説明

表示制御装置

【課題】 新規な見栄えを実現し得る車両用表示装置を提供する。
【解決手段】 車両情報を表示可能な表示パネル11を有する表示装置10と、表示装置10と通信可能な携帯端末20とを備え、携帯端末20には、タッチパネル付ディスプレイ21の動作を制御する制御装置22が設けられ、表示装置10には、表示パネル11の動作を制御する制御手段12が設けられ、制御装置22は、タッチパネル付ディスプレイ21をユーザがタッチ操作することにより生成されるレイアウト変更信号を受信すると、このレイアウト変更信号に基づくレイアウト変更指示信号を制御手段12へと送り、制御手段12は、レイアウト変更指示信号に基づいてタッチパネル付ディスプレイ21に表示されているレイアウト変更後の画像と同等のレイアウト画像を表示パネル11に表示させるべく、表示パネル11を表示動作させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定の車両情報を画像として表示可能な表示パネルを有する表示装置と、表示パネルの動作を制御する制御手段とを備えた表示制御装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、この種の表示制御装置にあっては、例えば下記特許文献1に記載されているものが知られている。この特許文献1に記載の表示制御装置は、ユーザに対して走行情報からなる車両情報を画像として表示可能な液晶表示パネル(表示パネル)を有する表示装置と、前記表示パネルの動作を制御するマイクロコンピュータやグラフィックコントローラを含む制御手段とを備えている。
【0003】
この場合、前記走行情報は、車両の走行速度を指針式画像として表示する第1計器画像と、車両のエンジン回転数を指針式画像として表示する第2計器画像とで構成され、第1計器画像と第2計器画像とは互いに隣接するように画像表示装置に表示された状態となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−160995号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上述した特許文献1に記載の表示制御装置の場合、車両走行時において、表示装置上に前述した第1、第2計器画像が常時、表示される構成となっているが、これら第1、第2計器画像は、その表示形態が何ら変化することがないため、面白みがなく単調な見栄えとならざるを得なかった。
そこで本発明は、前述の課題に対して対処するため、新規な見栄えを実現し得る表示制御装置の提供を目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、所定の車両情報を画像として表示可能な表示パネルを有する表示装置と、前記表示装置と無線通信可能な携帯端末とを備え、前記携帯端末には、各種情報を表示するタッチパネル付ディスプレイと、前記タッチパネル付ディスプレイの動作を制御する制御装置とが設けられ、前記表示装置には、前記表示パネルの動作を制御する制御手段と、前記携帯端末に備えられる第1の通信部と間でデータのやりとりが可能であり、前記第1の通信部と前記制御手段との間に介在する第2の通信部とが設けられ、前記制御装置は、前記タッチパネル付ディスプレイをユーザがタッチ操作することにより生成されるレイアウト変更信号を受信すると、前記レイアウト変更信号に基づくレイアウト変更指示信号を前記第1、第2の通信部を介して前記制御手段へと送り、前記制御手段は、前記レイアウト変更指示信号に基づいて、前記タッチパネル付ディスプレイに表示されているレイアウト変更後の画像と同等のレイアウト画像を前記表示パネルに表示させるべく、前記表示パネルを表示動作させることを特徴とする。
【0007】
また本発明は、前記携帯端末には、ユーザが発する音声を前記制御装置に入力する音声入力部が設けられ、前記制御装置は、前記音声を認識する音声認識機能を有し、前記音声入力部からの音声信号を受信すると、前記音声信号に基づいたレイアウト変更画像を前記タッチパネル付ディスプレイに表示させるべく前記タッチパネル付ディスプレイを表示動作させるとともに、前記音声信号に基づくレイアウト変更指令信号を前記第1、第2の通信部を介して前記制御手段へと送り、前記制御手段は、前記レイアウト変更指令信号を受信すると、前記レイアウト変更画像と同等のレイアウト画像を前記表示パネルに表示させるべく、前記表示パネルを表示動作させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、初期の目的を達成でき、新規な見栄えを実現し得る表示制御装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の第1実施形態による表示制御装置の電気的構成を示すブロック図。
【図2】同実施形態によるレイアウト変更が行われる前の表示装置における表示パネルの正面図。
【図3】同実施形態によるレイアウト変更が行われる前の携帯端末におけるタッチパネル付ディスプレイの正面図。
【図4】(a)はタッチパネル付ディスプレイがカスタマイズ画面に切り替わった状態を示すものであり、(b)はジェスチャー操作前のユーザの指と各種メータ画像とを示す図であり、(c)はジェスチャー操作後のユーザの指と各種メータ画像とを示す図であり、(d)はジェスチャー操作後において、メニューをタッチ操作した状態を示すタッチパネル付ディスプレイの正面図である。
【図5】図4(d)の状態から、ユーザが決定ボタンを操作したときに表示パネルに表示される各種メータ画像を示す。
【図6】本発明の第2実施形態による表示制御装置の電気的構成を示すブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図1〜図5に基づいて本発明の第1実施形態を説明する。
【0011】
図1において、本実施形態による表示制御装置は、車両の運転席前方に設置された車両用計器(車両用メータ)からなる表示装置10と、この表示装置10と無線通信可能なスマートフォンからなる携帯端末20とを備え、これら表示装置10及び携帯端末20は、ともに近距離電波送受信機能を有している。
【0012】
表示装置10は、表示パネル11と、制御手段12と、入力端子13と、通信部14とから主に構成され、表示パネル11は、例えば車両の運転者(ユーザ)に対して所定の車両情報を画像として表示可能な液晶表示パネルや有機ELパネルからなるフラットパネルディスプレイを適用することができ、本例では、車両の運転席に着座している運転者の前方となる車内の適宜箇所に設置されているものとする。
【0013】
なお、この場合、画像を表示する表示パネル11は、図2に示すように、その画面上にて、例えば車両の走行速度を指針式画像として表示する前記車両情報としてのスピードメータ画像(第1計器画像)15と、車両のエンジン回転数を指針式画像として表示する前記車両情報としてのタコメータ画像(第2計器画像)16とを表示可能に構成されている。
【0014】
スピードメータ画像15並びにタコメータ画像16は、ともに機械式の指針計器を模した画像となっており、制御手段12による制御のもと、入力端子13を通じて入力する車速情報、回転数情報に応じた値を指示するようになっている。
【0015】
なお、スピードメータ画像15は、図2中、表示パネル11の左方側に表示され、線状に延びる第1指針15aと、この第1指針15aの作動範囲に表示され、第1指針15aによって指示される数字、目盛等からなる第1指標部15bとを有し、またタコメータ画像16は、図2中、表示パネル11の右方側に表示され、線状に延びる第2指針16aと、この第2指針16aの作動範囲に表示され、第2指針16aによって指示される数字、目盛等からなる第2指標部16bとを有している。
【0016】
制御手段12は、例えばROM、RAM、不揮発性メモリやフラッシュメモリ等の記憶装置を含むマイクロコンピュータ12aと、OpenGL ESを含む基本ソフトと、マイクロコンピュータ12aからの指令信号に応じて基本ソフト、OpenGL ESを介して表示パネル11の動作を制御するグラフィックコントローラ12bとからなる。
【0017】
マイクロコンピュータ12aは、入力端子13を通じて入力する前記車速情報、前記回転数情報を処理し、グラフィックコントローラ12bの制御を元に基本ソフト、OpenGL ESを介して表示パネル11に表示させるスピードメータ画像15並びにタコメータ画像16を制御する。
【0018】
通信部14は、携帯端末20に備えられる後述する他の通信部(第1の通信部)との間で無線通信を行うものである。換言すれば、通信部14は、携帯端末20に備えられる前記他の通信部と間でデータのやりとりが可能であり、前記他の通信部と制御手段12との間に介在するように設けられる。なお、この通信部14は、後述する特許請求の範囲における第2の通信部に相当するものである。
【0019】
一方、車両の運転者が携帯している携帯端末20は、各種情報を表示するタッチパネル付ディスプレイ21と、このタッチパネル付ディスプレイ21の動作を制御するCPUや制御対象となる基本ソフト(iOS、Android等)と基本ソフトの命令を受けて描画補助を行うOpenGL ESを含む制御装置22と、表示装置10の通信部14との間でデータのやりとりが可能な他の通信部23とから主に構成されている。
【0020】
タッチパネル付ディスプレイ21は、携帯端末20の正面に設けられ、例えば詳細図示は省略するが、液晶表示パネルの表示エリア上に抵抗膜方式や静電容量方式等のタッチパネルが重ねて配置された構成となっており、運転者が前記表示エリアに対応するタッチパネル箇所をタッチすることにより、スイッチとして機能する。
【0021】
例えば図3に示すように、タッチパネル付ディスプレイ21には、メニュー画面として複数個のアイコン21a、21b、21c、21d、・・・・が表示され、特定のアイコンにタッチすることにより、所望のプログラムを駆動することができる。なお、この場合、アイコン21aは、計器画像レイアウト変更用のカスタマイズ用アイコンとなっている。
【0022】
他の通信部23は、表示装置10に備えられる通信部14との間で無線通信を行うものである。なお、この他の通信部23は、後述する特許請求の範囲における第1の通信部に相当するものである。
【0023】
次に、図4を用いて、携帯端末20を利用した計器画像のレイアウト変更方法について説明する。なお、このとき、運転者はイグニッションスイッチをオンさせたまま車両を一時停止させ、携帯端末20を把持しているものとする。
【0024】
まず、図3に示すように携帯端末20のタッチパネル付ディスプレイ21にメニュー画面が表示されている状態において、運転者が計器画像レイアウト変更用のカスタマイズ用アイコンであるアイコン21aをタッチし、その後、携帯端末20自体を90度回転させると、図4(a)に示すような計器画像レイアウト変更用のカスタマイズ画面30がタッチパネル付ディスプレイ21に表示される。
【0025】
カスタマイズ画面30の上部にはツールバー31が表示されるとともに、カスタマイズ画面30における前記上部以外の領域には、計器画像を模した初期画面32が表示される。かかる初期画面32に表示される疑似計器画像は、表示装置10側に表示される計器画像(スピードメータ画像15及びタコメータ画像16)と同一のレイアウトになっている。つまり、このとき、初期画面32の左方側には疑似スピードメータ画像33が表示され、初期画面32の右方側には疑似タコメータ画像34が表示される。
【0026】
次に、図4(b)に示すように、運転者の人差し指40を疑似スピードメータ画像33に対応するカスタマイズ画面30箇所にタッチした状態のまま、人差し指40をカスタマイズ画面30の右端側に移動させると、制御装置22による制御のもと、疑似スピードメータ画像33がカスタマイズ画面30の右端側に移動し、さらに図4(b)の点線部分にて示すように、人差し指40を疑似タコメータ画像34に対応するカスタマイズ画面30箇所にタッチした状態のまま、人差し指40をカスタマイズ画面30の左端側に移動させると、制御装置22による制御のもと、疑似タコメータ画像34がカスタマイズ画面30の左端側に移動する。
【0027】
次に、運転者は、その人差し指40をツールバー31における燃料計用ツールバー31a箇所にタッチし、人差し指40をカスタマイズ画面30上に沿うようにカスタマイズ画面30の中央下方に移動させると、制御装置22による制御のもと、疑似フューエルメータ画像35がカスタマイズ画面30の中央下方に表示される(図4(c)参照)。この際、疑似フューエルメータ画像35は疑似スピードメータ画像33と疑似タコメータ画像34との間に追加表示される構成となっている。
【0028】
なお、図4(c)の状態において、運転者の図示しない親指と人差し指40とを利用して、疑似スピードメータ画像33と疑似タコメータ画像34と疑似フューエルメータ画像35とのうち少なくとも1つを拡大表示、あるいは縮小表示させるようにしてもよい。
【0029】
具体的には、詳細図示は省略するが、例えば運転者が、その前記親指と人差し指40をくっつけた状態で、疑似スピードメータ画像33に対応するカスタマイズ画面30箇所をタッチし、その後、前記親指と人差し指40とを離間させるように前記親指と人差し指40をカスタマイズ画面30上に沿い移動させることで、制御装置22による制御のもと、疑似スピードメータ画像33が拡大表示されるようになっている。
【0030】
これとは逆に、前記親指と人差し指40を離した状態で、疑似スピードメータ画像33に対応するカスタマイズ画面30箇所をタッチし、その後、前記親指と人差し指40とをくっつけるように前記親指と人差し指40をカスタマイズ画面30上に沿い移動させると、疑似スピードメータ画像33が縮小表示される構成となる。
【0031】
最後に、運転者は、携帯端末20を利用した計器画像のレイアウト変更完了後、その人差し指40をツールバー31におけるメインメニューツールバー31b箇所にタッチすると、図4(d)に示すように、「戻る」や「決定」等の複数個の操作部36がメインメニューツールバー31bの真下に表示される。
【0032】
そして、運転者の人差し指40によって操作部36の「決定」ボタンがタッチ操作されると、制御装置22は、タッチパネル付ディスプレイ21を運転者がタッチ操作することにより生成されたレイアウト変更信号(つまり図4(d)のごとき計器画像がレイアウト変更されたことを示す信号)を受信する。
【0033】
制御装置22は、前記レイアウト変更信号に基づくレイアウト変更指示信号を出力し、前記レイアウト変更指示信号は、他の通信部23及び他の通信部23と無線通信可能な表示装置10側の通信部14へと送られ、この通信部14へと送られる前記レイアウト変更指示信号は表示装置10側の制御手段12へと出力される(送られる)。
【0034】
制御手段12に前記レイアウト変更指示信号が入力されると、制御手段12は、前記レイアウト変更指示信号に基づく表示を表示パネル11に表示させるべく、表示パネル11を表示動作させる。つまり、この場合、制御手段12は、前記レイアウト変更指示信号に基づいて、携帯端末20側のタッチパネル付ディスプレイ21に表示されているレイアウト変更後の画像(図4(d)に表示されている計器画像)と同等のレイアウト画像を表示パネル11に表示させるべく、表示パネル11を表示動作させる制御を行う。
【0035】
すると、表示パネル11には、タッチパネル付ディスプレイ21に表示されているレイアウト変更後の画像と同じレイアウトの画像、つまり表示パネル11の左端側にタコメータ画像16が表示されるとともに表示パネル11の右端側にスピードメータ画像15が表示され、タコメータ画像16とスピードメータ画像15との間にフューエルメータ画像(第3計器画像)17が表示される。かかるフューエルメータ画像17には、スピードメータ画像15やタコメータ画像16と同様に、線状に延びる第3指針17aと、この第3指針17aの作動範囲に表示され、第3指針17aによって指示される数字、目盛等からなる第3指標部17bとが形成されることは言うまでもない。
【0036】
以上のように本実施形態では、車両情報を画像として表示可能な表示パネル11を有する表示装置10と無線通信可能な携帯端末20を備え、携帯端末20には、各種情報を表示するタッチパネル付ディスプレイ21と、タッチパネル付ディスプレイ21の動作を制御する制御装置22とが設けられ、表示装置10には、表示パネル11の動作を制御する制御手段12と、携帯端末20に備えられる他の通信部(第1の通信部)23と間でデータのやりとりが可能であり、他の通信部23と制御手段12との間に介在する通信部(第2の通信部)14とが設けられ、制御装置22は、タッチパネル付ディスプレイ21を運転者(ユーザ)がタッチ操作することにより生成される前記レイアウト変更信号を受信すると、前記レイアウト変更信号に基づく前記レイアウト変更指示信号を他の通信部23及び通信部14を介して制御手段12へと送り、制御手段12は、前記レイアウト変更指示信号に基づいて、タッチパネル付ディスプレイ21に表示されているレイアウト変更後の画像(図4(d)に示す計器画像)と同等のレイアウト画像を表示パネル11に表示させるべく、表示パネル11を表示動作させることにより、ユーザの意図を反映したレイアウトで各種情報を表示装置10(車両用計器)にリアルタイムで表示させることが可能となることから使い勝手がよく、またユーザによる携帯端末20上(タッチパネル付ディスプレイ21上)でのタッチ操作に応じて計器画像の表示形態が変化するので、面白みのある新規な見栄えを実現することが可能となる。
【0037】
また本実施形態では、運転者(ユーザ)がタッチパネル付ディスプレイ21に表示されている燃料計用ツールバー31aを利用して、疑似スピードメータ画像33及び疑似タコメータ画像34が表示されているタッチパネル付ディスプレイ21に疑似フューエルメータ画像35を追加表示させる例について説明したが、例えば本実施形態の第2実施形態として、図4(b)の状態から「燃料計、見たい」なる音声をユーザが発すると、図4(c)に示すようにタッチパネル付ディスプレイ21に疑似フューエルメータ画像35が追加されたレイアウト変更画像を表示させてもよい。
【0038】
図6は、本発明の第2実施形態による表示制御装置の電気的構成を示すブロック図であり、前述した実施形態と異なる点は、制御装置22の入力側にマイクロフォンからなる音声入力部24が接続されている点にある。つまり、携帯端末20にはユーザが発する音声を制御装置22に入力する音声入力部24が設けられている構成となっている。
【0039】
そして、制御装置22は、音声を認識する音声認識機能を有し、音声入力部24からの音声信号を受信すると、前記音声信号に基づいた前記レイアウト変更画像をタッチパネル付ディスプレイ21に表示させるべくタッチパネル付ディスプレイ21を表示動作させ、これによりタッチパネル付ディスプレイ21には図4(c)に示すように疑似フューエルメータ画像35が追加される。
【0040】
これと同時に制御装置22は、前記音声信号に基づくレイアウト変更指令信号を他の通信部23及び通信部14を介して制御手段12へと送り、制御手段12は、前記レイアウト変更指令信号を受信すると、前記レイアウト変更画像と同等のレイアウト画像を表示パネル11に表示させるべく、表示パネル11を表示動作させる。
【0041】
すると、表示パネル11には、前述した実施形態と同様に、表示パネル11の左端側にタコメータ画像16が表示されるとともに表示パネル11の右端側にスピードメータ画像15が表示され、タコメータ画像16とスピードメータ画像15との間にフューエルメータ画像17が表示されるので、ユーザの意図を反映したレイアウトで各種情報を表示装置10(車両用計器)にリアルタイムで表示させることが可能となり、且つ、ユーザからの音声に応じて計器画像の表示形態が変化するので、面白みのある新規な見栄えを実現することが可能となる。
【0042】
なお前記各実施形態では、表示パネル11に機械式の指針計器を模したスピードメータ画像15やタコメータ画像16、フューエルメータ画像17が表示されるとともに、タッチパネル付ディスプレイ21に機械式の指針計器を模した疑似スピードメータ画像33や疑似タコメータ画像34、疑似フューエルメータ画像35が表示される例について説明したが、これらの画像はデジタル式の計器画像であってもよいし、さらにはタコメータやフューエルメータの画像に代えて各種車両情報に関する画像(例えば水温計の画像や燃費表示、警告表示、インジケータ表示等の画像)を表示させたり、スマートフォンからなる携帯端末20の制御装置22が保持しているデータを視覚化した画像や動画(例えば時刻表示、画像データ表示等の画像や動画データ等の動画)を表示させてもよい。
【符号の説明】
【0043】
10 表示装置
11 表示パネル
12 制御手段
12a マイクロコンピュータ
12b グラフィックコントローラ
13 入力端子
14 通信部(第2の通信部)
15 スピードメータ画像(第1計器画像)
16 タコメータ画像(第2計器画像)
17 フューエルメータ画像(第3計器画像)
20 携帯端末
21 タッチパネル付ディスプレイ
21a、21b、21c、21d アイコン
22 制御装置
23 他の通信部(第1の通信部)
24 音声入力部
30 カスタマイズ画面
31 ルーツバー
31a 燃料計用ツールバー
31b メインメニューツールバー
32 初期画面
33 スピードメータ画像(第1計器画像)
34 タコメータ画像(第2計器画像)
35 フューエルメータ画像(第3計器画像)
36 操作部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の車両情報を画像として表示可能な表示パネルを有する表示装置と、前記表示装置と無線通信可能な携帯端末とを備え、
前記携帯端末には、各種情報を表示するタッチパネル付ディスプレイと、前記タッチパネル付ディスプレイの動作を制御する制御装置とが設けられ、
前記表示装置には、前記表示パネルの動作を制御する制御手段と、前記携帯端末に備えられる第1の通信部と間でデータのやりとりが可能であり、前記第1の通信部と前記制御手段との間に介在する第2の通信部とが設けられ、
前記制御装置は、前記タッチパネル付ディスプレイをユーザがタッチ操作することにより生成されるレイアウト変更信号を受信すると、前記レイアウト変更信号に基づくレイアウト変更指示信号を前記第1、第2の通信部を介して前記制御手段へと送り、
前記制御手段は、前記レイアウト変更指示信号に基づいて、前記タッチパネル付ディスプレイに表示されているレイアウト変更後の画像と同等のレイアウト画像を前記表示パネルに表示させるべく、前記表示パネルを表示動作させることを特徴とする表示制御装置。
【請求項2】
前記携帯端末には、ユーザが発する音声を前記制御装置に入力する音声入力部が設けられ、
前記制御装置は、前記音声を認識する音声認識機能を有し、前記音声入力部からの音声信号を受信すると、前記音声信号に基づいたレイアウト変更画像を前記タッチパネル付ディスプレイに表示させるべく前記タッチパネル付ディスプレイを表示動作させるとともに、前記音声信号に基づくレイアウト変更指令信号を前記第1、第2の通信部を介して前記制御手段へと送り、
前記制御手段は、前記レイアウト変更指令信号を受信すると、前記レイアウト変更画像と同等のレイアウト画像を前記表示パネルに表示させるべく、前記表示パネルを表示動作させることを特徴とする請求項1記載の表示制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−25652(P2013−25652A)
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−161452(P2011−161452)
【出願日】平成23年7月23日(2011.7.23)
【出願人】(000231512)日本精機株式会社 (1,561)
【Fターム(参考)】