説明

車両用入力システム

【課題】 複数の操作領域の中から選択・決定の操作により下位階層画面へと遷移させた場合に、その操作が操作者の意図と同じであるか否かを後から確認できるような車両用入力システムを提供する。
【解決手段】 上位階層画面302内において表示される1以上の入力画像3Cが、下位階層画面303〜306に切り替えるための画面切替領域3aであり、それら入力画像3Cが独自の色を有する画像(第一の対応画像3X)とされる。上位階層画面302の表示中に、複合操作部2によりそれら入力画像3Cのうちの1つが選択されて決定入力された場合には、その画面表示を、当該入力画像3Cに対応する下位階層画面303〜306に切り替えるとともに、当該下位階層画面303〜306内において、決定入力された該入力画像3Cと同じ色の背景画像3B(第二の対応画像3Y)を表示させることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画面表示を利用して操作入力がなされる車両用入力システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年の自動車等の車両においては、ドライバーの前方に位置する表示装置の表示面上に描画された複数の選択領域(コマンドスイッチ)を、表示装置とは別位置に設けられた遠隔操作部の操作によって選択し、決定入力をすることが可能な入力システムが存在する(特許文献1)。このような入力システムによると、例えばドライバーによるブラインド操作がなされる場合に、遠隔操作部を運転席脇等のドライバーの手元に近い位置に配置しておけば、ドライバーは運転姿勢を保ったままの状態で操作を行うことが可能となるために使い勝手がよい。また、このような入力システムにおいては一般的に、画面表示された選択領域に対し選択・決定を行うことで下位階層画面へと画面を遷移させ、これを繰り返しながら目的の画面に到達し、その画面で所望の操作を行うという態様が採用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−252760号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、上記のような車両用入力システムにおいては、より操作性の優れたものとするために以下のような要望がある。即ち、複数の操作領域の中から選択・決定の操作により下位階層画面へと遷移させた場合に、その操作が操作者の意図と同じであるか否かを後から確認できるようにしたいという要望である。
【0005】
例えば、表示画面を長時間見続けることが難しい運転中のドライバーの場合、一度操作を行ってからそれに続く操作を行うまでの間に比較的長い時間が経過していることがある。そうした場合、前回の操作でどのような操作を行ったかを失念してしまうこともあり、その場合、現在の表示がどの階層位置の表示であったかを見失ってしまうことがある。また、前回の操作が誤操作であった場合には、その操作によって切り替わってしまった表示を、時間をおいた後にドライバーが見たときに、上記と同様、なぜ意図した画面が表示されていないのかが分からなくなる場合がある。こうした場合、トップメニュー画面に戻る操作を行うことで、階層移動操作を初めからやり直すという方法があるが、これは大変煩わしい。
【0006】
本発明の課題は、複数の操作領域の中から選択・決定の操作により下位階層画面へと遷移させた場合に、その操作が操作者の意図と同じであるか否かを後から確認できるような車両用入力システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段および発明の効果】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の車両用入力システムは、
表示手段と、該表示手段の表示面上に複数の選択領域を有した選択用画面を表示させる表示制御手段と、前記表示手段とは別位置に設けられ、前記選択用画面内の複数の選択領域を択一的に選択して決定入力するための操作部とを備える車両用入力システムであって、
前記選択用画面は、複数の前記選択領域の中に前記操作部により選択されて決定入力されることにより前記表示面の表示を予め定められた下位階層画面に切り替える1以上の画面切替領域を含んだ上位階層画面を含み、
前記表示制御手段は、前記上位階層画面内において前記画面切替領域との対応関係を視覚的に示す画像として各画面切替領域独自の色及び模様のいずれか又は双方を有した第一の対応画像を表示させる一方で、前記操作部により前記画面切替領域のうちの1つが選択されて決定入力された場合には、前記表示面の表示を当該画面切替領域に対応する前記下位階層画面に切り替えるとともに、当該下位階層画面内において、決定入力された該画面切替領域に対応する前記第一の対応画像に対し色及び模様のいずれか又は双方に係る視覚的関連性を有する第二の対応画像を表示させることを特徴とする。
【0008】
なお、本発明において、対応画像間における視覚的関連性とは、比較対象の画像同士における模様の一致、及び色の一致又は近似のいずれか又は双方を意味するものと定める。即ち、本発明においては、第一の対応画像と第二の対応画像とが、模様の一致、及び色の近似(一致を含む)のうち、少なくとも1つが該当すればよく、双方ともが該当してもよい。
【0009】
また、本発明において、色の近似とは、基準となる色に対し色相が近似することであり、色相が近似するとは、図23に示す「JIS Z 8721」に規定の色相環上における色相知覚差の歩度が、基準となる色から±10の範囲内にあることとする。例えば基準となる色が図23において5R(レッド)の色相を有する場合、それに色相が近似する色とは、図23において5Rを中心とする5RP〜5YRの範囲である。なお、領域独自の色とは、残余の領域がある場合に、残余の領域の色に対し少なくとも色相が上記範囲をこえて異なる色のことをいうものとする。また、領域独自の色とは、残余の領域がある場合に、残余の領域の色とは異なり、上記の色の近似状態にないことをいうものとする。
【0010】
また、本発明において、模様とは、領域内にあらわれる種々の絵や形等、ものの表面に規則的にあらわれるパターン図形のことであり、文字列や記号列、さらには色や大きさの観念を含むものではない。即ち、同じ模様とは、ハッチング等のように、領域内に同じパターンで図形があらわれればよいのであって、色や領域の大きさが異なっていても、領域内にあらわれる図形とその描画パターンが一致していれば、同じ模様というものとする。また、領域独自の模様とは、残余の領域がある場合に、残余の領域の模様とは異なる模様であることをいうものとする。
【0011】
上記本発明の構成によれば、上位階層画面内において、各画面切替領域を示す形でそれに対応する第一の対応画像が表示される一方で、それら画面切替領域の中から1つを選択・決定する操作をしてそれに対応する下位階層画面を表示させるときには、その下位階層画面内に、上位階層画面において操作された画面切替領域を示していた第一の対応画像と視覚的関連性を有する第二の対応画像が表示されるから、下位階層画面を見るだけで、上位階層画面において操作した画面切替領域を容易に想像することができ、どのような操作によって上位階層画面から現在表示中の下位階層画面に遷移してきたかを直感的に把握することが可能となる。さらに、これを使い込んでいくと、各画面切替領域と対応画像との関係を覚えるので、それら画面切替領域内の文字等を認識せずとも対応画像(例えば色)を認識するだけで、所望の操作を行うことが可能となる。
【0012】
本発明において、前記第一の対応画像は、対応する画面切替領域独自の色により塗り潰された第一の対応色画像を有し、前記第二の対応画像は、前記第一の対応画像の色と少なくとも色相が同じあるいは近似する色により塗り潰された第二の対応色画像を有することができる。これにより、視覚的に明確な違いを有する色によって、上位階層画面での操作と、その操作により遷移した先の下位階層画面との関連を把握することができる。このとき、前記第一の対応色画像と前記第二の対応色画像とが同じ色相の色であれば、その関連性はより明確かつ容易に把握することができる。
【0013】
本発明において、前記第一の対応画像は、対応する画面切替領域独自の模様が描画された第一の模様画像を有し、前記第二の対応画像は、前記第一の対応画像と同じ模様が描画された第二の模様画像を有することができる。これにより、視覚的に明確な違いを有する領域内の模様によって、上位階層画面での操作と、その操作により遷移した先の下位階層画面との関連を把握することができる。
【0014】
本発明において、前記第一の対応画像と前記第二の対応画像とが互いに相似の外形形状を有するものとできる。これにより、第一の対応画像と第二の対応画像との関連性を視覚的に明確に把握することができる。
【0015】
本発明において、前記第二の対応画像を前記下位階層画面における背景画像とすることができる。この場合、下位階層画面において、第一の対応画像の模様や色が背景全体にわたって表示されることになるから、上位階層画面で操作された画面切替領域をより容易かつ明確に把握することができる。
【0016】
本発明において、対応画像として上記の対応色画像を用いる場合、前記下位階層画面は、複数の前記選択領域を有した選択用画面であり、それら各選択領域には、予め定められたさらに下の階層画面に前記表示面の表示を切り替える1以上の画面切替領域が含まれており、前記表示制御手段は、当該下位階層画面を表示する際に、前記第二の対応色画像を表示させる一方で、1以上の該画面切替領域との対応関係を視覚的に示す画像として該画面切替領域独自の色からなる第三の対応色画像を、該第二の対応色画像の色とは色相が近似する異なる色からなる画像として表示させるものとできる。この構成によると、画面に表示される画面切替領域を順次選択していく形でより下位の階層画面を表示していった場合に、ある近似範囲内で色相を変化させていく形で対応色画像の色が変化していくので、表示されている対応色画像の色から上位の階層画面にて操作された画面切替領域を想像することができる。また、下位階層に行くに従い多数の分岐を伴うような階層画面表示においては、制御内容の種別の違いに応じて分岐が進んでいくため、上記本発明によると、画面に表示されている対応色画像を見るだけで、その元となる制御内容の種別を容易に想像することができる。
【0017】
また、上記構成においては、複数の画面切替領域を有する画面の中で、最下位の階層の選択用画面において表示される、その一つ上の階層画像において決定入力された画面切替領域に対応する対応色画像と、当該最下位の階層の選択用画面に至るにあたって、最上位の階層の選択用画面において決定入力された画面切替領域に対応する対応色画像とは、互いの色相が同じあるいは色相が近似する色の画像とすることができる。これにより、複数の画面切替領域を有する画面の中で最も上位の階層に位置する画面から、どれだけ下位に階層が進もうとも、そこで画面表示される対応色画像は、所定の色相範囲内から選ばれた色であるから、元になる色相から大きく外れた色となることがない。これにより、これまでなされてきた操作の内容や、その元となっている操作系統の種別をより容易に想像することができる。
【0018】
本発明における表示制御手段は、階層が下の画面ほど、表示される前記対応色画像の彩度又は明度のいずれか又は双方が減じられていくものとできる。彩度や明度の減少によって現在の画面の階層深さを把握することが可能となるので、例えば、現在の画面をかなり上の階層の画面に切り替えたい場合に、最上位階層に戻ってから1つずつ下の階層に進む操作をした方が早いのか、1つずつ階層を上に戻っていく操作をした方が早いのかを判断する基準となる。
【0019】
本発明において、第二の対応画像は、画面内の個別の領域を示すことを意図する画像ではなく画面全体を示すことを意図した画像であるから、画面の背景画像として表示すれば、画面全体を示すものとして認識できる。ただし、背景画像でなくともよく、例えば画面内の所定領域に設けられた画面内容表示手段との近似領域に表示することができる。
【0020】
本発明において、対応画像として上記の対応色画像を用いる場合、各前記対応色画像の色の変更入力操作を受け付けて、当該設定入力操作に基づいて該対応色画像の色の設定を変更する対応色変更手段を備えることができる。これにより、各対応色画像の色を所望の色に決定することができる。
【0021】
本発明において、前記選択用画面における前記選択領域は、前記表示面内において十字状に配置されるとともに、前記操作部は、前記表示面内に十字状に表示される選択領域に対応する十字状の四方向に操作が可能な十字操作部とすることができる。選択領域に対応する方向への操作のみが可能となるので、例えば表示面内を二次元方向に任意に移動できるポインタによって選択領域を選択する操作よりも、誤操作が少なくてすむ。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の一実施形態である車両用入力システムの構成を示すブロック図。
【図2】本発明の操作入力システムが搭載された車両の車室内内観図。
【図3】本発明の操作入力システムに適用可能な操作部の一例を簡略的に示す図。
【図4】図3の操作部において可能な複数種の操作方式を説明する図。
【図5】本発明の車両用入力システムにおいて表示可能な現在状態表示画面の表示例。
【図6】本発明の車両用入力システムにおいて表示可能な選択用画面の第一表示例。
【図7】図6から分岐した下位階層画面の表示例。
【図8】図7の下位階層画面の表示例。
【図9】図6の下位階層画面において選択状態を切り替えたときの表示例。
【図10】図6から分岐した下位階層画面のうち、図7とは分岐が異なる画面の表示例。
【図11】図6から分岐した下位階層画面のうち、図7及び図10とは分岐が異なる画面の表示例。
【図12】図6から分岐した下位階層画面のうち、図7、図10及び図11とは分岐が異なる画面の表示例。
【図13】本発明の車両用入力システムにおいて表示可能な選択用画面の第二表示例。
【図14】図13から分岐した下位階層画面の表示例。
【図15】図14から分岐した下位階層画面の表示例。
【図16】本発明の車両用入力システムにおいて表示可能な選択用画面の第三表示例。
【図17】図15から分岐した下位階層画面の表示例。
【図18】本発明の車両用入力システムにおいて表示可能な選択用画面の第四表示例。
【図19】図17から分岐した下位階層画面の表示例。
【図20】本発明の車両用入力システムにおいて表示可能な選択用画面の第五表示例。
【図21】図20から分岐した下位階層画面の表示例。
【図22】図21から分岐した下位階層画面の表示例。
【図23】JIS Z 8721」に規定の色相環。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の操作装置の一実施形態を、図面を参照して説明する。
【0024】
図1は、本発明の一実施形態である車両用入力システムの構成を簡略的に示すブロック図である。図1における車両用入力システム1は、表示器(表示手段)3と、該表示器3の表示面30(図2参照)上に複数の選択領域(コマンドスイッチ)を有した選択用画面300を表示させる制御部(主表示制御手段)10と、表示された選択用画面300内の複数の選択領域3Aを択一的に選択して決定入力するための操作部(選択操作手段)2と、を備える車両用入力システムである。
【0025】
表示器3は、静止画や動画を自在に表示可能な例えば周知の液晶表示装置等を用いることができ、表示制御回路31を介して制御部10に接続しており、制御部10から出力される表示用駆動信号に応じて駆動する。また、表示器3の周辺部には各種スイッチが設けられており、例えばメニュースイッチ24等が配置され、所定の信号入力部(図示なし)を介して制御部10に接続しており、各操作に応じた操作信号を制御部10に入力する。メニュースイッチ24は、操作されることにより表示器3の表示面30の表示をトップメニュー画面302に切り替える操作部である。
【0026】
本実施形態における操作部2は、該選択操作を可能とする複数種の操作方式による操作をそれぞれ独立に実施可能に構成された複合操作部2である。ここでの複合操作部2は、図2に示すように、表示器3の表示面30とは異なる位置に設けられ、表示面30に表示される選択領域3Aに対する操作入力を遠隔的に行うための遠隔操作手段である。また、この複合操作部2は、複数種の操作方式による操作が可能な操作部であって、操作方式毎に異なる方向への操作が定められている。ここでは、図3に示すように、1つの操作ノブ20に対し3種の操作方式が可能とされており、それら3種の操作方式において互いの操作方向が異なっている。具体的にいえば、操作ノブ20を、該操作ノブ20自身の軸線z周りに回転させる回転操作方式(図4(a))と、該操作ノブ20の基準位置において該操作ノブ20自身の軸線zと一致する所定の基準軸線Zに対し、該軸線zを垂直な方向へ移動させる移動操作方式(図4(b))と、上記基準軸線Zの軸線方向に押圧する押圧操作方式(押込み操作:図4(c))が可能である。
【0027】
移動操作方式による操作(以下、移動操作ともいう)は、予め定められた基準位置から予め定められた複数の移動操作方向のみに移動可能となるようガイドされる。ここでの移動操作は、基準軸線Zに対し垂直な十字状の4方向に向けて、操作ノブ20を基準位置から移動(傾動を含む)させる十字方向操作(十字操作方式)である。なお、この移動操作は、少なくとも操作ノブ20が基準軸線Zに対し垂直な方向へ移動する操作であれば良く、基準軸線Zに対し軸線zを平行に保持した形で操作ノブ20を移動させる操作でもよいし、所定の基準位置から軸線zを傾斜させる形で操作ノブ20を基準軸線Zに対し垂直な方向に向けて移動させる傾動操作(傾倒操作)でもよい。
【0028】
なお、ここでの複合操作部2は、車両前後方向と車両左右方向との4方向に操作可能な十字操作部として構成され、それら操作方向のうち車両前後方向が表示器3の表示面30の上下方向に対応し、車両左右方向が表示器3の表示面30の左右方向に対応している。
【0029】
また、ここでの複合操作部2は、非操作状態にある場合には操作ノブ20が基準位置(中立位置)にて保持されるよう、付勢手段(ばね部材等)や反力付与手段(反力モータ等)といった手段を備えるとともに、装置筐体内には、操作ノブ20への各種操作方式の操作を検出する操作検出部21〜23を備える。ここでは第一の操作検出部21として、操作ノブ20への上記回転操作に基づく回転操作量を電気的に検出する回転操作検出部21を備え、第二の操作検出部22として、操作ノブ20への上記移動操作を検出する移動操作検出部22を備え、さらに、第三の操作検出部23として、操作ノブ20への上記押圧操作を検出する押圧操作検出部23を備える。これら操作検出部21〜23はそれぞれ信号入力部(図示なし)を介して制御部10に接続しており、各操作に応じた操作信号を制御部10に入力する。
【0030】
なお、上述のような1つの操作ノブ20にて複数の操作方式の操作が可能な複合操作部2は、特開2009−176432や特開2009−064638に見られるように周知であるから、その具体的な内部構成についての説明は省略する。
【0031】
制御部10は、図示しないCPU,ROM,RAM等を有した周知のマイクロコンピュータを中心に構成されており、ROMや外部記憶装置4等の記憶部に記憶されたプログラムをCPUが実行する形で、各種の制御を実施する。また、制御部10は、他の車載機器5の制御部に対し車載LAN6を介して接続しており、これらとの間でデータや制御信号の授受が可能である。
【0032】
また、制御部10は、操作部21〜24から受信する操作信号に基づいて、対応する制御を実行する制御実行手段として機能する。例えば、車載LAN6を介して接続されているナビゲーション装置51や、車両空調装置52、カーオーディオ53、その他の車載機器54等の各種機能を、複合操作部2への操作に応じて実行させることができる。
【0033】
制御部10に接続する外部記憶装置4は、各種画面を表示するための画像情報を記憶する画像情報記憶部41を備える。制御部10は、これらの画像情報を必要なタイミングで読み出し、これらに基づいて生成される画面を表示器3の表示面30に表示させる。画像情報記憶部41には、表示可能な複数の画面毎に画像情報が記憶されており、例えば、上記した選択用画面300を表示するための画像情報として、背景画像を表示するための背景画像情報や、それら背景画像上に複数の入力画像を重畳表示するための入力画像情報、その他にも、後述する補助画像を表示するための補助画像情報、後述する各種対応画像を表示するための対応画像情報等が記憶されている。
【0034】
なお、外部記憶装置4は、上記画像情報に基づいて選択用画面300が表示された際に、複合操作部2において受け付け可能となる選択操作の操作方式を特定する操作方式特定情報を、複数ある選択用画面毎に記憶する操作方式特定情報記憶部42を備える。
【0035】
また、制御部10は、表示器3の表示面30上において選択用画面300を表示する場合に、当該表示面30に対応する背景画像3B上の予め定められた複数の領域に入力画像3Cを重畳表示し、入力画像3Cが表示された領域を選択領域3Aとして機能させる。制御部10は、複合操作部2による選択操作によってそれら選択領域3A(入力画像3C)のいずれかが選択され、さらに、選択された選択領域3A(入力画像3C)に対する決定入力がなされるに伴い、当該選択領域3A(入力画像3C)に対応する制御を実施する。
【0036】
なお、ここでの選択領域3Aを選択する選択操作とは、当該選択領域3Aにカーソルを移動させる操作であり、具体的に言えば、表示面30上に表示された選択用画面300内において、隣接する選択領域3A(入力画像3C)を移り変わる形で、カーソルを操作ノブ20の移動操作方向に対応する側に順次移動させることにより、選択領域3Aを択一的に選択する操作である。なお、ここでのカーソルは、選択された選択領域の画像を拡大表示する形で示すものである。また、決定入力は、選択操作による選択と同時に実行される構成でもよいし、選択操作により選択領域3Aが選択された状態で、選択操作とは異なる別の決定入力操作がなされることで実行される構成としてもよい。ここでは、選択操作として上記回転操作と上記移動操作のいずれかが選択用画面300に応じて定められており、決定入力操作として上記押圧操作が定められている。
【0037】
なお、本実施形態においては、選択用画面300上の各選択領域3A(入力画像3C)を選択させるための複合操作部2の操作方式、即ち当該選択用画面300に対応する操作方式を連想させるために、対応する操作方式における複合操作部2の操作動線を反映した補助画像3Dが、制御部10により、上記背景画像3B上に重畳表示される。これにより、選択用画面300が表示された際に、複合操作部2のどの操作方式により選択操作を行うのかを、補助画像3Dによって判断することができる。
【0038】
ここで、制御部100が実行する画面表示処理について説明する。
【0039】
制御部100は、外部記憶装置4に記憶されている画面表示プログラム43を実行することにより、複合操作部2や他の操作部、さらには外部の制御部等からの画面切替要求信号が入力された場合に、当該画面切替要求信号により表示要求された画面に対応する画像情報を画像情報記憶部41から読み出し、当該画像情報に基づいて表示器3への画面表示を実行させる。また、表示されている画面が選択用画面300である場合には画面内に複数の選択領域3Aが存在しており、それら選択領域3Aを複合操作部2により選択して決定入力された場合、制御部10は、決定入力された選択領域3Aに対応する制御を実行する。決定入力された選択領域3Aが画面切替領域3aである場合には、当該画面切替領域3aに対応する予め定められた下位階層画面に表示が切り替える制御が実行される。切り替わった先もまた選択用画面300であり、そこでの選択領域3Aの中に再び画面切替領域3aが存在する場合で、再びその画面切替領域3aを複合操作部2により選択して決定入力された場合には、当該画面切替領域3aに対応する予め定められたより下の階層の画面が表示される。本実施形態においては、このような階層構造に基づく画面表示が実施可能とされている。
【0040】
ところが、このような階層構造に基づく画面表示においては、階層数、さらには各階層における分岐数(画面切替領域3aの数)が増えることにより、操作者は階層構造のどの位置に自身がいるのかを見失う可能性がある。この場合、所望の画面を表示させたいと思っても、現在の画面から所望の画面に遷移させるための効率的な画面切替手順が分からなくなり、必要以上に手間のかかる手順で所望の画面にたどりつくケースも少なくない。このため、本実施形態においては、先に表示されていた選択用画面300と、その選択用画面300から遷移した先の操作用画面300との間に視覚的関連性を持たせることにより、上記の問題を解決している。
【0041】
具体的にいえば、制御部(表示制御手段)10は、表示面30に、1以上の画面切替領域3aを有する上位階層画面(下の階層の画面を有した選択用画面)300を表示する場合に、当該上位階層画面300内に存在する画面切替領域3aを視認可能に表示するのみならず、その画面切替領域3aとの対応関係を視覚的に示す画像として各画面切替領域3a独自の色及び模様のいずれか又は双方を有した第一の対応画像3Xを表示させる。そして、制御部(表示制御手段)10は、当該上位階層画面300内に存在する画面切替領域3aのうちの1つが、複合操作部2により選択されて決定入力された場合には、表示面30の表示を、決定入力された当該画面切替領域3aに対応する下位階層画面300に切り替えるとともに、このとき決定入力された該画面切替領域3aに対応する第一の対応画像3Xに対し視覚的関連性を有する第二の対応画像3Yを、新たに表示される該下位階層画面300内に表示させる。
【0042】
この構成によると、上位階層画面300内において、各画面切替領域3aを示す形でそれに対応する第一の対応画像3Xが表示される一方で、それら画面切替領域3aの中から1つを選択・決定する操作をしてそれに対応する下位階層画面300を表示させるときには、その下位階層画面300内に、上位階層画面300において操作された画面切替領域3aを示していた第一の対応画像3Xと視覚的関連性を有する第二の対応画像3Yが表示されるから、下位階層画面300を見るだけで、上位階層画面300において操作された画面切替領域3aを容易に想像することができ、どのような操作によって上位階層画面300から現在表示中の下位階層画面300に遷移してきたかを直感的に把握することが可能となる。さらに、これを使い込んでいくことで、各画面切替領域3aと対応画像3Xとの関係を覚えるので、上位階層画面300が表示されているときに、それら画面切替領域3a内において制御内容を表示している文字等を認識せずとも、それら画面切替領域3aに対応する対応画像3Xを認識するだけで、所望の画面切替領域3aへの選択操作を行うことが可能となる。
【0043】
なお、ここでの対応画像間における視覚的関連性とは、比較対象の画像同士における模様の一致、及び色の一致又は近似のいずれか又は双方を意味するものである。
【0044】
また、ここでの色の近似とは、基準となる色に対し色相が近似することであり、色相が近似するとは、図23に示す「JIS Z 8721」に規定の色相環上における色相知覚差の歩度が、基準となる色から±10の範囲内にあることとする。
【0045】
また、ここでの模様とは、領域内にあらわれる種々の絵や形等、ものの表面に規則的にあらわれるパターン図形のことであり、文字列や記号列、さらには色や大きさの観念を含むものではない。
【0046】
また、領域独自の色や模様とは、残余の領域がある場合に、残余の領域とはそれらが異なっており、色に関していえば近似すらしていないことを意味するものとする。
【0047】
ここで、本実施形態の表示器3の表示面30に表示される画面の表示例を、図5〜図12を用いて説明する。
【0048】
なお、こうした画面表示例を示す図面においては、各領域にハッチング等の模様が描画され、各領域の視覚的な違いが識別可能に描画されているが、これらの模様は必ずしもその模様そのものを表しているわけではない。即ち、各領域が視覚的に識別可能に描画され、その違いは、例えば、描画されている模様ではなく色の違いを示していてもよいし、双方ともの違いを示していてもよい。
【0049】
図5は、車両の各種車載機器5の現在の制御状態や検知情報等といった車両情報を表示される現在状態表示画面301である。図5では、オーディオの再生情報やエアコンの設定情報、時計の時刻情報等が表示されている。この状態でメニュースイッチ24を操作すると、図6のようなトップメニュー画面302に遷移する。
【0050】
図6のトップメニュー画面302は、表示面30上において、予め定められた画面基準点Oに対する周方向に所定の間隔おきに複数の選択領域3Aが環状配置された選択用画面300である。ここでの選択領域3Aは、表示面30内における所定の画面基準点Oを中心に十字状(上下左右)に配置されている。なお、図6では、選択中の選択領域3Aを拡大表示の形で示すカーソルはいずれの選択領域3Aも選択しておらず、複合操作部2は中立位置に保たれている。
【0051】
トップメニュー画面302は、複数の選択領域3Aの中に1以上の画面切替領域3aを含んだ最上位階層の画面(上位階層画面)である。それら1以上の画面切替領域3aとの対応関係をそれぞれ視覚的に示す画像として各画面切替領域3a固有の色及び模様のいずれか又は双方を有した第一の対応画像3Xが表示されている。各第一の対応画像3Xは、互いが近似しない色、一致しない模様となっており、互いの視覚的な違いが明確に分かる画像とされている。ここでは、背景画像3Bが黒色で、文字記号等が白となっており(逆でも良い)、各選択領域3Aは、背景及び文字記号の色とは異なる色で、なおかつ互いに近似しない色が選択されている。さらにいえば、各選択領域3Aに割り当てられる色は、各選択領域3Aに対応する制御内容・制御種別と関連付けられる色と定められており、ここでは「Climate」が「快適」をあらわす「緑」、「Audio」が「楽しい」をあらわす「オレンジ(暖色系)」などとなっており、文字とコントラストが取れる明度、彩度となっている。ただし、これらの色は明度や彩度をやや落とした色として描画されることで、ユーザーの目の負担を軽減できる。
【0052】
トップメニュー画面302内の画面切替領域3aのうちの1つが複合操作部2への操作により選択されて決定入力されると、当該入力を受け付けた制御部10は、表示面30に表示されているトップメニュー画面302を、決定入力された画面切替領域3aに対応する下位階層画面303〜306に切り替える。図6のトップメニュー画面302では、上下左右の全ての選択領域3Aが画面切替領域3aであり、ここでは、図6の上側の画面切替領域3aが選択されて決定入力されると、これに対応する下位階層画面である図7の画面303に表示が切り替わり、右側の画面切替領域3aが選択されて決定入力されると、これに対応する下位階層画面である図10の画面304に表示が切り替わり、左側の画面切替領域3aが選択されて決定入力されると、これに対応する下位階層画面である図11の画面305に表示が切り替わり、下側の画面切替領域3aが選択されて決定入力されると、これに対応する下位階層画面である図12の画面306に表示が切り替わる。このとき、制御部10は、切り替わった下位階層画面303〜306内において、切り替わり前の画面302において決定入力がなされた画面切替領域3aに対応する第一の対応画像3Xに対し色及び模様のいずれか又は双方に係る視覚的関連性を有する第二の対応画像3Yを表示させる。
【0053】
なお、図6における第一の対応画像3Xは、対応する画面切替領域3a独自の色からなる画像(対応色画像)である。ここでの第一の対応画像3Xは、対応する画面切替領域3aに表示されている入力画像3Cであり、該入力画像3Cの画像領域全体が、対応する画面切替領域3a独自の色により塗り潰された画像とされており、各入力画像3Cが互いに近似しない色で塗り潰されている。なお、入力画像3Cのみが第一の対応画像3Xとされていてもよいが、ここでは補助画像3Dも第一の対応画像3Xとされている。
【0054】
ここで、トップメニュー画面302から遷移可能な下位階層画面303〜306と、それらからさらに下の階層画面とについて個別に説明する。
【0055】
図7の画面303は、図6のトップメニュー画面302を上位階層とする下位階層画面であり、当該トップメニュー画面302と同様、複数の選択領域3Aを有し、なおかつそれら選択領域3Aの中に1以上の画面切替領域3aを含んだ選択用画面300である。なお、図7では、選択中の選択領域3Aを拡大表示する形で示すカーソルが、図中左側の選択領域3Aを選択しており、複合操作部2が左側に移動操作された後の状態を示している。
【0056】
図7の画面303には、切り替わる前の上位の階層画面302において決定入力がなされた画面切替領域3aに対応する第一の対応画像3Xの色と色相、彩度及び明度が同じ色からなる第二の対応画像3Y(第二の対応色画像)が表示される。ここでの第二の対応画像3Yは当該画面303の背景画像3Bであり、切り替わり前の画面302において決定入力された画面切替領域3a(入力画像3C)と同じ色で背景が塗り潰された状態となる。これにより、上位階層画面302での操作と、その操作により遷移した先である現在表示中の下位階層画面303との関連を、色によって直感的に把握できる。
【0057】
また、図7の画面303には、画面切替領域3aとの対応関係を視覚的に示す画像として各画面切替領域3aに対応する第三の対応画像3Zが表示されている。ここでの第三の対応画像3Zは、対応する画面切替領域3aに表示されている入力画像3C(ここではさらに補助画像3Dも)であり、該入力画像3Cの画像領域全体が、対応する画面切替領域3a独自の色で、なおかつ第二の対応画像3Yの色とは色相が近似する異なる色により塗り潰された画像(第三の対応色画像)とされている。この第三の対応画像3Zは、背景画像をなす第二の対応画像3Y上に重畳する形で、各第三の対応画像3Zが表示されている。つまり、図7の下位階層画面303においては、第二の対応画像3Y(背景画像)と第三の対応画像3Z(重畳画像)とが、互いに色相の近いよく似た色で、なおかつ視覚的にはそれらを識別できる色により表示されている。
【0058】
図7の下位階層画面303が表示された状態で、複合操作部2への操作により該画面303内の画面切替領域3aのうち1つが選択されて決定入力されると、当該入力を受け付けた制御部10が、表示面30に現在表示されている画面303を、決定入力された画面切替領域3aに対応する、現在よりもさらに階層が下の下位階層画面に切り替える。図7の場合、画面303内には、画面切替領域3aが画面下側に1つしかなく、これが選択されて決定入力されると、制御部10は、これに対応する下位階層画面である図8の画面307に表示器3の画面表示を切り替える。
【0059】
図8の画面307は、図7の画面303を上位階層とする下位階層画面303であり、当該画面303と同様、複数の選択領域3Aを有し、なおかつそれら選択領域3Aの中に1以上の画面切替領域3aを含んだ選択用画面300である。なお、図8では、選択中の選択領域3Aを拡大表示の形で示すカーソルが選択領域3Aを選択しておらず、複合操作部2は各選択領域3Aを選択することなく中立位置に保たれている。
【0060】
図8の画面307には、切り替わる前の上位の階層画面303において決定入力がなされた画面切替領域3aに対応する第三の対応画像3X(第一の対応画像)の色に対し、色相、彩度及び明度が同じ色からなる第四の対応画像3W(第二の対応画像)が表示される。ここでの第四の対応画像3Wは当該画面307の背景画像であり、切り替わり前の画面303において決定入力された画面切替領域3aと同じ色で背景が塗り潰された状態となる。
【0061】
また、図8の画面307には、画面切替領域3aが視認可能に表示されるとともに、それら画面切替領域3aとの対応関係を視覚的に示す画像として各画面切替領域3aに対応する第五の対応画像3V(第三の対応画像)が表示されている。ここでの第五の対応画像3Vは、対応する画面切替領域3aに表示されている入力画像3C(ここでは補助図形3Dも)であり、該入力画像3Cの画像領域全体が、対応する画面切替領域3a独自の色で、なおかつ第四の対応画像3W(第二の対応画像)の色とは色相が近似する異なる色により塗り潰された対応色画像とされている。この第五の対応画像3Vは、背景画像をなす第四の対応画像3W上に重畳する形で、各第五の対応画像3Vが表示されている。
【0062】
図8の下位階層画面307が表示された状態で、複合操作部2への操作により該画面307内の画面切替領域3aのうち1つが選択されて決定入力されると、当該入力を受け付けた制御部10が、表示面30に現在表示されている画面307を、決定入力された画面切替領域3aに対応する、現在よりもさらに階層が下の下位階層画面に切り替える。図8の場合、画面303内には、画面切替領域3aが画面の上下左右にそれぞれ存在しており、これらの中から1つの画面切替領域3aが選択されて決定入力されると、制御部10は、これに対応するさらに下の階層画面に表示器3の画面表示を切り替える。
【0063】
なお、図6〜図8における一連の階層構造に基づく画面表示に関し、図6から図7への画面の切り替えと、図7から図8への画面の切り替えとにおける画面の切り替え手法は共通している。即ち、図8の画面307と図7の画面303との階層の上下関係は、図7の画面303と図6の画面302との階層の上下関係と同様であるから、図8の画面307における第五の対応画像3Vを第三の対応画像、図8の画面307における第四の対応画像3Wを第二の対応画像とし、さらに、図7の画面303における第三の対応画像3Zを第一の対応画像とすれば、図7から図8への画面遷移は、図6から図7への画面遷移と同様にして行われていることがわかる。従って、図8の画面307よりも下に階層構造がさらに続くのであれば、この手法に基づく画面の切り替えが階層を下りるごとに順次実行される。
【0064】
以下においては、上位階層画面と、その上位階層画面の画面切替領域3aから直接遷移可能な下位階層画面との隣接する2階層の関係においては、上位階層画面内において画面切替領域3aとの対応関係を視覚的に示す対応画像を第一の対応画像というものとし、さらに、下位階層画面内に表示される対応画像で、上位階層画面において決定入力された画面切替領域3aと対応する第一の対応画像と視覚的関連性を有する対応画像のことを第二の対応画像というものとし、同じく下位階層画面内に表示される対応画像で、当該下位階層画面内に表示されて画面切替領域3aとの対応関係を視覚的に示す対応画像を第三の対応画像というものとする。従って、図7と図8の画面303,307の間においては、図7の第三の対応画像3Zは第一の対応画像、図8の第四の対応画像3Wは第二の対応画像、図8の第五の対応画像3Vは第三の対応画像というものとする。
【0065】
本実施形態においては、図8の画面307には、さらに下の階層に画面を遷移させる1以上の画面切替領域3aが存在するため、そのさらに下の階層の画面では、図6から図7への画面遷移と同様にして、図8の画面307で決定入力される画面切替領域3aに対応する対応画像(いわゆる第一の対応画像)に対し視覚的関連性を有する対応画像(いわゆる第二の対応画像)が表示される。また、図8の画面307の下の階層の画面に、それよりもさらに下の階層の画面に画面を切り替える画面切替領域3aが表示されているのであれば、該面切替領域3aとの対応関係を視覚的に示す画像として各画面切替領域3aに対応する対応画像(いわゆる第三の対応画像)が表示される。逆に、図8の画面307の下の階層画面から、それよりもさらに下の階層画面に画面を切り替える画面切替領域3aが存在しないのであれば、当該画面が最下位階層画面となる。このとき、この最下位階層画面においては、いわゆる第二の対応画像については表示されていてもよいが、いわゆる第三の対応画像については存在しない。
【0066】
このように、本実施形態における階層構造に基づく画面表示は、現在表示中の画面に1以上の画面切替領域3aが存在する場合には、当該画面に、それら各画面切替領域3aとの対応関係を視覚的に示す第一の対応画像3X(3Z)が表示されるとともに、それら画面切替領域3aのいずれかへの決定入力がなされて次画面へと遷移した場合には、当該次画面において、先の第一の対応画像3Xに対し視覚的関連性を有する第二の対応画像3Y(3W)が表示され、双方の画面の関連性が明らかとなる。また、当該次画面に1以上の画面切替領域3aが存在する場合には、その第二の対応画像3Y(3W)と共に、それら各画面切替領域3aに対応する第三の対応画像3Z(3V)を、第二の対応画像3Y(3W)に対し視覚的関連性を有しつつも異なる画像として表示させる。そして、これらを繰り返す形で、次画面への遷移が実施される。
【0067】
なお、図7において、選択領域3Aのうち画面切替領域3aとは異なる残余の選択領域3Aは、各領域3Aに対応付けられた制御パラメータを変更する変更操作を受け付ける領域とされている。図7の画面303では、選択操作として上記移動操作が定められており、選択領域3Aの1つが当該選択操作により選択された状態で上記回転操作がなされることにより、選択されている選択領域3Aに対応する制御パラメータを上記回転操作の操作量に応じて変更させる制御が実行される。例えば、図7の画面303は、音楽データファイルを変更するための選択領域3Aが選択されている状態であり、この状態で上記回転操作がなされると、所定の記憶メディア(Disk)のフォルダ03に記憶されている音楽データファイルの08というファイルを、予め定められた順序に従いフォルダ03内の別のファイルに切り替えることができる。
【0068】
図9の画面308は、図7の画面303と同じ選択用画面300であるが、選択されている選択領域3Aが異なっているために各選択領域3Aの描画内容が異なっている。ただし、画面切替領域3aとなっている選択領域3A(図中の下側)については、描画内容は変わっていない。このように、同じ選択用画面300内において、選択状態の違いにより画面表示に変更が生じたとしても、画面切替領域3aとなっている選択領域3Aの表示については変更されない。
【0069】
図9の画面308においては、再生対象を切り替えることが可能であり、図7において記憶メディア(Disk)内の格納されたデータの再生が選択されていたが、ここではFM1の再生対象に選択状態が切り替えられている。選択領域3Aに対する選択状態の切り替えは、ここでは上記の移動操作によりなされ、選択中の制御パラメータの変更が上記の回転操作によりなされる。なお、図9は、複合操作部2が右側に移動操作された後の状態を示しており、カーソルが図中右側の選択領域3Aを選択している。
【0070】
図10の画面304は、図示しない車載カメラにより撮影された運転補助画画像3Eが表示されており、選択用画面300ではない。従って、画面304においては、選択領域3Aが存在せず、これよりも下の階層画面が存在しない最下位階層画面である。ただし、トップメニュー画面302から当該画面304に遷移するために、トップメニュー画面302において決定入力された画面切替領域3aに対応する対応画像(いわゆる第一の対応画像)3Xに対し視覚的関連性を有する対応画像3U(いわゆる第二の対応画像3Y)が表示されている。ここでは、対応画像3Cと対応画像3Eとが色や模様、外形形状が同一の画像とされており、大きさや向きまでも一致している。また、ここでの対応画像(第二の対応画像)3Uは、複合操作部2を当該画面304に遷移させるための画面切替領域3aを選択するための、複合操作部2の操作動線を反映してその操作方向を示す補助画像3Dである。
【0071】
なお、最下位階層画面において、図10のように、画面全体で1つの静止画ないし動画を表示する場合には、上記のいわゆる第二の対応画像について表示を省略しても良い。また、この場合、当該最下位階層画面に画面を切り替えるために決定入力された画面切替領域3aに対応する対応画像(いわゆる第一の対応画像)の色は、白や黒とするとよい。
【0072】
図11の画面305は、複数の選択領域10Aを有する選択用画面300であるが、それら選択領域10Aの中に画面切替領域3aとなるものが存在していない最下位階層画面である。従って、図11の画面305では、上記移動操作によりそれら選択領域10Aのいずれかを選択した状態とすることができ、その選択した状態でを上記回転操作を行うことで、選択されている選択領域3Aに対応する制御パラメータを該回転操作の回転量に応じて変更することができる。なお、図11は、複合操作部2が左側に移動操作された後の状態を示しており、カーソルが図中左側の選択領域3Aを選択している。
【0073】
図12の画面306は、選択領域10Aを有し、それらの全てが画面切替領域3aとなっている選択用画面300であり、いずれかの画面切替領域3aを選択・決定入力することで、図6や図8の画面302,307と同様、4種類の下位階層画面へと遷移することができる。画面306には、各画面切替領域3aとの対応関係を視覚的に示す画像として各画面切替領域3a独自の対応画像が表示されており、画面切替領域のいずれかを選択・決定入力すると、これにより遷移した先の画面において、遷移前の画面で決定入力した対応画像に対し視覚的関連性を有する対応画像(ここでは色が同じ背景画像)が表示される。なお、図12は、複合操作部2が左側に移動操作された後の状態を示しており、カーソルが図中左側の選択領域3Aを選択している。
【0074】
なお、本実施形態における選択用画面300は、各選択領域3Aにおいて、画面基準点Oを中心とする周方向の同一回転方向側に同一デザインの表示強調部(ここではライン画像)3Lが背景画像上に表示され、これによって風車のような回転を連想させるデザインとなっているが、選択操作は、上記した回転操作ではなく、上記した移動操作によりなされる。ここでは、その移動操作であることを示すために、表示された選択用画面300に対応する複合操作部2の操作方式の操作動線を反映した補助画像3Dが表示されている。
【0075】
また、本実施形態における複合操作部2は、表示面30に設けられるタッチパネルやそれに近接して配置されるメカニカルスイッチ等の主操作部よりもユーザーの操作負担が小さくなるよう、予め定められた座席2により近い位置に補助操作部として配置される。ここでは、図2に示すように、運転席と助手席に座したユーザー(搭乗者)がそれら各座席の背もたれにもたれた着座状態のまま双方のユーザーが操作可能となる位置に設けられている。具体的にいえば、複合操作部2は、車両の左右両座席(ここでは運転席と助手席)の間に挟まれる領域(ここではセンターコンソール)Cに配置されている。他方、表示器3は、複合操作部2よりも車両前方側にて、それら双方の座席に座したユーザーから視認可能な形で配置されている。
【0076】
以上、本発明の一実施形態を説明したが、これはあくまでも例示にすぎず、本発明はこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づく種々の変更が可能である。以下、上記実施形態とは異なる実施形態について説明する。
【0077】
例えば、上記実施形態において、第二の対応画像は、これに対応する第一の対応画像の色と一致していたが、必ずしも一致していなくてもよく、少なくとも色相が同じあるいは近似する色であれば、例えば彩度及び輝度については異なっていてもよい。また、第二の対応画像に近似する色で描画される各第三の対応画像は、第二の対応画像と近似する異なる色相の色であってもよいし、色相を変えずに彩度及び輝度を変更した異なる色としてもよい。
【0078】
また、上記実施形態においては、上位階層画面と下位階層画面とにおける関連付けを、第一の対応画像と第二の対応画像との色によって付与してきたが、色ではなく、模様を用いてもよい。つまり、図6〜図12の模様について、上記実施形態では色と捉えていたが、これらを模様、若しくは色と模様の組み合わせと捉えてもよい。なお、模様とは、領域内にあらわれる種々の絵や形等、ものの表面に規則的にあらわれるパターン図形のことであり、文字列や記号列、さらには色や大きさの観念を含むものではない。即ち、同じ模様とは、ハッチング等のように、領域内に同じパターンで図形があらわれればよいのであって、色や領域の大きさが異なっていても、領域内にあらわれる図形とその描画パターンが一致していれば、同じ模様というものとする。
【0079】
例えば、図13〜図15は、模様と色との双方を用いて上位階層画面と下位階層画面とにおける関連付けを行った階層表示を示す一例である。図13は、図6の画面302と同様のトップメニュー画面(最上位階層画面)312であるが、いわゆる第一の対応画像3Xが互いに近似しない色で、なおかつ模様も互いに一致しない模様画像として定められている。トップメニュー画面312において、第一の対応画像3Xに対応する画面切替領域3aが選択されて決定入力がなされると、当該画面切替領域3aに対応する下位階層画面として、例えば図14に示すような画面313が表示される。図14の下位階層画面313では、第二の対応画像3Yとして、トップメニュー画面312において決定入力された画面切替領域3aに対応する第一の対応画像3Xとは色相が近似する異なる色でなおかつ模様が同じ模様画像(ここでは背景画像)が表示される。さらに、図14の下位階層画面313では、当該画面313内に1以上存在する画面切替領域3aとの対応関係を視覚的に示す第三の対応画像3Zとして、上記第一の対応画像3X及び上記第二の対応画像3Yと、色相が近似する異なる色でなおかつ模様が同じ模様画像が表示される。また、図15の画面317は、図14の下位階層画面313から直接遷移可能な、さらに下の階層の画面である。図15の画面313においては、各対応画像3W,3Vが、図13の画面302において決定入力された画面切替領域3aと同じ模様を有し、なおかつ色相が近似する異なる色の模様画像とされている。
【0080】
このように、最上位階層の画面において決定入力された画面切替領域3aの模様を、そこから遷移していくことが可能な全ての下位階層の画面における対応画像に用い続けるようにすることで、各階層画面でなされてきた分岐の大元となる制御種別を把握することが可能となる。模様の場合、色とは違って微差を視認し難いので、複数の分岐が繰り返されていく場合には、視認可能な違いを付けていくことが難しい。従って、その模様を全ての下位階層画面において使用することで、少なくとも最も上位階層の選択用画面における画像切替領域の内容を想像することが可能となる。図13〜図15の場合は、トップメニュー画面302において選択された模様が、全ての下位階層画面の背景模様となっている。
【0081】
また、上記実施形態においては、上位階層画面と下位階層画面において、第一の対応画像は入力画像とされているが、入力画像でなくともよく、少なくとも画面切替領域3aとの間に対応関係があることを視覚的に示す画像として選択領域3A独自の色及び模様のいずれか又は双方を有したものであればよい。例えば対応する選択領域3Aを指示する指示画像や、統一された規則のもとで各画面切替領域3aに近接配置された画像などでもよい。また、第二の対応画像は画面の背景画像とされているが、背景画像でなくともよく、例えば画面内の所定領域に設けられた画面内容表示部3Mとの対応関係が視覚的に示される領域(例えば画面内容表示部3Mとの近似領域)に、対応する第一対応画像に対し視覚的関連性を有する第二の対応画像を表示してもよい。
【0082】
図16及び図17はその一例であり、上位階層画面である図16の画面322は、画面外縁に沿った帯状画像3Nを第一の対応画像3Xとして表示しており、当該画面322は、上記帯状画像3Nを用いて第一の対応画像3Xを表示しており、当該画面332から直接遷移可能な下位階層画面である図17の画面325では、図16の画面322から直接遷移してくるために決定入力された画面切替領域3aに対応する上記帯状画像3N(第一の対応画像3X)と相似の外形形状を有する画像を第二の対応画像3Yとして、当該画面325内において、画面内容を文字列により表示した見出し表示部3Mとの近接領域に表示している。なお、ここでの第二の対応画像3Yは、対応する第一の対応画像3Xに対し、色や模様が同一で、太さが一致する帯状画像であり、表示部3Mの下線部として表示されている。
【0083】
また、図18及び図19もその一例であり、上位階層画面である図18の画面332は、上記補助画像3Dを用いて第一の対応画像3Xを表示しており、当該画面332から直接遷移可能な下位階層画面である図19の画面335では、図18の画面332から直接遷移してくるために決定入力された画面切替領域3aに対応する上記補助画像3D(第一の対応画像3X)と相似の外形形状を有する画像を第二の対応画像3Yとして、当該画面335内において、画面内容を文字列により表示した見出し表示部3Mとの近接領域(ここでは文字列の先頭位置)に表示している。なお、ここでの第二の対応画像3Yは、対応する第一の対応画像3Xに対し、色や模様、外形形状が同一の画像であり、大きさや向きまでも一致している。
【0084】
また、上記実施形態においては、第一の対応画像とこれに対応する第二の対応画像とにおいて、色相、彩度及び明度の全てが一致しているが、例えば、階層が下の画面ほど、表示される対応画像の彩度又は明度のいずれか又は双方が減じられていくようにすることができる。これにより、彩度や明度の減少によって現在の画面の階層深さを把握させることができる。
【0085】
例えば、上位階層画面(図20の符号342)内に表示される第一の対応画像3Xと、そこから直接遷移可能な下位階層の画面(図21の符号343)内において当該第一の対応画像3Xに対応する第二の対応画像3Yとについては、色相、彩度及び明度の全てが一致している色とし、当該第二の対応画像3Yが表示される画面(図21)内に表示される第三の対応画像3Zについては、上記第一の対応画像3X及び上記第二の対応画像3Yと近似の色相で、なおかつ彩度及び明度のいずれか又は双方が減じられた色とすることができる。また、この画面(図21)から直接遷移可能な下位階層の画面(図21)内において、当該遷移の際に決定入力された第三の対応画像3Z(第一の対応画像)に対応する第四の対応画像3Y(第二の対応画像)については、当該第三の対応画像3Zと色相、彩度及び明度の全てが一致している色とし、当該第四の対応画像3Wが表示される画面(図22の符号347)内に表示される第五の対応画像3V(第三の対応画像)については、上記第三の対応画像3Z及び上記第四の対応画像3Wと近似の色相で、なおかつ彩度及び明度のいずれか又は双方が減じられた色とすることができる。
【0086】
また、上記実施形態における複合操作部2において、移動操作の操作方向は、上記のような十字状の4方向に限らず、例えば2方向等の4方向未満の方向や、8方向や6方向等のように5方向以上の方向であってもよい。ただし、基準位置から等間隔おきに放射状に延びるように設けられるとよい。そして、選択用画面300も、複合操作部2の操作方向及び操作方向数に対応する形で選択領域3Aを配置する必要がある。
【0087】
上記実施形態においては、第一〜第三の対応画像の色及び模様が、各選択用画面において固定的に定められているが、これら対応画像の色の変更入力操作を受け付ける対応画像変更操作部25を設け、これと接続する制御部10が、当該対応画像変更操作部25からの設定入力操作に基づいて、各選択用画面に表示される対応画像の色や模様の設定を変更可能にしてもよい(対応色変更手段及び対応模様変更手段:対応画像変更手段)。各選択用画面に表示される対応画像の設定情報は、外部記憶装置4の画像情報記憶部41が対応画像情報として記憶しているため、制御部10は、対応画像変更操作部25による設定入力操作の操作内容に基づいて、その対応画像情報を書き換える。この場合、変更可能な対応画像を、最上位の階層の選択用画面において表示される第一の対応画像のみとしてもよい。残余の下位階層の対応画像は、模様に関しては最上位階層の画面の対応する第一の対応画像と同じとし、色に関しては最上位階層の画面の対応する第一の対応画像と近似する色相範囲内で、各下位階層の各対応画像の色相、彩度及び明度が予め定められたアルゴリズムに従い自動設定されるようにするとよい。
【符号の説明】
【0088】
1 車両用入力システム
2 複合操作部
3 表示器(表示手段)
30 表示面
3A 選択領域
3a 画面切替領域
3B 背景画像
3C 入力画像
3D 補助画像
300 選択用画面
4 外部記憶装置
10 制御部(主表示制御手段)
3X(3Z) 第一の対応画像
3Y(3W) 第二の対応画像
3Z(3V) 第三の対応画像

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示手段と、該表示手段の表示面上に複数の選択領域を有した選択用画面を表示させる表示制御手段と、前記選択用画面内の複数の選択領域を択一的に選択して決定入力するための操作部とを備える車両用入力システムであって、
前記選択用画面は、複数の前記選択領域の中に前記操作部により選択されて決定入力されることにより前記表示面の表示を予め定められた下位階層画面に切り替える1以上の画面切替領域を含んだ上位階層画面を含み、
前記表示制御手段は、前記上位階層画面内において前記画面切替領域との対応関係を視覚的に示す画像として各画面切替領域独自の色及び模様のいずれか又は双方を有した第一の対応画像を表示させる一方で、前記操作部により前記画面切替領域のうちの1つが選択されて決定入力された場合には、前記表示面の表示を当該画面切替領域に対応する前記下位階層画面に切り替えるとともに、当該下位階層画面内において、決定入力された該画面切替領域に対応する前記第一の対応画像に対し色及び模様のいずれか又は双方に係る視覚的関連性を有する第二の対応画像を表示させることを特徴とする車両用入力システム。
【請求項2】
前記第一の対応画像は、対応する画面切替領域独自の色により塗り潰された第一の対応色画像を有し、前記第二の対応画像は、前記第一の対応画像の色と少なくとも色相が同じあるいは近似する色により塗り潰された第二の対応色画像を有する請求項1に記載の車両用入力システム。
【請求項3】
前記第一の対応色画像と前記第二の対応色画像とが同じ色相の色である請求項2に記載の車両用入力システム。
【請求項4】
前記第一の対応画像は、対応する画面切替領域独自の模様が描画された第一の模様画像を有し、前記第二の対応画像は、前記第一の対応画像と同じ模様が描画された第二の模様画像を有する請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の車両用入力システム。
【請求項5】
前記第二の対応画像が前記下位階層画面における背景画像とされている請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の車両用入力システム。
【請求項6】
請求項2又は請求項3に記載の要件を備え、
前記下位階層画面は、複数の前記選択領域を有した選択用画面であり、それら各選択領域には、予め定められたさらに下の階層画面に前記表示面の表示を切り替える1以上の画面切替領域が含まれ、
前記表示制御手段は、当該下位階層画面を表示する際に、前記第二の対応色画像を表示させる一方で、1以上の該画面切替領域との対応関係を視覚的に示す画像として該画面切替領域独自の色からなる第三の対応色画像を、該第二の対応色画像の色とは色相が近似する異なる色からなる画像として表示させるものである請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の車両用入力システム。
【請求項7】
前記表示制御手段は、階層が下の画面ほど、表示される前記対応色画像の彩度又は明度のいずれか又は双方が減じられていくものである請求項6に記載の車両用入力システム。
【請求項8】
請求項4に記載の要件を備え、
全ての前記下位階層画面において、表示される前記対応色画像内における背景模様が同じである請求項6又は請求項7に記載の車両用入力システム。
【請求項9】
請求項2又は請求項3に記載の要件を備え、
各前記対応色画像の色の変更入力操作を受け付けて、当該設定入力操作に基づいて該対応色画像の色の設定を変更する対応色変更手段を備える請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の車両用入力システム。
【請求項10】
前記選択用画面における前記選択領域は、前記表示面内において十字状に配置されるとともに、前記操作部は、前記表示面内に十字状に表示される選択領域に対応する十字状の四方向に操作が可能な十字操作部とされている請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載の車両用入力システム。

【図1】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図2】
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【図3】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−220720(P2011−220720A)
【公開日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−87254(P2010−87254)
【出願日】平成22年4月5日(2010.4.5)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】