説明

走行車両のボンネット支持構造

【課題】 開放支持具の反力でボンネットサポートが後方に倒されるのを防止できて、ボンネットの前部をトラクタ車体にラッチで係合できなくなるのを防ぐようにする。
【解決手段】 フューエルタンクを支持するタンク支持台がエンジン上方にボンネットサポートの上下方向中途部から前方に設けられ、タンク支持台がエンジンの上部に連結され、ボンネットを開方向に付勢する開放支持具がボンネット内に後上がり方向に配置されて、開放支持具の前端がタンク支持台に連結されると共に後端がボンネットに連結され、ボンネットサポートの上部とボンネットの後方に設けられたステアリング支持部材とが連結されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トラクタ等の走行車両のボンネット支持構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
トラクタ等の走行車両には、エンジン、クラッチハウジング及びミッションケースを直結したトラクタ車体にボンネットサポートが立設され、ボンネットサポートの上端部に、ボンネットの天壁部側の後端部が左右方向の支持軸廻りに開閉自在に支持され、ボンネットを開方向に付勢する開放支持具(ガスダンパー)がボンネット内に配置されたものがある(例えば特許文献1)。この種の従来の走行車両のボンネット支持構造では、ボンネットサポートの下部がトラクタ車体に固定され、ボンネットサポートの中途部がエンジン等に連結されていた(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−320504号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従って、従来では、ボンネットサポートの下部がトラクタ車体に固定され、ボンネットサポートの中途部がエンジン等に連結されているのみであったため、ボンネットの枢支部乃至ボンネットサポートの上端部が開放支持具の反力で後方に押されて、ボンネットサポートが後方に変形して倒れてしまい、ボンネットの前端側に設けられたロック機構のラッチの位置が合わなくなり、ボンネットを閉塞状態でトラクタ車体にラッチで係合することが困難になるという問題があった。
本発明は上記問題点に鑑みて、開放支持具の反力でボンネットサポートが後方に倒されるのを防止できて、ボンネットの前部を閉塞状態でトラクタ車体にラッチで係合できなくなるのを防ぐようにしたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この技術的課題を解決する本発明の技術的手段は、エンジン、クラッチハウジング及びミッションケースを直列に連結したトラクタ車体にボンネットサポートが立設され、ボンネットサポートに、エンジンを覆うボンネットの後部が開閉自在に枢支され、ボンネットの前部を該ボンネットの閉塞状態でトラクタ車体にラッチで係合するようにした走行車両のボンネット支持構造であって、
フューエルタンクを支持するタンク支持台がエンジン上方にボンネットサポートの上下方向中途部から前方に設けられ、タンク支持台がエンジンの上部に連結され、ボンネットを開方向に付勢する開放支持具がボンネット内に後上がり方向に配置されて、開放支持具の前端がタンク支持台に連結されると共に後端がボンネットに連結され、ボンネットサポートの上部とボンネットの後方に設けられたステアリング支持部材とが連結されている点にある。
【0006】
また、本発明の他の技術的手段は、前記ボンネットサポートは、トラクタ車体に立設した左右一対の支持脚と支持脚の上端部間を連結する横連結板とを有する下部枠と、この下部枠上に固定された左右一対の側板部と側板部の上端間を連結する上板部とを有する門型の上部枠とを備え、
上部枠の上板部とステアリング支持部材とが連結体により連結され、左右一対の側板部の中途部間に平面視コの字状の連結枠体が後方に突設され、連結枠体の後端部が連結体の下部に連結固定され、
前記タンク支持台に載置固定したフューエルタンクの後部が上部枠内を通ってボンネットサポートの後方に突出されて、フューエルタンクの左右及び上方移動が規制されている点にある。
【0007】
また、本発明の他の技術的手段は、タンク支持台の左右方向の一方側に広い前後幅で下方に凹んだ幅広凹み部が設けられると共に、タンク支持台の左右方向の他方側に狭い前後幅で下方に凹んだ幅狭凹み部が設けられていて、幅広凹み部)と幅狭凹み部とによって、タンク支持台の左右方向の中途部が左右方向に段違いに形成されている点にある。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ボンネットサポートの上部がステアリング支持部材と連結され、タンク支持台がボンネットサポートの上下方向中途部から前方に設けられ、タンク支持台がエンジンの上部に連結されているので、ボンネットの枢支部乃至ボンネットサポートの上端部が開放支持具の反力で後方に押されても、ボンネットサポートが後方に倒れるのを防止できる。このため、ボンネットの前部側に設けられたラッチの位置が合わなくなってボンネットの前部をトラクタ車体にラッチで係合できなくなるのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の一実施形態を示すトラクタ前部の側面図である。
【図2】同トラクタ前部の平面図である。
【図3】同ボンネット後部及びボンネット後方の側面図である。
【図4】同ボンネットサポート及びその後方部分の平面図である。
【図5】同ボンネットサポート及びその後方部分の側面図である。
【図6】同ボンネットサポート部分の背面図である。
【図7】同タンク支持台及びマフラーの平面図である。
【図8】同タンク支持台の側面図である。
【図9】同タンク支持台の背面図である。
【図10】同フューエルタンクの平面図である。
【図11】同フューエルタンクの側面図である。
【図12】同フューエルタンクの背面図である。
【図13】同タンク支持台及びフューエルタンクの平面図である。
【図14】同タンク支持台及びフューエルタンクの側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1はトラクタの前部を示し、同図において、トラクタ車体(走行車体)1はエンジン2、クラッチハウジング3、ミッションケース4、前車軸フレーム5等を直列に連結して構成されている。エンジン2から前方へ延出して設けられた前車軸フレーム5の上方には、エンジン2をはじめ、その周辺に付設される各種機器類やエンジン2補機等の搭載機器を覆うボンネット7が設けられている。
ボンネット7の後方にパネルカバー8が設けられ、パネルカバー8の後方のトラクタ車体1上には、図示省略のキャビンが設けられ、このキャビン内にステアリングハンドル10及び運転席を配置した操縦室が形成されている。
【0011】
ボンネット7内の後部のエンジン2上方にタンク支持台12とタンク支持台12に載置固定したフューエルタンク13とマフラー14とが設けられている。タンク支持台12及びフューエルタンク13はボンネット7内の前後方向中央部から後方に配置され、タンク支持台12及びフューエルタンク13の後部はボンネット7よりも後方に突出されて、パネルカバー8内に配置されている。マフラー14はタンク支持台12及びフューエルタンク13の前部の左側に配置されている。
図1〜図3に示すように、ボンネット7は、天壁部7aと左右一対の側壁部7bとを有する断面コ字状に形成されている。また、ボンネット7の前部にグリル部15が一体的に取り付けられている。
【0012】
図3〜図6において、ボンネット7の直ぐ後方又は後端部に、トラクタ車体1のクラッチハウジング3等に立設したボンネットサポート17が設けられている。ボンネットサポート17は、クラッチハウジング3等に立設した左右一対の支持脚18と支持脚18の上端間に連結した横連結板19とを有する下部枠20と、この下部枠20上に固定された左右一対の側板部22と側板部22の上端間を連結する上板部23とを有する門型の上部枠24とを備え、左右一対の側板部22の下端が横連結板19の左右両端部にボルト等の締結具26により連結固定されている。
【0013】
ボンネットサポート17の上部枠24の上端部の左右両側に、左右一対の支持腕28が前方に突設され、支持腕28間に左右方向の支持軸29が連結されている。
図3及び図5に示すように、ボンネット7の後端部に天壁部7a下面から左右一対の側壁部7bの内面に亘ってコの字状の補強枠31が固設されている。補強枠31の上部に左右一対の係合片32が固設され、左右一対の係合片32に係合溝33が設けられており、係合片32の係合溝33に前記支持軸29が挿通され、これにより、ボンネットサポート17の上端部に、ボンネット7の天壁部7a側の後端部が左右方向の支持軸29廻りに開閉自在に支持されている。従って、ボンネットサポート17に、ボンネット7の後部が開閉自在に枢支されており、ボンネット7は天壁部7aと側壁部7bだけでなくグリル部15もが、支持軸29廻りに上下方向に揺動自在になっている。ボンネット7が閉まった状態は、グリル部15の内側に設けられた図示省略のロック機構等のラッチでボンネット7の前部をトラクタ車体1に係合することよって保持されるようになっている。
【0014】
図1〜図3に示すように、ボンネット7を開方向に付勢する開放支持具35がボンネット7内に設けられている。開放支持具35はガススプリング等により構成されて、フューエルタンク13の右側方に後上がりに傾斜して配置され、開放支持具35の後端がボンネット7の天壁部7aの後側中途部に連結され、開放支持具35の前端がブラケット37及び取付部材38を介してタンク支持台12の前部及びエンジン2に連結されている。
図3〜図5に示すように、ボンネット7の後方にステアリングハンドル10を支持するステアリング支持部材41が設けられ、ステアリング支持部材41はトラクタ車体1のミッションケース4等に立設されている。ステアリング支持部材41は、左右一対の側枠板42と左右一対の側枠板42を連結する連結杆43と側枠板42間に設けた支持板44とを備え、左右一対の側枠板42の上部前端同士が前連結板45により連結され、左右一対の側枠板42の下端部がミッションケース4にボルト等で固定され、支持板44にステアリングハンドル10を支持するハンドルポスト46が後上がりに突設されている。
【0015】
図3〜図6に示すように、上部枠24の上板部23とステアリング支持部材41とが連結体49により連結されている。連結体49の上端部は上板部23の左右方向の中央部に溶接等により固着され、連結体49の下端部はボルト等の締結具50により前連結板45の上端部に固定されている。左右一対の側板部22の中途部間に平面視コの字状の連結枠体51が後方に突設され、連結枠体51の後端部が連結体49の下部に溶接等により連結固定されている。上部枠24の上板部23の左右両側とステアリング支持部材41の左右一対の側枠板42とが左右一対の連結部材52により連結されている。
【0016】
パネルカバー8はボンネットサポート17、タンク支持台12及びフューエルタンク13後部、ステアリング支持部材41、ハンドルポスト46の下部側を覆っている。
ボンネットサポート17の上部枠24の外周に門型の閉塞板54が固設され、閉塞板54はフューエルタンク13後部とパネルカバー8との間を塞いでエンジン2の熱風が操縦部側に流れないように遮断している。
図7〜図9、図13,図14に示すように、タンク支持台12は前板12aと中間板12bと後板12cとを溶接等により接合してなり、タンク支持台12の前部側が、左右幅が小さい小幅タンク支持部56とされ、タンク支持台12の後部側が、小幅タンク支持部56よりも左右方向一方側(左側)に突出して左右幅が大となった大幅タンク支持部57とされている。大幅タンク支持部57の左右方向の一方側(左側)に広い前後幅で下方に凹んだ幅広凹み部58が設けられると共に、大幅タンク支持部57の左右方向の他方側の後部に狭い前後幅で下方に凹んだ幅狭凹み部59が設けられている。幅広凹み部58と幅狭凹み部59とによって、大幅タンク支持部57の左右方向の中途部が左右方向に段違いに形成されている。従って、大幅タンク支持部57の左右方向の中途部に段差部Aが形成されている。
【0017】
エンジン2の上方であってタンク支持台12の小幅タンク支持部56の側方でかつ大幅タンク支持部57の前記左右方向一方側の前方にマフラー14が配置されている。タンク支持台12の後端部とボンネットサポート17の下部側とがボルト等の締結具61により連結固定され、ボンネットサポート17の上下方向中途部からタンク支持台12が前方に設けられ、タンク支持台12の前部が取付板62及び取付部材38を介してエンジン2の上部に連結固定されている。取付板62はタンク支持台12の前部の右側に下方突設され、ボルト等の締結具によりエンジン2に固定されている。取付部材38はエンジン2にボルト等の締結具で固定されると共に、ボルト等の締結具でタンク支持台12の後部下面の左側に固定され、取付部材38に前記開放支持具35のブラケット37がボルト等の締結具で固定されている。
【0018】
タンク支持台12の前部の左端側に遮蔽板64が突設され、遮蔽板64はマフラー14の熱がフューエルタンク13に伝わらないようにマフラー14とフューエルタンク13との間を遮蔽している。
図10〜図14に示すように、フューエルタンク13はタンク支持台12上に載置してバンド等で固定されている。フューエルタンク13はタンク支持台12の形状に対応しており、フューエルタンク13の前部側が左右幅が小さい小幅タンク部66とされ、フューエルタンク13の後部側が小幅タンク部66よりも左右方向一方側(左側)に突出して左右幅が大となった大幅タンク部67とされている。大幅タンク部67の左右方向の一方側(左側)に広い前後幅で下方に膨出した幅広膨出部68が設けられ、大幅タンク部67の左右方向の他方側の後部に狭い前後幅で下方に膨出した幅狭膨出部69が設けられ、幅広膨出部68と幅狭膨出部69は左右に連続して形成されている。フューエルタンク13の後部に給油口70が上方突設され、給油口70はボンネット7の天壁部7aの後部から挿通孔を介して上方に突出されている。図1に示すように、フューエルタンク13の後部が上部枠24内を通ってボンネットサポート17の後方に突出され、図6に鎖線で示すように、上部枠24とフューエルタンク13の後部との間にクッション材73が介在されて、フューエルタンク13の左右及び上方移動がボンネットサポート17により規制されている。なお、クッション材73に代えて上部枠24とフューエルタンク13の後部との間に他の充填材等を介在するようにしてもよいし、上部枠24とフューエルタンク13の後部との間にないにも介在することなく、フューエルタンク13の左右及び上方移動をボンネットサポート17により直接規制するようにしてもよい。
【0019】
上記実施の形態によれば、ボンネット7を開く場合は、ボンネット7のロック機構を外してボンネット7の前側を上方に押圧することにより、開放支持具35が伸長動作しながらボンネット7を開方向に付勢し、ボンネット7が支持軸29廻りに上方側に揺動して、ボンネット7が軽い力でスムーズに開放する。また、ボンネット7を閉じる場合は、ボンネット7の前側を下方に引っ張ることにより、開放支持具35が縮小動作しながらボンネット7を開方向に付勢し、ボンネット7が左右一対の取付部材38と共に支持軸29廻りに下方側に揺動して、ボンネット7がスムーズに閉じる。
【0020】
そして、本実施の形態の場合、ボンネットサポート17の上部側がステアリング支持部材41と連結され、ボンネットサポート17の下部側がタンク支持台12と連結されているので、ボンネット7の支持軸29乃至ボンネットサポート17の上端部が開放支持具35の反力で後方に押されても、ボンネットサポート17が後方に倒れるのを防止でき、ボンネット7の前端側に設けられたボンネット7のロック機構等のラッチの位置が合わなくなってボンネットの前部をトラクタ車体にラッチで係合できなくなるのを防ぐことができる。
【0021】
また、ボンネットサポート17の上部枠24の上板部23とステアリング支持部材41とが連結体49により連結され、左右一対の側板部22の中途部間に平面視コの字状の連結枠体51が後方に突設され、連結枠体51の後端部が連結体49の下部に連結固定されているので、連結体49と連結枠体51でボンネットサポート17の上部側とステアリング支持部材41とを強固に連結することができ、ボンネットサポート17の上部側の剛性を高めて、ボンネットサポート17が後方に倒れるのをより確実に防止できるし、ボンネットサポート17の上部側とステアリング支持部材41とを相互に補強することができる。
【0022】
また、タンク支持台12の前部側が小幅タンク支持部56とされ、タンク支持台12の後部側が大幅タンク支持部57とされ、大幅タンク支持部57の左右方向の一方側に幅広凹み部58が設けられると共に、大幅タンク支持部57の左右方向の他方側の後部に幅狭凹み部59が設けられていて、幅広凹み部58と幅狭凹み部59とによって、大幅タンク支持部57の左右方向の中途部が左右方向に段違いに形成されているので、エンジン2の上方の狭い空間にフューエルタンク13と共にマフラー14を配置することができるし、大幅タンク支持部57の幅広凹み部58と幅狭凹み部59とによって、フューエルタンク13を効果的に容量アップすることができる。しかも、大幅タンク支持部57の左右方向の中途部が左右方向に段違いに形成されていることによって、タンク支持台12の縦方向の剛性をアップすることができる。また、タンク支持台12の後端部とボンネットサポート17の下部側とが連結固定され、タンク支持台12の前部がエンジン2に固定されているので、タンク支持台12をボンネットサポート17の補強部材として有効に使用することが可能になる。
【0023】
なお、前記実施の形態では、トラクタのボンネット支持構造に本願発明を適用実施しているが、本願発明のボンネット支持構造はトラクタ以外のバックホーその他の作業機にも適用実施することができる。
【産業上の利用可能性】
【0024】
トラクタ、バックホー等の走行車両のボンネットに利用できる。
【符号の説明】
【0025】
1 走行車体(トラクタ車体)
2 エンジン
3 クラッチハウジング
4 ミッションケース
7 ボンネット
7a 天壁部
10 ステアリングハンドル
12 タンク支持台
13 フューエルタンク
14 マフラー
17 ボンネットサポート
18 支持脚
19 横連結板
20 下部枠
22 側板部
23 上板部
24 上部枠
29 支持軸
35 開放支持具
37 ブラケット
38 取付部材
41 ステアリング支持部材
49 連結体
51 連結枠体
56 小幅タンク支持部
57 大幅タンク支持部
58 幅広凹み部
59 幅狭凹み部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エンジン(2)、クラッチハウジング(3)及びミッションケース(4)を直列に連結したトラクタ車体(1)にボンネットサポート(17)が立設され、ボンネットサポート(17)に、エンジン(2)を覆うボンネット(7)の後部が開閉自在に枢支され、ボンネット(7)の前部を該ボンネット(7)の閉塞状態でトラクタ車体(1)にラッチで係合するようにした走行車両のボンネット支持構造であって、
フューエルタンク(13)を支持するタンク支持台(12)がエンジン(2)上方にボンネットサポート(17)の上下方向中途部から前方に設けられ、タンク支持台(12)がエンジン(2)の上部に連結され、ボンネット(7)を開方向に付勢する開放支持具(35)がボンネット(7)内に後上がり方向に配置されて、開放支持具(35)の前端がタンク支持台(12)に連結されると共に後端がボンネット(7)に連結され、ボンネットサポート(17)の上部とボンネット(7)の後方に設けられたステアリング支持部材(41)とが連結されていることを特徴とする走行車両のボンネット支持構造。
【請求項2】
前記ボンネットサポート(17)は、トラクタ車体(1)に立設した左右一対の支持脚(18)と支持脚(18)の上端部間を連結する横連結板(19)とを有する下部枠(20)と、この下部枠(20)上に固定された左右一対の側板部(22)と側板部(22)の上端間を連結する上板部(23)とを有する門型の上部枠(24)とを備え、
上部枠(24)の上板部(23)とステアリング支持部材(41)とが連結体(49)により連結され、左右一対の側板部(22)の中途部間に平面視コの字状の連結枠体(51)が後方に突設され、連結枠体(51)の後端部が連結体(49)の下部に連結固定され、
前記タンク支持台(12)に載置固定したフューエルタンク(13)の後部が上部枠(24)内を通ってボンネットサポート(17)の後方に突出されて、フューエルタンク(13)の左右及び上方移動が規制されていることを特徴とする請求項1に記載の走行車両のボンネット支持構造。
【請求項3】
タンク支持台(12)の左右方向の一方側に広い前後幅で下方に凹んだ幅広凹み部(58)が設けられると共に、タンク支持台(12)の左右方向の他方側に狭い前後幅で下方に凹んだ幅狭凹み部(59)が設けられていて、幅広凹み部(58)と幅狭凹み部(59)とによって、タンク支持台(12)の左右方向の中途部が左右方向に段違いに形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の走行車両のボンネット支持構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2011−932(P2011−932A)
【公開日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−144303(P2009−144303)
【出願日】平成21年6月17日(2009.6.17)
【出願人】(000001052)株式会社クボタ (4,415)
【Fターム(参考)】