説明

粉粒物等の袋詰包装方法及びその装置

【課題】直線コンベヤ方式による袋詰め包装体の形成を能率化する。
【解決手段】両側一対の第1クランプ11は矢印21のごとく往復動し、袋取りセクション13で挟持した包袋10を、前記の運動でもって充填セクション14に搬送し、当該セクション14において前記第1クランプ11から包袋を受け取る一対の仲介クランプ(図示省略)は、その相対接近で前記包袋を開口して計量充填機50らの被包装物の充填を受け、矢印22のごとく往復動する第2クランプ12は、前記仲介クランプから受け取る包袋10を、前記第1クランプとの同調運動でシールセクション15に運搬しシールバー102に搬入する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粉粒物や小物集合体を、コンベヤ方式で袋詰めかつ密封する包装方法及びその装置に関する。
【0002】
コンベヤラインに沿って各包袋を等間隔で運搬し、前記各包袋に対して順次被包装物を充填すると共に、前記各包袋の開口縁を密封する袋詰め包装機としては、一般に下記の特許文献1に示すように、円形ロータの周囲に多数組みのクランプを等間隔に配置すると共に、これら各クランプを前記ロータと一体に断続回転して前記各クランプに挟持される各包袋に、順次被包装物を充填すると共に、前記各包袋の開口縁をシーラでもって順次溶着するものがあるが、当該装置は、ロータ周囲の広い空間における多数のセクョンを利用して、多様の作業を行うのに適し、クランプによる袋取りセクションと、包袋への被包装物充填セクションと、シーラによる包袋開口部のシールセクションとさえ備われば作業が完了する包装機としては不経済、という問題がある。
【0003】
これに対し、下記の特許文献2には、包袋を直線軌道に沿って運搬し、この運搬軌道の3セクションにおいて包装作業を分担する包装装置を開示するが、当該装置(同特許文献の図1、図2参照)は、袋供給セクション2において第1クランプで挟持した包袋を、移送手段3でもって開口セクションに移送し、当該セクションの開口手段2で前記包袋8を開口してシール装置5に送り、当該包袋に計量装置6から被包装物を充填したあと、前記包袋の開口部をシール装置5で密封する構成であり、かかる装置の問題点としては、包袋を幅方向に横送りするタイプとしたため開口セクション4に充填装置6が設置できず、被包装物の計量と、包袋開口部のシールとを1セクションで行うため、その分、作業能率が悪く、能率を上げるために改良余地がある。
【0004】
【特許文献1】特開平9−95311号公報
【特許文献2】特開平8−258801号公報
【発明の開示】
【0005】
本発明は前記の問題点を解決する装置であつて、袋取りセクションと充填セクションとの間で往復動しかつ前記袋取りセクションで挟持した包袋を前記充填セクションまで運搬するする第1クランプと、前記充填セクションにおいて前記第1クランプから前記包袋の両側縁を挟持して受け取ると共に、被包装物の充填のために前記包袋両側縁を接近させて同包袋を開口する一対の仲介クランプと、前記第1クランプの往復動と同調して、前記の充填セクションとシールセクションとの間で往復動し、かつ前記充填セクションにおいて前記仲介クランプから受け取る包装体を前記シールセクションまで運搬して同包袋の開口縁をシーラの間で緊張させる第2クランプと、前記充填セクションおいて、前記仲介クランプが挟持する前記包袋への被包装物の充填に合わせて、リフトプレートを前記包袋の底面に向けて押し上げる対重量軽減機器と、前記第2クランプによる前記包装体の、前記充填セクションから前記シールセクションへの運搬に合わせて、同包装体に、前記リフトプレートから前記シールセクションに設置したデッキプレートまでの間で押圧助成力を作用させるために、前記包装体の運搬軌道に沿って移動する背押し棒とにより構成する。
【0006】
前記装置は、袋取りセクションと、充填セクションと、シールセクションとを直線軌道上に設定する一方、前記袋取りセクションと充填セクションとの間で往復動する第1クランプと、前記第1クランプと同調して前記充填セクションとシールセクションとの間で往復動する一対の第2クランプと、前記充填セクションにおける両側一対の仲介クランプとを備える。そして前記袋取りクションにおいて前記第1クランプで挟持した包袋を、同第1クランプでもって前記充填セクションに運搬して前記仲介クランプに受け渡したあと、同一対の仲介クランプは相対接近して、計量充填機から被包装物の充填を受けるため同包袋を開口すると共に、前記包袋の下域からリフトプレートを、前記シールセクション下域のデッキプレートと同じ高さまで上昇させ、その後、前記仲介クランプから包袋を前記第2クランプに受け渡したあと、同第2クランプでもって前記包袋を前記シールセクションに移動させると共に、同第2クランプの前記シールセクションへの移動と同調する前記直線軌道側部に設置した背押し棒の移動でもって、前記リフトプレート上の包装体を、前記デッキプレートに沿って前記シールセクションまで押し出すのである。
【0007】
要するに、第1クランプは、包袋を計量充填機に対して搬入する役目を果たし、一方第2クランプは前記計量充填機から、被包装物の充填を完了した前記包袋を搬出するため、それぞれが同方向に同調往復動するもので、その間で、仲介クランプは、前記被包装物の充填準備のために、包袋の幅方向に往復動して包袋を開口するものである。従って第1、第2両クランプによる包袋運搬と、仲介クランプによる包袋開口とで役割分担を図っているので、その分、作業能率が向上すると同時に、両側それぞれから突き出る背押し棒は、充填セクションとシールセクションとの間を往復動し、重量のある包袋の移動を助成するのである。
【0008】
請求項に記載する「モータ」は、実施例に記載した直動型の流体シリンダーに対する呼称であるが、動力機器の回転動力を、例えばクランク又はねじ棒スクリュー操作によって直線往復運動に替えるものも、前記の「モータ」に該当し、あらゆる条件に応じて使い分けられる。
【実施例1】
【0009】
簡略化した図1において、袋取りセクション13と、充填セクション14と、シールセクション15とを、包袋運搬用の直線軌道上に等間隔に設定し、第1クランプ11は、前記袋取りセクション13と同充填セクション14との間を規定の時間間隔で往復動21し、同じく第2クランプ12は、前記第1クランプと同調して前記の充填セクション14とシールセクション15との間を往復動22する。
【0010】
より具体的には、平面を示す図2及び側面を示す図3のごとく、4つの角に4本柱をもつ固定型の枠フレーム16があり、この枠フレーム内部両側の、棚面に設けた一対の水平ガイド17それぞれにスライドブロック18を配置し、これら各スライドブロック18それぞれから突き出るアーム19の端に、一対の、前記第1クランプ11を、また前記スライドブロック自体に一対の前記第2クランプ12をそれぞれを配置する。そこで上端を軸とするスイングレバー20の揺動運動を前記のスライドブロック18に加え、同スライドブロック18を前記水平ガイド17に沿って往復動させることにより、図1において両クランプ11、12の、矢印21、22のごとき往復同調運動が生ずることになるのである。
【0011】
なお、図1における第1クランプ11の往復運動に合わせて、同第1クランプ11に包袋10を供給する機器について説明すると、吸盤24を矢印軌道25で回転させる腕26と、包袋を誘導するために、コーナをアール化した案内壁27とからなり、前記案内壁27に沿って矢印のごとくすべり落ちる各包袋の開口縁を、前記吸盤24は吸着し、同包袋の袋口を矢印25に沿って第1クリップ11の方向に断続的に運ぶ結果、一対の第1クランプ11は前記包袋10の両側縁をそれぞれ挟持することになるのである。
【0012】
形を変えて図4に具体的に示すように、操作レバー28で軸29を正逆転とせ、前記軸29に固定した腕30を介して、吸盤24を備える板材を上下に回転させる場合、前記の腕30とリンク31とには長さの差があるので、前記腕30の回転角に拘わらず、前記吸盤24は90度角だけ回転して吸着する包袋10を水平面から垂直面に変位させるのである。なお該図における図1と同一の符号は、実質的に図1と同じ構成要素である。
【0013】
図5は、左右一対の、スライドブロック18の内の、片側のみを図示したもので、既に述べたアーム19に支持する第1クランプ11は、接続口33から作用する空気圧でブロック34内部のアクチュエータを操作することにより、前記第1クランプ11を構成する2つの開閉部材は180度角まで開放するのであり、一方、第1プレート35に支持する一対の連動歯車36を、モータ37の直線運動により相対回転することにより、第2クランプ12を形成する2つの部材は開閉するのである。なお通常、計量充填機50を隔てる両側一対の第1クランプ11の間隔は不変に設定しているが、動第2クランプ12の間隔は、包袋の開口部を緊張するために下記のように変化する構成である。
【0014】
すなわち図7に示す反対側のスライドブロックのごとく、水平ガイド17に載置する同スライドブロックは最下位の基盤40と、先に述べた最上位の第1プレート35と、それらの中間の第2プレート41とにより成り立ち、前記第1、第2両プレート35、41は、それぞれ包袋10の幅方向にスライド可能に結合している。このため、図5及び図6における第2プレート41に固定するモータ38でもって第1プレート35を動かすと、同第1プレート35に支持する第2クランプ12は、充填セクション14に配置する軽量充填機50の充填ノズルに向けて相対変位する。また基盤40と第2プレート41とを連結する2連モータ39は、前記の第2プレート41(図7も参照)を2段階で変位させるのである。なおこの2段階変位の目的は後述する。
【0015】
また図7は、包袋10片側での、第1クランプ11及び第2クランプ12それぞれの挟持箇所及び、仲介クランプ51による挟持箇所を示している。
【0016】
図8にも示すように、前記仲介クランプ51は一対の連動歯車52を介して可動フレーム53に支持され、枠フレーム16に固定したレール54に前記フレーム53をスライド自在に支持する。図7における流体シリンダー55でもってベルクランク56を反転させ、この反転動力を、リンク57を介して前記連動歯車52に伝えることにより、前記仲介クランプ51は包袋10の図示位置を挟持する。
【0017】
図9において、袋取りセクションから第1クランプ11が、包袋10を矢印21のごとく充填セクションに運び込むと、仮想線のように待機する仲介クランプ51は前記包袋10を受け取る。そのあと同仲介クランプ51が矢印60に沿って相対接近して包袋10を開口し、同包袋への被包装物の充填を許容する。被包装物の充填作業が続いている間、第1クランプ11は元の位置に復帰し、それに同調して矢印61方向に移動する第2クランプ12は、充填を終了した包袋10の両側縁を仲介クランプ51から受け取る形で挟持したあと、同包袋を軌道22に沿って搬出する。この場合、第一クランプ11は次位の包袋10を充填セクションに持ち込む。一方、シールセクションにおいて前記第2クランプ12は相対離反して包袋10の開口縁を緊張させるのである。
【0018】
要するに第1クランプ11は、包袋10を計量充填機に対して搬入する役目を果たし、一方第2クランプ12は前記計量充填機から包袋10を搬出するため、それぞれが同方向に同調往復動するもので、その間で、仲介クランプ51は、被包装物の充填準備のために、包袋10の幅方向に往復動して包袋10を開放する。第1、第2両クランプ11、12による包袋運搬と、仲介クランプ51による包袋開口とで役割分担を図っているので、その分、作業能率が向上する。
【0019】
図10に示すように、天板65から吊るしたフレーム66に、下端対向部それぞれに真空カップ68を備える一対のL字型のパイプ67を、ピン69を介して枢支すると共に、前記両ピンそれぞに固定するレバー70、71の間をリンク72で連結する。前リンク70に加わる動力でもって、ピン69を支点にして前記両パイプ67を開放し、両真空カップ68が吸着する包袋10を仮想線のように開放する。かかる包袋の開放は、図9における一対の仲介クランプ51による包袋10の開口動作と共同する作業である。
【0020】
図11において計量充填機50に備わる誘導ホッパー73は、ガイド74に沿って上下動自在であり、ピン75を軸とするレバー76を、ロッド77の操作で回転させ、このレバー76の上下への運動により前記誘導ホッパー73は、開口した包袋10に向けて下降する構成である。
【0021】
図1に示すように計量充填機50の下域に、支持板78に固定したモータ79を介して、上面の水平なリフトプレート80を設置する。計量充填機50から包袋10への被包装物の充填に合わせて、前記リフトプレート80は上昇して被包装物の重量を支え、重量増加による包袋の、クランプからの脱落を防止する。なお実施例では前記モータ79を流体シリンダーにより形成するが、リフトプレート80の上下動を、回転モータによるチェン又はラックの上下動を利用して行うことが可能である。
【0022】
図1において、例えば米穀包装体のような重量物を、第2クランプ12による挟持力のみで、充填セクション14からシールセクション15まで運搬するのは不可能な場合が多い。そこで、図2における両側のスライドブロック18それぞれから突き出る背押し棒90は、水平ガイド17に沿いかつ充填セクションとシールセクションとの間を往復動し、重量のある包袋の移動を助成する。
【0023】
すなわち図12は、両側一対のスライドブロックにおける基盤40を示し、この基盤40に対しての、前記背押し棒90の取り付け関係を図示するもので、前記基盤40の片隅に、柱状ブロック91を、縦軸92を介して枢支すると共に、前記柱状ブロック91の側面に繋ぎ材93を介して固定した軸受け板94の下端に、前記背押し棒90を、ピン95を介して上下に揺動自在に支持する一方、前記柱状ブロック91にブラケット96を介して固定した垂下シリンダー97のピストンロッドの下端と、前記背押し棒90の一端とを自在継ぎ手98を介して連結する。
【0024】
要するに、図1において第2クランプ12が矢印22に沿って移動するとき、前記の背押し棒も、充填セクション14からシールセクション15まで移動し、上限まで上昇したリフトプレート80上の包装体100を、シールセクション15に設けたデッキプレート101上まで滑走させて、当該セクションにおいて、一対シールバー102により前記包装体100の開口縁を挟圧して溶着することができるのである。
【0025】
図12において、基盤40が支える流体シリンダー99により前記の柱状ブロック91を正逆転することで、縦の軸92をして背押し棒90は、櫂を漕ぐようなオール運動を行う。図2において前記のオール運動により両側の背押し棒90の間隔を、実線のように幅狭にしたり、仮想線のように幅広に変更したりでき、第1クランプ11でもって前方に送り出す包袋の送りだし運動に反して、間隔を幅広に変更した一対の背押し棒90を、仲介クランブ51が支持する包袋に干渉を加えずに該包袋の後方に移動できるのである。なお前記背押し棒90による包装体の押し出し作用に、さらに同背押し棒のオール運動を付加して包装体の送り出しを行うことは任意である。
【0026】
図6において使用する包袋10の幅員の大小に対応して、2連モータ39は第2プレート35を2段階に動かして、一対の第1クランプ11の間隔及び、一対の第2クランク12の間隔をそれぞれ同時に、2段階に調整が可能である。なおこの場合、図7において縦軸材105によるレバーの回転で、レール54に沿って可動フレーム53を動かし、両側一対の仲介クランプ51の間隔調整を行う。
【0027】
図5、図6に実施例として示す3種類のモータ37〜39は、すべて直動式の流体シリンダーであるが、これらをサーボ式に、また回転モータに変更でき、回転モータによるねじ棒の回転角調整でもって、各種包袋の幅に合わせた各クランク間隔のコントロールが可能である。
【0028】
図13には、大きさの異なる3種類の包袋10を仮想線で示しているが、前記各包袋のそれぞれの縦長寸法に対応し、ねじ棒110の回転で、前記のリフトプレート80及びデッキプレート101それぞれを支える支持板78の、高さ方向への位置レベルを任意に設定できる装置を開示する。図の場合、各クランプで挟持する各包袋10の、開口縁の高さレベルは一定であるから、前記各包袋10の縦長さに対応して、デッキプレート101の高さレベルを調整する。
【0029】
図14においては、搬出コンベヤ111の一端と、前記支持板78から突き出る係合片112とを、リンク113を介して結合するので、使用する包袋の大きさに対応して、前記支持板78を上下動させるとき、前記搬出コンベヤ111は、他端の軸114を支点として上下に回転する構造であるので、前記支持板78を上下に変位させても、デッキプレート101から前記搬出コンベヤ111までの落差値はほぼ一定である。したがって、シリンダー117により、ピン115を軸にデッキプレート101を矢印116のように傾けて、包装体を搬出コンベヤ111に落下させるときの衝撃度に大きな変化はなく、加熱シール直後の包装体開口縁が、被包装物の重量衝撃で剥離する現象の減少に役立つものである。
【0030】
図15に示すごとく、充填セクションから袋取りセクションに向けて下り傾斜するように、軸受け板94の下部を折り曲げ、この傾斜面に前記の背押し棒90をピン95でもって枢支する。図12におけるシリンダー97は、包装体の高さに応じて背押し棒棒90の開放端を上下に変位させ、包装体の大小に応じて前記背押し棒90が、常に包装体の上下中間点に押力を加えるようにしたもので、図15において大きい包装体100aに比較して小さい包装体100bは、前記背押し棒90の開放端を上方に押し上げる必要があり、この場合、前記傾斜面120を基準にして回転する前記背押し棒90は、上方に移動するに伴い前方に突き出して、自動的に厚みの小さい包装体100bに接近するのであり、包装体の大小に対応しての特別な調整を省くことがきるのである。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】装置の、簡略側面図
【図2】装置の、平面図
【図3】前図の、側面図
【図4】包袋供給装置平面図
【図5】スライドブロック平面図
【図6】前図の、正面図
【図7】仲介クランプ側面を含むスライドブロック正面図
【図8】仲介クランプ正面図
【図9】各クランプの動きを説明する斜視図
【図10】包袋開口装置側面図
【図11】前図の、正面図
【図12】背押し棒を説明する斜視図
【図13】リフトプレート及びデッキプレート正面図
【図14】搬出コンベヤ側面図
【図15】背押し棒の作用説明図
【符号の説明】
【0032】
10‥‥包装体
11‥‥第1クランプ
12‥‥第2クランプ
13‥‥袋取りセクション
14‥‥充填セクション
15‥‥シールセクション
17‥‥水平ガイド
18‥‥スライドブロック
35‥‥第1プレート
36‥‥連動歯車
37‥‥モータ
38‥‥モータ
39‥‥2連モータ
40‥‥基盤
41‥‥第2プレート
50‥‥計量充填機
51‥‥仲介クランプ
53‥‥可動フレーム
54‥‥レール
55‥‥モータ
56‥‥連動歯車
78‥‥支持板
80‥‥リフトプレート
90‥‥背押し棒
91‥‥柱状体
92‥‥縦軸
94‥‥軸受け板
95‥‥ピン
97‥‥背押し棒上下動モータ
99‥‥背押し棒回転モータ
100‥‥包装体
101‥‥デッキプレート
111‥‥搬出コンベヤ
113‥‥リンク
114‥‥一端


【特許請求の範囲】
【請求項1】
袋取りセクションと、充填セクションと、シールセクションとを直線軌道上に設定する一方、前記袋取りセクションと充填セクションとの間で往復動する第1クランプと、前記第1クランプと同調して前記充填セクションとシールセクションとの間で往復動する一対の第2クランプと、前記充填セクションにおける両側一対の仲介とを備え、
前記袋取りクションにおいて前記第1クランプで挟持した包袋を、同第1クランプでもって前記充填セクションに運搬して前記仲介クランプに受け渡したあと、同一対の仲介クランプは相対接近して、計量充填機から被包装物の充填を受けるため同包袋を開口すると共に、前記包袋の下域からリフトプレートを、前記シールセクション下域のデッキプレートと同じ高さまで上昇させ、その後、前記仲介クランプから包袋を前記第2クランプに受け渡したあと、同第2クランプでもって前記包袋を前記シールセクションに移動させると共に、同第2クランプの前記シールセクションへの移動と同調する前記直線軌道側部に設置した背押し棒の移動でもって、前記リフトプレート上の包装体を、前記デッキプレートに沿って前記シールセクションまで押し出す包装方法。
【請求項2】
袋取りセクションと充填セクションとの間で往復動しかつ前記袋取りセクションで挟持した包袋を前記充填セクションまで運搬するする第1クランプと、前記充填セクションにおいて前記第1クランプから前記包袋の両側縁を挟持して受け取ると共に、被包装物の充填のために前記包袋両側縁を接近させて同包袋を開口する両側一対の仲介クランプと、前記第1クランプの往復動と同調して、前記の充填セクションとシールセクションとの間で往復動し、かつ前記充填セクションにおいて前記仲介クランプから受け取る包装体を前記シールセクションまで運搬して同包袋の開口縁をシーラの間で緊張させる両側一対の第2クランプと、前記充填セクションおいて、前記仲介クランプが挟持する前記包袋への被包装物の充填に合わせて、リフトプレートを前記包袋の底面に向けて押し上げる対重量軽減機器と、前記第2クランプによる前記包装体の、前記充填セクションから前記シールセクションへの運搬に合わせて、同包装体に、前記リフトプレートから前記シールセクションに設置したデッキプレートまでの間で押圧助成力を作用させるために、前記包装体の運搬軌道に沿って移動する背押し棒とにより構成する装置。
【請求項3】
包袋の運搬軌道両側に敷設した一対の水平ガイドに、スライドブロックを構成する基盤をそれぞれスライド自在に支持し、該各基盤から延長するアームそれぞれに第1クランプを、また前記各基盤それぞれに相対方向にスライドするように設けた各第1プレートに第2クランプをそれぞれ配置し、前記水平ガイドに沿った前記スライドブロックの往復動によって、袋取りセクションと充填セクションとの間で前記第1クランプを往復動させると共に、前記第2両クランプを、前記充填セクションとシールセクションとの間での同調往復動させ、また前記充填セクションでの、充填計量機両側のレールに、仲介クランプを備えて相対方向にスライドする可動フレームを配置し、前記第1クランプから前記仲介クランプが受け取る包袋を、前記充填軽量機の下域での同両仲介クランプの相対移動で開口して同包袋に被包装物を充填し、その後、前記仲介クランプから前記第2クランプが受け取る包袋を、前記シールセクションに搬出して同両第2クランプの相対離反で同包袋開口部を緊張するようにした請求項2に記載の装置。
【請求項4】
両側の基盤と、これら基盤に設けた第1プレートとの間それぞれに、第2プレートを相対移動可能に配置すると共に、前記各第1、第2両プレート間に、前記各第1プレートを相対変位させるモータを設置し、該モータの駆動操作でもって前記第1プレートの間隔を、使用する包袋の幅に合わせて多段階に変位させるようにした請求項3に記載の装置。
【請求項5】
両側の基盤それぞれに、柱状ブロックを縦軸で枢支すると共に、両側から包袋の搬送軌道に向けて突き出る一対の背押し棒をそれぞれ前記柱状ブロックに固定する一方、前記基盤後退時、前記背押し棒と、仲介クランプが支持する包装体との干渉を避けるために、前記基盤に設けたモータで前記柱状ブロックを回転して、前記両背押し棒の間隔を拡大するようにした請求項3に記載の装置。
【請求項6】
柱状体から垂下する軸受け板の下端を、充填セクションから袋取りセクションの方向に下り傾斜状に折り曲げ、背押し棒を前記の傾斜面にピンでもって回転自在に支持する一方、被包装物を充填した包装体の厚みに合わせて、前記柱状体に連結するモータの前記背押し棒一端への操作力で、同背押し棒の開放端を前記傾斜面に沿って回転させるようにした請求項5に記載の装置。
【請求項7】
上下動するリフトプレートと、上面を水平状態から下降状態に変化させ得るデッキプレートとを支える支持板を、縦方向のねじ棒に係合すると共に、前記デッキプレート側に配置する搬出コンベヤと前記支持板とを連結し、第2クランプに支持して搬送する包装体の縦方向の長さに応じて前記支持板を、前記ねじ棒の回転で上下動させるとき、前記搬出コンベヤを、一端の軸を支点に前記支持板との連結側を上下動するようにした請求項2記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2007−314196(P2007−314196A)
【公開日】平成19年12月6日(2007.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−143897(P2006−143897)
【出願日】平成18年5月24日(2006.5.24)
【出願人】(000142850)株式会社古川製作所 (76)
【Fターム(参考)】