説明

車両用情報表示装置

【課題】適切な時期に燃料量に関する警告表示を行いつつ,この警告表示が極力目障りにならないようにする。
【解決手段】例えばインストルメントパネル1のうちステアリングハンドル2の付近に表示部10aが設定されて,表示部10aに燃料量に関する警告表示11dが表示される(図15)。警告表示11dが表示されている状態で,メインモニタ20に表示されるタッチパネル式の選択スイッチ24を押圧操作すると,付近のGS(給油所)を検索して,GSを目的地設定するための画面が表示される(図11)。選択スイッチ24を押圧操作して所望のGSを目的地に設定すると,表示部10aの警告表示11dが消去される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は運転者に対して車両用情報を報知する車両用情報表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
車両特に自動車においては、運転者に対して種々の車両用情報が提供されるが、この車両用情報の数は車両の機能が多様化するのに伴って増加する傾向にある。この車両用情報としては、例えば、車両の故障情報、交通渋滞情報、燃料が少なくなったことの燃料警報情報、交通センタからの交通規制情報等、多々存在する。また、最近の車両では、自車両を目的地まで案内するナビゲーション装置を有するものが増加しており、このナビゲーション装置用の表示画面(ディスプレイ、モニタ)に、車両用情報を適宜表示することも行われている。
【0003】
ところで、運転者にとって、燃料残留量に関する車両用情報というものは、いつどこで給油を行うか等を決定する上で極めて重要である。インストルメントパネルに設けた燃料計に、燃料残留量が絶対的に少なくなるある所定の一定値(例えば10リットル)以下となったときに点灯される警報ランプを付設した車両も多くなっている。特許文献1には、レンタカー等不慣れな車両を運転する場合に、運転者が車両の給油口の左右位置を知らないことが多々あるという事情を勘案して、燃料残留量が少なくなったときに従来一般に行われているような警告を行うと共に,この警告が行われたときは給油所を検索して、給油所付近に位置したときに給油口の位置が左右どちらであるかを報知するシステムが提案されている。
【0004】
前述したように、燃料残留量が絶対的に少なくなった状態となる所定の一定値以下となったときに警告を行うものにあっては、警告される時点での燃料残留量が常に一定であり、必ずしも運転者の意にそわない場合が多々生じる。すなわち、上記所定の一定値は、少なくとも50〜70km程度は走行できるできる値として設定されることが多いが、市街地走行が多くて、常に給油所が周辺に存在するような地域をもっぱら走行する運転者にとっては、警告される時期が早すぎて、警告が目障りになる。逆に、給油所が閉店していることの多い深夜でかつ給油所がほとんど設置されていない山間部等を走行する機会が多い運転者にとっては、燃料残留量がもっと余裕のある早い段階での警告が望まれることになる。さらに、運転者によっては、契約している(会員となっている)特定系列の石油会社の給油所でもって給油することを強く望むものであり、最寄りの特定系列の石油会社の給油所まで走行可能な程度に燃料が減少した時点で警告が行われることを望むものとなる。
【0005】
燃料量つまり燃料残留量に関する警告表示を、運転者の要求するタイミングに極力合致させるということは、警告条件の設定の仕方によってかなりの対応が可能である。しかしながら、警告表示を受けた運転者が給油所に向かっている等のときにも警告表示が継続されていることは、この警告表示が運転者にとって目障りとなり、この点においてもなんらかの対策が望まれることになる。
【特許文献1】特開2003−121174号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、その目的は、適切な時期での燃料量に関する警告表示とこの警告表示が運転者の目障りになってしまうことの防止とを共に高い次元で満足できるようにした車両用情報表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するため、本発明にあっては次のような解決手法を採択してある。すなわち、特許請求の範囲における請求項1に記載のように、
車両用情報を表示する表示手段と、
自車両を目的地に案内するナビゲーション装置と、
燃料量に関してらあかじめ定められ警告条件に適合したときに、前記表示手段に燃料が少なくなっている警告表示を行う警告表示手段と、
前記表示手段に前記警告表示が行われたとき、前記ナビゲーション装置に給油所までの目的地設定のための表示を行わせる目的地設定表示手段と、
前記ナビゲーション装置が給油所を目的地として設定されたときに、前記表示手段に表示されている前記警告表示を消去する警告消去手段と、
を備えているようにしてある。
【0008】
上記解決手法によれば、警告条件に適合したときに警告表示が行われるので、運転者は、給油の必要性があることを適切なタイミングで知ることができる。警告表示されたとき、ナビゲーション装置は、給油所への目的地設定のための表示とされるので、運転者は、警告表示を見た段階で、ナビゲーション装置を目的地設定のための表示に切換えるための特別な操作を行うことなく、給油所を目的地とする設定を容易に行えることになる。給油所を目的地設定したときは、警告表示が消去されるので、警告表示が目障りになることもない。
【0009】
上記解決手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項2以下に記載のとおりである。すなわち、
前記ナビゲーション装置用のメインモニタとは別個独立して、前記表示手段となるサブモニタを有し、
前記サブモニタが、前記メインモニタに比して、走行中の運転者が大きく目線をずらすことなく目視できる位置に位置設定されている、
ようにすることができる(請求項2対応)。この場合、走行中の運転者は目線を大きくはずすことなく警告表示を視認することができて、警告表示を容易かつ明確に確認する上で好ましいものとなる。また、容易かつ明確に視認できるが故に不必要に警告表示されていると余計に目障りになるので、この警告表示が目障りになる事態を防止する効果が極めて高いものとなる。
【0010】
あらかじめ設定された再表示条件に適合したときに、前記消去された前記警告表示を再度前記表示手段に表示させる警告再表示手段を備えている、ようにすることができる(請求項3対応)。この場合、目的地として設定された給油所に向かう途中で、例えば寄り道等の種々の要因によって燃料不足となるような事態を防止する上で好ましいものとなる。
【0011】
前記再表示条件が、自車両が目的地までの経路をはずれたとき、燃料残留量があらかじめ設定された所定の一定値以下となったとき、目的地まで走行するには燃料が不足すると判断されたとき、の少なくとも1つを含むように設定されている、ようにすることができる(請求項4対応)。この場合、再表示することが好ましい具体的な状況が特定される。
【0012】
前記表示手段に表示される前記警告表示とは別個独立して、燃料残留量が所定の一定値以下となったときに警告を行う独立警告手段を備え、
前記再表示条件が、前記独立警告手段が作動したときとして設定されている、
ようにすることができる(請求項5対応)。この場合、燃料残留量が上記所定の一定値以下となっていて独立警告手段による警告が行われている状態で、表示手段に警告表示が行われないのは運転者に対して違和感を与えるおそれがあるが、このような違和感を運転者に与えないようにすることができる。
【0013】
運転者によく知られている地域を走行しているときは、前記目的地設定表示手段の作動が禁止される、ようにすることができる(請求項6対応)。この場合、周辺地域でのなじみの給油所の位置等を運転者が熟知している可能性が極めて高いので、このときは警告表示を行わないようにして、警告表示が目障りになってしまう事態をより一層低減する上で好ましいものとなる。
【0014】
マニュアル操作によって前記警告表示を強制的に消去するための警告強制消去手段をさらに備えている、ようにすることができる(請求項7対応)。この場合、警告表示が必ずしも運転者の要求する給油タイミングではないときに、運転者のマニュアル操作によって警告表示を強制消去して、警告表示が目障りになってしまう事態をより一層低減する上で好ましいものとなる。
【0015】
マニュアル操作によって前記目的地設定表示を強制的に消去する設定表示強制消去手段をさらに備えている、ようにすることができる(請求項8対応)。この場合、給油所を目的地として設定することまでは運転者が要求しないときに、この目的地設定のための表示を運転者のマニュアル操作によって強制的に消去して、ナビゲーション用の画面を運転者の要求する内容にすみやかに戻す上で好ましいものとなる。
【0016】
前記警告条件が、目的地に到達するまでに燃料が不足する場合として設定されている、ようにすることができる(請求項9対応)。この場合、目的地に到達する前に必要となる給油を促す上で好ましいものとなる。
【0017】
前記警告条件が、あらかじめ登録された設定条件に基づいて決定される、ようにすることができる(請求項10対応)。この場合、警告条件があらかじめ登録されている設定条件に基づいて決定されるので、運転者はこの設定条件つまり警告条件を事前に十分熟知して、警告表示されたときの燃料量に関する状況をより十分に理解するようにする上で好ましいものとなる。
【0018】
前記設定条件は、運転者によって設定変更可能とされている、ようにすることができる(請求項11対応)。この場合、警告条件を運転者のより好みにあう条件に設定する上で好ましいものとなる。
【0019】
前記警告条件が、外部から入力されるお得情報に基づいて決定される、ようにすることができる(請求項12対応)。この場合、ある給油所での割引サービスや、ある商店での割引サービス等のお得情報がある場合に、このお得となる場所へ行くのに必要な燃料量との関連で警告表示を行うことができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、警告条件に適合したときに警告表示が行われるので、運転者は、給油の必要性があることを適切なタイミングで知ることができる。また、警告表示されたとき、ナビゲーション装置は、給油所への目的地設定のための表示とされるので、運転者は、警告表示を見た段階で、ナビゲーション装置を目的地設定のための表示に切換えるための特別な操作を行うことなく、給油所を目的地とする設定を容易に行えることになる。さらに、給油所を目的地設定したときは、警告表示が消去されるので、警告表示が目障りになることもない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
図1において、1は車幅方向に伸びるインストルメントパネルであり、2はステアリングハンドルである。インストルメントパネル1のうちステアリングハンドル2の直前方位置は、メータパネル部1aとされて、ここに速度計3、エンジン回転計4、燃料計5等の運転中に頻繁に運転者により確認されることが要求される車両情報が表示される。
【0022】
インストルメントパネル1の上面には、車幅方向中央よりもステアリングハンドル2側に寄った位置に、第1表示画面を構成するサブモニタ10が設けられている。また、インストルメントパネル1のうち、車幅方向中央部分は上下方向に長く伸びて、ここに第2表示画面としてのメインモニタ20が設けられている。メインモニタ20は、実施形態ではナビゲーション装置用の表示画面となっており、サブモニタ10よりも大きな表示面積を有している。メインモニタ20の直下方には、オーディオ装置6の操作部6aが配設されると共に、その下方には空調ユニット7の操作部7aが配設されている。
【0023】
上記各モニタ10、20への表示の制御は、図2に示すように、マイクロコンピュータを利用して構成されたコントローラ(制御ユニット)Uによって行われる。コントローラUは、各モニタ10、20の表示制御の他に、ナビゲーション装置30の制御、オーディオ装置6の制御、空調ユニット7の制御を行う。このコントローラUには、各モニタ10、20の表示制御のために、無線通信機31が接続され、燃料センサ32からの現在の燃料量を示す信号が入力され、さらに別のコンピュータからの車両の故障情報が入力されるようになっている。上記無線通信機31は、契約している交通情報センタからの各種の最新情報を入手したり、Eメールのやりとりおよび電話通信のためのものであり、例えば携帯電話を利用することができる。
【0024】
前記サブモニタ10について、図3を参照しつつ説明する。まず、サブモニタ10は、複数の表示部10a〜10hに分割されている。表示部10aは後に詳述する注意喚起情報を表示するためのものであり、もっとも右上部位置、つまり極力運転者が走行中に目線を大きくずらすことなく目視可能な位置に設定されている。表示部10bは、表示部10aの隣に位置設定されていて、表示部10aに複数の注意喚起情報が表示されたときに、どの注意喚起情報についての詳細情報が得られるかを運転者に報知するためのものである。表示部10cは、内外気の循環状態とその各温度を表示する。表示部10dは、空調エアの吹出位置と車室右側での設定温度を表示する。表示部10eは、空調エアの吹出量を表示する。表示部10fは、オーディオ装置6の作動状態を表示する。表示部10gは、車室左側での設定温度を表示する。表示部10hは、現在の日時をその時刻と共に表示する。上記表示部10aが、注意喚起情報を表示する第1表示画面を実質的に構成し、表示部10bが、今回得られる詳細情報がどの注意喚起情報に対応したものであるかを報知(識別)するためのものである。なお、この表示部10aと10bとについては、後に詳述する。
【0025】
図4は、メインモニタ20での表示例が示され、ここではナビゲーション用の表示態様となっている。メインモニタ20はタッチパネル式とされて、メインモニタ20に表示された各種表示のうち、手指を触れることにより作動されるスイッチ機能を適宜提供するものともなっている。図4では、スイッチ機能を有する表示部が、20a〜20gとされている。
【0026】
図5には、図3の表示部10aに、複数の注意喚起情報11a〜11fが表示された場合が示される。各注意喚起情報11a〜11fは、それぞれ情報の内容をシンボル的に簡潔に示したアイコンの形式で表示されるようになっている。注意喚起情報11aは、交通情報センタから最新の情報が送信されてきていることを示す。注意喚起情報11bは、車両の故障情報があることを示す。この故障情報としての注意喚起情報11bには、×印が付されているが、この×印は、その詳細情報は車両を停車した状態でないと見れないことを示す識別表示である(故障情報についての詳細情報が詳しすぎて、走行中に詳細情報を運転者が確認することは好ましくないということ)。注意喚起情報11cは、電話が着信したことを示す。注意喚起情報11dは、燃料としてのガソリンが残り少ないことを示す。注意喚起情報11eは、Eメールが着信したことを示す。注意喚起情報11fは、渋滞情報があることを示す。1つの注意喚起情報、図5では注意喚起情報11eの表示が、他の注意喚起情報とは相違されている(例えば、他の注意喚起情報よりも明るく表示されたり点滅表示)。これは、後述するように、特定の1つの注意喚起情報(図5では11e)について、現在メインモニタ20に詳細情報が表示されていることを運転者に認識させるためのものである。
【0027】
表示部10aには、各注意喚起情報11a〜11fに対応させて、その詳細情報を表示させる際の優先順位が表示される。この優先順位の表示は、実施形態では、各注意喚起情報11a〜11fの直上方位置において優先順位を示す数値を表示する表示部12a〜12fにより行われる。図5の場合、優先順位は、1番目から6番目まで順に、11a、11c、11e、11f、11d、11bとなっている。
【0028】
図6には、図5で説明した注意喚起情報についての優先順位をマニュアル設定する場合の表示画面が示される。この図6の表示は、メインモニタ20に表示されるもので、注意喚起情報11a〜11fに対応した表示部(スイッチ部)21a〜21fと、入れ替えスイッチ22と、禁止設定スイッチ23とが表示される。
図6では、Eメールに対応した表示部21aがもっとも優先順位が高くなっているが、この表示部21aの優先順位を変更するには、例えば次のようにして行われる。まず、表示部21aを押圧操作した後、入れ替えスイッチ22を押圧操作し、その後、例えば表示部21cを押圧操作する。これにより、表示部21aの表示が、表示部21cの直下方位置に変更される(優先順位が表示部21cのすぐ後の順に変更)。禁止スイッチ23は、詳細情報の表示を禁止するためのものである(図5の例えば注意喚起情報11bについての×印を付する操作に対応)。すなわち、表示部21a〜21fのうち所望の1つの表示部を押圧操作した後、禁止スイッチ23を押圧操作すると、上記所望の表示部に対応した詳細情報の表示が禁止設定される。
【0029】
次に、サブモニタ10の表示部10aへの注意喚起情報の表示と、メインモニタ20への詳細情報の表示との制御の概略について、図7〜図11を参照しつつ説明する。まず、図7において、表示部10aに、3つの注意喚起情報11d(燃料情報)、11e(Eメール情報)、11f(渋滞情報)が表示されるが、詳細情報の優先順位は、11e、11f、11dの順となっている。そして、表示部10bには、詳細情報の表示対象となっている優先順位1番目となる注意喚起情報11eについての文字表示が、例えば「メールが着信しました。」という表示でもって行われる。
【0030】
図7の状態に対応して、メインモニタ20には、図8のような表示が行われる。すなわち、図8は、図4の表示に対応しているが、注意喚起情報の表示に伴って、詳細情報を表示させるための選択スイッチ24があらたに表示される。この選択スイッチ24には、押圧操作されたときにメインモニタ20に表示される詳細情報の概要、つまりEメール用の注意喚起情報11eに対応した詳細情報の選択用であることの表示が行わ、実施形態では「未読メール一覧表示」という表示が行われる。
【0031】
図8の状態で、運転者が選択スイッチ24を押圧操作すると、メインモニタ20には、図9に示すようにメール一覧が表示される。この図9の例では、「Aさん」および「Bさん」からEメールが着信されたことが、符号25a、25bで示すように表示される。表示部25aを押圧操作すると、Eメールの内容がメインモニタ20に表示される(表示部25bについても同じ)。また、図9では、選択スイッチ24は、次の優先順位である渋滞情報の詳細情報選択用に変更される。実施形態では、選択スイッチ24の表示は、「渋滞情報」という表示となる。ただし、選択スイッチ24の位置そのものは、なんら変更されないものであり、選択スイッチ24は常にメインモニタ20の一定位置に表示されるものである。なお、サブモニタ10の表示部10bの表示も、選択スイッチ24の表示内容に対応した内容に変更される。すなわち、図9の状態では、表示部10bには、例えば「渋滞情報を入手しました。」というような表示が行われる。
【0032】
図9において、選択スイッチ24を押圧操作すると、図10に示すように、現在の自車両位置に関連した渋滞情報表示される。実施形態では、メインモニタ20に表示された地図情報上に自車両Vの位置が表示され、自車両Vの進行方向前方の渋滞が例えば波線αで示される。図10では、渋滞情報に関する詳細情報の表示が行われると共に、選択スイッチ24には、次の優先順位である燃料量に関する詳細情報を選択する旨の表示が行われ、例えば「周辺のGSを検索する」(GSはガソリンスタンド)という表示が行われる。なお、サブモニタ10の表示部10bの表示も、選択スイッチ24の表示内容に対応した内容に変更される。すなわち、図10の状態では、表示部10bには、例えば「燃料が残り少なくなっています。」いうような表示が行われる。
【0033】
図10の選択スイッチ24を押圧操作すると、図11に示すように、地図情報上にある自車両Vの周辺に位置するGSが複数表示される。この図11の状態では、選択スイッチ24は、「最寄のGSを選択」という表示が行われる。この選択スイッチ24を押圧操作すると、周辺にある複数のGSのうち、自車両Vにもっとも近い位置にある特定のGSが目的地設定される。なお、図11では、地図情報上に表示される複数のGS、例えば「A石油」の表示部26a、「B石油」の表示部26b、「C石油」の表示部26c、「D石油」の表示部26d、「E石油」の表示部26eが合わせて表示されるので、この表示部26a〜26eのいずれか1つを押圧操作すると、押圧操作された特定のGSが目的地として設定される。表示部26a〜26eを利用した目的地設定は、通常は運転者が契約している特定系列のGSでもって給油を行うことを希望する場合に用いられることになる。GSを目的地設定するのに関連して,メインモニタ20には,スイッチとしての表示部25a,25bがあらたに表示される。
【0034】
なお、表示部10aに表示された注意喚起情報は、その詳細情報がメインモニタ20に表示された後(燃料関係の注意喚起情報については目的地設定された後)に、自動的にその表示が消去される。なお,表示部10aに表示されている注意喚起情報の消去は,例えばメインモニタ20に設けたタッチパネル式の消去スイッチが操作されたときに行われるようにすることもできる。
【0035】
次に、前述した注意喚起情報の表示や詳細情報の表示に関するコントローラUによる詳細な制御例について、図12〜図14のフローチャートを参照しつつ説明する。なお、以下の説明でSはステップを示す。まず、図12は、メインのフローチャートを示すものであり、S1において、運転者に報知すべき注意喚起情報があるか否かの判定が行われる。次いで、S2において、後に詳述するように、注意喚起情報の優先順位等を設定する制御が行われる。S3では、後に詳述するように、燃料量に関連した制御が行われる。S4では、注意喚起情報に関連した表示となる表示部10a、10bへの表示の制御が行われる。S5では、選択スイッチ24の操作に応じたメインモニタ20への詳細情報の表示に関する制御が行われる。S6では、表示部10aへの注意喚起情報の消去に関する制御が行われる。
【0036】
図12のS2の詳細が、図13、図14に示される。まず、図13のS11において、注意喚起情報が複数存在するか否かが判別される。このS11の判別でNOのときはそのままリターンされる。S11の判別でYESのときは、S12において、注意喚起情報の優先順位についてマニュアル設定されているか否かが判別される(優先順位のマニュアル設定については図6の説明参照)。S12の判別でYESのときは、S13において、マニュアル設定された注意喚起情報の優先順位が読み込まれる。この後、S14において、現在駐車あるいは停車中であるか否かが判別される。このS14の判別でYESのときは、S16において、S13で読み込まれた内容(マニュアル設定されたままの内容)の優先順位がそのまま最終的な優先順位として確定され、またメインモニタ20に表示されるべき注意喚起情報の詳細情報の表示もS13で読み込まれた注意喚起情報全てについて行われるように確定される。
【0037】
S14の判別でNOのとき、つまり現在走行中のときは、S15において、表示S13で読み込まれた注意喚起情報に関する修正が行われる。この修正は、走行中に詳細情報を表示すると運転者が詳細情報に気をとられすぎるという観点から、故障情報についての詳細情報はメインモニタ20に表示しない設定が行われる。また、この故障情報の詳細情報を表示しないことを運転者に報知する表示の設定(図5の注意喚起情報11bのアイコンに付された×印の設定)が行われる。この後は、S16に移行して、S15での修正後の内容が最終的に確定される。S16の後はリターンされる。
【0038】
前記S12の判別でNOのとき、つまり注意喚起情報についての優先順位がマニュアル設定されていないときは、S21において、現在の自車両の周辺が運転者にとって不案内な地域であるか否かが判別される。このS21の判別は、例えば、自車両の現在位置が、ナビゲーション装置30に設定されている運転者の自宅登録地点から所定距離以上離間している地域であるときに、不案内地域であると判定することができる。このS21の判別でYESのときは、S22において、現在駐車中あるいは停車中であるか否かが判別される。このS22の判別でYESのときは、S23において、注意喚起情報の優先順位、およびその詳細情報の表示が禁止される項目の設定が、ここに示すような内容に設定される。すなわち、優先順位が高い方から低い方へ、「メール」、「電話」、「最新情報」、「渋滞情報」、「GS」(燃料残量)、「故障情報」というような順とされる。このS23での優先順位の設定は、詳細情報が比較的詳しいものとなりかつ走行のためには直接関与しない注意喚起情報となる「メール」、「電話」を重視した設定となっている。また、メインモニタ20へ詳細情報の表示が禁止されるべき注意喚起情報は存在しない設定とされる(全ての注意喚起情報についてその詳細情報を表示させることが可能な設定)。
【0039】
一方、S22の判別でNOのとき、つまり現在走行中のときは、S24において、注意喚起情報の優先順位の設定、および詳細情報の表示が禁止される注意喚起情報の設定が、ここに示すように行われる。このS24での優先順位の設定は、走行に深く関連した「最新情報」や「渋滞情報」が重視された設定とされる。また、故障情報についての詳細情報の表示は禁止された設定とされる。
【0040】
前記S21の判別でNOのとき、つまり周囲の道路状況等を運転者が十分に知っているいる地域のときは、S25〜S27の処理が行われる。すなわち、S25において駐車中あるいは停車中であるか否かが判別されて、S25の判別でYESのときはS26の処理が行われ、S25の判別でNOのときはS27の処理が行われる。駐停車中となるS26での設定は、前述したS23の場合と全く同様である。一方、走行中となるS27での設定は、前述したS24の場合に比して、「故障情報」についての詳細情報の表示を禁止している点は同じであるが、「渋滞情報」の優先順位が低くなるように設定される(周囲の道路状況を渋滞状況を含めて運転者がよく知っている可能性が高いことを考慮した優先順位の設定)。
【0041】
図13のS23,S24,S26,S27の後は,それぞれ図14のS31へ移行する。S31では,メインモニタ20に選択スイッチ24が表示されてから所定時間(例えば2分)以上経過した否かが判別される。このS31の判別でYESのときは,今回詳細情報の表示の対象となっている注意喚起情報が運転者にとって重要性の低いものと考えられるので,このときは,S32において,所定時間以上詳細情報の表示が選択されなかった注意喚起情報についての優先順位が低下される(例えば優先順位が1段階低下等)。S31の判別でNOのとき,およびS32の後は,それぞれS33,S34の処理が行われる(図13のS15,S16の処理に対応)。
【0042】
次に,図12のS3の詳細制御について,図15以下を参照しつつ説明する。なお,この図15以下の制御は,給油に関する注意喚起情報(図5の11d)についての特別な制御となるが,これは,次のような観点から設定されている。すなわち,運転者が,ある特定系列の石油会社と契約をしていて,極力特定系列の石油会社のGSでもって給油を行えるようにするためのものである。簡単に概要を説明すれば,燃料の残留量が,絶対的に少ない所定量(例えば10リットル)以下である場合に限らず,例えば燃料残留量が30リットルというように,最寄りのGSに行くまでは十二分に余裕があるが,もっとも近い特定系列の石油会社に到達するには燃料残留量があまり十分でない場合に,運転者に給油を促すための制御を行うようになっている。また,実施形態では,インストルメントパネル1のメータパネル部1aに設置した燃料計5が,燃料残留量が絶対的に少ない上記所定量以下となったときに別途警告を行わない形式となっていることを考慮して,この燃料が上記所定量以下となったときの警報を行う制御を合わせて行うものとなっている。
【0043】
以上のことを前提として,図15は,もっとも近い特定系列の石油会社(例えば「A石油会社」)へ到達するのには燃料が十分ではない状態となったときに,表示部10aに燃料残留量が少なくなったことを示す注意喚起情報11dが表示されると共に,表示部10bに「ガソリンが少なくなっています。」という表示が行われる。この図15の状態に対応して,メインモニタ20には,図16に示すように,選択スイッチ24が表示され,この選択スイッチ24に「周辺のGSを検索する」という表示が行われる。
【0044】
図16の状態で,選択スイッチ24を押圧操作すると,図17に示すように,自車両に近い位置にある特定系列の石油会社(A石油会社)を含むGSの検索が行われる。検索が終了されると,図11の表示とされる。図11の表示において,特定系列の石油会社のA石油のGSについて目的地設定用となる表示部26aが,もっとも優先された上方位置に表示される。図17では,GSの検索を中止するためのスイッチとしての表示部28があらたに表示される。なお、この表示部28は、マニュアル操作によって目的地設定する表示を強制的に消去するものとなるが、表示部18は、図11の状態で表示させることもできる。
【0045】
図11の状態から,特定系列の石油会社であるA石油の表示部26aを目的地として選択した後の状態が,図18の状態となる。図18では,選択スイッチ24が目的地(A石油のGS)の周辺を検索するためのスイッチとされ,この選択スイッチ24を押圧操作することにより,A石油のGS付近の地図情報が表示されることになる。図18では,現在地の周辺を検索するためのスイッチとしての表示部29があらたに表示される。
【0046】
次に,図19〜図21を参照しつつ,上記制御の詳細(図12のS3の詳細)について説明する。まず,図19のS41において,フラグが1であるか否かが判別される。このフラグは,1のときが,表示部10aへの燃料残留量に関する注意喚起情報が一旦表示された後,GSを目的地設定したために消去されたことを意味し,当初は0にイニシャライズされているので,S41の判別はNOとなる。S41の判別でNOのときは,S42において,現在目的地設定されているか否かが判別される。S42の判別でYESのとき,つまり目的地設定されているときは,S46において,目的地に到達するのに燃料が足りるか否かが判別される。S46の判別でNOのときは,S47において,燃料残留量に関する警告つまり表示部10aでの燃料残留量に関する注意喚起情報(11d)の表示は不用なときであると決定される。
【0047】
S46の判別でYESのときは,S48において,燃料残留量が例えば40リットル以下であるか否かが判別される。このS48の判別は,目的地が相当に遠くて,目的地到達までにはほぼ確実に給油が必要であろうと考えられる状況である。このS48の判別でNOのとき,つまり燃料が40リットルを超えて存在するときは,S47において,燃料残留量についての注意喚起情報(11d)の表示が不用なときであると決定される。
【0048】
S48の判別でYESのときは,S49において,表示部10aに燃料残留量に関する注意喚起情報(11d)を表示する。次いで,S50において,メインモニタ20に表示すべき詳細情報として,GSを目的地設定するための表示を行(図16の状態表示)。
【0049】
前記S42の判別でNOのとき,つまり目的地設定されていないときは,S43において,燃料残留量が絶対的に少ない所定量(例えば10リットル)以下であるか否かが判別される。このS43の判別でNOのときは,S47に移行して,燃料残留量に関する注意喚起情報の表示は行われない設定とされる。S43の判別でYESのときは,S44において,現在走行している地域の道路状況が,運転者が良く知らない地域であるか否かが判別される。このS44の判別でYESのときは,GSを目的地設定できるように,S49へ移行される。S44の判別でNOのときは,S45に移行して,表示部10aに燃料残留量に関する注意喚起情報(11d)を表示した後,リターンされる。S45を経る処理のときは,GSを目的地設定するためのS50に相当する処理が行われないが,これは,給油すべきGSの位置を運転者がよく知っているであろうということを考慮してのことである。
【0050】
図19のS50の後は,図20のS61において,GSを目的地設定する条件が成立しているか否かが判別される。この判別の詳細については後述するが,S61の判別でYESのときは,S62において,表示部10aにおける燃料残留量に関する注意喚起情報(11d)の表示が消去される(GSに向けて目的地設定されているので,いつまでも注意喚起情報11dを表示しておくのはわずらわしい)。S62の後は,S63において,フラグが1にセットされる。
【0051】
S63の後は,S64において,燃料残留量に関する注意喚起情報11dを再表示する条件が成立したか否かが判別される。このS64の判別の詳細は後述する。S64の判別でYESのときは,S65において,表示部10aに燃料残留量に関する注意喚起情報11dを再度表示させた後,S66において,フラグが0とされる。
【0052】
S61の判別でNOのときは,S67において,燃料残留量に関する注意喚起情報11dが表示されてから所定時間(例えば2分)以上経過したか否かが判別される。このS67の判別でYESのときは,S68において,燃料残留量に関する注意喚起情報11dが表示部10aから消去される。
【0053】
図19のS41の判別でYESのときは図20のS64に移行され,S67の判別でNOときおよびS68の後はそのままリターンされる。
【0054】
次に,図20のS61への判別の詳細について,図21を参照しつつ説明する。まず,S71において,GS(ガソリンスタンド)が目的地に設定されたか否かが判別される。このS71の判別でYESのときは,S72において,メインモニタ20におけるGSを目的地設定するための表示が消去される。この後,S73において,GSを目的地設定する条件が成立したと決定される(図20のS61での判別でYESとなる条件成立)。
【0055】
S71の判別でNOのときは,S74において,燃料残留量に関する注意喚起情報11dを運転者の意志によって強制的に消去されたか否かが判別される(この消去スイッチは,例えば図16の表示画面に表示することができる)。S74の判別でYESのときは,S72に移行される。S74の判別でNOのときは,S75において,GSを目的地設定するための表示を強制的に消去する消去スイッチが操作されたか否かが判別される(この消去スイッチは,例えば図11,図17あるいは図18の表示画面に表示することができる)。このS75の判別でYESのときは,S72に移行される。前記75の判別でNOのときは,S76において,GSを目的地設定する条件が不成立であると判定される。
【0056】
図20のS64の詳細が,図22に示される。まず,図22のS81において,目的地としてのGSに向かう経路をはずれたか否かが判別される。このS81の判別でYESのときは,S82において,燃料残留量に関する注意喚起情報11dを表示部10aに再表示する条件が成立したと判定される。S81の判別でNOのときは,S83において,目的地としてのGSまで走行するのに必要な燃料残留量が不足しているか否かが判別される。このS83の判別でYESのときも,S82へ移行される。S83の判別でNOのときは,S84において,燃料残留量が絶対的に少なくなっている所定量10リットル以下であるか否かが判別される。このS84の判別でYESのときは,S82へ移行する。S84の判別でNOのときは,表示部10aに燃料残留量の注意喚起情報11dを再表示する条件が不成立であると判定される。なお,S84の処理は,図19のS43の処理と共に,実施形態では,燃料残留量が絶対的が少なくなっている所定量以下であることを警告する警報機能を別途有しないことを考慮した設定である。
【0057】
前述のように,燃料残留量に関する注意喚起情報11dを表示部10aに一旦表示した後は,GSを目的地設定する等の燃料残留量に関する対応を運転者が行っているときは,当該注意喚起情報11dを消去するようにしたので,注意喚起情報11dが極力運転者の目障りにならないようにする上で好ましいものとなる。とりわけ,通常は特定系列の石油会社のGSでの給油を行う習慣がある場合に,燃料残留量が絶対的に少ない所定量(例えば10リットル)よりも十分存在するときであっても,最寄りの特定系列の石油会社のGSに行くまでに燃料不足とならないように事前警報を行うことを可能としつつ,この事前警報を消去する機会を増大させて,事前警報による注意喚起と事前警報が目障りになることの防止とを高い次元で満足させることが可能になる。
【0058】
図23は,燃料計5に,燃料残留量に関する警報器5aを別途設けて,燃料残留量が絶対的に少ない所定量(例えば10リットル)以下となったときに,この警報器5aを作動(例えば点灯)させるようになっている。このような警報器5aを有する場合は,表示部10aには,警報器5aが作動している限り,燃料残留量に関する注意喚起情報11dを常時表示させておくのが好ましい。
【0059】
以上実施形態について説明したが,本発明はこれに限らず,例えば次のような場合をも含むものである。選択スイッチ24は,メインモニタ20に常時表示しておくようにしてもよい。また,選択スイッチ24は,メインモニタ20の表示画面を利用することなく,例えばメインモニタ20の近辺に設けたり,ステアリングハンドルに設ける等,その設置場所は,運転者の操作しやすい位置であれば適宜選択できる。注意喚起情報の種類は,実施形態で示す場合の他,適宜のものを選定することができる。
【0060】
第1表示画面としての表示部10aの設置位置は,例えばインストルメントパネル1のうちメータパネル部1aの直上方位置に設定したり,フロントウインドガラスの前方に虚像形式で表示したり(投影)する等,適宜の位置を選択できる。同様に,第2表示画面としてのメインモニタ20の設定位置も,例えば図1においてサブモニタ10のすぐ左隣に設定する等,適宜選択できる。また、給油にか関する注意喚起情報11dは、ナビゲーション装置30用のメインモニタ20でもって兼用させるようにしてもよい(例えばメインモニタ20の上端部に表示)。
【0061】
図19のS48において,判別しきい値となる燃料残留量は,あらかじめ登録された設定条件(複数の設定条件も可)に基づいて自動的に設定するようにしてもよく,あるいは運転者の所望の値にマニュアル設定(変更)することもできる(例えば図6に示すような優先順位設定に対応した画面を利用しての設定および設定変更)。また,上記しきい値となる燃料残留量は,例えば交通情報センタから入手されるお得情報,例えばある石油会社のGSや燃料以外の商品を販売する販売店で割り引きを行っている情報であるときに,この割引を行っているGSや販売店まで走行するのに必要な燃料量として設定することができる。表示部10aに表示される燃料残留量に関する注意喚起情報11dをマニュアル操作によって強制的に消去するスイッチを設けるようにしてもよい(例えば図11の状態で、注意喚起情報11dを強制的に消去する表示部を別途表示させる)。
【0062】
フローチャートに示す各ステップあるいはステップ群は,コントローラUの有する機能部として表現することもでき,またその機能に手段の名称を付して表現することもできる。本発明の目的は明記されたもの限らず,好ましいあるいは実質的に好ましいとして表現されたものを提供するものであることを暗黙的に含むものである。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】本発明の一実施形態を示すもので,インストルメントパネルを車室内側から見た図。
【図2】本発明の制御系統例をブロック図的に示す図。
【図3】注意喚起情報が表示されるサブモニタの詳細表示例を示す図。
【図4】メインモニタの表示例を示す図。
【図5】サブモニタに複数の注意喚起情報が表示された一例を示す図。
【図6】注意喚起情報の優先順位をマニュアル設定するための画面例を示す図。
【図7】本発明の概要を図式的に説明するためのもので,サブモニタでの表示部分を示す。
【図8】図7の状態に対応したメインモニタの表示例を示す図。
【図9】図8の状態で選択スイッチを押圧操作したときのメインモニタの表示例を示す図。
【図10】図9の状態で選択スイッチを押圧操作したときのメインモニタの表示例を示す図。
【図11】図10の状態で選択スイッチを押圧操作したときのメインモニタの表示例を示す図。
【図12】本発明の制御例を示すメインのフローチャート。
【図13】図12のS2の詳細制御例を示すフローチャート。
【図14】図12のS2の詳細制御例を示すフローチャート。
【図15】図12のS3の制御例の概要を示すもので,サブモニタの表示例を示す図。
【図16】図15に対応したメインモニタの表示例を示す図。
【図17】図16の状態で選択スイッチを押圧操作したときのメインモニタの表示例を示す図。
【図18】図17の状態から選択スイッチの押圧操作に応じてさらに変更されたメインモニタの表示例を示す図。
【図19】図12のS3の詳細制御例を示すフローチャート。
【図20】図12のS3の詳細制御例を示すフローチャート。
【図21】図20のS61の詳細制御例を示すフローチャート。
【図22】図20のS64の詳細制御例を示すフローチャート。
【図23】燃料残留量に関する警報器を燃料計に別途設けた場合の一例を示す図。
【符号の説明】
【0064】
1:インストルメントパネル
2:ステアリングハンドル
5:燃料計
5a:警報器(独立警報手段)
10:サブモニタ
10a:表示部(警告表示の表示手段)
11a〜11f:注意喚起情報(車両用情報)
20:メインモニタ(ナビゲーション装置用)
24:選択スイッチ(詳細情報選択用)
29:表示部(目的地設定表示消去用)
30:ナビゲーション装置
31:無線通信機
32:燃料センサ
V:地図情報上の自車両
U:コントローラ(制御手段)








【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両用情報を表示する表示手段と、
自車両を目的地に案内するナビゲーション装置と、
燃料量に関してらあかじめ定められ警告条件に適合したときに、前記表示手段に燃料が少なくなっている警告表示を行う警告表示手段と、
前記表示手段に前記警告表示が行われたとき、前記ナビゲーション装置に給油所までの目的地設定のための表示を行わせる目的地設定表示手段と、
前記ナビゲーション装置が給油所を目的地として設定されたときに、前記表示手段に表示されている前記警告表示を消去する警告消去手段と、
を備えていることを特徴とする車両用情報表示装置。
【請求項2】
請求項1において、
前記ナビゲーション装置用のメインモニタとは別個独立して、前記表示手段となるサブモニタを有し、
前記サブモニタが、前記メインモニタに比して、走行中の運転者が大きく目線をずらすことなく目視できる位置に位置設定されている、
ことを特徴とする車両用情報表示装置。
【請求項3】
請求項1において、
あらかじめ設定された再表示条件に適合したときに、前記消去された前記警告表示を再度前記表示手段に表示させる警告再表示手段を備えている、ことを特徴とする車両用情報表示装置。
【請求項4】
請求項3において、
前記再表示条件が、自車両が目的地までの経路をはずれたとき、燃料残留量があらかじめ設定された所定の一定値以下となったとき、目的地まで走行するには燃料が不足すると判断されたとき、の少なくとも1つを含むように設定されている、ことを特徴とする車両用情報表示装置。
【請求項5】
請求項3において、
前記表示手段に表示される前記警告表示とは別個独立して、燃料残留量が所定の一定値以下となったときに警告を行う独立警告手段を備え、
前記再表示条件が、前記独立警告手段が作動したときとして設定されている、
ことを特徴とする車両用情報表示装置。
【請求項6】
請求項1において、
運転者によく知られている地域を走行しているときは、前記目的地設定表示手段の作動が禁止される、ことを特徴とする車両用情報表示装置。
【請求項7】
請求項1において
マニュアル操作によって前記警告表示を強制的に消去するための警告強制消去手段をさらに備えている、ことを特徴とする車両用情報表示装置。
【請求項8】
請求項1において、
マニュアル操作によって前記目的地設定表示を強制的に消去する設定表示強制消去手段をさらに備えている、ことを特徴とする車両用情報表示装置。
【請求項9】
請求項1において、
前記警告条件が、目的地に到達するまでに燃料が不足する場合として設定されている、ことを特徴とする車両用情報表示装置。
【請求項10】
請求項1において、
前記警告条件が、あらかじめ登録された設定条件に基づいて決定される、ことを特徴とする車両用情報表示装置。
【請求項11】
請求項10において、
前記設定条件は、運転者によって設定変更可能とされている、ことを特徴とする車両用情報表示装置。
【請求項12】
請求項1において、
前記警告条件が、外部から入力されるお得情報に基づいて決定される、ことを特徴とする車両用情報表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2006−17652(P2006−17652A)
【公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−197727(P2004−197727)
【出願日】平成16年7月5日(2004.7.5)
【出願人】(000003137)マツダ株式会社 (6,115)
【Fターム(参考)】