説明

知覚シグナルを含む洗浄剤組成物

知覚シグナルを使用者に提供する、口腔用器具と共に使用するのに適した洗浄剤組成物。知覚シグナルは、使用者が、該シグナルが口腔用装置の洗浄が起きていること、あるいは洗浄作用が終わったことを示すと信じるようなものである。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
発明の背景
本発明は、口腔用器具と共に使用するのに適し、かつ、使用時に、消費者に知覚シグナルを提供する洗浄剤組成物に関する。
【0002】
発明の背景
歯と同様に、総義歯、部分義歯、固定装置、口腔用装置および歯ブラシでさえも、良好な口腔衛生を維持するために、および美容目的で、定期的に洗浄されるべきである。もちろん、歯とは異なり、これらの器具は、洗浄のために口腔から取り外すことができる。
【0003】
例えば、総義歯および部分義歯(以後、総称して「義歯」という)は、典型的に、2つの方法のうち1つで洗浄される。すなわち、口腔からいったん取り外したならば、義歯を歯磨き剤または特別に処方された洗浄クリームでブラッシングするか、またはしばらくの間、義歯を洗浄浴中に浸漬する。
【0004】
義歯のブラッシングは、クリーム洗浄剤を歯ブラシなどの歯科用ブラシに塗布し、その後、義歯をブラッシングして歯垢、付着残渣および屑を除去するという点で、天然の歯のブラッシングと類似する。洗浄のお決まりの手順は、素速く、天然の歯のブラッシングよりも煩わしいということはなく、義歯装着者は、その習慣を受け入れるようである。
【0005】
別法では、義歯または装置は、洗浄浴中に沈めることによって洗浄してもよい。該浴中における該装置の完全な浸漬が、洗浄組成物を装置または義歯の全領域に至らせる。典型的には、洗浄剤を含む粉末または錠剤を水中に溶解して、洗浄浴を形成させる。かかる処方は、一般に、発泡系、および義歯または装置のブラッシングの必要性を補うか、またはブラッシングの必要性に完全に取って代わるような強力な化学洗浄剤を含有する。
【0006】
義歯および口腔用装置洗浄剤の使用を奨励し、それにより、天然の歯および歯肉を健康に残すために、近年の開発は、洗浄速度を改善して、洗浄方針に従う使用者を増やすことに集中していた。そのために、5分以内で義歯を十分に洗浄するように働く洗浄剤、例えば、義歯洗浄浴が製造された。しかしながら、義歯および口腔用装置使用者の全てが、洗浄速度におけるこれらの重大な進歩に気付いているわけではない。
【0007】
かくして、消費者を高速洗浄作用に関して教育するために、および全ての口腔用装置のための洗浄方針の順守をさらに改善する目的で、本発明は、使用時に、消費者にシグナルを提供する。消費者は、該シグナルが、洗浄剤が働いていること、あるいは洗浄剤がその消毒および洗浄作用を完了したことを示していると感知しうる。より詳細には、本発明は、口腔用器具での使用に適当な洗浄剤であって、消費者に知覚シグナルを提供する洗浄剤に関する。
【0008】
発明の概要
本発明は、知覚シグナルを使用者に提供する剤を含んでなる、総義歯、部分義歯、固定装置、歯ブラシなどの口腔用器具に適当な洗浄剤組成物に関する。知覚シグナルは、使用者が、該シグナルが口腔用装置の洗浄が起こっていることを示していると確信するようなものである。別法では、知覚シグナルは、使用者に、洗浄作用が完了したことを示してもよい。一の具体例において、洗浄剤を含む粉末または錠剤は、水と接触したときに可聴シグナルを生じる。可聴シグナルは、予め決められた時間、例えば、10分またはそれ以内の間持続しうる。一の具体例において、可聴シグナルの終了は、該終了前に口腔用装置の十分な洗浄が達成されるのに十分な時間が経過するように設定される。
【0009】
発明の詳細な記載
本発明は、消費者に対する知覚シグナルを含んでなる、口腔用器具の消毒に適当な洗浄剤組成物に関する。本明細書での目的のために、「口腔用器具」なる語は、口腔での長期、一時的または断続的な使用に適当であり、洗浄のために口腔から取り外すことのできるいずれかの装置、例えば、総義歯、部分義歯、固定装置、歯ブラシなどを包含することを意味する。
本発明の洗浄組成物に配合されるべき知覚シグナルは、該洗浄剤使用者が受け取るであろういずれかの知覚シグナル、例えば、可視、可聴または芳香性シグナルであってもよい。知覚シグナルは、洗浄組成物を使用している間、消費者が該シグナルを感知するのに十分な強度および持続時間がなければならない。知覚シグナルは、洗浄剤組成物の使用中のいつ開始してもよい。例えば、該シグナルは、該組成物が水性環境に導入された直後に発生してもよい。または、該シグナルは、達成されるべき十分な洗浄のために十分な時間が経過した時点で開始してもよい。一の具体例において、該シグナルは、使用者が、該シグナルの開始が口腔用器具の洗浄の開始を示し、該シグナルの停止が該口腔用器具の洗浄が停止したことを示すと感知するようなものである。該知覚シグナルは、洗浄組成物を利用している消費者によって聞かれるのに十分な量および持続時間を有する可聴シグナルであって、該組成物が作用していることを示していると消費者が感知し、十分な洗浄作用が起こるのに十分な時間が経過したとき停止する可聴シグナルであってもよい。洗浄組成物は、口腔用器具と共に使用するのに適当な洗浄成分を含む粉末または錠剤であって、水と接触持に可聴シグナルを生じる粉末または錠剤であってもよい。可聴シグナルは、予め決められた時間、例えば、10分またはそれ以内、持続しうる。一の具体例において、可聴シグナルの長さは、洗浄剤成分が口腔用器具の十分な消毒および洗浄を提供するのに必要な時間、例えば、5分、3分、または1分と一致するように設定される。
【0010】
別の具体例において、知覚シグナルは、十分な洗浄が起こるために十分な時間が経過後に開始し、洗浄期間の完了を示していると消費者によって感知されるように設定されてもよい。
【0011】
可聴シグナルの長さは、種々の手段によって操作されてもよい。例えば、可聴シグナルは、口腔用器具の消毒の間に消費されうるある特定の洗浄成分の存在によって引き起こされてもよい。いったん洗浄成分が消費されると、可聴シグナルは停止する。
【0012】
別法では、可聴シグナルは、可聴シグナルを少なくとも10分間、一の具体例において、少なくとも5分間、別の具体例において、少なくとも3分間、また別の具体例において、少なくとも1分間維持するのに十分な量のガス化される(gasified)物質を洗浄剤成分に配合することによって提供されうる。
【0013】
一の具体例において、本発明の組成物は、標準的な義歯または口腔用器具洗浄剤に、知覚シグナル成分として働くように、適当なガス化(gasified)物質を添加することによって達成される。適当なガス化物質は、限定するものではないが、非常にはっきりとしたポンという破裂音を生じるように処方されたガス化キャンディーを包含する。かかるキャンディーの例は、POP ROCKS(登録商標)(商業上入手可能であり、Zata Espacial S.A.によって市場に出され、バージニア州フォールズ・チャーチのPop Rocks,Inc.によって流通されている)を包含する。POP ROCKSは、Kleinerらの米国特許第4,289,794号(出典明示により、本明細書の一部とする)により詳細に記載されている。
【0014】
可聴知覚シグナルを提供するようにガス化キャンディーを本発明の組成物中に配合する場合、該キャンディーは、ガスの泡が封入された、粒状形態で提供されるハードシュガー製品であってもよい。ガス化キャンディーは、製菓分野で知られたいずれかの市販の糖類から調製できる。したがって、グルコース、フルクトース、シュークロース、ラクトースなどの糖類を単独または組み合わせて用いてもよい。コーンシロップと組み合わせた1以上の糖の混合物もまた、ガス化キャンディーの満足のいく基剤となりうる。別法では、シュガーレス形態のガス化キャンディーを本発明の組成物に用いてもよい。シュガーレスのガス化キャンディーが好ましい場合、糖代替物、例えば、ソルビトールまたはアスパルテームを糖成分の代わりに用いてもよい。
【0015】
ガス化キャンディーを調製するために使用されるガスは、使用されている糖と実質的に不反応性である市販のガスのいずれか、例えば、二酸化炭素、窒素または空気であってもよい。ガス化キャンディーは、キャンディー1gあたり約0.5〜約15cmのガスを含有する。ガス化物質の水分は、典型的には、約1%〜約5%である。
【0016】
ガス化キャンディーは、当該分野で既知の方法、より詳細には、Kremznerらの米国特許第3,012,893号;Kirkpatrickの米国特許第3,985,910号および第3,895,910号;Hegadornの米国特許第4,001,457号;Kleinerらの米国特許第4,289,794号;Gallartらの米国特許第4,837,039号、第4,952,417号および第5,165,951号に記載される方法によって製造されうる。
【0017】
本発明の洗浄組成物は、また、知覚シグナルのほかに洗浄剤成分を含む。該洗浄成分は、口腔用器具での使用に適したいずれかの洗浄剤であることができる。例えば、歯磨き剤、特に粉末形態の歯磨き剤;限定するものではないが、SmithKline Beecham Corporationとして事業経営中のGlaxoSmithKlineによってPOLIDENTとして販売される義歯洗浄剤およびThe Procter & Gamble CompanyによってFIXODENTとして販売される義歯洗浄剤を包含する義歯洗浄剤;歯ブラシ洗浄剤、例えば、SmithKline Beecham Corporationとして事業経営中のGlaxoSmithKlineによって販売されるAQUABLAST;および口腔用器具で使用するためのいずれか他の洗浄剤が、本発明の洗浄剤組成物における使用に適当である。
【0018】
かかる洗浄剤は、典型的に、発泡系および1以上の漂白剤と共に処方され、界面活性剤、ビルダーおよびキレート化剤;風味剤、着色料;泡沫安定化剤;緩衝化剤;賦形剤;および所望により、口腔用器具から見苦しいステインおよび屑を除去するための酵素のいずれかの1以上を含有していてもよい。
【0019】
漂白剤は、典型的に、無機過酸塩の形態をとり、口腔ケアおよび義歯ケア組成物において使用するためのよく知られた漂白剤、例えば、アルカリ金属およびアンモニウム過硫酸塩、過ホウ酸塩、過炭酸塩、過オキシ炭酸塩および過リン酸塩ならびにアルカリ金属およびアルカリ土類金属および有機酸過酸化物のいずれかから選択することができる。適当な漂白剤の例は、過硫酸および過ホウ酸カリウム、アンモニウム、ナトリウムおよびリチウム一および四水和物、ピロリン酸ナトリウムペルオキシ水和物ならびに過酸化マグネシウム、カルシウム、ストロンチウムおよび亜鉛を包含する。適当な漂白剤にはまた、塩素または次亜塩素酸塩を生じる物質、例えば、複素環式n−クロロイミド、例えば、クロロイソシアヌル酸ナトリウム塩素化ヒダントイン、例えば、1,3−ジクロロ−5,5−ジメチルヒダントイン、および例えば、Dactin、および乾燥無機化合物、例えば、次亜塩素酸カルシウムおよびナトリウムが挙げられる。該漂白剤成分は、好ましくは、洗浄成分の総重量に基づいて、約1%〜約80%の範囲内の量で、一の具体例において、約5%〜約55%の範囲内の量で、錠剤中に配合される。
【0020】
洗浄成分は、また、水の存在下で、発泡を伴って二酸化炭素または酸素を放出する固体基剤の形態をとる発泡系を含みうる。一般に、洗浄成分内に含有される発泡系は、洗浄が開始したこと、およびその後、発泡を起こすものが消費されたとき、洗浄が終了したことを消費者に知らせるのに十分な強度および持続時間を有する知覚シグナルを生じない。適当な発泡系は、水性反応に基づいて、カルボン酸を伴うアルカリ金属炭酸塩またはアルカリ金属過硫酸塩;およびカルボン酸、例えば、クエン酸または酸無水物と組み合わせたアルカリ金属炭酸水素塩;有機塩素物質の反応、例えば、複素環式N−クロロイミドと過酸素剤、例えば、過ホウ酸塩またはペルオキシ炭酸塩のアルカリ金属塩;および当該分野において組成物にとって一般的な、他の既知の二酸化炭素および/または酸素遊離反応を包含する。
【0021】
本明細書において、洗浄剤組成物における使用に適当な界面活性剤は、カルボン酸塩などのアニオン、例えば、直鎖脂肪酸のナトリウム塩;スルホン酸塩、例えば、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩(C13−C15)、石油スルホン酸塩、第二級n−アルカンスルホン酸塩、スルホコハク酸エステル、硫酸化直鎖第一級アルコール(C12−C20)、硫酸化ポリオキシエチレン化直鎖アルコール、硫酸化トリグリセリド;非イオン、例えば、ポリオキシエチレン化アルキルフェノール、ポリオキシエチレン化メルカプタン、長鎖カルボン酸エステル、ポリオキシエチレン化直鎖アルコール、アルカノールアミン凝縮物、N−アルキルベタイン、N−アルキル−ベータ−イミノジプロピオン酸、カルボン酸イミダゾリンおよびスルホ−ベタイン;カチオン、例えば、長鎖アミン塩酸塩およびポリオキシエチレン化長鎖アミン塩酸塩、例えば、植物性および動物性脂肪酸から誘導された第一級アミンの塩、トールオイルまたは合成C12−C18第一級、第二級および第三級アミン、ジアミンおよびポリアミンを包含する。
【0022】
洗浄成分は、所望の口腔用器具を洗浄するために有効量のビルダーおよび封鎖/キレート化剤を含む。一の具体例において、封鎖/キレート化剤の量は、適量の水の中で口腔用器具を洗浄するのに十分であるべきである。適当なビルダーおよびキレート化剤は、錯体リン酸塩、例えば、トリポリリン酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウム;アルカリ金属炭酸塩;アルカリ金属珪酸塩;ゼオライト;およびカルボン酸の塩、例えば、クエン酸ナトリウム;エチレンジアミン四酢酸のアルカリ金属塩;ポリマー塩;ならびにアクリル酸およびマレイン酸およびそれらのコポリマーを包含する。封鎖/キレート化剤の混合物は、本発明の組成物における使用に適当でありうる。例えば、ヘキサメタリン酸塩およびエチレンジアミン四酢酸(EDTA)は、封鎖/キレート化剤系を構成しうる。
【0023】
ここに使用に適当な賦形剤は、結合化合物、例えば、ポリビニルピロリドンおよびポリエチレングリコール;滑沢剤、例えば、ヒュームド(fumed)シリカおよび飽和脂肪酸のアルカリ金属塩;増量剤、例えば、硫酸ナトリウム、アルカリ金属酸性炭酸塩および炭酸塩を包含する。
【0024】
洗浄剤成分における使用に適当な緩衝化剤は、中和された遊離のアルカリ金属炭酸塩、珪酸塩、リン酸塩、カルボン酸、および(H)、(OH)濃度に影響を及ぼす他のイオン化可能な種の組み合わせを包含する。
【0025】
洗浄剤成分は、所望により、酵素的であるように処方してもよい。いずれか適当な酵素物質、例えば、バチラス・ズブチリス(Bacillus subtilis)(サブチリシンとしても知られる)およびバチラス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)の種々の株から得られた酵素物質、例えば、登録商標Durazym、Esperase、Savinase、Maxatase、Alcalase、EverlaseおよびEndodextranaseの下に販売されるものを該組成物において利用してもよい。最終的な組成物が錠剤の形態である場合、使用前の酵素の分解を回避するために、該酵素は、いずれの風味剤からも分離されているべきである。これは、当該分野で既知のいずれかの手段、例えば、カプセル被包化、錠剤の重層化による分離などによって為すことができる。
【0026】
洗浄剤組成物の外観および魅力を向上させるために、および消費者に喜ばれる味を提供するために、着色料および風味剤を本発明の組成物中に配合してもよい。これらの着色料および風味剤は、配合する場合、知覚シグナル成分、洗浄剤成分またはその両方に添加してもよい。本発明の組成物における使用に好ましい風味剤は、天然ミント油ペパーミントおよびスペアミントであるが、メントール、冬緑油、およびシトラスフレーバー、例えば、レモン、ライムおよびオレンジなどの他の風味剤もまた、使用してもよい。他の適当な風味剤およびフレーバー油は、当業者に明らかであろう。風味成分は、好ましくは、組成物の総重量に基づいて、約0.05%〜約4.0%の量、最も好ましくは、約0.1%〜約2%の量で、錠剤中に配合される。市販の着色料を種々の色合いで使用でき、色の選択は、所望の効果によるであろう。当業者は、本発明の組成物における使用に適当な着色料およびその量を決定することができるであろう。
【0027】
本発明の洗浄剤成分は、目的達成に有用ないずれの形態、すなわち、水溶液、液体濃縮物、粉末、錠剤または他の固体系のいずれであってもよい。一の具体例において、洗浄剤成分は、錠剤または粉末形態における粒状物である。知覚シグナルがガス化物質によってもたらされる可聴シグナルである場合、最終的な組成物は、典型的に、実質的に水溶性の錠剤または粉末形態における粒状物である。洗浄作用および付随する知覚シグナルを開始するために、消費者は、例えば、8オンスの室温または温かい水および洗浄されるべき口腔用器具を入れたグラス中に錠剤を落とすことによって、錠剤が容易に崩壊するのに十分な水分を該錠剤に導入するであろう。
【0028】
ここに、下記の実施例を参照することによって、本発明をさらに詳しく説明するが、これらは、本発明を制限しようとするものではないと理解されるべきである。
【実施例】
【0029】
全ての量は、重量%で報告される。
【表1】

*粒子サイズ0.01−12mm
【0030】
上記の処方は、最初に、脱湿条件下で、重炭酸ナトリウムおよび炭酸ナトリウム成分を持ち運び用のビン中で合わせることによって調製される。ミキサー、例えば、オハイオ州トロイのHobart Corporationによって製造されたHobartミキサーを用いて、該成分を約3分間混合する。フレーバーを加え、さらに約3分間、混合を続ける。次いで、クエン酸を加え、1分間混合を続ける。該混合物にモノ過硫酸カリウムを加え、約1分間混合を続ける。次いで、該混合物に過ホウ酸ナトリウムを加え、約1分間混合を続ける。次に、ラウリル硫酸ナトリウムを加え、約1分間混合を続ける。ラウリルスルホ酢酸ナトリウムを加え、さらに約1分間混合を続ける。ガス化キャンディーを加え、約1分間混合を続ける。ポリリン酸ナトリウムを加え、次いで約3分間混合する。ヒュームドシリカを用いる場合、次にそれを加え、約3分間混合する。次いで、着色料、例えば、染料を別々に加え、各添加の後に約3分間混合する。得られる粒状物を粉末形態で用いてもよく、または当該分野で既知のいずれかの手段によって、使用のために打錠してもよい。
【0031】
限定するものではないが、特許および特許出願を包含する本明細書において引用される全ての出版物は、個々の出版物が詳細かつ個々に、あたかも完全に示されているかの如く出典明示により本明細書一部とされることが示されているかのように、出典明示により、本明細書の一部とされる。
上記の記載は、好ましい具体例を包含する本発明を十分に開示する。本明細書に特別に開示された具体例の変更および改良は、付随の特許請求の範囲内にある。さらに工夫することなく、当業者は、上記の記載を用いて、本発明をその完全な範囲まで利用することができると確信する。したがって、いずれの実施例も、単なる例示であって、何ら本発明の範囲を制限するものではないと解釈されるべきである。独占的財産または権利が請求される本発明の具体例は、特許請求の範囲に明記されるとおりである。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
知覚シグナルが洗浄作用の開始または終了を示していると消費者が感知するのに十分な強度および持続時間を有する知覚シグナルを提供する物質を含む口腔用器具洗浄剤組成物。
【請求項2】
知覚シグナルが可聴シグナルである請求項1記載の口腔用器具洗浄剤組成物。
【請求項3】
a)口腔用器具に使用するのに適した洗浄成分;および
b)知覚シグナルを生じることのできる知覚シグナル成分
を含んでなり、ここに、生じた知覚シグナルが、該知覚シグナルが洗浄作用の開始または終了を示していると消費者が感知するのに十分な強度および持続時間を有する、口腔用器具洗浄剤組成物。
【請求項4】
知覚シグナル成分が可聴知覚シグナル成分である請求項3記載の洗浄剤組成物。
【請求項5】
知覚シグナル成分がガス化される物質である請求項4記載の洗浄剤組成物。
【請求項6】
ガス化物質がガス化キャンディーである請求項5記載の洗浄剤組成物。
【請求項7】
ガス化キャンディーが
a)少なくとも1つの糖または糖代替物;および
b)糖または糖代替物と不反応性のガス
を含む請求項6記載の洗浄剤組成物。
【請求項8】
少なくとも1つの糖がグルコース、フルクトース、シュークロースおよびラクトースからなる群から選択される請求項7記載の洗浄剤組成物。
【請求項9】
ガス化キャンディーがさらにコーンシロップを含む請求項8記載の洗浄剤組成物。
【請求項10】
洗浄成分が漂白剤を含む請求項9記載の洗浄剤組成物。
【請求項11】
漂白剤がアルカリ金属およびアンモニウム過硫酸塩、過ホウ酸塩、過炭酸塩、ペルオキシ炭酸塩および過リン酸塩ならびにアルカリ金属およびアルカリ土類金属および有機酸過酸化物からなる群から選択される請求項10記載の洗浄剤組成物。
【請求項12】
洗浄成分がさらに、少なくとも1つの界面活性剤、封鎖/キレート化剤、発泡系、結合剤、風味剤、着色料、錠剤成形剤、酵素、泡沫安定化剤、滑沢剤、緩衝系またはその混合物からなる群から選択される請求項10記載の洗浄剤組成物。
【請求項13】
発泡系が重炭酸ナトリウムおよびクエン酸を含む請求項12記載の洗浄剤組成物。
【請求項14】
錠剤として処方および打錠された請求項12記載の洗浄剤組成物。
【請求項15】
界面活性剤がラウリル硫酸ナトリウム、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム、N−アルキルスルホコハク酸二ナトリウム、ラウリルスルホコハク酸二ナトリウム、オレイル硫酸ナトリウム、およびその混合物からなる群から選択される請求項12記載の洗浄剤組成物。
【請求項16】
封鎖/キレート化剤がポリリン酸ナトリウムおよびエチレンジアミン四酢酸からなる群から選択される請求項12記載の洗浄剤組成物。

【公表番号】特表2007−528906(P2007−528906A)
【公表日】平成19年10月18日(2007.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−506138(P2007−506138)
【出願日】平成16年12月15日(2004.12.15)
【国際出願番号】PCT/US2004/041956
【国際公開番号】WO2006/065239
【国際公開日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【出願人】(591002957)スミスクライン・ビーチャム・コーポレイション (341)
【氏名又は名称原語表記】SMITHKLINE BEECHAM CORPORATION
【Fターム(参考)】