説明

脂質分散組成物、及び、脂質水分散組成物、並びにそれらを配合してなる毛髪化粧料

【課題】ステロール類、セラミド類等を安定に配合することを可能にし、さらに、毛髪ダ
メージを修復することのできる毛髪化粧料を提供。
【解決手段】ジ長鎖アルキル第4級アンモニム塩型カチオン性界面活性剤とステロール類
を50質量%以上のポリオール類に分散させた脂質分散組成物、ないしは、その脂質分散
組成物を更に水に分散させた脂質水分散組成物を配合することによる。さらに必要に応じ
て分岐脂肪酸(炭素数12〜31)のアミド構造を持つ4級アンモニウム塩型カチオン性
界面活性剤、及び/またはセラミドを脂質分散組成物に配合する。
【効果】本発明により、ステロール類、セラミド類、アンテイソ脂肪酸等を安定に配合す
ることができ、さらに、毛髪ダメージを修復することができる毛髪化粧料を得ることがで
きる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、(A)ジ長鎖アルキル第4級アンモニム塩型カチオン性界面活性剤と(B)
ステロール類を(C)50質量%以上のポリオールを含有する分散媒に分散させた脂質分
散組成物に関する。また、成分(A)、成分(B)に加えて、(D)分岐脂肪酸(炭素数
12〜31)のアミド構造を持つ第4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤、及び/
又は、(E)セラミド類を含む脂質分散組成物に関する。さらに、これら脂質分散組成物
を水性媒体に分散させてなる脂質水分散組成物に関する。また、上記脂質分散組成物、脂
質水分散組成物を含有する毛髪化粧料に関する。詳細には、ステロール類、及びセラミド
類等を安定に配合することができ、毛髪ダメージを効率的に修復することのできる脂質分
散組成物、及び該脂質分散組成物を含有する毛髪化粧料に関する。
【背景技術】
【0002】
毛髪中にはステロール類、セラミド類、及びアンテイソ分岐脂肪酸等の脂質が存在する
が、パーマネントウエーブ処理、染毛処理などの化学的処理によりダメージを受けること
により、これらの脂質が毛髪から失われることが知られている。これらの毛髪ダメージを
修復する目的で、ステロール類、セラミド類、及びアンテイソ分岐脂肪酸等を毛髪化粧料
に用いることが効果的と考えられる。しかしながら、ステロール類、セラミド類、及びア
ンテイソ分岐脂肪酸等は、難溶性のため高濃度での安定配合が難しく、また、毛髪内部ま
で脂質を十分に補給することはできず、修復効果は不十分である。一方、特開平10−2
31230号公報では、ジ長鎖アルキル第4級アンモニム塩型カチオン性界面活性剤とス
テロールまたはステロール誘導体からなる複合体が上記の問題点を解決するものであると
の提案が成されている。しかしながら、この公報で提案されている複合体を含有させるだ
けでは、配合安定性、及び毛髪損傷修復効果が十分とは言えず、未だ十分とは言えるもの
ではなかった。
【特許文献1】特開平10−231230号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ステロール類、セラミド類、アンテイソ脂肪酸等を安定に配合することを可能にし、さ
らに、毛髪ダメージを修復することのできる毛髪化粧料を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、ジ長鎖アルキル第4級アン
モニム塩型カチオン性界面活性剤とステロール類を50質量%以上のポリオールを含有す
る分散媒に分散させることによって、上記課題を解決することを見いだし、本発明を完成
させた。また、さらに、成分(A)、成分(B)に加えて、(D)分岐脂肪酸(炭素数1
2〜31)のアミド構造を持つ第4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤、及び/又
は、(E)セラミド類を脂質分散組成物に配合することによって、さらに上記課題を解決
するのに好ましいことを見出した。さらに、これら脂質分散組成物を水性媒体に分散させ
てなる脂質水分散組成物を配合した毛髪ダメージ修復に有効な毛髪化粧料を提供するもの
である。
【発明の効果】
【0005】
本発明により、ステロール類、セラミド類、アンテイソ脂肪酸等を安定に配合すること
ができ、さらに、毛髪ダメージを修復することができる毛髪化粧料を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明に用いるジ長鎖アルキル第4級アンモニム塩型カチオン性界面活性剤は、長鎖ア
ルキル部分の炭素数が8〜22であることが好ましく、ジデシルジメチルアンモニウムク
ロリド、ジデシルジメチルアンモニウムブロミド、ジココイルジメチルアンモニウムクロ
リド、ジココイルジメチルアンモニウムブロミド、ジラウリルジメチルアンモニウムクロ
リド、ジセチルジメチルアンモニウムクロリド、ジセチルジメチルアンモニウムブロミド
、ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド、ジステアリルジメチルアンモニウムブロ
ミド、ジオレイルジメチルアンモニウムクロリド、ジベヘニルジメチルアンモニウムクロ
リド、ジベヘニルジメチルアンモニウムブロミド、ジアルキルジメチルアンモニウムクロ
リド、ジアルキルジメチルアンモニウムブロミド、ジココイルエチルヒドロキシエチルモ
ニウムメトサルフェート、ジパルミトイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェ
ート、ジステアロイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェートなどが挙げられ
るが、入手のしやすさ、及び、安定性の点から、ジココイルジメチルアンモニウムクロリ
ド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロリドが好ましい。また、これらを2種以上配
合することも可能である。
【0007】
本発明に用いるステロール類としては、コレステロール、ジヒドロコレステロール、ラ
ノステロール、ジヒドロラノステロール、及びこれらの混合物である還元ラノリン、ラノ
リンアルコール;β−シトステロール、カンペステロール、スチグマステロール、ブラシ
カステロール、及びこれらの混合物であるフィトステロール等のステロール類が挙げられ
るが、毛髪ダメージ修復効果等から、コレステロール、フィトステロールが好ましく、特
にコレステロールが好ましい。
【0008】
本発明に用いるポリオールとしては、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール
、グリセリン、ジグリセリン、1、3−ブチレングリコール、1、2−ペンタンジオール
、1、5−ペンタンジオール、イソプレングリコール、ソルビトール、ヘキシレングリコ
ール、1、2−ヘキサンジオール、1、6−ヘキサンジオール、マルチトール、ポリエチ
レングリコールなどが挙げられるが、得られる組成物の安定性等から、イソプレングリコ
ール、ヘキシレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1、3
−ブチレングリコールが好ましい。また、これらを2種以上配合することも可能である。
【0009】
本発明に用いる分岐脂肪酸(炭素数12〜31)のアミド構造を持つ第4級アンモニウ
ム塩型カチオン性界面活性剤としては、ラノリン及びラノリン脂肪酸を誘導化して得られ
るエチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、エチル硫酸長
鎖分岐脂肪酸(C12〜31)アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、エチル硫酸
18−メチルエイコサン酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、イソステアリン
酸アミド等が挙げられる。
【0010】
本発明に用いるセラミド類としては、天然型セラミド(タイプ1、2、3、4、5、6
)、ヒドロキシセラミド、疑似セラミド、スフィンゴ糖脂質等が挙げられるが、特に天然
型セラミド(タイプ1、2、3、4、5、6)が好ましい。
【0011】
本発明の組成物において、成分(A)と成分(B)の質量比が(A):(B)=2:1
〜10:1で、毛髪修復効果の点から2:1〜5:1がさらに好ましい。成分(C)は、
成分(A)と成分(B)の合計質量の1〜20倍がよく、4〜10倍がさらに好ましい。
さらに、成分(D)及び/または成分(E)を含む場合は、成分(D)は、成分(A)と
成分(B)の合計質量に対し、0.1〜5倍がよく、安定性の点から、0.2〜2倍がさ
らに好ましい。成分(E)は、成分(A)と成分(B)の合計質量に対し、0.01〜0
.2倍がよく、安定性の点から0.01〜0.1倍がさらに好ましい。また、これら脂質
分散組成物を水性媒体に分散させてなる脂質水分散組成物の水性媒体は組成物全体の0〜
99.99質量%の任意の範囲で設定でき、場合によっては脂質水分散組成物とせずに脂
質分散組成物を毛髪化粧料にそのまま配合することもできる。毛髪修復効果の点からは、
成分(D)、成分(E)を含有させることが好ましく、また、組成物の安定性の点から成
分(D)を含有させることが好ましい。
【0012】
本発明の脂質分散組成物の製造方法は、特に制限はないが、以下の方法で行うと有利に
製造できる。(A)ジ長鎖アルキル第4級アンモニム塩型カチオン性界面活性剤と(B)
ステロール類を(C)50質量%以上のポリオールを含有する分散媒に分散させた脂質分
散組成物、及び、成分(A)、成分(B)、成分(C)に加えて、(D)分岐脂肪酸(炭
素数12〜31)のアミド構造を持つ第4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤、及
び/又は、(E)セラミド類を含む脂質分散組成物は、(C)50質量%以上のポリオー
ルを含有する分散媒以外の成分を予め脂質複合体とした後に、(C)50質量%以上のポ
リオールを含有する分散媒に分散若しくは溶解させて組成物を得る方法、若しくは、全成
分を加熱・撹拌して均一分散・溶解させて組成物を得る方法により製造できる。予め脂質
複合体を調製する場合は、例えば、(C)50質量%以上のポリオールを含有する分散媒
以外の成分(脂質成分)を一旦有機溶媒に均一に溶解し、有機溶媒液から有機溶媒を除去
して、脂質成分を同時に析出させて脂質複合体を調製する。有機溶媒液から有機溶媒を除
去する方法としては、特開平11−199462号公報に記載されている、凍結乾燥法、
噴霧乾燥法、クラックス法等が挙げられる。
【0013】
本発明の、脂質分散組成物を水性媒体に分散させてなる脂質水分散組成物は、上記方法
で製造した脂質分散組成物を撹拌により水性媒体に分散させることにより製造できる。分
散方法は特に制限はないが、分散温度は60℃以上が好ましい。また、分散させるときの
攪拌力は、マイクロフルイダイザー、ヒスコトロン、ホモミキサー、攪拌羽、マグネチッ
クスターラーなど、いずれの装置を用いて攪拌して分散させても、容易に安定な脂質水分
散組成物を得ることができるのが特徴ではあるが、より安定な脂質水分散組成物を得るに
は、攪拌力の強い攪拌機を用いることが好ましい。
【0014】
本発明によれば、(A)ジ長鎖アルキル第4級アンモニム塩型カチオン性界面活性剤と
(B)ステロール類を(C)50質量%以上のポリオールからなる分散媒に分散させた脂
質分散組成物、または、成分(A)、成分(B)、成分(C)、さらに必要に応じて(D
)分岐脂肪酸(炭素数12〜31)のアミド構造を持つ第4級アンモニウム塩型カチオン
性界面活性剤、及び/又は、(E)セラミド類を含む脂質分散組成物、若しくは、これら
脂質分散組成物を水性媒体に分散させてなる脂質水分散組成物を、毛髪化粧料に含有させ
ることにより、ステロール類、さらに必要に応じて、セラミド類、及び、アンテイソ脂肪
酸等を容易かつ安定に水に分散させることができ、脂質分散組成物、または、脂質水分散
組成物を含有する毛髪化粧料は、毛髪ダメージを効率的に修復するという効果を有する。
【0015】
本発明における毛髪化粧料としては、オイルシャンプー、クリームシャンプー、コンデ
ィショニングシャンプー、ふけ用シャンプー、ヘアカラー用シャンプー、リンスインシャ
ンプー等のシャンプー;リンス、トリートメント、リーブオントリートメント、ヘアエッ
センス、ヘアパック、ヘアオイル、ヘアフォーム、ヘアムース、ヘアスプレー、ヘアミス
ト、ヘアワックス、ヘアジェル、ウォーターグリース、セットローション、カラーローシ
ョン、ヘアリキッド、ポマード、チック、ヘアクリーム、ヘアブロー、枝毛コート、パー
マネントウェーブ用剤、酸化染毛剤、ヘアブリーチ、ヘアカラープレトリートメント、ヘ
アカラーアフタートリートメント、パーマプレトリートメント、パーマアフタートリート
メント、ヘアマニキュア、育毛剤等を例示することができる。脂質分散組成物、または、
脂質水分散組成物の毛髪化粧料への配合量は、一般的には0.01〜99.9質量%、好
ましくは1〜50質量%であり、さらに好ましくは3〜20質量%であり、この範囲で配
合量とすると、毛髪ダメージを効率的に修復することが出来る。
【0016】
本発明の毛髪化粧料には、上記の他、本発明の好ましい効果を損なわない範囲で、通常
毛髪化粧料に配合される添加成分、例えば油脂類、界面活性剤、保湿剤、増粘・ゲル化剤
、酸化防止剤、防腐剤、殺菌剤、キレート剤、pH調整剤・酸・アルカリ、溶剤、還元剤
・酸化剤、紫外線吸収剤、消炎剤、清涼剤、抗ヒスタミン剤、収れん剤、刺激剤、育毛用
薬剤、ビタミン類及びその誘導体類、ヒドロキシ酸、酵素類、核酸類、ホルモン類、糖類
及びその誘導体類、無機粉体類、高分子粉体、香料、色素等を配合することができる。
【0017】
これらの添加成分を例示すると、油脂類としては、流動パラフィン、スクワラン、水添
ポリイソブテン等の炭化水素油;ヤシ油、パーム油、パーム核油、サフラワー油、オリー
ブ油、ヒマシ油、アボカド油、ゴマ油、茶油、月見草油、小麦胚芽油、マカデミアナッツ
油、ヘーゼルナッツ油、ククイナッツ油、ローズヒップ油、メドウフォーム油、パーシッ
ク油、ティートリー油、ハッカ油、トウモロコシ油、ナタネ油、ヒマワリ油、小麦胚芽油
、アマニ油、綿実油、大豆油、落花生油、コメヌカ油、カカオ脂、シア脂、水素添加ヤシ
油、水素添加ヒマシ油、ホホバ油、水素添加ホホバ油等の植物油脂類;牛脂、乳脂、馬脂
、卵黄油、ミンク油、タートル油、鯨ロウ、オレンジラッフィー油等の動物性油脂類;ラ
ノリン、液状ラノリン、吸着精製ラノリン、酢酸ラノリン、酢酸液状ラノリン、ヒドロキ
シラノリン、ポリオキシエチレンラノリン、ラノリン脂肪酸、硬質ラノリン脂肪酸、酢酸
ラノリンアルコール、酢酸(セチル・ラノリル)エステル等のラノリン類;セバシン酸ジ
エチル、セバシン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソプロピル、オクタン酸セチル、パ
ルミチン酸オクチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸ヘキシルデシル、オ
レイン酸オレイル、オレイン酸オクチルドデシル、ラノリン脂肪酸オクチルドデシル、オ
クタン酸ヘキシルデシル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシル、ネオ
ペンタン酸イソステアリル、ネオペンタン酸イソデシル、ネオデカン酸オクチルドデシル
、オレイン酸エチル、アボカド油脂肪酸エチル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン
酸イソプロピル、イソステアリン酸イソプロピル、ラノリン脂肪酸イソプロピル、コハク
酸ジオクチル等の脂肪酸エステル類;乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル等のオキシ
酸エステル類;トリオクタン酸グリセリル、トリオレイン酸グリセリル、トリイソステア
リン酸グリセリル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル、水素添加ロジングリセリ
ル(水素添加エステルガム)、テトラオクタン酸ペンタエリスリチル、水素添加ロジンペ
ンタエリスリチル、ジオレイン酸プロピレングリコール、ジオクタン酸ネオペンチルグリ
コール、ジオクタン酸2−ブチル−2−エチル−1、3−プロパンジオール、(ヒドロキ
システアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)ジペンタエリスリチル、ジイソステアリン酸
ジグリセリル、テトライソステアリン酸ポリグリセリル等の多価アルコール脂肪酸エステ
ル類;ダイマージリノール酸ダイマージリノレイル、ダイマージリノール酸ジ(イソステ
アリル/フィトステリル)、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/
セチル/ステアリル/ベヘニル)、ダイマージリノール酸(フィトステリル/ベヘニル)
、ダイマージリノール酸(ダイマージオール/フィトステリル/ベヘニル/イソステアリ
ル)、ダイマージリノール酸ジイソステアリル、ダイマージリノール酸ジイソプロピル、
ジイソステアリン酸ダイマージリノレイル、ダイマージリノレイル水添ロジン縮合物、ダ
イマー酸水添ヒマシ油、ヒドロキシアルキルダイマージリノレイルエーテル、ダイマー酸
、水素添加ダイマー酸、ダイマージオール等のダイマー酸若しくはダイマージオールの誘
導体;酢酸コレステリル、ノナン酸コレステリル、ステアリン酸コレステリル、イソステ
アリン酸コレステリル、オレイン酸コレステリル、オレイン酸フィトステリル、N−ラウ
ロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル/ベヘニル/オクチルドデシル)、N−ラウ
ロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル/オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L
−グルタミン酸ジ(フィトステリル/ベヘニル/オクチルドデシル)、N−ラウロイル−
L−グルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、12−ヒドロキシステアリ
ン酸コレステリル、12−ヒドロキシステアリン酸フィトステリル、マカデミアナッツ油
脂肪酸コレステリル、マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル、イソステアリン酸フィ
トステリル、軟質ラノリン脂肪酸コレステリル、硬質ラノリン脂肪酸コレステリル、長鎖
分岐脂肪酸コレステリル、長鎖α−ヒドロキシ脂肪酸コレステリル等のステロールエステ
ル類;ワセリン、固型パラフィン、キャンデリラワックス、カルナウバワックス、ライス
ワックス、木ろう、みつろう、モンタンワックス、オゾケライト、セレシン、パラフィン
ワックス、マイクロクリスタリンワックス、ペトロラタム、フィッシャートロプシュワッ
クス、ポリエチレンワックス、エチレン・プロピレンコポリマー等のワックス類、;ホス
ファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルイノシトール、ス
フィンゴミエリン、ホスファチジン酸、リゾレシチン等のリン脂質類;水素添加大豆リン
脂質、水素添加卵黄リン脂質等のリン脂質誘導体類;パーフルオロポリエーテル;高級ア
ルコールとしては、ミリスチルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール、セトス
テアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、オレイルアルコール、
イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール、ヘキシルデカノール、ホホバアルコ
ール、キミルアルコール、バチルアルコール等のアルコール誘導体;ラウリン酸、ミリス
チン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸、
12−ヒドロキシステアリン酸、パルミトオレイン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレ
イン酸、エルカ酸、ドコサヘキサエン酸、エイコサペンタエン酸、イソヘキサデカン酸、
アンテイソヘンイコサン酸等の高級脂肪酸類及びその塩;ヤシ油脂肪酸モノエタノールア
ミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、ラウリン酸
ジエタノールアミド、パルミチン酸モノエタノールアミド、パルミチン酸ジエタノールア
ミド等の脂肪酸アルカノールアミド類、低粘度ジメチルポリシロキサン、高粘度ジメチル
ポリシロキサン、環状ジメチルシロキサン(デカメチルシクロペンタシロキサン)、メチ
ルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン、シリコーン樹脂、シリコーンゴ
ム、アミノ変性ポリシロキサン、カチオン変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシ
ロキサン、ポリグリセリン変性ポリシロキサン、糖変性ポリシロキサン、アルキル変性ポ
リシロキサン、脂肪酸変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等のシリコーン類
を例示することができる。
【0018】
界面活性剤としては、脂肪酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン
酸塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩、ポリオキシエチレン脂肪アミン硫酸塩、アシ
ルN−メチルタウリン塩、アルキルエーテルリン酸エステル塩、アルキルエーテルスルホ
ン酸塩、N−アシルアミノ酸塩等の陰イオン性界面活性剤;ポリオキシエチレンアルキル
エーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキル
エーテルソルビタン脂肪酸部分エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、多価アルコ
ール脂肪酸部分エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エ
ステル、アルキルジメチルアミンオキサイド、アルキルポリグリコシド、アルキルグルコ
シド等の非イオン界面活性剤;塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリ
メチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチル
アンモニウム、ステアリン酸アミドプロピルジメチルアミン、ステアリン酸アミドエチル
ジエチルアミン、ラノリン脂肪酸アミドプロピルジメチルアミン、長鎖分岐脂肪酸アミド
プロピルジメチルアミン等脂肪酸アミドアミン塩、短鎖ポリオキシエチレンアルキルアミ
ン及びその塩または四級塩、塩化ベンザルコニウム等の陽イオン性界面活性剤;アルキル
ジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルアミドジメチルアミノ酢酸ベタイン、2−アルキ
ル−N−カルボキシ−N−ヒドロキシイミダゾリニウムベタイン等の両性界面活性剤;ポ
リビニルアルコール、アルギン酸ナトリウム、デンプン誘導体、トラガントガム、アクリ
ル酸・メタアクリル酸アルキル共重合体等の高分子界面活性剤;等を例示することができ
る。
【0019】
保湿剤としては、ヒアルロン酸ナトリウム、クエン酸塩、尿素、乳酸菌培養液、酵母抽
出液、卵殻膜タンパク、牛顎下腺ムチン、ヒポタウリン、ゴマリグナン配糖体、ベタイン
、コンドロイチン硫酸、グルタチオン、ポリエチレングリコール、ソルビトール、カルビ
トール、乳酸ナトリウム、2−ピロリドン−5−カルボン酸ナトリウム、アルブミン、ト
リメチルグリシン;コラーゲン、ゼラチン、エラスチン、コラーゲン分解ペプチド、エラ
スチン分解ペプチド、ケラチン分解ペプチド、コンキオリン分解ペプチド、シルク蛋白分
解ペプチド、大豆蛋白分解ペプチド、小麦蛋白分解ペプチド、カゼイン分解ペプチド等の
蛋白ペプチド類及びその誘導体;アルギニン、セリン、グリシン、スレオニン、グルタミ
ン酸、システイン、メチオニン、ロイシン、トリプトファン等のアミノ酸類;胎盤抽出液
、エアラスチン、コラーゲン、アロエ抽出物、ハマメリス水、ヘチマ水、カモミラエキス
、カンゾウエキス、コンフリーエキス等の動物・植物抽出成分を例示することができる。
【0020】
増粘剤・ゲル化剤としてはグアーガム、クインスシードガム、キサンタンガム、カラギ
ーナン、アルギン酸、トラガントガム、デンプン誘導体、カルボキシメチルセルロースナ
トリウム、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタアクリル酸エステル共重合体、
アクリル酸・メタアクリル酸アルキル共重合体、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロ
リドン、両性メタクリル酸エステル共重合体、カチオン化セルロース、ニトロセルロース
;12−ヒドロキシステアリン酸及びその塩、デキストリン脂肪酸エステル、無水ケイ酸
、金属石鹸、有機変性粘土鉱物、ショ糖脂肪酸エステル、フラクトオリゴ糖脂肪酸エステ
ル等を例示することができる。
【0021】
酸化防止剤としては、ビタミンE(トコフェロール)および/またはその誘導体、ビタ
ミンC(アスコルビン酸)および/またはその誘導体、BHT、BHA、没食子酸プロピ
ル等を例示することができる。防腐剤としては、p−ヒドロキシ安息香酸エステル類、フ
ェノキシエタノール、1、2−ペンタンジオール、1、2−ヘキサンジオール、四級アン
モニウム塩類等を例示することができる。殺菌剤としては、トリクロロカルバニド、ジン
クピリチオン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、クロルヘキシジン、ハロカ
ルバン、ヒノキチオール、フェノール、イソプロピルフェノール、感光素類等を例示する
ことができる。キレート剤としては、エデト酸塩、フィチン酸、ホスホン酸類、ポリアミ
ノ酸類等を例示することができる。pH調整剤・酸・アルカリとしては、クエン酸、乳酸
、グリコール酸、コハク酸、塩酸、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエ
タノールアミン、アルギニン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア水等を例
示することができる。溶剤類としては、エタノール、2−プロパノール等の低級アルコー
ル類;アセトン、酢酸エチル、エチレングリコールモノエチルエーテル等を例示すること
ができる。還元剤としては、チオグリコール酸、システイン、システアミン等を例示する
ことができる。酸化剤としては、過酸化水素水、過硫酸アンモニウム、臭素酸ナトリウム
等を例示できる。
【0022】
紫外線吸収剤としては、ベンゾフェノン誘導体、パラアミノ安息香酸誘導体、パラメト
キシケイヒ酸誘導体、サリチル酸誘導体、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル、4−te
rt−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メ
チルフェニル)ベンゾトリアゾール、アントラニル酸メチル、ルチン及びその誘導体等を
例示することができる。消炎剤としては、グリチルリチン酸及びその誘導体、グアイアズ
レン、酢酸ヒドロコーチゾン、プレドニゾン、サリチル酸誘導体等を例示することができ
る。清涼剤としては、メントール、サリチル酸メチル等を例示することができる。抗ヒス
タミン剤としては、塩酸ジフェドラミン、マレイン酸クロルフェニラミン、グリチルレチ
ン酸誘導体等を例示することができる。収れん剤としては、クエン酸、酒石酸、乳酸、硫
酸アルミニウム・カリウム、タンニン酸等を例示することができる。刺激剤としては、カ
ンタリスチンキ、ショウキョウチンキ、トウガラシチンキ、ニコチン酸ベンジル等を例示
することができる。育毛用薬剤としては、センブリエキス、セファランチン、ビタミンE
及びその誘導体、γ−オリザノール、トウガラシチンキ、ショウキョウチンキ、カンタリ
スチンキ、ニコチン酸ベンジルエステル、アラントイン、感光素301、感光素401等
を例示することができる。
【0023】
ビタミン類及びその誘導体類としては、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンD、ビタ
ミンE、パントテン酸、ビオチン等のビタミン類;ステアリン酸アスコルビル、パルミチ
ン酸アスコルビル、ジパルミチン酸アスコルビル、リン酸アスコルビルマグネシウム、ア
スコルビン酸ナトリウム、ニコチン酸トコフェロール、酢酸トコフェロール、リノール酸
トコフェロール、フェルラ酸トコフェロール等のビタミン誘導体類を例示することができ
る。α−ヒドロキシ酸類及びその誘導体類としては、乳酸、グリコール酸、フルーツ酸、
ヒドロキシカプリン酸、長鎖α−ヒドロキシ脂肪酸、長鎖α−ヒドロキシ脂肪酸コレステ
リル等を例示することができる。酵素類としては、塩化リゾチーム、パパイン、パンクレ
アチン、プロテアーゼ等を例示することができる。核酸類としては、アデノシン三リン酸
二ナトリウム等を例示することができる。ホルモン類としては、エストラジオール、エス
トロン、エチニルエストラジオール、コルチゾン、ヒドロコルチゾン、プレドニゾン等を
例示することができる。糖類及びその誘導体類としては、シクロデキストリン、β−グル
カン、キチン、キトサン、グルコース、トレハロース、ペクチン、アラビノガラクタン、
デキストリン、デキストラン、メタクリル酸グルコシルエチル重合物若しくは共重合物等
を例示することができる。
【0024】
無機粉体類としては、マイカ、タルク、カオリン、モンモリロナイト、セリサイト、カ
オリナイト、炭酸カルシウム、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、群青、紺青、カーボンブ
ラック、二酸化チタン、酸化亜鉛、アルミナ、シリカ、煙霧状シリカ、雲母チタン、魚鱗
箔、窒化ホウ素、ホトクロミック顔料、合成フッ素金雲母、微粒子複合粉体、金、アルミ
ニウム等の無機粉体及びこれらを表明処理により疎水化した粉体等を例示することができ
る。高分子粉体としては、デンプン、ナイロンパウダー、ポリエチレン末、ポリメタクリ
ル酸メチル、ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層末等、及び、
これらの表明処理粉体を例示することができる。
【0025】
香料としては、リモネン、リナノール、シトラール、β−イオノン、ベンジルベンゾエ
ート、インドール、オイゲノール、オーランチオール、ゲラニオール、リラール、ダマス
コン、ベンジルアセテート、ジャスミンラクトン、ガラクソリッド、精油等が例示するこ
とができる。色素としては、β−カロチン、カルサミン、ルチン、コチニール、クロロフ
ィル等の天然色素;法定色素、塩基染料、レーキ、有機顔料;p−フェニレンジアミン、
トルエン−2、5−ジアミン、m−フェニレンジアミン、o−、m−、若しくはp−アミ
ノフェノール、レゾルシン等の酸化染料中間体等等を例示することができる。
【0026】
その他公知の化粧料、医薬品、食品等成分などに使用される成分を本発明の効果を損な
わない範囲において、適宜配合することができる。
【0027】
本発明の毛髪化粧料の剤型としては、水中油(O/W)型、油中水(W/O)型、W/
O/W型、O/W/O型の乳化型化粧料、油性化粧料、固形化粧料、液状化粧料、練状化
粧料、スティック状化粧料、揮発性油型化粧料、粉状化粧料、ゼリー状化粧料、ジェル状
化粧料、ペースト状化粧料、乳化高分子型化粧料、シート状化粧料、ミスト状化粧料、ス
プレー型化粧料等の剤型で用いることができる。本発明の化粧料は、通常の方法に従って
製造することができる。
【実施例】
【0028】
以下、本発明につき実施例を用いてより詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限
定されるものでない。
【0029】
実施例1 脂質分散組成物の製造
フィトステロール(フィトステロールFK/タマ生化学(株)製)5gと塩化ジココイ
ルジメチルアンモニウム(アーカード2C−75/ライオン(株)製)15gとをクロロ
ホルム200mLに溶解させた後、噴霧乾燥装置(東京理化機械(株)製、スプレードラ
イヤーSD−1型)で噴霧乾燥した。噴霧空気圧力は1.5kg/cm2、送液速度は5
g/分、チャンバー入口温度は65℃、出口温度は40℃とした。このようにして得られ
た脂質複合体は、均質な白色粉末であった。この脂質複合体20gをジプロピレングリコ
ール(ジプロピレングリコール/昭和電工(株)製)140gに添加し、70℃に加熱、
攪拌羽で30分間均一混合し、脂質分散組成物160gを得た。得られた脂質分散組成物
の特徴は白色〜淡黄色のペースト状である。
【0030】
実施例2 脂質分散組成物の製造
コレステロール(日本精化(株)製)1gと塩化ジステアリルジメチルアンモニウム(
カチオンDS/三洋化成工業(株)製)2.5gと塩化ジココイルジメチルアンモニウム
(カチオンDS/三洋化成工業(株)製)2.5gを第三ブチルアルコール20mLに溶
解させた後、ドライアイス−メタノールバスにて冷却し、瞬時に凍結させた。次いで、凍
結乾燥装置フレキシ・ドライ(FTS SYSTEMS、INC製)にて凍結乾燥を行っ
た。このようにして得られた脂質複合体は、均質な白色粉末であった。この脂質複合体6
gを1、3−ブチレングリコール90gに添加し、80℃に加熱、攪拌羽で30分間均一
混合し、脂質分散組成物96gを得た。得られた脂質分散組成物の特徴は白色〜淡黄色の
ペースト状である。
【0031】
実施例3 脂質分散組成物の製造
コレステロール(日本精化(株)製)2gと塩化ジステアリルジメチルアンモニウム(
アーカード 2HT(F)/ライオン(株)製)8gとをプロピレングリコール(旭硝子
(株)製)90gに 添加し、80℃に加熱、攪拌羽で60分間均一混合し、脂質分散組
成物100gを得た。得られた脂質分散組成物の特徴は白色〜淡黄色のペースト状である

【0032】
実施例4 脂質分散組成物の製造
コレステロール(日本精化(株)製)5gとカチオンNH(日本精化(株)製エチル硫
酸長鎖分岐脂肪酸(C12−31)アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム)10g
と塩化ジステアリルジメチルアンモニウム(カチオン2ABT/日本油脂(株)製)30
gとをクロロホルム400mLに溶解させた後、噴霧乾燥装置(東京理化機械(株)製、
スプレードライヤーSD−1型)で噴霧乾燥した。噴霧空気圧力は1.5kg/cm2、
送液速度は5g/分、チャンバー入口温度は65℃、出口温度は40℃とした。このよう
にして得られた脂質複合体は、均質な白色粉末であった。この脂質複合体45gをヘキシ
レングリコール155gに添加し、65℃に加熱、攪拌羽で30分間均一混合し、脂質分
散組成物200gを得た。得られた脂質分散組成物の特徴は白色〜淡黄色のペースト状で
ある。
【0033】
実施例5 脂質分散組成物の製造
コレステロール(日本精化(株)製)1gとセラミド5(高砂香料工業(株))0.2
gと塩化ジステアリルジメチルアンモニウム(カチオンDS/三洋化成工業(株)製)4
.5gとを第三ブチルアルコール30mLに溶解させた後、ドライアイス−メタノールバ
スにて冷却し、瞬時に凍結させた。次いで、凍結乾燥装置フレキシ・ドライ(FTS S
YSTEMS、INC製)にて凍結乾燥を行った。このようにして得られた脂質複合体は
、均質な白色粉末であった。この脂質複合体6gをイソプレングリコール44gに添加し
、80℃に加熱、攪拌羽で30分間均一混合し、脂質分散組成物49.7gを得た。得ら
れた脂質分散組成物の特徴は白色〜淡黄色のペースト状である。
【0034】
実施例6 脂質分散組成物の製造
コレステロール(日本精化(株)製)2gとラノスターDP−50(日本精化(株)製
エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム)10gと塩化ジ
ココイルジメチルアンモニウム(パイオニンB−2211/竹本油脂(株)製)5gとを
ブチレングリコール25gとプロピレングリコール25gに 添加し、80℃に加熱、攪
拌羽で60分間均一混合し、脂質分散組成物67gを得た。得られた脂質分散組成物の特
徴は白色〜淡黄色のペースト状である。
【0035】
実施例7 脂質分散組成物の製造
コレステロール(日本精化(株)製)3gとセラミド3(高砂香料工業(株)製)0.
5gと塩化ジステアリルジメチルアンモニウム(アーカード 2HT(F)/ライオン(
株)製)8gとを水1gを含むプロピレングリコール120gに 添加し、80℃に加熱
、攪拌羽で60分間均一混合し、脂質分散組成物141gを得た。得られた脂質分散組成
物の特徴は白色〜淡黄色のペースト状である。
【0036】
実施例8 脂質分散組成物の製造
コレステロール(日本精化(株)製)6gとカチオンNH(日本精化(株)製)25g
とセラミド2(高砂香料工業(株)製)0.5gと塩化ジステアリルジメチルアンモニウ
ム(カチオン2ABT/日本油脂(株)製)34gとをクロロホルム400mLに溶解さ
せた後、噴霧乾燥装置(東京理化機械(株)製、スプレードライヤーSD−1型)で噴霧
乾燥した。噴霧空気圧力は1.5kg/cm2、送液速度は5g/分、チャンバー入口温
度は65℃、出口温度は40℃とした。このようにして得られた脂質複合体は、均質な白
色粉末であった。この脂質複合体65.5gをイソプレングリコール500gに添加し、
65℃に加熱、攪拌羽で30分間均一混合し、脂質分散組成物565.5gを得た。得ら
れた脂質分散組成物の特徴は白色〜淡黄色のペースト状である。
【0037】
実施例9 脂質分散組成物の製造
コレステロール(日本精化(株)製)1gとカチオンNH−S(日本精化(株)製)2
.5gとセラミド2(高砂香料工業(株))0.5gと塩化ジステアリルジメチルアンモ
ニウム(カチオンDS/三洋化成工業(株)製)6gとを第三ブチルアルコール30mL
に溶解させた後、ドライアイス−メタノールバスにて冷却し、瞬時に凍結させた。次いで
、凍結乾燥装置フレキシ・ドライ(FTS SYSTEMS、INC製)にて凍結乾燥を
行った。このようにして得られた脂質複合体は、均質な白色粉末であった。この脂質複合
体12gをヘキシレングリコール150gに添加し、80℃に加熱、攪拌羽で30分間均
一混合し、脂質分散組成物170gを得た。得られた脂質分散組成物の特徴は白色〜淡黄
色のペースト状である。
【0038】
実施例10 脂質分散組成物の製造
コレステロール(日本精化(株)製)2gとカチオンNH(日本精化(株)製)5gと
セラミド2(高砂香料工業(株)製)1gと塩化ジステアリルジメチルアンモニウム(ア
ーカード 2HT(F)/ライオン(株)製)8gとをプロピレングリコール160gに
添加し、80℃に加熱、攪拌羽で60分間均一混合し、脂質分散組成物176gを得た。
得られた脂質分散組成物の特徴は白色〜淡黄色のペースト状である。
【0039】
比較例1 脂質分散組成物の製造
コレステロール(日本精化(株)製)2gと塩化ジステアリルジメチルアンモニウム(
アーカード 2HT(F)/ライオン(株)製)8gとを80℃に加熱、攪拌羽で60分
間均一混合し、脂質分散組成物10gを得た。得られた脂質分散組成物の特徴は白色〜淡
黄色の固体である。
【0040】
実施例11 脂質水分散組成物の製造
実施例3で得られた脂質分散組成物30gを約80℃に加温し、80℃の温水90gに
添加し、ヒスコトロン((株)日音医理科器械制作所製)で分散(80℃、20000r
pm、15分間)後、室温まで冷却した。得られた脂質水分散組成物は長期にわたり安定
に保持され、25℃及び40℃、30日間の静置安定性テストでも分離及び沈澱物は生じ
なかった。
【0041】
実施例12 脂質水分散組成物の製造
実施例4で得られた脂質分散組成物20gを約80℃に加温し、80℃の温水90gに
添加し、ホモミキサー(特殊機化工業(株))で分散(70℃、5000rpm、20分
間)後、室温まで冷却した。得られた脂質水分散組成物は長期にわたり安定に保持され、
25℃及び40℃、30日間の静置安定性テストでも分離及び沈澱物は生じなかった。
【0042】
実施例13 脂質水分散組成物の製造
実施例10で得られた脂質分散組成物10gを約80℃に加温し、80℃の温水90g
に添加し、マグネチックスターラーで分散(80℃、10分間)後、室温まで冷却した。
得られた脂質水分散組成物は長期にわたり安定に保持され、25℃及び40℃、30日間
の静置安定性テストでも分離及び沈澱物は生じなかった。
【0043】
比較例2 脂質水分散組成物の製造
比較例1で得られた脂質分散組成物1gを約80℃に加温し、80℃の温水90gに添
加し、マグネチックスターラーで分散(80℃、10分間)後、室温まで冷却した。得ら
れた脂質水分散組成物は保存安定性が悪く、分離及び沈澱物が生じた。
【0044】
実施例14 ヘアミストの調製
実施例11で得られた脂質水分散組成物を配合したヘアミストを調製した。得られたヘ
アミストは、指通りの良いさらさら感を付与するものであった。
成 分 配合量(重量%)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

実施例11の脂質水分散組成物 70.0

メチルパラベン 0.1
フェノキシエタノール 0.4
香料 適量
精製水 合計で100となる量
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(調製方法)
香料除くBを約80℃に加温し溶解した。B部を冷却した後、AをBに加えて均一に混
合し、香料を加えて均一に混合した。
【0045】
実施例15 トリートメントの調製
実施例12で得られた脂質水分散組成物を配合したトリートメントを調製した。得られ
たトリートメントは、しなやかで指通りの良いものであった。
成 分 配合量(重量%)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

実施例12の脂質水分散組成物 10.0

ステアリルアルコール 7.0
ベヘントリモニウムクロリド 1.4
ジココジモニウムクロリド(75%) 0.4
ジメチコン100cs 1.0
SM8704C(東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製)0.4

グリセリン 6.0
メチルパラベン 0.1
精製水 合計で100となる量
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(調製方法)
B、Cをそれぞれ約80℃に加温し溶解した。CをBに徐々に加えて均一に混合し、攪拌
しながら室温まで冷却した後、A部を加えて、均一に混合した。
【0046】
実施例16 ヘアクリームの調製
実施例13で得られた脂質水分散組成物を配合したヘアクリームを調製した。得られた
ヘアクリームは、しっとり感を付与し、しなやかで指通りの良いものであった。
成 分 配合量(重量%)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

実施例13の脂質水分散組成物 10.0

ミリスチルアルコール 5.0
ベヘニルアルコール 1.0
オレイルアルコール 1.0
NS−IPP(日本精化(株)製) 1.0
ミリスチン酸 0.6
ジメチコン500cs 1.0
ステアリン酸グリセリル 0.4
ココアンホ酢酸Na(30%) 1.6
ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド 2.0

フェノキシエタノール 0.8
乳酸 0.7
精製水 合計で100となる量
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(調製方法)
B、Cをそれぞれ約80℃に加温し溶解した。CをBに徐々に加えて均一に混合し、攪
拌しながら室温まで冷却した後、A部を加えて、均一に混合した。
【0047】
実施例17、18、19、20、21、22 比較例3、4、
(調製方法)
表1のA部、B部をそれぞれ約80℃に加温し溶解、若しくは、分散させた。A部をB
部に加えて約10分間均一に混合し、攪拌しながら室温まで冷却することにより、脂質水
分散組成物を調製し、さらにC部を追加、混合して毛髪化粧料を調製した。
(毛髪破断強度測定試験)
健常黒髪人毛に市販パーマネントウエーブ処理剤にてパーマネント処理を1回、市販2
剤式酸化染毛剤にて染毛処理を2回行い、損傷毛50本の毛束を6束作成した。実施例1
7、18、19、20、21、22、比較例3、4の各毛髪化粧料30gに浸漬し、40
℃にて30分処理した後、ラウレス硫酸Na5%水溶液にて洗浄、水洗した。また、残り
の1束は比較対照として未処理毛とした。室温25℃、湿度45%で18時間放置した後
、毛髪を20本採取し、ひっぱり試験機(レオメーター/不動工業社製)にて毛髪強度を
測定し、毛髪ダメージの指標とした。測定結果を表2に示す。また、毛髪化粧料を40℃
、及び、25℃で1ヶ月静置し、保存安定性を目視で確認し、表3に示した。
【0048】
【表1】

【0049】
【表2】

【0050】
【表3】

【0051】
(結果)
表2に示したとおり、実施例17、21、22のジステアリルジメチルアンモニウムク
ロリドとコレステロールを50質量%以上のポリオールを含有する分散媒に分散させた脂
質分散組成物を用いた脂質水分散組成物を含有する毛髪化粧料にて損傷毛を処理した場合
、毛髪破断強度は明らかに回復している。さらに実施例17の成分に加え、エチル硫酸長
鎖分岐脂肪酸(C12−31)アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、及び/又は
、セラミド2を含有する脂質分散組成物を用いた水分散組成物を含有する毛髪化粧料にて
損傷毛を処理した場合(実施例18、19、20)毛髪破断強度は未処理(健常毛)並に
回復している。一方、本発明の脂質分散組成物ではない比較例3、及び、比較例4で処理
した場合では、毛髪破断強度はほとんど回復しないことから、本発明の毛髪化粧料が有用
であることがわかった。ステロール類、セラミド類、アンテイソ脂肪酸等を効率的に毛髪
内部に補給していることが考えられる。
また、毛髪化粧料を40℃、及び、25℃で1ヶ月静置後の保存安定性を目視にて確認を
行った結果(表3)、実施例17のジステアリルジメチルアンモニウムクロリドとコレス
テロールを50質量%以上のポリオールを含有する分散媒に分散させた脂質分散組成物を
用いた脂質水分散組成物を含有する毛髪化粧料、さらに実施例17の成分に加え、エチル
硫酸長鎖分岐脂肪酸(C12−31)アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、及び
/又は、セラミド2を含有する脂質分散組成物を用いた水分散組成物を含有する毛髪化粧
料(実施例18、19、20、21、22)は、25℃、40℃ともに安定である。一方
、本発明の脂質分散組成物ではない比較例3、及び、比較例4の毛髪化粧料は、25℃、
40℃ともに沈殿が生じていた。よって、ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド、
コレステロールを50質量%以上のポリオールを含有する分散媒に分散させることで、安
定性を向上できることがわかった。
【0052】
実施例23 トリートメント
下記処方のトリートメントを調製した。このトリートメントは、毛髪ダメージを修復す
ることのできるトリートメントであった。
成 分 配合量(重量%)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

実施例11の脂質水分散組成物 6.0

ステアルトリモニウムクロリド(63%) 2.0
ベヘントリモニウムクロリド(80%) 0.6
ステアリン酸グリセリル(SE) 2.0
ステアレス−10 0.8
セタノール 7.0
Neosolue−DE(日本精化(株)製) 1.5
塩化メタクリル酸コリンエステル重合体/ジ(カプリル酸/カプリン酸)プロピレングリ
コール(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製、Salcare SC96)
1.0

メチルパラベン 0.2
クエン酸 適量
精製水 合計で 100となる量
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(調製方法)
B部、C部をそれぞれ別容器にとり、加温し、溶解させた。B部にC部を徐々に加え、
均一に混合し、室温でA部を加え、均一に混合した。
【0053】
実施例24 マイルドシャンプー
下記処方のマイルドシャンプーを調製した。このシャンプーは泡立ちも良く、すすぎ時
から乾燥後までごわつきを抑えダメージ感を抑制するものであった。
成 分 配合量(重量%)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

実施例7の脂質分散組成物 1.0
精製水 5.0

Plandool−G(日本精化(株)製) 0.2
ココイルメチルメチルタウリンNa(30%) 30.0
コカミドプロピルベタイン(30%) 20.0
ラウレス−12酢酸Na(30%) 5.0
1、3−ブチレングリコール 1.0
コカミドMEA 2.0
ジステアリン酸グリコール 1.5

ポリクオタニウム−10 0.8
安息香酸Na 0.4
フェノキシエタノール 0.2
メチルパラベン 0.2
精製水 合計で100となる量
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(調製方法)
A部を加熱、混合し室温まで冷却した。B部、C部をそれぞれ別容器にとり、加温し、
溶解させた。B部にC部を徐々に加え、均一に混合し、室温でA部を加え、均一に混合し
た。
【0054】
実施例25 ヘアシャンプー
下記処方のヘアシャンプーを調製した。このシャンプーは、髪の毛のごわつきを抑えて
さらっとしたすべり感を付与できるものであった。
成 分 配合量(重量%)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

実施例12の脂質水分散組成物 2.0

Plandool−H(日本精化(株)製) 1.5
ココイルグルタミン酸Na(30%) 40.0
オレフィン(C14−16)スルホン酸Na液(37%) 10.0
ラウラミドMIPA 4.5
ジオレイン酸PEG−120メチルグルコース 2.0
SIMULGEL EG(SEPPIC社) 3.0

メチルパラベン 0.2
精製水 合計で100となる量
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(調製方法)
B部、C部をそれぞれ別容器にとり、加温し、溶解させた。B部にC部を徐々に加え、
均一に混合し、室温でA部を加え、均一に混合した。
【0055】
実施例26 毛髪脱色剤(2剤式)
下記処方の毛髪脱色剤(2剤式)を調製した。この毛髪脱色剤(2剤式)は、毛髪に施
術することにより、毛髪のダメージを抑制し、毛髪に柔軟性、すべり感等の良好な感触を
付与できる脱色剤であった。
(1剤)
成 分 配合量(重量%)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
実施例13の脂質水分散組成物 2.0
ポリオキシエチレンオレイルエーテル 52.0
アンモニア水(25%) 25.5
セトリモニウムクロリド(30%) 10.0
エタノール 10.0
精製水 合計で100となる量
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(調製方法)
各成分を均一に攪拌、混合した。
(2剤)
成 分 配合量(重量%)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
実施例11の脂質水分散組成物 3.0
過酸化水素水 17.0
セトリモニウムクロリド(30%) 10.0
セタノール 3.0
セテス−2 1.0
セテス−20 1.0
ピロリン酸Na 0.1
ジエチレントリアミン五酢酸 0.1
クエン酸 適量
精製水 合計で100となる量
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(調製方法)
各成分を均一に混合し、クエン酸でpHを3.5〜4.0に調整した。
(配合比)
1剤:2剤=1:7
【0056】
実施例27 毛髪脱色剤(3剤式)
本発明の化粧料製造用組成物を用いて、下記処方の毛髪脱色剤(3剤式)を調製した。
なお、1剤、2剤は実施例24の1剤、2剤を用いた。この毛髪脱色剤(3剤式)は、毛
髪に施術することにより、毛髪のダメージを抑制し、毛髪に柔軟性、すべり感等の良好な
感触を付与できる脱色剤であった。
(3剤)
成 分 配合量(重量%)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
過硫酸アンモニウム 65.0
炭酸ナトリウム 35.0
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(調製方法)
各成分を均一に混合した。
(配合比)
1剤:2剤:3剤=3:6:1
【0057】
実施例28 酸化染毛剤
下記処方の酸化染毛剤を調製した。この酸化染毛剤は、毛髪に施術することにより、毛
髪に柔軟性、すべり感等の良好な感触を付与できる酸化染毛剤であった。
(1剤)
成 分 配合量(重量%)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

実施例12の脂質水分散組成物 5.0

セトリモニウムクロリド(25%) 24.0
セタノール 9.0
オクチルデカノール 9.0
ミリスチル硫酸Na 1.5
オレス−20 1.4

モノエタノールアミン 3.8
アンモニア水 2.0
塩酸トルエン−2、5−ジアミン 1.0
レゾルシン 1.0
メタアミノフェノール 0.5
パラアミノフェノール 0.2
オルトアミノフェノール 0.1
アスコルビン酸 0.2
香料 0.1
精製水 合計で100となる量
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(調製方法)
B部、C部をそれぞれ別容器にとり、加温し、溶解させた。B部にC部を徐々に加え、
均一に混合し、室温でA部を加え、均一に混合した。
(2剤)
成 分 配合量(重量%)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
実施例13の脂質水分散組成物 6.0
過酸化水素水(35%) 17.0
セトリモニウムクロリド(25%) 10.0
セタノール 3.0
オレス−2 1.0
オレス−20 1.0
ピロリン酸Na 0.1
ジエチレントリアミン五酢酸 0.1
クエン酸(50%) 適量
精製水 合計で100となる量
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(調製方法)
各成分を均一に混合し、クエン酸でpHを3.5〜4.0に調整した。
(配合比)
1剤:2剤=1:1
【0058】
実施例29 酸性染毛剤
下記処方の酸性染毛剤を調製した。この酸性染毛剤は、毛髪に施術することにより、毛
髪に柔軟性、すべり感等の良好な感触を付与できる酸性染毛剤であった。
成 分 配合量(重量%)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
実施例11の脂質水分散組成物 1.0
N−メチルピロリドン 15.0
ベンジルアルコール 8.0
クエン酸 1.0
褐色201号 0.13
黒色401号 0.05
精製水 合計で100となる量
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(調製方法)
各成分を均一に混合した。
【0059】
実施例30 システイン系パーマ剤
下記処方のシステイン系パーマ剤を調製した。このシステイン系パーマ剤は、毛髪に施
術することにより、ダメージ抑制、柔軟性、すべり感等の良好な感触を付与でき、ウェー
ブ形成を持続させることのできるパーマ剤であった。
(1液)
成 分 配合量(重量%)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
実施例11の脂質水分散組成物 8.0
モノエタノールアミン 4.5
L−システイン塩酸塩 3.2
アセチルシステイン 2.5
オレス−20 2.0
ベルポールDC−30(日本精化(株)製) 0.1
チオグリコール酸アンモニウム液(50%) 1.9
PEG−20ソルビタンココエート 1.0
アンモニア水(28%) 0.3
精製水 合計で100となる量
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(調製方法)
各成分を均一に攪拌、混合した。
(2液)
成 分 配合量(重量%)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

実施例12の脂質水分散組成物 3.5

安息香酸Na 0.2
エデト酸2Na 0.1
リン酸二アンモニウム 0.1
エマコールTS−703(山栄化学) 2.0
ステアリルトリモニウムクロリド(50%) 2.0
臭素酸Na 10.0
エマコールNZ(山栄化学) 4.0
オレス−20 3.0
精製水 合計で100となる量
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(調製方法)
B部をとり、加熱し、均一に混合した。冷却後A部を加え均一に混合した。
【0060】
実施例31 チオグリコール酸系パーマ剤
下記処方のチオグリコール酸系パーマ剤を調製した。このチオグリコール酸系パーマ剤
は、毛髪に施術することにより、毛髪にすべり感、柔らかさ与えるパーマ剤であった。
(1液)
成 分 配合量(重量%)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
1 実施例13の脂質水分散組成物 4.0
2 シロキクラゲ多糖体 0.05
3 ポリクオタニウム−22 2.0
4 モノエタノールアミン 1.0
5 アンモニア水(28%) 1.0
6 PEG−50水添ヒマシ油 0.2
7 炭酸水素アンモニウム 2.0
8 リン酸2Na 0.5
9 チオグリコール酸アンモニウム水溶液(50%) 11.5
10 システイン 1.5
11 EDTA−4Na 0.15
12 水酸化Na 0.25
13 ポリクオタニウム−10 0.1
14 精製水 合計で100となる量
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(調製方法)
No.14の大部分にNo.12を溶解させ、次いでNo.13を少量ずつ加えて溶解
させ、さらにNo.9〜11を加え溶解させた(A部)。別容器にNo.13の残りを取
り、No.7、8を加え、加温、溶解させた(B部)。別容器にNo.1〜6を加え、約
50℃に加温し、溶解させた(C部)。A部にB部を加え、均一に混合させた後、C部を
徐々に加え、均一に混合した。
(2液)
実施例28の2液を使用した。
【0061】
実施例32 ストレートパーマ剤(カチオンタイプ)
下記処方のストレートパーマ剤(カチオンタイプ)の1液、2液を調製した。このスト
レートパーマ剤は、施術時はしっかり毛髪を保持でき、洗い流した後はすべり感に優れる
ものであった。
(1液)
成 分 配合量(重量%)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
1 実施例11の脂質水分散組成物 4.0
2 YOFCO MAS(日本精化(株)製 0.01
3 セタノール 5.0
4 ステアルトリモニウムクロリド 2.4
5 セテス−20 2.4
6 TRIBEHENIN PEG−20 ESTERS 2.0
7 セテス−6 0.8
8 ラウリン酸モノイソプロパノールアミド 0.8
9 PEG−60水添ヒマシ油 0.4
10 チオグリコール酸アンモニウム液(50%) 13.5
11 モノエタノールアミン 1.7
12 ポリクオタニウム−6 1.3
13 加水分解ダイズタンパク 1.0
14 EDTA−4Na 0.1
15 アンモニア水(28%) 1.1
16 精製水 合計で100となる量
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(調製方法)
No.16の大部分を約80℃に加温した(A部)。別容器にNo.2〜9を加え加温
し、溶解させた(B部)。別容器にNo.15の残り、No.10〜14を加え、均一に
溶解させた(C部)。A部にB部を加え、混合攪拌し、約45℃付近でC部を加え、均一
に混合した。室温まで冷却した後、No.1、15を加えた。
(2液)
成 分 配合量(重量%)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
1 実施例12の脂質水分散組成物 6.0
2 SUCRAPH AG−8(日本精化(株)製) 2.0
3 セタノール 5.0
4 エマコール VT−20(山栄化学) 5.0
5 ジメチコン(200cst) 2.0
6 トリオクタノイン 2.0
7 オクチルデカノール 0.6
8 セテス−20 0.5
9 リン酸二アンモニウム 0.2
10 安息香酸Na 0.15
11 臭素酸Na 8.0
12 精製水 合計で100となる量
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(調製方法)
No.2〜8を加え、約70℃に加温し、溶解させた(A部)。別容器にNo.12の
大部分をとり、約70℃に加温し、No.9、10を加え溶解させた(B部)。別容器に
No.12の残りをとり、約60℃に加温し、No.11を加え溶解させた(C部)。約
70℃でA部にB部を加え、粘度が高くなるまで攪拌した。60℃まで冷却し、攪拌しな
がらC部を加え均一に混合した。温度が約50℃まで低下した後、急冷し、室温でNo.
1を加えた。
【0062】
実施例33 カール剤
下記処方のカール剤を製造した。このカール剤1液、2液を毛髪に用いることにより、
良好な柔軟性、すべり感、しっとりとした風合い、良好な仕上がり感でカールさせること
が出来た。
(1液)
成 分 配合量(重量%)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
1 システアミン塩酸塩 2.0
2 DLシステイン 0.4
3 モノエタノールアミン 0.9
4 アンモニア水(28%) 0.5
5 POE(20)ヤシ油脂肪酸ソルビタン 0.5
6 香料 0.1
7 塩化ジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体 1.0
8 エマコールVT−20(山栄化学) 3.0
9 オレス−20 0.5
10 オレス−50 0.2
11 セバシン酸ジイソプロピル 0.5
12 実施例13の脂質水分散組成物 1.0
13 ラノリン脂肪酸オクチルドデシル 0.1
14 ステアリン酸ソルビタン 0.2
15 エデト酸4Na(4水塩) 0.1
16 リン酸アンモニウム 0.5
17 精製水 合計で100となる量
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(調製方法)
No.17の一部(20%分)にNo.1〜3を加えて溶かし、予め別の容器でNo.
16の一部(10%分)にNo.15、16を加えて溶かしたものを、約40℃で加えて
均一に溶解させた(A部)。別の容器でNo.17の残りを約75℃に加温した(B部)
。別の容器にNo.8〜14を取り、約75℃に加温して溶解させた(C部)。C部にB
部を加えて乳化させよく攪拌混合した後、40℃まで冷却してA部を加えて均一に攪拌し
た。次にNo.7を加えて攪拌し、次いでNo.5、6を加え、更にNo.4を加えて均
一に攪拌混合し、pH9.0〜9.5に調整することにより、目的のカール剤1液を得た

(2液)
成 分 配合量(重量%)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
1 EDTA−2Na 0.1
2 臭素酸Na 4.0
3 リン酸アンモニウム 0.5
4 クオタニウム−33(日本精化 カチオンNH) 2.0
5 セトリモニウムクロリド(30%) 1.0
6 オレス−50 0.2
7 ジメチコンコポリオール 0.5
8 安息香酸Na 0.15
9 実施例11の脂質水分散組成物 2.5
10 精製水 合計で100となる量
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(調製方法)
No.4〜7を約80℃に加温し溶解させた(A部)。別の容器にNo.10の一部(
70%)とNo.1、8を加え、約80℃に加温し溶解させた(B部)。さらに別の容器
にNo.10の残りとNo.2、3を加え、約50℃に加温し溶解させた(C部)。A部
にB部を加えて均一に混合攪拌し乳化させた後、40℃になったらC部を加えてよく混合
し、室温にてNo.9を加え、pH6.5〜6.8に調整することにより、目的のカール
剤2液を得た。
【0063】
実施例34 パール状シャンプー
下記処方のパール状シャンプーを調製した。このシャンプーは、泡立ちも良く、すすぎ
時から乾燥後までつるっとした感触が持続するものであった。
成 分 配合量(重量%)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

実施例13の脂質水分散組成物 8.0

ココイルメチルタウリンNa(30%) 8.0
コカミドプロピルベタイン(30%) 5.0
ラウロイルメチルアラニンNa 5.0
コカミドDEA 3.0
ポリオキシエチレンセトステアリルエーテル 1.6
ジステアリン酸エチレングリコール 2.0

ポリクオタニウム−51 0.4
クエン酸 適量
精製水 合計で100となる量
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(調製方法)
B(クエン酸を除く、Cをそれぞれ約80℃に加温し溶解した。BにCを徐々に加えて
均一に混合し、Bのクエン酸を加え1分間攪拌後冷却し、Aを加え均一に混合した。
【0064】
実施例35 ヘアシャンプー
下記処方のヘアシャンプーを調製した。このシャンプーは、泡立ちも良く、すすぎ時か
ら乾燥後までつるっとした感触が持続するものであった。
成 分 配合量(重量%)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

実施例11の脂質水分散組成物 2.0

ポリクオタニウム−39 0.5
ラウレス硫酸ナトリウム(30%) 8.0
ココアンホ酢酸Na(40%) 5.0
ラウロイル−N−メチル−β−アラニンナトリウム 5.0
1、3−ブチレングリコール 3.5
香料、色素、防腐剤 微量
ポリクオタニウム−10 0.25
精製水 合計で100となる量
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(調製方法)
B部をとり、加温し、均一に混合し溶解させた。室温まで冷却した後A部を加え、均一
に混合した。
【0065】
実施例36 ヘアシャンプー
下記処方のヘアシャンプーを調製した。このシャンプーは、泡立ちも良く、すすぎ時か
ら乾燥後までつるっとした感触が持続するものであった。
成 分 配合量(重量%)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

実施例12の脂質水分散組成物 3.0

ラウリル硫酸トリエタノールアミン(40%) 10.0
コカミドプロピルベタイン(30%) 2.8
ラウラミドDEA 3.0
クエン酸 0.1
青色1号 微量
香料 0.5
精製水 合計で100となる量
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(調製方法)
B部を均一に混合した。室温でA部を加え、均一に混合した。
【0066】
実施例37 ヘアシャンプー
下記処方のヘアシャンプーを調製した。このシャンプーは、泡立ちも良く、すすぎ時か
ら乾燥後までつるっとした感触が持続するものであった。
成 分 配合量(重量%)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

実施例13の脂質水分散組成物 10.0

N−ラウロイル−N−メチルアラニンナトリウム 7.0
N−ラウロイルメチルタウリンナトリウム 3.5
ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン 5.0
コカミドプロピルベタイン(30%) 2.3
セバシン酸ジエチル 0.4
フィトステロール 0.01
黄色4号 微量
香料 0.4
精製水 合計で100となる量
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(調製方法)
B部を均一に混合した。室温でA部を加え、均一に混合した。
【0067】
実施例38 ヘアリンス
下記処方のヘアリンスを調製した。このリンスは、毛髪にしっとり感、艶を付与し、な
めらかな指通りを付与することができるものであった。
成 分 配合量(重量%)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

実施例11の脂質水分散組成物 15.0

セトリモニウムクロリド(30%) 5.2
ステアルトリモニウムクロリド(63%) 0.6
セタノール 2.8
オクチルドデカノール 4.7
スクワラン 0.3
セバシン酸ジイソプロピル 2.0
セラミド3 0.01
オレス−5 0.1
セテス−20 0.1
ミリスチル硫酸Na 0.2
セチル硫酸Na 0.1

クエン酸 0.1
精製水 合計で100となる量
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(調製方法)
B、C(クエン酸を除く)をそれぞれ約80℃に加温して溶解した。B部にC部を徐々
に加えて均一に混合し、クエン酸を添加し1分間攪拌後冷却した。室温でA部を加え、均
一に混合した。
【0068】
実施例39 ヘアリンス
下記処方のヘアリンスを調製した。このリンスは、毛髪にしっとり感、艶を付与し、な
めらかな指通りを付与することができるものであった。
成 分 配合量(重量%)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

実施例12の脂質水分散組成物 8.0

ベヘントリモニウムクロリド(80%) 2.0
セタノール 3.0
シクロメチコン 4.5
DUB VCI−10(日本精化(株)製) 0.5
ステアリン酸グリセリル(SE) 1.0

プロピレングリコール 3.0
防腐剤、色素 微量
香料 0.3
精製水 合計で100となる量
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(調製方法)
B、C(香料を除く)をそれぞれ約80℃に加温して溶解した。B部にC部を徐々に加
えて均一に混合し、クエン酸を添加し1分間攪拌後冷却した。室温でA部を加え、均一に
混合した。
【0069】
実施例40 リーブオントリートメント
下記処方のリーブオントリートメント(毛髪用)を調製した。このリーブオントリート
メントは、さらっとした感触で、毛髪に柔軟感とすべり感を付与できるものであった。ま
た、安定性も良好であった。
成 分 配合量(重量%)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
1 実施例13の脂質水分散組成物 4.0
2 YOFCO CLE−S 0.1
3 ミリスチルアルコール 5.0
4 ベヘニルアルコール 1.0
5 オレイルアルコール 1.0
6 ステアリン酸ジメチルプロピルアミド 2.0
7 ココアンホ酢酸Na(30%) 2.0
8 ステアリン酸グリセリル 0.4
9 ミリスチン酸 0.6
10 フェノキシエタノール 0.4
11 乳酸 0.6
12 精製水 合計で100となる量
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(調製方法)
No.2〜10を約80℃に加温して溶解させた(A部)。別の容器にNo.11、1
2をとり、約80℃に加温して溶解させた(B部)。A部にB部を徐々に加えて均一に混
合し、室温まで冷却した後No.1を加えた。
【0070】
実施例41 リーブオントリートメント
下記処方のリーブオントリートメント(毛髪用)を調製した。このリーブオントリート
メントは、さらっとした感触で、毛髪に柔軟感とすべり感を付与できるものであった。ま
た、安定性も良好であった。
成 分 配合量(重量%)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
1 実施例11の脂質水分散組成物 4.0
2 DES(日本精化) 0.4
3 Plandool−H(日本精化) 0.5
4 セタノール 5.0
5 ステアルトリモニウムクロリド(63%) 3.2
6 ベヘントリモニウムクロリド(80%) 1.0
7 スクワラン 1.0
8 グリセリン 1.0
9 メチルパラベン 0.1
10 精製水 合計で100となる量
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(調製方法)
No.2〜8を約80℃に加温して溶解させた(A部)。別の容器にNo.9、10を
とり、約80℃に加温して溶解させた(B部)。A部にB部を徐々に加えて均一に混合し
た。冷却した後、No.1を加えた。
【0071】
実施例42 ヘアエッセンス
下記処方のヘアエッセンスを調製した。このヘアエッセンスは、さっぱりとした感触で
、べたつかず、毛髪に柔軟感とすべり感を付与できるものであった。
成 分 配合量(重量%)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
1 実施例12の脂質水分散組成物 8.0
2 LUSPLAN PI−DA(日本精化(株)製) 0.1
3 Neosolue−DE(日本精化) 0.5
4 セタノール 1.0
5 ステアルトリモニウムクロリド(63%) 0.8
6 ジココジモニウムクロリド(75%) 2.8
7 テトラオレイン酸ソルベス−60 1.0
8 PEG−40水添ヒマシ油 0.2
9 メチルパラベン 0.1
10 精製水 合計で100となる量
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(調製方法)
No.2〜8を約80℃に加温して溶解させた(A部)。別の容器にNo.9、10を
とり、約80℃に加温して溶解させた(B部)。A部にB部を徐々に加えて均一に混合し
た。冷却後、No.1を加えた。
【0072】
実施例43 ヘアフォーム
下記処方のヘアフォームを調製した。このヘアフォームは、つるつるとした良好な使用
感とセット性があった。
成 分 配合量(重量%)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(原液処方)
1 アクリル樹脂アルカノールアミン液(50%) 7.0
2 ユカフォーマーAM75W(三菱化学社製) 1.0
3 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 適量
4 ジメチコン 2.0
5 実施例13の脂質水分散組成物 3.0
6 LUSPLAN DA−R(日本精化(株)製) 0.5
7 Gemaquat−70(日本精化) 2.0
8 グリセリン 3.0
9 エタノール 15.0
10 防腐剤 適量
11 精製水 合計で100となる量
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(充填処方)
原液 90.0
石油液化ガス 10.0
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(調製方法)
No.1、3、4、6〜10を均一に混合し、更にNo.2、5、11、を添加して均
一に混合した。この原液を缶に充填後、ガスを充填した。
【0073】
実施例44 ムース
下記処方のムースを調製した。このムースはつるつるとした良好な使用感と軽い仕上が
りのスタイリング性があるものであった。
成 分 配合量(重量%)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(原液処方)
1 実施例11の脂質水分散組成物 3.0
2 Lipidure A(日本油脂製) 0.1
2 エタノール 5.0
3 オレス−20 1.0
4 アクリル樹脂アルカノールアミン液 2.0
5 ユカフォーマーAM75W(三菱化学社製) 1.0
6 ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド 0.5
7 ピロリドンカルボン酸 0.2
8 POE、POP変性シリコーン 1.0
9 防腐剤、香料 適量
10 精製水 合計で100となる量
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(製造方法)
各成分を均一に攪拌混合する。
上記原液:石油液化ガス=92:8の割合で混合し、噴射型ムースとした。
【0074】
実施例45 ヘアクリーム
下記処方のヘアクリームを調製した。このヘアクリームは、セット性があり、べたつか
ず、毛髪につるつるとした良好な感触となめらかな指通りを付与することができるもので
あった。
成 分 配合量(重量%)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

実施例12の脂質水分散組成物 12.0

ステアリン酸 2.0
ラノリン 3.5
パラフィンワックス 2.0
流動パラフィン 28.0
ジメチコン 0.2
ステアリン酸グリセリル(SE) 1.0
モノステアリン酸ソルビタン 1.0
ポリオキシエチレンセチルエーテル 1.5
Neosolue−MP 5.0
防腐剤 適量

トリエタノールアミン 1.0
1、3−ブチレングリコール 3.0
精製水 合計で100となる量

香料 適量
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(製造方法)
B、Cをそれぞれ約80℃で溶解後、均一に混合して冷却し(50℃)、A、Dを添加
し、均一に混合した。
【0075】
実施例46 さらさらミスト
下記処方のさらさらミストを調製した。このさらさらミストは、べたつかず、軽いセッ
ト性があり、毛髪につるつるとした良好な感触となめらかな指通りを付与することができ
るものであった。
成 分 配合量(重量%)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

実施例13の脂質水分散組成物 40.0

ジメチコン 0.4
セトリモニウムクロリド(30%) 4.0
エタノール 8.0
精製水 合計で100となる量
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(製造方法)
B部を均一に撹拌、混合した後、A部を加えた。
【0076】
実施例47 ヘアワックス
下記処方のヘアワックスを調製した。このヘアワックスは、髪への密着性が良くセット
性・毛束感に優れ、べたつかず、つやと良好な感触を付与できるものであった。
成 分 配合量(重量%)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

実施例12の脂質水分散組成物 4.0

LUSPLAN DD−DA5(日本精化) 3.6

エマコールHW−4619(山栄化学製) 5.0
NS−CIO(日本精化(株)製) 4.0
LUSPLAN DD−IS(日本精化(株)製) 0.2
ステアリルアルコール 4.0
12−ヒドロキシステアリン酸 3.0
ジメチコン(50cs) 2.0
スクワラン 1.0
フェニルジメチコン 0.5
トコフェロール 0.05

水酸化Na 0.3
メチルパラベン 0.2
精製水 合計で100となる量
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(製造方法)
B部、C部をそれぞれ別容器にとり約80℃に加温し、溶解させる。B部にC部を徐々
に加えて均一に混合した後、室温でA部を加えた。
【0077】
実施例48 ヘアトニック
下記処方のヘアトニックを調製した。このヘアトニックは、べたつかず、ふけ、かゆみ
を防止し、髪に良好な感触を付与し、栄養を補給するものであった。
成 分 配合量(重量%)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

実施例13の脂質水分散組成物 20.0

セバシン酸ジエチル 2.0
FA−NH(日本精化) 0.1
メントール 0.05

イソプロピルメチルフェノール 0.1
エタノール 60.0

1、3−ブチレングリコール 1.0
塩酸ピリドキシン 0.1
精製水 合計で100となる量
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(製造方法)
B、C共に常温で溶解し均一にした後、BをAに攪拌しながら加え、均一にした。最後
にA部を加え、均一に混合した。
【0078】
実施例49 育毛剤
下記処方の育毛剤を調製した。この育毛剤は、脱毛、ふけ、かゆみを防止でき、栄養分
を補給するものであった。
成 分 配合量(重量%)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

実施例11の脂質水分散組成物 18.0

セバシン酸ジイソプロピル 0.5
メントール 0.1
トウガラシチンキ 0.5
センブリエキス 2.0
エタノール 30.0
防腐剤 適量
香料 適量
PPG−6デシルテトラデセス−30 0.3
精製水 合計で100となる量
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(製造方法)
B部を均一に撹拌混合した後、A部を加え、均一に混合した。
【0079】
実施例50 ファイバーワックス
下記処方のファイバーワックスを調製した。このファイバーワックスは、ダメージ感を
抑制するとともに、良好なセット力を持つものであった。
成 分 配合量(重量%)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

実施例12の脂質水分散組成物 6.0

Plandool−G 4.0
キャンデリラロウ 2.0
マイクロクリスタリンワックス 2.0
セタノール 8.0
ミネラルオイル 18.0
IOTG(日本精化(株)製) 4.0
ジメチコン100cs 2.0
ステアリン酸グリセリル 3.0
ラウレス−2 2.0
PEG−40水添ヒマシ油 2.0
ジイソステアリン酸ポリグリセリル−3 2.0

グリセリン 6.0
BG 4.0
アルコックス E−240(明成化学工業製) 0.2
防腐剤 適量
香料 適量
精製水 合計で100となる量
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(製造方法)
B部、C部(香料を除く)をそれぞれ別容器にとり、加温し、均一に撹拌混合した後、
B部にC部を徐々に加え、均一に混合し、攪拌しながら室温まで冷却した。A部を加え、
均一に混合した。
【0080】
実施例51 ヘアクレンジング
下記処方のヘアクレンジングを調製した。このヘアクレンジングは、毛髪や頭皮の汚れ
をしっかり除去するとともに、ダメージ感を抑制ししなやかな感触を付与するものであっ
た。
成 分 配合量(重量%)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
実施例2の脂質分散組成物 2.0
Neosolue−DE 30.0
NS−408(日本精化(株)製) 10.0
IOTG(日本精化(株)製) 40.0
テトラオレイン酸ソルベス−30 6.0
ジイソステアリン酸ポリグリセリル 6.0
エマノーン1112(花王(株)製) 7.0
セラキルアルコール 1.0
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(製造方法)
全成分をとり、均一に混合した。
【0081】
実施例52 オイルトリートメント
下記処方のオイルトリートメントを調製した。このオイルトリートメントは、毛髪に油
分を補給するとともに、ダメージ感を抑制ししなやかな感触を付与するものであった。
成 分 配合量(重量%)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
実施例4の脂質分散組成物 3.0
コカミドDEA 20.0
ベヘントリモニウムクロリド 4.6
ジステアリルジメチルアンモニウムクイロリド 2.2
プロピルパラベン 0.1
ホホバ油 33.1
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(製造方法)
全成分をとり、均一に混合した。
【産業上の利用可能性】
【0082】
本発明により、ステロール類、セラミド類、アンテイソ脂肪酸等を安定に配合すること
ができ、さらに毛髪ダメージを修復することができる毛髪化粧料を得ることができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)ジ長鎖アルキル第4級アンモニム塩型カチオン性界面活性剤と(B)ステロール
類を(C)50質量%以上のポリオールを含有する分散媒に分散させた脂質分散組成物。
【請求項2】
さらに(D)分岐脂肪酸(炭素数12〜31)のアミド構造を持つ第4級アンモニウム
塩型カチオン性界面活性剤を含む請求項1に記載の脂質分散組成物。
【請求項3】
さらに(E)セラミド類を含む請求項1または2に記載の脂質分散組成物。
【請求項4】
請求項1〜3の脂質分散組成物を、水性媒体に分散させてなる脂質水分散組成物。
【請求項5】
成分(A)と成分(B)の質量比が2:1〜10:1である請求項1〜4のいずれかに
記載の脂質分散組成物、または、脂質水分散組成物
【請求項6】
成分(A)と成分(B)の質量の和と成分(C)の質量の比が1:1〜1:20である請
求項1〜5のいずれかに記載の脂質分散組成物、または、脂質水分散組成物。
【請求項7】
成分(A)と成分(B)の質量の和と成分(D)の質量の比が10:1〜1:5である請
求項2〜6のいずれかに記載の脂質分散組成物、または、脂質水分散組成物。
【請求項8】
成分(A)と成分(B)の質量の和と成分(E)の質量の比が100:1〜5:1である
請求項3〜7のいずれかに記載の脂質分散組成物、または、脂質水分散組成物。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれかに記載の脂質分散組成物、または、脂質水分散組成物を含有す
る毛髪化粧料。

【公開番号】特開2007−15986(P2007−15986A)
【公開日】平成19年1月25日(2007.1.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−199533(P2005−199533)
【出願日】平成17年7月8日(2005.7.8)
【出願人】(000231497)日本精化株式会社 (60)
【Fターム(参考)】