説明

移動端末機、キー入力装置及びその処理方法

【課題】操作ボタンの数を減らしてボタン操作を容易にしようとする。
【解決手段】多数のキースイッチ200を備えたキー入力装置であって、前記各キースイッチ200は、基板210上に設けられた複数の電極部212,213と、前記複数の電極部212,213の上方に配置された導電性のプレート220と、前記プレート220の上方に配置されたキーボタン230と、を有し、前記キーボタン230への押圧力の大きさに応じて前記プレート220が変形して前記複数の電極部212,213への接触状態が変化し、複数通りの入力操作状態を形成可能とする構成としたものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動端末機及び移動端末機のキー入力装置とキー入力の処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、MP3プレーヤ、携帯情報機器(PDA)、及びセルラーフォンのような各種携帯端末機においては、文字及び数字を入力したり、各種機能を実行する電気信号を発生させるためにキー入力装置が使われる。
【0003】
このようなキー入力装置は、プリント配線基板(PCB)上に付着された、通常メタルドームで形成されたドームシート(Dome Sheet)を備えて構成されている。 露出されたキーボタンを押さえることによって、ドームシートが変形される際、ドームシートはPCBの導体と電気的に接触し、電気信号を制御部に伝送可能となる。これにより、利用者は端末機の各種機能を選択することができる。
【0004】
移動端末機は、通常、多数の機能を有するが、キー入力装置は各ボタンの押し下げ操作に対して単一信号を発生させるようになっている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、端末機の多様な機能またはコンテンツを実行するためには、使用者はキー入力部の多数のボタンを操作しなければならず、ボタン操作を誤って誤作動をもたらすことがある。
【0006】
そこで、本発明は、上記問題を解決するためになされたたものであり、操作ボタンの数を減らしてボタン操作を容易にしようとする移動端末機、キー入力装置及びその処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の発明による移動端末機は、基板上に設けられた複数の電極部、該電極部の上方に配置された導電性のプレート、及び該プレートの上方に配置されたキーボタンを有し、該キーボタンへの押圧力の大きさに応じて前記プレートが変形して前記複数の電極部への接触状態が変化し、複数通りの入力操作状態を形成可能とした複数のキースイッチを具備するキー入力装置と、前記キースイッチの前記複数通りの入力操作状態に応じて複数種の制御信号を発生する制御部と、を備えたものである。
【0008】
第2の発明によるキー入力装置は、多数のキースイッチを備えたキー入力装置であって、前記各キースイッチは、基板上に設けられた複数の電極部と、前記複数の電極部の上方に配置された導電性のプレートと、前記プレートの上方に配置されたキーボタンと、を有し、前記キーボタンへの押圧力の大きさに応じて前記プレートが変形して前記複数の電極部への接触状態が変化し、複数通りの入力操作状態を形成可能とする構成としたものである。
【0009】
第3の発明による移動端末機のキー入力装置の処理方法は、キー入力装置のキースイッチに加えられる押圧力の大きさに応じて発生する複数種の入力信号を入力するステップと、前記入力した複数種の入力信号がいずれの種の入力信号であるかを判断するステップと、前記判断結果に基づいて各種入力信号に対応した機能を実行するステップと、を含むものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、一つのキーボタンへの押圧操作で複数種の制御信号を発生させ、各制御信号に対応した複数の機能を実行させることができる。したがって、操作ボタンの数を減らすことができ、ボタン操作を容易にすることができる。これにより、キー入力装置の大きさを小さくすることができ、該キー入力装置を移動端末機に適用した場合には、表示部の大きさを大きくすることができる。
【0011】
また、キー入力装置のキースイッチをキーボタンへの押圧力の大きさに応じて導電性のプレートが変形して複数の電極部への接触状態が変化し、複数通りの入力操作状態を形成可能とする構成としたことにより、一つのキーボタンで複数種の制御信号の発生を可能としながら、キー入力装置の厚みが厚くなるのを抑制することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明の同一の構成要素には、同一の符号を付して説明する。
【0013】
図1は、本発明の一実施形態に係る移動端末機の、特に、移動電話の制御ブロック図である。
図1に示すように、移動電話100は、RFモジュール110、キー入力装置120、制御部130、音声処理部またはボコーダ140、表示部としてのディスプレイ150、メモリ160、及び振動モータ170を備えて構成されている。
【0014】
RFモジュール110は、前記制御部に電気信号を伝送し、前記制御部から電気信号を受信して、外部機器と通信することにより、外部データを受信することができる。
【0015】
キー入力装置120は、多数のキースイッチを備えている。 各キースイッチは、使用者によって加えられる押圧力に従って第1入力及び第2入力操作状態を呈するようになっている。これにより、キーパッドの各キースイッチは、第1入力操作状態において第1入力信号を供給する第1入力部121と、第2入力操作状態において第2入力信号を供給する第2入力部120とを有する。以下、キー入力装置120が移動電話のキーパッドの場合について説明する。
【0016】
制御部130は、キーパッド120から入力信号を入力し、RFモジュール110、音声処理部140、ディスプレイ150、メモリ160及び振動モータ170などに制御信号を出力する。
【0017】
音声処理部140は、スピーカ141へ音声信号を出力したり、マイク142から音声信号を入力する。 音声処理部140は、制御部130の制御信号によって音声信号を処理する。
【0018】
制御部130により信号処理される映像信号は、ディスプレイ150に提供される。前記ディスプレイ150は、例えばLCDパネルであり、多数の発光ダイオード(Light Emitting Diode;LED)からなるものであってもよく、他の表示パネルであってもよい。
【0019】
メモリ160は、移動電話100の機能を作動させる各種ファイルとプログラム、及びダウンロードされたデータを格納するものである。
【0020】
振動モータ170は、制御部130の制御信号によって振動を発生させる。 例えば、振動モータ170は、後述する制御部のフィードバック信号によって振動を発生させる。
【0021】
図2は、本発明の一実施形態に係るキーパッドによって複数種の信号を出力するフローチャートである。
図2に示すように、使用者が移動電話100の入力装置120のキーボタンを所定の押圧力、例えば、0.05〜0.10N/m2で押すと(S10)、第1入力部121への第1経路が形成されて第1次信号を発生させる(S20)。前記押圧力より高い総圧力、例えば、0.17〜0.21N/m2の圧力が加えられると(S30)、さらに第2入力部122への第2経路が形成されて第2次信号を発生させる(S40)。なお、上記実施形態においては、ステップS40において制御部に入力される信号は、第1次信号と第2次信号とが重畳された多段信号である。
【0022】
このように、キーパッド120は、キーボタンに加えられる押圧力の大きさによって二種の信号を発生させることになる。
【0023】
図3は、図2のキーパッドにより発生された二種の信号を処理するフローチャートである。
図3に示すように、移動電話100の制御部130は、キーパッド120から二種の信号のうち一種の信号を入力する(S100)。このとき、制御部130は、ステップS100で入力した信号が第1入力信号(第1次信号)であるか第2入力信号(第2次信号)であるかを判断する(S200)。この場合、キースイッチに対して所定時間内に第1押圧力を越えて第2押圧力が加えられると第2入力信号が入力されたと判断する。
【0024】
制御部により第1入力信号が入力されたと判断されると、第1入力、例えば数字キー又は記号入力処理が実行される(S320)。数字キー又は記号キーに予め指定された機能がメモリ160格納されているときには、前記指定された機能に該当する各種制御信号がRFモジュール110、音声処理部140、ディスプレイ150及びメモリ160のうちの一つに出力される(S330)。
【0025】
一方、制御部により第2入力信号が入力されたと判断されると、第2入力、例えばカーソルキー入力処理が実行され(S420)、制御部はカーソルキーに該当するフィードバック信号を出力する(S430)。この際、フィードバック信号はLEDの点滅信号、振動モータ170の振動信号、または音声処理部140の音声信号のうち少なくとも一つである。
【0026】
図4は本発明の一実施形態に係るキー入力装置のキースイッチの分解斜視図であり、図5は図4のX−X′線断面図である。 図6及び図7は、図4のY−Y′線断面図である。 以下、図4〜図7を参照して説明する。
図4〜図6に示すように、キー入力装置、例えばキーパッドは、多数のキースイッチを備えている。 各キースイッチ200は、電極部212,213、メタルプレート220、及びキーボタン230を備えて構成されている。 電極部212,213は、基板210の上に形成される。 楕円形の第2電極部213は基板210の略中央に形成されている。第1電極部212対及び支持段対211が前記第2電極部213の周囲に形成されている。第1電極部212対は同じ背丈を有する。 支持段対211は導電性メタルプレート220を支持するものである。また、導電性メタルプレート220は全体的にドーム形状を成している。
【0027】
メタルプレート220の両端部は、第1電極部212対に対して非接触状態で対向するように前記支持段対211により支持されている。
【0028】
キーボタン230がメタルプレート220の上に配置されている。 前記ボタン230の下端面には、第1押圧段231及び第2押圧段232が設けられている。第1押圧段231は、所定量だけ外方に突出して円環状に形成されている。また、 第2押圧段232は、第1押圧段231の突出量よりも少ない突出量で第1押圧段231の内側にて略中央に形成されている。
【0029】
前記ボタン230に所定の圧力(第1押圧力)、例えば、0.05〜0.10N/m2が加えられると、図7に示すように、前記メタルプレート220は、第1押圧段231により押圧されて変形しメタルプレート220の外周縁が第1電極部212対と接触して第1経路が形成される。これにより、メタルプレート220の外周縁及び第1電極部212対は、図1に示す第1入力部121に接続し、第1入力信号が制御部130に供給される。
【0030】
上記第1押圧力より高い圧力(第2押圧力)、例えば、0.17〜0.21N/m2がボタン230に加えられると、メタルプレート220の中央部が第2押圧段232により押圧されて変形し、第2電極部213と接触して第2経路が形成される。これにより、メタルプレート220の中央部及び第2電極部213は、図1に示す第2入力部122に接続し、第2入力信号が制御部130に供給される。
【0031】
移動電話100に適用される本発明の一実施形態に係るキースイッチ200において、電極部212,213の数と形状、メタルプレート220の形状、及び押圧段231,232とボタン200の高さは限定されたものでなく、多段信号を供給する構造及び二種以上の信号を供給する構造であれば変更してもよい。本発明の実施形態に係るキーパッド120またはキー入力装置の厚みは、従来のキーパッドまたはキー入力装置の厚みと同一である。
【0032】
図8〜図10は、本発明の他の実施形態に係るキースイッチの側断面図であり、図4のY−Y′線断面図である。
図8に示すように、キーパッド120の各キースイッチ300は、基板310の上に所定の大きさを有する第1及び第2電極部312,313を備えている。
【0033】
第2電極部313は、基板310の中央部に形成されている。 また、導電性メタルプレート320を支持する支持段対(図4参照)及び第2電極部313と等しい背丈を有する第1電極部312対が第2電極部313の周囲に形成されている。メタルプレート320は凹凸形状を有している。
【0034】
メタルプレート320の外周縁は、第1電極部312対に対して非接触状態で支持段対(図4参照)に支持されている。
【0035】
キーボタン330がメタルプレート320の上に配置されている。 前記ボタン330の下端面には、第1押圧段331が所定量だけ外方に突出させて円環状に形成されている。また、第2押圧段332が第1押圧段331の内側に第1押圧段331と同じ高さを有して形成されている。
【0036】
ボタン330に第1押圧力が加えられると、図9に示すように、メタルプレート320が第1押圧段331によって押圧されて変形し、メタルプレート320の外周縁が第1電極部312対に接触して第1経路が形成され、第1入力信号が供給される。
【0037】
第1押圧力より高い第2押圧力が加えられると、図10に示すように、メタルプレート320の中央部がボタン330の第2押圧段332によって押圧されて変形し、メタルプレートの中央部が第2電極部313と接触して第2経路が形成され、第2入力信号が供給される。
【0038】
図11〜図13は、本発明の更に他の実施形態に係るキースイッチの側断面図であり、図4のY−Y′線断面図である。
図11に示すように、キースイッチ400は、基板410の上に電極部412,413を備えている。 基板410の中央部には第2電極部413が形成され、第2電極部413の側方に隣接して第1電極部412対が形成されている。 同図においては、第2電極部413の突出量が第1電極部412対の突出量より大きい場合を示しているが、第1電極部412対の突出量は、第2電極部413の突出量と同等以上であればよい。
【0039】
メタルプレート420は、導電性メタルで形成され、凹形状を有している。メタルプレート420は、その両端が前記ボタン430の下端面に固定されているが、中央部が前記ボタン430の下端面から離隔するようにする所定の形状を有している。
【0040】
前述した構造を有するボタン430に第1押圧力が加えられると、図12に示すように、メタルプレート420が第2電極部413と接触して第1経路が形成されて第1入力信号が供給される。さらに、第1押圧力よりも大きな第2押圧力がボタン430に加えられると、図13に示すように、メタルプレート420が変形して第1電極部412と接触し、第2経路が形成されて第2入力信号が供給される。
【0041】
図14〜図16は、本発明の更に他の実施形態に係るキースイッチの側断面図であり、図4のY−Y′線断面図である。
図14に示すように、キースイッチ500は、基板510の上に電極部512,513を備えている。 基板510の中央部には第2電極部513が形成され、第2電極部513の突出量より小さい突出量で第1電極部512対が第2電極部513の側方に隣接して形成されている。導電性メタルプレート520を支持する支持段対(図示していない)が第2電極部513の側方にて第1電極部512と交差する方向に形成されている。
【0042】
メタルプレート520の両端は、対向する支持段対により支持される。
【0043】
ボタン530は、メタルプレート520の上に配置されている。ボタン530の下端面には、所定量だけ突出して円環状の一つの押圧段531が設けられている。
【0044】
第1押圧力がキースイッチ500のボタン530に加えられると、図15に示すように、メタルプレート520は押圧段531によって押圧されて変形し、メタルプレート220の中央下面が第2電極部513と接触して第1経路が形成され、第1入力信号が供給される。
【0045】
ボタン530に対して第1押圧力よりも大きな第2押圧力が加えられると、図16に示すように、メタルプレート520の下面周辺部が第1電極部512に接触して第2経路が形成され、第2入力信号が供給される。
【0046】
図17〜図19は、本発明の実施形態に係る移動端末機の正面図である。
図17には、スライド型の移動電話が一例として示されている。 この移動電話900はキーパッド930及びディスプレイ950を備えている。移動端末機900のキーパッド930は3×4アレイで配列されたキースイッチ935を有している。 多数のキースイッチ935は数字0〜9の数字キー、“*”及び“#”の記号キーからなっている。そして、これらのキースイッチ935は、図4〜図8において説明したキースイッチの構造を有している。
【0047】
キースイッチ935の一部、例えば、数字キー‘2’、‘4’、‘6’、及び‘8’に対して第1押圧力が加えられると、数字を表示する信号が制御部に供給される。上記キースイッチに第1押圧力よりも大きい第2押圧力が加えられると、上記数字キーに対応するカーソルキーを表示する信号が制御部に供給される。
【0048】
図18に示すように、キースイッチ935のうち、例えば数字キー‘1’、‘3’及び‘5’は、‘−’、‘OK’のようなホットキーの機能も果たす。したがって、他のホットキーは、外観を簡単にするために本発明の移動電話には設けられていない。
【0049】
図19に示すように、例えば、“*”、“0”、及び“#”のキースイッチは、それぞれ“発信(通話)”、‘C(Clear)’、‘終了’キーとしても機能する。 したがって、他の機能キーは外観を簡単にするために本発明の移動電話には設けられていない。
【0050】
さらに、図17〜図19に示す移動電話のキーパッドは、3×4キーパッドであるが、3×3、4×3、または4×4キーパッドであってもよい。
【0051】
図20は、本発明の実施形態に係るフィードバック信号を有する移動電話の正面図である。
図20に示すように、二つのLED152が移動電話の本体上にて、ディスプレイとキーパッドとの間に配置されている。 LED152の1つ、例えば、図20の左側のLEDは、キースイッチの一つが押圧されて、第1入力信号が発生すると発光するようになっている。また、右側のLEDは、キースイッチの一つがさらに強く押圧されて、第2入力信号が発生すると発光するようになっている。
【0052】
さらに、上記実施形態においては、スライド型の移動電話を用いた場合について説明しているが、移動電話はバー型、フォルダ型、フリップ型移動電話であってもよい。この場合、LED152は、視認し易い所定位置に配置するとよい。
【0053】
本発明の前述した実施例によれば、キー入力装置はキーパッドである。しかしながら、本発明はこれに限られない。キー入力装置は、数字キー及び記号キーにカーソルキー、サイドキー及び各種機能を割り当てることができる。
【0054】
これによって、前述した本発明は、多様な方式で変化できるということが明白である。このような変化は本発明の原理及び範囲から外れないものと見なされなくて、全てのこのような変形は請求範囲内に含まれるということは当業者に明白である。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】本発明の一実施形態に係る移動端末機のブロック図である。
【図2】図1の移動端末機のキーパッドから信号を提供する順序図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る移動端末機によりキー入力処理を示すフローチャートである。
【図4】本発明の一実施形態に係るキーパッドのキースイッチの分解斜視図である。
【図5】図4のキースイッチの側断面図である。
【図6】本発明の一実施形態に係るキースイッチの側断面図であり、初期状態を示している。
【図7】本発明の一実施形態に係るキースイッチの側断面図であり、第1押圧状態を示している。
【図8】本発明の他の実施形態に係るキースイッチの側断面図であり、初期状態を示している。
【図9】本発明の他の実施形態に係るキースイッチの側断面図であり、第1押圧状態を示している。
【図10】本発明の他の実施形態に係るキースイッチの側断面図であり、第2押圧状態を示している。
【図11】本発明の更に他の実施形態に係るキースイッチの側断面図であり、初期状態を示している。
【図12】本発明の更に他の実施形態に係るキースイッチの側断面図であり、第1押圧状態を示している。
【図13】本発明の更に他の実施形態に係るキースイッチの側断面図であり、第2押圧状態を示している。
【図14】本発明の更に他の実施形態に係るキースイッチの側断面図であり、初期状態を示している。
【図15】本発明の更に他の実施形態に係るキースイッチの側断面図であり、第1押圧状態を示している。
【図16】本発明の更に他の実施形態に係るキースイッチの側断面図であり、第2押圧状態を示している。
【図17】本発明に係る移動端末機の正面図であり、数字キーにカーソルキーを割り当てた状態を示している。
【図18】本発明に係る移動端末機の正面図であり、数字キーにカーソルキー及びホットキーを割り当てた状態を示している。
【図19】本発明に係る移動端末機の正面図であり、数字キー及び記号キーにカーソルキー、ホットキー及び他の機能キーを割り当てた状態を示している。
【図20】本発明に係る移動端末機の正面図であり、第1入力信号及び第2入力信号のいずれが選択されたかを示すLEDの搭載例を示している。
【符号の説明】
【0056】
100 移動電話
110 RFモジュール
120 キーパッド
130 制御部
140 音声処理部
150 ディスプレイ
160 メモリ
170 振動モータ
200 キー入力装置
210 基板
211 支持段
212 第1電極部
213 第2電極部
220 メタルプレート
230 ボタン
231 第1押圧段
232 第2押圧段


【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板上に設けられた複数の電極部、該電極部の上方に配置された導電性のプレート、及び該プレートの上方に配置されたキーボタンを有し、該キーボタンへの押圧力の大きさに応じて前記プレートが変形して前記複数の電極部への接触状態が変化し、複数通りの入力操作状態を形成可能とした複数のキースイッチを具備するキー入力装置と、
前記キースイッチの前記複数通りの入力操作状態に応じて複数種の制御信号を発生する制御部と、
を備えて構成した移動端末機。
【請求項2】
前記各キースイッチには、夫々数字又は記号と各種機能とが割り当てられており、前記キーボタンへの第1押圧力により第1入力操作状態が形成されると割り当てられた数字又は記号信号が発生し、前記第1押圧力よりも大きい第2押圧力により第2入力操作状態が形成されると割り当てられた機能信号が発生する構成としたことを特徴とする請求項1記載の移動端末機。
【請求項3】
前記キースイッチに対して所定時間内に第1押圧力を越えて第2押圧力が加えられると第2入力操作状態が選択されることを特徴とする請求項2記載の移動端末機。
【請求項4】
前記機能信号は、カーソルキー信号、ホットキー信号、“発信”、“クリア”及び“終了”を指示する信号であることを特徴とする請求項3記載の移動端末機。
【請求項5】
前記制御部は、前記複数の入力操作状態に応じて発生される複数種の制御信号のうち、少なくとも一種の制御信号が発生されたことを表示させる信号を発生することを特徴とする請求項1記載の移動端末機。
【請求項6】
前記制御信号の処理結果を表示する表示部を備えたことを特徴とする請求項1記載の移動端末機。
【請求項7】
前記プレートは、凹、凸、または凹凸状に形成されたことを特徴とする請求項1記載の移動端末機。
【請求項8】
前記複数の電極部は、それぞれ背丈が異なるように形成されたことを特徴とする請求項1記載の移動端末機。
【請求項9】
前記キーボタンの下端面には、外方に所定量だけ突出して少なくとも一つの段部を形成したことを特徴とする請求項1記載の移動端末機。
【請求項10】
前記キースイッチは、前記プレートが略ドーム形状を成し、前記複数の電極部が、前記ドーム形状のプレートの外周縁と接触する第1電極部と、前記ドーム形状のプレートの中心部と接触する第2電極部とを有することを特徴とする請求項1記載の移動端末機。
【請求項11】
前記キースイッチは、前記キーボタンに加えられる押圧力の大きさに応じて、前記ドーム形状のプレートの外周縁が前記第1電極部と接触して第1入力操作状態を形成し、前記ドーム形状のプレートの中心部が前記第2電極部と接触して第2入力操作状態を形成する構成としたことを特徴とする請求項10記載の移動端末機。
【請求項12】
前記キーボタンの下端面の段部は、前記複数の電極部に対応して形成されたことを特徴とする請求項9記載の移動端末機。
【請求項13】
多数のキースイッチを備えたキー入力装置であって、
前記各キースイッチは、
基板上に設けられた複数の電極部と、
前記複数の電極部の上方に配置された導電性のプレートと、
前記プレートの上方に配置されたキーボタンと、を有し、
前記キーボタンへの押圧力の大きさに応じて前記プレートが変形して前記複数の電極部への接触状態が変化し、複数通りの入力操作状態を形成可能とする構成としたことを特徴とするキー入力装置。
【請求項14】
前記各キースイッチには、夫々数字又は記号と各種機能とが割り当てられており、前記キーボタンへの第1押圧力により第1入力操作状態が形成されると割り当てられた数字又は記号信号が発生し、前記第1押圧力よりも大きい第2押圧力により第2入力操作状態が形成されると割り当てられた機能信号が発生する構成としたことを特徴とする請求項13記載のキー入力装置。
【請求項15】
前記キースイッチに対して所定時間内に第1押圧力を越えて第2押圧力が加えられると第2入力操作状態が選択されることを特徴とする請求項14記載のキー入力装置。
【請求項16】
前記複数の電極部は、前記キーボタンに加えられる押圧力に応じて前記プレートの一領域と接触して第1制御信号を発生させる第1電極部と、前記プレートの他の領域と接触して第2制御信号を発生させる第2電極部とを備えたことを特徴とする請求項13記載のキー入力装置。
【請求項17】
前記キーボタンの下端面には、外方に所定量だけ突出して少なくとも一つの段部を形成したことを特徴とする請求項13記載のキー入力装置。
【請求項18】
前記キースイッチは、前記プレートが略ドーム形状を成し、前記複数の電極部が、前記ドーム形状のプレートの外周縁と接触する第1電極部と、前記ドーム形状のプレートの中心部と接触する第2電極部とを有することを特徴とする請求項13記載のキー入力装置。
【請求項19】
前記キーボタンの下端面の段部は、前記複数の電極部に対応して形成されたことを特徴とする請求項17記載のキー入力装置。
【請求項20】
前記キースイッチは、前記キーボタンに加えられる押圧力の大きさに応じて、前記ドーム形状のプレートの外周縁が前記第1電極部と接触して第1入力操作状態を形成し、前記ドーム形状のプレートの中心部が前記第2電極部と接触して第2入力操作状態を形成する構成としたことを特徴とする請求項18記載のキー入力装置。
【請求項21】
キー入力装置のキースイッチに加えられる押圧力の大きさに応じて発生する複数種の入力信号を入力するステップと、
前記入力した複数種の入力信号がいずれの種の入力信号であるかを判断するステップと、
前記判断結果に基づいて各種入力信号に対応した機能を実行するステップと、
を含むことを特徴とするキー入力装置の処理方法。
【請求項22】
前記複数種の入力信号を入力するステップにおいては、前記キースイッチに第1押圧力が加えられると第1入力信号を入力し、前記キースイッチに前記第1押圧力よりも大きい第2押圧力が加えられると第2入力信号を入力し、
前記機能処理ステップにおいては、前記第1入力信号が入力されたと判断すると第1入力処理を実行し、前記第2入力信号が入力されたと判断すると第2入力処理を実行することを特徴とする請求項21記載のキー入力装置の処理方法。
【請求項23】
前記第1入力処理は前記キースイッチに割り当てられた数字キー又は記号キーの入力処理であり、前記第2入力処理は前記キースイッチに割り当てられた各種機能の入力処理であることを特徴とする請求項22記載のキー入力装置の処理方法。
【請求項24】
前記キースイッチに対して所定時間内に第1押圧力を越えて第2押圧力が加えられると第2入力信号が入力されたと判断することを特徴とする請求項22記載のキー入力装置の処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2007−214129(P2007−214129A)
【公開日】平成19年8月23日(2007.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−27100(P2007−27100)
【出願日】平成19年2月6日(2007.2.6)
【出願人】(502032105)エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド (2,269)
【Fターム(参考)】