説明

送風装置および空気調和装置

【課題】回転部が破損する可能性を低減することができる送風装置および空気調和装置を提供する。
【解決手段】送風装置7は、固定部と、回転部と、緩衝部752、762とを備えている。固定部は、モータ固定子720を有している。回転部は、モータ回転子721と、ファンロータ71とを有している。モータ回転子721は、モータ固定子720により回転軸を中心に回転する。ファンロータ71は、モータ回転子721と連結されている。また、ファンロータ71は、回転軸方向に移動自在である。緩衝部752、762は、回転部と固定部との回転軸方向の衝突による衝撃を緩衝する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、送風装置および空気調和装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ビルや住宅等において調和された空気を屋内に送風することにより、屋内の快適性を向上させる空気調和装置が知られている。例えば、エアコンは、温風や冷風を屋内に送風することにより、室内を快適な温度に保つことができる。
【0003】
このような空気調和装置には、屋内に調和された空気を送風するための送風装置が設けられている場合が多い(例えば、特許文献1参照。)。この送風装置には、モータ固定子を有する固定部と、モータ回転子とファンロータとを有する回転部とが備えられている。モータ回転子は、モータ固定子により回転軸を中心に回転される。ファンロータは、モータ回転子の回転駆動力を伝達可能なようにモータ回転子に連結されている。このような送風装置では、屋内に空気を送風するために、まず、モータ固定子がモータ回転子を回転させる。そして、この回転駆動力が、モータ回転子に連結されるファンロータに伝達され、ファンロータを回転させる。ファンロータが回転することにより調和後の空気が屋内に送風される。
【特許文献1】特開2001−275330号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、このような空気調和装置においては、回転部が、回転軸方向に移動自在に設置されている場合がある。この場合、空気調和装置の使用中には、モータ固定子の発生する磁力によりモータ回転子の回転軸方向の移動が制限されている。しかし、例えば搬送中などにおいては、回転部が、回転軸方向に移動し、固定部に衝突するおそれがある。このため、従来の送風装置においては、この衝突による衝撃によって回転部などの破損を防止するために、回転部などを高強度に設計する必要がある。
【0005】
そこで、本発明では、簡易な構成により回転部などの破損を抑制することができる送風装置および空気調和装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の送風装置は、固定部と、回転部と、緩衝部とを備えている。固定部は、モータ固定子を有している。回転部は、モータ回転子と、ファンロータとを有している。モータ回転子は。モータ固定子により回転軸を中心に回転する。ファンロータは、モータ回転子と連結されている。また、ファンロータは、回転軸方向に移動自在である。緩衝部は、回転部と固定部との回転軸方向の衝突による衝撃を緩衝する。また、緩衝部は、モータ回転子と当接して変形する部分と、回転軸を軸支する軸受けを支持する部分とを有している。軸受けは、緩衝部を介してモータ固定子内に配置される。緩衝部のモータ回転子と当接して変形する部分は、モータ固定子からモータ回転子に向かって突出している。
【0007】
この送風装置は、回転部と固定部との回転軸方向の衝突による衝撃を緩衝する緩衝部を備え、軸受けは、緩衝部を介してモータ固定子内に配置され、緩衝部のモータ回転子と当接して変形する部分が、モータ固定子からモータ回転子に向かって突出している。したがって、回転部が回転軸方向に移動することにより固定部と衝突することがあっても、この衝突による衝撃を緩衝部において緩衝することができる。このため、この送風装置では、簡易な構成により回転部などの破損を抑制することができる。そして、緩衝部の突出している部分がモータ回転子と当接して変形しても、軸受けを支持する部分は、モータ固定子内に配置されているので変形することがなく、軸受けへの支持が安定している。さらに、軸受けの振動が緩衝部に吸収され、モータ固定子への振動伝達が抑制されるので、モータ騒音が抑制される。
【0008】
請求項2に記載の送風装置は、請求項1に記載の送風装置であって、緩衝部が弾性体である。
【0009】
この送風装置では、弾性体により回転部と固定部との回転軸方向の衝突による衝撃を容易に緩衝することができる。このため、この送風装置では、簡易な構成により回転部などの破損をさらに抑制することができる。
【0010】
請求項3に記載の送風装置は、請求項1に記載の送風装置であって、モータ固定子の一部を包むゴム製の保持部材をさらに備えている。モータ固定子は、保持部材を介して固定部に支持される。
【0011】
この送風装置では、モータ固定子がゴム製の保持部材を介して固定部に支持されているので、モータ固定子の振動が固定部に直接伝達されず、騒音が低減される。
【0012】
請求項4に記載の送風装置は、請求項1から3のいずれかに記載の送風装置であって、モータ回転子がモータ固定子の径方向外方に配置される。
【0013】
ここでは、モータ回転子がモータ固定子の径方向外方に配置される。したがって、この送風装置では、回転軸方向の長さが短くなる。このため、送風装置の占めるスペースを低減することができる。
【0014】
請求項5に記載の空気調和装置は、調和された空気を屋内に供給するための空気調和装置であって、空気調和部と、送風装置とを備えている。空気調和部は、空気を調和する。送風装置は、空気調和部において調和される空気を屋内に送風する。また、送風装置は、請求項1から4のいずれかに記載の送風装置である。
【0015】
この空気調和装置では、回転部と固定部との衝突による衝撃を緩衝する緩衝部を備えている。したがって、回転部が回転軸方向に移動することにより固定部と衝突することがあっても、この衝突による衝撃を緩衝部において緩衝することができる。このため、この空気調和装置では、簡易な構成により回転部などの破損を抑制することができる。
【発明の効果】
【0016】
以上の説明に述べたように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
【0017】
請求項1に係る発明では、回転部と固定部との回転軸方向の衝突による衝撃を緩衝する緩衝部を備え、軸受けは、緩衝部を介してモータ固定子内に配置され、緩衝部のモータ回転子と当接して変形する部分が、モータ固定子からモータ回転子に向かって突出している。したがって、回転部が回転軸方向に移動することにより固定部と衝突することがあっても、この衝突による衝撃を緩衝部において緩衝することができる。このため、この送風装置では、簡易な構成により回転部などの破損を抑制することができる。そして、緩衝部の突出している部分がモータ回転子と当接して変形しても、軸受けを支持する部分は、モータ固定子内に配置されているので変形することがなく、軸受けへの支持が安定している。さらに、軸受けの振動が緩衝部に吸収され、モータ固定子への振動伝達が抑制されるので、モータ騒音が抑制される。
【0018】
請求項2に係る発明では、弾性体により回転部と固定部との回転軸方向の衝突による衝撃を容易に緩衝することができる。このため、この送風装置では、簡易な構成により回転部などの破損をさらに抑制することができる。
【0019】
請求項3に係る発明では、モータ固定子がゴム製の保持部材を介して固定部に支持されているので、モータ固定子の振動が固定部に直接伝達されず、騒音が低減される。
【0020】
請求項4に係る発明では、モータ回転子がモータ固定子の径方向外方に配置される。したがって、この送風装置では、回転軸方向の長さが短くなる。このため、送風装置が占めるスペースを低減することができる。
【0021】
請求項5に係る発明では、回転部と固定部との衝突による衝撃を緩衝する緩衝部を備えている。したがって、回転部が回転軸方向に移動することにより固定部と衝突することがあっても、この衝突による衝撃を緩衝部において緩衝することができる。このため、この空気調和装置では、簡易な構成により回転部などの破損を抑制することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
〔第1実施形態〕
<空気調和装置の全体構成>
本発明の一実施形態が採用された空気調和装置1の外観を図1に示す。
【0023】
この空気調和装置1は、調和された空気を室内に供給するための装置である。空気調和装置1は、室内の壁面などに取り付けられる室内機2と、室外に設置される室外機3とを備えている。
【0024】
室内機2内には室内熱交換器50が収納され、室外機3内には室外熱交換器30が収納される。また、各熱交換器30、50が冷媒配管4により接続されることにより冷媒回路を構成している。
【0025】
<空気調和装置の冷媒回路の概略構成>
空気調和装置1の冷媒回路の構成を図2に示す。この冷媒回路は、主として室内熱交換器50、アキュムレータ31、圧縮機32、四路切換弁33、室外熱交換器30および電動膨張弁34で構成される。
【0026】
室内機2に設けられている室内熱交換器50は、接触する空気との間で熱交換を行う。また、室内機2には、室内空気を吸い込んで室内熱交換器50に通し熱交換が行われた後の空気を室内に排出するためのクロスフローファン71が設けられている。このクロスフローファン71は、長細い円筒形状に構成され、中心軸が水平方向に平行になるように配置されている。クロスフローファン71は、室内機2内に設けられる室内ファンモータ72によって中心軸を中心にして回転駆動される。室内機2の詳細な構成については後に説明する。
【0027】
室外機3には、圧縮機32と、圧縮機32の吐出側に接続される四路切換弁33と、圧縮機32の吸入側に接続されるアキュムレータ31と、四路切換弁33に接続された室外熱交換器30と、室外熱交換器30に接続された電動膨張弁34とが設けられている。電動膨張弁34は、フィルタ35および液閉鎖弁36を介して配管41に接続されており、この配管41を介して室内熱交換器50の一端と接続される。また、四路切換弁33は、ガス閉鎖弁37を介して配管42に接続されており、この配管42を介して室内熱交換器50の他端と接続されている。この配管41、42は、図1の冷媒配管4に相当する。また、室外機3には、室外熱交換器30での熱交換後の空気を外部に排出するためのプロペラファン38が設けられている。このプロペラファン38は、室外ファンモータ39によって回転駆動される。
【0028】
<室内機の構成>
室内機2は、正面視に置いて横方向に長い形状を有している(図1参照)。室内機2は、主として、上部ケーシング6、送風機構7および室内機2の内部に収容されている室内熱交換器ユニット5(図3参照)によって構成されている。上部ケーシング6は、室内機2の上部を覆っている。送風機構7は、室内機2の下部を構成している。
【0029】
以下、図3を参照して、室内機2の各構成について説明する。
【0030】
室内熱交換器ユニット5は、室内熱交換器50、補助配管(図示せず)、等によって構成されている。
【0031】
この室内熱交換器50は、クロスフローファン71の円周面に対向して配置されており、クロスフローファン71の前方、上方および後方を取り囲むように取り付けられている。室内熱交換器50は、クロスフローファン71が回転することにより吸い込み口60、61から吸い込まれた空気をクロスフローファン71側に通過させ、伝熱管の内部を通過する冷媒との間で熱交換を行わせる。
【0032】
補助配管は、室内熱交換器50と室内機2の外部にある冷媒配管4とを繋ぐ。この補助配管には、室内熱交換器50と室外熱交換器30との間を行き来する冷媒が流れる。
【0033】
<送風機構の構成>
送風機構7は、室内熱交換器50において熱交換された空気を室内に送風するための装置である。送風機構7は、室内機2の下部を構成しており、図3および図4に示すように、下部ケーシング70、送風ユニット8等がモジュール化されて構成されている。
【0034】
(下部ケーシング)
下部ケーシング70は、外面部79、支持部78等によって構成されている。
【0035】
外面部79は、正面視において室内機2の外面として視野に現れる部分であり、上端が室内機2の前側に傾斜するように配置されている。また、外面部79には、室内機2の長手方向に沿う開口からなる吹き出し口741が設けられている。この吹き出し口741は、図3に示すように、クロスフローファン71が収納されている支持部78の内部の空間に連通しており、クロスフローファン71によって生成された空気流は吹き出し口741を通って室内へと吹き出す。また、吹き出し口741には、室内へと吹き出す空気が案内される水平フラップ742が設けられている。水平フラップ742は、室内機2の長手方向に平行な軸を中心に回動自在に設けられている。この水平フラップ742は、フラップモータ(図示せず)によって回転駆動されることにより、吹き出し口741の開閉を行うことができる。
【0036】
支持部78は、外面部79によって囲まれている。支持部78には、上方から送風ユニット8、電装品箱73、室内熱交換器ユニット5等が取り付けられる。そして、支持部78は、送風ユニット8、電装品箱73、室内熱交換器ユニット5等を下方から支持する。
【0037】
<送風ユニット>
送風ユニット8は、クロスフローファン71と、クロスフローファン71を回転させるための室内ファンモータ72と、室内ファンモータ72の駆動を制御するための電装品を収納する電装品箱73と、クロスフローファン71を支持するための軸受け部74とを有している。
【0038】
(クロスフローファン)
クロスフローファン71は、AS樹脂などの樹脂製品であり、長細い円筒形状に構成される。このクロスフローファン71は、中心軸すなわち回転軸A1が水平になるように配置される。また、クロスフローファン71は、図5に示すように、エンドプレート710、711と、第1シャフト712と、第2シャフト713と、羽部714とを有している。エンドプレート710、711は、クロスフローファン71の両端に設けられている。エンドプレート710は、クロスフローファン71と後述するロータ721との連結のために、クロスフローファン71に設けられている。第1シャフト712はエンドプレート710の略中央、回転軸A1上に配置され、エンドプレート710に連結されている。第2シャフト713はエンドプレート711の略中央、回転軸A1上に配置され、エンドプレート711に連結されている。これら第1シャフト712と第2シャフト713とは、クロスフローファン71が回転する際の回転軸となる。羽部714は、クロスフローファン71の両端に設けられるエンドプレート710の間に配置され、近傍の空気を押すことにより空気流を発生させる。
【0039】
このようなクロスフローファン71が回転軸周りに回転することにより、空気流を生成する。この空気流は、吸い込み口60、61から取り入れられ室内熱交換器50を通り吹き出し口741から室内へと吹き出す空気の流れである。クロスフローファン71は、側面視において室内機2の概ね中央に位置している。
【0040】
(室内ファンモータ)
室内ファンモータ72は、クロスフローファン71を回転軸周りに回転駆動する。室内ファンモータ72は、図4に示すような、薄型アウターロータ型のモータである。この室内ファンモータ72は、図5に示すように、ステータ720と、ロータ721とを有している。
【0041】
ステータ720は、ロータ721を回転させるためのものであり、磁界を発生させるための図示しない鉄心やコイルなどを有する。ステータ720は、さらに、爪部725を有している(図4参照)。ステータ720は、この爪部725を包むゴム製の保持部材726を介して支持部78に支持される。
【0042】
ロータ721は、微小な磁石粒を含む樹脂により形成されており、ステータ720の発生する磁界により回転軸A1を中心に回転する。このロータ721は、カシメ、ネジ、リベット、ピンなどで固定されることにより、もしくは、接着剤により互いに接着されることにより、クロスフローファン71と連結されている。また、ロータ721は、ステータ720の径方向外方に配置されている。
【0043】
(軸受け部)
軸受け部74は、ステータ軸受け部75と、支持部軸受け部76とを有する(図5参照)。ステータ軸受け部75には、第1軸受け751と、第1軸受け保持部752とが設けられている。支持部軸受け部76には、第2軸受け761と、第2軸受け保持部762とが設けられている。
【0044】
第1軸受け751は、樹脂製の部材であって、ステータ720の略中央部に配置される。この第1軸受け751は、クロスフローファン71が回転軸A1方向に移動できるように第1シャフト712を軸支している。第1軸受け保持部752は、ゴム製の円筒形状の部品であって、クロスフローファン71の回転による第1軸受け751の振動を抑制するように第1軸受け751を支持している。さらに、第1軸受け保持部752は、クロスフローファン71のエンドプレート710に対向するステータ対向面P1からクロスフローファン71のエンドプレート710に向かって突出している。また、ロータ721の円滑な回転のためには、ロータ721の回転時において、ロータ721と第1軸受け保持部752とが当接しないことが望ましい。
【0045】
第2軸受け761は、第1軸受け751と同様の樹脂製の部材であって、クロスフローファン71のエンドプレート711と対向する支持部78の一部に設けられる。この第2軸受け761は、クロスフローファン71が回転軸A1方向に移動できるように第2シャフト713を軸支している。第2軸受け保持部762は、第1軸受け保持部752と同様なゴム製の円筒形状の部品であって、クロスフローファン71の回転による第2軸受け761の振動を抑制するように第2軸受け761を支持している。さらに、第2軸受け保持部762は、クロスフローファン71のエンドプレート711に対向する支持部対向面P2からクロスフローファン71のエンドプレート711に向かって突出している。また、クロスフローファン71の円滑な回転のためには、クロスフローファン71の回転時において、エンドプレート711と第2軸受け保持部762とが当接しないことが望ましい。
【0046】
<クロスフローファンとロータとの移動>
以下に、クロスフローファン71とロータ721とが回転軸A1方向に移動する場合における各部の動きについて、図6〜図11を参照して説明する。
【0047】
初めに、クロスフローファン71とロータ721とが、ステータ720に向かって移動する場合について説明する。まず、クロスフローファン71とロータ721とが、ステータ720に向かって移動しはじめる(図6参照)。その後、ロータ721と第1軸受け保持部752とが当接する(図7参照)。そして、第1軸受け保持部752が変形することにより、クロスフローファン71とロータ721との運動エネルギが低減される(図8参照)。ロータ721から第1軸受け保持部752へ押圧されなくなると、第1軸受け保持部752の形状は復元される。
【0048】
次に、クロスフローファン71とロータ721とが、支持部78に向かって移動する場合について説明する。まず、クロスフローファン71とロータ721とが、支持部78に向かって移動しはじめる(図9参照)。その後、クロスフローファン71のエンドプレート711と第2軸受け保持部762とが当接する(図10参照)。そして、第2軸受け保持部762が変形することにより、クロスフローファン71とロータ721との運動エネルギが低減される(図11参照)。エンドプレート711から第2軸受け保持部762へ押圧されなくなると、第2軸受け保持部762の形状は復元される。
【0049】
<本空気調和装置の特徴>
(1)
この空気調和装置1では、第1軸受け保持部752が、ロータ721からステータ720に向かう方向のクロスフローファン71とロータ721との運動エネルギを低減する。したがって、例えば空気調和装置1の搬送時などにおいて、ロータ721がステータ720に向かって移動することがあっても、第1軸受け保持部752は、ロータ721とステータ720との回転軸A1方向の衝突による衝撃を緩衝することができる。
【0050】
また、第2軸受け保持部762が、クロスフローファン71から支持部78に向かう方向のクロスフローファン71とロータ721との運動エネルギを低減する。したがって、例えば空気調和装置1の搬送時などにおいて、クロスフローファン71が支持部78に向かって移動することがあっても、第2軸受け保持部762は、クロスフローファン71と支持部78との回転軸A1方向の衝突による衝撃を緩衝することができる。
【0051】
このため、この空気調和装置1では、簡易な構成によりクロスフローファン71とロータ721との破損が抑制される。
【0052】
(2)
この空気調和装置1では、第1軸受け保持部752と第2軸受け保持部762とが、弾性体であるゴムから形成されている。したがって、第1軸受け保持部752と第2軸受け保持部762とが、クロスフローファン71とロータ721との運動エネルギを容易に低減することができる。
【0053】
このため、この空気調和装置1では、簡易な構成によりクロスフローファン71とロータ721との破損が抑制される。
【0054】
(3)
この空気調和装置1では、第1軸受け保持部752が、クロスフローファン71の第1シャフト712を軸支する第1軸受け751を支持している。また、第2軸受け保持部762が、クロスフローファン71の第2シャフト713を軸支する第2軸受け761を支持している。したがって、第1軸受け保持部752が、ロータ721とステータ720との衝突による衝撃の緩衝と、第1軸受け751の支持との2つの機能を有している。また、第2軸受け保持部762が、クロスフローファン71と支持部78との衝突による衝撃の緩衝と、第2軸受け761の支持との2つの機能を有している。つまり、第1軸受け751と第2軸受け761との支持のために別部材を設ける必要がない。このため、この空気調和装置1では、送風ユニット8の構成が簡略化される。
【0055】
(4)
この空気調和装置1では、室内ファンモータ72がアウターロータ型のモータである。したがって、室内ファンモータ72がインナーロータ型のモータである場合に比べて、室内ファンモータ72の回転軸方向の長さが短くなる。このため、この空気調和装置1では、室内ファンモータ72が占めるスペースが低減される。
【0056】
(5)
この空気調和装置1では、第1軸受け保持部752が、クロスフローファン71のエンドプレート710に対向するステータ対向面P1からクロスフローファン71のエンドプレート710に向かって突出している。したがって、例えば空気調和装置1の搬送時などにおいて、ロータ721がステータ720に向かって移動することがあっても、ロータ721は、ステータ720と衝突する前に第1軸受け保持部752と当接する。また、第2軸受け保持部762が、クロスフローファン71のエンドプレート711に対向する支持部対向面P2からクロスフローファン71のエンドプレート711に向かって突出している。したがって、例えば空気調和装置1の搬送時などにおいて、クロスフローファン71が支持部78に向かって移動することがあっても、クロスフローファン71は、支持部78と衝突する前に第2軸受け保持部762と当接する。
【0057】
このため、この空気調和装置1では、簡易な構成によりクロスフローファン71とロータ721との破損が抑制される。
【0058】
(6)
この空気調和装置1では、クロスフローファン71を回転させる室内ファンモータ72が、アウターロータ型のモータである。このため、室内ファンモータがインナーロータ型のモータである場合と比べて、回転軸A1方向の長さが短くなる。このため、この空気調和装置1では、室内ファンモータ72の占めるスペースを低減することができる。
【0059】
〔第2実施形態〕
<空気調和装置の全体構成>
本発明の第2実施形態が採用された空気調和装置101の外観を図12に示す。
【0060】
この空気調和装置101は、調和された空気を室内に供給するための装置である。空気調和装置101は、室内の壁面などに取り付けられる室内機102と、室外に設置される室外機103とを備えている。室内機102内には室内熱交換器150が収納され、室外機103内には室外熱交換器(図示せず)が収納される。これら室内熱交換器150と室外熱交換器とが冷媒配管104により互いに接続されている。
【0061】
ここで、本発明の第2実施形態では、室内機102を除いた構成は第1実施形態の構成と同一のため、同一部分の構成については説明を省略し、室内機102の説明のみ行うものとする。
【0062】
<室内機の構成>
室内機102は、正面視に置いて横方向に長い形状を有している(図12参照)。室内機102は、主として、上部ケーシング106、送風機構107および室内機102の内部に収容されている室内熱交換器ユニット105(図13参照)によって構成されている。上部ケーシング106は、室内機102の上部を覆っている。送風機構107は、室内機102の下部を構成している。
【0063】
以下、図13を参照して、室内機102の各構成について説明する。
【0064】
室内熱交換器ユニット105は、室内熱交換器150、補助配管(図示せず)、等によって構成されている。
【0065】
この室内熱交換器150は、クロスフローファン81の円周面に対向して配置されており、クロスフローファン81の前方、上方および後方を取り囲むように取り付けられている。室内熱交換器150は、クロスフローファン81が回転することにより吸い込み口160、161から吸い込まれた空気をクロスフローファン81側に通過させ、伝熱管の内部を通過する冷媒との間で熱交換を行わせる。
【0066】
補助配管は、室内熱交換器150と室内機102の外部にある冷媒配管104とを繋ぐ。この補助配管には、室内熱交換器150と室外熱交換器(図示しない)との間を行き来する冷媒が流れる。
【0067】
<送風機構の構成>
送風機構107は、室内熱交換器150において熱交換された空気を室内に送風するための装置である。送風機構107は、室内機102の下部を構成しており、図13および図14に示すように、下部ケーシング80、送風ユニット108等がモジュール化されて構成されている。
【0068】
(下部ケーシング)
下部ケーシング80は、外面部89、支持部88等によって構成されている。
【0069】
外面部89は、正面視において室内機102の外面として視野に現れる部分であり、上端が室内機102の前側に傾斜するように配置されている。また、外面部89には、室内機102の長手方向に沿う開口からなる吹き出し口841が設けられている。この吹き出し口841は、図13に示すように、クロスフローファン81が収納されている支持部88の内部の空間に連通しており、クロスフローファン81によって生成された空気流は吹き出し口841を通って室内へと吹き出す。また、吹き出し口841には、室内へと吹き出す空気が案内される水平フラップ842が設けられている。水平フラップ842は、室内機102の長手方向に平行な軸を中心に回動自在に設けられている。この水平フラップ842は、フラップモータ(図示せず)によって回転駆動されることにより、吹き出し口841の開閉を行うことができる。
【0070】
支持部88は、外面部89によって囲まれている。支持部88には、上方から送風ユニット108、電装品箱83、室内熱交換器ユニット105等が取り付けられる。そして、支持部88は、送風ユニット108、電装品箱83、室内熱交換器ユニット105等を下方から支持する。
【0071】
<送風ユニット>
送風ユニット108は、クロスフローファン81と、クロスフローファン81を回転させるための室内ファンモータ82と、室内ファンモータ82の駆動を制御するための電装品を収納する電装品箱83と、クロスフローファン81を支持するための軸受け部84とを有している。
【0072】
(クロスフローファン)
クロスフローファン81は、AS樹脂などの樹脂製品であり、長細い円筒形状に構成される。このクロスフローファン81は、中心軸すなわち回転軸A1が水平になるように配置される。また、クロスフローファン81は、図15に示すように、エンドプレート810、811と、第1シャフト812と、第2シャフト813と、羽部814とを有している。エンドプレート810、811は、クロスフローファン81の両端に設けられている。エンドプレート810は、クロスフローファン81と後述するロータ821との連結のために、クロスフローファン81に設けられている。第1シャフト812はエンドプレート810の略中央、回転軸A1上に配置され、エンドプレート810に連結されている。第2シャフト813はエンドプレート811の略中央、回転軸A1上に配置され、エンドプレート811に連結されている。これら第1シャフト812と第2シャフト813とは、クロスフローファン81が回転する際の回転軸となる。羽部814は、クロスフローファン81の両端に設けられるエンドプレート810の間に配置され、近傍の空気を押すことにより空気流を発生させる。
【0073】
このようなクロスフローファン81が回転軸周りに回転することにより、空気流を生成する。この空気流は、吸い込み口160、161から取り入れられ室内熱交換器150を通り吹き出し口841から室内へと吹き出す空気の流れである。クロスフローファン81は、側面視において室内機102の概ね中央に位置している。
【0074】
(室内ファンモータ)
室内ファンモータ82は、クロスフローファン81を回転軸周りに回転駆動する。室内ファンモータ82は、図14に示すような、薄型アウターロータ型のモータである。この室内ファンモータ82は、図15および図19に示すように、ロータ821とステータ820とを有している。
【0075】
ロータ821は、微小な磁石粒を含む樹脂により形成されており、後述するステータ820の発生する磁界により回転軸A1を中心に回転する。ロータ821は、円筒部821aと円筒部821aの一端に一体に形成される底部821bとからなっている。このロータ821は、底部821bにおいて、カシメ、ネジ、リベット、ピンなどでクロスフローファン81に固定されたり、接着剤などでクロスフローファン81に接着されたりして、クロスフローファン81に連結されている。また、ロータ821は、ステータ820の径方向外方に配置されている。
【0076】
ステータ820は、ロータ821を回転させるためのものであり、磁界を発生させるための図示しない鉄心やコイルなどを有する。ステータ820には、径方向外方に突出した環状部820aが一体に形成されている。この環状部820aには、径方向外方に突出した突出部820bが、室内機102の正面側および背面側および室内機102の下部側の3箇所に形成されている。そして、緩衝部826が3箇所の突出部820bそれぞれに装着される。緩衝部826は、たとえばゴム製の直方体形状の部品である。緩衝部826には凹部826aが形成されており、この凹部826aが突出部820bに嵌合されている。このように装着された緩衝部826は、緩衝部826の径方向外方側がロータ821の外周面の位置より外方側に突出している。また、緩衝部826の径方向内方側が、ロータ821の外周面の位置より内方側に配置されている。そして、緩衝部826の径方向内方側の一部が、環状部820aとロータ821の円筒部821aの他端との回転軸方向間に配置されている。ここで、ステータ820は、緩衝部826の径方向外方側において、支持部88に支持される。
【0077】
(軸受け部)
軸受け部84は、ステータ軸受け部85と、支持部軸受け部86とを有する(図15参照)。ステータ軸受け部85には、第1軸受け851と、第1軸受け保持部852とが設けられている。支持部軸受け部86には、第2軸受け861と、第2軸受け保持部862とが設けられている。
【0078】
第1軸受け851は、樹脂製の部材であって、ステータ820の略中央部に配置される。この第1軸受け851は、クロスフローファン81が回転軸A1方向に移動できるように第1シャフト812を軸支している。第1軸受け保持部852は、合成樹脂製の円筒形状の部品であって、クロスフローファン81の回転による第1軸受け851の振動を抑制するように第1軸受け851を支持している。
【0079】
第2軸受け861は、第1軸受け851と同様の樹脂製の部材であって、クロスフローファン81のエンドプレート811と対向する支持部88の一部に設けられる。この第2軸受け861は、クロスフローファン81が回転軸A1方向に移動できるように第2シャフト813を軸支している。第2軸受け保持部862は、ゴム製の円筒形状の部品であって、クロスフローファン81の回転による第2軸受け861の振動を抑制するように第2軸受け861を支持している。また、第2軸受け保持部862は、クロスフローファン81のエンドプレート811に対向する支持部対向面P2からクロスフローファン81のエンドプレート811に向かって突出している。なお、クロスフローファン81の円滑な回転のためには、クロスフローファン81の回転時において、エンドプレート811と第2軸受け保持部862とが当接しないことが望ましい。
【0080】
<クロスフローファンとロータとの移動>
以下に、クロスフローファン81とロータ821とが回転軸A1方向に移動する場合における各部の動きについて説明する。
【0081】
初めに、クロスフローファン81とロータ821とが、ステータ820に向かって移動する場合について図16〜図18を参照して説明する。まず、クロスフローファン81とロータ821とが、ステータ820に向かって移動しはじめる(図16参照)。その後、ロータ821の円筒部821aの他端と緩衝部826とが当接する(図17参照)。そして、緩衝部826が変形することにより、クロスフローファン81とロータ821との運動エネルギが低減される(図18参照)。ロータ821の円筒部821aの他端から緩衝部826へ押圧されなくなると、緩衝部826の形状は復元される。
【0082】
次に、クロスフローファン81とロータ821とが、支持部88に向かって移動する場合について説明する。この場合の各部の動きについては、第1実施形態と同様であるため、第1実施形態の図9〜図11を参照しながら説明する。まず、クロスフローファン81とロータ821とが、支持部88に向かって移動しはじめる(図9参照)。その後、クロスフローファン81のエンドプレート811と第2軸受け保持部862とが当接する(図10参照)。そして、第2軸受け保持部862が変形することにより、クロスフローファン81とロータ821との運動エネルギが低減される(図11参照)。エンドプレート811から第2軸受け保持部862へ押圧されなくなると、第2軸受け保持部862の形状は復元される。
【0083】
<本空気調和装置の特徴>
(1)
この空気調和装置101では、緩衝部826が、ロータ821からステータ820に向かう方向のクロスフローファン81とロータ821との運動エネルギを低減する。したがって、例えば空気調和装置101の搬送時などにおいて、ロータ821がステータ820に向かって移動することがあっても、緩衝部826が、ロータ821とステータ820との回転軸A1方向の衝突による衝撃を緩衝することができる。
【0084】
また、第2軸受け保持部862が、クロスフローファン81から支持部88に向かう方向のクロスフローファン81とロータ821との運動エネルギを低減する。したがって、例えば空気調和装置101の搬送時などにおいて、クロスフローファン81が支持部88に向かって移動することがあっても、第2軸受け保持部862は、クロスフローファン81と支持部88との回転軸A1方向の衝突による衝撃を緩衝することができる。
【0085】
このため、この空気調和装置101では、簡易な構成によりクロスフローファン81とロータ821との破損が抑制される。
【0086】
(2)
この空気調和装置101では、緩衝部826と第2軸受け保持部862とが、弾性体であるゴムから形成されている。したがって、緩衝部826と第2軸受け保持部862とが、クロスフローファン81とロータ821との運動エネルギを容易に低減することができる。
【0087】
このため、この空気調和装置101では、簡易な構成によりクロスフローファン81とロータ821との破損が抑制される。
【0088】
(3)
この空気調和装置101では、クロスフローファン81を回転させる室内ファンモータ82が、アウターロータ型のモータである。このため、室内ファンモータ82がインナーロータ型のモータである場合と比べて、回転軸A1方向の長さが短くなる。このため、この空気調和装置101では、室内ファンモータ82の占めるスペースを低減することができる。
【0089】
(4)
この空気調和装置101では、緩衝部826の径方向内方側の一部が、環状部820aとロータ821の円筒部821aの他端との回転軸方向間に配置されている。したがって、例えば空気調和装置101の搬送時などにおいて、ロータ821がステータ820に向かって移動することがあっても、ロータ821は、ステータ820と衝突する前に緩衝部826と当接する。また、第2軸受け保持部862が、クロスフローファン81のエンドプレート811に対向する支持部対向面P2からクロスフローファン81のエンドプレート811に向かって突出している。したがって、例えば空気調和装置101の搬送時などにおいて、クロスフローファン81が支持部88に向かって移動することがあっても、クロスフローファン81は、支持部88と衝突する前に第2軸受け保持部862と当接する。
【0090】
このため、この空気調和装置101では、簡易な構成によりクロスフローファン81とロータ821との破損が抑制される。
【0091】
<他の実施の形態>
以上、本発明について説明したが、具体的な構成は、上記の実施の形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
【0092】
(a)
第1実施の形態では、第1軸受け保持部752が、ロータ721とステータ720との回転軸A1方向の衝突による衝撃を緩衝している。さらに、第2軸受け保持部762が、クロスフローファン71と支持部78との回転軸A1方向の衝突による衝撃を緩衝している。これに代えて、第1軸受け保持部と第2軸受け保持部とのいずれかが、送風機構に設けられてもよい。
【0093】
(b)
第1実施の形態では、ゴム製の第1軸受け保持部752が、ロータ721とステータ720との回転軸A1方向の衝突による衝撃を緩衝している。さらに、ゴム製の第2軸受け保持部762が、クロスフローファン71と支持部78との回転軸A1方向の衝突による衝撃を緩衝している。これに代えて、ゴム以外の弾性体(バネ、ダンパなど)を用いて、ロータとステータとの回転軸方向の衝突による衝撃と、クロスフローファンと支持部との回転軸方向の衝突による衝撃とを緩衝してもよい。
【0094】
(c)
第1実施の形態では、第1軸受け保持部752がステータ720の略中央部に設けられている。これに代えて、第1軸受け保持部がクロスフローファンまたはロータの略中央部に設けられてもよい。この場合、第1軸受けもクロスフローファンまたはロータの略中央部に設けられ、第1シャフトはステータに連結される。
【0095】
(d)
第1実施の形態では、ロータ721と第1軸受け保持部752とを当接させ、第1軸受け保持部752を変形させることで、ロータ721とステータ720との回転軸A1方向の衝突による衝撃を緩衝している。これに代えて、エンドプレートと第1軸受け保持部とを当接させ、第1軸受け保持部を変形させることで、ロータとステータとの回転軸方向の衝突による衝撃を緩衝してもよい。例えば、図20に示すように、ロータ921の回転中心部に円形状の開口部921aを設け、クロスフローファン91のエンドプレート910からステータ対向面P1に向けて環状のリブ部910aを突出させる。そして、リブ部910aの端部910bと第1軸受け保持部952とを当接させて、第1軸受け保持部952を変形させる。このようにして、ロータ921とステータ920との回転軸A1方向の衝突による衝撃を緩衝してもよい。なお、ここではエンドプレート910からリブ部910aを突出させ、リブ部910aの端部910bと第1軸受け保持部952とを当接させているが、エンドプレート910からリブ部910aを突出させないで、第1軸受け保持部952の突出している部分を長くして、エンドプレート910に第1軸受け保持部952を直接当接させてもよい。
【0096】
(e)
第2実施の形態では、ゴム製の緩衝部826が、ロータ721とステータ720との回転軸A1方向の衝突による衝撃を緩衝している。さらに、ゴム製の第2軸受け保持部862が、クロスフローファン81と支持部88との回転軸A1方向の衝突による衝撃を緩衝している。これに代えて、ゴム以外の弾性体を用いて、ロータとステータとの回転軸方向の衝突による衝撃と、クロスフローファンと支持部との回転軸方向の衝突による衝撃とを緩衝してもよい。
【0097】
(f)
第1および第2実施の形態では、第2軸受け保持部762,862が支持部78,88の一部に設けられている。これに代えて、第2軸受け保持部が支持部に対向するエンドプレートの略中央部に設けられてもよい。この場合、第2軸受けもエンドプレートの略中央部に設けられ、第2シャフトは支持部に連結される。
【0098】
(g)
第1および第2実施の形態では、室内ファンモータ72は、アウターロータ型のモータであるが、クロスフローファンが回転軸方向に移動可能であれば、室内ファンモータがインナーロータ型のモータであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0099】
【図1】本発明の第1実施の形態が採用される空気調和装置の外観図。
【図2】冷媒回路の構成図。
【図3】室内機の右側面断面図。
【図4】送風ユニットの上面図。
【図5】クロスフローファンと室内ファンモータと支持部の一部とのX―X断面図。
【図6】クロスフローファンと室内ファンモータのX―X断面図。
【図7】クロスフローファンと室内ファンモータのX―X断面図。
【図8】クロスフローファンと室内ファンモータのX―X断面図。
【図9】クロスフローファンと支持部の一部とのX―X断面図。
【図10】クロスフローファンと支持部の一部とのX―X断面図。
【図11】クロスフローファンと支持部の一部とのX―X断面図。
【図12】本発明の第2実施の形態が採用される空気調和装置の外観図。
【図13】本発明の第2実施形態による前記第1実施形態の図3に相当する図。
【図14】本発明の第2実施形態による前記第1実施形態の図4に相当する図。
【図15】本発明の第2実施形態による前記第1実施形態の図5に相当する図。
【図16】本発明の第2実施形態による前記第1実施形態の図6に相当する図。
【図17】本発明の第2実施形態による前記第1実施形態の図7に相当する図。
【図18】本発明の第2実施形態による前記第1実施形態の図8に相当する図。
【図19】本発明の第2実施形態による緩衝部が装着されたステータとロータおよびクロスフローファンとの外観図。
【図20】本発明の他の実施形態による前記第1実施形態の図6に相当する図。
【符号の説明】
【0100】
1,101 空気調和装置
7,107 送風機構(送風装置)
50,150 室内熱交換器(空気調和部)
71,81,91 クロスフローファン(ファンロータ)
720,820,920 ステータ(モータ固定子)
721,821,921 ロータ(モータ回転子)
751,851 第1軸受け(軸受け)
752,852,952 第1軸受け保持部(第1および他の実施形態の緩衝部)
761,861 第2軸受け(軸受け)
762,862 第2軸受け保持部(第1および第2実施形態の緩衝部)
712,812 第1シャフト(回転軸)
713,813 第2シャフト(回転軸)
820a 環状部
820b 突出部
821a 円筒部
821b 底部
826a 凹部
826 緩衝部(第2実施形態の緩衝部)
910a リブ部
910b リブ部の端部
921a 開口部
P1 ステータ対向面(対向面)
P2 支持部対向面(対向面)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
モータ固定子(720)を有する固定部と、
前記モータ固定子(720)により回転軸を中心に回転するモータ回転子(721)と、前記モータ回転子(721)と連結され回転軸方向に移動自在であるファンロータ(71)とを有する回転部と、
前記回転部と前記固定部との前記回転軸方向の衝突による衝撃を緩衝する緩衝部(752)と、
を備え、
前記緩衝部(752)は、前記モータ回転子(721)と当接して変形する部分と、前記回転軸(712)を軸支する軸受け(751)を支持する部分とを有し、
前記軸受け(751)は、前記緩衝部(752)を介して前記モータ固定子(720)内に配置され、
前記緩衝部(752)の前記モータ回転子(721)と当接して変形する部分が、前記モータ固定子(720)から前記モータ回転子(721)に向かって突出している、
送風装置(7)。
【請求項2】
前記緩衝部(752)が、弾性体である、
請求項1に記載の送風装置(7)。
【請求項3】
前記モータ固定子(720)の一部を包むゴム製の保持部材(726)をさらに備え、
前記モータ固定子(720)は、前記保持部材(726)を介して前記固定部に支持される、
請求項1に記載の送風装置(7)。
【請求項4】
前記モータ回転子(721,821)は、前記モータ固定子(720,820)の径方向外方に配置される、
請求項1から3のいずれかに記載の送風装置(7,107)。
【請求項5】
調和された空気を屋内に供給するための空気調和装置であって、
空気を調和する空気調和部(50,150)と、
前記空気調和部(50,150)において調和される空気を送風する請求項1から4のいずれかに記載の送風装置(7,107)と、
を備える空気調和装置(1,101)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2008−121688(P2008−121688A)
【公開日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−312261(P2007−312261)
【出願日】平成19年12月3日(2007.12.3)
【分割の表示】特願2003−186947(P2003−186947)の分割
【原出願日】平成15年6月30日(2003.6.30)
【出願人】(000002853)ダイキン工業株式会社 (7,604)
【Fターム(参考)】