説明

認証印刷システムおよびその制御方法

【課題】
既に導入されているネットワーク環境を変更することなく、複数のプリンタからの印刷出力のセキュリティの管理を簡単な構成で確実に行うことができるようにした認証印刷システムおよびその制御方法を提供する。
【解決手段】
ユーザ認証プログラムを記憶するとともに印刷データを記憶する可般認証記憶装置12をネットワーク30に着脱自在に接続するネットワーク/USBアダプタ11と、ネットワーク30に接続された認証印刷サーバ20と、ネットワーク/USBアダプタ11に接続されたプリンタ13とを有し、可般認証記憶装置12が接続された際に、認証印刷サーバ20は、認証記憶装置に記憶されたユーザ認証プログラムを実行して認証記憶装置30に記憶された印刷データの印刷許可に関するユーザ認証を行い、印刷許可の認証がされた印刷データをプリンタ13に送信して印刷指示を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、認証印刷システムおよびその制御方法に関し、詳しくは、ネットワーク環境において印刷装置からの印刷出力のセキュリティの管理を簡単な構成で確実に行うことができるようにした認証印刷システムおよびその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、ネットワークに複数のプリンタを接続し、この複数のプリンタを複数のクライアント装置で共有するようにしたいわゆるネットワーク環境でのプリンタが使用できるようにしたシステムが多く構築されている。
【0003】
このようなネットワーク環境でプリンタを共有するシステムにおいては、印刷文書のセキュリティの確保が問題になっている。
【0004】
例えば、このようなネットワーク環境においては、ネットワークに接続された任意のクライアント装置から任意のプリンタに対して文書の印刷指示が可能になり、また、プリンタは、必ずしもクライアント装置の近くに配置されるとは限らないので、
1)文書の印刷権限がないユーザからも印刷指示が行われる場合がある
2)正当な権限を有するユーザからの印刷指示であっても、この印刷印刷指示に基づきプリンタから出力された文書を当該ユーザが取りに行くまでの間にこの文書が第三者によって持ち去られたり、または、その内容が見られてしまう虞がある
等の問題がある。
【0005】
この問題を解決するために、従来、特許文献1に示すように、ネットワーク環境にあるプリンタから印刷を行う時には、このプリンタのオペレーションパネルからの暗証番号の入力を要求し、この暗証番号で本人認証を行うことで印刷を許可するようにした構成が提案されている。
【0006】
また、特許文献2に示すように、プリンタからの印刷に際して、ICカードを用いて本人認証を行って印刷を許可する構成も提案されている。
【特許文献1】特開平8−256239号
【特許文献2】特開2002−240398
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1および特許文献2に示しされたものは、いずれもプリンタ側で本人認証を行うものであるので、認証媒体の多様性や生体認証デバイスの多様性に対応することが困難である。
【0008】
なぜならば非常に多くの認証デバイスが市場に存在しこの認証デバイスごとに互換性のないものが多種類にわたり存在するため、プリンタ内に認証デバイス毎の認証判定を行う部分を設けることは、プリンタ開発コストが著しく高まるという問題点があった。
【0009】
また、特許文献2に示すようなICカードを利用して本人認証を行う構成においては、一般に、カードの構成情報や利用情報が特定のOS環境以外には開示されない傾向があるので、この場合、ICカードを利用した本人認証構成を一般のネットワーク環境のプリンタ内に設けるのは困難であるという問題もあった。
【0010】
また、特許文献1および特許文献2のいずれの構成も、プリンタ本体内に認証判定を行う構成を設ける必要があるので、プリンタの構成の変更を伴い、既に導入されているネットワーク環境を変更することなく、各種認証デバイスを採用することは困難であった。
【0011】
そこで、この発明は、既に導入されているネットワーク環境を変更することなく、複数のプリンタからの印刷出力のセキュリティの管理を簡単な構成で確実に行うことができるようにした認証印刷システムおよびその制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するため、請求項1の発明の認証印刷システムは、ユーザ認証を行うための認証データを入力する認証データ入力手段を有するとともに印刷データを記憶可能な可般記憶装置をネットワークに接続する接続装置と、前記ネットワークに接続され、前記可般記憶装置の前記認証データ入力手段から入力された認証データに基づき前記可般記憶装置に記憶された印刷データの印刷許可に関するユーザ認証を行うサーバ装置と、前記接続装置に対応して設けられ、前記サーバ装置でユーザ認証された前記可般記憶装置に記憶された印刷データに基づき印刷処理を行う印刷装置とを具備することを特徴とする。
【0013】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記可般記憶装置は、前記認証データ入力手段で入力された認証データに基づきユーザ認証を行う認証プログラムを記憶し、前記サーバ装置は、前記可般記憶装置が前記接続装置に接続された際に、前記認証プログラムを実行してユーザ認証を行うことを特徴とする。
【0014】
また、請求項3の発明は、請求項1または2の発明において、前記可般記憶装置は、USB接続可能な記憶装置であり、前記接続装置は、前記可般記憶装置を前記ネットワークに接続するネットワーク/USBコンバータを具備することを特徴とする。
【0015】
また、請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれかの発明において、前記認証データ入力手段は、指紋情報を読み取る指紋読取手段を具備することを特徴とする。
【0016】
また、請求項5の発明は、請求項3または4の発明において、前記印刷装置は、USB接続可能な印刷装置であり、前記ネットワーク/USBコンバータを介して前記ネットワークに接続されることを特徴とする。
【0017】
また、請求項6の発明は、請求項1乃至4のいずれかの発明において、前記印刷装置は、前記ネットワークに直接接続されることを特徴とする。
【0018】
また、請求項7の発明は、請求項1乃至6のいずれかの発明において、前記サーバ装置は、前記可般記憶装置の認証データ入力手段により入力された認証データに基づき該可般記憶装置に記憶された印刷データの印刷許可に関するユーザ認証を行う認証処理手段と、前記認証処理手段により印刷許可の認証がされた前記可般記憶装置に記憶された印刷データを前記可般記憶装置から読み出して蓄積管理する蓄積管理手段と、前記蓄積管理手段に蓄積された印刷データを前記印刷装置に送信して印刷指示を行う印刷指示手段とを具備することを特徴とする。
【0019】
また、請求項8の発明は、請求項7の発明において、前記可般記憶装置に記憶された印刷データは、前記特定のアプリケーションで作成されたデータであり、前記サーバ装置は、前記蓄積管理手段に蓄積された印刷データを前記印刷装置で解釈可能なデータに変換するために前記アプリケーションを保持していることを特徴とする。
【0020】
また、請求項9の発明は、請求項1乃至6のいずれかの発明において、前記サーバ装置は、
前記可般記憶装置の認証データ入力手段により入力された認証データに基づき該可般記憶装置に記憶された印刷データの印刷許可に関するユーザ認証を行う認証処理手段と、前記認証処理手段により印刷許可の認証がされた前記可般記憶装置に記憶された印刷データを前記可般記憶装置から読み出して前記印刷装置に送信する印刷指示手段とを具備することを特徴とする。
【0021】
また、請求項10の発明は、請求項9の発明において、前記可般記憶装置に記憶された印刷データは、前記前記印刷装置で解釈可能なデータであることを特徴とする。
【0022】
また、請求項11の発明は、1乃至10のいずれかの発明において、前記サーバ装置は、前記印刷指示に関するログ情報を記憶する記憶手段を具備することを特徴とする
また、請求項12の発明は、ユーザ認証プログラムを記憶するとともに印刷データを記憶する可般記憶装置をネットワークに接続する接続装置と、前記ネットワークに接続されたサーバ装置と、前記接続装置に対応して設けられた印刷装置とを有する認証印刷システムの制御方法において、前記接続装置に前記可般記憶装置が接続された際に、前記サーバ装置は、可般記憶装置に記憶されたユーザ認証プログラムを実行して前記可般記憶装置に記憶された印刷データの印刷許可に関するユーザ認証を認証手段により行い、前記認証処理手段により印刷許可の認証がされた前記可般記憶装置に記憶された印刷データを前記可般記憶装置から読み出して蓄積管理手段により蓄積管理し、前記蓄積管理手段に蓄積された印刷データを印刷指示手段により前記印刷装置に送信して印刷指示を行うことを特徴とする。
【0023】
また、請求項13の発明は、ユーザ認証プログラムを記憶するとともに印刷データを記憶する可般記憶装置をネットワークに接続する接続装置と、前記ネットワークに接続されたサーバ装置と、前記接続装置に対応して設けられた印刷装置とを有する認証印刷システムの制御方法において、前記接続装置に前記可般記憶装置が接続された際に、前記サーバ装置は、可般記憶装置に記憶されたユーザ認証プログラムを実行して前記可般記憶装置に記憶された印刷データの印刷許可に関するユーザ認証を認証手段により行い、前記認証処理手段により印刷許可の認証がされた前記可般記憶装置に記憶された印刷データを印刷指示手段により前記可般記憶装置から読み出して前記印刷装置に送信して印刷指示を行うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0024】
この発明によれば、ユーザ認証を行うための認証データを入力する認証データ入力手段を有するとともに印刷データを記憶可能な可般記憶装置をネットワークに接続する接続装置と、ネットワークに接続され、可般記憶装置の認証データ入力手段から入力された認証データに基づき可般記憶装置に記憶された印刷データの印刷許可に関するユーザ認証を行うサーバ装置と、接続装置に対応して設けられ、サーバ装置でユーザ認証された可般記憶装置に記憶された印刷データに基づき印刷処理を行う印刷装置とを具備して構成したので、既に導入されているネットワーク環境を変更することなく、複数のプリンタからの印刷出力のセキュリティの管理を簡単な構成で確実に行うことができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、この発明に係わる認証印刷システムおよびその制御方法の実施例を添付図面を参照して詳細に説明する。
【0026】
図1は、この発明に係わる認証印刷システムの概略構成を示すシステム構成図である。
【0027】
図1において、この認証印刷システムは、複数の認証印刷部10−1、10−2、10−3、・・・10−nと、印象印刷サーバ20とをネットワーク30に接続して構成される。
【0028】
ここで、認証印刷部10−1、10−2、10−3、・・・10−nは、認証印刷部10−1に代表して示されているように、ネットワーク30に接続されたネットワーク/USB(Universal Serial Bus)アダプタ11、このネットワーク/USBアダプタ11に接続された認証記憶装置12、プリンタ13、表示装置14をそれぞれ具備して構成される。
【0029】
ここで、認証記憶装置12は、ネットワーク/USBアダプタ11に着脱自在にUSB接続されるもので、図2に示すように、指紋認証により記憶された印刷データの読み出しが可能になる指紋認証USBメモリ装置から構成され、ユーザが特定の指を押し当てることにより、該特定の指の指紋を読み取る指紋読取窓12aをその上面に有するとともに、その一端に、ネットワーク/USBアダプタ11のUSB端子11aに接続可能なUSBコネクタ部12bを有している。
【0030】
また、この認証記憶装置12は、内部にユーザ認証に必要なユーザの指紋情報を含む認証データおよび印刷データおよび所定のユーザ認証プログラムが記憶される記憶部12cを有している。
【0031】
ユーザが、この認証記憶装置12を用いてユーザ認証を行う場合は、この認証記憶装置12のUSBコネクタ部12bをネットワーク/USBアダプタ11のUSB端子11aに差し込み、指紋読取窓12aにユーザの所定の指を押し当てることによりユーザ認証を行う。
【0032】
すなわち、ユーザの所定の指の画像が指紋読取窓12aを介して読み取られ、指紋情報として認証記憶装置12に入力されるとともに、記憶部12cに記憶されたユーザ認証プログラムが実行され、これによりユーザ認証が行われる。
【0033】
プリンタ13は、例えば、USB接続可能なプリンタから構成され、ネットワーク/USBアダプタ11に接続される。
【0034】
また、表示装置14は、ネットワーク/USBアダプタ11に内蔵され、ネットワーク/USBアダプタ11に設けられた表示部11bに、この認証印刷部10−1を用いて認証印刷を行う場合に必要な各種情報が表示する処理を行う。
【0035】
また、ネットワーク/USBアダプタ11はユーザ入力のための複数の入力キー11cが設けられている。
【0036】
認証印刷サーバ20は、認証印刷部10−1、10−2、10−3、・・・10−nのネットワーク/USBアダプタ11に認証記憶装置12が接続された際に、認証記憶装置12の記憶部12cに記憶されたユーザ認証プログラムを実行し、ユーザ認証処理を行うとともに、このユーザ認証により認証記憶装置12を接続したユーザが印刷の権限を有していると判断した場合は、認証記憶装置12から印刷データを読み出して該認証記憶装置12が接続されたネットワーク/USBアダプタ11に接続されるプリンタ13にこの印刷データを送信して印刷指示を行う認証印刷処理を行う。
【0037】
また、認証印刷サーバ20は、この認証印刷処理において、認証記憶装置12に記憶された印刷データが、特定のアプリケーションで作成されたデータであり、このデータを直接プリンタ13に送信しても印刷できない場合は、認証記憶装置12から読み出した印刷データを一旦取り込み、必要なアプリケーションを起動して、プリンタ13が解釈可能な印刷データに変換する処理を行う。
【0038】
また、認証印刷サーバ20は、この認証印刷処理に際して、この認証印刷処理に係わるログ情報を記憶する。
【0039】
図3は、図1に示した認証印刷システムにおけるデータの流れの一例を示したものである。
【0040】
図3において、認証記憶装置12がネットワーク/USBアダプタ11に接続されると、認証印刷サーバ20はこれを認識し、まず、認証記憶装置12に記憶されているユーザ認証プログラムを起動する。
【0041】
この状態で、認証記憶装置12の指紋読取窓12aにユーザの指を押し当てると、このユーザの指の指紋情報が読み取られ、この読み取られた指紋情報に基づきユーザ認証が行われる。
【0042】
このユーザ認証により、当該ユーザが印刷の権限を有していると判断された場合は、認証記憶装置12から印刷データを読み出して、この印刷データを、ネットワーク/USBアダプタ11、ネットワーク30を経由して認証印刷サーバ20に送信し、認証印刷サーバ20ではこの印刷データを蓄積管理し、この蓄積管理した印刷データがプリンタ13で印刷するために変換を必要とする特定のアプリケーションで作成されたデータ若しくは中間データである場合は、必要なアプリケーションを起動して、プリンタ13で解釈可能な印刷データに変換し、また、この印刷データがプリンタ13で解釈可能であり、変換を必要としない場合は、そのまま、ネットワーク30、ネットワーク/USBアダプタ11を経由してプリンタ13に送り、該印刷データの印刷指示を行う。
【0043】
このデータの流れは、認証記憶装置12に記憶された印刷データが、特定のアプリケーションで作成されたデータ若しくは中間データであり、このデータを直接プリンタ13に送信してもプリンタ13で印刷できない場合に有効である。
【0044】
図4は、図1に示した認証印刷システムにおけるデータの流れの他の一例を示したものである。
【0045】
図4において、認証記憶装置12がネットワーク/USBアダプタ11に接続されると、認証印刷サーバ20はこれを認識し、まず、認証記憶装置12に記憶されているユーザ認証プログラムを起動する。
【0046】
この状態で、認証記憶装置12の指紋読取窓12aにユーザの指を押し当てると、このユーザの指の指紋情報が読み取られ、この読み取られた指紋情報に基づきユーザ認証が行われる。
【0047】
このユーザ認証により、当該ユーザが印刷の権限を有していると判断された場合は、認証記憶装置12から印刷データを読み出して、この印刷データを、ネットワーク/USBアダプタ11を経由してプリンタ13に送り、該印刷データの印刷指示を行う。
【0048】
このデータの流れは、認証記憶装置12に記憶された印刷データが、プリンタ13で直接解釈可能なデータである場合に採用することができる。
【0049】
図5は、図1に示した認証印刷サーバ20の詳細構成の一例を示すブロック図である。なお、図5においては、図3に示したデータの流れを採用する場合の認証印刷サーバ20の構成例を示している。
【0050】
なお、この実施例においては、セキュリティ向上のために、認証記憶装置12には、所定のキーで暗号化された印刷データが記憶されている。
【0051】
図5において、この認証印刷サーバ20は、ネットワーク30とのインタフェースを構成するネットワークインタフェース部201、印刷ジョブ受付部202、印刷ジョブ蓄積管理部203、認証データ受付部204、認証処理部205、認証結果送信部206、印刷ジョブ選択部207、印刷ジョブ復号化部208、印刷データ生成部209、対応関係記憶部210、プリンタ特定部211、印刷データ送信部212、印刷ジョブ一覧送信部213、印刷要求受信部214、アプリケーション実行部215、印刷ログ記録部216を具備して構成される。
【0052】
ここで、印刷ジョブ受付部202は、ネットワークインタフェース部201を介して認証印刷部10−1、10−2、10−3、・・・10−n(以下、認証印刷部10と総称する)から送信された暗号化された印刷データ(印刷ジョブ)を受け付ける。
【0053】
印刷ジョブ蓄積管理部203は、印刷ジョブ受付部202で受け付けた暗号化された印刷ジョブをユーザ認証したユーザIDに対応して蓄積管理する。
【0054】
認証データ受信部204は、認証印刷部10からの認証データを受信する。
【0055】
認証処理部205は、認証記憶装置12に記憶されたユーザ認証プログラムを実行することによりユーザ認証を行うとともに、認証印刷部10から送信され認証データに基づき暗号化された印刷ジョブを復号化するための公開キーを抽出する。
【0056】
認証結果送信部206は、認証処理部205による認証結果を認証印刷部10に送信する。
【0057】
印刷ジョブ選択部207は、認証処理部205が正当なユーザであると認証した場合は、当該ユーザのユーザIDに基づき印刷ジョブ蓄積管理部203に蓄積管理されている印刷ジョブの中から印刷を許可する印刷ジョブを選択する。
【0058】
また、印刷ジョブ選択部207は、上記印刷ジョブの選択に基づき、印刷を許可する印刷ジョブの一覧を示す印刷ジョブ一覧データを印刷ジョブ一覧送信部213に送信するとともに、印刷要求受信部214で受信した認証印刷部10からの印刷要求に基づき印刷する印刷ジョブの選択を行う。
【0059】
ここで、印刷ジョブ一覧データには、印刷ジョブ名、印刷ジョブの各種属性情報が含まれている。
【0060】
印刷ジョブ復号化部208は、印刷ジョブ選択部207で選択した印刷ジョブを認証処理部205で抽出した公開キーに基づき復号化する。
【0061】
印刷データ生成部209は、印刷ジョブ復号化部208で復号化したデータに基づき、印刷装置30−1、…30−nに送信する印刷データを生成する。
【0062】
ここで、印刷ジョブ復号化部208で復号化したデータが特定のアプリケーションで作成したデータである場合は、アプリケーション実行部215で必要なアプリケーションを起動して、印刷ジョブ復号化部208で復号化したデータをプリンタ13で解釈可能なデータに変換して印刷データを生成する。
【0063】
対応関係記憶部210は、認証印刷部10内のネットワーク/USBアダプタ11とプリンタ13との対応関係を記憶する対応関係テーブルを記憶しており、プリンタ特定部211は、認証処理205で認証処理した認証データがどのネットワーク/USBアダプタ11から送られたかにより上記対応関係テーブルを参照して印刷データを送信するプリンタ13を特定する。
【0064】
印刷データ送信部212は、印刷データ生成部209で生成された印刷データを印刷装置特定部211で特定されたプリンタ13に対してネットワークインタフェース部201を介して送信する。
【0065】
印刷ジョブ一覧送信部213は、印刷ジョブ選択部207からの印刷ジョブ一覧データを認証印刷部10に送信する。認証印刷部10では、印刷ジョブ一覧送信部213から送信された印刷ジョブ一覧データに基づき、印刷可能な印刷ジョブをネットワーク/USBアダプタ11の表示部11bに表示する。
【0066】
印刷要求受信部214は、認証印刷部10からの印刷要求を受信する。ここで、認証印刷部10からの印刷要求には、ネットワーク/USBアダプタ11に接続された表示部11bで表示された印刷ジョブ一覧に基づき選択された印刷ジョブを含んでいる。
【0067】
また、印刷ログ記録部215は、印刷データ送信部212で送信した印刷データを印刷ログとして記録する。
【0068】
図6は、図5に示した認証印刷サーバ20の処理を示すフローチャートである。
【0069】
図6において、認証印刷サーバ20は、認証印刷部10のネットワーク/USBアダプタ11に対する認証記憶装置12の接続を監視し、まず、認証印刷部10のネットワーク/USBアダプタ11に認証記憶装置12が接続されたかを調べる(ステップ601)。
【0070】
ここで、ネットワーク/USBアダプタ11に認証記憶装置12が接続されていない場合は(ステップ601でNO)、ステップ601に戻り、認証印刷部10のネットワーク/USBアダプタ11に認証記憶装置12が接続されるのを待つ。
【0071】
ステップ601で、認証印刷部10のネットワーク/USBアダプタ11に認証記憶装置12が接続されたと判断されると(ステップ601でYES)、認証処理部205は、認証記憶装置12に格納されたユーザ認証プログラムを起動して認証記憶装置12で読み取った指紋データに基づき当該ユーザが印刷を許可する正当な印刷権限を有しているかのユーザ認証を行う。
【0072】
次に、このユーザ認証により印刷を許可するかを判断し(ステップ603)、印刷が許可できない場合は(ステップ603でNO)、ステップ601に戻るが、印刷を許可すると判断されると(ステップ603でYES)、認証印刷部10の認証記憶装置12から印刷データ(印刷ジョブ)を読み出して、印刷ジョブ受付部202で受け付けて、印刷ジョブ蓄積管理部203に蓄積する(ステップ604)。
【0073】
次に、認証印刷部10からの印刷ジョブ一覧取得要求かを調べ(ステップ605)、印刷ジョブ一覧取得要求であると(ステップ605でYES)、印刷ジョブ選択部207により、認証印刷部10から送られたユーザIDに基づき、印刷ジョブ蓄積管理部203に蓄積管理されている印刷ジョブから、該当印刷ジョブの一覧を示す印刷ジョブ一覧データを認証印刷部10に送信する(ステップ606)。
【0074】
また、ステップ605で、印刷ジョブ一覧取得要求でないと判断された場合は(ステップ605でNO)、次に、印刷要求かを調べ(ステップ607)、印刷要求であると(ステップ607でYES)、印刷ジョブ選択部207で、印刷ジョブ蓄積管理部203に蓄積管理されている印刷ジョブの中から印刷指示に係わる印刷ジョブを選択し(ステップ608)、この選択した印刷ジョブを印刷ジョブ復号化部208で復号化し、印刷データを生成する(ステップ609)。
【0075】
次に、ステップ609で生成した印刷データがデータ変換が必要か、すなわち、この印刷データが直接プリンタ13で解釈可能か若しくはこの印刷データが特定のアプリケーションに依存しておりデータ変換の必要があるかを調べる(ステップ610)。
【0076】
ここで、データ換が必要でない場合は(ステップ610でNO)、ステップ612に進む。また、印刷データが特定のアプリケーションに依存しており、データ変換が必要な場合は(ステップ610でYES)、アプリケーション実行部215で、必要なアプリケーションを起動して、データ変換を行い(ステップ611)、ステップ612に進む。
【0077】
ステップ612では、対応関係記憶部210に記憶されている対応関係テーブルを参照してこの印刷データを送信するプリンタ13を特定する。
【0078】
そして、この印刷データをステップ613で特定したプリンタ13に印刷データ送信部212、ネットワークインタフェース部201を介して送信し(ステップ613)、その後、この送信した印刷データの印刷ログを印刷ログ記録部216に記録して(ステップ614)、この処理を終了する。
【0079】
なお、上記構成によると、認証印刷サーバ20は、必要な複数のアプリケーションを予めインストールして保持する必要があるが、例えば、認証記憶装置12に記憶する印刷データを複数のアプリケーションで共用可能な中間データとして記憶するように構成すると、認証印刷サーバ20には、この中間データをプリンタ13で解釈可能な印刷データに変換する必要最低限のアプリケーションをインストールすればこのシステムの構築が可能となる。
【0080】
なお、上記実施例においては、認証印刷サーバ20に暗号化された印刷ジョブを蓄積管理し、この暗号化された印刷ジョブを認証印刷サーバ20内で復号化して印刷データをプリンタ13に送信するように構成したが、上記印刷ジョブの復号化をネットワーク/USBアダプタ11内で行うように構成してもよく、また、プリンタ13内で行うように構成してもよい。
【0081】
図7は、図1に示した認証印刷部10の処理を示すフローチャートである。
【0082】
図7において、認証印刷部10では、ネットワーク/USBアダプタ11のUSB端子11aに認証記憶装置12を差し込み、認証記憶装置12の指紋読取窓12aにユーザの所定の指を押し当てることによりユーザ認証を行うと、まず、このユーザ認証により印刷が可能かを判断する(ステップ701)。
【0083】
ここで、印刷が不可と判断されると(ステップ701でNO)、このまま、この処理を終了するが、印刷が可能と判断されると(ステップ701でYES)、認証印刷サーバ20に印刷ジョブ一覧を要求する(ステップ702)。
【0084】
次に、認証印刷サーバ20から印刷ジョブ一覧データを受信したかを調べ(ステップ703)、認証印刷サーバ20から印刷ジョブ一覧データを受信すると(ステップ703でYES)、この受信した印刷ジョブ一覧データに基づきネットワーク/USBアダプタ11の表示部11bに印刷ジョブ一覧を表示する(ステップ704)。
【0085】
次に、ネットワーク/USBアダプタ11の表示部11bに表示された印刷ジョブ一覧の中から所望の印刷ジョブを入力キー11cの操作により選択し(ステップ705)、この選択した印刷ジョブの印刷要求を認証印刷サーバ20に対して行い(ステップ706)この処理を終了する。
【0086】
このような構成によると、認証記憶装置12を所望の印刷制御部10のネットワーク/USBアダプタ11に差し込み、認証記憶装置12の指紋読取窓12aに押し当てるだけで、印刷可能な認証記憶装置12に記憶された印刷ジョブの一覧がネットワーク/USBアダプタ11の表示部11bに表示され、この印刷ジョブの一覧の中の所望の印刷ジョブを選択することにより所望の印刷ジョブの印刷をプリンタ13に行わせることができ、ここで、このシステムにおいては、指紋によるユーザ認証により正当な印刷権限を有していると判別された場合のみ印刷が可能になるので、印刷物が第三者によって持ち去られたり、または、その内容が見られてしまうというセキュリティ上の不都合は生じず、また、プリンタ13内には、認証判定の構成を設けないので、既に導入されているネットワーク環境を変更することなく、各種認証デバイスを採用することが可能になる。
【0087】
図8は、図1に示した認証印刷サーバ20の他の詳細構成例を示すブロック図である。なお、図8においては、図4に示したデータの流れを採用する場合の認証印刷サーバ20の構成例を示している。
【0088】
なお、この実施例においても、セキュリティ向上のために、認証記憶装置12には、所定のキーで暗号化された印刷データが記憶されている。図8においては説明の簡略化のために、図5に示した認証印刷サーバ20と同一の機能を果たす部分には図5で用いた符号と同一の符号を付する。
【0089】
図8において、この認証印刷サーバ20は、ネットワーク30とのインタフェースを構成するネットワークインタフェース部201、認証データ受付部204、認証処理部205、認証結果送信部206、印刷要求受付部214、対応関係記憶部210、プリンタ特定部211、印刷ログ記録部216、印刷指示部217を具備して構成される。
【0090】
ここで、対応関係記憶部210は、認証印刷部10内のネットワーク/USBアダプタ11とプリンタ13との対応関係を記憶する対応関係テーブルを記憶しており、プリンタ特定部211は、印刷要求受信部214で印刷要求を受け付け、認証処理205で認証処理した認証データがどのネットワーク/USBアダプタ11から送られたかにより上記対応関係テーブルを参照して印刷を許可するプリンタ13を特定する。
【0091】
また、印刷指示部217は、プリンタ特定部211で特定したプリンタ13に対して印刷指示を行う。
【0092】
また、印刷ログ記録部215は、印刷指示部217で指示した印刷指示に基づき印刷ログを記録する。
【0093】
認証データ受付部204、認証処理部205、認証結果送信部206の処理は、図5に示した認証印刷サーバ20の処理と同様である。
【0094】
図9は、図8に示した認証印刷サーバ20の処理を示すフローチャートである。
【0095】
図9において、認証印刷サーバ20は、認証印刷部10のネットワーク/USBアダプタ11に対する認証記憶装置12の接続を監視し、まず、認証印刷部10のネットワーク/USBアダプタ11に認証記憶装置12が接続されたかを調べる(ステップ901)。 ここで、ネットワーク/USBアダプタ11に認証記憶装置12が接続されていない場合は(ステップ901でNO)、ステップ901に戻り、認証印刷部10のネットワーク/USBアダプタ11に認証記憶装置12が接続されるのを待つ。
【0096】
ステップ901で、認証印刷部10のネットワーク/USBアダプタ11に認証記憶装置12が接続されたと判断されると(ステップ901でYES)、認証処理部205は、認証記憶装置12に格納されたユーザ認証プログラムを起動して認証記憶装置12で読み取った指紋データに基づき当該ユーザが印刷を許可する正当な印刷権限を有しているかのユーザ認証を行う。
【0097】
次に、このユーザ認証により印刷を許可するかを判断し(ステップ903)、印刷が許可できない場合は(ステップ903でNO)、このままこの処理を終了するが、印刷を許可すると判断されると(ステップ903でYES)、次に、印刷要求があるか、すなわち印刷要求受付部214で印刷要求を受け付けたかを調べる(ステップ904)。
【0098】
ここで、印刷要求がない場合は(ステップ904でNO)、ステップ904に戻り、印刷要求を待つ。
【0099】
ステップ904で、印刷要求があると判断されると(ステップ904でYES)、プリンタ特定部211で、印刷を許可するプリンタ13を特定し(ステップ905)、この特定したプリンタ13に対して印刷指示部127から印刷指示を行う(ステップ906)。
【0100】
その後、この印刷指示の基づき印刷ログを印刷ログ記録部216に記録し(ステップ907)、この処理を終了する。
【0101】
図10は、図1に示した認証印刷サーバ20を図8に示すように構成した場合の図1に示した印刷認証印刷部10の処理を示すフローチャートである。
【0102】
図10において、認証印刷部10では、ネットワーク/USBアダプタ11のUSB端子11aに認証記憶装置12を差し込み、認証記憶装置12の指紋読取窓12aにユーザの所定の指を押し当てることによりユーザ認証を行うと、まず、このユーザ認証により印刷が可能かを判断する(ステップ1001)。
【0103】
ここで、印刷が不可と判断されると(ステップ1001でNO)、このまま、この処理を終了するが、印刷が可能と判断されると(ステップ1001でYES)、認証記憶装置12から印刷データ(印刷ジョブ)を読み取り、ネットワーク/USBアダプタ11の表示部11bに印刷ジョブ一覧を表示する(ステップ1002)。
【0104】
次に、ネットワーク/USBアダプタ11の表示部11bに表示された印刷ジョブ一覧の中から所望の印刷ジョブを入力キー11cの操作により選択し(ステップ1003)、この選択した印刷ジョブの印刷要求を認証印刷サーバ20に対して行う(ステップ1004)。
【0105】
次に、認証印刷サーバ20から印刷指示があるかを調べ(ステップ1005)、印刷指示がない場合は、ステップ1005に戻り、印刷指示を待つが、認証印刷サーバ20から印刷指示があると(ステップ1005でYES)、認証記憶装置12から読み取った印刷指示に係わる印刷ジョブを復号化して印刷データを生成し(ステップ1008)、この印刷データをプリンタ13に送信して(ステップ1007)、この処理を終了する。
【0106】
このような構成によると、認証記憶装置12に記憶された印刷データは、認証印刷サーバ20を介さずに直接送信されるので、認証印刷サーバ20の構成を簡略化することができる。
【0107】
なお、上記実施例においては、プリンタ13を、認証記憶装置12が着脱自在に接続されるネットワーク/USBアダプタ11にUSB接続するように構成したが、このプリンタ13をネットワーク30に直接接続するように構成してもよい。
【0108】
図11は、このように構成したこの発明のに係わる認証印刷システムの他の概略構成を示すシステム構成図である。
【0109】
図11に示す構成においても、図1に示した認証印刷システムと同様に、複数の認証印刷部10−1、10−2、10−3、・・・10−nと、印象印刷サーバ20とをネットワーク30に接続して構成されるが、認証印刷部10−1に代表して示されるように、プリンタ13は、ネットワーク/USBアダプタ11にUSB接続されるのではなく、ネットワーク30に直接接続される。その他の構成は、図1に示した認証印刷システムと同様である。
【0110】
このような構成によると、印刷データ(印刷ジョブ)を一旦認証印刷サーバ20に送信する図3に示す構成に対応する構成においては、認証印刷サーバ20は、印刷データをネットワーク/USBアダプタ11を介さずに、ネットワーク30を介して直接プリンタ13に送信することになる。
【0111】
また、印刷データ(印刷ジョブ)を認証印刷サーバ20を介さずに直接送信する図4に示す構成に対応する構成においては、ネットワーク/USBアダプタ11は、認証記憶装置12から読み取った印刷データをネットワーク30を介してが認証印刷サーバ20は、印刷データをネットワーク/USBアダプタ11を介さずに、ネットワーク30を介してプリンタ13に送信することになる。
【0112】
このような構成によると、プリンタ13は、ネットワーク接続可能なプリンタであれば、USB接続可能なプリンタでよくなり、また、プリンタ13は、ネットワーク30に直接接続されるので、プリンタ13とネットワーク/USBアダプタ11との配置の自由度が高くなる。
【0113】
なお、上記実施例では、ユーザ認証をユーザの生体的特徴情報の1つである指紋を用いて行う場合を示したが、ユーザ認証をユーザの指紋以外の他の生体的特徴情報を用いる場合も同様に構成することができる。
【0114】
また、上記実施例においては、暗号化した印刷データ(印刷ジョブ)を認証記憶装置12に記憶し、認証データに含まれる公開キーにより復号化するように構成したが、この暗号化は、認証データの一部を印刷ジョブの暗号化、符号化のキーとして用いるように構成してもよい。
【0115】
また、ネットワーク30が情報漏洩の虞のない環境化にある場合には、上記印刷ジョブの暗号化、復号化は必ずしも必要ではない。
【産業上の利用可能性】
【0116】
この発明は、セキュリティ性を必要とする各種文書の印刷システムに適用することができる。
【0117】
この発明によれば、ユーザ認証を行うための認証データを入力する認証データ入力手段を有するとともに印刷データを記憶可能な可般記憶装置をネットワークに接続する接続装置と、ネットワークに接続され、可般記憶装置の認証データ入力手段から入力された認証データに基づき可般記憶装置に記憶された印刷データの印刷許可に関するユーザ認証を行うサーバ装置と、接続装置に対応して設けられ、サーバ装置でユーザ認証された可般記憶装置に記憶された印刷データに基づき印刷処理を行う印刷装置とを具備して構成したので、既に導入されているネットワーク環境を変更することなく、複数のプリンタからの印刷出力のセキュリティの管理を簡単な構成で確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0118】
【図1】この発明に係わる認証印刷システムの概略構成を示すシステム構成図である。
【図2】図1に示した認証印刷部の構成例を具体的に示す図である。
【図3】図1に示した認証印刷システムにおけるデータの流れの一例を示した図である。
【図4】図1に示した認証印刷システムにおけるデータの流れの他の例を示した図である。
【図5】図1に示した認証印刷サーバの詳細構成の一例を示すブロック図である。
【図6】図5に示した認証印刷サーバの処理を示すフローチャートである。
【図7】図1に示した認証印刷部の処理を示すフローチャートである。
【図8】図1に示した認証印刷サーバの他の詳細構成例を示すブロック図である。
【図9】図8に示した認証印刷サーバの処理を示すフローチャートである。
【図10】図1に示した印刷認証印刷部の他の処理を示すフローチャートである。
【図11】この発明に係わる認証印刷システムの他の概略構成を示すシステム構成図である。
【符号の説明】
【0119】
10、10−1、…10−m 認証印刷部
11 ネットワーク/USB(Universal Serial Bus)アダプタ
12 認証記憶装置
13 プリンタ
14 表示装置
20 認証印刷サーバ
30 ネットワーク
201 ネットワークインタフェース部
202 印刷ジョブ受付部
203 印刷ジョブ蓄積管理部
204 認証データ受付部
205 認証処理部
206 認証結果送信部
207 印刷ジョブ選択部
208 印刷ジョブ復号化部
209 印刷データ生成部
210 対応関係記憶部
211 プリンタ特定部
212 印刷データ送信部
213 印刷ジョブ一覧送信部
214 印刷要求受信部
215 アプリケーション実行部
216 印刷ログ記録部
217 印刷指示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ認証を行うための認証データを入力する認証データ入力手段を有するとともに印刷データを記憶可能な可般記憶装置をネットワークに接続する接続装置と、
前記ネットワークに接続され、前記可般記憶装置の前記認証データ入力手段から入力された認証データに基づき前記可般記憶装置に記憶された印刷データの印刷許可に関するユーザ認証を行うサーバ装置と、
前記接続装置に対応して設けられ、前記サーバ装置でユーザ認証された前記可般記憶装置に記憶された印刷データに基づき印刷処理を行う印刷装置と
を具備することを特徴とする認証印刷システム。
【請求項2】
前記可般記憶装置は、
前記認証データ入力手段で入力された認証データに基づきユーザ認証を行う認証プログラムを記憶し、
前記サーバ装置は、
前記可般記憶装置が前記接続装置に接続された際に、前記認証プログラムを実行してユーザ認証を行う
ことを特徴とする請求項1記載の認証印刷システム。
【請求項3】
前記可般記憶装置は、
USB接続可能な記憶装置であり、
前記接続装置は、
前記可般記憶装置を前記ネットワークに接続するネットワーク/USBコンバータ
を具備することを特徴とする請求項1または2記載の認証印刷システム。
【請求項4】
前記認証データ入力手段は、
指紋情報を読み取る指紋読取手段
を具備することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の認証印刷システム。
【請求項5】
前記印刷装置は、
USB接続可能な印刷装置であり、前記ネットワーク/USBコンバータを介して前記ネットワークに接続される
ことを特徴とする請求項3または4に記載の認証印刷システム。
【請求項6】
前記印刷装置は、
前記ネットワークに直接接続される
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の認証印刷システム。
【請求項7】
前記サーバ装置は、
前記可般記憶装置の認証データ入力手段により入力された認証データに基づき該可般記憶装置に記憶された印刷データの印刷許可に関するユーザ認証を行う認証処理手段と、
前記認証処理手段により印刷許可の認証がされた前記可般記憶装置に記憶された印刷データを前記可般記憶装置から読み出して蓄積管理する蓄積管理手段と、
前記蓄積管理手段に蓄積された印刷データを前記印刷装置に送信して印刷指示を行う印刷指示手段と
を具備することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の認証印刷システム。
【請求項8】
前記可般記憶装置に記憶された印刷データは、
前記特定のアプリケーションで作成されたデータであり、
前記サーバ装置は、
前記蓄積管理手段に蓄積された印刷データを前記印刷装置で解釈可能なデータに変換するために前記アプリケーションを保持している
ことを特徴とする請求項7記載の認証印刷システム。
【請求項9】
前記サーバ装置は、
前記可般記憶装置の認証データ入力手段により入力された認証データに基づき該可般記憶装置に記憶された印刷データの印刷許可に関するユーザ認証を行う認証処理手段と、
前記認証処理手段により印刷許可の認証がされた前記可般記憶装置に記憶された印刷データを前記可般記憶装置から読み出して前記印刷装置に送信する印刷指示手段と
を具備することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の認証印刷システム。
【請求項10】
前記可般記憶装置に記憶された印刷データは、
前記前記印刷装置で解釈可能なデータである
ことを特徴とする請求項9記載の認証印刷システム。
【請求項11】
前記サーバ装置は、
前記印刷指示に関するログ情報を記憶する記憶手段
を具備することを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の認証印刷システム。
【請求項12】
ユーザ認証プログラムを記憶するとともに印刷データを記憶する可般記憶装置をネットワークに接続する接続装置と、前記ネットワークに接続されたサーバ装置と、前記接続装置に対応して設けられた印刷装置とを有する認証印刷システムの制御方法において、
前記接続装置に前記可般記憶装置が接続された際に、前記サーバ装置は、可般記憶装置に記憶されたユーザ認証プログラムを実行して前記可般記憶装置に記憶された印刷データの印刷許可に関するユーザ認証を認証手段により行い、
前記認証処理手段により印刷許可の認証がされた前記可般記憶装置に記憶された印刷データを前記可般記憶装置から読み出して蓄積管理手段により蓄積管理し、
前記蓄積管理手段に蓄積された印刷データを印刷指示手段により前記印刷装置に送信して印刷指示を行う
ことを特徴とする認証印刷システムの制御方法。
【請求項13】
ユーザ認証プログラムを記憶するとともに印刷データを記憶する可般記憶装置をネットワークに接続する接続装置と、前記ネットワークに接続されたサーバ装置と、前記接続装置に対応して設けられた印刷装置とを有する認証印刷システムの制御方法において、
前記接続装置に前記可般記憶装置が接続された際に、前記サーバ装置は、可般記憶装置に記憶されたユーザ認証プログラムを実行して前記可般記憶装置に記憶された印刷データの印刷許可に関するユーザ認証を認証手段により行い、
前記認証処理手段により印刷許可の認証がされた前記可般記憶装置に記憶された印刷データを印刷指示手段により前記可般記憶装置から読み出して前記印刷装置に送信して印刷指示を行う
ことを特徴とする認証印刷システムの制御方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate


【公開番号】特開2006−268106(P2006−268106A)
【公開日】平成18年10月5日(2006.10.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−81658(P2005−81658)
【出願日】平成17年3月22日(2005.3.22)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】