表示装置および画像形成装置
【課題】 メンテナンス時などに作業者の違和感を抑え、作業効率を向上させることができる表示装置および画像形成装置を提供する。
【解決手段】 複写機100は、表示装置2の表示画面の向きを検出し、表示画面の向きが変化したときは、その変化に合わせて、表示画面に表示させる画像を変化させる。作業者からどのように複写機100が見えているかを判断し、作業者から見ている複写機と、表示装置2に表示させる複写機100の図とが同じに見えるように画面表示を行う。
【解決手段】 複写機100は、表示装置2の表示画面の向きを検出し、表示画面の向きが変化したときは、その変化に合わせて、表示画面に表示させる画像を変化させる。作業者からどのように複写機100が見えているかを判断し、作業者から見ている複写機と、表示装置2に表示させる複写機100の図とが同じに見えるように画面表示を行う。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置および表示装置を備える画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1記載の印刷処理装置は、取り外し可能な操作部と、操作部の位置を把握するための手段を備えており、操作部の位置に応じて表示手段が表示手段を行うように構成されている。全長の長い複写機/印刷機において、末端で起きたジャムなどを解除する場合、画面と操作箇所が離れていると、画面を確認しながらジャム解除を行うことが難しいため、操作部が移動した位置により連動して画面を変えて表示することにより操作性を向上させている。
【0003】
特許文献2記載の画像形成装置は、装置上面に、記録紙のジャム処理説明図を表示する立面液晶表示1を有する複写機等の画像形成装置であり、ジャムの発生により作業者が点検用扉を開放すると、開放された扉を検知し、検知した扉付近よりの立面液晶表示1の液晶表示部のコントラストを最大にする。使用者が、記録紙のジャム処理の目的で正規の位置から移動して、各点検用扉を開放した時に、その近傍からジャム処理操作性を向上させている。
【0004】
特許文献3記載の画像形成装置は、ジャムが発生した際に、表示部にジャム位置が認識できるようシルエット表示させると共に、動画データを用いてジャムの処理手順を表示させる。
【0005】
【特許文献1】特開2006−231675号公報
【特許文献2】特開2000−330429号公報
【特許文献3】特開2000−155508号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1記載の印刷処理装置は、操作部と装置本体とが無線通信を行うことで操作部の位置を認識し、操作部の近傍の装置の状況を表示する内容が示されているため、操作部に備えられる表示手段は小型軽量化されたものとなり視認性を低下させる。また、ジャム解除時には利用者は操作部を手で持った状態で作業を行う必要があるため作業性に問題がある。
【0007】
また、特許文献2記載の画像形成装置は、液晶表示部の駆動電圧を制御することでコントラストを変えて視認性を改善するものに過ぎず、作業者と表示装置の位置関係から作業者が装置を視察する角度と一致する角度で表示を行うものは無く、作業者にとっては視認性、作業性は十分には向上しない。
【0008】
本発明の目的は、メンテナンス時などに作業者の違和感を抑え、作業効率を向上させることができる表示装置および画像形成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、装置の状態や設定状態を表示するための表示部と、
前記表示部の表示画面の向きが変位可能に前記表示部を支持する支持部と、
前記表示部の変位を検出する検出部と、
前記検出部の検出結果に応じて、前記表示部に表示させる表示内容を変化させる制御部とを備えることを特徴とする表示装置である。
【0010】
また本発明は、前記支持部は、少なくとも上下方向または左右方向に変位可能に前記表示部を支持することを特徴とする。
【0011】
また本発明は、前記支持部は、1または複数のアームを有し、アームが回転自在に構成されることを特徴とする。
【0012】
また本発明は、前記支持部は、1または複数のアームを有し、アームが伸縮自在に構成されることを特徴とする。
【0013】
また本発明は、前記表示装置を備えることを特徴とする画像形成装置である。
また本発明は、前記支持部は、画像形成装置の長手方向に、表示装置を移動自在に構成されることを特徴とする。
【0014】
また本発明は、前記表示部は、画像形成装置の外観図を表示可能に構成され、
前記制御部は、前記検出部の検出結果に応じて、前記表示部に表示させる外観図を変化させることを特徴とする。
【0015】
また本発明は、前記表示部は、メンテナンスの手順を表示することを特徴とする。
また本発明は、前記メンテナンスは、ジャム処理であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、表示部の変位に応じて、表示部に表示させる表示内容を変化させるので、たとえばメンテナンス時などに作業者が表示部を動かしたとき、そこに表示される画像は、作業者から見たのと同じに見えるので、表示部の表示画面を見ながら作業するような場合であっても、実際に見える装置と表示された画像とに相関が取れるため、作業者の違和感を抑え、作業効率を向上させることが可能となる。
【0017】
また本発明によれば、支持部によって、表示部は、少なくとも上下方向または左右方向に変位可能に構成されるので、作業者の所望する方向に表示画面を向けて作業することができる。
【0018】
また本発明によれば、前記支持部は、1または複数のアームを有し、アームが回転自在に構成される。
【0019】
また本発明によれば、前記支持部は、1または複数のアームを有し、アームが伸縮自在に構成される。
これにより、作業者の所望する方向に表示画面を向けて作業することができる。
【0020】
また本発明によれば、上記の表示装置を備えることで、画像形成装置のメンテナンス作業などの作業効率を向上させることができる。
【0021】
また本発明によれば、前記支持部は、画像形成装置の長手方向に、表示装置を移動自在に構成される。
【0022】
これにより、オプション装置などを接続した場合でも、表示装置を作業しやすい位置に移動させることができる。
【0023】
また本発明によれば、表示部の位置に応じて、表示される外観図が変化するので、メンテナンス時などに作業者の違和感を抑え、作業効率を向上させることが可能となる。
【0024】
また本発明によれば、前記表示部に、メンテナンスの手順を表示することで、表示部の表示画面を見ながら容易にメンテナンス作業を行うことができる。
【0025】
また本発明によれば、前記メンテナンスとして、ジャム処理の手順を表示することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
図1は、本発明の実施の一形態である複写機100の電気的構成を示すブロック図である。複写機100は、制御部1、表示装置2、ROM3、RAM4、画像記憶部5、原稿読取部6、印字部7、電源部8を含んで構成される。
【0027】
制御部1は、CPU(中央処理装置)などで実現され、複写機全体を制御する。表示装置2は、液晶ディスプレイなどで構成された表示部2aと、各種操作キー、スイッチなどで構成された操作部2bと、表示装置2の向きや、表示装置2を支持するアームの角度を検出する検出部2cを有する。
【0028】
ROM(Read Only Memory)3は、各種処理プログラムや、各種データを記憶した記憶手段であり、たとえば、複写機の構成と、その外観と内部構成を3次元化した装置図データ、メンテナンスの手順を示した手順データなどを記憶している。RAM4(Random Access Memory)は、印刷や原稿読取などの各種設定内容などを一時的に記憶する記憶手段である。
【0029】
画像記憶部5は、原稿読取部6で読み取った画像データを蓄積する画像記憶手段である。原稿読取部6は、原稿の画像データを読み取るスキャナ部6aと、ジャムを検知するジャムセンサ6bとを有する。印字部7は、電子写真方式やインクジェット方式などで記録紙に画像データを印字出力する出力部7aと、ジャムを検知するジャムセンサ7bとを有する。電源部8は、複写機全体へ電力を供給する。
【0030】
図2は、複写機100の全体構成を示す外観図である。印字部7の上部には、読取原稿を自動的に搬送する原稿自動搬送装置を含む原稿読取部6が配置され、原稿読取部6に表示装置2が設けられる。表示装置2は、装置本体上部に、装置本体から突き出すように、アームに支持され、アームが変位することで、表示装置2の位置を変位させることができる。
【0031】
図3は、複写機100にオプション装置を装着した際の構成を示す外観図である。複写機100の紙面向かって右側には、大量の記録紙を積載する大容量給紙カセット101が設けられ、複写機100の紙面向かって左側には、印刷された記録紙に表紙や合紙を挿入するためのインサーター102、印刷された記録紙の折処理を行うための紙折ユニット103、印刷された記録紙の中央部にステープル処理を行い、記録紙を2つ折りするサドルユニット104、ステープルやパンチ処理を行うフィニッシャー105が設けられる。
【0032】
このように画像形成装置は、オプション装置を装着することで、多くの機能を付加させることができるが、オプション装置を含めた装置全体の大きさが非常に大きくなると、たとえばジャム処理などのメンテナンス作業を行うことが困難となる。
【0033】
メンテナンス作業の手順自体も複雑であり、一般的には、表示装置2の表示部2aに作業手順を動画などで表示することで、作業者の作業効率を向上させている。
【0034】
図4〜6は、複写機100に紙詰まり(ジャム)が発生した際の、作業手順であるジャムガイダンスの表示例を示す図である。この、ジャムガイダンスは、印字部7の内部でジャムが発生したときの作業手順の一部を示しており、Flashなどの動画データで表示装置2の表示部2aに表示される。
【0035】
本例では、「本体の前カバーを開いてください。」という具体的な作業内容を文字により表示するとともに、開くべき前カバーの位置や開く方向などがわかるように装置の外観図も表示する。
【0036】
表示画面に表示される、「次へ」、「戻る」などのソフトキーを押すことにより、図4〜6に示した各画面表示を適宜切り替えて表示させることも可能であり、表示内容にしたがって、利用者が扉を開けるなどの操作を行うことにより、キーを押すことなく次の画面に切り替わるように構成させる。
【0037】
図7は、装置本体に取り付けられる表示装置2を支持する支持装置10の構成を示す外観図である。支持装置10は、装置本体に設けられる支柱11と、一方端部が支柱11に接続され、他方端部が表示装置2に接続され、支柱11を基準として表示装置2の位置を変位させるためのアーム12とで構成される。
【0038】
アーム12は、第1アーム13、第2アーム14、第3アーム15の3つのアーム部材で構成される。第1アーム13は、一端部が支柱11に接続されて水平方向に延びる柱状部材であり、他端部が第2アーム14の一端部に接続される。一他端部においては、支柱11の軸芯である鉛直方向の軸芯周りに回転するように構成され、他端部においても同様に、第2アーム14と鉛直方向の軸芯周りに回転するように構成される。これにより、第1アーム13は、支柱11を中心に水平面内を回動するように変位する。
【0039】
第2アーム14は、一端部が第1アーム13に接続され、水平方向に延びる水平部分と水平部分に連続して略90度屈曲して鉛直上向き方向に延びる鉛直部分とを有し、鉛直部分の他端部が第3アーム15に接続される。これにより、第2アーム14は、第1アーム13を介して、支柱11を中心に水平面内を回動するように変位するとともに、第1アーム13の他端部に対して、同じく水平面内を回動するように変位する。
【0040】
第3アーム15は、一端部が第2アーム14に接続され、鉛直方向上向きに延びる部分と、水平方向の回転軸を含み、表示装置2の裏面に接続する接続部分とを有する。これにより、第3アーム15自体は、鉛直方向の軸線周りに回動するように構成され、表示装置2は、表示部2aの表示面を傾斜させるように構成されている。
【0041】
このように、支持装置10は、支柱11とアーム12、および、アーム12と表示装置2とが回転自在に構成され、それぞれの接続回転部分には、ロータリーエンコーダやボリュームのような回転角度を検出する検出器が内蔵される。作業者が表示装置2を掴み、表示部2aの表示画面を見易い位置へと移動させた場合、それぞれの検出器で検出された角度に基づいて、表示装置2の位置、表示画面の表示方向などを検出することができる。
【0042】
以下では、表示装置2の変位状態について説明する。
図8,9は、複写機100を上から見た図である。図8は、表示装置2を変位させる前の状態で、さらに表示画面が複写機100の正面を向いている状態を示し、図9は、変位させた後の状態で、表示画面が複写機100の正面に対して斜め方向に向いている状態を示す。
【0043】
表示装置2は、装置本体に支持された支持装置10により支持されており、装置本体と各アーム、およびアームと表示装置2はそれぞれ独立して回動可能となっている。
【0044】
これらの図では、表示装置2の表示面が鉛直方向に平行となっている状態で、第2アーム14と第3アーム15との接続部分において、鉛直方向の軸芯周りに第3アーム15を回動させた場合の例を示している。
【0045】
上記のように、第2アーム14と第3アーム15との接続部分には、回転角度を検出する検出器が内蔵されているので、作業者によって表示装置2を、水平方向にθ1回転させることで、制御部1は、第3アーム15が、第2アーム14に対して回転角度θ1回転したことを認識することができる。
【0046】
さらに、その他の接続部分の変化がないことも検出されるので、第3アーム15の回転により、表示装置2の表示画面の向きが水平方向にθ1だけ変位したことも認識できる。
【0047】
また、図10,11は、複写機100を側方から見た図である。図10は、表示装置2を変位させる前の状態を示し、図11は、変位させた後の状態を示す。
【0048】
これらの図では、表示装置2の表示面が鉛直方向に平行となっている状態で、第3アーム15と表示装置2との接続部分において、水平方向の軸芯周りに表示装置2を回動させた場合の例を示している。
【0049】
上記のように、第3アーム15と表示装置2との接続部分には、回転角度を検出する検出器が内蔵されているので、作業者によって表示装置2を鉛直方向にθ2回転させることで、制御部1は、表示装置2が、第3アーム15に対して回転角度θ2回転したことを認識することができる。
【0050】
さらに、その他の接続部分の変化がないことも検出されるので、表示装置2の回転により、表示装置2の表示画面の向きが垂直方向上向きにθ2だけ変位したことも認識できる。
【0051】
図12,13は、表示装置2の表示部2aに表示される画像例を示す図である。図12は、図8に示したように、表示部2aの表示画面が複写機100の正面を向いている状態での表示画像例を示し、図13は、図9に示したように、表示部2aの表示画面が複写機100に対して斜め方向に向いている状態での表示画像例を示す。
【0052】
表示部2aの表示画面が正面を向いている場合には、図12に示すように、複写機100を正面から見た正面図を表示する。
【0053】
なお、制御部1は、支持装置10の各検出部から検出された検出結果によって、表示画面がいずれの方向を向いているかを認識することが可能であるので、現在表示画面が向いている方向に対して反対方向、すなわち作業者が表示画面を見ているであろう方向から複写機を見たときの複写機100の外観図を表示するように制御すればよい。
【0054】
作業者が掴むなどして表示装置2が変位し、表示部2aの表示画面がθ1だけ回動して斜め方向に向いたときは、制御部1は、検出された回転角度θ1に基づいて、回動後の表示画面が向いている方向に対して反対方向から複写機を見たときの複写機100の外観図を表示するように制御すればよい。ROM3に記憶している画像データが3次元画像データであれば、θ1の変化分に対応して視点方向を水平方向にθ1変化させ、変化後の画像データを表示部2aに表示させればよい。
【0055】
このように、複写機100は、表示装置2の表示画面の向きを検出し、表示画面の向きが変化したときは、その変化に合わせて、表示画面に表示させる画像を変化させることができる。
【0056】
作業者からどのように複写機100が見えているかを判断し、作業者から見ている複写機と、表示装置2に表示させる複写機100の図とが同じに見えるように画面表示を行う。
【0057】
これにより、たとえばメンテナンス時などに作業者が表示装置2を動かしたとき、そこの表示される画像は、作業者から見た複写機100と同じに見えるので、複写機100と表示装置2の表示画面とを交互に見ながら作業するような場合であっても、実際に見える装置と表示された画像とに相関が取れるため、作業者の違和感を抑え、作業効率を向上させることが可能となる。
【0058】
図14,15は、複写機100を上から見た図である。図14は、表示装置2を変位させる前の状態で、さらに表示画面が複写機100の正面を向いている状態を示し、図15は、変位させた後の状態で、表示画面が複写機100の正面に向いたまま正面方向へ変位した状態を示す。
【0059】
支柱11と第1アーム13との接続部分、第1アーム13と第2アーム14との接続部分、第2アーム14と第3アーム15との接続部分でそれぞれ回動することで、表示画面が複写機100の正面を向いたまま、かつ高さも変化させずに水平方向にのみ変位させて、表示装置2を正面方向へ変位させている。
【0060】
上記のように、支柱11と第1アーム13との接続部分、第1アーム13と第2アーム14との接続部分、第2アーム14と第3アーム15との接続部分には、回転角度を検出する検出器が内蔵されているので、作業者によって表示装置2を正面方向に距離Dだけ移動させると、制御部1は、各接続部分の回転角度に基づいて距離Dを算出して認識することができる。
【0061】
さらに、その他の接続部分の変化がないことも検出されるので、表示装置2の表示画面の向きが正面に向いたまま距離Dのみが変位したことを認識できる。
【0062】
これにより、たとえば、作業者の作業位置を、複写機100の正面位置とし、これを基準とする、作業者と表示装置2との距離を算出することができる。
【0063】
次に本発明の他の実施形態について説明する。
本実施形態では、支持装置10の第2アーム14aが伸縮可能に構成されており、第2アーム14aの伸縮による変位距離を測定する測定器が備えられていることが、上記の実施形態とは異なる構成であるので、他の構成については、上記の実施形態と同じ参照符号を付して、説明を省略する。
【0064】
第2アーム14aは、第1アーム13および第3アーム15と上記実施形態と同様に接続されており、たとえば直径が異なる複数の中空パイプで構成され、その内部にマグネスケールのような変位距離の測定器が内蔵されている。
【0065】
図16,17は、複写機100を上から見た図である。図16は、表示装置2を変位させる前の状態で、さらに表示画面が複写機100の正面を向いている状態を示し、図17は、変位させた後の状態で、表示画面が複写機100の正面に向いたまま正面方向へ伸縮変位した状態を示す。
【0066】
第2アーム14aが伸縮することで、表示画面が複写機100の正面を向いたまま、かつ高さも変化させずに水平方向にのみ変位させて、表示装置2を正面方向へ変位させている。
【0067】
上記のように、第2アーム14aには、伸縮による変位距離の測定器が内蔵されているので、作業者によって表示装置2を正面方向に距離Dだけ移動させると、制御部1は、測定された変位距離に基づいて距離Dを認識することができる。さらに、その他の接続部分の変化がないことも検出されるので、表示装置2の表示画面の向きが正面に向いたまま距離Dのみが変位したことを認識できる。
【0068】
これにより、たとえば、作業者の作業位置を、複写機100の正面位置とし、これを基準とする、作業者と表示装置2との距離を算出することができる。
【0069】
図18,19は、表示装置2の表示部2aに表示される画像例を示す図である。図18は、図14、図16に示したように、表示部2aの表示画面が複写機100の正面を向いている状態での表示画像例を示し、図19は、図15、図17に示したように、表示装置2を正面方向に距離Dだけ移動させた状態での表示画像例を示す。
【0070】
図14、図16に示したように、表示装置2が、作業者の作業位置からある程度離れた位置にあるときは、ズームアウトして複写機100の全体を表示するような画像を表示する。図15、図17に示したように、表示装置2が作業者の作業位置に近づいた位置にあるときは、ズームアップして複写機100の一部を表示するような画像を表示する。
【0071】
このように、複写機100は、表示装置2の作業者との距離を検出し、表示装置2の距離が変化したときは、その変化に合わせて、表示画面に表示させる画像を変化させることができる。作業者からどのように複写機100が見えているかを判断し、作業者から見ている複写機と、表示装置2に表示させる複写機100の図とが同じに見えるように画面表示を行う。
【0072】
これにより、たとえばメンテナンス時などに作業者が表示装置2を動かしたとき、そこの表示される画像は、作業者から見た複写機100と同じに見えるので、複写機100と表示装置2の表示画面とを交互に見ながら作業するような場合であっても、実際に見える装置と表示された画像とに相関が取れるため、作業者の違和感を抑え、作業効率を向上させることが可能となる。
【0073】
なお、上記では作業者と表示装置2の距離が近づくことによってズームアップして画像を大きく表示し、距離が離れることによってズームアウトして小さく表示する構成を示したが、装置の設定によって逆の構成、すなわち作業者と表示装置2の距離が近づくことによってズームアウトして画像を小さく表示し、距離が離れることによってズームアップして大きく表示する構成としてもよい。
【0074】
図20,21は、複写機100を上から見た図である。図20は、表示装置2を変位させる前の状態で、表示画面が複写機100の正面を向いており、支柱11を基準位置として、基準位置より水平方向一方側(たとえば右側)に距離A離れた位置に表示装置2がある状態を示し、図21は、変位させた後の状態で、表示画面が複写機100の正面を向いており、支柱11を基準位置として、基準位置より水平方向他方側(たとえば左側)に距離B離れた位置に表示装置2がある状態を示す。
【0075】
図3に示したように、装置オプションが装着されることで、装置全体としては横方向に長くなる傾向にあるので、表示装置2を支持する支持装置を左右方向に移動させた場合に、オプションも含めて装置を表示することが望ましい。
【0076】
支柱11と第1アーム13との接続部分、第1アーム13と第2アーム14との接続部分、第2アーム14と第3アーム15との接続部分でそれぞれ回動することで、表示画面が複写機100の正面を向いたまま、かつ高さも変化させずに水平方向一方側にのみ変位させて、表示装置2を右方向へ変位させている。このとき、支柱11と、第1アーム13と第2アーム14との接続部分との水平方向距離L1、および第1アーム13と第2アーム14との接続部分と、第2アーム14と第3アーム15との接続部分との水平方向距離L2とは、支柱11と第1アーム13との接続部分、第1アーム13と第2アーム14との接続部分、第2アーム14と第3アーム15との接続部分の回転角度から算出できる。
【0077】
したがって、制御部1は、水平方向距離L1、L2に応じて、表示装置2が複写機100の右側に距離Aの位置にあることを認識することができる。
【0078】
同様に、水平方向他方側にのみ変位させて、表示装置2を左方向へ変位させたとき、支柱11と、第1アーム13と第2アーム14との接続部分との水平方向距離L3、および第1アーム13と第2アーム14との接続部分と、第2アーム14と第3アーム15との接続部分との水平方向距離L4とは、支柱11と第1アーム13との接続部分、第1アーム13と第2アーム14との接続部分、第2アーム14と第3アーム15との接続部分の回転角度から算出できる。
【0079】
したがって、制御部1は、水平方向距離L3、L4に応じて、表示装置2が複写機100の左側に距離Bの位置にあることを認識することができる。
【0080】
図22,23は、表示装置2の表示部2aに表示される画像例を示す図である。図22は、図20に示したように、表示部2aの表示画面が複写機100の正面を向いている状態で、支柱11を基準に距離Aだけ右側にあるときの表示画像例を示し、図23は、図21に示したように、表示部2aの表示画面が複写機100の正面を向いている状態で、支柱11を基準に距離Bだけ左側にあるときの表示画像例を示す。
【0081】
表示装置2が、支柱11を基準として右側にあるときは、図22に示すように、水平方向距離に応じてオプション装置を含めた複写機100全体のうち、右側部分を表示する。これにより、右最端部にある大容量給紙カセットまで表示することができる。
【0082】
表示装置2が、支柱11を基準として左側にあるときは、図23に示すように、水平方向距離に応じてオプション装置を含めた複写機100全体のうち、左側部分を表示する。これにより、右最端部にあるフィニッシャーまで表示することができる。
【0083】
このように、複写機100は、表示装置2の左右方向の位置を検出し、表示装置2の支柱からの左右方向距離が変化したときは、その変化に合わせて、表示画面に表示させる画像を変化させることができる。
【0084】
作業者からどのように複写機100が見えているかを判断し、作業者から見ている複写機と、表示装置2に表示させる複写機100の図とが同じに見えるように画面表示を行う。
【0085】
これにより、たとえばメンテナンス時などに作業者が表示装置2を動かしたとき、そこの表示される画像は、作業者から見た複写機100と同じに見えるので、複写機100と表示装置2の表示画面とを交互に見ながら作業するような場合であっても、実際に見える装置と表示された画像とに相関が取れるため、作業者の違和感を抑え、作業効率を向上させることが可能となる。
【0086】
以上のように、表示装置2を支持する各アームおよび、表示装置2を上下左右方向に回動させ、表示画面を作業者の作業方向に向けたときに、作業者がメンテナンス等を行おうとするユニットが表示されるとともに、表示装置2と作業者との位置関係により表示内容を変化させることが可能となるので、作業者が見ている装置と同じ方向から見た装置の画像を表示することができる。また、好みに応じて表示サイズなども変化させることが可能となり、ジャム処理や装置メンテナンスの作業効率を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0087】
【図1】本発明の実施の一形態である複写機100の電気的構成を示すブロック図である。
【図2】複写機100の全体構成を示す外観図である。
【図3】複写機100にオプション装置を装着した際の構成を示す外観図である。
【図4】複写機100に紙詰まり(ジャム)が発生した際の、作業手順であるジャムガイダンスの表示例を示す図である。
【図5】複写機100に紙詰まり(ジャム)が発生した際の、作業手順であるジャムガイダンスの表示例を示す図である。
【図6】複写機100に紙詰まり(ジャム)が発生した際の、作業手順であるジャムガイダンスの表示例を示す図である。
【図7】装置本体に取り付けられる表示装置2を支持する支持装置10の構成を示す外観図である。
【図8】複写機100を上から見た図である。
【図9】複写機100を上から見た図である。
【図10】複写機100を側方から見た図である。
【図11】複写機100を側方から見た図である。
【図12】表示装置2の表示部2aに表示される画像例を示す図である。
【図13】表示装置2の表示部2aに表示される画像例を示す図である。
【図14】複写機100を上から見た図である。
【図15】複写機100を上から見た図である。
【図16】複写機100を上から見た図である。
【図17】複写機100を上から見た図である。
【図18】表示装置2の表示部2aに表示される画像例を示す図である。
【図19】表示装置2の表示部2aに表示される画像例を示す図である。
【図20】複写機100を上から見た図である。
【0088】
【図21】複写機100を上から見た図である。
【図22】表示装置2の表示部2aに表示される画像例を示す図である。
【図23】表示装置2の表示部2aに表示される画像例を示す図である。
【符号の説明】
【0089】
1 制御部
2 表示装置
3 ROM
4 RAM
5 画像記憶部
6 原稿読取部
7 印字部
8 電源部
10 支持装置
11 支柱
12 アーム
13 第1アーム
14 第2アーム
15 第3アーム
100 複写機
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置および表示装置を備える画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1記載の印刷処理装置は、取り外し可能な操作部と、操作部の位置を把握するための手段を備えており、操作部の位置に応じて表示手段が表示手段を行うように構成されている。全長の長い複写機/印刷機において、末端で起きたジャムなどを解除する場合、画面と操作箇所が離れていると、画面を確認しながらジャム解除を行うことが難しいため、操作部が移動した位置により連動して画面を変えて表示することにより操作性を向上させている。
【0003】
特許文献2記載の画像形成装置は、装置上面に、記録紙のジャム処理説明図を表示する立面液晶表示1を有する複写機等の画像形成装置であり、ジャムの発生により作業者が点検用扉を開放すると、開放された扉を検知し、検知した扉付近よりの立面液晶表示1の液晶表示部のコントラストを最大にする。使用者が、記録紙のジャム処理の目的で正規の位置から移動して、各点検用扉を開放した時に、その近傍からジャム処理操作性を向上させている。
【0004】
特許文献3記載の画像形成装置は、ジャムが発生した際に、表示部にジャム位置が認識できるようシルエット表示させると共に、動画データを用いてジャムの処理手順を表示させる。
【0005】
【特許文献1】特開2006−231675号公報
【特許文献2】特開2000−330429号公報
【特許文献3】特開2000−155508号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1記載の印刷処理装置は、操作部と装置本体とが無線通信を行うことで操作部の位置を認識し、操作部の近傍の装置の状況を表示する内容が示されているため、操作部に備えられる表示手段は小型軽量化されたものとなり視認性を低下させる。また、ジャム解除時には利用者は操作部を手で持った状態で作業を行う必要があるため作業性に問題がある。
【0007】
また、特許文献2記載の画像形成装置は、液晶表示部の駆動電圧を制御することでコントラストを変えて視認性を改善するものに過ぎず、作業者と表示装置の位置関係から作業者が装置を視察する角度と一致する角度で表示を行うものは無く、作業者にとっては視認性、作業性は十分には向上しない。
【0008】
本発明の目的は、メンテナンス時などに作業者の違和感を抑え、作業効率を向上させることができる表示装置および画像形成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、装置の状態や設定状態を表示するための表示部と、
前記表示部の表示画面の向きが変位可能に前記表示部を支持する支持部と、
前記表示部の変位を検出する検出部と、
前記検出部の検出結果に応じて、前記表示部に表示させる表示内容を変化させる制御部とを備えることを特徴とする表示装置である。
【0010】
また本発明は、前記支持部は、少なくとも上下方向または左右方向に変位可能に前記表示部を支持することを特徴とする。
【0011】
また本発明は、前記支持部は、1または複数のアームを有し、アームが回転自在に構成されることを特徴とする。
【0012】
また本発明は、前記支持部は、1または複数のアームを有し、アームが伸縮自在に構成されることを特徴とする。
【0013】
また本発明は、前記表示装置を備えることを特徴とする画像形成装置である。
また本発明は、前記支持部は、画像形成装置の長手方向に、表示装置を移動自在に構成されることを特徴とする。
【0014】
また本発明は、前記表示部は、画像形成装置の外観図を表示可能に構成され、
前記制御部は、前記検出部の検出結果に応じて、前記表示部に表示させる外観図を変化させることを特徴とする。
【0015】
また本発明は、前記表示部は、メンテナンスの手順を表示することを特徴とする。
また本発明は、前記メンテナンスは、ジャム処理であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、表示部の変位に応じて、表示部に表示させる表示内容を変化させるので、たとえばメンテナンス時などに作業者が表示部を動かしたとき、そこに表示される画像は、作業者から見たのと同じに見えるので、表示部の表示画面を見ながら作業するような場合であっても、実際に見える装置と表示された画像とに相関が取れるため、作業者の違和感を抑え、作業効率を向上させることが可能となる。
【0017】
また本発明によれば、支持部によって、表示部は、少なくとも上下方向または左右方向に変位可能に構成されるので、作業者の所望する方向に表示画面を向けて作業することができる。
【0018】
また本発明によれば、前記支持部は、1または複数のアームを有し、アームが回転自在に構成される。
【0019】
また本発明によれば、前記支持部は、1または複数のアームを有し、アームが伸縮自在に構成される。
これにより、作業者の所望する方向に表示画面を向けて作業することができる。
【0020】
また本発明によれば、上記の表示装置を備えることで、画像形成装置のメンテナンス作業などの作業効率を向上させることができる。
【0021】
また本発明によれば、前記支持部は、画像形成装置の長手方向に、表示装置を移動自在に構成される。
【0022】
これにより、オプション装置などを接続した場合でも、表示装置を作業しやすい位置に移動させることができる。
【0023】
また本発明によれば、表示部の位置に応じて、表示される外観図が変化するので、メンテナンス時などに作業者の違和感を抑え、作業効率を向上させることが可能となる。
【0024】
また本発明によれば、前記表示部に、メンテナンスの手順を表示することで、表示部の表示画面を見ながら容易にメンテナンス作業を行うことができる。
【0025】
また本発明によれば、前記メンテナンスとして、ジャム処理の手順を表示することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
図1は、本発明の実施の一形態である複写機100の電気的構成を示すブロック図である。複写機100は、制御部1、表示装置2、ROM3、RAM4、画像記憶部5、原稿読取部6、印字部7、電源部8を含んで構成される。
【0027】
制御部1は、CPU(中央処理装置)などで実現され、複写機全体を制御する。表示装置2は、液晶ディスプレイなどで構成された表示部2aと、各種操作キー、スイッチなどで構成された操作部2bと、表示装置2の向きや、表示装置2を支持するアームの角度を検出する検出部2cを有する。
【0028】
ROM(Read Only Memory)3は、各種処理プログラムや、各種データを記憶した記憶手段であり、たとえば、複写機の構成と、その外観と内部構成を3次元化した装置図データ、メンテナンスの手順を示した手順データなどを記憶している。RAM4(Random Access Memory)は、印刷や原稿読取などの各種設定内容などを一時的に記憶する記憶手段である。
【0029】
画像記憶部5は、原稿読取部6で読み取った画像データを蓄積する画像記憶手段である。原稿読取部6は、原稿の画像データを読み取るスキャナ部6aと、ジャムを検知するジャムセンサ6bとを有する。印字部7は、電子写真方式やインクジェット方式などで記録紙に画像データを印字出力する出力部7aと、ジャムを検知するジャムセンサ7bとを有する。電源部8は、複写機全体へ電力を供給する。
【0030】
図2は、複写機100の全体構成を示す外観図である。印字部7の上部には、読取原稿を自動的に搬送する原稿自動搬送装置を含む原稿読取部6が配置され、原稿読取部6に表示装置2が設けられる。表示装置2は、装置本体上部に、装置本体から突き出すように、アームに支持され、アームが変位することで、表示装置2の位置を変位させることができる。
【0031】
図3は、複写機100にオプション装置を装着した際の構成を示す外観図である。複写機100の紙面向かって右側には、大量の記録紙を積載する大容量給紙カセット101が設けられ、複写機100の紙面向かって左側には、印刷された記録紙に表紙や合紙を挿入するためのインサーター102、印刷された記録紙の折処理を行うための紙折ユニット103、印刷された記録紙の中央部にステープル処理を行い、記録紙を2つ折りするサドルユニット104、ステープルやパンチ処理を行うフィニッシャー105が設けられる。
【0032】
このように画像形成装置は、オプション装置を装着することで、多くの機能を付加させることができるが、オプション装置を含めた装置全体の大きさが非常に大きくなると、たとえばジャム処理などのメンテナンス作業を行うことが困難となる。
【0033】
メンテナンス作業の手順自体も複雑であり、一般的には、表示装置2の表示部2aに作業手順を動画などで表示することで、作業者の作業効率を向上させている。
【0034】
図4〜6は、複写機100に紙詰まり(ジャム)が発生した際の、作業手順であるジャムガイダンスの表示例を示す図である。この、ジャムガイダンスは、印字部7の内部でジャムが発生したときの作業手順の一部を示しており、Flashなどの動画データで表示装置2の表示部2aに表示される。
【0035】
本例では、「本体の前カバーを開いてください。」という具体的な作業内容を文字により表示するとともに、開くべき前カバーの位置や開く方向などがわかるように装置の外観図も表示する。
【0036】
表示画面に表示される、「次へ」、「戻る」などのソフトキーを押すことにより、図4〜6に示した各画面表示を適宜切り替えて表示させることも可能であり、表示内容にしたがって、利用者が扉を開けるなどの操作を行うことにより、キーを押すことなく次の画面に切り替わるように構成させる。
【0037】
図7は、装置本体に取り付けられる表示装置2を支持する支持装置10の構成を示す外観図である。支持装置10は、装置本体に設けられる支柱11と、一方端部が支柱11に接続され、他方端部が表示装置2に接続され、支柱11を基準として表示装置2の位置を変位させるためのアーム12とで構成される。
【0038】
アーム12は、第1アーム13、第2アーム14、第3アーム15の3つのアーム部材で構成される。第1アーム13は、一端部が支柱11に接続されて水平方向に延びる柱状部材であり、他端部が第2アーム14の一端部に接続される。一他端部においては、支柱11の軸芯である鉛直方向の軸芯周りに回転するように構成され、他端部においても同様に、第2アーム14と鉛直方向の軸芯周りに回転するように構成される。これにより、第1アーム13は、支柱11を中心に水平面内を回動するように変位する。
【0039】
第2アーム14は、一端部が第1アーム13に接続され、水平方向に延びる水平部分と水平部分に連続して略90度屈曲して鉛直上向き方向に延びる鉛直部分とを有し、鉛直部分の他端部が第3アーム15に接続される。これにより、第2アーム14は、第1アーム13を介して、支柱11を中心に水平面内を回動するように変位するとともに、第1アーム13の他端部に対して、同じく水平面内を回動するように変位する。
【0040】
第3アーム15は、一端部が第2アーム14に接続され、鉛直方向上向きに延びる部分と、水平方向の回転軸を含み、表示装置2の裏面に接続する接続部分とを有する。これにより、第3アーム15自体は、鉛直方向の軸線周りに回動するように構成され、表示装置2は、表示部2aの表示面を傾斜させるように構成されている。
【0041】
このように、支持装置10は、支柱11とアーム12、および、アーム12と表示装置2とが回転自在に構成され、それぞれの接続回転部分には、ロータリーエンコーダやボリュームのような回転角度を検出する検出器が内蔵される。作業者が表示装置2を掴み、表示部2aの表示画面を見易い位置へと移動させた場合、それぞれの検出器で検出された角度に基づいて、表示装置2の位置、表示画面の表示方向などを検出することができる。
【0042】
以下では、表示装置2の変位状態について説明する。
図8,9は、複写機100を上から見た図である。図8は、表示装置2を変位させる前の状態で、さらに表示画面が複写機100の正面を向いている状態を示し、図9は、変位させた後の状態で、表示画面が複写機100の正面に対して斜め方向に向いている状態を示す。
【0043】
表示装置2は、装置本体に支持された支持装置10により支持されており、装置本体と各アーム、およびアームと表示装置2はそれぞれ独立して回動可能となっている。
【0044】
これらの図では、表示装置2の表示面が鉛直方向に平行となっている状態で、第2アーム14と第3アーム15との接続部分において、鉛直方向の軸芯周りに第3アーム15を回動させた場合の例を示している。
【0045】
上記のように、第2アーム14と第3アーム15との接続部分には、回転角度を検出する検出器が内蔵されているので、作業者によって表示装置2を、水平方向にθ1回転させることで、制御部1は、第3アーム15が、第2アーム14に対して回転角度θ1回転したことを認識することができる。
【0046】
さらに、その他の接続部分の変化がないことも検出されるので、第3アーム15の回転により、表示装置2の表示画面の向きが水平方向にθ1だけ変位したことも認識できる。
【0047】
また、図10,11は、複写機100を側方から見た図である。図10は、表示装置2を変位させる前の状態を示し、図11は、変位させた後の状態を示す。
【0048】
これらの図では、表示装置2の表示面が鉛直方向に平行となっている状態で、第3アーム15と表示装置2との接続部分において、水平方向の軸芯周りに表示装置2を回動させた場合の例を示している。
【0049】
上記のように、第3アーム15と表示装置2との接続部分には、回転角度を検出する検出器が内蔵されているので、作業者によって表示装置2を鉛直方向にθ2回転させることで、制御部1は、表示装置2が、第3アーム15に対して回転角度θ2回転したことを認識することができる。
【0050】
さらに、その他の接続部分の変化がないことも検出されるので、表示装置2の回転により、表示装置2の表示画面の向きが垂直方向上向きにθ2だけ変位したことも認識できる。
【0051】
図12,13は、表示装置2の表示部2aに表示される画像例を示す図である。図12は、図8に示したように、表示部2aの表示画面が複写機100の正面を向いている状態での表示画像例を示し、図13は、図9に示したように、表示部2aの表示画面が複写機100に対して斜め方向に向いている状態での表示画像例を示す。
【0052】
表示部2aの表示画面が正面を向いている場合には、図12に示すように、複写機100を正面から見た正面図を表示する。
【0053】
なお、制御部1は、支持装置10の各検出部から検出された検出結果によって、表示画面がいずれの方向を向いているかを認識することが可能であるので、現在表示画面が向いている方向に対して反対方向、すなわち作業者が表示画面を見ているであろう方向から複写機を見たときの複写機100の外観図を表示するように制御すればよい。
【0054】
作業者が掴むなどして表示装置2が変位し、表示部2aの表示画面がθ1だけ回動して斜め方向に向いたときは、制御部1は、検出された回転角度θ1に基づいて、回動後の表示画面が向いている方向に対して反対方向から複写機を見たときの複写機100の外観図を表示するように制御すればよい。ROM3に記憶している画像データが3次元画像データであれば、θ1の変化分に対応して視点方向を水平方向にθ1変化させ、変化後の画像データを表示部2aに表示させればよい。
【0055】
このように、複写機100は、表示装置2の表示画面の向きを検出し、表示画面の向きが変化したときは、その変化に合わせて、表示画面に表示させる画像を変化させることができる。
【0056】
作業者からどのように複写機100が見えているかを判断し、作業者から見ている複写機と、表示装置2に表示させる複写機100の図とが同じに見えるように画面表示を行う。
【0057】
これにより、たとえばメンテナンス時などに作業者が表示装置2を動かしたとき、そこの表示される画像は、作業者から見た複写機100と同じに見えるので、複写機100と表示装置2の表示画面とを交互に見ながら作業するような場合であっても、実際に見える装置と表示された画像とに相関が取れるため、作業者の違和感を抑え、作業効率を向上させることが可能となる。
【0058】
図14,15は、複写機100を上から見た図である。図14は、表示装置2を変位させる前の状態で、さらに表示画面が複写機100の正面を向いている状態を示し、図15は、変位させた後の状態で、表示画面が複写機100の正面に向いたまま正面方向へ変位した状態を示す。
【0059】
支柱11と第1アーム13との接続部分、第1アーム13と第2アーム14との接続部分、第2アーム14と第3アーム15との接続部分でそれぞれ回動することで、表示画面が複写機100の正面を向いたまま、かつ高さも変化させずに水平方向にのみ変位させて、表示装置2を正面方向へ変位させている。
【0060】
上記のように、支柱11と第1アーム13との接続部分、第1アーム13と第2アーム14との接続部分、第2アーム14と第3アーム15との接続部分には、回転角度を検出する検出器が内蔵されているので、作業者によって表示装置2を正面方向に距離Dだけ移動させると、制御部1は、各接続部分の回転角度に基づいて距離Dを算出して認識することができる。
【0061】
さらに、その他の接続部分の変化がないことも検出されるので、表示装置2の表示画面の向きが正面に向いたまま距離Dのみが変位したことを認識できる。
【0062】
これにより、たとえば、作業者の作業位置を、複写機100の正面位置とし、これを基準とする、作業者と表示装置2との距離を算出することができる。
【0063】
次に本発明の他の実施形態について説明する。
本実施形態では、支持装置10の第2アーム14aが伸縮可能に構成されており、第2アーム14aの伸縮による変位距離を測定する測定器が備えられていることが、上記の実施形態とは異なる構成であるので、他の構成については、上記の実施形態と同じ参照符号を付して、説明を省略する。
【0064】
第2アーム14aは、第1アーム13および第3アーム15と上記実施形態と同様に接続されており、たとえば直径が異なる複数の中空パイプで構成され、その内部にマグネスケールのような変位距離の測定器が内蔵されている。
【0065】
図16,17は、複写機100を上から見た図である。図16は、表示装置2を変位させる前の状態で、さらに表示画面が複写機100の正面を向いている状態を示し、図17は、変位させた後の状態で、表示画面が複写機100の正面に向いたまま正面方向へ伸縮変位した状態を示す。
【0066】
第2アーム14aが伸縮することで、表示画面が複写機100の正面を向いたまま、かつ高さも変化させずに水平方向にのみ変位させて、表示装置2を正面方向へ変位させている。
【0067】
上記のように、第2アーム14aには、伸縮による変位距離の測定器が内蔵されているので、作業者によって表示装置2を正面方向に距離Dだけ移動させると、制御部1は、測定された変位距離に基づいて距離Dを認識することができる。さらに、その他の接続部分の変化がないことも検出されるので、表示装置2の表示画面の向きが正面に向いたまま距離Dのみが変位したことを認識できる。
【0068】
これにより、たとえば、作業者の作業位置を、複写機100の正面位置とし、これを基準とする、作業者と表示装置2との距離を算出することができる。
【0069】
図18,19は、表示装置2の表示部2aに表示される画像例を示す図である。図18は、図14、図16に示したように、表示部2aの表示画面が複写機100の正面を向いている状態での表示画像例を示し、図19は、図15、図17に示したように、表示装置2を正面方向に距離Dだけ移動させた状態での表示画像例を示す。
【0070】
図14、図16に示したように、表示装置2が、作業者の作業位置からある程度離れた位置にあるときは、ズームアウトして複写機100の全体を表示するような画像を表示する。図15、図17に示したように、表示装置2が作業者の作業位置に近づいた位置にあるときは、ズームアップして複写機100の一部を表示するような画像を表示する。
【0071】
このように、複写機100は、表示装置2の作業者との距離を検出し、表示装置2の距離が変化したときは、その変化に合わせて、表示画面に表示させる画像を変化させることができる。作業者からどのように複写機100が見えているかを判断し、作業者から見ている複写機と、表示装置2に表示させる複写機100の図とが同じに見えるように画面表示を行う。
【0072】
これにより、たとえばメンテナンス時などに作業者が表示装置2を動かしたとき、そこの表示される画像は、作業者から見た複写機100と同じに見えるので、複写機100と表示装置2の表示画面とを交互に見ながら作業するような場合であっても、実際に見える装置と表示された画像とに相関が取れるため、作業者の違和感を抑え、作業効率を向上させることが可能となる。
【0073】
なお、上記では作業者と表示装置2の距離が近づくことによってズームアップして画像を大きく表示し、距離が離れることによってズームアウトして小さく表示する構成を示したが、装置の設定によって逆の構成、すなわち作業者と表示装置2の距離が近づくことによってズームアウトして画像を小さく表示し、距離が離れることによってズームアップして大きく表示する構成としてもよい。
【0074】
図20,21は、複写機100を上から見た図である。図20は、表示装置2を変位させる前の状態で、表示画面が複写機100の正面を向いており、支柱11を基準位置として、基準位置より水平方向一方側(たとえば右側)に距離A離れた位置に表示装置2がある状態を示し、図21は、変位させた後の状態で、表示画面が複写機100の正面を向いており、支柱11を基準位置として、基準位置より水平方向他方側(たとえば左側)に距離B離れた位置に表示装置2がある状態を示す。
【0075】
図3に示したように、装置オプションが装着されることで、装置全体としては横方向に長くなる傾向にあるので、表示装置2を支持する支持装置を左右方向に移動させた場合に、オプションも含めて装置を表示することが望ましい。
【0076】
支柱11と第1アーム13との接続部分、第1アーム13と第2アーム14との接続部分、第2アーム14と第3アーム15との接続部分でそれぞれ回動することで、表示画面が複写機100の正面を向いたまま、かつ高さも変化させずに水平方向一方側にのみ変位させて、表示装置2を右方向へ変位させている。このとき、支柱11と、第1アーム13と第2アーム14との接続部分との水平方向距離L1、および第1アーム13と第2アーム14との接続部分と、第2アーム14と第3アーム15との接続部分との水平方向距離L2とは、支柱11と第1アーム13との接続部分、第1アーム13と第2アーム14との接続部分、第2アーム14と第3アーム15との接続部分の回転角度から算出できる。
【0077】
したがって、制御部1は、水平方向距離L1、L2に応じて、表示装置2が複写機100の右側に距離Aの位置にあることを認識することができる。
【0078】
同様に、水平方向他方側にのみ変位させて、表示装置2を左方向へ変位させたとき、支柱11と、第1アーム13と第2アーム14との接続部分との水平方向距離L3、および第1アーム13と第2アーム14との接続部分と、第2アーム14と第3アーム15との接続部分との水平方向距離L4とは、支柱11と第1アーム13との接続部分、第1アーム13と第2アーム14との接続部分、第2アーム14と第3アーム15との接続部分の回転角度から算出できる。
【0079】
したがって、制御部1は、水平方向距離L3、L4に応じて、表示装置2が複写機100の左側に距離Bの位置にあることを認識することができる。
【0080】
図22,23は、表示装置2の表示部2aに表示される画像例を示す図である。図22は、図20に示したように、表示部2aの表示画面が複写機100の正面を向いている状態で、支柱11を基準に距離Aだけ右側にあるときの表示画像例を示し、図23は、図21に示したように、表示部2aの表示画面が複写機100の正面を向いている状態で、支柱11を基準に距離Bだけ左側にあるときの表示画像例を示す。
【0081】
表示装置2が、支柱11を基準として右側にあるときは、図22に示すように、水平方向距離に応じてオプション装置を含めた複写機100全体のうち、右側部分を表示する。これにより、右最端部にある大容量給紙カセットまで表示することができる。
【0082】
表示装置2が、支柱11を基準として左側にあるときは、図23に示すように、水平方向距離に応じてオプション装置を含めた複写機100全体のうち、左側部分を表示する。これにより、右最端部にあるフィニッシャーまで表示することができる。
【0083】
このように、複写機100は、表示装置2の左右方向の位置を検出し、表示装置2の支柱からの左右方向距離が変化したときは、その変化に合わせて、表示画面に表示させる画像を変化させることができる。
【0084】
作業者からどのように複写機100が見えているかを判断し、作業者から見ている複写機と、表示装置2に表示させる複写機100の図とが同じに見えるように画面表示を行う。
【0085】
これにより、たとえばメンテナンス時などに作業者が表示装置2を動かしたとき、そこの表示される画像は、作業者から見た複写機100と同じに見えるので、複写機100と表示装置2の表示画面とを交互に見ながら作業するような場合であっても、実際に見える装置と表示された画像とに相関が取れるため、作業者の違和感を抑え、作業効率を向上させることが可能となる。
【0086】
以上のように、表示装置2を支持する各アームおよび、表示装置2を上下左右方向に回動させ、表示画面を作業者の作業方向に向けたときに、作業者がメンテナンス等を行おうとするユニットが表示されるとともに、表示装置2と作業者との位置関係により表示内容を変化させることが可能となるので、作業者が見ている装置と同じ方向から見た装置の画像を表示することができる。また、好みに応じて表示サイズなども変化させることが可能となり、ジャム処理や装置メンテナンスの作業効率を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0087】
【図1】本発明の実施の一形態である複写機100の電気的構成を示すブロック図である。
【図2】複写機100の全体構成を示す外観図である。
【図3】複写機100にオプション装置を装着した際の構成を示す外観図である。
【図4】複写機100に紙詰まり(ジャム)が発生した際の、作業手順であるジャムガイダンスの表示例を示す図である。
【図5】複写機100に紙詰まり(ジャム)が発生した際の、作業手順であるジャムガイダンスの表示例を示す図である。
【図6】複写機100に紙詰まり(ジャム)が発生した際の、作業手順であるジャムガイダンスの表示例を示す図である。
【図7】装置本体に取り付けられる表示装置2を支持する支持装置10の構成を示す外観図である。
【図8】複写機100を上から見た図である。
【図9】複写機100を上から見た図である。
【図10】複写機100を側方から見た図である。
【図11】複写機100を側方から見た図である。
【図12】表示装置2の表示部2aに表示される画像例を示す図である。
【図13】表示装置2の表示部2aに表示される画像例を示す図である。
【図14】複写機100を上から見た図である。
【図15】複写機100を上から見た図である。
【図16】複写機100を上から見た図である。
【図17】複写機100を上から見た図である。
【図18】表示装置2の表示部2aに表示される画像例を示す図である。
【図19】表示装置2の表示部2aに表示される画像例を示す図である。
【図20】複写機100を上から見た図である。
【0088】
【図21】複写機100を上から見た図である。
【図22】表示装置2の表示部2aに表示される画像例を示す図である。
【図23】表示装置2の表示部2aに表示される画像例を示す図である。
【符号の説明】
【0089】
1 制御部
2 表示装置
3 ROM
4 RAM
5 画像記憶部
6 原稿読取部
7 印字部
8 電源部
10 支持装置
11 支柱
12 アーム
13 第1アーム
14 第2アーム
15 第3アーム
100 複写機
【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置の状態や設定状態を表示するための表示部と、
前記表示部の表示画面の向きが変位可能に前記表示部を支持する支持部と、
前記表示部の変位を検出する検出部と、
前記検出部の検出結果に応じて、前記表示部に表示させる表示内容を変化させる制御部とを備えることを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記支持部は、少なくとも上下方向または左右方向に変位可能に前記表示部を支持することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記支持部は、1または複数のアームを有し、アームが回転自在に構成されることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
前記支持部は、1または複数のアームを有し、アームが伸縮自在に構成されることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1つに記載の表示装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項6】
前記支持部は、画像形成装置の長手方向に、表示装置を移動自在に構成されることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記表示部は、画像形成装置の外観図を表示可能に構成され、
前記制御部は、前記検出部の検出結果に応じて、前記表示部に表示させる外観図を変化させることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記表示部は、メンテナンスの手順を表示することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記メンテナンスは、ジャム処理であることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
【請求項1】
装置の状態や設定状態を表示するための表示部と、
前記表示部の表示画面の向きが変位可能に前記表示部を支持する支持部と、
前記表示部の変位を検出する検出部と、
前記検出部の検出結果に応じて、前記表示部に表示させる表示内容を変化させる制御部とを備えることを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記支持部は、少なくとも上下方向または左右方向に変位可能に前記表示部を支持することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記支持部は、1または複数のアームを有し、アームが回転自在に構成されることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
前記支持部は、1または複数のアームを有し、アームが伸縮自在に構成されることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1つに記載の表示装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項6】
前記支持部は、画像形成装置の長手方向に、表示装置を移動自在に構成されることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記表示部は、画像形成装置の外観図を表示可能に構成され、
前記制御部は、前記検出部の検出結果に応じて、前記表示部に表示させる外観図を変化させることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記表示部は、メンテナンスの手順を表示することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記メンテナンスは、ジャム処理であることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
【図1】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図13】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図13】
【公開番号】特開2009−222941(P2009−222941A)
【公開日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−66792(P2008−66792)
【出願日】平成20年3月14日(2008.3.14)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年3月14日(2008.3.14)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
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