説明

車両用ブレーキ装置

【課題】ブレーキ操作子の操作に応じて液圧を出力するマスタシリンダおよび車輪ブレーキ間の連通・遮断を切換える第1電磁開閉弁と、電動アクチュエータの作動によって液圧を発生する液圧発生手段および車輪ブレーキ間の連通・遮断を切換える第2電磁開閉弁とが基体に配設される車両用ブレーキ装置において、基体の小型化を図るとともに該基体に設けられるブレーキ液圧路の単純化を図る。
【解決手段】基体37が有する平坦な一側面37bに車輪ブレーキに接続される出力ポート57が設けられ、一側面37bと直交する第1の平面PL1上に作動軸線を配置した第1および第2電磁開閉弁28,29が、前記一側面37bと直交する基体37の一面37aに同一方向から取付けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブレーキ操作子の操作に応じて液圧を出力するマスタシリンダおよび車輪ブレーキ間の連通・遮断を切換える第1電磁開閉弁と、電動アクチュエータの作動によって液圧を発生する液圧発生手段および前記車輪ブレーキ間の連通・遮断を切換える第2電磁開閉弁とが、基体に配設される車両用ブレーキ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
マスタシリンダおよび車輪ブレーキ間を遮断した状態で、電動アクチュエータの作動によって液圧を発生する液圧発生手段からの液圧をブレーキ操作量に応じて制御して車輪ブレーキに作用せしめるようにした所謂バイワイヤ式の車両用ブレーキ装置が、特許文献1等で知られている。このような車両用ブレーキ装置では、ブレーキ液圧路を開閉させるための複数の電磁開閉弁や、ブレーキ液圧路の圧力を検出する複数の圧力センサ等が基体に配設されることによって液圧制御ユニットとしてユニット化されており、特許文献1で開示されたものでは、自動二輪車や自動三輪車等への搭載にあたって、各電磁開閉弁や各圧力センサの配置を工夫して基体すなわち液圧制御ユニットの小型化を図っている。
【特許文献1】特開2006−117076号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、自動二輪車に適用することを考慮すると、基体すなわち液圧制御ユニットの更なる小型化を図ることが望まれる。また上記特許文献1で開示されたものでは、基体の一側面に設けられた出力ポートに接続される第1および第2電磁開閉弁が、前記一側面と平行な平面に作動軸線を配置するようにして基体に配設されているので、第1および第2電磁開閉弁と、出力ポートとを結ぶ液圧路が複雑化して加工工数の増加を招いており、基体に設けられる液圧路の単純化を図ることも望まれる。
【0004】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、基体の小型化を図るとともに該基体に設けられるブレーキ液圧路の単純化を図った車両用ブレーキ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、ブレーキ操作子の操作に応じて液圧を出力するマスタシリンダおよび車輪ブレーキ間の連通・遮断を切換える第1電磁開閉弁と、電動アクチュエータの作動によって液圧を発生する液圧発生手段および前記車輪ブレーキ間の連通・遮断を切換える第2電磁開閉弁とが、基体に配設される車両用ブレーキ装置において、前記基体が有する平坦な一側面に前記車輪ブレーキに接続される出力ポートが設けられ、前記一側面と直交する第1の平面上に作動軸線を配置した第1および第2電磁開閉弁が、前記一側面と直交する基体の一面に同一方向から取付けられることを特徴とする。
【0006】
また請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加えて、第1電磁開閉弁の閉弁時に前記ブレーキ操作子の操作量に応じた擬似的な反力を前記マスタシリンダに作用せしめるストロークシミュレータが、そのストローク方向を第1の平面と平行にして前記基体に配設されることを特徴とする。
【0007】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明の構成に加えて、前記マスタシリンダに接続される入力ポートと、両端が前記入力ポートおよび前記出力ポートに連なるとともに第1電磁開閉弁が介設されるブレーキ液圧路と、第1電磁開閉弁および前記入力ポート間で前記ブレーキ液圧路から分岐して前記ストロークシミュレータに接続される分岐通路とが前記基体に設けられ、前記マスタシリンダおよび前記ストロークシミュレータ間の連通・遮断を切り換えるように前記分岐通路に介設される第3電磁開閉弁と、前記ストロークシミュレータ側の圧力を検出するようにして第3電磁開閉弁および前記ストロークシミュレータ間で前記分岐通路に接続される第1圧力センサとが、前記第1の平面および前記ストロークシミュレータのストローク方向と平行な第2の平面に第3電磁開閉弁の作動軸線および前記第1圧力センサを配置するようにして、前記第1および第2電磁開閉弁の取付け方向と同一方向から前記基体に取付けられることを特徴とする。
【0008】
さらに請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明の構成に加えて、前記マスタシリンダ側の液圧を検出するようにして前記入力ポートおよび第1電磁開閉弁間で前記ブレーキ液圧路に接続される第2圧力センサが、第1および第2の平面間で前記基体に配設されることを特徴とする。
【0009】
なお実施例のブレーキレバー15およびブレーキペダル16が本発明のブレーキ操作子に対応し、実施例の取付け面37aが本発明の基体の一面に対応し、実施例の第1側面37bが本発明の基体の一側面に対応し、実施例の第1入力ポート58が本発明の入力ポートに対応し、実施例の第1ブレーキ液圧路77が本発明のブレーキ液圧路に対応する。
【発明の効果】
【0010】
請求項1記載の発明によれば、第1および第2電磁開閉弁が基体の一側面と直交する同一の第1の平面上に作動軸線を配置するようにして、基体の一側面と直交する一面に同一方向から基体に取付けられるので、第1の平面と直交する方向での第1および第2電磁開閉弁の配置に必要な幅を小さく設定することを可能とし、基体の小型化に寄与することができる。また第1の平面は、車輪ブレーキに接続される出力ポートが設けられる基体の一側面と直交するものであり、第1および第2電磁開閉弁は出力ポートに接続されるものであるので、第1および第2電磁開閉弁と出力ポートとを結ぶ液圧路を第1の平面と平行な直線状に延びる単純形状のものとし、基体に穿孔加工する際の加工工数を低減することができる。
【0011】
また請求項2記載の発明によれば、ストロークシミュレータが、そのストローク方向を第1の平面と平行にして基体に配設されるので、第1の平面と直交する方向での基体の幅を小さく設定することを可能とし、基体の小型化に寄与することができる。
【0012】
請求項3記載の発明によれば、マスタシリンダに接続される入力ポートおよび出力ポートに両端が連なるとともに第1電磁開閉弁が介設されるブレーキ液圧路から分岐してストロークシミュレータに接続される分岐通路に、マスタシリンダおよびストロークシミュレータ間の連通・遮断を切り換える第3電磁開閉弁が介設されるとともに、ストロークシミュレータ側の圧力を検出する第1圧力センサが接続され、第1の平面およびストロークセンサのストローク方向と平行な第2の平面に第3電磁開閉弁の作動軸線および第1圧力センサが配置されるので、第1および第2の平面と直交する方向での第1電磁開閉弁、第2電磁開閉弁、第3電磁開閉弁および第1圧力センサの配置に必要な幅を小さくして基体の小型化に寄与することができる。また分岐通路のうち第3電磁開閉弁および第1圧力センサに接続される部分を第2の平面と平行な直線状の単純形状とし、分岐通路を穿孔加工する際の加工工数を低減することができ、さらに第3電磁開閉弁および第1圧力センサは、第1および第2電磁開閉弁と同一方向から基体に取付けられるので、第1電磁開閉弁、第2電磁開閉弁、第3電磁開閉弁および第1圧力センサの基体への効率的な組付けが可能となる。
【0013】
さらに請求項4記載の発明によれば、入力ポートおよび第1電磁開閉弁間でブレーキ液圧路に接続される第2圧力センサが、第1および第2の平面間で基体に配設されるので、第1電磁開閉弁、第2電磁開閉弁、第3電磁開閉弁、第1圧力センサおよび第2圧力センサがコンパクトに纏まって基体に配設されることになり、基体のさらなる小型化が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
【0015】
図1〜図10は本発明の一実施例を示すものであり、図1は自動二輪車用ブレーキ装置の構成を示す図、図2は液圧制御ユニットの横断平面図であって図3の2−2線に沿う断面図、図3は図2の3−3線断面図、図4は図2の4−4線断面図、図5は図2の5−5線断面図、図6は図2の6−6線断面図、図7は図2の7−7線断面図、図8は基体を透視した状態で図2の8矢示部の通路孔構造を簡略化して示す斜視図、図9は基体を透視した状態で図2の9矢示部の通路孔構造を簡略化して示す斜視図、図10は自動二輪車の左側面図である。
【0016】
先ず図1において、たとえば自動二輪車が備える前輪用車輪ブレーキBFには、ブレーキ操作子であるブレーキレバー15の操作に応じて前輪用マスタシリンダMFから出力される液圧を作用せしめることが可能であるとともに、前輪用液圧発生手段17Fから出力される液圧を作用せしめることも可能であり、前輪用マスタシリンダMFおよび前輪用液圧発生手段17Fと、前輪用車輪ブレーキBFとの間に前輪用液圧制御ユニット18Fが介設される。また後輪用車輪ブレーキBRには、ブレーキ操作子であるブレーキペダル16の操作に応じて後輪用マスタシリンダMRから出力される液圧を作用せしめることが可能であるとともに、後輪用液圧発生手段17Rから出力される液圧を作用せしめることも可能であり、後輪用マスタシリンダMRおよび後輪用液圧発生手段17Rと、後輪用車輪ブレーキBRとの間に後輪用液圧制御ユニット18Rが介設される。
【0017】
前輪用液圧発生手段17Fは、電動アクチュエータである電動モータ19の作動によって液圧を発生するものであり、電動モータ19と、シリンダ体20との間に液圧室21を形成して該シリンダ体20に摺動可能に嵌合されるピストン22と、前記液圧室21の容積を増大する側にピストン22を付勢するようにしてシリンダ体20およびピストン22間に縮設される戻しばね23と、前記ピストン22に前記液圧室21とは反対側から同軸に連接される押圧軸24と、前記押圧軸24にボールねじ(図示せす)を介して同軸に螺合されるギヤ25を有して前記電動モータ19の出力軸に連結されるギヤ機構26とを備えており、電動モータ19の作動に応じて変化する液圧を液圧室21から出力することができる。
【0018】
後輪用液圧発生手段17Rは、上記前輪用液圧発生手段17Fと同様に構成されており、前輪用液圧発生手段17Fに対応する部分に同一の参照符号を付して図示するのみとし、詳細な説明は省略する。
【0019】
前輪用液圧制御ユニット18Fは、前輪用マスタシリンダMFおよび前輪用車輪ブレーキBF間の連通・遮断を切換える第1電磁開閉弁28と、前輪用液圧発生手段17Fおよび前輪用車輪ブレーキBF間の連通・遮断を切換える第2電磁開閉弁29と、第1電磁開閉弁28の閉弁時にブレーキレバー15の操作量に応じた擬似的な反力を前輪用マスタシリンダMFに作用せしめるストロークシミュレータ30と、該ストロークシミュレータ30および前輪用マスタシリンダMF間の連通・遮断を切換える第3電磁開閉弁31と、前輪用液圧発生手段17Fから前輪用車輪ブレーキBF側へのブレーキ液の流通を許容するようにして第2電磁開閉弁29に並列に接続される第1一方向弁32と、前記ストロークシミュレータ30から前輪用車輪ブレーキBF側へのブレーキ液の流通を許容するようにして第3電磁開閉弁31に並列に接続される第2一方向弁33と、前記ストロークシミュレータ30の圧力を検出する第1圧力センサ34と、前輪用マスタシリンダMFの出力液圧を検出する第2圧力センサ35と、前輪用液圧発生手段17Fの出力液圧を検出する第3圧力センサ36とが、基体37に配設されて成るものである。
【0020】
第1圧力センサ34は、第1電磁開閉弁28の閉弁時に前輪用マスタシリンダMFの出力液圧を検出することでブレーキレバー15の操作荷重を得るためのものであり、第2圧力センサ35は、フェールセーフ診断用のものであり、第2圧力センサ35の検出圧と、第1圧力センサ34の検出値との間に所定値以上の差が生じたときに異常が生じていると判断することができる。また第3圧力センサ36の検出値は、第1圧力センサ34の検出値に基づいて前輪用液圧発生手段17Fの出力液圧を制御するときの液圧フィードバック制御の際に用いられる。
【0021】
第1電磁開閉弁28は常開型の電磁弁であり、第2および第3電磁開閉弁29,31は常閉型の電磁開閉弁である。第1〜第3電磁開閉弁28,29,31の開閉作動ならびに前輪用液圧発生手段17Fにおける電動モータ19の作動は、バッテリ38が接続された制御ユニット39によって制御される。而して前記制御ユニット39には、前輪速度センサ40Fの検出値ならびに第1〜第3圧力センサ34,35,36の検出値が入力されており、前輪速度センサ40Fの検出値ならびに第1〜第3圧力センサ34〜36の検出値に基づいて制御ユニット39は、第1〜第3電磁開閉弁28,29,31の開閉作動および前記電動モータ19の作動を制御する。また制御ユニット39には警告灯41が接続される。
【0022】
而して自動二輪車のイグニッションON時には、第1電磁開閉弁28は開弁状態にあり、第2および第3電磁開閉弁29,31は閉弁状態にあり、電動モータ19は非作動状態にあり、警告灯41は点灯状態にある。この状態でブレーキレバー15を操作して前輪用マスタシリンダMFから液圧が出力されると、その液圧は第1電磁開閉弁28を経て前輪用車輪ブレーキBFに作用することになる。
【0023】
自動二輪車の走行が開始されると、制御ユニット39は、初期診断を行い、システムが正常であると判断されたときに警告灯41は消灯する。而して自動二輪車の走行開始後にはシステムはスタンバイ状態となり、第3電磁開閉弁31が開弁し、前輪用マスタシリンダMFがストロークシミュレータ30に連通した状態となる。
【0024】
上記スタンバイ中にブレーキレバー15が操作され、所定値以上の液圧を第1圧力センサ34が検出するのに応じて、制御ユニット39は、第1電磁開閉弁28を閉弁するとともに第2電磁開閉弁29を開弁し、さらに前輪用液圧発生手段17Fの電動モータ19を作動せしめ、第3圧力センサ36で検出する前輪用液圧発生手段17Fの出力液圧が第1圧力センサ34の検出値に応じた圧力となるように前輪用液圧発生手段17Fの出力液圧を制御する。これにより前輪用車輪ブレーキBFに、ブレーキレバー15の操作荷重に応じて前輪用液圧発生手段17Fから出力される液圧が作用することになる。
【0025】
後輪用液圧制御ユニット18Rは、上記前輪用液圧制御ユニット18Fと同様に構成されており、前輪用液圧制御ユニット18Fに対応する部分に同一の参照符号を付して図示するのみとし、詳細な説明は省略する。なお後輪用液圧制御ユニット18Rによる液圧制御にあたって、前記制御ユニット39は、前輪用液圧制御ユニット18Fの液圧制御に用いた前輪速度センサ40Fの検出値に代えて後輪速度センサ40Rの検出値を用いる。
【0026】
また制御ユニット39は、ブレーキレバー15の操作に応じた前輪用液圧制御ユニット18Fによる液圧制御とともに後輪用液圧制御ユニット18Rによる液圧制御を行うようにして、前輪および後輪に配分された制動力を付与するように前輪用および後輪用車輪ブレーキBF,BRをブレーキ作動せしめる前、後輪制動力配分制御を行うことができ、またそれとは逆に、ブレーキペダル16の操作に応じた後輪用液圧制御ユニット18Rによる液圧制御とともに前輪用液圧制御ユニット18Fによる液圧制御を行うようにして、前輪および後輪に配分された制動力を付与するように前輪用および後輪用車輪ブレーキBF,BRをブレーキ作動せしめる前、後輪制動力配分制御を行うこともできる。
【0027】
図2〜図7を併せて参照して、基体37は、その一面の取付け面37aと、該取付け面37aに直角に連なる第1〜第4側面37b,37c,37d,37eとを有して、アルミニウム合金等の軽金属の鋳造成形によって直方体状に形成されるものであり、有底の第1〜第8装着孔44〜51が、前記取付け面37aに開口するようにして基体37に設けられる。
【0028】
第1〜第3装着孔44〜46には、図3〜図5で示すように、第1〜第3電磁開閉弁28,29,31がソレノイド部28a,29a,31aを前記取付け面37aから突出するようにしてそれぞれ取付けられる。また第4および第5装着孔47,48には、図4および図5で示すように、第1および第2一方向弁32,33がそれぞれ挿入されるものであり、それらの一方向弁32,33の挿入後に第4および第5装着孔47,48の開口端は鋼球52,53で液密に閉じられる。さらに第6〜第8装着孔49〜51には、図3、図5および図7で示すように、第1〜第3圧力センサ34〜36がそれらの一部を前記取付け面37aから突出するようにしてそれぞれ取付けられる。すなわち基体37の取付け面37aには、第1〜第3電磁開閉弁28,29,31、第1および第2一方向弁32,33ならびに第1〜第3圧力センサ34〜36が、前記取付け面37aに直交する方向を取付け方向として同一方向から取付けられることになる。
【0029】
第1〜第3電磁開閉弁28,29,31のソレノイド部28a,29a,31aと、第1〜第3圧力センサ34〜36の基体37からの突出部とを覆うようにして前記取付け面37aには合成樹脂製のカバー55が取付けられる。このカバー55内には、前記ソレノイド部28a,29a,31aならびに第1〜第3圧力センサ34〜36に電気的に接続される回路基板56が固定配置されており、該回路基板56に連なる接続端子(図示せず)が配置されるカプラ部55aがカバー55に一体に形成される。
【0030】
図8および図9を併せて参照して、前記基体37には、該基体37の第1側面37bの前記取付け面37a寄りの部分に開口する出力ポート57および第1入力ポート58と、第1側面37bと反対側に臨む第2側面37cに開口する第2入力ポート59とが設けられており、それらのポート57,58,59は、第1および第2側面37b,37cと直交する方向すなわち前記取付け面37aと平行な軸線を有して基体37に設けられる。而して出力ポート57は前輪用車輪ブレーキBFに接続され、第1入力ポート58は前輪用マスタシリンダMFに接続され、第2入力ポート59は前輪用液圧発生手段17Fに接続されるものであり、第2入力ポート59の軸線および前記取付け面37a間の間隔は、前記出力ポート57および第1入力ポート58の軸線および前記取付け面37a間の間隔よりも大きく設定される。
【0031】
第1電磁開閉弁28および第2電磁開閉弁29の作動軸線すなわち第1および第2装着孔44,45の軸線は、基体37の第1側面37bと直交する第1の平面PL1(図2参照)上に配置される。しかも第3圧力センサ36の軸線すなわち第8装着孔51の軸線は、第2電磁開閉弁29および第2装着孔45を第1電磁開閉弁28および第1装着孔44との間に挟む位置で第1の平面PL1上に配置されており、第1の平面PL1上に、第1および第2電磁開閉弁28,29の作動軸線が配置されるとともに第3圧力センサ36の軸線も配置されることになる。
【0032】
ところで基体37には、ストロークシミュレータ30が、そのストローク方向を第1の平面PL1と平行にして配設されるものであり、該ストロークシミュレータ30を配設するために、第1の平面PL1と平行な軸線を有する有底の収容孔60が第1側面37bに開口するようにして基体37に設けられる。
【0033】
図6に注目して、前記ストロークシミュレータ30は、収容孔60の内端との間に液室61を形成して前記収容孔60に液密にかつ摺動可能に嵌合されるとともに前記液室61とは反対側に延びる同軸の軸部62aを一体に有するピストン62と、前記収容孔60の開口端部に液密に嵌合されるキャップ63と、該キャップ63に軸方向外方から係合して前記収容孔60からのキャップ63の離脱を阻止するようにして収容孔60の開口端内面に装着される止め輪64と、前記キャップ63に外端を当接させるようにして前記ピストン62の軸部62aを囲繞する円筒状の弾性体65と、前記軸部62aを囲繞する筒状形成されて前記弾性体65および前記ピストン62間に介設されるラバー66とで構成される。
【0034】
前記キャップ63には、前記ピストン62の軸部62aを摺動可能に可能せしめる摺動孔67が設けられるとともに、該摺動孔67に通じる解放通路68を形成する接続管部69が一体に設けられており、接続管部69にはゴムホース70が接続される。
【0035】
このようなストロークシミュレータ30では、液室61に作用する液圧に応じてピストン62が、弾性体65およびラバー66を撓ませつつ収容孔60の軸線方向すなわち第1の平面PL1と平行な方向にストロークすることになる。
【0036】
また第1の平面PL1および前記ストロークシミュレータ30のストローク方向と平行な第2の平面PL2(図2参照)が、ストロークシミュレータ30および第1の平面PL1間に設定されており、第3電磁開閉弁31および第1圧力センサ34は、第2の平面PL2上に第3電磁開閉弁31の作動軸線すなわち第3装着孔46の軸線と、第1圧力センサ34の軸線すなわち第6装着孔49の軸線とを配置するようにして、前記ストロークシミュレータ30および第1の平面PL1間で基体37に取付けられる。しかも第2一方向弁33の軸線すなわち第5装着孔48の軸線は、第3電磁開閉弁31および第3装着孔46を第1圧力センサ34および第6装着孔49との間に挟む位置で第2の平面PL2上に配置されており、第2の平面PL2上に、第3電磁開閉弁31の作動軸線が配置されるとともに第1圧力センサ34および第2一方向弁33の軸線も配置されることになる。
【0037】
また第2圧力センサ35および第1一方向弁32は、第1および第2の平面PL1,PL2間に配置されるようにして基体37に配設されるものであり、第2圧力センサ35すなわち第7装着孔50の軸線と、第1一方向弁32すなわち第4装着孔47の軸線とは、第1および第2の平面PL1,PL2と平行な第3の平面PL3上に配置される。
【0038】
出力ポート57は、第1の平面PL1から第2の平面PL2とは反対側にわずかにずれた位置に軸線を有するようにして基体37に設けられ、第1入力ポート58は、第2の平面PL2から第1の平面PL1側にわずかにずれた位置に軸線を有するようにして基体37に設けられ、第2入力ポート59は第1の平面PL1上に軸線を有するようにして基体37に設けられる。
【0039】
また基体37には、第5装着孔48および第3装着孔46の軸方向中間部にそれらの軸線からずれた位置で通じる第1通路孔71が、第1入力ポート58と同軸にして第1入力ポート58および第3装着孔46間に設けられ、第1入力ポート58および第5装着孔48間で基体37には、第1通路孔71を横切る第2通路孔72が、基体37の取付け面37aへの開口部を鋼球73で液密に閉じるようにして設けられ、第2通路孔72の内端部および第1装着孔44の内端部間を連通する第3通路孔74が基体37に設けられる。而して第3通路孔74は、第1〜第3の平面PL1〜PL3のうち第1の平面PL1側で第1および第2側面37b,37c間を結ぶ第3側面37d側から穿孔加工されるものであり、第3通路孔74の第3側面37dへの開口端は鋼球75で液密に閉じられる。さらに基体37には、第1および第2装着孔44,45の軸方向中間部にそれらの軸線からずれた位置で通じる第4通路孔76が、出力ポート57に同軸に通じるようにして設けられる。
【0040】
このような第1〜第4通路孔71,72,74,76によって、両端が第1入力ポート58および出力ポート57に連なるとともに第1電磁開閉弁28が介設される第1ブレーキ液圧路77が構成される。すなわち第1ブレーキ液圧路77は、第1通路孔71の第1入力ポート58および第2通路孔72間の部分と、第2通路孔72と、第3通路孔74と、第4通路孔76の第1装着孔44および出力ポート57間の部分とで構成され、第1電磁開閉弁28が、第3通路孔74および第4通路孔76間に介設されることになる。
【0041】
第1ブレーキ液圧路77における第3通路孔74を直角に横切る第5通路孔78が、外端を第1側面37bに開口するととも内端を第7装着孔50の内端に通じさせるようにして基体37に設けられ、第5通路孔78の外端開口部は鋼球79(図2参照)で液密に閉じられる。これにより、第1ブレーキ液圧路77において第1入力ポート58および第1電磁開閉弁28間に第2圧力センサ35が接続されることになる。
【0042】
また基体37には、第8装着孔51の内端および第2入力ポート59間を結んで第2入力ポート59に連なる第6通路孔80と、第3側面37dに外端を開口して第6通路孔80と直交する方向に延びるとともに第8装着孔51の内端部に通じる第7通路孔81と、第2側面37cに外端を開口して第6通路孔80と平行に延びるとともに第4装着孔47の内端を通る第8通路孔82と、第3側面37cに外端を開口して第7通路孔81と平行に延びるとともに第2装着孔45の内端を通って第8通路孔82の内端に直角に連なる第9通路孔83とが基体37に設けられ、第7通路孔81および第9通路孔83の外端は鋼球84,85で液密に閉じられる(図2参照)。
【0043】
このような第6〜第9通路孔80,81,82,83および第4通路孔76によって、両端が第2入力ポート59および出力ポート57に連なるとともに第2電磁開閉弁29が介設される第2ブレーキ液圧路86が構成され、第2入力ポート59および第2電磁開閉弁29間で第2ブレーキ液圧路86に第3圧力センサ36が接続される。すなわち第2ブレーキ液圧路86は、第6通路孔80と、第7通路孔81の第8装着孔51および第8通路孔82間の部分と、第8通路孔82の第7通路孔81および第9通路83間の部分と、第9通路孔83の第8通路孔82および第2装着孔45間の部分と、第4通路孔76とによって構成され、第2電磁開閉弁29が、第9通路孔83および第4通路孔76間に介設されることになる。また第8通路孔82の外端部には、着脱可能にキャップ87が装着されたブリーダ88が螺合される。
【0044】
また基体37には、第3側面37dに外端を開口して第4通路孔76の内端を横切るとともに第4装着孔47の中間部に内端を開口する第10通路孔89が設けられ、第10通路孔89の外端は鋼球90で液密に閉じられる。これにより、第2電磁開閉弁29を迂回する第1一方向弁32が第2ブレーキ液圧路86に接続されることになる。
【0045】
基体37には、第2側面37cに外端を開口するとともに軸線を第2の平面PL2上に配置して第5装着孔48、第3装着孔46および第6装着孔49の内端に直交して連なる第11通路孔93と、第3側面37dとは反対側に臨む第4側面37eに外端を開口して第11通路孔93と直角方向に延びるとともに内端を第6装着孔49の内端に通じさせる第12通路孔94と、外端を第2側面37cに開口させて収容孔60に同軸に連なる第13通路孔95と、取付け面37aに外端を開口して第13通路孔95の中間を直角に横切るとともに内端を第12通路孔94に直角に連ならせる第14通路孔96とが設けられ、第11通路孔93、第12通路孔94および第14通路孔96の外端は鋼球97,98,99で液密に閉じられる。また第13通路孔95の外端部には、着脱可能にキャップ100が装着されたブリーダ101が螺合される。
【0046】
このような第11〜第14通路孔93〜96と、第1通路孔71とによって、第1電磁開閉弁28および第1入力ポート58間で第1ブレーキ液圧路77から分岐してストロークシミュレータ30に接続されるとともに第3電磁開閉弁31が介設される分岐通路102が構成され、第3電磁開閉弁31およびストロークシミュレータ30間で前記分岐通路102に第1圧力センサ34が接続され、第2一方向弁33が第3電磁開閉弁31を迂回して分岐通路102に接続されることになる。
【0047】
すなわち分岐通路102は、第1通路孔71の第2通路孔72から第3装着孔46までの部分と、第11通路孔93の第3装着孔46から第6装着孔49までの部分と、第12通路孔94の第3装着孔49から第14通路孔96までの部分と、第14通路孔96の第12通路孔94から第13通路孔95までの部分と、第13通路孔95の第14通路孔96から収容孔60までの部分とで構成され、第3電磁開閉弁31は第1通路孔71および第11通路孔93間に介設され、第3電磁開閉弁31を迂回する第2一方向弁33も第1通路孔71および第11通路孔93間に介設される。
【0048】
図10において、この自動二輪車の車体フレームFは、前輪用車輪ブレーキBFが装着された前輪WFを軸支したフロントフォーク103を操向可能に支承するヘッドパイプ104を前端に有し、後輪用車輪ブレーキBRが装着された後輪WRを後端部で軸支するスイングアーム105の前端部が車体フレームFに上下揺動可能に支承されており、前記後輪WRを回転駆動する動力を発揮するエンジンEが、前輪WFおよび後輪WR間に配置されて前記車体フレームFに搭載され、前記エンジンEの上方で車体フレームFに燃料タンク106が搭載され、該燃料タンク106の後方に配置される乗車用シート107が車体フレームFに支持される。
【0049】
前記車体フレームFの一部および前記エンジンEの一部は車体カバー108で覆われており、この車体カバー108で覆われる部分で前記エンジンEの近傍すなわち車体中心近傍に、前輪用液圧発生手段17F、前輪用液圧制御ユニット18F、後輪用液圧発生手段17R、後輪用液圧制御ユニット18Rおよび制御ユニット39が配置される。
【0050】
次にこの実施例の作用について説明すると、第1および第2電磁開閉弁28,29と、第3圧力センサ36とが同一の第1の平面PL1上に作動軸線を配置するようにして同一方向から基体37の取付け面37aに取付けられるので、第1の平面PL1と直交する方向での第1および第2電磁開閉弁28,29ならびに第3圧力センサ36の配置に必要な幅を小さく設定することを可能とし、基体37の小型化に寄与することができる。また第1の平面PL1は、車輪ブレーキBF,BRに接続される出力ポート57が設けられる基体37の第1側面37bと直交するものであり、第1および第2電磁開閉弁28,29は出力ポート57に接続されるものであるので、第1および第2電磁開閉弁28,29と出力ポート57とを結ぶ液圧路、この実施例では第4通路孔76を第1の平面PL1と平行な直線状に延びる単純形状のものとし、基体37に穿孔加工する際の加工工数を低減することができる。
【0051】
またストロークシミュレータ30が、そのストローク方向を第1の平面PL1と平行にして前記基体37に配設されるので、第1の平面PL1と直交する方向での基体37の幅を小さく設定することを可能とし、基体37の小型化に寄与することができる。
【0052】
またマスタシリンダMF,MRに接続される第1入力ポート58および出力ポート59に両端が連なるとともに第1電磁開閉弁28が介設される第1ブレーキ液圧路77から分岐してストロークシミュレータ30に接続される分岐通路102に、マスタシリンダMF,MRおよびストロークシミュレータ30間の連通・遮断を切り換える第3電磁開閉弁31が介設されるとともに、ストロークシミュレータ30側の圧力を検出する第1圧力センサ34が接続され、第1の平面PL1およびストロークセンサ30のストローク方向と平行な第2の平面PL2に、第3電磁開閉弁31の作動軸線ならびに第1圧力センサ34および第2一方向弁33の軸線が配置されるので、第1および第2の平面PL1,Pl2と直交する方向での第1〜第3電磁開閉弁28,29,31、第1および第2一方向弁32,33、第1および第3圧力センサ34,36の配置に必要な幅を小さくして基体37の小型化に寄与することができる。
【0053】
また分岐通路102のうち第3電磁開閉弁31および第1圧力センサ34に接続される部分、この実施例では第1通路孔71および第11通路孔93を第2の平面PL2と平行な直線状の単純形状とし、分岐通路102を穿孔加工する際の加工工数を低減することができる。さらに第3電磁開閉弁31および第1圧力センサ34は、第1および第2電磁開閉弁28,29と同一方向から基体37に取付けられるので、第1〜第3電磁開閉弁28,29,31および第1圧力センサ34の基体37への効率的な組付けが可能となる。しかも第2および第3圧力センサ35,36ならびに第1および第2一方向弁32,33も、第1〜第3電磁開閉弁28,29,31と同一方向から基体37に取付けられるものであり、組付け作業をより効率化することができる。
【0054】
さらに第1入力ポート58および第1電磁開閉弁28間で第1ブレーキ液圧路77に接続される第2圧力センサ35と、第1一方向弁32とが、第1および第2の平面PL1,PL2間で基体37に配設されるので、第1〜第3電磁開閉弁28,29,31と、第1および第2一方向弁32,33と、第1〜第3圧力センサ34〜36とをコンパクトに纏めて基体37に配設することができ、基体37のさらなる小型化が可能となる。
【0055】
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
【0056】
たとえば本発明は、上記実施例で説明した自動二輪車だけでなく、自動三輪車や他の車両に関連して広く実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】自動二輪車用ブレーキ装置の構成を示す図である。
【図2】液圧制御ユニットの横断平面図であって図3の2−2線に沿う断面図である。
【図3】図2の3−3線断面図である。
【図4】図2の4−4線断面図である。
【図5】図2の5−5線断面図である。
【図6】図2の6−6線断面図である。
【図7】図2の7−7線断面図である。
【図8】基体を透視した状態で図2の8矢示部の通路孔構造を簡略化して示す斜視図である。
【図9】基体を透視した状態で図2の9矢示部の通路孔構造を簡略化して示す斜視図である。
【図10】自動二輪車の左側面図である。
【符号の説明】
【0058】
15・・・ブレーキ操作子であるブレーキレバー
16・・・ブレーキ操作子であるブレーキペダル
17F,17R・・・液圧発生手段
19・・・電動アクチュエータ
28・・・第1電磁開閉弁
29・・・第2電磁開閉弁
30・・・ストロークシミュレータ
31・・・第3電磁開閉弁
34・・・第1圧力センサ
35・・・第2圧力センサ
37・・・基体
37a・・・基体の一面である取付け面
37b・・・基体の一側面である第1側面
57・・・出力ポート
58・・・入力ポートである第1入力ポート
77・・・ブレーキ液圧路である第1ブレーキ液圧路
102・・・分岐通路
BF,BR・・・車輪ブレーキ
MF,MR・・・マスタシリンダ
PL1・・・第1の平面
PL2・・・第2の平面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブレーキ操作子(15,16)の操作に応じて液圧を出力するマスタシリンダ(MF,MR)および車輪ブレーキ(BF,BR)間の連通・遮断を切換える第1電磁開閉弁(28)と、電動アクチュエータ(19)の作動によって液圧を発生する液圧発生手段(17F,17R)および前記車輪ブレーキ(BF,BR)間の連通・遮断を切換える第2電磁開閉弁(29)とが、基体(37)に配設される車両用ブレーキ装置において、前記基体(37)が有する平坦な一側面(37b)に前記車輪ブレーキ(BF,BR)に接続される出力ポート(57)が設けられ、前記一側面(37b)と直交する第1の平面(PL1)上に作動軸線を配置した第1および第2電磁開閉弁(28,29)が、前記一側面(37b)と直交する基体(37)の一面(37a)に同一方向から取付けられることを特徴とする車両用ブレーキ装置。
【請求項2】
第1電磁開閉弁(28)の閉弁時に前記ブレーキ操作子(15,16)の操作量に応じた擬似的な反力を前記マスタシリンダ(MF,MR)に作用せしめるストロークシミュレータ(30)が、そのストローク方向を第1の平面(PL1)と平行にして前記基体(37)に配設されることを特徴とする請求項1記載の車両用ブレーキ装置。
【請求項3】
前記マスタシリンダ(MF,MR)に接続される入力ポート(58)と、両端が前記入力ポート(58)および前記出力ポート(57)に連なるとともに第1電磁開閉弁(28)が介設されるブレーキ液圧路(77)と、第1電磁開閉弁(28)および前記入力ポート(58)間で前記ブレーキ液圧路(77)から分岐して前記ストロークシミュレータ(30)に接続される分岐通路(102)とが前記基体(37)に設けられ、前記マスタシリンダ(MF,MR)および前記ストロークシミュレータ(30)間の連通・遮断を切り換えるように前記分岐通路(102)に介設される第3電磁開閉弁(31)と、前記ストロークシミュレータ(30)側の圧力を検出するようにして第3電磁開閉弁(31)および前記ストロークシミュレータ(30)間で前記分岐通路(102)に接続される第1圧力センサ(34)とが、前記第1の平面(PL1)および前記ストロークシミュレータ(30)のストローク方向と平行な第2の平面(PL2)に第3電磁開閉弁(31)の作動軸線および前記第1圧力センサ(34)を配置するようにして、前記第1および第2電磁開閉弁(28,29)の取付け方向と同一方向から前記基体(37)に取付けられることを特徴とする請求項2記載の車両用ブレーキ装置。
【請求項4】
前記マスタシリンダ(MF,MR)側の液圧を検出するようにして前記入力ポート(58)および第1電磁開閉弁(28)間で前記ブレーキ液圧路(77)に接続される第2圧力センサ(35)が、第1および第2の平面(PL1,PL2)間で前記基体(37)に配設されることを特徴とする請求項3記載の車両用ブレーキ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−179269(P2009−179269A)
【公開日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−22049(P2008−22049)
【出願日】平成20年1月31日(2008.1.31)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】