説明

車両用暖気装置

【課題】回生電力を効率的に利用して、車両の暖機を促進することを目的とする。
【解決手段】電動コンプレッサ28によって冷媒を圧縮して水冷媒熱交換器20によって冷却水を加熱する冷媒サイクル26と、水冷媒熱交換器20によって加熱された冷却水を循環させて電池42を温める電池用冷却水サイクル36を設けて、温度センサ48によって検出された電池42の温度が活性状態にならない温度で充電不可能である場合に、モータジェネレータ14で発生して回生電力の供給先を電動コンプレッサ28に供給するように制御ユニット46が充電制御セレクタ46を制御すると共に、電池42を暖機するための電動ウォーターポンプ38に供給するように制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用暖気装置にかかり、特に、冷却水を加熱するヒートポンプによってエンジン暖気する車両用暖気装置に関する。
【背景技術】
【0002】
冷却水を加熱するヒートポンプを備えてエンジン冷却水の温度を上昇させる技術として特許文献1に記載の技術が提案されている。
【0003】
特許文献1に記載の技術では、エンジンの冷却水の排熱及びエンジンの排気熱の双方を利用して車室内を空調する構成とし、エンジンから排出される熱を有効利用している。そして、特許文献1に記載の技術では、ヒートポンプと排気熱回収器によって、エンジン冷却水を温め、エンジンの冷却水を十分な温度に上昇させて暖機することができる。加えて、ヒートポンプと排気熱回収器によりエンジン冷却水を温めることにより強力な暖房を行うことができる。
【特許文献1】特開2002−59736号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方、エンジン及びモータを備えたハイブリッド車では、電池が低温時(冷間始動時等)に、電池の活性状態が低く充電効率が低下するため、充電制限を行って充電を抑制する場合がある。この場合には、ハイブリッド車では、ブレーキ時にモータを発電器として機能させて回生エネルギーを電池に充電するが、充電制限されているため充電できず、エネルギーの利用効率を低下させている。
【0005】
本発明は、上記事実を考慮して成されたもので、回生電力を効率的に利用して、車両の暖機を促進することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、供給された電力に応じて、エンジンに供給されるエンジン冷却水を加熱するヒートポンプと、車両で発生した回生電力を蓄電する電池に前記回生電力が蓄電されるように制御すると共に、所定電池状態に基づいて電池への充電が制限されている場合に、前記回生電力が前記ヒートポンプに供給されるように制御する制御手段と、含むことを特徴としている。
【0007】
請求項1に記載の発明によれば、ヒートポンプでは、供給された電力に応じて、エンジン冷却水が加熱される。例えば、ヒートポンプは、コンプレッサによって冷媒を圧縮して、圧縮した冷媒を用いてエンジン冷却水を加熱することができる。
【0008】
また、ハイブリッド車等の車両のブレーキ時にモータジェネレータで発生する回生電力は制御手段によって電池に蓄電される。しかし、例えば、電池が活性状態にならないような低い温度の場合や電池が満充電の場合や電池が高温の場合などでは充電できないため、充電制限を行う制限手段等によって充電制限が行われる。
【0009】
そこで、制御手段では、所定電池状態に基づいて電池への充電が制限されている場合に、回生電力がヒートポンプに供給されるように制御される。例えば、冷間時などで電池が活性状態になく電池が満充電の場合には充電制限されるので、回生電力が余剰となるが、この余剰回生電力がヒートポンプに供給され、これによってヒートポンプが作動されて冷却水を加熱することができるので、エンジン暖気を促進することができる。従って、回生電力を効率的に利用して、車両の暖機を促進することができる。
【0010】
なお、本発明は、請求項2に記載の発明のように、供給された電力に応じて、電池を暖機する暖気手段を更に含んで、制限手段が電池の充電が制限されている場合に、回生電力が暖気手段にも供給されるように更に制御するようにしてもよい。例えば、電池が活性状態にならないような低い温度の場合や電池が満充電の場合には電池の充電制限が行われるが、この時、暖気手段に回生電力が供給されるように更に制御することによって、電池が暖気されて電池の充電制限を早期に解除することができると共に、早期に回生電力を電池に充電することが可能となる。
【0011】
また、本発明は、請求項3に記載の発明のように、ヒートポンプが電池を更に暖機するようにしてもよい。例えば、電池が活性状態にならないような低い温度の場合や電池が満充電の場合には電池の充電制限が行われるが、ヒートポンプによって電池を暖機することで、電池が暖気されて電池の充電制限を早期に解除することができると共に、早期に回生電力を電池に充電することが可能となる。
【0012】
請求項4に記載の発明は、供給された電力に応じて、電池を加熱するヒートポンプと、車両で発生した回生電力を蓄電する電池に前記回生電力が蓄電されるように制御すると共に、所定電池状態に基づいて電池への充電が制限されている場合に、前記回生電力が前記ヒートポンプに供給されるように制御する制御手段と、を含むことを特徴としている。
【0013】
請求項4に記載の発明によれば、ヒートポンプでは、電池が加熱される。例えば、ヒートポンプは、コンプレッサによって冷媒を圧縮して圧縮した冷媒を用いて電池を加熱するようにしてもよいし、ヒートポンプによって冷却水を加熱して加熱した冷却水を用いて電池を加熱するようにしてもよい。
【0014】
また、ハイブリッド車等の車両のブレーキ時にモータジェネレータで発生する回生電力は制御手段によって電池に蓄電される。しかし、例えば、電池が活性状態にならないような低い温度の場合や電池が満充電の場合や電池が高温の場合などでは充電できないため、充電制限を行う制限手段等によって充電制限が行われる。
【0015】
そこで、制御手段では、所定電池状態に基づいて電池への充電が制限されている場合に、回生電力がヒートポンプに供給されるように制御される。例えば、冷間時で電池が活性状態になく電池が満充電の場合には充電制限されるので、回生電力が余剰となるが、この余剰回生電力がヒートポンプに供給され、これによってヒートポンプが作動されて電池を加熱することができるので、電池を暖機することができ、電池の充電制限を早期に解除して活性化した状態にすることができる。従って、回生電力を効率的に利用して、車両の暖気を促進することができる。
【発明の効果】
【0016】
以上説明したように本発明によれば、回生電力を蓄電する電池が充電制限されている場合に、余剰となった回生電力をヒートポンプに供給ように制御することによって、ヒートポンプを回生電力で作動させてエンジン冷却水や電池を加熱することができるので、回生電力を効率的に利用して、車両の暖機を促進することができる、という効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。
【0018】
図1は、本発明の実施の形態に係わる車両用暖気装置の構成を示すブロック図である。なお、本実施の形態に係わる車両用暖気装置10は、走行の駆動源として、エンジン12とモータジェネレータ14を搭載したハイブリッド車に搭載するものとして説明する。
【0019】
本発明の実施の形態に係わる車両用暖気装置10は、図1に示すように、エンジン12を冷却水によって冷却する冷却水サイクル16、車両用空調装置の冷媒サイクル26、及び電池42を暖機するための電池用冷却水サイクル36を備えている。
【0020】
エンジン12を冷却水によって冷却する冷却水サイクル16中には、排気熱回収器18、水冷媒熱交換器20、ウォーターポンプ22、及びヒータコア24が設けられており、冷却水はウォーターポンプ22によって冷却水が循環される。なお、ウォーターポンプ22は、エンジン12が停止していても冷却水を循環させることができるように電動で駆動するものが適用される。
【0021】
排気熱回収器18は、エンジンの排気ガスを排出する排気管に設けられ、熱を電力変換するものであり、冷却水サイクル16中の冷却水によって冷却される。すなわち、排気管と冷却水との間で熱交換し、排気管の熱によって冷却水を昇温することができる。
【0022】
水冷媒熱交換器20は、車両用空調装置の冷媒サイクル26を利用して、エンジン12の冷却水を昇温する、所謂ヒートポンプとして機能する。
【0023】
ヒータコア24は、車室内を空調する車両用空調装置で車室内を暖房する際の熱源として機能する。すなわち、エンジン12からの放熱によって加熱された冷却水がヒータコア24で放熱されることにより、車室内を暖房することができる。
【0024】
また、車両用空調装置の冷媒サイクル26は、電動コンプレッサ28、水冷媒熱交換器20、コンデンサ30、膨張弁32、及びエバポレータ34によって構成され、冷媒サイクル26は水冷媒熱交換器20をヒートポンプとしても機能することが可能とされている。なお、エバポレータ34は、水冷媒熱交換器20をヒートポンプとして機能させるためのバイパス通路を有しており、ヒートポンプとして機能させる場合には冷媒をエバポレータ34を通過せずにバイパスする。
【0025】
冷媒サイクル26は、車両用空調装置を冷房として機能する際には、電動コンプレッサ28によって冷媒を圧縮することによって高温高圧の気化した冷媒とし、コンデンサ30で高温高圧の冷媒を液化して放熱し、膨張弁32によって液化している冷媒を急激に減圧することにより、霧状にしてエバポレータ34で気化することにより、このエバポレータ34を通過する空気を冷却する。この時、エバポレータ34では、通過する空気を冷却することにより、空気中の水分を結露させるようになっており、これにより、エバポレータ34後の空気が除湿される。
【0026】
また、冷媒サイクル26は、水冷媒熱交換器20をヒートポンプとして機能させる場合には、コンプレッサ28で冷媒を圧縮することによって高温高圧の気化した冷媒とし、この冷媒の熱を水冷媒熱交換器20を通過する冷却水サイクル16の冷却水に放熱することによって冷却水を加熱する。また、水冷媒熱交換器20を通過して液化した冷媒を、図示しない膨張弁(例えば、水冷媒熱交換器20に内蔵)によって減圧してコンデンサ30で吸熱させて、エバポレータ34をバイパスして電動コンプレッサ28に冷媒を供給する。このサイクルを繰り返すことによって水冷媒熱交換器20がヒートポンプとして機能する。
【0027】
また、電池用冷却水サイクル36には、電動ウォーターポンプ38、水冷媒熱交換器20、及び電池用ヒータコア40が設けられており、電動ウォーターポンプ38によって冷却水が循環される。また、冷却水は水冷媒熱交換器20で加熱されて、冷却水の熱が電池用ヒーターコア40で放熱される。これによって、電池用ヒータコア40の近傍に設けられた電池42が加熱されて電池42を暖機することができる。なお、ファン等を用いて電池用ヒータコア40の熱を電池42に送風するようにしてもよい。
【0028】
ところで、本実施の形態に係わる車両用暖気装置10は、ハイブリッド車に搭載されているので、エンジン12駆動による走行とモータジェネレータ14駆動による走行が行われるが、モータジェネレータ14によって走行する際には、ブレーキ時にモータジェネレータ14が発電器として機能して発電し、回生電力を得ることができ、回生電力によって電池42を充電することができる。
【0029】
しかしながら、電池が活性状態とならないような低温の場合や電池が満充電の場合や電池が高温の場合などでは、回生電力を電池42に充電することができないため、本実施の形態では、回生電力を電池やエンジン冷却水の暖気を行うための電力として使用するようになっており、制御ユニット44によって回生電力の供給先が制御される。
【0030】
モータジェネレータ14は、充電制御セレクタ46を介して電池42に接続されており、モータジェネレータ14によって発生した回生電力は、充電制御セレクタ46に入力され、電池42が充電可能な場合に、電池42が充電される。
【0031】
モータジェネレータ14から電池42への充電は、充電制限回路15によって行われ、充電制限回路15は、例えば、電池42が予め定めた温度(電池が活性しない状態となる温度)よりも低い場合や、電池42が満充電状態の場合に、電池42への充電制限指示を充電制御セレクタ46に出力することによって電池42への充電制限を行う。
【0032】
また、充電制御セレクタ46には、電動コンプレッサ28及び電動ウォーターポンプ38が接続されており、制御ユニット44の指示に応じてモータジェネレータ14によって発生した回生電力を電動コンプレッサ28及び電動ウォーターポンプ38に供給可能とされている。
【0033】
一方、制御ユニット44には、電池42の温度を検出する温度センサ48及び充電制御セレクタ46が接続されており、充電制限回路15による電池42への充電制限状態が入力されると共に、電池温度の検出結果が入力され、充電制限状態や温度センサ48の検出結果に基づいて、充電制御セレクタ46を制御して、モータジェネレータ14からの回生電力の供給先を制御する。
【0034】
続いて、上述のように構成された本発明の実施の形態に係わる車両用暖気装置10の作用について説明する。図2は、本発明の実施の形態に係わる車両用暖気装置10の制御ユニット44で行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0035】
まず、図示しないイグニッションスイッチ等がオンされると、ステップ100では、温度センサ48によって電池42の温度が検出されてステップ102へ移行する。
【0036】
ステップ102では、温度センサ48によって検出された電池42の温度が充電制限温度か否か判定される。該判定は、電池42が活性状態か否かに応じて予め定められた温度以下か否かを判定し、該判定が否定された場合、すなわち、充電制限回路15によって充電制限される温度ではない場合にはステップ100に戻って上述の処理が繰り返される。
【0037】
また、ステップ102の判定が肯定された場合、すなわち、電池42が活性状態になく充電制限回路15によって充電制限される温度である場合にはステップ104へ移行する。
【0038】
ステップ104では、電池42の充電状態が検出されてステップ106へ移行する。すなわち、電池42の充電状態が充電制限回路15によって充電制限されているか否かが検出される。
【0039】
ステップ106では、電池42が充電制限されているか否か判定される。すなわち、ステップ104で検出された電池42の充電状態から充電制限されているか否かを判定し、該判定が否定場合には、充電制限回路15によって電池42への充電制限が行われていないのでステップ100に戻って上述の処理が繰り返される。
【0040】
また、ステップ106の判定が肯定された場合には、充電制限回路15によって電池42への充電制限が行われているのでステップ108へ移行する。
【0041】
ステップ108では、余剰回生電力があるか否か判定される。該判定は、モータジェネレータ14によって発生された回生電力が充電制御セレクタ46に入力されて余剰となっているか否かを判定し、該判定が否定された場合にはステップ100に戻って上述の処理が繰り返される。
【0042】
また、ステップ108の判定が肯定された場合、すなわち、余剰回生電力がある場合には、ステップ110へ移行して、電動コンプレッサ28がオンしているか否かが判定され、該判定が否定された場合にはステップ112へ移行し、肯定された場合にはステップ114へ移行する。
【0043】
ステップ112では、回生電力で電動コンプレッサ28がオンされてステップ114へ移行する。すなわち、回生電力が電動コンプレッサ28に供給されるように充電制御セレクタ46が制御されて、回生電力によって電動コンプレッサ28がオンされる。この電動コンプレッサ28のオンによって冷媒サイクル26の水冷媒熱交換器20がヒートポンプとして機能し、エンジン12の冷却水が水冷媒熱交換器20によって暖められて、エンジン冷却水を暖機することができる。
【0044】
次に、ステップ114では、電動ウォーターポンプ(W/P)38がオンしているか否か判定され、該判定が肯定された場合にはステップ100に戻って上述の処理が繰り返され、否定された場合にはステップ116へ移行する。
【0045】
ステップ116では、回生電力で電動ウォーターポンプ38がオンされてステップ100に戻って上述の処理が繰り返される。すなわち、回生電力が電動ウォーターポンプ38に供給されるように充電制御セレクタ46が制御されて、回生電力によって電動ウォーターポンプ38がオンされる。これによって電動ウォーターポンプ38によって電池用冷却水サイクル36の冷却水が循環され、水冷媒熱交換器20によって電池用冷却水サイクル36の冷却水が温められる。そして、暖められた冷却水が電池用ヒータコア40で放熱され、電池用ヒータコア40の放熱によって電池が暖気され、電池42の充電制限を早期に解除することができる。
【0046】
このように、本発明の実施の形態に係わる車両用暖気装置10では、冷間時など電池42の充電制限が行われている場合には、モータジェネレータ14によって発生した回生電力が余剰となるので、この余剰回生電力を利用してエンジン12の冷却水及び電池42を暖機することができるので、冷間時等の暖気を促進することができる。また、余剰回生電力を利用して暖気を促進するので、エネルギー利用効率を向上することができる。
【0047】
また、エンジン12の暖気が促進され、暖気された冷却水によって電池42を温めることができ、電池42の充電制限を早期に解除することができると共に、早期に回生電力を電池42に充電することが可能となる。
【0048】
なお、上記の実施の形態では、冷却水の暖気と電池の暖気を共に行う場合を例に挙げて説明したが、これに限るものではなく、何れか一方のみを暖機するようにしてもよい。例えば、電池用冷却水サイクル36を省略して、回生電力で電動コンプレッサ28を駆動して冷却水のみを暖機するようにしてもよいし、水冷媒熱交換器20による冷却水サイクル16の加熱を行わずに、水冷媒熱交換器20の放熱を直接利用して電池42のみを暖機する構成としてもよい。
【0049】
また、上記の実施の形態では、水冷媒熱交換器20によって冷却サイクル16及び電池用冷却水サイクル36を加熱する構成としたが、電池用冷却水サイクル36を省略して水冷媒熱交換器20の放熱を直接利用して電池42を加熱する構成として、冷却水サイクル16及び電池42を加熱するようにしてもよい。
【0050】
また、上記の実施の形態では、冷媒サイクル26の水冷媒熱交換器20をヒートポンプとして機能させる構成としたが、これに限るものではなく、各種ヒートポンプを適用することができ。またこの時、エンジン冷却水及び電池42の少なくとも一方をヒートポンプによって加熱する対象とすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明の実施の形態に係わる車両用暖気装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態に係わる車両用暖気装置の制御ユニットで行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0052】
10 車両用暖気装置
12 エンジン
14 モータジェネレータ
15 充電制限回路
16 冷却水サイクル
20 水冷媒熱交換器
26 冷媒サイクル
28 電動コンプレッサ
36 電池用冷却水サイクル
38 電動ウォーターポンプ
40 電池用ヒータコア
42 電池
44 制御ユニット
46 充電制御セレクタ
48 温度センサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
供給された電力に応じて、エンジンに供給されるエンジン冷却水を加熱するヒートポンプと、
車両で発生した回生電力を蓄電する電池に前記回生電力が蓄電されるように制御すると共に、所定電池状態に基づいて電池への充電が制限されている場合に、前記回生電力が前記ヒートポンプに供給されるように制御する制御手段と、
を含む車両用暖気装置。
【請求項2】
供給された電力に応じて、前記電池を暖機する暖気手段を更に含み、
前記電池への充電が制限されている場合に、前記制御手段によって、前記回生電力が前記暖気手段にも供給されるようにした請求項1に記載の車両用暖気装置。
【請求項3】
前記ヒートポンプが前記電池を更に暖機するようにした請求項1に記載の車両用暖気装置。
【請求項4】
供給された電力に応じて、電池を加熱するヒートポンプと、
車両で発生した回生電力を蓄電する電池に前記回生電力が蓄電されるように制御すると共に、所定電池状態に基づいて電池への充電が制限されている場合に、前記回生電力が前記ヒートポンプに供給されるように制御する制御手段と、
を含む車両用暖気装置。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2007−284011(P2007−284011A)
【公開日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−116650(P2006−116650)
【出願日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】