説明

線形誘導標

【課題】ガードパイプ又はガードワイヤーに取り付けて使用することができる線形誘導標を提供する。
【解決手段】柔軟性を有するシート本体2の表面に高輝度反射シートで形成された標識3aを取り付けると共に前記シート本体2の長手方向の両端に、ガードパイプ間に掛け渡したのち、両端を引き寄せて互いに連結するタッチホックを取り付けておく。また、外側にくるホックのバネ6又はゲンコ11の留め金7又は12の外に悪戯防止用に遮蔽カバー8を取り付けておく。又は、シート本体2の両端側に上下のガードパイプに両端をそれぞれ捲き付けて留めるためのバネ6とゲンコ11を取り付けておき、ガードパイプに対してはシート本体2の両端をそれぞれ捲きつけて固定するように、線形誘導標を構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドライバーに対してカーブの方向を示したり、左右への分岐を示したりするために用いられる線形誘導標(視線誘導標)に関し、更に詳しくは、道路に設置されたガードパイプ又はガードワイヤーに取り付けて用いることができるシート状の線形誘導標に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のガードレール用の線形誘導標は、金属製平板の表面に蛍光塗料や反射板で誘導標識を描いた構成から成り、通常はガードレールに対して鋲留め方式で取り付けられる。
【0003】
このようなガードレール用の線形誘導標が、特開2003−261911号公報、あるいは特開平09−328728号公報、あるいは実用新案登録第3014732号公報に紹介されている。
【0004】
ところで、歩車道を区画するカードレールの場合、ガードレールの幅は普通40〜50cm程度あるため、これが車道側と歩道側の境界において視線を遮蔽し、特に幼児や三輪車あるいは自転車に乗った子供の場合、ガードレールの陰に隠れてドライバーからは見えにくかったり、幼児や子供からは自動車やオートバイが良く見えないという問題がある。
【0005】
このような理由から、最近はガードレールに換えて視線を大きく遮蔽しないガードパイプ式のものが設置されるようになって来ているが、このガードパイプ式のものの場合、従来の板状の線形誘導標をそのまま取り付けることはできないために、別に取付金具を設けたりする必要があり、製作コストの上昇を招き、更に取付工事に手間がかかるという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2003−261911号公報
【特許文献2】特開平09−328728号公報
【非特許文献1】実用新案登録第3014732号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、線形誘導標において、製作コストが安く、ガードパイプやガードワイヤーに対して簡単に取り付けて用いることができると共に一旦取り付けたものであっても取り外しが利き、更に加えて安全で悪戯されにくく、取り付け部において埃やゴミあるいは雨水等が入り込まないように工夫した線形誘導標を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記した課題を解決するため、請求項1に記載した発明は、線形誘導標において、柔軟性を有するシート本体の表面に反射シートで形成された線誘導標識を取り付けると共に前記シート本体の長手方向の両端に、上下のガードパイプ又はガードワイヤー間に掛け渡し、両端を引き寄せて互いに連結するための固定手段を取り付けて成ることを特徴としたものである。
【0009】
この発明によると、柔軟性を有するシートタイプのため、ガードパイプあるいはガードワイヤーに対して簡単に取り付けることができると共に万一衝突するようなことがあっても怪我の心配がない。
【0010】
次に、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の線形誘導標において、シート本体の裏面の一部にガードパイプ又はワイヤーに貼着して横又は縦ズレを防止するための両面接着テープを取り付けて成ることを特徴とするものである。
【0011】
この発明によると、線形誘導標をガードパイプあるいはガードワイヤーに取り付けたのち、横方向あるいは捲きつけ方向(縦方向)にズレたりしない。
【0012】
次に、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の線形誘導標において、シート本体の固定手段の一つとしてホックが用いられた際は、外側に位置するように取り付けられたホックのバネ又はゲンコの留め金を外から覆い、歩行者がホックに気付かないようにする遮蔽カバーを取り付けて成ることを特徴とするものである。
【0013】
この発明によると、ホックが遮蔽カバーで覆われていて歩行者から見えないため、悪戯される心配がない。
【0014】
次に、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の線形誘導標において、ホックは、シート本体の長手方向に向けて多段に取り付けられていることを特徴とするものである。
【0015】
この発明によると、上下のガードパイプあるいはガードワイヤーの間隔が現場に於いて違っていたとき、この間隔に合わせてタイトになるようにシート本体を固定することができる。
【0016】
次に、請求項5に記載の発明は、請求項3又は4に記載の線形誘導標において、ホックには、バネ側の留め金の中心部を指で押さないと係合が解かれない構造のタッチホックが用いられていることを特徴とするものである。
【0017】
この発明によると、悪戯などによりホックが外されにくいと共にホックを外す場合にはワンタッチで行うことができる。
【0018】
次に、請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の線形誘導標において、シート本体は、合成樹脂繊維に合成樹脂フィルムを貼り合わせた構造で形成され、標識は、反射シートを矢印状にカットして形成されていることを特徴とするものである。
【0019】
この発明によると、シート本体及び標識の強度が向上し、耐久性、耐候性に富み、視認性を向上させることができる。
【0020】
次に、請求項7に記載の発明は、請求項1に記載の線形誘導標において、標識部分には太陽電池を電源とするLEDを用いた発光体が組み付けられていることを特徴とするものである。
【0021】
この発明によると、夜間とか降雨、降雪時において標識の視認性を向上させることができると共に太陽電池を用いることによりAC電源がとれない山間部等においても視認性を向上させることができる。
【0022】
次に、請求項8に記載の発明は、請求項1に記載の線形誘導標において、標識は、シート本体に対して着脱自在に取り付けられていて、他の標識と交換して、或いは劣化、損傷した際には新品に差し替えることができるように構成されていることを特徴とするものである。
【0023】
この発明によると、短期間だけ、例えば冬期間だけ別の標識を掛けたい場合等において、標識だけを差し替えれば良く、また標識が劣化したり損傷して視認性が劣って来た時には、標識だけを新品に交換することができる。
【0024】
次に、請求項9に記載の発明は、請求項1に記載の線形誘導標において、シート本体及び標識には、セルフクリーニング機能付の素材が用いられていることを特徴とするものである。
【0025】
この発明によると、時間が経つにつれてシート本体及び標識が汚れて見にくくなるのを防ぐことができる。
【0026】
次に、請求項10に記載の発明は、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の線形誘導標において、前記シート本体の裏面であって、その長手方向の両端にホックのバネを取り付けると共に前記シート本体の両側をガードパイプにそれぞれ捲きつけた時に、前記バネが対向するシート本体の裏面にホックのゲンコを取り付けてシート本体の上下両端を上下のガードパイプにそれぞれ捲きつけて固定できるように構成して成ることを特徴とするものである。
【0027】
この発明によると、シート本体の長さを全体に掛け渡す場合に比較して節約することができるため、製作コストの低減が可能である。
【0028】
次に、請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の線形誘導標において、前記ホックのバネとゲンコの間隔をシート本体の両端を、上下のガードパイプに捲きつけたときに、ガードパイプの外周の長さより少し余る間隔に設定し、前記ゲンコとバネを留めた後で、この余った長さ分をガードパイプとシート本体の裏面間に出来たV字状の空隙内に捲き込むように押し込むことにより、前記空隙内に埃、ゴミ、雨水が入り込み、溜るのを阻止するように構成して成ることを特徴とするものである。
【0029】
この発明によると、ガードパイプと捲きつけたシート本体間の隙間に埃、ゴミ、雨水等が入り込んで溜る心配がないため、ガードパイプとシート本体の耐久性及び美観に悪い影響が出るのを阻止できる。
【発明の効果】
【0030】
請求項1〜11に記載の本発明に係る線形誘導標は、ガードパイプあるいはガードワイヤーに対して簡単に取り付けて使用することができる。
【0031】
また、請求項1〜11に記載の本発明に係る線形誘導標は、柔軟性を有するシートで形成されているため、歩行者が触れたり万一衝突することがあっても衝撃を吸収する作用があることから、怪我の心配がなく安全であると共に製作コストが安く、軽量で、偏平に折り畳むことができるため格納あるいは運搬に際して場所をとらない利点がある。
【0032】
また、請求項1〜11に記載の本発明に係る視線誘導標は、ホックが隠蔽されているため、悪戯されにくい利点がある。
【0033】
また、請求項10、11に記載の本願発明に係る視線誘導標は、製作コストが安く、ガードパイプに捲きつけて取り付けた後に、埃、ゴミ、雨水等が捲き付けた隙間に入り込んで溜り、ガードパイプやシート本体の耐久性及び美観に悪い影響が出るのを阻止する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明に係る線形誘導標を展開した状態の正面図である。
【図2】本発明に係る線形誘導標の裏面図である。
【図3】本発明に係る線形誘導標の側面図である。
【図4】A−A’線一部切欠拡大断面図である。
【図5】シート本体の断面図である。
【図6】ガードパイプに取り付けた状態の説明図である。
【図7】B−B’線拡大断面図である。
【図8】ガードパイプに対する取付状態の説明図である。
【図9】実施形態2に記載の視線誘導標の背面図である。
【図10】C−C’線断面図である。
【図11】C−C’線における一部切欠拡大断面図である。
【図12】ガードパイプに対する取付状態の説明図である。
【図13】ガードパイプに対する捲き付け部の拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
本発明の線形誘導標のシート本体には、耐候性等を考慮して柔軟性を有する合成樹脂製のシートが用いられており、この構成としては、ポリエステル等の糸で織った織物の裏表に軟質ポリ塩化ビニール、ポリウレタンフィルム等を貼り合わせたもの等である。また、汚れがついても降雨で流れ落ち、降雪があっても着雪しないセルフクリーニング機能を付与したもの等を用いることができる。但し、短期間使用のものの場合には、樹脂フィルムを複合した合成樹脂シートを用いることもできる。
【0036】
標識は、カプセルプリズム型高輝度反射シートの表面に色違いのこれも高輝度反射シートを矢印状にカットし、これを貼り合わせた構成が最適であるが、ライトの光を反射するものであれば、その他の反射素材を用いてもよい。
【0037】
シート本体は、ガードパイプの上段と下段間において標識を路面側に向けて掛け渡し、裏側(歩道側)においてその両端を固定手段で固定するか、両端をそれぞれ捲きつけて固定する。
【0038】
シート本体の裏面には、両面接着テープを取り付けておき、この両面接着テープによりシート本体をガードパイプ又はガードワイヤーに掛けたときにシート本体がパイプ又はワイヤーの表面に粘着してズレたりするのを防ぐようにする。
【0039】
シート本体の両端には、パイプ又はワイヤーに掛け渡したのち、両端を引き寄せて連結するための固定手段が設けられており、この固定手段としてはホックが取り扱い上便利であるが、その他面ファスナーとかフックを用いることができる。
【0040】
また、場合によっては接着テープあるいは粘着剤でシート本体の両端を連結するようにしても良い。
【0041】
この連結において、特にホックの場合は、歩行者にホックであることが判ると、簡単に取り外せるような気がして悪戯されたり、取り外して持って帰ったりされる心配があるので、表側に位置するホックの外には、目隠し用に遮蔽カバーを取り付けておくと安全である。
【0042】
また、ホックには、タッチホックを用いると、外し方の知らない人には外せず、知っている人にはワンタッチで外すことができる利点がある。但し、悪戯されにくい場所等の場合には、通常のホックを用いるようにしても良い。
【実施形態1】
【0043】
図1〜図8に基づいて本発明の実施形態及び使用例を詳細に説明する。これら各図において、符号の1は、線形誘導標であって、この線形誘導標1は、ポリエステルを用いた織物2aの両面に軟質ポリ塩化ビニール又はポリウレタンフィルム2bを貼り合わせたシート本体2の中央に高輝度反射シート3の表面に同質のシートを矢印状にカットした標識3aを貼り合わせ、上端4で芯材5を捲き込み、ここに3個のタッチホック用バネ6を留め金7で内向き(裏向き)に取り付け、更に下端10で芯材9を捲き込み、ここに3個のホック用ゲンコ11を留め金12で表向きに取り付けた構成である。
【0044】
符号の8は、前記バネ6の留め金7を覆う遮蔽カバーであって、留め金7が外から見えるのを防止している。
【0045】
本実施形態において、ホックは1段となっているが、ガードパイプ又はガードワイヤーの間隔に合わせて用いることができるように、2段又は3段取り付けて置くと使用上便利である。
【0046】
13は、シート本体1の裏面において、ガードパイプに当る位置に取り付けられた両面粘着テープであって、この粘着テープ13には剥離紙14が貼り付けてある。
【0047】
なお、標識3は、矢印以外の図形あるいは文字の場合もあり、また、高輝度反射シートをカットしたものではなく、通常の反射シートをカットして用いたり、シート本体1の表面に直接蛍光性インキ又は蛍光塗料で描いても良い。
【0048】
また、本実施形態の標識3に併せて反射板あるいは太陽電池を電源とするLEDを組み合わせても良い。
【0049】
また、シート本体2及び標識シート3及び標識3aにはセルフクリーニング性を有する素材又は加工を施こすことにより、汚れ難い構成としても良い。
【0050】
図6〜図8は、ガードパイプ15、15a間に本発明に係る線形誘導標1を取り付けた例であって、上段と下段のガードパイプ15、15a間にシート本体2を掛け渡した上で、粘着テープ13の剥離紙14を剥がしとり、裏でバネ6側を外に、ゲンコ11を内にして留め、両面テープ13をガードパイプ15、15aに押し付けて貼着させて横ズレ等が生じないようにする。
【0051】
このようにして取り付けた線形誘導標1を取り外す場合には、タッチホックのバネ6側の留め金7の中心部を指で押すとホックはワンタッチで外れる。
【実施形態2】
【0052】
本実施形態2は、実施形態1のように、上下のガードパイプ15、15a間に掛け渡す形態のものではなく、上下のガードパイプ15、15aにシート本体2の上下端側をそれぞれ捲き付けて取り付ける形態の線形誘導標である。
【0053】
この実施形態2によると、シート本体2の長さを実施形態1の場合より短くすることができるため、製作コストを低減することができると共にガードパイプ15、15aとシート本体2の捲き付け部分に埃やゴミあるいは雨水、雪等が溜らないため、美観を損ねたり、ガードパイプ15、15aやシート本体2の耐久性に悪い影響が出たりするのを防ぐことができる。
【0054】
以下、図9〜13を用いて実施形態2を詳細に説明するが、各図において実施形態1において説明した符号と同一の符号は、実施形態1と同一物を指し、同一の作用効果を奏するため、図9〜13においては符号のみを記し、その説明は重複を避けるために省略する。
【0055】
但し、シート本体2をガードパイプ15、15aに取り付ける手段としてのホックのバネ6とゲンコ11は、シート本体2の裏面に取り付けられていると共にこのバネ6とゲンコ11の間隔W(図9参照)は、ガードパイプ15、15aの外周の長さより少し余る間隔(長さ)に設定されている。
【0056】
なお、実施形態1においては、ホックが外から目視できないように遮蔽カバー8を取り付けたが、本実施形態2においては、この遮蔽カバー8を取り付けなくとも外からは目視できない構造となっている。
【0057】
本実施形態2の線形誘導標1は、シート本体2の上下をガードパイプ15、15aにそれぞれ捲き付け、バネ6とゲンコ11でそれぞれ留めるようにした。また、この少し余ったシート本体2の部分を図13に示すようにガードパイプ15とシート本体2の裏面との間に出来たV字状の空隙16内に捲き込むようにして押し込むことにより、空隙16が無くなり、埃やゴミ、雨水等が入り込んで溜り、耐久性や美観に悪い影響が出るのを阻止することができると共にシート本体2をガードパイプ15、15a間に掛け渡す場合に比較して短くでき、この分製作コストの低減が可能になる。
【産業上の利用分野】
【0058】
・ガードパイプ用線形誘導標
・ガードワイヤー用線形誘導標
・ガードパイプ又はガードワイヤー用各種交通標識
【符号の説明】
【0059】
1 線形誘導標
2 シート本体
2a 織物
2b ポリウレタンフィルム
3 標識シート
3a 標識
4 上端
5 芯材
6 バネ
7 留め金
8 遮蔽カバー
9 芯材
10 下端
11 ゲンコ
12 留め金
13 両面接着テープ
14 剥離紙
15、15a ガードパイプ
16 空隙
17 捲き込み部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
柔軟性を有するシート本体の表面に反射シートで形成された視線誘導標識を取り付けると共に前記シート本体の長手方向の両端に、上下のガードパイプ又はガードワイヤー間に掛け渡し、両端を引き寄せて互いに連結するための固定手段を取り付けて成る線形誘導標。
【請求項2】
前記シート本体の裏面の一部に、ガードパイプ又はワイヤーに貼着して横又は縦ズレを防止するための両面接着テープを取り付けて成る請求項1に記載の線形誘導標。
【請求項3】
前記シート本体の固定手段の一つとしてホックが用いられた際は、外側に位置するように取り付けられたホックのバネ又はゲンコの留め金を外から覆い、歩行者がホックに気付かないようにする遮蔽カバーを取り付けて成る請求項1に記載の線形誘導標。
【請求項4】
前記ホックは、シート本体の長手方向に向けて多段に取り付けられていることを特徴とする請求項3に記載の線形誘導標。
【請求項5】
前記ホックには、タッチホックが用いられていることを特徴とする請求項3又は4に記載の線形誘導標。
【請求項6】
前記シート本体は、合成樹脂繊維に合成樹脂フィルムを貼り合わせた構造で形成され、標識は、反射シートを矢印状にカットして形成されていることを特徴とする請求項1に記載の線形誘導標。
【請求項7】
前記標識部分には、太陽電池を電源とするLEDを用いた発光体が組み付けられていることを特徴とする請求項1に記載の線形誘導標。
【請求項8】
前記標識は、シート本体に対して着脱自在に取り付けられていて、他の標識と交換して、或いは劣化、損傷した際には新品に差し替えることができるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の線形誘導標。
【請求項9】
前記シート本体及び標識には、セルフクリーニング機能付の素材が用いられていることを特徴とする請求項1に記載の線形誘導標。
【請求項10】
前記シート本体の裏面であって、その長手方向の両端にホックのバネを取り付けると共に前記シート本体の両側をガードパイプにそれぞれ捲きつけた時に、前記バネが対向するシート本体の裏面にホックのゲンコを取り付けてシート本体の上下両端を上下のガードパイプにそれぞれ捲きつけて固定できるように構成して成る請求項1乃至9のいずれか1項に記載の線形誘導標。
【請求項11】
前記ホックのバネとゲンコの間隔をシート本体の両端を、上下のガードパイプに捲きつけたときに、ガードパイプの外周の長さより少し余る間隔に設定し、前記ゲンコとバネを留めた後で、この余った長さ分をガードパイプとシート本体の裏面間に出来たV字状の空隙内に捲き込むように押し込むことにより、前記空隙内に埃、ゴミ、雨水が入り込み、溜るのを阻止するように構成して成る請求項10に記載の線形誘導標。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2011−94466(P2011−94466A)
【公開日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−294578(P2009−294578)
【出願日】平成21年12月25日(2009.12.25)
【出願人】(391013531)株式会社吾妻製作所 (18)
【Fターム(参考)】