説明

車載用ナビゲーション装置

【課題】ユーザが、所定の進入許容区間における一般車線からの進入および所定の離脱許容区間における一般車線への離脱が許容されたカープールレーン等の特別車線を利用した所望の走行を適切に且つ安心して行うことができる「車載用ナビゲーション装置」を提供すること。
【解決手段】自車両の経路誘導の際に、自車位置検出装置14によって検出された自車位置から推奨経路上に存在する特別車線および一般車線を備えた複数車線道路の分岐点または出口までの間における特別車線から一般車線へ離脱するための離脱許容区間および特別車線に進入するための進入許容区間の少なくとも一方の残数をユーザに通知する残数通知装置28を備えたこと。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車載用ナビゲーション装置に係り、特に、カープールレーン等の特別車線を利用した走行を支援するのに好適な車載用ナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、車載用ナビゲーション装置においては、現在地から目的地までの推奨経路を、ダイクストラ法等の経路算出方法を用いて探索した上で、探索された推奨経路に沿って現在地から目的地までの自車両の経路誘導(換言すればルート案内)を行うようになっていた。
【0003】
また、この種の車載用ナビゲーション装置では、推奨経路を探索する前に、ユーザ操作により、例えば、高速道路を通行する経路等の推奨経路の探索条件を予め設定することができ、ユーザは、設定された探索条件を満足する推奨経路に沿った経路誘導を受けることが可能とされていた。
【0004】
ところで、米国の大都市のハイウェイ(もしくはフリーウェイ)には、一般レーンとともに、カープールレーン(Car Pool Lane)と称される特別な車線を備えた道路が存在する。
【0005】
このカープールレーンは、交通渋滞の解消、排気ガスの軽減、通勤時間の短縮等を狙って設けられた車線であり、公共バス、搭乗者が2名以上(州によって具体的な指定人数は異なる)の車やバイクが利用することが可能とされている。ただし、ハイブリッドカーに関しては、州政府機関の陸運局に申請して、許可を得られれば搭乗者が1名の場合でも利用することが可能とされている。そして、このような規定を満たさない車がカープールレーンに入ると、規則違反として罰金が課されるようになっている。このカープールレーンは、所定の進入許容区間(換言すれば、入口)からでなければ一般レーンからの適法な(規則に沿った)進入が許容されておらず、また、所定の離脱許容区間(換言すれば、出口)からでなければ一般レーンへの適法な(規則に沿った)離脱が許容されていない。なお、カープールレーンにおいて、通常、離脱許容区間と進入許容区間とは互いに同一(すなわち、一体の出入口)とされている。
【0006】
そして、従来から、車載用ナビゲーション装置の中には、このようなカープールレーンを利用するか否かを推奨経路の探索条件として予め設定することができるものも提案されていた。
【0007】
【特許文献1】特開2001−183159号公報
【特許文献2】特開2006−138798号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、実際の走行において、カープールレーンの離脱許容区間および進入許容区間を確認するには、車線表示の違いや小さな標識の有無に頼らなければならないため、これらの離脱許容区間および進入許容区間を実際に確認することは困難な場合が多い。
【0009】
これにより、従来は、推奨経路に沿って自車両をカープールレーンから離脱許容区間を通って一般レーンに離脱させるための経路誘導が行われた場合であっても、この経路誘導に実際の走行を追従させることができず、離脱許容区間を見逃して通り過ぎてしまうことがあった。そして、このような状況が、推奨経路上に存在するハイウェイの分岐点または出口の付近において発生した場合には、自車両がハイウェイの分岐点または出口に進行することができず、自車両が推奨経路を大きく逸脱してしまう結果を招いていた。また、仮に、推奨経路に沿ってカープールレーンの離脱許容区間からカープールレーンを離脱することができた場合であっても、一般レーンの車線数や幅員によっては、離脱許容区間からハイウェイの分岐点または出口に進行することが困難な場合があった。
【0010】
また、従来の車載用ナビゲーション装置において、カープールレーンを優先的に走行する探索条件を設定した場合には、自車両がハイウェイに進入した後にハイウェイの分岐点または出口までの区間において、カープールレーンを推奨経路とした経路誘導が行われていたが、進入許容区間の確認が困難なことから、進入許容区間を見逃してしまう場合があった。
【0011】
さらに、このように、離脱許容区間および進入許容区間の確認が困難なことは、ユーザに不安感を与え、安全な走行に支障を来たす虞があった。
【0012】
したがって、従来は、ユーザが、カープールレーン等の特別車線を利用した所望の走行を安心して行うことが困難であるといった問題が生じていた。
【0013】
そこで、本発明は、このような問題点に鑑みなされたものであり、ユーザが、所定の進入許容区間における一般車線からの進入および所定の離脱許容区間における一般車線への離脱が許容されたカープールレーン等の特別車線を利用した所望の走行を適切に且つ安心して行うことができる車載用ナビゲーション装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
前述した目的を達成するため、本発明に係る車載用ナビゲーション装置は、目的地までの推奨経路に沿って自車両を現在地から目的地まで経路誘導する車載用ナビゲーション装置であって、自車位置を検出する自車位置検出装置と、前記推奨経路を探索する推奨経路探索装置と、この推奨経路探索装置によって探索された前記推奨経路に、一般車線と、所定の進入許容区間における前記一般車線からの進入および所定の離脱許容区間における前記一般車線への離脱が許容された特別車線とを有する複数車線道路における前記特別車線が含まれている場合に、前記自車両の経路誘導の際に、前記自車位置検出装置によって検出された前記自車位置から前記推奨経路上に存在する前記複数車線道路の分岐点または出口までの間における前記離脱許容区間および前記進入許容区間の少なくとも一方の残数をユーザに通知する残数通知装置とを備えたことを特徴としている。
【0015】
また、本発明に係る他の車載用ナビゲーション装置は、前記残数通知装置が、前記残数の通知を、表示および音声出力の少なくとも一方によって行うように形成されていることを特徴としている。
【0016】
さらに、本発明に係る他の車載用ナビゲーション装置は、前記残数通知装置が、前記自車位置検出装置によって検出された前記自車位置が前記複数車線道路内に存在している場合に、前記残数の通知を行うように形成されていることを特徴としている。
【0017】
さらにまた、本発明に係る他の車載用ナビゲーション装置は、前記推奨経路探索装置によって探索された前記推奨経路に前記特別車線が含まれている場合における前記自車両の経路誘導の際に、前記自車位置検出装置によって検出された前記自車位置と、この自車位置に対して前記自車両の進行方向に存在する前記離脱許容区間との離間距離が所定の距離以下となった場合に、当該離脱許容区間をユーザに案内する離脱許容区間案内装置を備え、前記残数通知装置が、前記離脱許容区間案内装置による前記離脱許容区間の案内にともなって、前記離脱許容区間についての前記残数の通知を行うように形成されていることを特徴としている。
【0018】
また、本発明に係る他の車載用ナビゲーション装置は、前記離脱許容区間案内装置が、前記複数車線道路の分岐点または出口側に存在する前記離脱許容区間を優先的に案内するように形成されていることを特徴としている。
【0019】
さらに、本発明に係る他の車載用ナビゲーション装置は、前記離脱許容区間案内装置が、前記離脱許容区間の案内を、表示および音声出力の少なくとも一方によって行うように形成されていることを特徴としている。
【0020】
さらにまた、本発明に係る他の車載用ナビゲーション装置は、前記複数車線道路の分岐点または出口付近の交通情報を取得する交通情報取得装置を備え、前記離脱許容区間案内装置が、前記交通情報取得装置によって取得された前記交通情報が示す前記分岐点または出口付近の交通渋滞量の増加にしたがって、前記案内を開始する前記離脱許容区間を、前記分岐点または出口に最も近い位置に存在する前記離脱許容区間側から前記複数車線道路における前記自車両の走行開始位置に最も近い位置に存在する前記離脱許容区間側に向かって変更するように形成されていることを特徴としている。
【0021】
また、本発明に係る他の車載用ナビゲーション装置は、前記一般車線の車線数を示す車線数情報を取得する車線数情報取得装置を備え、前記離脱許容区間案内装置が、前記車線数情報取得装置によって取得された前記車線数情報が示す前記車線数の増加にしたがって、前記案内を開始する前記離脱許容区間を、前記複数車線道路の分岐点または出口に最も近い位置に存在する前記離脱許容区間側から前記複数車線道路における前記自車両の走行開始位置に最も近い位置に存在する前記離脱許容区間側に向かって変更するように形成されていることを特徴としている。
【0022】
さらに、本発明に係る他の車載用ナビゲーション装置は、前記一般車線の幅員を示す幅員情報を取得する幅員情報取得装置を備え、前記離脱許容区間案内装置が、前記幅員情報取得装置によって取得された前記幅員情報が示す前記幅員の増加にしたがって、前記案内を開始する前記離脱許容区間を、前記複数車線道路の分岐点または出口に最も近い位置に存在する前記離脱許容区間側から前記複数車線道路における前記自車両の走行開始位置に最も近い位置に存在する前記離脱許容区間側に向かって変更するように形成されていることを特徴としている。
【0023】
さらにまた、本発明に係る他の車載用ナビゲーション装置は、前記推奨経路探索装置によって探索された前記推奨経路に前記特別車線が含まれている場合における前記自車両の経路誘導の際に、前記自車位置検出装置によって検出された前記自車位置と、この自車位置に対して前記自車両の進行方向に存在する前記進入許容区間との離間距離が所定の距離以下となった場合に、当該進入許容区間をユーザに案内する進入許容区間案内装置を備え、前記残数通知装置が、前記進入許容区間案内装置による前記進入許容区間の案内にともなって、前記進入許容区間についての前記残数の通知を行うように形成されていることを特徴としている。
【0024】
また、本発明に係る他の車載用ナビゲーション装置は、前記進入許容区間案内装置が、前記進入許容区間の案内を、表示および音声出力の少なくとも一方によって行うように形成されていることを特徴としている。
【0025】
さらに、本発明に係る他の車載用ナビゲーション装置は、前記推奨経路探索装置によって探索された前記推奨経路に、前記特別車線が含まれている場合における前記自車両の経路誘導の際に、前記自車位置検出装置によって検出された前記自車位置と、この自車位置に対して前記自車両の進行方向に存在する前記離脱許容区間との離間距離が所定の距離以下となった場合に、当該離脱許容区間をユーザに案内する離脱許容区間案内装置を備え、前記自車位置検出装置が、前記複数車線道路において、自車位置をこの自車位置が存在する車線の種別を含めた状態として検出可能に形成され、前記自車位置検出装置によって検出された前記自車位置が前記複数車線道路内の前記特別車線上に存在している場合には、前記離脱許容区間案内装置による前記離脱許容区間の案内は行うが、前記進入許容区間案内装置による前記進入許容区間の案内は行わないように形成され、前記自車位置検出装置によって検出された前記自車位置が前記複数車線道路内の前記一般車線上に存在している場合には、前記進入許容区間案内装置による前記進入許容区間の案内は行うが、前記離脱許容区間案内装置による前記離脱許容区間の案内は行わないように形成されていることを特徴としている。
【0026】
さらにまた、本発明に係る他の車載用ナビゲーション装置は、前記進入許容区間案内装置が、前記複数車線道路の分岐点または出口側から前記複数車線道路における前記自車両の走行開始位置側に向かって数えて第1番目の前記進入許容区間であって、前記複数車線道路の分岐点または出口側から前記複数車線道路における前記自車両の走行開始位置側に向かって数えて第1番目の前記離脱許容区間に対して同一位置もしくは前記分岐点または出口側に存在するような前記進入許容区間については、案内を行わないように形成されていることを特徴としている。
【0027】
また、本発明に係る他の車載用ナビゲーション装置は、前記自車位置検出装置が、前記複数車線道路において、自車位置をこの自車位置が存在する車線の種別を含めた状態として検出可能に形成され、前記残数通知装置が、前記自車位置検出装置によって検出された前記自車位置が前記複数車線道路内の前記特別車線上に存在している場合には、前記離脱許容区間の残数の通知は行うが、前記進入許容区間の残数の通知は行わないように形成されていることを特徴としている。
【0028】
さらに、本発明に係る他の車載用ナビゲーション装置は、前記自車位置検出装置が、前記複数車線道路において、自車位置をこの自車位置が存在する車線の種別を含めた状態として検出可能に形成され、前記残数通知装置が、前記自車位置検出装置によって検出された前記自車位置が前記複数車線道路内の前記一般車線上に存在している場合には、前記進入許容区間の残数の通知は行うが、前記離脱許容区間の残数の通知は行わないように形成されていることを特徴としている。
【0029】
さらにまた、本発明に係る他の車載用ナビゲーション装置は、前記残数通知装置が、前記離脱許容区間の残数および前記進入許容区間の残数の双方を表示によって通知するように形成されているとともに、前記離脱許容区間の残数および前記進入許容区間の残数を、互いに峻別可能な状態として表示するように形成されていることを特徴としている。
【0030】
また、本発明に係る他の車載用ナビゲーション装置は、前記残数通知装置が、前記複数車線道路の分岐点または出口側から前記複数車線道路における前記自車両の走行開始位置側に向かって数えて第1番目の前記進入許容区間であって、前記複数車線道路の分岐点または出口側から前記複数車線道路における前記自車両の走行開始位置側に向かって数えて第1番目の前記離脱許容区間に対して同一位置もしくは前記分岐点または出口側に存在するような前記進入許容区間については、前記進入許容区間の残数から除外するように形成されていることを特徴としている。
【0031】
さらに、本発明に係る他の車載用ナビゲーション装置は、前記複数車線道路の分岐点または出口付近の交通情報を取得する交通情報取得装置を備え、前記残数通知装置が、前記交通情報取得装置によって取得された前記交通情報が示す前記分岐点または出口付近の交通渋滞量の増加にしたがって、前記離脱許容区間についての前記残数の通知を開始する位置を、前記分岐点または出口側から前記複数車線道路における前記自車両の走行開始位置側に向かって変位させるように形成されていることを特徴としている。
【0032】
さらにまた、本発明に係る他の車載用ナビゲーション装置は、前記一般車線の車線数を示す車線数情報を取得する車線数情報取得装置を備え、前記残数通知装置が、前記車線数情報取得装置によって取得された前記車線数情報が示す前記車線数の増加にしたがって、前記離脱許容区間についての前記残数の通知を開始する位置を、前記分岐点または出口側から前記複数車線道路における前記自車両の走行開始位置側に向かって変位させるように形成されていることを特徴としている。
【0033】
また、本発明に係る他の車載用ナビゲーション装置は、前記一般車線の幅員を示す幅員情報を取得する幅員情報取得装置を備え、前記残数通知装置が、前記幅員情報取得装置によって取得された前記幅員情報が示す前記幅員の増加にしたがって、前記離脱許容区間についての前記残数の通知を開始する位置を、前記分岐点または出口側から前記複数車線道路における前記自車両の走行開始位置側に向かって変位させるように形成されていることを特徴としている。
【0034】
さらに、本発明に係る他の車載用ナビゲーション装置は、前記残数通知装置が、前記自車両が走行している領域が現在の自車位置とともに表示された地図上における前記現在の自車位置に対して前記自車両の進行方向において最も近い前記離脱許容区間に対応する位置に、前記現在の自車位置に対応する前記離脱許容区間についての前記残数を示す数字を表示することによって、前記現在の自車位置に対応する前記離脱許容区間についての前記残数の通知を行うように形成され、かつ、前記地図上における前記最も近い前記離脱許容区間を起算点として、前記複数車線道路の分岐点または出口側に向かって数えて第n番目(但し、2≦n≦前記現在の自車位置から前記複数車線道路の分岐点または出口までの間における前記離脱許容区間の総数)の前記離脱許容区間に対応する位置に、前記残数からn−1を減じた数字を表示することによって、将来の自車位置に対応する前記離脱許容区間についての前記残数の通知を行うように形成されていることを特徴としている。
【0035】
さらにまた、本発明に係る他の車載用ナビゲーション装置は、前記残数通知装置が、前記自車両が走行している領域が現在の自車位置とともに表示された地図上における前記現在の自車位置に対して前記自車両の進行方向において最も近い前記進入許容区間に対応する位置に、前記現在の自車位置に対応する前記進入許容区間についての前記残数であって、前記複数車線道路の分岐点または出口側から前記複数車線道路における前記自車両の走行開始位置側に向かって数えて第1番目の前記進入許容区間が前記複数車線道路の分岐点または出口側から前記複数車線道路における前記自車両の走行開始位置側に向かって数えて第1番目の前記離脱許容区間に対して同一位置もしくは前記分岐点または出口側に存在する場合における当該進入許容区間が除外された残数を示す数字を表示することによって、前記現在の自車位置に対応する前記進入許容区間についての前記残数の通知を行うように形成され、かつ、前記地図上における前記最も近い前記進入許容区間を起算点として、前記複数車線道路の分岐点または出口側に向かって数えて第n番目(但し、2≦n≦前記現在の自車位置から前記複数車線道路の分岐点または出口までの間における前記進入許容区間の総数または前記第1番目の前記進入許容区間が前記残数から除外される場合には、前記総数から1を減じた数)の前記進入許容区間に対応する位置に、前記残数からn−1を減じた数字を表示することによって、将来の自車位置に対応する前記進入許容区間についての前記残数の通知を行うように形成されていることを特徴としている。
【0036】
また、本発明に係る他の車載用ナビゲーション装置は、前記特別車線が、米国のカープールレーンとされていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0037】
本発明に係る車載用ナビゲーション装置によれば、残数通知装置により、自車位置から推奨経路上に存在する複数車線道路の分岐点または出口までの間における特別車線に対する離脱許容区間および進入許容区間の少なくとも一方の残数をユーザに通知することができる。これにより、ユーザが、例えば、複数車線道路の分岐点または出口へ進行するための推奨経路に沿った特別車線から一般車線への離脱を行うまでに距離・時間的な余裕があること、または、推奨経路に沿った特別車線から一般車線への離脱よりも早期に特別車線から離脱する機会があること、あるいは、一度特別車線への進入に失敗した場合でも複数車線道路の分岐点または出口までの間に進入の機会が残されていること等を認識しながらゆとりを持ちつつ走行することができる。この結果、ユーザが、特別車線を利用した所望の走行(運転)を適切に且つ安心して行うことができる。
【0038】
また、本発明に係る他の車載用ナビゲーション装置によれば、残数通知装置により、残数の通知を、表示および音声出力の少なくとも一方によって行うことができるので、ユーザが、離脱許容区間および進入許容区間の少なくとも一方の残数を容易に把握することができ、ユーザが、特別車線を利用した所望の走行をさらに安心して行うことができる。
【0039】
さらに、本発明に係る他の車載用ナビゲーション装置によれば、残数通知装置により、残数の通知を、自車位置が複数車線道路内に存在している場合に行うことができるので、例えば、複数車線道路への進入が当分先となる地点における残数の通知等の無用な残数の通知によるユーザの混乱を未然に回避することができる。
【0040】
さらにまた、本発明に係る他の車載用ナビゲーション装置によれば、離脱許容区間案内装置による離脱許容区間の案内に同期して残数通知装置による離脱許容区間の残数の通知を行うことによって、制御を簡素化することができるとともに、ユーザに、特別車線から一般車線への離脱を行うか否かの判断をさせ易くすることができる。
【0041】
また、本発明に係る他の車載用ナビゲーション装置によれば、離脱許容区間案内装置により、複数車線道路の分岐点または出口側に存在する離脱許容区間を優先的に案内することができるので、ユーザにとって有用な離脱許容区間の案内を行うことができる。
【0042】
さらに、本発明に係る他の車載用ナビゲーション装置によれば、離脱許容区間案内装置により、離脱許容区間の案内を、表示および音声出力の少なくとも一方によって行うことができるので、ユーザが、離脱許容区間を容易に把握することができ、利便性を向上させることができる。
【0043】
さらにまた、本発明に係る他の車載用ナビゲーション装置によれば、離脱許容区間案内装置により、複数車線道路の分岐点または出口付近の交通渋滞量の増加にしたがって、案内を開始する離脱許容区間を複数車線道路における自車両の走行開始位置側に向かって変更することができるので、複数車線道路の分岐点または出口付近の交通渋滞量が多いほど、ユーザが、より早期に特別車線からの離脱の機会を窺うことができるため、特別車線を利用した所望の走行を、さらにゆとりを持ちつつ安心して行うことができる。
【0044】
また、本発明に係る他の車載用ナビゲーション装置によれば、離脱許容区間案内装置により、一般車線の車線数の増加にしたがって、案内を開始する離脱許容区間を複数車線道路における自車両の走行開始位置側に向かって変更することができるので、一般車線の車線数が多いほど、ユーザが、より早期に特別車線からの離脱の機会を窺うことができるため、特別車線を利用した所望の走行を、さらにゆとりを持ちつつ安心して行うことができる。
【0045】
さらに、本発明に係る他の車載用ナビゲーション装置によれば、離脱許容区間案内装置により、一般車線の幅員の増加にしたがって、案内を開始する離脱許容区間を複数車線道路における自車両の走行開始位置側に向かって変更することができるので、一般車線の幅員が広いほど、ユーザが、より早期に特別車線からの離脱の機会を窺うことができるため、特別車線を利用した所望の走行を、さらにゆとりを持ちつつ安心して行うことができる。
【0046】
さらにまた、本発明に係る他の車載用ナビゲーション装置によれば、進入許容区間案内装置による進入許容区間の案内に同期して、残数通知装置による進入許容区間の残数の通知を行うことによって、制御を簡素化することができるとともに、ユーザに、一般車線から特別車線への進入を行うか否かの判断をさせ易くすることができる。
【0047】
また、本発明に係る他の車載用ナビゲーション装置によれば、進入許容区間案内装置により、進入許容区間の案内を、表示および音声出力の少なくとも一方によって行うことができるので、ユーザが、進入許容区間を容易に把握することができ、利便性を向上させることができる。
【0048】
さらに、本発明に係る他の車載用ナビゲーション装置によれば、自車位置が特別車線上に存在している場合には、離脱許容区間のみを案内することができ、自車位置が一般車線上に存在している場合には、進入許容区間のみを案内することができるので、走行車線に応じた離脱許容区間または進入許容区間の案内を行うことができる。
【0049】
さらにまた、本発明に係る他の車載用ナビゲーション装置によれば、進入許容区間案内装置により、進入したら複数車線道路の分岐点または出口の手前で離脱することができないような特別車線への進入許容区間については、案内しないようにすることができるので、ユーザが、特別車線を利用した所望の走行をさらに適切に行うことができる。
【0050】
また、本発明に係る他の車載用ナビゲーション装置によれば、残数通知装置により、自車位置が特別車線上に存在している場合には、離脱許容区間の残数のみを通知することができるので、現在の走行車線に対応した残数の通知を行うことができる。
【0051】
さらに、本発明に係る他の車載用ナビゲーション装置によれば、残数通知装置により、自車位置が一般車線上に存在している場合には、進入許容区間のみの残数を通知することができるので、現在の走行車線に対応した残数の通知を行うことができる。
【0052】
さらにまた、本発明に係る他の車載用ナビゲーション装置によれば、残数通知装置により、離脱許容区間の残数および進入許容区間の残数の双方を、互いに峻別可能な状態として表示することができるので、ユーザが、離脱許容区間の残数と進入許容区間の残数とを同時にかつ明確に把握することができる。
【0053】
また、本発明に係る他の車載用ナビゲーション装置によれば、残数通知装置により、進入したら複数車線道路の分岐点または出口の手前で離脱することができないような特別車線への進入許容区間については、進入許容区間の残数から除外することができるので、ユーザが、特別車線を利用した所望の走行をさらに適切に行うことができる。
【0054】
さらに、本発明に係る他の車載用ナビゲーション装置によれば、残数通知装置により、複数車線道路の分岐点または出口付近の交通渋滞量の増加にしたがって、離脱許容区間の残数の通知を開始する位置を、複数車線道路の分岐点または出口側から複数車線道路における自車両の走行開始位置側に向かって変位させることができるので、複数車線道路の分岐点または出口付近の交通渋滞量が多いほど、ユーザが、より早期に特別車線からの離脱の機会を窺うことができるため、特別車線を利用した所望の走行を、さらにゆとりを持ちつつ安心して行うことができる。
【0055】
さらにまた、本発明に係る他の車載用ナビゲーション装置によれば、残数通知装置により、一般車線の車線数の増加にしたがって、離脱許容区間の残数の通知を開始する位置を、複数車線道路の分岐点または出口側から複数車線道路における自車両の走行開始位置側に向かって変位させることができるので、一般車線の車線数が多いほど、ユーザが、より早期に特別車線からの離脱の機会を窺うことができるため、特別車線を利用した所望の走行を、さらにゆとりを持ちつつ安心して行うことができる。
【0056】
また、本発明に係る他の車載用ナビゲーション装置によれば、残数通知装置により、一般車線の幅員の増加にしたがって、離脱許容区間の残数の通知を開始する位置を、複数車線道路の分岐点または出口側から複数車線道路における自車両の走行開始位置側に向かって変位させることができるので、一般車線の幅員が広いほど、ユーザが、より早期に特別車線からの離脱の機会を窺うことができるため、特別車線を利用した所望の走行を、さらにゆとりを持ちつつ安心して行うことができる。
【0057】
さらに、本発明に係る他の車載用ナビゲーション装置によれば、残数通知装置により、現在の自車位置に対応した離脱許容区間についての残数の通知と同時に、将来の自車位置に対応した離脱許容区間についての残数の通知を行うことができるので、ユーザが、さらにゆとりを持った走行を行うことができる。
【0058】
さらにまた、本発明に係る他の車載用ナビゲーション装置によれば、残数通知装置により、現在の自車位置に対応した進入許容区間についての残数の通知と同時に、将来の自車位置に対応した進入許容区間についての残数の通知を行うことができるので、ユーザが、さらにゆとりを持った走行を行うことができる。また、進入したら複数車線道路の分岐点または出口の手前で離脱することができないような特別車線への進入許容区間については、進入許容区間の残数から除外することができるので、ユーザが、特別車線を利用した所望の走行をさらに適切に行うことができる。
【0059】
また、本発明に係る他の車載用ナビゲーション装置によれば、特別車線を米国のカープールレーンとすることができるので、ユーザが、カープールレーンを利用した走行を適切に且つ安心して行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0060】
以下、本発明に係る車載用ナビゲーション装置の実施形態について、図1乃至図5を参照して行うことができる。
【0061】
図1に示すように、本実施形態における車載用ナビゲーション装置1は、大別して、ナビゲーションメインユニット2と、このナビゲーションメインユニット2にそれぞれ接続されたGPSレシーバ3、記憶装置5、ディスプレイ6およびスピーカ7と、ナビゲーションメインユニット2に対してユーザがナビゲーションに必要な種々の指示を入力するための入力操作部8とによって構成されている。
【0062】
ナビゲーションメインユニット2は、自車両を推奨経路に沿って現在地から目的地まで経路誘導するナビゲーションのための種々の制御および処理を行うようになっている。
【0063】
GPSレシーバ3は、図示しないGPS衛星から軌道および時刻に関する情報(以下、GPS情報と称する)を受信し、受信されたGPS情報をナビゲーションメインユニット2に出力するようになっている。
【0064】
記憶装置5には、地図データをはじめとしたナビゲーションに必要な種々のデータやプログラムが記憶されている。なお、地図データには、ディスプレイ6への地図表示や画像による経路誘導等に用いられる道路データならびに背景データ、推奨経路の算出に用いられる経路計算データ、および目的地や周辺施設の検索等に用いられる検索データ等が含まれている。また、記憶装置5は、例えば、ハードディスクドライブやDVDが搭載されたDVDドライブ等であってもよい。
【0065】
また、入力操作部8は、ディスプレイ6のタッチパネル、リモコン、リニアエンコーダまたはロータリエンコーダ等であってもよい。
【0066】
ナビゲーションメインユニット2について詳述すると、このナビゲーションメインユニット2は、ジャイロセンサや車速センサ(車速パルス)等からなる自律航法センサ10を有しており、この自律航法センサ10は、自車両の角速度や車速を検出し、検出結果を出力するようになっている。
【0067】
自律航法センサ10には、システムバス11を介して主制御部としてのナビCPU12が接続されている。
【0068】
ナビCPU12は、機能ブロックの1つとして、自車位置検出装置としての自車位置算出部14を有しており、この自車位置算出部14には、GPSレシーバ3から出力されたGPS情報および自律航法センサ10から出力された検出結果が、システムバス11を介してそれぞれ入力されるようになっている。
【0069】
そして、自車位置算出部14は、GPSレシーバ3側から入力されたGPS情報から、絶対座標としての自車位置を算出(検出)するようになっている(電波航法)。また、自車位置算出部14は、自律航法センサ10側から入力された検出結果に基づいて、前の自車位置からの相対変化分としての自車位置を算出(検出)するようになっている(自律航法)。
【0070】
また、ナビCPU12には、システムバス11およびデコーダ15を介して記憶装置5が接続されており、自車位置算出部14は、記憶装置5に記憶された地図データを、デコーダ15によってデコードしたうえで読み込むようになっている。
【0071】
自車位置算出部14は、算出された自車位置を、記憶装置5から読み込まれた地図データにおける該当する道路上の位置にマッチング(整合)させるマップマッチング処理を行い、マップマッチング処理後の自車位置を最終的な算出結果とするようになっている。
【0072】
ナビCPU12には、システムバス11を介してユーザインターフェース(図1におけるユーザI/F)16が接続されており、このユーザインターフェース16には、入力操作部8の操作結果が入力されるようになっている。
【0073】
ナビCPU12は、機能ブロックの1つとして、目的地設定部17を有しており、この目的地設定部17には、入力操作部8の操作結果として、目的地を設定するための操作結果が、ユーザインターフェース16を介して入力されるようになっている。そして、目的地設定部17は、入力された操作結果に対応する地点を目的地として設定するようになっている。この目的地の設定には、記憶装置5に記憶された地図データにおける検索データが用いられるようになっている。
【0074】
また、ナビCPU12は、機能ブロックの1つとして、推奨経路探索装置としての推奨経路算出部18を有しており、この推奨経路算出部18には、自車位置算出部14によって算出された自車位置(マップマッチング処理が適正に行われた場合にはマップマッチング処理後の自車位置)の情報および目的地設定部17によって設定された目的地の情報が入力されるようになっている。
【0075】
そして、推奨経路算出部18は、入力された自車位置および目的地の情報に基づいて、自車位置から目的地までの推奨経路を算出(探索)するための経路計算を行うようになっている。この際に、推奨経路算出部18は、記憶装置5から、地図データにおける経路計算データを読み込んで経路計算に用いるようになっている。
【0076】
さらに、推奨経路算出部18には、入力操作部8の操作結果として、推奨経路の算出条件の入力結果が入力されるようになっている。この推奨経路の算出条件には、例えば、カープールレーンを優先的に走行する推奨経路を算出する旨の算出条件が含まれている。そして、推奨経路算出部18は、算出条件を満足するような推奨経路を算出するようになっている。
【0077】
また、ナビCPU12は、機能ブロックの1つとして、地図描画部20を有しており、この地図描画部20には、入力操作部8の操作結果として、ユーザが指定した領域(例えば、自車位置周辺)の地図を表示することを指示する旨の操作結果が入力されるようになっている。そして、地図描画部20は、入力操作部8の操作結果に応じて、ユーザが指定した領域の地図を生成し、生成された地図を、システムバス11およびこのシステムバス11とディスプレイ6との間に接続された画像インターフェース(図1における画像I/F)21を介してディスプレイ6に出力することにより、地図表示を行うようになっている。
【0078】
さらに、ナビCPU12は、機能ブロックの1つとして、自車位置描画部22を有しており、この自車位置描画部22は、ディスプレイ6に表示された自車位置周辺の地図上に現在の自車位置を示す自車位置マークを重畳表示するようになっている。
【0079】
さらにまた、ナビCPU12は、機能ブロックの1つとして、経路誘導部25を有しており、この経路誘導部25は、推奨経路算出部18によって算出された推奨経路に沿って自車両を目的地まで経路誘導するための案内画像を生成し、生成された案内画像をディスプレイ6に表示することにより、画像を介した経路誘導を行うようになっいている。なお、案内画像には、地図上に重畳表示された推奨経路の画像、交差点拡大画像および推奨経路に沿ったカープールレーンに対する離脱または進入を促すメッセージ等の種々の画像が含まれている。
【0080】
また、経路誘導部25は、推奨経路算出部18によって算出された推奨経路に沿って自車両を目的地まで経路誘導するための案内音声を生成し、生成された案内音声を、システムバス11およびこのシステムバス11とスピーカ7との間に接続された音声インターフェース(図1における音声I/F)26を経てスピーカ7に音声出力することにより、音声を介した経路誘導を行うようになっている。なお、案内音声には、交差点右左折案内や推奨経路に沿ってカープールレーンに対する離脱または進入を促す音声等の種々の音声が含まれている。
【0081】
ここで、カープールレーンは、前述したように、相乗りを奨励するために設けられた米国の特別車線であり、このカープールレーンは、一般車線としての一般レーンとともに複数車線道路としてのハイウェイを構成している。
【0082】
なお、本実施形態におけるカープールレーンは、通常見られるカープールレーンと同様に、一般レーンとの間に、一般レーンからの適法な進入が許容された進入許容区間(入口)と一般レーンへの適法な離脱が許容された離脱許容区間(出口)とが互いに同一(同一位置)とされた一体の出入口(以下、カープールレーン出入口と称する)を、所定の距離ごとに有するものとする。
【0083】
そして、本実施形態において、ナビCPU12は、機能ブロックの1つとして、カープールレーン出入口案内部27を有しており、このカープールレーン出入口案内部27は、離脱許容区間案内装置および進入許容区間案内装置として機能するようになっている。
【0084】
カープールレーン出入口案内部27は、推奨経路算出部18によって算出された推奨経路にカープールレーンが含まれている場合における経路誘導の際に、自車位置算出部14によって算出された自車位置と、この自車位置に対して自車両の進行方向(前方)に存在するカープールレーン出入口との離間距離が所定の距離以下となった場合に、そのカープールレーン出入口を、ディスプレイ6への表示およびスピーカ7を介した音声出力の少なくとも一方によってユーザに案内するようになっている。
【0085】
さらに、本実施形態において、ナビCPU12は、機能ブロックの1つとして、残数通知部28を有しており、この残数通知部28は、残数通知装置として機能するようになっている。
【0086】
残数通知部28は、推奨経路算出部18によって算出された推奨経路に、カープールレーンが含まれている場合には、経路誘導の際に、自車位置算出部14によって算出された自車位置から推奨経路上に存在するハイウェイの分岐点または出口(以下、推奨経路上ハイウェイ分岐点/出口と称する)までの間におけるカープールレーン出入口の残数を、ディスプレイ6への表示およびスピーカ7を介した音声出力の少なくとも一方によってユーザに通知するようになっている。
【0087】
さらに、この残数通知部28は、カープールレーン出入口案内部27によるカープールレーン出入口の案内にともなって(同期して)、カープールレーン出入口の残数の通知を行うようになっている。
【0088】
このように、本実施形態においては、ユーザが、残数通知部28によるカープールレーン出入口の残数の通知を受けることができるので、ユーザは、例えば、通知された残数が複数であることにより、推奨経路上ハイウェイ分岐点/出口に進行するための推奨経路に沿ったカープールレーンから一般レーンへの離脱を行うまでに距離的・時間的な余裕があることを認識しながら自車両の走行を行うことができる。この他にも、ユーザは、例えば、推奨経路に沿ったカープールレーンから一般レーンへの離脱よりも早期にカープールレーンから離脱する機会(すなわち、推奨経路上のカープールレーン出入口の手前に存在する他のカープールレーン出入口)があることを認識しながら自車両の走行を行うことができる。あるいは、ユーザは、例えば、一度カープールレーンへの進入に失敗した場合でも、推奨経路上ハイウェイ分岐点/出口までの間にカープールレーンへの進入の機会が残されていることを認識しながら自車両の走行を行うことができる。したがって、カープールレーン出入口の残数の通知を受けたユーザは、カープールレーンを利用した所望の走行を、精神的なゆとりを持ちつつ適切に且つ安心して行うことができる。
【0089】
また、本実施形態においては、カープールレーン出入口の残数の通知が、ハイウェイ内において、カープールレーン出入口案内部27によるカープールレーン出入口の案内に同期して行われるので、無用な残数の通知が頻繁に行われることによる混乱を回避することができる。また、ナビCPU12の制御を簡素化することができる。さらに、残数の通知と相まったカープールレーン出入口の案内により、ユーザに、カープールレーンに対する離脱または進入を行うか否かを判断させ易くすることができ、迷いの少ない安全な走行を行わせることができる。
【0090】
さらに、本実施形態においては、このようなカープールレーン出入口案内部27によるカープールレーン出入口の案内に同期したカープールレーン出入口の残数の通知に加えて、現在の自車位置に対応するカープールレーン出入口の残数と将来の自車位置に対応するカープールレーン出入口の残数とをユーザの視覚を通じて同時に(一画面で)通知するための手段が講じされている。
【0091】
すなわち、本実施形態において、残数通知部28は、自車位置マークとともにディスプレイ6に表示された自車両が現在走行している領域の地図上における現在の自車位置に対して自車両の進行方向において最も近いカープールレーン出入口に対応する位置に、現在の自車位置に対応するカープールレーン出入口の残数を示す数字を重畳表示するようになっている。
【0092】
さらに、このとき、残数通知部28は、前記地図上における前記最も近いカープールレーン出入口を起算点として、推奨経路上ハイウェイ分岐点/出口側に向かって数えて第n番目のカープールレーン出入口に対応する位置に、前記最も近いカープールレーン出入口に対応する位置に表示した数字(残数)からn−1を減じた数字を重畳表示するようになっている。但し、nは、自然数であって、「2≦n≦現在の自車位置から推奨経路上ハイウェイ分岐点/出口までの間におけるカープールレーン出入口の総数」の条件を満足する。
【0093】
このようにして、残数通知部28により、現在の自車位置に対応するカープールレーン出入口の残数と、将来の自車位置に対応するカープールレーン出入口の残数とを、地図上への数字の表示によって同時に行うことができる。これにより、ユーザは、自車両が推奨経路上のどの地点まで進めば残数がいくつになるのかを予め一目で認識することができるので、さらにゆとりを持ちつつ走行を行うことができる。なお、ユーザの混乱を防止する観点から、残数通知部28は、自車両が通過したカープールレーン出入口については、残数の数字の表示を中止することが好ましい。
【0094】
ところで、カープールレーン出入口案内部27は、ハイウェイにおける自車両の走行開始位置(以下、ハイウェイ走行開始位置と称する)から推奨経路上ハイウェイ分岐点/出口までの区間のすべてのカープールレーン出入口を案内してもよいが、好ましくは、推奨経路上ハイウェイ分岐点/出口側に存在するカープールレーン出入口を、離脱許容区間として優先的に案内するようにする。ここで、優先的とは、案内の順番ではなく、離脱許容区間として案内されるカープールレーン出入口に含めることについての優先度を意味している。
【0095】
なお、カープールレーン出入口の離脱許容区間としての案内は、例えば、カープールレーンの出口が存在することを示す表示や音声出力のように、カープールレーン出入口を離脱許容区間として案内していることをユーザに明確に認識させる状態として行われるものであってもよい。
【0096】
このようにすれば、推奨経路上ハイウェイ分岐点/出口との間に他のカープールレーン出入口が多数存在するカープールレーン出入口のように、離脱許容区間として利用する可能性が低いカープールレーン出入口については、案内の対象外とすることもできるので、無用なカープールレーン出入口の案内によるユーザの混乱を回避することができる。また、このようにすれば、カープールレーンを優先的に走行する旨の算出条件によって算出された推奨経路が、通常は、推奨経路上ハイウェイ分岐点/出口に最も近いカープールレーン出入口を通ってカープールレーン側から一般レーン側に遷移するということを重視して、ユーザにとって有用な推奨経路上ハイウェイ分岐点/出口に近いカープールレーン出入口を、離脱許容区間として優先的に案内することができる。
【0097】
ただし、このような推奨経路上ハイウェイ分岐点/出口側のカープールレーン出入口の優先的な案内は、あくまでも離脱許容区間としての案内についてであって、ハイウェイ走行開始位置側のカープールレーン出入口の進入許容区間としての案内を妨げるものではない。ハイウェイ走行開始位置側において複数のカープールレーン出入口を進入許容区間として案内すれば、一度カープールレーンへの進入に失敗した場合であっても直ちに別の機会を提供することができるので、カープールレーンへの進入の観点からユーザにはメリットがある。このようなハイウェイ走行開始位置側のカープールレーン出入口の案内を行う場合であっても、例えば、カープールレーンの入口が存在することを示す表示や音声出力のように、カープールレーン出入口を進入許容区間として案内していることをユーザに明確に認識させる状態として案内を行えば、ハイウェイ走行開始位置側において無用な離脱許容区間の案内が行われることにはならない。
【0098】
より好ましい実施形態としては、上記構成に加えて、さらに、推奨経路上ハイウェイ分岐点/出口付近の交通情報を取得するビーコン受信機等の交通情報取得装置(図示せず)を設けるようにする。そして、カープールレーン出入口案内部27が、交通情報取得装置によって取得された交通情報が示す推奨経路上ハイウェイ分岐点/出口付近の交通渋滞量の増加にしたがって、案内を開始する離脱許容区間としてのカープールレーン出入口を、推奨経路上ハイウェイ分岐点/出口に最も近い位置に存在するカープールレーン出入口側から、ハイウェイ走行開始位置に最も近い位置に存在するカープールレーン出入口側に向かって変更するようにする。さらに、このようなカープールレーン出入口案内部27による各カープールレーン出入口の離脱許容区間としての案内に同期させて、残数通知部28によるカープールレーン出入口の離脱許容区間としての残数の通知を行うようにする。なお、交通渋滞量としては、例えば、推奨経路上ハイウェイ分岐点/出口付近において、渋滞の列が何kmにわたっているかを示す値を用いることができる。
【0099】
このようにすれば、推奨経路上ハイウェイ分岐点/出口付近の交通渋滞量の増加にしたがって、案内を開始する離脱許容区間としてのカープールレーン出入口を、ハイウェイ走行開始位置側に向かって変更することができるとともに、離脱許容区間としてのカープールレーン出入口の残数の通知を開始する位置を、ハイウェイ走行開始位置側に向かって変位させることができる。例えば、当該交通渋滞量が閾値未満の場合には、推奨経路上ハイウェイ分岐点/出口側からハイウェイ走行開始位置側に向かって数えて第3番目のカープールレーン出入口から案内を開始し、通知されるカープールレーン出入口の残数の最大値(初期値)を3とするのに対し、該交通渋滞量が閾値以上の場合には、推奨経路上ハイウェイ分岐点/出口側から数えて第4番目のカープールレーン出入口から案内を開始し、通知される前記残数の最大値を4とすることができる。
【0100】
これにより、推奨経路上ハイウェイ分岐点/出口付近の交通渋滞量が多いほど、ユーザが、より早期にカープールレーンからの離脱の機会を窺うことができるため、ユーザが、カープールレーンを利用した所望の走行を、さらにゆとりを持ちつつ安心して行うことができる。
【0101】
より好ましい実施形態としては、上記構成に加えて、さらに、ナビCPU12を車線数情報取得装置として機能させて、ハイウェイの一般レーンの車線数を示す車線数情報を、地図データを用いて取得させるようにする。そして、カープールレーン出入口案内部27が、ナビCPU12によって取得された車線数情報が示す車線数の増加にしたがって、案内を開始する離脱許容区間としてのカープールレーン出入口を、推奨経路上ハイウェイ分岐点/出口に最も近い位置に存在するカープールレーン出入口側から、ハイウェイ走行開始位置に最も近い位置に存在するカープールレーン出入口側に向かって変更するようにする。さらに、このようなカープールレーン出入口案内部27による各カープールレーン出入口の案内に同期させて、残数通知部28によるカープールレーン出入口の残数の通知を行うようにする。
【0102】
このようにすれば、一般レーンの車線数の増加にしたがって、案内を開始するカープールレーン出入口を、ハイウェイ走行開始位置側に向かって変更することができるとともに、カープールレーン出入口の残数の通知を開始する位置を、ハイウェイ走行開始位置側に向かって変位させることができる。例えば、一般レーンの車線数が3未満の場合には、推奨経路上ハイウェイ分岐点/出口側からハイウェイ走行開始位置側に向かって数えて第3番目のカープールレーン出入口から案内を開始し、通知されるカープールレーン出入口の残数の最大値(初期値)を3とするのに対し、当該車線数が3以上の場合には、推奨経路上ハイウェイ分岐点/出口側から数えて第4番目のカープールレーン出入口から案内を開始し、通知される前記残数の最大値を4とすることができる。
【0103】
これにより、一般レーンの車線数が多いほど、ユーザが、より早期にカープールレーンからの離脱の機会を窺うことができるため、ユーザが、カープールレーンを利用した所望の走行を、さらにゆとりを持ちつつ安心して行うことができる。
【0104】
より好ましい実施形態としては、上記構成に加えて、さらに、ナビCPU12を幅員情報取得装置として機能させて、ハイウェイの一般レーンの幅員を示す幅員情報を、地図データを用いて取得させるようにする。そして、カープールレーン出入口案内部27が、ナビCPU12によって取得された幅員情報が示す幅員の増加にしたがって、案内を開始する離脱許容区間としてのカープールレーン出入口を、推奨経路上ハイウェイ分岐点/出口に最も近い位置に存在するカープールレーン出入口側から、ハイウェイ走行開始位置に最も近い位置に存在するカープールレーン出入口側に向かって変更するようにする。さらに、このようなカープールレーン出入口案内部27による各カープールレーン出入口の案内に同期させて、残数通知部28によるカープールレーン出入口の残数の通知を行うようにする。
【0105】
このようにすれば、一般レーンの幅員の増加にしたがって、案内を開始するカープールレーン出入口を、ハイウェイ走行開始位置側に向かって変更することができるとともに、カープールレーン出入口の残数の通知を開始する位置を、ハイウェイ走行開始位置側に向かって変位させることができる。例えば、一般レーンの幅員が閾値未満の場合には、推奨経路上ハイウェイ分岐点/出口側からハイウェイ走行開始位置側に向かって数えて第3番目のカープールレーン出入口から案内を開始し、通知されるカープールレーン出入口の残数の最大値(初期値)を3とするのに対し、当該幅員が閾値以上の場合には、推奨経路上ハイウェイ分岐点/出口側から数えて第4番目のカープールレーン出入口から案内を開始し、通知される前記残数の最大値を4とすることができる。
【0106】
これにより、一般レーンの幅員が広いほど、ユーザが、より早期にカープールレーンからの離脱の機会を窺うことができるため、ユーザが、カープールレーンを利用した所望の走行を、さらにゆとりを持ちつつ安心して行うことができる。
【0107】
より好ましい実施形態としては、上記構成に加えて、さらに、自車位置算出部14が、自車位置を、この自車位置が存在するハイウェイ内の車線の種別を含めた状態として算出することができる場合であって、算出された自車位置が一般レーン上に存在している場合には、カープールレーン出入口案内部27が、カープールレーン出入口の進入許容区間としての案内は行うが、離脱許容区間としての案内は行わないようにする。具体的には、カープールレーン出入口案内部27が、カープールレーンの入口があることのみを案内する表示や音声出力を行うようにする。また、これにともなって、自車位置算出部14によって算出された自車位置が一般レーン上に存在している場合には、残数通知部28が、カープールレーン出入口の進入許容区間としての残数の通知は行うが、離脱許容区間としての残数の通知は行わないようにする。具体的には、残数通知部28が、カープールレーンの入口のみの残数を表示または音声出力するようにする。
【0108】
このようにすれば、現在の走行車線に対応したカープールレーン出入口(進入許容区間)の案内および残数の通知を行うことができる。
【0109】
なお、このように、自車位置を車線の種別を含めた状態として算出することができる場合としては、GPSレシーバ3や自律航法センサ10の検出精度が高いことによって、ハイウェイ内の車線上への明確なマッチングが可能な場合が考えられる。
【0110】
より好ましい実施形態としては、上記構成に加えて、さらに、自車位置算出部14によって算出された自車位置がカープールレーン上に存在している場合には、カープールレーン出入口案内部27が、カープールレーン出入口の離脱許容区間としての案内は行うが、進入許容区間としての案内は行わないようにする。具体的には、カープールレーン出入口案内部27が、カープールレーンの出口があることのみを案内する表示や音声出力を行うようにする。また、これにともなって、自車位置算出部14によって算出された自車位置がカープールレーン上に存在している場合には、残数通知部28が、カープールレーン出入口の離脱許容区間としての残数の通知は行うが、進入許容区間としての残数の通知は行わないようにする。具体的には、残数通知部28が、カープールレーンの出口のみの残数を表示または音声出力するようにする。
【0111】
このようにすれば、現在の走行車線に対応したカープールレーン出入口(離脱許容区間)の案内および残数の通知を行うことができる。
【0112】
より好ましい実施形態としては、上記構成に加えて、さらに、カープールレーン出入口案内部27が、推奨経路上ハイウェイ分岐点/出口側からハイウェイ走行開始位置側に向かって数えて第1番目のカープールレーン出入口については、離脱許容区間としての案内は行うものの、進入許容区間としての案内は行わないようにする。また、これにともなって、残数通知部28が、奨経路上ハイウェイ分岐点/出口側からハイウェイ走行開始位置側に向かって数えて第1番目のカープールレーン出入口については、離脱許容区間として通知する残数には含めるものの、進入許容区間として通知する残数からは除外するものとする。
【0113】
このようにすれば、進入したら推奨経路上ハイウェイ分岐点/出口の手前で離脱することができないようなカープールレーン出入口については、進入許容区間としての案内を防止することができるとともに、進入許容区間としての残数から除外することができるので、ユーザが、特別車線を利用した所望の走行をさらに適切に行うことができる。
【0114】
図1に戻って、システムバス11には、メモリ29が接続されており、このメモリ29は、ナビゲーションメインユニット2内を行き交うデータやプログラムの一時的な格納に適宜用いられるようになっている。
【0115】
次に、本実施形態の作用について説明する。
【0116】
なお、便宜上、初期状態においては、推奨経路算出部18によって、ハイウェイのカープールレーンを含む推奨経路が算出されているとともに、自車両が、経路誘導部25による経路誘導を受けつつ進行して、ハイウェイ走行開始位置の手前に到達しているものとする。
【0117】
このとき、ディスプレイ6には、図2に示すように、地図描画部20および自車位置描画部22によって、自車両が現在走行している自車位置の周辺の領域を示す地図31が、自車位置マーク32とともに表示されている。
【0118】
また、このとき、地図31上には、自車位置マーク32に対して自車両の進行方向に位置する推奨経路の画像33が重畳表示されている。
【0119】
なお、図2において、推奨経路の画像33は、ハイウェイ上のいずれの車線を通るものであるかを識別できるほど精細なものではないが、図2よりも大縮尺な地図表示をした場合には、推奨経路の画像33が通る車線を識別できるようにしてもよいことは勿論である。ただし、そのようにする場合には、自車位置精度が高いことが要求されることになるであろう。
【0120】
また、推奨経路の画像33は、推奨経路上ハイウェイ分岐点/出口からハイウェイの本線を外れるものとなっている。
【0121】
そして、初期状態から、自車両が、推奨経路に沿ってさらに進行してハイウェイ走行開始位置となる一般レーン上の位置に到達すると、図3に示すように、残数通知部28により、地図31上における現在の自車位置に対して自車両の進行方向において最も近いカープールレーン出入口に対応する位置に、現在の自車位置に対応するカープールレーン出入口の残数を示す数字が重畳表示される。なお、図3においては、現在の自車位置(すなわちハイウェイ走行開始位置)から推奨経路上ハイウェイ分岐点/出口までの間に存在するカープールレーン出入口の総数が4であるため、現在の自車位置に対応するカープールレーン出入口の残数として、数字の4が表示されている。
【0122】
また、このとき、地図31上における前記最も近いカープールレーン出入口(以下、第1カープールレーン出入口と称する)を起算点として、推奨経路上ハイウェイ分岐点/出口側に向かって数えて第2番目のカープールレーン出入口(以下、第2カープールレーン出入口と称する)に対応する位置には、残数通知部28により、第1カープールレーン出入口に対応する位置に表示した数字の4から1を減じた数字の3が重畳表示されている。
【0123】
さらに、このとき、地図31上における第1カープールレーン出入口を起算点として、推奨経路上ハイウェイ分岐点/出口側に向かって数えて第3番目のカープールレーン出入口(以下、第3カープールレーン出入口と称する)に対応する位置には、残数通知部28により、第1カープールレーン出入口に対応する位置に表示した数字の4から2を減じた数字の2が重畳表示されている。
【0124】
さらにまた、このとき、地図31上における第1カープールレーン出入口を起算点として、推奨経路上ハイウェイ分岐点/出口側に向かって数えて第4番目のカープールレーン出入口(以下、第4カープールレーン出入口と称する)に対応する位置には、残数通知部28により、第1カープールレーン出入口に対応する位置に表示した数字の4から3を減じた数字の1が重畳表示されている。
【0125】
このようにして、現在の自車位置に対応するカープールレーン出入口の残数と、将来の自車位置に対応するカープールレーン出入口の残数とが、地図31上への数字の表示によって同時に行われる。
【0126】
次いで、自車両が、推奨経路に沿って一般レーンを進行し、自車位置算出部14によって算出された自車位置と、第1カープールレーン出入口との離間距離が所定以下となった場合には、図4(a)に示すように、カープールレーン出入口案内部27および残数通知部28により、ディスプレイ6に、第1の案内/残数通知画像35が表示される。この第1の案内/残数通知画像35は、現在の自車位置に対応する第1のカープールレーン出入口の案内と、これに同期した現在の自車位置に対応するカープールレーン出入口の残数の通知を行うための画像とされている。具体的には、「CAR POOL」の文字表示によって、第1のカープールレーン出入口の案内を行い、この文字と並記された「Point Remain 4」の文字表示によって、残数が4であることを通知するものとなっている。なお、このとき、カープールレーン出入口案内部27および残数通知部28は、文字表示に加えて、音声出力によって、第1のカープールレーン出入口の案内および残数の通知を行うようにしてもよい。
【0127】
また、このとき、経路誘導部25は、第1のカープールレーン出入口を通って一般レーンからカープールレーンに進入することを促す経路誘導を行う。この経路誘導は、例えば、「カープールレーンに進入して下さい」というメッセージの表示および音声案内であってもよい。
【0128】
このとき、ユーザは、カープールレーン出入口の残数が通知されているため、仮に、第1のカープールレーン出入口を見逃してカープールレーンに進入し損なってしまったとしても、カープールレーンに進入して推奨経路上に復帰する機会が残されていることを認識することができるので、ゆとりを持った走行を行うことができる。
【0129】
次いで、自車両が、推奨経路に沿って第1のカープールレーン出入口からカープールレーンに進入した後に、カープールレーン上を進行し、自車位置算出部14によって算出された自車位置と、第2カープールレーン出入口との離間距離が所定の距離以下となった場合には、図4(b)に示すように、カープールレーン出入口案内部27および残数通知部28により、ディスプレイ6に、第2の案内/残数通知画像36が表示される。この第2の案内/残数通知画像36は、現在の自車位置に対応する第2のカープールレーン出入口の案内と、これに同期した現在の自車位置に対応するカープールレーン出入口の残数の通知を行うための画像とされている。具体的には、「CAR POOL」の文字表示によって、第2のカープールレーン出入口の案内を行い、この文字と並記された「Point Remain 3」の文字表示によって、残数が3であることを通知するものとなっている。
【0130】
ここで、このとき、ユーザは、VICS等によって取得された推奨経路上ハイウェイ分岐点/出口付近の交通渋滞が激しいといった事情や、カープールレーン出入口を確認することが思いのほか困難であるといった事情によっては、推奨経路上ハイウェイ分岐点/出口に確実に進行するために、早めにカープールレーンから離脱したいと希望することもある。このような場合に、ユーザは、第2のカープールレーン出入口の案内およびカープールレーン出入口の残数の通知がなされることによって、推奨経路上の第4のカープールレーン出入口よりも手前の第2のカープールレーンおよび第3のカープールレーン出入口からの離脱の機会があることを認識することができるので、ゆとりを持った走行を行うことができる。
【0131】
次いで、自車両が、推奨経路通りに第2のカープールレーン出入口の脇を通過してカープールレーン上をさらに進行し、自車位置算出部14によって算出された自車位置と、第3カープールレーン出入口との離間距離が所定以下となった場合には、図4(c)に示すように、カープールレーン出入口案内部27および残数通知部28により、ディスプレイ6に、第3の案内/残数通知画像37が表示される。この第3の案内/残数通知画像37は、現在の自車位置に対応する第3のカープールレーン出入口の案内と、これに同期した現在の自車位置に対応するカープールレーン出入口の残数の通知を行うための画像とされている。具体的には、「CAR POOL」の文字表示によって、第3のカープールレーン出入口の案内を行い、この文字と並記された「Point Remain 2」の文字表示によって、残数が2であることを通知するものとなっている。
【0132】
次いで、自車両が、推奨経路通りに第3のカープールレーン出入口の脇を通過してカープールレーン上をさらに進行し、自車位置算出部14によって算出された自車位置と、第4カープールレーン出入口との離間距離が所定以下となった場合には、図4(d)に示すように、カープールレーン出入口案内部27および残数通知部28により、ディスプレイ6に、第4の案内/残数通知画像38が表示される。この第4の案内/残数通知画像38は、現在の自車位置に対応する第4のカープールレーン出入口の案内と、これに同期した現在の自車位置に対応するカープールレーン出入口の残数の通知を行うための画像とされている。具体的には、「CAR POOL」の文字表示によって、第4のカープールレーン出入口の案内を行い、この文字と並記された「Point Remain 1」の文字表示によって、残数が1であることを通知するものとなっている。
【0133】
このとき、経路誘導部25は、第4のカープールレーン出入口を通ってカープールレーンから一般レーンへと離脱することを促す経路誘導を行う。この経路誘導は、例えば、「カープールレーンを出て下さい」というメッセージの表示および音声案内であってもよい。
【0134】
以上述べたように、本実施形態によれば、残数通知装置28により、自車位置から推奨経路上ハイウェイ分岐点/出口までの間におけるカープールレーン出入口の残数をユーザに通知することができるので、ユーザが、カープールレーンを利用した所望の走行を適切に且つ安心して行うことができる。
【0135】
なお、本発明は、前述した実施の形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
【0136】
例えば、残数通知部28は、地図31上におけるカープールレーン出入口に対応する位置に、前述した現在および将来の自車位置に対応するカープールレーン出入口の残数を示す数字の表示を行う際に、カープールレーン出入口の離脱許容区間としての残数を示す数字の表示と、カープールレーン出入口の進入許容区間としての残数を示す数字の表示とを、互いに峻別可能な状態として同時に行うようにしてもよい。
【0137】
このとき、残数通知部28は、将来の自車位置に対応するカープールレーン出入口の進入許容区間としての残数の通知にあたっては、地図上における現在の自車位置に最も近いカープールレーン出入口を起算点として、ハイウェイ分岐点/出口側に向かって数えて第n番目のカープールレーン出入口に対応する位置に、現在の自車位置に対応するカープールレーン出入口の残数からn−1を減じた数字を表示するようにする。但し、ここでのnは、「2≦n≦前記現在の自車位置からハイウェイ分岐点/出口までの間におけるカープールレーン出入口の総数から1を減じた数」の条件を満足する自然数である。
【0138】
より具体的には、図5に示すように、図3、4と同様の地図31上に、カープールレーン出入口の離脱許容区間としての残数を、円形の枠で囲まれた数字を表示することによって行うとともに、カープールレーン出入口の進入許容区間としての残数を、正方形の枠で囲まれた数字を表示することによって行うようにしてもよい。また、これに限らず、両者の残数を表示色の違いによって峻別できるように形成してもよい。
【0139】
また、図5に示すように、最もハイウェイ分岐点/出口側に位置するカープールレーン出入口、すなわち、前述した第4のカープールレーン出入口については、進入許容区間としての残数から除外されている。これにともなって、第4のカープールレーン出入口に対応する位置には、カープールレーン出入口の進入許容区間としての残数は表示されておらず、また、他のカープールレーン出入口については、進入許容区間としての残数が離脱許容区間としての残数よりも1だけ少なくなっている。
【0140】
このようにすれば、ユーザが、離脱許容区間の残数と進入許容区間の残数とを同時にかつ明確に把握することができるとともに、進入したらハイウェイ分岐点/出口の手前で離脱することができないようなカープールレーン出入口については、進入許容区間の残数から除外することができるので、ユーザが、カープールレーンを利用した所望の走行をさらに適切に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0141】
【図1】本発明に係る車載用ナビゲーション装置の実施形態を示すブロック図
【図2】本発明に係る車載用ナビゲーション装置の実施形態において、自車両がハイウェイ走行開始位置の手前を走行している場合における地図表示状態を示す図
【図3】本発明に係る車載用ナビゲーション装置の実施形態において、ハイウェイ走行開始位置における現在の自車位置に対応するカープールレーン出入口の残数および将来の自車位置に対応するカープールレーン出入口の残数の同時通知状態を示す図
【図4】本発明に係る車載用ナビゲーション装置の実施形態において、(a)は、第1のカープールレーン出入口の案内状態および残数の通知状態であり、(b)は、第2のカープールレーン出入口の案内状態および残数の通知状態であり、(c)は、第3のカープールレーン出入口の案内状態および残数の通知状態であり、(d)は、第2のカープールレーン出入口の案内状態および残数の通知状態である。
【図5】本発明に係る車載用ナビゲーション装置の実施形態において、カープールレーン出入口の残数の通知の変形例を示す図
【符号の説明】
【0142】
1 車載用ナビゲーション装置
14 自車位置算出部
18 推奨経路算出部
28 残数通知部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
目的地までの推奨経路に沿って自車両を現在地から目的地まで経路誘導する車載用ナビゲーション装置であって、
自車位置を検出する自車位置検出装置と、
前記推奨経路を探索する推奨経路探索装置と、
この推奨経路探索装置によって探索された前記推奨経路に、一般車線と、所定の進入許容区間における前記一般車線からの進入および所定の離脱許容区間における前記一般車線への離脱が許容された特別車線とを有する複数車線道路における前記特別車線が含まれている場合に、前記自車両の経路誘導の際に、前記自車位置検出装置によって検出された前記自車位置から前記推奨経路上に存在する前記複数車線道路の分岐点または出口までの間における前記離脱許容区間および前記進入許容区間の少なくとも一方の残数をユーザに通知する残数通知装置と
を備えたことを特徴とする車載用ナビゲーション装置。
【請求項2】
前記残数通知装置が、前記残数の通知を、表示および音声出力の少なくとも一方によって行うように形成されていること
を特徴とする請求項1に記載の車載用ナビゲーション装置。
【請求項3】
前記残数通知装置が、前記自車位置検出装置によって検出された前記自車位置が前記複数車線道路内に存在している場合に、前記残数の通知を行うように形成されていること
を特徴とする請求項1または請求項2に記載の車載用ナビゲーション装置。
【請求項4】
前記推奨経路探索装置によって探索された前記推奨経路に前記特別車線が含まれている場合における前記自車両の経路誘導の際に、前記自車位置検出装置によって検出された前記自車位置と、この自車位置に対して前記自車両の進行方向に存在する前記離脱許容区間との離間距離が所定の距離以下となった場合に、当該離脱許容区間をユーザに案内する離脱許容区間案内装置を備え、
前記残数通知装置が、前記離脱許容区間案内装置による前記離脱許容区間の案内にともなって、前記離脱許容区間についての前記残数の通知を行うように形成されていること
を特徴とする請求項3に記載の車載用ナビゲーション装置。
【請求項5】
前記離脱許容区間案内装置が、前記複数車線道路の分岐点または出口側に存在する前記離脱許容区間を優先的に案内するように形成されていること
を特徴とする請求項4に記載の車載用ナビゲーション装置。
【請求項6】
前記離脱許容区間案内装置が、前記離脱許容区間の案内を、表示および音声出力の少なくとも一方によって行うように形成されていること
を特徴とする請求項4または請求項5に記載の車載用ナビゲーション装置。
【請求項7】
前記複数車線道路の分岐点または出口付近の交通情報を取得する交通情報取得装置を備え、
前記離脱許容区間案内装置が、前記交通情報取得装置によって取得された前記交通情報が示す前記分岐点または出口付近の交通渋滞量の増加にしたがって、前記案内を開始する前記離脱許容区間を、前記分岐点または出口に最も近い位置に存在する前記離脱許容区間側から前記複数車線道路における前記自車両の走行開始位置に最も近い位置に存在する前記離脱許容区間側に向かって変更するように形成されていること
を特徴とする請求項5または請求項6に記載の車載用ナビゲーション装置。
【請求項8】
前記一般車線の車線数を示す車線数情報を取得する車線数情報取得装置を備え、
前記離脱許容区間案内装置が、前記車線数情報取得装置によって取得された前記車線数情報が示す前記車線数の増加にしたがって、前記案内を開始する前記離脱許容区間を、前記複数車線道路の分岐点または出口に最も近い位置に存在する前記離脱許容区間側から前記複数車線道路における前記自車両の走行開始位置に最も近い位置に存在する前記離脱許容区間側に向かって変更するように形成されていること
を特徴とする請求項5乃至請求項7のいずれか1項に記載の車載用ナビゲーション装置。
【請求項9】
前記一般車線の幅員を示す幅員情報を取得する幅員情報取得装置を備え、
前記離脱許容区間案内装置が、前記幅員情報取得装置によって取得された前記幅員情報が示す前記幅員の増加にしたがって、前記案内を開始する前記離脱許容区間を、前記複数車線道路の分岐点または出口に最も近い位置に存在する前記離脱許容区間側から前記複数車線道路における前記自車両の走行開始位置に最も近い位置に存在する前記離脱許容区間側に向かって変更するように形成されていること
を特徴とする請求項5乃至請求項8のいずれか1項に記載の車載用ナビゲーション装置。
【請求項10】
前記推奨経路探索装置によって探索された前記推奨経路に前記特別車線が含まれている場合における前記自車両の経路誘導の際に、前記自車位置検出装置によって検出された前記自車位置と、この自車位置に対して前記自車両の進行方向に存在する前記進入許容区間との離間距離が所定の距離以下となった場合に、当該進入許容区間をユーザに案内する進入許容区間案内装置を備え、
前記残数通知装置が、前記進入許容区間案内装置による前記進入許容区間の案内にともなって、前記進入許容区間についての前記残数の通知を行うように形成されていること
を特徴とする請求項3乃至請求項9のいずれか1項に記載の車載用ナビゲーション装置。
【請求項11】
前記進入許容区間案内装置が、前記進入許容区間の案内を、表示および音声出力の少なくとも一方によって行うように形成されていること
を特徴とする請求項10に記載の車載用ナビゲーション装置。
【請求項12】
前記推奨経路探索装置によって探索された前記推奨経路に、前記特別車線が含まれている場合における前記自車両の経路誘導の際に、前記自車位置検出装置によって検出された前記自車位置と、この自車位置に対して前記自車両の進行方向に存在する前記離脱許容区間との離間距離が所定の距離以下となった場合に、当該離脱許容区間をユーザに案内する離脱許容区間案内装置を備え、
前記自車位置検出装置が、前記複数車線道路において、自車位置をこの自車位置が存在する車線の種別を含めた状態として検出可能に形成され、
前記自車位置検出装置によって検出された前記自車位置が前記複数車線道路内の前記特別車線上に存在している場合には、前記離脱許容区間案内装置による前記離脱許容区間の案内は行うが、前記進入許容区間案内装置による前記進入許容区間の案内は行わないように形成され、
前記自車位置検出装置によって検出された前記自車位置が前記複数車線道路内の前記一般車線上に存在している場合には、前記進入許容区間案内装置による前記進入許容区間の案内は行うが、前記離脱許容区間案内装置による前記離脱許容区間の案内は行わないように形成されていること
を特徴とする請求項10または請求項11に記載の車載用ナビゲーション装置。
【請求項13】
前記進入許容区間案内装置が、前記複数車線道路の分岐点または出口側から前記複数車線道路における前記自車両の走行開始位置側に向かって数えて第1番目の前記進入許容区間であって、前記分岐点または出口側から前記走行開始位置側に向かって数えて第1番目の前記離脱許容区間に対して同一位置もしくは前記分岐点または出口側に存在するような前記進入許容区間については、案内を行わないように形成されていること
を特徴とする請求項10乃至請求項12のいずれか1項に記載の車載用ナビゲーション装置。
【請求項14】
前記自車位置検出装置が、前記複数車線道路において、自車位置をこの自車位置が存在する車線の種別を含めた状態として検出可能に形成され、
前記残数通知装置が、前記自車位置検出装置によって検出された前記自車位置が前記複数車線道路内の前記特別車線上に存在している場合には、前記離脱許容区間の残数の通知は行うが、前記進入許容区間の残数の通知は行わないように形成されていること
を特徴とする請求項1乃至請求項13のいずれか1項に記載の車載用ナビゲーション装置。
【請求項15】
前記自車位置検出装置が、前記複数車線道路において、自車位置をこの自車位置が存在する車線の種別を含めた状態として検出可能に形成され、
前記残数通知装置が、前記自車位置検出装置によって検出された前記自車位置が前記複数車線道路内の前記一般車線上に存在している場合には、前記進入許容区間の残数の通知は行うが、前記離脱許容区間の残数の通知は行わないように形成されていること
を特徴とする請求項1乃至請求項14のいずれか1項に記載の車載用ナビゲーション装置。
【請求項16】
前記残数通知装置が、前記離脱許容区間の残数および前記進入許容区間の残数の双方を表示によって通知するように形成されているとともに、前記離脱許容区間の残数および前記進入許容区間の残数を、互いに峻別可能な状態として表示するように形成されていること
を特徴とする請求項1乃至請求項13のいずれか1項に記載の車載用ナビゲーション装置。
【請求項17】
前記残数通知装置が、前記複数車線道路の分岐点または出口側から前記複数車線道路における前記自車両の走行開始位置側に向かって数えて第1番目の前記進入許容区間であって、前記分岐点または出口側から前記走行開始位置側に向かって数えて第1番目の前記離脱許容区間に対して同一位置もしくは前記分岐点または出口側に存在するような前記進入許容区間については、前記進入許容区間の残数から除外するように形成されていること
を特徴とする請求項1乃至請求項16のいずれか1項に記載の車載用ナビゲーション装置。
【請求項18】
前記複数車線道路の分岐点または出口付近の交通情報を取得する交通情報取得装置を備え、
前記残数通知装置が、前記交通情報取得装置によって取得された前記交通情報が示す前記分岐点または出口付近の交通渋滞量の増加にしたがって、前記離脱許容区間についての前記残数の通知を開始する位置を、前記分岐点または出口側から前記複数車線道路における前記自車両の走行開始位置側に向かって変位させるように形成されていること
を特徴とする請求項3乃至請求項17のいずれか1項に記載の車載用ナビゲーション装置。
【請求項19】
前記一般車線の車線数を示す車線数情報を取得する車線数情報取得装置を備え、
前記残数通知装置が、前記車線数情報取得装置によって取得された前記車線数情報が示す前記車線数の増加にしたがって、前記離脱許容区間についての前記残数の通知を開始する位置を、前記分岐点または出口側から前記複数車線道路における前記自車両の走行開始位置側に向かって変位させるように形成されていること
を特徴とする請求項3乃至請求項18のいずれか1項に記載の車載用ナビゲーション装置。
【請求項20】
前記一般車線の幅員を示す幅員情報を取得する幅員情報取得装置を備え、
前記残数通知装置が、前記幅員情報取得装置によって取得された前記幅員情報が示す前記幅員の増加にしたがって、前記離脱許容区間についての前記残数の通知を開始する位置を、前記分岐点または出口側から前記複数車線道路における前記自車両の走行開始位置側に向かって変位させるように形成されていること
を特徴とする請求項3乃至請求項19のいずれか1項に記載の車載用ナビゲーション装置。
【請求項21】
前記残数通知装置が、前記自車両が走行している領域が現在の自車位置とともに表示された地図上における前記現在の自車位置に対して前記自車両の進行方向において最も近い前記離脱許容区間に対応する位置に、前記現在の自車位置に対応する前記離脱許容区間についての前記残数を示す数字を表示することによって、前記現在の自車位置に対応する前記離脱許容区間についての前記残数の通知を行うように形成され、かつ、前記地図上における前記最も近い前記離脱許容区間を起算点として、前記分岐点または出口側に向かって数えて第n番目(但し、2≦n≦前記現在の自車位置から前記分岐点または出口までの間における前記離脱許容区間の総数)の前記離脱許容区間に対応する位置に、前記残数からn−1を減じた数字を表示することによって、将来の自車位置に対応する前記離脱許容区間についての前記残数の通知を行うように形成されていること
を特徴とする請求項1乃至請求項20のいずれか1項に記載の車載用ナビゲーション装置。
【請求項22】
前記残数通知装置が、前記自車両が走行している領域が現在の自車位置とともに表示された地図上における前記現在の自車位置に対して前記自車両の進行方向において最も近い前記進入許容区間に対応する位置に、前記現在の自車位置に対応する前記進入許容区間についての前記残数であって、前記複数車線道路の分岐点または出口側から前記複数車線道路における前記自車両の走行開始位置側に向かって数えて第1番目の前記進入許容区間が前記分岐点または出口側から前記走行開始位置側に向かって数えて第1番目の前記離脱許容区間に対して同一位置もしくは前記分岐点または出口側に存在する場合における当該進入許容区間が除外された残数を示す数字を表示することによって、前記現在の自車位置に対応する前記進入許容区間についての前記残数の通知を行うように形成され、かつ、前記地図上における前記最も近い前記進入許容区間を起算点として、前記分岐点または出口側に向かって数えて第n番目(但し、2≦n≦前記現在の自車位置から前記分岐点または出口までの間における前記進入許容区間の総数または前記第1番目の前記進入許容区間が前記残数から除外される場合には前記総数から1を減じた数)の前記進入許容区間に対応する位置に、前記残数からn−1を減じた数字を表示することによって、将来の自車位置に対応する前記進入許容区間についての前記残数の通知を行うように形成されていること
を特徴とする請求項1乃至請求項21のいずれか1項に記載の車載用ナビゲーション装置。
【請求項23】
前記特別車線が、米国のカープールレーンとされていること
を特徴とする請求項1乃至請求項22のいずれか1項に記載の車載用ナビゲーション装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−286671(P2008−286671A)
【公開日】平成20年11月27日(2008.11.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−132672(P2007−132672)
【出願日】平成19年5月18日(2007.5.18)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000101732)アルパイン株式会社 (2,424)
【Fターム(参考)】