説明

車両通信システム、車両通信プログラム

【課題】車両またはそのユーザにとって必要性が高い放送番組を効率よく受信することができるシステム等を提供する。
【解決手段】本発明の車両通信システム10によれば、放送番組表により複数の番組の放送時間帯に対応付けられている複数の属性のうち、車両1が属するまたは該当する一の属性に対応付けられている一の放送時間帯に合わせて指定時間帯が設定される。そして、この車両1のIGNスイッチ101がOFF状態にあっても指定時間帯において放送されている番組を受信するために車両通信システム10が作動されまたは作動状態が継続されうる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に搭載されている通信システム等に関する。
【背景技術】
【0002】
車両に搭載されている車両通信システムに放送番組表およびこの番組表にしたがって放送番組を受信させる技術が提案されている。この技術に関連して車載受信端末により録画予約番組を受信することが困難である場合、予約データをサーバに送信した上でこのサーバに番組を録画させる技術が提案されている(特許文献1参照)。また、地上ディジタル放送用の番組表を配信する技術が提案されている(特許文献2参照)。
【特許文献1】特開2005−184316号公報
【特許文献2】特開2004−260613号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、車両のIGNスイッチがOFF状態にあり、この車両に搭載されている通信システムを含む機器への電力供給が停止されている状態では放送番組は受信されえないので、この状態で放送番組が受信されるためにはユーザによりIGNスイッチがON状態に切り替えられる必要があった。また、車両のIGNスイッチがON状態とされても、この車両またはそのユーザにとって必要な放送番組が受信されなければ通信システムに供給される電力は無駄になる。
【0004】
そこで、本発明は、車両またはそのユーザにとって必要性が高い放送番組を効率よく受信することができるシステム等を提供することを解決課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1発明の車両通信システムは、車両に搭載されている車両通信システムであって、放送番組表および放送番組を受信する受信手段と、前記受信手段により受信された前記放送番組表により複数の放送時間帯のそれぞれに対応付けられている複数の属性のうち、前記車両が該当するまたは属する一の属性に対応付けられている一の放送時間帯に合わせて指定時間帯を設定する指定時間帯設定手段と、前記車両のIGNスイッチのOFF状態において、現在時刻が前記指定時間帯設定手段により設定された前記指定時間帯に含まれていることを要件として、前記受信手段に前記放送番組表に応じた前記放送番組を受信させるために前記車両通信システムを作動させるまたは作動状態を継続させる制御手段とを備えていることを特徴とする。
【0006】
第1発明の車両通信システムによれば、放送番組表により複数の番組の放送時間帯に対応付けられている複数の属性のうち、車両が属するまたは該当する一の属性に対応付けられている一の放送時間帯に合わせて指定時間帯が設定される。そして、この車両のIGNスイッチがOFF状態にあっても指定時間帯において放送されている番組を受信するために車両通信システムが作動されまたは作動状態が継続されうる。これにより、IGNスイッチがOFF状態であっても指定時間帯であれば車両通信システムが作動されまたは作動状態が継続されることにより当該番組が受信されうる。また、番組を受信中にIGNスイッチがON状態からOFF状態に切り替えられても指定時間帯であれば車両通信システムの作動状態が継続されることにより当該番組の受信が継続されうる。したがって、IGNスイッチがOFF状態であっても車両の属性に鑑みてこの車両またはそのユーザにとって必要性が高い放送番組が、必要最低限の時間だけ車両通信システムを作動させることにより効率的に受信されうる。
【0007】
第2発明の車両通信システムは、第1発明の車両通信システムにおいて、前記指定時間帯設定手段が、前記放送番組表に含まれる前記複数の属性としての複数の地域のうち、前記車両の位置が含まれる一の地域に対応付けられている前記一の放送時間帯に合わせて前記指定時間帯を設定することを特徴とする。
【0008】
第2発明の車両通信システムによれば、IGNスイッチがOFF状態であっても車両の位置に鑑みてこの車両またはそのユーザにとって必要性が高い放送番組が、必要最低限の時間だけ車両通信システムを作動させることにより効率的に受信されうる。
【0009】
第3発明の車両通信システムは、第1発明の車両通信システムにおいて、前記指定時間帯設定手段が、前記放送番組表に含まれる前記複数の属性としての、車両を識別するための複数の車両識別子群のうち、前記車両の車両識別子が属する一の車両識別子群に対応付けられている前記一の放送時間帯に合わせて前記指定時間帯を設定することを特徴とする。
【0010】
第3発明の車両通信システムによれば、IGNスイッチがOFF状態であっても車両の識別子に鑑みてこの車両またはそのユーザにとって必要性が高い放送番組が、必要最低限の時間だけ車両通信システムを作動させることにより効率的に受信されうる。
【0011】
第4発明の車両通信システムは、第1〜第3発明のうちいずれか1つの車両通信システムにおいて、前記受信手段がPOI情報または前記車両に搭載されている機器に機能を与えるプログラムを前記放送番組として受信することを特徴とする。
【0012】
第4発明の車両通信システムによれば、IGNスイッチがOFF状態であっても車両の属性に鑑みてこの車両またはそのユーザにとって必要性が高いPOI情報またはプログラムが、必要最低限の時間だけ車両通信システムを作動させることにより効率的に受信されうる。
【0013】
第5発明の車両通信システムは、第1〜第4発明のうちいずれか1つの車両通信システムにおいて、前記制御手段が、前記受信手段による前記放送番組の受信が完了したこと、または、前記指定期間が経過したことを要件としてそれまで作動していた前記車両通信システムを休眠させることを特徴とする。
【0014】
第5発明の車両通信システムによれば、IGNスイッチがOFF状態であっても車両の属性に鑑みてこの車両またはそのユーザにとって必要性が高い放送番組が、この放送番組を受信するまたは受信しうる観点から必要最低限の時間だけ車両通信システムを作動させることにより効率的に受信されうる。
【0015】
第6発明の車両通信プログラムは、車両に搭載されている無線通信機器付きのコンピュータを第1〜第5発明のうちいずれか1つの車両通信システムとして機能させることを特徴とする。
【0016】
第6発明の車両通信プログラムによれば、IGNスイッチがOFF状態であっても車両の属性に鑑みてこの車両またはそのユーザにとって必要性が高い放送番組を、必要最低限の時間だけ作動されることにより効率的に受信しうるシステムとして車載のコンピュータを機能させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明の車両通信システム等の実施形態について図面を用いて説明する。図1に示されている車両(四輪自動車)1は、IGN(イグニション)スイッチ101と、電源102と、車両通信システム10とを備えている。IGNスイッチ101のONおよびOFFの切り替えは、後述するように車両通信システム10の状態切り替えの起因とされる。なお、IGNスイッチ101に代えてACC(アクセサリ)スイッチのONおよびOFFの切り替えが、車両通信システム10の状態切り替えの起因とされてもよい。電源102は適宜コンバータまたは電圧調節ユニットを介して車両通信システム10等の車載機器に電力を供給する。電源102として、バッテリ、キャパシタもしくは二次電池またはこれらの組み合わせが車両1に搭載されうる。車両通信システム10はコンピュータまたはECU(電子制御ユニット(CPU,ROM,RAM,I/O等により構成されている。))により構成されている。ECUを構成するメモリまたは記憶装置に保存されているソフトウェアとしての車両通信プログラムが、CPUにより適宜読み出されて実行されることによりECUが車両通信システム10としての機能を発揮する。車両通信プログラムはメモリに予め格納されていてもよいが、CD−ROM等の記録媒体を介してコンピュータにインストールされてもよく、サーバから配信または放送されて無線通信機器により受信された上でメモリに格納されてもよい。
【0018】
車両通信システム10は受信手段11と、属性認識手段12と、指定時間帯設定手段13と、制御手段14とを備えている。受信手段11はサーバ20から人工衛星200を介して放送または同報通知される放送番組表および放送番組を受信する。受信手段11は無線通信器により構成され、この無線通信機器は車両通信システム10を構成するECUとは別個に車両1に搭載されていてもよい。車両1の室内空間に設置されているクレードルに差し込まれる携帯電話機等の通信機器が受信手段11として車両1に搭載されていてもよい。属性認識手段12は車両1の属性をセンサの出力信号等に基づいて認識する。指定時間帯設定手段13は受信手段11により受信された放送番組表により複数の放送時間帯のそれぞれに対応付けられている複数の属性のうち、属性認識手段12により認識された車両1の属性に基づき、この車両1が該当するまたは属する一の属性に対応付けられている一の放送時間帯に合わせて指定時間帯を設定する。制御手段14は車両1のIGNスイッチ101のOFF状態において、現在時刻が指定時間帯設定手段により設定された指定時間帯に含まれていることを要件として、受信手段11に放送番組表に応じた放送番組を受信させるために車両通信システム10を作動させるまたは作動状態を継続させる。制御手段14は受信手段11による放送番組の受信が完了したこと、または、指定期間が経過したことを要件としてそれまで作動していた車両通信システム10を休眠させる。
【0019】
前記構成の車両通信システム10の機能について説明する。車両1のIGNスイッチ101がON状態であり、車両通信システム10が作動状態である状況において、受信手段11によりサーバ20から人工衛星200を介して放送された放送番組表が受信される(図2(a)/STEP002)。番組表はメモリまたは記憶装置に保存される。番組表により複数の放送時間帯、当該複数の放送時間帯に対応付けられている複数の属性および番組内容が表わされている。具体的には、図3(a)に示されているように「放送時間帯」「属性としての対象地域」および「番組内容」を示す番組表が放送されうる。また、図3(b)に示されているように「放送時間帯」「属性としての対象VIN(車両識別番号)」および「番組内容」を示す番組表が放送されうる。なお、放送対象地域に時間差がある場合、放送時間帯を定義するためにGMT(世界標準時間)が用いられてもよい。
【0020】
次に属性認識手段12により車両1の属性が認識される(図2(a)/STEP004)。具体的には、GPS受信機により受信されたGPS信号および必要に応じて車両1に搭載されている加速度センサ等のセンサの出力信号に基づいて測定された車両1の位置が属性として記憶装置から読み出される。なお、当該位置が含まれる地域が属性として認識されてもよい。また、車両1に固有のVINの全部または必要な部分が属性のとして記憶装置から読み出されうる。なお、車両1の位置は時間経過とともに変化しうるので、番組表受信直後のほか、IGNスイッチ101がONからOFFに切り替えられた時点またはその直前もしくは直後における測定位置(車両1の停止位置またはその近傍位置に相当する。)であってもよい。一方、VINのように時間経過とともに変化しない属性については番組表受信後の任意タイミングで記憶装置から読み出されればよい。
【0021】
続いて指定時間帯設定手段13により、属性認識手段12により認識された属性に基づき、番組表により含まれている複数の属性のうち、車両1が該当するまたは属する一の属性に対応付けられている一の放送時間帯に合わせて指定時間帯が設定される(図2(a)/STEP006)。たとえば、図3(a)に示されている番組表を受信した複数の車両1のうち、認識位置が地域Aに含まれる車両1においては放送時間帯T1およびT4のうち一方または両方に一致するようにまたは含まれるように一または複数の時間帯が指定時間帯として設定される。認識位置が地域Bに含まれる車両1においては放送時間帯T2およびT5のうち一方または両方に一致するようにまたは含まれるように一または複数の時間帯が指定時間帯として設定される。認識位置が地域Cに含まれる車両1においては放送時間帯T3およびT6のうち一方または両方に一致するようにまたは含まれるように一または複数の時間帯が指定時間帯として設定される。また、図3(b)に示されている番組表を受信した複数の車両1のうち、VINが「1234○○○○」である(VINの指定桁が指定数字または記号である)車両1については放送時間帯T1およびT4のうち一方または両方に一致するようにまたは含まれるように一または複数の時間帯が指定時間帯として設定される。また、VINが「2234○○○○」である(VINの指定桁が指定数字または記号である)車両1については放送時間帯T2およびT5のうち一方または両方に一致するようにまたは含まれるように一または複数の時間帯が指定時間帯として設定される。さらに、VINが「3234○○○○」である(VINの指定桁が指定数字または記号である)車両1については放送時間帯T3およびT6のうち一方または両方に一致するようにまたは含まれるように一または複数の時間帯が指定時間帯として設定される。
【0022】
IGNスイッチ101がONからOFFに切り替えられた後、クロックにより計時されている現在時刻が指定時間帯に含まれているか否かが制御手段14により判定される(図2(b)/STEP012)。この間、車両通信システム101は「待機状態」であり、当該判定処理に必要最低限の電力が電源102から車両通信システム10に提供されている。なお、当該判定はIGNスイッチ101がONからOFFに切り替えられた後のみならず、IGNスイッチ101がON状態である状況においても実行される。現在時刻が指定時間帯に含まれていると判定された場合(図2(b)/STEP012‥YES)、制御手段14により車両通信システム10が「作動状態」に維持または切り替えられる(図2(b)/STEP014)。車両通信システム10が待機状態にある状況で現在時刻が指定時間帯に含まれると判定された場合、電源102から待機状態よりも大きな電力が車両通信システム10に提供されることにより、当該システムが起動されて作動状態となる。これにより、サーバ20から人工衛星200を介して、番組表にしたがって放送されている番組が受信手段11により受信され、かつ、記憶装置に保存されうる。現在時刻が指定時間帯に含まれていないと判定された場合(図2(b)/STEP012‥NO)、現在時刻が指定時間帯に含まれているか否かが再び判定される(図2(b)/STEP012)。なお、現在時刻が指定時間帯を経過したと判定された場合(図2(b)/STEP012‥NO)、車両通信システム10が待機状態から休眠状態に移行されてもよい(図2(b)/STEP018参照)。
【0023】
たとえば、図3(a)に示されている番組表を受信した複数の車両1のうち、放送時間帯T1またはT4に含まれる時刻においては図4(a)に示されているように地域Aに認識位置または現在位置が含まれる車両1によりPOI情報が番組として受信されうる。また、放送時間帯T2またはT5に含まれる時刻においては図4(b)に示されているように地域Bに認識位置または現在位置が含まれる車両1によりPOI情報が番組として受信されうる。さらに、放送時間帯T3またはT6に含まれる時刻においては図4(c)に示されているように地域Cに認識位置または現在位置が含まれる車両1によりPOI情報が番組として受信されうる。POI情報としては各地域に固有のレストランもしくはディーラー等の商業施設または主体の所在地および関連情報のほか、各地域におけるイベントの開催場所もしくは発生場所および関連情報が含まれる。POI情報は車両1のIGNスイッチ101がON状態である状況における適当なタイミングで、当該車両1に搭載されているディスプレイに表示されうる。
【0024】
また、図3(b)に示されている番組表を受信した複数の車両1のうち、放送時間帯T1またはT4に含まれる時刻においては、図5(a)に示されているように対象VINが「1234○○○○」である車両1によりユニットBの機能追加または更新のためのプログラムが番組として受信されうる。また、放送時間帯T2またはT5に含まれる時刻においては図5(b)に示されているように対象VINが「2234○○○○」である車両1によりユニットAの機能追加または更新のためのプログラムが番組として受信されうる。さらに、放送時間帯T3またはT6に含まれる時刻においては図5(c)に示されているように対象VINが「3234○○○○」である車両1によりユニットCの機能追加または更新のためのプログラムが番組として受信されうる。適宜ユーザによって許諾された上で、次回にIGNスイッチ101がOFFに切り替えられたことを要件として、車両1に搭載されているユニットのうち該当するユニットにより、当該プログラムにしたがって追加または更新された機能が発揮される。
【0025】
また、番組受信が完了したか否かが制御手段14により判定される(図2(b)/STEP016)。番組の受信が未完了であると判定された場合(図2(b)/STEP016‥NO)、現在時刻が指定時間帯に含まれているか否かが再び判定される(図2(b)/STEP012)。なお、番組受信中にIGNスイッチがONからOFFに切り替えられた場合も車両通信システム10は作動状態に維持され、この番組が継続して受信されうる。番組の受信が完了したと判定された場合(図2(b)/STEP016‥YES)、制御手段10によりこの番組が記憶装置に保存されるとともに、電源102から車両通信システム10への供給電力が低下されることにより、車両通信システム10が現在時刻が指定時間帯に属するか否かの判定処理等を休止する「休眠状態」に制御される(図2(b)/STEP018)。
【0026】
前記機能を発揮する車両通信システム10によれば、放送番組表により複数の番組の放送時間帯に対応付けられている複数の属性のうち、車両1が属するまたは該当する一の属性に対応付けられている一の放送時間帯に合わせて指定時間帯が設定される(図2(a)、図3(a)(b)参照)。そして、この車両1のIGNスイッチ101がOFF状態にあっても指定時間帯において放送されている番組を受信するために車両通信システム10が作動されまたは作動状態が継続されうる(図2(b)参照)。これにより、IGNスイッチ101がOFF状態であっても指定時間帯であれば車両通信システム10が作動されまたは作動状態が継続されることにより当該番組が受信されうる(図4、図5参照)。また、番組を受信中にIGNスイッチ101がON状態からOFF状態に切り替えられても指定時間帯であれば車両通信システム10の作動状態が継続されることにより当該番組の受信が継続され、受信完了を要件として車両通信システム10を休眠状態に移行させうる(図2(b)参照)。したがって、IGNスイッチ101がOFF状態であっても車両1の位置、VIN等の属性に鑑みてこの車両1またはそのユーザにとって必要性が高い放送番組が、必要最低限の時間だけ車両通信システム10を作動させることにより効率的に受信されうる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】車両および車両通信システムの構成説明図
【図2】車両通信システムの機能を表わすフローチャート
【図3】放送番組表に関する説明図
【図4】放送番組の受信形態に関する説明図
【図5】放送番組の受信形態に関する説明図
【符号の説明】
【0028】
1‥車両、10‥車両通信システム、11‥受信手段、12‥属性認識手段、13‥指定時間帯設定手段、14‥制御手段、20‥サーバ、101‥イグニションスイッチ、102‥電源、200‥人工衛星

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載されている車両通信システムであって、
放送番組表および放送番組を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された前記放送番組表により複数の放送時間帯のそれぞれに対応付けられている複数の属性のうち、前記車両が該当するまたは属する一の属性に対応付けられている一の放送時間帯に合わせて指定時間帯を設定する指定時間帯設定手段と、
前記車両のIGNスイッチのOFF状態において、現在時刻が前記指定時間帯設定手段により設定された前記指定時間帯に含まれていることを要件として、前記受信手段に前記放送番組表に応じた前記放送番組を受信させるために前記車両通信システムを作動させるまたは作動状態を継続させる制御手段とを備えていることを特徴とする車両通信システム。
【請求項2】
請求項1記載の車両通信システムにおいて、
前記指定時間帯設定手段が、前記放送番組表に含まれる前記複数の属性としての複数の地域のうち、前記車両の位置が含まれる一の地域に対応付けられている前記一の放送時間帯に合わせて前記指定時間帯を設定することを特徴とする車両通信システム。
【請求項3】
請求項1記載の車両通信システムにおいて、
前記指定時間帯設定手段が、前記放送番組表に含まれる前記複数の属性としての、車両を識別するための複数の車両識別子群のうち、前記車両の車両識別子が属する一の車両識別子群に対応付けられている前記一の放送時間帯に合わせて前記指定時間帯を設定することを特徴とする車両通信システム。
【請求項4】
請求項1〜3のうちいずれか1つに記載の車両通信システムにおいて、
前記受信手段がPOI情報または前記車両に搭載されている機器に機能を与えるプログラムを前記放送番組として受信することを特徴とする車両通信システム。
【請求項5】
請求項1〜4のうちいずれか1つに記載の車両通信システムにおいて、
前記制御手段が、前記受信手段による前記放送番組の受信が完了したこと、または、前記指定期間が経過したことを要件としてそれまで作動していた前記車両通信システムを休眠させることを特徴とする車両通信システム。
【請求項6】
車両に搭載されている無線通信機器付きのコンピュータを請求項1〜5のうちいずれか1つに記載の車両通信システムとして機能させることを特徴とする通信プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−141391(P2010−141391A)
【公開日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−313035(P2008−313035)
【出願日】平成20年12月9日(2008.12.9)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】