを撮像することが出来るが、ズームダウンすることにより、監視施設の中全体を撮像することも出来る。
【0023】
(映像受信手段27)
映像受信手段27は、映像装置10から配信される監視カメラ11が撮像した映像を受信する手段であり、通信回線100を介して映像装置10が送信する映像データの受信を行う。
【0024】
(表示装置制御手段28)
表示装置制御手段28は、後記する表示装置30に表示される映像を制御する手段であって、映像受信手段27によって受信した映像データを表示装置30に転送し映像を表示させる。
【0025】
(表示装置30)
表示装置30は、監視センタ内に配置されて、監視制御装置20から配信される映像を表示する表示手段を備えた装置であり、監視者に監視対象物の状況を視認可能とする装置である。
【0026】
(監視システム1の使用方法)
次に、実施形態に係る監視システム1の使用方法について、図1と図3を用いて説明する。尚、図1に図示される映像装置10aが配置される地域をA市と、映像装置10bが配置される地域をB市とし、緊急地震速報13に含まれる地震推定地域情報14はB市であると推定されたものとする。
【0027】
まず、地震が発生した場合に、初期微動が観測されて、地震による(主要動が到達することによる)揺れが推定される地域名を含んだ緊急地震速報13が気象庁から配信される。
【0028】
気象庁から緊急地震速報13が配信された場合、監視センタ内に設置される監視制御装置20の地震情報受信手段21が通信回線100を介して、緊急地震速報13を受信する(S1)。
【0029】
地震情報受信手段21により緊急地震速報13を受信した監視制御装置20は、記憶手段22に格納されている映像装置配置地域情報15をもとに、映像装置10a、10b・・が配置されている地域の中において、緊急地震速報13に含まれる地震推定地域情報14に対応する地域にある映像装置を特定する(S2)。
ここで、地震推定地域情報14では、地震発生すると推定される地域はB市とあるため、映像装置配置地域情報15の中で、B市に配置される映像装置を検索する。
この結果、B市に配置される映像装置10bは、特定映像装置16と特定される。
【0030】
次に、監視制御装置20における映像配信要求手段24が、映像送信要求信号を生成し、その映像送信要求信号を特定手段によって特定された特定映像装置16に対して送信する(S3)。
また同様に、監視制御装置20におけるコマ数アップ要求手段25とズーム要求手段26が、それぞれコマ数アップ要求信号とズーム要求信号を生成し、特定映像装置16に対して送信する(S3)。
【0031】
一方で、通信回線100を介して、コマ数アップ要求信号を受信した特定映像装置16は、その信号に対応して、監視カメラ11bがATM12bを撮像するコマ数アップさせるように制御する。
また、ズーム要求信号を受信した特定映像装置16は、監視カメラ11bの撮像がズームとなるように制御する。
そして、映像送信要求信号を受信した特定映像装置16は、映像送信手段によって監視制御装置20に、監視カメラ11bが現在撮像している映像データの送信を行う(S4)。
【0032】
次に、監視制御装置20における映像受信手段27は、通信回線100を介して映像データを受信する(S5)。
【0033】
そして、監視制御装置20は、受信した映像データを表示装置30に転送して映像データに係る映像を表示させる。これによって、表示装置30は、表示手段により特定映像装置16が現在撮像している映像を表示する(S6)。
【0034】
以上、実施形態における監視システムについて説明したが、本発明によれば、監視者は、緊急地震速報13の受信後から、表示装置30に監視カメラ11が現在撮像する映像が表示される映像をリアルタイムに目視することが可能となる。
また、表示装置30に表示される映像は、監視カメラ11が撮像したコマ数が通常よりも多いため、表示装置30に表示される映像が鮮明となり、監視者は、監視対象物であるATM12bや窓口カウンター等の状況をより的確に視認することが可能となる。
また、表示装置に30に表示される映像は、通常の映像よりもズームにして撮像された映像であるため、監視者は、ATM12bや窓口カウンター等の状態をより詳細に視認することが可能となる。
【0035】
また、本発明は、前記した実施形態に限定されるものではない。例えば、記憶手段22に記憶される情報が、映像装置10の配置される地域に関する映像装置配置地域情報15でなく、映像装置10が配置された監視施設における地域の情報であってもよい。
これによれば、監視施設が複数の映像装置を備える場合に、複数ある映像装置毎における情報は不要となり、その監視施設に関する情報ですみ、情報量の削減化を図ることができる。
【0036】
また、大雨や大雪や火山噴火のようにすぐには監視施設内に影響を与えないような災害の場合、監視制御装置は監視カメラが監視施設の外を撮像するように要求信号を特定映像装置に送信し、特定映像装置は受信した要求信号に基づいて、監視カメラが監視施設の外を撮像するように制御してもよい。
これによれば、すぐには監視施設内に影響を与えないような災害が発生しても、監視施設の外の様子をすぐに把握することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】実施形態における監視制御装置を備えた監視システムの全体を示す全体図である。
【図2】実施形態における監視制御装置の構成図である。
【図3】監視システムを構成する監視制御装置と映像装置と表示装置のタイムチャートを示す図である。
【符号の説明】
【0038】
1 監視システム
10a、10b 映像装置
11a、11b 監視カメラ
12a、12b ATM
13 緊急地震速報
14 地震推定地域情報
16 特定映像装置
20 監視制御装置
21 地震情報受信手段
15 映像装置配置地域情報
22 記憶手段
23 特定手段
28 表示装置制御手段
27 映像受信手段
24 映像配信要求手段
25 コマ数アップ要求手段
26 ズーム要求手段
30 表示装置
100 通信回線


【特許請求の範囲】
【請求項1】
監視対象物を撮像する監視カメラを備えた複数の映像装置と通信回線を介して接続され、前記複数の映像装置の何れかから配信される映像を表示装置に表示させる監視制御装置であって、
前記通信回線を介して災害推定地域情報を含む緊急災害速報を受信する災害情報受信手段と、
前記映像装置が配置されている地域の映像装置配置地域情報を格納する記憶手段と、
前記記憶手段に格納される前記映像装置配置地域情報から前記災害推定地域情報に対応する前記映像装置を特定する特定手段と、
前記特定手段によって特定された特定映像装置に対し、前記監視カメラが撮像する前記監視対象物の映像を前記監視制御装置に配信することを要求する映像配信要求手段と、
前記特定映像装置から配信された前記監視対象物の映像を受信する映像受信手段と、
前記映像受信手段により受信した前記監視対象物の映像を前記表示装置に表示させる表示装置制御手段と、
を備えたことを特徴とする監視制御装置。
【請求項2】
前記特定手段によって特定された前記特定映像装置に対し、前記監視カメラが撮像するコマ数をアップすることを要求するコマ数アップ要求手段を有することを特徴とする請求項1に記載の監視制御装置。
【請求項3】
前記特定手段によって特定された前記特定映像装置に対し、前記監視カメラの撮像範囲を変更することを要求するズーム要求手段を特徴とする請求項1に記載の監視制御装置。
【請求項4】
監視対象物を撮像する監視カメラを備えた複数の映像装置と、前記複数の映像装置と通信回線を介して接続し、前記複数の映像装置から配信される映像を収集する監視制御装置と、前記監視制御装置から転送される映像を表示する表示装置とを含む監視システムであって、
前記監視制御装置は、
前記通信回線を介して災害推定地域情報を含む緊急災害速報を受信する災害情報受信手段と、
前記映像装置が配置されている地域の映像装置配置地域情報を格納する記憶手段と、
前記記憶手段に格納される前記映像装置配置地域情報から前記災害推定地域情報に対応する前記映像装置を特定する特定手段と、
前記特定手段によって特定された特定映像装置に対し、前記監視カメラが撮像する前記監視対象物の映像を前記監視制御装置に配信することを要求する映像配信要求手段と、
前記特定映像装置から配信された前記監視対象物の映像を受信する映像受信手段と、
前記映像受信手段により受信した前記監視対象物の映像を前記表示装置に転送して、前記監視対象物の映像を表示させる表示装置制御手段と、を備え、
前記映像装置は、
前記映像配信要求手段による配信要求をうけて、前記監視カメラが撮像する映像を前記監視制御装置に送信する映像送信手段を備え、
前記表示装置は、
前記監視制御装置から転送される前記監視対象物の映像を表示する表示手段を備えることを特徴とする監視システム。
【請求項5】
前記監視対象物は、ATM又は窓口カウンターであることを特徴とする請求項4に記載の監視装置システム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−74527(P2010−74527A)
【公開日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−239613(P2008−239613)
【出願日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【出願人】(000000295)沖電気工業株式会社 (6,645)
【Fターム(参考)】