説明

豆乳製造装置及び豆乳の製造方法

【課題】各工程が一槽の製造釜で行われるので、装置の小型化が可能になり、加熱は蒸気を製造釜内に噴射する加熱手段により行うので、装置の構成が簡単になる豆乳製造装置、及び該豆乳製造装置を用いる豆乳の製造方法を提供する。
【解決手段】豆乳製造装置1は、豆乳を製造する製造釜部2と、製造釜部2で製造された豆乳を展開するパレット部12と、蒸気を発生させて製造釜部2へ供給する蒸気発生部6と、蒸気の発生を制御する制御部8とを備える。製造釜部2は、原料が投入される本体21と、本体21の底部及び側面部を覆う二重ジャケット23とを備える。本体21には、攪拌軸41及び攪拌羽42を有する攪拌機4、蒸気通流管51及び蒸気噴射部52を備える加熱部5が挿入されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一槽の製造釜で豆乳を製造することが可能である小型の豆乳製造装置、及びこの豆乳製造装置を用いた豆乳の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
豆乳を製造する場合、まず、全粒大豆、脱皮大豆等の原料大豆を浸漬した後、又は浸漬せずにそのまま磨砕機にかけて磨砕する。この磨砕機による磨砕処理の温度は、酵素が働かず、かつ蛋白質の熱変性が生じない65℃〜78℃で行う。
磨砕によって呉が生じる。得られた呉は80℃以上に加熱し、90〜120℃で10秒〜3分程度加熱した後、冷却して豆乳とおからに固液分離する。固液分離した豆乳にニガリ等の凝固剤を添加すると豆腐が得られる。また、豆乳は略10℃に冷却されて、飲用とされる。
【0003】
特許文献1には、豆乳容器と豆乳蓋との間に濾過フィルタを挟持してシール固定し、豆乳蓋を本体上に載置してヒータにより加熱されるように構成された豆乳製造機の発明が開示されている。豆乳容器を本体に載置して大豆を粉砕し、その後、豆乳容器と豆乳蓋とを天地反転させて豆乳蓋を本体に載置して加熱すると、豆乳容器内の豆乳は完全に容器蓋に濾過されて溜まり、豆乳を、粉砕した大豆から分離することが出来る。
【特許文献1】特開2004−313017号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の豆乳製造装置は、上述したように、粉砕した大豆から豆乳を分離させる必要があり、そのための部材を要し、また、得られた豆乳を冷却するための装置等も要し、装置全体が大型化し、製造工程も煩雑であるという問題があった。
【0005】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、製造釜の側壁部及び底部を覆い、内部に気体又は液体が通流されて、製造釜を冷却する手段と、内部に蒸気が通される蒸気通流管、及び複数の噴射孔を有して蒸気を噴射させる蒸気噴射部を有する加熱手段とを備え、原料として大豆粉末を用いることにより、原料の投入、攪拌、加熱及び冷却が一槽の製造釜で行われるので、装置の小型化が可能になり、加熱は蒸気を製造釜内に噴射する加熱手段により行うので、装置の構成が簡単である豆乳製造装置を提供することを目的とする。
【0006】
また、本発明は、得られた豆乳を展開するパレットと該パレットの側壁部及び底部を覆い、内部に気体又は液体が通流されて、パレットを冷却する手段とを備えることにより、冷却の効率が良好である豆乳製造装置を提供することを目的とする。
【0007】
そして、本発明は、製造釜に、大豆粉末、水及び消泡剤を含む原料を投入し、攪拌手段により攪拌する工程と、加熱手段から蒸気を噴射させて、前記原料を略100℃で20〜30分加熱する工程と、加熱して得られた豆乳を静置して5〜10分熟成する工程と、釜冷却手段に水を通流させて豆乳を冷却する冷却工程とを有することにより、製造釜一槽のみを用いて、容易に、高品質の豆乳を製造することが出来る豆乳の製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
さらに、本発明は、豆乳を40〜65℃まで冷却する工程と、該工程により冷却された豆乳をパレットに展開させる工程と、パレットの側壁部及び底部を覆うパレット冷却手段の内部に冷却材を通流させて、豆乳をさらに冷却する工程とを有することにより、効率良く、安価に豆乳を冷却することが出来る豆乳の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
第1発明に係る豆乳製造装置は、内部に大豆粉末及び水を含む原料が投入される製造釜と、該製造釜の側壁部及び底部のうちの少なくとも一部を覆い、内部に気体又は液体が通流されて、前記製造釜を冷却する釜冷却手段と、前記製造釜に投入された原料を攪拌するための攪拌手段と、内部に蒸気が通される蒸気通流管、及び該蒸気通流管に連設され、複数の噴射孔を有して、該噴射孔から蒸気を噴射させる蒸気噴射部を有し、前記製造釜に挿入され、蒸気を噴射させて前記原料を加熱する加熱手段とを備えることを特徴とする。
【0010】
本発明においては、原料の投入、攪拌、加熱及び冷却が一槽の製造釜で行われるので、装置の小型化が可能になる。また、加熱は蒸気を製造釜内に噴射する加熱手段により行うので、装置の構成が簡単になる。
そして、原料として大豆粉末を用いるように構成されているので、豆乳とおからとを分離させる部材が不要である。
【0011】
第2発明に係る豆乳製造装置は、第1発明において、前記加熱手段により前記原料を加熱して得られた豆乳を、内部に通して冷却する冷却器を備えることを特徴とする。
【0012】
本発明においては、製造釜内で原料を加熱して得られた豆乳を効率良く冷却させることが出来る。
【0013】
第3発明に係る豆乳製造装置は、第1又は第2発明において、得られた豆乳を展開するパレットを備えることを特徴とする。
【0014】
本発明においては、製造釜内で原料を加熱して得られた豆乳を効率良く冷却させることが出来る。
【0015】
第4発明に係る豆乳製造装置は、第3発明において、前記パレットの側壁部及び底部のうちの少なくとも一部を覆い、内部に気体又は液体が通流されて、前記パレットを冷却するパレット冷却手段を備えることを特徴とする。
【0016】
本発明においては、豆乳をさらに効率良く冷却させることが出来る。
【0017】
第5発明に係る豆乳製造装置は、第1又は第4発明において、冷却材を冷却する冷凍機と、該冷凍機により冷却された冷却材を貯留する蓄冷タンクとを備え、前記蓄冷タンクに貯留された冷却材を、前記釜冷却手段又は前記パレット冷却手段に通流させるように構成されていることを特徴とする。
【0018】
本発明においては、釜冷却手段又はパレット冷却手段に、効率良く冷却材を通流させることが出来る。
【0019】
第6発明に係る豆乳製造装置は、第1乃至第5発明のいずれかにおいて、投入された水を加熱するヒータ、前記水の温度を検出する水温検出部、及び蓋部に取り付けられ、圧力に応答して排気する安全弁とを有し、蒸気を発生させて前記加熱手段の蒸気通流管に供給する蒸気発生部と、前記製造釜内の原料の温度を検出する原料温度検出部と、前記製造釜内の蒸気の温度を検出する蒸気温度検出部と、前記水温検出部、原料温度検出部及び蒸気温度検出部が検出した温度の情報を取得して、前記ヒータを制御することで、蒸気圧力、蒸気温度及び原料温度を制御する制御部とを備えることを特徴とする。
【0020】
本発明においては、蒸気圧力及び蒸気温度を一定に保持し、原料を一定温度で加熱することが出来るので、品質が良好である豆乳が得られる。
【0021】
第7発明に係る豆乳の製造方法は、第1発明の豆乳製造装置を用いて豆乳を製造する豆乳の製造方法であって、製造釜に、大豆粉末、水及び消泡剤を含む原料を投入し、攪拌手段により攪拌する工程と、加熱手段から蒸気を噴射させて、前記原料を略100℃で20〜30分、加熱する工程と、加熱して得られた豆乳を静置して、5〜10分熟成する工程と、釜冷却手段に水を通流させて、前記豆乳を冷却する冷却工程とを有することを特徴とする。
【0022】
本発明においては、製造釜一槽のみを用いて、容易に、高品質の豆乳を製造することが出来る。
そして、原料として大豆粉末を用いるので、豆乳とおからとを分離させる工程が不要である。
【0023】
第8発明に係る豆乳の製造方法は、第7発明において、前記冷却工程は、前記豆乳を40〜65℃まで冷却する工程であり、前記工程により冷却された豆乳をパレットに展開させる工程と、前記パレットの側壁部及び底部を覆うパレット冷却手段の内部に冷却材を通流させて、前記豆乳をさらに冷却する工程とを有することを特徴とする。
【0024】
本発明においては、2段階で豆乳を冷却するので、効率良く、安価に豆乳を冷却することが出来る。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、原料の投入、攪拌、加熱及び冷却が一槽の製造釜で行われるので、装置の小型化が可能になり、加熱は蒸気を製造釜内に噴射する加熱手段により行うので、装置の構成が簡単になる。
【0026】
また、本発明によれば、得られた豆乳を展開するパレットと、該パレットの側壁部及び底部を覆い、内部に気体又は液体が通流されて、パレットを冷却するパレット手段とを備えるので、冷却の効率が良好である。
【0027】
そして、本発明によれば、製造釜に、大豆粉末、水及び消泡剤を含む原料を投入し、攪拌手段により攪拌する工程と、加熱手段から蒸気を噴射させて、前記原料を略100℃で20〜30分、加熱する工程と、加熱して得られた豆乳を静置して、5〜10分熟成する工程と、釜冷却手段に水を通流させて、前記豆乳を冷却する冷却工程とを有するので、製造釜一槽のみを用いて、容易に、高品質の豆乳を製造することが出来る。
【0028】
さらに、本発明によれば、豆乳を40〜65℃まで冷却する工程と、該工程により冷却された豆乳をパレットに展開させる工程と、パレットの側壁部及び底部を覆うパレット冷却手段の内部に冷却材を通流させて、豆乳をさらに冷却する工程とを有するので、効率良く、安価に豆乳を冷却することが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る豆乳製造装置1を示す模式図である。
【0030】
豆乳製造装置1は、豆乳を製造する製造釜部2と、製造釜部2で製造された豆乳を展開するパレット部12と、蒸気を発生させて製造釜部2へ供給する蒸気発生部6と、蒸気の発生を制御する制御部8とを備える。
【0031】
ステンレス製の製造釜部2は、円筒状を有し、原料が投入される本体21と、本体21の開口部を閉塞する蓋部22と、本体21の底部及び側面部を覆う二重ジャケット23とを備える。蓋部22には、本体21内の蒸気を排出する排気管24が立設されている。二重ジャケット23は給水口25と排水口31とを備え、内部に水が通流されるように構成されている。電磁弁27を開くことで、給水管26を通流された水が給水口25から二重ジャケット23内に供給され、内部を循環して排水口31から排水管32を通流されて排出される。
本体21内の上側には、熱電対91及び検出部92を有する蒸気温度センサ9が配置され、本体21の高さ方向中央部の周縁側には、熱電対10a及び検出部10bを有し、豆乳Mの温度を検出する豆乳温度センサ10が配置されている。
【0032】
本体21には、攪拌軸41及び攪拌羽42を有する攪拌機4が挿入されている。攪拌軸41がモータ(図示せず)により回転されることで、攪拌羽42が回転し、本体21内に投入された原料が攪拌される。
本体21には、加熱部5が挿入されている。図2は、加熱部5の端部を示す裏面図である。加熱部5は、内部に蒸気が通される蒸気通流管51と、蒸気通流管51に連設され、リングを内側で複数箇所、橋渡しした形状を有し、複数の噴射孔53,53…を有する蒸気噴射部52とを備える。
【0033】
ステンレス製のパレット部12は、直方体状の本体12aと、蓋部12bと、本体12aの底部及び側面部を覆う二重ジャケット12cとを備える。蓋部12bには、本体12a内の蒸気を排出する排気管12dが立設されている。製造釜部2の本体21内で製造された豆乳Mは、電磁弁29を開くことで、排出管28を通流されてパレット部12で展開される。パレット部12で展開されて冷却された豆乳Mは、弁12fを開くことで、排出管12eを通流されてハンドル充填容器13へ供給される。本体21内で製造された豆乳Mは、弁30を開くことでも外部へ排出される。
【0034】
蒸気発生部6は、円筒状を有し、水Wが導入される本体61と、本体61の開口部を閉塞する蓋部62と、本体61の底部及び側面部を覆う二重ジャケット67とを備える。二重ジャケット67には、弁66を開くことで、導入管65から気体又は液体が導入されるように構成されている。
本体61内には、ヒータ7が挿入され、本体61に導入された水がヒータ7により加熱されて、蒸気が発生する。蓋部62の周縁部には、加熱部5の蒸気通流管51が接続されており、蒸気発生部6で発生した蒸気は、圧力調整弁55及びニードル弁54により圧力を一定の大きさに維持された状態で、製造釜部2の本体21へ供給される。蓋部62の周縁部の反対側には、リリーフ弁64が設けられており、圧力が上昇した場合に開いて、蒸気逃し管63から蒸気が排気されるように構成されている。
本体61内の底部側には、熱電対11a及び検出部11bを有し、本体61内の水Wの水温を検出する水温センサ11が配置されている。
【0035】
制御部8には、蒸気温度センサ9、豆乳温度センサ10及び水温センサ11の検出値が入力される。制御部8は、入力された検出値に基づき、ヒータ7の電源をオン−オフ制御し、本体61内の熱水温度が120〜130℃となるようにして蒸気圧力を制御し、豆乳Mの品質に影響を及ぼす蒸気温度及び豆乳Mの温度が上限値を越えないように制御する。例えば、蒸気温度の上限値を105℃とし、豆乳Mの温度の上限値を95℃とする。
【0036】
図3は、実施の形態1に係る豆乳製造装置1を用いて豆乳を製造する方法を示す模式図である。
まず、大豆粉末、水及び例えば牛脂エステル等の消泡剤を含む原料Sを製造釜部2の本体21へ投入し、攪拌機4により攪拌する(図3(a))。
次に、水温センサ11により検出される、蒸気発生部6の本体61内の熱水温度が120〜130℃となり、蒸気温度センサ9により検出される、製造釜部2の本体21内の蒸気温度が105℃となり、豆乳温度センサ10により検出される、原料Sの温度が95〜100℃となるように、制御部8がヒータ7を制御して蒸気を発生させ、製造釜部2へ蒸気を供給して、原料Sを20〜30分、加熱する(図3(b))。これにより豆乳Mが得られる
【0037】
そして、蒸気の供給を停止して、そのまま5〜10分静置し、熟成させる(図3(c))。次に、水、氷水及びグリコール等の冷却材を二重ジャケット23の内部に通流させ、攪拌機4により豆乳Mを攪拌しながら冷却する(図3(d))。
最後に、豆乳Mをパレット部12に展開して、さらに冷却する(図3(e))。冷却された豆乳Mはハンドル充填容器13へ収容される。
【0038】
なお、(e)の工程を行わず、(d)の工程のみで豆乳Mを冷却することにしてもよい。例えば豆乳Mの量が12.2Lである場合、冷凍能力が3kWである冷凍機を用い、冷水を34L通流させたとき、20分で豆乳Mの温度が100℃から10℃まで下がる。
【0039】
本実施の形態においては、原料の投入、攪拌、加熱及び冷却が一槽の製造釜で行われるので、装置の小型化が可能になる。また、加熱は蒸気を製造釜内に噴射する加熱手段により行うので、装置の構成が簡単になる。
そして、蒸気圧力及び蒸気温度を一定に保持し、原料を一定温度で加熱することが出来るので、品質が良好である豆乳が得られる。
なお、本実施の形態においては、製造釜2の本体21を二重ジャケット23が覆う構成にしているが、これに限定されず、二重ジャケット23の代わりに、本体21に、本体21の底部及び側壁部を冷却する冷却部を一体形成することにしてもよい。
また、パレット部12は横置きタイプのものに限定されず、縦置きタイプのものであってもよい。
【0040】
実施の形態2.
図4は、本発明の実施の形態2に係る豆乳製造装置の一部を示す模式図である。図中、図1と同一部分は同一符号を付して説明を省略する。
実施の形態2の豆乳製造装置は、冷却器14を備える。
製造釜部2で製造された豆乳Mは、電磁弁29を開くことで、外部へ排出され、冷却器14の内部を通されて、冷却された上で、パレット部12で展開される。
【0041】
本実施の形態においては、製造釜内で原料を加熱して得られた豆乳を効率良く冷却させることが出来る。
【0042】
実施の形態3.
図5は、本発明の実施の形態3に係る豆乳製造装置の一部を示す模式図である。図中、図1と同一部分は同一符号を付して説明を省略する。
実施の形態3の豆乳製造装置は、蓄冷タンク15及び冷凍機16を備える。冷凍機16内では氷水、グリコール等の冷却材Cが冷却され、蓄冷タンク15内に貯留されている。蓄冷タンク15内に貯留された冷却材Cは、弁17を開くことで、二重ジャケット12c内を通流される。
【0043】
図6は、実施の形態3に係る豆乳製造装置を用いて豆乳を製造する方法を示す模式図である。
まず、大豆粉末、水及び例えば牛脂エステル等の消泡剤を含む原料Sを製造釜部2の本体21へ投入し、攪拌機4により攪拌する(図6(a))。
次に、原料Sの温度が95〜100℃となるように、制御部8がヒータ7を制御して蒸気を発生させ、製造釜部2へ蒸気を供給して、原料Sを20〜30分、加熱する(図6(b))。これにより、豆乳Mが得られる。
【0044】
そして、蒸気の供給を停止して、そのまま5〜10分静置し、熟成させる(図6(c))。次に、水を二重ジャケット23の内部に通流させ、攪拌機4により豆乳Mを攪拌しながら略40℃まで冷却する(図6(d))。
最後に、豆乳Mをパレット部12に展開し、二重ジャケット12c内に、前記蓄冷タンク15に貯留された冷却材を通流させて、豆乳Mをさらに略10℃まで冷却する(図6(e))。冷却された豆乳Mはハンドル充填容器13へ収容する。
【0045】
本実施の形態においては、2段階で豆乳を冷却するので、効率良く、安価に豆乳を冷却することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の実施の形態1に係る豆乳製造装置を示す模式図である。
【図2】加熱部の端部を示す裏面図である。
【図3】実施の形態1に係る豆乳製造装置を用いて豆乳を製造する方法を示す模式図である。
【図4】本発明の実施の形態2に係る豆乳製造装置の一部を示す模式図である。
【図5】本発明の実施の形態3に係る豆乳製造装置の一部を示す模式図である。
【図6】実施の形態3に係る豆乳製造装置を用いて豆乳を製造する方法を示す模式図である。
【符号の説明】
【0047】
1 豆乳製造装置
2 製造釜部
21 本体
22 蓋部
23 二重ジャケット
24 排気管
25 給水口
26 給水管
27 電磁弁
28 排出管
29 電磁弁
31 排水口
32 排水管
4 攪拌機
41 攪拌軸
42 攪拌羽
5 加熱部
51 蒸気通流管
52 蒸気噴射部
53 噴射孔
54 ニードル弁
55 圧力調整弁
6 蒸気発生部
61 本体
62 蓋部
63 蒸気逃し管
64 リリーフ弁
65 導入管
66 弁
67 二重ジャケット
7 ヒータ
8 制御部
9 蒸気温度センサ
10 豆乳温度センサ
11 水温センサ
12 パレット部
12a 本体
12b 蓋部
12c 二重ジャケット
13 ハンドル充填容器
14 冷却器
15 蓄冷タンク
16 冷凍機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に大豆粉末及び水を含む原料が投入される製造釜と、
該製造釜の側壁部及び底部のうちの少なくとも一部を覆い、内部に気体又は液体が通流されて、前記製造釜を冷却する釜冷却手段と、
前記製造釜に投入された原料を攪拌するための攪拌手段と、
内部に蒸気が通される蒸気通流管、及び該蒸気通流管に連設され、複数の噴射孔を有して、該噴射孔から蒸気を噴射させる蒸気噴射部を有し、前記製造釜に挿入され、蒸気を噴射させて前記原料を加熱する加熱手段と
を備えることを特徴とする豆乳製造装置。
【請求項2】
前記加熱手段により前記原料を加熱して得られた豆乳を、内部に通して冷却する冷却器を備える請求項1に記載の豆乳製造装置。
【請求項3】
得られた豆乳を展開するパレットを備える請求項1又は2に記載の豆乳製造装置。
【請求項4】
前記パレットの側壁部及び底部のうちの少なくとも一部を覆い、内部に気体又は液体が通流されて、前記パレットを冷却するパレット冷却手段を備える請求項3に記載の豆乳製造装置。
【請求項5】
冷却材を冷却する冷凍機と、
該冷凍機により冷却された冷却材を貯留する蓄冷タンクと
を備え、
前記蓄冷タンクに貯留された冷却材を、前記釜冷却手段又は前記パレット冷却手段に通流させるように構成されている請求項1又は4に記載の豆乳製造装置。
【請求項6】
投入された水を加熱するヒータ、
前記水の温度を検出する水温検出部、
及び蓋部に取り付けられ、圧力に応答して排気する安全弁と
を有し、蒸気を発生させて前記加熱手段の蒸気通流管に供給する蒸気発生部と、
前記製造釜内の原料の温度を検出する原料温度検出部と、
前記製造釜内の蒸気の温度を検出する蒸気温度検出部と、
前記水温検出部、原料温度検出部及び蒸気温度検出部が検出した温度の情報を取得して、前記ヒータを制御することで、蒸気圧力、蒸気温度及び原料温度を制御する制御部と
を備える請求項1乃至5のいずれかに記載の豆乳製造装置。
【請求項7】
請求項1に記載の豆乳製造装置を用いて豆乳を製造する豆乳の製造方法であって、
製造釜に、大豆粉末、水及び消泡剤を含む原料を投入し、攪拌手段により攪拌する工程と、
加熱手段から蒸気を噴射させて、前記原料を略100℃で20〜30分、加熱する工程と、
加熱して得られた豆乳を静置して、5〜10分熟成する工程と、
釜冷却手段に水を通流させて、前記豆乳を冷却する冷却工程と
を有することを特徴とする豆乳の製造方法。
【請求項8】
前記冷却工程は、前記豆乳を40〜65℃まで冷却する工程であり、
前記工程により冷却された豆乳をパレットに展開させる工程と、
前記パレットの側壁部及び底部を覆うパレット冷却手段の内部に冷却材を通流させて、前記豆乳をさらに冷却する工程と
を有する請求項7に記載の豆乳の製造方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2007−295888(P2007−295888A)
【公開日】平成19年11月15日(2007.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−128370(P2006−128370)
【出願日】平成18年5月2日(2006.5.2)
【出願人】(597067699)
【出願人】(598084895)株式会社アイテック (24)
【出願人】(501493532)
【Fターム(参考)】