説明

車載装置

【課題】ユーザが、提供される情報が関連する地点と内容の双方に応じて、Webサイトを簡易に選択して利用できる「車載装置」を提供する。
【解決手段】プリキャッシュ制御部110は、所定の条件にマッチする地点と予め関係づけられているWebサイトのWebページを自動的にページキャッシュメモリ111にダウンロードする。また、地図画像301上の、ダウンロードしたWebサイトに対応する地点にサイトアイコン321-323を表示する(a)。そして、WebサイトのWebページの内容を解析して抽出した所定種別の情報を、サイトアイコンからの吹き出しの形態で設けた情報ウインドウ501中に表示する。そして、サイトアイコンがユーザによって選択操作されたならば、Webブラウザ108に、選択されたサイトアイコンに対応するWebサイトのWebページを表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車に搭乗しているユーザのWebサイトの利用を支援する技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
無線通信を介してインターネット上のWebサイトにアクセスしWebサイトの各Webページの閲覧を行うためのWebブラウザ機能を情報端末が自動車に搭載されることがある。
そして、このような情報端末を用いたユーザのWebサイトの利用を支援する技術としては、ナビゲーション装置において、インターネット上のURLと当該URLに格納された情報と関連する地点の地点座標とを対応づけて記憶しておくと共に、自動的に、現在地や案内中の推奨ルート近傍の地点の地点座標に対応づけられているURLにアクセスし、当該URLに格納されている情報をメモリにダウンロードする技術が知られている(たとえば、特許文献1)。また、この技術では、ユーザに対する現在地や推奨ルートの案内のために表示している地図上の、URLと対応づけられている地点座標に対応する地点に、URLと対応づけられている地点であることを示すマークを表示すると共に、このマークの表示の形態を、対応するURLから既に情報をメモリにダウンロードしているかどうかに応じて変化させている。そして、このマークのユーザの選択に応じて、メモリに格納されている当該マークに対応するURLからダウンロードした情報を表示している。
【特許文献1】特開平10-300490公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
一般に、車載の情報端末では、インターネットの接続に移動電話網が利用されるが、移動電話網を用いたデータ転送は比較的低速であり、インターネット上のWebサイトからのWebページなどの情報のダウンロードには比較的長時間を要する。
このため、前記特許文献1記載の技術のように、地図上に表示する各々URLに対応したマークの形態を、対応するURLから既に情報をメモリにダウンロードしているかどうかに応じて変化させると、マークがダウンロード済みを示す形態に変化するまでに長時間を要することがある。また、表示されたマークがダウンロード済みを示す形態に変化するまでの間、ユーザは、マークに対応するURLから正常にダウンロードが行われているかどうかを知ることができない。そして、このために、マークに対応するURLからのダウンロードに長時間を要する場合には、正常にダウンロードが行われている場合であっても、ダウンロードが正常に行われていないのではないかという不安感をユーザが感じてしまうことがある。また、ダウンロードに不具合が発生した場合であっても、ユーザは、ダウンロードの不具合を知ることができないため、早期に、その不具合に対する対策を行うことができない。
【0004】
ここで、前記特許文献1記載の技術によれば、地図上に、記憶されているURLを用いて関連する情報にアクセスできる地点を表すマークが表示されるため、ユーザは、興味ある地点に関連する情報に地図上から簡単にアクセスすることができる。
しかしながら、この技術によれば、マークに対応するURLから提供される情報の内容がどのようなものであるかを当該情報を実際にユーザが閲覧するまで知ることができない。そして、このために、インターネット上の情報を、関連する地点に応じて利用することはできても、その情報の内容に応じて利用することは困難である。
【0005】
そこで、本発明は、地点に関連したWebサイトからWebページのダウンロードを自動的に行う場合において、ユーザに、WebサイトからのWebページのダウンロードの進行状況を、利便性ある形態で提示することを課題とする。
また、本発明は、自動車に搭乗しているユーザが、提供される情報が関連する地点と提供される情報の内容の双方に応じて、Webサイトを簡易に選択して利用できるようにすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題達成のために、本発明は、自動車に搭載される車載装置を、地図を表示し、表示した地図上でユーザに対する経路案内を行うナビゲーション手段と、WebページにアクセスしアクセスしたWebページを表示するWebブラウザと、地点の地理的座標を表す地点座標と当該地点に関連する情報を提供するWebサイトのURLとを対応づけて登録した地点情報を、複数の地点について記憶した記憶手段と、前記WebサイトのWebページを保存するページメモリと、前記記憶手段に地点情報が記憶されている地点のうち、所定の条件にマッチする地点の地点情報に登録されているWebサイトのURLを用いて、無線通信を介して当該Webサイトにアクセスして、当該WebサイトのWebページを前記ページメモリにダウンロードする自動ダウンロード手段と、前記自動ダウンロード手段がWebページをダウンロードしているまたはダウンロードしたWebサイトのURLが登録されている前記地点情報に登録されている地点座標に対応する、前記ナビゲーション手段が表示している地図上の位置にマークを表示し、当該マークに対するユーザの操作に応じて、前記Webブラウザに、前記ページメモリにダウンロードされているユーザ操作された前記マークに対応するWebサイトのWebページにアクセスさせるマーク制御手段と、前記地図上に表示している各マークの形態を、当該マークに対応するWebサイトのWebページのダウンロードの漸次的な進行状況に応じて、漸次的に変化させるダウンロード進行状況表示手段とを含めて構成したものである。
【0007】
このような車載装置によれば、関連するWebサイトのWebページをダウンロードしている地点に、当該WebサイトのWebページのWebブラウザによる閲覧を受け付けるために表示するマークの形態を、WebサイトのWebページのダウンロードの漸次的な進行状況に応じて、漸次的に変化させることにより、ダウンロードの漸次的な進行状況をユーザに提示することができる。ここで、このようなマークの形態の操作によってダウンロードの漸次的な進行状況をユーザに提示する形態は、Webサイトが関連する地点とダウンロードの進行状況との対応を直感的にユーザが把握可能であり、ダウンロードの進行状況のための専用の表示オブジェクトを別途必要としない点において利便性に優れた形態である。
【0008】
したがって、ユーザは、ダウンロードに長時間を要する場合であっても、正常にダウンロードが行われているときには、そのことをマークの形態の変化から知ることができるので、ダウンロードが正常に行われていないのではないかという不要な不安感を感じることがない。また、マークの形態の変化の停止などより、ダウンロードの不具合の発生を知ることができるので、早期に、その不具合に対する対策を行うことができるようになる。
【0009】
また、前記課題達成のために、本発明は、自動車に搭載される車載装置を、地図を表示し、表示した地図上でユーザに対する経路案内を行うナビゲーション手段と、WebページにアクセスしアクセスしたWebページを表示するWebブラウザと、地点の地理的座標を表す地点座標と当該地点に関連する情報を提供するWebサイトのURLとを対応づけて登録した地点情報を、複数の地点について記憶した記憶手段と、前記WebサイトのWebページを保存するページメモリと、前記記憶手段に地点情報が記憶されている地点のうち、所定の条件にマッチする地点の地点情報に登録されているWebサイトのURLを用いて、無線通信を介して当該Webサイトにアクセスして、当該WebサイトのWebページを前記ページメモリにダウンロードする自動ダウンロード手段と、前記自動ダウンロード手段がWebページをダウンロードしているまたはダウンロードしたWebサイトのURLが登録されている前記地点情報に登録されている地点座標に対応する、前記ナビゲーション手段が表示している地図上の位置にマークを表示し、当該マークに対するユーザの操作に応じて、前記Webブラウザに、前記ページメモリにダウンロードされているユーザ操作された前記マークに対応するWebサイトのWebページにアクセスさせるマーク制御手段と、前記地図上に表示している各マークの位置近傍または各マークと関連づけた前記地図上の位置に、当該マークに対応するWebサイトのWebページまたは当該Webページの一部または当該Webページに含まれるコンテンツのイメージを表す画像を表示するWebサイトイメージ画像表示手段とを含めて構成したものである。
【0010】
ここで、このような車載装置は、前記Webページイメージ画像表示手段に代えて、または、前記Webページイメージ画像表示手段と共に、前記地図上に表示している各マークの位置近傍または各マークと関連づけた前記地図上の位置に、当該マークに対応するWebサイトのWebページから抽出した情報を表示するWebサイト情報表示手段を設けるようにしてもよい。
【0011】
このような車載装置によれば、関連するWebサイトのWebページをダウンロードしているまたはダウンロードした地点に、当該WebサイトのWebページのWebブラウザによる閲覧を受け付けるために表示するマークの位置近傍または各マークと関連づけた前記地図上の位置に、当該マークに対応するWebサイトのWebページまたは当該Webページの一部または当該Webページに含まれるコンテンツのイメージを表す画像や、当該マークに対応するWebサイトのWebページから抽出した情報を表示するので、ユーザは、このような画像や情報の表示より、各マークに対応するWebサイトから提供される情報の内容をある程度知ることができる。したがって、ユーザは、Webサイトが関連する地点と、Webサイトから提供される情報の内容の双方に応じて、興味あるWebサイトを、当該Webサイトに関連する地図上の位置に、Webページまたは当該Webページの一部または当該Webページに含まれるコンテンツのイメージを表す画像やWebページから抽出した情報と共に表示されているマークの操作という簡易に操作によって選択して利用することができる。また、Webページから抽出した情報を表示する場合において、表示した情報だけでユーザの用に充分である場合には、ユーザは、マークを操作してWebブラウザによって当該Webサイトの閲覧を行うといった、これ以上の作業を行う必要がない。
【0012】
また、前記課題達成のために、本発明は、自動車に搭載される車載装置を、地図を表示し、表示した地図上でユーザに対する経路案内を行うナビゲーション手段と、WebページにアクセスしアクセスしたWebページを表示するWebブラウザと、地点の地理的座標を表す地点座標と当該地点に関連する情報を提供するWebサイトのURLとを対応づけて登録した地点情報を、複数の地点について記憶した記憶手段と、前記WebサイトのWebページを保存するページメモリと、前記記憶手段に地点情報が記憶されている地点のうち、所定の条件にマッチする地点の地点情報に登録されているWebサイトのURLを用いて、無線通信を介して当該Webサイトにアクセスして、当該WebサイトのWebページを前記ページメモリにダウンロードする自動ダウンロード手段と、前記自動ダウンロード手段がWebページをダウンロードしているまたはダウンロードしたWebサイトのURLが登録されている前記地点情報に登録されている地点座標に対応する、前記ナビゲーション手段が表示している地図上の位置にマークを表示し、当該マークに対するユーザの操作に応じて、前記Webブラウザに、前記ページメモリにダウンロードされているユーザ操作された前記マークに対応するWebサイトのWebページにアクセスさせるマーク制御手段と、ユーザから指定された検索キーワードにマッチする内容を持つWebページを、前記ページメモリに記憶しているWebページの内から検索し、検索したWebページが属するWebサイトに対応する前記マークの表示の形態と、他の前記マークの表示の形態とを異ならせるWebサイト検索手段とを含めて構成したものである。
【0013】
このような車載装置によれば、ユーザは、WebサイトのWebページをダウンロードしたページメモリから、興味ある情報の内容を持つWebページを検索することができる。そして、検索されたWebページが属するWebサイトに関連する地点を、当該地点に表示されるマークの表示の形態から知ることができる。
【0014】
したがって、ユーザは、Webサイトが関連する地点と、Webサイトから提供される情報の内容の双方に応じて、興味あるWebサイトを、当該Webサイトに関連する地図上の位置に、他のマークとは異なる形態で表示されているマークの操作という簡易に操作によって選択して利用することができる。
【0015】
また、前記課題のために、本発明は、自動車に搭載される車載装置に、地図を表示し、表示した地図上でユーザに対する経路案内を行うナビゲーション手段と、WebページにアクセスしアクセスしたWebページを表示するWebブラウザと、地点の地理的座標を表す地点座標と当該地点に関連する情報を提供するWebサイトのURLとを対応づけて登録した地点情報を、複数の地点について記憶した記憶手段と、前記記憶手段に地点情報が記憶されている地点のうち、所定の条件にマッチする地点を対象地点として、各対象地点について、当該対象地点の地点情報に登録されているWebサイトのURLを用いて、無線通信を介して当該Webサイトにアクセスして、当該WebサイトのWebページを取得し、取得したWebページまたは当該Webページの一部または当該Webページに含まれるコンテンツのイメージを表すアイコンを、当該対象地点の地点情報に登録されているWebサイトのURLと対応づけて生成するアイコン生成手段と、前記各対象地点について、当該対象地点について前記アイコン生成手段が生成したアイコンを、当該対象地点の前記地点情報に登録されている地点座標に対応する、前記ナビゲーション手段が表示している地図上の位置に表示するアイコン表示手段と、前記アイコン表示手段が表示した前記アイコンに対するユーザの操作に応じて、前記Webブラウザに、前記操作されたアイコンに対応づけられたWebサイトのURLのWebページにアクセスさせるWebサイトアクセス制御手段とを備えたものである。
【0016】
このような車載装置によれば、関連する情報を提供する当該Webサイトが登録された地点については、当該地点に対応する地図上の位置に、当該地点に関連する情報を提供する当該WebサイトのWebページまたは当該Webページの一部または当該Webページに含まれるコンテンツのイメージを表すアイコンを表示するので、ユーザは、このようなアイコンの表示より、各アイコンに対応するWebサイトから提供される情報の内容をある程度知ることができる。したがって、ユーザは、Webサイトが関連する地点と、Webサイトから提供される情報の内容の双方に応じて、興味あるWebサイトを、当該Webサイトに関連する地図上の位置に表示されているアイコンの操作という簡易に操作によって選択して利用することができる。
【0017】
ここで、このような車載装置は、前記ナビゲーション手段が、ユーザから設定された目的地までの推奨ルートを探索し、前記地図と共に、当該地図上に表した推奨ルートを表示するものである場合には、前記所定の条件にマッチする地点を、前記推奨ルート探索手段が探索した推奨ルート沿い、または、当該推奨ルート近傍の地点座標が地点情報に登録されている地点としてもよい。
【0018】
また、このような車載装置は、前記ナビゲーション手段において、前記記憶手段に地点情報が記憶されている各地点について、当該地点の地点情報に登録されている地点座標に対応する地図上の位置に、登録地点マークを表示し、前記アイコン表示手段において、前記各対象地点について、当該対象地点について前記アイコン生成手段が生成したアイコンに、当該対象地点について前記ナビゲーション手段が表示している登録地点マークを置き換えることにより、当該アイコンの表示を行うようにしてもよい。
【0019】
また、前記課題達成のために、本発明は、自動車に搭載される車載装置に、ユーザから設定された目的地までの推奨ルートを探索し、地図と、地図上に表した前記推奨ルートを表示するナビゲーション手段と、WebページにアクセスしアクセスしたWebページを表示するWebブラウザと、地点の地理的座標を表す地点座標と当該地点に関連する情報を提供するWebサイトのURLとを対応づけて登録した地点情報を、複数の地点について記憶した記憶手段と、前記記憶手段に地点情報が記憶されている地点のうち、前記推奨ルート探索手段が探索した推奨ルート沿いまたは当該推奨ルート近傍の地点座標が地点情報に登録されている地点を対象地点とし、各対象地点について、当該対象地点の地点情報に登録されているWebサイトのURLを用いて、無線通信を介して当該Webサイトにアクセスして、当該WebサイトのWebページを取得し、取得したWebページまたは当該Webページの一部または当該Webページに含まれるコンテンツのイメージを表すアイコンを、当該対象地点の地点情報に登録されているWebサイトのURLと対応づけて生成するアイコン生成手段と、前記推奨ルートに従って走行した場合の各対象地点の通過順序に従った順序で、前記各対象地点について前記アイコン生成手段が生成した各アイコンを配置したアイコン配置画面を表示するアイコン配置画面表示手段と、アイコン配置画面表示手段が表示したアイコン配置画面中の前記アイコンに対するユーザの操作に応じて、前記Webブラウザに、前記操作されたアイコンに対応づけられたWebサイトのURLのWebページにアクセスさせるWebサイトアクセス制御手段とを備えたものである。
【0020】
このような車載装置によれば、推奨ルートが設定されたときに、推奨ルート沿いまたは推奨ルート近傍の各地点について、当該地点に関連する情報を提供する当該WebサイトのWebページまたは当該Webページの一部または当該Webページに含まれるコンテンツのイメージを表すアイコンを、各地点の通過順に配置したアイコン配置画面を表示するので、ユーザは、このようなアイコン配置画面の表示より、推奨ルート沿いにどのような地点がどのような順序で存在するのかを直ちに把握し、今後の予定の参考に供することができる。また、アイコンの操作という簡易に操作によって、その地点に関連する情報を提供するWebサイトの閲覧を行って、当該地点のより詳細な情報を取得することができるようになる。
【0021】
ここで、このような車載装置は、前記地点情報に、地点の種別を表す地点種別情報を含め、前記アイコン配置画面表示手段において、対象地点の地点情報に含まれる地点種別情報が示す地点の種別毎に、前記アイコン生成手段が生成した各アイコンを分類して、前記アイコン配置画面に配置するようにしてもよい。このようにすることにより、ユーザが、地点種別に応じてWebサイトの利用することが容易となる。
【0022】
また、このような車載装置は、アイコン配置画面表示手段において、前記アイコン配置画面に前記アイコンと共に、当該アイコンを前記アイコン生成手段が生成した対象地点までの距離、または、当該アイコンを前記アイコン生成手段が生成した対象地点の通過までに要する予想時間を表示するようにしてもよい。
【発明の効果】
【0023】
以上のように、本発明によれば、地点に関連したWebサイトからWebページのダウンロードを自動的に行う場合において、ユーザに、WebサイトからのWebページのダウンロードの進行状況を、利便性ある形態で提示することができる。
また、本発明によれば、自動車に搭乗しているユーザは、提供される情報が関連する地点と提供される情報の内容の双方に応じて、Webサイトを簡易に選択して利用できるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明の実施形態につい説明する。
まず、第1の実施形態について説明する。
図1に、本実施形態に係る情報システムの構成を示す。
図示するように、情報システムは、各々自動車に搭載される車載システム1と、車載システム1を無線通信を介して収容するインターネット2と、インターネット2に接続した複数のWebサーバ3とを含んで構成される。そして、各Webサーバ3上には、各々1または複数のWebページから構成される、1または複数のWebサイトが構築されている。
【0025】
また、車載システム1は、制御装置10と、操作部11と、表示装置12と、インターネット2に接続するための無線通信装置13と、車両状態センサ14と、GPS受信機15とを備えている。そして、制御装置10は、HDDなどの記憶装置である地図データ記憶部101と、現在状態算出部102と、操作部11や表示装置12を用いたユーザと車載システム各部間の入出力を処理するGUI制御部103と、ルート探索部104と、メモリ105と、制御部106と、案内画像生成部107と、Webブラウザ108と、通信制御部109と、プリキャッシュ制御部110と、ページキャッシュメモリ111と、PDAや移動電話機(携帯電話機)4などの外部端末4を脱着可能に接続するための外部端末インタフェース112とを備えて構成される。
【0026】
ここで、無線通信装置13は、たとえば、携帯電話などと呼称される移動電話機であり、この場合には無線通信装置13は、移動電話網を介してインターネット2に接続することになる。また、車両状態センサ14は、角加速度センサや地磁気センサなどである方位センサや、車速パルスセンサなどである車速センサなどの、各種車両状態を検出するセンサの集合である。
【0027】
但し、以上の車載システム1の一部は、ハードウエア的には、マイクロプロセッサや、メモリや、その他のグラフィックプロセッサやジオメトリックプロセッサ等の周辺デバイスを有する一般的な構成を備えたCPU回路として構成してよく、この場合の、CPU回路として構成した各部は、マイクロプロセッサが予め用意されたプログラムを実行することにより具現化するプロセスとして実現される。また、この場合、このようなプログラムは、記録媒体や適当な通信路を介してCPU回路に提供されるものであって良い。
【0028】
次に、図2に示すように、地図データ記憶部101には、地図を表す地図データとサービスデータとが記憶されている。また、サービスデータは、ユーザが興味を持つであろう地点として予め選定された複数の地点のそれぞれについて設けた地点レコードを含む。そして、地点レコードには、地点に対して一意に与えた地点識別子、地点のレストランやテーマパークなどの種別を表す地点種別、地点の名称である地点名称、地点の経緯度座標を表す地点座標、地点に関連するWebサイトのトップページ(ホームページ)のURLを表すWebサイトURL、地点の電話番号、地点の住所を表す地点住所、その他の地点に関する各種情報である地点詳細説明が格納されている。
【0029】
さて、このような構成において、車載システム1の現在状態算出部102は、以下の処理を繰り返し行う。
すなわち、現在状態算出部102は、車両状態センサ14やGPS受信機15の出力から推定される現在位置に対して、地図データ記憶部101から読み出した地図データが示す前回決定した現在位置の周辺の地図とのマップマッチング処理などを施して、現在位置として最も確からしい座標と、現在の進行方向として最も確からしい方向とを、それぞれ現在位置、現在進行方位として決定し、メモリ105に設定する。
【0030】
また、制御部106は、ユーザの目的地設定要求に応じて、ユーザから操作部11、GUI制御部103を介して目的地の設定を受付け、これをメモリ105にセットする。そして、制御部106は、目的地の設定を受け付けたならば、目的地までの推奨ルートをルート探索部104に探索させる。ルート探索部104は、必要地理的範囲の地図データを地図データ記憶部101から読み出し、メモリ105に設定されている現在位置から目的地までの最小コストの経路を、距離最小などの所定のコストモデルに基づいて推奨ルートとして算出し、算出した推奨ルートを、メモリ105にセットする。
【0031】
また、制御部106は、メモリ105にセットされた現在位置が目的地近傍となったならば、目的地到着と判定し、メモリ105にセットされている目的地と推奨ルートをクリアする処理も行う。
そして、案内画像生成部107は、メモリ105にセットされた現在位置と、その時点で設定されている地図の表示縮尺に従って制御部106が算定した地図表示範囲の地図画像を、地図データ記録部に記憶された地図データに基づいて描画する。また、描画した地図画像上に、メモリ105にセットされている現在位置や推奨ルートや目的地を表す図形を描画した案内画像を生成しGUI制御部103を介して表示装置12に表示する。
【0032】
図3aは、このようにして表示装置12に表示される案内画像300を示すものであり、現在位置周辺の地図画像301上に、現在位置を表す現在位置マーク302や、地図表示範囲内の推奨ルートを表すルート図形303や、目的地を表す目的地マーク304が表されたものとなっている。
【0033】
次に、Webブラウザ108は、通信制御部109、無線通信装置13、インターネット2を介して、Webサーバ3の上のWebサイトの、ユーザやプリキャッシュ制御部110から指定されたURLのWebページをダウンロードして表示装置12に表示する。また、ダウンロードしたWebページが、ページキャッシュメモリ111に記憶されていない場合には、このWebページを、ページキャッシュメモリ111に保存する。ただし、ユーザやプリキャッシュ制御部110から指定されたURLのWebページが、ページキャッシュメモリ111に既にダウンロードされている場合には、インターネット2からのWebページのダウンロードは行わず、ページキャッシュメモリ111から、当該Webページを読み出して表示装置12に表示する。なお、後述するように、ページキャッシュメモリ111には、プリキャッシュ制御部110によって、通信制御部109、無線通信装置13、インターネット2を介して、Webサイト毎に、Webサイトを構成する各Webページがダウンロードされ格納される。また、ページキャッシュメモリ111には、プリキャッシュ制御部110によって、Webサイト内の全てのWebページのダウンロードが完了したWebサイトの識別を表すダウンロード済情報も格納される。
【0034】
以下、プリキャッシュ制御部110が行う処理について説明する。
図4aに、プリキャッシュ制御部110が行うプリキャッシュ起動処理の手順を示す。
ここで、このプリキャッシュ起動処理は自動車のアクセサリ電源(ACC)オンによって車載システム1が起動されると開始される。
さて、図示するように、この処理では、まず、ユーザ設定地点がメモリ105に設定されているかどうかを調べる(ステップ402)。ここで、メモリ105には、予めユーザ設定地点として、ユーザが選定した地点の地点レコードの地点識別子が登録されている。すなわち、操作部11、GUI制御部103を介してユーザからユーザ設定地点の地図上での設定の要求を受け付けると、制御部106は、図3aのように、ユーザから案内画像300の地図画像301上で任意の区域311の指定を受け付け、受け付けた区域311内の地点座標を持つ地点レコードの地点識別子を、ユーザ設定地点としてメモリ105に設定する。また、操作部11、GUI制御部103を介してユーザからユーザ設定地点の検索設定の要求を受け付けると、制御部106は、地点名称や地点種別や住所などを検索キーとしてユーザから受付け、受け付けた検索キーに合致する内容を含む地点レコードの地点識別子を、ユーザ設定地点としてメモリ105に設定する。すなわち、たとえば、ユーザから検索キーとして「住所=東京都」が指定されたならば、東京都内の住所が地点住所として登録されている各地点レコードの地点識別子を、ユーザ設定地点としてメモリ105に設定する。
【0035】
さて、メモリ105に、このようなユーザ設定地点が設定されていない場合には、ステップ406に進む。一方、メモリ105にユーザ設定地点が設定されている場合には、ユーザ設定地点の地点識別子が示す地点レコードのうち、地点レコードに登録されたWebサイトURLが示すWebサイトの全Webページが、ページキャッシュメモリ111に、まだダウンロードされていない地点レコードを抽出し、抽出した各地点レコード毎に、地点レコードのWebサイトURLが示すWebサイトを対象Webサイトとするプリキャッシュ処理を起動し(ステップ404)、ステップ406に進む。このプリキャッシュ処理については、後に説明する。なお、Webサイトの全Webページが、ページキャッシュメモリ111にダウンロード済であるかどうかは、ページキャッシュメモリ111のダウンロード済情報より判定する。
【0036】
さて、ステップ406では、メモリ105に推奨ルートが新たに設定されるのを監視し、メモリ105に新たな推奨ルートが設定されたならば、地図データを参照して、推奨ルートに関連する地点の地点座標を持つ地点レコードを選定する(ステップ408)。ここで、推奨ルートに関連する地点とは、目的地や推奨ルート近傍の地点などである。
【0037】
そして選定した地点レコードのうち、地点レコードに登録されたWebサイトURLが示すWebサイトの各Webページが、ページキャッシュメモリ111に、まだダウンロードされていない地点レコードを抽出し、抽出した各地点レコード毎に、地点レコードのWebサイトURLが示すWebサイトを対象Webサイトとするプリキャッシュ処理を起動する(ステップ410)。そして、ステップ406の、新たな推奨ルートの設定の監視に戻る。
【0038】
次に、プリキャッシュ起動処理のステップ404とステップ410で起動したプリキャッシュ処理について説明する。
図4bに、このプリキャッシュ処理の手順を示す。
図示するように、このプリキャッシュ処理では、まず、通信制御部109、無線通信装置13、インターネット2を介して、Webサーバ3の上の対象Webサイトにアクセスし、対象Webサイトの全Webページのダウンロードを開始する(ステップ452)。対象Webサイトのダウンロードは、まず、対象WebサイトのWebサイトURLが示す対象Webサイトのトップページを対象Webページとしてダウンロードし、ダウンロードしたWebページ内に含まれるハイパーリンクで示されるリンク先のWebページのうち、そのURLが対象Webサイトのトップページが直接含まれるフォルダ以下のURLであるものを対象Webページとして順次ダウンロードする。そして、以降、ダウンロードした各Webページに含まれるハイパーリンクで示されるリンク先のWebページのうち、そのURLが対象Webサイトのトップページが直接含まれるフォルダ以下のURLであるものを対象Webページとして、順次、ダウンロードすることを、ダウンロードしていない対象Webページが存在しなくなるまで繰り返すことにより行う。ただし、対象Webページが、既に、ページキャッシュメモリ111に格納されている場合には、そのWebページのダウンロードは省略する。なお、各Webページは、ダウンロード元のURLと、当該Webページが属するWebサイトの識別と対応づけてページキャッシュメモリ111に格納する。
【0039】
すなわち、対象WebサイトのWebサイトURLが、
「http://www.aaa.co.jp/home/」や
「http://www.aaa.co.jp/home/bb.html」
で表されるものである場合には、まず、このWebサイトURLで示されるWebサイトのトップページを対象Webページとした上で、対象Webページ内のハイパーリンクのうち、そのリンク先のURLが「http://www.aaa.co.jp/home/」を先頭文字列として持つハイパーリンクによって、対象WebページにリンクされているWebページを順次対象Webページとしてダウンロードを行う。
【0040】
次に、対象Webサイトのダウンロードを開始したならば、GUI制御部103を介して、案内画像300の地図画像301上の、対象WebサイトのWebサイトURLを格納している地点レコードの地点座標に対応する位置に、当該地点に関連する対象WebサイトのWebページをページキャッシュメモリ111にダウンロード中またはダウンロード済みであることを示すサイトアイコンを表示する(ステップ454)。なお、このときサイトアイコンの近傍に対象Webサイトに対応する地点の地点レコードに格納されている地点名称を併せて表示するようにしても良い。
【0041】
そして、対象Webサイトのダウンロード済率を算出し(ステップ456)、算出したダウンロード済率に応じて、表示している対象Webサイトのサイトアイコンの形態を変化させる(ステップ458)。ダウンロード済率は、現在までに判明している対象Webサイトの全Webページ数に対するダウンロード済のWebページ数の比率や、現在までに判明している対象Webサイトの全データのサイズに対するダウンロード済のデータのサイズの比率などとして求める。ただし、対象Webサイトが過去に全てのWebページをダウンロードしたことのあるWebサイトであれば、過去最後にダウンロードしたときの対象Webサイトの全Webページ数に対するダウンロード済のWebページ数の比率や、過去最後にダウンロードしたときの対象Webサイトの全データのサイズに対するダウンロード済のデータのサイズの比率などとして、ダウンロード済率を算出するようにしてもよい。または、各Webサイトのトップページに、当該Webサイトの全Webページ数やデータ量を記述するようにし、当該記述に従って求まる対象Webサイトの全Webページ数に対するダウンロード済のWebページ数の比率や、当該記述に従って求まる対象Webサイトの全データのサイズに対するダウンロード済のデータのサイズの比率などとして、ダウンロード済率を算出するようにしてもよい。なお、対象Webサイトの全Webページ数は、対象Webサイト内の「sitemap」などのタイトルを持つWebページや、対象Webサイト内のWebページ中の「サイトマップ」の文字列に設定されたハイパーリンクが示す対象Webサイト内のWebページ内に含まれるハイパーリンクが示す対象Webサイト内のWebページ数などから求めるなどしてもよい。
【0042】
さて、図3bは、このようにして行われるサイトアイコンの表示を示すものである。図示するように、この例では、地図画像301の上の3つの地点に、その地点に関連するWebサイトのWebページをページキャッシュメモリ111にダウンロード中またはダウンロード済みであることを示すサイトアイコン321、322、323が、そのWebサイトのダウンロード済率に応じた形態で表示されている。
【0043】
ここで、このサイトアイコンの表示のダウンロード済率に応じた形態は、たとえば、図3cに示すように予め設定する。図中左から右に向かって、ダウンロード済率が0%から100%に変化するのに伴う、サイトアイコンの形態の変化を表している。図示するように、この例では、サイトアイコンは、ダウンロード済率が増加する程、データがドラムに満ちるようすを表したものとなっている。
【0044】
さて、図4に戻って、対象Webサイトのサイトアイコンを表示したならば、表示したサイトアイコンのユーザによる選択操作の発生と(ステップ460)と、対象Webサイトのダウンロードの完了の発生と(ステップ462)を監視する。
そして、いずれかが発生するまで、ステップ456と458の処理を繰り返し行って、対象Webサイトのダウンロード済率の更新と、更新後の対象Webサイトのダウンロード済率に応じたサイトアイコンの形態の変更を行う。
一方、対象Webサイトのダウンロードが完了したならば、ページキャッシュメモリ111のダウンロード済情報に対象Webサイトの識別を登録し(ステップ464)、表示した対象Webサイトのサイトアイコンのユーザによる選択操作の発生を待ち(ステップ466)、サイトアイコンのユーザによる選択操作が発生したならばステップ468に進む。
【0045】
一方、対象Webサイトのダウンロードが完了する前に、表示した対象Webサイトのサイトアイコンのユーザによる選択操作が発生した場合には(ステップ460)、対象Webサイトのダウンロードを停止し(ステップ470)、ステップ468に進む。
そして、ステップ468に進んだならば、Webブラウザ108が起動していない場合にはこれを起動し、対象WebサイトのトップページのURLをWebブラウザ108に指定することにより、Webブラウザ108に、このトップページを表示させ、ステップ466の対象Webサイトのサイトアイコンのユーザによる選択操作の発生の監視に戻る。なお、前述のようにWebブラウザ108は、アクセスするURLのWebページがページキャッシュメモリ111に保存されている場合には、このWebページのインターネット2上のWebサイトからのダウンロードは行わず、ページキャッシュメモリ111から、このWebページを読み込んで使用する。
【0046】
図3dは、このようにしてWebブラウザ108によって、Webページが表示されたようすを示している。図示した例では、サイトアイコン321のユーザの選択操作に応答して、Webブラウザ108が、サイトアイコン321に対応するWebペサイトのトップページを、Webブラウザ108が案内画像300上に設定したWebブラウザウインドウ330中に表示している。
【0047】
以上、プリキャッシュ制御部110が行うプリキャッシュ起動処理とプリキャッシュ処理について説明した。なお、プリキャッシュ制御部110は、以上の処理の他、ダウンロード時間が所定時間(たとえば1時間や1日)より過去にページキャッシュメモリ111に格納したWebサイトのWebページを消去すると共に、当該消去にあわせてダウンロード済み情報を更新し、Webページを消去したWebサイトを対象Webサイトとするプリキャッシュ処理を終了し、当該プリキャッシュ処理が表示したサイトアイコンを消去する処理なども行う。
【0048】
以上のように本実施形態によれば、Webサイトのダウンロードの漸次的な進行状況を、当該Webサイトに関連する地点の表示と、当該WebサイトのWebページのWebブラウザ108による閲覧を受け付けるために表示するサイトアイコンの形態を漸次的に変化させることによりユーザに通知することができる。したがって、ユーザは、ダウンロードに長時間を要する場合であっても、正常にWebサイトのダウンロードが行われているときには、そのことをサイトアイコンの形態の変化から知ることができるので、ダウンロードが正常に行われていないのではないかという不要な不安感を感じることがない。また、サイトアイコンの形態の変化の停止などより、ダウンロードの不具合の発生を知ることができるので、早期に、その不具合に対する対策を行うことができるようになる。ここで、このようなダウンロードの漸次的な進行状況のユーザへの提示を、サイトアイコンの形態の操作によって行う形態は、Webサイトが関連する地点とダウンロードの進行状況との対応を直感的にユーザが把握可能であり、ダウンロードの進行状況のための専用の表示オブジェクトを別途必要としない点において利便性に優れた形態である
ところで、以上のプリキャッシュ処理では、対象Webサイトのサイトアイコンの表示と共に、対象WebサイトからダウンロードしたWebページの情報を表示するようにしてもよい。
【0049】
たとえば、図5aに示すように、ページキャッシュメモリ111にダウンロードした対象WebサイトのWebページの内容を解析して抽出した所定種別の情報を、当該対象Webサイトに対応する地点の地点レコードに登録された地点名称やWebサイトのトップページのタイトルなどと共に、サイトアイコンからの吹き出しの形態で設けた情報ウインドウ501中に表示する。たとえば、図示した例では、サイトアイコン321に対応するWebサイトのWebページから所定種別の情報として抽出した営業時間情報を表示した情報ウインドウ501と、サイトアイコン323に対応するWebサイトのWebページから所定種別の情報として抽出した営業時間情報を表示した情報ウインドウ501が、それぞれ、対応するサイトアイコン321、323からの吹き出しの形態で表示されている。
【0050】
ここで、このようなWebページからの所定種別の情報の抽出と情報ウインドウ501への表示は、たとえば、抽出する所定種別の情報が営業時間であれば、「営業時間」、「開店時間」、「閉店時間」などの営業時間と関連する語として予め定めた語を検索キーとして、ダウンロードした各Webページを探索し、探索された語と対としてWebページ中に記述されている時間の表記部分を抽出して情報ウインドウ501に表示することなどにより行う。なお、ページキャッシュメモリ111にダウンロードした対象WebサイトのWebページの内容の解析と所定種別の情報の抽出は、当該所定種別の情報の抽出が成功するまで、対象WebサイトのWebページがダウンロードされる度にダウンロードしたWebページについて行う。そして、所定種別の情報の抽出が成功した時点で情報ウインドウ501を表示するようにする。
【0051】
また、このように情報ウインドウ501をサイトアイコンと共に表示する場合には、ページキャッシュメモリ111にダウンロードした対象WebサイトのいづれかのWebページに含まれる、「map」、「accessmap」、「annnaizu」などの文字列をファイル名中に持つ画像ファイルの画像を探索し、そのような画像が探索できた場合には、この画像が当該地点の案内地図の画像であると推定し、情報ウインドウ501中に「地図」ボタン502を設定表示するようにする。そして、この「地図」ボタン502のユーザの操作に応答して、図5bに示すように、探索した画像503を案内画像300上に表示するようにする。
【0052】
なお、Webページが、XML/XHTMLなどの構造化言語を用いて記述されたものであって、Webページの各表示要素の項目種別を表す項目種別情報(たとえば、タグ)を含むものである場合には、この項目種別情報に従って、情報ウインドウ502中に表示する営業時間などの情報のWebページ中からの探索及び抽出や、案内地図の画像のWebページ中からの探索及び抽出を行うようにするのが良い。
【0053】
また、以上のプリキャッシュ処理では、以上のような情報ウインドウ501の表示に代えて、または、以上のような情報ウインドウ501の表示と共に、対象Webサイトのトップページのイメージをサイトアイコンと共に表示するようにしてもよい。
すなわち、プリキャッシュ処理において、対象Webサイトのトップページがページキャッシュメモリ111に存在するようになったならば、このトップページの表示イメージを表す画像を生成し、プレビュー画像として案内画像300上に対象Webサイトのサイトアイコンと関連づけて表示する。図5cは、このようにして行ったプレビュー画像の表示を示したものであり、この例では、図示するように、サイトアイコン321に対応するWebサイトのトップページを表すプレビュー画像511と、サイトアイコン323に対応するWebサイトのトップページを表すプレビュー画像511とが、それぞれ、対応するサイトアイコン321、323からの引き出し線と共に、案内画像300の上に表示されている。なお、このプレビュー画像ユーザによって選択されたときにも、プレビュー画像511に対応するサイトアイコンがユーザによって選択されたときと同様に、プレビュー画像511に対応するWebサイトのトップページをWebブラウザ108に表示させるようにしてもよい。なお、プレビュー画像としては、対象Webサイトのトップページのイメージを表す画像に代えて、当該トップページの一部のイメージや、当該トップページに含まれる画像などのコンテンツのイメージを表す画像用いるようにしてもよい。
【0054】
これらのようにすることにより、Webサイトのトップページのイメージを表すプレビュー画像511や、当WebサイトのWebページから抽出した所定種別の情報の表示より、各サイトアイコンに対応するWebサイトから提供される情報の内容を、ユーザはある程度知ることができる。したがって、ユーザは、Webサイトが関連する地点と、Webサイトから提供される情報の内容の双方に応じて、興味あるWebサイトを、当該Webサイトに関連する地図上の位置に、Webページまたは当該Webページの一部または当該Webページに含まれるコンテンツのイメージを表すプレビュー画像511やWebページから抽出した所定種別の情報と共に表示されているサイトアイコンの操作という簡易に操作によって選択利用することができる。また、Webページから抽出した所定種別の情報を表示する場合において、表示した情報だけでユーザの用に充分である場合には、ユーザは、サイトアイコンを操作してWebブラウザ108によって当該Webサイトの閲覧を行うといった、これ以上の作業を行う必要がない。
【0055】
さて、プリキャッシュ制御部110は、以上の処理の他、操作部11、GUI制御部103を介してユーザからダウンロード済Webサイト検索指示があると、以下に示す検索処理を行う。
すなわち、まず、図5dに示すように案内画像300上に検索ウインドウ520を表示し、ユーザから検索キーワードの入力を受け付ける。そして、ページキャッシュメモリ111に保存されているWebページのうちから、検索キーワードを含むWebページを検索し、検索したWebページが属するWebサイトを抽出する。
【0056】
そして、抽出したWebサイトに対応するサイトアイコンの表示の形態と、それ以外のWebサイトのサイトアイコンの表示の形態を異ならせる。図5dの例では、サイトアイコン521とサイトアイコン524が、検索キーワードを含むWebページが属するWebサイトに対応するサイトアイコンであり、図示するように、それ以外のWebサイトに対応するサイトアイコン522、523よりも強調された形態で表示されている。
【0057】
なお、このように表示を異ならせたサイトアイコンがユーザによって選択されたときに、そのサイトアイコンに対応するWebサイトのトップページをWebブラウザ108に表示させるのは、前述した通りである。
このようにすることにより、ユーザは、WebサイトのWebページをダウンロードしたページキャッシュメモリ111から、興味ある情報の内容を持つWebページを検索することができる。そして、検索されたWebページが属するWebサイトに関連する地点を、当該地点に表示されるサイトアイコンの表示の形態から知ることができる。
【0058】
したがって、ユーザは、Webサイトが関連する地点と、Webサイトから提供される情報の内容の双方に応じて、興味あるWebサイトを、当該Webサイトに関連する地図上の位置に強調表示されているサイトアイコンの操作という簡易に操作によって選択して利用することができる。
【0059】
以上、本発明の第1実施形態について説明した。
以下、本発明の第2の実施形態について説明する。
本第2実施形態は、前記第1実施形態に係る情報システムにおけるプリキャッシュ処理を、図6に示すプリキャッシュ処理に置き換えたものである。
また、車載システム1の案内画像生成部107において、現現在位置を表す現在位置マーク302や、地図表示範囲内の推奨ルートを表すルート図形303や、目的地を表す目的地マーク304に加え、在位置周辺の地図画像301上に、地点アイコンを表した案内画像300を生成し、GUI制御部103を介して表示装置12に表示するようにしたものである。
【0060】
地点アイコンは、地図データ記憶部101に記憶されているサービスデータの地点レコードの地点座標が示す地図画像301上の位置に表示する。また、地点アイコンの形状としては、予め地点の各種別に対応して用意しておいた図形のうちの、地点レコードの地点種別が示す種別に対応する図形、または、予めユーザによって個々の地点レコードの地点に対して設定された図形を用いる。ただし、地図データ記憶部101に記憶されているサービスデータの各地点レコードのうち、対応する地点アイコンを表示する地点レコードは、ユーザの設定に従って選定する。すなわち、案内画像生成部107は、ユーザの設定に従って、ユーザが選択した特定の地点種別を持つ地点レコードについてのみ地点アイコンを表示したり、推奨ルートに近い地点座標を持つ地点レコードについてのみ地点アイコンを表示したりする。
【0061】
図7aは、このようにして表示された案内画像300を表したものであり、地図画像301上に、地点種別がホテルである地点レコードの地点アイコン701、地点種別がレストランである地点レコードの地点アイコン702、地点種別が博物館である地点レコードの地点アイコン703、地点種別がラーメン店である地点レコードの地点アイコン704、地点種別がホテルである地点レコードの地点アイコン705が表されている。なお、このような地点アイコンは、前記第1実施形態においても案内画像300に含めて表示するようにしてよい。
【0062】
以下、本第2実施形態において、車載システム1のプリキャッシュ制御部110が行うプリキャッシュ処理について説明する。
図6に、本第2実施形態において行うプリキャッシュ処理の手順を示す。
図示するように、図4aのプリキャッシュ起動処理が設定した各対象Webサイトについて各々の起動されたプリキャッシュ処理は、起動されると、通信制御部109、無線通信装置13、インターネット2を介して、Webサーバ3上の、対象Webサイトにアクセスし、対象Webサイトの全Webページのダウンロードを開始する(ステップ602)。対象Webサイトのダウンロードは、前記第1実施形態に係るプリキャッシュ処理と同様の手法により行い、ダウンロードした各Webページは、ダウンロード元のURLと、当該Webページが属するWebサイトの識別と対応づけてページキャッシュメモリ111に格納する。
【0063】
そして、対象Webサイトのトップページのダウンロードが完了したならば(ステップ604)、ダウンロードしたトップページから、地点アイコンとして使用する画像を生成する(ステップ604)。この地点アイコンとして使用する画像としては、トップページの全部または一部のイメージを、所定の地点アイコンサイズに縮小したものを用いても良いし、トップページに含まれる所定の条件を満たす画像を所定の地点アイコンサイズに縮小したものを用いるようにしてもよい。または、トップページに所定の条件を満たす画像が含まれる場合には、その画像を所定の地点アイコンサイズに縮小したものを、地点アイコンとして使用する画像とし、そのような画像がトップページに含まれない場合には、トップページの全部または一部のイメージを、所定の地点アイコンサイズに縮小したものを地点アイコンとして使用する画像とするようにしてもよい。
【0064】
ここで、このような、地点アイコンとして使用する画像とするトップページに含まれる画像の前記所定の条件は、トップページに含まれる画像サイズが所定のサイズより大きい画像のうちのトップページに最初に表れる画像とする。ただし、この条件に、さらに、その画像の画像ファイル名が「image」、「photo」などの文字列を含むことなどの条件を組み合わせて用いるようにしても良い。ただし、Webページが、XML/XHTMLなどの構造化言語を用いて記述されたものであって、Webページの各表示要素の項目種別を表す項目種別情報(たとえば、タグ)を含むものである場合には、この項目種別情報に従って、トップページに含まれる、対象Webサイトに関連する地点の全景写真や施設写真などを、地点アイコンとして使用する画像として抽出するのがよい。
【0065】
なお、地点アイコンとして使用する画像としては、トップページに含まれる当該対象Webサイトのロゴを表す画像などを、地点アイコンとして使用する画像として抽出するようにしてもよい。この抽出は、たとえば、画像ファイル名が「logo」の文字列を含む画像をロゴを表す画像としたり、そのトップページがXML/XHTMLなどの構造化言語によって記述されている場合における項目種別情報に基づいてロゴを表す画像を選定することにより行う。
【0066】
さて、このようにして、地点アイコンとして使用する画像を生成したならば、対象WebサイトのWebサイトURLを格納している地点レコードに対応する地点アイコンが案内画像300に含まれているかどうかを判定し(ステップ606)、含まれている場合には、案内画像生成部107を制御し、その地点アイコンとして用いる図形をステップ604で生成した画像に変更させる(ステップ610)。一方、対象WebサイトのWebサイトURLを格納している地点レコードに対応する地点アイコンが案内画像300に含まれていない場合には(ステップ606)、案内画像生成部107を制御し、案内画像300の地図画像301上の、対象WebサイトのWebサイトURLを格納している地点レコードの地点座標に対応する位置に、ステップ604で生成した画像を地点アイコンとして表示させる(ステップ608)。
【0067】
図7bは、このようにして対象Webサイトのトップページから生成した画像を用いた地点アイコンが表示されたようすを表している。図7aとの比較から理解されるように、701と703が、トップページのイメージを縮小した画像を用いた地点アイコンに、705がトップページに含まれる画像を縮小した画像を用いた地点アイコンに変化している。ここで、トップページから生成した画像を用いた地点アイコンと、他の地点アイコンとをユーザが、容易に区別できるように、トップページから生成した画像を用いた地点アイコン701、703、705は、枠付け、点滅するなどの手法によって、他の地点アイコン702、704より強調して表示するようにする。
【0068】
さて、図6に戻り、プリキャッシュ処理は、以上のようにして、対象Webサイトのトップページから生成した画像を用いた地点アイコンを表示したならば(ステップ608、610)、表示した地点アイコンのユーザによる選択操作の発生と、対象Webサイトのダウンロードが完了と(ステップ614)を監視する。
【0069】
そして、対象Webサイトのダウンロードが完了する前に、表示した地点アイコンのユーザによる選択操作が発生した場合には(ステップ612)、対象Webサイトのダウンロードを停止する(ステップ620)。そして、ステップ618に進む。
一方、表示した地点アイコンのユーザによる選択操作の発生前に、対象Webサイトのダウンロードが完了した場合には(ステップ614)、ステップ616に進んで、表示した地点アイコンのユーザによる選択操作を待ってからステップ618に進む。
そして、ステップ618では、Webブラウザ108が起動していない場合にはこれを起動し、対象WebサイトのトップページのURLをWebブラウザ1に指定することにより、Webブラウザ108に、このトップページを表示させ、ステップ616の対象Webサイトの地点アイコンのユーザによる選択操作の発生の監視に戻る。
【0070】
図7cと図7dは、このようにしてWebブラウザ108によって行われるWebページの表示のようすを示している。すなわち、図7cの例では、図7bに示すようにカーソル710による地点アイコン705のユーザの選択操作に応答して、Webブラウザ108が、地点アイコン705に対応する対象Webサイトのトップページを、Webブラウザ108が案内画像300上に設定したWebブラウザウインドウ740中に表示している。なお、図7bの地点アイコン705として用いられた画像は、図7eに地点アイコン705の拡大図を示すように、図7cのWebブラウザウインドウ740中に表されているトップページに含まれる画像711を縮小したものである。また、図7dの例では、カーソル710による地点アイコン703のユーザの選択操作に応答して、Webブラウザ108が、地点アイコン703に対応する対象Webサイトのトップページを、Webブラウザ108が案内画像300上に設定したWebブラウザウインドウ740中に表示している。なお、図7bの地点アイコン703として用いられた画像は、図7fに地点アイコン703の拡大図を示すように、図7cのWebブラウザウインドウ740中に表されているトップページのイメージの一部(先頭の正方形部分)を縮小したものである。
【0071】
なお、以上のプリキャッシュ処理は、ステップ602で開始する対象Webページのダウンロードで、対象Webページのトップページのダウンロードのみを行うものとしてもよい。
以上、プリキャッシュ処理について説明した。
なお、プリキャッシュ制御部110は、以上の処理の他、ダウンロード時間が所定時間(たとえば1時間や1日)より過去にページキャッシュメモリ111に格納したWebサイトのWebページを消去すると共に、Webページを消去したWebサイトを対象Webサイトとするプリキャッシュ処理を終了し、当該プリキャッシュ処理が、ステップ610でトップページから生成した画像に形状を変更した地点アイコンを、元の地点種別に応じて定まる地点アイコンに復帰したり、ステップ608で表示した地点アイコンを消去する処理なども行う。
【0072】
以上、本発明の第2の実施形態について説明した。
なお、制御部106は、ユーザ操作に応じて、このようにしてトップページより生成した画像を用いた地点アイコンが表された図7bに示すような案内画像300を含めたHTML文書を生成し、生成したHTML文書を外部端末インタフェース112を介して、外部端末インタフェース112に接続された外部端末4に転送する。ここで、この HTML文書において、HTML文書に含まれる案内画像300中の地点アイコン部分(案内画像300をスライスして生成した地点アイコンに対応する画像パーツ)には、当該地点アイコンに対応する地点レコードに登録されたWebサイトURLへのリンクを記述しておく。このようにすることにより、PDAや移動電話機などの外部端末4のWebブラウザにおいて、図7bに示すような案内画像300を閲覧すると共に、案内画像300中の地点アイコンを選択するだけで、その地点アイコンの地点に関連するWebサイトにアクセスできるようになる。
【0073】
以上のように、本第2実施形態によれば、Webサイトのトップページのイメージを表す画像やトップページに含まれる画像を、地図上に地点や施設を示すための地点アイコンとして用いることができる。また、ユーザは、この地点アイコンの選択するだけで、選択した地点アイコンが示す地点に関連するWebサイトのWebページの閲覧を開始することができる。したがって、地点アイコンの有益性や装飾性を向上することができる。
【0074】
以下、本発明の第3の実施形態について説明する。
本第3実施形態は、前記第1実施形態に係る情報システムにおけるプリキャッシュ起動処理と、プリキャッシュ処理を、図8に示すプリキャッシュ起動処理とプリキャッシュ処理と関連Web提示処理に変更したものである。
また、車載システム1の案内画像生成部107において、現在位置周辺の地図画像301上に、現在位置を表す現在位置マーク302や、地図表示範囲内の推奨ルートを表すルート図形303や、目的地を表す目的地マーク304に加え、地点アイコンを表した案内画像300を生成し、GUI制御部103を介して表示装置12に表示するようにしたものである。
【0075】
図9aは、このようにして表示装置12に表示された案内画像300を表したものであり、ここでは、案内画像生成部107が、ユーザ設定に従って、推奨ルート近傍の地点座標と、レストランとラーメン店の地点種別を持つ地点レコードについてのみ、地点アイコンを表示した場合を示している。図示するように、この例では、案内画像300において地図画像301上に、地点種別がレストランである地点レコードの地点アイコン901と906、地点種別がラーメン店である地点レコードの地点アイコン902と903と904と905が表されている。
【0076】
以下、本第3実施形態において、車載システム1のプリキャッシュ制御部110が行うプリキャッシュ起動処理と、プリキャッシュ処理と、関連Web提示処理について説明する。
まず、プリキャッシュ起動処理について説明する。
図8aに、プリキャッシュ起動処理の手順を示す。
図示するように、このプリキャッシュ起動処理では、メモリ105に推奨ルートが新たに設定されるのを監視し(ステップ802)、メモリ105に新たな推奨ルートが設定されたならば、地図データを参照して、推奨ルートに関連する地点の地点座標を持つ地点レコードを選定する(ステップ804)。ここで、推奨ルートに関連する地点とは、推奨ルート近傍の地点座標を持つ地点レコードの地点としてもよいし、推奨ルート近傍の地点座標を持ち、ユーザによって地点アイコンを表示することが設定されている地点種別を持つ地点レコードの地点としてもよい。ここでは、一例として、推奨ルート近傍の地点座標とレストランまたはラーメン店の地点種別を持つ地点レコードの地点を、推奨ルートに関連する地点とするものとする。
【0077】
そして、選定した地点レコード毎に、地点レコードのWebサイトURLが示すWebサイトを対象Webサイトとするプリキャッシュ処理を起動する(ステップ806)。ただし、WebサイトURLが登録されていない地点レコードについてはプリキャッシュ処理を起動しない。そして、次に、起動した各プリキャッシュ処理の対象Webサイトの集合を対象とする関連Web提示処理を起動する(ステップ808)。そして、ステップ802の、新たな推奨ルートの設定の監視に戻る。
【0078】
次に、ステップ806で、推奨ルートに関連する地点の各々について起動されるプリキャッシュ処理について説明する。
図8bに、このプリキャッシュ処理の手順を示す。
図示するように、この処理では、まず、通信制御部109、無線通信装置13、インターネット2を介して、Webサーバ3の上の対象Webサイトにアクセスし、対象Webサイトの全Webページのダウンロードを開始し(ステップ822)、ステップ824に進む。ただし、ページキャッシュメモリ111に対象Webサイトの全てのWebページがダウンロードされている場合には、ダウンロードを開始せずに、そのままステップ824に進む。なお、対象Webサイトのダウンロードは、前記第1実施形態に係るプリキャッシュ処理と同様の手法により行い、ダウンロードした各Webページは、ダウンロード元のURLと、当該Webページが属するWebサイトの識別と対応づけてページキャッシュメモリ111に格納する。
【0079】
さて、ステップ824では、対象Webサイトのトップページのダウンロードが完了したかどうかを判定する。なお、この判定は、ページキャッシュメモリ111に対象Webサイトのトップページが格納されていることをもって、トップページのダウンロードが完了したと判定することにより行う。したがって、ステップ822で、ダウンロードを開始しなかった場合には、即座に、対象Webサイトのトップページのダウンロード完了と判定されることになる。
【0080】
次に、対象Webサイトのトップページのダウンロードが完了したならば、対象Webページのトップページのダウンロード終了を登録し(ステップ826)、関連Web提示処理からのダウンロード終了指示の受領か(ステップ828)、対象Webサイトの全てのWebページのダウンロード完了(ステップ830)を待って、処理を終了する。
【0081】
以上、プリキャッシュ処理について説明した。
なお、以上のプリキャッシュ処理は、ステップ822で開始する対象Webページのダウンロードで、対象Webページのトップページのダウンロードのみを行うものとしてもよい。また、この場合には、ステップ828、830はこれを省略する。
次に、関連Web提示処理について説明する。
図8cに、関連Web提示処理の手順を示す。
図示するように、この処理では、プリキャッシュ起動処理のステップ806で起動された全てのプリキャッシュ処理の対象Webサイトの全てについて、トップページのダウンロード終了が、プリキャッシュ処理のステップ826で登録されるのを待つ(ステップ842)。
【0082】
そして、対象Webサイトの全てについて、トップページのダウンロード終了が登録されたならば、ダウンロード終了が登録された各トップページより、Web提示用画像を生成する(ステップ844)。このWeb提示用画像の生成は、前記第2実施形態における地点アイコンとして使用する画像の生成と同様に行う。すなわち、Web提示用画像としては、トップページの全部または一部のイメージを、所定のWeb提示用画像サイズに縮小したものや、トップページに含まれる所定の条件を満たす画像を所定のWeb提示用画像サイズに縮小したものを用いる。
【0083】
そして、ユーザの所定の操作による関連Web提示指示が発生するのを待ち(ステップ846)、関連Web提示指示が発生したならば、ステップ844で生成した各Web提示用画像を、対応する地点の地点種別毎に、推奨ルートに従って走行した場合の対応する地点の通過順に配置した関連Web提示ウインドウを生成し、GUI制御部103を介して表示装置12に表示する(ステップ848)。ここで、Web提示用画像に対応する地点とは、Web提示用画像を生成元のトップページを持つWebサイトのWebサイトURLが登録された地点レコードの地点であり、その地点の地点種別は当該地点レコードの地点種別より、その地点の通過順は、その地点レコードの地点座標と、メモリ105に格納された推奨ルートより求まる。ただし、ここでは、ステップステップ844で生成した各Web提示用画像のうち、対応する地点が現在地点よりも目的地側の地点であるWeb提示用画像のみを、関連Web提示ウインドウに配置するようにしてもよい。
【0084】
図9bは、このようにして表示された関連Web提示ウインドウを示したものである。
図示するように、関連Web提示ウインドウ910には、地点種別(ラーメン店とレストラン)毎に、推奨ルート近傍の地点に関連するWebサイトのトップページから生成したWeb提示用画像911から916が、その地点の通過順に表示されている。ここで、このような関連Web提示ウインドウでは、Web提示用画像の下に、対応する地点までの道程距離を表示する。この道程距離は、推奨ルート上の地点最寄り地点までの、現在位置からの推奨ルート上の区間長として求められる。なお、このような道程距離に代えて、または、このような道程距離と共に、推奨ルートを走行した場合に対応する地点を通過するまでに要すると予想される走行時間を表示するようにしてもよい。
【0085】
また、この関連Web提示ウインドウには、関連Web提示ウインドウを閉じるための閉じるボタン921と、Web提示用画像表示領域のスクロールのためのスクロールボタン922、923とを設けている。なお、Web提示用画像911は図9aの904の地点アイコンの地点に、Web提示用画像912は図9aの902の地点アイコンの地点に、Web提示用画像913は図9aの902の地点アイコンの地点に、Web提示用画像914は図9aの905の地点アイコンの地点に、Web提示用画像915は図9aの901の地点アイコンの地点に、Web提示用画像916は図9aの906の地点アイコンの地点に対応している。
【0086】
さて、図8に戻り、関連Web提示ウインドウを表示したならば、閉じるボタン921の操作による関連Web提示終了指示の発生(ステップ850)と、関連Web提示ウインドウ中のWeb提示用画像の選択の発生(ステップ852)を監視する。
そして、関連Web提示終了指示が発生したならば、関連Web提示ウインドウを閉じ(ステップ858)、ステップ846に戻り、次の関連Web提示指示の発生を待つ。
一方、Web提示用画像の選択が発生したならば(ステップ852)、選択されたWeb提示用画像を生成したトップページを持つWebサイトを対象Webサイトとしているプリキャッシュ処理にダウンロードの終了を指示する(ステップ854)。そして、Webブラウザ108が起動していない場合にはこれを起動し、選択されたたWeb提示用画像を生成したトップページのURLをWebブラウザ108に指定することにより、Webブラウザ108に、このトップページを表示させ、ステップ850に戻り、関連Web提示終了指示の発生(ステップ850)と、関連Web提示ウインドウ中のWeb提示用画像の選択の発生(ステップ852)の監視からの処理を行う。
【0087】
さて、図9cは、このようにしてWebブラウザ108によって行われるWebページの表示のようすを示している。図9cの例では、カーソル930によるWeb提示用画像914のユーザの選択操作に応答して、Webブラウザ108が、地点アイコン903に対応する地点の地点レコードのWebサイトURLが示すWebサイトのトップページを、Webブラウザ108が案内画像300上に設定したWebブラウザウインドウ940中に表示している。
【0088】
以上、関連Web提示処理について説明した。
なお、この関連Web提示処理は、目的地到着などにより推奨ルートがキャンセルされたときに制御部106によって終了させられる。関連Web提示処理の終了に伴い関連Web提示ウインドウは閉じられる。
以上、本発明の第3の実施形態について説明した。
以下、本発明の第4の実施形態について説明する。
本第4実施形態は、前記第3実施形態における関連Web提示処理を、図10に示す関連Web提示処理に置き換えたものである。
図示するように、この関連Web提示処理では、プリキャッシュ起動処理のステップ806で起動された全てのプリキャッシュ処理の対象Webサイトの全てについて、トップページのダウンロード終了が、プリキャッシュ処理のステップ826で登録されるのを待つ(ステップ1002)。
【0089】
そして、対象Webサイトの全てについて、トップページのダウンロード終了が登録されたならば、ダウンロード終了が登録された各トップページより、Web提示用画像を生成し、生成したWeb提示用画像と当該Web提示用画像に対応する地点の地点アイコンを関連づける(ステップ1004)。このWeb提示用画像の生成は、前記第3実施形態と同様に行う。また、Web提示用画像に対応する地点とは、Web提示用画像を生成元のトップページを持つWebサイトのWebサイトURLが登録された地点レコードの地点である。
【0090】
次に、プリキャッシュ起動処理で選定された推奨ルートに関連する各地点について生成した、当該地点の地点アイコンとして用いている図形と当該地点の地点レコードに登録されたWebサイトを対象Webサイトとして生成したWeb提示用画像とを含めた地点情報表示領域を、推奨ルートに従って走行した場合の対応する地点の通過順に配置した関連Web提示ウインドウを生成し、GUI制御部103を介して表示装置12に表示する(ステップ1006)。なお、Web提示用画像が生成されなかった推奨ルートに関連する地点、すなわち、地点レコードにWebサイトURLが登録されていなかった推奨ルート関連地点については、地点情報表示領域には地点アイコンとして用いた図形のみを含める。ただし、ここでは、対応する地点が現在地点よりも目的地側の地点の地点情報表示領域のみを、関連Web提示ウインドウに配置するようにしてもよい。なお、プリキャッシュ起動処理で選定した推奨ルートに関連する地点は、関連Web提示処理起動時に、プリキャッシュ起動処理から関連Web提示処理に通知しておくようにする。
【0091】
さて、図11bは、このようにして表示された関連Web提示ウインドウを示したものである。
図示するように、本第3実施形態では、関連Web提示ウインドウを表示しない場合には、図11aに示すように表示装置12の表示画面の全面に案内画像300を表示するが、関連Web提示ウインドウを表示する場合には、図11bに示すように、表示装置12の表示画面を二つの領域に分け、一方の領域に案内画像300を、他方の領域に関連Web提示ウインドウ1110を表示する。なお、図中の10011106は、地点アイコンである。
【0092】
さて、関連Web提示ウインドウ1110は、推奨ルート近傍の地点毎に、当該地点の通過順と同じ順序で設けた地点情報表示領域1120を含み、各地点情報表示領域1120には、地点情報表示領域1120に対応する地点に関連するWebサイトのトップページから生成したWeb提示用画像1111と、当該Web提示用画像に関連づけた地点アイコンとして用いた図形1112、地点確認ボタン1113を表示する。また、各地点情報表示領域1120には、対応する地点までの道程距離や、対応する地点の地点レコードに登録されている地点名称なども表示する。なお、このような道程距離に代えて、または、このような道程距離と共に、推奨ルートを走行した場合に対応する地点を通過するまでに要すると予想される走行時間を表示するようにしてもよい。
【0093】
また、この関連Web提示ウインドウ1110には、各地点情報表示領域1120の表示のスクロール表示のためのスクロールバー1114が設けられている。
図10に戻り、関連Web提示ウインドウを表示したならば(ステップ1006)、案内画像300中の図形アイコン10011006の選択(ステップ1008)か、地点確認ボタン1113の選択(ステップ1012)か、Web提示用画像1111の選択(ステップ1016)の発生を監視する。
【0094】
そして、案内画像300中の図形アイコン10011006の選択が発生したならば(ステップ1008)、選択された地点アイコンに対応する地点の地点情報表示領域1120が関連Web提示ウインドウ1110の中央に表示されるように、関連Web提示ウインドウ1110の表示をスクロールする(ステップ1010)。たとえば、図12aに示すように、「市助ラーメン」の地点名称を持つ地点の地点アイコン1103がカーソル1210によって選択されたならば、選択された地点アイコン1103の地点の地点情報表示領域1202が、関連Web提示ウインドウ1110の中央に表示されるように、関連Web提示ウインドウ1110の表示をスクロールする。また、この際に、次のユーザ操作があるまで、この「市助ラーメン」の地点名称を持つ地点の地点情報表示領域1202の地点アイコンの図形1112を強調表示する。
【0095】
次に、地点確認ボタン1113の選択が発生した場合には(ステップ1012)、選択された地点確認ボタン1113が含まれる地点情報表示領域1120に対応する地点の地点アイコンを強調表示する(ステップ1014)。たとえば、図12bに示すように、「尾川ラーメン」の地点名称を持つ地点の地点情報表示領域1203の地点確認ボタン1113がカーソル1210によって操作されたならば、この地点の地点アイコン1102を強調表示する。
【0096】
そして、Web提示用画像1111の選択が発生した場合には(ステップ1016)、選択されたWeb提示用画像を生成したトップページを持つWebサイトを対象Webサイトとしているプリキャッシュ処理にダウンロードの終了を指示する(ステップ1018)。そして、Webブラウザ108が起動していない場合にはこれを起動し、選択されたWeb提示用画像を生成したトップページのURLをWebブラウザ108に指定することにより、Webブラウザ108に、このトップページを表示させ(ステップ1020)、ステップ1008に戻り、案内画像300中の図形アイコンの選択(ステップ1008)と、地点確認ボタン1113の選択(ステップ1012)と、Web提示用画像1111の選択(ステップ1016)の発生の監視からの処理を行う。
【0097】
さて、図12dは、このようにしてWebブラウザ108によって行われるWebページの表示のようすを示している。図12dの例では、図12cに示すように、カーソル1230によるWeb提示用画像1111のユーザの選択操作に応答して、Webブラウザ108が、地点アイコン1103に対応する地点の地点レコードのWebサイトURLが示すWebサイトのトップページを、Webブラウザ108が案内画像300上に設定したWebブラウザウインドウ1240中に表示している。
【0098】
以上、本発明の第4の実施形態について説明した。
以上の第3、第4実施形態によれば、ユーザは、関連Web提示ウインドウ910/1110のWeb提示用画像の表示より、推奨ルート沿いにどのような地点がどのような順序であるのかを直ちに把握し、今後の予定の参考に供することができる。また、Web提示用画像の操作という簡易に操作によって、その地点に関連する情報を提供するWebサイトの閲覧を行って、当該地点のより詳細な情報を取得することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0099】
【図1】本発明の実施形態に係る情報システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態に係る車載システムが保持する地図データとサービスデータを示す図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る車載システムが行う処理を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第1実施形態に係る車載システムの表示例を示す図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係る車載システムの表示例を示す図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係る車載システムが行う処理を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第2実施形態に係る車載システムの表示例を示す図である。
【図8】本発明の第3実施形態に係る車載システムが行う処理を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第3実施形態に係る車載システムの表示例を示す図である。
【図10】本発明の第4実施形態に係る車載システムが行う処理を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第4実施形態に係る車載システムの表示例を示す図である。
【図12】本発明の第4実施形態に係る車載システムの表示例を示す図である。
【符号の説明】
【0100】
1…車載システム、2…インターネット、3…Webサーバ、10…制御装置、11…操作部、12…表示装置、13…無線通信装置、14…車両状態センサ、15…GPS受信機、101…地図データ記憶部、102…現在状態算出部、103…GUI制御部、104…ルート探索部、105…メモリ、106…制御部、107…案内画像生成部、108…Webブラウザ、109…通信制御部、110…プリキャッシュ制御部、111…ページキャッシュメモリ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車に搭載される車載装置であって、
地図を表示し、表示した地図上でユーザに対する経路案内を行うナビゲーション手段と、
WebページにアクセスしアクセスしたWebページを表示するWebブラウザと、
地点の地理的座標を表す地点座標と当該地点に関連する情報を提供するWebサイトのURLとを対応づけて登録した地点情報を、複数の地点について記憶した記憶手段と、
前記WebサイトのWebページを保存するページメモリと、
前記記憶手段に地点情報が記憶されている地点のうち、所定の条件にマッチする地点の地点情報に登録されているWebサイトのURLを用いて、無線通信を介して当該Webサイトにアクセスして、当該WebサイトのWebページを前記ページメモリにダウンロードする自動ダウンロード手段と、
前記自動ダウンロード手段がWebページをダウンロードしているまたはダウンロードしたWebサイトのURLが登録されている前記地点情報に登録されている地点座標に対応する、前記ナビゲーション手段が表示している地図上の位置にマークを表示し、当該マークに対するユーザの操作に応じて、前記Webブラウザに、前記ページメモリにダウンロードされているユーザ操作された前記マークに対応するWebサイトのWebページにアクセスさせるマーク制御手段と、
前記地図上に表示している各マークの形態を、当該マークに対応するWebサイトのWebページのダウンロードの漸次的な進行状況に応じて、漸次的に変化させるダウンロード進行状況表示手段とを有することを特徴とする車載装置。
【請求項2】
自動車に搭載される車載装置であって、
地図を表示し、表示した地図上でユーザに対する経路案内を行うナビゲーション手段と、
WebページにアクセスしアクセスしたWebページを表示するWebブラウザと、
地点の地理的座標を表す地点座標と当該地点に関連する情報を提供するWebサイトのURLとを対応づけて登録した地点情報を、複数の地点について記憶した記憶手段と、
前記WebサイトのWebページを保存するページメモリと、
前記記憶手段に地点情報が記憶されている地点のうち、所定の条件にマッチする地点の地点情報に登録されているWebサイトのURLを用いて、無線通信を介して当該Webサイトにアクセスして、当該WebサイトのWebページを前記ページメモリにダウンロードする自動ダウンロード手段と、
前記自動ダウンロード手段がWebページをダウンロードしているまたはダウンロードしたWebサイトのURLが登録されている前記地点情報に登録されている地点座標に対応する、前記ナビゲーション手段が表示している地図上の位置にマークを表示し、当該マークに対するユーザの操作に応じて、前記Webブラウザに、前記ページメモリにダウンロードされているユーザ操作された前記マークに対応するWebサイトのWebページにアクセスさせるマーク制御手段と、
前記地図上に表示している各マークの位置近傍または各マークと関連づけた前記地図上の位置に、当該マークに対応するWebサイトのWebページまたは当該Webページの一部または当該Webページに含まれるコンテンツのイメージを表す画像を表示するWebサイトイメージ画像表示手段とを有することを特徴とする車載装置。
【請求項3】
自動車に搭載される車載装置であって、
地図を表示し、表示した地図上でユーザに対する経路案内を行うナビゲーション手段と、
WebページにアクセスしアクセスしたWebページを表示するWebブラウザと、
地点の地理的座標を表す地点座標と当該地点に関連する情報を提供するWebサイトのURLとを対応づけて登録した地点情報を、複数の地点について記憶した記憶手段と、
前記WebサイトのWebページを保存するページメモリと、
前記記憶手段に地点情報が記憶されている地点のうち、所定の条件にマッチする地点の地点情報に登録されているWebサイトのURLを用いて、無線通信を介して当該Webサイトにアクセスして、当該WebサイトのWebページを前記ページメモリにダウンロードする自動ダウンロード手段と、
前記自動ダウンロード手段がWebページをダウンロードしているまたはダウンロードしたWebサイトのURLが登録されている前記地点情報に登録されている地点座標に対応する、前記ナビゲーション手段が表示している地図上の位置にマークを表示し、当該マークに対するユーザの操作に応じて、前記Webブラウザに、前記ページメモリにダウンロードされているユーザ操作された前記マークに対応するWebサイトのWebページにアクセスさせるマーク制御手段と、
前記地図上に表示している各マークの位置近傍または各マークと関連づけた前記地図上の位置に、当該マークに対応するWebサイトのWebページから抽出した情報を表示するWebサイト情報表示手段とを有することを特徴とする車載装置。
【請求項4】
自動車に搭載される車載装置であって、
地図を表示し、表示した地図上でユーザに対する経路案内を行うナビゲーション手段と、
WebページにアクセスしアクセスしたWebページを表示するWebブラウザと、
地点の地理的座標を表す地点座標と当該地点に関連する情報を提供するWebサイトのURLとを対応づけて登録した地点情報を、複数の地点について記憶した記憶手段と、
前記WebサイトのWebページを保存するページメモリと、
前記記憶手段に地点情報が記憶されている地点のうち、所定の条件にマッチする地点の地点情報に登録されているWebサイトのURLを用いて、無線通信を介して当該Webサイトにアクセスして、当該WebサイトのWebページを前記ページメモリにダウンロードする自動ダウンロード手段と、
前記自動ダウンロード手段がWebページをダウンロードしているまたはダウンロードしたWebサイトのURLが登録されている前記地点情報に登録されている地点座標に対応する、前記ナビゲーション手段が表示している地図上の位置にマークを表示し、当該マークに対するユーザの操作に応じて、前記Webブラウザに、前記ページメモリにダウンロードされているユーザ操作された前記マークに対応するWebサイトのWebページにアクセスさせるマーク制御手段と、
ユーザから指定された検索キーワードにマッチする内容を持つWebページを、前記ページメモリに記憶しているWebページの内から検索し、検索したWebページが属するWebサイトに対応する前記マークの表示の形態と、他の前記マークの表示の形態とを異ならせるWebサイト検索手段とを有することを特徴とする車載装置。
【請求項5】
自動車に搭載される車載装置であって、
地図を表示し、表示した地図上でユーザに対する経路案内を行うナビゲーション手段と、
WebページにアクセスしアクセスしたWebページを表示するWebブラウザと、
地点の地理的座標を表す地点座標と当該地点に関連する情報を提供するWebサイトのURLとを対応づけて登録した地点情報を、複数の地点について記憶した記憶手段と、
前記記憶手段に地点情報が記憶されている地点のうち、所定の条件にマッチする地点を対象地点として、各対象地点について、当該対象地点の地点情報に登録されているWebサイトのURLを用いて、無線通信を介して当該Webサイトにアクセスして、当該WebサイトのWebページを取得し、取得したWebページまたは当該Webページの一部または当該Webページに含まれるコンテンツのイメージを表すアイコンを、当該対象地点の地点情報に登録されているWebサイトのURLと対応づけて生成するアイコン生成手段と、
前記各対象地点について、当該対象地点について前記アイコン生成手段が生成したアイコンを、当該対象地点の前記地点情報に登録されている地点座標に対応する、前記ナビゲーション手段が表示している地図上の位置に表示するアイコン表示手段と、
前記アイコン表示手段が表示した前記アイコンに対するユーザの操作に応じて、前記Webブラウザに、前記操作されたアイコンに対応づけられたWebサイトのURLのWebページにアクセスさせるWebサイトアクセス制御手段とを有することを特徴とする車載装置。
【請求項6】
請求項5記載の車載装置であって、
前記ナビゲーション手段は、ユーザから設定された目的地までの推奨ルートを探索し、前記地図と共に、当該地図上に表した推奨ルートを表示し、
前記所定の条件にマッチする地点とは、前記推奨ルート探索手段が探索した推奨ルート沿い、または、当該推奨ルート近傍の地点座標が地点情報に登録されている地点であることを特徴とする車載装置。
【請求項7】
請求項5または6記載の車載装置であって、
前記ナビゲーション手段は、前記記憶手段に地点情報が記憶されている各地点について、当該地点の地点情報に登録されている地点座標に対応する地図上の位置に、登録地点マークを表示し、
前記アイコン表示手段は、前記各対象地点について、当該対象地点について前記アイコン生成手段が生成したアイコンに、当該対象地点について前記ナビゲーション手段が表示している登録地点マークを置き換えることにより、当該アイコンの表示を行うことを特徴とする車載装置。
【請求項8】
自動車に搭載される車載装置であって、
ユーザから設定された目的地までの推奨ルートを探索し、地図と、地図上に表した前記推奨ルートを表示するナビゲーション手段と、
WebページにアクセスしアクセスしたWebページを表示するWebブラウザと、
地点の地理的座標を表す地点座標と当該地点に関連する情報を提供するWebサイトのURLとを対応づけて登録した地点情報を、複数の地点について記憶した記憶手段と、
前記記憶手段に地点情報が記憶されている地点のうち、前記推奨ルート探索手段が探索した推奨ルート沿いまたは当該推奨ルート近傍の地点座標が地点情報に登録されている地点を対象地点とし、各対象地点について、当該対象地点の地点情報に登録されているWebサイトのURLを用いて、無線通信を介して当該Webサイトにアクセスして、当該WebサイトのWebページを取得し、取得したWebページまたは当該Webページの一部または当該Webページに含まれるコンテンツのイメージを表すアイコンを、当該対象地点の地点情報に登録されているWebサイトのURLと対応づけて生成するアイコン生成手段と、
前記推奨ルートに従って走行した場合の各対象地点の通過順序に従った順序で、前記各対象地点について前記アイコン生成手段が生成した各アイコンを配置したアイコン配置画面を表示するアイコン配置画面表示手段と、
アイコン配置画面表示手段が表示したアイコン配置画面中の前記アイコンに対するユーザの操作に応じて、前記Webブラウザに、前記操作されたアイコンに対応づけられたWebサイトのURLのWebページにアクセスさせるWebサイトアクセス制御手段とを有することを特徴とする車載装置。
【請求項9】
請求項8記載の車載装置であって、
前記地点情報は、地点の種別を表す地点種別情報を含み、
前記アイコン配置画面表示手段は、対象地点の地点情報に含まれる地点種別情報が示す地点の種別毎に、前記アイコン生成手段が生成した各アイコンを分類して、前記アイコン配置画面に配置することを特徴とする車載装置。
【請求項10】
請求項8または9記載の車載装置であって、
アイコン配置画面表示手段は、前記アイコン配置画面に前記アイコンと共に、当該アイコンを前記アイコン生成手段が生成した対象地点までの距離、または、当該アイコンを前記アイコン生成手段が生成した対象地点の通過までに要する予想時間を表示することを特徴とする車載装置。
【請求項11】
ユーザから設定された目的地までのルートを探索して推奨ルートとして設定し、地図と当該地図上に表した前記推奨ルートを表示するナビゲーション部と、WebページにアクセスしアクセスしたWebページを表示するWebブラウザとを備えた車載装置において、Webサイトの利用を支援するWebサイト利用支援方法であって、
予め複数の地点の各々について記憶しておいた、地点の地理的座標を表す地点座標と当該地点に関連する情報を提供するWebサイトのURLとを対応づけて登録した地点情報に基づいて、前記ナビゲーション装置が前記推奨ルートを設定したときに、前記地点情報が記憶されている地点のうちの、前記推奨ルート沿いまたは当該推奨ルート近傍の地点座標が地点情報に登録されている地点を対象地点として、各対象地点について、当該対象地点の地点情報に登録されているWebサイトのURLを用いて、無線通信を介して当該Webサイトにアクセスして、当該WebサイトのWebページを取得し、取得したWebページまたは当該Webページの一部または当該Webページに含まれるコンテンツのイメージを表すアイコンを、当該対象地点の地点情報に登録されているWebサイトのURLと対応づけて生成するステップと、
前記各対象地点について、当該対象地点について生成したアイコンを、当該対象地点の前記地点情報に登録されている地点座標に対応する、前記ナビゲーション部が表示している地図上の位置に表示するステップと、
表示した前記アイコンに対するユーザの操作に応じて、前記Webブラウザに、前記操作されたアイコンに対応づけられたWebサイトのURLのWebページにアクセスさせるステップとを有することを特徴とするWebサイト利用支援方法。
【請求項12】
ユーザから設定された目的地までのルートを探索して推奨ルートとして設定し、地図と当該地図上に表した前記推奨ルートを表示するナビゲーション部と、WebページにアクセスしアクセスしたWebページを表示するWebブラウザとを備えた車載装置において、Webサイトの利用を支援するWebサイト利用支援方法であって、
予め複数の地点の各々について記憶しておいた、地点の地理的座標を表す地点座標と当該地点に関連する情報を提供するWebサイトのURLとを対応づけて登録した地点情報に基づいて、前記ナビゲーション装置が前記推奨ルートを設定したときに、前記地点情報が記憶されている地点のうちの、前記推奨ルート沿いまたは当該推奨ルート近傍の地点座標が地点情報に登録されている地点を対象地点として、各対象地点について、当該対象地点の地点情報に登録されているWebサイトのURLを用いて、無線通信を介して当該Webサイトにアクセスして、当該WebサイトのWebページを取得し、取得したWebページまたは当該Webページの一部または当該Webページに含まれるコンテンツのイメージを表すアイコンを、当該対象地点の地点情報に登録されているWebサイトのURLと対応づけて生成するステップと、
前記推奨ルートに従って走行した場合の各対象地点の通過順序に従った順序で、前記各対象地点について生成した各アイコンを配置したアイコン配置画面を表示するステップと、
表示したアイコン配置画面中の前記アイコンに対するユーザの操作に応じて、前記Webブラウザに、前記操作されたアイコンに対応づけられたWebサイトのURLのWebページにアクセスさせるステップとを有することを特徴とするるWebサイト利用支援方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2006−155558(P2006−155558A)
【公開日】平成18年6月15日(2006.6.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−138058(P2005−138058)
【出願日】平成17年5月11日(2005.5.11)
【出願人】(000101732)アルパイン株式会社 (2,424)
【Fターム(参考)】