説明

置換フェニルプロピオン酸誘導体を含む医薬組成物

【課題】インスリン抵抗性に関連するか否かによらない脂質障害(脂質異常血症)の治療に関する新規医薬組成物の提供。
【解決手段】式(I)の化合物のSエナンチオマー:


[式中、Rは2,4−ジフルオロフェニルまたはシクロヘキシルを表す]、その医薬的に許容な塩、その溶媒和物、その結晶形およびそのプロドラッグの、インスリン抵抗性に関連するか否かによらない脂質障害(脂質異常血症)を含む臨床上の状態の処置における利用、治療的使用のための方法、ならびにそれらを含む医薬組成物。

【発明の詳細な説明】
【発明の開示】
【0001】
技術分野
本発明は、特定の新規な(2S)−3−(4−{2−[アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパノイック プロピオン酸誘導体、当該化合物の製造方法、インスリン抵抗性およびその他の代謝症候群の兆候と関連するか否かを問わない脂質障害(異常脂質血症:dyslipidemias)を含む臨床的状態の処置におけるそれらの利用、それらの治療上の使用方法、およびそれらを含む医薬組成物に関する。
【0002】
背景技術
2型糖尿病を含む代謝症候群は、VLDL(超低密度リポタンパク質)および高密度LDL小粒子濃度の上昇、HDL(高密度リポプロテイン)濃度の減少ならびに線維素溶解の減少により一般的に特徴づけられる異常なリポタンパク質レベルとして観察される、インスリン過剰血症を伴うインスリン抵抗性、場合によっては2型糖尿病、動脈性高血圧、中心性(内臓)肥満、異常脂質血症、を含む一群の兆候を意味する。
【0003】
最近の疫学的研究により、インスリン抵抗性を伴う個人は、心臓血管関連の罹患および死亡に関して、とりわけ心筋梗塞及び脳卒中に罹患する著しく高いリスクを伴うことが実証されている。2型糖尿病においては、アテローム性動脈硬化に関連する状態が、すべての死亡者の80%を上る場合において生じている。
【0004】
臨床医学において、代謝症候群を伴う患者においてインスリン感受性を増加させる必要性、およびその結果アテローム性動脈硬化の進行の促進を引き起こすと考えられる異常脂質血症を正常化することの必要性は認識されている。しかし、現在のところ、これは、明確な薬物療法的基準を有する一般に受け入れられた診断であるとはいえない。
【0005】
以下の式Cの化合物のS−エナンチオマー:
【0006】
【化1】

【0007】
2−エトキシ−3−[4−(2−{4−メタンスルホニルオキシフェニル}エトキシ)フェニル]プロパン酸は、PCT国際公開番号WO99/62872において開示されている。この化合物は、ペルオキソーム増殖因子活性化受容体(PPAR、PPAR類の総説としては、T.M.Willsonら、J.Med.Chem.2000年、第43巻,第527頁を参照のこと)のモジュレーターであり、PPARα/PPARγアゴニスト活性を併せ持つことが報告されている(Structure、2001年、第9巻,第699頁、P.Cronetら)。この化合物は、インスリン抵抗性を伴う状態の処置において有効である。
【0008】
驚くべきことに、非常に有力なPPARαのモジュレーターである一連の化合物が今回発見された。
発明の開示
本発明は、式Iの化合物のS−エナンチオマー:
【0009】
【化2】

【0010】
[式中、Rは2,4−ジフルオロフェニルまたはシクロヘキシルである]
ならびにその医薬的に許容な塩、溶媒和物、結晶形およびプロドラッグを提供する。
この明細書で用いられる用語「プロドラッグ」には、哺乳類、特にヒトにおいて、カルボン酸基またはその塩またはそのコンジュゲート(conjugate)に変換されるカルボン酸基の誘導体が含まれる。理論には拘束されないが、プロドラッグに伴う活性のほとんどは、プロドラッグが変換した式Iの化合物の活性から生じると考えられる。プロドラッグは、当該技術分野の当業者の能力の範囲内で、通常の方法論により十分に合成することができる。カルボキシの種々のプロドラッグは、当該技術分野において知られている。当該プロドラッグ誘導体の例としては:
a)Design of Prodrugs、H.Bundgaard編集、(Elsevier、1985年)および、Methods in Enzymology、第42巻、第309−396頁、K.Widderら編集(Academic Press、1985年);
b)A Textbook of Drug Design and Development、Krogsgaard−LarsenおよびH.Bundgaard編集、第5章”Design and Application of Prodrugs”、H.Bundgaard、第113−191頁(1991年);
c)H.Bundgaard、Advanced Drug Delivery Reviews、第8巻、第1−38頁(1992年);
d)H.Bundgaardら、Journal of Pharmaceutical Sciences、第77巻、第285頁(1988年);および
e)N.Kakeyaら、Chem Pharm Bull、第32巻、第692頁(1984年)
を参照されたい。
【0011】
上記のa〜eの文献は、参照することにより本明細書に援用される。
インビボで開裂可能なエステルは、もとの化合物のプロドラッグの1タイプである。カルボキシ基を含む式(I)の化合物のインビボで加水分解可能な(または開裂可能な)エステルは、例えばヒトまたは動物の体内で加水分解されもとの酸を生み出す医薬的に許容なエステルである。カルボキシについての医薬的に許容な好適なエステルには、例えばメトキシメチルなどのC1−6アルコキシメチルエステル;例えばピバロイルオキシメチルなどのC1−6アルカノイルオキシメチルエステル;フタリジルエステル;例えば1−シクロヘキシルカルボニルオキシエチルなどのC3−8シクロアルコキシカルボニルオキシC1−6アルキルエステル;例えば5−メチル−1,3−ジオキソレン−2−オンイルメチルなどの1,3−ジオキソレン−2−オンイルメチルエステル;および例えば1−メトキシカルボニルオキシエチルなどのC1−6アルコキシカルボニルオキシエチルエステルが含まれ;この発明の化合物のいかなるカルボキシ基においても形成されうる。
【0012】
式Iの化合物は医薬としての活性を有する。特に、式Iの化合物は非常に有力なPPARαのアゴニストである。さらに、式Iの化合物はPPARγのアゴニストでもある。本明細書で用いられる用語「アゴニスト」には、部分的アゴニストも含まれる。
【0013】
本発明の具体的な化合物は:
(2S)−3−(4−{2−[(シクロヘキシルメチル)(ヘプチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸;および
(2S)−3−(4−{2−[(2,4−ジフルオロベンジル)(ヘプチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸;
および、その医薬的に許容な塩、溶媒和物および結晶形である。
【0014】
本明細書において、「医薬的に許容な塩」という表現は、限定はしないが、例えばアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、塩基性アミノ酸との塩、および有機アミンとの塩などの塩基塩を定義することを意図している。
【0015】
本発明の特定の化合物は、非溶媒和型と同様に、例えば水和型などの溶媒和型で存在しうることも理解されるであろう。本発明は、そのような溶媒和型のすべてを包含すると了解される。本発明の特定の化合物は互変異性体として存在しうる。本発明はそのような互変異性体のすべてを包含するものと了解される。
【0016】
調製方法
本発明の化合物は、以下に概説するとおりに調製されうる。しかし、本発明はこれらの方法によっては限定されず、化合物は、先行文献において構造的に関連する化合物について記載されたとおりにも調製されうる。反応は、標準的方法にしたがってまたは実施例の項に記載されたとおりに実施されうる。
【0017】
式Iの化合物は、式IIの化合物のS−エナンチオマー:
【0018】
【化3】

【0019】
[式中、Rは既に定義されたとおりであり、RはGreeneおよびWutsの標準的なテキスト「Protective Group in Organic Synthesis」、第2版(1991)に記載されたカルボキシリックヒドロキシ基のための保護基を示す]
を、脱保護剤と反応させることにより調製されうる。当該保護基は、例えばWang樹脂または2−クロロトリチルクロリド樹脂などの樹脂であってもよい。保護基は当該技術分野の当業者に周知の技術に従って除去されうる。当該保護基の1つは、RがC1−6アルコキシ基またはアリールアルコキシ基(例えばベンジル)を表す場合の、CORがエステルを表す場合である。当該エステルは、例えば加水分解試薬(例えば、THFおよび水の混合液中の水酸化リチウムなど)などの脱保護試薬と、0〜100℃の範囲の温度で反応し、式Iの化合物を与えうる。
【0020】
式IIの化合物は、式IIIの化合物のS−エナンチオマー:
【0021】
【化4】

【0022】
[式中、Rは既に定義したとおりである]
を式IVの化合物:
【0023】
【化5】

【0024】
[式中、Rは既に定義したとおりである]
と、例えばジクロロメタンなどの不活性溶媒中で、例えばカルボジイミド(例えば、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミドなど)の存在下、場合によっては例えば塩基触媒(例えば、4−ジメチルアミノピリジンなど)などの触媒の存在下、−25℃〜150℃の範囲の温度で反応させることにより調製されうる。
【0025】
式IIIおよびIVの化合物は、実施例に記載された方法または当該技術分野の当業者に知られた類似の方法により調製されうる。
式IIIおよびIVの化合物は、式Iの化合物の調製において有用な中間体であり、かつ新規であると考えられる。式IIおよびIIIの化合物は、本発明のさらなる側面として本出願においてクレームされる。式IIおよびIIIの化合物のS−エナンチオマーが好ましい。
【0026】
本発明の化合物は、慣用の技術を使用してそれらの反応混合物より単離されうる。
代替のおよび場合によってはより好適な方法で本発明の化合物を得るために、これまでに述べた個々の製造工程は異なる順番で行われうること、および/または個々の反応は全体の経路においての異なる段階で行われうること(すなわち、ここで述べた特定の反応に関連するものへの化学変換は、異なる中間体において行われうること)を、当該技術分野の当業者は理解するであろう。
【0027】
「不活性な溶媒」という表現は、出発物質、試薬、中間体またはプロドラッグと、目的物の収量に不利に影響しない程度において、反応しない溶媒を意味する。
製剤
本発明の化合物は、医薬的に許容な剤形において、遊離の酸または医薬的に許容な有機または無機塩基付加塩のいずれかとしての活性成分を含む製剤の形で、経口、非経口、静脈内、筋肉内、皮下またはその他の注射方法、口腔内、直腸内、膣内、経皮および/または鼻腔内および/または吸入により、通常投与されるであろう。障害および処置される患者および投与経路に依存して、当該組成物は種々の薬量で投与されうる。
【0028】
ヒトの治療的処置において、本発明の化合物の好適な1日の薬量は、約0.0001〜100mg/kg体重、好ましくは0.001〜10mg/kg体重である。
経口製剤としては、特に、0.5mg〜500mgの範囲、例えば1mg、3mg、5mg、10mg、25mg、50mg、100mgおよび250mgの薬量の活性化合物を与える、当該技術分野の当業者に知られた方法により製剤化されうる錠剤またはカプセルが好ましい。
【0029】
したがって、本発明のさらなる側面によれば、医薬的に許容なアジュバント、希釈剤および/または担体と混合された本発明の任意の化合物、またはその医薬的に許容な誘導体を含む医薬製剤が提供される。
【0030】
薬理学的特質
式(I)の本化合物は、先天的なまたは誘発的なインスリンに対する感受性の減少(インスリン抵抗性)および関連の代謝性障害(代謝症候群としても知られている)に関連する臨床上の状態の予防および/または治療に有用である。これらの臨床上の状態には、限定はされないが、一般的肥満、腹部肥満、動脈性高血圧、高インスリン血症、高血糖症、2型糖尿病およびインスリン抵抗性に伴って特徴的に現れる異常脂質血症が含まれるであろう。粥腫発生のリポタンパク質のプロフィールとして知られているこの異常脂質血症は、非エステル化脂肪酸の穏やかな上昇、超低密度リポタンパク質(VLDL)トリグリセリド−リッチ粒子の上昇、高レベルのApoB、小さく高密度の低密度リポタンパク質(LDL)粒子、フェノタイプBの存在下、低レベルのapoAI粒子および高レベルのApoBに伴う低レベルの高密度リポタンパク質により特徴づけられる。
【0031】
本発明の化合物は、他の代謝症候群の兆候を伴うまたは伴わない、複合的もしくは混合的高脂血症または種々の程度の高トリグリセリド血症および食後の異常脂質血症(postprandial dyslipidemia)の患者の処置に有用であると考えられる。
【0032】
本化合物による処置は、それらの抗異常脂質血症的および抗炎症的特質により、アテローム性動脈硬化症に関連する心臓血管の疾病率および死亡率を低下させると考えられる。心臓血管疾患状態には、心筋梗塞を生じさせる種々の内臓における動脈硬化性疾患(macroangiopathies)、鬱血性心不全、脳血管疾患、および下肢の末梢動脈不全が含まれる。インスリン感受性を増加させる効果により、式Iの化合物はまた、代謝症候群および妊娠の糖尿病からの2型糖尿病への進展を妨げるかまたは遅らせるとも考えられる。従って、腎臓疾患を引き起こす微小血管障害、網膜の障害、および下肢の末梢血管疾患などの、糖尿病の慢性高血糖症に関連する長期の合併症の進展は、遅延されると考えられる。さらに、当該化合物は、インスリン抵抗性に関連するか否かによらず、多嚢胞卵巣症候群、肥満、癌、および軽度の認識障害、アルツハイマー病、パーキンソン病および多発性硬化症などの神経変性障害を含む炎症疾患状態のような、心臓血管系以外の種々の状態の処置において有用であり得る。
【0033】
本発明の化合物は、2型糖尿病を患っている患者におけるグルコースレベルの制御において有用であると考えられる。
本発明は、(既に定義したとおりの)脂質異常血症、インスリン抵抗性症候群および/または代謝症候群を治療または予防するための、当該治療または予防を必要とする哺乳類(特にヒト)に対しての式Iの化合物の投与を含む方法を提供する。
【0034】
本発明は、2型糖尿病を治療または予防するための、当該治療または予防を必要とする哺乳類(特にヒト)に対しての治療有効量の式Iの化合物の投与を含む方法を提供する。
さらなる側面において、本発明は、医薬としての式Iの化合物の使用を提供する。
【0035】
さらなる側面において、本発明は、インスリン抵抗性および/または代謝異常の処置のための医薬の製造における式Iの化合物の使用を提供する。
組み合わせ治療
本発明の化合物は、アテローム性動脈硬化症の進展または進行に関連する疾患、例えば高血圧、高脂血症、異常脂質血症、糖尿病および肥満などの治療において有用であるその他の治療剤と組み合わせられうる。本発明の化合物は、LDL:HDLの比率を低下させるその他の治療剤、またはLDL−コレステロールの血中濃度の減少を引き起こす薬剤と組み合わせられうる。糖尿病の患者において、本発明の化合物は、微小血管障害と関連する合併症を治療するための治療剤ともまた組み合わせられうる。
【0036】
本発明の化合物は、代謝症候群または2型糖尿病およびそれらに関連する合併症の処置のための治療と並行して使用されうる。そのような治療には、例えばメトホルミン、フェンホルミンおよびブホルミンなどのビグアニド剤、インスリン(合成インスリン類縁体、アミリン)および抗高血糖症経口薬(これらは食後血糖調節薬(prandial glucose regulators)およびα−グルコシダーゼ阻害薬に分けられる)が含まれる。α−グルコシダーゼ阻害薬の例としては、アカルボースまたはボグリボースまたはミグリトールが挙げられる。食後血糖調節薬の例としては、レパグリニドまたはナテグリニドが挙げられる。
【0037】
本発明の別の側面において、式Iの化合物、またはその医薬的に許容な塩、その溶媒和物、当該塩の溶媒和物またはそれらのプロドラッグは、別のPPAR調節剤と共に投与されうる。PPAR調節剤には、特に限定はされないが、PPARαおよび/またはγアゴニスト、またはその医薬的に許容な塩、その溶媒和物、当該塩の溶媒和物またはそれらのプロドラッグが含まれる。好適なPPARαおよび/またはγアゴニスト、またはその医薬的に許容な塩、その溶媒和物、当該塩の溶媒和物またはそれらのプロドラッグは、当該技術分野において周知である。これらには、WO01/12187、WO01/12612、WO99/62870、WO99/62872、WO99/62871、WO98/57941、WO01/40170、J.Med.Chem.、1996年,第39巻、第665頁、Expert Opinion on Therapeutic Patents、第10巻(5)、第623−634頁(特に第634頁に列記された特許出願に記載された化合物)およびJ.Med.Chem.、2000年、第43巻、第527頁に記載された化合物が含まれ、これらの文献は参照することにより本明細書に援用される。特に、PPARαおよび/またはγアゴニストは、NN622/ラガグリタザール(Ragaglitazar)、BMS298585、WY−14643、クロフィブレート、フェノフィブレート、ベザフィブレート、ゲムフィブロジルおよびシプロフィブレート;GW9578、シグリタゾン、トログリタゾン、ピオグリタゾン、ロシグリタゾン、エグリタゾン(eglitazone)、プログリタゾン(proglitazone)、BRL−49634、KRP−297、JTT−501、SB213068、GW1929、GW7845、GW0207、L−796449、L−165041およびGW2433を意味する。特に、PPARαおよび/またはγアゴニストは、(S)−2−エトキシ−3−[4−(2−{4−メタンスルホニルオキシフェニル}エトキシ)−フェニル]プロパン酸、およびその医薬的に許容な塩を意味する。
【0038】
さらに、本発明の組み合わせは、例えばグリメピリド、グリベンクラミド(グリブリド)、グリクラジド、グリピジド、グリキドン、クロロプロパミド、トルブタミド、アセトヘキサミド、グリコピラミド(glycopyramide)、カルブタミド、グリボヌリド(glibonuride)、グリソキセピド(glisoxepid)、グリブチアゾール(glybuthiazole)、グリブゾール、グリヘキザミド(glyhexamide)、グリミジン、グリピナミド(glypinamide)、フェンブタミド(phenbutamide)、トルシラミド(tolcylamide)およびトラザミド(tolazamide)などのスルホニルウレアと併用して使用されうる。好ましくは、スルホニルウレアは、グリメピリドまたはグリベンクラミド(グリブリド)である。より好ましくは、スルホニルウレアはグリメピリドである。従って、本発明は、このパラグラフに記載された1、2またはそれ以上の既存の治療薬と併用しての、本発明の化合物の投与を含む。2型糖尿病およびその関連する合併症の処置のための他の既存の治療薬の薬量は、当該技術分野において既知であり、例えばFDAなどの規制機関により使用のために承認されているものであろう。また、当該薬量は、FDAにより発行されたオレンジブック(Orange Book)に記載されているであろう。あるいは、より少量の薬量が、組み合わせに由来する利益の結果として使用されうる。
【0039】
本発明は、コレステロール低下剤と組み合わせた本発明の化合物もまた含む。本出願においてコレステロール低下剤は、特に限定はされないが、HMG−CoAレダクターゼ(3−ヒドロキシ−3−メチルグルタリルコエンザイムAレダクターゼ)の阻害剤を意味する。好適には、HMG−CoA阻害剤は、アトルバスタチン、ベルバスタチン(bervastatin)、セリバスタチン、ダルバスタチン(dalvastatin)、フルバスタチン、イタバスタチン、ロバスタチン、メバスタチン、ニコスタチン(nicostatin)、ニバスタチン(nivastatin)、プラバスタチンおよびシンバスタチンから成る群から選択されるスタチン、またはその医薬的に許容な塩(特にナトリウムまたはカルシウム)、またはその溶媒和物、または当該塩の溶媒和物である。特定のスタチンは、アトルバスタチン、またはその薬学的に許容な塩、その溶媒和物、当該塩の溶媒和物またはそのプロドラッグである。より特定のスタチンは、アトルバスタチンカルシウム塩である。しかしながら、特に好ましいスタチンは、化学名(E)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−[メチル(メチルスルホニル)−アミノ]−ピリミジン−5−イル] (3R,5S)−3,5−ジヒドロキシへプト−6−エン酸[(E)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−[N−メチル−N−(メチルスルホニル)−アミノ]ピリミジン−5−yl] (3R,5S)−3,5−ジヒドロキシへプト−6−エン酸としても知られている]の化合物、またはその医薬的に許容な塩、またはその溶媒和物または当該塩の溶媒和物である。化合物(E)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−[メチル−(メチルスルホニル)−アミノ]−ピリミジン−5−イル] (3R,5S)−3,5−ジヒドロキシへプト−6−エン酸ならびにそのカルシウムおよびナトリウム塩は、ヨーロッパ特許出願公報EP−A−0521471、およびBioorganic and Medicinal Chemistry、(1997年)、第5巻(2)、第437−444頁に開示されている。この後者のスタチンは、一般名ロスバスタチンとして現在知られている。
【0040】
本出願において、用語「コレステロール低下剤」はまた、活性または非活性によらず、例えばエステル、プロドラッグおよび代謝物などの、HMG−CoAレダクターゼ阻害剤の修飾物も含む。
【0041】
本発明にはまた、回腸胆汁酸輸送系の阻害剤(IBAT阻害剤)と組み合わせた本発明の化合物も含まれる。
IBAT阻害活性を有する好適な化合物は報告されており、例えば、WO93/16055、WO94/18183、WO94/18184、WO96/05188、WO96/08484、WO96/16051、WO97/33882、WO98/07449、WO98/03818、WO98/38182、WO99/32478、WO99/35135、WO98/40375、WO99/35153、WO99/64409、WO99/64410、WO00/01687、WO00/47568、WO00/61568、WO00/62810、WO01/68906、DE19825804、WO00/38725、WO00/38726、WO00/38727、WO00/38728、WO00/38729、WO01/68906、WO01/66533、WO02/32428、WO02/50051、EP864582、EP489423、EP549967、EP573848、EP624593、EP624594、EP624595およびEP624596に記載された化合物を参照されたい。これらの特許出願の内容は参照することにより本発明の援用される。
【0042】
本発明において使用するために好適なIBAT阻害剤の具体的な種類はベンゾチエピン類であり、WO00/01687、WO96/08484およびWO97/33882の請求項、特に請求項1に記載された化合物は、参照することにより本明細書に援用される。IBAT阻害剤のその他の好適な種類は、1,2−ベンゾチアゼピン類、1,4−ベンゾチアゼピン類および1,5−ベンゾチアゼピン類である。さらにIBAT阻害剤の好適な種類は、1,2,5−ベンゾチアジアゼピン類である。
【0043】
IBAT阻害活性を有する1つの好適な具体的化合物は、(3R,5R)−3−ブチル−3−エチル−1,1−ジオキシド−5−フェニル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾチアゼピン−8−イル β−D−グルコピラノシドウロン酸(EP864582)である。他の好適なIBAT阻害剤には:
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−1’−フェニル−1’−[N’−(カルボキシメチル)カルバモイル]メチル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(カルボキシメチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−1’−フェニル−1’−[N’−(2−スルホエチル)カルバモイル]メチル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−1’−フェニル−1’−[N’−(2−スルホエチル)カルバモイル]メチル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−スルホエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−スルホエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−カルボキシエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(5−カルボキシペンチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{α−[N’−(2−スルホエチル)カルバモイル]−2−フルオロベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(R)−(2−ヒドロキシ−1−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(R)−(2−ヒドロキシ−1−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−{N−[(R)−α−(N’−{(R)−1−[N”−(R)−(2−ヒドロキシ−1−カルボキシエチル)カルバモイル]−2−ヒドロキシエチル}カルバモイル)ベンジル]カルバモイルメトキシ}−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{α−[N’−(カルボキシメチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{α−[N’−((エトキシ)(メチル)ホスホリル−メチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−{N−[(R)−α−(N’−{2−[(ヒドロキシ)(メチル)ホスホリル]エチル}カルバモイル)ベンジル]カルバモイルメトキシ}−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−メチルチオ−1−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−{N−[(R)−α−(N’−{2−[(メチル)(エチル)ホスホリル]エチル}カルバモイル)−4−ヒドロキシベンジル]カルバモイルメトキシ}−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−{N−[(R)−α−(N’−{2−[(メチル)(ヒドロキシ)ホスホリル]エチル}カルバモイル)−4−ヒドロキシベンジル]カルバモイルメトキシ}−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[(R)−N’−(2−メチルスルフィニル−1−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メトキシ−8−[N−{(R)−α−[N’−(2−スルホエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((R)−1−カルボキシ−2−メチルチオ−エチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,l−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシ−2−(R)−ヒドロキシプロピル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシ−2−メチルプロピル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシブチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシプロピル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシ−2−(R)−ヒドロキシプロピル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−(2−スルホエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((R)−1−カルボキシ−2−メチルチオエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−{(S)−1−[N−((S)−2−ヒドロキシ−1−カルボキシエチル)カルバモイル]プロピル}カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,l−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシ−2−メチルプロピル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシプロピル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−[N−((R/S)−α−{N−[1−(R)−2−(S)−1−ヒドロキシ−1−(3,4−ジヒドロキシフェニル)プロプ−2−イル]カルバモイル}−4−ヒドロキシベンジル)カルバモイルメトキシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−(2−(S)−3−(R)−4−(R)−5−(R)−2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;および
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−(2−(S)−3−(R)−4−(R)−5−(R)−2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
またはその医薬的に許容な塩、その溶媒和物、当該塩の溶媒和物またはそれらのプロドラッグである。
【0044】
本発明のさらなる側面によれば、場合によっては医薬的に許容な希釈剤または担体と一緒に、有効量の式Iの化合物、またはその医薬的に許容な塩、その溶媒和物、当該塩の溶媒和物またはそれらのプロドラッグと:
例えば、参照することにより本明細書に援用されるWO00/38725、第7頁、第22行〜第10頁、第17行において参照または記載されているものなどの、CETP(コレステリルエステル転送タンパク質)阻害剤;
例えば、SCH58235および参照することにより本明細書に援用される米国特許5,767,115に記載されているものなどのアゼチジノン類などの、コレステロール吸収アンタゴニスト;
例えば、参照することにより本明細書に援用されるScience、第282巻、第751−54頁、1998年に記載されたものなどの、MTP(ミクロソーム転送タンパク質)阻害剤;
例えば、ニコチン酸(ナイアシン)、アシピモックスおよびニセリトールなどの徐放性および組み合わせ製剤を含む、ニコチン酸誘導体;
例えばスタノール類などのフィトステロール化合物;
プロブコール;
例えば、オリスタット(EP129,748)およびシブトラミン(GB2,184,122およびUS4,929,629)などの、抗肥満化合物;
例えば、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害剤、アンジオテンシンII受容体アンタゴニスト、アドレナリンブロッカー、α−アドレナリンブロッカー、β−アドレナリンブロッカー、混合α/β−アドレナリンブロッカー、アドレナリン興奮薬、カルシウムチャンネルブロッカー、AT−1ブロッカー、塩分排泄剤、利尿剤または血管拡張剤などの抗高血圧化合物;
例えば、WO01/70700およびEP65635に記載されているような、CB1アンタゴニストまたはインバースアゴニスト;
メラニン濃縮ホルモン(MCH)アンタゴニスト;
PDK阻害剤;または
例えば、LXR、FXR、RXRおよびRORαなどの、核内受容体のモジュレーター;
から選択される1以上の薬剤、またはその医薬的に許容な塩、その溶媒和物、当該塩の溶媒和物もしくはそれらのプロドラッグを、場合によっては医薬的に許容な希釈剤または担体と一緒に、当該治療的処置を必要とするヒトなどの温血動物に対して同時に、連続的にまたは別々に投与することを伴う、組み合わせ処置が提供される。
【0045】
式Iの化合物と組み合わせて使用されうる、活性代謝物も含む具体的なACE阻害剤またはそれらの医薬的に許容な塩、それらの溶媒和物、当該塩の溶媒和物またはそれらのプロドラッグには、特に限定はされないが、以下の化合物が含まれる:
アラセプリル、アラトリオプリル(alatriopril)、アルチオプリル カルシウム(altiopril calcium)、アンコベニン(ancovenin)、ベナゼプリル、ベナゼプリル塩酸塩、ベナゼプリラト(benazeprilat)、ベンゾイルカプトプリル(benzoylcaptopril)、カプトプリル、カプトプリル−システイン、カプトプリル−グルタチオン、セラナプリル(ceranapril)、セラノプリル(ceranopril)、セロナプリル、シラザプリル、シラザプリラト(cilazaprilat)、デラプリル、デラプリル−二酸(delapril−diacid)、エナラプリル、エナラプリラト、エナプリル、エピカプトプリル(epicaptopril)、ホロキシミチン(forオキシmithine)、ホスフェノプリル(fosfenopril)、ホセノプリル(fosenopril)、ホセノプリル ナトリウム、ホシノプリル(fosinopril)、ホシノプリル ナトリウム、ホシノプリラト(fosinoprilat)、ホシノプリリック酸(fosinoprilic acid)、グリコプリル(glycopril)、へモルフィン−4(hemorphin−4)、イドラプリル(idrapril)、イミダプリル、インドラプリル(indolapril)、インドラプリラト(indolaprilat)、リベンザプリル(libenzapril)、リシノプリル、リシウミンA(lyciumin A)、リシウミンB(lyciumin B)、ミキサンプリル(mixanpril)、モエキシプリル、モエキシプリラト(moexiprilat)、モベルチプリル、ムラセインA(muracein A)、ムラセインB(muracein B)、ムラセインC(muracein C)、ペントプリル(pentopril)、ペリンドプリル、ペリンドプリラト(perindoprilat)、ピバロプリル(pivalopril)、ピボプリル(pivopril)、キナプリル、キナプリル塩酸塩、キナプリラト、ラミプリル、ラミプリラト(ramiprilat)、スピラプリル(spirapril)、スピラプリル塩酸塩、スピラプリラト(spiraprilat)、スピロプリル(spiropril)、スピロプリル塩酸塩、テモカプリル、テモカプリル塩酸塩、テプロチド、トランドラプリル、トランドラプリラト(trandolaprilat)、ウチバプリル(utibapril)、ザビシプリル(zabicipril)、ザビシプリラト(zabiciprilat)、ゾフェノプリルおよびゾフェノプリラト。本発明において使用するために好ましいACE阻害剤は、ラミプリル、ラミプリラト、リシノプリル、エナラプリルおよびエナラプリラトである。本発明において使用するためにより好ましいACE阻害剤は、ラミプリルおよびラミプリラトである。
【0046】
式Iの化合物と組み合わせて使用するために好ましいアンジオテンシンIIアンタゴニスト、その医薬的に許容な塩、その溶媒和物、当該塩の溶媒和物またはそれらのプロドラッグには、限定はされないが、化合物:カンデサルタン、カンデサルタンシレキセチル、ロサルタン、バルサルタン、イルベサルタン、タソサルタン、テルミサルタンおよびエプロサルタンが含まれる。本発明において使用するために特に好ましいアンジオテンシンIIアンタゴニストまたはその医薬的に許容な誘導体は、カンデサルタンおよびカンデサルタンシレキセチルである。
【0047】
従って、本発明のさらなる特徴によれば、2型糖尿病およびその関連する合併症の治療を当該治療を必要とするヒトなどの温血動物において行うための方法であって、有効量のこの組み合わせのセクションに記載されているその他の化合物の1つ、またはその医薬的に許容な塩、その溶媒和物、当該溶媒和物の塩またはそれらのプロドラッグの同時の、連続的のまたは別々の投与において、当該動物に有効量の式Iの化合物、またはその医薬的に許容な塩、その溶媒和物、当該溶媒和物の塩またはそれらのプロドラッグを投与することを含む前記方法が提供される。
【0048】
従って、本発明のさらなる特徴によれば、治療を必要とするヒトなどの温血動物においての高脂血症状態の治療方法であって、有効量のこの組み合わせのセクションに記載されているその他の化合物の一つ、またはその医薬的に許容な塩、その溶媒和物、当該溶媒和物の塩またはそれらのプロドラッグの同時の、連続的のまたは別々の投与において、当該動物に有効量の式Iの化合物、またはその医薬的に許容な塩、その溶媒和物、当該溶媒和物の塩またはそれらのプロドラッグを投与することを含む前記方法が提供される。
【0049】
本発明のさらなる側面によれば、医薬的に許容な希釈剤または担体と共に、式Iの化合物、またはその医薬的に許容な塩、その溶媒和物、当該溶媒和物の塩またはそれらのプロドラッグ、およびこの組み合わせのセクションに記載されているその他の化合物の一つ、またはその医薬的に許容な塩、その溶媒和物、当該溶媒和物の塩またはそれらのプロドラッグを含む医薬組成物が提供される。
【0050】
本発明のさらなる側面によれば、式Iの化合物、またはその医薬的に許容な塩、その溶媒和物、当該溶媒和物の塩またはそれらのプロドラッグ、およびこの組み合わせのセクションに記載されているその他の化合物の一つ、またはその医薬的に許容な塩、その溶媒和物、当該溶媒和物の塩またはそれらのプロドラッグを含むキットが提供される。
【0051】
本発明のさらなる側面によれば:
a)第1の単位剤形における、式Iの化合物、またはその医薬的に許容な塩、その溶媒和物、当該溶媒和物の塩またはそれらのプロドラッグ;
b)第2の単位剤形における、この組み合わせのセクションに記載されているその他の化合物の一つ、またはその医薬的に許容な塩、その溶媒和物、当該溶媒和物の塩またはそれらのプロドラッグ;および
c)前記第1および第2の剤形を含有するための包含手段(container means)、
を含むキットを提供する。
【0052】
本発明のさらなる側面によれば:
a)第1の単位剤形における、医薬的に許容な希釈剤または担体を伴う、式Iの化合物、またはその医薬的に許容な塩、その溶媒和物、当該溶媒和物の塩またはそれらのプロドラッグ;
b)第2の単位剤形における、この組み合わせのセクションに記載されているその他の化合物の一つ、またはその医薬的に許容な塩、その溶媒和物、当該溶媒和物の塩またはそれらのプロドラッグ;および
c)前記第1および第2の剤形を含有するための包含手段(container means)、
を含むキットを提供する。
【0053】
本発明の別の特徴によれば、ヒトなどの温血動物における代謝症候群または2型糖尿病およびその関連する合併症の治療に使用するための医薬の製造における、式Iの化合物、またはその医薬的に許容な塩、その溶媒和物、当該溶媒和物の塩またはそれらのプロドラッグ、およびこの組み合わせのセクションに記載されているその他の化合物の一つ、またはその医薬的に許容な塩、その溶媒和物、当該溶媒和物の塩またはそれらのプロドラッグの使用が提供される。
【0054】
本発明の別の特徴によれば、ヒトなどの温血動物における高脂血症状態の治療に使用するための医薬の製造における、式Iの化合物、またはその医薬的に許容な塩、その溶媒和物、当該溶媒和物の塩またはそれらのプロドラッグ、およびこの組み合わせのセクションに記載されているその他の化合物の一つ、またはその医薬的に許容な塩、その溶媒和物、当該溶媒和物の塩またはそれらのプロドラッグの使用が提供される。
【0055】
本発明のさらなる側面によれば、治療的処置を必要とするヒトなどの温血動物に対しての、医薬的に許容な希釈剤または担体を伴ってもよい有効量のこの組み合わせのセクションに記載されているその他の化合物の一つ、またはその医薬的に許容な塩、その溶媒和物、当該溶媒和物の塩またはそれらのプロドラッグの同時の、連続的のまたは別々の投与とともに、医薬的に許容な希釈剤または担体を伴ってもよい有効量の式Iの化合物、またはその医薬的に許容な塩、その溶媒和物、当該溶媒和物の塩またはそれらのプロドラッグの投与を含む組み合わせ治療が提供される。
【0056】
実施例
H−NMRおよび13C−NMR測定は、Varian Mercury 300またはVarian UNITY plus 400、500または600分光計により、各々300、400、500および600MHzのH周波数、および各々75、100、125および150MHzの13C周波数で行った。測定はδスケールで表した。
【0057】
特に言及がなければ、化学シフトは内部標準としての溶媒とともにppmで表示されている。
略号
DMSO ジメチルスルホキシド
THF テトラヒドロフラン
DMAP ジメチルアミノピリジン
t トリプレット
s シングレット
d ダブレット
q カルテット
m マルチプレット
bs ブロードシングレット
実施例1
(2S)−3−(4−{2−[(シクロヘキシルメチル)(ヘプチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(i)エチル (2S)−3−{4−[2−(ベンジルオキシ)−2−オキソエトキシ]フェニル}−2−エトキシプロパノエート
アセトニトリル(200mL)中のエチル (2S)−2−エトキシ−3−(4−ヒドロキシフェニル)プロパノエート(23.8g、100mmol、W099/62872の記載にしたがって調製)に無水炭酸カリウム(31.9g、231mmol)、続いてベンジル ブロモアセテート(17.4mL、110mmol)を加え、反応混合物を一晩還流した。反応混合物を室温まで放冷し、不溶の塩を濾別し、溶液を減圧下濃縮した。残渣を酢酸エチル(300mL)に取り、有機層をNaHCO水溶液(3x100mL)および食塩水(100mL)で洗浄し、無水MgSOで乾燥し、減圧下濃縮した。溶出液としてメチレンクロリドを用いてのシリカゲルによる精製および純粋なフラクションの回収により、黄色の油状物を22.4g(58%)得た。
【0058】
【化6】

【0059】
(ii){4−[(2S)−2,3−ジエトキシ−3−オキソプロピル]フェノキシ}酢酸
蒸留直後のTHF(290mL)中のエチル (2S)−3−{4−[2−(ベンジルオキシ)−2−オキソエトキシ]フェニル}−2−エトキシプロパノエート(22.33g、57.8mmol)に、Pd/C(10%、3.1g)を加え、反応混合物を大気圧下室温で一晩水素化した。混合物をセライトの固まりを通して濾過し、濾液を減圧下濃縮し、淡黄色の油状物を16.6g(97%)得た。
【0060】
【化7】

【0061】
(iii)N−(シクロヘキシルメチル)ヘプタンアミド
メチレンクロリド(30mL)中のアミノメチルシクロヘキサン(0.34g、3.0mmol)にヘプタン酸(0.39g、3mmol)およびDMAP(0.37g、3.0mmol)、続いて1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(0.57g、3.0mmol)を加え、反応混合物を室温で一晩攪拌した。混合物をメチレンクロリド(100mL)で希釈し、有機層を5%HCl(3x75mL)、NaHCO水溶液(75mL)及び食塩水(75mL)で洗浄し、NaSOで乾燥した。減圧下の濃縮により、0.62g(92%)の油状物(その後結晶化した)を得た。
【0062】
【化8】

【0063】
(iv)N−(シクロヘキシルメチル)−N−ヘプチルアミン塩酸塩
N−(シクロヘキシルメチル)ヘプタンアミド(0.58g、2.6mmol)をトルエンとの共沸蒸留により1度乾燥し、蒸留直後のTHF(23mL)に取り、アルゴン雰囲気下氷浴で冷却した。ボラン(ジエチルエーテル中のメチルスルヒド錯体の2M溶液を3.2mL)を加え、15分後に氷浴を取り外した。反応混合物を4時間還流し、その後室温まで放冷した。1.2mLの10%HClを注意深く加え、混合物を攪拌しながら一晩放置した。減圧下の濃縮の後、氷冷したTHF(約15mL)を加えることにより、白色沈殿が生じた。水(約3mL)を加えた後にトルエン(約10mL)を加え、混合物を減圧下濃縮した。氷冷したTHFを残渣に加え、生じた沈殿を濾取し、減圧下乾燥し、2.69gの粗生成物を白色の塩として得た。この物質は、続く反応工程においてさらなる精製をせずに使用した。
【0064】
【化9】

【0065】
(v)エチル (2S)−3−(4−{2−[(シクロヘキシルメチル)(ヘプチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパノエート
{4−[(2S)−2,3−ジエトキシ−3−オキソプロピル]フェノキシ}酢酸(0.108g、0.36mmol)のエチレンクロリド溶液(3.6mL)に、N−(シクロヘキシルメチル)−N−ヘプチルアミン塩酸塩(0.090g、0.36mmol)およびDMAP(0.098g、0.80mmol)、続いて1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(0.070g、0.36mmol)を加え、反応混合物を室温で一晩攪拌した。混合物をメチレンクロリド(25mL)で希釈し、有機層を5%HCl(3x25mL)、NaHCO(25mL)および食塩水(25mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、減圧下濃縮した。メタノール(0−1%グラジエント)のメチレンクロリド溶液を溶出液として用いる、シリカゲルのプレパックカラム(Isolute(登録商標)SPEカラム、5gSi/25mL))による精製により、0.103g(58%)の無色の油状物を得た。
【0066】
H NMR(400MHz,CDCl):δ0.83−0.97(m,5H)、1.11−1.33(m,17H)、1.45−1.80(m,8H)、2.88−3.00(m,2H)、3.14および3.19(2d,2H、回転異性体)、3.24−3.39(m,3H)、3.58(m,1H)、3.95(m,lH)、4.15(q,2H)、4.64および4.66(2s,2H,回転異性体)、6.84および6.84(2d,2H,回転異性体)、7.14(d,2H)
【0067】
【化10】

【0068】
(回転異性体により、ピークの数は炭素原子の数よりも多い。)
(vi)(2S)−3−(4−{2−[(シクロヘキシルメチル)(ヘプチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシ−プロパン酸
THF(2.0mL)中のエチル (2S)−3−(4−{2−[(シクロヘキシルメチル)(ヘプチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシ−プロパノエート(0.031g、0.057mmol)に、水(2.0mL)および水酸化リチウム(0.006g、0.26mmol)を加え、混合物を室温で一晩攪拌した。混合物を2MHClで酸性化し、酢酸エチル(4x25mL)で抽出した。合わせた有機層を食塩水(25mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、減圧下濃縮し、0.027g(93%)の無色の油状物を得た。
【0069】
H NMR(400MHz,CDCl):δ0.82−0.99(m,5H)、1.10−1.35(m,14H)、1.46−1.82(m,8H)、2.94(m,1H)、3.05(m,1H)、3.15および3.21(2d,2H,回転異性体)、3.25−3.46(m,3H)、3.61(m,1H)、4.02(m,lH)、4.66および4.68(2s,2H,回転異性体)、6.85(d,2H)、7.16(d,2H)、7.77(bs,1H)
【0070】
【化11】

【0071】
(回転異性体により、ピークの数は炭素原子の数よりも多い。)
実施例2
(2S)−3−(4−{2−[(2,4−ジフルオロベンジル)(ヘプチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(i)N−(2,4−ジフルオロベンジル)ヘプタンアミド
メチレンクロリド(30mL)中の2,4−ジフルオロベンジルアミン(0.43g、3.0mmol)に、ヘプタン酸(0.39g、3.0mmol)およびDMAP(0.37g、3.0mmol)、続いて1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸(0.58g、3.0mmol)を加え、混合物を室温で一晩攪拌した。混合物をメチレンクロリド(100mL)で希釈し、有機層を5%HCl(3x75mL)、NaHCO水溶液(75mL)及び食塩水(75mL)で洗浄し、NaSOで乾燥した。減圧下での濃縮により、0.63g(82%)の黄色の油状物を得た。
【0072】
【化12】

【0073】
(プロトン化されていない炭素は観測されていない。)。
(ii)N−(2,4−ジフルオロベンジル)−N−ヘプチルアミン塩酸塩
N−(2,4−ジフルオロベンジル)ヘプタンアミド(0.55g、2.2mmol)をトルエンとの共沸蒸留で1度乾燥し、蒸留直後のTHF(19mL)に取り、アルゴン雰囲気下氷浴で冷却した。ボラン(ジエチルエーテル中のジメチルスルヒド錯体の2M溶液を2.7mL)を加え、15分後に氷浴を取り外した。反応混合物を4時間還流し、その後室温まで放冷した。1.0mLの10%HClを注意深く加え、混合物を攪拌しながら一晩放置した。減圧下濃縮し、その後氷冷したTHF(約15mL)を加えることにより沈殿が生じ、生じた沈殿を濾取し、減圧下乾燥し、0.81gの粗生成物をオフホワイト色の塩として得た。この物質は、続く反応工程においてさらなる精製をせずに使用した。
【0074】
【化13】

【0075】
(プロトン化されていない炭素は観測されていない。)。
(iii)エチル (2S)−3−(4−{2−[(2,4−ジフルオロベンジル)(ヘプチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパノエート
{4−[(2S)−2,3−ジエトキシ−3−オキソプロピル]フェノキシ}酢酸(0.104g、0.35mmol)のメチレンクロリド(3.5mL)溶液に、N−(2,4−ジフルオロベンジル)−N−ヘプチルアミン塩酸塩(0.098g、0.35mmol)およびDMAP(0.094g、0.77mmol)、続いて1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(0.067g、0.35mmol)を加え、混合物を室温で一晩攪拌した。混合物をメチレンクロリド(50mL)で希釈し、有機層を5%HCl(3x25mL)、NaHCO水溶液(25mL)および食塩水(25mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、減圧下で濃縮した。メタノール(0−1%グラジエント)のメチレンクロリド溶液を溶出液として用いる、シリカゲルのプレパックカラム(Isolute(登録商標)SPEカラム、5gSi/25mL))による精製により、0.066g(36%)の無色の油状物を得た。
【0076】
H NMR(400MHz,CDCl):δ0.81−0.90(m,3H)、1.15(t,3H)、1.17−1.31(m,11H)、1.43−1.65(m,2H)、2.89−3.00(m,2H),3.24−3.39(m,3H)、3.59(m,1H)、3.96(m,lH)、4.15(q,2H)、4.60(s,2H)、4.69および4.70(2s,2H,回転異性体)、6.73−6.88(m,4H)、7.08−7.22および7.22−7.31(2m,3H,回転異性体)
【0077】
【化14】

【0078】
(回転異性体により、ピークの数は炭素原子の数よりも多い。フッ素化された炭素は観測されていない。)
(iv)(2S)−3−(4−{2−[(2,4−ジフルオロベンジル)(ヘプチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
エチル (2S)−3−(4−{2−[(2,4−ジフルオロベンジル)(ヘプチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパノエート(0.047g、0.090mmol)のTHF(2.0mL)溶液に、水(2.0mL)および水酸化リチウム(0.010mg、0.42mmol)を加え、混合物を室温で一晩攪拌した。混合物を減圧下で濃縮し、2MHClで酸性化し、酢酸エチル(4x25mL)で抽出した。合わせた有機層を食塩水(25mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、減圧下濃縮し、0.044g(89%)の無色の油状物を得た。
【0079】
H NMR(400MHz,CDCl):δ0.83−0.93(m,3H)、1.17(t,3H)、1.20−1.35(m,8H)、1.45−1.67(m,2H)、2.90−3.14(m,2H)、3.26−3.35(m,2H)、3.42(m,1H)、3.63(m,lH)、4.04(m,1H)、4.63(s,2H)、4.74(s,2H)、6.75−6.90(m,4H)、7.11−7.22および7.25−7.35(2m,3H,回転異性体)、9.13(bs,1H)
【0080】
【化15】

【0081】
(回転異性体により、ピークの数は炭素原子の数よりも多い。フッ素化された炭素は観測されていない。)
生物活性
製剤
化合物をDMSOに溶解し、16mMのストック溶液を得た。アッセイの前に、ストック溶液をさらにDMSOおよび培地で希釈した。
【0082】
一般化学品および試薬
ルシフェラーゼアッセイ試薬はPackard,USAから購入した。制限酵素はBoehringerから、ベントポリメラーゼはNew England Biolabsから購入した。
【0083】
セルラインおよび細胞培養条件
U2−OS(骨原性肉腫、ヒト)はATCC,USAから購入した。細胞を増殖させ、継代数6からバッチにおいて再凍結した。細胞は、25mMグルコース、2mMグルタチオンまたは4mML−アラニル−L−グルタチオン、10%ウシ胎仔血清を含むダルベッコ変法イーグル培地(Dulbecco’s modified Eagle medium:DMEM)において、5%COで培養した。カルシウムまたはマグネシウムを添加しないリン酸緩衝生理食塩水を使用した。すべての細胞培養試薬はGibco(米国)から、および96穴細胞培養プレートはWallachから購入した。
【0084】
ヘテロ発現のためのプラスミド構成
標準的な組み替えDNA技術はAusubel(7)に記載されているとおりに実施した。ルシフェラーゼレポーターベクター、pGL5UAS(クローンは、GAL4 DNA結合シークエンス、
【0085】
【化16】

【0086】
の5つのコピーからなる)を、pGL3−プロモーター(Promega)のSacI/XhoI部位においてクローン化した。UAS部位を有するSacI/XhoIフラグメントをアニーリングしたオーバーラップするオリゴヌクレオチドを用いて構築した。
【0087】
使用した発現ベクターは、pSG5(Stratagene)に基づく。すべてのベクターは、GAL4のDNA結合ドメイン(データベースアクセション番号P04386のアミノ酸位置1−145をエンコードする)をエンコードするEcoRI/NheIフラグメントに続いて、ポリオーマウイルスのT抗原からの核局在シークエンスをエンコードするフラグメントへのインフレーム融合を含む。
【0088】
核局在シークエンスは、NheI/KpnI付着端を創出するアニーリングしたオーバーラップするオリゴヌクレオチド:
【0089】
【化17】

【0090】
を使用して構築した。ヒトおよびマウスPPARαならびにヒトおよびマウスPPARγ由来のリガンド結合ドメインは、KpnI/BamHIフラグメントとしてPCR増幅し、GAL4 DNA結合ドメインおよび核局在シークエンスに対するフレームにおいてクローン化した。使用したすべてのプラスミド構築物のシークエンスを、配列解析により確認した。以下の発現ベクターを一時的トランスフェクションに使用した:
【0091】
【表1】

【0092】
は、リガンド結合ドメインを発現するために使用したデータベースエントリーのヌクレオチドの位置を意味する。
一時的トランスフェクション
継代数6からの細胞の凍結ストックを解凍し、トランスフェクションの前に継代数8まで増殖した。周密的細胞をトリプシン処理し、洗浄し、270xgで2時間の遠心分離によりペレット化した。細胞のペレットを、冷たいPBS中に細胞の濃度が約18x10細胞/mLとなるように再懸濁した。DNAを加えた後に、細胞の懸濁液を氷上で約5分間インキュベートし、その後0.5mLのバッチで、BioradのGene PulserTMにより230V、960μFでエレクトロポレーションを行った。50μgDNAの全体を0.5mL細胞の各バッチに加えた。ここで当該DNAは、2.5μgの発現ベクター、25μgのレポーターベクターおよび22.5μgの特定されていないDNA(pBluescript、Dtratagene)を含んでいた。
【0093】
エレクトロポレーションの後に、細胞を、フェノールレッドを含まないDMEMで320,000細胞/mLの濃度まで希釈し、約25,000細胞/ウェルを96穴プレートに播種した。細胞の再生を可能にするために、播種したプレートを37℃で3〜4時間インキュベートし、その後試験化合物を添加した。PPARαのアッセイにおいて、ウシ胎仔血清(FCS)の脂肪酸成分によるバックグラウンドの活性を避けるために、細胞培地には樹脂−活性炭で精製したウシ胎仔血清を填補した。樹脂−活性炭で精製したFCSは、以下の通りに製造した;500mLの熱不活性化FCSに対して、10gの活性炭および25gのBio−Red Analytical Grade Anion Exchange Resin 200−400メッシュを加え、溶液を一晩室温でマグネチックスターラー上に配置した。次の日に、FCSを遠心分離し、ストリッピングの手順を4〜6時間繰り返した。2回目の処理の後に、FCSを遠心分離し、活性炭と樹脂の残余物を除去するために殺菌濾過した。
【0094】
アッセイの手順
DMSO中のストック溶液をマスタープレートに適切な濃度範囲で希釈した。マスタープレートから、最終薬量の試験化合物溶液を得るために培地で希釈した。
【0095】
各ウェルに細胞培地の量を75μLまで調節した後に、50μLの試験化合物を加えた。一時的にトランスフェクションした細胞を、約24時間化合物にさらし、その後ルシフェラーゼ検出アッセイを行った。ルシフェラーゼアッセイのために、100μLのアッセイ試薬を手動で各ウェルに加え、細胞を溶解させるために、プレートを約20分間放置した。溶解後、1420Multiwell counter(Victor、Wallachより購入)でルシフェラーゼ活性を測定した。
【0096】
対照化合物
TZDであるピオグリタゾンを、ヒトおよびマウスPPARγの双方における活性のための対照物質として使用した。5,8,11,14−エイコサテトライン酸(Eicosatetrayonic acid)を、ヒトPPARαの標準物質として使用した。
【0097】
計算および分析
EC50値の計算のために、濃度−効果曲線を作成した。使用した値は2回または3回の独立した測定の平均値(バックグラウンドの平均値の控除後)に由来し、対照化合物により得られた最大活性のパーセンテージとして表現した。値を試験化合物の濃度の対数に対してプロットした。データのポイントの間に直線を挿入し、対照化合物により得られる最大活性の50%を達成するのに必要な濃度を計算することによりEC50を算出した。
【0098】
式Iの化合物は、PPARαに対して0.5μmol/L未満のEC50値を有し、好まし化合物はPPARに対して0.05μmol/L未満のEC50を有する。式Iの化合物は、PPARγに対するよりもPPARαに対してより強力である点において、選抜された化合物群である。この関係はこれらの化合物の薬理学的活性に関して、および治療上のプロフィールに関して重要である。
【0099】
さらに、本発明の化合物は改善されたDMPK(薬物代謝および薬物動態学)の特性を示し、例えばそれらはインビトロでの改善された代謝安定性を示し、またインビボでの好ましい用量反応曲線も示す。当該化合物はまた、有望な毒物学的プロフィールも示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Iの化合物のS−エナンチオマー:
【化1】

[式中、Rは2,4−ジフルオロフェニルまたはシクロヘキシルを表す]
またはその医薬的に許容な塩、その溶媒和物、その結晶形もしくはそのプロドラッグ。
【請求項2】
(2S)−3−(4−{2−[(シクロヘキシルメチル)(ヘプチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸;および
(2S)−3−(4−{2−[(2,4−ジフルオロベンジル)(ヘプチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
から選択される化合物、またはその医薬的に許容な塩、その溶媒和物もしくはその結晶形。
【請求項3】
(2S)−3−(4−{2−[(シクロヘキシルメチル)(ヘプチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸、またはその医薬的に許容な塩、その溶媒和物もしくはその結晶形。
【請求項4】
(2S)−3−(4−{2−[(2,4−ジフルオロベンジル)(ヘプチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸、またはその医薬的に許容な塩、その溶媒和物もしくはその結晶形。
【請求項5】
医薬的に許容なアジュバント、希釈剤および/または担体と混合された、請求項1〜4のいずれか1項に記載された化合物を含む医薬組成物。
【請求項6】
処置を必要とする哺乳類に請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物の投与することを含む、インスリン抵抗性に関連するか否かによらない脂質障害(異常脂質血症)を治療または予防する方法。
【請求項7】
インスリン抵抗性に関連するか否かによらない脂質障害(異常脂質血症)の処置のための医薬の製造における、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項8】
処置を必要とする哺乳類に、有効量の請求項1〜4のいずれか1項に記載の式Iの化合物の投与することを含む、2型糖尿病を治療または予防する方法。
【請求項9】
式IIの化合物:
【化2】

[式中、RおよびRおよびnは既に定義されたとおりであり、Rはカルボキシリックヒドロキシ基の保護基を表す]
を、脱保護剤と反応させることを含む、式Iの化合物の製造方法
【請求項10】
脱保護剤を伴う、式IIの化合物:
【化3】

[式中、RおよびRおよびnは既に定義されたとおりであり、Rはカルボキシリックヒドロキシ基の保護基を表す]。
【請求項11】
式IIIの化合物:
【化4】

[式中、Rは既に定義したとおりである]。
【請求項12】
高血圧、高脂血症、異常脂質血症、糖尿病および肥満などのアテローム性動脈硬化症の進展または進行に関連する疾患の治療において有用である別の治療剤と組み合わせた、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物を含む医薬組成物。
【請求項13】
別のPPAR調節剤と組み合わせた、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物を含む医薬組成物。
【請求項14】
別のコレステロール低下剤と組み合わせた、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物を含む医薬組成物。
【請求項15】
別のHMG−CoAレダクターゼ阻害剤と組み合わせた、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物を含む医薬組成物。
【請求項16】
アトルバスタチンまたはその医薬的に許容な塩、その溶媒和物、その結晶形もしくはそのプロドラッグと組み合わせた、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物を含む医薬組成物。
【請求項17】
ロスバスタチンまたはその医薬的に許容な塩と組み合わせた、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物を含む医薬組成物。
【請求項18】
IBAT阻害剤と組み合わせた、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物を含む医薬組成物。
【請求項19】
IBAT阻害剤が:
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−1’−フェニル−1’−[N’−(カルボキシメチル)カルバモイル]メチル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(カルボキシメチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−1’−フェニル−1’−[N’−(2−スルホエチル)カルバモイル]メチル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−1’−フェニル−1’−[N’−(2−スルホエチル)カルバモイル]メチル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−スルホエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−スルホエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−カルボキシエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(5−カルボキシペンチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{α−[N’−(2−スルホエチル)カルバモイル]−2−フルオロベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(R)−(2−ヒドロキシ−1−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(R)−(2−ヒドロキシ−1−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−{N−[(R)−α−(N’−{(R)−1−[N”−(R)−(2−ヒドロキシ−1−カルボキシエチル)カルバモイル]−2−ヒドロキシエチル}カルバモイル)ベンジル]カルバモイルメトキシ}−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{α−[N’−(カルボキシメチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{α−[N’−((エトキシ)(メチル)ホスホリル−メチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−{N−[(R)−α−(N’−{2−[(ヒドロキシ)(メチル)ホスホリル]エチル}カルバモイル)ベンジル]カルバモイルメトキシ}−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−メチルチオ−1−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−{N−[(R)−α−(N’−{2−[(メチル)(エチル)ホスホリル]エチル}カルバモイル)−4−ヒドロキシベンジル]カルバモイルメトキシ}−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−{N−[(R)−α−(N’−{2−[(メチル)(ヒドロキシ)ホスホリル]エチル}カルバモイル)−4−ヒドロキシベンジル]カルバモイルメトキシ}−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[(R)−N’−(2−メチルスルフィニル−1−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メトキシ−8−[N−{(R)−α−[N’−(2−スルホエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((R)−1−カルボキシ−2−メチルチオ−エチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,l−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシ−2−(R)−ヒドロキシプロピル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシ−2−メチルプロピル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシブチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシプロピル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシ−2−(R)−ヒドロキシプロピル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−(2−スルホエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((R)−1−カルボキシ−2−メチルチオエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−{(S)−1−[N−((S)−2−ヒドロキシ−1−カルボキシエチル)カルバモイル]プロピル}カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,l−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシ−2−メチルプロピル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシプロピル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−[N−((R/S)−α−{N−[1−(R)−2−(S)−1−ヒドロキシ−1−(3,4−ジヒドロキシフェニル)プロプ−2−イル]カルバモイル}−4−ヒドロキシベンジル)カルバモイルメトキシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−(2−(S)−3−(R)−4−(R)−5−(R)−2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;および
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−(2−(S)−3−(R)−4−(R)−5−(R)−2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
の1つ、またはその医薬的に許容な塩、その溶媒和物、当該塩の溶媒和物またはそれらのプロドラッグから選択される、請求項18に記載の医薬組成物。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
医薬的に許容なアジュバント、希釈剤および/または担体と混合された、式Iの化合物のS−エナンチオマー:
【化1】

[式中、Rは2,4−ジフルオロフェニルまたはシクロヘキシルを表す]
またはその医薬的に許容な塩、その溶媒和物、その結晶形もしくはそのプロドラッグを含む、医薬組成物。
【請求項2】
医薬的に許容なアジュバント、希釈剤および/または担体と混合された、
(2S)−3−(4−{2−[(シクロヘキシルメチル)(ヘプチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸;および
(2S)−3−(4−{2−[(2,4−ジフルオロベンジル)(ヘプチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
から選択される化合物、またはその医薬的に許容な塩、その溶媒和物もしくはその結晶形、医薬組成物。
【請求項3】
医薬的に許容なアジュバント、希釈剤および/または担体と混合された、(2S)−3−(4−{2−[(シクロヘキシルメチル)(ヘプチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸、またはその医薬的に許容な塩、その溶媒和物もしくはその結晶形を含む医薬組成物。
【請求項4】
医薬的に許容なアジュバント、希釈剤および/または担体と混合された、(2S)−3−(4−{2−[(2,4−ジフルオロベンジル)(ヘプチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸、またはその医薬的に許容な塩、その溶媒和物もしくはその結晶形を含む医薬組成物。
【請求項5】
インスリン抵抗性に関連するか否かによらない脂質障害(異常脂質血症)を治療または予防するための、請求項1〜4のいずれか1項に記載の医薬組成物。
【請求項6】
2型糖尿病を治療または予防するための、請求項1〜4のいずれか1項に記載の医薬組成物。
【請求項7】
高血圧、高脂血症、異常脂質血症、糖尿病および肥満などのアテローム性動脈硬化症の進展または進行に関連する疾患の治療において有用である別の治療剤と組み合わせた、請求項1〜4のいずれか1項に記載の医薬組成物。
【請求項8】
別のPPAR調節剤と組み合わせた、請求項1〜4のいずれか1項に記載の医薬組成物。
【請求項9】
別のコレステロール低下剤と組み合わせた、請求項1〜4のいずれか1項に記載の医薬組成物。
【請求項10】
別のHMG−CoAレダクターゼ阻害剤と組み合わせた、請求項1〜4のいずれか1項に記載の医薬組成物。
【請求項11】
アトルバスタチンまたはその医薬的に許容な塩、その溶媒和物、その結晶形もしくはそのプロドラッグと組み合わせた、請求項1〜4のいずれか1項に記載の医薬組成物。
【請求項12】
ロスバスタチンまたはその医薬的に許容な塩と組み合わせた、請求項1〜4のいずれか1項に記載の医薬組成物。
【請求項13】
IBAT阻害剤と組み合わせた、請求項1〜4のいずれか1項に記載の医薬組成物。
【請求項14】
IBAT阻害剤が:
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−1’−フェニル−1’−[N’−(カルボキシメチル)カルバモイル]メチル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(カルボキシメチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−1’−フェニル−1’−[N’−(2−スルホエチル)カルバモイル]メチル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−1’−フェニル−1’−[N’−(2−スルホエチル)カルバモイル]メチル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−スルホエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−スルホエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−カルボキシエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(5−カルボキシペンチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{α−[N’−(2−スルホエチル)カルバモイル]−2−フルオロベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(R)−(2−ヒドロキシ−1−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(R)−(2−ヒドロキシ−1−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−{N−[(R)−α−(N’−{(R)−1−[N”−(R)−(2−ヒドロキシ−1−カルボキシエチル)カルバモイル]−2−ヒドロキシエチル}カルバモイル)ベンジル]カルバモイルメトキシ}−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{α−[N’−(カルボキシメチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{α−[N’−((エトキシ)(メチル)ホスホリル−メチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−{N−[(R)−α−(N’−{2−[(ヒドロキシ)(メチル)ホスホリル]エチル}カルバモイル)ベンジル]カルバモイルメトキシ}−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−メチルチオ−1−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−{N−[(R)−α−(N’−{2−[(メチル)(エチル)ホスホリル]エチル}カルバモイル)−4−ヒドロキシベンジル]カルバモイルメトキシ}−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−{N−[(R)−α−(N’−{2−[(メチル)(ヒドロキシ)ホスホリル]エチル}カルバモイル)−4−ヒドロキシベンジル]カルバモイルメトキシ}−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[(R)−N’−(2−メチルスルフィニル−1−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メトキシ−8−[N−{(R)−α−[N’−(2−スルホエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((R)−1−カルボキシ−2−メチルチオ−エチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,l−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシ−2−(R)−ヒドロキシプロピル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシ−2−メチルプロピル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシブチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシプロピル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシ−2−(R)−ヒドロキシプロピル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−(2−スルホエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((R)−1−カルボキシ−2−メチルチオエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−{(S)−1−[N−((S)−2−ヒドロキシ−1−カルボキシエチル)カルバモイル]プロピル}カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,l−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシ−2−メチルプロピル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシプロピル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−[N−((R/S)−α−{N−[1−(R)−2−(S)−1−ヒドロキシ−1−(3,4−ジヒドロキシフェニル)プロプ−2−イル]カルバモイル}−4−ヒドロキシベンジル)カルバモイルメトキシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−(2−(S)−3−(R)−4−(R)−5−(R)−2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;および
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−(2−(S)−3−(R)−4−(R)−5−(R)−2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
の1つ、またはその医薬的に許容な塩、その溶媒和物、当該塩の溶媒和物またはそれらのプロドラッグから選択される、請求項13に記載の医薬組成物。

【公開番号】特開2006−298924(P2006−298924A)
【公開日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−123399(P2006−123399)
【出願日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【分割の表示】特願2003−552710(P2003−552710)の分割
【原出願日】平成14年12月18日(2002.12.18)
【出願人】(300022641)アストラゼネカ アクチボラグ (581)
【Fターム(参考)】