説明

蒸着用治具及び蒸着装置

【課題】簡便に蒸着を行うことができる蒸着用治具及び蒸着装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明にかかる蒸着用治具は、ウエハ4の非蒸着面を覆うハット2を有する。ハット2には、第1凸部2a及び第2凸部2bが設けられる。第1凸部2aは、ウエハ4側におけるハット2の外周部に設けられ、ウエハ4を保持する。第2凸部2bは、ウエハ4とは反対側におけるハット2の外周部に設けられる。このように、ハット2の両面に凸部を設けることにより、簡便に蒸着を行うことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は蒸着用治具及び蒸着装置に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体基板の金属蒸着プロセスにおいて、リング式のプラネタが使用される。リング式のプラネタには、被蒸着部材として、ウエハ等の半導体基板がセットされる。まず、リング式のプラネタの開口部にリングを装着する。そして、リング内に、ウエハを載置する。そして、ジュラルミンハットによって、半導体基板の蒸着しない面(非蒸着面)を覆う。ジュラルミンハットの外周には凸部が設けられ、この凸部を半導体基板側に向けてジュラルミンハットをセットする。ジュラルミンハットは、半導体基板の表面又は裏面を蒸着する際に、半導体基板の落下や非蒸着面への膜の回り込みを防止する。そして、プラネタ全体を螺旋状のバネで押圧する。
【0003】
具体的には、図6に示されるように、バネ40、ジュラルミンハット41、ウエハ42、リング(不図示)が順に重なるようにする。バネ40、ジュラルミンハット41、及びリングは、ウエハ42を保持する蒸着用治具である。そして、図6に示される構成を開口部に有する複数のプラネタを蒸着装置にセットし、プラネタを自転させながら公転させることにより蒸着を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−280441号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
図6に示されるように、ジュラルミンハット41の外周には、ガイド部としての凸部41aが設けられる。そして、ジュラルミンハット41は、円形の凹部を有する。また、リング(不図示)は、円形の開口を有する。これに対して、ウエハ42は、オリフラ(オリエンテーション・フラット)部の存在によって、一部が欠けた円形を有する。このため、図6中のaで示された領域に隙間が生じる。この状態で金属を蒸着させると、この領域に金属膜が付着する。具体的には、オリフラ部近傍のジュラルミンハット41のガイド部に金属膜が付着する。この金属膜の剥れ等により、半導体基板の歩留まりが低下する。このため、ジュラルミンハット41に対して、定期的に交換や洗浄等のメンテナンスが必要となる。また、使用を繰り返すたびにメンテナンス回数が増加し、メンテナンスコストも増大する。
【0006】
上記の問題を解決するための技術が、例えば特許文献1に開示されている。ここで、図7、8を参照して、特許文献1における蒸着用治具について説明する。図7は、特許文献1の蒸着用治具の構成を示す断面図である。図8は、図7のVIII−VIII方向における平面図である。図7、8は、特許文献1の図1に相当する。
【0007】
図8に示されたように、ウエハホルダー50(リングに相当)の開口部の一部がウエハ42のオリフラ部の形状に合わせて直線状に形成される。また、ウエハ押え蓋51(ジェラルミンハットに相当)の外形の一部もウエハ42のオリフラ部と同一形状を有する。このようなウエハホルダー50及びウエハ押え蓋51を用いることで、ウエハ押え蓋51への金属の蒸着を防止している。しかし、ウエハホルダー50及びウエハ押え蓋51の角度をウエハ42毎に一致させる必要があり、工数増という新たな問題が発生している。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明にかかる蒸着用治具は、被蒸着部材の非蒸着面を覆うカバー用治具と、前記被蒸着部材側における前記カバー用治具の外周部に設けられ、前記被蒸着部材を保持する第1凸部と、前記被蒸着部材とは反対側における前記カバー用治具の外周部に設けられた第2凸部とを有するものである。これにより、カバー用治具の表・裏を反転させて使用することが可能となり、メンテナンス回数を低減することができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、簡便に蒸着を行うことができる蒸着用治具及び蒸着装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】実施の形態にかかる蒸着用治具の構成を示す断面図である。
【図2】実施の形態にかかるハットの構成を示す図である。
【図3】比較例にかかる蒸着用治具の構成を示す断面図である。
【図4】比較例にかかるハットの構成を示す図である。
【図5】実施の形態にかかる蒸着装置の構成を示す断面図である。
【図6】ウエハがセットされた蒸着用治具の構成を示す図である。
【図7】特許文献1の蒸着用治具の構成を示す断面図である。
【図8】図7のVIII−VIII方向における平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
実施の形態.
まず、図1、2を参照して、本実施の形態にかかる蒸着用治具について説明する。図1は、蒸着用治具の構成を示す断面図である。図2は、ハットの構成を示す図である。
【0012】
蒸着用治具は、例えば、リング1、ハット2、及びバネ3を有する。リング1は、略円形の枠状に形成される。また、リング1は、内側に突出するフランジ部1aを有する。すなわち、リング1は、略L字型の断面形状を有する。リング1内には、被蒸着部材としてのウエハ4が載置される。具体的には、フランジ部1aの上面が載置面となり、ウエハ4がフランジ部1aに載置される。ウエハ4は、蒸着面をフランジ部1a側に向けて載置される。
【0013】
ウエハ4は、リング1とハット2によって挟まれる。すなわち、ウエハ4のフランジ部1aとは反対側にハット2が設けられる。ハット2は、ウエハ4の蒸着しない面(非蒸着面)を覆うカバー用治具である。ハット2は、ウエハ4を蒸着する際に、ウエハ4の落下や、ウエハ4の非蒸着面への膜の回り込みを抑制する。ハット2は、例えば、ジュラルミン材によって形成されたジュラルミンハットである。図1に示されるように、ウエハ4の上方において、ハット2の外側の側面及びリング1の内側の側面は接触している。すなわち、ハット2の大きさは、リング1の載置面の外周の大きさと略同一である。図2に示されるように、ハット2は、略円形を有する。
【0014】
ハット2には、外周ガイド部としての、第1凸部2a及び第2凸部2bが設けられる。第1凸部2aは、ウエハ4側におけるハット2の外周部に設けられる。第2凸部2bは、ウエハ4とは反対側におけるハット2の外周部に設けられる。すなわち、ハット2の両面それぞれに、凸部が設けられる。第1凸部2a及び第2凸部2bは、上面視で略一致するように設けられる。また、第1凸部2a及び第2凸部2bは、略同一の高さを有する。すなわち、ハット2の両面は、略同一の構成を有する。
【0015】
第1凸部2a及び第2凸部2bは、両面それぞれの外周部を取り囲むように形成される。すなわち、第1凸部2a及び第2凸部2bは、それぞれ略円形の枠状に形成される。換言すると、ハット2は、両面それぞれに略円形の凹部を有する。第1凸部2aは、ウエハ4の非蒸着面の外周部と接触し、ウエハ4の非蒸着面の外周部を保持している。すなわち、ハット2の第1凸部2aとリング1のフランジ部1aによって、ウエハ4が挟まれる。
【0016】
ハット2のウエハ4とは反対側には、バネ3が設けられる。バネ3は、ハット2をウエハ4側に押圧する押圧部材である。バネ3としては、例えば、円錐コイルバネを用いることができる。具体的には、バネ3は、ハット2側に向けて徐々に径が大きくなる螺旋状を有する。すなわち、上面視では、バネ3は渦巻状を有する。バネ3の最外周部は、第2凸部2bの内側側面に接触する。すなわち、第2凸部2bは、バネ3の最外周部のガイドの役目を果たす。換言すると、バネ3は、外周部が第2凸部2bによって保持される。また、バネ3の最外周部の大きさ及び形状は、ハット2の凹部の大きさ及び形状と略同一とすることが好ましい。これにより、バネ3は、最外周部の全周に亘って、第2凸部2bと接触して保持される。
【0017】
本実施の形態にかかる蒸着用治具は、以上のような構成を有する。ハット2は、両面の外周部に略同一形状の凸部2a、2bを有する。このため、ハット2を裏返して、ハット2の裏面側を使用することができる。すなわち、第2凸部2bがウエハ4側になるように、ハット2を使用することができる。このように、ハット2の表・裏を反転させて使用することができ、ハット2の両面使用が可能となる。このため、ハット2に対して、定期的に交換又は洗浄等のメンテナンスの回数を低減させることができる。さらに、メンテナンスコストを低減することができる。
【0018】
また、ウエハ4のオリフラ(オリエンテーション・フラット)部の形状に関係なく、ハット2を使用することができる。すなわち、特許文献1とは異なり、オリフラ部の形状が異なるウエハ4に対しても同一のハット2を用いることができ、簡便である。また、ハット2の両面に凸部を形成すればよいので、ハット2の製造も容易である。以上のことから、本実施の形態にかかる蒸着用治具によれば、簡便に蒸着を行うことができ、さらに、生産性も向上する。
【0019】
また、図1に示されるように、ハット2の第2凸部2bがバネ3のエッジ部に接してバネ3を保持することで、バネ3の位置が常に略一定になる。このため、バネ3の加重がハット2に均等に伝わる。すなわち、安定した略均一の力でハット2を押圧することができる。そして、第1凸部2aによって、ウエハ4の非蒸着面の外周を安定して保持することができ、ウエハ4の落下等の品質トラブルを抑制することができる。また、第2凸部2bに接するようにバネ3を配置すればよいので、バネ3の位置決めも容易である。
【0020】
ここで、図3、4を参照して、比較例にかかる蒸着用治具について説明する。図3は、比較例にかかる蒸着用治具の構成を示す断面図である。図4は、比較例にかかるハット2の構成を示す図である。
【0021】
図3、4に示されるように、比較例にかかる蒸着用治具のハット2は、第1凸部2aを有し、第2凸部2bを有さない。なお、これ以外の構成については、本実施の形態にかかる蒸着用治具と同様とする。片方の面にしか凸部を有さないため、比較例にかかるハット2は両面使用ができない。このため、メンテナンスの回数が増加してしまい、不便である。また、生産性も低下してしまう。具体的には、比較例にかかるハット2のメンテナンスの回数は、本実施の形態にかかるハット2のメンテナンスの回数の2倍となる。さらに、メンテナンスコストが増大してしまう。
【0022】
また、ハット2にバネ3を位置決めしにくくなり、ハット2を均一に押圧することが困難になる。また、正確に位置決めできたとしても、蒸着中にバネ3がずれ、ハット2に対する押圧力にむらが生じる場合がある。このため、比較例では、ウエハ4等が落下するという問題が発生する。また、第2凸部2bがないため、図1に示すようにバネ3の径を大きくすることができない。すなわち、比較例にかかるバネ3の外周部の大きさは、本実施の形態にかかるバネ3の外周部の大きさよりも小さくなってしまう。このため、ハット2を効果的に押圧できない。
【0023】
上記の蒸着用治具は、蒸着装置に用いられる。次に、図5を参照して、本実施の形態にかかる蒸着装置について説明する。図5は、蒸着装置の構成を示す断面図である。
【0024】
蒸着装置は、リング式のプラネタ11を有する。プラネタ11は、公転軸10を中心として、等間隔に複数設けられる。複数のプラネタ11は、公転軸10を軸として回転する。図5においては、プラネタ11は、公転軸10近くの矢印方向に公転する。プラネタ11は、それぞれ湾曲しており、例えばドーム形状を有する。具体的には、プラネタ11は、蒸着源12とは反対側に突出した半球状になっている。プラネタ11の外周は、略円形になっている。
【0025】
プラネタ11は、略円形の開口部11aを有する。開口部11aは、1つのプラネタ11に対して複数形成され、等間隔で円形に並んでいる。この開口部11aには、リング1、ハット2、及びウエハ4がセットされている。具体的には、リング1の外周部がプラネタ11に保持される。そして、リング1上に、ウエハ4、ハット2が順次配置される。
【0026】
また、プラネタ11ごとに、開口部11aに対応する全てのバネ3は接続されている。これらのバネ3によって、プラネタ11ごとに全てのハット2が押圧される。もちろん、これに限らず、それぞれのバネ3を接続せずに、個々にハット2を押圧してもよい。ウエハ4の蒸着面は、蒸着源12側に向いている。プラネタ11は、プラネタ11の中心を軸として回転する。図5においては、プラネタ11は、公転軸10から離れた矢印方向に自転する。
【0027】
プラネタ11の下方には、蒸着源12が設けられる。蒸着源12は、蒸着材13が入ったるつぼ14を有する。蒸着材13は、円形に並んだ複数のプラネタ11の中央部に配置される。すなわち、蒸着材13は、公転軸10の直下に配置される。るつぼ14の側面には、フィラメント15が設けられる。蒸着装置は、以上のような構成を有する。
【0028】
次に、蒸着装置を用いた蒸着方法について説明する。まず、プラネタ11の開口部11aにリング1を取り付ける。そして、蒸着面が蒸着源12側に向くようにウエハ4をリング1に載置する。そして、ハット2によって、ウエハ4の非蒸着面を覆う。プラネタ11の全ての開口部11aに対して同様の処理が完了したら、プラネタ11全体をバネ3で押圧して固定する。すなわち、プラネタ11ごとに、開口部11aに対応する全てのハット2をバネ3によって押圧する。これにより、プラネタ11にウエハ4及び蒸着用治具がセットされる。
【0029】
次に、蒸着装置のチャンバー内を真空にする。また、プラネタ11を公転及び自転させる。そして、フィラメント15に電流を流す。これにより、フィラメント15から電子ビーム16が放出される。電子ビーム16は、磁場や電場等の作用により偏向し、蒸着材13に照射される。これにより、蒸着材13が高温になり、蒸発する。蒸発した蒸着材13は、ウエハ4の蒸着面に堆積される。具体的には、ウエハ4の表面に金属蒸着が施される。これにより、ウエハ4の蒸着面に蒸着膜が形成される。また、プラネタ11を公転及び自転させながら蒸着させるので、均一な蒸着膜厚が得られる。
【0030】
蒸着中に、金属等の蒸着材13がハット2に付着する。例えば、ウエハ4のオリフラ部近傍のハット2に蒸着材13が付着する。そして、ある程度メンテナンスが必要なタイミングで、本実施の形態にかかるハット2の表・裏を反転させる。すなわち、第1凸部2aがバネ3の外周部に接触し、第2凸部2bがウエハ4の非蒸着面に接触する。ハット2を反転させることにより、メンテナンスを行うことなく、蒸着材13の付着の無い、第2凸部2b側の面で再び作業が可能となる。そして、第2凸部2b側の面にもある程度の蒸着材13が付着したら、メンテナンスを行う。このように、メンテナンスの回数を半分に減らすことができ、頻繁な洗浄作業が回避できる。すなわち、両面使用が可能なハット2を用いることにより、ハット2の洗浄工数が低減できる。これにより、メンテナンスコストも削減できる。
【0031】
また、ハット2を保持するため、螺旋状のバネ3にてプラネタ11内のハット2全体を押さえている。ここで、プラネタ11は、装置内で自転・公転を繰り返すため、ハット2を確実に保持することが重要となる。ここで、本実施の形態にかかるハット2は、バネ3を保持する第2凸部2bを有する。このため、ハット2全体を均等に保持することができる。さらに、ドーム形状を有するプラネタ11であっても、均等にハット2全体を保持することができる。従って、蒸着中にプラネタ11が自転・公転を繰り返しても、ハット2やウエハ4が落下しにくくなる。
【0032】
これに対して、比較例にかかるハット2を用いた場合、表・裏を反転させて使用できず、片面しか使用できないため、ハット2の洗浄工数が増加する。また、ドーム形状を有するプラネタ11を用いる場合、バネ3によってハット2を保持することが特に困難となり、プラネタ11が自転・公転を繰り返す際にハット2やウエハ4が落下してしまう。
【0033】
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、被蒸着部材としてウエハ4を用いたが、ウエハ4以外の半導体基板を用いてもよい。さらには、被蒸着部材として半導体基板以外のものを用いてもよい。また、本実施の形態では、第1凸部2a及び第2凸部2bをそれぞれ完全な枠状に形成したがこれに限られない。ガイドとしての役割を果たすことができれば、例えば、外周に沿って、部分的に第1凸部2a及び第2凸部2bを形成してもよい。
【0034】
また、本実施の形態では、一部にオリフラ部を有する略円形のウエハ4の形状に合わせて、リング1の開口及びハット2の外形を略円形にしたがこれに限られない。例えば、被蒸着部材の形状が矩形であれば、リング1の開口及びハット2の外形を矩形としてもよい。この場合、バネ3等の押圧部材の外形を矩形とし、押圧部材の外周部の全周に亘って第2凸部2bと接触させてもよい。あるいは、押圧部材の外形を円形とし、押圧部材の外周部の4箇所で第2凸部2bと接触させてもよい。
【0035】
また、本実施の形態では、ハット2の材質としてジェラルミン材を用いたが、チタン等の他材質を用いてもよい。この場合、ハット2が軽量になり取扱もしやすくなる。さらに、ハット2が軽量になることによって、自転・公転時に、重さによる影響が少なくなる。また、ハットの材質として、蒸着材13に対してケミカル洗浄できる材質を用いてもよい。ケミカル洗浄(化学洗浄)とは、薬品を使用し、洗浄対象物(ここでは蒸着材13)を化学反応により除去する洗浄方法である。
【0036】
例えば、ハット2の材質をジュラルミン材とし、蒸着材13をアルミニウムとすると、ケミカル洗浄が非常に困難であり、洗浄時には研磨等の機械加工が必要である。このため、蒸着材13をアルミニウムとした場合、ハット2の材質としてはチタンを採用することが好ましい。この場合、付着したアルミニウムをケミカル再生できて、ハット自身の劣化を抑制できる。すなわち、洗浄時の機械加工が不要となり、ハット自身の劣化を抑制できる。
【符号の説明】
【0037】
1 リング、1a フランジ部、2 ハット、2a 第1凸部、2b 第2凸部、
3 バネ、4 ウエハ、10 公転軸、11 プラネタ、11a 開口部、
12 蒸着源、13 蒸着材、14 るつぼ、15 フィラメント、16 電子ビーム、
40 バネ、41 ジュラルミンハット、42 ウエハ、50 ウエハホルダー、
51 ウエハ押え蓋

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被蒸着部材の非蒸着面を覆うカバー用治具と、
前記被蒸着部材側における前記カバー用治具の外周部に設けられ、前記被蒸着部材を保持する第1凸部と、
前記被蒸着部材とは反対側における前記カバー用治具の外周部に設けられた第2凸部とを有する蒸着用治具。
【請求項2】
前記カバー用治具を前記被蒸着部材側に押圧し、外周部が前記第2凸部によって保持された押圧部材をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の蒸着用治具。
【請求項3】
前記カバー用治具は、前記被蒸着部材に蒸着される蒸着材に対して、化学洗浄が可能な材質により形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の蒸着用治具。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の蒸着用治具を有する蒸着装置。
【請求項5】
開口部に前記カバー用治具及び前記被蒸着部材が取り付けられて回転するプラネタをさらに有することを特徴とする請求項4に記載の蒸着装置。
【請求項6】
前記プラネタは、ドーム形状を有することを特徴とする請求項5に記載の蒸着装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−71258(P2011−71258A)
【公開日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−220226(P2009−220226)
【出願日】平成21年9月25日(2009.9.25)
【出願人】(302062931)ルネサスエレクトロニクス株式会社 (8,021)
【Fターム(参考)】