説明

精製緑茶抽出物の製造方法

【課題】長期間保存しても、沈殿の発生が抑えられた非重合体カテキン類含有組成物の製造方法の提供。
【解決手段】非重合体カテキン類を10〜90重量%含有する緑茶抽出物に「、有機溶媒と水の重量比が0/100〜97/3の混合溶媒を添加し、活性炭及び/又は酸性白土若しくは活性白土と接触処理した後、フィチン酸又はその塩を緑茶抽出物、有機溶媒及び水の合計重量に対し5〜10000ppm添加し、次いで該混合液中に析出した濁り成分を分離する固形分中に非重合体カテキン類を36〜99重量%含有する精製緑茶抽出物の製造方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、精製緑茶抽出物の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
緑茶抽出物に含まれるカテキン類の効果としてはコレステロール上昇抑制作用やアミラーゼ活性阻害作用等が報告されている(特許文献1、2)。カテキン類のこのような生理効果を発現させるためには、成人一日あたり4〜5杯のお茶を飲むことが必要であることから、より簡便に大量のカテキン類を摂取するために、飲料にカテキン類を高濃度配合する技術が望まれている。この方法の一つとして、緑茶抽出物の濃縮物(特許文献3〜5)等を利用して、カテキン類を飲料に溶解状態で添加する方法がある。
【0003】
しかしながら、非重合体カテキン類を高濃度に配合した容器詰茶飲料は、長期保存したときにおりや沈殿(以下、あわせて沈殿と記載することがある)を生じ、外観を大きく損ねてしまう。従来の茶飲料、特に緑茶飲料でも保存中に沈殿が生成することがあるが、非重合体カテキン類を高濃度に配合した容器詰茶飲料では外観の悪化が著しい。緑茶飲料の沈殿の原因は茶葉由来の多糖類、タンパク質、ポリフェノール類や金属イオン等の成分が水不溶性固形分を形成するためであるといわれている。沈殿の生成メカニズムは複雑であり、これまでに様々な対策が検討されてきた。例えば緑茶中の高分子成分に着目した対策として、酵素処理によって水不溶性固形分形成成分を分解・低分子化しておりの発生を抑制する方法(特許文献6、7)や、緑茶成分を限外濾過膜によって分画し、分子量1万以上の高分子成分をほぼ除去することによって抑制する方法(特許文献8)が報告されている。一方、金属イオンに着目した方法としては陽イオン交換樹脂処理とそれに続く微小濾過によって水色と濁りを抑制する方法(特許文献9)が知られている。
【0004】
しかしながら、限外ろ過や微小ろ過によって高分子成分をほとんど除去する方法では、茶の滋味成分が大幅に除かれてしまい、沈殿は抑制されるものの茶特有の風味が乏しくなるという欠点がある。酵素処理を行うと、酵素自身の味によって茶本来の風味が変化してしまうことがある。
【特許文献1】特開昭60−156614号公報
【特許文献2】特開平3−133928号公報
【特許文献3】特開2002−142677号公報
【特許文献4】特開平8−298930号公報
【特許文献5】特開平8−109178号公報
【特許文献6】特開平5−328901号公報
【特許文献7】特開平11−308965号公報
【特許文献8】特開平4−45744号公報
【特許文献9】特許第3174065号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、長期間保存しても、濁りが生じず沈殿の発生が抑えられた高濃度で非重合体カテキン類を含有する精製緑茶抽出物の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、長期保存しても、濁りが生じず、沈殿の発生が抑えられた高濃度で非重合体カテキン類を含有する緑茶抽出物の製造方法に関して検討した結果、緑茶抽出物溶液に、特定量のフィチン酸又はその塩と混合すると濁りが析出し、該濁りを除去分離すると、長期間にわたって保存しても濁りが生ぜず沈殿の発生しない非重合体カテキン類を高濃度で含有する精製緑茶抽出物が得られ、これを容器詰飲料に用いると、非重合体カテキン類が高濃度に含有していても沈殿が生じることがなく、本来の風味を損なわず色相が安定した飲料が得られることを見出した。
また、緑茶抽出物を有機溶媒と水の混合溶媒並びに活性炭及び/又は酸性白土若しくは活性白土と接触処理してから、特定量のフィチン酸又はその塩と混合すると更に効果が向上することを見出した。
【0007】
すなわち、本発明は、非重合体カテキン類を10〜90重量%含有する緑茶抽出物溶液に、フィチン酸又はその塩を添加し、次いで該混合液中に析出した濁り成分を分離する精製緑茶抽出物の製造方法を提供するものである。
また、緑茶抽出物に、有機溶媒と水の重量比が0/100〜97/3の混合溶媒を添加し、活性炭及び/又は酸性白土若しくは活性白土と接触処理した後、有機溶媒を除去し又は除去しないで、フィチン酸又はその塩を添加し、次いで該混合液中に析出した濁り成分を分離する精製緑茶抽出物の製造方法を提供するものである。
さらに、本発明は、該製造方法で製造された精製緑茶抽出物を含有する容器詰飲料を提供するものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明により製造された精製緑茶抽出物は、高濃度で非重合体カテキン類を含有しているにもかかわらず長期間保存しても濁りが生ぜず沈殿の発生がなく、またそれを配合した容器詰飲料は、長期間にわたって沈殿の発生がなく安定で、本来の風味を損なわず、長期間の飲用に適し、また色相の変化もなく、透明容器に充填しても外観が良好である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明で非重合体カテキン類とは、カテキン、ガロカテキン、カテキンガレート、ガロカテキンガレート等の非エピ体カテキン類及びエピカテキン、エピガロカテキン、エピカテキンガレート、エピガロカテキンガレート等のエピ体カテキン類をあわせての総称であり、非重合体であるカテキン類を指す。
【0010】
このような非重合体カテキン類を含有する緑茶抽出物としては、緑茶の茶葉から得られた抽出液を乾燥又は濃縮したものなどが挙げられる。ここで使用する茶葉は、より具体的には、Camellia属、例えばC.sinensis、C.assamica、及びやぶきた種又はそれらの雑種などから得られる茶葉から製茶された茶葉が挙げられる。製茶された茶葉には、煎茶、番茶、玉露、てん茶、釜炒り茶などの緑茶類がある。
【0011】
茶葉から緑茶抽出物を得る抽出方法は、攪拌抽出などの方法により行うことができる。抽出の際、水にあらかじめアスコルビン酸ナトリウムなどの有機酸又は有機酸塩類を添加しても良い。また、煮沸脱気や窒素ガスなどの不活性ガスを通気して溶存酸素を除去しつつ、いわゆる非酸化的雰囲気下で抽出する方法を併用しても良い。このようにして得られた抽出液を必要により乾燥し、本発明に使用する緑茶抽出物を得る。緑茶抽出物の形態としては、液体、スラリー、半固体、固体の状態が挙げられる。エタノール中での分散性の観点から、スラリー、半固体、固体の状態が好ましい。
【0012】
本発明に使用する緑茶抽出物は、茶葉から抽出した抽出液を乾燥して使用するかわりに茶抽出物の濃縮物を用いても、茶葉からの抽出液の乾燥物と茶抽出物の濃縮物とを併用しても良い。
ここで、茶抽出物の濃縮物とは、茶葉から熱水又は水溶性有機溶媒により抽出された抽出物を濃縮したものであり、例えば、特開昭59−219384号公報、特開平4−20589号公報、特開平5−260907号公報、特開平5−306279号公報などに記載されている方法により製造したものをいう。茶抽出物の濃縮物の形態としては、水溶液など種々のものが挙げられる。特に水溶液が乾燥等の履歴が少なく好ましい。
緑茶抽出物の濃縮物は、具体的には、市販の三井農林社製の「ポリフェノン」、東京フードテクノ社製「ポリフェノン」、伊藤園社製「テアフラン」、太陽化学社製「サンフェノン」などの粗カテキン製剤を用いることもできる。
【0013】
本発明の精製緑茶抽出物の製造で使用する緑茶抽出物としては、乾燥重量で非重合体カテキン類を10〜90重量%含有するのが、好ましくは10〜87重量%、更に好ましくは10〜85重量%、特に好ましくは10〜82重量%である。この範囲にあると、遊離アミノ酸等の風味をよくする働きを持つ微量成分等が残存するので好ましい。
【0014】
また、本発明で用いる緑茶抽出物のカテキンガレート、エピカテキンガレート、ガロカテキンガレート及びエピガロカテキンガレートからなる総称ガレート体の全非重合体カテキン類中での割合が35〜100重量%の方が、非重合体カテキン類の生理効果の有効性上好ましい。調味のしやすさからは、35〜98重量%がより好ましく、35〜95重量%が特に好ましい。
【0015】
フィチン酸又はその塩は、緑茶抽出物溶液又は緑茶抽出物、有機溶媒及び水の混合液もしくは該混合液から有機溶媒を除去した液中に5〜10000ppm添加させるが、好ましくは100〜10000ppm、より好ましくは200〜10000ppm、更に好ましくは300〜5000ppm、更に好ましくは400〜2000ppm、特に好ましくは400〜1000ppm含有するのがよい。フィチン酸又はその塩の濃度がこの範囲にあると、経時的な安定性に優れるほか、風味がよく、色相が安定し、飲料とした場合に透明容器にいれても外観がよい容器詰飲料が得られる。
フィチン酸又はその塩としては、フィチン酸、フィチン酸ナトリウム、フィチン酸カルシウム等が挙げられ、フィチン酸が好ましい。
フィチン酸又はその塩は、トウモロコシの胚や米糠等の食物に含有するもの、また、化合物として、精製したものを使用することができる。
【0016】
また、フィチン酸又はその塩を添加したときの混合物のpHが、好ましくは0.1〜6、より好ましくは2〜5、更に好ましくは3〜5、特に好ましくは3.5〜4.5の範囲にあると、発生した濁りからの沈殿の生成、除去がより効率的に行われ、得られる精製緑茶抽出物の経時安定性も更に改善されるので好ましい。pH調整には、クエン酸、塩酸、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム等の公知のpH調整剤を使用して行われる。
【0017】
フィチン酸又はその塩を添加した混合液は、次いで、発生した濁りを、必要により均一に撹拌して沈殿を生成させた後、生成した沈殿が除去される。混合物中に発生した沈殿は、必要により撹拌しながら0〜30℃、更に5〜20℃、特に10〜15℃で、30秒〜48時間、更に1分〜24時間、特に2分〜12時間熟成してから除去するのが好ましい。
【0018】
該混合物からの沈殿の除去は、遠心分離やろ過等の通常の固液分離方法で行われる。ろ過が好ましく、更に精密ろ過膜(孔径0.1〜10μm)、限外ろ過膜(孔経0.005〜0.1μm)等、特に精密ろ過膜を使用した精密ろ過が好ましい。この際、減圧又は加圧下でろ過するのが好ましい。
【0019】
本発明の精製緑茶抽出物の製造方法は、緑茶抽出物溶液にフィチン酸又はその塩を添加して該混合液中に濁り成分を析出させ分離するが、好ましくは、先ず緑茶抽出物を有機溶媒と水の混合溶液中で活性炭及び/又は酸性白土若しくは活性白土と接触処理することにより、濁り成分が効率良く除去される。
【0020】
有機溶媒と水の混合溶液としては、不溶性沈殿物の粗大化の点から、有機溶媒と水の重量比を0/100〜97/3、更に30/70〜90/10、特に50/50〜80/20の範囲に調整するのが好ましい。
ここで用いる有機溶媒としては、エタノール、メタノール、アセトン、酢酸エチルなどが挙げられる。これらのうち、エタノール、メタノール、アセトンの親水性有機溶媒が好ましく、特に食品への使用を考慮すると、エタノールが好ましい。
【0021】
緑茶抽出物を有機溶媒と水の混合溶液に分散する方法は特に制限されず、緑茶抽出物を最終的に処理する際の有機溶媒と水の重量比が0/100〜97/3の範囲になっていれば良い。また、有機溶媒と水の混合溶液100重量部に対して、緑茶抽出物(固形分換算)10〜40重量部、特に10〜30重量部添加して処理するのが、緑茶抽出物を効率良く処理できるので好ましい。
【0022】
水又は有機溶媒の必要量の添加時間は10〜30分程度の時間でゆっくり滴下するのが好ましい。また、カテキン類の抽出効率を上げるために攪拌状態で滴下するのが好ましい。水の滴下終了後は10〜120分程度の熟成時間を設けると更に好ましい。
これらの処理は、10〜60℃で行うことができ、特に10〜50℃、更に10〜40℃で行うのが好ましい。
【0023】
ここで用いる活性炭としては、一般に工業レベルで使用されているものであれば特に制限されず、例えば、ZN−50(北越炭素社製)、クラレコールGLC、クラレコールPK−D、クラレコールPW−D(クラレケミカル社製)、白鷲AW50、白鷲A、白鷲M、白鷲C(武田薬品工業社製)などの市販品を用いることができる。
活性炭の細孔容積は0.01〜0.8mL/gが好ましく、特に0.1〜0.7mL/gが好ましい。また、比表面積は800〜1300m2/g、特に900〜1200m2/gの範囲のものが好ましい。なお、これらの物性値は窒素吸着法に基づく値である。
【0024】
活性炭は、有機溶媒と水の混合溶液100重量部に対して0.5〜5重量部、特に0.5〜3重量部添加するのが好ましい。活性炭の添加量が少なすぎると、カフェイン除去効率が悪くなり、また多すぎるとろ過工程におけるケーク抵抗が大きくなり好ましくない。
【0025】
ここで用いる酸性白土又は活性白土は、ともに一般的な化学成分として、SiO2、Al23、Fe23、CaO、MgOなどを含有するものであるが、SiO2/Al23比が3〜12、特に4〜9であるのが好ましい。またFe23を2〜5重量%、CaOを0〜1.5重量%、MgOを1〜7重量%含有する組成のものが好ましい。
活性白土は天然に産出する酸性白土(モンモリロナイト系粘土)を硫酸などの鉱酸で処理したものであり、大きい比表面積と吸着能を有する多孔質構造をもった化合物である。
酸性白土を更に、酸処理することにより比表面積が変化し、脱色能の改良及び物性が変化することが知られている。
【0026】
酸性白土又は活性白土の比表面積は、酸処理の程度などにより異なるが、50〜350m2/gであるのが好ましく、pH(5重量%サスペンジョン)は2.5〜8、特に3.6〜7のものが好ましい。例えば、酸性白土としては、ミズカエース#600(水澤化学社製)などの市販品を用いることができる。
【0027】
酸性白土又は活性白土は、有機溶媒と水の混合溶液100重量部に対して2.5〜25重量部、特に2.5〜15重量部添加するのが好ましい。酸性白土又は活性白土の添加量が少なすぎると、カフェイン除去効率が悪くなり、また多すぎるとろ過工程におけるケーク抵抗が大きくなり好ましくない。
【0028】
また、活性炭と、酸性白土又は活性白土の割合は、重量比で活性炭1に対して1〜10が好ましく、活性炭1に対して1〜6であるのがより好ましい。
【0029】
緑茶抽出物は、前記有機溶媒と水の混合溶液に分散した状態で、活性炭及び/又は酸性白土若しくは活性白土に接触すれば良く、これらの成分の添加順序は問わない。例えば(1)有機溶媒と水の混合溶液に緑茶抽出物を添加し、活性炭接触、次いで酸性白土又は活性白土接触する方法、(2)有機溶媒と水の混合溶液に緑茶抽出物を添加し、酸性白土又は活性白土接触、次いで活性炭接触する方法、(3)有機溶媒と水の混合溶液に酸性白土又は活性白土を添加し、これに緑茶抽出物を添加し、次いで活性炭を添加する方法、(4)有機溶媒と水との混合溶液に活性炭を添加し、これに緑茶抽出物を添加し、次いで酸性白土又は活性白土を添加する方法などが挙げられる。
これらの各成分添加と次の成分添加との間にはろ過を行うのが好ましい。また緑茶抽出物は、2回以上に分割して添加も良く、その間にろ過を行っても良い。
【0030】
緑茶抽出物の分散液と活性炭及び/又は酸性白土若しくは活性白土との接触処理は、バッチ式、カラムによる連続処理などのいずれの方法で行っても良い。一般には、粉末状の活性炭などを添加、攪拌し、カフェインを選択的に吸着後、ろ過操作によりカフェインを除去したろ液を得る方法、顆粒状の活性炭などを充填したカラムを用いて連続処理によりカフェインを選択的に吸着する方法等が採用される。
【0031】
活性炭及び/又は酸性白土若しくは活性白土と接触させた後の緑茶抽出物の分散液は、好ましくは活性炭及び/又は酸性白土若しくは活性白土を除去した後、次のフィチン酸又はその塩の添加処理を行う。
【0032】
得られた精製緑茶抽出物中の非重合体カテキン類の含有量は、10〜90重量%、更に12〜80重量%、更に13〜70重量%、特に13〜40重量%であるのが容器詰飲料を製造する際の配合しやすさの点で都合がよく好ましい。必要により、この含有量範囲になるように水で希釈してもよい。
また、得られた精製緑茶抽出物の固形分中の非重合体カテキン類の含有量は、36〜99重量%、更に40〜80重量%、特に55〜70重量%であるのが好ましい。
【0033】
得られた精製緑茶抽出物を他の成分と混合して容器詰飲料が製造される。本発明の容器詰飲料中には、水に溶解状態にある非重合体カテキン類を、好ましくは0.03〜0.5重量%、より好ましくは0.05〜0.5重量%、より好ましくは0.07〜0.5重量%、更に好ましくは0.08〜0.5重量%、特に好ましくは0.09〜0.4重量%、最も好ましくは0.1〜0.3重量%含有する。非重合体カテキン類含量がこの範囲にあると、多量の非重合カテキン類を容易に取り易く、飲料調製直後の色相の点からも好ましい。
【0034】
また、蓄積体脂肪燃焼促進、食事性脂肪燃焼促進の効果を出すため、本発明の容器詰飲料1本当り300mg以上、好ましくは450mg以上、更に好ましくは500mg以上の配合量があるものがよい。
【0035】
このような成分を含む本発明の容器詰飲料は、特に非茶容器詰飲料、中でもスポーツ飲料とするのが好ましい。ここで、非茶飲料とは、スポーツ飲料、アイソトニック飲料、果汁入り飲料、野菜果汁入り飲料等のソフトドリンクである。スポーツ飲料とは、身体運動後に汗として失われる水分、ミネラルを速やかに補給できる飲料であると一般的に規定される。
【0036】
本発明の容器詰飲料には、更にナトリウムイオン及び/又はカリウムイオンを含有させてもよい。これらのイオンを含有させた本発明飲料は、スポーツ飲料、アイソトニック飲料等の飲料形態として有用である。
【0037】
ナトリウム及びカリウムは水溶性無機塩電解質等添加のほか、果汁及び茶抽出物中にも存在する。本発明の容器詰飲料中における電解質又はイオン成分の量は、最終の飲用し得る容器詰飲料中の含有量である。電解質濃度はイオン濃度で示される。カリウムイオン成分は、カリウム塩化物、炭酸カリウム、硫酸カリウム、酢酸カリウム、炭酸水素カリウム、リン酸カリウム、リン酸水素カリウム、クエン酸カリウム、酒石酸カリウム、ソルビン酸カリウム等又はそれらの混合物のような塩として、あるいは加えられた果汁又は茶の成分として配合できる。カリウムイオンは、0.001〜0.2重量%、更に0.002〜0.15重量%、特に0.003〜0.12重量%含有するのが好ましい。同様に、ナトリウムイオン成分は、ナトリウム塩化物、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、リン酸ナトリウム、リン酸水素ナトリウム、クエン酸ナトリウム、酒石酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム等及びそれらの混合物のような容易に入手しうるナトリウム塩として、あるいは加えられた果汁又は茶の成分として配合できる。
カリウムイオン及びナトリウムイオンの濃度の総量は、0.001〜0.7重量%、更に0.002〜0.6重量%、特に0.002〜0.35重量%であるのが好ましい。ここで、ナトリウムイオンやカリウムイオン濃度がこの範囲にあれば、効果的なミネラル補給ができ、塩類の味が強くならず味的にも適度であって長期間の飲用にも好ましい。
【0038】
本発明の容器詰飲料には、緑茶抽出物由来等のカフェインを含有してもよい。カフェインを含有する場合には、非重合体カテキン類/カフェインの重量比は5〜10000が好ましく、より好ましくは6〜8000、更に好ましくは7〜6000、特に好ましくは10〜4000、最も好ましくは10〜1000である。緑茶抽出物中のカフェインに対する非重合体カテキン類の比率がこの範囲であると、飲料本来の外観、風味バランス等の点で好ましい。このカフェインには、原料として用いる緑茶抽出物のほか、香料、果汁及び他の成分中に天然で存在するカフェインと、新たに加えられるカフェインも包含される。
【0039】
本発明の容器詰飲料には、味を改善する目的で、甘味料が用いられる。甘味料としては人工甘味料類、炭水化物類、グリセロール類(例えばグリセリン)が用いられる。これらの甘味料は、本発明容器詰飲料中に0.0001〜20重量%、更に0.001〜15重量%、最も好ましくは0.001〜10重量%含有する。前記下限未満であると、甘みがほとんどなく、酸味、塩味とのバランスがとれない。一方上限を超えると、甘すぎて喉にひっかかる感覚が強く、喉越しが低下する。
本発明の容器詰飲料における甘味料としては、人工甘味料を使用することが好ましい。中でも人工甘味料単独系、人工甘味料とグルコース系化合物、もしくは人工甘味料とフルクトース系化合物の組み合わせが好ましい。
本発明で使用できる人工甘味料の例にはサッカリン及びサッカリンナトリウム、アスパルテーム、アセサルフェーム−K、スクラロース、ネオテーム等の高甘度甘味料、ソルビトール、エリスリトール、キシリトール等の糖アルコールを使用できる。商品としては、アスパルテームからなるスリムアップシュガー、エリスリトールを含んだラカントS、エリスリトールとアスパルテームからなるパルスイート等を適宜使用できる。
【0040】
本発明の容器詰飲料における甘味料としては、目的とする容器容器詰飲料がエネルギー補給を兼ね備える場合には、炭水化物類の甘味料を使用する方が好ましい。本発明で使用できる炭水化物類甘味料としては可溶性炭水化物が用いられる。可溶性炭水化物には、甘味料とエネルギー源との役割がある。本発明飲料に使用する炭水化物を選択するにあたっては、十分な胃排出及び腸吸収速度を考慮することが重要である。炭水化物はグルコース及びフルクトースの混合物でも、あるいは消化管で加水分解するか又はグルコース及びフルクトースを形成する炭水化物であってもよい。炭水化物には、単糖、オリゴ糖、複合多糖及びそれらの混合物を含む。
【0041】
ここで使用できる単糖にはテトロース、ペントース、ヘキソース及びケトヘキソースがある。ヘキソースの例は、ブドウ糖として知られるグルコースのようなアルドヘキソースである。容器詰飲料中のグルコースの量は、0.0001〜20重量%、更に0.001〜15重量%、特に0.001〜10重量%であるのが好ましい。果糖として知られるフルクトースはケトヘキソースである。本発明容器詰飲料中のフルクトースの量は0.0001〜20重量%、更に0.001〜15重量%、特に0.001〜10重量%であるのが好ましい。
【0042】
本発明で使用できる炭水化物類甘味料としては可溶性炭水化物が用いられるが、オリゴ糖としては、これら2種の単糖を体内で生成する炭水化物(即ち、スクロース、マルトデキストリン、コーンシロップ、高フルクトースコーンシロップ)が挙げられる。このオリゴ糖の重要なタイプは二糖である。二糖の例は、ショ糖又はテンサイ糖として知られるスクロースである。本発明容器詰飲料中のスクロースの量は、0.001〜20重量%、更に0.001〜15重量%、特に0.001〜10重量%であるのが好ましい。
【0043】
本発明の容器詰飲料に苦渋味抑制剤を配合すると飲用しやすくなり好ましい。苦渋味抑制剤としては、サイクロデキストリンが好ましい。サイクロデキストリンとしては、α−、β−、γ−サイクロデキストリン及び分岐α−、β−、γ−サイクロデキストリンが使用できる。サイクロデキストリンは容器詰飲料中に0.005〜0.5重量%、更に0.01〜0.3重量%含有するのが好ましい。
【0044】
香料(フレーバー)や果汁(フルーツジュース)は嗜好性を高める目的で、本発明の容器詰飲料に配合される。天然又は合成香料や果汁が本発明で使用できる。これらはフルーツジュース、フルーツフレーバー、植物フレーバー又はそれらの混合物から選択できる。特に、フルーツジュースと一緒に茶フレーバー、好ましくは緑茶又は黒茶フレーバーの組合せが魅力的な味を有している。好ましい果汁はリンゴ、ナシ、レモン、ライム、マンダリン、グレープフルーツ、クランベリー、オレンジ、ストロベリー、ブドウ、キゥイ、パイナップル、パッションフルーツ、マンゴ、グァバ、ラズベリー及びチェリーである。シトラスジュース、好ましくはグレープフルーツ、オレンジ、レモン、ライム、マンダリンと、マンゴ、パッションフルーツ及びグァバのジュース、又はそれらの混合物が最も好ましい。好ましい天然フレーバーはジャスミン、カミツレ、バラ、ペパーミント、サンザシ、キク、ヒシ、サトウキビ、レイシ、タケノコ等である。果汁は本発明飲料中に0.001〜20重量%、更に0.002〜10重量%含有するのが好ましい。フルーツフレーバー、植物フレーバー、茶フレーバー及びそれらの混合物も果汁として使用できる。特に好ましい香料はオレンジフレーバー、レモンフレーバー、ライムフレーバー及びグレープフルーツフレーバーを含めたシトラスフレーバーである。シトラスフレーバー以外にも、リンゴフレーバー、ブドウフレーバー、ラズベリーフレーバー、クランベリーフレーバー、チェリーフレーバー、パイナップルフレーバー等のような様々な他のフルーツフレーバーが使用できる。これらのフレーバーはフルーツジュース及び香油のような天然源から誘導しても、又は合成してもよい。 香味料には、様々なフレーバーのブレンド、例えばレモン及びライムフレーバー、シトラスフレーバーと選択されたスパイス(典型的コーラソフトドリンクフレーバー)等を含めることができる。このような香味料は本発明の容器詰飲料に0.0001〜5重量%、更に0.001〜3重量%を配合するのが好ましい。
【0045】
本発明の容器詰飲料は酸味料を含有していてもよい。酸味料としては、クエン酸、リンゴ酸、フマル酸、アジピン酸、リン酸、グルコン酸、酒石酸、アスコルビン酸、酢酸、リン酸又はそれらの混合物を含めた食用有機酸(フィチン酸を除く)等が挙げられる。酸味料は本発明飲料のpHを調整するために用いてもよい。pH調整剤としては、有機及び無機の食用酸を用いることができる。酸はそれらの非解離形で、あるいはそれらの各塩、例えばリン酸水素カリウム又はナトリウム、リン酸二水素カリウム又はナトリウム塩のような形態で用いてもよい。酸味料は飲料成分を安定化させる酸化防止剤としても役立つ。また常用される酸化防止剤の例には、アスコルビン酸、EDTA(エチレンジアミン四酢酸)及びそれらの塩、植物抽出エキス等が挙げられる。
【0046】
本発明の容器詰飲料には、ビタミンを更に含有させることができる。好ましくは、ビタミンA、ビタミンC及びビタミンEが加えられる。ビタミンD及びビタミンBのような他のビタミンを加えてもよい。ミネラルも本発明の飲料に用いることができる。好ましいミネラルはカルシウム、クロム、銅、フッ素、ヨウ素、鉄、マグネシウム、マンガン、リン、セレン、ケイ素、モリブデン及び亜鉛である。特に好ましいミネラルはマグネシウム、リン及び鉄である。
【0047】
更に、本発明の容器詰飲料には、酸化防止剤、香料、各種エステル類、色素類、乳化剤、保存料、調味料、ガム、乳化剤、油、アミノ酸、野菜エキス類、花蜜エキス類、pH調整剤、品質安定剤等の添加剤を単独、あるいは併用して配合できる。
【0048】
本発明の容器詰飲料に使用される容器は、一般の飲料と同様にポリエチレンテレフタレートを主成分とする成形容器(いわゆるPETボトル)、金属缶、金属箔やプラスチックフィルムと複合された紙容器、瓶等の通常の形態で提供することができる。ここでいう容器詰飲料とは希釈せずに飲用できるものをいう。
【0049】
本発明の容器詰飲料は、例えば、金属缶のように容器に充填後、加熱殺菌できる場合にあっては食品衛生法に定められた殺菌条件で製造されるが、PETボトル、紙容器のようにレトルト殺菌できないものについては、あらかじめ上記と同等の殺菌条件、例えばプレート式熱交換器等で高温短時間殺菌後、一定の温度迄冷却して容器に充填する等の方法が採用される。また無菌下で、充填された容器に別の成分を配合して充填してもよい。更に、酸性下で加熱殺菌後、無菌下でpHを中性に戻すことや、中性下で加熱殺菌後、無菌下でpHを酸性に戻す等の操作も可能である。
【実施例】
【0050】
カテキン類の測定
フィルター(0.8μm)でろ過し、次いで蒸留水で希釈した容器詰めされた飲料を、島津製作所製、高速液体クロマトグラフ(型式SCL−10AVP)を用い、オクタデシル基導入液体クロマトグラフ用パックドカラム L−カラムTM ODS(4.6mm×250mm:財団法人 化学物質評価研究機構製)を装着し、カラム温度35℃でグラジエント法を用いて行った。移動相A液は酢酸を0.1mol/L含有の蒸留水溶液、B液は酢酸を0.1mol/L含有のアセトニトリル溶液とし、試料注入量は20μL、UV検出器波長は280nmの条件で行った。
【0051】
フィチン酸又はその塩の測定
フィチン酸及びフィチン酸塩は以下の条件にて分離測定した。
カラム:shodex Asahipak GS−220 HQ(7.6mmID*300mm)×2
Eluent:10mmol/L HClO4
Flow rate:0.6mL/min
Detector:shodex RL
Column temp:40℃
サンプル:20μL
【0052】
濁度(NTU)測定
濁度計TN−100(Eutech Instruments社)を使用し、ネフロメトリック90°錯乱光方式で測定した。測定は、サンプルは飲料そのもの使用した。サンプルは、高品質ガラスのバイアル瓶に入れて測定を行った。
【0053】
褐色度の測定
色相測定は、分光光度計Color Meter ZE2000(日本電飾製)を使用し、分光感度:XYZ方式で行った。測定は、サンプルは飲料そのものを測定し、1cm石英セルに入れて、L,a、bの測定を行った。褐色度としては、色相のb値を使用した。
【0054】
実施例1
緑茶抽出物
緑茶抽出物の濃縮物 (ポリフェノンHG、東京フードテクノ社製)200gを常温、250r/min攪拌条件下の95重量%エタノール水溶液800g中に分散させ、酸性白土ミズカエース#600(水澤化学社製)100gを投入後、約10分間攪拌を続けた。その後、2号濾紙で濾過した。その後、活性炭20gを添加し再び2号濾紙で濾過した。次に0.2μmメンブランフィルターによって再濾過を行った。最後にイオン交換水200gを濾過液に添加して、40℃、0.0272kg/cm2でエタノールを留去し、イオン交換水でカテキン類濃度を調整して製品を得た。
水溶液中における非重合体カテキン類含有量 22重量%
固形分中のカテキン類濃度65重量%
【0055】
緑茶抽出物にフィチン酸を加え、25℃で5分間撹拌混合した後、精密ろ過処理(孔径:0.45μm、加圧ろ過)をして澄明な精製緑茶抽出物を得た。なお、pHは2.6であった。
【0056】
緑茶抽出物にフィチン酸を加えて混合した後の外観の目視観察結果を表1に示す。
【0057】
【表1】

【0058】
外観の目視観察評価基準:× 白い浮遊物を認めなかった。
△ やや白いもや(浮遊物でない)を認めた。
○ 細かい白い浮遊物を認めた。
◎ 大きい白い浮遊物を認めた。
【0059】
フィチン酸と混合して得られた液体を精密ろ過処理をして得た清澄な精製緑茶抽出物を、ガラス瓶に入れて密封して37℃に1.5ヶ月間保存したが、フィチン酸50〜700ppmで処理した本発明の精製緑茶抽出物は、いずれもおり及び沈殿の発生を認めなかった。一方、フィチン酸処理をしない緑茶抽出物は、おりが発生した。
【0060】
実施例2
実施例1で製造した精製緑茶抽出物を使用して次の組成の飲料を調製した。
【0061】
【表2】

【0062】
調製した飲料をPETボトルに充填し、37℃で1.5ヶ月間保存した後、色相をL*a*b*表色系のb*値(b*値)及び450nm吸光度を測定し、濁度を660nm吸光度を測定して評価した。
結果を表3に示す。
【0063】
【表3】

【0064】
本発明のフィチン酸処理非重合体カテキン類含有組成物を使用した容器詰飲料は、保存後の色調が安定性に優れ、おりの発生による濁度上昇も認められなかった。また、本発明の容器詰飲料は、風味もよかった。
【0065】
実施例3
緑茶抽出物の濃縮物 (ポリフェノンHG、東京フードテクノ社製)50gを常温、250r/min攪拌条件下の95重量%エタノール水溶液200g中に分散させ、酸性白土ミズカエース#600(水澤化学社製)25gを投入後、約10分間攪拌を続けた。その後、フィチン酸(第一ファインケミカル フィチン酸第一)0.28gを添加し、更に水134gを添加した。次いで、酸性白土をフィルターで除去し、次いで濁りを遠心分離法で除去し、更に活性炭(クラレコールGLC)7.5gを加えた後、0.2μmフィルターで除去した。その後、25℃、0.0272kg/cm2でエタノールを留去し、イオン交換水でカテキン類濃度を調整して精製緑茶抽出物の水溶液を得た。
水溶液中における非重合体カテキン類含有量 22重量%
固形分中のカテキン類濃度 67重量%
【0066】
次にスポーツドリンクタイプの飲料を実施例3で調製した精製緑茶抽出物が異なるのみ以外は、表2の本発明品1と同様の配合処方で調製し、調製直後及び容器に詰めて37℃で6週間保存した後の褐色度を測定した。
【0067】
精製緑茶抽出物の濁度、飲料の褐色度の測定結果を表4に示す。
【0068】
【表4】

【0069】
本発明の実施例3の精製緑茶抽出物は、濁り発生が抑えられ、調製した飲料も安定で褐色化が抑えられた。
【0070】
実施例4
実施例3の本発明3と、フィチン酸添加後の加水を行わなかった以外は同じ工程で得られた精製緑茶抽出物は、それぞれフィチン酸の非添加系よりもカテキン純度が高くb値が少ない傾向であった。また、フィチン酸添加系の方が風味がスッキリしていた。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
非重合体カテキン類を10〜90重量%含有する緑茶抽出物溶液に、フィチン酸又はその塩を添加し、次いで該混合液中に析出した濁り成分を分離する精製緑茶抽出物の製造方法。
【請求項2】
緑茶抽出物に、有機溶媒と水の重量比が0/100〜97/3の混合溶媒を添加し、活性炭及び/又は酸性白土若しくは活性白土と接触処理したものを使用する請求項1記載の精製緑茶抽出物の製造方法。
【請求項3】
非重合体カテキン類を10〜90重量%含有する緑茶抽出物に、有機溶媒と水の重量比が0/100〜97/3の混合溶媒を添加し、活性炭及び/又は酸性白土若しくは活性白土と接触処理した後、フィチン酸又はその塩を緑茶抽出物、有機溶媒及び水の混合液中に5〜10000ppm添加し、次いで該混合液中に析出した濁り成分を分離する、固形分中に非重合体カテキン類を36〜99重量%含有する精製緑茶抽出物の製造方法。
【請求項4】
非重合体カテキン類を10〜90重量%含有する緑茶抽出物に、有機機溶媒と水の重量比が0/100〜97/3の混合溶媒を添加し、活性炭及び/又は酸性白土若しくは活性白土と接触処理した後、緑茶抽出物、有機溶媒及び水の混合液から有機溶媒を除去し、その後フィチン酸又はその塩を5〜10000ppm添加し、次いで該混合液中に析出した濁り成分を分離する、固形分中に非重合体カテキン類を36〜99重量%含有する精製緑茶抽出物の製造方法。
【請求項5】
フィチン酸又はその塩を添加したときの混合液のpHが、0.1〜4である請求項2〜4のいずれか1項記載の精製緑茶抽出物の製造方法。
【請求項6】
フィチン酸又はその塩を添加して析出させた濁り成分の除去方法が、精密ろ過である請求項1〜5のいずれか1項記載の精製緑茶抽出物の製造方法。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか1項記載の製造方法で製造した非重合体カテキン類含有組成物を含有する容器詰飲料。
【請求項8】
非茶飲料である請求項7記載の容器詰飲料。

【公開番号】特開2006−191924(P2006−191924A)
【公開日】平成18年7月27日(2006.7.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−268475(P2005−268475)
【出願日】平成17年9月15日(2005.9.15)
【出願人】(000000918)花王株式会社 (8,290)
【Fターム(参考)】