自動車用情報表示システム
【課題】車両の駐車時に適切な情報を表示することができる自動車用情報表示システムを提供する。
【解決手段】自動車用情報表示システムは、駐車状態において表示する駐車時情報を生成する駐車時情報生成部1と、車両が走行状態において表示する走行時情報を生成する走行時情報生成部2と、駐車時情報と走行時情報とを表示する表示手段7とを備え、表示手段は表示パネルを有し、表示パネルは車内向きの第1姿勢と車外向きの第2姿勢との間で姿勢変更可能であり、第2姿勢において駐車時情報が表示され、第1姿勢において走行時情報が表示する。
【解決手段】自動車用情報表示システムは、駐車状態において表示する駐車時情報を生成する駐車時情報生成部1と、車両が走行状態において表示する走行時情報を生成する走行時情報生成部2と、駐車時情報と走行時情報とを表示する表示手段7とを備え、表示手段は表示パネルを有し、表示パネルは車内向きの第1姿勢と車外向きの第2姿勢との間で姿勢変更可能であり、第2姿勢において駐車時情報が表示され、第1姿勢において走行時情報が表示する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車に搭載され各種情報を表示する情報表示システムに関する。
【背景技術】
【0002】
自動車の高機能化にともない、テレビ受信機、VICS受信機、ナビゲーションシステム等の情報生成機器と接続され、それらの各情報生成機器から出力される情報がその表示画面に表示される車載用表示装置が登場している。そのような車載用表示装置の1つに、表示方向の変更が可能な表示画面に表示される情報がテレビ放送などの動画情報か走行経路案内などの運転支援情報かを判断する表示内容判別手段を備えたものがある。この車載用表示装置は、車両の停車が検出された場合に運転席および助手席から動画情報を視認可能に表示し、車両の走行が検出された場合に前記表示内容判別手段に基づき、表示される情報が動画情報であるときには運転席からの動画情報の視認を妨げるとともに助手席からは動画情報を視認可能に表示し、表示される情報が運転支援情報であるときには運転席から運転支援情報を視認可能に表示する(例えば、特許文献1参照)。これにより、表示画面に表示する情報が運転に必要なナビゲーション情報やVICS情報であれば表示画面の方向を運転席側に、またはテレビ受信画面等の動画であれば助手席側に自動的に移動させることができ、自動車に乗り込んでいる乗員に応じた適切な情報表示が実現する。
【0003】
車両の変化する走行環境に応じて情報をより適切に提供する車載情報提供装置も知られており、例えば、TV映像やコンテンツなどの情報は、パーキングブレーキ作動中にのみ提供される。これにより、走行中においても、変化する走行環境に応じて乗員にとって適切な情報が提供されることになる。
【0004】
更に、車両の異常を検知するセンサと、映像を撮影するカメラと、そのカメラで撮影したカメラ映像を車両に搭載されているカーナビ用車載表示装置へ出力する手段とを備えた不審者監視装置も知られている(例えば、特許文献3参照)。特許文献3の不審者監視装置は、車両の異常を検知するセンサが異常を検知した際に、カメラ映像を車載表示装置に表示させる構成としている。しかしながら、この車載表示装置は、通常のカーナビ用パネルの位置に配設されていることから不審者が車外から視認容易ではない。
【0005】
【特許文献1】特開2006−36192号公報(段落番号0005、0025−0034、図4)
【特許文献2】特開2005−24494号公報(段落番号0030−0036、要約)
【特許文献3】特開2005−280401号公報(段落番号0011、要約)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した従来の自動車用情報表示システムでは、運転席又は助手席に座っている乗員に対して走行時又は停車時において適切な情報を表示することを可能にしているが、乗員が車外に出て車内に人がいなくなった駐車時には情報表示システムを通じての情報の提供は無意味なものとして考慮されていなかった。しかしながら、そのような駐車中の自動車においても、車外に何らかの情報を表示して、車両周囲の人に注意や関心を惹かせる必要がある状況は少なくない。駐車中の自動車から発せられるべき情報として、例えば、駐車している無人の自動車への不正行為に対する威嚇、運転者が戻る時刻、駐車の理由などが挙げられる。
このような実状に鑑み、本発明の課題は、駐車時に適切な情報を表示することができる自動車用情報表示システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本発明による自動車用情報表示システムの第1の特徴構成は、駐車状態において表示する駐車時情報を生成する駐車時情報生成部と、車両が走行状態において表示する走行時情報を生成する走行時情報生成部と、前記駐車時情報と前記走行時情報とを表示する表示手段とを備え、前記表示手段は表示パネルを有し、前記表示パネルは車内向きの第1姿勢と車外向きの第2姿勢との間で姿勢変更可能であり、前記第2姿勢において前記駐車時情報が表示され、前記第1姿勢において前記走行時情報が表示される点にある。この特徴構成であれば、共通の表示パネルを使用しながらも、表示パネルの第1姿勢において車外に位置する人に対して駐車時情報を表示することができ、表示パネルの第2姿勢において車内の乗員に走行時情報を見せることができる。
【0008】
無人の自動車を放置することになる駐車時において最も心配なことは盗難や傷つけである。このため、第2の特徴構成として、前記駐車状態の車両の外にいる不審者を検知して不審者検知情報を出力する不審者検知ユニットが車両に搭載されている場合、この不審者検知情報に基づいて前記駐車時情報生成部が不審者威嚇情報を前記駐車時情報として生成し前記表示手段に表示させるようにすると好都合である。
【0009】
正規の駐車場所でない場所での無人車両の駐車は他人にとって迷惑なものであるが、それが短時間で済む場合やその目的が荷物や急病人の取り扱いの場合などでは、理解できることが少なくない。このため、第3の特徴構成として、車両の駐車開始時間や戻り予定時間、駐車目的等の駐車関連情報が前記駐車時情報として、前記表示手段に表示されるように構成することも好都合である。また、第4の特徴構成として正規の駐車場所で駐車している場合、駐車時情報として所定の広告を表示できるように構成すると、新たな商業活動の可能性も開ける。
【0010】
運転者が車両から離れる駐車状態を検知する好ましい方法の1つは、外部から行うドアロック操作を検出することである。このため、第5の特徴構成として、外部から行うドアロック操作に基づき前記表示手段に前記駐車時情報を表示可能にする機能を導入することで、本発明の自動車用情報表示システムを従来の車両システムにスムーズに導入することができる。
【0011】
第6の特徴構成としては、もちろん、本発明による自動車用情報表示システムが、駐車時以外にも有効利用できることは重要である。このためには、前記表示手段が車両の走行状態において走行時情報を表示するように構成するとよい。
【0012】
第7の特徴構成としては、前記表示手段が、ドアパネルに取り付けられている構成とすると良い。本構成であれば、車外から駐車時情報が視認容易となり、例えば、駐車時情報が不審者威嚇情報の場合においては、威嚇効果を大きくすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
本発明の第一実施形態
図1は、本発明の第一実施形態に係る自動車用情報表示システムの構成を模式的に示すブロック図である。自動車用情報表示システムは、自動車が駐車している際に表示する駐車時情報を生成する駐車時情報生成部1と自動車が走行している際に表示する走行時情報を生成する走行時情報生成部2とを備えている。表示内容切替部4は駐車時情報と走行時情報のうちいずれか一方を選択して表示手段7に出力する。ここで選択された駐車時情報、或いは走行時情報は表示制御部5を介して表示手段7が備えるモニタ7aに表示される。
【0014】
駐車時情報は、ユーザによりGUI(Graphical User Interface)10を介して任意に設定された情報や自動車情報表示システムが備える不審者検知ユニット8による自動車に近づく不審者を威嚇する威嚇情報とすることができる。ドアロック検知部9は自動車が外部からドアロック操作された場合にドアロック信号を出力し、車両状態検知部3はこのドアロック信号に基づいて自動車が駐車状態であると判定する。この判定に基づいて、表示内容切替部4は駐車時情報を選択して表示する。
【0015】
第一実施形態に係る自動車用情報表示システムでは、モニタ7aは自動車が備えるドアに配設されている。走行状態においては乗車する人に対して表示画面が視認可能となるように表示パネルが車内向きとなる形態となるが、駐車状態においては車外の人に対して表示画面が視認可能となるように表示パネルが車外向きとなる形態となる。図2は、駐車状態、或いは走行状態となった場合に表示パネルの表示面が車内向き、或いは車外向きに変更するようなモニタ7aの一例を示した図である。図2のとおり、X軸でモニタ7aを回転させると表示面が車内向きと車外向きとで変更することが可能となる。この切り替えは表示手段切替部6により行われる。ここで、この自動車用情報表示システムは、CPUを中核部材として自動車情報表示に関する種々の動作を行うための機能部をハードウェア又はソフトウェア或いはその両方で構築している。
【0016】
図3はドアパネルに配設されたモニタ7aが走行時情報を表示している場合の形態を示した例である。図3のとおり表示手段切替部6は、走行状態においては搭乗者に対して走行時情報が視認可能となるようにモニタ7aを設定する。図4は駐車時情報を表示する場合の形態を示した例である。図4のとおり表示手段切替部6は、図2のX軸で回転することにより駐車状態においては自動車の周囲にいる人に対して駐車時情報が視認可能となるようにモニタ7aを設定する。
【0017】
図5は、走行状態においてモニタ7aに表示される走行時情報の一例を示した図である。図5(a)のように、走行状態においては搭乗者が所望する座席シートの背もたれ部分の角度調整や座席シートの高さ調整等を行うための設定画面や窓を開閉するための設定画面となるタッチパネルとして使用することも可能である。また、図5(b)のように、自動車が備えるナビゲーションシステムのカーナビ情報等を表示することも可能である。更には、図示はしないが、自動車が備える視聴覚機器からの映像や音情報を表示することも可能である。図6は、駐車状態においてモニタ7aに表示される駐車時情報の一例を示した図である。図6(a)のように、駐車状態においては駐車開始時間や戻り予定時間等を表示することが可能である。また、自動車が備える不審者検知ユニット8(詳細は後述)からの不審者の検知に基づいて、不審者に対する威嚇情報として図6(b)のように自動車が備えるカメラで撮影した車内を覗き込む不審者自身をモニタ7aに表示することも可能である。更には、図示はしないが、駐車目的等のようにユーザにより任意に設定された情報や広告等を表示することも可能である。このような広告等を表示することにより、新たな商業活動が発達する可能性もある。
【0018】
次に、不審者検知ユニット8に関して説明する。図7は、自動車用情報表示システムが備える不審者検知ユニット8の構成を模式的に示すブロック図である。不審者検知ユニット8は、撮影手段11とセンサ部12が備えられ不審者の検知を行う。センサ部12は、赤外線センサ等の障害物センサ31〜35で構成され、自動車に接近する物体の検出に応じて信号を出力する。この出力信号に基づいて物体接近判定部13は、自動車に物体が接近しているか否かの判定を行う。物体が接近していれば、撮影制御部14は撮影手段11を起動し、撮影手段11に対して撮影を開始するための制御信号を出力する。撮影手段11はこの制御信号に基づいて撮影を開始する。撮影手段11は撮影用レンズや光電変換素子等からなる監視カメラ30で構成され、自動車周辺の撮影を行い、不審者検知ユニットが取り扱う画像データに変換する。但し、本発明では、特に区別する必要がない限り、撮影によって得られる撮影画像や画像データを「撮影画像」という語句で総称する。
【0019】
図8は監視カメラ30と障害物センサ31〜35の配置の概略を示した図であり、また、図9は障害物センサ31〜35の監視エリアを示した図である。図8のとおり、監視カメラ30はフロントガラス付近に車内後方を向いて配設され、監視カメラ30の向きを変更することなく、車内を撮影するとともに運転席側の前ガラス、運転席側の後ガラス、リヤガラス、助手席側の後ガラス、及び助手席側の前ガラスを通して自動車周辺の撮影を行う。また、障害物センサ31〜35は各ドアパネル付近に配設され、夫々所定の監視エリア41〜45が図9のように決められる。したがって、障害物センサ31〜35に基づいて、監視エリア41〜45に入る物体の検出を行うことが可能となる。
【0020】
撮影手段11で取得された撮影画像は、メモリ15に格納される。メモリ15に格納された撮影画像は、画像切り分け部17により撮影画像の中で自動車の窓部分が構成する複数の窓領域画像W1〜W5に切り分けられる。この切り分けられた窓領域画像W1〜W5は、前述のとおり元々フロントガラス付近に備えられた一つの監視カメラ30で撮影された画像であるため、窓方向に対して垂直方向でない斜め方向から撮影した画像を含み、歪を持つものもある。したがって、歪補正部18は切り分けられた窓領域画像W1〜W5の歪補正を行う。
【0021】
図10(a)は、撮影手段11により撮影された画像の一例を示した図である。フロントガラス付近から車内後方の向きに監視カメラ30を配設しているため、撮影画像には運転席や助手席とともに、運転席側の前ガラス(監視ウィンドウ51)、運転席側の後ガラス(監視ウィンドウ52)、リヤガラス(監視ウィンドウ53)、助手席側の後ガラス(監視ウィンドウ54)、及び助手席側の前ガラス(監視ウィンドウ55)が写っている。次に図10(b)のように前述の画像切り分け部17により監視ウィンドウ毎に窓領域画像W1〜W5として切り分けられる。切り分けられた窓領域画像W1〜W5は、歪補正部18により図10(c)に示されるような正面から撮影された画像と同様の画像となるように公知の画像処理技術を利用して歪補正された画像X1〜X5が作製される。したがって、フロントガラス付近に備えられた監視カメラ30により監視ウィンドウ51〜55毎に撮影された画像と同様の画像を得ることができる。
【0022】
歪補正部18で歪補正された画像X1〜X5と障害物センサ31〜35の各出力とに基づいて、画像選択部19により自動車に接近している物体が写っていると判定された画像が選択される。不審者判定手段20は、この選択された画像に写っている物体が不審者であるか否かを判定する。これにより、接近物体を捉えていないと思われる窓領域画像はとりあえず評価対象画像から外されるので、演算処理を低くすることができ、画像の判定評価が効率的に行うことが可能となる。不審者判定手段20が自動車に接近している物体が不審者であると判定すると、報知部24は威嚇情報を生成する。
【0023】
不審者判定手段20では、前述のとおり画像選択部19により選択された画像に写っている物体が不審者であるか否かを判定するが、その構成要素として顔検出部21と覗き込み判定部22と徘徊判定部23とが備えられる。顔検出部21は画像選択部19により選択された画像に写っている物体から顔部分の検出を行う。したがって、この検出により物体が人物であるか否かを判定することが可能となる。覗き込み判定部22は顔検出部21により検出された顔の周辺に手を検知した場合に自動車の中の覗き込みを行っている不審者であると判定する。この時の画像評価としては、顔の肌領域と類似の画素値をもつ領域が顔の近辺に存在していることをチェックしたり、顔周辺領域での輪郭検出された輪郭線が手の形状に類似しているかをチェックしたりするとよい。徘徊判定部23は自動車に接近する物体が複数の窓領域画像に渡って自動車の周辺を所定の間移動していると徘徊しているとして不審者であると判定する。上述のとおり、物体が不審者であると判定されると画像記録部16はメモリ15を介して、撮影手段11が撮影した撮影画像を記録する。
【0024】
次に、本実施形態についてフローチャートを使用して説明する。図11は自動車用情報を表示するためのフローチャートである。まず、自動車のドアロック装置に対して自動車の外部からドアロック操作されると(ステップ#01:Yes)、ドアロック検知部9が車両状態検知部3に信号を出力する。この信号に基づいて車両状態検知部3は自動車が駐車状態になったと判定する(ステップ#02)。この判定に合わせて、車両状態検知部3は表示手段切替部6にモニタ7aの表示画面が車外向きとなるように切り替えられる(ステップ#03)。したがって、自動車の周囲にいる人がモニタ7aに表示される情報を見ることが可能となる。モニタ7aには予めユーザにより駐車時情報として設定された情報が表示される(ステップ#04)。この駐車時情報としては、駐車開始時間や戻り予定時間、駐車目的等の駐車関連情報、更には広告等、ユーザが所望する情報を表示することが可能である。
【0025】
次に、不審者検知ユニット8により自動車に近づく不審者の検知をする場合には(ステップ#05:Yes)、不審者検知処理を行う(ステップ#06)。この不審者検知処理に関する詳細説明は後述することとする。不審者検知処理の結果、自動車の周りに不審者がいれば(ステップ#07:Yes)、不審者検知ユニット8が備える報知部24により威嚇情報が生成されモニタ7aに表示される(ステップ#08)。この威嚇情報は、撮影手段11により車内から撮影した不審者自身の顔を表示することとも可能であるし、また不審者に対して警告をする絵や文字等の表示とすることも可能である。威嚇情報に基づく威嚇は、不審者が自動車の周辺からいなくなるまで続けられる。
【0026】
不審者検知処理を行った結果、自動車の周辺に不審者がいない場合に(ステップ#07:No)、不審者検知処理(説明は後述する)における不審者の撮影を行っていれば(ステップ#09:Yes)、不審者の撮影を終了する(ステップ#10)。不審者の撮影終了後や、ステップ#05において不審者検知を行わない場合(ステップ#05:No)、更には、ステップ#09において撮影を行ってない場合(ステップ#09:No)に、自動車のドアロック装置に対して自動車の外部からドアロック解除されると(ステップ#11:Yes)、処理を終了する。自動車の外部からドアロック解除されない場合には(ステップ#11:No)、ステップ#04に戻りモニタ7aには駐車時情報が表示される。
【0027】
ステップ#01に戻り、自動車のドアロック装置に対して自動車の外部からドアロック操作がされない場合には(ステップ#01:No)、自動車が走行状態であるか否かの確認を行う。この確認は、例えば自動車が備える加速度センサ、ブレーキ機構やアクセル機構、更にはギヤ変速機構等により認識することができる。自動車が走行状態であれば(ステップ#12:Yes)、車両状態検知部3は自動車が走行状態であると判定する(ステップ#13)。この判定に合わせて、車両状態検知部3は表示手段切替部6にモニタ7aの表示画面が車内向きとなるように切り替えられる(ステップ#14)。したがって、自動車に搭乗する人がモニタ7aに表示される情報を見ることが可能となり、モニタ7aには走行時情報が表示される(ステップ#15)。この走行時情報としては、搭乗者が所望する座席シートの背もたれ部分の角度調整や座席シートの高さ調整等を行うための設定画面や窓を開閉するためのタッチパネルとして使用することができる。また、自動車が備えるナビゲーションシステムのカーナビ情報等の表示や視聴覚機器からの映像や音情報を表示することも可能である。ステップ#12において自動車が走行状態でなければ(ステップ#12:No)、そのまま処理を終了する。
【0028】
図12は不審者検知に関するフローチャートである。まず、センサ部12が備える障害物センサ31〜35が自動車に接近する物体の検知を開始する(ステップ#21)。ユーザにより予め設定された所定の範囲内に物体が入れば(ステップ#22:Yes)、物体接近判定部13は障害物センサ31〜35の出力信号に基づいて、物体の接近を示す信号が撮影制御部14に出力される。この信号を受け、撮影制御部14は撮影手段11に対して制御信号を出力する。撮影手段11は、この制御信号に基づいて起動し撮影を開始する(ステップ#23)。一方、所定範囲内への物体の接近がなければ(ステップ#22:No)、自動車用情報を表示するためのフローに戻る。
【0029】
撮影手段11が起動するとフロントガラス付近に車内後方を向くように配設される監視カメラ30は、自動車に接近する物体の撮影を行う。取得された撮影画像はメモリ15に格納され、画像切り分け部17により窓領域画像W1〜W5として切り分けられる(ステップ#24)。この窓領域画像W1〜W5は、監視カメラ30が車内後方を向いて撮影した画像であるため、監視カメラ30から正面方向(リヤガラス方向)でない窓領域画像(運転席側の前ガラス、運転席側の後ガラス、助手席側の後ガラス、及び助手席側の前ガラス)は窓方向に対して垂直方向でない斜め方向から見た画像のような歪を持つものもある。この歪は歪補正部18により公知の画像処理法を利用して補正され(ステップ#25)、窓方向に対して垂直方向から撮影された画像のように歪補正された画像X1〜X5が作製される。
【0030】
このような歪補正された画像X1〜X5と障害物センサ31〜35による検知とに基づいて接近物体が写っている画像を特定し(ステップ#26)、画像選択部19によりその画像が選択される。次に、不審者判定手段20はこの特定された画像に写る接近物体が不審者であるか否かの判定を顔検出を通じて行う(ステップ#27)。ここで、不審者判定手段20における判定ルーチンについては後述することとする。不審者判定手段20にて画像に写る物体が不審者であると判定されると(ステップ#28:Yes)、画像記録部16はメモリ15を介して撮影手段11により撮影された不審者の写る撮影画像を記録する(ステップ#30)。更に、報知部24により威嚇情報が生成され(ステップ#31)、自動車用情報を表示するためのフローに戻る。
【0031】
一方、不審者判定手段20にて画像に写る物体が不審者でないと判定されると(ステップ#28:No)、撮影手段11は撮影を終了し(ステップ#29)、自動車用情報を表示するためのフローに戻る。
【0032】
次に、不審者判定手段20による不審者の判定についてフローチャートを使用して説明する。図13は不審者を判定するためのフローチャートである。図12のステップ#26において、歪補正された画像X1〜X5と障害物センサ31〜35による検知とに基づいて接近物体が写っている画像を特定し、画像選択部19によりその画像が選択されると、不審者判定手段20が備える顔検出部21が選択された画像から顔検出を行う。画像選択部19により選択された画像に顔が写っていなければ(ステップ#41:No)、不審者判定手段20は物体が不審者でないと判定し(ステップ#42)、不審者検出のフローに戻る。
【0033】
画像選択部19により選択された画像に顔が写っていれば(ステップ#41:Yes)、覗き込み判定部22は顔の周辺に手が写っているか否かの判定を行う。顔の周辺に手が写っていれば(ステップ#43:Yes)、不審者判定手段20は物体が不審者であると判定し(ステップ#46)、不審者検出のフローに戻る。顔の周辺に手が写っていなければ(ステップ#43:No)、徘徊判定部23は物体が自動車の周辺を徘徊しているか否かの判定を行う。物体が自動車の周辺を徘徊していれば(ステップ#44:Yes)、不審者判定手段20は物体が不審者であると判定し(ステップ#46)、不審者検出のフローに戻る。また、物体が自動車の周辺を徘徊していなければ(ステップ#44:No)、物体が所定の間自動車の周りにいるか否かの判定を行う。所定の間自動車の周辺に物体がいれば(ステップ#45:Yes)、不審者判定手段20は物体が不審者であると判定し(ステップ#46)、不審者検出のフローに戻る。一方、所定の間自動車の周辺に物体がいなければ(ステップ#45:No)、不審者判定手段20は物体が不審者でないと判定し(ステップ#42)、不審者検出のフローに戻る。このようにして不審者判定手段20は、画像選択部19により選択された画像に基づいて自動車に接近する物体が不審者であるか否かを判定することが可能となる。
【0034】
本発明の第二実施形態
図14は、本発明の第二実施形態に係る自動車用情報表示システムの構成を模式的に示すブロック図である。第一の実施形態とは、表示手段7に第1モニタ7bと第2モニタ7cとを備える点において異なる。第一実施形態ではモニタ7aの表示画面の方向が車内方向と車外方向で表示手段切替部6により回転することにより変更されるとして説明した。第二実施形態では第1モニタ7bと第2モニタ7cとを備えることでモニタ自体を動かす必要がなくなり、表示手段切替部6は第1モニタ7bと第2モニタ7cのどちらのモニタを使用するかを切り替える機能を備えることとなる。
【0035】
その他の実施例
上記の第一実施形態では、モニタ7aはドアパネルに備えられているとして説明したが、これに限らない。ダッシュボードや座席、更には天井等、自動車の内部に備えられていれば本発明に係る自動車用情報表示システムを構成することは当然に可能である。更に、モニタ7aは自動車が備える各ドアパネルに備えることも当然に可能である。
【0036】
上記の第一実施形態では、報知部24が生成する報知情報がモニタ7aに表示されるとしたが、これに限らない。例えば、表示とともに不審者に対する警告音や不審者以外の自動車の周囲にいる人に報知音として報知情報を生成することも当然に可能である。
【0037】
上記の各実施形態では、監視カメラ30は不審者検知装置において車両に接近する物体を撮影するとしたが、これに限らない。車両の走行時には運転手を撮影し運転手の居眠りを防止するための装置が備えるカメラとして利用することは当然に可能である。
【0038】
上記の各実施形態では、障害物センサ31〜35は赤外線センサで構成されるとして説明したが、これに限らない。車両に接近する物体を検出できるセンサであれば、障害物センサ31〜35を構成することは当然に可能である。
【0039】
上記の各実施形態では、撮影手段11が備える監視カメラ30は一つであるとして説明したが、これに限らない。複数の監視カメラを備える構成とすることも当然に可能である。
【0040】
上記の各実施形態では、車が備えるガラスを運転席側の前ガラス、運転席側の後ガラス、リヤガラス、助手席側の後ガラス、及び助手席側の前ガラスとしたが、これに限らない。車が備えるガラスは少なくとも一つであれば、本発明に係る不審検知装置を構成することは当然に可能であるし、上記以外のガラスを備える構成であっても本発明に係る不審者検知装置を構成することは、当然に可能である。
【0041】
上記の実施形態では、不審者判定の際に物体が車両の周辺を徘徊しているか否か、また、所定の間車両の周辺にいるか否かの判定は、画像選択部19により選択された画像に基づいて判定されるとして説明したが、これに限らない。センサ部12が備えるセンサの出力信号に基づいて判定することも当然に可能ある。
【0042】
上記の各実施形態では、走行時情報として座席シートの設定画面や窓を開閉するための設定画面、更には、ナビゲーションシステムのカーナビ情報等や映像や音情報を表示するとして説明したが、これに限らない。サイドカメラ若しくはバックガイドカメラ等により撮影された映像、例えば、降車時において接近車両を確認できる映像が表示される構成としても良い。
【0043】
なお、搭乗者不在の駐車状態において表示する駐車時情報を生成する駐車時情報生成部と、駐車状態において車外から視認可能に駐車時情報を表示する表示手段を備える自動車用情報表示システムにより、本発明の課題を実質的に解決することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】第一実施形態に係る自動車用情報表示システムの構成を模式的に示すブロック図
【図2】駐車状態と走行状態とで変更可能なモニタの一例を示した図
【図3】ドアパネルに配設されたモニタに走行時情報を表示する際の形態を示す図
【図4】ドアパネルに配設されたモニタの駐車時情報を表示する際の形態を示す図
【図5】走行時情報の一例を示す図
【図6】駐車時情報の一例を示す図
【図7】不審者検知ユニットの構成を模式的に示すブロック図
【図8】監視カメラと障害物センサの配置の概略を示した図
【図9】障害物センサの監視エリアを示した図
【図10】撮影画像から歪補正された画像を作製する過程を示す図
【図11】自動車用情報を表示するためのフローチャートを示す図
【図12】不審者を検出するためのフローチャートを示す図
【図13】不審者を判定するためのフローチャートを示す図
【図14】第二実施形態に係る自動車用情報表示システムの構成を模式的に示すブロック図
【符号の説明】
【0045】
1:駐車時情報生成部
2:走行時情報生成部
3:車両状態検知部
4:表示内容切替部
5:表示制御部
6:表示手段切替部
7:表示手段
7a〜7c:モニタ
8:不審者検知ユニット
9:ドアロック検知部
10:GUI
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車に搭載され各種情報を表示する情報表示システムに関する。
【背景技術】
【0002】
自動車の高機能化にともない、テレビ受信機、VICS受信機、ナビゲーションシステム等の情報生成機器と接続され、それらの各情報生成機器から出力される情報がその表示画面に表示される車載用表示装置が登場している。そのような車載用表示装置の1つに、表示方向の変更が可能な表示画面に表示される情報がテレビ放送などの動画情報か走行経路案内などの運転支援情報かを判断する表示内容判別手段を備えたものがある。この車載用表示装置は、車両の停車が検出された場合に運転席および助手席から動画情報を視認可能に表示し、車両の走行が検出された場合に前記表示内容判別手段に基づき、表示される情報が動画情報であるときには運転席からの動画情報の視認を妨げるとともに助手席からは動画情報を視認可能に表示し、表示される情報が運転支援情報であるときには運転席から運転支援情報を視認可能に表示する(例えば、特許文献1参照)。これにより、表示画面に表示する情報が運転に必要なナビゲーション情報やVICS情報であれば表示画面の方向を運転席側に、またはテレビ受信画面等の動画であれば助手席側に自動的に移動させることができ、自動車に乗り込んでいる乗員に応じた適切な情報表示が実現する。
【0003】
車両の変化する走行環境に応じて情報をより適切に提供する車載情報提供装置も知られており、例えば、TV映像やコンテンツなどの情報は、パーキングブレーキ作動中にのみ提供される。これにより、走行中においても、変化する走行環境に応じて乗員にとって適切な情報が提供されることになる。
【0004】
更に、車両の異常を検知するセンサと、映像を撮影するカメラと、そのカメラで撮影したカメラ映像を車両に搭載されているカーナビ用車載表示装置へ出力する手段とを備えた不審者監視装置も知られている(例えば、特許文献3参照)。特許文献3の不審者監視装置は、車両の異常を検知するセンサが異常を検知した際に、カメラ映像を車載表示装置に表示させる構成としている。しかしながら、この車載表示装置は、通常のカーナビ用パネルの位置に配設されていることから不審者が車外から視認容易ではない。
【0005】
【特許文献1】特開2006−36192号公報(段落番号0005、0025−0034、図4)
【特許文献2】特開2005−24494号公報(段落番号0030−0036、要約)
【特許文献3】特開2005−280401号公報(段落番号0011、要約)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した従来の自動車用情報表示システムでは、運転席又は助手席に座っている乗員に対して走行時又は停車時において適切な情報を表示することを可能にしているが、乗員が車外に出て車内に人がいなくなった駐車時には情報表示システムを通じての情報の提供は無意味なものとして考慮されていなかった。しかしながら、そのような駐車中の自動車においても、車外に何らかの情報を表示して、車両周囲の人に注意や関心を惹かせる必要がある状況は少なくない。駐車中の自動車から発せられるべき情報として、例えば、駐車している無人の自動車への不正行為に対する威嚇、運転者が戻る時刻、駐車の理由などが挙げられる。
このような実状に鑑み、本発明の課題は、駐車時に適切な情報を表示することができる自動車用情報表示システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本発明による自動車用情報表示システムの第1の特徴構成は、駐車状態において表示する駐車時情報を生成する駐車時情報生成部と、車両が走行状態において表示する走行時情報を生成する走行時情報生成部と、前記駐車時情報と前記走行時情報とを表示する表示手段とを備え、前記表示手段は表示パネルを有し、前記表示パネルは車内向きの第1姿勢と車外向きの第2姿勢との間で姿勢変更可能であり、前記第2姿勢において前記駐車時情報が表示され、前記第1姿勢において前記走行時情報が表示される点にある。この特徴構成であれば、共通の表示パネルを使用しながらも、表示パネルの第1姿勢において車外に位置する人に対して駐車時情報を表示することができ、表示パネルの第2姿勢において車内の乗員に走行時情報を見せることができる。
【0008】
無人の自動車を放置することになる駐車時において最も心配なことは盗難や傷つけである。このため、第2の特徴構成として、前記駐車状態の車両の外にいる不審者を検知して不審者検知情報を出力する不審者検知ユニットが車両に搭載されている場合、この不審者検知情報に基づいて前記駐車時情報生成部が不審者威嚇情報を前記駐車時情報として生成し前記表示手段に表示させるようにすると好都合である。
【0009】
正規の駐車場所でない場所での無人車両の駐車は他人にとって迷惑なものであるが、それが短時間で済む場合やその目的が荷物や急病人の取り扱いの場合などでは、理解できることが少なくない。このため、第3の特徴構成として、車両の駐車開始時間や戻り予定時間、駐車目的等の駐車関連情報が前記駐車時情報として、前記表示手段に表示されるように構成することも好都合である。また、第4の特徴構成として正規の駐車場所で駐車している場合、駐車時情報として所定の広告を表示できるように構成すると、新たな商業活動の可能性も開ける。
【0010】
運転者が車両から離れる駐車状態を検知する好ましい方法の1つは、外部から行うドアロック操作を検出することである。このため、第5の特徴構成として、外部から行うドアロック操作に基づき前記表示手段に前記駐車時情報を表示可能にする機能を導入することで、本発明の自動車用情報表示システムを従来の車両システムにスムーズに導入することができる。
【0011】
第6の特徴構成としては、もちろん、本発明による自動車用情報表示システムが、駐車時以外にも有効利用できることは重要である。このためには、前記表示手段が車両の走行状態において走行時情報を表示するように構成するとよい。
【0012】
第7の特徴構成としては、前記表示手段が、ドアパネルに取り付けられている構成とすると良い。本構成であれば、車外から駐車時情報が視認容易となり、例えば、駐車時情報が不審者威嚇情報の場合においては、威嚇効果を大きくすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
本発明の第一実施形態
図1は、本発明の第一実施形態に係る自動車用情報表示システムの構成を模式的に示すブロック図である。自動車用情報表示システムは、自動車が駐車している際に表示する駐車時情報を生成する駐車時情報生成部1と自動車が走行している際に表示する走行時情報を生成する走行時情報生成部2とを備えている。表示内容切替部4は駐車時情報と走行時情報のうちいずれか一方を選択して表示手段7に出力する。ここで選択された駐車時情報、或いは走行時情報は表示制御部5を介して表示手段7が備えるモニタ7aに表示される。
【0014】
駐車時情報は、ユーザによりGUI(Graphical User Interface)10を介して任意に設定された情報や自動車情報表示システムが備える不審者検知ユニット8による自動車に近づく不審者を威嚇する威嚇情報とすることができる。ドアロック検知部9は自動車が外部からドアロック操作された場合にドアロック信号を出力し、車両状態検知部3はこのドアロック信号に基づいて自動車が駐車状態であると判定する。この判定に基づいて、表示内容切替部4は駐車時情報を選択して表示する。
【0015】
第一実施形態に係る自動車用情報表示システムでは、モニタ7aは自動車が備えるドアに配設されている。走行状態においては乗車する人に対して表示画面が視認可能となるように表示パネルが車内向きとなる形態となるが、駐車状態においては車外の人に対して表示画面が視認可能となるように表示パネルが車外向きとなる形態となる。図2は、駐車状態、或いは走行状態となった場合に表示パネルの表示面が車内向き、或いは車外向きに変更するようなモニタ7aの一例を示した図である。図2のとおり、X軸でモニタ7aを回転させると表示面が車内向きと車外向きとで変更することが可能となる。この切り替えは表示手段切替部6により行われる。ここで、この自動車用情報表示システムは、CPUを中核部材として自動車情報表示に関する種々の動作を行うための機能部をハードウェア又はソフトウェア或いはその両方で構築している。
【0016】
図3はドアパネルに配設されたモニタ7aが走行時情報を表示している場合の形態を示した例である。図3のとおり表示手段切替部6は、走行状態においては搭乗者に対して走行時情報が視認可能となるようにモニタ7aを設定する。図4は駐車時情報を表示する場合の形態を示した例である。図4のとおり表示手段切替部6は、図2のX軸で回転することにより駐車状態においては自動車の周囲にいる人に対して駐車時情報が視認可能となるようにモニタ7aを設定する。
【0017】
図5は、走行状態においてモニタ7aに表示される走行時情報の一例を示した図である。図5(a)のように、走行状態においては搭乗者が所望する座席シートの背もたれ部分の角度調整や座席シートの高さ調整等を行うための設定画面や窓を開閉するための設定画面となるタッチパネルとして使用することも可能である。また、図5(b)のように、自動車が備えるナビゲーションシステムのカーナビ情報等を表示することも可能である。更には、図示はしないが、自動車が備える視聴覚機器からの映像や音情報を表示することも可能である。図6は、駐車状態においてモニタ7aに表示される駐車時情報の一例を示した図である。図6(a)のように、駐車状態においては駐車開始時間や戻り予定時間等を表示することが可能である。また、自動車が備える不審者検知ユニット8(詳細は後述)からの不審者の検知に基づいて、不審者に対する威嚇情報として図6(b)のように自動車が備えるカメラで撮影した車内を覗き込む不審者自身をモニタ7aに表示することも可能である。更には、図示はしないが、駐車目的等のようにユーザにより任意に設定された情報や広告等を表示することも可能である。このような広告等を表示することにより、新たな商業活動が発達する可能性もある。
【0018】
次に、不審者検知ユニット8に関して説明する。図7は、自動車用情報表示システムが備える不審者検知ユニット8の構成を模式的に示すブロック図である。不審者検知ユニット8は、撮影手段11とセンサ部12が備えられ不審者の検知を行う。センサ部12は、赤外線センサ等の障害物センサ31〜35で構成され、自動車に接近する物体の検出に応じて信号を出力する。この出力信号に基づいて物体接近判定部13は、自動車に物体が接近しているか否かの判定を行う。物体が接近していれば、撮影制御部14は撮影手段11を起動し、撮影手段11に対して撮影を開始するための制御信号を出力する。撮影手段11はこの制御信号に基づいて撮影を開始する。撮影手段11は撮影用レンズや光電変換素子等からなる監視カメラ30で構成され、自動車周辺の撮影を行い、不審者検知ユニットが取り扱う画像データに変換する。但し、本発明では、特に区別する必要がない限り、撮影によって得られる撮影画像や画像データを「撮影画像」という語句で総称する。
【0019】
図8は監視カメラ30と障害物センサ31〜35の配置の概略を示した図であり、また、図9は障害物センサ31〜35の監視エリアを示した図である。図8のとおり、監視カメラ30はフロントガラス付近に車内後方を向いて配設され、監視カメラ30の向きを変更することなく、車内を撮影するとともに運転席側の前ガラス、運転席側の後ガラス、リヤガラス、助手席側の後ガラス、及び助手席側の前ガラスを通して自動車周辺の撮影を行う。また、障害物センサ31〜35は各ドアパネル付近に配設され、夫々所定の監視エリア41〜45が図9のように決められる。したがって、障害物センサ31〜35に基づいて、監視エリア41〜45に入る物体の検出を行うことが可能となる。
【0020】
撮影手段11で取得された撮影画像は、メモリ15に格納される。メモリ15に格納された撮影画像は、画像切り分け部17により撮影画像の中で自動車の窓部分が構成する複数の窓領域画像W1〜W5に切り分けられる。この切り分けられた窓領域画像W1〜W5は、前述のとおり元々フロントガラス付近に備えられた一つの監視カメラ30で撮影された画像であるため、窓方向に対して垂直方向でない斜め方向から撮影した画像を含み、歪を持つものもある。したがって、歪補正部18は切り分けられた窓領域画像W1〜W5の歪補正を行う。
【0021】
図10(a)は、撮影手段11により撮影された画像の一例を示した図である。フロントガラス付近から車内後方の向きに監視カメラ30を配設しているため、撮影画像には運転席や助手席とともに、運転席側の前ガラス(監視ウィンドウ51)、運転席側の後ガラス(監視ウィンドウ52)、リヤガラス(監視ウィンドウ53)、助手席側の後ガラス(監視ウィンドウ54)、及び助手席側の前ガラス(監視ウィンドウ55)が写っている。次に図10(b)のように前述の画像切り分け部17により監視ウィンドウ毎に窓領域画像W1〜W5として切り分けられる。切り分けられた窓領域画像W1〜W5は、歪補正部18により図10(c)に示されるような正面から撮影された画像と同様の画像となるように公知の画像処理技術を利用して歪補正された画像X1〜X5が作製される。したがって、フロントガラス付近に備えられた監視カメラ30により監視ウィンドウ51〜55毎に撮影された画像と同様の画像を得ることができる。
【0022】
歪補正部18で歪補正された画像X1〜X5と障害物センサ31〜35の各出力とに基づいて、画像選択部19により自動車に接近している物体が写っていると判定された画像が選択される。不審者判定手段20は、この選択された画像に写っている物体が不審者であるか否かを判定する。これにより、接近物体を捉えていないと思われる窓領域画像はとりあえず評価対象画像から外されるので、演算処理を低くすることができ、画像の判定評価が効率的に行うことが可能となる。不審者判定手段20が自動車に接近している物体が不審者であると判定すると、報知部24は威嚇情報を生成する。
【0023】
不審者判定手段20では、前述のとおり画像選択部19により選択された画像に写っている物体が不審者であるか否かを判定するが、その構成要素として顔検出部21と覗き込み判定部22と徘徊判定部23とが備えられる。顔検出部21は画像選択部19により選択された画像に写っている物体から顔部分の検出を行う。したがって、この検出により物体が人物であるか否かを判定することが可能となる。覗き込み判定部22は顔検出部21により検出された顔の周辺に手を検知した場合に自動車の中の覗き込みを行っている不審者であると判定する。この時の画像評価としては、顔の肌領域と類似の画素値をもつ領域が顔の近辺に存在していることをチェックしたり、顔周辺領域での輪郭検出された輪郭線が手の形状に類似しているかをチェックしたりするとよい。徘徊判定部23は自動車に接近する物体が複数の窓領域画像に渡って自動車の周辺を所定の間移動していると徘徊しているとして不審者であると判定する。上述のとおり、物体が不審者であると判定されると画像記録部16はメモリ15を介して、撮影手段11が撮影した撮影画像を記録する。
【0024】
次に、本実施形態についてフローチャートを使用して説明する。図11は自動車用情報を表示するためのフローチャートである。まず、自動車のドアロック装置に対して自動車の外部からドアロック操作されると(ステップ#01:Yes)、ドアロック検知部9が車両状態検知部3に信号を出力する。この信号に基づいて車両状態検知部3は自動車が駐車状態になったと判定する(ステップ#02)。この判定に合わせて、車両状態検知部3は表示手段切替部6にモニタ7aの表示画面が車外向きとなるように切り替えられる(ステップ#03)。したがって、自動車の周囲にいる人がモニタ7aに表示される情報を見ることが可能となる。モニタ7aには予めユーザにより駐車時情報として設定された情報が表示される(ステップ#04)。この駐車時情報としては、駐車開始時間や戻り予定時間、駐車目的等の駐車関連情報、更には広告等、ユーザが所望する情報を表示することが可能である。
【0025】
次に、不審者検知ユニット8により自動車に近づく不審者の検知をする場合には(ステップ#05:Yes)、不審者検知処理を行う(ステップ#06)。この不審者検知処理に関する詳細説明は後述することとする。不審者検知処理の結果、自動車の周りに不審者がいれば(ステップ#07:Yes)、不審者検知ユニット8が備える報知部24により威嚇情報が生成されモニタ7aに表示される(ステップ#08)。この威嚇情報は、撮影手段11により車内から撮影した不審者自身の顔を表示することとも可能であるし、また不審者に対して警告をする絵や文字等の表示とすることも可能である。威嚇情報に基づく威嚇は、不審者が自動車の周辺からいなくなるまで続けられる。
【0026】
不審者検知処理を行った結果、自動車の周辺に不審者がいない場合に(ステップ#07:No)、不審者検知処理(説明は後述する)における不審者の撮影を行っていれば(ステップ#09:Yes)、不審者の撮影を終了する(ステップ#10)。不審者の撮影終了後や、ステップ#05において不審者検知を行わない場合(ステップ#05:No)、更には、ステップ#09において撮影を行ってない場合(ステップ#09:No)に、自動車のドアロック装置に対して自動車の外部からドアロック解除されると(ステップ#11:Yes)、処理を終了する。自動車の外部からドアロック解除されない場合には(ステップ#11:No)、ステップ#04に戻りモニタ7aには駐車時情報が表示される。
【0027】
ステップ#01に戻り、自動車のドアロック装置に対して自動車の外部からドアロック操作がされない場合には(ステップ#01:No)、自動車が走行状態であるか否かの確認を行う。この確認は、例えば自動車が備える加速度センサ、ブレーキ機構やアクセル機構、更にはギヤ変速機構等により認識することができる。自動車が走行状態であれば(ステップ#12:Yes)、車両状態検知部3は自動車が走行状態であると判定する(ステップ#13)。この判定に合わせて、車両状態検知部3は表示手段切替部6にモニタ7aの表示画面が車内向きとなるように切り替えられる(ステップ#14)。したがって、自動車に搭乗する人がモニタ7aに表示される情報を見ることが可能となり、モニタ7aには走行時情報が表示される(ステップ#15)。この走行時情報としては、搭乗者が所望する座席シートの背もたれ部分の角度調整や座席シートの高さ調整等を行うための設定画面や窓を開閉するためのタッチパネルとして使用することができる。また、自動車が備えるナビゲーションシステムのカーナビ情報等の表示や視聴覚機器からの映像や音情報を表示することも可能である。ステップ#12において自動車が走行状態でなければ(ステップ#12:No)、そのまま処理を終了する。
【0028】
図12は不審者検知に関するフローチャートである。まず、センサ部12が備える障害物センサ31〜35が自動車に接近する物体の検知を開始する(ステップ#21)。ユーザにより予め設定された所定の範囲内に物体が入れば(ステップ#22:Yes)、物体接近判定部13は障害物センサ31〜35の出力信号に基づいて、物体の接近を示す信号が撮影制御部14に出力される。この信号を受け、撮影制御部14は撮影手段11に対して制御信号を出力する。撮影手段11は、この制御信号に基づいて起動し撮影を開始する(ステップ#23)。一方、所定範囲内への物体の接近がなければ(ステップ#22:No)、自動車用情報を表示するためのフローに戻る。
【0029】
撮影手段11が起動するとフロントガラス付近に車内後方を向くように配設される監視カメラ30は、自動車に接近する物体の撮影を行う。取得された撮影画像はメモリ15に格納され、画像切り分け部17により窓領域画像W1〜W5として切り分けられる(ステップ#24)。この窓領域画像W1〜W5は、監視カメラ30が車内後方を向いて撮影した画像であるため、監視カメラ30から正面方向(リヤガラス方向)でない窓領域画像(運転席側の前ガラス、運転席側の後ガラス、助手席側の後ガラス、及び助手席側の前ガラス)は窓方向に対して垂直方向でない斜め方向から見た画像のような歪を持つものもある。この歪は歪補正部18により公知の画像処理法を利用して補正され(ステップ#25)、窓方向に対して垂直方向から撮影された画像のように歪補正された画像X1〜X5が作製される。
【0030】
このような歪補正された画像X1〜X5と障害物センサ31〜35による検知とに基づいて接近物体が写っている画像を特定し(ステップ#26)、画像選択部19によりその画像が選択される。次に、不審者判定手段20はこの特定された画像に写る接近物体が不審者であるか否かの判定を顔検出を通じて行う(ステップ#27)。ここで、不審者判定手段20における判定ルーチンについては後述することとする。不審者判定手段20にて画像に写る物体が不審者であると判定されると(ステップ#28:Yes)、画像記録部16はメモリ15を介して撮影手段11により撮影された不審者の写る撮影画像を記録する(ステップ#30)。更に、報知部24により威嚇情報が生成され(ステップ#31)、自動車用情報を表示するためのフローに戻る。
【0031】
一方、不審者判定手段20にて画像に写る物体が不審者でないと判定されると(ステップ#28:No)、撮影手段11は撮影を終了し(ステップ#29)、自動車用情報を表示するためのフローに戻る。
【0032】
次に、不審者判定手段20による不審者の判定についてフローチャートを使用して説明する。図13は不審者を判定するためのフローチャートである。図12のステップ#26において、歪補正された画像X1〜X5と障害物センサ31〜35による検知とに基づいて接近物体が写っている画像を特定し、画像選択部19によりその画像が選択されると、不審者判定手段20が備える顔検出部21が選択された画像から顔検出を行う。画像選択部19により選択された画像に顔が写っていなければ(ステップ#41:No)、不審者判定手段20は物体が不審者でないと判定し(ステップ#42)、不審者検出のフローに戻る。
【0033】
画像選択部19により選択された画像に顔が写っていれば(ステップ#41:Yes)、覗き込み判定部22は顔の周辺に手が写っているか否かの判定を行う。顔の周辺に手が写っていれば(ステップ#43:Yes)、不審者判定手段20は物体が不審者であると判定し(ステップ#46)、不審者検出のフローに戻る。顔の周辺に手が写っていなければ(ステップ#43:No)、徘徊判定部23は物体が自動車の周辺を徘徊しているか否かの判定を行う。物体が自動車の周辺を徘徊していれば(ステップ#44:Yes)、不審者判定手段20は物体が不審者であると判定し(ステップ#46)、不審者検出のフローに戻る。また、物体が自動車の周辺を徘徊していなければ(ステップ#44:No)、物体が所定の間自動車の周りにいるか否かの判定を行う。所定の間自動車の周辺に物体がいれば(ステップ#45:Yes)、不審者判定手段20は物体が不審者であると判定し(ステップ#46)、不審者検出のフローに戻る。一方、所定の間自動車の周辺に物体がいなければ(ステップ#45:No)、不審者判定手段20は物体が不審者でないと判定し(ステップ#42)、不審者検出のフローに戻る。このようにして不審者判定手段20は、画像選択部19により選択された画像に基づいて自動車に接近する物体が不審者であるか否かを判定することが可能となる。
【0034】
本発明の第二実施形態
図14は、本発明の第二実施形態に係る自動車用情報表示システムの構成を模式的に示すブロック図である。第一の実施形態とは、表示手段7に第1モニタ7bと第2モニタ7cとを備える点において異なる。第一実施形態ではモニタ7aの表示画面の方向が車内方向と車外方向で表示手段切替部6により回転することにより変更されるとして説明した。第二実施形態では第1モニタ7bと第2モニタ7cとを備えることでモニタ自体を動かす必要がなくなり、表示手段切替部6は第1モニタ7bと第2モニタ7cのどちらのモニタを使用するかを切り替える機能を備えることとなる。
【0035】
その他の実施例
上記の第一実施形態では、モニタ7aはドアパネルに備えられているとして説明したが、これに限らない。ダッシュボードや座席、更には天井等、自動車の内部に備えられていれば本発明に係る自動車用情報表示システムを構成することは当然に可能である。更に、モニタ7aは自動車が備える各ドアパネルに備えることも当然に可能である。
【0036】
上記の第一実施形態では、報知部24が生成する報知情報がモニタ7aに表示されるとしたが、これに限らない。例えば、表示とともに不審者に対する警告音や不審者以外の自動車の周囲にいる人に報知音として報知情報を生成することも当然に可能である。
【0037】
上記の各実施形態では、監視カメラ30は不審者検知装置において車両に接近する物体を撮影するとしたが、これに限らない。車両の走行時には運転手を撮影し運転手の居眠りを防止するための装置が備えるカメラとして利用することは当然に可能である。
【0038】
上記の各実施形態では、障害物センサ31〜35は赤外線センサで構成されるとして説明したが、これに限らない。車両に接近する物体を検出できるセンサであれば、障害物センサ31〜35を構成することは当然に可能である。
【0039】
上記の各実施形態では、撮影手段11が備える監視カメラ30は一つであるとして説明したが、これに限らない。複数の監視カメラを備える構成とすることも当然に可能である。
【0040】
上記の各実施形態では、車が備えるガラスを運転席側の前ガラス、運転席側の後ガラス、リヤガラス、助手席側の後ガラス、及び助手席側の前ガラスとしたが、これに限らない。車が備えるガラスは少なくとも一つであれば、本発明に係る不審検知装置を構成することは当然に可能であるし、上記以外のガラスを備える構成であっても本発明に係る不審者検知装置を構成することは、当然に可能である。
【0041】
上記の実施形態では、不審者判定の際に物体が車両の周辺を徘徊しているか否か、また、所定の間車両の周辺にいるか否かの判定は、画像選択部19により選択された画像に基づいて判定されるとして説明したが、これに限らない。センサ部12が備えるセンサの出力信号に基づいて判定することも当然に可能ある。
【0042】
上記の各実施形態では、走行時情報として座席シートの設定画面や窓を開閉するための設定画面、更には、ナビゲーションシステムのカーナビ情報等や映像や音情報を表示するとして説明したが、これに限らない。サイドカメラ若しくはバックガイドカメラ等により撮影された映像、例えば、降車時において接近車両を確認できる映像が表示される構成としても良い。
【0043】
なお、搭乗者不在の駐車状態において表示する駐車時情報を生成する駐車時情報生成部と、駐車状態において車外から視認可能に駐車時情報を表示する表示手段を備える自動車用情報表示システムにより、本発明の課題を実質的に解決することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】第一実施形態に係る自動車用情報表示システムの構成を模式的に示すブロック図
【図2】駐車状態と走行状態とで変更可能なモニタの一例を示した図
【図3】ドアパネルに配設されたモニタに走行時情報を表示する際の形態を示す図
【図4】ドアパネルに配設されたモニタの駐車時情報を表示する際の形態を示す図
【図5】走行時情報の一例を示す図
【図6】駐車時情報の一例を示す図
【図7】不審者検知ユニットの構成を模式的に示すブロック図
【図8】監視カメラと障害物センサの配置の概略を示した図
【図9】障害物センサの監視エリアを示した図
【図10】撮影画像から歪補正された画像を作製する過程を示す図
【図11】自動車用情報を表示するためのフローチャートを示す図
【図12】不審者を検出するためのフローチャートを示す図
【図13】不審者を判定するためのフローチャートを示す図
【図14】第二実施形態に係る自動車用情報表示システムの構成を模式的に示すブロック図
【符号の説明】
【0045】
1:駐車時情報生成部
2:走行時情報生成部
3:車両状態検知部
4:表示内容切替部
5:表示制御部
6:表示手段切替部
7:表示手段
7a〜7c:モニタ
8:不審者検知ユニット
9:ドアロック検知部
10:GUI
【特許請求の範囲】
【請求項1】
駐車状態において表示する駐車時情報を生成する駐車時情報生成部と、車両が走行状態において表示する走行時情報を生成する走行時情報生成部と、前記駐車時情報と前記走行時情報とを表示する表示手段とを備え、前記表示手段は表示パネルを有し、前記表示パネルは車内向きの第1姿勢と車外向きの第2姿勢との間で姿勢変更可能であり、前記第2姿勢において前記駐車時情報が表示され、前記第1姿勢において前記走行時情報が表示されることを特徴とする自動車用情報表示システム。
【請求項2】
前記駐車状態の車両の外にいる不審者を検知して不審者検知情報を出力する不審者検知ユニットからの不審者検知情報に基づいて前記駐車時情報生成部が不審者威嚇情報を前記駐車時情報として生成し前記表示手段に表示させる請求項1に記載の自動車用情報表示システム。
【請求項3】
前記駐車時情報として、車両の駐車開始時間や戻り予定時間、駐車目的等の駐車関連情報が前記表示手段に表示される請求項1又は2に記載の自動車用情報表示システム。
【請求項4】
前記駐車時情報が、所定の広告の表示である請求項1から3のいずれか一項に記載の自動車用情報表示システム。
【請求項5】
外部から行うドアロック操作に基づき前記表示手段に前記駐車時情報を表示可能にする請求項1から4のいずれか一項に記載の自動車用情報表示システム。
【請求項6】
前記表示手段が、車両の走行状態において走行時情報を表示する請求項1から5のいずれか一項に記載の自動車用情報表示システム。
【請求項7】
前記表示手段は、ドアパネルに取り付けられている請求項1から6のいずれか一項に記載の自動車用情報表示システム。
【請求項1】
駐車状態において表示する駐車時情報を生成する駐車時情報生成部と、車両が走行状態において表示する走行時情報を生成する走行時情報生成部と、前記駐車時情報と前記走行時情報とを表示する表示手段とを備え、前記表示手段は表示パネルを有し、前記表示パネルは車内向きの第1姿勢と車外向きの第2姿勢との間で姿勢変更可能であり、前記第2姿勢において前記駐車時情報が表示され、前記第1姿勢において前記走行時情報が表示されることを特徴とする自動車用情報表示システム。
【請求項2】
前記駐車状態の車両の外にいる不審者を検知して不審者検知情報を出力する不審者検知ユニットからの不審者検知情報に基づいて前記駐車時情報生成部が不審者威嚇情報を前記駐車時情報として生成し前記表示手段に表示させる請求項1に記載の自動車用情報表示システム。
【請求項3】
前記駐車時情報として、車両の駐車開始時間や戻り予定時間、駐車目的等の駐車関連情報が前記表示手段に表示される請求項1又は2に記載の自動車用情報表示システム。
【請求項4】
前記駐車時情報が、所定の広告の表示である請求項1から3のいずれか一項に記載の自動車用情報表示システム。
【請求項5】
外部から行うドアロック操作に基づき前記表示手段に前記駐車時情報を表示可能にする請求項1から4のいずれか一項に記載の自動車用情報表示システム。
【請求項6】
前記表示手段が、車両の走行状態において走行時情報を表示する請求項1から5のいずれか一項に記載の自動車用情報表示システム。
【請求項7】
前記表示手段は、ドアパネルに取り付けられている請求項1から6のいずれか一項に記載の自動車用情報表示システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
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【図8】
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【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2008−120142(P2008−120142A)
【公開日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−303301(P2006−303301)
【出願日】平成18年11月8日(2006.11.8)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000000011)アイシン精機株式会社 (5,421)
【出願人】(000100768)アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 (3,717)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年11月8日(2006.11.8)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000000011)アイシン精機株式会社 (5,421)
【出願人】(000100768)アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 (3,717)
【Fターム(参考)】
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