説明

置換オキシインドール誘導体、それを含む医薬およびそれの使用

本発明は、一般式(I)の新規なオキシインドール誘導体


(式中、R、R、A、BおよびYは請求項1で定義の通りである)、その誘導体を含む医薬、ならびにバソプレッシン依存性疾患の予防および/または治療におけるそれらの使用に関するものである。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記一般式(I)の化合物ならびに該言及される一般式(I)の化合物の互変異型、プロドラッグおよび生理的に耐容される塩。
【化1】

[式中、
Aは、環員として1、2、3、4、5、6、7、8、9または10個の炭素原子を含む芳香族、ヘテロ芳香族、部分的芳香族または部分的ヘテロ芳香族の単環式もしくは二環式環であり、前記環は環員として0、1、2、3または4個のヘテロ原子を有していても良く、そのヘテロ原子は同一であるか異なっており、独立に窒素、酸素および硫黄を含む群から選択され、R基で置換されており、1、2もしくは3個のR11、R12および/またはR13基で置換されていても良く、その基は互いに独立、そして個々の場合で独立に、臭素、塩素、フッ素、CN、CF、OCF、OCHF、OH、O−C〜CアルキルおよびC〜Cアルキルを含む群から選択され;
は、C〜Cアルキレン−R、C〜Cアルキレン−O−C〜Cアルキレン−RまたはC〜Cアルキレン−NR−C〜Cアルキレン−Rを含む群から選択され;
は、水素およびC〜Cアルキルを含む群から選択され;
は、OH、NH、NH(C〜Cアルキル)、N(C〜Cアルキル)(C〜Cアルキル)、NH(C〜Cアルキレン−OH)、N(C〜Cアルキル)(C〜Cアルキレン−OH)、NH(C〜Cアルキレン−O−C〜Cアルキル)、N(C〜Cアルキル)(C〜Cアルキレン−O−C〜Cアルキル)、NH(C〜Cシクロアルキル)、N(C〜Cアルキル)(C〜Cシクロアルキル)、NH(C〜Cハロアルキル)、N(C〜Cアルキル)(C〜Cハロアルキル)および環Rを含む群から選択され;
は個々の場合で独立に、特定の個々の基:
【化2】

を含む群から選択され;
は、水素、ヒドロキシおよび置換されていても良いC〜Cアルキルを含む群から選択され;
Bは、環員として1、2、3、4、5、6、7、8、9または10個のC原子を含む芳香族、ヘテロ芳香族、部分的芳香族または部分的ヘテロ芳香族の単環式もしくは二環式環であり、その環は環員として0、1、2、3または4個のヘテロ原子を含むこともでき、そのヘテロ原子は同一であるか異なっており、独立に窒素、酸素および硫黄を含む群から選択され、1、2もしくは3個の基R、Rおよび/またはRで置換されていても良く、その基は互いに独立に、そして各場合で独立に、塩素、臭素、フッ素、CN、CF、OCF、OCHF、OH、O−C〜CアルキルおよびC〜Cアルキルを含む群から選択され;
は、水素、臭素、塩素、フッ素、ヨウ素、CN、CF、OCF、OCHF、O−C〜Cアルキル、C〜Cアルキル、C〜CアルケニルおよびC〜Cアルキニルを含む群から選択され;
は、水素、C〜Cアルキル、O−C〜Cアルキル、塩素、フッ素およびトリフルオロメチルを含む群から選択され;
Yは、下記の基:
【化3】

を表し;
は、水素およびC〜Cアルキルを含む群から選択され;
は、水素、フェニル、C〜CアルキルおよびC〜Cシクロアルキルを含む群から選択され、
およびRは、それらが結合している原子と一体となって、窒素原子を含む4、5、6または7員の飽和もしくは不飽和炭素環を形成していても良く、その環は1個もしくは2個の置換基Rおよび/またはRを有していても良く、その置換基は互いに独立に、そして各場合で独立に、フッ素、OH、O−C〜Cアルキル、フェニルおよびC〜Cアルキルを含む群から選択され;またはRおよびRが隣接する位置を占有している場合、RおよびRは、それらが結合している個々のC原子と一体となって、縮合した置換もしくは未置換ベンゼン環を形成していても良く;
は、水素およびメチルを含む群から選択され;
は、環員として1、2、3、4、5または6個のC原子を含む飽和、部分飽和もしくは不飽和環であり、その環は環員として1、2、3または4個のヘテロ原子を含んでいても良く、そのヘテロ原子は同一であるか異なっており、独立に窒素、酸素および硫黄を含む群から選択され、1個もしくは2個の基Rおよび/またはRで置換されていても良く、RおよびR互いに独立に、そして各場合で独立に、塩素、臭素、フッ素、CN、OH、O−C〜CアルキルおよびC〜Cアルキルを含む群から選択される。]
【請求項2】
Aが、ベンゼン、ベンゾ[1,3]ジオキソール、チオフェンおよびピリジンを含む群から選択される環であり、R基で置換されており、1個もしくは2個のR11および/またはR12基で置換されていても良く、その基は互いに独立に、そして各場合で独立に塩素、フッ素、ヒドロキシ、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、メチル、エチルおよびプロピルを含む群から選択され;
が、C〜Cアルキレン−R、O−C〜Cアルキレン−R、NR−C〜Cアルキレン−RおよびCH−NR−C〜Cアルキレン−Rを含む群から選択され;
が、水素およびC〜Cアルキルを含む群から選択され;
が、OH、NH、NH(C〜Cアルキル)、N(C〜Cアルキル)(C〜Cアルキル)、NH(C〜Cアルキレン−OH)、N(C〜Cアルキル)(C〜Cアルキレン−OH)、NH(C〜Cアルキレン−O−C〜Cアルキル)、N(C〜Cアルキル)(C〜Cアルキレン−O−C〜Cアルキル)および環Rを含む群から選択され;
が個々の場合で独立に、特定の個々の基:
【化4】

を含む群から選択され;
が、水素およびC〜Cアルキルを含む群から選択され;
Bが、環員として1、2、3、4、5,6、7、8、9もしくは10個のC原子を含む芳香族またはヘテロ芳香族の単環式もしくは二環式環であり、その環は環員として0、1、2、3または4個のヘテロ原子を有していても良く、そのヘテロ原子は同一であるか異なっており、独立に窒素、酸素および硫黄を含む群から選択され、1個もしくは2個の基Rおよび/またはRで置換されていても良く、RおよびRは独立に塩素、フッ素、CN、OH、O−C〜CアルキルおよびC〜Cアルキルを含む群から選択され;
が、水素、塩素、フッ素、CN、メトキシおよびメチルを含む群から選択され;
が、水素、塩素、フッ素およびメチルを含む群から選択され;
Yが、下記の基:
【化5】

を表し、
が、水素およびC〜Cアルキルを含む群から選択され;
が、水素、フェニルおよびC〜Cアルキルを含む群から選択され;
およびRが、それらが結合している個々の原子と一体となって、窒素原子を含む5または6員の飽和もしくは不飽和炭素環を形成していても良く、その環はC〜Cアルキル、O−C〜Cアルキル、フッ素およびOHを含む群から選択される置換基Rを含むことができ;
が水素であり;
が、環員として1、2、3、4もしくは5個のC原子を含む5または6員のヘテロ芳香族環であり、その環は環員として1、2、3または4個のヘテロ原子を含んでいても良く、そのヘテロ原子は同一であるか異なっており、独立に窒素、酸素および硫黄を含む群から選択され、R基で置換されていても良く、Rはそれの各場合で独立に、C〜Cアルキルを含む群から選択される請求項1に記載の一般式(I)の化合物ならびに該言及される一般式(I)の化合物の互変異型、プロドラッグおよび生理的に耐容される塩。
【請求項3】
Aが、R基で置換されており、R11基で置換されていても良いベンゼン環であり;
11が、塩素、フッ素、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、メチルおよびエチルを含む群から選択され;
が、特定の個々の基:
【化6】

を含む群から選択される基であり;
Bが、ベンゼン、ピリジン、チオフェンおよびキノリンを含む群から選択される環であり、その環は各場合で1個もしくは2個の基Rおよび/またはRによって置換されていても良く、RおよびRは独立に塩素、フッ素、CN、メチル、エチル、ヒドロキシ、メトキシおよびエトキシを含む群から選択され;
が、水素、塩素、フッ素、CN、メトキシおよびメチルを含む群から選択され;
が、水素、塩素およびフッ素を含む群から選択され;
Yが、特定の個々の基:
【化7】

を含む群から選択される基であり;
が、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン、フラン、チオフェン、ピロール、オキサゾール、イソオキサゾール、チアゾール、イミダゾール、ピラゾール、1,2,4−オキサジアゾール、1,2,5−オキサジアゾール、1,3,4−オキサジアゾール、チアジアゾール、トリアゾール、1,3,5−トリアジンおよびテトラゾールを含む群から選択される基であり;
6′が、基水素、フッ素およびOHを含む群から選択される請求項1または2に記載の一般式(I)の化合物ならびに該言及される一般式(I)の化合物の互変異型、プロドラッグおよび生理的に耐容される塩。
【請求項4】
Aが、特定の個々の基:
【化8】

を含む群から選択され;
が、特定の個々の基:
【化9】

を含む群から選択される基であり;
Bが、特定の個々の基:
【化10】

を含む群から選択される環であり;
およびRが互いに独立に、そして各場合で独立に、水素、塩素、フッ素、CN、メチル、メトキシおよびエトキシを含む群から選択され;
が、塩素、フッ素、メトキシおよびCNを含む群から選択され;
が、水素、塩素およびフッ素を含む群から選択され;
Yが、特定の個々の基:
【化11】

を含む群から選択され;
が、特定の個々の基:
【化12】

を含む群から選択される請求項1から3のうちのいずれか1項に記載の一般式(I)の化合物ならびに該言及される一般式(I)の化合物の互変異型、プロドラッグおよび生理的に耐容される塩。
【請求項5】
Aが、特定の個々の基:
【化13】

を含む群から選択される基であり;
が、特定の個々の基:
【化14】

を含む群から選択される基であり;
Bが、特定の個々の基:
【化15】

を含む群から選択される基であり;
が、塩素、フッ素およびCNを含む群から選択され;
が、水素、塩素およびフッ素を含む群から選択され;
Yが、特定の個々の基:
【化16】

を含む群から選択される基である請求項1から4のうちのいずれか1項に記載の一般式(I)の化合物ならびに該言及される一般式(I)の化合物の互変異型、プロドラッグおよび生理的に耐容される塩。
【請求項6】
Aが、特定の個々の基:
【化17】

を含む群から選択される基であり;
が、特定の個々の基:
【化18】

を含む群から選択される基であり;
Bが、下記の基:
【化19】

を表し;
が、塩素およびCNを含む群から選択され;
が、水素および塩素を含む群から選択され;
Yが、特定の個々の基:
【化20】

を含む群から選択される基である請求項1から5のうちのいずれか1項に記載の一般式(I)の化合物ならびに該言及される一般式(I)の化合物の互変異型、プロドラッグおよび生理的に耐容される塩。
【請求項7】
基A、B、Y、RおよびRが各場合で独立に、請求項1から6に記載の意味のいずれかを有し、R基がオキシインドール環構造の6位で結合している請求項1から6のうちのいずれか1項に記載の一般式(I)の化合物。
【請求項8】
基A、B、Y、RおよびRが各場合で独立に、請求項1から6に記載の意味のいずれかを有し、R基およびR基が、下記の意味:
1)R=ClまたはCN、R=H;または
2)R=Cl、R=6−Cl
を有する請求項1から7のうちのいずれか1項に記載の一般式(I)の化合物ならびに該言及されている一般式(I)の化合物の互変異型、プロドラッグおよび生理的に耐容される塩。
【請求項9】
基A、B、RおよびRが各場合で独立に、請求項1から8に記載の意味のいずれかを有し、
Yが基:
【化21】

を表す請求項1に記載の一般式(I)の化合物ならびに該言及されている一般式(I)の化合物の互変異型、プロドラッグおよび生理的に耐容される塩。
【請求項10】
基A、B、RおよびRが各場合で独立に、請求項1から8に記載の意味のいずれかを有し、
Yが基:
【化22】

を表す請求項1に記載の一般式(I)の化合物ならびに該言及されている一般式(I)の化合物の互変異型、プロドラッグおよび生理的に耐容される塩。
【請求項11】
基A、B、RおよびRが各場合で独立に、請求項1から8に記載の意味のいずれかを有し、
Yが基:
【化23】

を表す請求項1に記載の一般式(I)の化合物ならびに該言及されている一般式(I)の化合物の互変異型、プロドラッグおよび生理的に耐容される塩。
【請求項12】
基A、B、RおよびRが各場合で独立に、請求項1から8に記載の意味のいずれかを有し、
Yが基:
【化24】

を表す請求項1に記載の一般式(I)の化合物ならびに該言及されている一般式(I)の化合物の互変異型、プロドラッグおよび生理的に耐容される塩。
【請求項13】
下記一般式(I.a)の化合物ならびに式(I.a)の化合物の互変異型、プロドラッグおよび生理的に耐容される塩。
【化25】

[式中、基R、R、R、R11、R、RおよびRは請求項1から12に記載の意味のいずれかを有し、XはOまたはSを表す。]
【請求項14】
前記R基を有するC原子上のY基がS配置を有し、オキシインドール−2−オン構造上の3位における炭素原子がRもしくはSのいずれかの配置を有する請求項1から13のうちのいずれか1項に記載の一般式(I)または(I.a)の化合物。
【請求項15】
前記化合物が、遊離塩基に関して左旋性の立体異性体の形態で存在する請求項1から14のうちのいずれか1項に記載の一般式(I)または(I.a)の化合物。
【請求項16】
前記化合物が、約100nM未満、好ましくは約10nM〜約100nM、特に好ましくは約10nM以下のバソプレッシン受容体サブタイプV1bについての結合アフィニティKiを有する請求項1から15のうちのいずれか1項に記載の一般式(I)または(I.a)の化合物。
【請求項17】
医薬として使用される請求項1から16のうちのいずれか1項に記載の一般式(I)または(I.a)の化合物。
【請求項18】
請求項1から16のうちのいずれか1項に記載の少なくとも一つの一般式(I)または(I.a)の化合物を含む医薬。
【請求項19】
少なくとも一つのバソプレッシン依存性疾患の治療および/または予防における、および/または少なくとも一つのバソプレッシン依存性疾患の治療および/または予防用の医薬の製造における請求項1から16のうちのいずれか1項に記載の少なくとも一つの一般式(I)または(I.a)の化合物の使用。
【請求項20】
尿崩症、夜尿症、失禁、血液凝固異常を特徴とする疾患を含む群から選択される少なくとも一つの疾患の治療および/または予防、および/または排尿の遅延、および/または言及した疾患のうちの少なくとも一つの治療および/または予防用の医薬の製造における請求項1から16のうちのいずれか1項に記載の少なくとも一つの一般式(I)または(I.a)の化合物の使用。
【請求項21】
筋緊張亢進、肺筋緊張亢進、心不全、心筋梗塞、冠攣縮、不安定狭心症、経皮的冠動脈形成術(PTCA)、心虚血、腎臓系の障害、浮腫、腎臓血管攣縮、腎皮質の壊死、低ナトリウム血症、低カリウム血症、シュワルツ・バーター症候群、消化管の障害、胃血管攣縮、肝硬変、胃および腸の潰瘍、嘔吐、化学療法中に発生する嘔吐および/または乗り物酔いを含む群から選択される少なくとも一つの疾患の治療および/または予防、および/または言及した疾患のうちの少なくとも一つの治療および/または予防用の医薬の製造における請求項1から16のうちのいずれか1項に記載の少なくとも一つの一般式(I)または(I.a)の化合物の使用。
【請求項22】
情動障害の治療、および/または情動障害治療用の医薬の製造における請求項1から16のうちのいずれか1項に記載の少なくとも一つの一般式(I)または(I.a)の化合物の使用。
【請求項23】
不安障害および/またはストレス関連不安障害の治療、および/または不安障害および/またはストレス関連不安障害の治療のための医薬の製造における請求項1から16のうちのいずれか1項に記載の少なくとも一つの一般式(I)または(I.a)の化合物の使用。
【請求項24】
記憶障害および/またはアルツハイマー病の治療、および/または記憶障害および/またはアルツハイマー病の治療のための医薬の製造における請求項1から16のうちのいずれか1項に記載の少なくとも一つの一般式(I)または(I.a)の化合物の使用。
【請求項25】
精神病および/または精神異常の治療、および/または精神病および/または精神異常の治療のための医薬の製造における請求項1から16のうちのいずれか1項に記載の少なくとも一つの一般式(I)または(I.a)の化合物の使用。
【請求項26】
クッシング症候群または他のストレス関連疾患の治療、および/またはクッシング症候群または他のストレス関連疾患の治療のための医薬の製造における請求項1から16のうちのいずれか1項に記載の少なくとも一つの一般式(I)または(I.a)の化合物の使用。
【請求項27】
睡眠障害の治療、および/または睡眠障害の治療のための医薬の製造における請求項1から16のうちのいずれか1項に記載の少なくとも一つの一般式(I)または(I.a)の化合物の使用。
【請求項28】
抑鬱状態の治療、および/または抑鬱状態の治療のための医薬の製造における上記または請求項1から16のうちのいずれか1項による一般式(I)または(I.a)の少なくとも一つの化合物の使用。
【請求項29】
血管運動症状および/または例えば「ほてり」症状などの体温調節機能不全の治療における請求項1から16のうちのいずれか1項による一般式(I)または(I.a)の少なくとも一つの化合物の使用。
【請求項30】
薬物、医薬および/または他の要素によって引き起こされる依存症の治療および/または予防、依存症の原因となる1以上の要素の中止によって生じるストレスの治療および/または予防、および/または薬物、医薬および/または他の要素によって引き起こされる依存症のストレス誘発による再発の治療および/または予防における請求項1から16のうちのいずれか1項による一般式(I)または(I.a)の少なくとも一つの化合物の使用。
【請求項31】
統合失調症および/または精神病の治療および/または予防における請求項1から16のうちのいずれか1項による一般式(I)または(I.a)の少なくとも一つの化合物の使用。
【請求項32】
患者に対して有効量の請求項1から16のうちのいずれか1項による一般式(I)または(I.a)の少なくとも一つの化合物を投与する、患者における尿崩症、夜尿症、失禁、血液凝固異常を特徴とする疾患を含む群から選択される少なくとも一つの状態の治療および/または予防、および/または排尿の遅延のための方法。
【請求項33】
患者に対して有効量の請求項1から16のうちのいずれか1項による一般式(I)または(I.a)の少なくとも一つの化合物を投与する、患者における筋緊張亢進、肺筋緊張亢進、心不全、心筋梗塞、冠攣縮、不安定狭心症、経皮的冠動脈形成術(PTCA)、心虚血、腎臓系の障害、浮腫、腎臓血管攣縮、腎皮質の壊死、低ナトリウム血症、低カリウム血症、シュワルツ・バーター症候群、消化管の障害、胃血管攣縮、肝硬変、胃および腸の潰瘍、嘔吐、化学療法中に発生する嘔吐、および/または乗り物酔いを含む群から選択される少なくとも一つの状態の治療および/または予防のための方法。
【請求項34】
患者に対して有効量の請求項1から16のうちのいずれか1項による一般式(I)または(I.a)の少なくとも一つの化合物を投与する、患者における情動障害の治療および/または予防のための方法。
【請求項35】
患者に対して有効量の請求項1から16のうちのいずれか1項による一般式(I)または(I.a)の少なくとも一つの化合物を投与する、患者における不安障害および/またはストレス関連不安障害の治療のための方法。
【請求項36】
患者に対して有効量の請求項1から16のうちのいずれか1項による一般式(I)または(I.a)の少なくとも一つの化合物を投与する、患者における記憶障害および/またはアルツハイマー病の治療のための方法。
【請求項37】
患者に対して有効量の請求項1から16のうちのいずれか1項による一般式(I)または(I.a)の少なくとも一つの化合物を投与する、患者における精神病および/または精神異常の治療のための方法。
【請求項38】
患者に対して有効量の請求項1から16のうちのいずれか1項による一般式(I)または(I.a)の少なくとも一つの化合物を投与する、患者におけるクッシング症候群の治療のための方法。
【請求項39】
患者に対して有効量の請求項1から16のうちのいずれか1項による一般式(I)または(I.a)の少なくとも一つの化合物を投与する、患者における睡眠障害の治療のための方法。
【請求項40】
患者に対して有効量の請求項1から16のうちのいずれか1項による一般式(I)または(I.a)の少なくとも一つの化合物を投与する、患者における抑鬱状態の治療のための方法。
【請求項41】
患者に対して有効量の請求項1から16のうちのいずれか1項による一般式(I)または(I.a)の少なくとも一つの化合物を投与する、患者における血管運動症状および/または例えば「ほてり」などの体温調節機能不全の治療および/または予防のための方法。
【請求項42】
患者に対して有効量の請求項1から16のうちのいずれか1項による一般式(I)または(I.a)の少なくとも一つの化合物を投与する、患者における薬物、医薬および/または他の要素によって引き起こされる依存症の治療および/または予防、依存症の原因となる1以上の要素の中止によって生じるストレスの治療および/または予防、および/または薬物、医薬および/または他の要素によって引き起こされる依存症のストレス誘発による再発の治療および/または予防のための方法。
【請求項43】
患者に対して有効量の請求項1から16のうちのいずれか1項による一般式(I)または(I.a)の少なくとも一つの化合物を投与する、患者における統合失調症および/または精神病の治療および/または予防のための方法。
【請求項44】
前記患者が哺乳動物、好ましくはヒトもしくは非ヒト哺乳動物または非ヒトトランスジェニック哺乳動物である請求項19から43のうちのいずれか1項の記載の方法。
【請求項45】
前記化合物が、当業界の技術を有し、自体が公知の方法段階を実施する上でおよび/または同様に実施する上での本発明の技術的内容についての知識を有する適格な者によって製造可能である、請求項1から16のうちのいずれか1項による一般式(I)または(I.a)の少なくとも一つの化合物の製造方法。

【公表番号】特表2009−517444(P2009−517444A)
【公表日】平成21年4月30日(2009.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−542774(P2008−542774)
【出願日】平成18年12月1日(2006.12.1)
【国際出願番号】PCT/EP2006/069180
【国際公開番号】WO2007/063123
【国際公開日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【出願人】(502104228)アボット ゲーエムベーハー ウント カンパニー カーゲー (89)
【Fターム(参考)】