説明

通信システム

【課題】通信システムにおいて、登録モードにおいても電子キーシステムの利用を可能とすることにある。
【解決手段】ID登録モードにおいては、RKEモード及びTPMSモード間でモードが繰り返し切り替えられる。このため、ID登録モードにおいても、センサユニットU1〜U4からの情報信号のみならず、電子キー30からの施錠要求信号等を受信可能となる。これにより、登録モードにおいても電子キーシステムの利用、すなわち電子キー30からの施錠要求信号及び解錠要求信号を通じた車両ドアの施解錠が可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車載装置と、センサユニット及び電子キーとの間で無線通信を行う通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、車両には、タイヤの空気圧を監視するタイヤ空気圧監視システム(TPMS:Tire Pressure Monitoring System)が搭載される傾向にある。TPMSにおいては、車両の各タイヤには、タイヤ空気圧を検出するセンサユニットが設けられる。そして、各センサユニットからはタイヤの空気圧情報を含む情報信号が送信される。車両は、これら情報信号を通じて各タイヤの空気圧を監視し、空気圧異常となったタイヤが存在する場合、そのタイヤを運転者に通知する。
【0003】
ここで、車両には、何れの取り付け位置(右前輪、右後輪、左後輪、左前輪)のタイヤに異常が発生したかを通知するために、事前に各センサユニットに対応するIDコードがタイヤの取り付け位置に関連付けられたうえで登録されている。
【0004】
例えば、特許文献1に記載のTPMSにおいては、専用のツールを利用して、車両の受信機を登録モードに移行させる。そして、予め決められた順(例えば、右前輪→右後輪→左後輪→左前輪の順)にセンサユニットを起動させて、各センサユニットから順にそれぞれ異なるIDコードを含む情報信号を送信させる。車両は、各センサユニットからの情報信号に含まれるIDコードを右前輪→右後輪→左後輪→左前輪の順に登録する。これにより、どの取り付け位置にどのセンサユニット(正確にはそれを備えるタイヤ)が取り付けられているかが識別されて、何れの取り付け位置のタイヤに異常が発生したかを通知できる。
【0005】
ところで、例えば、特許文献2に開示されるように、コンパクト化の観点から車両の受信機をTPMS及び電子キーシステムにおいて共有することが考えられている。ここで、電子キーシステムは、ユーザに所持される電子キーと、この電子キーからの無線信号を受信する受信機とを備える。電子キーから送信される無線信号には固有のIDコードが含まれている。そして、車両にて無線信号に含まれるIDコードの妥当性が確認されると、車両ドア施解錠等の車載機器の制御が実行される。
【0006】
本構成においては、電子キー及びセンサユニットから送信される信号は、互いに異なる周波数に設定される。受信機は、自身のモードを、電子キーに対応した周波数の信号を受信可能な電子キーシステムモードと、センサユニットに対応した周波数の信号を受信可能なTPMSモードとの間で切り替える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2004−32331号公報
【特許文献2】特開2006−335276号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記特許文献2の構成においては、登録モードにおいては、各センサユニットから情報信号を受けて、同信号に含まれるIDコードを登録する必要がある。よって、このとき受信機のモードはTPMSモードとされる。このように、登録モードにおいてはTPMSモードであるため、電子キーからの無線信号を通じて車両ドアの施解錠等を実行することができなかった。
【0009】
この発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、登録モードにおいても電子キーシステムの利用が可能とされた通信システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について説明する。
請求項1に記載の発明は、複数のタイヤにそれぞれ設けられるとともに、タイヤの空気圧情報及び自身のIDコードを含む情報信号を無線送信するセンサユニットと、自身のIDコードを含む制御機器の制御を要求する要求信号を無線送信する電子キーと、前記電子キーから送信される前記要求信号を受信可能となるとともに、同要求信号に含まれるIDコードの妥当性に基づき前記制御機器の制御を許可する電子キーシステムモードと、前記センサユニットから送信される前記情報信号を受信可能となるとともに、同情報信号に含まれるタイヤの空気圧情報に基づきタイヤの空気圧を監視するタイヤ空気圧監視システムモードと、同タイヤ空気圧監視システムモードにおいて受信した前記情報信号に含まれるIDコードをタイヤの取り付け位置に関連付けて登録するID登録モードとの間でモードを切り替える車載装置と、を備えた通信システムにおいて、前記車載装置は、前記ID登録モードにおいては、前記電子キーシステムモード及び前記タイヤ空気圧監視システムモード間でモードを繰り返し切り替えることをその要旨としている。
【0011】
同構成によれば、ID登録モードにおいては、電子キーシステムモード及びタイヤ空気圧監視システムモード間でモードが繰り返し切り替えられる。このため、ID登録モードにおいて、センサユニットからの情報信号のみならず、電子キーからの要求信号を受信可能となる。これにより、登録モードにおいても電子キーシステムの利用、すなわち電子キーからの要求信号を通じた制御機器の制御が許可される。
【0012】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の通信システムにおいて、前記要求信号は、互いに同一の複数のフレームから構成されるとともに、前記複数のフレームは第1の送信に要する時間に送信され、前記情報信号は、互いに同一の複数のフレームから構成されるとともに、前記複数のフレームは第2の送信に要する時間に送信され、前記ID登録モードにおける前記電子キーシステムモード及び前記タイヤ空気圧監視システムモード間でのモード切り替え時間間隔の下限は、前記要求信号及び前記情報信号の1フレームのうち何れか長い方の2フレームの送信に要する時間に設定され、前記第1の送信に要する時間及び前記第2の送信に要する時間が異なる場合における前記モード切り替え時間間隔の上限は、前記両送信に要する時間のうち何れか短い方から前記2フレームの送信に要する時間を差し引いた時間に設定され、前記第1の送信に要する時間及び前記第2の送信に要する時間が同一の場合における前記モード切り替え時間間隔の上限は、前記両送信に要する時間の何れか一方から前記2フレームの送信に要する時間を差し引いた時間に設定されることをその要旨としている。
【0013】
同構成によれば、ID登録モードにおけるモード切り替え時間間隔における下限は、要求信号及び情報信号の1フレームのうち何れか長い方の2フレームの送信に要する時間に設定される。また、その上限は、第1の送信に要する時間及び第2の送信に要する時間が異なる場合には、両送信に要する時間のうち何れか短い方から2フレームの送信に要する時間を差し引いた時間に設定される。また、第1の送信に要する時間及び第2の送信に要する時間が同一の場合には、上限は、両送信に要する時間の何れか一方から2フレームの送信に要する時間を差し引いた時間に設定される。なお、モード切り替え時間間隔の上限が下限を下回る場合には、モード切り替え時間間隔は下限に設定される。
【0014】
このような間隔でモードを切り替えることにより、情報信号又は要求信号の少なくとも1つのフレームを受信可能となる。これにより、より確実に登録モードにおいても電子キーシステムの利用が可能となる。
【0015】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の通信システムにおいて、前記電子キーは、前記要求信号を送信する際に、単押し操作されるスイッチを備え、前記車載装置は、受信した前記要求信号に基づき、前記スイッチに対して前記単押し操作とは異なる特定の操作が行われた旨判断し、かつ同要求信号に含まれるIDコードの妥当性を確認したとき前記登録モードに移行することをその要旨としている。
【0016】
同構成によれば、電子キーにおけるスイッチに対して特定の操作がされたとき、登録モードに移行する。これにより、電子キーに新たなスイッチを設けることなく、登録モードに移行させることができる。また、電子キーから送信される要求信号に含まれるIDコードの妥当性が確認されるため、電子キーに対する特定の操作を通じて、誤って他車両が登録モードに移行することが防止される。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、通信システムにおいて、登録モードにおいても電子キーシステムの利用が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】TPMS及びRKEの構成図。
【図2】イグニッションの状態と、受信モードとを示したタイミングチャート。
【図3】情報信号及び施錠要求信号等の送信タイミング、並びに登録モード時における受信モードの切り替えタイミングを示したタイミングチャート。
【図4】施錠要求信号等の送信タイミング、並びに登録モード時における受信モードの切り替えタイミングを示したタイミングチャート。
【図5】(a)施錠要求信号等の送信に係るタイミングチャート、(b)〜(d)登録モード時における受信モードの切り替えタイミングを示したタイミングチャート。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明を具体化した一実施形態について図1〜図3を参照して説明する。車両には、タイヤの空気圧等を検出するとともに、タイヤ空気圧の異常を監視するタイヤ空気圧監視システム(TPMS:Tire Pressure Monitoring System)と、電子キーを通じた遠隔操作によって車両ドアの施解錠状態を切り替える電子キーシステムの一種であるリモートキーレスエントリ(RKE:Remote Keyless Entry)とが搭載されている。
【0020】
図1に示されるように、TPMSは、車両1の各タイヤに設けられるセンサユニットU1〜U4と、車両1に設けられる車載装置5とから構成されている。また、車両1はハザードランプ19を備える。本実施形態ではハザードランプ19の点滅を通じて、所定のタイヤのID登録が完了した旨がユーザに通知される。
【0021】
また、RKEは、ユーザに携帯される電子キー30と、車載装置5とから構成されている。以下、センサユニットU1〜U4、電子キー30及び車載装置5の具体的構成について説明する。
(センサユニット)
図1の右上に拡大して示すように、センサユニットU1〜U4は、ユニット送信回路22と、送信アンテナ22aと、CPU(Central Processing Unit)21と、メモリ23と、温度センサ24と、空気圧センサ25とを備える。温度センサ24は、タイヤの温度を検出し、その検出結果をCPU21に出力する。空気圧センサ25は、タイヤの空気圧を検出し、その検出結果をCPU21に出力する。メモリ23には、各センサユニットU1〜U4に固有のIDコードID1〜ID4が記憶されている。
【0022】
CPU21は、一定周期毎にメモリ23を通じて取得したIDコードID1〜ID4と、温度センサ24を通じて認識されたタイヤの温度情報と、空気圧センサ25を通じて認識されたタイヤの空気圧情報とを含む情報信号を生成し、その生成した情報信号をユニット送信回路22に出力する。ユニット送信回路22は、情報信号をUHF(Ultra High Frequency)帯における周波数f1の電波に変調し、その信号を送信アンテナ22aを介して無線送信する。すなわち、各センサユニットU1〜U4からはそれぞれ異なるIDコードID1〜ID4を含む情報信号が送信される。
【0023】
図3の上段に示すように、正確には、情報信号は複数のフレームから構成される。本例では、4つのフレームが100ms(ミリ秒)毎に連続して送信される。従って、情報信号の送信に要する時間T1は、300msに1フレームの送信に要する時間を加えた時間となる。各フレームには同一の情報(IDコード、空気圧情報及び温度情報)が含まれている。そして、情報信号は一定周期毎(例えば60秒毎)に送信される。
(電子キー)
図1に示すように、電子キー30は、電子キー制御部31と、キー送信回路32と、解錠スイッチ36と、施錠スイッチ37とを備える。
【0024】
電子キー制御部31は、コンピュータユニットによって構成されるとともに、不揮発性のメモリ31aを備える。このメモリ31aには電子キー30に固有のIDコードが記憶されている。
【0025】
解錠スイッチ36及び施錠スイッチ37は、電子キー30の表面に押し操作可能に配置されている。
解錠スイッチ36又は施錠スイッチ37は操作されると、それが操作された旨の操作信号を電子キー制御部31へ出力する。
【0026】
電子キー制御部31は、解錠スイッチ36が操作された旨の操作信号を受けると、自身のメモリ31aに記憶されるIDコードを含む車両ドアの解錠を要求する旨の解錠要求信号を生成し、それをキー送信回路32に出力する。キー送信回路32は、入力された施錠要求信号をUHF帯における周波数f2の電波に変調して、その変調した施錠要求信号を送信アンテナ32aを通じて無線送信する。
【0027】
電子キー制御部31は、施錠スイッチ37が操作された旨の操作信号を受けた場合も、上記と同様に、IDコードを含むドアの施錠を要求する旨の施錠要求信号を、キー送信回路32及び送信アンテナ32aを介して周波数f2の無線信号として送信する。
【0028】
このように、施錠要求信号及び解錠要求信号と、情報信号とはUHF帯において異なる周波数f1,f2で送信される。
図3の中段に示すように、正確には、施錠要求信号及び解錠要求信号は複数のフレームから構成される。本例では、解錠スイッチ36又は施錠スイッチ37の単押し操作によって、8つのフレームが100ms毎に連続して送信される。従って、施錠要求信号等の送信に要する時間T2は、700msとなる。各フレームには同一の情報(IDコード等)が含まれている。
【0029】
(車載装置)
車載装置5は、受信機10と、インジケータ18と、ドアロック装置17と、イグニッションスイッチ16とを備える。
【0030】
受信機10は、受信回路12と、受信アンテナ12aと、CPU11と、メモリ13とを備える。
インジケータ18は、例えばLED(発光ダイオード)を備えるとともに、同LEDの点灯を通じて所定のタイヤの空気圧が低下した旨をユーザに通知する。
【0031】
受信回路12は、受信アンテナ12aを介して情報信号を受信するとともに、受信した情報信号を復調し、その復調した情報信号をCPU11に出力する。
メモリ13には、空気圧低下の警告に利用される閾値と、タイヤの取り付け位置に係るID登録情報と、が記憶されている。
【0032】
ID登録情報とは、各センサユニットU1〜U4に対応したIDコードID1〜ID4と、タイヤの取り付け位置とが関連付けられた情報である。例えば、IDコードID1には右前輪が対応し、IDコードID2には右後輪が対応している。また、IDコードID3には左後輪が対応し、IDコードID4には左前輪が対応している。
【0033】
図2に示すように、受信機10は、車両の電源ポジションがイグニッションオン状態のときTPMSモードとなって、イグニッションオフ状態のときRKEモードとなる。そして、RKEモードにおいて、電子キー30の施錠スイッチ37又は解錠スイッチ36に対して特定の操作がされると、センサユニットU1〜U4のIDコードを登録する登録モードに切り替えられる。本例では特定の操作とは、施錠スイッチ37又は解錠スイッチ36が一定時間内に一定回数以上押し操作されることである。
【0034】
CPU11は、RKEモードにおいては、受信回路12を通じて周波数f2の電波を受信可能な状態とする。また、CPU11は、TPMSモードにおいては、受信回路12を周波数f1の電波を受信可能な状態とする。従って、CPU11は、TPMSモードにおいては情報信号を受信し、RKEモードにおいては解錠要求信号又は解錠要求信号を受信することができる。
【0035】
CPU11は、TPMSモードにおいて情報信号を受信すると、同情報信号に含まれるIDコードID1〜ID4及びタイヤの空気圧の情報を認識する。例えば、CPU11は、IDコードID1に対応する空気圧がメモリ13に記憶される閾値以下となったとき、右前輪の空気圧低下に係る警告をインジケータ18を通じて行う。その他、右後輪、左前輪、左後輪についても同様に警告が行われる。これにより、ユーザは何れのタイヤの空気圧が低下したかを認識することができる。また、CPU11は、図示しないボデー制御装置等を通じてハザードランプ19を点滅させることができる。
【0036】
受信回路12は、受信アンテナ12aを介して解錠要求信号又は施錠要求信号を受信するとともに、受信した解錠要求信号又は施錠要求信号を復調し、その復調した信号をCPU11に出力する。
【0037】
CPU11は、受信回路12からの解錠要求信号を認識すると、解錠要求信号に含まれるIDコードと、メモリ13に記憶されるIDコードとの照合を行う。CPU11は、このIDコードの照合が成立した旨判断したとき車両ドアを解錠する。これと同様に、CPU11は、施錠要求信号に含まれるIDコードについての照合が成立した旨判断したとき車両ドアを施錠する。
【0038】
CPU11は、受信回路12からの解錠要求信号又は施錠要求信号を一定時間内に、一定回数以上に亘って受けると、特定の操作がされた旨を判断する。このとき、各解錠要求信号等についてIDコードの照合が成立する必要がある。CPU11は、特定の操作がされた旨を判断すると、センサユニットU1〜U4のIDコードID1〜ID4を登録する登録モードに移行する。
【0039】
CPU11は、登録モードにおいては、図3の下段に示すように、200ms毎に、TPMSモードと、RKEモードとの間で繰り返し切り替えられる。
上述のように、情報信号と、施錠要求信号等との間では周波数f1,f2を変えていることから、RKEモードにおいては情報信号を受信できないし、TPMSモードにおいては施錠要求信号等を受信できない。しかし、登録モードにおいて、TPMSモード及びRKEモード間で高速で繰り返し切り替えることで、情報信号又は施錠要求信号等の少なくとも1フレームは受信可能となる。具体的には、例えば、登録モードにおけるRKEモードの開始と同時に、情報信号の送信が開始されたとする。この場合、当該情報信号における前半の2フレームはRKEモードにあるものの、後半の2フレームはTPMSモードにある。このため、情報信号における後半の2フレームを受信することができる。
【0040】
また、これと同様に、登録モードにおけるTPMSモードの開始と同時に、施錠要求信号等の送信が開始されたとする。この場合には、最初の2フレームを受信できないものの、その後にRKEモードにおいて2フレームを受信できる。さらに、2回目のRKEモードにおいても1フレームを受信できる。このように、登録モードにあっても、電子キー30及びセンサユニットU1〜U4からのそれぞれの信号を受信できる。
【0041】
上記両モードの切り替え時間間隔は、以下のように設定される。
すなわち、上記両モードの切り替え時間間隔の下限は、施錠要求信号等及び情報信号の1フレームのうち何れか長い方の2フレームの送信に要する時間に設定される。従って、本例では施錠要求信号における2フレームの送信に要する時間(200ms)に設定される。このように切り替え時間間隔を設定することで、図4に示すように、施錠要求信号等の1フレーム目の送信中に登録モードにおけるRKEモードが開始した場合であっても、次のフレームを受信することができる。
【0042】
上記両モードの切り替え時間間隔の上限は、情報信号及び施錠要求信号等の送信に要する時間T1,T2のうち短い方から情報信号及び施錠要求信号等の1フレームのうち何れか長い方の2フレームの送信に要する時間を差し引いた時間に設定される。本例では、上記両モードの切り替え時間間隔の上限は下限を下回る。この場合には、上記両モードの切り替え時間間隔は下限である200msに設定される。
【0043】
つぎに、両モードの切り替え時間間隔の上限を設定する技術的意義について図5(a)〜(d)を参照しつつ説明する。ここでは、上記図3とは異なって、情報信号及び施錠要求信号等の送信に要する時間T1,T2は同一とする。この場合、図5(a),(b)に示すように、両信号の送信に要する時間T1,T2から、施錠要求信号等の2フレームの送信に要する時間T3を差し引いた時間間隔毎にモードの切り替えが行われる。本構成において、図5(b)に示すように、TPMSモードの開始と同時に、施錠要求信号等の送信が開始された場合には、同信号の5フレーム目の送信が完了した後にRKEモードに移行される。従って、受信機10によって施錠要求信号等における最後の2フレームが受信される。
【0044】
また、図5(c)に示すように、施錠要求信号等の1フレーム目の送信中に、TPMSモードが開始された場合、同信号の6フレーム目の送信中にRKEモードに移行される。従って、受信機10によって施錠要求信号等における最後のフレームが受信される。
【0045】
さらに、図5(d)に示すように、施錠要求信号等の2フレーム目の送信中に、TPMSモードが開始された場合、同信号の最後のフレームの送信中にRKEモードに移行される。従って、施錠要求信号等における最後のフレームを受信できない。しかし、この場合には、TPMSモードに移行する前のRKEモードにおいて、施錠要求信号等の最初のフレームが受信される。以上のように、両モードの切り替え時間間隔の上限を設定することで、両信号の送信に要する時間T1,T2が同一又は近似する場合であっても、1フレームを受信することができる。
【0046】
以上の観点から上記両モードの切り替え時間間隔を設定することで、登録モードにおいても、電子キー30のスイッチ操作を通じて車両ドアの施解錠を行うことができる。
ここで、上記のようにタイヤの各取り付け位置に対応してIDコードが登録されていても、タイヤ寿命等の観点からタイヤがローテーションされる場合や新たなタイヤに履き替えられる場合がある。この場合には、IDコードを再登録する必要がある。本実施形態においては、各タイヤを取り付け位置に装着させた後に、予め定められた取り付け位置の順番でセンサユニットU1〜U4を温度変化させることで、各センサユニットU1〜U4のIDコードID1〜ID4を取り付け位置に関連付けてメモリ13に登録していく。
【0047】
以下、具体的にID登録方法について説明する。
まず、電子キー30に対する特定の操作を通じて、受信機10が登録モードとされる。登録モードにおいては、右前輪→右後輪→左後輪→左前輪の順でID登録が行われる。右前輪が選択された状態で、ユーザは例えばドライヤーや冷却スプレーを通じてそのタイヤ(正確にはセンサユニットU1)に温度変化を与える。これにより、一定周期毎に送信される情報信号に含まれるタイヤの温度情報に変化が生じる。CPU11は、この温度変化値が一定値以上となった旨判断したとき、その温度変化があった情報信号のIDコードを右前輪として登録する。CPU11は、その登録が完了したときハザードランプ19を点滅させる。そして、右前輪と同様にして残りの3つの取り付け位置(右後輪、左後輪及び左前輪)についても、タイヤへの温度変化を通じてIDコードの登録が行われる。CPU11はIDコードID1〜ID4の登録が完了すると、イグニッションがオフ状態であれば、RKEモードに移行する。
【0048】
これにより、新たなタイヤに履き替えられた場合であっても各取り付け位置に新たなIDコードが登録される。また、タイヤがローテーションされた場合であってもIDコードは適切に入れ替えられる。何れの場合であっても、上記登録作業を行うことで特定のタイヤの空気圧が低下したときには、そのタイヤを正しくインジケータ18を通じて通知することができる。
【0049】
以上、説明した実施形態によれば、以下の作用効果を奏することができる。
(1)登録モードにおいては、RKEモード及びTPMSモード間でモードが繰り返し切り替えられる。このため、登録モードにおいても、センサユニットU1〜U4からの情報信号のみならず、電子キー30からの施錠要求信号等を受信可能となる。これにより、登録モードにおいても電子キーシステムの利用、すなわち電子キー30からの施錠要求信号及び解錠要求信号を通じた車両ドアの施解錠が可能となる。よって、ユーザの利便性が向上する。
【0050】
(2)登録モードにおいては、情報信号及び施錠要求信号等の送信に要する時間T1,T2のうち短い方である情報信号の送信に要する時間T1よりも1フレームの送信に要する時間以上短く、かつ当該1フレームの送信に要する時間よりも長い時間間隔毎(本例では200ms毎)に、RKEモード及びTPMSモード間でモードが繰り返し切り替えられる。このため、情報信号又は施錠要求信号等の送信中に、必ずTPMSモード又はRKEモードとなる期間が存在する。従って、情報信号又は要求信号の少なくとも1つのフレームを受信可能となる。これにより、より確実に登録モードにおいても電子キー30に対するスイッチ操作を通じた車両ドアの施解錠が可能となる。
【0051】
(3)電子キー30における解錠スイッチ36又は施錠スイッチ37に対して特定の操作がされたとき、受信機10は登録モードに移行する。これにより、電子キー30や車両に新たなスイッチを設けることなく、受信機10を登録モードに移行させることができる。
【0052】
(4)登録モードに移行するには、特定の操作時に電子キー30から送信される施錠要求信号等に含まれるIDコードの照合が成立することが条件となる。よって、電子キー30に対する特定の操作を通じて、誤って他車両が登録モードに移行することが防止される。
【0053】
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することができる。
・上記実施形態においては、車両の電源ポジションがイグニッションオン状態のときTPMSモードとされて、イグニッションオフ状態のときRKEモードとされていた。しかし、TPMSモード及びRKEモード間での切り替えは、イグニッションの状態に限らず、車両が停車状態及び走行状態の何れにあるかに基づき行ってもよい。この場合、例えばCPU11は車速が一定速度以上のとき走行状態である旨判断して、TPMSモードとなる。また、CPU11は車速が一定速度未満のとき停車状態である旨判断してRKEモードとなる。なお、シフトレバーがパーキング位置にあるとき停車状態である旨判断され、シフトレバーがドライブ位置にあるとき走行状態である旨判断されてもよい。
【0054】
・上記実施形態において、電子キーシステムとして、RKEのみならず、電子キー30が車両1に接近することで電子キー30及び車載装置5間で自動で無線通信が行われる、いわゆるキー操作フリーシステムが採用されてもよい。この場合、車両は、電子キー30に対する応答を要求する要求信号を車室内外に無線送信する。電子キー30は、要求信号を受信すると、自身のIDコードを含む応答信号を送信する。CPU11は、受信回路12等を通じて応答信号を受信すると、同信号に含まれるIDコードの照合を行う。
【0055】
車室外に存在する電子キー30との通信を通じてIDコードの照合(車室外照合)が成立した状態において、車外側のドアハンドルに設けられるロックスイッチが操作されると、車両ドアの施解錠状態が切り替えられる。また、車室内に存在する電子キー30との通信を通じてIDコードの照合(車室内照合)が成立した状態において、運転席近傍に設けられるエンジンスイッチが操作されるとエンジンが始動される。
【0056】
当該キー操作フリーシステムを備えた構成において、登録モードの移行条件に、上記車室内照合又は車室外照合を加えてもよい。これにより、ユーザの意図なく電子キー30に対して特定の操作がされたときに、誤って登録モードに移行することを抑制することができる。
【0057】
・上記実施形態における特定の操作は、一定時間内の一定回数以上の解錠スイッチ36又は施錠スイッチ37の操作であったが、それに限らず、例えば解錠スイッチ36及び施錠スイッチ37の同時押し、解錠スイッチ36又は施錠スイッチ37の一定時間以上の長押しであってもよい。さらに、特定の操作は、これらの組み合わせであってもよい。
【0058】
また、車両のバッテリを通電状態(バッテリの端子にケーブルが接続された状態)とした後の一定時間内に、特定の操作があったときにのみ登録モードに移行してもよい。
また、電子キー30に登録モードに移行させる専用のスイッチを設けてもよい。このスイッチが操作されると、登録モードに移行することを要求する旨の無線信号が送信される。
【0059】
・特定の操作の判断は、電子キー30において行われてもよい。この場合、電子キー制御部31は、解錠スイッチ36及び施錠スイッチ37からの操作信号を通じて、特定の操作が行われたか否かを判断する。そして、電子キー制御部31は、特定の操作が行われた旨判断したとき、キー送信回路32等を通じて、登録モードへの移行を要求する旨の要求信号を無線送信する。
【0060】
・上記実施形態においては、タイヤの温度変化を通じて、各センサユニットU1〜U4のIDコードID1〜ID4を取り付け位置に関連付けて登録していた。しかし、IDコードの登録方法はこれに限らず、登録モードにおいてタイヤの空気圧を予め定められた取り付け位置の順番で加減圧させてもよい。例えば、IDコードの登録に係る取り付け位置として右前輪が選択されている場合に、受信した情報信号に含まれる空気圧情報に変化があったとき、同信号のIDコードが右前輪に関連付けられて登録される。
【0061】
また、タイヤを回転させることでID登録を行ってもよい。この場合、センサユニットに加速度センサを設け、同センサの検出結果は回転加速度情報として情報信号に付加される。登録モードにおいて予め定められた取り付け位置の順番でタイヤを回転させる。例えば、IDコードの登録に係る取り付け位置として右前輪が選択されている場合に、情報信号に含まれる回転加速度情報に変化があったとき、同信号のIDコードが右前輪に関連付けられて登録される。
【0062】
さらに、専用のツールを利用してID登録を行ってもよい。例えば、専用のツールを通じて、センサユニットに対して順番に情報信号の送信を要求する要求信号を送信する。これにより、各センサユニットから順番に情報信号を送信させることができる。また、専用のツールは、各センサユニットから情報信号を受信して、そのIDコードを読み取って、その情報を受信機10に送信するものであってもよい。
【0063】
また、車両に各センサユニットに対して情報信号の送信を要求する要求信号を送信するイニシエータを設けてもよい。この場合、上記実施形態のように、登録モードにおいてTPMSモード及びRKEモード間で繰り返し高速で切り替えることで、上記要求信号に対する情報信号の受信タイミングを認識して、そのときにTPMSモードとする必要がなくなる。
【0064】
・上記実施形態において、登録モードにおいて、再び特定の操作がされたときには、ID登録が完了しなくても登録モードを終了させてもよい。また、登録モードを終了させる際の特定の操作と、登録モードに移行させる際の特定の操作とを異なる操作としてもよい。
【0065】
・上記実施形態における登録モードにおいては、200ms毎にTPMSモード及びRKEモード間でモードが繰り返し切り替えられていた。しかし、TPMSモード及びRKEモードの切り替え時間間隔はこれに限らない。また、TPMSモード及びRKEモードにおいて異なる時間間隔でモードを切り替えてもよい。例えば、TPMSモードの時間を300msとし、RKEモードの時間を100msとしてもよい。この場合であっても、施錠要求信号等のフレーム数は、情報信号のフレーム数に比べて多いため、登録モードにおけるRKEモードにおいて施錠要求信号等を受信できる。
【0066】
・上記実施形態における情報信号の送信に要する時間T1と施錠要求信号等の送信に要する時間T2とは同一時間であってもよい。この場合にも、登録モードにおけるTPMSモードとRKEモードとの切り替え時間間隔は、両送信に要する時間T1,T2の何れかよりも1フレームの送信に要する時間以上短く、かつ当該1フレームの送信に要する時間よりも長く設定される。
【0067】
・上記実施形態においては、電子キー30のスイッチ操作を通じて車両ドアの施解錠が可能であった。しかし、電子キー30の制御対象はこれに限らず、例えば、スライドドア開閉装置、エンジン始動装置又はトランク開閉装置であってもよい。この場合には、登録モードにおいても電子キー30のスイッチ操作を通じたスライドドアの開閉等が可能となる。
【0068】
・上記実施形態において、CPU11は、登録モードにおいて、情報信号又は施錠要求信号等を受信したときには、TPMSモード及びRKEモードの切り替え時間間隔に関わらず、受信モードを一定時間延長してもよい。この一定時間の経過後に、両モードの切り替えを再開する。
【0069】
これにより、電子キー30における解錠スイッチ36又は施錠スイッチ37の長押し操作による制御を確実に行うことができる。例えば、解錠スイッチ36の長押しにより車両ウインドウが開いたり、施錠スイッチ37の長押しにより車両ウインドウが閉じたりする構成が存在する。また、パワースライドドア装置においても、スライドドアの開閉に、スライドドアの開閉に対応したスイッチの長押し操作を要求する構成が存在する。
【0070】
詳しくは、電子キー30のCPU21は、解錠スイッチ36等からの操作信号に基づき解錠スイッチ36等が長押し操作された旨認識すると、単押し操作時よりも多いフレームから構成される解錠要求信号等を送信する。そこで、受信機10のCPU11は、登録モードにおけるRKEモードへの切り替え時間に、解錠要求信号等を受信すると、同信号が長押し又は単押しの何れの操作によるものであるかを識別するために、RKEモードを一定時間に亘って延長する。この一定時間は、長押し操作時の解錠要求信号等の送信に要する時間に基づき設定される。
【0071】
これにより、CPU11は、登録モードであっても解錠要求信号等のフレーム数に基づき長押し及び単押し操作の何れであるかを識別すること、ひいてはその操作に対応した制御を実行することができる。
【0072】
次に、前記実施形態から把握できる技術的思想をその効果と共に記載する。
(イ)請求項2に記載の通信システムにおいて、前記電子キーはユーザにより単押し操作又は長押し操作されるスイッチを備えるとともに、同スイッチが単押し操作された旨認識したときと、長押し操作された旨認識したときと、で異なる数のフレームで構成される前記要求信号を送信し、前記車載装置は、前記登録モードにおいて前記電子キーシステムモードに切り替えられている期間に前記要求信号の少なくとも1フレームを受信したとき、同電子キーシステムモードを一定時間に亘って延長するとともに、前記要求信号のフレーム数に基づき前記スイッチに対する操作内容が単押し操作及び長押し操作の何れであるかを識別し、前記操作内容に応じた前記制御機器の制御を実行する通信システム。
【0073】
同構成によれば、登録モードにおいても電子キーの長押し操作を識別することができる。よって、登録モードであっても長押し操作及び単押し操作で異なる制御を実行させることができる。
【0074】
(ロ)請求項1〜3の何れか一項に記載の通信システムにおいて、前記車載装置は、前記登録モードにおいて、受信した情報信号に基づき空気圧が一定値以上変化した旨判断したとき、同情報信号に含まれるIDコードを特定の取り付け位置として登録する通信システム。
【0075】
同構成によれば、登録モードにおいて、タイヤの空気圧に変化が与えられることで、IDコードの登録が可能となる。
(ハ)請求項1〜3の何れか一項に記載の通信システムにおいて、前記センサユニットは、タイヤの温度を検出するとともに、検出されたタイヤの温度情報を前記情報信号に含ませて送信し、前記車載装置は、前記登録モードにおいて、受信した情報信号に基づきタイヤの温度が一定値以上変化した旨判断したとき、同情報信号に含まれるIDコードを特定の取り付け位置として登録する通信システム。
【0076】
同構成によれば、登録モードにおいて、タイヤの温度に変化が与えられることで、IDコードの登録が可能となる。
(ニ)請求項1〜3、上記(イ)〜(ハ)の何れか一項に記載の通信システムにおいて、
前記車載装置は、車両が走行許可状態にあるときタイヤ空気圧監視システムモードとなって、車両が走行不許可状態にあるとき電子キーシステムモードとなる通信システム。
【0077】
同構成によれば、車両の状態に応じて適切なシステムに対応したモードに切り替えられる。ここで、走行許可状態とは、例えば車速が一定速度以上の場合やイグニッションがオン状態のことをいう。また。走行不許可状態とは、例えば車速が一定速度未満の場合やイグニッションがオフ状態のことをいう。
【符号の説明】
【0078】
U1〜U4…センサユニット、1…車両、5…車載装置、10…受信機、11…CPU、12…受信回路、17…ドアロック装置(制御機器)、21…CPU、24…温度センサ、25…空気圧センサ、30…電子キー、31…電子キー制御部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のタイヤにそれぞれ設けられるとともに、タイヤの空気圧情報及び自身のIDコードを含む情報信号を無線送信するセンサユニットと、自身のIDコードを含む制御機器の制御を要求する要求信号を無線送信する電子キーと、前記電子キーから送信される前記要求信号を受信可能となるとともに、同要求信号に含まれるIDコードの妥当性に基づき前記制御機器の制御を許可する電子キーシステムモードと、前記センサユニットから送信される前記情報信号を受信可能となるとともに、同情報信号に含まれるタイヤの空気圧情報に基づきタイヤの空気圧を監視するタイヤ空気圧監視システムモードと、同タイヤ空気圧監視システムモードにおいて受信した前記情報信号に含まれるIDコードをタイヤの取り付け位置に関連付けて登録するID登録モードとの間でモードを切り替える車載装置と、を備えた通信システムにおいて、
前記車載装置は、前記ID登録モードにおいては、前記電子キーシステムモード及び前記タイヤ空気圧監視システムモード間でモードを繰り返し切り替える通信システム。
【請求項2】
請求項1に記載の通信システムにおいて、
前記要求信号は、互いに同一の複数のフレームから構成されるとともに、前記複数のフレームは第1の送信に要する時間に送信され、
前記情報信号は、互いに同一の複数のフレームから構成されるとともに、前記複数のフレームは第2の送信に要する時間に送信され、
前記ID登録モードにおける前記電子キーシステムモード及び前記タイヤ空気圧監視システムモード間でのモード切り替え時間間隔の下限は、前記要求信号及び前記情報信号の1フレームのうち何れか長い方の2フレームの送信に要する時間に設定され、
前記第1の送信に要する時間及び前記第2の送信に要する時間が異なる場合における前記モード切り替え時間間隔の上限は、前記両送信に要する時間のうち何れか短い方から前記2フレームの送信に要する時間を差し引いた時間に設定され、
前記第1の送信に要する時間及び前記第2の送信に要する時間が同一の場合における前記モード切り替え時間間隔の上限は、前記両送信に要する時間の何れか一方から前記2フレームの送信に要する時間を差し引いた時間に設定される通信システム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の通信システムにおいて、
前記電子キーは、前記要求信号を送信する際に、単押し操作されるスイッチを備え、
前記車載装置は、受信した前記要求信号に基づき、前記スイッチに対して前記単押し操作とは異なる特定の操作が行われた旨判断し、かつ同要求信号に含まれるIDコードの妥当性を確認したとき前記登録モードに移行する通信システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−1327(P2013−1327A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−136579(P2011−136579)
【出願日】平成23年6月20日(2011.6.20)
【出願人】(000003551)株式会社東海理化電機製作所 (3,198)
【Fターム(参考)】