説明

移動端末をコンピュータの入出力装置とする装置及びそのシステム、並びに方法

【課題】ユーザが従来の移動端末を利用してVoIP通話の発信・着信を可能とする、コンピュータの入出力装置となる移動端末、及び移動端末をコンピュータの入出力装置として実現するコンピュータ、そのためのシステムおよび方法を提供することが主な目的である。
【解決手段】本発明は、移動端末側音声入出力部と、移動端末側送受信部と、コンピュータ側送受信部と、コンピュータ側仮想化音声ドライバ部を含み、移動端末をコンピュータの入出力装置とするシステム、このシステムの移動端末とコンピュータ、方法が開示されている。本発明のシステム及び移動端末とコンピュータ、方法によれば、従来の移動端末を利用して、移動端末でコンピュータの入出力装置を仮想化することを直接実現することによって、ユーザが、当該移動端末を使って、VoIP通話の発信・着信を実現する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、仮想化ドライバ技術に関して、特に、コンピュータの入出力装置としての移動端末と、移動端末をコンピュータの入出力装置として実現するコンピュータ及びそのシステム、並びに方法とに関する。
【背景技術】
【0002】
通常では、移動端末は通信端末として利用され、携帯性と移動の可能性を有し、ユーザが何時でも、何処でも、任意の他のユーザとの間に通信できることを実現することが可能であるという利点があった。現在、リアルタイム通信ソフトウェアとIP電話(VoIP)の通信ソフトウェアの発展につれ、コンピュータにおいては、音声通信の機能を有し、VoIP音声通信を実現するための多くのソフトウェア、例えば、Skype、MSN、QQ、またはGoogle Talkが現れた。なお、音声通信がこのような方式によりコンピュータにて実現されていることは、ユーザ間の通信手段を豊富にさせたことだけでなく、従来の移動通信端末を利用する通信料金に比べてより安くなるという利点もあった。一方、ユーザがコンピュータで上述したソフトウェアを使用することに束縛されたという欠点もあった。したがって、今、音声通信を、上述した二つの通信手段を組み合わせて両者の利点を兼ねることにより実現するということが、ユーザにとって必要である。つまり、ユーザが必要としているのは、ユーザ間の通話がコンピュータにて音声通信機能を有するソフトウェアと移動端末とにより実現され、移動端末通信の利便性と移動の可能性を利用して、従来の電話体験を実現するということである。
【0003】
従来、移動端末にてブルートゥースイヤホンプロトコルが実現され、このプロファイルにより、移動端末でブルートゥースイヤホンを仮想化しコンピュータに接続することによって、VoIP通話の発信・着信を実現させるという解決方法が提案されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の技術には、以下のような欠点が存在している。
【0005】
1.利用されているブルートゥースイヤホンプロファイルが音声チャネルであり、アナログ音声信号が転送されているので、拡張性がよくなく、例えば音声データを圧縮するような、さらになる拡張処理をすることができない。
【0006】
2.ブルートゥースイヤホンプロファイルが汎用通信プロファイルでないので、ユーザは、移動端末の製造業者側が従来の移動端末におけるブルートゥースプロトコルスタックを訂正して制定した後、その移動端末によって、VoIP通話の発信・着信を実現するということが必要であり、つまり、従来の移動端末では、上記のような解決方法を実現することができない。
【0007】
本発明は、上述したようなことに鑑みてなされたものであり、従来の移動端末でコンピュータの入出力装置を仮想化することが直接実現されることによって、ユーザがこの移動端末を利用してVoIP通話の発信・着信を実現する、コンピュータの入出力装置となる移動端末、及び移動端末をコンピュータの入出力装置として実現するコンピュータを提供することが主な目的である。
【0008】
本発明の他の目的としては、従来の移動端末でコンピュータの入出力装置を仮想化することを直接実現することによって、ユーザがこの移動端末を用いてVoIP通話の発信・着信を実現する、移動端末をコンピュータの入出力装置として実現するシステムを提供することである。
【0009】
本発明のさらに他の目的としては、従来の移動端末でコンピュータの入出力装置を仮想化することを直接実現することによって、ユーザがこの移動端末を用いてVoIP通話の発信・着信を実現する、移動端末をコンピュータの入出力装置として実現する方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述目的を達成するために、本発明の技術方案が以下のように実現される。
本発明は、コンピュータの入力装置とする移動端末であって、
前記移動端末は、移動端末側音声入力部と、移動端末側送信部とを含み、
前記移動端末側音声入力部は、前記移動端末側送信部とコンピュータ側受信部とを介して、コンピュータ側仮想化音声ドライバ部に接続されて、音声データを収集し、
前記移動端末側送信部は、前記移動端末側音声入力部から前記音声データを取得して、前記コンピュータ側受信部に送信することを特徴とする。
【0011】
前記移動端末において、前記移動端末側送信部は、近距離無線転送方式により、前記音声データを送信することを特徴とする。
【0012】
前記移動端末において、前記近距離無線転送方式は、ブルートゥース転送プロトコルにより転送する方式を含むことを特徴とする。
【0013】
前記移動端末において、前記移動端末側送信部は、さらに、ブルートゥースシリアルポートプロファイルにより前記音声データを送信することを特徴とする。
【0014】
前記移動端末において、前記音声データに対して、圧縮及び/又は音声変更及び/又はトーン変更を含む処理を行う移動端末側音声処理部をさらに含むことを特徴とする。
【0015】
また、本発明は、コンピュータの出力装置とする移動端末であって、
移動端末側音声出力部と、移動端末側受信部とを含み、
前記移動端末側音声出力部は、前記移動端末側受信部とコンピュータ側送信部とを介して、コンピュータ側仮想化音声ドライバ部に接続されて、音声データを再生し、
前記移動端末側受信部は、前記コンピュータ側送信部から前記音声データを受信して、前記移動端末側音声出力部に送信することを特徴とする。
【0016】
前記移動端末において、前記移動端末側受信部は、近距離無線転送方式により前記音声データを受信することを特徴とする。
【0017】
前記移動端末において、前記近距離無線転送方式は、ブルートゥース転送プロトコルにより転送する方式を含むことを特徴とする。
【0018】
前記移動端末において、前記移動端末側受信部は、さらに、ブルートゥースシリアルポートプロファイルにより前記音声データを受信することを特徴とする。
【0019】
前記移動端末において、前記音声データに対して、伸長及び/又は音声変更及び/又はトーン変更を含む処理を行う移動端末側音声処理部をさらに含むことを特徴とする。
【0020】
また、本発明は、移動端末をコンピュータの入出力装置とすることを実現するコンピュータであって、
コンピュータ側送信部と、コンピュータ側受信部と、コンピュータ側仮想化音声ドライバ部とを含み、
前記コンピュータ側送信部は、前記コンピュータ側仮想化音声ドライバ部から受信した音声データを、移動端末側受信部に送信し、
前記コンピュータ側受信部は、移動端末側送信部から受信された音声データを、前記コンピュータ側仮想化音声ドライバ部に送信し、
前記コンピュータ側仮想化音声ドライバ部は、移動端末をコンピュータの入出力装置とすることを実現することを特徴とする。
【0021】
前記コンピュータにおいて、前記コンピュータ側送信部は、近距離無線転送方式により前記音声データを送信し、前記コンピュータ側受信部は、近距離無線転送方式により前記音声データを受信することを特徴とする。
【0022】
前記コンピュータにおいて、前記近距離無線転送方式は、ブルートゥース転送プロトコルにより転送する方式を含むことを特徴とする。
【0023】
前記コンピュータにおいて、前記コンピュータ側送信部は、さらに、ブルートゥースシリアルポートプロファイルにより前記音声データを送信し、前記コンピュータ側受信部は、さらに、ブルートゥースシリアルポートプロファイルにより前記音声データを受信することを特徴とする。
【0024】
前記コンピュータにおいて、前記音声データに対して、伸長/圧縮及び/又は音声変更及び/又はトーン変更を含む処理を行うコンピュータ側音声処理部をさらに含むことを特徴とする。
【0025】
前記コンピュータにおいて、コンピュータ側仮想化音声ドライバ部は、仮想化サウンドカードドライバの方式によって、移動端末でコンピュータの入出力装置を仮想化することをさらに実現することを特徴とする。
【0026】
また、本発明は、移動端末をコンピュータの入出力装置とすることを実現するシステムであって、
移動端末側音声入力部と、移動端末側音声出力部と、移動端末側送信部と、移動端末側受信部と、コンピュータ側送信部と、コンピュータ側受信部と、コンピュータ側仮想化音声ドライバ部とを含み、
前記移動端末側音声入力部は、前記移動端末側送信部と前記コンピュータ側受信部とを介して、前記コンピュータ側仮想化音声ドライバ部に接続されて、音声データを収集し、
前記移動端末側音声出力部は、前記移動端末側受信部と前記コンピュータ側送信部とを介して、前記コンピュータ側仮想化音声ドライバ部に接続されて、音声データを再生し、
前記移動端末側送信部は、前記音声データを前記移動端末側音声入力部から取得して、前記コンピュータ側受信部に送信し、
前記コンピュータ側受信部は、前記音声データを受信して、前記コンピュータ側仮想化音声ドライバ部に送信し、
前記コンピュータ側送信部は、前記コンピュータ側仮想化音声ドライバ部から受信した前記音声データを、前記移動端末側受信部に送信し、
前記移動端末側受信部は、前記音声データを受信して、前記移動端末側音声出力部に送信し、
前記コンピュータ側仮想化音声ドライバ部は、移動端末をコンピュータの入出力装置とすることを実現することを特徴とする。
【0027】
前記システムにおいて、前記移動端末側送信部と前記コンピュータ側受信部との間、または、前記コンピュータ側送信部と前記移動端末側受信部との間で、近距離無線転送方式により前記音声データを転送することを特徴とする。
【0028】
前記システムにおいて、前記近距離無線転送方式は、ブルートゥース転送プロトコルにより転送する方式を含むことを特徴とする。
【0029】
前記システムにおいて、前記ブルートゥース転送プロトコルは、ブルートゥースシリアルポートプロファイルを含むことを特徴とする。
【0030】
前記システムにおいて、前記音声データに対して、伸長/圧縮及び/又は音声変更及び/又はトーン変更を含む処理を行う移動端末側音声処理部と、
前記音声データに対して、伸長/圧縮及び/又は音声変更及び/又はトーン変更を含む処理を行うコンピュータ側音声処理部とをさらに含むことを特徴とする。
【0031】
前記システムにおいて、コンピュータ側仮想化音声ドライバ部は、仮想化サウンドカードドライバの方式によって、移動端末でコンピュータの入出力装置を仮想化することを実現することを特徴とする。
【0032】
また、本発明は、移動端末をコンピュータの入出力装置とすることを実現する方法であって、
コンピュータ側仮想化音声ドライバ部は、仮想化サウンドカードドライバの方式によって、移動端末でコンピュータの入出力装置を仮想化するステップを含むことを特徴とする。
【0033】
前記方法において、前記の移動端末でコンピュータの入出力装置を仮想化する前に、
前記移動端末における音声装置により、収集した音声データを前記コンピュータ側仮想化音声ドライバ部に送信するステップをさらに含むことを特徴とする。
【0034】
前記方法において、前記の移動端末でコンピュータの入出力装置を仮想化した後に、
前記移動端末における音声装置により、前記コンピュータ側仮想化音声ドライバ部から音声データを受信し再生するステップをさらに含むことを特徴とする。
【0035】
前記方法において、前記移動端末と前記コンピュータとの間で、近距離無線転送方式により、前記音声データを転送することを特徴とする。
【0036】
前記方法において、前記近距離無線転送方式は、ブルートゥース転送プロトコルにより転送する方式を含むことを特徴とする。
【0037】
前記方法において、前記ブルートゥース転送プロトコルは、ブルートゥースシリアルポートプロファイルを含むことを特徴とする。
【0038】
前記方法において、前記の収集した音声データをコンピュータ側仮想化音声ドライバ部に送信する前に、圧縮及び/又は音声変更及び/又はトーン変更の処理を行うことを特徴とする。
【0039】
前記方法において、前記コンピュータ側仮想化音声ドライバ部から音声データを受信して、伸長及び/又は音声変更及び/又はトーン変更の処理を行った後、再生することを特徴とする。
【0040】
前記方法において、前記圧縮処理は、前記音声データの異なる種類に応じて、それらに応じた圧縮アルゴリズムにより、異なる圧縮比を得る処理であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0041】
本発明を適用する利点については、以下のとおりである。
【0042】
1.本発明は、ブルートゥースシリアルポートプロファイルという汎用プロトコルが使用されているため、移動端末に対して、システム的に開発を行う必要がなく、例えば、下位層プロトコルを訂正して、従来の移動端末を大部分サポートすることができ、移動端末をコンピュータの入出力装置とする機能が直接実現される。
【0043】
2.本発明は、デジタル信号を転送するため、デジタル信号がコンピュータに送信される前に、デジタル信号に対する処理及び圧縮などの動作を行うことができる。そして、デジタル信号が圧縮されることによって、転送に用いられる帯域幅を減少することができ、ビデオ信号と音声信号とを同時に転送することが可能になるだけでなく、効果も良好である。一方、従来の技術を適用すると、転送の帯域幅が制限されているため、ビデオ信号と音声信号を同時に転送する効果が劣っている。
【0044】
3.本発明は、ブルートゥースシリアルポートプロファイルのデータ転送の特徴と、移動端末などの装置の演算能力が低いことと、本発明が主に音声データの転送に適用されること等の要素に対して、それらに応じた圧縮アルゴリズムが用いられている。具体的には、圧縮する時に装置の能力に対する要求を減少することができ、音声データに対する理想的な圧縮比を得ることもできる。
【0045】
4.本発明は、移動端末の利便性と移動の可能性の通話優勢と、コンピュータにて音声通信機能を有するソフトウェアの優勢とを合わせ、直接に移動端末でIP電話をかけることが実現され、移動端末の通話費用を省くことになる。
【0046】
5.本発明におけるコンピュータ側仮想化音声ドライバ部が、コンピュータにおける下位層に行うハードウェアシミュレーションを実現するためのものであるので、上位層のVoIPアプリケーションプログラムに対して特に要求がなく、互換性が良好である。したがって、流行的なリアルタイム通信ソフトウェア、例えばQQ、MSN、SkypeまたはGoogle Talkなどのような音声通信機能を有するリアルタイム通信ソフトウェアをサポートすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0047】
本発明は、汎用転送プロトコルである近距離転送方式によって、デジタル信号を転送する。移動端末をコンピュータの入出力装置とする機能が直接実現されている。ここでは、近距離転送方式はブルートゥース転送プロトコルにより行う転送方式を含む。さらに、ブルートゥース転送プロトコルはブルートゥースシリアルポートプロファイルを含む。
【0048】
同時に、コンピュータ側仮想化音声ドライバ部によって、コンピュータにおける下位層に行うハードウェアシミュレーションが実現されている。なお、移動端末と、上位層のVoIPアプリケーションプログラム、例えばQQ、MSN、SkypeまたはGoogle Talk間には、コンピュータ側仮想化音声ドライバ部によって、双方向遮断と汎用識別を実現することができるので、本発明を適用すれば、良好な互換性を有し、音声通信機能を有する流行的なリアルタイム通信ソフトウェアをサポートすることができる。
【0049】
以下、本発明の目的、技術方案と利点をさらに明らかにするために、実施例を挙げ、図面を参照して、本発明の詳細をさらに説明する。
【0050】
図1に示すように、コンピュータの入力装置とする移動端末11は、移動端末側音声入力部111と、移動端末側送信部113とを含む。
【0051】
その中に、移動端末側音声入力部111は、移動端末側送信部113とコンピュータ側受信部とを介して、コンピュータ側仮想化音声ドライバ部に接続され、音声データを収集している。移動端末側送信部113は、移動端末側音声入力部111から、収集した音声データを取得し、コンピュータ側受信部に送信する。
【0052】
ここでは、移動端末をマイクロフォンのような入力装置とする。移動端末側送信部113は、近距離無線転送方式によって、前記音声データを送信する。近距離無線転送方式は、ブルートゥース転送プロトコルにより転送する方式を含むが、このようなブルートゥース転送プロトコルを使用することに限定されていない。さらに、移動端末側送信部113は、ブルートゥースシリアルポートプロファイルによって、前記音声データを送信してもよい。
【0053】
コンピュータの入力装置とする移動端末11は、移動端末側音声処理部112をさらに含む。前記移動端末側音声処理部112は、前記音声データに対して、圧縮及び/又は音声変更(voice modification)及び/又はトーン変更(tonal modification)を含む処理を行うための第1の移動端末側音声処理部112である。
【0054】
図2に示すように、コンピュータの入力装置とする移動端末12は、移動端末側音声出力部121と、移動端末側受信部123とを含む。
【0055】
なお、移動端末側音声出力部121は、移動端末側受信部123とコンピュータ側送信部とを介して、コンピュータ側仮想化音声ドライバ部に接続され、音声データを再生する。移動端末側受信部123は、前記音声データをコンピュータ側送信部から受信し、移動端末側音声出力部121に送信する。
【0056】
ここでは、移動端末をイヤホンのような出力装置とする。移動端末側受信部123は、近距離無線転送方式によって、前記音声データを受信する。近距離無線転送方式は、ブルートゥース転送プロトコルにより転送する方式を含むが、このようなブルートゥース転送プロトコルを使用することに限定されていない。さらに、移動端末側受信部123は、ブルートゥースシリアルポートプロファイルによって、前記音声データを受信する。
【0057】
コンピュータの出力装置とする移動端末12は、移動端末側音声処理部をさらに含む。前記移動端末側音声処理部は、前記音声データに対して、伸長及び/又は音声変更及び/又はトーン変更を含む処理を行うための第2の移動端末側音声処理部122である。
【0058】
図3に示すように、移動端末をコンピュータの入出力装置とすることを実現するコンピュータ2は、コンピュータ側送信部21と、コンピュータ側受信部25と、コンピュータ側仮想化音声ドライバ部23とを含む。
【0059】
なお、コンピュータ側送信部21は、コンピュータ側仮想化音声ドライバ部23から受信された音声データを、移動端末側受信部123に送信する。コンピュータ側受信部25は、移動端末側送信部113から受信された音声データを、コンピュータ側仮想化音声ドライバ部23に送信する。コンピュータ側仮想化音声ドライバ部23は、移動端末をコンピュータの入出力装置とすることを実現する。
【0060】
ここでは、コンピュータ側送信部21は、近距離無線転送方式によって、前記音声データを送信する。コンピュータ側受信部25は、近距離無線転送方式によって、前記音声データを受信する。近距離無線転送方式は、ブルートゥース転送プロトコルにより転送する方式を含むが、このようなブルートゥース転送プロトコルを使用することに限定されていない。さらに、コンピュータ側送信部21は、ブルートゥースシリアルポートプロファイルによって、前記音声データを送信する。コンピュータ側受信部25は、ブルートゥースシリアルポートプロファイルによって、前記音声データを受信する。
【0061】
さらに、コンピュータ側仮想化音声ドライバ部23は、仮想化サウンドカードドライバの方式によって、移動端末でコンピュータの入出力装置を仮想化することを実現する。
【0062】
移動端末をコンピュータの入出力装置とすることを実現するコンピュータ2は、前記音声データに対して、伸長/圧縮及び/又は音声変更及び/又はトーン変更を含む処理を行うためのコンピュータ側音声処理部22をさらに含む。ここでは、コンピュータ側仮想化音声ドライバ部23によりコンピュータ側送信部21に送信された音声データについて、音声データを圧縮してから送信することが必要である。コンピュータ側受信部25によりコンピュータ側仮想化音声ドライバ部23に送信された音声データについて、音声データを伸長してから送信することが必要である。
【0063】
移動端末をコンピュータの入出力装置とすることを実現するコンピュータ2は、VoIP電話をかけ、ユーザ間の音声チャットを実現するためのコンピュータ側音声チャット部24をさらに含む。
【0064】
図4に示すように、移動端末をコンピュータの入出力装置とすることを実現するシステムは、移動端末側音声入力部111と、移動端末側音声出力部121と、移動端末側送信部113と、移動端末側受信部123と、コンピュータ側送信部21と、コンピュータ側受信部25と、コンピュータ側仮想化音声ドライバ部23とを含む。
【0065】
なお、移動端末側音声入力部111は、移動端末側送信部113とコンピュータ側受信部25とを介して、コンピュータ側仮想化音声ドライバ部23に接続され、音声データを収集する。移動端末側音声出力部121は、移動端末側受信部123とコンピュータ側送信部21とを介して、コンピュータ側仮想化音声ドライバ部23に接続され、音声データを再生する。移動端末側送信部113は、移動端末側音声入力部111から前記音声データを取得し、コンピュータ側受信部25に送信する。コンピュータ側受信部25は、前記音声データを、コンピュータ側仮想化音声ドライバ部23に送信する。コンピュータ側送信部21は、コンピュータ側仮想化音声ドライバ部23から受信した音声データを、移動端末側受信部123に送信する。移動端末側受信部123は、前記音声データを受信し、移動端末側音声出力部121に送信する。コンピュータ側仮想化音声ドライバ部23は、移動端末をコンピュータの入出力装置とすることを実現する。
【0066】
ここでは、移動端末側音声入力部111により収集されて送信された音声データは、デジタル信号であり、このデジタル信号に対して、例えば圧縮などの一連の拡張処理を行える。
【0067】
ここでは、移動端末側送信部113とコンピュータ側受信部25との間に、または、コンピュータ側送信部21と移動端末側受信部123との間で、近距離無線転送方式によって、前記音声データを転送する。前記近距離無線転送方式は、ブルートゥース転送プロトコルにより転送する方式を含むが、このようなブルートゥース転送プロトコルを使用することに限定されていない。前記ブルートゥース転送プロトコルは、ブルートゥースシリアルポートプロファイルを含む。したがって、ブルートゥースシリアルポートプロファイルが転送チャンネルとして用いられる。また、ブルートゥースシリアルポートプロファイルは、ブルートゥースイヤホンプロファイルをさらに含む。
【0068】
なお、ブルートゥースシリアルポートプロファイルによりデータを転送することについては、装置における既存のシリアルポートプロトコルを用いてもよいし、新たに作成されたブルートゥースシリアルポートプロファイルを用いてもよい。具体的な方式は、移動端末側がコンピュータ側における既存のシリアルポートプロトコルに接続され、または新たなシリアルポートプロトコルがコンピュータ側において作られて、移動端末側がコンピュータ側のシリアルポートプロトコルに接続され、またはコンピュータ側が移動端末側における既存のシリアルポートプロトコルに接続され、または新たなシリアルポートプロトコルが移動端末側において作られて、コンピュータ側が移動端末側のシリアルポートプロトコルに接続されるということを含む。
【0069】
ここでは、コンピュータ側仮想化音声ドライバ部23は、仮想化サウンドカードドライバ方式によって、移動端末でコンピュータの入出力装置、例えば音声装置を仮想化する。これによって、上位層に音声通信機能を有するアプリケーションプログラム、例えばQQ、MSN、SkypeまたはGoogle Talkがこの移動端末を正確に識別し使用することができるようになる。
【0070】
コンピュータ側仮想化音声ドライバ部23は、仮想化サウンドカードドライバプログラムを実行するためのものである。上位層は、音声通信機能を有するアプリケーションプログラムであるVoIPアプリケーションプログラムである。
【0071】
なお、仮想化サウンドカードドライバプログラムがコンピュータ側においてその下位層をハードウェアシミュレーションしたことによって、その上位層のVoIPアプリケーションプログラムに対して特に要求がなく、互換性がよく、VoIPアプリケーションプログラムがこの移動端末をコンピュータの出力装置として正確に識別することができ、移動端末でコンピュータの入出力装置を仮想化する機能が実現される。
【0072】
即ち、コンピュータ側仮想化音声ドライバ部23に用いられた仮想化サウンドカードドライバ方式は、汎用性と双方向遮断性を有するので、仮想化サウンドカードドライバ方式を用いると、QQ、MSN、SkypeまたはGoogle Talkなどの異なる上位層のVoIPアプリケーションプログラムを別に開発する必要がなく、移動端末をそれらのアプリケーションプログラムの音声入出力装置として使用されることを、直接実現することができる。これらのアプリケーションプログラムが、コンピュータ側仮想化音声ドライバ部23を直接識別することができ、移動端末とコンピュータとのデータ交換も、このコンピュータ側仮想化音声ドライバ部23により実現されているので、このコンピュータ側仮想化音声ドライバ部23によって、移動端末とアプリケーションプログラムを関連させることができ、移動端末でコンピュータの入出力装置を仮想化する機能が実現される。
【0073】
具体的には、使用された仮想化サウンドカードドライバ方式は、マイクロソフトウェア社の規格化に基づくものであるので、汎用方式であり、上位層のVoIPアプリケーションプログラムによって直接使用及び識別されることができる。
【0074】
また、サウンドカードドライバ方式と仮想化サウンドカードドライバ方式との区別において、サウンドカードドライバ方式を利用する場合、コンピュータ上に実際のサウンドカードが存在し、このコンピュータのハードウェアであるこのサウンドカードにより、コンピュータ上に実際のデータを収集し、サウンドカードドライバプログラムにより上位層のVoIPアプリケーションプログラムに与えるが、仮想化サウンドカードドライバ方式を利用する場合、コンピュータ以外の他の装置から収集した、コンピュータのハードウェアでないものからの仮想化データを、仮想化サウンドカードドライバプログラムにより上位層のVoIPアプリケーションプログラムに与える。
【0075】
このように、上位層VoIPアプリケーションプログラムと移動端末とに対してそれぞれ参照体として、二つの側面から見ると、仮想化音声ドライバ方式により、ハードウェアでないものからのデータを収集して、上位層のVoIPアプリケーションプログラムに与えることができ、VoIPアプリケーションプログラムは、このデータがどこからのものであるかにも関わらず、このデータをコンピュータからのものとして認識し、正確的に識別することができる一方、上位層のVoIPアプリケーションプログラムは、仮想化音声ドライバ方式により、データを移動端末または他の装置にリターンし、データがどこにリターンされたかにも関わらず、このデータがコンピュータに戻されたと認識する。つまり、利用された仮想化サウンドカードドライバ方式は汎用性と両方向遮断性を有している。
【0076】
移動端末をコンピュータの入出力装置とすることを実現するシステムは、移動端末側音声処理部と、コンピュータ側音声処理部22とをさらに含む。
【0077】
なお、移動端末側音声処理部は、第3の移動端末側音声処理部132であり、移動端末側音声入力部111は、第3の移動端末側音声処理部132を介して移動端末側送信部113に接続されている。移動端末側音声出力部121は、第3の移動端末側音声処理部132を介して移動端末側受信部123に接続されている。
【0078】
第3の移動端末側音声処理部132は、前記音声データに対して、伸長/圧縮及び/又は音声変更及び/又はトーン変更を含む処理を行う。ここでは、移動端末側音声入力部111により移動端末側送信部113に送信された音声データは、圧縮されてから送信されることが必要であり、移動端末側受信部123により移動端末側音声出力部121に送信された音声データは、伸長されてから送信されることが必要である。
【0079】
コンピュータ側音声処理部22は、前記音声データに対して、伸長/圧縮及び/又は音声変更及び/又はトーン変更を含む処理を行う。
【0080】
移動端末をコンピュータの入出力装置とすることを実現するシステムは、システムの上位層であって、VoIPアプリケーションプログラムを実行し、ユーザ間の音声チャットを実現し、VoIP電話をかけるコンピュータ側音声チャット部24をさらに含む。ここでは、VoIPアプリケーションプログラムは、上位層である音声通信機能を有するアプリケーションプログラム、例えばQQ、MSN、SkypeまたはGoogle Talkなどである。
【0081】
図5に示すように、移動端末をコンピュータの入出力装置とすることを実現する方法は、コンピュータ側仮想化音声ドライバ部が仮想化サウンドカード方式によって、即ち、仮想化音声ドライバプログラムが移動端末で音声装置のようなコンピュータの入出力装置を仮想化するステップ101を含む。なお、移動端末を入力装置、例えばマイクロフォンとしてもよいし、移動端末を出力装置、例えばイヤホンとしてもよい。
【0082】
ここでは、実際に、この音声装置が、移動端末におけるイヤホンまたはマイクロフォンとして具体的に示され、イヤホンまたはマイクロフォンによって、ユーザとコンピュータとの間で、ユーザが収集した音声データを送信したり、コンピュータから音声データを受信し再生したりということを実現している。
【0083】
なお、ステップ101の前には、移動端末におけるこの音声装置によって、収集した音声データ、即ち、音声信号をコンピュータ側仮想化音声ドライバ部に送信するというステップ100をさらに含む。
【0084】
ここでは、前記音声データが、コンピュータ側仮想化音声ドライバ部に送信される前に、圧縮及び/又は音声変更及び/又はトーン変更の処理が施されている。
【0085】
圧縮処理について、本発明は、転送される音声データの異なる種類に応じる圧縮アルゴリズムによって、異なる圧縮比が得られる。音声データが転送されていると、音声データの周波数、強さなどの変化が比較的小さいという特徴に基づき、それに対応した圧縮アルゴリズムを利用して、高い圧縮比を得ることができる。圧縮アルゴリズムの複雑度が低いため、移動端末などのような演算能力が高くない装置に適用される。音楽データが転送されていると、音楽データの周波数、強さなどの変化が比較的大きいという特徴に基づき、それに対応した圧縮アルゴリズムを利用して、低い圧縮比しか得ることができない。
【0086】
なお、ステップ101の後には、移動端末におけるこの音声装置によって、前記コンピュータ側仮想化音声ドライバ部から音声データを受信し再生するというステップ102をさらに含む。
【0087】
ここでは、コンピュータ側仮想化音声ドライバ部から音声データを受信して、伸長及び/又は音声変更及び/又はトーン変更の処理を施した後、再生する。
【0088】
ここでは、移動端末とコンピュータとの間に、前記音声データが、近距離無線転送方式により転送されている。なお、近距離無線転送方式は、ブルートゥース転送プロトコルにより転送する方式を含む。さらに、ブルートゥース転送プロトコルは、ブルートゥースシリアルポートプロファイルを含む。
【0089】
以上述べたのは、本発明に最適な実施例にすぎない、本発明の保護範囲に限定することでない。
【図面の簡単な説明】
【0090】
【図1】本発明におけるコンピュータの入出力装置とする移動端末の一実施例の構成を示す図である。
【図2】本発明におけるコンピュータの入出力装置とする移動端末の一実施例の構成を示す図である。
【図3】本発明におけるコンピュータの一実施例の構成を示す図である。
【図4】本発明におけるシステムの一実施例の構成を示す図である。
【図5】本発明における方法の一実施例の実現を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0091】
11 移動端末
12 移動端末
21 コンピュータ側送信部
22 コンピュータ側音声処理部
23 コンピュータ側仮想化音声ドライバ部
24 コンピュータ側音声チャット部
25 コンピュータ側受信部
100 ステップ
101 ステップ
102 ステップ
111 移動端末側音声入力部
112 移動端末側音声処理部
113 移動端末側送信部
121 移動端末側音声出力部
122 移動端末側音声処理部
123 移動端末側受信部
132 移動端末側音声処理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータの入力装置とする移動端末であって、
前記移動端末は、移動端末側音声入力部と、移動端末側送信部とを含み、
前記移動端末側音声入力部は、前記移動端末側送信部とコンピュータ側受信部とを介して、コンピュータ側仮想化音声ドライバ部に接続されて、音声データを収集し、
前記移動端末側送信部は、前記移動端末側音声入力部から前記音声データを取得して、前記コンピュータ側受信部に送信することを特徴とする移動端末。
【請求項2】
前記移動端末側送信部は、近距離無線転送方式により、前記音声データを送信することを特徴とする請求項1に記載の移動端末。
【請求項3】
前記近距離無線転送方式は、ブルートゥース転送プロトコルにより転送する方式を含むことを特徴とする請求項2に記載の移動端末。
【請求項4】
前記移動端末側送信部は、さらに、ブルートゥースシリアルポートプロファイルにより前記音声データを送信することを特徴とする請求項3に記載の移動端末。
【請求項5】
前記音声データに対して、圧縮及び/又は音声変更及び/又はトーン変更を含む処理を行う移動端末側音声処理部をさらに含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の移動端末。
【請求項6】
コンピュータの出力装置とする移動端末であって、
移動端末側音声出力部と、移動端末側受信部とを含み、
前記移動端末側音声出力部は、前記移動端末側受信部とコンピュータ側送信部とを介して、コンピュータ側仮想化音声ドライバ部に接続されて、音声データを再生し、
前記移動端末側受信部は、前記コンピュータ側送信部から前記音声データを受信して、前記移動端末側音声出力部に送信することを特徴とする移動端末。
【請求項7】
前記移動端末側受信部は、近距離無線転送方式により前記音声データを受信することを特徴とする請求項6に記載の移動端末。
【請求項8】
前記近距離無線転送方式は、ブルートゥース転送プロトコルにより転送する方式を含むことを特徴とする請求項7に記載の移動端末。
【請求項9】
前記移動端末側受信部は、さらに、ブルートゥースシリアルポートプロファイルにより前記音声データを受信することを特徴とする請求項8に記載の移動端末。
【請求項10】
前記音声データに対して、伸長及び/又は音声変更及び/又はトーン変更を含む処理を行う移動端末側音声処理部をさらに含むことを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載の移動端末。
【請求項11】
移動端末をコンピュータの入出力装置とすることを実現するコンピュータであって、
コンピュータ側送信部と、コンピュータ側受信部と、コンピュータ側仮想化音声ドライバ部とを含み、
前記コンピュータ側送信部は、前記コンピュータ側仮想化音声ドライバ部から受信した音声データを、移動端末側受信部に送信し、
前記コンピュータ側受信部は、移動端末側送信部から受信された音声データを、前記コンピュータ側仮想化音声ドライバ部に送信し、
前記コンピュータ側仮想化音声ドライバ部は、移動端末をコンピュータの入出力装置とすることを実現することを特徴とするコンピュータ。
【請求項12】
前記コンピュータ側送信部は、近距離無線転送方式により前記音声データを送信し、前記コンピュータ側受信部は、近距離無線転送方式により前記音声データを受信することを特徴とする請求項11に記載のコンピュータ。
【請求項13】
前記近距離無線転送方式は、ブルートゥース転送プロトコルにより転送する方式を含むことを特徴とする請求項12に記載のコンピュータ。
【請求項14】
前記コンピュータ側送信部は、さらに、ブルートゥースシリアルポートプロファイルにより前記音声データを送信し、前記コンピュータ側受信部は、さらに、ブルートゥースシリアルポートプロファイルにより前記音声データを受信することを特徴とする請求項13に記載のコンピュータ。
【請求項15】
前記音声データに対して、伸長/圧縮及び/又は音声変更及び/又はトーン変更を含む処理を行うコンピュータ側音声処理部をさらに含むことを特徴とする請求項11に記載のコンピュータ。
【請求項16】
コンピュータ側仮想化音声ドライバ部は、仮想化サウンドカードドライバの方式によって、移動端末でコンピュータの入出力装置を仮想化することをさらに実現することを特徴とする請求項11乃至15のいずれか1項に記載のコンピュータ。
【請求項17】
移動端末をコンピュータの入出力装置とすることを実現するシステムであって、
移動端末側音声入力部と、移動端末側音声出力部と、移動端末側送信部と、移動端末側受信部と、コンピュータ側送信部と、コンピュータ側受信部と、コンピュータ側仮想化音声ドライバ部とを含み、
前記移動端末側音声入力部は、前記移動端末側送信部と前記コンピュータ側受信部とを介して、前記コンピュータ側仮想化音声ドライバ部に接続されて、音声データを収集し、
前記移動端末側音声出力部は、前記移動端末側受信部と前記コンピュータ側送信部とを介して、前記コンピュータ側仮想化音声ドライバ部に接続されて、音声データを再生し、
前記移動端末側送信部は、前記音声データを前記移動端末側音声入力部から取得して、前記コンピュータ側受信部に送信し、
前記コンピュータ側受信部は、前記音声データを受信して、前記コンピュータ側仮想化音声ドライバ部に送信し、
前記コンピュータ側送信部は、前記コンピュータ側仮想化音声ドライバ部から受信した前記音声データを、前記移動端末側受信部に送信し、
前記移動端末側受信部は、前記音声データを受信して、前記移動端末側音声出力部に送信し、
前記コンピュータ側仮想化音声ドライバ部は、移動端末をコンピュータの入出力装置とすることを実現することを特徴とするシステム。
【請求項18】
前記移動端末側送信部と前記コンピュータ側受信部との間、または、前記コンピュータ側送信部と前記移動端末側受信部との間で、近距離無線転送方式により前記音声データを転送することを特徴とする請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
前記近距離無線転送方式は、ブルートゥース転送プロトコルにより転送する方式を含むことを特徴とする請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
前記ブルートゥース転送プロトコルは、ブルートゥースシリアルポートプロファイルを含むことを特徴とする請求項19に記載のシステム。
【請求項21】
前記音声データに対して、伸長/圧縮及び/又は音声変更及び/又はトーン変更を含む処理を行う移動端末側音声処理部と、
前記音声データに対して、伸長/圧縮及び/又は音声変更及び/又はトーン変更を含む処理を行うコンピュータ側音声処理部とをさらに含むことを特徴とする請求項17に記載のシステム。
【請求項22】
コンピュータ側仮想化音声ドライバ部は、仮想化サウンドカードドライバの方式によって、移動端末でコンピュータの入出力装置を仮想化することを実現することを特徴とする請求項17乃至21のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項23】
移動端末をコンピュータの入出力装置とすることを実現する方法であって、
コンピュータ側仮想化音声ドライバ部は、仮想化サウンドカードドライバの方式によって、移動端末でコンピュータの入出力装置を仮想化するステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項24】
前記の移動端末でコンピュータの入出力装置を仮想化する前に、
前記移動端末における音声装置により、収集した音声データを前記コンピュータ側仮想化音声ドライバ部に送信するステップをさらに含むことを特徴とする請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記の移動端末でコンピュータの入出力装置を仮想化した後に、
前記移動端末における音声装置により、前記コンピュータ側仮想化音声ドライバ部から音声データを受信し再生するステップをさらに含むことを特徴とする請求項23に記載の方法。
【請求項26】
前記移動端末と前記コンピュータとの間で、近距離無線転送方式により、前記音声データを転送することを特徴とする請求項24または25に記載の方法。
【請求項27】
前記近距離無線転送方式は、ブルートゥース転送プロトコルにより転送する方式を含むことを特徴とする請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記ブルートゥース転送プロトコルは、ブルートゥースシリアルポートプロファイルを含むことを特徴とする請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記の収集した音声データをコンピュータ側仮想化音声ドライバ部に送信する前に、圧縮及び/又は音声変更及び/又はトーン変更の処理を行うことを特徴とする請求項24に記載の方法。
【請求項30】
前記コンピュータ側仮想化音声ドライバ部から音声データを受信して、伸長及び/又は音声変更及び/又はトーン変更の処理を行った後、再生することを特徴とする請求項25に記載の方法。
【請求項31】
前記圧縮処理は、前記音声データの異なる種類に応じて、それらに応じた圧縮アルゴリズムにより、異なる圧縮比を得る処理であることを特徴とする請求項29または30に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−89392(P2009−89392A)
【公開日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−249198(P2008−249198)
【出願日】平成20年9月26日(2008.9.26)
【出願人】(504425196)聯想(北京)有限公司 (38)
【氏名又は名称原語表記】LENOVO(BEIJING) LIMITED
【Fターム(参考)】