説明

複合体のデノボ合成

本発明の1つ以上の実施形態において、医薬的に活性な化合物の複合体を合成する方法が提供され、該方法には、中間化合物内の1つ以上の合成的に利用可能な位置で、直接、またはリンカー基を介して、少なくとも1つの水溶性オリゴマーを結合させるステップと、医薬的に活性な化合物の複合体を生じるように合成経路を完了させるステップと、を含む。本発明は、水溶性オリゴマー組成物から結果として生じた水溶性オリゴマーの共有結合によって化学修飾される小分子薬の調製方法を提供する。このような薬物は、中間化合物にオリゴマーを結合させるように合成経路を改変し、次いで合成経路を完了させることによって生成される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
医薬的に活性な化合物の複合体を合成する方法であって、
中間化合物内の1つ以上の合成的に利用可能な位置で、直接、またはリンカー基を介して、少なくとも1つの水溶性オリゴマーを結合させるステップと、
前記医薬的に活性な化合物の複合体を生じるように合成経路を完了させるステップと、を含む、方法。

【請求項2】
医薬的に活性な化合物の複合体を合成する方法であって、
合成経路を有する医薬的に活性な化合物を選択するステップと、
前記合成経路の1つ以上の中間化合物内の1つ以上の合成的に利用可能な位置で、直接、またはリンカー基を介して、少なくとも1つのオリゴエチレングリコール残基を結合させることによって前記合成経路を改変するステップと、
前記医薬的に活性な化合物の複合体を生じるように合成経路を完了させるステップと、を含む、方法。

【請求項3】
前記合成経路は、前記医薬的に活性な化合物、または前記医薬的に活性な化合物の保護形態を生じるように反応させる2つの中間化合物を有する収束経路であり、前記合成的に利用可能な位置は、前記2つの中間化合物のうちの少なくとも1つの化合物内にある、請求項1および2のうちのいずれか1項に記載の方法。

【請求項4】
前記結合させるステップは、前記2つの中間化合物内の合成的に利用可能な位置で行われる、請求項3に記載の方法。

【請求項5】
前記合成経路は、直線経路である、請求項1および2のうちのいずれか1項に記載の方法。

【請求項6】
前記水溶性オリゴマーは、オリゴエチレングリコール残基である、請求項1に記載の方法。

【請求項7】
前記1つ以上の合成的に利用可能な位置は、カルボン酸基であり、前記オリゴエチレングリコール残基は、エステル化によって結合される、請求項2および6のうちのいずれか1項に記載の方法。

【請求項8】
前記1つ以上の合成的に利用可能な位置は、エステル基であり、前記オリゴエチレングリコール残基は、エステル交換によって結合される、請求項2および6のうちのいずれか1項に記載の方法。

【請求項9】
前記1つ以上の合成的に利用可能な位置は、ヒドロキシ基であり、前記オリゴエチレングリコール残基は、エーテル化によって結合される、請求項2および6のうちのいずれか1項に記載の方法。

【請求項10】
前記合成的に利用可能な位置は、アミノ基であり、前記オリゴエチレングリコール残基は、イミン形成によって結合される、請求項2および6のうちのいずれか1項に記載の方法。

【請求項11】
それぞれのオリゴエチレングリコール残基は、1つ以上の合成的に利用可能な位置で、1つ以上の中間化合物を、それぞれ独立して、以下の式を有する1つ以上の化合物と接触させることによって導入され、
【化56】

式中、
nは、2〜50の値を有する整数であり、
Rは、−OH、C−C10アルキル、およびヒドロキシ保護基から成る群から選択され、
Gは、求核離脱基、−OH、−SH、−NH、−NH(C−Cアルキル)、−C(O)OH、−C(O)OC−Cアルキル、および活性化したカルボン酸基から成る群から選択される、請求項2および6のうちのいずれか1項に記載の方法。

【請求項12】
前記1つ以上の中間化合物における、それぞれの合成的に利用可能な位置は、独立して、約25未満のpKaを有する、水素を含む、請求項11に記載の方法。

【請求項13】
それぞれのオリゴエチレングリコール残基は、1つ以上の合成的に利用可能な位置で、1つ以上の中間化合物を、それぞれ独立して、以下の式を有する1つ以上の化合物と接触させることによって導入され、
【化57】

式中、
mは、2〜50の値を有する整数であり、
Zは、−O−または−N(H)−であり、
は、−OH、C−C10アルキル、およびヒドロキシ保護基から成る群から選択され、
Lは、−C(O)−、−C−Cアルキル−、−C(O)C−Cアルキル−、−C(O)OC−Cアルキル−、または−C(O)N(H)C−Cアルキル−から成る群から選択され、
は、ハロゲン、−OH、−SH、−NH、−NH(C−Cアルキル)、−C(O)OH、−C(O)OC−Cアルキル、および活性化したカルボン酸基から成る群から選択される、請求項2および6のうちのいずれか1項に記載の方法。

【請求項14】
それぞれのオリゴエチレングリコール残基は独立して、チオエーテル結合、エーテル結合、エステル結合、アミド結合、炭酸塩結合、カルバメート結合、尿素結合、およびアミノ結合から成る群から選択される、結合を介して1つ以上の中間化合物に結合される、請求項1および2のうちのいずれか1項に記載の方法。

【請求項15】
中間化合物内の1つ以上の合成的に利用可能な位置で、前記結合させるステップは、医薬的に活性な化合物において、1つ以上の合成的に利用可能ではない位置に対応する、請求項1および2のうちのいずれか1項に記載の方法。

【請求項16】
前記方法は、前記医薬的に活性な化合物において、1つ以上の官能基を保護せずに実施される、請求項15に記載の方法。

【請求項17】
前記方法は、前記医薬的に活性な化合物において、1つ以上の官能基を保護せずに実施される、請求項1および2のうちのいずれか1項に記載の方法。

【請求項18】
前記医薬的に活性な化合物は、ニフェジピンであり、1つの中間化合物は、アセト酢酸エチルである、請求項1および2のうちのいずれか1項に記載の方法。

【請求項19】
前記医薬的に活性な化合物は、ニフェジピンであり、1つの中間化合物は、2−ニトロベンジルアルデヒドである、請求項1および2のうちのいずれか1項に記載の方法。

【請求項20】
前記医薬的に活性な化合物は、ベラパミルであり、1つの中間化合物は、ホモバニリルアルコールである、請求項1および2のうちのいずれか1項に記載の方法。

【請求項21】
前記医薬的に活性な化合物は、ベラパミルであり、1つの中間化合物は、4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニルアセトニトリルである、請求項1および2のうちのいずれか1項に記載の方法。

【請求項22】
前記医薬的に活性な化合物は、ダントロレンであり、1つの中間化合物は、2−アミノ−5−ニトロフェノールである、請求項1および2のうちのいずれか1項に記載の方法。

【請求項23】
前記医薬的に活性な化合物は、オキシブチニンであり、1つの中間化合物は、4−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−ブタ−2−イニル基および離脱基を含む、請求項1および2のうちのいずれか1項に記載の方法。

【請求項24】
前記離脱基は、スルホン酸エステルおよびハロゲンから成る群から選択される、請求項23に記載の方法。

【請求項25】
前記医薬的に活性な化合物は、アタザナビルであり、1つの中間化合物は、3−アミノ−4−フェニル−1−[N−(4−ピリジン−2−イル−ベンジル)−ヒドラジノ]−ブタン−2−オールである、請求項1および2のうちのいずれか1項に記載の方法。

【請求項26】
前記医薬的に活性な化合物は、ダルナビルであり、1つの中間化合物は、以下の構造を有する、請求項1および2のうちのいずれか1項に記載の方法。
【化58】

【請求項27】
前記医薬的に活性な化合物は、ダルナビルであり、1つの中間化合物は、以下の構造を有する、請求項1および2のうちのいずれか1項に記載の方法。
【化59】

【請求項28】
前記医薬的に活性な化合物は、チプラナビルであり、1つの中間化合物は、(R)−3−((R)−1−(3−アミノフェニル)プロピル)−5,6−ジヒドロ−4−ヒドロキシ−6−フェネチル−6−プロピルピラン−2−オンである、請求項1および2のうちのいずれか1項に記載の方法。

【請求項29】
前記医薬的に活性な化合物は、ニフェジピン、ベラパミル、ダントロレン、オキシブチニン、BW373U86、アタザナビル、ダルナビル、およびチプラナビルから成る群から選択される、請求項1および2のうちのいずれか1項に記載の方法。

【請求項30】
請求項1に記載の方法に従って調製される、複合体。

【請求項31】
請求項2に記載の方法に従って調製される、複合体。

【請求項32】
請求項30に記載の複合体を含む、医薬製剤。

【請求項33】
請求項31に記載の複合体を含む、医薬製剤。

【公表番号】特表2010−521465(P2010−521465A)
【公表日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−553627(P2009−553627)
【出願日】平成20年3月12日(2008.3.12)
【国際出願番号】PCT/US2008/003351
【国際公開番号】WO2008/112286
【国際公開日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【出願人】(504177402)
【Fターム(参考)】